JPH11275029A - 光インターコネクション装置 - Google Patents

光インターコネクション装置

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JPH11275029A
JPH11275029A JP10069872A JP6987298A JPH11275029A JP H11275029 A JPH11275029 A JP H11275029A JP 10069872 A JP10069872 A JP 10069872A JP 6987298 A JP6987298 A JP 6987298A JP H11275029 A JPH11275029 A JP H11275029A
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JP
Japan
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current
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emitting element
resistance
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Withdrawn
Application number
JP10069872A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ueno
聡 上野
Taku Harada
卓 原田
Masabumi Kanayama
正文 金山
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi ULSI Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線レイアウト領域の大幅な増大を生ずるこ
となく、駆動電流偏差を抑制するための技術を提供する
ことにある。 【解決手段】 電流源トランジスタ(Q1−1〜Q1−
n)と、上記電流源トランジスタに直列接続された電流
源抵抗(R1〜Rn)とを含んで上記電流源を形成し、
電源パッドを介して各チャネルに電流を供給するための
複数の電源抵抗を直列接続するとともに、その直列接続
された抵抗の端子に、対応する上記電流源抵抗の他端を
結合し、各電流源トランジスタから見た電流条件が互い
に等しくなるように、上記電源抵抗と電流源抵抗との値
を設定する。それにより、各電流源に流れる電流値を全
て等しくして、駆動電流偏差を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光インターコネク
ション装置、さらにはそれにおける発光素子の駆動電流
偏差を抑制するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量交換機や超並列計算機等の高度情
報処理装置では、電気的な配線がその性能向上のボトル
ネックになっている。装置間あるいはボード間での信号
のやり取りを光によって行う技術は光インターコネクシ
ョンと称され、高速高密度配線を実現するキーテクノロ
ジーとして、研究開発が活発である。
【0003】光インターコネクション技術は、情報処理
装置の階層に応じて幅広い適用範囲を持ち、このため、
様々なシステム及びデバイス技術が必要である。近年で
は、光ファイバの広帯域、低損失、軽量、細径で耐EM
I性に優れ、接地フリーな配線に適した特性を利用し、
情報処理装置の高性能化、コンパクト化、スマート化を
図るため、接続距離10〜100m程度、固定接続、空
間多重装置間・ボード間光インターコネクトの研究開発
が活発である。
【0004】尚、光インターコネクト技術について記載
された文献の例としては、電子通信学会、信学技報、ED
95-58,OPE95-30,LQE95-34(1995-07)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光インターコネクショ
ン送信モジュールにおいて、LD(発光素子)駆動電流
偏差(チャネル間偏差)を抑制する必要がある。
【0006】電流偏差はプロセスばらつき及び電流源に
付加する配線抵抗による電圧降下により生ずる。通常、
LD駆動電流は絶対値が大きいために配線抵抗による電
圧降下が無視できない大きさとなり、配線抵抗による電
圧降下が電流誤差の原因となる。つまり、電源供給電源
パッドから距離が離れるほど、配線寄生抵抗が大きくな
る。
【0007】その対策として、各チャネル毎に電源パッ
ドから電源配線をレイアウトし、各チャネル毎に電源を
供給する第1の方法や、配線幅を十分広くして配線抵抗
を無視できる程度に小さくする第2の方法が考えられ
る。
【0008】しかしながら、上記第1の方法及び第2方
法とも、配線レイアウト領域に大面積が必要となってし
まうため、チップ面積の増大やコスト増大を招いてしま
う。
【0009】本発明の目的は、配線レイアウト領域の大
幅な増大を生ずることなく、駆動電流偏差を抑制するた
めの技術を提供することにある。
【0010】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0012】すなわち、複数チャネル分の発光素子(L
D1〜LDn)と、上記発光素子に対応して配置され、
入力データに基づいて対応する発光素子を駆動するため
の複数の駆動回路(112,113)と、対応する駆動
回路に上記発光素子を駆動するための電流を供給する複
数の電流源(114)とを含んで光インターコネクショ
ン装置が形成されるとき、電流源トランジスタ(Q1−
1〜Q1−n)と、上記電流源トランジスタに直列接続
された電流源抵抗(R1〜Rn)とを含んで上記電流源
が形成され、電源パッドを介して各チャネルに電流を供
給するための複数の電源抵抗が直列接続されるととも
に、その直列接続された抵抗の端子に、対応する上記電
流源抵抗の他端が結合され、各電流源トランジスタから
見た電流条件が互いに等しくなるように、上記電源抵抗
と電流源抵抗との値が設定されて成る。
【0013】上記した手段によれば、各電流源トランジ
スタから見た電流条件が互いに等しくなるように、上記
電源抵抗と電流源抵抗との値が設定されて成ることで、
各電流源に流れる電流値を全て等しくすることができ、
このことが、駆動電流偏差を抑制する、という本発明の
目的を達成する。しかも、各チャネル毎に電源パッドか
ら電源配線をレイアウトする方法や、配線幅を十分に広
くして配線抵抗を無視できる程度に小さくする方法と異
なり、配線レイアウト面積の増大を招くことがない。
【0014】また、複数チャネル分の電流源トランジス
タと、上記電流源トランジスタに直列接続された電流源
抵抗とを含んで上記電流源が形成され、電源パッドを介
して各チャネルに電流を供給するための複数の電源抵抗
が直列接続されるとともに、その直列接続された抵抗の
端子に、対応する上記電流源抵抗の他端が結合されて成
り、電源抵抗をR0とし、1チャネル目の電流源抵抗を
R1とし、k(k=2,3,4,…,n−1,n)チャ
ネル目の電流源抵抗をRkとするとき、kチャネル目の
電流源抵抗を、
【0015】
【数3】
【0016】によって決定することができる。
【0017】さらに、それぞれエミッタ接地された複数
チャネル分の電流源トランジスタと、上記電流源トラン
ジスタにカスコード接続されて上記電源トランジスタを
バイアスするためのカスコードバイアス回路とを含んで
上記電流源が形成されるとき、上記カスコードバイアス
回路は、複数チャネル分のトランジスタと、各トランジ
スタのエミッタ電極に結合されたカスコードバイアス電
流源抵抗とを含んで成り、電源パッドを介して上記カス
コードバイアス電流源抵抗に電流を供給するための複数
の電源抵抗が直列接続され、その直列接続された抵抗の
端子に、対応するカスコードバイアス電流源抵抗の他端
が結合されて成り、ΔV1を電流源配線の寄生抵抗と
し、ΔV2をカスコード電源配線に挿入した抵抗による
電圧降下とし、I1を電流源電流とし、I2をカスコー
ドバイアス回路電流とし、Rcをカスコードバイアス生
成抵抗とし、VCS2をカスコードバイアス回路電流源
バイアスとし、VAをアーリー電圧とし、kをボルツマ
ン定数とし、Tを温度とし、qを電荷とするとき、
【0018】
【数4】
【0019】が成立するように各部の定数を設定すると
良い。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には本発明にかかる光インタ
ーコネクション装置の全体的な構成例が示される。
【0021】図1に示されるように光インターコネクシ
ョン装置1は、特に制限されないが、二つの装置間で光
によるデータ通信を可能とし、送信側装置としてのトラ
ンスミッタ10、受信側装置としてのレシーバ30、及
び上記トランスミッタ10と上記レシーバ30とを結合
することによって光情報の伝達を可能とする光ファイバ
アレイ20とを含む。特に制限されないが、ch1〜c
hnで示されるように情報伝達のためのチャネル数はn
とされ、それに対応して上記光ファイバアレイ20はn
本の光ファイバが束ねられて成る。
【0022】トランスミッタ10は、n個のチャネルc
h1〜chnに対応して配置された発光素子LD1〜L
Dnを有し、各発光素子LD1〜LDn毎に、それぞれ
対応する素子を駆動するための駆動回路が設けられる。
発光素子はレーザダイオードとされる。
【0023】発光素子LD1を駆動するための駆動回路
110−1は、特に制限されないが、入力端子からの入
力データを取り込むための入力バッファ111−1と、
その後段に配置されたnpn型バイポーラトランジスタ
112−1,113−1を含む。トランジスタ112−
1,113−1のエミッタは定電流源114−1を介し
て低電位側電源VEEに結合されることで、差動結合さ
れている。トランジスタ112−1のベース電極には上
記入力バッファ111−1の正転出力端子からの出力信
号が入力され、トランジスタ113−1のベース電極に
は上記入力バッファ111−1の反転出力端子からの出
力信号が入力されるようになっている。トランジスタ1
12−1のコレクタ電極は高電位側電源Vccに結合さ
れ、トランジスタ113−1のコレクタ電極は発光素子
LD1のカソード電極に結合される。発光素子LD1の
点灯の高速化を図るため、発光素子LD1に所定のバイ
アス電流を流すための定電流源115−1が設けられて
いる。
【0024】尚、発光素子LD2〜LDnに対応する駆
動回路も同様に構成される。
【0025】上記レシーバ30は、上記光ファイバアレ
イ20におけるn本の光ファイバに対応して受光素子P
D1〜PDnが設けられる。受光素子PD1〜PDnに
対応して、それぞれ受光素子PD1〜PDnで得られた
電気信号を増幅するための受信回路が設けられる。受信
回路は各チャネル毎に設けられ、互いに同一構成とされ
る。
【0026】受光素子PD1に対応する受信回路310
−1は、特に制限されないが、受光素子PD1によって
得られた電流信号を電流電圧変換するためのプリアンプ
311−1、そのプリアンプ出力を増幅するポストアン
プ313−1、参照電圧Vrefに基づいて上記ポスト
アンプ313−1の出力信号の論理を判定するためのコ
ンパレータ314−1、上記コンパレータ314−1の
出力信号に基づいて外部負荷を駆動するためのnpn型
バイポーラトランジスタ315−1とを含む。
【0027】上記トランスミッタ10における定電流源
114について説明する。
【0028】図3に示されるように、nチャネル分の定
電流源114−1〜114−nは、互いに並行するよう
に配置されている。通常各チャネル間は、PAD1を介
して各定電流源に電流を供給するための電源抵抗R0が
設けられている。
【0029】図4には上記各定電流源114−1〜11
4−nの構成例が示される。
【0030】定電流源114−1〜114−nは、それ
ぞれ電流源トランジスタQ1−1〜Q1−nとそれに直
列接続された電流源抵抗R1〜Rnとを含む。n個の電
源抵抗R0は互いに直列接続され、各抵抗R0の端子
に、対応する電流源抵抗R1〜Rnの他端が結合され
る。PAD1には低電位側電源VEEが供給される。上
記電流源トランジスタQ1−1〜Q1−nはnpn型バ
イポーラトランジスタとされ、そのコレクタ電極は対応
する駆動回路に結合される。また、電流源トランジスタ
Q1−1〜Q1−nのベース電極には、所定のバイアス
電圧VCSが供給されるようになっている。
【0031】ここで、n個の電源抵抗R0は、図2に示
されるように複数の定電流源114−1〜114−n間
が配線されている場合の当該定電流源間の配線寄生抵抗
の値に比べて十分に大きいものとする。特に制限されな
いが、3桁以上大きいことが望ましい。そのように大き
な抵抗値を有する電源抵抗R0が各チャネル間に設けら
れ、各電流源トランジスタQ1−1〜Q1−nから見た
電流条件が互いに等しくなるように電源抵抗R0及び電
流源抵抗R1〜Rnの定数が設定されることにより、チ
ャネル間の電流のばらつきが抑えられる。具体的には次
式の関係が成立するように電源抵抗R0及び電流源抵抗
R1〜Rnの定数を設定する。
【0032】
【数5】
【0033】ここで、R0はチャネル間電源抵抗、RK
はkチャネル目の電流源抵抗である。
【0034】例えば図2に示されるように複数の定電流
源114−1〜114−n間が配線されている場合の当
該定電流源間の配線寄生抵抗r0が0.5Ωとし、電源
パッドPAD1から電源を供給すると、図7に示される
ように、各チャネルの電流がばらつく。ただし、VCS
=1.2V、VEE=0V、Vbe=0.8Vとする。
また、電流源抵抗Rn=400Ωで設計電流I=2mA
とする。
【0035】一方、同様の条件で全チャネルの電流を2
mAとするには、図8に示されるように抵抗値を設定す
る。すなわち、電源抵抗R0を10Ω、電流源抵抗R1
〜R5をそれぞれ150Ω、110Ω、80Ω、60
Ω、50Ωに設定することで、各チャネルの電流は2m
Aとなり、チャネル間の電流ばらつきが排除される。
【0036】尚、数1は電源を片側から供給する場合の
関係式であるが、両側から供給する場合には、チャネル
数が半分になると考えれば良く、同様に抵抗値を設定す
ることができる。つまり、電源パッドが複数の定電流源
114−1〜114−nの両側に設けられるとき、左半
分の定電流源には左側の電源パッドから電流供給を行
い、右半分の定電流源には右側の電源パッドから電流が
供給されるものと考え、それぞれ数1が成立するように
定数設定を行えば良い。
【0037】本発明の別の例を説明する。
【0038】光インターコネクト装置の場合、発光素子
の温度特性に合わせて駆動電源に温度特性を持たせると
良い。例えば図5に示されるように、エミッタ接地電流
源50とカスコードバイアス回路60とを組み合わせる
と、温度が上昇するに従い、電流値が指数関数的に増加
する特性を得ることができ、そのような回路を定電流源
114−1〜114nに適用することができる。
【0039】上記エミッタ接地電流源50は、npn型
バイポーラトランジスタQ1−1〜Q1−3を含んで成
る。トランジスタQ1−1〜Q1−3のベース電極には
所定のバイアス電圧VCS1が供給される。また、トラ
ンジスタQ1−1〜Q1−3のエミッタ電極は、配線に
より電源パッドPAD1に結合されている。この電源パ
ッドPAD1は低電位側電源VEEに結合される。
【0040】カスコードバイアス回路60は次のように
構成される。
【0041】上記トランジスタQ1−1〜Q1−3のコ
レクタ電極と、図示されない駆動回路との間には、それ
ぞれnpn型バイポーラトランジスタQ2−1、Q2−
2、Q2−3が設けられている。このトランジスタQ2
−1、Q2−2、Q2−3のベース電極は、npn型バ
イポーラトランジスタQ3−1,Q3−2、Q3−3の
コレクタ電極が結合されている。トランジスタQ3−
1,Q3−2、Q3−3のコレクタ電極は、カスコード
バイアス生成抵抗Rcを介して高電位側電源VCCに結
合される。また、トランジスタQ3−1,Q3−2、Q
3−3のエミッタ電極には、抵抗R1、R2,R3が設
けられる。複数の電源抵抗R0が直列接続され、その電
源抵抗R0の端子に、対応する抵抗R1、R2,R3の
他端が結合される。電源パッドPAD2は低電位側電源
VEEに結合される。
【0042】上記の構成において、エミッタ寄生配線抵
抗による電圧降下が起こり、電流が減少する。
【0043】一方、カスコードバイアス回路の低電位側
電源VEE間に電源抵抗R0を挿入し、強制的にカスコ
ードバイアス回路電流源の電流値を減少させることで、
バイアスレベルを上昇させ、電流源トランジスタQ1−
1〜Q1−3のエミッタ・コレクタ間バイアスが上昇す
る。
【0044】図6に示されるように、トランジスタのベ
ース電圧を一定とした場合、エミッタ・コレクタ電圧を
増加させると、アーリー電圧に依存した傾きを持つ。従
って、カスコードバイアスを上昇させることで、電流は
増加する。バイアス上昇の効果で、配線寄生抵抗r0に
よる電流源電流減少を補うことができ、チャネル間ばら
つきを無くすことができる。
【0045】電流の変化を相殺するには次式が成立する
ように定数設定を行う。
【0046】
【数6】
【0047】ここで、ΔV1は電流源電源配線寄生抵抗
による電圧降下、V2はカスコード電源配線に挿入した
抵抗による電圧降下、I1は電流源電流、I2はカスコ
ードバイアス回路電流、Rcはカスコードバイアス回路
電流、VCS2はカスコードバイアス回路電流源バイア
ス、kはボルツマン定数、Tは温度、qは電荷である。
【0048】数6を変形すると、
【0049】
【数7】
【0050】となる。
【0051】具体的には、q/kt=26mV、VA=
50V、Rc=1kΩ、I1=2mA、I2=50μ
A、VCS2−Vbe=0.4Vとすると、r0/R0
=9.6×10-3となる。
【0052】今、チャネル間の配線抵抗を0.5Ωとす
ると、R0=208Ωとすることで、チャネル間ばらつ
きを是正することができる。実際には、チャネル間ばら
つきが最高となる使用最高温度のポイントにて設計する
ことで、使用温度範囲のチャネル間ばらつきを抑制す
る。
【0053】また、カスコードバイアス回路60は、基
本的には図4に示される定電流源と同等の構成となって
いる。ゆえに、このカスコードバイアス回路60におい
て抵抗R0,R1,R2,R3の関係が数5を満たすよ
うに定数設定行うようにしてもよい。
【0054】上記実施例によれば以下の作用効果が得ら
れる。
【0055】(1)チャネル間電源配線に抵抗素子を挿
入することで、各電流源から見た抵抗値を全て同じにす
ることが可能となり、各電流源に流れる電流値を全て同
じにすることができ、電流源のチャネル間偏差を低減す
ることができる。
【0056】通常、抵抗素子(単位面積当たり数十Ω〜
数Ω程度)は、配線寄生抵抗(単位面積当たり数十Ω程
度)に比較して3桁以上大きいため、配線に付加した抵
抗R0に合わせて電流源の抵抗素子R1〜Rnを制御す
ることができる(逆に、配線抵抗に合わせて電流源の抵
抗率が3桁以上大きい抵抗素子を調整することは不可能
である)。
【0057】(2)チャネル間の抵抗のばらつきを制御
するために配線幅を大きくすると、電源配線のチップ占
有面積が大きくなってしまうが、抵抗R0をチャネル間
電源配線に挿入することにより、配線抵抗を必要以上に
幅広化することが不要である。そのためにチップ面積の
縮小化が可能であり、コスト低下を図ることができる。
【0058】(3)電流源のチャネル間偏差と光ファイ
バアレイ20の長さとはデータスキューに影響する。上
記のように電流源のチャネル間偏差が低減されるため、
データスキューの許容範囲内であることを条件に光ファ
イバアレイ20を長くすることができる。
【0059】(4)発光素子に流れる電流調整は、組立
行程にて外付け抵抗を調整することにより行われる。チ
ャネル間のばらつきが制御されればターゲットとなる電
流特性内に納めることが容易となり、調整の精度を下げ
ることができる。調整の精度を下げることは、工数の低
減の削減につながるため、低コスト化が可能となる。
【0060】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは言うまでもない。
【0061】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である、装置
間結合のための光インターコネクション装置に本発明を
適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、例えばボード間結合のための光イ
ンターコネクション装置に適用することができる。
【0062】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0063】すなわち、電流源トランジスタと、上記電
流源トランジスタに直列接続された電流源抵抗とを含ん
で上記電流源を形成し、電源パッドを介して各チャネル
に電流を供給するための複数の電源抵抗を直列接続する
とともに、その直列接続された抵抗の端子に、対応する
上記電流源抵抗の他端を結合し、各電流源トランジスタ
から見た電流条件が互いに等しくなるように、上記電源
抵抗と電流源抵抗との値を設定することにより、各電流
源に流れる電流値を全て等しくして、駆動電流偏差を抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光インターコネクション装置の
構成例回路図である。
【図2】一般的な光インターコネクション装置における
トランスミッタのレイアウト説明図である。
【図3】図1に示される光インターコネクション装置に
おけるトランスミッタのレイアウト説明図である。
【図4】図1に示される光インターコネクション装置に
おけるトランスミッタの主要部の構成例回路図である。
【図5】図1に示される光インターコネクション装置に
おけるトランスミッタの主要部の別の構成例回路図であ
る。
【図6】図5に示される回路の特性図である。
【図7】配線寄生抵抗による電流誤差の説明図である。
【図8】図5に示される回路における各定数の具体例説
明図である。
【符号の説明】
1 光インターコネクション装置 10 トランスミッタ 20 光ファイバアレイ 30 レシーバ 114−1〜114−n 定電流源 R0 電源抵抗 R1〜Rn 電流源抵抗 Q1−1〜Q1−n npn型バイポーラトランジスタ Q2−1〜Q2−3 npn型バイポーラトランジスタ Q3−1〜Q3−3 npn型バイポーラトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 卓 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 金山 正文 東京都国分寺市東恋ヶ窪三丁目1番地1 日立超エル・エス・アイ・エンジニアリン グ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャネル分の発光素子と、上記発光
    素子に対応して配置され、入力データに基づいて対応す
    る発光素子を駆動するための複数の駆動回路と、対応す
    る駆動回路に上記発光素子を駆動するための電流を供給
    する複数の電流源とを含み、上記発光素子から発せられ
    た光による通信を可能にする光インターコネクション装
    置において、 電流源トランジスタと、上記電流源トランジスタに直列
    接続された電流源抵抗とを含んで上記電流源が形成さ
    れ、 電源パッドを介して各チャネルに電流を供給するための
    複数の電源抵抗が直列接続されるとともに、その直列接
    続された抵抗の端子に、対応する上記電流源抵抗の他端
    が結合され、 各電流源トランジスタから見た電流条件が互いに等しく
    なるように、上記電源抵抗と電流源抵抗との値が設定さ
    れて成ることを特徴とする光インターコネクション装
    置。
  2. 【請求項2】 複数チャネル分の発光素子と、上記発光
    素子に対応して配置され、入力データに基づいて対応す
    る発光素子を駆動するための複数の駆動回路と、対応す
    る駆動回路に上記発光素子を駆動するための電流を供給
    する複数の電流源とを含み、上記発光素子から発せられ
    た光による通信を可能にする光インターコネクション装
    置において、 複数チャネル分の電流源トランジスタと、上記電流源ト
    ランジスタに直列接続された電流源抵抗とを含んで上記
    電流源が形成され、 電源パッドを介して各チャネルに電流を供給するための
    複数の電源抵抗が直列接続されるとともに、その直列接
    続された抵抗の端子に、対応する上記電流源抵抗の他端
    が結合されて成り、 電源抵抗をR0とし、1チャネル目の電流源抵抗をR1
    とし、k(k=2,3,4,…,n−1,n)チャネル
    目の電流源抵抗をRkとするとき、kチャネル目の電流
    源抵抗は、 【数1】 によって決定されて成ることを特徴とする光インターコ
    ネクション装置。
  3. 【請求項3】 複数チャネル分の発光素子と、上記発光
    素子に対応して配置され、入力データに基づいて対応す
    る発光素子を駆動するための複数の駆動回路と、対応す
    る駆動回路に上記発光素子を駆動するための電流を供給
    する電流源とを含み、上記発光素子から発せられた光に
    よる通信を可能にする光インターコネクション装置にお
    いて、 それぞれエミッタ接地された複数チャネル分の電流源ト
    ランジスタと、上記電流源トランジスタにカスコード接
    続されて上記電源トランジスタをバイアスするためのカ
    スコードバイアス回路とを含んで上記電流源が形成され
    るとき、 上記カスコードバイアス回路は、複数チャネル分のトラ
    ンジスタと、各トランジスタのエミッタ電極に結合され
    たカスコードバイアス電流源抵抗とを含んで成り、 電源パッドを介して上記カスコードバイアス電流源抵抗
    に電流を供給するための複数の電源抵抗が直列接続さ
    れ、その直列接続された抵抗の端子に、対応するカスコ
    ードバイアス電流源抵抗の他端が結合されて成り、 ΔV1を電流源配線の寄生抵抗とし、ΔV2をカスコー
    ド電源配線に挿入した抵抗による電圧降下とし、I1を
    電流源電流とし、I2をカスコードバイアス回路電流と
    し、Rcをカスコードバイアス生成抵抗とし、VCS2
    をカスコードバイアス回路電流源バイアスとし、VAを
    アーリー電圧とし、kをボルツマン定数とし、Tを温度
    とし、qを電荷とするとき、 【数2】 が成立するように各部の定数が設定されて成ることを特
    徴とする光インターコネクション装置。
  4. 【請求項4】 上記発光素子から発せられた光を伝達さ
    せるための光ファイバと、 上記光ファイバを介して伝達された光を電気信号に変換
    するための受光素子とを含む請求項1乃至3のいずれか
    1項記載の光インターコネクション装置。
JP10069872A 1998-03-19 1998-03-19 光インターコネクション装置 Withdrawn JPH11275029A (ja)

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