JPH11275056A - 伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法 - Google Patents

伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法

Info

Publication number
JPH11275056A
JPH11275056A JP10074624A JP7462498A JPH11275056A JP H11275056 A JPH11275056 A JP H11275056A JP 10074624 A JP10074624 A JP 10074624A JP 7462498 A JP7462498 A JP 7462498A JP H11275056 A JPH11275056 A JP H11275056A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
transmission
processing speed
transmission rate
transmission processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10074624A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Hatakeyama
泉 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10074624A priority Critical patent/JPH11275056A/ja
Priority to KR1019990009697A priority patent/KR19990078119A/ko
Priority to CNB991076028A priority patent/CN1153419C/zh
Publication of JPH11275056A publication Critical patent/JPH11275056A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送速度の推定精度を格段的に向上し得るよう
にする。 【解決手段】本発明は、第1のデータを各伝送速度を順
次用いて受信処理を行い、伝送速度毎に第1のデータの
所定数毎の極性情報を比較して第2のデータを生成する
と共に第1の不一致数を検出し、ビタビ復号により第2
のデータから復号データを生成して最尤のパスメトリツ
ク値及び最終ステート番号を検出し、この第2のデータ
と対応する復号データを畳込み符号化してなる符号化デ
ータとの極性情報を比較して第2の不一致数を検出し、
伝送速度毎に検出された第1の不一致数、パスメトリツ
ク値及び第2の不一致数を補正した値と、テールビツト
によつて決まるステート番号から最終ステート番号まで
の符号間距離とを用いて伝送速度を推定することによ
り、ビタビ復号が正しく行われたか的確に判断しながら
伝送速度を高精度に推定できる伝送速度推定装置及び伝
送速度推定方法を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図19) 発明の実施の形態 (1)本実施の形態による通信端末の構成(図1) (2)チヤネルエンコーダの詳細構成(図2〜図4) (3)チヤネルデコーダの詳細構成(図2及び図5) (4)データ加算処理器の詳細構成(図6〜図8) (5)ビタビ復号器の詳細構成(図9〜図12) (6)データ速度推定器による送信処理速度の推定(図
13及び図14) (7)送信処理速度の推定処理手順(図15〜図19) (8)本実施の形態の動作及び効果(図1〜図19) (9)他の実施の形態(図1〜図19) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送速度推定装置及
び伝送速度推定方法に関し、例えばデイジタル方式によ
る携帯電話システムの通信端末に適用して好適なもので
ある。
【0004】
【従来の技術】近年、デイジタル方式による携帯電話シ
ステムを構成する基地局と通信端末との無線接続方式と
してCDMA(Code Division Multiple Access )と呼
ばれる方式がある。
【0005】CDMA方式は、通信機械工業会(TIA:Te
lecommunications Industry Association )により標準
化(標準規格IS-95 )され、基地局と通信端末との間の
無線区間では1種類(例えば 19200〔bps 〕程度)の伝
送速度(以下、これを無線伝送速度と呼ぶ)を使用し、
通信端末内部におけるデータの送信処理には無線伝送速
度の1/n(nは任意の整数値)の速度でなる複数種類
(例えば9600〔bps 〕程度、4800〔bps 〕程度、2400
〔bps 〕程度及び1200〔bps 〕程度の4種類)の伝送速
度(以下、これを送信処理速度と呼ぶ)から回線品質及
びデータの品質等に応じた送信処理速度を選択して使用
するように規定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようなC
DMA方式が適用された携帯電話システムの通信端末に
おいては、データ送信時、使用する送信処理速度毎に当
該送信処理速度からなるデータのデータ量が異なること
から、この送信処理速度毎にそれぞれ異なる送信処理を
行うことにより、各送信処理速度からなるデータをそれ
ぞれ見かけ上同じデータ量でなるデータに変換し、これ
らを1種類の無線伝送速度で送信する。
【0007】このためこの通信端末においては、他の通
信端末から基地局を介して送信されるデータを受信した
場合、当該受信したデータに対して送信処理時の送信処
理速度と同じ速度でなる伝送速度(以下、これを受信処
理速度と呼ぶ)でこの受信処理速度に応じた処理(以
下、これを受信処理と呼ぶ)を行う必要がある。
【0008】ところがこの通信端末においては、送信処
理時、送信処理速度の情報等のような送信処理内容を表
す情報を付加せずにデータを送信することから、受信処
理では受信したデータに対して送信処理に用いるように
設定された全ての送信処理速度と同じ速度でなる受信処
理速度でそれぞれ受信処理を行い、これら各受信処理に
よつて得られるデータからその送信処理速度を推定し、
当該推定した送信処理速度と同じ速度でなる受信処理速
度で受信処理して得られたデータを選択することが考え
られている。
【0009】実際上CDMA方式の適用された通信端末
では、送信処理時、送信対象のデータに誤り検出符号と
して例えばCRC(Cyclic Redundancy Check code)符
号を付加するようにして送信処理し、得られるデータを
送信すると共に、受信処理時、受信したデータの誤り検
出の検出結果に基づいて送信処理速度を推定することが
考えられている。
【0010】ところが一般にCRC符号は、比較的高速
な送信処理速度(例えば9600〔bps〕程度及び4800〔bps
〕程度)からなるデータにのみ付加されることから、
この送信処理速度よりも低速な送信処理速度(例えば24
00〔bps 〕程度及び1200〔bps 〕程度)からなるデータ
を受信した場合にはこの2400〔bps 〕程度及び1200〔bp
s 〕程度の送信処理速度を推定し難い問題があつた。
【0011】またこの通信端末では、送信処理時、送信
対象のデータを畳込み符号化して送信すると共に、受信
処理時には受信したデータをビタビ復号することから、
当該ビタビ復号によつて得られるデータ系列の最尤のパ
スメトリツク値(復号されて得られるデータ系列の確か
らしさを数値化して表した値)に基づいて送信処理速度
を推定することが考えられている。
【0012】さらにこの通信端末では、受信処理時、ビ
タビ復号する前のデータと、ビタビ復号して得られたデ
ータを再び畳込み符号化して得られるデータとの対応す
る極性情報(「0」又は「1」)を比較し、得られる極
性情報の不一致数をビタビ復号されたデータに発生した
誤り数と推定し、この推定した誤り数(以下、これを推
定誤り数と呼ぶ)に基づいて送信処理速度を推定するこ
とが考えられている。
【0013】ところがこの場合には、ビタビ復号の際に
比較的多くの誤りが発生すると、受信処理速度に係わら
ずにこのビタビ復号によつて得られるデータ系列の最尤
のパスメトリツク値がほとんど同じ値になることがある
と共に、推定誤り数もほとんど同じ値になることがあ
り、従つて最尤のパスメトリツク値や、推定誤り数だけ
では送信処理速度を誤つて推定する問題があつた。
【0014】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、伝送速度の推定精度を格段的に向上し得る伝送速度
推定装置及び伝送速度推定方法を提案しようとするもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、伝送速度推定装置において、受信
したデータから所定フオーマツトでなる第1のデータを
生成し、当該第1のデータを各伝送速度を順次1種類づ
つ用いて繰り返し送出する受信手段と、伝送速度毎に第
1のデータの対応する繰返し数よりも1つ多い数の極性
情報同士を順次比較し、当該極性情報同士の第1の不一
致数を検出すると共に、繰返し数よりも1つ多い数の極
性情報から最も確からしい1つの極性情報を選択するよ
うにして当該選択した各極性情報からなる第2のデータ
を生成する第1の不一致数検出手段と、伝送速度毎にそ
れぞれ第2のデータをビタビ復号して復号データを生成
すると共に、当該ビタビ復号による最尤のパスメトリツ
ク値と、最尤の最終ステート番号とを検出する最尤検出
手段と、伝送速度毎に得られた第2のデータと、対応す
る復号データを畳込み符号化して得られる符号化データ
との対応する極性情報同士を比較し、当該極性情報同士
の第2の不一致数を検出する第2の不一致数検出手段
と、伝送速度毎にそれぞれ検出された第1の不一致数、
パスメトリツク値及び第2の不一致数の情報量を各伝送
速度に応じた所定の比率で補正し、当該補正してなる第
1の不一致数、パスメトリツク値及び第2の不一致数
と、テールビツトによつて決まる基準値となるステート
番号から最終ステート番号までの符号間距離とに基づい
て、受信したデータの送信処理の伝送速度を推定する伝
送速度推定手段とを設けるようにした。
【0016】この結果、ビタビ復号が正しく行われたか
どうかを的確に判断しながら送信処理に用いられた伝送
速度の誤つた推定を大幅に低減させて当該伝送速度を推
定することができる。
【0017】また受信したデータに誤り検出符号が付加
されていない場合でも、ビタビ復号が正しく行われたか
どうかを判定する際の判定精度を大幅に向上させること
ができる。
【0018】また本発明においては、伝送速度推定方法
において、受信したデータから所定フオーマツトでなる
第1のデータを生成し、当該第1のデータを各伝送速度
を順次1種類づつ用いて繰り返し送出する受信ステツプ
と、伝送速度毎に第1のデータの対応する繰返し数より
も1つ多い数の極性情報同士を順次比較し、当該極性情
報同士の第1の不一致数を検出すると共に、繰返し数よ
りも1つ多い数の極性情報から最も確からしい1つの極
性情報を選択するようにして当該選択した各極性情報か
らなる第2のデータを生成する第1の不一致数検出ステ
ツプと、伝送速度毎にそれぞれ第2のデータをビタビ復
号して復号データを生成すると共に、当該ビタビ復号に
よる最尤のパスメトリツク値と、最尤の最終ステート番
号とを検出する最尤検出ステツプと、伝送速度毎に得ら
れた第2のデータと、対応する復号データを畳込み符号
化して得られる符号化データとの対応する極性情報同士
を比較し、当該極性情報同士の第2の不一致数を検出す
る第2の不一致数検出ステツプと、伝送速度毎にそれぞ
れ検出された第1の不一致数、パスメトリツク値及び第
2の不一致数の情報量を各伝送速度に応じた所定の比率
で補正し、当該補正してなる第1の不一致数、パスメト
リツク値及び第2の不一致数と、テールビツトによつて
決まる基準値となるステート番号から最終ステート番号
までの符号間距離とに基づいて、受信したデータの送信
処理の伝送速度を推定する伝送速度推定ステツプとを設
けるようにした。
【0019】この結果、ビタビ復号が正しく行われたか
どうかを的確に判断しながら送信処理に用いられた伝送
速度の誤つた推定を大幅に低減させて当該伝送速度を推
定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0021】(1)本実施の形態による通信端末の構成 図1において、1は全体として本発明が適用された通信
端末を示し、通話時、マイクロフオン(マイク)2によ
つて集音されたユーザの音声が音声信号S1に変換され
て送受話器3に送出され、当該音声信号S1が送受話器
3によつてインターフエイス変換されて音声コーデツク
4に送出される。
【0022】音声コーデツク4は、回線品質及び音声信
号S1の品質等を検出し、得られる検出結果に基づいて
音声信号S1の送信処理速度を予め設定された例えば96
00〔bps 〕程度、4800〔bps 〕程度、2400〔bps 〕程度
及び1200〔bps 〕程度の4種類のうちから順次1種類選
択して切り換えるようになされている。
【0023】そして音声コーデツク4は、送信処理速度
を選択して切り換える毎に、この選択した送信処理速度
からなる音声信号S1をデイジタル化し、得られる音声
データD1をチヤネルコーデツク5のチヤネルエンコー
ダ6に送出する。
【0024】また音声コーデツク4は、送信処理速度を
選択して切り換える毎に当該選択した送信処理速度を表
す速度情報データD2を生成し、これをコントローラ7
に送出する。
【0025】コントローラ7は、速度情報データD2に
基づいて得られる送信処理速度に応じて制御データD3
を生成し、これをチヤネルエンコーダ6に送出し、これ
によりこのチヤネルエンコーダ6に順次選択された送信
処理速度に応じた送信処理を行わせるように制御する。
【0026】チヤネルエンコーダ6は、コントローラ7
の制御のもとに、音声データD1に当該コントローラ7
から与えられる通信制御データD4を付加して畳込み符
号化した後、所定のデータフオーマツトに変換し、得ら
れる変換データD5を送信機8に送出する。
【0027】送信機8は、シンセサイザ9から送信周波
数を制御する周波数制御信号S2が与えられており、当
該周波数制御信号S2に基づいて変換データD5を所定
フオーマツトで変調し、得られる送信データD6を送受
共用器10とアンテナ11とを順次介して基地局(図示
せず)に例えば 19200〔bps 〕程度の無線伝送速度でバ
ースト状(例えば1周期が20〔msec〕程度でなる)に送
信する。
【0028】またこのとき基地局(図示せず)からは、
他の通信端末(図示せず)により上述した送信データD
6と同様な9600〔bps 〕程度、4800〔bps 〕程度、2400
〔bps 〕程度又は1200〔bps 〕程度の送信処理速度で送
信処理されて得られたデータが 19200〔bps 〕程度の無
線伝送速度でバースト状(例えば1周期が20〔msec〕程
度)に送信されており、通信端末1は、この基地局から
送信されたデータ(以下、これを受信データと呼ぶ)D
7をアンテナ11と送受共用器10とを順次介して受信
機12によつて受信する。
【0029】受信機12は、シンセサイザ9から受信周
波数を制御する周波数制御信号S3が与えられており、
当該周波数制御信号S3に基づいてこの受信データD7
を所定フオーマツトで復調し、得られる復調データD8
をチヤネルデコーダ13に送出する。
【0030】チヤネルデコーダ13は、コントローラ7
から与えられる制御データD9に基づいて全体が制御さ
れ、復調データD8を送信処理速度と同様な9600〔bps
〕程度、4800〔bps 〕程度、2400〔bps 〕程度及び120
0〔bps 〕程度の4種類全ての受信処理速度で伝送しな
がら当該受信処理速度に応じた受信処理を行う。
【0031】この場合チヤネルデコーダ13は、復調デ
ータD8を4種類の受信処理速度にそれぞれ応じた所定
フオーマツトに変換すると共に、ビタビ復号により誤り
訂正して復号し、かくして4種類の復号データを生成す
る。
【0032】これに加えてチヤネルデコーダ13は、復
調データD8を4種類の受信処理速度に応じてそれぞれ
受信処理することにより得られる各種情報から当該復調
データD8に対する送信処理時の送信処理速度を推定
し、これら各復号データのうち、推定した送信処理速度
と同じ速度でなる受信処理速度で受信処理されて得られ
た復号データを選択する。
【0033】そしてこのチヤネルデコーダ13は、選択
した復号データを構成する通話相手の音声に応じた音声
データD10を音声コーデツク4に送出すると共に、当
該復号データを構成する通信制御データD11をコント
ローラ7に送出する。
【0034】音声コーデツク4は、コントローラ7から
与えられる制御信号S4に基づいて音声データD10を
アナログ化し、得られる音声信号S5を送受話器3を介
してインターフエイス変換してスピーカ14に送出し、
当該スピーカ14からこの音声信号S5に基づく音声を
出力させる。
【0035】このようにして通信端末1は、スピーカ1
4から通話相手の音声を発生させることができ、かくし
てユーザに通話相手との音声通話を実現させることがで
きる。
【0036】因みにコントローラ7は、データ送信時、
音声データD1に付加させる通信制御データD4を生成
し、またデータ受信時、チヤネルデコーダ13から与え
られる通信制御データD11を解読して呼の設定、解除
及び維持を実行すると共に、キー/デイスプレイ15の
I/O制御を実行し、さらに送信周波数及び受信周波数
を制御するシンセサイザ9を制御する。
【0037】(2)チヤネルエンコーダの詳細構成 ここで図1との対応部分に同一符号を付した図2及び図
3に示すように、チヤネルエンコーダ6においては、デ
ータ送信時、音声コーデツク4から9600〔bps〕程度の
送信処理速度からなる音声データD1が与えられる場合
には、コントローラ7から与えられる制御データD3に
基づいて第1の送信処理モードに移り、当該9600〔bps
〕程度の送信処理速度に応じた送信処理を行うと共
に、音声コーデツク4から4800〔bps 〕程度の送信処理
速度からなる音声データD1が与えられる場合には、コ
ントローラ7から与えられる制御データD3に基づいて
第2の送信処理モードに移り、当該4800〔bps 〕程度の
送信処理速度に応じた送信処理を行う。
【0038】またこのチヤネルエンコーダ6において
は、音声コーデツク4から2400〔bps〕程度の送信処理
速度からなる音声データD1が与えられる場合には、コ
ントローラ7から与えられる制御データD3に基づいて
第3の送信処理モードに移り、当該2400〔bps 〕程度の
送信処理速度に応じた送信処理を行うと共に、音声コー
デツク4から1200〔bps 〕程度の送信処理速度からなる
音声データD1が与えられる場合には、コントローラ7
から与えられる制御データD3に基づいて第4の送信処
理モードに移り、当該1200〔bps 〕程度の送信処理速度
に応じた送信処理を行う。
【0039】そしてこのチヤネルエンコーダ6において
は、音声コーデツク4から出力された音声データD1が
CRCジエネレータ20に与えられる。
【0040】このCRCジエネレータ20は、第1の送
信処理モード時、音声コーデツク4から与えられる9600
〔bps 〕程度の送信処理速度からなる音声データD1
に、コントローラ7から与えられる通信制御データD4
を付加することにより合計で 172ビツトの原データを生
成すると共に、当該生成した原データから次式(1)
【0041】
【数1】
【0042】で表される生成多項式G1(x)を用いて
12ビツトのCRC符号を生成し、これをこの原データに
付加して 184ビツトのデータを生成する。
【0043】そしてこのCRCジエネレータ20は、こ
の 184ビツトのデータに「0」でなる8ビツトのテール
ビツトを付加して 192ビツトの符号付加データD15を
生成し、これを畳込み符号器21に送出する。
【0044】またCRCジエネレータ20は、第2の送
信処理モード時、音声コーデツク4から与えられる4800
〔bps 〕程度の送信処理速度からなる音声データD1
に、コントローラ7から与えられる通信制御データD4
を付加することにより合計で80ビツトの原データを生成
すると共に、当該生成した原データから次式(2)
【0045】
【数2】
【0046】で表される生成多項式G2(x)を用いて
8ビツトのCRC符号を生成し、これをこの原データに
付加して88ビツトのデータを生成する。
【0047】そしてCRCジエネレータ20は、この88
ビツトのデータに「0」でなる8ビツトのテールビツト
を付加して96ビツトの符号付加データD16を生成し、
これを畳込み符号器21に送出する。
【0048】さらにCRCジエネレータ20は、第3の
送信処理モード時、音声コーデツク4から与えられる24
00〔bps 〕程度の送信処理速度からなる音声データD1
に、コントローラ7から与えられる通信制御データD4
を付加することにより合計で40ビツトの原データを生成
すると共に、当該生成した原データに「0」でなる8ビ
ツトのテールビツトを付加して48ビツトの符号付加デー
タD17を生成し、これを畳込み符号器21に送出す
る。
【0049】さらにCRCジエネレータ20は、第4の
送信処理モード時、音声コーデツク4から与えられる12
00〔bps 〕程度の送信処理速度からなる音声データD1
に、コントローラ7から与えられる通信制御データD4
を付加することにより合計で16ビツトの原データを生成
すると共に、当該生成した原データに「0」でなる8ビ
ツトのデータ量を有するテールビツトを付加して24ビツ
トの符号付加データD18を生成し、これを畳込み符号
器21に送出する。
【0050】畳込み符号器21は、符号付加データD1
5〜D18が与えられる毎に予め設定された拘束長k
(この実施例の場合は9に設定)及び符号化率R(この
実施例の場合は 1/2に設定)に基づいてこの符号付加デ
ータD15〜D18を「0」でなる初期値から畳込み符
号化し、得られる符号化データD19〜D22をデータ
繰返し器22に送出する。
【0051】実際にこの畳込み符号器21は、第1の送
信処理モード時、9600〔bps 〕程度の送信処理速度から
なる 192ビツトの符号付加データD15から 384シンボ
ルの符号化データD19を生成すると共に、第2の送信
処理モード時、4800〔bps 〕程度の送信処理速度からな
る96ビツトの符号付加データD16からは 192シンボル
の符号化データD20を生成する。
【0052】またこの畳込み符号器21は、第3の送信
処理モード時、2400〔bps 〕程度の送信処理速度からな
る48ビツトの符号付加データD17からは96シンボルの
符号化データD21を生成すると共に、第4の送信処理
モード時、1200〔bps 〕程度の送信処理速度からなる24
ビツトの符号付加データD18からは48シンボルの符号
化データD22を生成する。
【0053】データ繰返し器22は、第1〜第4の送信
処理モード毎にそれぞれデータの繰返し数が予め設定さ
れており、第1の送信処理モード時には、9600〔bps 〕
程度の送信処理速度からなる 384シンボルの符号化デー
タD19を繰り返さずにそのまま繰返しデータD23と
してインタリーバ23に送出すると共に、第2の送信処
理モード時には、4800〔bps 〕程度の送信処理速度から
なる 192シンボルの符号付加データD20から順次1シ
ンボルのデータを1回繰り返すようにして(すなわち同
じデータが2個づづ連続する) 384シンボルの繰返しデ
ータD24を生成し、これをインタリーバ23に送出す
る。
【0054】またデータ繰返し器22は、第3の送信処
理モード時には、2400〔bps 〕程度の送信処理速度から
なる96シンボルの符号化データD21から順次1シンボ
ルのデータを3回繰り返すようにして(すなわち同じデ
ータが4個づつ連続する) 384シンボルの繰返しデータ
D25を生成し、これをインタリーバ23に送出すると
共に、第4の送信処理モード時には、1200〔bps 〕程度
の送信処理速度からなる48シンボルの符号化データD2
2から順次1シンボルのデータを7回繰り返すようにし
て(すなわち同じデータが8個づつ連続する) 384シン
ボルの繰返しデータD26を生成し、これをインタリー
バ23に送出する。
【0055】このようにしてデータ繰返し器22は、48
00〔bps 〕程度、2400〔bps 〕程度及び1200〔bps 〕程
度の送信処理速度からなる符号化データD20〜D22
をそれぞれ上述したように繰り返すことにより9600〔bp
s 〕程度の送信処理速度からなる 384シンボルの繰返し
データD23と見かけ上同じシンボル長の繰返しデータ
D24〜D26に変換する。
【0056】インタリーバ23は、第1〜第4の送信処
理モードに係わらずに予め設定されたデータフオーマツ
トに従つて繰返しデータD23〜D26をインタリーブ
し、得られる 384シンボルの変換データD5を送信機8
に送出する。
【0057】因みに図4に示すように、送信機8は、変
換データD5を 384シンボル毎に変調することにより、
順次1周期(20〔msec〕程度)分のデータ量でなる送信
データD6を得て、これを 19200〔bps 〕程度の無線伝
送速度でバースト状に送信する。
【0058】またこのとき送信機8は、送信処理速度毎
に送信データD6の送信出力を切り換えるようになされ
ており、9600〔bps 〕程度の送信処理速度からなる送信
データD6を送信するときの送信出力を基準にし、それ
ぞれ4800〔bps 〕程度の送信処理速度からなる送信デー
タD6はその基準となる送信出力(以下、これを基準送
信出力と呼ぶ)の1/2程度の送信出力で送信すると共
に、2400〔bps 〕程度の送信処理速度からなる送信デー
タD6は基準送信出力の1/4程度の送信出力で送信
し、さらに1200〔bps 〕程度送信処理速度からなる送信
データD6は基準送信出力の1/8程度の送信出力で送
信する。
【0059】(3)チヤネルデコーダの詳細構成 一方図1との対応部分に同一符号を付して示す図2及び
図5において、チヤネルデコーダ13においては、デー
タの受信時、受信機12から受信データD7を順次1シ
ンボルのデータ毎に極性情報(「0」又は「1」)と当
該極性情報の信頼性を数値化して表す信頼性情報とを得
るように復調し、得られる例えば16値軟判定データでな
る復調データD8がデインタリーバ25に与えられる。
【0060】デインタリーバ25は、内部に記憶部(図
示せず)が設けられており、当該記憶部にこの復調デー
タD8を 384シンボル長(送信時の1周期分のデータ
量)づつ順次記憶すると共に、この記憶した 384シンボ
ル長の復調データD8を9600〔bps 〕程度、4800〔bps
〕程度、2400〔bps 〕程度及び1200〔bps 〕程度の4
種類全ての受信処理速度で所定のデータフオーマツトに
従つてデインタリーブしながら読み出し(すなわち、 3
84シンボル長の1つの復調データD8を受信処理速度を
換えて4回読み出す)、かくして得られる 384シンボル
の16値軟判定データ(以下、これを第1の軟判定データ
と呼ぶ)D28をデータ加算処理器26に送出する。
【0061】データ加算処理器26は、第1の軟判定デ
ータD28( 384シンボル)から受信処理速度毎にそれ
ぞれ1シンボルのデータが所定回数繰り返される前の所
定シンボル数でなる16値軟判定データ( 以下、これを第
2の軟判定データと呼ぶ)D29〜D32を生成するよ
うになされており、9600〔bps 〕程度の受信処理速度か
らなる第1の軟判定データD28が与えられた場合、こ
の第1の軟判定データD28をそのまま第2の軟判定デ
ータD29としてビタビ復号器27に送出する。
【0062】またデータ加算処理器26は、4800〔bps
〕程度の受信処理速度からなる第1の軟判定データD
28が与えられた場合、この第1の軟判定データD28
から 192シンボルの第2の軟判定データD30を生成
し、これをビタビ復号器27に送出すると共に、このと
きこの第1の軟判定データD28の先頭から順次2シン
ボル毎の極性情報を比較し、得られる比較結果を極性比
較データD33Aとしてデータ速度推定器28に送出す
る。
【0063】さらにデータ加算処理器26は、2400〔bp
s 〕程度の受信処理速度からなる第1の軟判定データD
28が与えられた場合、この第1の軟判定データD28
から96シンボルの第2の軟判定データD31を生成し、
これをビタビ復号器27に送出すると共に、このときこ
の第1の軟判定データD28の先頭から順次4シンボル
毎の極性情報を比較し、得られる比較結果を極性比較デ
ータD33Bとしてデータ速度推定器28に送出する。
【0064】さらにデータ加算処理器26は、1200〔bp
s 〕程度の受信処理速度からなる第1の軟判定データD
28が与えられた場合、この第1の軟判定データD28
から48シンボルの第2の軟判定データD32を生成し、
これをビタビ復号器27に送出すると共に、このときこ
の第1の軟判定データD28の先頭から順次8シンボル
毎の極性情報を比較し、得られる比較結果を極性比較デ
ータD33Cとしてデータ速度推定器28に送出する。
【0065】ビタビ復号器27は、第2の軟判定データ
D29〜D32に対してそれぞれビタビアルゴリズムを
用いて例えば拘束長kが9及び符号化率Rが 1/2に設定
された最尤復号を行い、かくして得られる4種類の第1
〜第4の復号データD35〜D38(テールビツトは取
り除く)を誤り検出器29に送出する。
【0066】因みにこのビタビ復号器27は、9600〔bp
s 〕程度の受信処理速度からなる 384シンボルの第2の
軟判定データD29から 184ビツトの第1の復号データ
D35を生成すると共に、4800〔bps 〕程度の受信処理
速度からなる 192シンボルの第2の軟判定データD30
から88ビツトの第2の復号データD38を生成し、さら
に2400〔bps 〕程度の受信処理速度からなる96シンボル
の第2の軟判定データD31から40ビツトの第3の復号
データD37を生成すると共に、1200〔bps 〕程度の受
信処理速度で与えられた48シンボルの第2の軟判定デー
タD32から16ビツトの第4の復号データD38を生成
する。
【0067】またこのときビタビ復号器27は、4種類
の受信処理速度からなる第2の軟判定データD29〜D
32の復号処理によつてそれぞれ得られる最尤のパスメ
トリツク値を最尤パスメトリツクデータD39A〜D3
9Dとし、かつ推定誤り数を推定誤り数データD40A
〜D40Dとし、さらにこの第1〜第4の復号データD
35〜D38の最後尾のデータを最尤ステートデータD
41A〜D41Dとして、これらをデータ速度推定器2
8に送出する。
【0068】誤り検出器29は、9600〔bps 〕程度の受
信処理速度からなる第1の復号データD35を上述した
(1)式に示す生成多項式G1(x)を用いて誤り検出
し、当該検出結果を誤り検出データD42Aとしてデー
タ速度推定器28に送出する共に、この第1の復号デー
タD35からCRC符号が付加されていると推定される
部分のデータを取り除き、かくして得られる 172ビツト
の第1の原データD44をデータ選択器30に送出す
る。
【0069】また誤り検出器29は、4800〔bps 〕程度
の受信処理速度からなる第2の復号データD36を上述
した(2)式に示す生成多項式G2(x)を用いて誤り
検出し、当該検査結果を誤り検出データD42Bとして
データ速度推定器28に送出すると共に、この第2の復
号データD36からCRC符号が付加されていると推定
される部分のデータを取り除き、かくして得られる80ビ
ツトの第2の原データD45をデータ選択器30に送出
する。
【0070】さらに誤り検出器29は、2400〔bps 〕程
度の受信処理速度からなる第3の復号データD37及び
1200〔bps 〕程度の受信処理速度からなる第4の復号デ
ータD38をそのまま第3及び第4の原データD46及
びD47としてデータ選択器30に送出する。
【0071】ここでデータ速度推定器28は、 384シン
ボルの復調データD8に対する4種類の受信処理によつ
て与えられる極性比較データD33A〜D33C、最尤
パスメトリツクデータD39A〜D39D、推定誤り数
データD40A〜D40D、最尤ステートデータD41
A〜D41D及び誤り検出データD42A及び42Bに
基づいて、 384シンボルの復調データD8に対する送信
処理時の送信処理速度を推定し、この推定結果を推定速
度データD48としてデータ選択器30及びコントロー
ラ7に送出する。
【0072】またこのデータ速度推定器28は、極性比
較データD33A〜D33C、最尤パスメトリツクデー
タD39A〜D39D、推定誤り数データD40A〜D
40D、最尤ステートデータD41A〜D41D及び誤
り検出データD42A及び42Bに基づいて、推定した
送信処理速度と同じ速度でなる受信処理速度に応じた受
信処理により得られた第1の原データD44、第2の原
データD45、第3の原データD46又は第4の原デー
タD47に誤りが発生しているかどうかを推定する。
【0073】そしてこのデータ速度推定器28は、この
判断結果に基づいて第1の原データD44、第2の原デ
ータD45、第3の原データD46又は第4の原データ
D47に誤りが発生していないと推定した場合には受信
処理が成功したことを表す処理成功データD50をコン
トローラ7に送出すると共、当該判断結果に基づいてこ
の第1の原データD44、第2の原データD45、第3
の原データD46又は第4の原データD47に誤りが発
生していると推定した場合には受信処理が失敗したこと
を表す処理失敗データD51をコントローラ7に送出す
る。
【0074】これによりデータ選択器30は、推定速度
データD48に基づいて、対応する1組(4種類)の第
1〜第4の原データD44〜D47のうち、推定された
送信処理速度と同じ速度でなる受信処理速度で受信処理
されることにより得られた1つの第1の原データD4
4、第2の原データD45、第3の原データD46又は
第4の原データD47を選択し、当該選択した第1の原
データD44、第2の原データD45、第3の原データ
D46又は第4の原データD47を構成する音声データ
D10を音声コーデツク4に送出すると共に、通信制御
データD11をコントローラ7に送出する。
【0075】またコントローラ7は、処理成功データD
50が与えられたときには音声コーデツク4に第1の原
データD44、第2の原データD45、第3の原データ
D46又は第4の原データD47を、推定された送信処
理速度と同じ速度でなる受信処理速度で処理させるよう
に制御信号S4Aを送出して制御すると共に、これに対
して処理失敗データD51が与えられたときには例えば
音声コーデツク4にこの第1の原データD44、第2の
原データD45、第3の原データD46又は第4の原デ
ータD47のみの処理を中止させる(すなわち送受話器
3に与えないようにする)ような制御信号S4Bを送出
して制御する。
【0076】ただしこのときコントローラ7は、推定さ
れた送信処理速度が例えば1200〔bps 〕程度でなる場
合、対応する第4の原データD47が無音でなることが
多いために、音声コーデツク4にこの第4の原データD
47に対して時間的に過去の第4の原データD47を再
び処理して送出させるか、又はこの第4の原データD4
7の処理に必要となる間ミユートをかけさせる等して通
話中にノイズが発生することを防止するようになされて
いる。
【0077】因みにコントローラ7は、処理失敗データ
D51が与えられたときには、必要に応じて、受信処理
の失敗した第1の軟判定データD28をデインタリーバ
25から再送させるように当該デインタリーバ25に再
送要求信号S10を送出することもできる。
【0078】(4)データ加算処理器の詳細構成 ここで実際上図6及び図7並びに図8に示すように、デ
ータ加算処理器26では、デインタリーバ25から出力
された第1の軟判定データD28が極性判定器33に与
えられる。
【0079】この場合第1の軟判定データD28(図
7)は、各シンボル( 384シンボル)のデータがそれぞ
れ4ビツトのデータ(bit0からbit3)でなり、この4ビ
ツトのデータのうち、最上位ビツト(bit3)により
「0」又は「1」の極性情報を表し、下位3ビツト(bi
t2からbit0)によりこの極性情報の信頼性を表す。すな
わち、例えば無線区間等の回線品質が比較的高ければデ
ータに誤りが発生している可能性が比較的低いことによ
り信頼性の高い(High)状態を表し、当該回線品質が比
較的低ければデータに誤りが発生している可能性が比較
的高いことにより信頼性の低い(Low )状態を表す。
【0080】因みにこの第1の軟判定データD28で
は、極性情報が「0」の場合、下位3ビツトが「11
1」で最も信頼性が高く(High)、当該下位3ビツトが
「000」で最も信頼性が低い(Low )ことを表す。ま
た極性情報が「1」の場合には、下位3ビツトが「00
0」で最も信頼性が高く(High)、当該下位3ビツトが
「111」で最も信頼性が低い(Low )ことを表す。
【0081】そして極性判定器33(図6)は、9600
〔bps 〕程度の受信処理速度からなる第1の軟判定デー
タD28が与えられた場合、この第1の軟判定データD
28を1シンボルのデータ毎に順次情報データD53と
してデータ比較器34及び加算減算器35に送出する。
【0082】この場合データ比較器34は、情報データ
D53から最上位ビツトでなる極性情報を取り出し、こ
れを極性情報データD53Aとしてビタビ復号器27に
送出すると共に、加算減算器35はこの情報データD5
3から下位3ビツトでなる信頼性情報を取り出し、これ
を信頼性情報データD53Aとしてビタビ復号器27に
送出する。このようにしてデータ加算処理器26は、96
00〔bps 〕程度の受信処理速度からなる第 1の軟判定デ
ータD28をそのまま第2の軟判定データD29として
ビタビ復号器27に送出する。
【0083】また極性判定器33は、4800〔bps 〕程
度、2400〔bps 〕程度及び1200〔bps〕程度の受信処理
速度からなる第1の軟判定データD28が与えられた場
合、これら第1の軟判定データD28の各シンボルのデ
ータの極性情報が「0」又は「1」のどちらであるかを
判定し、この判定結果に基づいて、極性情報が「1」の
ときには対応する1シンボルのデータの下位3ビツト
(信頼性情報)の値を反転(すなわち「0」から「1」
又は「1」から「0」)させると共に、当該判定結果に
基づいて極性情報が「0」のときには対応する1シンボ
ルのデータの下位3ビツトの値を反転させないようにし
(図8)、このようにして得られる第1の軟判定データ
を順次1シンボルのデータ毎に情報データとして出力す
る。
【0084】実際にこの極性判定器33は、4800〔bps
〕程度の受信処理速度からなる第1の軟判定データD
28が与えられた場合、この第1の軟判定データD28
に対して極性情報が「0」又は「1」のどちらであるか
を判定し、必要に応じて信頼性情報の値を反転させるよ
うに処理(以下、これを反転処理と呼ぶ)すると、得ら
れる第1の軟判定データの先頭から奇数番目の1シンボ
ルのデータが送信処理時に繰り返される元になるデータ
であると判断し、この奇数番目の1シンボルのデータを
順次元情報データD54Aとしてデータホールド36に
送出すると共に、当該先頭から偶数番目の1シンボルの
データを送信処理時に繰り返されてなるデータであると
判断し、この偶数番目の1シンボルのデータを順次繰返
し情報データD54Bとしてデータ比較器34及び加算
減算器35に送出する。
【0085】また極性判定器33は、2400〔bps 〕程度
の受信処理速度からなる第1の軟判定データD28が与
えられた場合、この第1の軟判定データD28に対して
反転処理した後、得られる第1の軟判定データの先頭か
ら次式(3)
【0086】
【数3】
【0087】で表されるna番目の1シンボルのデータ
を順次元情報データD54Aとしてデータホールド36
に送出すると共に、この元情報データD54Aに続く3
シンボルのデータをそれぞれ繰返し情報データD54B
としてデータ比較器34及び加算減算器35に順次送出
する。
【0088】さらに極性判定器33は、1200〔bps 〕程
度の受信処理速度からなる第1の軟判定データD28が
与えられた場合、この第1の軟判定データD28に対し
て反転処理した後、得られる第1の軟判定データの先頭
から次式(4)
【0089】
【数4】
【0090】で表されるnb番目の1シンボルのデータ
を順次元情報データD54Aとしてデータホールド36
に送出すると共に、この元情報データD54Aに続く7
シンボルのデータをそれぞれ繰返し情報データD54B
としてデータ比較器34及び加算減算器35に送出す
る。
【0091】データホールド36は、元情報データD5
4Aを一度ホールドし、当該元情報データD54Aのす
ぐ後につづく1つ目の繰返し情報データD54Bがそれ
ぞれデータ比較器34及び加算減算器35に与えられる
と、この元情報データD54Aをそれぞれデータ比較器
34及び加算減算器35に送出する。
【0092】データ比較器34は、元情報データD54
Aと、繰返し情報データD54Bとの最上位ビツト同士
と、下位3ビツト同士とをそれぞれ比較し、比較した最
上位ビツトの値が一致したときには、元情報データD5
4Aの最上位ビツトの値を新たな極性情報を表す新極性
情報データD55Aとして出力する(すなわち2つの極
性情報から1つの極性情報を得る)と共に、加算減算器
35に元情報データD54Aと繰返し情報データD54
Bとの下位3ビツトを加算させる加算制御データD56
を送出する。
【0093】またデータ比較器34は、比較した最上位
ビツト同士が不一致のときには、対応する下位3ビツト
同士を比較し、信頼性の高い下位3ビツトの格納された
元情報データD54A又は繰返し情報データD54Bの
最上位ビツトの値を新極性情報データD55Aとして出
力すると共に、加算減算器35に元情報データD54A
と繰返し情報データD54Bとの下位3ビツトにおい
て、信頼性の高い下位3ビツトの値からこれよりも信頼
性の低い下位3ビツトの値を減算させる減算制御データ
D57を送出する。
【0094】さらにデータ比較器34は、 384シンボル
の第1の軟判定データD28に対する比較処理が終了す
る毎に、この比較処理の間に比較した最上位ビツト同士
(すなわち極性情報同士)が不一致となつた数(以下、
これを極性不一致数と呼ぶ)を表す極性比較データD3
3A〜D33Cを生成し、これをデータ速度推定器28
に送出する。
【0095】加算減算器35は、データ比較器34から
与えられる加算制御データD56又は減算制御データD
57に基づいて、元情報データD54Aと繰返し情報デ
ータD54Bとの下位3ビツトの値を加算処理又は減算
処理し、これにより2つの信頼性の情報から新たな1つ
の信頼性の情報を得てこれを新信頼性情報データD55
Bとして出力する。
【0096】因みにこの加算減算器35は、 384シンボ
ルの第1の軟判定データD28に対するデータ処理中に
信頼性情報を加算処理して得られる加算結果がオーバー
フローした場合、当該オーバーフローした加算結果をリ
ミツタ処理して予め設定された最大値に固定する。
【0097】このようにしてデータ加算処理器26で
は、4800〔bps 〕程度の受信処理速度からなる第1の軟
判定データD28が与えられた場合、データ比較器34
及び加算減算器35により上述したデータ処理を繰り返
すようにして順次2シンボルのデータから最も確からし
い1つの極性情報を選択すると共に、この極性情報に対
する最も確からしい1つの信頼性情報を生成するように
して、これらをそれぞれ新極性情報データD55A及び
新信頼性情報データD55Bとしてビタビ復号器27に
送出する。
【0098】かくしてこのデータ加算処理器26では、
4800〔bps 〕程度の受信処理速度からなる 384シンボル
の第1の軟判定データD28から各シンボルのデータが
それぞれ新極性情報データD55A及び対応する新信頼
性情報データD55Bからなる 192シンボルの第2の軟
判定データD30を生成する。
【0099】またデータ加算処理器26では、2400〔bp
s 〕程度及び1200〔bps 〕程度の受信処理速度からなる
第1の軟判定データD28が与えられた場合、データ比
較器34及び加算減算器35から元情報データD54A
と、これに続く1つ目の繰返し情報データD54Bとの
データ処理により得られる新極性情報データD55A及
び新信頼性情報データD55Bをデータホールド36に
送出して一度ホールドさせる。
【0100】データホールド36は、極性判定器33か
らデータ比較器34及び加算減算器35にそれぞれ元情
報データD54Aにつづく2つ目の繰返し情報データD
54Bが与えられたとき、ホールドしている新極性情報
データD55A及び新信頼性情報データD55Bをデー
タ比較器34及び加算減算器35に送出する。
【0101】これによりデータ比較器34は、上述した
元情報データD54Aと、1つ目の繰返し情報データD
54Bとのデータ処理と同様にして新極性情報データD
55A及び新信頼性情報データD55Bと、2つ目の繰
返し情報データD54Bとから再び1つの新極性情報デ
ータD55Aを生成し、これをデータホールド36に送
出する。
【0102】また加算減算器35も上述した元情報デー
タD54Aと、1つ目の繰返し情報データD54Bとの
データ処理と同様にして新信頼性情報データD55B
と、2つ目の繰返し情報データD54Bとから再び1つ
の新信頼性情報データD55Bを生成し、これをデータ
ホールド36に送出する。
【0103】データホールド36は、データ比較器34
及び加算減算器35から新たに与えられる新極性情報デ
ータD55A及び新信頼性情報データD55Bを、当該
データ比較器34及び加算減算器35に元情報データD
54Aに続く3つ目の繰返し情報データD54Bが与え
られるまでホールドする。
【0104】このようにしてデータ加算処理器26で
は、元情報データD54Aに連続してつづく各繰返し情
報データD54Bのうち、最後尾に位置する繰返し情報
データD54Bがデータ比較器34及び加算減算器35
に与えられるまで、当該データ比較器34において繰返
し情報データD54Bと、1つ前のデータ処理で生成し
た新極性情報データD55A及び新信頼性情報データD
55Bとから再び新極性情報データD55Aを生成する
と共に、加算減算器35において繰返し情報データD5
4Bと、1つ前のデータ処理で生成した新信頼性情報デ
ータD55Bとから再び新信頼性情報データD55Bを
生成する。
【0105】そしてデータ加算処理器26では、データ
比較器34及び加算減算器35において、元情報データ
D54Aにつづく繰返し情報データD54Bのうち、最
後尾に位置する繰返し情報データD54Bが入力され、
これにより再び新極性情報データD55A及び新信頼性
情報データD55Bが生成されるとこれをビタビ復号器
27に送出させる。
【0106】このようにしてデータ加算処理器26で
は、2400〔bps 〕程度の受信処理速度からなる第1の軟
判定データD28が与えられた場合、順次4シンボルの
データから最も確からしい1つの極性情報を選択すると
共に、この極性情報に対する最も確からしい1つの信頼
性情報を生成するようにして、これらをそれぞれ新極性
情報データD55A及び新信頼性情報データD55Bと
してビタビ復号器27に送出する。
【0107】かくしてこのデータ加算処理器26では、
2400〔bps 〕程度の受信処理速度からなる 384シンボル
の第1の軟判定データD28から各シンボルのデータが
それぞれ新極性情報データD55A及び対応する新信頼
性情報データD55Bからなる96シンボルの第2の軟判
定データD31を生成する。
【0108】またこのデータ加算処理器26では、1200
〔bps 〕程度の受信処理速度からなる第1の軟判定デー
タD28が与えられた場合、順次8シンボルのデータか
ら最も確からしい1つの極性情報を選択すると共に、こ
の極性情報に対する最も確からしい1つの信頼性情報を
生成するようにして、これらをそれぞれ新極性情報デー
タD55A及び新信頼性情報データD55Bとしてビタ
ビ復号器27に送出する。
【0109】かくしてこのデータ加算処理器26では、
1200〔bps 〕程度の受信処理速度からなる 384シンボル
の第1の軟判定データD28から各シンボルのデータが
それぞれ新極性情報データD55A及び対応する新信頼
性情報データD55Bからなる48シンボルの第2の軟判
定データD32を生成する。
【0110】(5)ビタビ復号器の詳細構成 ここで図9及び図10に示すように、ビタビ復号器27
では、データ加算処理器26から出力された第2の軟判
定データD29〜D32がブランチメトリツク演算回路
38及びデータ誤り数推定回路39に与えられる。
【0111】ブランチメトリツク演算回路38は、第2
の軟判定データD29〜D32の順次1シンボルのデー
タから極性情報が「0」であるメトリツク値(確からし
さ)と極性情報が「1」であるメトリツク値とを求め
る。因みに極性情報が「0」及び「1」であるメトリツ
ク値(BM0 及びBM1 )は、例えば「0」から「F」まで
の16進数でこの「0」が最も確からしい値として表され
る(図10)。
【0112】またこのブランチメトリツク演算回路38
は、第2の軟判定データD29〜D32の先頭から順次
2シンボルのデータがそれぞれ(0、0)、(0、1)
(1、0)及び(1、1)の4種類の符号パターンであ
るメトリツク値(すなわち、ブランチメトリツク値)B
M(0、0)、BM(0、1)、BM(1、0)及びB
M(1、1)を次式(5)
【0113】
【数5】
【0114】で表されるメトリツク演算式により算出
し、かくして順次2シンボルのデータ毎に得られる4種
類のブランチメトリツク値をメトリツク値データD59
としてACS(Add Compare Select)演算回路40に送
出する。
【0115】ただしブランチメトリツク値は、2シンボ
ルのデータのうち、先頭の1シンボルのデータから得ら
れた「0」であるメトリツク値をBM0(A)と表し、
「1」であるメトリツク値をBM1(A)と表すと共
に、つづく1シンボルのデータから得られた「0」であ
るメトリツク値をBM0(B)と表し、「1」であるメ
トリツク値をBM1(B)と表す。
【0116】ACS演算回路40は、いわゆるトレリス
線図に基づいて各時刻毎の複数の状態(以下、これをス
テートと呼ぶ)にそれぞれその前時刻から遷移する2つ
のパスのうち、最尤のパスを選択するようになされてい
る。因みに拘束長Kが9に設定されたトレリス線図で
は、各時刻毎に次式(6)
【0117】
【数6】
【0118】で表される 256の独立したステートが存在
する。
【0119】従つてACS演算回路40は、ブランチメ
トリツク演算回路38から4種類のブランチメトリツク
値BM(0、0)、BM(0、1)、BM(1、0)及
びBM(1、1)を表すメトリツク値データD59が与
えられる毎に、パスメトリツク記憶部41から読出し信
号S11に基づいて前時刻のパスのメトリツク値(以
下、これをパスメトリツク値と呼ぶ)をメトリツクデー
タD60として読み出す。
【0120】そしてACS演算回路40は、ブランチメ
トリツク演算回路38から与えられたメトリツク値デー
タD59と、パスメトリツク記憶部41から読み出した
前時刻のメトリツクデータD60とに基づいて、現時刻
の 256のステートにそれぞれ前時刻から遷移する2のパ
スのうち、最尤のパスを選択(生き残りパスの選択)す
ると共に、当該選択したパスのパスメトリツク値を演算
し、得られたパスメトリツク値をメトリツクデータD6
0としてパスメトリツク記憶部41に送出して記憶させ
る。
【0121】またこのACS演算回路40は、このメト
リツクデータD60を最尤検出器42にも送出すると共
に、選択したパス(すなわち選択したパスの遷移前のス
テート)を表すパス選択情報データD61をパス選択情
報記憶部43に送出して記憶させる。
【0122】実際にこのようにパスメトリツク値を求め
る場合には、例えば 256のステートを2桁の16進数
(「00」から「FF」まで)を用い、かつ現時刻で演
算により求める新たな(new )ステートと、その前時刻
(old )のステートとをそれぞれ「00(new )」から
「FF(new )」と、「00(old )」から「FF(ol
d)」とで表すと共に、この 256のステートにおける新
たなパスメトリツク値と、前時刻のパスメトリツク値と
をそれぞれ「S00(new )」から「SFF(new)」
と、「S00(old )」から「SFF(old )」と表
し、新たな「00(new )」のステートにおけるパスの
選択を考えると、この「00(new )」のステートに
は、その前時刻の「00(old )」のステートから
(0、0)の符号パターンを生じたパスと、「80(ol
d )」のステートから(1、1)の符号パターンを生じ
たパスとが遷移する。
【0123】従つてこの現時刻の「00(new )」のス
テートにおける最尤のパスメトリツク値「S00(new
)」は、ブランチメトリツク値BM(0、0)、BM
(0、1)、BM(1、0)及びBM(1、1)と、前
時刻のパスメトリツク値「S00(old )」及び「S8
0(old )」とに基づいて次式(7)
【0124】
【数7】
【0125】で表す演算式によつて求めることができ
る。かくして現時刻の 256の各ステートにおいて、この
(7)式を用いて順次求めることができる。ただしパス
メトリツク値の最尤状態は「0」で表すことから、この
「0」よりも値が大きくなる毎にメトリツク値(確から
しさ)は低くなる。
【0126】最尤検出器42は、ACS演算回路40か
ら 256のステート分のメトリツクデータD60が与えら
れる毎に、この 256のステートにそれぞれ対応するパス
メトリツク値から1つの最尤のパスメトリツク値(すな
わち、最も小さい値でなるパスメトリツク値)を選択
し、これを対応するステートの番号と共に最尤メトリツ
クデータD63としてデータ推定回路44に送出する。
【0127】また最尤検出器42は、1つの第2の軟判
定データD29に対する最後の 256のステート分のメト
リツクデータD60から1つの最尤のパスメトリツク値
を選択したときのみ、得られた最尤メトリツクデータD
63をデータ推定回路44に送出すると共に、当該選択
した最尤のパスメトリツク値を表す最尤パスメトリツク
データD39A〜D39Dと、第1〜第4の復号データ
D35〜D38の最後尾のデータでなるこの最尤のパス
メトリツク値に対応する最尤の最終ステート番号を表す
最尤ステートデータD41A〜D41Dとをデータ速度
推定器28に送出する。
【0128】データ推定回路44は、最尤メトリツクデ
ータD63が与えられる毎に、当該最尤メトリツクデー
タD63が表すステート番号に基づいて読出し信号S1
2を生成してこれをパス選択情報記憶部43に送出し、
このステートの1つ前のステートまで順次生き残りパス
が遷移して通過した全てのステートをパス選択データ6
5として読み出す。
【0129】これによりデータ推定回路44は、順次与
えられる最尤メトリツクデータD63及びそれぞれ対応
するパス選択データD65に基づいて復号データを推定
(最尤復号を実行)し、かくして得られた第1〜第4の
復号データD35〜D38をデータ誤り数推定回路39
及び誤り検出器29に送出する。
【0130】ここでデータ誤り数推定回路39は、第1
〜第4の復号データD35〜D38を畳込み符号化し、
かくして得られる符号化データと、対応する第2の軟判
定データD29〜D32とを比較してデータの推定誤り
数を検出すると共に、この検出結果を表す推定誤り数デ
ータD40A〜D40Dをデータ速度推定器28に送出
する。
【0131】実際上図11及び図12に示すように、デ
ータ誤り数推定回路39では、第1〜第4の復号データ
D35〜D38が、拘束長Kが9に設定され、かつ符号
化率Rが1/2に設定された畳込み符号器46に与えら
れ、当該畳込み符号器46によりこの第1〜第4の復号
データD35〜D38が畳込み符号化されて得られる符
号化データD67が比較回路47に与えられる。
【0132】すなわち畳込み符号器46は、シフトレジ
スタを構成する例えば8段の遅延回路(DFF)50A
〜50Hにより第1〜第4の復号データD35〜D38
を順次1ビツトづつ所定時間遅延させ、第1の加算器5
1により次式(8)
【0133】
【数8】
【0134】で表される生成多項式G0 に基づいてこの
畳込み符号器46に与えられる第1〜第4の復号データ
D35〜D38の1ビツトのデータ(以下、これを入力
データと呼ぶ)と、遅延回路50A、50B、50C、
50E、50G及び50Hからそれぞれ出力される1ビ
ツトのデータとを加算し、これにより得られる第1の加
算データG0 を比較回路47に送出すると共に、第2の
加算器52により次式(9)
【0135】
【数9】
【0136】で表される生成多項式G1 に基づいて入力
データと、遅延回路50B、50C、50D及び50H
からそれぞれ出力される1ビツトのデータとを加算し、
これにより得られる第2の加算データG1 を比較回路4
7に送出する。
【0137】このようにして畳込み符号器46は、第1
〜第4の復号データD35〜D38の1ビツトのデータ
に対して順次2ビツトのデータを生成するようにして当
該第1〜第4の復号データD35〜D38を畳込み符号
化する(図11)。
【0138】またデータ誤り数推定回路39では、第2
の軟判定データD29〜D32が記憶回路53に与えら
れ、当該記憶回路53は、この第2の軟判定データD2
9〜D32の先頭から順次1シンボルのデータの極性情
報のみを記憶し、畳込み符号器46から順次出力される
第1の加算データG0 と第2の加算データG1 とに同期
させて対応する極性情報を順次極性情報データD68と
して比較回路47に送出する。
【0139】比較回路47は、同期して与えられた対応
する第1の加算データG0 と極性情報データD68とが
それぞれ表す値(「0」又は「1」)を比較すると共
に、第2の加算データG1 と対応する極性情報データD
68とがそれぞれ表す値(「0」又は「1」)を比較す
るようにして、不一致の比較結果を得る毎にこれを表す
不一致データD69をカウンタ54に送出する。
【0140】カウンタ54は、不一致データD69が与
えられる毎にカウントし、比較回路47において9600
〔bps 〕程度、4800〔bps 〕程度、2400〔bps 〕程度、
1200〔bps 〕程度からなる第2の軟判定データD29〜
D32と、対応する第1〜第4の復号データD35〜D
38との極性情報の比較が終了すると、このときのカウ
ント値(すなわち、第1〜第4の復号データD35〜D
38に発生したと推定される誤り数)を推定誤り数デー
タD40A〜D40Dとしてデータ速度推定器28に送
出する。
【0141】(6)データ速度推定器による送信処理速
度の推定 ここでデータ速度推定器28において送信処理速度を推
定する際に用いる極性の不一致数、最尤のパスメトリツ
ク値、推定誤り数、最尤の最終ステート番号及び誤り検
出の検出結果について説明する。
【0142】この場合極性の不一致は、極性情報の1つ
の繰返し範囲を越えて連続する極性情報(「0」又は
「1」)が比較的少なく、かつ送信処理速度よりも低速
な速度でなる受信処理速度が用いられた場合や、第1の
軟判定データD28に比較的多く誤りが発生している場
合に生じる。
【0143】また最尤のパスメトリツク値は、第2の軟
判定データD29〜D32の極性情報にほとんど誤りが
発生せずにビタビ復号器27の回線状態(以下、これを
単に回線状態と呼ぶ)が比較的高い場合や、信頼性の比
較的高い受信データD7が実際に用いられた送信処理速
度よりも高速な速度でなる受信処理速度で受信処理され
ることにより減衰し、この結果信頼性の比較的低い第2
の軟判定データD29〜D32が得られた場合等に、比
較的小さな値となる(すなわち、確からしさが比較的高
くなる)。
【0144】これに対して最尤のパスメトリツク値は、
第2の軟判定データD29〜D32の極性情報に比較的
多くの誤りが発生してブランチメトリツク値が実際とは
異なる値となるような回線状態が比較的わるい場合や、
信頼性の比較的低い受信データD7が実際に用いられた
送信処理速度よりも低速な速度でなる受信処理速度で受
信処理され、この結果信頼性の比較的高い第2の軟判定
データD29〜D32が得られた場合、さらには第2の
軟判定データD29〜D32が実際に用いられた送信処
理速度よりも高速な速度でなる受信処理速度でビタビ復
号された場合に連続性(「0」又は「1」の連続)を失
いやすい符号パターンの場合等に、比較的大きな値とな
る(すなわち、確からしさが比較的低くなる)。
【0145】さらに推定誤り数は、第2の軟判定データ
D29〜D32をビタビ復号してから畳込み符号化する
までの間の伝送路の品質が比較的高く、極性情報の誤り
が比較的少ない場合や、比較的低速(9600〔bps 〕程度
よりも低速)な受信処理速度が用いられて得られた第2
の軟判定データD30〜D32おいて同一の極性情報が
連続しているような場合等に比較的小さな値となる。
【0146】これに対して推定誤り数は、第2の軟判定
データD29〜D32をビタビ復号してから畳込み符号
化するまでの間の伝送路の品質が比較的低く、極性情報
に比較的多くの誤りが発生した場合や、実際に用いられ
た送信処理速度と異なる速度でなる受信処理速度で受信
処理された場合に比較的大きな値となる。
【0147】最尤の最終ステート番号は、第1〜第4の
復号データD35〜D38の最後尾のデータを表すもの
であり、送信処理時、音声データD1の最後尾に「0」
でなる8ビツトのデータ量を有するテールビツトを付加
して畳込み符号化していることにより、復調データD8
を実際に用いられた送信処理速度と同じ速度でなる受信
処理速度で受信処理し、かつ第1〜第4の復号データD
35〜D38に誤りが発生していなければテールビツト
によつて決まる基準値(すなわち「0」)となる。
【0148】これに対してこの最終ステート番号は、実
際に用いられた送信処理速度とは異なる速度でなる受信
処理速度で受信処理した場合に基準値よりも大きい値と
なるものの、復調データD8を実際に用いられた送信処
理速度と同じ速度でなる受信処理速度で受信処理した場
合でも、第1〜第4の復号データD35〜D38に誤り
が発生していると基準値よりも大きい値となる。
【0149】誤り検出の検出結果は、回線状態が比較的
良く、第1及び第2の復号データD35及びD36にほ
とんど誤りが発生していない場合、送信処理速度と同じ
速度でなる受信処理速度で受信処理されて得られた第1
又は第2の復号データD35又はD36に対して誤りが
ほとんど発生していないことを表すと共に、この送信処
理速度とは異なる速度でなる受信処理速度で受信処理さ
れて得られた第1又は第2の復号データD35又はD3
6に対して誤りが発生していることを表す。
【0150】これに対して誤り検出の検出結果は、回線
状態が比較的わるく、第1又は第2の復号データD35
又はD36に誤りが発生している場合、送信処理速度と
同じ速度でなる受信処理速度で受信処理されて得られた
第1又は第2の復号データD35又はD36に対して誤
りが発生していることを表すことができるものの、この
送信処理速度とは異なる速度でなる受信処理速度で受信
処理されて得られた第1又は第2の復号データD35又
はD36に対して誤りが発生していないことを表す場合
がある。
【0151】ところでデータ速度推定器28において、
実際に最終ステート番号を送信処理速度の推定に用いる
には、テールビツトによつて決まる基準値となるステー
ト番号からこの最終ステート番号までの距離(以下、こ
れを符号間距離と呼ぶ)を求め、この符号間距離として
用いる。
【0152】すなわち復調データD8の最後尾において
テールビツトを畳込み符号化することにより生成された
16シンボル分のデータを復号する場合、この16シンボル
のデータに亘つて極性情報が最低いくつ誤れば(すなわ
ち、送信処理速度と受信処理速度が異なると第1〜第4
の復号データD35〜D38の最後尾のデータがテール
ビツトではなくなることから)、最尤の最終ステート番
号がいくつになるかを予め求めることができることか
ら、図13に示すように、上述したビタビ復号器27に
おいて復号処理時に取り得る 256のステート番号SB
と、それぞれ対応する16シンボルのデータに亘る極性情
報の最低誤り数でなる符号間距離FKとからなるデータ
テーブルDTをコントローラ7の内部に設けられた記憶
部に予め記憶しておく。
【0153】これによりデータ速度推定器28は、受信
処理時、ビタビ復号器27から最尤ステートデータD4
1A〜D41Dが与えられると、コントローラ7からこ
のデータテーブルDTを読み出し、最尤ステートデータ
D41A〜S41Dに基づいて得られる最尤の最終ステ
ート番号に対応する符号間距離FKをデータテーブルD
Tから選定するようにして、この選定した符号間距離F
Kを送信処理速度の推定に用いるようになされている。
【0154】またこのデータ速度推定器28は、極性の
不一致数、最尤のパスメトリツク値及び推定誤り数が、
それぞれ4種類の受信処理速度に応じた受信処理によつ
て(すなわち、送信処理速度によつてデータが繰り返さ
れているため)異なる演算処理回数によつて得られ、従
つてデータ量がそれぞれ異なるために送信処理速度の推
定処理において単純に比較することができない。
【0155】従つてこのデータ速度推定器28は、4種
類の受信処理速度に応じた受信処理によつて極性の不一
致数、最尤のパスメトリツク値及び推定誤り数が与えら
れると、送信処理速度の推定処理に先立ち、これら極性
の不一致数、最尤のパスメトリツク値及び推定誤り数の
データ量を補正するようになされている。
【0156】すなわち図14に示すように、極性の不一
致数は、4800〔bps 〕程度の受信処理速度に応じた受信
処理(以下、これを第2の受信処理と呼ぶ)によつて得
られる極性の不一致数と、2400〔bps 〕程度の受信処理
速度に応じた受信処理(以下、これを第3の受信処理と
呼ぶ)によつて得られる極性の不一致数と、1200〔bps
〕程度の受信処理速度に応じた受信処理(以下、これ
を第4の受信処理と呼ぶ)によつて得られる極性の不一
致数とのデータ量の比率が1対2対4程度となる。
【0157】従つてデータ速度推定器28は、第2の受
信処理によつて得られる極性の不一致数を4倍して用い
ると共に、第3の受信処理によつて得られる極性の不一
致数を2倍して用い、さらに第4の受信処理によつて得
られる極性の不一致数はそのまま用いる。
【0158】また最尤のパスメトリツク値は、9600〔bp
s 〕程度の受信処理速度に応じた受信処理(以下、これ
を第1の受信処理と呼ぶ)によつて得られる最尤のパス
メトリツク値と、第2の受信処理によつて得られる最尤
のパスメトリツク値と、第3の受信処理によつて得られ
る最尤のパスメトリツク値と、第4の受信処理によつて
得られる最尤のパスメトリツク値とのデータ量の比率が
8対4対2対1程度となる。
【0159】従つてデータ速度推定器28は、第1の受
信処理によつて得られる最尤のパスメトリツク値をその
まま用いると共に、第2の受信処理によつて得られる最
尤のパスメトリツク値を2倍にして用い、第3の受信処
理によつて得られる最尤のパスメトリツク値を4倍にし
て用いると共に、第4の受信処理によつて得られる最尤
のパスメトリツク値を8倍にして用いる。
【0160】さらに推定誤り数は、第1の受信処理によ
つて得られる推定誤り数と、第2の受信処理によつて得
られる推定誤り数と、第3の受信処理によつて得られる
推定誤り数と、第4の受信処理によつて得られる推定誤
り数とのデータ量の比率が8対4対2対1程度となる。
【0161】従つてデータ速度推定器28は、第1の受
信処理によつて得られる推定誤り数をそのまま用いると
共に、第2の受信処理によつて得られる推定誤り数を2
倍にして用い、第3の受信処理によつて得られる推定誤
り数を4倍にして用いると共に、第4の受信処理によつ
て得られる推定誤り数を8倍にして用いる。
【0162】(7)送信処理速度の推定処理手順 ここで実際上データ速度推定器28は、復調データD8
に対する第1〜第4の受信処理により極性比較データD
33A〜D33C、最尤パスメトリツクデータD39A
〜D39D、推定誤り数データD40A〜D40D、最
尤ステートデータD41A〜D41D及び誤り検出デー
タD42A及びD42Bが得られ、これら極性比較デー
タD33A〜D33C、最尤パスメトリツクデータD3
9A〜D39D、推定誤り数データD40A〜D40D
をそれぞれ補正すると共に、最尤ステートデータD41
A〜D41Dに対応する符号間距離FKを選定すると、
図15〜図19に示す送信処理速度推定処理手順RT1
を開始してステツプSP1からステツプSP2に進む。
【0163】この場合データ速度推定器28は、このス
テツプSP2において誤り検出データD42Aに基づい
て対応する第1の復号データD35に誤りが発生してい
るか否かを判断する。
【0164】このステツプSP2において肯定結果を得
ることは、第1の復号データD35に誤りが発生してい
ないことを表し、この場合データ速度推定器28は、ス
テツプSP3に進んで誤り検出データD42Bに基づい
て対応する第2の復号データD36に誤りが発生してい
るか否かを判断する。
【0165】このステツプSP3において肯定結果を得
ることは、第2の復号データD36に誤りが発生してい
ないことを表し、この場合データ速度推定器28は、ス
テツプSP4に進んで推定誤り数データD40Aを補正
した値(以下、これを第1の補正推定誤り数データと呼
ぶ)が、推定誤り数データD40Bを補正した値(以
下、これを第2の補正推定誤り数データと呼ぶ)よりも
小さい値であるか否を判断する。
【0166】このステツプSP4において肯定結果を得
ることは、第1の補正推定誤り数データの値が第2の補
正推定誤り数データの値よりも小さいことにより第1の
受信処理におけるビタビ復号が第2の受信処理における
ビタビ復号よりも正しく行われ、この結果推定しようと
している送信処理速度が9600〔bps 〕程度でなる可能性
が高いことを意味し、この場合データ速度推定器28
は、第1の受信処理における誤り検出の検出結果が正し
い結果であるかどうかを判断するためにステツプSP5
に進み、第1の補正推定誤り数データが予め設定された
16進数で表される例えば45でなる第1のしきい値よりも
小さい値であるか否かを判断する。
【0167】このステツプSP5において肯定結果を得
ることは、第1の補正推定誤り数データの値が第1のし
きい値よりも小さいことにより第1の受信処理における
ビタビ復号が正しく行われ、この結果推定しようとして
いる送信処理速度が9600〔bps 〕程度でなる可能性がさ
らに高くなつたことを意味し、この場合データ速度推定
器28は、ステツプSP6に進んで第2の補正推定誤り
数データと、推定誤り数データD40Cを補正した値
(以下、これを第3の補正推定誤り数データと呼ぶ)
と、推定誤り数データD40Dを補正した値(以下、こ
れを第2の補正推定誤り数データと呼ぶ)とのうち、最
も値の小さいものを第1の補正推定誤り数データから減
算し、得られた減算結果の値が予め設定された16進数で
表される例えば20でなる第2のしきい値よりも小さい値
であるか否かを判断する。
【0168】このステツプSP5において肯定結果を得
るとことは、第1の受信処理における誤り検出の検出結
果が正しいものであり、第1の受信処理が正しく行われ
たことを意味し、この場合データ速度推定器28は、ス
テツプSP7に進み、実際に送信処理時に用いられた送
信処理速度が9600〔bps 〕程度でなると推定すると共
に、第1の原データD44に誤りが発生していないと推
定し、この後ステツプSP8に進んで送信処理速度推定
処理手順RT1を終了する。
【0169】これに対してこのステツプSP2おいて否
定結果を得ることは、第1の復号データD35に誤りが
発生していることにより、推定しようとしている送信処
理速度が9600〔bps 〕程度でなる可能性が低いことを意
味し、この場合データ速度推定器28は、ステツプSP
9に進んで誤り検出データD42Bに基づいて対応する
第2の復号データD36に誤りが発生しているか否かを
判断する。
【0170】このステツプSP9において肯定結果を得
ることは、第2の復号データD36に誤りが発生してい
ないことにより推定しようとしている送信処理速度が48
00〔bps 〕程度でなる可能性が高いことを意味し、この
場合データ速度推定器28は、第2の受信処理における
誤り検出の検出結果が正しい結果であるかどうかを判断
するためにステツプSP10に進み、第2の補正推定誤
り数データが予め設定された16進数で表される例えば47
でなる第3のしきい値よりも小さい値であるか否かを判
断する。
【0171】このステツプSP10において肯定結果を
得ることは、第2の補正推定誤り数データの値が第3の
しきい値よりも小さいことにより第2の受信処理におけ
るビタビ復号が正しく行われ、この結果推定しようとし
ている送信処理速度が4800〔bps 〕程度でなる可能性が
さらに高くなつたことを意味し、この場合データ速度推
定器28は、ステツプSP11に進んで第1の補正推定
誤り数データと、第3の補正推定誤り数データと、第2
の補正推定誤り数データとのうち、最も値の小さいもの
を第2の補正推定誤り数データから減算し、得られた減
算結果の値が第2のしきい値よりも小さい値であるか否
かを判断する。
【0172】このステツプSP11において肯定結果を
得るとことは、第2の受信処理における誤り検出の検出
結果が正しいものであり、第2の受信処理が正しく行わ
れたことを意味し、この場合データ速度推定器28は、
ステツプSP12に進んで実際に送信処理時に用いられ
た送信処理速度が4800〔bps 〕程度であると推定すると
共に、第2の原データD45に誤りが発生していないと
推定し、この後ステツプSP8に進んで送信処理速度推
定処理手順RT1を終了する。
【0173】因みに上述したステツプSP3において否
定結果を得ることは、第2の受信処理によつて得られた
第2の復号データD36に誤りが発生していることを意
味することから、この場合データ速度推定器28は、ス
テツプSP5に進む。
【0174】またステツプSP4において否定結果を得
ることは、第1の補正推定誤り数データの値が第2の補
正推定誤り数データの値よりも大きいことにより第1の
受信処理におけるビタビ復号よりも第2の受信処理にお
けるビタビ復号が正しく行われ、この結果推定しようと
している送信処理速度が9600〔bps 〕程度よりも4800
〔bps 〕程度でなる可能性が高いことを意味し、この場
合データ速度推定器28はステツプSP10に進む。
【0175】さらにステツプSP5及びステツプSP6
において否定結果を得ることは、第1の受信処理におけ
るビタビ復号が正しく行われなかつたことを意味し、こ
の場合データ速度推定器28はステツプSP13に進
む。
【0176】さらにステツプSP9において否定結果を
得ることは、第2の復号データD36に誤りが発生して
いることを意味すると共に、ステツプSP10及びステ
ツプSP11において否定結果を得ることは、第2の受
信処理におけるビタビ復号が正しく行われなかつたこと
を意味し、この場合データ速度推定器28はステツプS
P13に進む。
【0177】ここでこのデータ速度推定器28は、この
ステツプSP13において、第1〜第4の補正推定誤り
数データのうち、最も値の小さいものに対応する受信処
理速度と、最尤ステートデータD41A〜D41Dに対
応する符号間距離のうち、最も値の小さいものに対応す
る受信処理速度とが一致するか否かを判断する。
【0178】このステツプSP13において肯定結果を
得ることは、誤りの最も少ない状態でビタビ復号が行わ
れた受信処理速度と、テールビツトに最も収束するよう
にビタビ復号が行われた受信処理速度とが一致すること
により、この受信処理速度(以下、これを第1の受信処
理速度と呼ぶ)が推定しようとしている送信処理速度で
あると判断することができ、従つてこのときデータ速度
推定器28は、ステツプSP14に進んでこの第1の受
信処理速度が9600〔bps 〕程度であるか否かを判断す
る。
【0179】そしてデータ速度推定器28は、このステ
ツプSP14において肯定結果を得ると(すなわち第1
の受信処理速度が9600〔bps 〕程度でなる)、ステツプ
SP15に進み、実際に送信処理時に用いられた送信処
理速度が9600〔bps 〕程度でなると推定するものの、上
述したステツプSP5又はステツプSP6の否定結果に
基づいて第1の原データD44に誤りが発生していると
推定し、この後ステツプSP8に進んでこの送信処理速
度推定処理手順RT1を終了する。
【0180】またこのデータ速度推定器28は、ステツ
プSP14において否定結果を得ると、ステツプSP1
6に進んで第1の受信処理速度が4800〔bps 〕程度であ
るか否かを判断し、当該ステツプSP16において肯定
結果を得ると(すなわち第1の受信処理速度が4800〔bp
s 〕程度でなる)、ステツプSP17に進んで実際に送
信処理に用いられた送信処理速度が4800〔bps 〕程度で
なると推定するものの、上述したステツプSP9、ステ
ツプSP10又はステツプSP11の否定結果に基づい
て第2の原データD45に誤りが発生していると推定
し、この後ステツプSP8に進んでこの送信処理速度推
定処理手順RT1を終了する。
【0181】これに対してデータ速度推定器28は、こ
のステツプSP16において否定結果を得た場合、ステ
ツプSP18に進み、第1の受信処理速度が2400〔bps
〕程度であるか否かを判断し、このステツプSP18
において肯定結果を得ると(すなわち第1の受信処理速
度が2400〔bps 〕程度でなる)、ステツプSP19に進
んで第3の補正推定誤り数データが第2のしきい値より
も小さいか否かを判断する。
【0182】このステツプSP19において肯定結果を
得ることは、第3の補正推定誤り数データの値が第2の
しきい値よりも小さいことにより第3の受信処理におけ
るビタビ復号が正しく行われたことを意味し、この場合
データ速度推定器28は、ステツプSP20に進んで実
際に送信処理に用いられた送信処理速度が2400〔bps〕
程度でなると推定すると共に、第3の原データD46に
誤りが発生していないと推定し、この後ステツプSP8
に進んでこの送信処理速度推定処理手順RT1を終了す
る。
【0183】これに対してこのステツプSP19におい
て否定結果を得ることは、第3の補正推定誤り数データ
の値が第2のしきい値よりも大きいことにより第3の受
信処理におけるビタビ復号が正しく行われなかつたこと
を意味し、この場合データ速度推定器28は、ステツプ
SP21に進んで実際に送信処理に用いられた送信処理
速度が2400〔bps 〕程度でなると推定するものの、第3
の原データD46に誤りが発生していると推定し、この
後ステツプSP8に進んでこの送信処理速度推定処理手
順RT1を終了する。
【0184】またデータ速度推定器28は、ステツプS
P18において否定結果を得た場合、第1の受信処理速
度が1200〔bps 〕程度であると判断してステツプSP2
2に進み、第4の補正推定誤り数データが第2のしきい
値よりも小さいか否かを判断する。
【0185】このステツプSP22において肯定結果を
得ることは、第4の補正推定誤り数データの値が第2の
しきい値よりも小さいことにより第4の受信処理におけ
るビタビ復号が正しく行われたことを意味し、この場合
データ速度推定器28は、ステツプSP23に進んで実
際に送信処理に用いられた送信処理速度が1200〔bps〕
程度でなると推定すると共に、第4の原データD47に
誤りが発生していないと推定し、この後ステツプSP8
に進んでこの送信処理速度推定処理手順RT1を終了す
る。
【0186】これに対してこのステツプSP22におい
て否定結果を得ることは、第4の補正推定誤り数データ
の値が第2のしきい値よりも大きいことにより第4の受
信処理におけるビタビ復号が正しく行われなかつたこと
を意味し、この場合データ速度推定器28は、ステツプ
SP24に進んで実際に送信処理に用いられた送信処理
速度が1200〔bps 〕程度でなると推定するものの、第4
の原データD47に誤りが発生していると推定し、この
後ステツプSP8に進んでこの送信処理速度推定処理手
順RT1を終了する。
【0187】ここで上述したステツプSP13において
否定結果を得ることは、誤りの最も少ない状態でビタビ
復号が行われた受信処理速度と、テールビツトに最も収
束するようにビタビ復号が行われた受信処理速度とが異
なることにより、この時点で送信処理速度の候補が少な
くとも2種類存在することを意味し、この場合データ速
度推定器28は、ステツプSP25に進んで第1〜第4
の補正推定誤り数データのうち、最も値の小さいものに
対応する受信処理速度(以下、これを第2の受信処理速
度と呼ぶ)を検出する。
【0188】この後データ速度推定器28は、ステツプ
SP26に進んでこの第2の受信処理速度が9600〔bps
〕程度であるか否かを判断し、当該ステツプSP26
において肯定結果を得ると(すなわち第2の受信処理速
度が9600〔bps 〕程度でなる)、ステツプSP27に進
んで実際に送信処理時に用いられた送信処理速度が9600
〔bps 〕程度でなると推定するものの、上述したステツ
プSP5又はステツプSP6の否定結果に基づいて第1
の原データD44に誤りが発生していると推定し、この
後ステツプSP8に進んでこの送信処理速度推定処理手
順RT1を終了する。
【0189】これに対してこのデータ速度推定器28
は、ステツプSP26において否定結果を得た場合、ス
テツプSP28に進み、第2の受信処理速度が4800〔bp
s 〕程度であるか否かを判断し、当該ステツプSP28
において肯定結果を得ると(すなわち第2の受信処理速
度が4800〔bps 〕程度でなる)、ステツプSP29に進
んで実際に送信処理に用いられた送信処理速度が4800
〔bps 〕程度でなると推定するものの、上述したステツ
プSP9、ステツプSP10又はステツプSP11の否
定結果に基づいて第2の原データD45に誤りが発生し
ていると推定し、この後ステツプSP8に進んで送信処
理速度推定処理手順RT1を終了する。
【0190】またこのデータ速度推定器28は、ステツ
プSP28において否定結果を得た場合、ステツプSP
30に進んで第2の受信処理速度が2400〔bps 〕程度で
あるか否かを判断し、当該ステツプSP30において肯
定結果を得ると(すなわち第2の受信処理速度が2400
〔bps 〕程度でなる)ステツプSP31に進んで第3の
補正推定誤り数データの値が第2のしきい値よりも小さ
いか否かを判断する。
【0191】このステツプSP31において肯定結果を
得ることは、第3の補正推定誤り数データの値が第2の
しきい値よりも小さいことにより第3の受信処理におけ
るビタビ復号が正しく行われたことを意味し、この場合
データ速度推定器28は、ステツプSP32に進んで実
際に送信処理に用いられた送信処理速度が2400〔bps〕
程度でなると推定すると共に、第3の原データD46に
誤りが発生していると推定し、この後ステツプSP8に
進んで送信処理速度推定処理手順RT1を終了する。
【0192】これに対してこのステツプSP31におい
て否定結果を得ることは、第3の補正推定誤り数データ
の値が第2のしきい値よりも大きいことにより第3の受
信処理におけるビタビ復号が正しく行われなかつたこと
を意味し、この場合データ速度推定器28は、ステツプ
SP33に進んでこの第3の補正推定誤り数データの値
を第2のしきい値よりもわずかに大きい値でなる予め設
定された16進数で表される例えば30でなる第4のしきい
値よりも小さい値であるか否かを判断する。
【0193】このステツプSP33において肯定結果を
得ることは、第3の補正推定誤り数データの値が当該第
3の補正推定誤り数データに基づいて送信処理速度を推
定し得る許容範囲内であることを意味し、この場合デー
タ速度推定器28は、ステツプSP34に進んで実際に
送信処理に用いられた送信処理速度が2400〔bps 〕程度
でなると推定するものの、第3の原データD46に誤り
が発生していると推定し、この後ステツプSP8に進ん
で送信処理速度推定処理手順RT1を終了する。
【0194】これに対してこのステツプSP33におい
て否定結果を得ることは、第3の補正推定誤り数データ
の値が第4のしきい値よりも大きいことにより推定しよ
うとしている送信処理速度が2400〔bps 〕程度である可
能性が低下したことを意味し、この場合データ速度推定
器28は、ステツプSP35に進んで第3の補正推定誤
り数データの値が第4のしきい値よりもさらに大きな値
でなる予め設定された16進数で表される例えば40でなる
第5のしきい値よりも小さい値であるか否かを判断す
る。
【0195】このステツプSP35において肯定結果を
得ることは、第3の補正推定誤り数データの値が第5の
しきい値よりも小さいことにより推定しようとしている
送信処理速度が2400〔bps 〕程度である可能性があるこ
とを意味し、この場合データ速度推定器28は、ステツ
プSP36に進み、4種類の最尤パスメトリツクデータ
D39A〜D39Dをそれぞれ補正した値のうち、最も
値の小さいものに対応する受信処理速度(以下、これを
第3の受信処理速度と呼ぶ)が2400〔bps 〕程度でなる
か否かを判断する。
【0196】そしてデータ速度推定器28は、このステ
ツプSP36において肯定結果を得ると(すなわち第3
の受信処理速度が2400〔bps 〕程度でなる)、ステツプ
SP37に進んで実際に送信処理に用いられた送信処理
速度が2400〔bps 〕程度でなると推定するものの、第3
の原データD46に誤りが発生していると推定し、この
後ステツプSP8に進んで送信処理速度推定処理手順R
T1を終了する。
【0197】またこのデータ速度推定器28は、ステツ
プSP35又はステツプSP36において否定結果を得
ると、推定しようとしている送信処理速度が2400〔bps
〕程度ではないと判断し、ステツプSP38に進んで
第3の受信処理速度が9600〔bps 〕程度であるか否かを
判断する。
【0198】そしてこのデータ速度推定器28は、この
ステツプSP38において肯定結果を得ると(すなわち
第3の受信処理速度が9600〔bps 〕程度でなる)、ステ
ツプSP39に進んで実際に送信処理時に用いられた送
信処理速度が9600〔bps 〕程度でなると推定するもの
の、上述したステツプSP5又はステツプSP6の否定
結果に基づいて第1の原データD44に誤りが発生して
いると推定し、この後ステツプSP8に進んで送信処理
速度推定処理手順RT1を終了する。
【0199】これに対してこのデータ速度推定器28
は、ステツプSP38において否定結果を得ると、ステ
ツプSP40に進んで第3の受信処理速度が4800〔bps
〕程度であるか否かを判断する。
【0200】データ速度推定器28は、このステツプS
P40において肯定結果を得ると(すなわち第3の受信
処理速度が4800〔bps 〕程度でなる)、ステツプSP4
1に進んで実際に送信処理に用いられた送信処理速度が
4800〔bps 〕程度でなると推定するものの、上述したス
テツプSP9、ステツプSP10又はステツプSP11
の否定結果に基づいて第2の原データD45に誤りが発
生していると推定し、この後ステツプSP8に進んで送
信処理速度推定処理手順RT1を終了する。
【0201】またこのデータ速度推定器28は、このス
テツプSP40において否定結果を得ると、推定しよう
としている送信処理速度が1200〔bps 〕程度である可能
性があることにより、ステツプSP42に進んで極性比
較データD33Dを補正した値(以下、これを第4の補
正極性比較データと呼ぶ)が予め設定された16進数で表
される例えば50でなる第6のしきい値よりも小さい値で
あるか否かを判断する。
【0202】このステツプSP42において肯定結果を
得ることは、第4の補正極性比較データの値が第6のし
きい値よりも小さいことにより1200〔bps 〕程度の受信
処理速度からなる第1の軟判定データD28における極
性情報の繰り返しパターンが1200〔bps 〕程度の送信処
理速度からなる繰返しデータD26における極性情報の
繰り返しパターンに比較的近いことを意味し、この場合
データ速度推定器28は、ステツプSP43に進んで実
際に送信処理に用いられた送信処理速度が1200〔bps 〕
程度でなると推定する。
【0203】ただしこの場合データ速度推定器28は、
第1〜第4の補正推定誤り数データのうち、最も小さい
値が第3の補正推定誤り数データでなることにより(上
述したステツプSP30)、このステツプSP43にお
いて第4の受信処理におけるビタビ復号が正しく行われ
なかつたと判断して第4の原データD47に誤りが発生
していると推定し、この後ステツプSP8に進んで送信
処理速度推定処理手順RT1を終了する。
【0204】またステツプSP42において否定結果を
得ることは、第4の補正極性比較データの値が第6のし
きい値よりも大きいことにより、1200〔bps 〕程度の受
信処理速度からなる第1の軟判定データD28における
極性情報の繰り返しパターンが1200〔bps 〕程度の送信
処理速度からなる繰返しデータD25における極性情報
の繰り返しパターンとは異なることを意味し、この場合
データ速度推定器28は、ステツプSP44に進んで上
述したステツプSP30の肯定結果に基づいて実際に送
信処理に用いられた送信処理速度が2400〔bps 〕程度で
なると推定するものの、第3の原データD46に誤りが
発生していると推定し、この後ステツプSP8に進んで
送信処理速度推定処理手順RT1を終了する。
【0205】ここで上述したステツプSP30において
否定結果を得ることは、第2の受信処理速度が1200〔bp
s 〕程度である可能性が高いこと意味し、この場合デー
タ速度推定器28は、ステツプSP45に進んで第4の
補正推定誤り数データの値が第2のしきい値よりも小さ
いか否かを判断する。
【0206】このステツプSP45において肯定結果を
得ることは、第4の補正推定誤り数データの値が第2の
しきい値よりも小さいことにより第4の受信処理におけ
るビタビ復号が正しく行われたことを意味し、この場合
データ速度推定器28は、ステツプSP46に進んで実
際に送信処理に用いられた送信処理速度が1200〔bps〕
程度でなると推定すると共に、第4の原データD47に
誤りが発生していないと推定し、この後ステツプSP8
に進んで送信処理速度推定処理手順RT1を終了する。
【0207】これに対してこのステツプSP45におい
て否定結果を得ることは、第4の補正推定誤り数データ
の値が第2のしきい値よりも大きいことにより推定しよ
うとしている送信処理速度が1200〔bps 〕程度である可
能性が低いことを意味し、この場合データ速度推定器2
8は、ステツプSP47に進んで第4の補正推定誤り数
データの値が第4のしきい値よりも小さいか否かを判断
する。
【0208】そしてこのステツプSP47において肯定
結果を得ることは(第4の補正推定誤り数データの値が
第4のしきい値よりも小さい)、第4の補正推定誤り数
データの値が当該第4の補正推定誤り数データに基づい
て送信処理速度を推定し得る許容範囲内であることを意
味し、この場合データ速度推定器28は、ステツプSP
48に進んで実際に送信処理に用いられた送信処理速度
が1200〔bps 〕程度でなると推定するものの、第4の原
データD47に誤りが発生していると推定し、この後ス
テツプSP8に進んで送信処理速度推定処理手順RT1
を終了する。
【0209】これに対してこのステツプSP47におい
て否定結果を得ることは、第4の補正推定誤り数データ
の値が第4のしきい値よりも大きいことにより推定しよ
うとしている送信処理速度が1200〔bps 〕程度ではない
ことを意味し、この場合データ速度推定器28は、ステ
ツプSP49に進んで第3の受信処理速度が9600〔bps
〕程度でなるか否かを判断する。
【0210】そしてデータ速度推定器28は、このステ
ツプSP49において肯定結果を得ると(すなわち第3
の受信処理速度が9600〔bps 〕程度でなる)、ステツプ
SP50に進んで実際に送信処理に用いられた送信処理
速度が9600〔bps 〕程度でなると推定するものの、上述
したステツプSP5又はステツプSP6の否定結果に基
づいて第1の原データD44に誤りが発生していると推
定し、この後ステツプSP8に進んで送信処理速度推定
処理手順RT1を終了する。
【0211】これに対してこのデータ速度推定器28
は、ステツプSP49において否定結果を得ると、ステ
ツプSP51に進んで第3の受信処理速度が4800〔bps
〕程度でなるか否かを判断し、当該ステツプSP51
において肯定結果を得ると(すなわち第3の受信処理速
度が4800〔bps 〕程度でなる)、ステツプSP52に進
んで極性比較データD33Bを補正した値(以下、これ
を第2の補正極性比較データと呼ぶ)が、予め設定され
た16進数で表される例えば 130でなる第7のしきい値よ
りも小さいか否かを判断する。
【0212】このステツプSP52において肯定結果を
得ることは、第2の補正極性比較データの値が第7のし
きい値よりも小さいことにより4800〔bps 〕程度の受信
処理速度からなる第1の軟判定データD28における極
性情報の繰り返しパターンが4800〔bps 〕程度の送信処
理速度からなる繰返しデータD24における極性情報の
繰り返しパターンに比較的近いことを意味し、この場合
データ速度推定器28は、ステツプSP53に進んで実
際に送信処理に用いられた送信処理速度が4800〔bps 〕
程度でなると推定する。
【0213】ただしこの場合データ速度推定器28は、
このステツプSP53において送信処理速度が4800〔bp
s 〕程度でなると推定しても、上述したステツプSP
9、ステツプSP10又はステツプSP11の否定結果
に基づいて第2の原データD45に誤りが発生している
と推定し、この後ステツプSP8に進んで送信処理速度
推定処理手順RT1を終了する。
【0214】これに対してこのステツプSP51又はス
テツプSP52において否定結果を得ることは、推定し
ようとしている送信処理速度が4800〔bps 〕程度ではな
いことを意味し、この場合データ速度推定器28は、ス
テツプSP54に進んで第3の受信処理速度が2400〔bp
s 〕程度でなるか否かを判断する。
【0215】この場合データ速度推定器28は、このス
テツプSP54において肯定結果を得ると(すなわち第
3の受信処理速度が2400〔bps 〕程度でなる)、ステツ
プSP55に進んで極性比較データD33Cを補正した
値(以下、これを第3の補正極性比較データと呼ぶ)が
予め設定された16進数で表される例えば 100でなる第8
のしきい値よりも小さいか否かを判断する。
【0216】このステツプSP55において肯定結果を
得ることは、第3の補正極性比較データの値が第8のし
きい値よりも小さいことにより2400〔bps 〕程度の受信
処理速度からなる第1の軟判定データD28における極
性情報の繰り返しパターンが2400〔bps 〕程度の送信処
理速度からなる繰返しデータD25における極性情報の
繰り返しパターンに比較的近いことを意味し、この場合
データ速度推定器28は、ステツプSP56に進んで実
際に送信処理に用いられた送信処理速度が2400〔bps 〕
程度でなると推定する。
【0217】ただしこの場合データ速度推定器28は、
このステツプSP55において送信処理速度が2400〔bp
s 〕程度でなると推定しても、上述したステツプSP3
0における否定結果に基づいて第3の原データD46に
誤りが発生していると推定し、この後ステツプSP8に
進んでこの送信処理速度推定処理手順RT1を終了す
る。
【0218】これに対してステツプSP54又はステツ
プSP55において否定結果を得ることは、推定しよう
としている送信処理速度が2400〔bps 〕程度ではないこ
とを意味し、この場合データ速度推定器28は、ステツ
プSP57に進んで送信処理速度の推定が不可能である
と判断し、この後ステツプSP8に進んで送信処理速度
推定処理手順RT1を終了する。
【0219】このようにしてこのデータ速度推定器28
においては、送信処理速度のみならずに推定した送信処
理速度と同じ速度でなる受信処理速度に応じた第1の原
データD44、第2の原データD45、第3の原データ
D46又は第4の原データD47に誤りが発生している
か否かも的確に推定することができるようになされてい
る。
【0220】(8)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、この通信端末1では、送信処理速
度の推定時、データ速度推定器28により誤り検出デー
タD42A及びD42Bと、第1及び第2の補正推定誤
り数データとに基づいて、実際に送信処理に用いられた
送信処理速度が9600〔bps 〕程度又は4800〔bps 〕程度
であるかを推定する(ステツプSP1〜ステツプSP1
2)。
【0221】そして第1及び第2の復号データD35及
びD36に誤りが発生しており、誤り検出データD42
A及びD42Bと、第1及び第2の補正推定誤り数デー
タとだけでは実際に送信処理に用いられた送信処理速度
が9600〔bps 〕程度又は4800〔bps 〕程度でなると推定
し難い場合には、第1〜第4の補正推定誤り数データ
と、最尤ステートデータD41A〜D41Dに応じた符
号間距離とに基づいて、実際に送信処理に用いられた送
信処理速度を推定する(ステツプSP13〜ステツプS
P24)。
【0222】すなわちこの符号化距離の値が最も「0」
に近い値でなり、かつ補正した推定誤り数の値が最も小
さければ、テールビツトにより「0」に収束するように
正しくビタビ復号が行えたことを意味することから、送
信処理速度を的確に推定することができる。
【0223】またこのような第1〜第4の補正推定誤り
数データと、符号間距離とにより送信処理速度を推定し
難い場合には、第1〜第4の補正推定誤り数データと、
最尤パスメトリツクデータD39A〜D39Dを補正し
た値と、第2〜第4の補正極性比較データとを順次用い
て、実際に送信処理に用いられた送信処理速度として可
能性の高いものを確認しながら推定する(ステツプSP
25〜ステツプSP57)。
【0224】この場合この通信端末1では、テールビツ
トによつて決まるステート番号から最尤の最終ステート
番号までの符号間距離を用いて送信処理速度を推定する
ことから、第2の軟判定データD29〜D32をビタビ
復号して得られる第1〜第4の復号データD35〜D3
8の最後尾の(8ビツトでなる)データがテールビツト
になつているかどうかを的確に判断しながら送信処理速
度を推定することができ、かくして送信処理速度の誤つ
た推定を大幅に低減させることができる。
【0225】またこの通信端末1では、このテールビツ
トによつて決まるステート番号から最尤の最終ステート
番号までの符号間距離に加えて、第1〜第4の補正推定
誤り数データも用いて送信処理速度を推定することか
ら、基地局からCRC符号が付加されずに送信された受
信データD7を受信した場合でも、ビタビ復号器27に
おいて正しくビタビ復号されたかどうかをさらに的確に
判断しながら送信処理速度を推定することができる。
【0226】さらにこの通信端末1では、ビタビ復号の
際に誤りが発生した場合でも、このこのようなビタビ復
号による誤りに影響を受けない極性の不一致数を送信処
理速度の推定に用いることから、送信処理速度の推定精
度を大幅に向上させることができる。
【0227】さらにこの通信端末1では、送信処理速度
の推定に先立つて、第1〜第4の受信処理によつて得ら
れる極性の不一致数、最尤のパスメトリツク値及び推定
誤り数を補正するようにしたことから、これら極性の不
一致数、最尤のパスメトリツク値及び推定誤り数を容易
にかつ的確に比較することができ、従つて送信処理速度
の推定精度をさらに向上させることができる。
【0228】以上の構成によれば、受信した受信データ
D7から生成した第1の軟判定データD28を4種類の
受信処理速度を順次1種類づつ用いて繰り返し送出して
第1〜第4の受信処理を行い、これら第1〜第4の受信
処理によつて得られる極性の不一致数、最尤のパスメト
リツク値及び推定誤り数をそれぞれ受信処理速度に応じ
た比率に基づいて補正すると共に、当該補正して得られ
た極性の不一致数、最尤のパスメトリツク値及び推定誤
り数と、第1〜第4の受信処理によつて得られる最尤の
最終ステート番号に応じた符号間距離とに基づいて実際
に送信処理に用いられた送信処理速度を推定するように
したことにより、ビタビ復号が正しく行われたかどうか
を的確に判断しながら、送信処理速度の誤つた推定を大
幅に低減させて当該送信処理速度を推定することがで
き、かくして送信処理速度の推定精度を格段的に向上し
得る伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法を実現する
ことができる。
【0229】(9)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、 19200〔bps 〕程度
の無線伝送速度を用いると共に、9600〔bps 〕程度、48
00〔bps 〕程度、2400〔bps 〕程度及び1200〔bps 〕程
度でなる送信処理速度及び受信処理速度を用いるように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、送
信するデータのビツト長を見かけ上同じ所定ビツト長と
なるように送信処理することができれば、無線伝送速度
及び送信処理速度としてこの他種々の速度を用いように
しても良い。
【0230】また上述の実施の形態においては、受信処
理において16値軟判定データを使用するようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、8値軟判定
データ等のようにこの他種々の多値軟判定データを使用
するようにしても上述と同様の効果を得ることができ
る。
【0231】さらに上述の実施の形態においては、補正
してなる極性の不一致数、最尤のパスメトリツク値及び
推定誤り数と、最尤の最終ステート番号に応じた符号間
距離と、誤り検出の検出結果とを用いて実際に送信処理
に用いられた送信処理速度を推定するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、符号間距離、
又は符号間距離及び推定誤り数を用いてビタビ復号が正
しく行われたかどうかを判断することができることか
ら、誤り検出の検出結果を用いずに、補正してなる極性
の不一致数、最尤のパスメトリツク値及び推定誤り数
と、最尤の最終ステート番号に応じた符号間距離とを用
いて実際に送信処理に用いられた送信処理速度を推定す
るようにしても良く、この場合も上述した実施の形態と
同様の効果を得ることができる。
【0232】さらに上述の実施の形態においては、極性
の不一致数、最尤のパスメトリツク値及び推定誤り数を
受信処理速度に応じた比率に基づいて補正して用いるよ
うにようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、これら補正してなる極性の不一致数、最尤のパ
スメトリツク値及び推定誤り数をさらに所定の手法によ
つて重み付けして用いるようにしても良い。
【0233】さらに上述の実施の形態においては、上述
した送信処理速度推定処理手順RT1において用いる第
1〜第8のしきい値を16進数で表す所定数として設定す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、これら第1〜第8のしきい値を所定の手法によつ
て重み付けして設定するようにしても良い。
【0234】さらに上述の実施の形態においては、本発
明を通信端末1に適用するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、複数種類の所定の送信処
理速度のうち、所望の送信処理速度で送信処理されて送
信されたデータを受信し、このデータを各送信処理速度
と同じ速度でなる受信処理速度を順次1種類つづ用いて
受信処理し、この受信処理結果に基づいて送信処理速度
を推定するものであれば、この他種々の受信装置及び送
受信装置に適用するようにしても良い。
【0235】さらに上述の実施の形態においては、受信
したデータから所定フオーマツトでなる第1のデータを
生成し、当該第1のデータを各伝送速度を順次1種類づ
つ用いて繰り返し送出する受信手段として、受信機12
及びデインタリーバ25を適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、受信したデータ
から所定フオーマツトでなる第1のデータを生成し、当
該第1のデータを各伝送速度を順次1種類づつ用いて繰
り返し送出することができれば、この他種々の構成から
なる受信手段を適用するようにしても良い。
【0236】さらに上述の実施の形態においては、伝送
速度毎に第1のデータの対応する繰返し数よりも1つ多
い数の極性情報同士を順次比較し、当該極性情報同士の
第1の不一致数を検出すると共に、繰返し数よりも1つ
多い数の極性情報から最も確からしい1つの極性情報を
選択するようにして当該選択した各極性情報からなる第
2のデータを生成する第1の不一致数検出手段として、
データ加算処理器26を適用するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、伝送速度毎に第1
のデータの対応する繰返し数よりも1つ多い数の極性情
報同士を順次比較し、当該極性情報同士の第1の不一致
数を検出すると共に、繰返し数よりも1つ多い数の極性
情報から最も確からしい1つの極性情報を選択するよう
にして当該選択した各極性情報からなる第2のデータを
生成することができれば、この他種々の構成からなる第
1の不一致数検出手段を適用するようにしても良い。
【0237】さらに上述の実施の形態においては、伝送
速度毎にそれぞれ第2のデータをビタビ復号して復号デ
ータを生成すると共に、当該ビタビ復号による最尤のパ
スメトリツク値と、最尤の最終ステート番号とを検出す
る最尤検出手段として、ビタビ復号器27を適用するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、伝送速度毎にそれぞれ第2のデータをビタビ復号し
て復号データを生成すると共に、当該ビタビ復号による
最尤のパスメトリツク値と、最尤の最終ステート番号と
を検出することができれば、この他種々の構成からなる
最尤検出手段を適用するようにしても良い。
【0238】さらに上述の実施の形態においては、伝送
速度毎に得られた第2のデータと、対応する復号データ
を畳込み符号化して得られる符号化データとの対応する
極性情報同士を比較し、当該極性情報同士の第2の不一
致数を検出する第2の不一致数検出手段として、データ
誤り数推定回路39を適用するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、伝送速度毎に得られ
た第2のデータと、対応する復号データを畳込み符号化
して得られる符号化データとの対応する極性情報同士を
比較し、当該極性情報同士の第2の不一致数を検出する
ことができれば、この他種々の構成からなる第2の不一
致数検出手段を適用するようにしても良い。
【0239】さらに上述の実施の形態においては、伝送
速度毎にそれぞれ検出された第1の不一致数、パスメト
リツク値及び第2の不一致数の情報量を各伝送速度に応
じた所定の比率で補正し、当該補正してなる第1の不一
致数、パスメトリツク値及び第2の不一致数と、テール
ビツトによつて決まる基準値となるステート番号から最
終ステート番号までの符号間距離とに基づいて、受信し
たデータの送信処理の伝送速度を推定する伝送速度推定
手段として、データ速度推定器28及びコントローラ7
を適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、伝送速度毎にそれぞれ検出された第1の
不一致数、パスメトリツク値及び第2の不一致数の情報
量を各伝送速度に応じた所定の比率で補正し、当該補正
してなる第1の不一致数、パスメトリツク値及び第2の
不一致数と、テールビツトによつて決まる基準値となる
ステート番号から最終ステート番号までの符号間距離と
に基づいて、受信したデータの送信処理の伝送速度を推
定することができれば、この他種々の構成からなる伝送
速度推定手段を適用するようにしても良い。
【0240】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、受信した
データから所定フオーマツトでなる第1のデータを生成
し、当該第1のデータを各伝送速度を順次1種類づつ用
いて繰り返し送出する受信手段と、伝送速度毎に第1の
データの対応する繰返し数よりも1つ多い数の極性情報
同士を順次比較し、当該極性情報同士の第1の不一致数
を検出すると共に、繰返し数よりも1つ多い数の極性情
報から最も確からしい1つの極性情報を選択するように
して当該選択した各極性情報からなる第2のデータを生
成する第1の不一致数検出手段と、伝送速度毎にそれぞ
れ第2のデータをビタビ復号して復号データを生成する
と共に、当該ビタビ復号による最尤のパスメトリツク値
と、最尤の最終ステート番号とを検出する最尤検出手段
と、伝送速度毎に得られた第2のデータと、対応する復
号データを畳込み符号化して得られる符号化データとの
対応する極性情報同士を比較し、当該極性情報同士の第
2の不一致数を検出する第2の不一致数検出手段と、伝
送速度毎にそれぞれ検出された第1の不一致数、パスメ
トリツク値及び第2の不一致数の情報量を各伝送速度に
応じた所定の比率で補正し、当該補正してなる第1の不
一致数、パスメトリツク値及び第2の不一致数と、テー
ルビツトによつて決まる基準値となるステート番号から
最終ステート番号までの符号間距離とに基づいて、受信
したデータの送信処理の伝送速度を推定する伝送速度推
定手段とを設けるようにしたことにより、ビタビ復号が
正しく行われたかどうかを的確に判断しながら、送信処
理に用いられた伝送速度の誤つた推定を大幅に低減させ
て当該伝送速度を推定することができ、かくして伝送速
度の推定精度を格段的に向上し得る伝送速度推定装置を
実現することができる。
【0241】また受信したデータから所定フオーマツト
でなる第1のデータを生成し、当該第1のデータを各伝
送速度を順次1種類づつ用いて繰り返し送出する受信ス
テツプと、伝送速度毎に第1のデータの対応する繰返し
数よりも1つ多い数の極性情報同士を順次比較し、当該
極性情報同士の第1の不一致数を検出すると共に、繰返
し数よりも1つ多い数の極性情報から最も確からしい1
つの極性情報を選択するようにして当該選択した各極性
情報からなる第2のデータを生成する第1の不一致数検
出ステツプと、伝送速度毎にそれぞれ第2のデータをビ
タビ復号して復号データを生成すると共に、当該ビタビ
復号による最尤のパスメトリツク値と、最尤の最終ステ
ート番号とを検出する最尤検出ステツプと、伝送速度毎
に得られた第2のデータと、対応する復号データを畳込
み符号化して得られる符号化データとの対応する極性情
報同士を比較し、当該極性情報同士の第2の不一致数を
検出する第2の不一致数検出ステツプと、伝送速度毎に
それぞれ検出された第1の不一致数、パスメトリツク値
及び第2の不一致数の情報量を各伝送速度に応じた所定
の比率で補正し、当該補正してなる第1の不一致数、パ
スメトリツク値及び第2の不一致数と、テールビツトに
よつて決まる基準値となるステート番号から最終ステー
ト番号までの符号間距離とに基づいて、受信したデータ
の送信処理の伝送速度を推定する伝送速度推定ステツプ
とを設けるようにしたことにより、ビタビ復号が正しく
行われたかどうかを的確に判断しながら、送信処理に用
いられた伝送速度の誤つた推定を大幅に低減させて当該
伝送速度を推定することができ、かくして伝送速度の推
定精度を格段的に向上し得る伝送速度推定方法を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通信端末の回路構成の実施の形態
を示すブロツク図である。
【図2】チヤネルコーデツクの回路構成を示すブロツク
図である。
【図3】チヤネルコーデツクにおける送信処理の説明に
供するブロツク図である。
【図4】チヤネルコーデツクにおける送信処理の説明に
供する図表である。
【図5】チヤネルコーデツクにおける受信処理の説明に
供するブロツク図である。
【図6】データ加算処理器の回路構成を示すブロツク図
である。
【図7】データ加算処理器に入力された第1の軟判定デ
ータの説明に供する図表である。
【図8】極性判定された第1の軟判定データの説明に供
する図表である。
【図9】ビタビ復号器の回路構成を示すブロツク図であ
る。
【図10】ビタビ復号器における第2の軟判定データの
説明に供する図表である。
【図11】データ誤り数推定回路の回路構成を示すブロ
ツク図である。
【図12】畳込み符号器の回路構成を示すブロツク図で
ある。
【図13】ステート番号と符号間距離とからなるデータ
テーブルの説明に供する図表である。
【図14】送信処理速度の推定に用いる各種パラメータ
の説明に供する図表である。
【図15】送信処理速度推定処理手順を示すフローチヤ
ートである。
【図16】送信処理速度推定処理手順を示すフローチヤ
ートである。
【図17】送信処理速度推定処理手順を示すフローチヤ
ートである。
【図18】送信処理速度推定処理手順を示すフローチヤ
ートである。
【図19】送信処理速度推定処理手順を示すフローチヤ
ートである。
【符号の説明】
1……通信端末、7……コントローラ、25……デイン
タリーバ、26……データ加算処理器、27……ビタビ
復号器、28……データ速度推定器、29……誤り検出
器、30……データ選択器、34……データ比較器、3
5……加算減算器、38……ブランチメトリツク演算回
路、39……データ誤り数推定回路、40……ACS演
算回路、42……最尤検出器、43……パス選択情報記
憶部、44……データ推定器、46……畳込み符号器、
47……比較回路、53……記憶回路、54……カウン
タ、D33A〜D33C……極性比較データ、D39A
〜D39D……最尤パスメトリツクデータ、D40A〜
D40D……推定誤り数データ、D41A〜D41D…
…最尤ステートデータ、D42A、D42B……誤り検
出データ、D44……第1の原データ、D45……第2
の原データ、D46……第3の原データ、D47……第
4の原データ、FK……符号間距離。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の伝送速度のうち所望の上記伝送
    速度からなる送信対象のデータにテールビツトを付加し
    て畳込み符号化し、得られた符号化データを上記伝送速
    度に応じた繰返し数で繰り返すように送信処理して送信
    されたデータを受信し、当該受信したデータの上記伝送
    速度を推定する伝送速度推定装置において、 受信した上記データから所定フオーマツトでなる第1の
    データを生成し、当該第1のデータを各上記伝送速度を
    順次1種類づつ用いて繰り返し送出する受信手段と、 上記伝送速度毎に上記第1のデータの対応する上記繰返
    し数よりも1つ多い数の極性情報同士を順次比較し、当
    該極性情報同士の第1の不一致数を検出すると共に、上
    記繰返し数よりも1つ多い数の上記極性情報から最も確
    からしい1つの上記極性情報を選択するようにして当該
    選択した各上記極性情報からなる第2のデータを生成す
    る第1の不一致数検出手段と、 上記伝送速度毎にそれぞれ上記第2のデータをビタビ復
    号して復号データを生成すると共に、当該ビタビ復号に
    よる最尤のパスメトリツク値と、最尤の最終ステート番
    号とを検出する最尤検出手段と、 上記伝送速度毎に得られた上記第2のデータと、対応す
    る上記復号データを畳込み符号化して得られる符号化デ
    ータとの対応する上記極性情報同士を比較し、当該極性
    情報同士の第2の不一致数を検出する第2の不一致数検
    出手段と、 上記伝送速度毎にそれぞれ検出された上記第1の不一致
    数、上記パスメトリツク値及び上記第2の不一致数の情
    報量を各上記伝送速度に応じた所定の比率で補正し、当
    該補正してなる上記第1の不一致数、上記パスメトリツ
    ク値及び上記第2の不一致数と、上記テールビツトによ
    つて決まる基準値となるステート番号から上記最終ステ
    ート番号までの符号間距離とに基づいて、上記受信した
    上記データの上記送信処理の上記伝送速度を推定する伝
    送速度推定手段とを具えることを特徴とする伝送速度推
    定装置。
  2. 【請求項2】各上記伝送速度のうち、特定の上記伝送速
    度で上記ビタビ復号されて生成された上記復号データ
    を、上記特定の上記伝送速度を用いて上記送信処理され
    る上記送信対象の上記データに付加された誤り検出符号
    に基づいて誤り検出する誤り検出手段を具え、上記伝送
    速度推定手段は、上記補正してなる上記第1の不一致
    数、上記パスメトリツク値及び上記第2の不一致数と、
    上記符号間距離と、上記誤り検出手段から得られた誤り
    検出結果とに基づいて、受信した上記データの上記送信
    処理の上記伝送速度を推定することを特徴する請求項1
    に記載の伝送速度推定装置。
  3. 【請求項3】複数種類の伝送速度のうち所望の上記伝送
    速度からなる送信対象のデータにテールビツトを付加し
    て畳込み符号化し、得られた符号化データを上記伝送速
    度に応じた繰返し数で繰り返すように送信処理して送信
    されたデータを受信し、当該受信したデータの上記伝送
    速度を推定する伝送速度推定方法において、 受信した上記データから所定フオーマツトでなる第1の
    データを生成し、当該第1のデータを各上記伝送速度を
    順次1種類づつ用いて繰り返し送出する受信ステツプ
    と、 上記伝送速度毎に上記第1のデータの対応する上記繰返
    し数よりも1つ多い数の極性情報同士を順次比較し、当
    該極性情報同士の第1の不一致数を検出すると共に、上
    記繰返し数よりも1つ多い数の上記極性情報から最も確
    からしい1つの上記極性情報を選択するようにして当該
    選択した各上記極性情報からなる第2のデータを生成す
    る第1の不一致数検出ステツプと、 上記伝送速度毎にそれぞれ上記第2のデータをビタビ復
    号して復号データを生成すると共に、当該ビタビ復号に
    よる最尤のパスメトリツク値と、最尤の最終ステート番
    号とを検出する最尤検出ステツプと、 上記伝送速度毎に得られた上記第2のデータと、対応す
    る上記復号データを畳込み符号化して得られる符号化デ
    ータとの対応する上記極性情報同士を比較し、当該極性
    情報同士の第2の不一致数を検出する第2の不一致数検
    出ステツプと、 上記伝送速度毎にそれぞれ検出された上記第1の不一致
    数、上記パスメトリツク値及び上記第2の不一致数の情
    報量を各上記伝送速度に応じた所定の比率で補正し、当
    該補正してなる上記第1の不一致数、上記パスメトリツ
    ク値及び上記第2の不一致数と、上記テールビツトによ
    つて決まる基準値となるステート番号から上記最終ステ
    ート番号までの符号間距離とに基づいて、上記受信した
    上記データの上記送信処理の上記伝送速度を推定する伝
    送速度推定ステツプとを具えることを特徴とする伝送速
    度推定方法。
  4. 【請求項4】各上記伝送速度のうち、特定の上記伝送速
    度で上記ビタビ復号されて生成された上記復号データ
    を、上記特定の上記伝送速度を用いて上記送信処理され
    る上記送信対象の上記データに付加された誤り検出符号
    に基づいて誤り検出する誤り検出ステツプを具え、上記
    伝送速度推定ステツプでは、上記補正してなる上記第1
    の不一致数、上記パスメトリツク値及び上記第2の不一
    致数と、上記符号間距離と、上記誤り検出ステツプによ
    つて得られた誤り検出結果とに基づいて、受信した上記
    データの上記送信処理の上記伝送速度を推定することを
    特徴とする請求項3に記載の伝送速度推定方法。
JP10074624A 1998-03-23 1998-03-23 伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法 Pending JPH11275056A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10074624A JPH11275056A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法
KR1019990009697A KR19990078119A (ko) 1998-03-23 1999-03-22 전송속도추정장치 및 전송속도추정방법
CNB991076028A CN1153419C (zh) 1998-03-23 1999-03-23 发送速率估算设备和发送速率估算方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10074624A JPH11275056A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11275056A true JPH11275056A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13552542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10074624A Pending JPH11275056A (ja) 1998-03-23 1998-03-23 伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11275056A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014519263A (ja) * 2011-05-16 2014-08-07 マーベル ワールド トレード リミテッド サブ1GHz周波数帯のプリアンブル設計
US9077594B2 (en) 2009-07-23 2015-07-07 Marvell International Ltd. Coexistence of a normal-rate physical layer and a low-rate physical layer in a wireless network
US9294249B2 (en) 2007-07-18 2016-03-22 Marvell World Trade Ltd. Method and apparatus for aggregating acknowledgments transmitted by an access point to a plurality of client stations in a wireless network
US9480064B2 (en) 2007-07-18 2016-10-25 Marvell World Trade Ltd. Method and apparatus for transmitting first data streams via respective transmitters to multiple client stations during a same period and successively transmitting second data streams
US9584383B2 (en) 2009-07-23 2017-02-28 Marvell World Trade Ltd. Coexistence of a normal-rate physical layer and a low-rate physical layer in a wireless network

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9294249B2 (en) 2007-07-18 2016-03-22 Marvell World Trade Ltd. Method and apparatus for aggregating acknowledgments transmitted by an access point to a plurality of client stations in a wireless network
US9480064B2 (en) 2007-07-18 2016-10-25 Marvell World Trade Ltd. Method and apparatus for transmitting first data streams via respective transmitters to multiple client stations during a same period and successively transmitting second data streams
US9628246B2 (en) 2007-07-18 2017-04-18 Marvell World Trade Ltd. Aggregating acknowledgments transmitted by an access point to a plurality of client stations in a wireless network
US8982889B2 (en) 2008-07-18 2015-03-17 Marvell World Trade Ltd. Preamble designs for sub-1GHz frequency bands
US9077594B2 (en) 2009-07-23 2015-07-07 Marvell International Ltd. Coexistence of a normal-rate physical layer and a low-rate physical layer in a wireless network
US9088466B2 (en) 2009-07-23 2015-07-21 Marvell World Trade Ltd. Coexistence of a normal-rate physical layer and a low-rate physical layer in a wireless network
US9584383B2 (en) 2009-07-23 2017-02-28 Marvell World Trade Ltd. Coexistence of a normal-rate physical layer and a low-rate physical layer in a wireless network
US9713065B2 (en) 2009-07-23 2017-07-18 Marvell World Trade Ltd. Coexistence of devices operating at different data rates in wireless networks
US9860823B2 (en) 2009-07-23 2018-01-02 Marvell International Ltd. Method and apparatus for reducing interference between wireless devices operating at different data rates in a wireless network
JP2014519263A (ja) * 2011-05-16 2014-08-07 マーベル ワールド トレード リミテッド サブ1GHz周波数帯のプリアンブル設計
US9706546B2 (en) 2011-05-16 2017-07-11 Marvell World Trade Ltd. Preambles for sub-1GHz frequency bands
US10178665B2 (en) 2011-05-16 2019-01-08 Marvell World Trade Ltd Systems and methods for transmitting packets in sub-1GHz frequency bands

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100560712B1 (ko) 정보데이터 다중화 전송시스템과 그 다중화장치 및 분리장치와,에러정정 부호화장치 및 복호장치
EP0970566B1 (en) List output viterbi decoding with crc outer code for multirate signal
TWI392300B (zh) 用於復原在無線電信網路上傳送的數位資料信號之設備及方法及機器可讀取媒體
JP3549520B2 (ja) ハイブリッドarq再送方法およびそのための受信機
US6934321B2 (en) W-CDMA transmission rate estimation method and device
US20090041166A1 (en) Method and apparatus to improve information decoding when its characteristics are known a priori
US20080049865A1 (en) Method and apparatus for generating a punctured symbol vector for a given information vector
WO2006126501A1 (ja) 受信品質推定装置、無線通信システム及び受信品質推定方法
CN1292958A (zh) 确定卷积编码通信信道的接收信号质量的方法和系统
WO1997050219A1 (fr) Procede de transmission de donnees, systeme de transmission de donnees et recepteur
JP3613448B2 (ja) データ伝送方法、データ伝送システム、送信装置および受信装置
JP2003023359A (ja) 誤り訂正ターボ符号の復号器
US8358713B2 (en) High throughput and low latency map decoder
AU2004306054A1 (en) Apparatus and method for receiving a forward packet data control channel in a mobile communication system supporting packet data service
KR19990077972A (ko) 비터비복호장치및복호방법
JP2007509560A (ja) データの符号化および再構築
JP2002517131A (ja) 適応型チャンネルエンコーダ及びデコーダを備える伝送システム
JPH10285653A (ja) 伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法
JPH11275056A (ja) 伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法
CN116743189A (zh) 一种采用哈希函数的咬尾卷积码编码方法和译码方法
JPH11275055A (ja) 伝送速度推定装置及び伝送速度推定方法
JP2002501328A (ja) 情報を、ソース制御チャネルデコーディングを使用してコーディング、デコーディングおよび伝送するための方法および装置
US7975212B2 (en) Sequential decoding method and apparatus thereof
CN107579803B (zh) 包括错误更正程序的解码装置及解码方法
JP3576653B2 (ja) 符号化変調装置