JP3071421B2 - [6―(置換メチル)―3―シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及び養毛剤、皮膚外用剤 - Google Patents

[6―(置換メチル)―3―シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及び養毛剤、皮膚外用剤

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JP3071421B2
JP3071421B2 JP11050732A JP5073299A JP3071421B2 JP 3071421 B2 JP3071421 B2 JP 3071421B2 JP 11050732 A JP11050732 A JP 11050732A JP 5073299 A JP5073299 A JP 5073299A JP 3071421 B2 JP3071421 B2 JP 3071421B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は[6-(置換メチル)-3-
シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体、特に養毛効果
に優れた[6-(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルム
アミド誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、禿や脱毛の原因としては、毛根、
皮脂腺などの器官に於ける男性ホルモンの活性化、毛包
への血流量の低下、皮脂の分泌過剰、過酸化物の生成な
どによる頭皮の異常が考えられている。このため、従来
より頭髪の発毛・育毛を促進し、脱毛を防止することを
目的とした養毛剤(育毛剤、発毛促進剤ということもあ
る)には前記の原因を取り除いたり、又は、軽減する作
用を有する化合物又は組成物が一般に配合されている。
【0003】すなわち、現在、養毛剤に配合されている
薬剤としては各種の作用を有する化合物あるいは生薬抽
出物があり、それらが各種の組み合わせにおいて用いら
れている。その作用としては、血行促進作用、局所刺激
作用、毛包賦活作用、抗男性ホルモン作用、抗脂漏作用
などがある。血行促進作用を有する薬剤としては、セン
ブリエキス、ビタミンE及びその誘導体、ニコチン酸ベ
ンジルエステル等があり、局所刺激作用により血液循環
を促進する薬剤としてはトウガラシチンキ、カンタリス
チンキ、カンフル、ノニル酸ワニリルアミド等がある。
毛包賦活作用を有する薬剤としては、ヒノキチオール、
プラセンタエキス、感光素、パントテン酸及びその誘導
体等が用いられる。抗男性ホルモン作用を有する薬剤と
しては、エストラジオール、エステロンがある。抗脂漏
作用を有する薬剤としてイオウ、チオキソロン、ビタミ
ンB等がある。
【0004】その他、フケの発生を防止するために角質
溶解作用、殺菌作用を有するサリチル酸、レゾルシン等
が、頭皮の炎症を防止するためにグリチルリチン酸、メ
ントール等が、さらには、毛包への栄養補給、酵素活性
の賦活のためにアミノ酸、ビタミン、生薬エキス等が配
合される。一方、最近の特許においては、例えば D (L)
-パントラクトン(特開平8-26942号公報)、2(1H)-ピリ
ドン誘導体(特開平8-20521号公報)、NG-ニトロ-L-ア
ルギニン等(特開平7-316023号公報)、3-メチレンイソ
インドリン-1-オン誘導体(特開平7-316022号公報)、
インドール誘導体(特開平7-304736号公報)等が発毛効
果、育毛効果、脱毛予防効果等を有する薬剤として開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな薬剤が配合されているにも関わらず、従来の養毛剤
ではその発毛促進効果等は必ずしも充分なものではなか
った。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的はヒトの頭髪の発毛促進など養毛効果
に優れる化合物及びそれを有効成分とする養毛剤を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を進めた結果、ある種の[6-(置
換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及
びその塩が優れた発毛促進効果、育毛効果を有すること
を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホル
ムアミド誘導体及びその塩は、下記一般式(I)で示され
ることを特徴とする。
【0007】
【化4】 (上記一般式 (I) 中、A、Bの何れか一方はRで示
されるC10-30の炭化水素基であり、他方は−(CH
)n−NRで示される基である。
【0008】Zは−O−、−OCO−、−OCONR
−、又は−NR−を意味する。R、Rは水素原
子、低級アルキル基、フェニル基、ベンジル基である
か、あるいはR、Rが一緒になって3〜7員の複素
環を形成するが、Aが−(CH)n−NRである
場合には、−NR−Aは下記一般式で示される基Wで
あってもよく、−Z−Bが−OCONR−(CH)n
−NR又は−NR−(CH)n−NR
ある場合には、−Z−Bは−OCO−W又は基Wであっ
てもよい。
【0009】
【化5】 (基W中、環Eは2個の窒素原子を含む6又は7員の複
素環を意味し、Rは水素原子、低級アルキル基、フェ
ニル基、又はベンジル基を意味する。)
【0010】Rはハロゲン原子、低級アルキル基、低
級アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシカル
ボニル基、カルバモイル基、低級アルキルカルバモイル
基、低級アルキルアミノ基、低級アシルアミノ基、低級
アルコキシ基、又は低級アシロキシ基を意味する。R
は、水素原子、低級アルキル基、低級アシル基、又は低
級アルキルカルバモイル基を意味するが、Aが−(CH
)n−NRである場合には、−NR −Aは前記
基Wであってもよい。
【0011】Rは、水素原子、低級アルキル基、低級
アシル基、又は低級アルキルカルバモイル基を意味する
が、−Z−Bが−OCONR−(CH)n−NR
又は−NR−(CH)n−NRである場合に
は、−Z−Bは−OCO−W又は基Wであってもよい。
mは0〜2の整数を意味する。nは0〜5の整数を意味
する。)
【0012】一般式(I)の化合物において、AがR
示される基で、Bが−(CH)n−NRで示され
る基であることが好適である。また、一般式(I)の化合
物において、Aが−(CH)n−NRで示される
基で、BがRで示される基であることが好適である。
また、一般式(I)の化合物において、Zが−OCONR
−であることが好適である。さらには、Rが水素原
子であることが好適である。また、一般式(I)の化合物
において、下記一般式(IA)で示されることが好適であ
る。
【0013】
【化6】 (一般式(IA)中、環Eは2個の窒素原子を含む6又は7
員の複素環を意味し、R は水素原子、低級アルキル
基、フェニル基、又はベンジル基を意味する。R、R
、R及びmは、前記一般式(I)の定義の通りであ
る。)
【0014】また、一般式(I)の化合物において、Zが
−NR−であることが好適であり、さらには、R
水素原子であることが好適である。また、一般式(I)の
化合物において、Zが−O−であることが好適である。
また、一般式(I)の化合物において、RがC10-30
のアルキル基であることが好適である。また、一般式
(I)の化合物において、mが0であることが好適であ
る。また、一般式(I)の化合物において、Rが水素原
子であることが好適である。
【0015】本発明にかかる養毛剤は、前記の何れかに
記載の[6-(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムア
ミド誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分
とすることを特徴とする。また、本発明にかかる皮膚外
用剤は、前記の何れかに記載の[6-(置換メチル)-3-シク
ロヘキセニル]ホルムアミド誘導体ないしその薬理的に
許容できる塩を配合したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明化合物において、Rに見
られるC10-30の炭化水素基とは、炭素数10〜3
0の直鎖若しくは分岐状のアルキル基、炭素数10〜3
0の直鎖若しくは分岐状のアルケニル基、炭素数10〜
30の直鎖若しくは分岐状のアルキニル基を意味し、R
中には飽和環あるいは芳香環を有してもよい。前記直
鎖アルキル基としては、例えば、デシル、ウンデシル、
ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、
ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシ
ル、イコシル、ヘニコシル、ドコシル、テトラコシル、
ヘキサコシル、オクタコシル等が挙げられる。
【0017】前記分岐状アルキル基としては、6-メチル
デシル、9-メチルデシル、6-エチルノニル、5-プロピル
オクチル、11-メチルドデシル、12-メチルトリデシル、
4-メチルテトラデシル、13-メチルテトラデシル、14-エ
チルヘキサデシル、10-メチルオクタデシル、15-エチル
ヘプタデシル、10-メチルドコシル、2-ペンチルオクタ
デシル、22-メチルトリコシル、12-ヘキシルオクタデシ
ル、6-メチルテトラコシル、24-メチルヘプタコシル、2
-デシルヘキサデシル、2-ノニルオクタデシル、2-ドデ
シルオクタデシル等が挙げられる。
【0018】炭素数10〜30の直鎖若しくは分岐状の
アルケニル基、炭素数10〜30の直鎖若しくは分岐状
のアルキニル基としては、例えば、4-デセニル、7-ドデ
セニル、9-オクタデセニル、3-ドデシニル等の上記アル
キル基に対応するアルケニル基、アルキニル基が挙げら
れる。また、R中に飽和環あるいは芳香環を有する炭
化水素基としては、例えば、12-シクロヘキシルドデシ
ル、4-ブチルフェニル、8-フェニルオクチル、ビフェニ
リル等が挙げられる。
【0019】これらのうち、Rとしては、好ましく
は、炭素数10〜30の直鎖又は分岐アルキル基であ
り、さらに好ましくは炭素数10〜20の直鎖又は分岐
アルキル基であり、特に好ましくはオクタデシル基であ
るが、−Z−Bが−OCO−Rの場合にはRはヘプ
タデシル基が好適である。Rの炭素数が小さすぎると
養毛効果が低下する傾向がある。
【0020】R、Rは同一又は異なって、水素原
子、低級アルキル基、フェニル基、ベンジル基である
か、あるいはR、Rが一緒になって3〜7員の複素
環を形成することができる。また、Aが−(CH)n−
NRである場合には、−NR−Aは前記基Wで
あってもよく、−Z−Bが−OCONR−(CH)n
−NR又は−NR−(CH)n−NR
ある場合には、−Z−Bは−OCO−W又は基Wであっ
てもよい。
【0021】R及びRにおいて、低級アルキル基と
は炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐状のアルキル基で、
例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロ
ピル、イソブチル、1-メチルプロピル、tert-ブチル、
ペンチル、1-エチルプロピル、イソアミル、ヘキシル等
を挙げることができる。好ましくは、メチル基、エチル
基である。なお、本発明において特に記載のない限り、
低級アルキル基の定義はこれと同じである。
【0022】また、R及びRにおける低級アルキル
基は水酸基で置換されていてもよい。このようなヒドロ
キシ低級アルキル基としては、例えば2-ヒドロキシエチ
ル基等が挙げられる。R及びRにおいて、フェニル
基、ベンジル基は、それぞれハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルコ
キシカルボニル基、低級アルキルアミノ基、低級アルコ
キシ基、低級アシロキシ基で置換されていても良い。こ
こでいう各置換基の定義は以下の通りである。
【0023】ハロゲン原子とは、塩素、臭素、ヨウ素、
フッ素を意味する。低級アルキル基の定義は前記の通り
であり、好ましくは、メチル基、エチル基である。低級
アシル基とは、炭素数2〜7の直鎖若しくは分岐状のア
シル基、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、ピバロイル等、あるいはベンゾイル基を
挙げることができる。
【0024】低級アルコキシカルボニル基とは、低級ア
ルキル基によりその水素原子が置換されたカルボキシル
基を意味し、好ましい低級アルコキシカルボニル基はメ
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基である。低
級アルキルアミノ基とは、1ないしは2個の同一又は異
なる低級アルキル基によりその水素原子が置換されたア
ミノ基を意味し、好ましい低級アルキルアミノ基はメチ
ルアミノ基、ジメチルアミノ基である。
【0025】低級アルコキシ基とは、低級アルキル基に
よりその水素原子が置換された水酸基を意味し、好まし
い低級アルコキシ基はメトキシ基、エトキシ基である。
低級アシロキシ基とは、低級アシル基によりその水素原
子が置換された水酸基を意味し、ここでいう低級アシル
基とは前記の通りである。好ましい低級アシロキシ基は
アセトキシ基、プロピオニルオキシ基である。
【0026】R及びRにおいて、R、Rが一緒
になって形成する3〜7員の複素環とは、R、R
結合している窒素原子を含んで形成される飽和又は不飽
和の3〜7員の複素環を意味し、該窒素原子の他に窒素
原子、酸素原子などのヘテロ原子をその環中に含有して
いても良い。例えば、アジリジン環、アゼチジン環、ピ
ロリジン環、ピペリジン環、ホモピペリジン環、ピペラ
ジン環、モルホリン環、ピロール環、ピラゾール環、イ
ミダゾール環等が挙げられる。このうち、好ましくは、
ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリ
ン環である。該複素環は1個又は2個の同一又は異なる
置換基で置換されていてもよく、その置換基としては、
低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシル基、ニ
トロ基からなる群より選択することができる。なお、こ
こでいう低級アルキル基として、好ましくはメチル基、
エチル基である。また、低級アルコキシ基として、好ま
しくはメトキシ基、エトキシ基である。低級アシル基と
して、好ましくはアセチル基、プロピオニル基、ブチリ
ル基である。
【0027】前記基Wにおいて、6又は7員の複素環E
はRとR、又はRとRとにより形成され、2つ
の窒素原子を含む。なお、このときRは水素原子、低
級アルキル基、フェニル基、又はベンジル基であるが、
好ましくはメチル基又はベンジル基である。また、複素
環Eとして、好ましくはピペラジン環である。これらの
うち、R、Rとしては、低級アルキル基、3〜7員
の複素環、又は基Wを形成していることが好適である。
【0028】Rはハロゲン原子、低級アルキル基、低
級アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシカル
ボニル基、カルバモイル基、低級アルキルカルバモイル
基、低級アルキルアミノ基、低級アシルアミノ基、低級
アルコキシ基、又は低級アシロキシ基とすることができ
る。Rにおいて、ハロゲン原子、低級アルキル基、低
級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキ
ルアミノ基、低級アルコキシ基及び低級アシロキシ基は
前記R及びRにおける定義と同一である。
【0029】Rにおいて低級アルキルカルバモイル基
とは、低級アルキル基によりその水素原子が1つ又は2
つ置換されたカルバモイル基を意味し、好ましい低級ア
ルキルカルバモイル基としてはメチルカルバモイル基、
エチルカルバモイル基が挙げられる。Rにおいて低級
アシルアミノ基とは、低級アシル基によりその水素原子
が1つ又は2つ置換されたアミノ基を意味する。なお、
ここでいう低級アシル基とは前記の通りである。好まし
い低級アシルアミノ基としては、アセチルアミノ基、プ
ロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基が挙げられ
る。これらのうち、Rとして、好ましくは低級アルキ
ル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
【0030】Rは、水素原子、低級アルキル基、低級
アシル基、又は低級アルキルカルバモイル基を意味する
が、Aが−(CH)n−NRの場合には、−NR
−Aは前記基Wであっても良い。なお、Rとして、
好ましくは水素原子である。Rは、水素原子、低級ア
ルキル基、低級アシル基、又は低級アルキルカルバモイ
ル基を意味するが、−Z−Bが−OCONR−(CH
)n−NRの場合、又は−NR−(CH)n−
NRの場合には、−Z−Bは−OCO−W、又は
基Wであっても良い。なお、Rとしては、水素原子、
又は基Wを形成していることが好ましい。
【0031】なお、R、Rの定義において、低級ア
ルキル基、低級アシル基とは、各々、前記R及びR
における定義と同一であり、低級アルキルカルバモイル
基とは、前記Rにおける定義と同一である。Zは−O
−、−OCO−、−OCONR−、又は−NR−で
示される2価の基を意味するが、好ましくは−OCON
−、−NR−、−O−であり、特に好ましくは−
OCONR−である。mは0〜2の整数を意味する
が、好ましくは0である。nは0〜5の整数であるが、
安定性などの点から好ましくは2〜5の整数である。
【0032】なお、一般式(I)で示される本発明化合物
は、その分子中に2個またはそれ以上の不斉炭素を有す
る。本発明はこのような不斉炭素に基づく光学異性体の
他、幾何異性体、配座異性体等、その他の異性体の全て
を包含し、また、これらの混合物であることができる。
本発明で提供される化合物(I)は、公知の反応を用いて
製造することができる。以下その代表的な合成例を示す
が、本発明がこれらに限定されるものではない。なお、
以下の製造方法において特に明記しない限り、R、R
、R、R、R、R、m及びnは上記一般式
(I)の定義の通りである。
【0033】本発明化合物(I-1) (A=R、B=−(CH)n−NR、Z=−O
CONR−)
【化7】
【0034】本発明化合物(I-1)は、図1の反応式AA
のように、化合物(II)をアミン(III)と反応させること
により合成することができる。本反応は、例えば、クロ
ロ炭酸フェニル、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲ
ン、ジ−2−ピリジルケトン等を用いて、化合物(II)を
その対応するカーボネート誘導体へと変換した後、アミ
ン(III)と反応させることにより行うことができる。添
加剤として、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソ
プロピルエチルアミン、ピリジン、炭酸ナトリウム等の
塩基が用いられる。溶媒としては、例えば、ジクロロメ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒ
ドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類等が用いら
れる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物、試薬
に応じて変化させれば良いが通常、−15℃から200
℃の範囲で行われる。具体的には、例えば、添加剤とし
てピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等を用
い、クロロホルム、ジクロロメタン等の溶媒中、−15
℃から室温の範囲で化合物(II)をクロロ炭酸フェニル、
トリホスゲン等と反応させる。得られた対応するカーボ
ネート誘導体を、無溶媒あるいはクロロホルム、ジクロ
ロメタン等の溶媒中、室温から100℃の範囲でアミン
(III)との反応を行なうことにより目的を達する。
【0035】なお、本反応において、Rが水素原子の
化合物を合成する場合には、化合物(II)と対応するイソ
シアネート OCN−(CH)n−NRとの付加反
応によっても合成することができる。本付加反応は、化
合物(II)の水酸基にイソシアネート基が付加することに
よりカルバモイルオキシ基 −OCONH−を形成する
反応である。添加剤として、例えば、三フッ化ホウ素、
塩酸、塩化アルミニウム、二塩化ジアルキルスズ、酢酸
ジアルキルスズ等の酸、あるいは、トリエチルアミン、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N−メチ
ルモルホリン、N−メチルピペリジン、酢酸ナトリウム
等の塩基が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒ
ドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の
アミド類等が用いられる。反応温度、反応時間は使用す
る原料化合物、試薬に応じて変化させれば良いが通常、
0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。具体的に
は、例えば、添加剤としてトリエチルアミンを用いてジ
クロロメタン等の溶媒中にて、0℃から室温の範囲で化
合物(II)とイソシアネートとの反応を行なうことにより
目的を達する。
【0036】このようなイソシアネートは、商業上入手
可能であるか、または、対応するアミン(III)にホスゲ
ン、ジホスゲン、トリホスゲン等を塩基存在下又は非存
在下で反応させるか、あるいは、対応するカルボン酸
HOC−(CH)n−NR にジフェニルホスホ
リルアジド等を塩基存在下で反応させることにより得ら
れる。本反応における塩基としては、例えば、トリエチ
ルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジ
ン等の有機塩基が用いられる。溶媒としては、例えば、
ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド等のアミド類等が用いられる。
【0037】なお、この水酸基とイソシアナートによる
カルバモイルオキシ結合の形成反応は、後述する反応式
AB〜AC、EA〜ECにおいても用いることが可能で
あり、各々において用いられるイソシアナートも上記と
同様に合成することができる。また、本発明化合物(I-
1)は、図2の反応式ABのように、化合物(II)とアミン
(IV)から化合物(V)を合成し、これをアミン(VI)と反応
させることにより合成することもできる。なお、L
窒素と容易に置換する原子又は基を意味し、例えば、ハ
ロゲン原子、トシルオキシ基、メシルオキシ基等が挙げ
られる。Lの定義は以下においても同じである。
【0038】反応式ABの第1段階は、反応式AAに準
じて行うことができる。反応式ABの第2段階の反応は
塩基の存在下で行うことができる。塩基としては、例え
ば、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水素化ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機塩基が用いられる。溶媒として
は、トルエン、エーテル、テトラヒドロフラン、アセト
ン、N,N-ジメチルホルムアミド等が用いられる。具体的
には、例えば、塩基として炭酸カリウムを用い、アセト
ン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中にて、室温
から溶媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目
的を達する。
【0039】また、本発明化合物(I-1)においてR
が水素原子である化合物(I-1a)は、図3の反応式A
Cのように、化合物(II)とアミン(VII)から化合物(VII
I)を合成し、これを脱保護反応に付すことにより合成す
ることもできる。なお、反応式ACにおいて、L、L
はそのいずれか一方がtert-ブチルオキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメ
チルオキシカルボニル基等のウレタン型保護基、2−
(トリメチルシリル)エタンスルホニル基等のスルホニ
ル型保護基、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジフ
ェニルエタンスルフェニル基等のスルフェニル型保護
基、ベンジル基、トリチル基、9−フェニルフルオレニ
ル基等のアルキル型保護基等のアミノ保護基で、他方が
水素原子であるか、あるいは、L、Lが一緒になっ
てフタルイミド型アミノ保護基を形成することができ
る。また、本反応式の目的に反しない限りその他のアミ
ノ保護基も使用可能である。L、Lの定義は以下に
おいても同じである。
【0040】反応式ACの第1段階は、前記反応式AA
に準じて行うことができる。反応式ACの第2段階の脱
保護反応は、アミノ保護基L、Lの種類により公知
の各種の方法を用いることができる。具体的には、例え
ば、L、Lが一緒になって形成されるフタルイミド
型アミノ保護基の場合には、脱保護剤としてヒドラジン
を用い、エタノール中にて室温から溶媒の還流温度の範
囲で反応を行なうことにより目的を達する。
【0041】本化合物(I-1a)は、図4に示す反応式AD
のように、塩基の存在下、約1当量のハロゲン化物(IX)
と反応させることにより、本発明化合物(I-1b)とするこ
とができ、さらに化合物(I-1b)を同様にハロゲン化物
(X)と反応させることにより、本発明化合物(I-1)とする
ことができる。Xはハロゲン原子を表し、Xの定義は以
下においても同じである。
【0042】本反応は、R、Rが低級アルキル基、
フェニル基、ベンジル基の場合には、塩基として、例え
ば、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水素化ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機塩基が用いられる。具体的には、
例えば、塩基として炭酸カリウムを用い、アセトン、N,
N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中にて、室温から溶
媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目的を達
する。
【0043】また、本反応式ADと同様にして本発明化
合物(I-1a)を約2当量のハロゲン化物(IX)と塩基の存在
下で反応させることにより、本発明化合物(I-1)におい
てR とR が同一である化合物を得ることができ
る。また、化合物(I-1a)を対応するジハロゲン化物と反
応させることにより、本発明化合物(I-1)において
、Rが一緒になって3〜7員の複素環を形成して
いる化合物が得られる。
【0044】なお、本発明化合物(I-1)においてR
び/又はRが低級アルキル基、低級アシル基又は低級
アルキルカルバモイル基である化合物は、上記反応式に
よって合成することもできるが、化合物(I-1)において
及び/又はRが水素原子である化合物を上記反応
式によって合成し、これを対応するアルキルハライド、
アシルハライド、アルキルカルバモイルハライド等のハ
ロゲン化物と塩基存在下又は塩基非存在下にて反応させ
ることにより合成することもできる。これは、以下の化
合物(I-2)〜(I-8)の合成においても同様である。
【0045】反応式AA〜ACの原料化合物(II)は図5
〜6の反応式AE〜AFにより合成することができる。
反応式AEにおいて、酸無水物(XI)とアミン(XII)から
イミド(XIII)を合成し、これを水素化ホウ素ナトリウム
を用いて開環ならびに還元することにより、化合物(II)
においてRが水素原子である化合物(XIV)が得られ
る。
【0046】反応式AEの第1段階の反応は、無溶媒
下、あるいは溶媒存在下にて行うことができる。溶媒と
しては、例えばジクロロメタン、クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピ
リジンなどの芳香族類、テトラヒドロフラン、1,4-ジオ
キサンなどのエーテル類、N,N-ジメチルホルムアミド、
N,N-ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルス
ルホキシドなどのスルホキシド類が用いられる。反応温
度は室温〜150℃の範囲で行うことができる。好まし
くは無溶媒下室温〜100℃にて反応を行う。
【0047】第2段階の水素化ホウ素ナトリウムによる
反応は、例えば水、又は水とエタノール、2−プロパノ
ール等のアルコールとの混合溶媒中で行うことができ
る。反応温度、反応時間は使用する原料化合物、試薬に
応じて変化させれば良いが通常、室温から溶媒の還流温
度の範囲で行われる。
【0048】原料化合物(II)においてRが低級アルキ
ル基、低級アシル基、又は低級アルキルカルバモイル基
である化合物(XVIII)は、反応式AEで得られた化合物
(XIV)から合成することができる。例えば、反応式AF
のように、化合物(XIV)の水酸基を保護した後、ハロゲ
ン化物(XVI)と反応させてR5’を導入し、ついで脱保
護反応を行うことにより、化合物(XVIII)が得られる。
なお、R5’は低級アルキル基、低級アシル基、又は低
級アルキルカルバモイル基であり、R5’の定義は以下
においても同じである。
【0049】反応式AFの第1段階において、水酸基の
保護基Lとしては、塩基性下で安定な保護基を用いる
ことができ、例えば、トリチル基、テトラヒドロピラニ
ル基(THP)等が挙げられる。トリチル基で保護する
場合には、トリチルブロマイド等のハライドを、塩基存
在下、化合物(XIV)と反応させる。塩基としては、炭酸
カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水素化
ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン
等の有機塩基が用いられる。具体的には、例えば塩基と
して炭酸カリウムを用い、アセトンやN,N-ジメチルホル
ムアミド等の溶媒中にて、室温から溶媒の還流温度の範
囲で反応を行うことにより、化合物(XV)が得られる。T
HPで保護する場合には、2,3-ジヒドロ-4H-ピランを酸
性条件下、化合物(XIV)と反応させればよい。
【0050】反応式AFの第2段階では、化合物(XV)
を、対応するアルキルハライド、アシルハライド、アル
キルカルバモイルハライド等のハライド(XVI)と塩基存
在下又は塩基非存在下にて反応させることにより、行う
ことができる。反応式AFの第3段階の脱保護反応は、
保護基Lの種類により公知の各種方法を用いることが
できる。例えばLがトリチル基あるいはTHPの場合
には、酸処理によって脱保護することができる。具体的
には、酸としてp-トルエンスルホン酸を用い、エタノー
ル等の溶媒中にて室温から溶媒の還流温度の範囲で反応
を行うことにより、目的を達することができる。
【0051】本発明化合物(I-2) (A=R、B=−(CH)n−NR、Z=−O
−)
【化8】
【0052】本発明化合物(I-2)は、図7の反応式BA
のように、化合物(II)の水酸基をアルキル化して化合物
(XXIII)を合成し、これをアミン(VI)と反応させること
によって合成することができる。反応式BAの第1段階
の反応は、化合物(II)とハロゲン化物(XX)またはスルホ
ン酸エステル(XXI)との置換反応によって達成される。
【0053】ハロゲン化物(XX)との置換反応は、化合物
(II)を金属ナトリウム、水素化ナトリウム等を用いて対
応するアルコキシドにした後にハロゲン化物(XX)と反応
させるか、または、化合物(II)とハロゲン化物(XX)を塩
基の存在下直接反応させることができる。この場合の塩
基としては、ナトリウムアミド、炭酸カリウム、水酸化
ナトリウム、酸化バリウム、酸化銀等が用いられる。溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエ
ーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホリルアミド等のアミ
ド類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等が用い
られる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物、試
薬に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還
流温度の範囲で行われる。具体的には、例えば、アセト
ン中、化合物(II)とハロゲン化物(XX)を、炭酸カリウム
の存在下、室温から還流温度にて反応させることにより
目的を達する。
【0054】スルホン酸エステル(XXI)との置換反応
は、溶媒としてベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4-ジ
オキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ジクロロメタン、水等が用いられる。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物、試薬に応じて変化
させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で
行われる。スルホン酸エステル(XXI)は対応するアルコ
ール体と塩化p-トルエンスルホニルとから、ピリジン等
の塩基の存在下容易に合成される。具体的には、例え
ば、0℃から室温にて対応するアルコール体と塩化p-ト
ルエンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸化ナトリ
ウム水溶液に加え、次いで、化合物(II)を加えることに
より目的を達する。なお、スルホン酸エステル(XXI)
中、Arは4-メチルフェニル基あるいはナフチル基を表
し、これは以下のArの定義においても同じである。
【0055】また、本方法において、スルホン酸エステ
ル(XXI)の代わりにこれ以外のエステル系化合物を用い
て同様に置換反応を行うことによっても本発明化合物(I
-2)を得ることができる。例えば、化合物(XXI)に対応す
る炭酸エステル、トリクロロアセトイミド酸エステルな
どを用いることができる。反応式BAの第2段階の反応
は、反応式ABの第2段階に準じて行うことができる。
【0056】また、本発明化合物(I-2)においてR
が水素原子である化合物(1-2a)は、図8に示す反応
式BBのように、化合物(II)の水酸基をアルキル化して
化合物(XXVII)を合成し、これを脱保護反応に付すこと
により合成することができる。反応式BBの第1段階の
アルキル化反応は反応式BAの第1段階に準じて行うこ
とができ、第2段階の脱保護反応は、反応式ACの第2
段階に準じて行うことができる。また、化合物(I-2a)は
上記反応式ADと同様にして本発明化合物(I-2)へと導
くことができる。
【0057】本発明化合物(I-3) (A=R、B=−(CH)n−NR、Z=−O
CO−)
【化9】
【0058】本発明化合物(I-3)は、図9の反応式CA
のように、化合物(II)の水酸基をアシル化することによ
り合成することができる。本反応は、化合物(II)とカル
ボン酸化合物(XXVIII)との脱水縮合反応、酸ハロゲン化
物(XXIX)との反応、あるいはエステル化合物(XXX)との
エステル交換反応などにより行うことができる。
【0059】カルボン酸(XXVIII)との脱水縮合反応に
は、両化合物を、通常、酸触媒存在下に直接反応させる
方法、カルボン酸(XXVIII)を活性エステルへと変換した
後に化合物(II)と反応させる方法等がある。前者におい
ては塩酸、硫酸、ホウ酸等の鉱酸、芳香族スルホン酸等
の有機酸、三フッ化ホウ素等のLewis酸等の酸触媒が用
いられる。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、1,4-ジオ
キサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジクロロメ
タン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素等が用い
られる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物、試
薬に応じて変化させれば良いが、通常、0℃から溶媒の
還流温度の範囲で行われる。具体的には、例えば、化合
物(II)とカルボン酸(XXVIII)のジクロロエタン溶液に濃
硫酸を加え、室温から溶媒の還流温度にて反応を行う、
あるいは、化合物(II)、カルボン酸(XXVIII)及び三フッ
化ホウ素の混合物を室温から溶媒の還流温度にて反応さ
せることにより目的を達する。
【0060】後者のカルボン酸(XXVIII)の活性エステル
を経由する方法の場合には、トリフルオロ酢酸無水物、
N,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)等を用いて
カルボン酸(XXVIII)を対応する活性エステルへと変換し
た後、化合物(II)と反応させる。溶媒としては、ベンゼ
ン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジクロロメタン等が用いられる。反応温度、反応時
間は使用する原料化合物、試薬に応じて変化させれば良
いが、通常、0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われ
る。具体的には、例えば、カルボン酸(XXVIII)のベンゼ
ン溶液に0℃から室温にてトリフルオロ酢酸無水物を加
え対応する活性エステルへと変換した後、化合物(II)と
反応させることにより目的を達する。
【0061】酸ハロゲン化物(XXIX)との反応は、通常、
塩基の存在下に実施される。塩基としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等の無機塩基あるいはピリジ
ン、ジメチルアニリン、トリエチルアミン等の有機塩基
が用いられる。溶媒としては、ベンゼン、テトラヒドロ
フラン、1,4-ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド
等が用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化
合物、試薬に応じて変化させれば良いが、通常、0℃か
ら溶媒の還流温度の範囲で行われる。具体的には、例え
ば、化合物(II)とピリジンを含むジクロロメタン溶液に
酸ハロゲン化物(XXIX)を加え、0℃から室温にて反応を
行う、あるいは、化合物(II)と酸ハロゲン化物(XXIX)の
混合物に水酸化ナトリウム水溶液を滴下することにより
目的を達する。
【0062】エステル化合物(XXX)とのエステル交換反
応においては、硫酸、p-トルエンスルホン酸等の酸ある
いはカリウムアルコキシド、チタン(IV)アルコキシド等
の塩基が触媒として用いられる。反応は溶媒の存在下ま
たは非存在下に行われ、反応の性質上、化合物(II)とエ
ステル化合物(XXX)のいずれか一方を大過剰に用いる
か、又は生成するアルコールLOHを反応系中から除
去するのが好ましい。溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジクロロメタン等が用いられる。反
応温度、反応時間は使用する原料化合物、試薬に応じて
変化させれば良いが、通常、0℃から200℃、好まし
くは室温から溶媒の還流温度の範囲で行われる。具体的
には、例えば、化合物(II)とエステル化合物(XXX)のベ
ンゼン溶液にチタン(IV)アルコキシドを加え室温から溶
媒の還流温度で反応することにより目的を達する。な
お、エステル化合物(XXX)中のLは、本エステル交換
反応に通常使用され得るエステルを形成する基ならばど
の様なものでも良く、例えば、メチル基、エチル基等の
アルキル基を挙げることができる。以下におけるL
定義も同じである。
【0063】本発明化合物(I-3)は、図10の反応式C
Bのように、化合物(II)の水酸基をアシル化して化合物
(XXXIV)を合成し、これをアミン(VI)との反応に付すこ
とにより合成することもできる。本反応の第1段階は、
反応式CAに準じて行うことができ、第2段階は、反応
式ABの第2段階に準じて行うことができる。
【0064】また、本発明化合物(I-3)においてR
が水素原子である化合物(1-3a)は、図11の反応式
CCのように、化合物(II)の水酸基をアシル化して化合
物(XXXVIII)を合成し、これを脱保護反応に付すことに
より合成することができる。反応式CCにおいて、第1
段階のアシル化反応は反応式CAに準じて行うことがで
き、第2段階の脱保護反応は、反応式ACの第2段階に
準じて行うことができる。また、化合物(I-3a)は上記反
応式ADと同様にして本発明化合物(I-3)へと導くこと
ができる。
【0065】本発明化合物(I-4) (A=R、B=−(CH)n−NR、Z=−N
−)
【化10】
【0066】本発明化合物(I-4)は、図12の反応式D
Aのように、化合物(II)の水酸基を窒素と容易に置換す
る原子又は基Lに置換して化合物(XXXIX)とし、これ
をアミン(III)と反応させることにより合成することが
できる。反応式DAの第1段階において、Lがハロゲ
ン原子の場合には、例えば五塩化リン、三塩化リン、塩
化チオニル等を用いることができる。添加剤として、例
えばトリエチルアミン、ピリジン、N-メチルモルホリン
などの有機塩基などが用いられる。溶媒としては、例え
ばジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの
芳香族類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,
4-ジオキサンなどのエーテル類、N,N-ジメチルホルムア
ミド、N,N-ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジメ
チルスルホキシドなどのスルホキシド類、あるいはそれ
らの混合溶媒が用いられる。反応温度、反応時間は使用
する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃
から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0067】Lがトシルオキシ基、メシルオキシ基等
の場合には、化合物(II)と塩化p-トルエンスルホニル、
塩化メチルスルホニル等を、ピリジン等の塩基の存在下
で反応させることにより行うことができる。具体的に
は、例えば、0℃から室温にて化合物(II)と塩化p-トル
エンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸化ナトリウ
ム水溶液に加えることにより目的を達する。反応式DA
の第2段階は、反応式ABの第2段階に準じて行うこと
ができる。
【0068】また、本発明化合物(I-4)においてR
が水素原子である化合物(1-4a)は、図13の反応式
DBのように、化合物(XXXIX)をアミン(VII)と反応させ
て化合物(XL)を合成し、これを脱保護反応に付すことに
より合成することができる。反応式DBの第1段階の反
応は反応式DAの第2段階に準じて行うことができ、第
2段階の脱保護反応は、反応式ACの第2段階に準じて
行うことができる。また、化合物(I-4a)は上記反応式A
Dと同様にして本発明化合物(I-4)へと導くことができ
る。
【0069】なお、反応式DAの中間体である化合物(X
XXIX)において、Rが低級アルキル基、低級アシル
基、低級アルキルカルバモイル基である化合物は、前記
反応式AEで得られる化合物(XIV)の水酸基をLに変
換し、次いでR5’を導入することによっても合成可能
である。前者の反応は反応式DAの第1段階、後者の反
応は反応式AFの第2段階に準じて行うことができる。
【0070】本発明化合物(I-5) (A=−(CH)n−NR、B=R、Z=−O
CONR−)
【化11】
【0071】本発明化合物(I-5)は、図14の反応式E
Aのように、化合物(XLI)とアミン(XLII)から合成する
ことができる。本反応は、反応式AAに準じて行うこと
ができる。また、本発明化合物(I-5)は、図15の反応
式EBのように、化合物(XLIII)とアミン(XLII)から化
合物(XLIV)を合成し、これをアミン(VI)と反応させるこ
とにより合成することもできる。反応式EBの第1段階
は、反応式AAに準じて行うことができ、第2段階は反
応式ABの第2段階に準じて行うことができる。
【0072】また、本発明化合物(I-5)においてR
が水素原子である化合物(I-5a)は、図16に示す反
応式ECのように、化合物(XLV)とアミン(XLII)から化
合物(XLVI)を合成し、これを脱保護反応に付すことによ
り合成することもできる。反応式ECの第1段階は、反
応式AAに準じて行うことができ、第2段階の脱保護反
応は、反応式ACの第2段階に準じて行うことができ
る。また、化合物(I-5a)は上記反応式ADと同様にして
本発明化合物(I-5)へと導くことができる。
【0073】なお、反応式EA〜ECの原料化合物(XL
I)、(XLIII)、(XLV)は、反応式AEのアミン(XII)の代
わりにアミン HN−(CH)n−NR、H
N−(CH)n−L、HN−(CH)n−NL
をそれぞれ用いて、反応式AE〜AFと同様に反応を行
うことにより合成することができる。
【0074】本発明化合物(I-6) (A=−(CH)n−NR、B=R、Z=−O
−)
【化12】 本発明化合物(I-6)は、図17〜18の反応式FA〜F
Bのようにして合成することができる。これらの反応は
それぞれ反応式BA〜BBに準じて行うことができる。
【0075】本発明化合物(I-7) (A=−(CH)n−NR、B=R、Z=−O
CO−)
【化13】
【0076】本発明化合物(I-7)は、図19〜21の反
応式GA〜GCのようにして合成することができる。こ
れらの反応はそれぞれ反応式CA〜CCに準じて行うこ
とができる。なお、酸無水物(LIV)を用いる方法は、酸
ハロゲン化物(LIII)を用いる場合と同様に行うことがで
きる。
【0077】本発明化合物(I-8) (A=−(CH)n−NR、B=R、Z=−N
−)
【化14】
【0078】本発明化合物(I-8)は、図22〜23の反
応式HA〜HBのようにして合成することができる。反
応式HAは、反応式DAに準じて行うことができる。反
応式HBの第1段階、第2段階は、それぞれ反応式DA
の第1段階、第2段階に準じて行うことができ、第3段
階の脱保護反応は反応式ACの第2段階に準じて行うこ
とができる。また、R、Rが水素原子である化合物
(I-8a)は上記反応式ADと同様にして本発明化合物(I-
8)へと導くことができる。
【0079】なお、反応式HAの中間体(LVIII)におい
て、Rが低級アルキル基、低級アシル基、低級アルキ
ルカルバモイル基である化合物(LXVI)は、図24に示す
反応式HCによっても合成することができる。すなわ
ち、反応式AEに準じた反応により、化合物(XI)から化
合物(LXIV)を合成し、ついで反応式DAの第1段階、反
応式AFの第2段階に準じた反応を順次行うことによ
り、合成可能である。
【0080】また、反応式HBの中間体(LIX)におい
て、Rが低級アルキル基、低級アシル基、低級アルキ
ルカルバモイル基である化合物も、反応式HCにおいて
アミン(LXII)の代わりにアミンHN−(CH)n−N
を用いて同様に反応を行うことにより合成可能
である。
【0081】また、本発明化合物(I-5)〜(I-8)において
−CONR-(CH)n−NRが−CO−Wで
ある化合物は、例えば、図25の反応式IAで化合物(L
XIX)を合成し、本化合物(LXIX)から上記の反応式に準じ
た反応を行うことにより、製造することができる。反応
式IAにおいて、化合物(LXIX)は化合物(XI)を還元した
後、アミン(LXVIII)と反応させることにより合成するこ
とができる。
【0082】第1段階の反応は、還元剤として例えば、
水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウ
ム、塩化ルテニウム等が用いられる。溶媒としては、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、テト
ロヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、エタ
ノール、2-プロパノール等のアルコール等が用いられ
る。反応温度、反応時間は使用する原料化合物、還元剤
に応じて変化させれば良いが、通常、−78℃から溶媒
の還流温度の範囲で行われる。具体的には、例えば、水
素化ホウ素ナトリウムの2-プロパノール溶液に化合物(X
I)を加え、室温から溶媒の還流温度にて反応させること
により目的を達する。
【0083】第2段階のアミン(LXVIII)との反応は、無
溶媒下、あるいは溶媒存在下にて行うことができる。溶
媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等の
ハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素、テトロヒドロフラン、1,4-ジオキサ
ン等のエーテル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジ
メチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシ
ド等のスルホキシド類が用いられる。反応温度、反応時
間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、
通常、室温から150℃の範囲で行われる。好ましくは
無溶媒下、室温から100℃にて反応を行う。なお、上
記の各反応式において用いられている原料化合物で、前
述していない化合物は商業上入手可能であるか、あるい
は公知の方法を用いて対応する原料から容易に合成する
ことができる。
【0084】本発明で提供される[6-(置換メチル)-3-シ
クロヘキセニル]ホルムアミド誘導体(I)は、必要に応じ
て酸付加塩とすることができる。酸付加塩としては、例
えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等の無機酸との
塩、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、乳酸、シュウ酸、
マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、メタンスル
ホン酸等の有機酸との塩が挙げられる。これらの塩は通
常の方法により容易に製造することができる。
【0085】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロ
ヘキセニル]ホルムアミド誘導体は、その作用機作は明
らかではないが、優れた発毛促進効果、育毛効果を有す
る。よって、これを頭皮に塗布することにより、脱毛の
治療・改善、脱毛の予防をはかることができる。
【0086】本発明の[6-(置換メチル)-3-シクロヘキセ
ニル]ホルムアミド誘導体を含有する養毛剤は、いわゆ
る男性型脱毛症や男性ホルモン性脱毛といわれるうす毛
や脱毛の他、円形脱毛症、粃糠性脱毛症、脂漏性脱毛症
等の病的脱毛症に適用することができる。本発明の[6-
(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体
の使用量としては、性別、年齢、脱毛やうす毛等の症状
の程度等によって適宜決定されるべきものであるが、通
常、0.01〜20mg/cmを成人一人当たり一日
一回または数回に分けて頭皮に塗布する。
【0087】また、本発明の[6-(置換メチル)-3-シクロ
ヘキセニル]ホルムアミド誘導体を発毛促進、育毛促
進、脱毛予防等の養毛効果を目的とした医薬品、医薬部
外品あるいは化粧品として用いる場合、その剤型は本発
明の効果を発揮できる剤型であれば任意に選択すること
ができ、例えば、トニック、ローション、乳液、クリー
ム、軟膏、ジェル、スプレー、ムース等が挙げられる。
【0088】そして、これらの製剤中には本発明にかか
る[6-(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド
誘導体の他に、医薬品、医薬部外品、化粧品の分野で通
常養毛剤に配合可能な成分を配合することができる。例
えば、薬効成分としては、血行促進作用を有する薬剤と
して、センブリエキス、ビタミンE及びその誘導体、ニ
コチン酸ベンジルエステル等のニコチン酸エステル類な
どが挙げられる。局所刺激作用により血液循環を促進す
る薬剤としてはトウガラシチンキ、カンタリスチンキ、
カンフル、ノニル酸ワニリルアミド等が挙げられる。毛
包賦活作用を有する薬剤としては、ヒノキチオール、プ
ラセンタエキス、感光素、パントテン酸及びその誘導体
等が挙げられる。抗男性ホルモン作用を有する薬剤とし
ては、エストラジオール、エストロン等のホルモン剤な
どが挙げられる。抗脂漏作用を有する薬剤としてイオ
ウ、チオキソロン、ビタミンB6等が挙げられる。
【0089】その他、フケの発生を防止するために角質
溶解作用、殺菌作用を有するサリチル酸、レゾルシン等
が挙げられ、頭皮の炎症を防止するためにグリチルリチ
ン酸及びその誘導体、メントール等が、さらには、毛包
への栄養補給、酵素活性の賦活のためにセリン、メチオ
ニン、アルギニン等のアミノ酸類、ビオチン等のビタミ
ン類、生薬エキス等が挙げられる。
【0090】また、アルテア、ヨクイニン、ペパーミン
ト、ヨウテイ、トウガラシ、アロエ、クコ、ヨモギ、イ
ネ、マンケイシ、マンネンロウ、コッサイホ、エニシ
ダ、リンドウ、タンジン、ヘチマ、キキョウ、マツ、ク
ジン、トウキ、ベニバナ、メギ、ビンロウジ、ユーカ
リ、カゴソウ、モクツウ、ゴシツ、サイコ、チャ、カン
ゾウ、ホップ、キク、セネガ、ゴマ、センキュウ、カシ
ュウ、カッコン、マイカイカ、サフラン、ローズマリ
ー、ジオウ、ゼニアオイ等の植物抽出物を配合すること
もできる。
【0091】また、アルコキシカルボニルピリジンN-オ
キシド、塩化カルプロニウム、アセチルコリン誘導体等
の血管拡張剤;セファランチン等の皮膚機能亢進剤;ヘ
キサクロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチル
ピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカ
ルバニド、ビチオノール等の抗菌剤;亜鉛及びその誘導
体;乳酸又はそのアルキルエステル;クエン酸等の有機
酸類;トラネキサム酸等のプロテアーゼ阻害剤等を配合
することもできる。
【0092】また、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類;グリセリン、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類;高
級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素油、天然油脂、エ
ステル油、シリコーン油等の油分;界面活性剤;香料;
キレート剤;1,3-ブチレングリコール、ヒアルロン酸及
びその誘導体、マルチトール、アテロコラーゲン、乳酸
ナトリウム等の保湿剤;マルメロ粘質物、カルボキシビ
ニルポリマー、キサンタンガム等の増粘剤;酸化防止
剤;紫外線吸収剤;色素;水;安定化剤等、通常養毛料
に配合される成分を本発明の効果を損なわない範囲で配
合することができる。
【0093】以下に、具体例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 発毛試験 1)試験方法 発毛試験は、毛周期の休止期にあるC3H / HeNCrjマウス
を用い、小川らの方法(ノーマル アンド アブノーマル
エピダーマル ディファレンシェーション Normal and
Abnormal Epidermal Differentiation、M. Seiji およ
び I. A. Bernstein 編集、159〜170頁、1982年、東大
出版)により行った。
【0094】すなわち、マウスを1群10匹とし、バリ
カンおよびシェーバーでマウスの背部を3×4cm剃毛
し、エタノール(陰性対照)および各被験化合物のエタ
ノール溶液を1日1回、0.1 mlずつ塗布した。各被験化
合物の発毛効果は、マウス背部の発毛部分の面積を測定
し、剃毛部分の面積に対する発毛部分の面積比を毛再生
面積率(%)として評価した。 2)結果 下記被験化合物による毛再生面積率を表1に示す。
【0095】化合物1:[6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プ
ロピル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニ
ル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化15】
【0096】化合物2:[6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プ
ロピル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニ
ル]-N-オクタデシルホルムアミド 塩酸塩
【化16】
【0097】化合物3:[6-[[N-(3-モルホリノプロピ
ル)カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-
N-オクタデシルホルムアミド
【化17】
【0098】化合物4:[6-[[N-(3-モルホリノプロピ
ル)カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-
N-オクタデシルホルムアミド 塩酸塩
【化18】
【0099】化合物5:{6-[(オクタデシルアミノ)カル
ボニル]-3-シクロヘキセニル}メチル4-メチルテトラヒ
ドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート
【化19】
【0100】化合物6:{6-[(オクタデシルアミノ)カル
ボニル]-3-シクロヘキセニル}メチル4-メチルテトラヒ
ドロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート 塩酸塩
【化20】
【0101】
【表1】 化合物 化合物濃度 毛再生面積測定日 毛再生面積率 (w/v%) (%) 無添加(陰性対照) − 25日後 0 化合物1 0.1 24日後 96 化合物2 0.1 24日後 95 化合物3 0.1 25日後 100 化合物4 0.1 23日後 100 化合物5 0.1 25日後 100 化合物6 0.1 24日後 100
【0102】上記の表1から明らかなように、本発明に
関る[6-(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミ
ド誘導体及びその薬理的に許容される塩は、優れた発毛
促進、育毛効果を示した。
【0103】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例及び配合例につ
いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 実施例1 [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホ
ルムアミド(化合物1)
【0104】1)2-オクタデシル-4,7,3a,7a-テトラヒ
ドロイソインドール-1,3-ジオン 4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオン
(3.00 g)にオクタデシルアミン(5.31 g)を加え、110℃
で2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル 80 g、クロロホルム)に
て精製し、黄色結晶の標題化合物(7.85 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.51 (2H, m), 2.22 (2H, m), 2.61 (2
H, m), 3.05 (2H, m), 3.45 (2H, t, J=7.3 Hz), 5.89
(2H, m).
【0105】2)[6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキ
セニル]-N-オクタデシルホルムアミド 2-オクタデシル-4,7,3a,7a-テトラヒドロイソインドー
ル-1,3-ジオン(5.00 g)を2-プロパノール(90 ml)及び水
(15 ml)の混液に懸濁させ、室温で、水素化ホウ素ナト
リウム(2.34 g)を加えた。室温で46時間撹拌後、希塩酸
を加えて酸性とし濃縮した。残渣にクロロホルムを加
え、希塩酸、水、飽和重曹水で順次洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル 80 g、クロロホルム:
メタノール=50:1〜10:1)にて精製し、白色結晶の標題
化合物(4.32 g)を得た。
【0106】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (30H, m), 1.48 (2H, m), 1.85 (1H,
m), 2.10 - 2.42 (4H, m), 2.84 (1H, m), 3.19 (1H, d
dd,J=20.0, 7.3, 5.9 Hz), 3.29 (1H, ddd, J=20.0, 7.
3, 5.9 Hz), 3.52 (1H, brs), 3.62 (2H, m), 5.76 (2
H, m), 5.99 (1H, brt).
【0107】3)[6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-
N-オクタデシルホルムアミド [6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニル]-N-オクタ
デシルホルムアミド(1.58 g)の塩化メチレン懸濁液(15
ml)に、氷冷下、ピリジン(0.47 ml)とクロロ炭酸フェニ
ル(0.54 ml)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液を
クロロホルムで希釈、飽和重曹水、水で順次洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣にN,N-ジメチ
ル-1,3-プロパンジアミン(0.54 ml)を加え、70℃で4時
間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル 50 g、クロロホルム:メタノー
ル=20:1〜10:1)にて精製し、白色ワックス状の標題化
合物(1.93 g)を得た。
【0108】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (30H, m), 1.49 (2H, m), 1.66 (2H,
m), 2.02 - 2.37 (7H, m), 2.23 (6H, s), 2.66 (1H,
m), 3.24 (4H, m), 3.98 (1H, dd, J=10.3, 8.7 Hz),
4.13 (1H, dd, J=10.3, 8.7 Hz), 5.61 (1H, brt), 5.7
3 (2H, m), 6.22 (1H, brt).
【0109】実施例2 [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホ
ルムアミド 塩酸塩(化合物2) [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホ
ルムアミド(0.20 g)の酢酸エチル溶液(4 ml)に、氷冷
下、4N塩酸/酢酸エチル溶液(0.19 ml)を加え、10分間撹
拌した。エタノールを加えて析出した結晶を溶解後、濃
縮した。残渣を酢酸エチルより結晶化させ、白色結晶の
標題化合物(0.21 g)を得た。
【0110】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (30H, m), 1.49 (2H, m), 2.02 - 2.4
0 (7H, m), 2.70 (1H, m), 2.82 (3H, s), 2.83 (3H,
s), 3.15 (2H, m), 3.23 (2H, m), 3.36 (2H, m), 4.05
(2H, m), 5.73 (2H, m), 5.93 (1H, brt), 6.14 (1H,
brt), 12.06 (1H, brs).
【0111】実施例3 [6-[[N-(3-モルホリノプロピル)カルバモイルオキシ]メ
チル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムアミ
ド(化合物3) [6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニル]-N-オクタ
デシルホルムアミド(1.01 g)の塩化メチレン懸濁液(10
ml)に、氷冷下、ピリジン(0.30 ml)とクロロ炭酸フェニ
ル(0.34 ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液をク
ロロホルムで希釈、飽和重曹水、水で順次洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣にN-(3-アミノ
プロピル)モルホリン(0.40 ml)を加え、70℃で4時間撹
拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル 30 g、クロロホルム:メタノール=5
0:1)にて精製し、白色ワックス状の標題化合物(1.22
g)を得た。
【0112】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (30H, m), 1.49 (2H, m), 1.67 (2H,
m), 2.02 - 2.50 (11H, m), 2.65 (1H, m), 3.24 (4H,
m),3.71 (4H, t, J=4.6 Hz), 3.98 (1H, dd, J=10.8,
6.3 Hz), 4.14 (1H, dd, J=10.8, 6.3 Hz), 5.73 (2H,
m), 5.76 (1H, brt), 6.28 (1H, brt).
【0113】実施例4 [6-[[N-(3-モルホリノプロピル)カルバモイルオキシ]メ
チル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムアミ
ド 塩酸塩(化合物4) [6-[[N-(3-モルホリノプロピル)カルバモイルオキシ]メ
チル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムアミ
ド(0.30 g)の酢酸エチル溶液(4 ml)に、4N塩酸/酢酸エ
チル溶液(0.26 ml)を加え、室温で10分間撹拌した。反
応液を濃縮した。残渣を酢酸エチルより結晶化させ、白
色結晶の標題化合物(0.26 g)を得た。
【0114】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (30H, m), 1.48 (2H, m), 1.98 - 2.3
3 (7H, m), 2.70 (1H, m), 2.90 (2H, m), 3.13 (2H,
m), 3.23 (2H, m), 3.35 (2H, m), 3.47 (2H, m), 3.99
(2H, m), 4.01 (1H, dd, J=10.7, 7.3 Hz), 4.08 (1H,
dd, J=10.7, 7.3 Hz), 4.29 (2H, m), 5.74 (2H, m),
5.87 (1H, brt), 6.07 (1H, brt), 12.59 (1H, brs).
【0115】実施例5 {6-[(オクタデシルアミノ)カルボニル]-3-シクロヘキセ
ニル}メチル 4-メチルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカ
ルボキシレート(化合物5) [6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニル]-N-オクタ
デシルホルムアミド(12.92 g)の塩化メチレン溶液(100
ml)に、氷冷下、ピリジン(3.84 ml)とクロロ炭酸フェニ
ル(4.37 ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液をク
ロロホルムで希釈し、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩
水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。
残渣に N-メチルピペラジン(3.87 ml)を加え、70℃で14
時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル 200 g、クロロホルム:メタ
ノール=50:1〜10:1)にて精製し白色固体の標題化合
物(16.43 g)を得た。
【0116】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (30H, m), 1.49 (2H, m), 2.05 (1H,
m), 2.18 - 2.43 (8H, m), 2.30 (3H, s), 2.66 (1H, d
dd,J=6.8, 6.8, 3.4 Hz), 3.24 (2H, m), 3.49 (4H, t,
J=4.9 Hz), 4.02 (1H, dd,J=10.8, 7.8 Hz), 4.19 (1
H, dd, J=10.8, 5.9 Hz), 5.72 (1H, m), 5.75 (1H,m),
6.13 (1H, brt).
【0117】実施例6 {6-[(オクタデシルアミノ)カルボニル]-3-シクロヘキセ
ニル}メチル 4-メチルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカ
ルボキシレート 塩酸塩(化合物6) {6-[(オクタデシルアミノ)カルボニル]-3-シクロヘキセ
ニル}メチル 4-メチルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカ
ルボキシレート(16.43 g)の酢酸エチル溶液(150 ml)に4
N塩酸/酢酸エチル溶液(11.5 ml)を加え、室温で10分間
撹拌した。反応液を濃縮後、残渣を酢酸エチル-エタノ
ール混液から再結晶し、白色固体の標題化合物(14.69
g)を得た。
【0118】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.4 (30H, m), 1.47 (2H, m), 2.02 (1H,
m), 2.20 - 2.35 (3H, m), 2.41 (1H, m), 2.67 (1H,
m), 2.76 - 2.90 (2H, m), 2.80 (3H, d, J=4.9 Hz),
3.24 (2H, m), 3.41 (2H, m), 3.72 (2H, m), 4.0 - 4.
4 (4H, m), 5.75 (2H, m), 5.88 (1H, brt), 13.28 (1
H,brs).
【0119】実施例7 {6-[(オクタデシルアミノ)カルボニル]-3-シクロヘキセ
ニル}メチル 4-ベンジルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジン
カルボキシレート(化合物7)
【化21】
【0120】[6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニ
ル]-N-オクタデシルホルムアミド(2.400 g)の塩化メチ
レン溶液(24 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.72 ml)とクロ
ロ炭酸フェニル(0.82 ml)を加え、室温で2.5時間撹拌し
た。反応液をクロロホルムで希釈し、1N塩酸、飽和重
曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後濃縮した。残渣に 1-ベンジルピペラジン(1.14 ml)
を加え、75℃で2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 100g、クロ
ロホルム:酢酸エチル=5:1〜2:1)にて精製し白色固
体の標題化合物(3.219 g)を得た。
【0121】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.6
Hz), 1.2 - 1.4 (30H, m), 1.48 (2H, m), 2.05 (1H,
m), 2.15 - 2.45 (4H, m), 2.40 (4H, m), 2.65 (1H, d
dd, J=6.8, 6.8, 3.4 Hz), 3.23 (2H, m), 3.47 (4H,
t, J=4.9 Hz), 3.51 (2H, s),4.00 (1H, dd, J=10.8,
7.8 Hz), 4.19 (1H, dd, J=10.8, 5.9 Hz), 5.71 (1H,
m), 5.74 (1H, m), 6.14 (1H, t, J=5.4 Hz), 7.24 -
7.34 (5H, m).
【0122】実施例8 {6-[(オクタデシルアミノ)カルボニル]-3-シクロヘキセ
ニル}メチル 4-ベンジルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジン
カルボキシレート 塩酸塩(化合物8)
【化22】
【0123】{6-[(オクタデシルアミノ)カルボニル]-3-
シクロヘキセニル}メチル 4-ベンジルテトラヒドロ-1
(2H)-ピラジンカルボキシレート(2.600 g)の酢酸エチル
溶液(26 ml)に4N塩酸/酢酸エチル溶液(1.28 ml)を加
え、室温で0.5時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣を
酢酸エチル-エタノールから再結晶し、白色固体の標題
化合物(2.412 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.4 (30H, m), 1.46 (2H, m), 1.98 (1H,m), 2.18 -
2.30 (3H, m), 2.38 (1H, m), 2.6 - 2.9 (3H, m), 3.1
8 (2H, m), 3.35 (2H, d, J=11.7 Hz), 3.78 (2H, m),
4.09 (2H, m), 4.16 (4H, m), 5.72 (1H, m), 5.75 (1
H, m), 5.91 (1H, brt), 7.46 (3H, m), 7.64 (2H, m),
13.26 (1H, brs).
【0124】実施例9 {6-[(テトラデシルアミノ)カルボニル]-3-シクロヘキセ
ニル}メチル 4-メチルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカ
ルボキシレート(化合物9)
【化23】
【0125】1)6-(ヒドロキシメチル)-N-テトラデシ
ル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサミド シス-4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸無水物(2.50
g)に1-テトラデシルアミン(3.51 g)を加え、140℃で5時
間攪拌した。反応物を2-プロパノール(125 ml)と水(21
ml)の混液に懸濁させ、室温で水素化ホウ素ナトリウム
(3.11 g)を加えた。室温で67.5時間攪拌後、希塩酸を加
えて酸性とした。析出した固体を吸引濾取し水で洗浄、
次いで乾燥し白色固体の標題化合物(5.38 g)を得た。
【0126】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (22H, m), 1.48 (2H, m), 1.85 (1H,
m), 2.09 - 2.43 (4H, m), 2.84 (1H, ddd, J=5.4, 5.
4, 3.9 Hz), 3.19 (1H, m), 3.30 (1H, m), 3.54 (1H,
brs), 3.62 (2H, m), 5.74 (1H, m), 5.78 (1H, m), 5.
98 (1H, brt).
【0127】2){6-[(テトラデシルアミノ)カルボニ
ル]-3-シクロヘキセニル}メチル 4-メチルテトラヒド
ロ-1(2H)-ピラジンカルボキシレート 6-(ヒドロキシメチル)-N-テトラデシル-3-シクロヘキセ
ン-1-カルボキサミド(2.400 g)のクロロホルム溶液(24
ml)に、氷冷下、ピリジン(0.83 ml)とクロロ炭酸フェニ
ル(0.95 ml)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応液を
クロロホルムで希釈し、1N塩酸、飽和重曹水、飽和食
塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し
た。残渣に N-メチルピペラジン(0.84 ml)を加え、70℃
で2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル 100g、酢酸エチル(260 m
l)、次いでクロロホルム:メタノール=40:1〜30:1)
にて精製し白色固体の標題化合物(2.946 g)を得た。
【0128】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.6
Hz), 1.2 - 1.35 (22H, m), 1.49 (2H, m), 2.05 (1H,
m), 2.16 - 2.48 (4H, m), 2.30 (3H, s), 2.36 (4H,
t, J=4.9 Hz), 2.66 (1H, ddd, J=6.8, 6.8, 3.4 Hz),
3.24 (2H, m), 3.48 (4H, t,J=4.9 Hz), 4.02 (1H, dd,
J=10.7, 7.8 Hz), 4.19 (1H, dd, J=10.7, 5.9 Hz),5.
71 (1H, m), 5.75 (1H, m), 6.14 (1H, brt).
【0129】実施例10 {6-[(テトラデシルアミノ)カルボニル]-3-シクロヘキセ
ニル}メチル 4-メチルテトラヒドロ-1(2H)-ピラジンカ
ルボキシレート 塩酸塩(化合物10)
【化24】
【0130】{6-[(テトラデシルアミノ)カルボニル]-3-
シクロヘキセニル}メチル 4-メチルテトラヒドロ-1(2
H)-ピラジンカルボキシレート(2.500 g)の酢酸エチル溶
液(25 ml)に、4N塩酸/酢酸エチル溶液(1.58 ml)を加
え、室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣を酢
酸エチル-エタノールから再結晶し、白色固体の標題化
合物(2.147 g)を得た。
【0131】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (22H, m), 1.47 (2H, m), 2.01 (1H,
m), 2.22 (1H, m), 2.30 (2H, m), 2.41 (1H, m), 2.68
(1H, m), 2.81 (3H, s), 2.8 - 3.0 (2H, m), 3.23 (2
H, m), 3.42 (2H, m), 3.71(2H, m), 4.0 - 4.4 (4H,
m), 5.76 (2H, m), 5.91 (1H, brt), 13.21 (1H, brs).
【0132】実施例11 [6-[[(2-ピペリジノエチル)アミノ]カルボニル]-3-シク
ロヘキセニル]メチルN-オクタデシルカルバメート(化
合物11)
【化25】
【0133】1)6-(ヒドロキシメチル)-N-(2-ピペリジ
ノエチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキサミド シス-4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸無水物(2.50
g)にN-(2-アミノエチル)ピペリジン(2.11 g)を加え、14
0℃で6時間攪拌した。反応物を2-プロパノール(125 ml)
と水(21 ml)の混液に溶解させ、室温で水素化ホウ素ナ
トリウム(3.12g)を加えた。室温で68時間攪拌後、希塩
酸を加えて酸性とし濃縮した。残渣に飽和重曹水及び1N
水酸化ナトリウムを加えてpH9とし、酢酸エチルで抽
出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後濃縮し、褐色シロップ状の標題化合物を粗成
物(3.34 g)として得た。
【0134】1H-NMR (CDCl3) δ: 1.45 (2H, m), 1.58
(4H, m), 1.88 (1H, m), 2.1 - 2.5(10H, m), 2.85 (1
H, ddd, J=5.9, 5.9, 3.9 Hz), 3.34 (2H, m), 3.62 (2
H, d, J=6.8 Hz), 5.73 (1H, m), 5.76 (1H, m), 6.71
(1H, brt).
【0135】2)[6-[[(2-ピペリジノエチル)アミノ]カ
ルボニル]-3-シクロヘキセニル]メチル N-オクタデシ
ルカルバメート 6-(ヒドロキシメチル)-N-(2-ピペリジノエチル)-3-シク
ロヘキセン-1-カルボキサミド(1.65 g)の塩化メチレン
溶液(22 ml)にトリエチルアミン(0.96 ml)とイソシアン
酸オクタデシル(2.2 ml)を加え、室温で15時間攪拌し
た。トリエチルアミン(0.96 ml)とイソシアン酸オクタ
デシル(2.2 ml)を追加し、さらに室温で5時間攪拌し
た。不溶物を吸引濾去しクロロホルムで洗浄した。濾・
洗液を合し、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル 100 g、クロロホ
ルム:メタノール=30:1〜10:1)にて精製し白色固体
の標題化合物(2.59 g)を得た。
【0136】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.35 (30H, m), 1.45 (4H, m), 1.56 (4H,
m), 2.04 (1H, m), 2.15 - 2.46 (10H, m), 2.70 (1H,
ddd,J=6.4, 6.4, 3.4 Hz), 3.14 (2H, m), 3.33 (2H,
m), 4.06 (2H, d, J=7.3 Hz), 4.75 (1H, brt), 5.72
(1H, m), 5.75 (1H, m), 6.56 (1H, brt).
【0137】実施例12 [6-[[(2-ピペリジノエチル)アミノ]カルボニル]-3-シク
ロヘキセニル]メチルN-オクタデシルカルバメート 塩
酸塩(化合物12)
【化26】
【0138】[6-[[(2-ピペリジノエチル)アミノ]カルボ
ニル]-3-シクロヘキセニル]メチルN-オクタデシルカル
バメート(2.431 g)の酢酸エチル溶液(50 ml)に4N塩酸/
酢酸エチル溶液(1.30 ml)を加え、室温で30分間撹拌し
た。反応液を濃縮し、残渣をメタノール−イソプロピル
エーテル混液から再結晶し、白色固体の標題化合物(2.4
07 g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.35 (30H, m), 1.50 (2H, m), 1.6 - 2.4 (11H, m),
2.66 (2H, m), 2.88 (1H, m), 3.13 (4H, m), 3.62 (3
H, m), 3.78 (2H, m), 4.23 (1H, m), 5.67 (1H, m),
5.70 (1H, m), 5.77(1H, brt), 8.32 (1H, t, J=5.4 H
z), 11.23 (1H, brs).
【0139】実施例13 {6-[(ドデシルアミノ)カルボニル]-3,4-ジメチル-3-シ
クロヘキセニル}メチルN-(2-ピペリジノエチル)カルバ
メート(化合物13)
【化27】
【0140】1)N-ドデシル-6-(ヒドロキシメチル)-3,
4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサミド 4,5-ジメチル-4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボン酸無水
物(0.500 g)にドデシルアミン(0.518 g)を加え、140℃
で4時間攪拌した。反応物を2-プロパノール(22ml)と水
(3.7 ml)の混液に溶解させ、室温で水素化ホウ素ナトリ
ウム(0.529 g)を加えた。室温で68時間攪拌後、3N塩酸
を加えて酸性とした。反応混合物に水を加えて攪拌し、
析出した固体を吸引濾取し水で洗浄、次いで乾燥し白色
固体の標題化合物 (0.913 g)を得た。
【0141】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2 - 1.4 (18H, m), 1.45 (2H, m), 1.64 (3H,
s), 1.67 (3H, s), 1.75 (1H, m), 2.01 (1H, m), 2.16
(1H,m), 2.23 (2H, m), 2.82 (1H, m), 3.15 (1H, m),
3.28 (1H, m), 3.55 (1H, dd, J=11.7, 9.3 Hz), 3.6
1 (1H, dd, J=11.7, 4.9 Hz), 5.91 (1H, brt).
【0142】2){6-[(ドデシルアミノ)カルボニル]-3,
4-ジメチル-3-シクロヘキセニル}メチル N-(2-ピペリ
ジノエチル)カルバメート N-ドデシル-6-(ヒドロキシメチル)-3,4-ジメチル-3-シ
クロヘキセン-1-カルボキサミド(0.855 g)の塩化メチレ
ン溶液(9 ml)に、氷冷下、ピリジン(0.30 ml)とクロロ
炭酸フェニル(0.34 ml)を加え、室温で1.5時間撹拌し
た。反応液をクロロホルムで希釈し、1N塩酸、飽和重
曹水、飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後濃縮した。残渣に N-(2-アミノエチル)ピペリジン
(0.39 ml)を加え、70℃で2時間撹拌した。反応混合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 50
g、 クロロホルム:メタノール=50:1〜10:1)にて精
製し白色固体の標題化合物(0.975 g)を得た。
【0143】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.6
Hz), 1.2 - 1.4 (18H, m), 1.45 (4H, m), 1.57 (4H,
m), 1.64 (3H, s), 1.65 (3H, s), 1.79 (1H, m), 1.92
(1H,m), 2.09 (1H, m), 2.14 (1H, m), 2.22 (1H, m),
2.37 (4H, m), 2.41 (2H, t, J=6.1 Hz), 2.65 (1H,
m), 3.16 - 3.30 (4H, m), 3.95 (1H, dd, J=10.7, 7.8
Hz), 4.10 (1H, dd, J=10.7, 6.4 Hz), 5.27 (1H, br
t), 6.10 (1H, brt).
【0144】実施例14 {6-[(ドデシルアミノ)カルボニル]-3,4-ジメチル-3-シ
クロヘキセニル}メチルN-(2-ピペリジノエチル)カルバ
メート 塩酸塩(化合物14)
【化28】
【0145】{6-[(ドデシルアミノ)カルボニル]-3,4-ジ
メチル-3-シクロヘキセニル}メチルN-(2-ピペリジノエ
チル)カルバメート(0.850 g)の酢酸エチル溶液(9 ml)に
4N塩酸/酢酸エチル溶液(0.51 ml)を加え、室温で30分間
撹拌した。反応液を濃縮し白色固体の標題化合物(0.870
g)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2 -
1.4 (18H, m), 1.48 (2H, m), 1.63 (3H, s), 1.64 (3
H, s), 1.8 - 2.6 (11H, m), 2.7 - 2.85 (3H, m), 3.1
- 3.3 (4H, m), 3.55 - 3.75 (4H, m), 4.01 (2H, d,
J=7.3 Hz), 6.42(1H, brt), 7.01 (1H, brt), 11.27 (1
H, brs).
【0146】 配合例1 育毛トニック 本発明化合物(化合物1) 0.5重量% ジオクタン酸ピリドキシン 0.1 パントテニルエチルエーテル 0.2 ヒノキチオール 0.05 ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(6) デシルテトラデシル 1.0 l−メントール 0.1 殺菌剤 適 量 1,3-ブチレングリコール 3.0 エタノール 70.0 精製水 残 余 <調製方法>常温でエタノール可溶成分をエタノールに
攪拌しながら加えて溶解し、水溶性成分は精製水に溶か
して、エタノール溶液に水溶液を加えて均一にした後、
濾過した。
【0147】 配合例2 発毛促進用液剤 本発明化合物(化合物3) 0.2重量% 塩化カルプロニウム 1.0 パントテニルエチルエーテル 0.5 塩酸ジフェンヒドラミン 0.1 ヒノキチオール 0.1 酢酸dl-α-トコフェロール 0.1 サリチル酸 0.2 l−メントール 0.2 グリチルリチン酸 0.1 dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 1.0 エタノール 70.0 精製水 残 余 <調製方法>常温でエタノール可溶成分をエタノールに
攪拌しながら加えて溶解し、水溶性成分は精製水に溶か
して、エタノール溶液に水溶液を加えて均一にした後、
濾過した。
【0148】 配合例3 ヘアートニック 本発明化合物(化合物2) 0.1重量% シャクヤク抽出物(1,3-ブチレングリコール抽出液) 0.01 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 センブリエキス 1.0 サリチル酸 0.1 マイカイカ抽出物(エタノール抽出液) 0.5 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余 <調製方法>75%エタノールに各成分を順次添加し、
攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0149】 配合例4 ヘアートニック ボタンピ抽出物(エタノール抽出液) 5.0重量% 本発明化合物(化合物5) 0.05 本発明化合物(化合物6) 0.05 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 サリチル酸 0.1 カッコン抽出物(エタノール抽出液) 0.5 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余 <調製方法>75%エタノールに各成分を順次添加し、
攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0150】 配合例5 ヘアートニック 本発明化合物(化合物4) 0.05重量% 95%エタノール 50.0 グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.05 ボタンピ抽出物(エタノール抽出液) 0.05 シャクヤク抽出物(1,3-ブチレングリコール溶液) 0.02 サフラン抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ローズマリー抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ペパーミント抽出物(エタノール抽出液) 0.02 トウキ抽出物(エタノール抽出液) 0.02 アルテア抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ジオウ抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ヨクイニン抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 N,N-シ゛メチル-2-テ゛シルテトラテ゛シルアミンオキシト゛ 0.5 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 コハク酸 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 余 <調製方法>配合例1に準じてヘアートニックを調製し
た。
【0151】 配合例6 ヘアローション 95%エタノール 90.0 重量% ビタミンEアセテート 0.05 本発明化合物(化合物7) 0.01 ラウリル硫酸ナトリウム 0.06 プロピレングリコール 0.1 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 余 <調製方法>95%エタノールに硬化ヒマシ油エチレン
オキシド(40モル)付加物および香料を溶解させ、こ
れに精製水を添加後、他の成分を添加し、攪拌溶解して
透明液状のローションを得た。
【0152】 配合例7 ヘアートニック 本発明化合物(化合物8) 0.1重量% ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 センブリエキス 1.0 サリチル酸 0.1 プロピレングリコール 2.0 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余 <調製方法>75%エタノールに各成分を順次添加し、
攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0153】 配合例8 ヘアートニック 本発明化合物(化合物9) 0.5重量% 本発明化合物(化合物10) 0.1 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンE 0.02 メントール 0.2 サリチル酸 0.1 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 70%エタノール 残 余 <調製方法>70%エタノールに各成分を順次添加し、
攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0154】 配合例9 O/W型乳液 (A相) ホ゜オキシエチレン(60モル)付加硬化ヒマシ油 2.0重量% グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 10.0 1,3-ブチレングリコール 4.0 本発明化合物(化合物11) 0.1 ポリエチレングリコール1500 5.0 (B相) オクタン酸イソセチル 10.0 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 プロピルパラベン 2.0 (C相) カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03 イオン交換水 8.35 (D相) イオン交換水 4.5 (E相) 水酸化カリウム 0.12 イオン交換水 残 余 <調製方法>A相およびB相をそれぞれ60℃で加熱溶
解し、混合してホモミキサー処理し、ゲルを調製した。
このゲルにD相を徐々に添加してホモミキサーで分散さ
せた。次に、このゲル分散物に、予め溶解させたC相を
添加し、さらに予め溶解させたE相を添加してホモミキ
サーで乳化し、O/W型乳液を得た。
【0155】 配合例10 クリーム (A相) N,N-シ゛メチル-2-テトラテ゛シルアミンオキシト゛ 2.5重量% 流動パラフィン 5.0 セトステアリルアルコール 5.5 グリセリルモノステアレート 3.0 ホ゜リオキシエチレン(20モル)2-オクチルト゛テ゛シルエーテル 3.0 プロピルパラベン 0.3 香料 0.1 (B相) 本発明化合物(化合物12) 1.0 グリセリン 8.0 ジプロピレングリコール 20.0 ポリエチレングリコール4000 5.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005 イオン交換水 残 余 <調製方法>A相およびB相をそれぞれ加熱溶解して混
合し、ホモミキサーで乳化してクリームを得た。
【0156】 配合例11 エアゾールスプレー (原液処方) 95%エタノール 50.0重量% グリチルリチン酸 0.1 本発明化合物(化合物13) 0.5 センブリエキス 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 余 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0 <調製方法>原液成分を溶解して原液を調製した。この
原液を缶に充填し、バルブ装着後、ガスを充填してエア
ゾールスプレーを得た。
【0157】 配合例12 シャンプー (1)ココイルメチルタウリンナトリウム 2.0重量% (2)ホ゜リオキシエチレン(8モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 (3)ラウリン酸ジエタノールアミド 4.0 (4)エチレングリコール脂肪酸エステル 1.0 (5)グリセリン 0.2 (6)メントール 0.1 (7)本発明化合物(化合物14) 0.1 (8)エデト酸2ナトリウム 0.1 (9)香料 適 量 (10)精製水 残 余 <調製方法>(10)を70℃に加熱し、これに(1)〜
(9)の成分を順次添加し、攪拌混合して溶解後、冷却
してシャンプーを得た。
【0158】 配合例13 リンス (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.5重量% (2)ジメチルポリシロキサン(20cs) 3.0 (3)ホ゜リオキシエチレン(10モル)オレイルアルコールエーテル 1.0 (4)グリセリン 5.0 (5)本発明化合物(化合物1) 0.5 (6)4-tert-ブチル-4'-メトキシシ゛ヘ゛ンソ゛イルメタン 適 量 (7)紫外線吸収剤 適 量 (8)精製水 残 余 <調製方法>(8)に(1)、(3)、及び(4)を加
え、70℃に加温して水相とした。その他の成分を加熱
融解して70℃に加温し、油相とした。水相に油相を加
え、乳化機により攪拌混合後、冷却してリンスを得た。
【0159】 配合例14 スカルプトリートメント (原液処方) (1)流動パラフィン 27.0重量% (2)ステアリン酸 5.0 (3)セタノール 5.0 (4)ソルビタンモノオレエート 2.0 (5)ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タンモノオレエート 3.0 (6)本発明化合物(化合物5) 0.1 (7)1,3-ブチレングリコール 5.0 (8)防腐剤 適 量 (9)精製水 残 余 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0 <調製方法>成分(5)〜(6)を成分(1)〜(4)
に溶解し、80℃に加熱して均一に溶解した後、30℃
に冷却した。これを、30℃にした成分(7)〜(9)
の混合液に添加し、攪拌混合して原液を調製した。この
原液を液化石油ガスとともに缶に充填し、スカルプトリ
ートメントを得た。
【0160】 配合例15 スカルプトリートメント (原液処方) (1)ヒノキチオール 0.1重量% (2)センブリエキス 1.0 (3)ビタミンB6 0.1 (4)ビタミンE 0.01 (5)メントール 0.1 (6)サリチル酸 0.001 (7)本発明化合物(化合物3) 0.1 (8)ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タンモノオレエート 0.1 (9)プロピレングルコール 2.0 (10)75%エタノール 残 余 (充填処方) 原液 50.0 ジメチルエーテル 50.0 <調製方法>配合例14と同様にして、スカルプトリー
トメントを得た。
【0161】以下、本発明化合物ならびにその製造方法
を例示する。 化合物15 [6-[[N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]カルバモイルオキ
シ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホル
ムアミド
【化29】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりにN,N-ジメチルエチレンジアミンを用いるこ
とにより、標題化合物を得る。
【0162】化合物16 [6-[[N-(ジメチルアミノ)カルバモイルオキシ]メチル]-
3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化30】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりに1,1-ジメチルヒドラジンを用いることによ
り、標題化合物を得る。
【0163】化合物17 [6-[[N-[3-(1-イミダゾリル)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホ
ルムアミド
【化31】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりに1-(3-アミノプロピル)イミダゾールを用い
ることにより、標題化合物を得る。
【0164】化合物18 [6-[[N-(2-ピペラジニルエチル)カルバモイルオキシ]メ
チル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムアミ
【化32】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりに1-(2-アミノエチル)ピペラジンを用いるこ
とにより、標題化合物を得る。
【0165】化合物19 [6-[[N-(2-アミノエチル)カルバモイルオキシ]メチル]-
3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化33】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりにエチレンジアミンを用いることにより、標
題化合物を得る。
【0166】化合物20 [6-[[N-[2-(ジエチルアミノ)エチル]カルバモイルオキ
シ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホル
ムアミド
【化34】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりにN,N-ジエチルエチレンジアミンを用いるこ
とにより、標題化合物を得る。
【0167】化合物21 [6-[[N-[3-[ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ]プロピ
ル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-
N-オクタデシルホルムアミド
【化35】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりにN-(3-アミノプロピル)ジエタノールアミン
を用いることにより、標題化合物を得る。
【0168】化合物22 [6-[[N-[3-(N-メチル-N-フェニルアミノ)プロピル]カル
バモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オク
タデシルホルムアミド
【化36】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりにN-(3-アミノプロピル)-N-メチルアニリン
を用いることにより、標題化合物を得る。
【0169】化合物23 [6-[[N-[3-(ジベンジルアミノ)プロピル]カルバモイル
オキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシル
ホルムアミド
【化37】 実施例1において、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミ
ンの代わりにN,N-ジベンジル-1,3-プロパンジアミンを
用いることにより、標題化合物を得る。
【0170】化合物24 [4-クロロ-6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバ
モイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタ
デシルホルムアミド
【化38】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに5-クロロ-4,7,3a,7a-テト
ラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用いることに
より、標題化合物を得る。
【0171】化合物25 [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-4-メチル-3-シクロヘキセニル]-N-オクタ
デシルホルムアミド
【化39】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに5-メチル-4,7,3a,7a-テト
ラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用いることに
より、標題化合物を得る。
【0172】化合物26 [5-アセチル-6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カル
バモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オク
タデシルホルムアミド
【化40】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに4-アセチル-4,7,3a,7a-テ
トラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用いること
により、標題化合物を得る。
【0173】化合物27 [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-2-ニトロ-3-シクロヘキセニル]-N-オクタ
デシルホルムアミド
【化41】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに4-ニトロ-4,7,3a,7a-テト
ラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用いることに
より、標題化合物を得る。
【0174】化合物28 [2-シアノ-6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバ
モイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オクタ
デシルホルムアミド
【化42】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに4-シアノ-4,7,3a,7a-テト
ラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用いることに
より、標題化合物を得る。
【0175】化合物29 [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-5-メトキシカルボニル-3-シクロヘキセニ
ル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化43】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに4-メトキシカルボニル-4,
7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを
用いることにより、標題化合物を得る。
【0176】化合物30 [5-カルバモイル-6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]
カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-
オクタデシルホルムアミド
【化44】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに4-カルバモイル-4,7,3a,7
a-テトラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用いる
ことにより、標題化合物を得る。
【0177】化合物31 [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-5-(N-メチルカルバモイル)-3-シクロヘキ
セニル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化45】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに4-(N-メチルカルバモイ
ル)-4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジ
オンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0178】化合物32 [3-(ジメチルアミノ)-6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロ
ピル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニ
ル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化46】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに5-(ジメチルアミノ)-4,7,
3a,7a-テトラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用
いることにより、標題化合物を得る。
【0179】化合物33 [3-(ベンゾイルアミノ)-6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プ
ロピル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニ
ル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化47】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに5-(ベンゾイルアミノ)-4,
7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを
用いることにより、標題化合物を得る。
【0180】化合物34 [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-3-メトキシ-3-シクロヘキセニル]-N-オク
タデシルホルムアミド
【化48】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに5-メトキシ-4,7,3a,7a-テ
トラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用いること
により、標題化合物を得る。
【0181】化合物35 [5-アセトキシ-6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カ
ルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-オ
クタデシルホルムアミド
【化49】 実施例1において、4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾ
フラン-1,3-ジオンの代わりに4-アセトキシ-4,7,3a,7a-
テトラヒドロイソベンゾフラン-1,3-ジオンを用いるこ
とにより、標題化合物を得る。
【0182】化合物36 [6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイルオ
キシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-N-メチル-N-オクタ
デシルホルムアミド
【化50】
【0183】実施例1の2)で得られた[6-(ヒドロキシ
メチル)-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムア
ミドをアセトン中、炭酸カリウム存在下にてトリチルブ
ロマイドと反応させることにより、N-オクタデシル-[6-
(トリチルオキシメチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムア
ミドを得る。本化合物をアセトン中、炭酸カリウム存在
下にてメチルブロマイドと反応させることにより、N-メ
チル-N-オクタデシル-[6-(トリチルオキシメチル)-3-シ
クロヘキセニル]ホルムアミドを得る。
【0184】本化合物を、p-トルエンスルホン酸存在
下、エタノール中還流温度にて反応を行うことにより、
[6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニル]-N-メチル
-N-オクタデシルホルムアミドを得る。実施例1の3)
において、[6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニ
ル]-N-オクタデシルホルムアミドの代わりに本化合物を
用いることにより、標題化合物を得る。
【0185】化合物37 N-アセチル-[6-[[N-アセチル-N-[3-(ジメチルアミノ)プ
ロピル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニ
ル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化51】 実施例1で得られる[6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-
N-オクタデシルホルムアミドをアセチル化することによ
り、標題化合物を得る。
【0186】化合物38 [6-[[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-N-(メチルカル
バモイル)]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキ
セニル]-N-(メチルカルバモイル)-N-オクタデシルホル
ムアミド
【化52】 実施例1で得られる[6-[[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]カルバモイルオキシ]メチル]-3-シクロヘキセニル]-
N-オクタデシルホルムアミドをメチルカルバモイル化す
ることにより、標題化合物を得る。
【0187】化合物39 [6-[[4-(ジメチルアミノ)ブトキシ]メチル]-3-シクロヘ
キセニル]-N-メチル-N-オクタデシルホルムアミド
【化53】
【0188】化合物36で得られる[6-(ヒドロキシメチ
ル)-3-シクロヘキセニル]-N-メチル-N-オクタデシルホ
ルムアミドをアセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流
温度にて1-ブロモ-4-クロロブタンと反応させることに
より[6-(4-クロロブトキシメチル)-3-シクロヘキセニ
ル]-N-メチル-N-オクタデシルホルムアミドを得る。本
化合物とジメチルアミンを、アセトン中、炭酸カリウム
の存在下、還流温度で反応させることにより標題化合物
を得る。
【0189】化合物40 N-メチル-[6-[[4-(モルホリノ)ブトキシ]メチル]-3-シ
クロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化54】
【0190】化合物36で得られる[6-(ヒドロキシメチ
ル)-3-シクロヘキセニル]-N-メチル-N-オクタデシルホ
ルムアミドをアセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流
温度にて1-ブロモ-4-クロロブタンと反応させることに
より[6-(4-クロロブトキシメチル)-3-シクロヘキセニ
ル]-N-メチル-N-オクタデシルホルムアミドを得る。本
化合物とモルホリンを、アセトン中、炭酸カリウムの存
在下、還流温度で反応させることにより標題化合物を得
る。
【0191】化合物41 [6-(N-オクタデシルカルバモイル)-3-シクロヘキセニ
ル]メチル 4-(ジメチルアミノ)ブチレート
【化55】 [6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニル]-N-オクタ
デシルホルムアミドと、4-(N,N-ジメチルアミノ)酪酸の
N,N-ジメチルホルムアミド溶液に、DCCを加え、室温で
反応させることにより、標題化合物を得る。
【0192】化合物42 [6-[[3-(ジメチルアミノ)プロピルアミノ]メチル]-3-シ
クロヘキセニル]-N-メチル-N-オクタデシルホルムアミ
【化56】
【0193】化合物36で得られる[6-(ヒドロキシメチ
ル)-3-シクロヘキセニル]-N-メチル-N-オクタデシルホ
ルムアミドと塩化p-トルエンスルホニルの1,4-ジオキサ
ン溶液を水酸化ナトリウム溶液に加え、室温で反応させ
ることにより、N-メチル-N-オクタデシル-[6-(トシルオ
キシメチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミドを得
る。本化合物とN,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン
を、アセトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反
応させることにより標題化合物を得る。
【0194】化合物43 N-メチル-[6-[[(3-モルホリノプロピル)アミノ]メチル]
-3-シクロヘキセニル]-N-オクタデシルホルムアミド
【化57】
【0195】化合物36で得られる[6-(ヒドロキシメチ
ル)-3-シクロヘキセニル]-N-メチル-N-オクタデシルホ
ルムアミドと塩化p-トルエンスルホニルの1,4-ジオキサ
ン溶液を水酸化ナトリウム溶液に加え、室温で反応させ
ることにより、N-メチル-N-オクタデシル-[6-(トシルオ
キシメチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミドを得
る。本化合物と1-(3-アミノプロピル)モルホリンを、ア
セトン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反応させ
ることにより標題化合物を得る。
【0196】化合物44 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-{6-[(N-オクタデシル
カルバモイルオキシ)メチル]-3-シクロヘキセニル}ホル
ムアミド
【化58】
【0197】実施例11の1)において、N-(2-アミノ
エチル)ピペリジンの代わりにN,N-ジメチル-1,3-プロパ
ンジアミンを用いることにより、N-[3-(ジメチルアミ
ノ)プロピル]-6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセン
-1-カルボキサミドを得る。実施例11の2)におい
て、6-(ヒドロキシメチル)-N-(2-ピペリジノエチル)-3-
シクロヘキセン-1-カルボキサミドの代わりに本化合物
を用いることにより、標題化合物を得る。
【0198】化合物45 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-N-メチル-[6-(オクタ
デシルオキシメチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミ
【化59】
【0199】実施例1の1)において、オクタデシルア
ミンの代わりに1-アミノ-3-クロロプロパンを用いるこ
とにより、2-(3-クロロプロピル)-4,7,3a,7a-テトラヒ
ドロイソインドール-1,3-ジオンを得る。本化合物を実
施例1の2)と同様に水素化ホウ素ナトリウムとの反応
に付し、N-(3-クロロプロピル)-[6-(ヒドロキシメチル)
-3-シクロヘキセニル]ホルムアミドを得る。
【0200】本化合物をアセトン中、炭酸カリウムの存
在下、還流温度にて1-ブロモオクタデカンと反応させる
ことによりN-(3-クロロプロピル)-[6-(オクタデシルオ
キシメチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミドを得
る。本化合物をアセトン中、炭酸カリウムの存在下、還
流温度にてブロモメタンと反応させることによりN-(3-
クロロプロピル)-N-メチル-[6-(オクタデシルオキシメ
チル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミドを得る。本化
合物とジメチルアミンを、アセトン中、炭酸カリウムの
存在下、還流温度で反応させることにより標題化合物を
得る。
【0201】化合物46 [6-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイル]-3-
シクロヘキセニル]メチル オクタデカノエート
【化60】 化合物44で得られるN-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]
-[6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムア
ミドと、ステアリン酸のN,N-ジメチルホルムアミド溶液
に、DCCを加え、室温で反応させることにより、標題化
合物を得る。
【0202】化合物47 N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-N-メチル-[6-(オクタ
デシルアミノメチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミ
【化61】
【0203】化合物45で得られるN-(3-クロロプロピ
ル)-[6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセニル]ホル
ムアミドとブロモメタンを、アセトン中、炭酸カリウム
の存在下、還流温度で反応させることにより、N-(3-ク
ロロプロピル)-[6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロヘキセ
ニル]-N-メチルホルムアミドを得る。本化合物と塩化p-
トルエンスルホニルの1,4-ジオキサン溶液を水酸化ナト
リウム溶液に加え、室温で反応させることにより、N-(3
-クロロプロピル)-N-メチル-[6-(トシルオキシメチル)-
3-シクロヘキセニル]ホルムアミドを得る。
【0204】本化合物とオクタデシルアミンを、アセト
ン中、炭酸カリウムの存在下、還流温度で反応させるこ
とにより、N-(3-クロロプロピル)-N-メチル-[6-(オクタ
デシルアミノメチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミ
ドを得る。本化合物とジメチルアミンを、アセトン中、
炭酸カリウムの存在下、還流温度で反応させることによ
り標題化合物を得る。
【0205】化合物48 N-メチル-[6-(オクタデシルアミノメチル)-3-シクロヘ
キセニル]-N-[3-(ピペリジノ)プロピル]ホルムアミド
【化62】 化合物47で得られるN-(3-クロロプロピル)-N-メチル-
[6-(オクタデシルアミノメチル)-3-シクロヘキセニル]
ホルムアミドとピペリジンを、アセトン中、炭酸カリウ
ムの存在下、還流温度で反応させることにより標題化合
物を得る。
【0206】化合物49 {6-[(4-メチルピペラジニル)カルボニル]-3-シクロヘキ
セニル}メチル N-オクタデシルカルバメート
【化63】
【0207】水素化ホウ素ナトリウムの2-プロパノール
溶液に、室温にて4,7,3a,7a-テトラヒドロイソベンゾフ
ラン-1,3-ジオンを加え、反応させることにより4,7,3a,
7a-テトラヒドロイソベンゾフラン-1(3H)-オンを得る。
本化合物とN-メチルピペラジンを無溶媒下、70℃にて
反応させることにより6-(ヒドロキシメチル)-3-シクロ
ヘキセニル 4-メチルピペラジニル ケトンを得る。実
施例11の2)において、6-(ヒドロキシメチル)-N-(2-
ピペリジノエチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキサミ
ドの代わりに本化合物を用いることにより、標題化合物
を得る。
【0208】
【発明の効果】本発明の[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体は、優れた発毛促進効果、
育毛効果を有し、ヒトの毛髪の脱毛の治療・改善、脱毛
の予防に非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す図
である。
【図2】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す図
である。
【図3】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す図
である。
【図4】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す図
である。
【図5】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の原料化合物の製造方法の
一例を示す図である。
【図6】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の原料化合物の製造方法の
一例を示す図である。
【図7】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す図
である。
【図8】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す図
である。
【図9】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘキ
セニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す図
である。
【図10】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図11】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図12】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図13】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図14】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図15】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図16】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図17】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図18】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図19】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図20】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図21】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図22】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図23】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の製造方法の一例を示す
図である。
【図24】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の中間体の製造方法の一
例を示す図である。
【図25】本発明にかかる[6-(置換メチル)-3-シクロヘ
キセニル]ホルムアミド誘導体の原料化合物の製造方法
の一例を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 237/24 C07C 237/24 271/12 271/12 271/20 271/20 271/64 271/64 275/60 275/60 C07D 233/61 102 C07D 233/61 102 295/08 295/08 Z 295/12 295/12 A Z (72)発明者 小林 孝次 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社 資生堂 第一リサーチセンタ ー内 (56)参考文献 特開 平11−35427(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式 (I) で示される[6-(置換メ
    チル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及びそ
    の塩。 【化1】 (上記一般式 (I) 中、A、Bの何れか一方はRで示
    されるC10-30の炭化水素基であり、他方は−(CH
    )n−NRで示される基である。Zは−O−、−
    OCO−、−OCONR−、又は−NR−を意味す
    る。R、Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル
    基、ベンジル基であるか、あるいはR、Rが一緒に
    なって3〜7員の複素環を形成するが、Aが−(CH)
    n−NRである場合には、−NR−Aは下記一
    般式で示される基Wであってもよく、−Z−Bが−OC
    ONR−(CH)n−NR又は−NR−(CH
    )n−NRである場合には、−Z−Bは−OCO
    −W又は基Wであってもよい。 【化2】 (基W中、環Eは2個の窒素原子を含む6又は7員の複
    素環を意味し、Rは水素原子、低級アルキル基、フェ
    ニル基、又はベンジル基を意味する。) Rはハロゲン原子、低級アルキル基、低級アシル基、
    ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシカルボニル基、カ
    ルバモイル基、低級アルキルカルバモイル基、低級アル
    キルアミノ基、低級アシルアミノ基、低級アルコキシ
    基、又は低級アシロキシ基を意味する。Rは、水素原
    子、低級アルキル基、低級アシル基、又は低級アルキル
    カルバモイル基を意味するが、Aが−(CH)n−NR
    である場合には、−NR −Aは前記基Wであっ
    てもよい。Rは、水素原子、低級アルキル基、低級ア
    シル基、又は低級アルキルカルバモイル基を意味する
    が、−Z−Bが−OCONR−(CH)n−NR
    又は−NR−(CH)n−NRである場合に
    は、−Z−Bは−OCO−W又は基Wであってもよい。
    mは0〜2の整数を意味する。nは0〜5の整数を意味
    する。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物において、AがR
    で示される基で、Bが−(CH)n−NRで示
    される基であることを特徴とする[6-(置換メチル)-3-シ
    クロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及びその塩。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物において、Aが−
    (CH)n−NRで示される基で、BがRで示
    される基であることを特徴とする[6-(置換メチル)-3-シ
    クロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及びその塩。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の化合物に
    おいて、Zが−OCONR−であることを特徴とする
    [6-(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘
    導体及びその塩。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の化合物において、R
    水素原子であることを特徴とする[6-(置換メチル)-3-シ
    クロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及びその塩。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の化合物において、下記一
    般式(IA)で示されることを特徴とする[6-(置換メチル)-
    3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及びその塩。 【化3】 (一般式(IA)中、環Eは2個の窒素原子を含む6又は7
    員の複素環を意味し、R は水素原子、低級アルキル
    基、フェニル基、又はベンジル基を意味する。R、R
    、R及びmは、前記一般式(I)の定義の通りであ
    る。)
  7. 【請求項7】 請求項1〜3の何れかに記載の化合物に
    おいて、Zが−NR −であることを特徴とする[6-(置
    換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及
    びその塩。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の化合物において、R
    水素原子であることを特徴とする[6-(置換メチル)-3-シ
    クロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及びその塩。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3の何れかに記載の化合物に
    おいて、Zが−O−であることを特徴とする[6-(置換メ
    チル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及びそ
    の塩。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の何れかに記載の化合物
    において、RがC 10-30のアルキル基であること
    を特徴とする[6-(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホ
    ルムアミド誘導体及びその塩。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかに記載の化合
    物において、mが0であることを特徴とする[6-(置換メ
    チル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体及びそ
    の塩。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れかに記載の化合
    物において、Rが水素原子であることを特徴とする[6
    -(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導
    体及びその塩。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12の何れかに記載の化合
    物において、nが2〜5の整数であることを特徴とする
    [6-(置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘
    導体及びその塩。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13の何れかに記載の[6-
    (置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体
    ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分とする養毛
    剤。
  15. 【請求項15】 請求項1〜13の何れかに記載の[6-
    (置換メチル)-3-シクロヘキセニル]ホルムアミド誘導体
    ないしその薬理的に許容できる塩を配合した皮膚外用
    剤。
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