JPH11275079A - 非同期転送ネットワークシステムおよび非同期転送ネットワークシステムにおけるサービス品質管理方法 - Google Patents

非同期転送ネットワークシステムおよび非同期転送ネットワークシステムにおけるサービス品質管理方法

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JPH11275079A
JPH11275079A JP10069093A JP6909398A JPH11275079A JP H11275079 A JPH11275079 A JP H11275079A JP 10069093 A JP10069093 A JP 10069093A JP 6909398 A JP6909398 A JP 6909398A JP H11275079 A JPH11275079 A JP H11275079A
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cell
service quality
asynchronous transfer
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measuring
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JP10069093A
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Masanori Mori
政徳 森
Hiroshi Suzuki
洋 鈴木
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Ando Electric Co Ltd
NEC Corp
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Ando Electric Co Ltd
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクションの継続中でもサービス品質に関
するパラメータの測定ができ、サービス品質を維持する
ために迅速にネットワークの制御ができる。 【解決手段】 セルのスイッチングを行う複数のATM
スイッチ5a〜5dと、ルートを決定し前記非同期転送
スイッチを制御するネットワーク管理装置2と、入口と
なるATMスイッチ5aに接続され測定器1を備た非同
期転送ネットワークシステムにおいて、測定器1は、通
信中にサービス品質測定のための測定用セルを挿入し、
戻ってきた測定用セル内の情報よりサービス品質に関す
る値の算出、解析を行い、この解析結果に基づき前記ネ
ットワーク管理装置2に通知を行う。ATMスイッチ5
a〜5dは、サービス品質算出のために必要となる値を
測定用セルに書き込む。ネットワーク管理装置2は、測
定器1からの通知に基づき新たなルート決定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期転送モード
での通信において、サービスの行われている途中でサー
ビス品質の測定・監視を行い、サービス品質が劣化しな
いよう管理する非同期転送ネットワークシステムおよび
非同期転送ネットワークシステムにおけるサービス品質
管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネットワークにおける転送モードの1つ
に非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode:以
下「ATM」と略記する)がある。この転送モードは、
音声や動画などの情報をすべて固定長のセル(小包)に
して転送する通信技術で、セルにはヘッダがつけられ、
大容量の情報を正しく高速伝送できる。また、ATM技
術は、マルチメディア時代の基幹インフラとなるB−I
SDN(Broadband Integrated Services Digital Netw
ork:広帯域総合デジタル通信網)を構築するために不
可欠な通信技術であり、LAN(Local Area Network:
構内情報通信網)などにも応用されてきている。ところ
で、このATMにおけるネットワークは、サービス品質
の保証をユーザに提供できるという長所があり、ユーザ
はコネクション設定時に送信データのトラヒック特性や
セルの損失等に関するサービス品質について、ネットワ
ークに要求することが可能である。このユーザからの要
求に対し、ネットワークは指定されたサービス品質を保
証できるルートを探し、コネクション接続をする。そし
て、一度コネクションが確立したらコネクションの継続
中は指定されたサービス品質を維持しなくてはならな
い。従って、ネットワークは常にサービス品質を監視す
ることが重要となってくる。このサービス品質を監視す
る1つの手段としてOAM(Operation And Maintenanc
e)機能を用いる方法が考えられる。なお、OAM機能
については、ITU-T Recommendation I.610:"B-ISDN OPE
RATION AND MAINTENACE PRINCEPLESAND FUNCTIONS"に詳
細に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現状のOAM
機能だけでは、リンク断、ビット誤りやセル損失は検出
できても、サービス品質パラメータであるセル転送遅
延、セル転送遅延変動は測定できない。本発明はこのよ
うな事情に鑑みてなされたもので、コネクションの継続
中でもサービス品質を維持するためのパラメータの測定
ができ、サービス品質が劣化した場合、このサービス品
質を維持するために迅速にネットワークの制御および管
理ができる非同期転送ネットワークシステムおよび非同
期転送ネットワークシステムにおけるサービス品質管理
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、セルのスイ
ッチングを行う複数の非同期転送スイッチと、ルートを
決定し前記非同期転送スイッチを制御するネットワーク
管理装置とからなる非同期転送ネットワークシステムに
おいて、前記ネットワークシステムは、入口となる非同
期転送スイッチに接続され、通信中にサービス品質測定
のための測定用セルを挿入し、戻ってきた該測定用セル
内の情報よりサービス品質に関する値の算出、解析を行
い、該解析結果に基づき前記ネットワーク管理装置に通
知を行う測定器をさらに備え、前記非同期転送スイッチ
は、前記サービス品質算出のために必要となる値を前記
測定用セルに書き込む機能をさらに備え、前記ネットワ
ーク管理装置は、前記測定器からの通知に基づき新たな
ルート決定を行う機能をさらに備えたことを特徴とする
非同期転送ネットワークシステムである。
【0005】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の非同期転送ネットワークシステムにおいて、前
記測定器が、コネクション接続後にパストレースのため
のセルを送出することによりルート上の非同期転送スイ
ッチのトレース順および固有IDを特定する機能をさら
に備え、前記通信中の測定用セルの挿入において、ルー
ト上の各非同期転送スイッチが前記サービス品質算出の
ために必要となる値を書き込む位置を該トレース順を利
用した簡易IDで指定した前記測定用セルを挿入し、前
記非同期転送スイッチが、前記パストレースのためのセ
ルを受け取ると、自己の固有IDを該セルの空欄に順次
書き込むとともに、該セルよりトレース順を認識し該ト
レース順を簡易IDとして記憶する機能をさらに備え、
前記測定用セルへの情報の書き込みにおいて、前記測定
用セル内の簡易IDで指定された位置に前記サービス品
質算出のために必要となる値を書き込むことを特徴とし
ている。
【0006】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の非同期転送ネットワークシステムにおいて、前
記測定用セルが、操作および保守を行うためのOAMセ
ルを利用し、少なくとも前記OAMセルのOAMセル種
別項目をサービス品質を測定することを示す値にすると
ともに、該OAMセルの固有フィールド項目に少なくと
も該測定用セルを送出した時刻のデータと、各非同期転
送スイッチの前記簡易IDと前記サービス品質算出のた
めに必要となる値を書き込む領域を1組として、該組を
複数備えていることを特徴としている。
【0007】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の非同期転送ネットワー
クシステムにおいて、前記非同期転送スイッチが、サー
ビス品質算出のために必要となる値として、ユーザセル
のカウント結果と、前記測定用セルを受信してから送信
するまでの時間を該測定用セルに書き込み、前記測定器
が、戻ってきた測定用セルより算出するサービス品質に
関する値として、ルートにおけるセル損失、セル転送遅
延、セル転送遅延変動、および、非同期転送スイッチご
とのセル損失、セル転送遅延、セル転送遅延変動を算出
することを特徴としている。
【0008】次に、請求項5に記載の発明は、セルのス
イッチングを行う複数の非同期転送スイッチと、ルート
を決定し前記非同期転送スイッチを制御するネットワー
ク管理装置と、入口となる非同期転送スイッチに接続さ
れ通信中にサービス品質測定を行う測定器とからなる非
同期転送ネットワークシステムにおけるサービス品質管
理方法であって、通信中にサービス品質測定のための測
定用セルが前記測定器により挿入され、前記送信された
測定用セルに対して、前記非同期転送スイッチにより前
記サービス品質算出のために必要となる値が書き込ま
れ、戻ってきた該測定用セル内の情報よりサービス品質
に関する値の算出、解析および、該解析結果に基づき前
記ネットワーク管理装置への通知が前記測定器により行
われ、前記測定器からの通知に基づき新たなルート決定
が前記ネットワーク管理装置により行われることにより
サービス品質の管理を行うことを特徴とする非同期転送
ネットワークシステムにおけるサービス品質管理方法で
ある。
【0009】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の非同期転送ネットワークシステムにおけるサー
ビス品質管理方法において、コネクション接続後にパス
トレースのためのセルを前記測定器より送出することに
よりルート上の非同期転送スイッチのトレース順および
固有IDを特定し、前記非同期転送スイッチは、前記パ
ストレースのためのセルを受け取ると、固有IDを該セ
ルの空欄に順次書き込むととに、該セルよりトレース順
を認識し該トレース順を簡易IDとして記憶し、前記測
定器による通信中の測定用セルを挿入において、ルート
上の各非同期転送スイッチが前記サービス品質算出のた
めに必要となる値を書き込む位置を前記簡易IDで指定
した前記測定用セルを挿入し、前記測定用セルへの情報
の書き込みにおいて、前記非同期転送スイッチは前記測
定用セル内の簡易IDで指定された位置に前記サービス
品質算出のために必要となる値を書き込むことを特徴と
している。
【0010】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の非同期転送ネットワークシステムにおけるサー
ビス品質管理方法において、前記測定用セルが、操作お
よび保守を行うためのOAMセルを利用し、少なくとも
前記OAMセルのOAMセル種別項目をサービス品質を
測定することを示す値にするとともに、該OAMセルの
固有フィールド項目に少なくとも該測定用セルを送出し
た時刻のデータと、各非同期転送スイッチの前記簡易I
Dと前記サービス品質算出のために必要となる値を書き
込む領域を1組として、該組を複数備えていることを特
徴としている。
【0011】また、請求項8に記載の発明は、請求項5
乃至請求項7のいずれかに記載の非同期転送ネットワー
クシステムにおけるサービス品質管理方法において、前
記サービス品質算出のために必要となる値が、ユーザセ
ルのカウント結果と、測定用セルを受信してから送信す
るまでの時間であり、前記サービス品質に関する値が、
ルートにおけるセル損失、セル転送遅延、セル転送遅延
変動、および、非同期転送スイッチごとのセル損失、セ
ル転送遅延、セル転送遅延変動をセル損失、セル転送遅
延、セル転送遅延変動であることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
非同期転送ネットワークシステムおよび非同期転送ネッ
トワークシステムにおけるサービス品質管理方法を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の非同期転送モー
ドで動作する非同期転送ネットワークシステム(以下で
は単に「ネットワークシステム」と呼ぶ)の構成を示し
た図である。図1において、ネットワークシステムは、
非同期転送モードでセルのスイッチングを行う複数の非
同期転送スイッチ(以下「ATMスイッチ」と呼ぶ)5
a〜5dと、ルートを決定しATMスイッチ5a〜5d
を制御するネットワーク管理装置2と、入口となるAT
Mスイッチ5aに接続されサービス品質の測定を行う測
定器1とからなる。そして、このネットワークシステム
のATMスイッチに端末A・3と端末B・4とが接続さ
れている。
【0013】このネットワークシステムにおいて、測定
器1は、通信中にサービス品質測定のための測定用セル
を挿入し、戻ってきた測定用セル内の情報よりサービス
品質に関する値の算出、解析を行い、この解析結果に基
づきネットワーク管理装置2にサービス品質劣化の通知
を行う。また、ATMスイッチ5a〜5dは、セルに対
する通常のスイッチング機能のほか、ルート上にある場
合に測定用セルに対してサービス品質算出のために必要
となる値を書き込む機能をさらに備えている。また、ネ
ットワーク管理装置2は、通常のネットワーク管理機能
ほか、測定器1からの通知に基づき新たなルート決定を
行う機能をさらに備えている。なお、図1では、ネット
ワークシステム内に複数存在するATMスイッチの代表
として4つのATMスイッチ5a〜5dを示している。
また、ネットワークシステムには複数の端末の接続が可
能であるが、接続された端末の代表として端末A・3と
端末B・4とを示している。なお、以下の説明におい
て、端末A・3がネットワークシステムに対して端末B
・3との通信のためのコネクション設定の要求を行うも
のとして説明する。このため、測定器1は入口となるA
TMスイッチ5aに接続されているものとする。
【0014】次に、このネットワークシステムにおける
シーケンスの概要を図2を用いて説明する。図2に示す
シーケンスは、端末A・3がネットワークシステムに対
して端末B・4との通信のためのコネクション設定の要
求を行うことにより開始する。まず、ネットワーク制御
装置2により端末A・3と端末B・4とが通信するため
のルーテイングが行われ、ルートが決定すると通信が始
まる(ステップS11)。ここでは、図1においてAT
Mスイッチ5a、ATMスイッチ5c、ATMスイッチ
5bを経由するルートが設定されたものとする。次に、
この通信中に測定器1はサービス品質(QoS:Qualit
y of Service)を測定するための測定用セルを定期的に
挿入し、戻ってきた測定用セルを用いてサービス品質の
測定、監視を行なう(ステップS12)。なお、この過
程をより詳しく説明すると以下のようになる。測定器1
は測定用セルを挿入し、監視したいコネクションに多重
する。この測定用セルは空きセルと置換挿入され、ルー
ティングされているATMスイッチ5a、ATMスイッ
チ5cを経由し、端末B・4が接続され出口となるAT
Mスイッチ5bにて折り返され、また測定器1に戻って
くる。このとき、各ATMスイッチ5a、5c、5bは
測定用セルに対してサービス品質算出のために必要とな
る値を書き込む。そして、測定器1は、戻ってきた測定
用セル内の情報よりサービス品質に関する値の算出を行
い、サービス品質の測定・監視を行う。
【0015】次に、ステップS12の測定・監視結果か
ら、測定器1は、要求される品質よりサービス品質が劣
化したか判断を行い(ステップS13)、劣化している
と判断した場合にはこの旨をネットワーク管理装置2へ
通知する(ステップS14)。なお、例としてATMス
イッチ5cが劣化の原因と判断され、その旨も通知され
たものとする。通知を受けたネットワーク管理装置2
は、サービス品質が劣化したルートを避ける新たなルー
トについてのリルーテイングを行う(ステップS1
5)。例えば新たなルーとしてATMスイッチ5a、A
TMスイッチ5d、ATMスイッチ5bを経由するルー
トが設定される。端末A・3と端末B・4間での送信が
終了していない場合には、ステップS12に戻る(ステ
ップS16)。以上のようにして、コネクションの継続
中においてサービス品質を維持するためのパラメータの
測定を行い、サービス品質が劣化した場合、このサービ
ス品質を維持するために迅速にネットワークの制御およ
び管理を行う。
【0016】以下では上記シーケンス中のステップS1
2について詳細に説明する。まずはじめに、ステップS
12において、測定器1が計算するサービス品質に関す
るパラメータについて説明する。サービス品質に関する
パラメータとしては、ルートにおけるセル損失、セル転
送遅延、セル転送遅延変動、および、ルート上のATM
スイッチごとのセル損失、セル転送遅延、セル転送遅延
変動である。ここで、セル損失とは、送信側で送ったセ
ルが受信側(相手)まで届かないことをいう。このセル
損失は、情報フィールド全ての損失であるから通信品質
に及ぼす影響は大きい。主な発生要因は、伝送路のビッ
ト誤りやATMスイッチ内で同一出回線へのセルトラヒ
ック輻輳によるバッファオーバーフローである。また、
セル転送遅延とは、伝送路上での伝搬遅延に加え、AT
Mスイッチ内でのスイッチング遅延およびセルを統計多
重するために生じる転送待ち遅延があり、さらにセル化
に伴う遅延である。また、セル転送遅延変動とは、AT
Mスイッチ内でのスイッチング遅延およびセルを統計多
重するために生じる転送待ち遅延が一定でなく、その時
点でのセルトラヒック量に依存した変動のことをいう。
【0017】次に、これらの計算方法について説明す
る。セル損失を求める方法として、2つの方法が考えら
れる。1つは測定用セルそのものの損失セル数を計数
し、測定用セルの総数に対する損失セル数の割合を求め
る方法であり、下記の式(1)によりセル損失率(CL
R)を求めることができる。 CLR=(Sn−Rn)/Sn ・・・ (1) ここで、「Sn」は送出した測定用セルの総数であり、
「Rn」は受信した測定用セル数である。もう1つの方
法は、送信されるユーザセル数を利用して求める方法
で、下記の式(2)にてセル損失率(CLR)を求め
る。 CLR=(TUC−TRCC)/TUC ・・・(2) ここで、「TUC」は送信セル数、「TRCC」は受信
セル数である。
【0018】以上の2つの方法を比較すると、測定セル
そのものを対象とする方法は簡易であるが、ユーザトラ
ヒックへの影響を考慮すると測定用セルのトラヒックを
増やすことはできない。そこで、好ましくは式(2)に
よりセル損失を求める。なお、各ATMスイッチにおけ
るセル損失は、測定用セルの情報フィールドにATMス
イッチが受信したユーザセル数を書き込む欄を設け、こ
の値を利用してセル損失を計算する。また、ルートにお
けるセル損失は、出口となるATMスイッチが測定用セ
ルに書き込んだ受信したユーザセル数を利用することに
より計算する。
【0019】次にセル転送遅延を求める方法について説
明する。測定用セルの情報フィールドにタイムスタンプ
を付与し、そのセルが戻ってくるまでの時間を測定し、
その平均値と最大値を求める。平均値(CTD)は式
(3)により求める。
【数1】 ここで、「TM」はセル到着時刻を表わし、「TS」は
測定用セル内のタイムスタンプ値、「n」は受信したセ
ル数である。なお、各ATMスイッチのセル転送遅延と
して、測定用セルを受信してから次のATMスイッチへ
送信するまでの平均遅延時間(CTDI)を求める。な
お、測定用セルの情報フィールドには、各ATMスイッ
チがこの転送遅延時間を書き込む領域があり、戻ってき
た測定用セル内のこの情報を利用して各ATMスイッチ
におけるセル転送遅延を式(4)を用いて算出する。
【数2】 ここで、「TD」はATMスイッチにおける遅延時間、
nは各ATMスイッチにおける測定回数である。
【0020】次にセル転送遅延変動を求める方法につい
て説明する。セル転送遅延変動(CDV)は、式(5)
を用いて求める。
【数3】 また、各ATMスイッチにおけるセル転送遅延変動(C
DVI)は、式(6)を用いて求める。
【数4】 以上のようにして、測定器1は、サービス品質に関する
パラメータとして、ルートにおけるセル損失、セル転送
遅延、セル転送遅延変動、および、ルート上のATMス
イッチごとのセル損失、セル転送遅延、セル転送遅延変
動をセル損失、セル転送遅延、セル転送遅延変動を算出
する。
【0021】次に、図3を用いて図2のステップS12
のシーケンスを詳細に説明する。なお、図3において、
測定器1、ATMスイッチ5a、ATMスイッチ5bの
それぞれの下に示されたシーケンスが、それぞれの装置
の動作を示している。コネクション接続時に、測定器1
は、パストレースによりコネクションにおけるルート上
のATMスイッチを識別するととも、ルート上の各AT
Mスイッチは簡易IDを取得する(ステップS21〜S
25)。すなわち、測定器1は、コネクション接続時
に、パストレース用のOAMセルを送出し(ステップS
21)、このOAMセルを受けたATMスイッチが自己
の固有の識別IDをこのセルに書き込む(ステップS2
2、23)とともに簡易IDを取得する。なお、出口と
なるATMスイッチ5bは、このパストレース用OAM
セルのループバックを行い(ステップS24)、測定器
1は、戻ってきたOAMセルを解析することによりコネ
クションにおけるルート上のATMスイッチを識別する
ことができるようになる(ステップS25)。
【0022】このパストレースのために用いられるOA
Mセルのフォーマットは図4に示す通りであり、符号2
2、23等にルート上のATMスイッチの固有の識別I
Dがトレース順に順次書き込まれる。これにより、測定
器1は、ルート上の各ATMスイッチのレース順とその
ATMスイッチの固有の識別IDとの対応を知ることが
できる。また、このOAMセルには、符号20に示すノ
ードカウンタが設けられ、この値は測定器1から送出さ
れる段階では「0」となっており、各ATMスイッチは
パストレースのために用いられるOAMセルを受信する
と、この値をインクリメントする。よって、各ATMス
イッチは、入口となるATMスイッチからのトレース順
を知ることができるとともに、このトレース順を自己の
簡易IDとして取得、記憶する。ところで、ATMスイ
ッチの固有の識別IDは、数バイトある。これに対し
て、トレース順を用いた簡易IDでは1バイトで、最大
256個のATMスイッチを特定できる。よって、この
ようにトレース順を利用した簡易IDを各ATMスイッ
チが取得することにより、少ないデータ量で各ATMス
イッチを特定できるようになる。
【0023】次に、測定器1は、通信中に測定用セルを
定期的に挿入し、各ATMスイッチからサービス品質算
出のために必要となる値を取得する(ステップS26〜
S34)。挿入される測定用セルには、ルート上の各A
TMスイッチがサービス品質算出のために必要となる値
を書き込む位置が指定されており、ATMスイッチはそ
の位置に値を書き込むものとする。
【0024】ここで、挿入される測定用セルのフォーマ
ットを図5から図8を用いて詳しく説明する。図5はO
AMセルの共通フォーマット構成を示したものである。
測定用セルはITU−T勧告I.610で規定されてい
るこのOAMセルの共通フォーマットを拡張することに
より実現する。これは、従来からある非同期転送モード
での互換性を取り易くするためである。図5のOAMセ
ルを測定用セルに拡張するために、符号31に示す「O
AMセル種別」と符号32に示す「機能種別」に関する
定義を図6の符号33に示すように拡張定義する。すな
わち、図6に示すように「OAMセル種別」をサービス
品質管理用として拡張定義し、「機能種別」において順
方向、逆方向を定義する。なお、「機能種別」におい
て、順方向や逆方向の区別を特に必要としない場合には
「OAMセル種別」に関してのみ拡張定義すればよい。
このように拡張定義することにより、測定器1およびA
TMスイッチは、受け取る複数のセルから測定用セルを
識別することができるようになる。
【0025】次に、この測定用セルにおける固有フィー
ルドの定義内容を図7、図8を用いて詳しく説明する。
図7に示すように固有フィールドは45バイトあり、こ
の45バイトをサービス品質測定に必要な情報が得られ
るように以下のように定義する。まず、測定に必要な情
報として、測定用セルそのもののセル損失を検出するた
めのシーケンス番号(SN)があり、1バイトで0〜2
55の繰り返しの値を取るものとする。次に、セル転送
遅延およびセル転送遅延変動の測定に用いるためのタイ
ムスタンプ(TS)で、測定器1から測定用セルを送出
する際の時刻を4バイトのデータで表わす。次に、セル
損失測定を行うためのユーザセルカウンタで、測定器に
てカウントした送信ユーザセル数を2バイトで表わす。
そして、測定器1から指定するルーブバックノードの識
別IDとして1バイト設ける。この識別IDは前述の簡
易IDを用いるものとする。そして、以下にはノードI
D、受信セルカウンタ、ノード内遅延を1組とする7組
のデータが続く。この組は、ATMスイッチを指定する
ノードID(1バイト)と、ATMスイッチがサービス
品質測定に必要な値を書き込むための受信セルカウンタ
(2バイト)と遅延時間測定結果を書き込むためのノー
ド内遅延時間(2バイト)の計5バイトである。ここ
で、ノードIDは前述の簡易IDを用いる。以上のよう
に固有フィールドの定義を行う。なお、この固有フィー
ルドの定義内容をまとめたのが図8である。このよう
に、簡易IDを利用することにより少ないバイト数でA
TMスイッチを特定することができ、その結果1つの測
定用セルに複数のATMスイッチからサービス品質測定
に必要な値を得ることができるようになる。よって、測
定器1は少ない測定用セルで効率的にサービス品質の測
定をすることができるようになる。
【0026】次に図3におけるステップS26以降をス
テップ順に説明する。通信中に上述した測定用セルが挿
入されると(ステップS26)、まず、ATMスイッチ
5aがこの測定用セルを受け取りこの測定用セルの分離
を行う(ステップS27)。ATMスイッチ5aは、測
定用セル内の固有フィールドにおいて自己の簡易IDを
見つけると、その簡易IDに続く「受信セルカウンタ」
および「ノード内遅延時間」を書き込む領域にそれぞれ
の値を書き込み(ステップS28)、その測定用セルを
挿入する(ステップS29)。測定用セルを受け取った
他のATMスイッチもステップS27〜S29と同様の
処理を行うが、測定用セルの固有フィールド内でループ
バックノードとして指定されたATMスイッチ5bは、
ステップS27〜S29に対応する処理(ステップS3
0〜S32)のほか、この測定用セルを測定器1に返す
ループバックの処理も行う(ステップS33)。そし
て、測定器1は戻ってきた測定用セルを受け取る(ステ
ップS34)。
【0027】次に、測定器1は、ルートにおけるセル損
失、セル転送遅延時間、セル転送遅延変動の計算を行う
(ステップS36)ととも、各ATMスイッチごとのセ
ル損失、セル転送遅延時間、セル転送遅延変動の計算を
行う(ステップS36)。そして、測定器1は、上記計
算結果を利用して、要求されるサービス品質を満たして
いるか、満たしていない場合にはどのATMスイッチに
おいて問題があるかを解析する(ステップS37)。サ
ービス品質を満たしていない場合は、リルーテイングの
ためにネットワーク管理装置2へ通知する(ステップS
38、S39)。以上を測定器1が測定停止命令を受け
るまで繰り返すことにより、図2のステップS12が行
われる。以上のようにして通信中にサービス品質に関す
る測定をすることにより、各ATMスイッチは、サービ
ス品質に関する測定のための動作として、 i) 受信したユーザセルのカウントし、 ii) 測定用セルを受信してから送信するまでの時間
を測定し、 iii) 測定用セルの指定された位置に書き込む だけでよくなる。よって、ATMスイッチはサービス品
質に関するパラメータの劣化を監視する必要が無くな
り、サービス品質に関する処理においてATMスイッチ
での処理負担が軽くなる。また、サービス品質に関する
測定・監視は、測定器1が集中して行うことから、ネッ
トワーク管理装置2もサービス品質の監視のための処理
が必要なくなり処理負担が軽くなる。また、本方式はコ
ネクションごとの品質劣化の検出が可能であることか
ら、同一のリンクやノードを通過するコネクションのう
ち、あるコネクションだけをリルートすることもでき
る。
【0028】ところで、図3のステップS26の測定用
セルの挿入間隔として、 1)ユーザセルの送出レートに関係なく一定間隔で測定
用セルを挿入する 2)ユーザセルがN個送出されるごとに1個の測定用セ
ルを挿入するという2つの方法が考えらる。 1)の方法では、ユーザセルの送出レートが測定用セル
の挿入レートに比べ極端に低い場合、このコネクション
におけるバーチャルチャネルにおいて測定用セルの割合
が高くなり、他のコネクションにおけるバーチャルチャ
ネルが使用できる帯域を圧迫してしまうことになる。ま
た逆にユーザセルの送出レートが測定用セルの挿入レー
トに比べ極端に高い場合、各ATMチャネルが持ってい
る受信ユーザセルのカウンタがオーバーフローしてしま
うことも考えられる。一方、2)の方法では、常にユー
ザセルの送出レートの1/Nが測定用セルの挿入レート
となることから、無駄に帯域を使うことはない。また、
Nの値を決めればユーザセルの送出レートに関係なく各
ATMスイッチの受信ユーザセルのカウンタも一義に決
まる。従って、2)の方法が有効であり、図3のステッ
プS26では、ユーザセルがN個送出されるごとに1個
の測定用セルを挿入するものとする。この場合、図7に
示す固有フィールドの「ユーザセルカウンタ」は特に必
要なくなる。
【0029】なお、2)の方法の場合、サービス品質に
対する要求を満たしているかの最小判断時間(T)は、
式(7)により求めることができる。 T=1/(LTH×UCR) ・・・ (7) ここで、「LTH」はセル損失率しきい値を、「UC
R」はユーザセルの送出レートを表わす。
【0030】図9は、ユーザセルの送出レート(ユーザ
セルレート:UCR)と測定用セルの挿入レート(MC
R)およびサービス品質の最小判断時間(T)との関係
を示した図である。なお、図において、符号Aが測定用
セルの挿入レートを表わし、符号Bが最小判断時間を表
わしている。図9に示すように測定用セルの挿入レート
は、ユーザセルレートが高くなれば高くなり、最小判断
時間も短くなる。一方、ユーザセルレートが低くなると
最小判断時間も長くなる。しかし、測定用セルのユーザ
セルに対する比率は1/N固定であり、リンク容量全体
に対する測定用セルのオーバーヘッドも高々1/Nに制
限される。また、ユーザセルレートが長いものほど障害
時の影響が大きいので、短時間で障害や品質劣化の検出
を行う必要があるが、ユーザセルレートが低ければ判断
時間がかかってもさほど問題とならない。以上のような
点からもユーザセルがN個送出されるごとに1個の測定
用セルを挿入する方法が好ましい。
【0031】図10は、ユーザセルレートとサービス品
質の最小判断時間との関係をまとめた図である。この図
からパケット廃棄率が極端に劣化するといわれるセル損
失率10-4程度の品質限界を検出するのに必要な時間
は、数Mbit/s以上のサービスの場合、数十ミリ秒
程度で検知することが可能であることがわかり、短時間
でサービス劣化を検出できることがわかる。
【0032】ところで、ネットワーク制御を行う方式と
して、PNNIルーテイングによる場合とネットワーク
マネージメントシステム(NMS:Network Management
System)の指示による場合の2つがある。以下でこれ
らについての説明を行う。図11は、ネットワーク制御
として、PNNIルーテイングによる場合を示した図で
ある。通信をしようとするときにのみコネクションを動
的に設定するSVC(Switched Virtual Connection)
方式においては、設定および開放をするためのシグナル
プロトコルにPNNIシグナリングを用いる。図11に
おいて端末A・3と端末B・4間で通信しようとする
と、ATMスイッチはまずPNNIシグナリングおよび
PNNIルーティングによりコネクション設定、ルーテ
ィング処理を行なう。そして、この完了後、両端末間で
通信が始まる。この状態で測定器1より測定用セルが挿
入され、ATMスイッチ5bで折り返される。測定器1
は、返ってきた測定用セルを解析し、サービス品質の劣
化を検出すると、PNNIシグナリングを用いて、劣化
したルートを切断し、新たに代替えルートを検索し、P
NNIで再度ルート設定を行う。
【0033】図12は、ネットワーク制御として、ネッ
トワークマネージメントシステムの指示による場合を示
した図である。固定的に端末間にコネクションを設定す
るPVC(Permanet Virtual Connection)方式におい
ては、ネットワークマネージメントシステム6によりす
べてのATMスイッチが中管理される。サービス品質の
測定順は、測定器1より測定用セルが挿入され、ATM
スイッチ5bで折り返される。測定器1は、返ってきた
測定用セルを解析し、その結果をネットワークマネージ
メントシステム6に通知する。ネットワークマネージメ
ントシステムはSNMP(Simple Network Management
Protocol)やCMIP(Common Management Protocol)
を用いてサービス品質の劣化したルートを切断し、新た
なルートを探して、代替えルートに切り替える。なお、
図1におけるネットワーク管理装置1は、上述の2の場
合に対応したルーティング機能を備えたものとする。
【0034】次に、測定器1とATMスイッチ5aとの
接続構成例を図13を用いて説明する。測定器1は、入
口となるATMスイッチ5aの入力回線部11に接続さ
れ、測定用セルの受け渡しを行う。ATMスイッチ5a
はこのセルをユーザセル内へ多重するとともに、ヘッダ
トランスレータ13で測定用セルを識別、分離し測定器
1に送る。出口となるATMスイッチ5bを含めた各A
TMスイッチは、自分自身がループバック指定されてい
れば出力回線部12のヘッダトランスレータ13で測定
用セルを識別し、下り線にこのセルを渡し多重して戻
す。なお、測定器1は、ATMスイッチの1ポートに接
続し、通常ATMスイッチが、ネットワーク管理装置2
と通信する手法を利用する。これにより、測定器1側で
フォーマットを合わせるだけで、ネットワーク管理部2
との通信が可能になる。
【0035】なお、本実施の形態において、ATMスイ
ッチは、測定用セルの簡易IDで指定された位置にサー
ビス品質に関するパラメータを算出するための値を書き
込むものとした。これはサービス品質に関するパラメー
タを算出するための値を測定器1に効率的に送れて好ま
しいが、これに限定されるものでなく、以下の方式を用
いてもよい。例えば第1の方式として、コネクションに
おけるルート上の各ATMスイッチが自分のIDとサー
ビス品質算出のために必要となる値を順次測定用セルの
最後尾に追加していく。また、第2の方式として、第1
の方式とほぼ同じであるが、サービス品質算出のために
必要となる値の書き込みは測定用セルの最後尾に追加す
るのではなく、測定結果が書き込まれていない未記入の
測定用セルを探して書き込む。また、第3の方式とし
て、測定用セルには結果を書き込まず、各ノードは測定
用セルを受信するとサービス品質算出のために必要とな
る値を書き込んだ測定結果セルを測定器1に対して送出
する。また第4の方式として、第3の方式とほぼ同じで
あるが、測定用セルの受信ごとに毎回測定結果セルを返
送するのではなく、あらかじめ各ノードにしきい値をし
きい値をしらせておき、この値を超えたときに測定結果
セルを送出する。以上のような方式でATMスイッチは
サービス品質に関するパラメータを算出するための値を
測定器1に送ってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による非同
期転送ネットワークシステムおよび非同期転送ネットワ
ークシステムにおけるサービス品質管理方法によれば、
下記の効果を得ることができる。請求項1または請求項
6に記載の発明によれば、測定器は入口となる非同期転
送スイッチに接続され、測定用セルを挿入し、戻ってき
た測定用セルを用いてサービス品質に関する値の算出、
解析を行い、非同期転送スイッチはサービス品質算出の
ために必要となる値を測定用セルに書き込み、ネットワ
ーク管理装置は測定器からの通知に基づき新たなルート
決定を行っている。これにより、コネクションの継続中
においてサービス品質を維持するためのパラメータの測
定を行うことができ、サービス品質が劣化した場合、こ
のサービス品質を維持するために迅速にネットワークの
制御および管理を行うことができるようになる。また、
サービス品質の監視は測定器が集中して行っているの
で、ATMスイッチおよびネットワーク管理装置におけ
るサービス品質に関する処理負担を軽くすることもでき
る。また、請求項2または請求項7に記載の発明によれ
ば、測定器がコネクション接続後にパストレースのため
のセルを送出することによりルート上の非同期転送スイ
ッチのトレース順および固有IDを特定し、非同期転送
スイッチが測定用セル内の簡易IDで指定された位置に
前記サービス品質算出のために必要となる値を書き込ん
でいる。これにより、少ないデータ量で各ATMスイッ
チを特定できるようになるととに、少ない測定用セルで
効率的なサービス品質の測定をすることができるように
なる。また、測定器はATMスイッチの簡易IDと固有
IDとの対応づけより、簡易IDからサービス品質劣化
の原因となる非同期転送スイッチの特定をすることがで
きる。
【0037】また、請求項3または請求項請求項8に記
載の発明によれば、測定用セルは、操作および保守を行
うためのOAMセルを拡張定義したものとなり、複数の
非同期転送スイッチが情報を書き込める構造となってい
る。これにより、従来からの非同期転送モードとの互換
性を取り易くするくなるとともに、少ない測定用セルで
効率的にサービス品質の測定をすることができるように
なる。また、請求項4または請求項9に記載の発明によ
れば、サービス品質算出のために必要となる値は、ユー
ザセルのカウント結果と測定用セルを受信してから送信
するまでの時間であり、サービス品質に関する値は、ル
ートおよび各非同期転送スイッチのセル損失、セル転送
遅延、セル転送遅延変動である。これにより、サービス
品質に関するパラメータを算出するためのデータを集め
ることができると共に、各非同期転送スイッチごとにパ
ラメータを求めることにより、障害のある非同期転送ス
イッチを容易に特定することができるようになる。ま
た、請求項5または請求項10に記載の発明によれば、
測定器が測定用セルの挿入を所定個数のユーザセル毎に
行っている。これにより、測定用セルのユーザセルに対
する比率は1/N固定となり、リンク容量全体に対する
測定用セルのオーバーヘッドも高々1/Nに制限でき
る。また、ユーザセルレートが長いものほど障害時の影
響が大きいが、短時間に障害や品質劣化の検出を行うこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の非同期転送ネットワークシステムの
構成を示した図である。
【図2】 図1のネットワークシステムにおけるシーケ
ンスの概要を示したフローチャートである。
【図3】 図2のステップS12を詳細に示したフロー
チャートである。
【図4】 パスレート用のセルのフォーマットを示した
図である。
【図5】 OAMセルの共通フォーマットである。
【図6】 OAMセルにおけるOAMセル種別と機能種
別の定義内容を示した図である。
【図7】 測定用セルのフォーマットを示した図であ
る。
【図8】 図7に示す固有フィールドの内容をまとめた
図である。。
【図9】 ユーザセルレート(UCR)と測定用セルの
発生レート(MCR)およびサービス品質の最小判断時
間(T)との関係を示した図である。
【図10】 ユーザセルレートとサービス品質の参照判
断時間との関係をまとめた図である。
【図11】 ネットワーク制御として、PNNIルーテ
イングによる場合を示した図である。
【図12】 ネットワーク制御として、ネットワークマ
ネージメントシステムの指示による場合を示した図であ
る。
【図13】 測定器とATMスイッチとの接続構成例を
示した図である。
【符号の説明】
1 測定器 2 ネットワーク管理装置 3 端末A 4 端末B 5a〜5d ATMスイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルのスイッチングを行う複数の非同期
    転送スイッチと、ルートを決定し前記非同期転送スイッ
    チを制御するネットワーク管理装置とからなる非同期転
    送ネットワークシステムにおいて、 前記ネットワークシステムは、入口となる非同期転送ス
    イッチに接続され、通信中にサービス品質測定のための
    測定用セルを挿入し、戻ってきた該測定用セル内の情報
    よりサービス品質に関する値の算出、解析を行い、該解
    析結果に基づき前記ネットワーク管理装置に通知を行う
    測定器をさらに備え、 前記非同期転送スイッチは、前記サービス品質算出のた
    めに必要となる値を前記測定用セルに書き込む機能をさ
    らに備え、 前記ネットワーク管理装置は、前記測定器からの通知に
    基づき新たなルート決定を行う機能をさらに備えたこと
    を特徴とする非同期転送ネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 前記測定器は、 コネクション接続後にパストレースのためのセルを送出
    することによりルート上の非同期転送スイッチのトレー
    ス順および固有IDを特定する機能をさらに備え、前記
    通信中の測定用セルの挿入において、ルート上の各非同
    期転送スイッチが前記サービス品質算出のために必要と
    なる値を書き込む位置を該トレース順を利用した簡易I
    Dで指定した前記測定用セルを挿入し、前記非同期転送
    スイッチは、 前記パストレースのためのセルを受け取ると、自己の固
    有IDを該セルの空欄に順次書き込むとともに、該セル
    よりトレース順を認識し該トレース順を簡易IDとして
    記憶する機能をさらに備え、前記測定用セルへの情報の
    書き込みにおいて、前記測定用セル内の簡易IDで指定
    された位置に前記サービス品質算出のために必要となる
    値を書き込むことを特徴とする請求項1に記載の非同期
    転送ネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記測定用セルは、 操作および保守を行うためのOAMセルを利用し、 少なくとも前記OAMセルのOAMセル種別項目をサー
    ビス品質を測定することを示す値にするとともに、 該OAMセルの固有フィールド項目に少なくとも該測定
    用セルを送出した時刻のデータと、各非同期転送スイッ
    チの前記簡易IDと前記サービス品質算出のために必要
    となる値を書き込む領域を1組として、該組を複数備え
    ていることを特徴とする請求項2に記載の非同期転送ネ
    ットワークシステム。
  4. 【請求項4】 前記非同期転送スイッチは、 サービス品質算出のために必要となる値として、ユーザ
    セルのカウント結果と、前記測定用セルを受信してから
    送信するまでの時間を該測定用セルに書き込み、 前記測定器は、 戻ってきた測定用セルより算出するサービス品質に関す
    る値として、ルートにおけるセル損失、セル転送遅延、
    セル転送遅延変動、および、非同期転送スイッチごとの
    セル損失、セル転送遅延、セル転送遅延変動を算出する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の非同期ネットワーク管理システム。
  5. 【請求項5】 セルのスイッチングを行う複数の非同期
    転送スイッチと、ルートを決定し前記非同期転送スイッ
    チを制御するネットワーク管理装置と、入口となる非同
    期転送スイッチに接続され通信中にサービス品質測定を
    行う測定器とからなる非同期転送ネットワークシステム
    におけるサービス品質管理方法であっ て、通信中にサービス品質測定のための測定用セルが前
    記測定器により挿入され、 前記送信された測定用セルに対して、前記非同期転送ス
    イッチにより前記サービス品質算出のために必要となる
    値が書き込まれ、 戻ってきた該測定用セル内の情報よりサービス品質に関
    する値の算出、解析および、該解析結果に基づき前記ネ
    ットワーク管理装置への通知が前記測定器により行わ
    れ、 前記測定器からの通知に基づき新たなルート決定が前記
    ネットワーク管理装置により行われることによりサービ
    ス品質の管理を行うことを特徴とする非同期転送ネット
    ワークシステムにおけるサービス品質管理方法。
  6. 【請求項6】 非同期転送ネットワークシステムにおけ
    るサービス品質管理方法は、 コネクション接続後にパストレースのためのセルを前記
    測定器より送出することによりルート上の非同期転送ス
    イッチのトレース順および固有IDを特定し、 前記非同期転送スイッチは、前記パストレースのための
    セルを受け取ると、自己の固有IDを該セルの空欄に順
    次書き込むとともに、該セルよりトレース順を認識し該
    トレース順を簡易IDとして記憶し、 前記測定器による通信中の測定用セルを挿入において、
    ルート上の各非同期転送スイッチが前記サービス品質算
    出のために必要となる値を書き込む位置を前記簡易ID
    で指定した前記測定用セルを挿入し、 前記測定用セルへの情報の書き込みにおいて、前記非同
    期転送スイッチは前記測定用セル内の簡易IDで指定さ
    れた位置に前記サービス品質算出のために必要となる値
    を書き込むことを特徴とする請求項5に記載の非同期転
    送ネットワークシステムにおけるサービス品質管理方
    法。
  7. 【請求項7】 前記測定用セルは、 操作および保守を行うためのOAMセルを利用し、 少なくとも前記OAMセルのOAMセル種別項目をサー
    ビス品質を測定することを示す値にするとともに、 該OAMセルの固有フィールド項目に少なくとも該測定
    用セルを送出した時刻のデータと、各非同期転送スイッ
    チの前記簡易IDと前記サービス品質算出のために必要
    となる値を書き込む領域を1組として、該組を複数備え
    ていることを特徴とする請求項6に記載の非同期転送ネ
    ットワークシステムにおけるサービス品質管理方法。
  8. 【請求項8】 前記サービス品質算出のために必要とな
    る値は、 ユーザセルのカウント結果と、測定用セルを受信してか
    ら送信するまでの時間であり、 前記サービス品質に関する値は、 ルートにおけるセル損失、セル転送遅延、セル転送遅延
    変動、および、非同期転送スイッチごとのセル損失、セ
    ル転送遅延、セル転送遅延変動をセル損失、セル転送遅
    延、セル転送遅延変動であることを特徴とする請求項5
    乃至請求項7のいずれかに記載の非同期ネットワーク管
    理システムにおけるサービス品質管理方法。
JP10069093A 1998-03-18 1998-03-18 非同期転送ネットワークシステムおよび非同期転送ネットワークシステムにおけるサービス品質管理方法 Withdrawn JPH11275079A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6690649B1 (en) 1998-05-22 2004-02-10 Nec Corporation QoS management apparatus
US6925062B2 (en) 1999-12-17 2005-08-02 Nec Corporation ATM test equipment operable as source and responder for conducting multiple tests
US7007082B2 (en) 2000-09-22 2006-02-28 Nec Corporation Monitoring of service level agreement by third party
US7496046B2 (en) 2001-08-22 2009-02-24 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Packet communication quality measurement method and system

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