JPH11274839A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JPH11274839A
JPH11274839A JP7996098A JP7996098A JPH11274839A JP H11274839 A JPH11274839 A JP H11274839A JP 7996098 A JP7996098 A JP 7996098A JP 7996098 A JP7996098 A JP 7996098A JP H11274839 A JPH11274839 A JP H11274839A
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antenna device
loop
trimming
conductor
radiation conductor
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JP7996098A
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Mare Konishi
希 小西
Eiichiro Hirose
英一郎 広瀬
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送受信可能な周波数帯域が広がるようにその
周波数帯域を調整することができるアンテナ装置を提供
する。 【解決手段】誘電体基体11上面に、ループの内側が切
り欠かれたトリミング部21a,21bを有するループ
状放射導体21を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機器等
に用いられるアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯通信機器に用いられるアンテナ装置
には、小型で、高利得のアンテナ装置が求められてい
る。このような、小型で高利得のアンテナ装置として、
例えば、誘電体基板上面にループ状放射導体が形成さ
れ、その誘電体基板下面に接地導体が形成されたアンテ
ナ装置が考えられている。このアンテナ装置は単指向性
を有するものであり、このため、このアンテナ装置を例
えば携帯電話に内蔵する場合、携帯電話使用時に、この
アンテナ装置の指向性の向きが人体とは反対側の向きと
なるように、このアンテナ装置を内蔵することにより、
人体方向への電磁波の放射を抑制することができる。
【0003】ところが、このような、小型で指向性を有
するアンテナ装置は一般的に狭帯域である。このため、
送受信に使用する電波(以下、送受信対象電波と呼ぶ)
の周波数帯域を設定するにあたり余裕がなく、送受信対
象電波の周波数帯域が、送受信可能な電波の周波数帯域
からはみ出す恐れがある。これに対処するために、製造
過程において、送受信対象電波の周波数帯域が送受信可
能な電波の周波数帯域からはみ出た場合であっても、調
整により、アンテナ装置が送受信可能な周波数帯域に入
れることができる、例えば以下に示すアンテナ装置が考
えられる(特願平09−293927号参照)。
【0004】図15は、そのアンテナ装置を示す斜視図
である。この図15に示すアンテナ装置100は、直方
体形状の誘電体基体101を備えている。この誘電体基
体101の上面には、互いに近接した2つの端102
a,102bを有しその上面の四辺に沿うようにこれら
2つの端102a,102bをループ状に結ぶループ放
射導体102が形成されている。また、この誘電体基体
101の下面には、面状に広がる接地導体103形成さ
れており、この接地導体103は一辺の一部が切り欠か
れた形状を有している。また、誘電体基体101の側面
には、互いの間に所定の間隙を置いて互いに平行に上下
方向に延びる給電導体104,105が形成されてい
る。給電導体104,105は、それぞれループ放射導
体102の2つの端102a,102bのうちのそれぞ
れの端102a,102bに接続されており、給電導体
105は接地導体103に接続され、給電導体104
は、誘電体基体101の下面にまで延在している。この
給電導体104,105それぞれの、誘電体基体101
の下面側に形成された部分は、回路基板への表面実装時
の電極106,107を兼ねている。また、誘電体基体
101の側面から上面にかけて、給電導体104,10
5どうしの間に置かれた間隙の長手方向の一部分を埋め
てこの給電導体104,105どうしを短絡する短絡導
体108(図中のハッチングで示す部分)が形成されて
いる。
【0005】このように短絡導体108を有するアンテ
ナ装置100も、先に説明したアンテナ装置と同様に狭
帯域であるが、その短絡導体108の、誘電体基体10
1上面側の端108aをトリミングすることにより送受
信対象電波の周波数帯域の中心周波数が調整される。従
って、例えば、製造したアンテナ装置100を通信機器
等に取り付けた後で、送受信対象電波の周波数帯域が、
アンテナ装置100が送受信可能な周波数帯域からはみ
出した場合、短絡導体108の、誘電体基体101の上
面側の端108aをトリミングすることにより、送受信
対象電波の周波数帯域を、アンテナ装置100が送受信
可能な周波数帯域内に入れることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図15に示すアンテナ
装置100は、前述したように狭帯域であることから、
短絡導体108をトリミングして中心周波数を調整する
ことにより送受信対象電波の周波数帯域を移動させて
も、その周波数帯域を、十分なマージンを確保しつつ、
アンテナ装置100が送受信可能な周波数帯域からはみ
出さないようにすることが難しく、やはりアンテナ装置
の広帯域化を図ることが望まれる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、送受信可能な
周波数帯域が広がるようにその周波数帯域を調整するこ
とができるアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のアンテナ装置は、誘電体基体表面にループ状放射導
体が形成されたアンテナ装置において、そのループ状放
射導体が、ループの内側が切り欠かれたトリミング部を
有することを特徴とする。
【0009】本発明のアンテナ装置は、ループ状放射導
体が、ループの内側が切り欠かかれたトリミング部を有
している。このように、ループの内側を切り欠くことに
より、アンテナ装置の周波数帯域幅を広げることができ
る(アンテナ装置の周波数帯域幅が拡がる様子について
は、後述する図7、表1を参照しながら述べる)。ここ
で、本発明のアンテナ装置は、上記ループ状放射導体が
多角形を有し上記トリミング部がその多角形の角の部分
に形成されたものであってもよい。
【0010】さらに、この多角形のループ状放射導体の
内側の辺の1つと、その辺に接する、トリミングされた
部分の辺とのなす角が160°以下であることが好まし
い。このなす角を160度以下にすることにより、アン
テナ装置の周波数帯域幅をさらに広げることができる。
また、前述した多角形のループ状放射導体の、内側の一
辺の長さに対する、その一辺の、トリミングにより切り
欠かれた部分の長さの比率が30%以下であることも好
ましい。
【0011】この比率を30%以下にすることによって
も、アンテナ装置の周波数帯域幅をさらに広げることが
できる。また、本発明のアンテナ装置は、上記トリミン
グ部が、上記ループ状放射導体の内側の辺から外側の辺
に向かってトリミングされた第1のトリミング部分と、
その第1のトリミング部分につながる、そのループ状放
射導体の延びる方向に沿ってトリミングされた第2のト
リミング部分とを有するものであることが好ましい。
【0012】第1のトリミング部分に加えて、この第1
のトリミング部分つながる、ループ状放射導体の延びる
方向に沿ってトリミングされた第2のトリミング部分を
有することによっても、さらに効率よくアンテナ装置の
周波数帯域幅を広げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の第1,第2実施形態のアン
テナ装置を作製する前段階で作製される、途中段階のア
ンテナ装置を示す斜視図、図2は、その上面図、図3
は、その側面図、図4は、その下面図である。
【0014】このアンテナ装置10は誘電体基体11を
備えており、この誘電体基体11上面には、図2に示す
ように、菱形のループ状放射導体12が形成されてい
る。このループ状放射導体12が有する4つの角A,
B,C,Dのうち、互いに対向する角A,Bは鋭角にな
るように形成され、残りの角C,Dは鈍角になるように
形成されている。この誘電体基体11の下面には、図4
に示すように、その裏面ほぼ全面に広がる接地導体13
が形成されており、この接地導体13は、一辺の一部が
切り欠かかれた切欠き部13aを有している。また、こ
の誘電体基体11の側面には、図3に示すように、上下
に延在する二本の給電導体14,15が形成されてい
る。これら二本の給電導体14,15それぞれの上端1
4a,15aは、図2に示すように、いずれもループ状
放射導体12に接続されている。一方の給電導体14
は、その上端14aが角Dに接続され、下端14bは接
地導体13の切欠き部13aに繋がっており、もう一方
の給電導体15は、その下端15bが接地導体13に接
続している。
【0015】以下、このアンテナ装置10の製造方法に
ついて説明する。先ず、誘電体基体11を作製する。こ
こでは、Sr(Ni1/3 Nb2/3 )O3系セラミック
(εr =24.5、Q=4000)を用いて、長さ22
mm×幅11mm×高さ4mmの誘電体基体11を作製
する。その後、この誘電体基体11の外面に、ループ状
放射導体12、接地導体13、および二本の給電導体1
4,15のパターンを印刷する。ここでは、ループ状放
射導体12の材料として銀−パラジウムペーストを用
い、また、接地導体13、および二本の給電導体14,
15の材料として銀−白金ペーストを用い、これらペー
ストを誘電体基体11にスクリーン印刷し、その誘電体
基体11を焼成してアンテナ装置10を製造する。尚、
ここでは、ループ状放射導体12および二本の給電導体
14,15の幅はいずれも2mmである。
【0016】このように構成されたアンテナ装置10を
銅板に実装し、その後、このアンテナ装置10のループ
状放射導体12のループの内側を切り欠くことにより、
本発明の第1,第2実施形態のアンテナ装置を作製す
る。以下に、本発明の第1,第2実施形態のアンテナ装
置について順に説明する。図5は、本発明の第1実施形
態のアンテナ装置の上面図である。
【0017】この第1実施形態のアンテナ装置20は、
図1〜図4に示すアンテナ装置10のループ状放射導体
12が有する角A,B,C,Dのうちの角A,Bについ
て、図5に示すようにループの内側の辺から外側の辺に
向かう方向(以下、E方向と呼ぶ)にループの内側をト
リミングすることにより作製される。つまり、この第1
実施形態のアンテナ装置20が備えているループ状放射
導体21は、そのループ状放射導体21の角A,Bの内
側が切り欠かれたトリミング部21a,21bを有して
いる。
【0018】図6は、本発明の第2実施形態のアンテナ
装置の上面図である。この第2実施形態のアンテナ装置
30は、図1〜図4に示すアンテナ装置10のループ状
放射導体12が有する角A,B,C,Dそれぞれについ
て、図6に示すようにループの内側の辺から外側の辺に
向かうE方向にトリミングし、さらに、ループ状放射導
体12の延びる方向(以下、F方向と呼ぶ)にもトリミ
ングすることにより作製されている。ここでは、角A,
B,Cについては、F方向へのトリミングは二か所で行
なっており、角Dについては、F方向へのトリミングは
一か所のみで行なっている。つまり、この第2実施形態
のアンテナ装置30が備えているループ状放射導体31
は、角A,B,C,Dの内側に、E方向のトリミングに
より形成された第1のトリミング部31aと、F方向の
トリミングにより形成された第2のトリミング部31b
とを有している。
【0019】以下に、図1〜図4に示すアンテナ装置1
0(比較例)、図5に示すアンテナ装置20、および図
6に示すアンテナ装置30それぞれの、周波数帯域幅と
インピーダンスとの関係について説明する。図7は、各
アンテナ装置それぞれについて、周波数帯域幅とインピ
ーダンスとの関係を示すグラフである。
【0020】グラフの横軸は、各アンテナ装置の角A,
Bでのトリミング量tを示している。0mm〜2mmま
でのトリミング量tは、E方向(つまり、ループの内側
の辺から外側の辺に向かう方向(図5,図6参照))に
トリミングしたときのトリミング量t1 を示しており、
2mm以上のトリミング量tは、E方向に2mmトリミ
ングした後、さらにF方向(ループ状放射導体12の延
びる方向(図6参照))にトリミングしたときの、E方
向へのトリミング量t1 (t1 =2mm)にF方向のト
リミング量t2 を加えたトリミング量(t1 +t2 )を
示している。ここでは、図1〜図4に示すアンテナ装置
10、図5に示すアンテナ装置20、および図6に示す
アンテナ装置30のトリミング量tは、それぞれ、t=
0mm、t=2mm、t=4mmである。また、グラフ
の左側の縦軸は周波数帯域幅を示し、右側の縦軸はイン
ピーダンスRを示している。グラフ中の記号〇は各アン
テナ装置の周波数帯域幅を示し、記号□はインピーダン
スRを示している。
【0021】図7から、各アンテナ装置それぞれの周波
数帯域幅は、図1〜図4に示すアンテナ装置10(t=
0mm)では12.5MHzであるが、図5,図6に示
すアンテナ装置20,30では(t=2mm,t=4m
m)、それぞれ18.8MHz,23.1MHzであ
り、図1〜図4に示す、トリミング部を有していないア
ンテナ装置10と比較して周波数帯域幅が大きいことが
わかる。
【0022】また、図1〜図4に示すアンテナ装置10
(t=0mm)と、図5に示すアンテナ装置20(t=
2mm)とを比較すると、トリミング量tの増大に伴い
インピーダンスRが小さくなっているが、図6に示すア
ンテナ装置30(t=4mm)のように、角C,Dにも
トリミング部31a,31bを有することによりインピ
ーダンスRの減少が防止されていることがわかる。この
ように、ループ状放射導体の内側に形成されるトリミン
グ部の数や、そのトリミング部のトリミング量を調整す
ることにより、インピーダンスRが変化する。従って、
ループ状放射導体の内側に形成されるトリミング部の数
や、トリミング量を調整することにより、インピーダン
ス整合を取りながら周波数帯域幅を大きくすることがで
きることがわかる。
【0023】尚、本発明のアンテナ装置のトリミング部
の形状は、図5、図6に示す形状とは異なる形状であっ
てもよく、そのトリミング部の形状はアンテナ装置の使
用状況によりいろいろな形状をとり得る。図8は、本発
明のアンテナ装置において、トリミング部の形状が、図
5,図6とは異なる形状を有するアンテナ装置の一例の
上面図である。
【0024】図8に示すように、アンテナ装置40のト
リミング部41は、アンテナ装置の使用状況に応じてさ
まざまな形状に形成される。図9は、本発明の第3〜第
6実施形態のアンテナ装置を作製する前段階で作製され
る、途中段階のアンテナ装置を示す斜視図、図10は、
その上面図である。この図9、図10に示すアンテナ装
置50の説明にあたっては、図1〜図4に示すアンテナ
装置10と同一の構成要素には同一符号を付して示し、
図1〜図4に示すアンテナ装置10との相違点のみにつ
いて説明する。
【0025】図9、図10に示すアンテナ装置50と、
図1〜図4に示すアンテナ装置10との相違点は、図
9、図10に示すアンテナ装置50が、誘電体基体11
上面に、図1〜図4に示すアンテナ装置10が備えてい
る菱形のループ状放射導体12の代わりに、長方形のル
ープ状放射導体51を備えている点である。また、この
アンテナ装置50の製造方法は、ループ状放射導体51
の材料として銀−パラジウムペースト+抵抗ペーストを
用いる以外は、図1に示すアンテナ装置10の製造方法
と同じである。尚、ここでは、ループ状放射導体51の
内側の、長手方向に延びる辺51aの長さkは14mm
である。
【0026】このように構成されたアンテナ装置50を
銅板に実装し、その後、このアンテナ装置50のループ
状放射導体51が有する角A,B,C,Dのうちの角A
について、ループの内側を切り欠くことにより、本発明
の第3〜第6実施形態のアンテナ装置を作製する。以下
に、本発明の第3〜第6実施形態のアンテナ装置につい
て順に説明する。
【0027】図11は、本発明の第3実施形態のアンテ
ナ装置のループ状放射導体の切り欠かれた部分の拡大図
である。この第3実施形態のアンテナ装置は、図9、図
10に示すアンテナ装置50のループ状放射導体51が
有する角A,B,C,Dのうちの角Aについて、ループ
の内側を円形に切り欠くことにより作製されている。つ
まり、この第3実施形態のアンテナ装置が備えているル
ープ状放射導体61は、そのループ状放射導体61の角
Aの内側が切り欠かれた円形のトリミング部61bを有
している。このトリミング部61bは、ループ状放射導
体61の内側の辺61aと、その辺61aに接する、ト
リミング部61bの辺とのなす角θが90度になり、か
つ、ループ状放射導体51の内側の辺51a(図10参
照)の、トリミングにより切り欠かれた部分の長さdが
1mmとなるように形成されている。
【0028】図12は、本発明の第4実施形態のアンテ
ナ装置のループ状放射導体の切り欠かれた部分の拡大図
である。この第4実施形態のアンテナ装置は、図9、図
10に示すアンテナ装置50のループ状放射導体51が
有する角A,B,C,Dのうちの角Aについて、ループ
の内側を長方形にトリミングすることにより作製されて
いる。つまり、この第4実施形態のアンテナ装置が備え
ているループ状放射導体71は、そのループ状放射導体
71の角Aの内側が切り欠かれた長方形のトリミング部
71bを有している。このトリミング部71bは、ルー
プ状放射導体71の内側の辺71aと、その辺71aに
接する、トリミング部71bの辺とのなす角θが135
度になり、かつ、ループ状放射導体51の内側の辺51
a(図10参照)の、トリミングにより切り欠かれた部
分の長さdが1.4mmとなるように形成されている。
【0029】図13は、本発明の第5実施形態のアンテ
ナ装置のループ状放射導体の切り欠かれた部分の拡大図
である。この第5実施形態のアンテナ装置は、図9、図
10に示すアンテナ装置50のループ状放射導体51が
有する角A,B,C,Dのうちの角Aについて、ループ
の内側を、前述した第4実施形態のアンテナ装置(図1
2参照)よりもさらに広い面積をトリミングすることに
より作製されている。つまり、この第5実施形態のアン
テナ装置が備えているループ状放射導体81は、そのル
ープ状放射導体81の角Aの内側が切り欠かれたトリミ
ング部81bを有している。このトリミング部81b
は、ループ状放射導体81の内側の辺81aと、その辺
81aに接する、トリミング部81bの辺とのなす角が
170度になるように形成されている。
【0030】図14は、本発明の第6実施形態のアンテ
ナ装置のループ状放射導体の切り欠かれた部分の拡大図
である。この第6実施形態のアンテナ装置は、図9、図
10に示すアンテナ装置50のループ状放射導体51が
有する角A,B,C,Dのうちの角Aについて、ループ
の内側を、前述した第5実施形態のアンテナ装置(図1
3参照)よりもさらに広い面積をトリミングすることに
より作製されている。つまり、この第6実施形態のアン
テナ装置が備えているループ状放射導体91は、そのル
ープ状放射導体91の角Aの内側が切り欠かれたトリミ
ング部91bを有している。このトリミング部91b
は、ループ状放射導体91の内側の辺91aと、その辺
91aに接する、トリミング部91bの辺とのなす角が
90度になり、かつ、ループ状放射導体51の内側の辺
51a(図10参照)の、トリミングにより切り欠かれ
た部分の長さdが5.5mmとなるように形成されてい
る。
【0031】以下に、図9、図10に示すアンテナ装置
50(比較例)、および第3〜第6実施形態のアンテナ
装置80の周波数帯域幅について説明する。表1に、こ
れらアンテナ装置それぞれの周波数帯域幅を示す。
【0032】
【表1】
【0033】図9、図10に示すアンテナ装置50の周
波数帯域幅は16.25MHzであるが、第3〜第6実
施形態のアンテナ装置の周波数帯域幅は、それぞれ1
8.125MHz,19.375MHz,16.375
MHz,16.325MHzであり、図9、図10に示
す、トリミング部を有していないアンテナ装置50と比
較して周波数帯域幅が大きいことがわかる。
【0034】また、図9、図10に示すアンテナ装置5
0の周波数帯域幅を基準として、第3,第4実施形態の
アンテナ装置(図11,図12参照)の周波数帯域幅
と、第5実施形態のアンテナ装置(図13参照)の周波
数帯域幅とを比較すると、第3,第4実施形態のアンテ
ナ装置の方がより広い周波数帯域幅が得られている。こ
の第3,第4実施形態のアンテナ装置それぞれの、ルー
プ状放射導体の内側の辺とトリミング部の辺とのなす角
θは、それぞれθ=90度,135度であり、また、第
5実施形態のアンテナ装置の角θはθ=170度であ
り、角θが、 θ≦160度 …(1) を満たすことにより、周波数帯域幅のより広いアンテナ
装置が得られる。
【0035】また、第3,第4実施形態のアンテナ装置
の周波数帯域幅と、第6実施形態のアンテナ装置(図1
4参照)の周波数帯域幅とを比較すると、第3,第4実
施形態のアンテナ装置の方がより広い周波数帯域幅が得
られている。この第3,第4,第6実施形態のアンテナ
装置それぞれの、トリミング部61b,71b,91b
を形成する前のループ状放射導61,71,91の内側
の辺61a,71a,91aの長さは、いずれも、図
9、図10に示すアンテナ装置50のループ状放射導5
1の内側の辺51aの長さk(=14mm)であり、こ
のトリミング前の辺51aの長さkと、第3,第4,第
6実施形態のアンテナ装置それぞれの、トリミングによ
り切り欠かれた部分の長さdとの関係について考える
と、第3実施形態のアンテナ装置(図11参照)につい
ては、 d/k×100=1/14×100=7.1(%) となり、第4実施形態のアンテナ装置(図12参照)に
ついては、 d/k×100=1.4/14×100=10(%) となる。また、第6実施形態のアンテナ装置(図14参
照)については、 d/k×100=5.5/14×100=39(%) となる。このd/k×100が、 d/k×100≦30(%)…(2) を満たすことによっても、周波数帯域幅のより広いアン
テナ装置が得られる。
【0036】尚、上述した、本発明の第1〜第6実施形
態のアンテナ装置のループ状放射導体は、菱形もしくは
長方形の形状を有しているが、ループ状放射導体の形状
は、例えば円形であってもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明のアンテナ装置によれば、送受信
可能な周波数帯域が広がるようにその周波数帯域を調整
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1,第2実施形態のアンテナ装置を
作製する前段階で作製されるアンテナ装置を示す斜視図
である。
【図2】図1に示すアンテナ装置の上面図である。
【図3】図1に示すアンテナ装置の側面図である。
【図4】図1に示すアンテナ装置の下面図である。
【図5】本発明の第1実施形態のアンテナ装置の上面図
である。
【図6】本発明の第2実施形態のアンテナ装置の上面図
である。
【図7】周波数帯域幅とインピーダンスとの関係を示す
グラフである。
【図8】本発明のアンテナ装置において、トリミング部
の形状が、図5,図6とは異なる形状を有するアンテナ
装置の一例の上面図である。
【図9】本発明の第3〜第6実施形態のアンテナ装置を
作製する前段階で作製されたアンテナ装置を示す斜視図
である。
【図10】図9に示すアンテナ装置の上面図である。
【図11】本発明の第3実施形態のアンテナ装置のルー
プ状放射導体の切り欠かれた部分の拡大図である。
【図12】本発明の第4実施形態のアンテナ装置のルー
プ状放射導体の切り欠かれた部分の拡大図である。
【図13】本発明の第5実施形態のアンテナ装置のルー
プ状放射導体の切り欠かれた部分の拡大図である。
【図14】本発明の第6実施形態のアンテナ装置のルー
プ状放射導体の切り欠かれた部分の拡大図である。
【図15】中心周波数が調整可能なアンテナ装置を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50 アンテナ装置 11 誘電体基体 12,21,31,51,61,71,81,91 ル
ープ状放射導体 13 接地導体 14,15 給電導体 14a,15a 上端 14b,15b 下端 21a,21b,31a,31b,41,61b,71
b,81b,91bトリミング部 51a,61a,71a,81a,91a 辺

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基体表面にループ状放射導体が形
    成されたアンテナ装置において、 該ループ状放射導体が、ループの内側が切り欠かれたト
    リミング部を有するることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記ループ状放射導体が多角形を有し前
    記トリミング部が該多角形の角の部分に形成されたもの
    であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記ループ状放射導体の内側の辺の1つ
    と、該辺に接する、トリミングされた部分の辺とのなす
    角が160°以下であることを特徴とする請求項2記載
    のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 多角形のループ状放射導体の、内側の一
    辺の長さに対する、該一辺の、トリミングにより切り欠
    かれた部分の長さの比率が30%以下であることを特徴
    とする請求項2記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記トリミング部が、前記ループ状放射
    導体の内側の辺から外側の辺に向かってトリミングされ
    た第1のトリミング部分と、該第1のトリミング部分に
    つながる、該ループ状放射導体の延びる方向に沿ってト
    リミングされた第2のトリミング部分とを有するもので
    あることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記ループ状放射導体が菱形を有し、前
    記トリミング部が該菱形の角の部分に形成されたもので
    あることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008278447A (ja) * 2006-09-12 2008-11-13 Asahi Glass Co Ltd 自動車用高周波ガラスアンテナ及び自動車用の窓ガラス板

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