JPH11279149A - 1,2―二置換ピペリジン誘導体及び養毛剤、皮膚外用剤 - Google Patents

1,2―二置換ピペリジン誘導体及び養毛剤、皮膚外用剤

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JPH11279149A
JPH11279149A JP1926999A JP1926999A JPH11279149A JP H11279149 A JPH11279149 A JP H11279149A JP 1926999 A JP1926999 A JP 1926999A JP 1926999 A JP1926999 A JP 1926999A JP H11279149 A JPH11279149 A JP H11279149A
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孝次 小林
Hirotada Fukunishi
宏忠 福西
Kenichi Umishio
健一 海塩
Akihiro Ishino
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発毛促進効果、育毛効果、脱毛防止効果に優
れる化合物及びこれを有効成分とする養毛剤、皮膚外用
剤を提供する。 【解決手段】 1,2-二置換ピペリジン誘導体(I)及びそ
の塩。また、これを有効成分とする養毛剤、皮膚外用
剤。 【化1】 (A、Bの一方はR(C1−30の炭化水素)、他方は
−(CH)n−NR ;Yは−CO−、−CONR
−、−COO−;Zは−O−、−OCO−、−OCON
−、−NR−;R、RはH、低級アルキル、
フェニル、ベンジル、又はR、Rが一緒に3〜7員
の複素環を形成するが、−NR−(CH)n−NR
、及び−NR−(CH)n−NRは、下記
基Wであっても良い: 【化2】 (環Eは6又は7員の複素環;RはH、低級アルキ
ル、フェニル、ベンジル);RはH、ハロゲン、低級
アルキル基等;R、Rは、H、低級アルキル等;l
は0、1;mは2〜5の整数;nは0〜5の整数。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1,2-二置換ピペリジ
ン誘導体、特に養毛効果に優れた1,2-二置換ピペリジン
誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、禿や脱毛の原因としては、毛根、
皮脂腺などの器官に於ける男性ホルモンの活性化、毛包
への血流量の低下、皮脂の分泌過剰、過酸化物の生成な
どによる頭皮の異常が考えられている。このため、従来
より頭髪の発毛・育毛を促進し、脱毛を防止することを
目的とした養毛剤(育毛剤、発毛促進剤ということもあ
る)には前記の原因を取り除いたり、又は、軽減する作
用を有する化合物又は組成物が一般に配合されている。
【0003】すなわち、現在、養毛剤に配合されている
薬剤としては各種の作用を有する化合物あるいは生薬抽
出物があり、それらが各種の組み合わせにおいて用いら
れている。その作用としては、血行促進作用、局所刺激
作用、毛包賦活作用、抗男性ホルモン作用、抗脂漏作用
などがある。血行促進作用を有する薬剤としては、セン
ブリエキス、ビタミンE及びその誘導体、ニコチン酸ベ
ンジルエステル等があり、局所刺激作用により血液循環
を促進する薬剤としてはトウガラシチンキ、カンタリス
チンキ、カンフル、ノニル酸ワニリルアミド等がある。
毛包賦活作用を有する薬剤としては、ヒノキチオール、
プラセンタエキス、感光素、パントテン酸及びその誘導
体等が用いられる。抗男性ホルモン作用を有する薬剤と
しては、エストラジオール、エステロンがある。抗脂漏
作用を有する薬剤としてイオウ、チオキソロン、ビタミ
ンB等がある。
【0004】その他、フケの発生を防止するために角質
溶解作用、殺菌作用を有するサリチル酸、レゾルシン等
が、頭皮の炎症を防止するためにグリチルリチン酸、メ
ントール等が、さらには、毛包への栄養補給、酵素活性
の賦活のためにアミノ酸、ビタミン、生薬エキス等が配
合される。一方、最近の特許においては、例えば D (L)
-パントラクトン(特開平8-26942号公報)、2(1H)-ピリ
ドン誘導体(特開平8-20521号公報)、N-ニトロ-L-ア
ルギニン等(特開平7-316023号公報)、3-メチレンイソ
インドリン-1-オン誘導体(特開平7-316022号公報)、
インドール誘導体(特開平7-304736号公報)等が発毛効
果、育毛効果、脱毛予防効果等を有する薬剤として開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな薬剤が配合されているにも関わらず、従来の養毛剤
ではその発毛促進効果等は必ずしも充分なものではなか
った。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的はヒトの頭髪の発毛促進など養毛効果
に優れる化合物及びそれを有効成分とする養毛剤を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を進めた結果、ある種の1,2-二
置換ピペリジン誘導体及びその塩が優れた発毛促進効
果、育毛効果を有することを見出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明にかかる1,2-二置換ピペリ
ジン誘導体及びその塩は、下記一般式(I)で示されるこ
とを特徴とする。
【0007】
【化4】 (一般式(I)中、A、Bの何れか一方はRで示される
1−30の炭化水素基であり、他方は−(CH)n−
NRで示される基である。Yは−CO−、−CO
NR−、又は−COO−を意味する。Zは−O−、−
OCO−、−OCONR−、又は−NR−を意味す
る。
【0008】R、Rは水素原子、低級アルキル基、
フェニル基、ベンジル基であるか、あるいはR、R
が一緒になって3〜7員の複素環を形成するが、−(Y)
−Aが−CONR−(CH)n−NRの場
合、及び−Z−Bが−OCONR−(CH)n−NR
、又は−NR−(CH)n−NRの場合
には、−NR−(CH)n−NR、及び−NR
−(CH)n−NR は、下記一般式で示される
基Wであっても良い。
【0009】
【化5】 (基W中、環Eは2個の窒素原子を含む6又は7員の複
素環を意味し、Rは水素原子、低級アルキル基、フェ
ニル基、又はベンジル基を意味する。)
【0010】Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アル
キル基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アル
コキシカルボニル基、カルバモイル基、低級アルキルカ
ルバモイル基、低級アルキルアミノ基、低級アシルアミ
ノ基、低級アルコキシ基、又は低級アシロキシ基を意味
する。Rは、水素原子、低級アルキル基、低級アシル
基、又は低級アルキルカルバモイル基を意味するが、−
(Y)−Aが−CONR−(CH)n−NR
場合には、−(Y)−Aは−CO−Wであっても良い。
【0011】Rは、水素原子、低級アルキル基、低級
アシル基、又は低級アルキルカルバモイル基を意味する
が、−Z−Bが−OCONR−(CH)n−NR
の場合、又は−NR−(CH)n−NRの場
合には、−Z−Bは−OCO−W、又は基Wであっても
良い。lは0又は1を意味する。mは2〜5の整数を意
味する。nは0〜5の整数を意味する。)
【0012】一般式(I)の化合物において、lが0であ
ることが好適である。また、一般式(I)の化合物におい
て、lが1であり、且つYが−CO−であることが好適
である。また、一般式(I)の化合物において、lがlで
あり、且つYが−CONR−であることが好適であ
り、さらには、Rが水素原子であることが好適であ
る。また、一般式(I)の化合物において、lが1であ
り、且つYが−COO−であることが好適である。
【0013】また、一般式(I)の化合物において、Aが
で示される基で、Bが−(CH)n−NR
示される基であることが好適である。また、一般式(I)
の化合物において、Aが−(CH)n−NRで示
される基で、BがRで示される基であることが好適で
ある。また、一般式(I)の化合物において、Zが−OC
ONR−であることが好適である。また、Rが水素
原子であることが好適である。
【0014】また、一般式(I)の化合物において、下記
一般式(IA)で示されることが好適である。
【化6】 (一般式(IA)中、環Eは2個の窒素原子を含む6又は7
員の複素環を意味し、R は水素原子、低級アルキル
基、フェニル基、又はベンジル基を意味する。R、R
、Y、l、及びmは前記一般式(I)の定義の通りであ
る。)
【0015】なお、一般式(IA)の化合物において、lが
1であり、且つYが−CO−であることが好適である。
また、一般式(I)の化合物において、RがC
10−30のアルキル基であることが好適である。ま
た、一般式(I)の化合物において、Rが水素原子であ
ることが好適である。また、一般式(I)の化合物におい
て、mが2であることが好適である。また、一般式(I)
の化合物において、nが2〜5の整数であることが好適
である。
【0016】本発明にかかる養毛剤は、前記何れかに記
載の1,2-二置換ピペリジン誘導体ないしその薬理的に許
容できる塩を有効成分とすることを特徴とする。また、
本発明にかかる皮膚外用剤は、前記何れかに記載の1,2-
二置換ピペリジン誘導体ないしその薬理的に許容できる
塩を配合したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明化合物において、Rに見
られるC1−30の炭化水素基とは、炭素数1〜30の
直鎖若しくは分岐状のアルキル基、炭素数2〜30の直
鎖若しくは分岐状のアルケニル基、炭素数2〜30の直
鎖若しくは分岐状のアルキニル基を意味し、R中には
飽和環あるいは芳香環を有してもよい。
【0018】前記直鎖アルキル基としては、例えば、メ
チル、エチル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イ
コシル、ヘニコシル、ドコシル、テトラコシル、ヘキサ
コシル、オクタコシル等が挙げられる。
【0019】前記分岐状アルキル基としては、イソプロ
ピル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、2-メチ
ルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、4-
エチルペンチル、6-メチルデシル、9-メチルデシル、6-
エチルノニル、5-プロピルオクチル、11-メチルドデシ
ル、12-メチルトリデシル、4-メチルテトラデシル、13-
メチルテトラデシル、14-エチルヘキサデシル、10-メチ
ルオクタデシル、15-エチルヘプタデシル、10-メチルド
コシル、2-ペンチルオクタデシル、22-メチルトリコシ
ル、12-ヘキシルオクタデシル、6-メチルテトラコシ
ル、24-メチルヘプタコシル、2-デシルヘキサデシル、2
-ノニルオクタデシル、2-ドデシルオクタデシル等が挙
げられる。
【0020】炭素数2〜30の直鎖若しくは分岐状のア
ルケニル基、炭素数2〜30の直鎖若しくは分岐状のア
ルキニル基としては、例えば、3-オクテニル、2-ノネニ
ル、3-ヘキシニル、4-デセニル、7-ドデセニル、9-オク
タデセニル、3-ドデシニル等の上記アルキル基に対応す
るアルケニル基、アルキニル基が挙げられる。また、R
中に飽和環あるいは芳香環を有する炭化水素基として
は、例えば、シクロヘキシル、12-シクロヘキシルドデ
シル、フェニル、4-ブチルフェニル、2-フェニルエチ
ル、8-フェニルオクチル、ビフェニリル等が挙げられ
る。
【0021】これらのうち、Rとしては、好ましく
は、炭素数10〜30の直鎖又は分岐アルキル基であ
り、さらに好ましくは炭素数10〜21の直鎖又は分岐
アルキル基であり、特に好ましくはオクタデシル基であ
る。なお、−(Y)−Aが−CO−Rである場合、又
は、−Z−Bが−OCO−Rの場合には、Rとして
ヘプタデシル基、ヘニコシル基が好適である。Rの炭
素数が小さくなると養毛効果が低下する傾向がある。
【0022】R、Rは同一又は異なって、水素原
子、低級アルキル基、フェニル基、ベンジル基である
か、あるいはR、Rが一緒になって3〜7員の複素
環を形成することができる。また、−(Y)−Aが−C
ONR−(CH)n−NR の場合、及び−Z−
Bが−OCONR−(CH)n−NR、又は−
NR−(CH)n−NRの場合には、−NR
−(CH)n−NR、及び−NR−(CH)n−
NRは、前記基Wであっても良い。
【0023】R及びRにおいて、低級アルキル基と
は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐状のアルキル基で、
例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロ
ピル、イソブチル、1-メチルプロピル、tert-ブチル、
ペンチル、1-エチルプロピル、イソアミル、ヘキシル等
を挙げることができる。好ましくは、メチル基、エチル
基である。なお、本発明において特に記載のない限り、
低級アルキル基の定義はこれと同じである。
【0024】また、R及びRにおける低級アルキル
基は水酸基で置換されていてもよい。このようなヒドロ
キシ低級アルキル基としては、例えば2-ヒドロキシエチ
ル基等が挙げられる。R及びRにおいて、フェニル
基、ベンジル基は、それぞれハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルコ
キシカルボニル基、低級アルキルアミノ基、低級アルコ
キシ基、低級アシロキシ基で置換されていても良い。こ
こでいう各置換基の定義は以下の通りである。
【0025】ハロゲン原子とは、塩素、臭素、ヨウ素、
フッ素を意味する。低級アルキル基の定義は前記の通り
であり、好ましくは、メチル基、エチル基である。低級
アシル基とは、炭素数2〜7の直鎖若しくは分岐状のア
シル基、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、ピバロイル等、あるいはベンゾイル基を
挙げることができる。低級アルコキシカルボニル基と
は、低級アルキル基によりその水素原子が置換されたカ
ルボキシル基を意味し、好ましい低級アルコキシカルボ
ニル基はメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基
である。
【0026】低級アルキルアミノ基とは、1ないしは2
個の同一又は異なる低級アルキル基によりその水素原子
が置換されたアミノ基を意味し、好ましい低級アルキル
アミノ基はメチルアミノ基、ジメチルアミノ基である。
低級アルコキシ基とは、低級アルキル基によりその水素
原子が置換された水酸基を意味し、好ましい低級アルコ
キシ基はメトキシ基、エトキシ基である。低級アシロキ
シ基とは、低級アシル基によりその水素原子が置換され
た水酸基を意味し、ここでいう低級アシル基とは前記の
通りである。好ましい低級アシロキシ基はアセトキシ
基、プロピオニルオキシ基である。
【0027】R及びRにおいて、R、Rが一緒
になって形成する3〜7員の複素環とは、R、R
結合している窒素原子を含んで形成される飽和又は不飽
和の3〜7員の複素環を意味し、該窒素原子の他に窒素
原子、酸素原子などのヘテロ原子をその環中に含有して
いても良い。例えば、アジリジン環、アゼチジン環、ピ
ロリジン環、ピペリジン環、ホモピペリジン環、ピペラ
ジン環、モルホリン環、ピロール環、ピラゾール環、イ
ミダゾール環等が挙げられる。このうち、好ましくは、
ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリ
ン環である。該複素環は1個又は2個の同一又は異なる
置換基で置換されていてもよく、その置換基としては、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、ニ
トロ基からなる群より選択することができる。なお、こ
こでいう低級アルキル基として、好ましくはメチル基、
エチル基である。また、低級アルコキシ基として、好ま
しくはメトキシ基、エトキシ基である。低級アシル基と
して、好ましくはアセチル基、プロピオニル基である。
【0028】前記基Wにおいて、6又は7員の複素環E
はRとR、又はRとRとにより形成され、2つ
の窒素原子を含む。なお、このときRは水素原子、低
級アルキル基、フェニル基、又はベンジル基であるが、
好ましくはメチル基又はベンジル基である。また、複素
環Eとして、好ましくはピペラジン環である。これらの
うち、R、Rとしては、低級アルキル基、3〜7員
の複素環、又は基Wを形成していることが好適である。
は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、低級アルキルカルバモイル
基、低級アルキルアミノ基、低級アシルアミノ基、低級
アルコキシ基、又は低級アシロキシ基とすることができ
る。
【0029】Rにおいて、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低
級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基及び低級アシロ
キシ基は前記R及びRにおける定義と同一である。
において低級アルキルカルバモイル基とは、低級ア
ルキル基によりその水素原子が1つ又は2つ置換された
カルバモイル基を意味し、好ましい低級アルキルカルバ
モイル基としてはメチルカルバモイル基、エチルカルバ
モイル基が挙げられる。
【0030】Rにおいて低級アシルアミノ基とは、低
級アシル基によりその水素原子が1つ又は2つ置換され
たアミノ基を意味する。なお、ここでいう低級アシル基
とは前記の通りである。好ましい低級アシルアミノ基と
しては、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベ
ンゾイルアミノ基が挙げられる。これらのうち、R
して、好ましくは水素原子である。Rは、水素原子、
低級アルキル基、低級アシル基、又は低級アルキルカル
バモイル基を意味するが、−(Y)−Aが−CONR
−(CH)n−NRの場合には、−(Y)−Aは
−CO−Wであっても良い。なお、Rとして、好まし
くは水素原子である。
【0031】Rは、水素原子、低級アルキル基、低級
アシル基、又は低級アルキルカルバモイル基を意味する
が、−Z−Bが−OCONR−(CH)n−NR
の場合、又は−NR−(CH)n−NRの場
合には、−Z−Bは−OCO−W、又は基Wであっても
良い。なお、Rとしては、水素原子、又は基Wを形成
していることが好ましい。なお、R、Rの定義にお
いて、低級アルキル基、低級アシル基とは、各々、前記
及びRにおける定義と同一であり、低級アルキル
カルバモイル基とは、前記Rにおける定義と同一であ
る。
【0032】Yは−CO−、−CONR−、又は−C
OO−で示される2価の基を意味する。Zは−O−、−
OCO−、−OCONR−、又は−NR−で示され
る2価の基を意味するが、好ましくは−OCONR
である。lは0又は1を意味する。mは2〜5の整数を
意味するが、好ましくは2である。nは0〜5の整数で
あるが、好ましくは2〜5の整数であり、さらに好まし
くは2又は3である。
【0033】なお、本発明化合物(I)は、ピペリジン環
による配座異性体が存在する。また、不斉炭素に基づく
光学異性体や、幾何異性体等、その他の異性体が存在す
ることがある。本発明はこれら異性体の全てを包含し、
また、これらの混合物であることができる。本発明で提
供される化合物(I)は、公知の反応を用いて製造するこ
とができる。以下その代表的な合成例を示すが、本発明
はこれらに限定されるものではない。なお、以下の製造
方法において特に明記しない限り、R、R、R
、R、R、l、m及びnは前記一般式(I)の定
義の通りである。
【0034】本発明化合物(I-1)及び(I-2)(l=1、Y
=−CONR−、Z=−OCONR−)
【化7】
【化8】
【0035】本発明化合物(I-1)及び(I-2)は、例えば図
1〜5の反応式AA〜AEにより製造することができ
る。反応式AA〜AEにおいて、R及びRは前記一
般式(I)の定義のとおりであるが、その種類によっては
以下の合成方法により製造することが好ましい。R
の各々が低級アルキル基あるいはベンジル基の場合
には、反応式AA、AB、ACまたはAEによって製造
することが好ましい。R、Rいずれかが低級アルキ
ル基あるいはベンジル基で、他方が低級アシル基あるい
はフェニル基の場合には、反応式AA、AB、ACまた
はAEによって製造することが好ましい。
【0036】R、Rのいずれかが低級アルキル基あ
るいはベンジル基で、他方が水素原子の場合には、反応
式ACまたはAEによって製造することが好ましい。R
、Rがともに低級アシル基あるいは、ともにフェニ
ル基の場合には、反応式AA、ABまたはACによって
製造することが好ましい。R、Rのいずれかが低級
アシル基で、他方がフェニル基の場合には、反応式A
A、AB、ACまたはAEによって製造することが好ま
しい。
【0037】R、Rのいずれかが低級アシル基で、
他方が水素原子の場合には、反応式AA、AB、ACま
たはAEによって製造することが好ましい。R、R
のいずれかがフェニル基で、他方が水素原子の場合に
は、反応式ACによって製造することが好ましい。
、Rがともに水素原子の場合には、反応式ACま
たはADによって製造することが好ましい。R、R
が一緒になって形成している3〜7員の複素環の場合に
は、反応式AA、AB、ACまたはAEによって製造す
ることが好ましい。
【0038】図1の反応式AAの第一段階において、化
合物(II)とアミン(III)との反応により、化合物(IV)が
得られる。同様に、化合物(II)とアミン(VI)との反応に
よって化合物(VII)が得られる。本反応は、例えば、ク
ロロ炭酸フェニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲ
ン、ジ−2−ピリジルケトン等を用いて、化合物(II)の
アミノ基をその対応するカーボネートへと変換した後、
アミン(III)あるいは(VI)と反応させる。添加剤とし
て、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン、ピリジン、炭酸ナトリウム等の塩基が用
いられる。溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、ク
ロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラ
ン、1,4-ジオキサン等のエーテル類等が用いられる。反
応温度、反応時間は使用する原料化合物、試薬に応じて
変化させれば良いが、通常−15℃から200℃の範囲
で行われる。
【0039】具体的には、例えば、添加剤としてピリジ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等を用い、クロ
ロホルム、ジクロロメタン等の溶媒中、−15℃から室
温の範囲で化合物(II)をクロロ炭酸フェニル、トリホス
ゲン等と反応させる。得られた対応するカーボネート誘
導体を、無溶媒あるいはクロロホルム、ジクロロメタン
等の溶媒中、室温から100℃の範囲でアミン(III)あ
るいは(VI)との反応を行なうことにより目的を達する。
【0040】反応式AAの第二段階において、化合物(I
V)とアミン(V)から本発明化合物(I-1)が得られる。ま
た、化合物(VII)とアミン(VIII)から本発明化合物(I-2)
が得られる。これらの反応は前記反応式AAの第一段階
に準じて、化合物(IV)又は(VII)の水酸基を対応するカ
ーボネートへと変換した後、アミン(V)又は(VIII)と反
応させることにより行うことができる。
【0041】なお、この反応式AAの第一段階、第二段
階の反応において、R、Rが水素原子である場合に
は、アミン(III)、(VI)、(V)、(VIII)との反応の代わり
に、それぞれのアミンに対応するイソシアネートによる
付加反応を行うことによっても合成することができる。
例えば、本発明化合物(I-1)において、R=R=H
の化合物は、化合物(II)にイソシアネート OCN−R
を付加し、得られた化合物にイソシアネート OCN
−(CH)n−NRを付加することにより合成す
ることができる。
【0042】本付加反応は、アミノ基、又は水酸基にイ
ソシアネート基が付加することにより−NCONH−、
又は−OCONH−を形成する反応である。本反応にお
いては、添加剤として、例えば、三フッ化ホウ素、塩
酸、塩化アルミニウム、二塩化ジアルキルスズ、酢酸ジ
アルキルスズ等の酸、あるいは、トリエチルアミン、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N−メチル
モルホリン、N−メチルピペリジン、酢酸ナトリウム等
の塩基が用いられる。溶媒として、例えば、ジクロロメ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒ
ドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の
アミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用す
る原料化合物、試薬に応じて変化させれば良いが、通常
0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0043】このようなイソシアネートは、商業上入手
可能であるか、または、対応するアミンやカルボン酸か
ら合成することができる。例えば、イソシアネート O
CN−(CH)n−NRは対応するアミン H
N−(CH)n−NR、又は対応するカルボン酸
HOC−(CH)n−NRから合成すること
ができる。
【0044】アミンからイソシアネートを合成する場合
には、アミンにホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン等
を塩基存在下又は非存在下で反応させる。カルボン酸か
らイソシアネートを合成する場合には、カルボン酸にジ
フェニルホスホリルアジド等を塩基存在下で反応させ
る。これらの反応における塩基としては、例えば、トリ
エチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピ
リジン等の有機塩基が用いられる。溶媒としては、例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド等のアミド類等が用いられる。
【0045】なお、このアミノ基又は水酸基とイソシア
ナートによる−NCONH−、又は−OCONH−の形
成反応は、後述する各反応式においても用いることが可
能であり、各々において用いられるイソシアナートも前
記と同様に合成することができる。また、本発明化合物
(I-1)及び(I-2)は、図2の反応式ABのように、ピペリ
ジン環の窒素原子を保護基Lで保護した化合物(IX)か
らも合成することができる。保護基Lとしては、本反
応式の目的に反しない限りいかなる保護基でも使用する
ことができ、例えば、tert-ブチルオキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
チルオキシカルボニル基等のウレタン型保護基、2−
(トリメチルシリル)エタンスルホニル基等のスルホニ
ル型保護基、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジフ
ェニルエタンスルフェニル基等のスルフェニル型保護
基、ベンジル基、トリチル基、9−フェニルフルオレニ
ル基等のアルキル型保護基等を表す。なお、Lの定義
は以下においても同じである。
【0046】反応式ABの第一段階においては、化合物
(IX)とアミン(V)から化合物(X)が得られ、また、化合物
(IX)とアミン(VIII)から化合物(XI)が得られる。本反応
は、前記反応式AAの第一段階に準じて行うことができ
る。反応式ABの第二段階において、化合物(X)あるい
は(XI)をまず脱保護反応に付し、次いでアミン(III)又
はアミン(VI)と反応させることにより本発明化合物(I-
1)又は(I-2)が得られる。前者の脱保護反応はアミノ保
護基Lの種類により公知の各種の方法を用いることが
できる。具体的には、例えば、Lがベンジルオキシカ
ルボニル基の場合には、エタノール、酢酸エチル等の溶
媒中、触媒としてパラジウム-炭素を用い、水素ガス雰
囲気下、室温から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なう
ことにより目的を達する。後者のアミンとの反応は、前
記反応式AAの第一段階に準じて行うことができる。
【0047】また、本発明化合物(I-1)又は(I-2)は、図
3の反応式ACのように、化合物(XII)あるいは(XIV)と
アミン(XIII)を、通常、塩基の存在下で反応させること
によっても合成することができる。化合物(XII)あるい
は(XIV)中におけるLは窒素と容易に置換する原子又
は基を意味し、例えば、ハロゲン原子、トシルオキシ
基、メシルオキシ基等が挙げられる。Lの定義は以下
においても同じである。本反応の塩基としては、例え
ば、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水素化ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機塩基が用いられる。溶媒として
は、トルエン、エーテル、テトラヒドロフラン、アセト
ン、N,N-ジメチルホルムアミド等が用いられる。具体的
には、例えば、塩基として炭酸カリウムを用い、アセト
ン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中にて、室温
から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目
的を達する。
【0048】また、図4の反応式ADのように、アミノ
保護化合物(XV)あるいは(XVI)を脱保護反応に付すこと
により、R及びRが共に水素原子である本発明化合
物(I-1a)又は(I-2a)を合成することができる。化合物(X
V)及び(XVI)におけるL、Lはそのいずれか一方がt
ert-ブチルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル基等
のウレタン型保護基、2−(トリメチルシリル)エタン
スルホニル基等のスルホニル型保護基、2,2,2−ト
リフルオロ−1,1−ジフェニルエタンスルフェニル基
等のスルフェニル型保護基、ベンジル基、トリチル基、
9−フェニルフルオレニル基等のアルキル型保護基等の
アミノ保護基で、他方が水素原子であるか、あるいは、
、Lが一緒になってフタルイミド型アミノ保護基
を形成することができる。また、本反応式の目的に反し
ない限りその他のアミノ保護基も使用可能である。
、Lの定義は以下においても同じである。
【0049】本脱保護反応はアミノ保護基L、L
種類により公知の各種の方法を用いることができる。具
体的には、例えば、Lがベンジルオキシカルボニル基
でL が水素原子である場合には、エタノール、酢酸エ
チル等の溶媒中、触媒としてパラジウム-炭素を用い、
水素ガス雰囲気下、室温から溶媒の還流温度の範囲で反
応を行なうことにより目的を達する。また、L、L
が一緒になって形成されるフタルイミド型アミノ保護基
の場合には、脱保護剤としてヒドラジンを用い、エタノ
ール中にて室温から溶媒の還流温度の範囲で反応を行な
うことにより目的を達する。
【0050】本化合物(I-1a)又は(I-2a)は、図5の反応
式AEのように、塩基の存在下、約1当量のハロゲン化
物(XVII)と反応させるか、または、Rに対応するカル
ボニル化合物約1当量と還元的アミノ化反応させること
により、それぞれ本発明化合物(I-1b)又は(I-2b)とする
ことができる。また、化合物(I-1b)又は(I-2b)をさらに
ハロゲン化物(XVIII)と反応させることにより、本発明
化合物(I-1)又は(I-2)が得られる。なお、Xはハロゲン
原子を表し、Xの定義は以下においても同じである。
【0051】ハロゲン化物(XVII)又は(XVIII)との反応
において、Rが低級アルキル基、ベンジル基の場合に
は、塩基として、例えば、炭酸カリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩
基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基が用いら
れる。具体的には、例えば、塩基として炭酸カリウムを
用い、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒
中にて、室温から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なう
ことにより目的を達する。また、Rが低級アシル基の
場合、塩基として例えば、炭酸カリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機塩基が用いられる。具体的には、
例えば、塩基としてトリエチルアミン、ピリジンを用
い、ジクロロメタン、ベンゼン等の溶媒中にて、0℃か
ら室温の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。
【0052】還元的アミノ化反応は、Rに対応するカ
ルボニル化合物と化合物(I-1a)あるいは(I-2a)を縮合さ
せ、生成するイミンまたはイミニウムイオンを還元剤で
還元することにより行うことができる。還元剤として
は、例えば、シアノ水素化ホウ素ナトリウム等を用いる
か、または、触媒としてパラジウム等を用いる接触還元
条件下に行ってもよい。具体的には、例えば、接触還元
条件下、触媒としてパラジウム−炭素を用い、エタノー
ル等の溶媒中、室温から溶媒の還流温度の範囲で、R
に対応するカルボニル化合物との反応を行なうことによ
り目的を達する。
【0053】また、本発明化合物(I-1a)又は(1-2a)は、
反応式AEと同様にして、約2当量のハロゲン化物(XVI
I)と塩基の存在下で反応させることにより、それぞれ本
発明化合物(I-1)又は(1-2)においてRとRが同一で
ある化合物とすることができる。また、反応式AEと同
様にして、化合物(I-1a)又は(I-2a)を対応するジハロゲ
ン化物と反応させることにより、本発明化合物(I-1)又
は(I-2)においてR、Rが一緒になって3〜7員の
複素環を形成している化合物を得ることができる。
【0054】なお、本発明化合物(I-1)又は(I-2)におい
てR及び/又はRが低級アルキル基、低級アシル基
又は低級アルキルカルバモイル基である化合物は、前記
反応式によって合成することができる他、化合物(I-1)
又は(I-2)においてR及び/又はRが水素原子であ
る化合物を前記反応式によって合成し、これを対応する
アルキルハライド、アシルハライド、アルキルカルバモ
イルハライド等のハロゲン化物と塩基存在下又は塩基非
存在下にて反応させることにより合成することもでき
る。これは、以下の本発明化合物の合成においても同様
である。
【0055】前記反応式ACの原料化合物(XII)及び(XI
V)は、図6〜7の反応式AF〜AGによって合成するこ
とができる。反応式AFは化合物(II)を出発原料として
いる。すなわち、化合物(II)とアミン(III)から化合物
(IV)を合成し、次いでこれをアミン(XIX)と反応させる
ことにより原料化合物(XII)が得られる。同様に、化合
物(II)とアミン(XX)から化合物(XXI)を合成し、次いで
これをアミン(VIII)と反応させることにより、原料化合
物(XIV)が得られる。これらの反応は何れも前記反応式
AAに準じて行うことができる。
【0056】反応式AGは、化合物(IX)を出発原料とし
ている。すなわち、化合物(IX)とアミン(XIX)から化合
物(XXII)を合成し、次いでこれを脱保護反応に付した
後、アミン(III)と反応させることにより化合物(XII)が
得られる。同様に、化合物(IX)とアミン(VIII)から化合
物(XI)を合成し、次いでこれを脱保護反応に付した後、
アミン(XX)と反応させることにより、化合物(XIV)が得
られる。これらの反応は何れも前記反応式ABに準じて
行うことができる。
【0057】反応式ADにおける原料化合物(XV)及び(X
VI)は、図8〜9の反応式AH〜AIによって合成する
ことができる。反応式AHは化合物(II)を出発原料とし
ている。すなわち、化合物(II)とアミン(III)から化合
物(IV)を合成し、次いでこれをアミン(XXIII)と反応さ
せることにより原料化合物(XV)が得られる。同様に、化
合物(II)とアミン(XXIV)から化合物(XXV)を合成し、次
いでこれをアミン(VIII)と反応させることにより、原料
化合物(XVI)が得られる。これらの反応は何れも前記反
応式AAに準じて行うことができる。
【0058】反応式AIは、化合物(IX)を出発原料とし
ている。すなわち、化合物(IX)とアミン(XXIII)から化
合物(XXVI)を合成し、次いでこれを脱保護反応に付した
後、アミン(III)と反応させることにより化合物(XV)が
得られる。同様に、化合物(IX)とアミン(VIII)から化合
物(XI)を合成し、次いでこれを脱保護反応に付した後、
アミン(XXIV)と反応させることにより、化合物(XVI)が
得られる。これらの反応は何れも前記反応式ABに準じ
て行うことができる。
【0059】本発明化合物(I-3)及び(I-4)(l=1、Y
=−CONR−、Z=−O−)
【化9】
【化10】
【0060】本発明化合物(I-3)は、図10〜11の反
応式BA〜BBにより合成することができる。反応式B
Aにおいては、前記反応式AAで得られる化合物(IV)の
水酸基をアルキル化して化合物(XXXIII)とし、ついでこ
れをアミン(XIII)と反応させることにより本発明化合物
(I-3)が得られる。反応式BAの第一段階のアルキル化
反応は、化合物(IV)とハロゲン化物(XXX)またはスルホ
ン酸エステル(XXXI)との置換反応、あるいは、nが3以
上の場合にはアルケン(XXXII)との付加反応によって行
うことができる。
【0061】ハロゲン化物(XXX)との置換反応は、化合
物(IV)を金属ナトリウム、水素化ナトリウム等を用いて
対応するアルコキシドにした後、ハロゲン化物(XXX)と
反応させるか、または、化合物(IV)とハロゲン化物(XX
X)を塩基の存在下直接反応させても良い。この場合の塩
基としては、ナトリウムアミド、炭酸カリウム、水酸化
ナトリウム、酸化バリウム、酸化銀等が用いられる。溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエ
ーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホリルアミド等のアミ
ド類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等が用い
られる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物、試
薬に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還
流温度の範囲で行われる。具体的には、例えば、アセト
ン中、化合物(IV)とハロゲン化物(XXX)を、炭酸カリウ
ム存在下、室温から還流温度にて反応させることにより
目的を達する。
【0062】スルホン酸エステル(XXXI)との置換反応
は、溶媒としてベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4-ジ
オキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ジクロロメタン、水等が用いられる。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物、試薬に応じて変化
させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で
行われる。スルホン酸エステル(XXXI)は対応するアルコ
ール体と塩化p-トルエンスルホニルとから、ピリジン等
の塩基の存在下容易に合成することができる。具体的に
は、例えば、0℃から室温にて対応するアルコール体と
塩化p-トルエンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸
化ナトリウム水溶液に加え、次いで、化合物(IV)を加え
ることにより目的を達する。なお、スルホン酸エステル
(XXXI)中、Arは4-メチルフェニル基あるいはナフチル
基を表し、これは以下のArの定義においても同じであ
る。
【0063】また、このようなスルホン酸エステルを用
いる方法において、スルホン酸エステルの代わりにこれ
以外のエステル系化合物を用いて同様に置換反応を行う
こともできる。例えば、スルホン酸エステルに対応する
炭酸エステル、トリクロロアセトイミド酸エステルなど
を用いることができる。
【0064】アルケン(XXXII)との付加反応は、酸触媒
の存在下に行われる。触媒としては、塩酸、硫酸、三フ
ッ化ホウ素、トリフルオロメタンスルホン酸、テトラフ
ルオロホウ酸等が用いられる。酸触媒の代わりにナトリ
ウムメトキシド等の有機金属化合物を用いることもでき
る。本反応は、溶媒の存在下又は非存在下に行われ、溶
媒としては、ベンゼン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、1,4-ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジクロロメタン等が用いられる。反応温度、反応時
間は使用する原料化合物、試薬に応じて変化させれば良
いが、通常-100℃から200℃の範囲で行われる。
具体的には、例えば、化合物(IV)とアルケン(XXXII)の
ジクロロメタン溶液に、-78℃から0℃でトリフルオ
ロメタンスルホン酸を加えることにより目的を達する。
【0065】反応式BAの第二段階の反応は、反応式A
Cに準じて行うことができる。図11の反応式BBにお
いては、化合物(IV)の水酸基をアルキル化して化合物(X
XXVII)を合成し、これを脱保護反応に付すことにより、
、Rが共に水素原子である本発明化合物(I-3a)を
得ることができる。本アルキル化反応は、前記反応式B
Aに準じて行うことができ、脱保護反応は、前記反応式
ADに準じて行うことができる。さらに、本化合物(I-3
a)は、前記反応式AEに準じて本発明化合物(I-3)へと
導くことができる。
【0066】一方、本発明化合物(I-4)は、図12〜1
4の反応式BC〜BEにより合成することができる。図
12の反応式BCにおいては、化合物(XXI)の水酸基を
アルキル化して化合物(XLI)を合成し、次いでこれをア
ミン(XIII)と反応させることにより、本発明化合物(I-
4)が得られる。本アルキル化反応は、前記反応式BAと
同様、化合物(XXI)とハロゲン化物(XXXVIII)またはスル
ホン酸エステル(XXXIX)との置換反応、あるいは、R
が2以上の炭素数を有する場合にはアルケン(XL)との付
加反応によって行うことができる。なお、アルケン(XL)
中のR'は、該アルケン(XL)がRに対応するように
選ぶことができ、例えば、Rがオクタデシル基の場合
にはR'はヘキサデシル基を表す。反応式BCの第二
段階は、反応式ACに準じて行うことができる。
【0067】図13の反応式BDにおいては、化合物(X
XV)の水酸基をアルキル化して化合物(XLII)を合成し、
次いで、これを脱保護反応に付すことにより、R、R
が共に水素原子である本発明化合物(I-4a)を得ること
ができる。本アルキル化反応は、反応式BAに準じて行
うことができ、脱保護反応は反応式ADに準じて行うこ
とができる。さらに、本化合物(I-4a)は、前記反応式A
Eと同様にして、本発明化合物(I-4)へと導くことがで
きる。
【0068】また、本発明化合物(I-4)は、図14の反
応式BEのように、化合物(IX)を出発原料として合成す
ることもできる。すなわち、化合物(IX)の水酸基を反応
式BAに準じてアルキル化することにより化合物(XLII
I)を得ることができる。次いで前記反応式ABの第二段
階、反応式AGの第二段階と反応式AC、又は反応式A
Iの第二段階と反応式AD〜AEに準じて反応を行うこ
とにより、化合物(XLIII)から化合物(XLIV)を経て本発
明化合物(I-4)を得ることができる。
【0069】本発明化合物(I-5)及び(I-6)(l=1、Y
=−CONR−、Z=−OCO−)
【化11】
【化12】
【0070】本発明化合物(I-5)は、例えば、図15〜
17の反応式CA〜CCにより合成することができる。
反応式CAにおいて、化合物(IV)の水酸基をアシル化す
ることにより本発明化合物(I-5)が得られる。本反応
は、化合物(IV)とカルボン酸化合物(XLV)との脱水縮合
反応、酸ハロゲン化物(XLVI)との反応、あるいはエステ
ル化合物(XLVII)とのエステル交換反応によって行うこ
とができる。
【0071】カルボン酸化合物(XLV)との脱水縮合反応
は、両化合物を通常酸触媒存在下に直接反応させる方
法、カルボン酸化合物(XLV)を活性エステルへと変換し
た後に化合物(IV)と反応させる方法などがある。前者に
おいては塩酸、硫酸、ホウ酸等の鉱酸、芳香族スルホン
酸等の有機酸、三フッ化ホウ素等のLewis酸等の酸触媒
が用いられる。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、1,4-
ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素等が
用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化合
物、試薬に応じて変化させれば良いが、通常、0℃から
溶媒の還流温度の範囲で行われる。具体的には、例え
ば、化合物(IV)とカルボン酸化合物(XLV)のジクロロエ
タン溶液に濃硫酸を加え、室温から溶媒の還流温度にて
反応を行う、あるいは、化合物(IV)、カルボン酸化合物
(XLV)及び三フッ化ホウ素の混合物を室温から溶媒の還
流温度にて反応させることにより目的を達する。
【0072】カルボン酸化合物(XLV)の活性エステルを
経由する方法の場合には、トリフルオロ酢酸無水物、N,
N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)等を用いてカ
ルボン酸化合物(XLV)を対応する活性エステルへと変換
した後、化合物(IV)と反応させる。溶媒としては、ベン
ゼン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジクロロメタン等が用いられる。反応温度、反応時
間は使用する原料化合物、試薬に応じて変化させれば良
いが、通常、0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われ
る。具体的には、例えば、カルボン酸化合物(XLV)のベ
ンゼン溶液に0℃から室温にてトリフルオロ酢酸無水物
を加え、対応する活性エステルへと変換した後、化合物
(IV)と反応させることにより目的を達する。
【0073】酸ハロゲン化物(XLVI)との反応は、通常塩
基の存在下に行われる。塩基としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の無機塩基あるいはピリジン、ジ
メチルアニリン、トリエチルアミン等の有機塩基が用い
られる。溶媒としては、ベンゼン、テトラヒドロフラ
ン、1,4-ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジ
クロロメタン、水等が用いられる。反応温度、反応時間
は使用する原料化合物、試薬に応じて変化させれば良い
が、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。具
体的には、例えば、化合物(IV)とピリジンを含むジクロ
ロメタン溶液に酸ハロゲン化物(XLVI)を加え、0℃から
室温にて反応を行う、あるいは、化合物(IV)と酸ハロゲ
ン化物(XLVI)の混合物に水酸化ナトリウム水溶液を滴下
することにより目的を達する。
【0074】エステル化合物(XLVII)とのエステル交換
反応においては、硫酸、p-トルエンスルホン酸等の酸あ
るいはカリウムアルコキシド、チタン(IV)アルコキシド
等の塩基が触媒として用いられる。反応は溶媒の存在下
または非存在下に行われ、反応の性質上、化合物(IV)と
エステル化合物(XLVII)のいずれか一方を大過剰に用い
るか、又は生成するアルコールLOHを反応系中から
除去するのが好ましい。溶媒としては、ベンゼン、トル
エン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ジクロロメタン等が用いられる。
反応温度、反応時間は使用する原料化合物、試薬に応じ
て変化させれば良いが、通常、0℃から200℃、好ま
しくは室温から溶媒の還流温度の範囲で行われる。具体
的には、例えば、化合物(IV)とエステル化合物(VLVII)
のベンゼン溶液にチタン(IV)アルコキシドを加え室温か
ら溶媒の還流温度で反応することにより目的を達する。
なお、エステル化合物(XLVII)中のLは、本エステル
交換反応に通常使用されうるエステルを形成する基なら
ばどの様なものでも良く、例えば、メチル基、エチル基
等のアルキル基を挙げることができる。以下におけるL
の定義も同じである。
【0075】図16の反応式CBにおいては、化合物(I
V)の水酸基をアシル化して化合物(LI)を合成し、これを
をアミン(XIII)と反応させることにより本発明化合物(I
-5)を得ることができる。第一段階のアシル化反応は、
前記反応式CAに準じて行うことができ、第二段階の反
応は、反応式ACに準じて行うことができる。図17の
反応式CCにおいては、化合物(IV)の水酸基をアシル化
してアミノ保護化合物(LV)を合成し、これを脱保護反応
に付すことにより、R、Rが共に水素原子である本
発明化合物(I-5a)を得ることができる。本アシル化反応
は、前記反応式CAに準じて行うことができ、脱保護反
応は、前記反応式ADに準じて行うことができる。さら
に、本化合物(I-5a)は、前記反応式AEと同様にして、
本発明化合物(I-5)に導くことができる。
【0076】一方、本発明化合物(I-6)は図18〜21
の反応式CD〜CGのようにして合成することができ
る。図18の反応式CDにおいては、化合物(VII)の水
酸基をアシル化することにより本発明化合物(I-6)が得
られる。本反応は、反応式CAと同様に、化合物(VII)
とカルボン酸化合物(LVI)との脱水縮合反応、酸ハロゲ
ン化物(LVII)又は酸無水物(LVIII)との反応、あるいは
エステル化合物(LIX)とのエステル交換反応によって行
うことができる。なお、反応式CAで記載していない酸
無水物(LVIII)を用いる場合には、酸ハロゲン化物を用
いる場合と全く同様にして行うことができる。
【0077】図19の反応式CEにおいては、化合物(X
XI)の水酸基をアシル化して化合物(LX)を合成し、これ
をアミン(XIII)と反応させることにより、本発明化合物
(I-6)が得られる。本アシル化反応は、前記反応式CA
に準じて行うことができ、第二段階の反応は、反応式A
Cに準じて行うことができる。図20の反応式CFにお
いては、化合物(XXV)の水酸基をアシル化してアミノ保
護化合物(LXI)を合成し、次いでこれを脱保護反応に付
すことにより、R、Rが共に水素原子である本発明
化合物(I-6a)を得ることができる。本アシル化反応は、
前記反応式CAに準じて行うことができ、脱保護反応
は、前記反応式ADに準じて行うことができる。
【0078】さらに、本化合物(I-6a)は、前記反応式A
Eと同様にして、本発明化合物(I-6)に導くことができ
る。また、本発明化合物(I-6)は、反応式CGに示すよ
うに、化合物(IX)を出発原料として合成することもでき
る。すなわち、化合物(IX)の水酸基をアシル化すること
により化合物(LXII)を合成し、次いで反応式ABの第二
段階、反応式AGの第二段階と反応式AC、又は反応式
AIの第二段階と反応式AD〜AEに準じた反応を行う
ことにより、化合物(LXII)から化合物(LXIII)を経由て
本発明化合物(I-6)を得ることができる。
【0079】本発明化合物(I-7)及び(I-8)(l=1、Y
=−CONR−、Z=−NR−)
【化13】
【化14】
【0080】本発明化合物(I-7)は、例えば、図22〜
23の反応式DA〜DBのようにして合成することがで
きる。反応式DAにおいては、化合物(IV)の水酸基を窒
素原子と容易に置換できる基Lに置換して化合物(LX
V)とし、これをアミン(V)と反応させることにより、本
発明化合物(I-7)が得られる。反応式DAの第一段階に
おいて、Lがハロゲン原子の場合には、例えば五塩化
リン、三塩化リン、塩化チオニル等を用いることができ
る。添加剤として、例えばトリエチルアミン、ピリジ
ン、N-メチルモルホリンなどの有機塩基などが用いられ
る。溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ピリジンなどの芳香族類、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンなどのエーテル
類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトア
ミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類、あるいはそれらの混合溶媒が用いられる。
反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化
させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で
行われる。
【0081】Lがトシルオキシ基、メシルオキシ基等
の場合には、化合物(IV)と塩化p-トルエンスルホニル、
塩化メチルスルホニル等を、ピリジン等の塩基の存在下
で反応させることにより行うことができる。具体的に
は、例えば、0℃から室温にて化合物(IV)と塩化p-トル
エンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸化ナトリウ
ム水溶液に加えることにより目的を達する。反応式DA
の第二段階は、反応式ACに準じて行うことができる。
【0082】図23の反応式DBおいては、化合物(LX
V)とアミン(XXIII)から化合物(LXVI)を合成し、これを
脱保護反応に付すことにより、R、Rが共に水素原
子である本発明化合物(1-7a)を合成することができる。
反応式DBの第一段階の反応は反応式ACに準じて行う
ことができ、第二段階の脱保護反応は、反応式ADに準
じて行うことができる。さらに、化合物(I-7a)は前記反
応式AEと同様にして本発明化合物(I-7)へと導くこと
ができる。
【0083】一方、本発明化合物(I-8)は、図24〜2
6の反応式DC〜DEのようにして合成することができ
る。反応式DCは、反応式DAと同様にして行うことが
できる。反応式DDの第一段階、第二段階は、それぞれ
反応式DAの第一段階、反応式ACに準じて行うことが
でき、第三段階の脱保護反応は反応式ADに準じて行う
ことができる。また、R、Rが水素原子である化合
物(I-8a)は前記反応式AEと同様にして本発明化合物(I
-8)へと導くことができる。反応式DEの第一段階、第
二段階は、それぞれ反応式DAの第一段階、反応式AC
に準じて行うことができ、第三〜四段階の反応は、反応
式ABの第二段階、反応式AGの第二段階と反応式A
C、又は反応式AIの第二段階と反応式AD〜AEに準
じて行うことができる。
【0084】本発明化合物(I-9)及び(I-10)(l=0、
Z=−OCONR−)
【化15】
【化16】
【0085】本発明化合物(I-9)は、例えば、図27〜
29の反応式EA〜ECのようにして合成することがで
きる。図27の反応式EAにおいて、化合物(II)のアミ
ノ基をアルキル化して化合物(LXXIII)を合成し、次いで
これをアミン(V)と反応させることにより、本発明化合
物(I-9)が得られる。本アルキル化反応は、前記反応式
BAの第一段階に準じて、化合物(II)とハロゲン化物(X
XXVIII)またはスルホン酸エステル(XXXIX)との置換反
応、あるいはアルケン(XL)との付加反応によって行うこ
とができる。
【0086】なお、化合物(LXXIII)は、これに対応する
アミド化合物の還元、あるいは対応するカルボニル化合
物との還元的アミノ化反応によっても合成することがで
きる。すなわち、前者においては、例えば後述の反応式
IAの第一段階で得られるアミド化合物(C)をジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、塩化メチレン等の溶媒
中、水素化リチウムアルミニウム、ジボラン等の還元剤
を用い、0℃から溶媒の還流温度で反応することにより
目的を達する。また、後者の還元的アミノ化反応は、R
に対応するカルボニル化合物と化合物(II)を縮合さ
せ、生成するイミンまたはイミニウムイオンを還元する
ことにより達成される。還元方法としては、例えば、水
素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、
シアノ水素化ホウ素ナトリウム、ジボラン等の還元剤を
用いるか、または、触媒としてパラジウム等を用いる接
触還元が挙げられる。具体的には、例えば、接触還元条
件下、触媒としてパラジウム−炭素を用い、エタノール
等の溶媒中、室温から溶媒の還流温度の範囲で、R
対応するカルボニル化合物との反応を行なうことにより
目的を達する。反応式EAの第二段階の反応は、前記反
応式AAの第二段階に準じて行うことができる。
【0087】図28の反応式EBにおいては、化合物(L
XXIII)とアミン(XIX)から化合物(LXXIV)を合成し、次い
でこれをアミン(XIII)と反応させることにより、本発明
化合物(I-9)を得ることができる。第一段階の反応は、
前記反応式AFの第二段階に準じて行うことができ、第
二段階の反応は、前記反応式ACに準じて行うことがで
きる。図29の反応式ECにおいては、化合物(LXXIII)
とアミン(XXIII)からアミノ保護化合物(LXXV)を合成
し、次いでこれを脱保護反応に付すことにより、R
が共に水素原子である本発明化合物(I-9a)を得るこ
とができる。第一段階の反応は、前記反応式AHの第二
段階に準じて行うことができ、第二段階の反応は、前記
反応式ADに準じて行うことができる。さらに、本化合
物(I-9a)は、前記反応式AEと同様にして、本発明化合
物(I-9)に導くことができる。
【0088】一方、本発明化合物(I-10)は図30〜33
の反応式ED〜EGのようにして合成することができ
る。図30の反応式EDにおいては、化合物(II)のアミ
ノ基をアルキル化して化合物(LXXIX)を合成し、次いで
これをアミン(VIII)と反応させることにより、本発明化
合物(I-10)が得られる。本アルキル化反応は、前記反応
式BAの第一段階に準じて行うことができ、第二段階の
反応は、前記反応式AAの第二段階に準じて行うことが
できる。
【0089】図31の反応式EEにおいては、化合物(I
I)のアミノ基をアルキル化して化合物(LXXX)を合成し、
次いでこれをアミン(VIII)、アミン(XIII)と順次反応さ
せることにより本発明化合物(I-10)を得ることができ
る。第一段階のアルキル化反応は、前記反応式BAの第
一段階に準じて行うことができる。第二段階の反応は、
前記反応式AFの第二段階に準じて行うことができ、第
三段階の反応は、前記反応式ACに準じて行うことがで
きる。
【0090】図32の反応式EFにおいては、化合物(I
I)のアミノ基をアルキル化して化合物(LXXXII)を合成
し、次いでこれをアミン(VIII)と反応させた後、脱保護
反応に順次付すことにより、R、Rが共に水素原子
である本発明化合物(I-10a)を得ることができる。第一
段階のアルキル化反応は、反応式BAの第一段階に、第
二段階の反応は反応式AAの第二段階に、第三段階の脱
保護反応は、反応式ADにそれぞれ準じて行うことがで
きる。さらに、本化合物(I-10a)は、前記反応式AEと
同様にして、本発明化合物(I-10)に導くことができる。
【0091】また、本発明化合物(I-10)は、図33の反
応式EGに示すように、前記反応式ABで得られる化合
物(XI)を出発原料として製造することもできる。すなわ
ち、前記反応式ABの第二段階の脱保護反応に準じて化
合物(XI)から化合物(LXXXIV)を合成し、次いで、反応式
EDの第一段階、反応式EEの第一段階と第三段階、又
は反応式EFの第一段階と第三〜四段階に準じた反応を
行うことにより、化合物(LXXXIV)を本発明化合物(I-10)
へ導くことができる。
【0092】本発明化合物(I-11)及び(I-12)(l=0、
Z=−O−)
【化17】
【化18】
【0093】本発明化合物(I-11)は、例えば、図34〜
35の反応式FA〜FBのようにして合成することがで
きる。反応式FAにおいては、反応式BAに準じて化合
物(IX)から化合物(LXXXV)を合成し、次いで反応式AB
の第2段階の脱保護反応、反応式EAの第1段階のアル
キル化反応を順次行うことにより、本発明化合物(I-11)
を得ることができる。
【0094】反応式FBにおいては、反応式BBの第1
段階に準じて化合物(IX)から化合物(LXXXVI)を合成し、
次いで反応式ABの第2段階の脱保護反応、反応式EA
の第1段階のアルキル化反応を順次行うことにより、化
合物(LXXXVII)を得、これを反応式ADに準じて脱保護
反応を行うことにより、化合物(I-11a)を合成すること
ができる。さらに、化合物(I-11a)は、反応式AEに準
じて本発明化合物(I-11)へと導くことができる。一方、
本発明化合物(I-12)は図36の反応式FCのようにして
合成することができる。反応式FCにおいては、反応式
EGと同様にして化合物(XLIII)から化合物(XLIV)を経
て本発明化合物(I-12)を得ることができる。
【0095】本発明化合物(I-13)及び(I-14)(l=0、
Z=−OCO−)
【化19】
【化20】
【0096】本発明化合物(I-13)は、例えば、図37〜
39の反応式GA〜GCのようにして合成することがで
きる。反応式GA〜GCにおいては、前記反応式CA〜
CCにおいて出発原料(IV)の代わりに、前記反応式EA
で得られる化合物(LXXIII)を用いて反応を行うことによ
り、本発明化合物(I-13)を得ることができる。
【0097】一方、本発明化合物(I-14)は図40〜43
の反応式GD〜GGのようにして合成することができ
る。反応式GD〜GFにおいては、前記反応式CD〜C
Fにおいて出発原料(VII)、(XXI)、(XXV)の代わりに、
化合物(LXXIX)、(LXXX)、(LXXXII)を各々用いて反応を
行うことにより、本発明化合物(I-14)を得ることができ
る。反応式GGにおいては、反応式EGと同様にして化
合物(LXII)から化合物(LXIII)を経て本発明化合物(I-1
4)を得ることができる。
【0098】本発明化合物(I-15)及び(I-16)(l=0、
Z=−NR−)
【化21】
【化22】
【0099】本発明化合物(I-15)は、例えば、図44〜
45の反応式HA〜HBのようにして合成することがで
きる。反応式HA〜HBにおいては、前記反応式DA〜
DBにおいて出発原料(IV)、(LXV)の代わりに、化合物
(LXXIII)、(XCIV)を各々用いて反応を行うことにより、
本発明化合物(I-15)を得ることができる。
【0100】一方、本発明化合物(I-16)は図46〜48
の反応式HC〜HEのようにして合成することができ
る。反応式HC〜HDにおいては、前記反応式DC〜D
Dにおいて出発原料(VII)、(XXV)の代わりに、化合物(L
XXIX)、(LXXXII)を各々用いて反応を行うことにより、
本発明化合物(I-16)を得ることができる。反応式HEに
おいては、反応式EGと同様にして化合物(LXXI)から化
合物(LXXII)を経て本発明化合物(I-16)を得ることがで
きる。
【0101】本発明化合物(I-17)及び(I-18)(l=1、
Y=−CO−、Z=−OCONR−)
【化23】
【化24】
【0102】本発明化合物(I-17)は、例えば、図49〜
51の反応式IA〜ICのようにして合成することがで
きる。図49の反応式IAにおいては、化合物(II)のア
ミノ基をアシル化してアミド化合物(C)を合成し、次い
でこれをアミン(V)と反応させることにより、本発明化
合物(I-17)が得られる。第一段階のアシル化反応は、化
合物(II)とカルボン酸化合物(LVI)、酸ハロゲン化物(LV
II)、酸無水物(LVIII)あるいは混合酸無水物(CI)等との
反応によって行うことができる。
【0103】化合物(II)とカルボン酸化合物(LVI)との
縮合反応では、縮合剤として、例えば、N,N'-ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC)、1-(3-ジメチルアミノ
プロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(WSCI)など
のカルボジイミド類や1,1'-カルボニルジイミダゾール
などのカルボニルジイミダゾール類、四塩化チタン、四
塩化ケイ素などの塩化物等が用いられる。溶媒としては
例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン
化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン
などの芳香族類、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン
などのエーテル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジ
メチルアセトアミドなどのアミド類が用いられる。本反
応は必要に応じて1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HO
Bt)やN-ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)などを添加
して行っても良い。反応温度、反応時間は使用する原料
化合物に応じて変化させれば良いが、通常-78℃から溶
媒の還流温度の範囲で行われる。
【0104】また、カルボン酸化合物(LVI)は、活性化
剤として、例えば、ジフェニルホスホリルアジドなどを
用いてその対応するアジドへと変換した後、化合物(II)
と反応させても良い(アジド法)。添加剤としては、例
えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N-
メチルモルホリンなどが用いられる。溶媒としては、例
えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化
炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンな
どの芳香族類、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンな
どのエーテル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシ
ドなどのスルホキシド類が用いられる。反応温度、反応
時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良い
が、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0105】酸ハロゲン化物(LVII)又は酸無水物(LVII
I)を用いる場合には、例えば、トリエチルアミン、ピリ
ジン、N-メチルモルホリンなどの有機塩基、水酸化ナト
リウムなどの無機塩基、あるいは酢酸ナトリウムや炭酸
カリウムなどの塩の存在下、化合物(II)と反応させる。
溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム
などのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、ピリジンなどの芳香族類、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、1,4-ジオキサンなどのエーテル類、
N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド
などのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキ
シド類、水あるいはそれらの混合溶媒が用いられる。反
応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化さ
せれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行
われる。
【0106】混合酸無水物法の場合には、活性化剤とし
て、例えば、クロロぎ酸エチル、クロロぎ酸イソブチ
ル、塩化ピバロイル、ジフェニルホスフィニッククロリ
ド、オキシ塩化リンなどを用いて、カルボン酸化合物(L
VI)をその対応する混合酸無水物(CI)へと変換した後、
化合物(II)と反応させる。添加剤として、例えば、有機
塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N-メチルモル
ホリンなどが用いられる。溶媒としては例えば、ジクロ
ロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳香族
類、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサンなどのエーテ
ル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのス
ルホキシド類が用いられる。反応温度、反応時間は使用
する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通常-15
℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。なお、混合酸
無水物(CI)中のLは前記活性化剤に対応する基を表
し、例えばエトキシカルボニル基、イソブチルオキシカ
ルボニル基、ピバロイル基等を挙げることができる。以
下におけるLの定義も同じである。
【0107】具体的には、縮合剤を用いる場合には、例
えば、化合物(II)とカルボン酸化合物(LVI)のN,N-ジメ
チルホルムアミド溶液にHOBt、WSCIを加え、0℃から室
温の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。反応
式IAの第二段階の反応は、前記反応式AAの第二段階
に準じて行うことができる。図50の反応式IBにおい
ては、前記反応式IAで得られる化合物(C)をアミン(XI
V)、アミン(XIII)と順次反応させることにより、本発明
化合物(I-17)を得ることができる。本反応式の第一段階
の反応は、前記反応式AFの第二段階に準じて行うこと
ができ、第二段階の反応は、前記反応式ACに準じて行
うことができる。
【0108】図51の反応式ICにおいては、化合物
(C)とアミン(XXIII)からアミノ保護化合物(CIII)を合成
し、次いでこれを脱保護反応に付すことにより、R
が共に水素原子である本発明化合物(I-17a)を得る
ことができる。本反応式の第一段階の反応は、前記反応
式AHの第二段階に準じて行うことができ、第二段階の
脱保護反応は、前記反応式ADに準じて行うことができ
る。さらに、本化合物(I-17a)は、前記反応式AEと同
様にして、本発明化合物(I-17)に導くことができる。
【0109】一方、本発明化合物(I-18)は、図52〜5
5の反応式ID〜IGのようにして合成することができ
る。図52の反応式IDにおいては、化合物(II)のアミ
ノ基をアシル化して化合物(CIV)を合成し、次いでこれ
をアミン(VIII)と反応させることにより、本発明化合物
(I-18)が得られる。反応式IDの第一段階のアシル化反
応は、前記反応式IAに準じて行うことができ、第二段
階の反応は、前記反応式AAの第二段階に準じて行うこ
とができる。
【0110】図53の反応式IEにおいては、前記反応
式IDと同様にして化合物(II)から化合物(CVII)を合成
し、次いでこれを前記反応式ACに準じてアミン(XIII)
と反応させることにより本発明化合物(I-18)が得られ
る。図54の反応式IFにおいては、前記反応式IDと
同様にして化合物(II)から化合物(CX)を合成し、次いで
これを前記反応式ADに準じて脱保護反応に付すことに
より、R、Rが共に水素原子である本発明化合物(I
-18a)を得ることができる。さらに、本化合物(I-18a)
は、前記反応式AEと同様にして、本発明化合物(I-18)
に導くことができる。
【0111】また、本発明化合物(I-18)は、図55の反
応式IGに示すように、前記反応式ABで得られる化合
物(XI)を出発原料として製造することもできる。すなわ
ち、前記反応式ABの第二段階の脱保護反応に準じて化
合物(XI)から化合物(LXXXIV)を合成し、次いで、反応式
IDの第一段階、反応式IEの第一段階と第三段階、又
は反応式IFの第一段階と第三〜四段階に準じた反応を
行うことにより、化合物(LXXXIV)を本発明化合物(I-18)
へ導くことができる。
【0112】本発明化合物(I-19)及び(I-20)(l=1、
Y=−CO−、Z=−O−)
【化25】
【化26】
【0113】本発明化合物(I-19)は、例えば、図56〜
57の反応式JA〜JBのようにして合成することがで
きる。反応式JA〜JBにおいては、前記反応式BA〜
BBにおいて出発原料(IV)の代わりに、前記反応式IA
で得られる化合物(C)を用いて同様に反応を行うことに
より、本発明化合物(I-19)が得られる。
【0114】一方、本発明化合物(I-20)は図58〜60
の反応式JC〜JEのようにして合成することができ
る。反応式JC〜JDにおいては、前記反応式BC〜B
Dにおける出発原料(XXI)、(XXV)の代わりに、化合物(C
VI)、(CIX)を各々用いて同様に反応を行うことにより、
本発明化合物(I-20)が得られる。図60の反応式JEに
おいては、前記反応式IGと同様にして、化合物(XLII
I)から化合物(XLIV)を経て本発明化合物(I-20)を得るこ
とができる。
【0115】本発明化合物(I-21)及び(I-22)(l=1、
Y=−CO−、Z=−OCO−)
【化27】
【化28】
【0116】本発明化合物(I-21)は、例えば、図61〜
63の反応式KA〜KCのようにして合成することがで
きる。反応式KA〜KCにおいては、前記反応式CA〜
CCにおいて出発原料(IV)の代わりに、前記反応式IA
で得られる化合物(C)を用いて反応を行うことにより、
本発明化合物(I-21)を得ることができる。
【0117】一方、本発明化合物(I-22)は図64〜67
の反応式KD〜KGのようにして合成することができ
る。反応式KD〜KFにおいては、前記反応式CD〜C
Fにおいて出発原料(VII)、(XXI)、(XXV)の代わりに、
化合物(CIV)、(CVI)、(CIX)を各々用いて反応を行うこ
とにより、本発明化合物(I-22)を得ることができる。反
応式KGにおいては、反応式IGと同様にして化合物(L
XII)から化合物(LXIII)を経て本発明化合物(I-22)を得
ることができる。
【0118】本発明化合物(I-23)及び(I-24)(l=1、
Y=−CO−、Z=−NR−)
【化29】
【化30】
【0119】本発明化合物(I-23)は、例えば、図68〜
69の反応式LA〜LBのようにして合成することがで
きる。反応式LA〜LBにおいては、前記反応式DA〜
DBにおいて出発原料(IV)、(LXV)の代わりに、化合物
(C)、(CXX)を各々用いて反応を行うことにより、本発明
化合物(I-23)を得ることができる。一方、本発明化合物
(I-24)は図70〜72の反応式LC〜LEのようにして
合成することができる。反応式LC〜LDにおいては、
前記反応式DC〜DDにおいて出発原料(VII)、(XXV)の
代わりに、化合物(CIV)、(CIX)を各々用いて反応を行う
ことにより、本発明化合物(I-24)を得ることができる。
反応式LEにおいては、反応式IGと同様にして化合物
(LXXI)から化合物(LXXII)を経て本発明化合物(I-24)を
得ることができる。
【0120】本発明化合物(I-25)及び(I-26)(l=1、
Y=−COO−、Z=−OCONR−)
【化31】
【化32】
【0121】本発明化合物(I-25)は、例えば、図73〜
75の反応式MA〜MCのようにして合成することがで
きる。図73の反応MAにおいては、化合物(II)とアル
コール(CXXX)から化合物(CXXXI)を合成し、次いでこれ
をアミン(V)と反応させることにより、本発明化合物(I-
25)が得られる。
【0122】反応式MAの第一段階の反応は、添加剤の
存在下、クロロ炭酸フェニル、ホスゲン、ジホスゲン、
トリホスゲン、ジ−2−ピリジルケトン等を用いて、ア
ルコール(CXXX)をその対応するカーボネート誘導体へと
変換した後、化合物(II)と反応させることにより目的を
達する。添加剤としては、例えば、トリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、炭酸ナ
トリウム等の塩基が用いられる。溶媒としては、例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル
類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料
化合物、試薬に応じて変化させれば良いが、通常、−1
5℃から200℃の範囲で行われる。具体的には、例え
ば、添加剤としてピリジン、N,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン等を用い、クロロホルム、ジクロロメタン等の
溶媒中、−15℃から室温の範囲でアルコール(CXXX)を
クロロ炭酸フェニル、トリホスゲン等と反応させる。得
られた対応するカーボネート誘導体を、無溶媒あるいは
クロロホルム、ジクロロメタン等の溶媒中、室温から1
00℃の範囲で化合物(II)との反応に付すことにより化
合物(CXXXI)を得ることができる。反応式MAの第二段
階の反応は、前記反応式AAの第二段階に準じて行うこ
とができる。
【0123】図74の反応式MBにおいては、前記反応
式MAで得られる化合物(CXXXI)をアミン(XIX)、アミン
(XIII)と順次反応させることにより、本発明化合物(I-2
5)が得られる。第一段階の反応は、前記反応式AFの第
二段階に準じて行うことができ、第二段階の反応は、前
記反応式ACに準じて行うことができる。図75の反応
式MCにおいては、化合物(CXXXI)とアミン(XXIII)から
化合物(CXXXIII)を合成し、次いでこれを脱保護反応に
付すことにより、R、Rが共に水素原子である本発
明化合物(I-25a)を得ることができる。第一段階の反応
は、前記反応式AHの第二段階に準じて行うことがで
き、第二段階の脱保護反応は前記反応式ADに準じて行
うことができる。さらに、本化合物(I-25a)は、前記反
応式AEと同様にして、本発明化合物(I-25)に導くこと
ができる。
【0124】一方、本発明化合物(I-26)は図76〜79
の反応式MD〜MGのようにして合成することができ
る。図76の反応式MDにおいては、化合物(II)とアル
コール(CXXXIV)から化合物(CXXXV)を合成し、次いでこ
れをアミン(VIII)と反応させることにより、本発明化合
物(I-26)を得ることができる。第一段階の反応は前記反
応式MAに準じて行うことができ、第二段階の反応は、
前記反応式AAの第二段階に準じて行うことができる。
【0125】図77の反応式MEにおいては、前記反応
式MDと同様にして化合物(II)から化合物(CXXXVIII)を
合成し、次いでこれを前記反応式ACに準じてアミン(X
III)と反応させることにより本発明化合物(I-26)が得ら
れる。図78の反応式MFにおいては、前記反応式MD
と同様にして化合物(II)からアミン(CXLI)を合成し、次
いでこれを脱保護反応に付すことにより、R、R
共に水素原子である本発明化合物(I-26a)を得ることが
できる。本脱保護反応は前記反応式ADに準じて行うこ
とができる。さらに、本化合物(I-26a)は、前記反応式
AEと同様にして、本発明化合物(I-26)に導くことがで
きる。
【0126】また、本発明化合物(I-26)は、図79の反
応式MGに示すように、前記反応式ABで得られる化合
物(XI)を出発原料として製造することもできる。すなわ
ち、前記反応式ABの第二段階の脱保護反応に準じて化
合物(XI)から化合物(LXXXIV)を合成し、次いで、反応式
MDの第一段階、反応式MEの第一段階と第三段階、又
は反応式MFの第一段階と第三〜四段階に準じた反応に
より、化合物(LXXXIV)を本発明化合物(I-26)へ導くこと
ができる。
【0127】本発明化合物(I-27)及び(I-28)(l=1、
Y=−COO−、Z=−O−)
【化33】
【化34】
【0128】本発明化合物(I-27)は、例えば、図80〜
81の反応式NA〜NBのようにして合成することがで
きる。反応式NA〜NBにおいては、前記反応式BA〜
BBにおいて出発原料(IV)の代わりに、前記反応式MA
で得られる化合物(CXXXI)を用いて同様に反応を行うこ
とにより、本発明化合物(I-27)が得られる。
【0129】一方、本発明化合物(I-28)は図82〜84
の反応式NC〜NEのようにして合成することができ
る。反応式NC〜NDにおいては、前記反応式BC〜B
Dにおける出発原料(XXI)、(XXV)の代わりに、化合物(C
XXXVII)、(CXL)を各々用いて同様に反応を行うことによ
り、本発明化合物(I-28)が得られる。図84の反応式N
Eにおいては、反応式MGと同様にして化合物(XLIII)
から化合物(XLIV)を経て本発明化合物(I-28)を得ること
ができる。
【0130】本発明化合物(I-29)及び(I-30)(l=1、
Y=−COO−、Z=−OCO−)
【化35】
【化36】
【0131】本発明化合物(I-29)は、例えば、図85〜
87の反応式OA〜OCのようにして合成することがで
きる。反応式OA〜OCにおいては、前記反応式CA〜
CCにおいて出発原料(IV)の代わりに、前記反応式MA
で得られる化合物(CXXXI)を用いて反応を行うことによ
り、本発明化合物(I-29)を得ることができる。一方、本
発明化合物(I-30)は図88〜91の反応式OD〜OGの
ようにして合成することができる。反応式OD〜OFに
おいては、前記反応式CD〜CFにおいて出発原料(VI
I)、(XXI)、(XXV)の代わりに、化合物(CXXXV)、(CXXXVI
I)、(CXL)を各々用いて反応を行うことにより、本発明
化合物(I-30)を得ることができる。反応式OGにおいて
は、反応式MGと同様にして化合物(LXII)から化合物(L
XIII)を経て本発明化合物(I-30)を得ることができる。
【0132】本発明化合物(I-31)及び(I-32)(l=1、
Y=−COO−、Z=−NR−)
【化37】
【化38】
【0133】本発明化合物(I-31)は、例えば、図92〜
93の反応式PA〜PBのようにして合成することがで
きる。反応式PA〜PBにおいては、前記反応式DA〜
DBにおいて出発原料(IV)、(LXV)の代わりに、化合物
(CXXXI)、(CL)を各々用いて反応を行うことにより、本
発明化合物(I-31)を得ることができる。一方、本発明化
合物(I-32)は図94〜96の反応式PC〜PEのように
して合成することができる。反応式PC〜PDにおいて
は、前記反応式DC〜DDにおいて出発原料(VII)、(XX
V)の代わりに、化合物(CXXXV)、(CXL)を各々用いて反応
を行うことにより、本発明化合物(I-32)を得ることがで
きる。反応式PEにおいては、反応式MGと同様にして
化合物(LXXI)から化合物(LXXII)を経て本発明化合物(I-
32)を得ることができる。
【0134】なお、前記の各反応式において用いられて
いる原料化合物で、前述していない化合物は商業上入手
可能であるか、あるいは公知の方法を用いて対応する原
料から容易に合成することができる。本発明で提供され
る1,2-二置換ピペリジン誘導体(I)は、必要に応じて酸
付加塩とすることができる。酸付加塩としては、例えば
塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢
酸、プロピオン酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、マレイ
ン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸
等の有機酸との塩が挙げられる。これらの塩は通常の方
法により容易に製造することができる。
【0135】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導
体は、その作用機作は明らかではないが、優れた発毛促
進効果、育毛効果を有する。よって、これを頭皮に塗布
することにより、脱毛の治療・改善、脱毛の予防をはか
ることができる。本発明の1,2-二置換ピペリジン誘導体
を含有する養毛剤は、いわゆる男性型脱毛症や男性ホル
モン性脱毛といわれるうす毛や脱毛の他、円形脱毛症、
粃糠性脱毛症、脂漏性脱毛症等の病的脱毛症に適用する
ことができる。本発明の1,2-二置換ピペリジン誘導体の
使用量としては、性別、年齢、脱毛やうす毛等の症状の
程度等によって適宜決定されるべきものであるが、通
常、0.01〜20mg/cmを成人一人当たり一日
一回または数回に分けて頭皮に塗布する。
【0136】また、本発明の1,2-二置換ピペリジン誘導
体を発毛促進、育毛促進、脱毛予防等の養毛効果を目的
とした医薬品、医薬部外品あるいは化粧品として用いる
場合、その剤型は本発明の効果を発揮できる剤型であれ
ば任意に選択することができ、例えば、トニック、ロー
ション、乳液、クリーム、軟膏、ジェル、スプレー、ム
ース等が挙げられる。
【0137】そして、これらの製剤中には本発明にかか
る1,2-二置換ピペリジン誘導体の他に、医薬品、医薬部
外品、化粧品の分野で通常養毛剤に配合可能な成分を配
合することができる。例えば、薬効成分としては、血行
促進作用を有する薬剤として、センブリエキス、ビタミ
ンE及びその誘導体、ニコチン酸ベンジルエステル等の
ニコチン酸エステル類などが挙げられる。局所刺激作用
により血液循環を促進する薬剤としてはトウガラシチン
キ、カンタリスチンキ、カンフル、ノニル酸ワニリルア
ミド等が挙げられる。毛包賦活作用を有する薬剤として
は、ヒノキチオール、プラセンタエキス、感光素、パン
トテン酸及びその誘導体等が挙げられる。抗男性ホルモ
ン作用を有する薬剤としては、エストラジオール、エス
トロン等のホルモン剤などが挙げられる。抗脂漏作用を
有する薬剤としてイオウ、チオキソロン、ビタミンB6
等が挙げられる。
【0138】その他、フケの発生を防止するために角質
溶解作用、殺菌作用を有するサリチル酸、レゾルシン等
が挙げられ、頭皮の炎症を防止するためにグリチルリチ
ン酸及びその誘導体、メントール等が、さらには、毛包
への栄養補給、酵素活性の賦活のためにセリン、メチオ
ニン、アルギニン等のアミノ酸類、ビオチン等のビタミ
ン類、生薬エキス等が挙げられる。また、アルテア、ヨ
クイニン、ペパーミント、ヨウテイ、トウガラシ、アロ
エ、クコ、ヨモギ、イネ、マンケイシ、マンネンロウ、
コッサイホ、エニシダ、リンドウ、タンジン、ヘチマ、
キキョウ、マツ、クジン、トウキ、ベニバナ、メギ、ビ
ンロウジ、ユーカリ、カゴソウ、モクツウ、ゴシツ、サ
イコ、チャ、カンゾウ、ホップ、キク、セネガ、ゴマ、
センキュウ、カシュウ、カッコン、マイカイカ、サフラ
ン、ローズマリー、ジオウ、ゼニアオイ等の植物抽出物
を配合することもできる。
【0139】また、アルコキシカルボニルピリジンN-オ
キシド、塩化カルプロニウム、アセチルコリン誘導体等
の血管拡張剤;セファランチン等の皮膚機能亢進剤;ヘ
キサクロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチル
ピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカ
ルバニド、ビチオノール等の抗菌剤;亜鉛及びその誘導
体;乳酸又はそのアルキルエステル;クエン酸等の有機
酸類;トラネキサム酸等のプロテアーゼ阻害剤等を配合
することもできる。
【0140】また、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類;グリセリン、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類;高
級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素油、天然油脂、エ
ステル油、シリコーン油等の油分;界面活性剤;香料;
キレート剤;1,3-ブチレングリコール、ヒアルロン酸及
びその誘導体、マルチトール、アテロコラーゲン、乳酸
ナトリウム等の保湿剤;マルメロ粘質物、カルボキシビ
ニルポリマー、キサンタンガム等の増粘剤;酸化防止
剤;紫外線吸収剤;色素;水;安定化剤等、通常養毛料
に配合される成分を本発明の効果を損なわない範囲で配
合することができる。
【0141】以下に、具体例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。発毛試験 1)試験方法 発毛試験は、毛周期の休止期にあるC3H / HeNCrjマウス
を用い、小川らの方法(ノーマル アンド アブノーマル
エピダーマル ディファレンシェーション Normal and
Abnormal Epidermal Differentiation、M. Seiji およ
び I. A. Bernstein 編集、159〜170頁、1982年、東大
出版)により行った。すなわち、マウスを1群10匹と
し、バリカンおよびシェーバーでマウスの背部を3×4
cm剃毛し、エタノール(陰性対照)および各被験化合
物のエタノール溶液を1日1回、0.1 mlずつ塗布した。
各被験化合物の発毛効果は、マウス背部の発毛部分の面
積を測定し、剃毛部分の面積に対する発毛部分の面積比
を毛再生面積率(%)として評価した。
【0142】2)結果 下記被験化合物による毛再生面積率を表1に示す。 化合物1:N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[1-(N-
オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホ
ルムアミド
【化39】 化合物2:N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[1-(N-
オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホ
ルムアミド 塩酸塩
【化40】
【0143】化合物3:N-(3-モルホリノプロピル)-{2-
[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エト
キシ}ホルムアミド
【化41】 化合物5:N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-オ
クタデカノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド
【化42】
【0144】化合物6:N-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]-[2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エトキシ]
ホルムアミド 塩酸塩
【化43】 化合物7:N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-テ
トラデカノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド
【化44】
【0145】化合物10:N-(3-モルホリノプロピル)-
[2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホル
ムアミド
【化45】 化合物11:N-(3-モルホリノプロピル)-[2-(1-オクタ
デカノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド 塩
酸塩
【化46】
【0146】化合物12:オクタデシル 2-[2-[N-[3-
(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオキシ]エチ
ル]ピペリジンカルボキシレート
【化47】 化合物14:N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-
オクタデシル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド
【化48】
【0147】化合物17:N-[3-(ジメチルアミノ)プロ
ピル]-[2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホ
ルムアミド 塩酸塩
【化49】 化合物19:2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]カルバメート 塩酸塩
【化50】
【0148】化合物21:2-(1-ドコサノイル-2-ピペリ
ジル)エチル N-(3-モルホリノプロピル)カルバメート
塩酸塩
【化51】 化合物22:2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エ
チル 4-メチルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキ
シレート
【化52】
【0149】化合物27:2-(1-ドコサノイル-2-ピペリ
ジル)エチル 4-メチルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカ
ルボキシレート 塩酸塩
【化53】
【0150】
【表1】 化合物 化合物濃度 毛再生面積測定日 毛再生面積率 (w/v%) (%) 無添加(陰性対照) − 18日後 0 化合物1 0.1 18日後 100 化合物2 0.1 18日後 73 化合物3 0.1 18日後 100 化合物5 0.1 18日後 100 化合物6 0.1 17日後 100 化合物7 0.2 18日後 97 化合物10 0.1 17日後 100 化合物11 0.1 18日後 100 化合物12 0.1 17日後 100 化合物14 0.1 18日後 100 化合物17 0.2 18日後 75 化合物19 0.2 18日後 36 化合物21 0.1 18日後 67 化合物22 0.1 17日後 100 化合物27 0.1 18日後 66
【0151】上記の表1から明らかなように、本発明に
関る1,2-二置換ピペリジン誘導体及びその薬理的に許容
される塩は、優れた発毛促進、育毛効果を示した。
【0152】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例及び配合例につ
いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 実施例1 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[1-(N-オクタデシ
ルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド
(化合物1) 1)[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-N-オクタデ
シルホルムアミド 2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン(5.009 g)の塩化メ
チレン溶液(50 ml)にトリエチルアミン(6.0 ml)とイソ
シアン酸オクタデシル(11.500 g)を加え、室温で4時間
撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈、1N塩酸、飽和
重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル 200 g、クロロホルム:メタノー
ル=100:1〜80:1)にて精製し、白色固体の標題化合物(1
5.662 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.40 -1.85 (9H, m), 1.94 (1H, m),
2.81 (1H, td, J=12.7, 2.4 Hz), 3.20 (2H, m), 3.40
(1H, t, J=10.7 Hz), 3.59 (2H, m), 3.87 (1H, brs),
4.49 (1H, m), 4.76 (1H, brt).
【0153】2)N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-
[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エト
キシ}ホルムアミド アルゴンガス雰囲気下、[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペ
リジノ]-N-オクタデシルホルムアミド(15.66 g)の塩化
メチレン溶液(158 ml)に、氷冷下、ピリジン(4.5 ml)と
クロロ炭酸フェニル(5.1 ml)を加え、室温で2時間撹拌
した。反応液をクロロホルムで希釈、希塩酸、飽和重曹
水、水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
した。アルゴンガス雰囲気下、残渣にN,N-ジメチル-1,3
-プロパンジアミン(5.1 ml)を加え、70℃で2時間撹拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル 350 g、クロロホルム:メタノール=30:1
〜10:1)にて精製し、白色固体の標題化合物(17.89 g)
を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.4 -1.79 (11H, m), 2.02 (1H, m),
2.22 (6H, s), 2.34 (2H, t, J=6.6 Hz), 2.79(1H, t,
J=12.7 Hz), 3.19 (2H, m), 3.24 (2H, m), 3.89 (1H,
brd), 4.01 (1H, m), 4.12 (2H, m), 4.57 (1H, t, J=
5.4 Hz), 5.63 (1H, brt).
【0154】実施例2 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[1-(N-オクタデシ
ルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド
塩酸塩(化合物2) アルゴンガス雰囲気下、N-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]-{2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジ
ル]エトキシ}ホルムアミド(8.37 g)の酢酸エチル溶液(2
52 ml)に、氷冷下、4N塩酸/酢酸エチル溶液(5.5 ml)を
加え、室温で1.5時間撹拌した。析出した結晶を吸引濾
取後、酢酸エチルより結晶化させ、白色結晶の標題化合
物(8.12 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.4 -2.1 (12H, m), 2.82 (3H, s), 2.
83 (3H, s), 2.88 (1H, m), 3.13 (2H, m), 3.19 (2H,
m), 3.35 (2H, m), 3.74 (1H, m), 4.07 (2H, m), 4.25
(1H, m), 4.68(1H, brs), 6.08 (1H, brs), 12.09 (1
H, brs).
【0155】実施例3 N-(3-モルホリノプロピル)-{2-[1-(N-オクタデシルカル
バモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド(化合
物3) アルゴンガス雰囲気下、実施例1の1)で調製した[2-
(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-N-オクタデシルホル
ムアミド(1.130 g)の塩化メチレン溶液(12 ml)に、氷冷
下、ピリジン(0.33 ml)とクロロ炭酸フェニル(0.38 ml)
を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応液をクロロホル
ムで希釈、希塩酸、飽和重曹水、水で順次洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴンガス雰囲気
下、残渣にN-(3-アミノプロピル)モルホリン(0.43 ml)
を加え、70℃で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 50 g、クロ
ロホルム:メタノール=60:1〜30:1)にて精製し、白色
固体の標題化合物(1.417 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.4 -1.8 (11H, m), 2.03 (1H, m), 2.
42 (6H, m), 2.82 (1H, t, J=12.2 Hz), 3.19(2H, m),
3.25 (2H, m), 3.71 (4H, t, J=4.6 Hz), 3.83 (1H, br
d), 4.03 (1H,m), 4.09 (1H, m), 4.17 (1H, m), 4.53
(1H, t, J=5.4 Hz), 5.59 (1H, brt).
【0156】実施例4 N-(3-モルホリノプロピル)-{2-[1-(N-オクタデシルカル
バモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド 塩酸
塩(化合物4)
【化54】
【0157】N-(3-モルホリノプロピル)-{2-[1-(N-オク
タデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルム
アミド(0.200 g)の酢酸エチル溶液(2 ml)に、4N塩酸/酢
酸エチル溶液(0.13 ml)を加え、室温で15分間撹拌し
た。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルより結晶化さ
せ、白色結晶の標題化合物(0.170 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.4 -2.2 (12H, m), 2.89 (3H, m), 3.
11 (2H, m), 3.19 (2H, m), 3.33 (2H, m), 3.45 (2H,
m), 3.70 (1H, m), 3.97 (2H, m), 4.06 (2H, m), 4.29
(3H, m), 6.03(1H, brs), 12.60 (1H, brs).
【0158】実施例5 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-オクタデカノ
イル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(化合物
5) 1)1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]オクタデカ
ン-1-オン アルゴンガス雰囲気下、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリ
ジン(1.322 g)の塩化メチレン溶液(14 ml)に、氷冷下、
トリエチルアミン(1.58 ml)と塩化ステアロイル(3.150
g)を加え、3時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希
釈、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル 82 g、クロロ
ホルム:メタノール=80:1)にて精製し、白色固体の標題
化合物(3.720 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.41 -1.74 (7H, m), 1.91 (1H, m),
2.36 (2H, t, J=7.8 Hz), 2.94 (1H, td, J=13.2, 2.4
Hz), 3.25 (1H, tt, J=11.7, 2.9 Hz), 3.59 (1H, m),
3.69 (1H, d, J=13.2 Hz), 3.92 (1H, m), 4.86 (1H,
m).
【0159】2)N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-
(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムア
ミド アルゴンガス雰囲気下、1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピ
ペリジノ]オクタデカン-1-オン(2.758 g)の塩化メチレ
ン溶液(28 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.85 ml)とクロロ
炭酸フェニル(0.96 ml)を加え、室温で1.5時間撹拌し
た。反応液をクロロホルムで希釈、希塩酸、飽和重曹
水、水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
した。アルゴンガス雰囲気下、残渣にN,N-ジメチル-1,3
-プロパンジアミン(0.96 ml)を加え、70℃で1.5時間撹
拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル 100 g、クロロホルム:メタノール=
30:1〜10:1)にて精製し、白色固体の標題化合物(3.063
g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (28H, m), 1.55 -2.1 (12H, m), 2.22 (6H, s),
2.28 (2H, m), 2.34 (2H, m), 2.56 & 3.11 (total 1H,
t, J=12.7 Hz), 3.23 (2H, m), 3.65 & 4.56 (total 1
H, d, J=12.7 Hz), 4.02 (2H, m), 4.08 & 4.92 (total
1H, m), 5.48 & 5.64 (total 1H, brs).
【0160】実施例6 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-オクタデカノ
イル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド 塩酸塩
(化合物6) N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-オクタデカノ
イル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(0.200 g)の
酢酸エチル溶液(2 ml)に、4N塩酸/酢酸エチル溶液(0.11
ml)を加え、室温で15分間撹拌した。反応液を濃縮し、
残渣を酢酸エチルより結晶化させ、白色結晶の標題化合
物(0.183 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (28H, m), 1.5 -2.45 (14H, m), 2.58 & 3.08 (to
tal 1H, t, J=13.2 Hz), 2.83 (6H, s), 3.15(2H, m),
3.35 (2H, m), 3.65 & 4.55 (total 1H, d, J=13.2 H
z), 3.99 (2H, m), 4.08 & 4.89 (total 1H, m), 5.71
& 5.88 (total 1H, brs), 12.11 (1H, brs).
【0161】実施例7 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-テトラデカノ
イル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(化合物
7) 1)1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]テトラデカ
ン-1-オン アルゴンガス雰囲気下、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリ
ジン(0.660 g)の塩化メチレン溶液(7 ml)に、氷冷下、
トリエチルアミン(0.79 ml)と塩化ミリストイル(1.270
g)を加え、2時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希
釈、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル 50 g、クロロ
ホルム:メタノール=60:1)にて精製し、白色固体の標題
化合物(1.664 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.4 (20H, m), 1.4 - 1.75 (9H, m), 1.91 (1H, t, J=1
3.4 Hz), 2.36 (2H, t, J=7.6 Hz), 2.93 (1H,td, J=1
3.2, 2.9 Hz), 3.25 (1H, m), 3.58 (1H, m), 3.69 (1
H, d, J=13.2 Hz), 3.92 (1H, d, J=10.3 Hz), 4.86 (1
H, m).
【0162】2)N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-
(1-テトラデカノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムア
ミド アルゴンガス雰囲気下、1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピ
ペリジノ]テトラデカン-1-オン(1.457 g)の塩化メチレ
ン溶液(15 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.52 ml)とクロロ
炭酸フェニル(0.59 ml)を加え、室温で3.5時間撹拌し
た。反応液をクロロホルムで希釈、希塩酸、飽和重曹
水、水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
した。アルゴンガス雰囲気下、残渣にN,N-ジメチル-1,3
-プロパンジアミン(0.59 ml)を加え、70℃で2時間撹拌
した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル 55 g、クロロホルム:メタノール=30:
1〜10:1)にて精製し、無色シロップ状の標題化合物(1.
737 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (20H, m), 1.55 -2.1 (12H, m), 2.22 (6H, s),
2.28 (2H, m), 2.34 (2H, m), 2.56 & 3.11 (total 1H,
t, J=12.5 Hz), 3.23 (2H, m), 3.65 & 4.56 (total 1
H, d, J=11.7 Hz), 4.02 (2H, m), 4.08 & 4.92 (total
1H, brt), 5.49 & 5.64 (total 1H, brt).
【0163】実施例8 [2-(1-デカノイル-2-ピペリジル)エトキシ]- N-[3-(ジ
メチルアミノ)プロピル]ホルムアミド(化合物8)
【化55】
【0164】1)1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジ
ノ]デカン-1-オン アルゴンガス雰囲気下、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリ
ジン(0.874 g)の塩化メチレン溶液(9 ml)に、氷冷下、
トリエチルアミン(1.04 ml)と塩化デカノイル(1.320 g)
を加え、2.5時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希
釈、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル 50 g、クロロ
ホルム:メタノール=80:1)にて精製し、無色シロップ状
の標題化合物(1.775 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.2 -
1.35 (12H, m), 1.41 -1.76 (9H, m), 1.91 (1H, tt, J
=12.2, 2.4 Hz), 2.36 (2H, t, J=7.8 Hz), 2.94 (1H,
td, J=13.7, 2.9 Hz), 3.25 (1H, m), 3.59 (1H, m),
3.69 (1H, d, J=12.7 Hz), 3.94 (1H, dd, J=10.7, 3.9
Hz), 4.86 (1H, m).
【0165】2)[2-(1-デカノイル-2-ピペリジル)エト
キシ]- N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]ホルムアミド アルゴンガス雰囲気下、1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピ
ペリジノ]デカン-1-オン(1.675 g)の塩化メチレン溶液
(17 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.72 ml)とクロロ炭酸フ
ェニル(0.82 ml)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応
液をクロロホルムで希釈、希塩酸、飽和重曹水、飽和食
塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。アルゴンガス雰囲気下、残渣にN,N-ジメチル-1,3-
プロパンジアミン(0.82 ml)を加え、70℃で2時間撹拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル 65 g、クロロホルム:メタノール=30:1
〜10:1)にて精製し、無色シロップ状の標題化合物(2.1
02 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (12H, m), 1.55 -2.1 (12H, m), 2.22 (6H, s),
2.28 (2H, m), 2.34 (2H, m), 2.56 & 3.11 (total 1H,
t, J=12.2 Hz), 3.23 (2H, m), 3.65 & 4.57 (total 1
H, d, J=12.2 Hz), 4.02 (2H, m), 4.08 & 4.92 (total
1H, brt), 5.50 & 5.66 (total 1H, brt).
【0166】実施例9 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-ヘプタノイル-
2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(化合物9)
【化56】
【0167】1)1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジ
ノ]ヘプタン-1-オン アルゴンガス雰囲気下、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリ
ジン(1.008 g)の塩化メチレン溶液(10 ml)に、氷冷下、
トリエチルアミン(1.20 ml)と塩化エナンチル(1.170 g)
を加え、3時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希
釈、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル 50 g、クロロ
ホルム:メタノール=80:1)にて精製し、無色シロップ状
の標題化合物(1.731 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.89 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.25 -
1.77 (15H, m), 1.92(1H, tdd, J=12.7, 4.4, 2.5 Hz),
2.36 (2H, t, J=7.8 Hz), 2.94 (1H, td, J=13.2, 2.5
Hz), 3.25 (1H, tdd, J=11.7, 3.4, 2.5 Hz), 3.59 (1
H, m), 3.69 (1H, d, J=13.7 Hz), 3.93 (1H, dd, J=1
0.7, 3.9 Hz), 4.86 (1H, m).
【0168】2)N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-
(1-ヘプタノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド アルゴンガス雰囲気下、1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピ
ペリジノ]ヘプタン-1-オン(1.598 g)の塩化メチレン溶
液(16 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.81 ml)とクロロ炭酸
フェニル(0.92 ml)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反
応液をクロロホルムで希釈、希塩酸、飽和重曹水、飽和
食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮
した。アルゴンガス雰囲気下、残渣にN,N-ジメチル-1,3
-プロパンジアミン(0.92 ml)を加え、70℃で1.5時間撹
拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル 75 g、クロロホルム:メタノール=3
0:1〜10:1)にて精製し、無色シロップ状の標題化合物
(1.957 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.25 -
1.45 (6H, m), 1.55 -2.1 (12H, m), 2.22 (6H, s), 2.
28 (2H, m), 2.33 (2H, m), 2.56 & 3.11 (total 1H,
t, J=13.2 Hz), 3.23 (2H, m), 3.65 & 4.57 (total 1
H, d, J=13.2 Hz), 4.02 (2H, m), 4.08 & 4.92 (total
1H, brt), 5.50 & 5.65 (total 1H, brt).
【0169】実施例10 N-(3-モルホリノプロピル)-[2-(1-オクタデカノイル-2-
ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(化合物10) アルゴンガス雰囲気下、実施例5の1)で調製した1-[2
-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]オクタデカン-1-オ
ン(1.160 g)の塩化メチレン溶液(12 ml)に、氷冷下、ピ
リジン(0.39 ml)とクロロ炭酸フェニル(0.42 ml)を加
え、室温で2.5時間撹拌した。反応液をクロロホルムで
希釈、希塩酸、飽和重曹水、水で順次洗浄、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴンガス雰囲気下、
残渣にN-(3-アミノプロピル)モルホリン(0.48 ml)を加
え、70℃で3.5時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル 50 g、クロロ
ホルム:メタノール=30:1)にて精製し、白色固体の標
題化合物(1.506 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (28H, m), 1.55 -2.1 (12H, m), 2.29 (2H, m),
2.43 (6H, m), 2.56 & 3.10 (total 1H, t, J=12.2 H
z), 3.24 (2H, m), 3.66 & 4.57 (total 1H, d, J=10.3
Hz), 3.71 (4H, m), 3.97 & 4.92 (total 1H, brt),
4.05 (2H, m), 5.57 & 6.03 (total 1H, brt).
【0170】実施例11 N-(3-モルホリノプロピル)-[2-(1-オクタデカノイル-2-
ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド 塩酸塩(化合物1
1) N-(3-モルホリノプロピル)-[2-(1-オクタデカノイル-2-
ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(0.500 g)の酢酸エ
チル溶液(5 ml)に、4N塩酸/酢酸エチル溶液(0.26 ml)を
加え、室温で15分間撹拌した。反応液を濃縮し、白色固
体の標題化合物(0.532 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.2 -
1.45 (28H, m), 1.55 -2.5 (14H, m), 2.59 & 3.07 (to
tal 1H, t, J=12.7 Hz), 2.9 - 3.55 (8H, m),3.66 &
4.54 (total 1H, d, J=13.2 Hz), 3.99 (4H, m), 4.08
& 4.88 (total1H, brt), 4.27 (2H, m), 5.90 & 6.01
(total 1H, brt), 12.40 (1H, brs).
【0171】実施例12 オクタデシル 2-[2-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]
カルバモイルオキシ]エチル]ピペリジンカルボキシレー
ト(化合物12) 1)オクタデシル 2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
カルボキシレート アルゴンガス雰囲気下、ステアリルアルコール(1.708
g)の塩化メチレン懸濁液(18 ml)に、氷冷下、ピリジン
(0.77 ml)とクロロ炭酸フェニル(0.88 ml)を加え、室温
で2時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈、希塩
酸、飽和重曹水、水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、濃縮した。アルゴンガス雰囲気下、残渣に2-(2
-ヒドロキシエチル)ピペリジン(0.911 g)を加え、70℃
で19時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル 100g、クロロホルム:メ
タノール=100:1、次いで、シリカゲル 75 g、ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1〜5:1)にて精製し、白色固体の
標題化合物(1.117 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.8 (39H, m), 1.96 (1H, t, J=12.7 Hz), 2.73 (1H, t
d, J=13.2, 2.4 Hz), 3.40 (1H, m), 3.60 (2H,m), 4.0
0 (1H, m), 4.08 (2H, m), 4.46 (1H, m).
【0172】2)オクタデシル 2-{2-[N-[3-(ジメチル
アミノ)プロピル]カルバモイルオキシ]エチル}ピペリジ
ンカルボキシレート アルゴンガス雰囲気下、オクタデシル 2-(2-ヒドロキ
シエチル)ピペリジンカルボキシレート(1.09 g)の塩化
メチレン溶液(10 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.31ml)と
クロロ炭酸フェニル(0.35 ml)を加え、室温で1.5時間撹
拌した。反応液をクロロホルムで希釈、希塩酸、飽和重
曹水、水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃
縮した。アルゴンガス雰囲気下、残渣にN,N-ジメチル-
1,3-プロパンジアミン(0.35 ml)を加え、70℃で5時間撹
拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル 30 g、クロロホルム:メタノール=2
0:1)にて精製し、無色油状の標題化合物(1.58 g)を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (30H, m), 1.55 -1.8 (11H, m), 2.05 (1H, m),
2.21 (6H, s), 2.32 (2H, t, J=6.8 Hz), 2.83(1H, t,
J=12.7 Hz), 3.23 (2H, q, J=6.4 Hz), 4.02 (1H, m),
4.04 (4H, t, J=6.8 Hz), 4.39 (1H, m), 5.45 (1H, br
t).
【0173】実施例13 オクタデシル 2-{2-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]
カルバモイルオキシ]エチル}ピペリジンカルボキシレー
ト 塩酸塩(化合物13)
【化57】
【0174】オクタデシル 2-{2-[N-[3-(ジメチルアミ
ノ)プロピル]カルバモイルオキシ]エチル}ピペリジンカ
ルボキシレート(1.55 g)の酢酸エチル溶液(5 ml)に、4N
塩酸/酢酸エチル溶液(1.28 ml)を加え、室温で15分間撹
拌した。反応液を濃縮し、白色ワックス状の標題化合物
(1.38 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.2 -
1.45 (30H, m), 1.5 -1.8 (9H, m), 2.09 (3H, m), 2.8
1 (3H, s), 2.82 (3H, s), 2.83 (1H, t, J=12.7 Hz),
3.10 (2H, m), 3.35 (2H, m), 4.02 (5H, m), 4.39 (1
H, m), 5.63 (1H, brt).
【0175】実施例14 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-オクタデシル-
2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(化合物14) 1)2-(1-オクタデシル-2-ピペリジル)エタン-1-オール 2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン(1.057 g)のアセト
ン溶液(12 ml)に炭酸カリウム(2.312 g)と1-ブロモオク
タデカン(2.80 ml)を加え、40℃で18時間、次いで60℃
で23時間撹拌した。不溶物を吸引濾去後、濾液を濃縮し
た。残渣をクロロホルムで希釈、飽和重曹水、飽和食塩
水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル 60 g、クロロホルム:メタノール=30:1〜10:1)
にて精製し、白色固体の標題化合物(1.935 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.4 -1.75 (9H, m), 1.86 (1H, m), 2.
33 (1H, m), 2.51 (1H, m), 2.73 (1H, m), 2.82 (1H,
m), 3.08 (1H, m), 3.76 (1H, m), 3.91 (1H, m).
【0176】2)N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-
(1-オクタデシル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド アルゴンガス雰囲気下、2-(1-オクタデシル-2-ピペリジ
ル)エタン-1-オール(1.860 g)の塩化メチレン溶液(20 m
l)に、氷冷下、ピリジン(0.79 ml)とクロロ炭酸フェニ
ル(0.92 ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液をク
ロロホルムで希釈、希塩酸、飽和重曹水、水で順次洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。アルゴン
ガス雰囲気下、残渣にN,N-ジメチル-1,3-プロパンジア
ミン(0.67 ml)を加え、70℃で5時間撹拌した。反応混合
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
85 g、クロロホルム:メタノール=20:1〜10:1)にて
精製し、無色シロップ状の標題化合物(0.843 g)を得
た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.4 -2.0 (12H, m), 2.2 - 2.5 (3H,
m), 2.21 (6H, s), 2.33 (2H, t, J=6.6 Hz), 2.62 (1
H, m), 2.83 (1H, m), 3.24 (2H, m), 4.10 (2H, m),
5.51 (1H, brt).
【0177】実施例15 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-オクタデシル-
2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド 二塩酸塩(化合
物15)
【化58】
【0178】アルゴンガス雰囲気下、N-[3-(ジメチルア
ミノ)プロピル]-[2-(1-オクタデシル-2-ピペリジル)エ
トキシ]ホルムアミド(0.200 g)の酢酸エチル溶液(4 ml)
に、氷冷下、4N塩酸/酢酸エチル溶液(0.21 ml)を加え、
15分間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣を酢酸エチル-
ヘキサン混液より結晶化させ、白色結晶の標題化合物
(0.199 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
2.4 (42H, m), 2.8 - 3.6 (9H, m), 2.85 (6H, s), 4.1
6 (2H, m).
【0179】実施例16 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-ドコサノイル-
2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(化合物16)
【化59】
【0180】1)1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジ
ノ]ドコサン-1-オン アルゴンガス雰囲気下、ベヘン酸(3.80 g)のクロロホル
ム懸濁液(40 ml)にトリエチルアミン(1.74 ml)を加え、
次いで氷冷下、クロロ炭酸エチル(1.18 ml)を滴下し
た。0℃で2.5時間攪拌後、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペ
リジン(1.46 g)のクロロホルム溶液(7 ml)を滴下し、0
℃で2.5時間攪拌した。反応液をクロロホルムで希釈、1
N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル 100 g、クロロホル
ム:酢酸エチル=10:1)にて精製し、白色固体の標題化合
物(3.73 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.4 (36H, m), 1.4 - 1.8 (9H, m), 1.91 (1H, t, J=1
3.2 Hz), 2.36 (2H, t, J=7.6 Hz), 2.93 (1H, td, J=1
3.2, 2.4 Hz), 3.24 (1H, td, J=11.5, 3.4 Hz), 3.59
(1H, m), 3.69 (1H, d, J=13.2 Hz), 3.94 (1H, dd, J=
11.5, 3.4 Hz), 4.86 (1H, m).
【0181】2)N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-
(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド 1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]ドコサン-1-オ
ン(1.18 g)の塩化メチレン溶液(12 ml)に、氷冷下、ピ
リジン(0.32 ml)とクロロ炭酸フェニル(0.36 ml)を加
え、室温で3.5時間撹拌した。反応液をクロロホルムで
希釈、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣にN,N-ジメ
チル-1,3-プロパンジアミン(0.36 ml)を加え、70℃で2
時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル 50 g、クロロホルム:メタノ
ール=30:1〜10:1)にて精製し、白色固体の標題化合物
(1.25g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.1 -
1.5 (36H, m), 1.55 -2.1 (12H, m), 2.22 (6H, s), 2.
25-2.4 (4H, m), 2.56 & 3.11 (total 1H, t,J=12.6 H
z), 3.23 (2H, m), 3.65 & 4.56 (total 1H, d, J=12.6
Hz), 4.02 (2H, m), 4.08 & 4.92 (total 1H, m), 5.4
9 & 5.66 (total 1H, brs).
【0182】実施例17 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-ドコサノイル-
2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド 塩酸塩(化合物
17) N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-[2-(1-ドコサノイル-
2-ピペリジル)エトキシ]ホルムアミド(1.04 g)の酢酸エ
チル溶液(11 ml)に、室温で、4N塩酸/酢酸エチル溶液
(0.58 ml)を加え、20分間撹拌した。反応液を濃縮し、
残渣を酢酸エチルより結晶化させ、白色結晶の標題化合
物(1.12 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.1 -
1.5 (36H, m), 1.5-2.5(14H, m), 2.58 (0.4H, t, 11.8
Hz), 2.82 (6H, s), 3.07 (2.6H, m), 3.35 (2H, m),
3.65 & 4.55 (total 1H, d, J=11.8 Hz), 4.00 (2H,
m), 4.08 & 4.90(total 1H, m), 5.66 & 5.84 (total,
1H, brs), 12.19 (1H, brs).
【0183】実施例18 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル N-[2-(ジメチ
ルアミノ)エチル]カルバメート(化合物18)
【化60】
【0184】実施例16の1)で調製した1-[2-(2-ヒド
ロキシエチル)ピペリジノ]ドコサン-1-オン(2.500 g)の
塩化メチレン溶液(25 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.68 m
l)とクロロ炭酸フェニル(0.78 ml)を加え、室温で2.5時
間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後濃縮した。残渣に N,N-ジメチルエチレ
ンジアミン(0.67 ml)を加え、70℃で2時間撹拌した。反
応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル 100 g、クロロホルム:メタノール=30:1〜10:
1)にて精製し白色固体の標題化合物(2.629 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (36H, m), 1.62 (6H, m), 1.69 - 1.87 (3H, m),
2.02 (1H, m), 2.22 (6H, s), 2.29 (2H, m), 2.39 (2
H, m), 2.55 & 3.10 (total 1H, each t, J=13.2 Hz),
3.24 (2H, m), 3.65 & 4.57 (total 1H, each d, J=13.
2 Hz), 3.95 - 4.15 (2H, m), 4.09 & 4.93 (total 1H,
each brt), 5.21 (1H, brt).
【0185】実施例19 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル N-[2-(ジメチ
ルアミノ)エチル]カルバメート 塩酸塩(化合物19) 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル N-[2-(ジメチ
ルアミノ)エチル]カルバメート(2.500 g)の酢酸エチル
溶液(25 ml)に4N塩酸/酢酸エチル溶液(1.34 ml)を加
え、0.5時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣を酢酸エ
チル-エタノール混液から再結晶し、白色固体の標題化
合物(2.287 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (36H, m), 1.62 (6H, m), 1.79 (2H, m), 2.01 (1
H, m), 2.20 & 2.41 (total 1H, each m), 2.29(2H,
m), 2.60 & 3.07 (total 1H, each t, J=13.2 Hz), 2.8
9 (6H, s), 3.21& 3.29 (total 2H, each m), 3.64 (2
H, m), 3.65 & 4.55 (total 1H, each d,J=13.2 Hz),
3.96 & 4.16 (total 2H, each m), 4.10 & 4.90 (total
1H, eachbrt), 6.61 & 6.83 (total 1H, each brt), 1
2.04 & 12.23 (total 1H, each brs).
【0186】実施例20 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル N-(3-モルホ
リノプロピル)カルバメート(化合物20)
【化61】
【0187】実施例16の1)で調製した1-[2-(2-ヒド
ロキシエチル)ピペリジノ]ドコサン-1-オン(2.392 g)の
塩化メチレン溶液(24 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.65 m
l)とクロロ炭酸フェニル(0.74 ml)を加え、室温で3.5時
間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後濃縮した。残渣に N-(3-アミノプロピ
ル)モルホリン(0.86 ml)を加え、70℃で2時間撹拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル 100 g、クロロホルム:メタノール=30:1
〜10:1)にて精製し白色固体の標題化合物(3.072 g)を
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (36H, m), 1.62 &1.67 (total 10H, each m), 1.7
8, 1.84, 1.97 & 2.07 (total 2H, each m), 2.29 (2H,
m), 2.43 (6H, m), 2.56 & 3.10 (total 1H, each t,
J=13.2 Hz), 3.24 (2H, m), 3.66 & 4.57 (total 1H, e
ach d, J=13.2 Hz), 3.71 (4H, m), 3.95 - 4.15 (2H,
m), 4.03 & 4.92 (total 1H, each brt), 5.56 & 5.60
(total 1H, each brt).
【0188】実施例21 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル N-(3-モルホ
リノプロピル)カルバメート 塩酸塩(化合物21) 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル N-(3-モルホ
リノプロピル)カルバメート(2.800 g)の酢酸エチル溶液
(28 ml)に、氷冷下、4N塩酸/酢酸エチル溶液(1.35 ml)
を加え、0.5時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣を酢
酸エチルから再結晶し、白色固体の標題化合物(2.546
g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (36H, m), 1.61 (6H, m), 1.77, 1.96, 2.06, 2.2
8 & 2.37 (total 8H, each m), 2.58 & 3.07 (total 1
H, each t, J=13.2 Hz), 3.06 & 3.34 (total 8H, each
m), 3.66 & 4.55(total 1H, each d, J=13.2 Hz), 3.9
- 4.3 & 4.89 (total 7H, each m), 5.68 & 5.83 (tot
al 1H, each brt).
【0189】実施例22 2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エチル 4-メチ
ルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート(化
合物22) 実施例5の1)で調製した1-[2-(2-ヒドロキシエチル)
ピペリジノ]オクタデカン-1-オン(1.210 g)の塩化メチ
レン溶液(13 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.37 ml)とクロ
ロ炭酸フェニル(0.42 ml)を加え、室温で3.5時間撹拌し
た。反応液をクロロホルムで希釈し、1N塩酸、飽和重
曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後濃縮した。残渣に N-メチルピペラジン(0.38 ml)を
加え、70℃で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル 50 g、酢酸エ
チル(230 ml)、次いでクロロホルム:メタノール=60:
1)にて精製し白色固体の標題化合物(1.440 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (28H, m), 1.62 (8H, m), 1.80 & 1.93 (total 1
H, each m), 2.04 (1H, m), 2.2 - 2.4 (2H, m),2.29
(3H, s), 2.35 (4H, m), 2.56 & 3.11 (total 1H, each
t, J=12.5 Hz),3.49 (4H, m), 3.66 & 4.58 (total 1
H, each d, J=12.5 Hz), 4.02 & 4.14 (total 2H, each
m), 4.08 & 4.94 (total 1H, each brt).
【0190】実施例23 2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エチル 4-メチ
ルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート 塩
酸塩(化合物23)
【化62】
【0191】2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エ
チル 4-メチルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキ
シレート(0.200 g)の酢酸エチル溶液(2 ml)に、4N塩酸/
酢酸エチル溶液(0.11 ml)を加えた。室温で15分間撹拌
後、反応液を濃縮し白色固体の標題化合物(0.219 g)を
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.2 -
1.45 (28H, m), 1.5 -1.9, 2.03 & 2.37 (total 10H, e
ach m), 2.27 (2H, t, J=7.6 Hz), 2.82 (3H,s), 2.99,
3.11, 3.29, 3.65, 3.88, 4.21 & 4.87 (total 13H, e
ach m), 12.74(1H, brs).
【0192】実施例24 2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エチル 4-ベン
ジルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート
(化合物24)
【化63】
【0193】実施例5の1)で調製した1-[2-(2-ヒドロ
キシエチル)ピペリジノ]オクタデカン-1-オン(1.732 g)
の塩化メチレン溶液(18 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.54
ml)とクロロ炭酸フェニル(0.62 ml)を加え、室温で2時
間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後濃縮した。残渣に 1-ベンジルピペラジ
ン(0.84 ml)を加え、70℃で2時間撹拌した。反応混合物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 1
00 g、クロロホルム:酢酸エチル=5:1〜2:1)にて精製
し白色固体の標題化合物(2.465 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (28H, m), 1.61 (8H, m), 1.80, 1.92, 2.03 & 2.
25 (total 2H, each m), 2.29 (2H, t, J=6.8 Hz), 2.4
0 (4H, m), 2.55 & 3.10 (total 1H, each t, J=13.2 H
z), 3.47 (4H, m), 3.51 (2H, s), 3.65 & 4.57 total
1H, each d, J=13.2 Hz), 4.02 & 4.13 (total 2H, eac
h m), 4.07 & 4.92 (total 1H, each brt), 7.24 - 7.3
4 (5H, m).
【0194】実施例25 2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エチル 4-ベン
ジルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート
塩酸塩(化合物25)
【化64】
【0195】2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エ
チル 4-ベンジルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボ
キシレート(2.465 g)の酢酸エチル溶液(25 ml)に4N塩酸
/酢酸エチル溶液(1.24 ml)を加え、30分間撹拌した。反
応液を濃縮し、残渣を酢酸エチルから再結晶し、白色固
体の標題化合物(2.041 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (28H, m), 1.64 (8H, m), 1.78, 2.05 & 2.2 - 2.
4 (total 2H, each m), 2.30 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.0
0, 3.19, 3.27, 3.58, 3.68, 3.81, 4.1 - 4.3 & 4.88
(total 15H, eachm), 7.43 (3H, m), 7.70 (2H, m), 1
2.81 (1H, brs).
【0196】実施例26 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル 4-メチルテ
トラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート(化合物
26)
【化65】
【0197】実施例16の1)で調製した1-[2-(2-ヒド
ロキシエチル)ピペリジノ]ドコサン-1-オン(2.600 g)の
塩化メチレン溶液(26 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.70 m
l)とクロロ炭酸フェニル(0.80 ml)を加え、室温で2.5時
間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後濃縮した。残渣に N-メチルピペラジン
(0.71 ml)を加え、70℃で3時間撹拌した。反応混合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 100
g、酢酸エチル(300 ml)、次いでクロロホルム:メ
タノール=50:1〜30:1)にて精製し白色固体の標題化
合物(3.064 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (36H, m), 1.62 (8H, m), 1.80 & 1.93 (total 1
H, each m), 2.04 (1H, m), 2.2 - 2.4 (2H, m),2.29
(3H, s), 2.36 (4H, m), 2.56 & 3.11 (total 1H, each
t, J=13.7 Hz),3.49 (4H, m), 3.66 & 4.58 (total 1
H, each d, J=13.7 Hz), 3.97 - 4.19 (2H, m), 4.07 &
4.94 (total 1H, each brt).
【0198】実施例27 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル 4-メチルテ
トラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート 塩酸塩
(化合物27) 2-(1-ドコサノイル-2-ピペリジル)エチル 4-メチルテ
トラヒドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート(2.800 g)
の酢酸エチル溶液(28 ml)に、氷冷下、4N塩酸/酢酸エチ
ル溶液(1.46 ml)を加え、30分間撹拌した。反応液を濃
縮後、残渣を酢酸エチルより再結晶し、白色固体の標題
化合物(2.590 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.45 (36H, m), 1.5 -1.9, 2.05 & 2.35 (total 10H, e
ach m), 2.27 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.81 (3H,s), 2.99,
3.09, 3.28, 3.67, 3.85, 4.21 & 4.87 (total 13H, e
ach m), 12.79(1H, brs).
【0199】実施例28 2-[1-(4-ピペリジノブタノイル)-2-ピペリジル]エチル
N-テトラデシルカルバメート(化合物28)
【化66】
【0200】1)4-クロロ-1-[2-(2-ヒドロキシエチル)
ピペリジノ]-1-ブタノン 2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン(3.000 g)の塩化メ
チレン溶液(30 ml)に、氷冷下、トリエチルアミン(3.6
0 ml)と4-クロロブチリルクロリド(2.60 ml)を加え2時
間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、1N塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル 150 g、クロロホルム:メ
タノール=60:1〜30:1)に付し淡黄色シロップ状の標
題化合物を粗成物(2.179 g)として得た。 2)1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-4-ピペリ
ジノ-1-ブタノン 4-クロロ-1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-1-ブ
タノンの粗成物(0.975g)にピペリジン(0.83 ml)を加
え、70〜80℃で3.5時間攪拌した。反応液を濃縮し、淡
黄色シロップ状の標題化合物を粗成物(1.097 g)として
得た。
【0201】3)2-[1-(4-ピペリジノブタノイル)-2-ピ
ペリジル]エチル N-テトラデシルカルバメート 1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-4-ピペリジノ-
1-ブタノンの粗成物(1.097 g)の塩化メチレン溶液(11 m
l)に、トリエチルアミン(1.14 ml)とイソシアン酸テト
ラデシル(1.864 g)を加え、室温で16時間撹拌した。不
溶物を吸引濾去後、クロロホルムで洗浄した。濾液・洗
液を合し、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル 50 g、クロロホル
ム:メタノール=30:1〜10:1)にて精製し、淡黄色固体
の標題化合物(0.419 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (22H, m), 1.45 (4H, m), 1.60, 1.84 & 2.03 (to
tal 14H, each m), 2.33 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.40 (6
H, m), 2.56 & 3.11 (total 1H, each t, J=13.2 Hz),
3.14 (2H, m), 3.68 & 4.54 (total 1H, each d, J=13.
2 Hz), 4.00 & 4.11 (total 2H, each m),4.02 & 4.93
(total 1H, each brt), 5.01 & 5.20 (total 1H, each
brt).
【0202】 配合例1 育毛トニック 本発明化合物(化合物5) 0.5重量% ジオクタン酸ピリドキシン 0.1 パントテニルエチルエーテル 0.2 ヒノキチオール 0.05 ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6) デシルテトラデシル 1.0 l−メントール 0.1 殺菌剤 適 量 1,3-ブチレングリコール 3.0 エタノール 70.0 精製水 残 余 <調製方法>常温でエタノール可溶成分をエタノールに
攪拌しながら加えて溶解し、水溶性成分は精製水に溶か
して、エタノール溶液に水溶液を加えて均一にした後、
濾過した。
【0203】 配合例2 発毛促進用液剤 本発明化合物(化合物1) 0.2重量% 塩化カルプロニウム 1.0 パントテニルエチルエーテル 0.5 塩酸ジフェンヒドラミン 0.1 ヒノキチオール 0.1 酢酸dl-α-トコフェロール 0.1 サリチル酸 0.2 l−メントール 0.2 グリチルリチン酸 0.1 dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 1.0 エタノール 70.0 精製水 残 余 <調製方法>常温でエタノール可溶成分をエタノールに
攪拌しながら加えて溶解し、水溶性成分は精製水に溶か
して、エタノール溶液に水溶液を加えて均一にした後、
濾過した。
【0204】 配合例3 ヘアートニック 本発明化合物(化合物3) 0.1重量% シャクヤク抽出物(1,3-ブチレングリコール抽出液) 0.01 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 センブリエキス 1.0 サリチル酸 0.1 マイカイカ抽出物(エタノール抽出液) 0.5 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余 <調製方法>75%エタノールに各成分を順次添加し、
攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0205】 配合例4 ヘアートニック ボタンピ抽出物(エタノール抽出液) 5.0重量% 本発明化合物(化合物1) 0.05 本発明化合物(化合物2) 0.05 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 サリチル酸 0.1 カッコン抽出物(エタノール抽出液) 0.5 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余 <調製方法>75%エタノールに各成分を順次添加し、
攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0206】 配合例5 ヘアートニック 本発明化合物(化合物10) 0.05重量% 95%エタノール 50.0 グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.05 ボタンピ抽出物(エタノール抽出液) 0.05 シャクヤク抽出物(1,3-ブチレングリコール溶液) 0.02 サフラン抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ローズマリー抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ペパーミント抽出物(エタノール抽出液) 0.02 トウキ抽出物(エタノール抽出液) 0.02 アルテア抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ジオウ抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ヨクイニン抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 N,N-シ゛メチル-2-テ゛シルテトラテ゛シルアミンオキシト゛ 0.5 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 コハク酸 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 余 <調製方法>配合例1に準じてヘアートニックを調製し
た。
【0207】 配合例6 ヘアローション 95%エタノール 90.0 重量% ビタミンEアセテート 0.05 本発明化合物(化合物6) 0.01 ラウリル硫酸ナトリウム 0.06 プロピレングリコール 0.1 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 余 <調製方法>95%エタノールに硬化ヒマシ油エチレン
オキシド(40モル)付加物および香料を溶解させ、こ
れに精製水を添加後、他の成分を添加し、攪拌溶解して
透明液状のローションを得た。
【0208】 配合例7 ヘアートニック 本発明化合物(化合物7) 0.1重量% ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 センブリエキス 1.0 サリチル酸 0.1 プロピレングリコール 2.0 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余 <調製方法>75%エタノールに各成分を順次添加し、
攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0209】 配合例8 ヘアートニック 本発明化合物(化合物11) 0.5重量% 本発明化合物(化合物12) 0.1 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンE 0.02 メントール 0.2 サリチル酸 0.1 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 70%エタノール 残 余 <調製方法>70%エタノールに各成分を順次添加し、
攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0210】 配合例9 O/W型乳液 (A相) ホ゜オキシエチレン(60モル)付加硬化ヒマシ油 2.0重量% グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 10.0 1,3-ブチレングリコール 4.0 本発明化合物(化合物14) 0.1 ポリエチレングリコール1500 5.0 (B相) オクタン酸イソセチル 10.0 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 プロピルパラベン 2.0 (C相) カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03 イオン交換水 8.35 (D相) イオン交換水 4.5 (E相) 水酸化カリウム 0.12 イオン交換水 残 余 <調製方法>A相およびB相をそれぞれ60℃で加熱溶
解し、混合してホモミキサー処理し、ゲルを調製した。
このゲルにD相を徐々に添加してホモミキサーで分散さ
せた。次に、このゲル分散物に、予め溶解させたC相を
添加し、さらに予め溶解させたE相を添加してホモミキ
サーで乳化し、O/W型乳液を得た。
【0211】 配合例10 クリーム (A相) N,N-シ゛メチル-2-テトラテ゛シルアミンオキシト゛ 2.5重量% 流動パラフィン 5.0 セトステアリルアルコール 5.5 グリセリルモノステアレート 3.0 ホ゜リオキシエチレン(20モル)2-オクチルト゛テ゛シルエーテル 3.0 プロピルパラベン 0.3 香料 0.1 (B相) 本発明化合物(化合物17) 1.0 グリセリン 8.0 ジプロピレングリコール 20.0 ポリエチレングリコール4000 5.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005 イオン交換水 残 余 <調製方法>A相およびB相をそれぞれ加熱溶解して混
合し、ホモミキサーで乳化してクリームを得た。
【0212】 配合例11 エアゾールスプレー (原液処方) 95%エタノール 50.0重量% グリチルリチン酸 0.1 本発明化合物(化合物21) 0.5 センブリエキス 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 余 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0 <調製方法>原液成分を溶解して原液を調製した。この
原液を缶に充填し、バルブ装着後、ガスを充填してエア
ゾールスプレーを得た。
【0213】 配合例12 シャンプー (1)ココイルメチルタウリンナトリウム 2.0重量% (2)ホ゜リオキシエチレン(8モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 (3)ラウリン酸ジエタノールアミド 4.0 (4)エチレングリコール脂肪酸エステル 1.0 (5)グリセリン 0.2 (6)メントール 0.1 (7)本発明化合物(化合物23) 0.1 (8)エデト酸2ナトリウム 0.1 (9)香料 適 量 (10)精製水 残 余 <調製方法>(10)を70℃に加熱し、これに(1)〜
(9)の成分を順次添加し、攪拌混合して溶解後、冷却
してシャンプーを得た。
【0214】 配合例13 リンス (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.5重量% (2)ジメチルポリシロキサン(20cs) 3.0 (3)ホ゜リオキシエチレン(10モル)オレイルアルコールエーテル 1.0 (4)グリセリン 5.0 (5)本発明化合物(化合物27) 0.5 (6)4-tert-ブチル-4'-メトキシシ゛ヘ゛ンソ゛イルメタン 適 量 (7)紫外線吸収剤 適 量 (8)精製水 残 余 <調製方法>(8)に(1)、(3)、及び(4)を加
え、70℃に加温して水相とした。その他の成分を加熱
融解して70℃に加温し、油相とした。水相に油相を加
え、乳化機により攪拌混合後、冷却してリンスを得た。
【0215】 配合例14 スカルプトリートメント (原液処方) (1)流動パラフィン 27.0重量% (2)ステアリン酸 5.0 (3)セタノール 5.0 (4)ソルビタンモノオレエート 2.0 (5)ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タンモノオレエート 3.0 (6)本発明化合物(化合物23) 0.1 (7)1,3-ブチレングリコール 5.0 (8)防腐剤 適 量 (9)精製水 残 余 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0 <調製方法>成分(5)〜(6)を成分(1)〜(4)
に溶解し、80℃に加熱して均一に溶解した後、30℃
に冷却した。これを、30℃にした成分(7)〜(9)
の混合液に添加し、攪拌混合して原液を調製した。この
原液を噴射剤とともに缶に充填し、スカルプトリートメ
ントを得た。
【0216】 配合例15 スカルプトリートメント (原液処方) (1)ヒノキチオール 0.1重量% (2)センブリエキス 1.0 (3)ビタミンB6 0.1 (4)ビタミンE 0.01 (5)メントール 0.1 (6)サリチル酸 0.001 (7)本発明化合物(化合物12) 0.1 (8)ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タンモノオレエート 0.1 (9)プロピレングルコール 2.0 (10)75%エタノール 残 余 (充填処方) 原液 50.0 ジメチルエーテル 50.0 <調製方法>配合例14と同様にして、スカルプトリー
トメントを得た。
【0217】以下、本発明化合物ならびにその製造方法
を例示する。 化合物29 {2-[1-(N-シクロヘキシルカルバモイル)-2-ピペリジル]
エトキシ}-N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]ホルムアミ
【化67】 実施例1において、イソシアン酸オクタデシルの代わり
にシクロヘキシルイソシアネートを用いることにより、
標題化合物を得る。
【0218】化合物30 [2-[1-[N-(4-ブチルフェニル)カルバモイル]-2-ピペリ
ジル]エトキシ]-N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]ホル
ムアミド
【化68】 実施例1において、イソシアン酸オクタデシルの代わり
に4-ブチルフェニルイソシアネートを用いることによ
り、標題化合物を得る。
【0219】化合物31 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{5-[1-(N-フェネチル
カルバモイル)-2-ピペリジル]ペンチルオキシ}ホルムア
ミド
【化69】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わり2-(5-ヒドロキシペンチル)ピペリジンを、イソ
シアン酸オクタデシルの代わりにフェネチルイソシアネ
ートを用いることにより、標題化合物を得る。
【0220】化合物32 N-(2-アジリジノエチル)-{2-[1-(N-オクタデシルカルバ
モイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド
【化70】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりに1-(2-アミノエチル)アジリジンを用
いることにより、標題化合物を得る。
【0221】化合物33 {2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エ
トキシ}-N-(2-ピロリジノエチル)ホルムアミド
【化71】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりに1-(2-アミノエチル)ピロリジンを用
いることにより、標題化合物を得る。
【0222】化合物34 N-[3-(4-メチルピペリジノ)プロピル]-{2-[1-(N-オクタ
デシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムア
ミド
【化72】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりに1-(3-アミノプロピル)-4-メチルピ
ペリジンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0223】化合物35 {2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エ
トキシ}-N-[2-(1-ピペラジル)エチル]ホルムアミド 二
塩酸塩
【化73】
【0224】実施例1の2)において、N,N-ジメチル-
1,3-プロパンジアミンの代わりに1-(2-アミノエチル)-4
-ベンジルオキシカルボニルピペラジンを用いることに
より、{2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリ
ジル]エトキシ}-N-[2-(4-ベンジルオキシカルボニルピ
ペラジル)エチル]ホルムアミドを得る。本化合物を10
%パラジウム−炭素存在下、接触還元反応に付すことに
より、{2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリ
ジル]エトキシ}-N-[2-(1-ピペラジル)エチル]ホルムア
ミドを得る。実施例2と同様にして、本化合物を塩酸塩
化することにより、標題化合物を得る。
【0225】化合物36 {2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エ
トキシ}-N-(5-ピロリジノペンチル)ホルムアミド
【化74】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりに5-ピロリジノアミルアミンを用いる
ことにより、標題化合物を得る。
【0226】化合物37 N-[3-(1-イミダゾリル)プロピル]-{2-[1-(N-オクタデシ
ルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド
【化75】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりに1-(3-アミノプロピル)イミダゾール
を用いることにより、標題化合物を得る。
【0227】化合物38 {2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エ
トキシ}-N-[3-(2-オキソピロリジノ)プロピル]ホルムア
ミド
【化76】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりに1-(3-アミノプロピル)-2-ピロリジ
ノンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0228】化合物39 N-[2-(ジイソブチルアミノ)エチル]-{2-[1-(N-オクタデ
シルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミ
【化77】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにN,N-ジイソブチルエチレンジアミン
を用いることにより、標題化合物を得る。
【0229】化合物40 N-[4-(ジエチルアミノ)ブチル]-{2-[1-(N-オクタデシル
カルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド
【化78】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりに4-ジエチルアミノブチルアミンを用
いることにより、標題化合物を得る。
【0230】化合物41 N-[3-(メチルフェニルアミノ)プロピル]-{2-[1-(N-オク
タデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルム
アミド
【化79】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにN-(3-アミノプロピル)-N-メチルア
ニリンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0231】化合物42 N-(2-アミノエチル)-{2-[1-(N-オクタデシルカルバモイ
ル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド
【化80】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにエチレンジアミンを用いることによ
り、標題化合物を得る。
【0232】化合物43 N-[3-(ジベンジルアミノ)プロピル]-{2-[1-(N-オクタデ
シルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミ
【化81】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにN,N-ジベンジル-1,3-プロパンジア
ミンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0233】化合物44 N-{3-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]プロピル}-{2-
[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エト
キシ}ホルムアミド
【化82】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにN-(3-アミノプロピル)ジエタノール
アミンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0234】化合物45 N-(ジメチルアミノ)-{2-[1-(N-オクタデシルカルバモイ
ル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド
【化83】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにN,N-ジメチルヒドラジンを用いるこ
とにより、標題化合物を得る。
【0235】化合物46 {2-[4-クロロ-1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペ
リジル]エトキシ}-N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]ホ
ルムアミド
【化84】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに4-クロロ-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジ
ンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0236】化合物47 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[3-メチル-1-(N-
オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホ
ルムアミド
【化85】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに2-(2-ヒドロキシエチル)-3-メチルピペリジ
ンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0237】化合物48 {2-[5-アセチル-1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピ
ペリジル]エトキシ}-N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]
ホルムアミド
【化86】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに5-アセチル-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリ
ジンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0238】化合物49 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[4-ニトロ-1-(N-
オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホ
ルムアミド
【化87】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに2-(2-ヒドロキシエチル)-4-ニトロピペリジ
ンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0239】化合物50 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[5-メトキシカル
ボニル-1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジ
ル]エトキシ}ホルムアミド
【化88】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに2-(2-ヒドロキシエチル)-5-メトキシカルボ
ニルピペリジンを用いることにより、標題化合物を得
る。
【0240】化合物51 {2-[5-カルバモイル-1-(N-オクタデシルカルバモイル)-
2-ピペリジル]エトキシ}-N-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]ホルムアミド
【化89】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに5-カルバモイル-2-(2-ヒドロキシエチル)ピ
ペリジンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0241】化合物52 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[5-メチルカルバ
モイル-1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジ
ル]エトキシ}ホルムアミド
【化90】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに2-(2-ヒドロキシエチル)-5-メチルカルバモ
イルピペリジンを用いることにより、標題化合物を得
る。
【0242】化合物53 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[4-ジメチルアミ
ノ-1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エ
トキシ}ホルムアミド
【化91】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに4-ジメチルアミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)
ピペリジンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0243】化合物54 {2-[4-アセチルアミノ-1-(N-オクタデシルカルバモイ
ル)-2-ピペリジル]エトキシ}-N-[3-(ジメチルアミノ)プ
ロピル]ホルムアミド
【化92】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに4-アセチルアミノ-2-(2-ヒドロキシエチル)
ピペリジンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0244】化合物55 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[4-メトキシ-1-(N
-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}
ホルムアミド
【化93】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに4-メトキシ-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリ
ジンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0245】化合物56 {2-[4-アセトキシ-1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-
ピペリジル]エトキシ}-N-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]ホルムアミド
【化94】 実施例1において、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
の代わりに4-アセトキシ-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペ
リジンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0246】化合物57 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-N-メチル-{2-[1-(N-
オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホ
ルムアミド
【化95】 実施例1の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにN,N,N'-トリメチル-1,3-プロパンジ
アミンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0247】化合物58 N-アセチル-{2-[1-(N-アセチル-N-オクタデシルカルバ
モイル)-2-ピペリジル]エトキシ}-N-[3-(ジメチルアミ
ノ)プロピル]ホルムアミド
【化96】 実施例1で得られるN-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-
{2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エ
トキシ}ホルムアミドをアセチル化することにより、標
題化合物を得る。
【0248】化合物59 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-N-メチルカルバモイ
ル-{2-[1-(N-メチルカルバモイル-N-オクタデシルカル
バモイル)-2-ピペリジル]エトキシ}ホルムアミド
【化97】 実施例1で得られるN-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-
{2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エ
トキシ}ホルムアミドをメチルカルバモイル化すること
により、標題化合物を得る。
【0249】化合物60 [2-[1-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイル]
-2-ピペリジル]エトキシ]-N-オクタデシルホルムアミド
【化98】 実施例1の1)において、イソシアン酸オクタデシルの
代わりに3-(ジメチルアミノ)プロピルイソシアネートを
用いることにより、N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-
[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]ホルムアミドを得
る。実施例1の2)において、[2-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペリジノ]-N-オクタデシルホルムアミドの代わり
に本化合物を、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミンの
代わりにオクタデシルアミンを用いることにより、標題
化合物を得る。
【0250】化合物61 [2-[1-[N-(2-モルホリノエチル)カルバモイル]-2-ピペ
リジル]エトキシ]-N-オクタデシルホルムアミド
【化99】 実施例1の1)において、イソシアン酸オクタデシルの
代わりに2-モルホリノエチルイソシアネートを用いるこ
とにより、[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-N-(2-
モルホリノエチル)ホルムアミドを得る。実施例1の
2)において、[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-N
-オクタデシルホルムアミドの代わりに本化合物を、N,N
-ジメチル-1,3-プロパンジアミンの代わりにオクタデシ
ルアミンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0251】化合物62 [2-[1-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイル]
-2-ピペリジル]エトキシ]-N-メチル-N-オクタデシルホ
ルムアミド
【化100】 実施例1の2)において、[2-(2-ヒドロキシエチル)ピ
ペリジノ]-N-オクタデシルホルムアミドの代わりに、化
合物60の製造において得られるN-[3-(ジメチルアミ
ノ)プロピル]-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]ホ
ルムアミドを、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミンの
代わりにN-メチル-N-オクタデシルアミンを用いること
により、標題化合物を得る。
【0252】化合物63 [2-[2-[4-(ジメチルアミノ)ブトキシ]エチル]ピペリジ
ノ]-N-メチル-N-オクタデシルホルムアミド
【化101】
【0253】2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジンを塩化
メチレン中、ピリジン存在下、クロロ炭酸フェニルと反
応させ、さらにN-メチル-N-オクタデシルアミンと反応
させることにより、[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジ
ノ]-N-メチル-N-オクタデシルホルムアミドを得る。本
化合物を、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温
度にて1-ブロモ-4-クロロブタンと反応させることによ
り、{2-[2-(4-クロロブトキシ)エチル]ピペリジノ}-N-
メチル-N-オクタデシルホルムアミドを得る。本化合物
とジメチルアミンを、アセトン中、炭酸カリウムの存在
下、還流温度で反応させることにより、標題化合物を得
る。
【0254】化合物64 N-メチル-{2-[2-(2-モルホリノエトキシ)エチル]ピペリ
ジノ}-N-オクタデシルホルムアミド
【化102】 化合物63の製造において得られる{2-[2-(4-クロロブ
トキシ)エチル]ピペリジノ}-N-メチル-N-オクタデシル
ホルムアミドとモルホリンを、アセトン中、炭酸カリウ
ムの存在下、還流温度で反応させることにより、標題化
合物を得る。
【0255】化合物65 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{2-[2-(オクタデシル
オキシ)エチル]ピペリジノ}ホルムアミド
【化103】
【0256】実施例1の1)において、イソシアン酸オ
クタデシルの代わりに3-クロロプロピルイソシアネート
を用いることにより、N-(3-クロロプロピル)-[2-(2-ヒ
ドロキシエチル)ピペリジノ]ホルムアミドを得る。本化
合物を、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度
にて1-ブロモオクタデカンと反応させることにより、N-
(3-クロロプロピル)-{2-[2-(オクタデシルオキシ)エチ
ル]ピペリジノ}ホルムアミドを得る。本化合物とジメチ
ルアミンを、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流
温度で反応させることにより、標題化合物を得る。
【0257】化合物66 2-[1-(N-オクタデシルカルバモイル)-2-ピペリジル]エ
チル 4-(ジメチルアミノ)ブタノエート
【化104】 [2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-N-オクタデシル
ホルムアミドと、4-(ジメチルアミノ)酪酸のN,N-ジメチ
ルホルムアミド溶液に、DCCを加え、室温で反応させる
ことにより、標題化合物を得る。
【0258】化合物67 [2-[2-[1-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイ
ル]]ピペリジル]エチル] オクタデカノエート
【化105】 化合物60の製造において得られるN-[3-(ジメチルアミ
ノ)プロピル]-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]ホ
ルムアミドと、ステアリン酸のN,N-ジメチルホルムアミ
ド溶液に、DCCを加え、室温で反応させることにより、
標題化合物を得る。
【0259】化合物68 [2-[2-[3-(ジメチルアミノ)プロピルアミノ]エチル]ピ
ペリジノ]-N-メチル-N-オクタデシルホルムアミド
【化106】 化合物63の製造において得られる[2-(2-ヒドロキシエ
チル)ピペリジノ]-N-メチル-N-オクタデシルホルムアミ
ドと塩化p-トルエンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を
水酸化ナトリウム溶液に加え、室温で反応させることに
より、N-メチル-N-オクタデシル-{2-[2-(トシルオキシ)
エチル]ピペリジノ}ホルムアミドを得る。本化合物とN,
N-ジメチル-1,3-プロパンジアミンを、アセトン中、炭
酸カリウムの存在下、還流温度で反応させることによ
り、標題化合物を得る。
【0260】化合物69 N-メチル-{2-[2-(3-モルホリノプロピルアミノ)エチル]
ピペリジノ}-N-オクタデシルホルムアミド
【化107】 化合物68の製造において得られるN-メチル-N-オクタ
デシル-{2-[2-(トシルオキシ)エチル]ピペリジノ}ホル
ムアミドと1-(3-アミノプロピル)モルホリンを、アセト
ン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反応させるこ
とにより、標題化合物を得る。
【0261】化合物70 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-N-メチル-{2-[2-(オ
クタデシルアミノ)エチル]ピペリジノ}ホルムアミド
【化108】
【0262】2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジンを塩化
メチレン中、ピリジン存在下、クロロ炭酸フェニルと反
応させ、さらにN,N,N'-トリメチル-1,3-プロパンジアミ
ンと反応させることにより、N-[3-(ジメチルアミノ)プ
ロピル]-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]-N-メチ
ルホルムアミドを得る。本化合物と塩化p-トルエンスル
ホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸化ナトリウム溶液に
加え、室温で反応させることにより、N-[3-(ジメチルア
ミノ)プロピル]-N-メチル-{2-[2-(トシルオキシ)エチ
ル]ピペリジノ}ホルムアミドを得る。本化合物とオクタ
デシルアミンを、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、
還流温度で反応させることにより、標題化合物を得る。
【0263】化合物71 N-メチル-N-(3-モルホリノプロピル)-{2-[2-(オクタデ
シルアミノ)エチル]ピペリジノ}ホルムアミド
【化109】
【0264】2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジンを塩化
メチレン中、ピリジン存在下、クロロ炭酸フェニルと反
応させ、さらに4-[3-(メチルアミノ)プロピル]モルホリ
ンと反応させることにより、[2-(2-ヒドロキシエチル)
ピペリジノ]-N-メチル-N-(3-モルホリノプロピル)ホル
ムアミドを得る。本化合物と塩化p-トルエンスルホニル
の1,4-ジオキサン溶液を水酸化ナトリウム溶液に加え、
室温で反応させることにより、N-メチル-N-(3-モルホリ
ノプロピル)-{2-[2-(トシルオキシ)エチル]ピペリジノ}
ホルムアミドを得る。本化合物とオクタデシルアミン
を、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反
応させることにより、標題化合物を得る。
【0265】化合物72 {2-[1-(12-シクロヘキシルドデシル)-2-ピペリジル]エ
トキシ}-N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]ホルムアミド
【化110】 実施例14において、1-ブロモオクタデカンの代わりに
1-ブロモ-12-シクロヘキシルドデカンを用いることによ
り、標題化合物を得る。
【0266】化合物73 [2-[1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ピペリジル]エ
トキシ]-N-オクタデシルホルムアミド
【化111】 実施例14の1)において、1-ブロモオクタデカンの代
わりに1-ブロモ-3-ジメチルアミノプロパンを用いるこ
とにより、2-{1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ピペ
リジル}エタン-1-オールを得る。実施例14の2)にお
いて、2-(1-オクタデシル-2-ピペリジル)エタン-1-オー
ルの代わりに本化合物を、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにオクタデシルアミンを用いることに
より、標題化合物を得る。
【0267】化合物74 2-[2-[4-(ジメチルアミノ)ブトキシ]エチル]-1-オクタ
デシルピペリジン
【化112】 2-(1-オクタデシル-2-ピペリジル)エタン-1-オールを、
アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度にて1-ブ
ロモ-4-クロロブタンと反応させることにより2-[2-(4-
クロロブトキシ)エチル]-1-オクタデシルピペリジンを
得る。本化合物と、ジメチルアミンをアセトン中、炭酸
カリウムの存在下、還流温度で反応させることにより標
題化合物を得る。
【0268】化合物75 1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-[2-(オクタデシル
オキシ)エチル]ピペリジン
【化113】
【0269】実施例14の1)において、1-ブロモオク
タデカンの代わりに1-ブロモ-3-クロロプロパンを用い
ることにより、2-[1-(3-クロロプロピル)-2-ピペリジ
ル]エタン-1-オールを得る。本化合物を、アセトン中、
炭酸カリウムの存在下、還流温度にて1-ブロモオクタデ
カンと反応させることにより1-(3-クロロプロピル)-2-
[2-(オクタデシルオキシ)エチル]ピペリジンを得る。本
化合物と、ジメチルアミンをアセトン中、炭酸カリウム
の存在下、還流温度で反応させることにより標題化合物
を得る。
【0270】化合物76 2-(1-オクタデシル-2-ピペリジル)エチル 3-(ジメチル
アミノ)プロピルカルボキシレート
【化114】 2-(1-オクタデシル-2-ピペリジル)エタン-1-オールと、
4-(ジメチルアミノ)酪酸のN,N-ジメチルホルムアミド溶
液に、DCCを加え、室温で反応させることにより、標題
化合物を得る。
【0271】化合物77 2-{1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ピペリジル}エ
チル オクタデカノエート
【化115】 化合物73の製造において得られる2-{1-[3-(ジメチル
アミノ)プロピル]-2-ピペリジル}エタン-1-オールと、
ステアリン酸のN,N-ジメチルホルムアミド溶液に、DCC
を加え、室温で反応させることにより、標題化合物を得
る。
【0272】化合物78 1-オクタデシル-2-{2-[3-(ジメチルアミノ)プロピルア
ミノ]エチル}ピペリジン
【化116】 2-(1-オクタデシル-2-ピペリジル)エタン-1-オールと塩
化p-トルエンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸化
ナトリウム溶液に加え、室温で反応させることにより、
1-オクタデシル-2-[2-(トシルオキシ)エチル]ピペリジ
ンを得る。本化合物とN,N-ジメチル-1,3-プロパンジア
ミンを、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度
で反応させることにより、標題化合物を得る。
【0273】化合物79 1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-[2-(オクタデシル
アミノ)エチル]ピペリジン
【化117】 化合物73の製造において得られる2-{1-[3-(ジメチル
アミノ)プロピル]-2-ピペリジル}エタン-1-オールと塩
化p-トルエンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸化
ナトリウム溶液に加え、室温で反応させることにより、
1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-[2-(トシルオキシ)
エチル]ピペリジンを得る。本化合物とオクタデシルア
ミンを、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度
で反応させることにより、標題化合物を得る。
【0274】化合物80 [2-[1-[4-(ジメチルアミノ)ブタノイル]-2-ピペリジル]
エトキシ]-N-オクタデシルホルムアミド
【化118】 4-(ジメチルアミノ)酪酸のN,N-ジメチルホルムアミド溶
液に、氷冷下、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン、HO
Bt、WSCIを加え、室温で反応させることにより、1-[4-
(ジメチルアミノ)ブタノイル]-2-(2-ヒドロキシエチル)
ピペリジンを得る。実施例5の2)において、1-[2-(2-
ヒドロキシエチル)ピペリジノ]オクタデカン-1-オンの
代わりに本化合物を、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジア
ミンの代わりにオクタデシルアミンを用いることによ
り、標題化合物を得る。
【0275】化合物81 2-[2-[4-(ジメチルアミノ)ブトキシ]エチル]-1-オクタ
デカノイルピペリジン
【化119】 1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]オクタデカン-1
-オンを、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温
度にて1-ブロモ-4-クロロブタンと反応させることによ
り2-[2-(4-クロロブトキシ)エチル]-1-オクタデカノイ
ルピペリジンを得る。本化合物と、ジメチルアミンをア
セトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反応させ
ることにより標題化合物を得る。
【0276】化合物82 1-[4-(ジメチルアミノ)ブタノイル]-2-[2-(オクタデシ
ルオキシ)エチル]ピペリジン
【化120】
【0277】4-クロロ酪酸のN,N-ジメチルホルムアミド
溶液に、氷冷下、2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン、
HOBt、WSCIを加え、室温で反応させることにより、1-(4
-クロロブタノイル)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジ
ンを得る。本化合物を、アセトン中、炭酸カリウムの存
在下、還流温度にて1-ブロモオクタデカンと反応させる
ことにより1-(4-クロロブタノイル)-2-[2-(オクタデシ
ルオキシ)エチル]ピペリジンを得る。本化合物と、ジメ
チルアミンをアセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流
温度で反応させることにより標題化合物を得る。
【0278】化合物83 2-(1-オクタデカノイル-2-ピペリジル)エチル 3-(ジメ
チルアミノ)プロピルカルボキシレート
【化121】 4-(N,N-ジメチルアミノ)酪酸の塩化メチレン溶液に、ト
リエチルアミン存在下、0℃でクロロ炭酸エチルを加え
て反応させ、ついで1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリ
ジノ]オクタデカン-1-オンを加えて室温で反応させるこ
とにより、標題化合物を得る。
【0279】化合物84 2-[2-[1-[4-(ジメチルアミノ)ブタノイル]ピペリジル]
エチル オクタデカノエート
【化122】 化合物80の製造において得られる1-[4-(ジメチルアミ
ノ)ブタノイル]-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン
と、ステアリン酸のN,N-ジメチルホルムアミド溶液に、
DCCを加え、室温で反応させることにより、標題化合物
を得る。
【0280】化合物85 1-オクタデカノイル-2-[2-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ルアミノ]エチル]ピペリジン
【化123】 1-[2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジノ]オクタデカン-1
-オンと塩化p-トルエンスルホニルの1,4-ジオキサン溶
液を水酸化ナトリウム溶液に加え、室温で反応させるこ
とにより、1-オクタデカノイル-2-[2-(トシルオキシ)エ
チル]ピペリジンを得る。本化合物とN,N-ジメチル-1,3-
プロパンジアミンを、アセトン中、炭酸カリウムの存在
下、還流温度で反応させることにより、標題化合物を得
る。
【0281】化合物86 1-[4-(ジメチルアミノ)ブタノイル]-2-[2-(オクタデシ
ルアミノ)エチル]ピペリジン
【化124】 化合物80の製造において得られる1-[4-(ジメチルアミ
ノ)ブタノイル]-2-(2-ヒドロキシエチル)-ピペリジンと
塩化p-トルエンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸
化ナトリウム溶液に加え、室温で反応させることによ
り、1-[4-(ジメチルアミノ)ブタノイル]-2-[2-(トシル
オキシ)エチル]ピペリジンを得る。本化合物とオクタデ
シルアミンを、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還
流温度で反応させることにより、標題化合物を得る。
【0282】化合物87 オクタデシル 2-[2-[N-[2-(モルホリノ)エチル]カルバ
モイルオキシ]エチル]ピペリジンカルボキシレート
【化125】 実施例12の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパ
ンジアミンの代わりに4-(2-アミノエチル)モルホリンを
用いることにより、標題化合物を得る。
【0283】化合物88 オクタデシル 2-[2-[N-[3-(ピロリジノ)プロピル]カル
バモイルオキシ]エチル]ピペリジンカルボキシレート
【化126】 実施例12の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパ
ンジアミンの代わりに1-(3-アミノプロピル)ピロリジン
を用いることにより、標題化合物を得る。
【0284】化合物89 3-(ジメチルアミノ)プロピル 2-[2-(N-オクタデシルカ
ルバモイルオキシ)エチル]ピペリジンカルボキシレート
【化127】
【0285】実施例1の2)に準じた方法により、3-
(ジメチルアミノ)-1-プロパノールとクロロ炭酸フェニ
ルをピリジン存在下で反応させた後、得られた残渣と2-
(2-ヒドロキシエチル)ピペリジンを反応させることによ
り、3-(ジメチルアミノ)プロピル 2-[2-(ヒドロキシエ
チル)]ピペリジンカルボキシレートを得る。実施例12
の2)において、オクタデシル 2-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペリジンカルボキシレートの代わりに本化合物
を、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミンの代わりにオ
クタデシルアミンを用いることにより、標題化合物を得
る。
【0286】化合物90 オクタデシル 2-[2-[4-(ジメチルアミノ)ブトキシ]エ
チル]ピペリジンカルボキシレート
【化128】
【0287】オクタデシル 2-(2-ヒドロキシエチル)ピ
ペリジンカルボキシレートのテトラヒドロフラン溶液
に、水素化ナトリウムを加え、0℃で反応させた後、1-
ブロモ-4-クロロブタンを加えて反応させることにより
オクタデシル 2-(4-クロロブトキシエチル)ピペリジン
カルボキシレートを得る。本化合物と、ジメチルアミン
をアセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反応
させることにより標題化合物を得る。
【0288】化合物91 3-(ジメチルアミノ)プロピル 2-[2-(オクタデシルオキ
シ)エチル]ピペリジンカルボキシレート
【化129】
【0289】実施例1の2)に準じた方法により、3-ク
ロロ-1-プロパノールとクロロ炭酸フェニルを反応させ
た後、得られた残渣と2-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジ
ンを反応させることにより、3-クロロプロピル 2-[2-
(ヒドロキシエチル)]ピペリジンカルボキシレートを得
る。本化合物を、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、
還流温度にて1-ブロモオクタデカンと反応させることに
より、3-クロロプロピル 2-[2-(オクタデシルオキシ)
エチル]ピペリジンカルボキシレートを得る。本化合物
と、ジメチルアミンをアセトン中、炭酸カリウムの存在
下、還流温度で反応させることにより標題化合物を得
る。
【0290】化合物92 オクタデシル 2-[2-[4-(ジメチルアミノ)ブタノイル]
エチル]ピペリジンカルボキシレート
【化130】 4-(ジメチルアミノ)酪酸の塩化メチレン溶液に、トリエ
チルアミン存在下、0℃でクロロ炭酸エチルを加えて反
応させ、次いで、オクタデシル 2-(2-ヒドロキシエチ
ル)ピペリジンカルボキシレートを加えて室温で反応さ
せることにより、標題化合物を得る。
【0291】化合物93 3-(ジメチルアミノ)プロピル 2-[2-(オクタデカノイル
オキシ)エチル]ピペリジンカルボキシレート
【化131】 化合物89の製造において得られる3-(ジメチルアミノ)
プロピル 2-[2-(ヒドロキシエチル)]ピペリジンカルボ
キシレートと、ステアリン酸のN,N-ジメチルホルムアミ
ド溶液に、DCCを加え、室温で反応させることにより、
標題化合物を得る。
【0292】化合物94 オクタデシル 2-[2-[3-(ジメチルアミノ)プロピルアミ
ノ]エチル]ピペリジンカルボキシレート
【化132】
【0293】オクタデシル 2-(2-ヒドロキシエチル)ピ
ペリジンカルボキシレートと塩化p-トルエンスルホニル
の1,4-ジオキサン溶液を水酸化ナトリウム溶液に加え、
室温で反応させることにより、オクタデシル 2-[2-(ト
シルオキシ)エチル]ピペリジンカルボキシレートを得
る。本化合物とN,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン
を、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反
応させることにより、標題化合物を得る。
【0294】化合物95 3-(ジメチルアミノ)プロピル 2-[2-(オクタデシルアミ
ノ)エチル]ピペリジンカルボキシレート
【化133】
【0295】化合物89の製造において得られる3-(ジ
メチルアミノ)プロピル 2-[2-(ヒドロキシエチル)]ピ
ペリジンカルボキシレートと塩化p-トルエンスルホニル
の1,4-ジオキサン溶液を水酸化ナトリウム溶液に加え、
室温で反応させることにより、3-(ジメチルアミノ)プロ
ピル 2-[2-(トシルオキシ)エチル]ピペリジンカルボキ
シレートを得る。本化合物とオクタデシルアミンを、ア
セトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反応させ
ることにより、標題化合物を得る。
【0296】
【発明の効果】本発明の1,2-二置換ピペリジン誘導体
は、優れた発毛促進効果、育毛効果を有し、ヒトの頭皮
の脱毛の治療・改善、脱毛の予防に非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
製造方法の一例を示す図である。
【図2】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
製造方法の一例を示す図である。
【図3】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
製造方法の一例を示す図である。
【図4】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
製造方法の一例を示す図である。
【図5】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
製造方法の一例を示す図である。
【図6】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
製造方法の一例を示す図である。
【図7】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
製造方法の一例を示す図である。
【図8】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
合成原料化合物の製造方法の一例を示す図である。
【図9】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体の
合成原料化合物の製造方法の一例を示す図である。
【図10】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の合成原料化合物の製造方法の一例を示す図である。
【図11】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の合成原料化合物の製造方法の一例を示す図である。
【図12】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の合成原料化合物の製造方法の一例を示す図である。
【図13】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の合成原料化合物の製造方法の一例を示す図である。
【図14】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の合成原料化合物の製造方法の一例を示す図である。
【図15】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の合成原料化合物の製造方法の一例を示す図である。
【図16】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図17】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図18】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図19】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図20】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図21】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図22】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図23】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図24】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図25】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図26】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図27】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図28】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図29】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図30】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図31】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図32】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図33】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図34】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図35】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図36】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図37】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図38】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図39】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図40】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図41】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図42】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図43】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図44】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図45】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図46】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図47】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図48】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図49】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図50】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図51】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図52】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
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【図53】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
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【図54】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
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【図55】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図56】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図57】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図58】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図59】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図60】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図61】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図62】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図63】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図64】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図65】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図66】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図67】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図68】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図69】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図70】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図71】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図72】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図73】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図74】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図75】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図76】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図77】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図78】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図79】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図80】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図81】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図82】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図83】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図84】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図85】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図86】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図87】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図88】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図89】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図90】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図91】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図92】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図93】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図94】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図95】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
【図96】本発明にかかる1,2-二置換ピペリジン誘導体
の製造方法の一例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/445 602 A61K 31/445 602 31/535 606 31/535 606 (72)発明者 石野 章博 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される1,2-二置換ピ
    ペリジン誘導体及びその塩。 【化1】 (一般式(I)中、A、Bの何れか一方はRで示される
    1−30の炭化水素基であり、他方は−(CH)n−
    NRで示される基である。Yは−CO−、−CO
    NR−、又は−COO−を意味する。Zは−O−、−
    OCO−、−OCONR−、又は−NR−を意味す
    る。R、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル
    基、ベンジル基であるか、あるいはR、Rが一緒に
    なって3〜7員の複素環を形成するが、−(Y)−Aが
    −CONR−(CH)n−NRの場合、及び−
    Z−Bが−OCONR−(CH)n−NR、又
    は−NR−(CH)n−NRの場合には、−N
    −(CH)n−NR、及び−NR−(C
    )n−NRは、下記一般式で示される基Wであ
    っても良い。 【化2】 (基W中、環Eは2個の窒素原子を含む6又は7員の複
    素環を意味し、Rは水素原子、低級アルキル基、フェ
    ニル基、又はベンジル基を意味する。)Rは水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アシル基、ニ
    トロ基、シアノ基、低級アルコキシカルボニル基、カル
    バモイル基、低級アルキルカルバモイル基、低級アルキ
    ルアミノ基、低級アシルアミノ基、低級アルコキシ基、
    又は低級アシロキシ基を意味する。Rは、水素原子、
    低級アルキル基、低級アシル基、又は低級アルキルカル
    バモイル基を意味するが、−(Y)−Aが−CONR
    −(CH)n−NRの場合には、−(Y)−Aは
    −CO−Wであっても良い。Rは、水素原子、低級ア
    ルキル基、低級アシル基、又は低級アルキルカルバモイ
    ル基を意味するが、−Z−Bが−OCONR−(CH
    )n−NRの場合、又は−NR−(CH)n−
    NRの場合には、−Z−Bは−OCO−W、又は
    基Wであっても良い。lは0又は1を意味する。mは2
    〜5の整数を意味する。nは0〜5の整数を意味す
    る。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物において、lが0
    であることを特徴とする1,2-二置換ピペリジン誘導体及
    びその塩。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物において、lが1
    であり、且つYが−CO−であることを特徴とする1,2-
    二置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物において、lがl
    であり、且つYが−CONR−であることを特徴とす
    る1,2-二置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の化合物において、R
    水素原子であることを特徴とする1,2-二置換ピペリジン
    誘導体及びその塩。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の化合物において、lが1
    であり、且つYが−COO−であることを特徴とする1,
    2-二置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の化合物に
    おいて、AがRで示される基で、Bが−(CH)n−
    NRで示される基であることを特徴とする1,2-二
    置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6の何れかに記載の化合物に
    おいて、Aが−(CH)n−NRで示される基
    で、BがRで示される基であることを特徴とする1,2-
    二置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の化合物に
    おいて、Zが−OCONR−であることを特徴とする
    1,2-二置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の化合物において、R
    が水素原子であることを特徴とする1,2-二置換ピペリジ
    ン誘導体及びその塩。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の化合物において、下記
    一般式(IA)で示されることを特徴とする1,2-二置換ピペ
    リジン誘導体及びその塩。 【化3】 (一般式(IA)中、環Eは2個の窒素原子を含む6又は7
    員の複素環を意味し、R は水素原子、低級アルキル
    基、フェニル基、又はベンジル基を意味する。R、R
    、Y、l、及びmは前記一般式(I)の定義の通りであ
    る。)
  12. 【請求項12】 請求項11記載の化合物において、l
    が1であり、且つYが−CO−であることを特徴とする
    1,2-二置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12の何れかに記載の化合
    物において、RがC10−30のアルキル基であるこ
    とを特徴とする1,2-二置換ピペリジン誘導体及びその
    塩。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13の何れかに記載の化合
    物において、Rが水素原子であることを特徴とする1,
    2-二置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14の何れかに記載の化合
    物において、mが2であることを特徴とする1,2-二置換
    ピペリジン誘導体及びその塩。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15の何れかに記載の化合
    物において、nが2〜5の整数であることを特徴とする
    1,2-二置換ピペリジン誘導体及びその塩。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16の何れかに記載の1,2-
    二置換ピペリジン誘導体ないしその薬理的に許容できる
    塩を有効成分とする養毛剤。
  18. 【請求項18】 請求項1〜16の何れかに記載の1,2-
    二置換ピペリジン誘導体ないしその薬理的に許容できる
    塩を配合した皮膚外用剤。
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