JPH11274630A - 発光素子制御装置 - Google Patents

発光素子制御装置

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JPH11274630A
JPH11274630A JP10071798A JP7179898A JPH11274630A JP H11274630 A JPH11274630 A JP H11274630A JP 10071798 A JP10071798 A JP 10071798A JP 7179898 A JP7179898 A JP 7179898A JP H11274630 A JPH11274630 A JP H11274630A
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signal
unit
emitting element
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light emitting
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JP10071798A
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Makoto Miki
誠 三木
Satoshi Yamamoto
聡 山本
Takaya Chiba
孝也 千葉
Satoru Matsuyama
哲 松山
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/50Transmitters
    • H04B10/501Structural aspects
    • H04B10/503Laser transmitters
    • H04B10/504Laser transmitters using direct modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/50Transmitters
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子制御装置に関し、第1バースト目の
先頭部分における光出力の高速立ち上げを可能にすると
同時に、第2バースト目以降の光出力を保持時間に関わ
らず安定に供給することができるようにする。 【解決手段】 バースト送信期間中の所定時間のデータ
信号を検出するデータ検出部5と、基準信号を生成する
基準信号生成部6と、発光素子3からの光出力から検出
されるモニタ信号と上記基準信号とを比較し、この比較
結果とデータ検出部5からの出力とに基づいて発光素子
駆動部2を制御するための発光素子駆動制御信号を出力
する光パワー制御部7と、光パワー制御部7からの出力
を保持する保持部8と、データ信号に基づいて切り換わ
ることにより、光パワー制御部7からの出力及び保持部
8からの出力のいずれか一方を上記発光素子駆動部2へ
供給する切り換え部9とをそなえて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図30〜図34) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (a)第1実施形態の説明(図1〜図12) (b)第1実施形態の変形例の説明(図13〜図22) (c)第2実施形態の説明(図23,図24) (d)第2実施形態の変形例の説明(図25〜図29) (e)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光素子の光出力
制御を行なう発光素子制御装置に関する。
【0003】
【従来の技術】図30は一般的な発光素子制御装置の構
成を示す図で、この図30に示すように、発光素子制御
装置100は、発光素子駆動回路100A,発光素子1
03,受光素子104,APC回路100Bをそなえて
構成されるもので、特に、光加入者網に用いられるバー
スト伝送方式に適用されている。
【0004】ここで、発光素子103は、入力されてく
るデータ信号に基づいて光信号を発するもので、例え
ば、レーザダイオード(LD)により構成され、電気信
号を光信号に変換し、その出力を光伝送路(図示略)に
供給するとともに、モニタ光を出力するようになってい
る。また、受光素子104は、発光素子103から出力
されるモニタ光を受光するもので、例えば、フォトダイ
オード(PD)により構成され、モニタ光を再び電気信
号に変換するようになっている。なお、上述の発光素子
103及び受光素子104は、発光部100Cとして機
能するようになっている。
【0005】また、発光素子駆動回路100Aは、入力
されてくるデータ信号に基づいて、発光素子103から
の光出力を駆動するものであり、APC(Automatic Po
werControl ;自動光出力制御)回路100Bは、受光
素子104において受けたモニタ信号に基づいて発光素
子駆動回路100Aを制御するものである。一般に、上
述の発光素子103の光出力は、発光素子駆動回路10
0Aからの駆動電流を一定にした場合、高温時において
低下し、低温時において増加するため、LSI(Large
Scale Integration )に組み込む場合、APC機能をも
たせるようにして光出力が常に一定となるように、発光
素子103へ送信する駆動電流を制御するようになって
いる。
【0006】図31は上述の発光素子制御装置の内部構
成を示すブロック図で、この図31に示す発光素子制御
装置100は、データ受信部101,LD駆動部100
A,発光素子103,受光素子104,基準電圧生成部
105,モニタ電圧生成部106,基準電圧ピーク検出
部107,モニタ電圧ピーク検出部108,差電圧生成
部109,制御信号生成部110,0連検出部111を
そなえて構成されている。なお、既述の符号は同一のも
のであるため、説明は省略する。
【0007】ここで、データ受信部101は、入力され
てくるデータとクロックを受信するもので、このデータ
受信部101と上述の発光素子駆動回路(LD駆動部)
100Aとで主信号部100Dを構成している。また、
基準電圧生成部105は、データ受信部101からの出
力に基づいて、光出力制御のための基準電圧信号を生成
するものであり、モニタ電圧生成部106は、受光素子
104の出力信号である電流信号を電圧信号に変換し、
光出力制御のためのモニタ電圧信号を生成するものであ
る。
【0008】さらに、基準電圧ピーク検出部107は、
上述の基準電圧生成部105の出力電圧のピーク値を検
出するものであり、モニタ電圧ピーク検出部108は、
上述のモニタ電圧生成部106の出力電圧のピーク値を
検出するものである。差電圧生成部109は、上述の基
準電圧ピーク検出部107,モニタ電圧ピーク検出部1
08の出力信号の差に応じた電圧を生成するものであ
る。
【0009】また、制御信号生成部110は、差電圧生
成部109の出力に基づいて光出力制御を行なうための
光出力制御信号を生成するものであり、0連検出部11
1は、入力されてくるデータの“0連続”を検出するも
ので、データが“0”の間に光出力制御信号が上昇する
のを防ぐようになっている。具体的に、この0連検出部
111では、データ受信部101にて受信したデータが
“1”のとき“1”を、データが“0”のとき“0”を
制御信号生成部110に出力するようになっている。
【0010】つまり、制御信号生成部110では、上述
の0連検出部111からの出力に基づいて、LD駆動部
100Aに所望の発光素子駆動制御信号を出力するよう
になっている。なお、上述の基準電圧生成部105,モ
ニタ電圧生成部106,基準電圧ピーク検出部107,
モニタ電圧ピーク検出部108,差電圧生成部109,
制御信号生成部110,0連検出部111によって、A
PC回路100B(図31参照)を構成している。
【0011】ところで、上述の制御信号生成部110
は、例えば、図32に示すように、電界効果トランジス
タ(T3,T1)110a,110b,コンデンサ(C
1)110c,電界効果トランジスタ(T2)110
d,抵抗(R2)110eをそなえて構成されている。
ここで、電界効果トランジスタ110bは、差電圧生成
部109の出力に応じて電流を流すものであり、コンデ
ンサ110cは、電界効果トランジスタ110bにコネ
クタ110fを介して接続され、電界効果トランジスタ
110bの電流を充電するものである。つまり、電界効
果トランジスタ110bからの電流をコンデンサ110
cに充電することにより、制御信号を生成するようにな
っている。
【0012】また、電界効果トランジスタ110dは、
送信信号がONのときに導通状態になるもので、抵抗1
10eは、送信信号がONのときにコンデンサ110c
にチャージされた過剰な電荷を放電させるものである。
さらに、電界効果トランジスタ110aは、0連検出部
111の出力信号に基づいて、データが“0”のときO
Nするもので、この電界効果トランジスタ110aがO
Nとなることにより、電界効果トランジスタ110bを
OFFさせてコンデンサ110cに電流を充電しないよ
うになっている。
【0013】具体的に、充電時には、例えば、図33
(a)に示すように、電界効果トランジスタ110bか
ら電流が流れ、コンデンサ110cに充電されるように
なっている。なお、以下、式(1)に充電時間の関係式
を示す。 t(充)=C1 ×ΔVPCNT/I(充) ・・・(1) 但し、t(充);充電に要する時間 I(充);電界効果トランジスタ110bが流す充電電
流 ΔVPCNT;端子PCNTの電圧変化量 また、ホールド時には、図33(b)に示すように、電
界効果トランジスタ110bからリーク電流が流れ、同
様に、コンデンサ110cに充電されるようになってい
る。なお、以下、式(2)にホールド時間の関係式を示
す。
【0014】 t(ホールド)=C1 ×ΔVPCNT/I(リーク) ・・・(2) 但し、t(ホールド);ホールド時間 I(リーク);電界効果トランジスタT1からのリーク
電流 ΔVPCNT;端子PCNTの電圧変化量 また、上述のLD駆動部100Aは、図32に示すよう
に、抵抗102a,電界効果トランジスタ102b,1
02c,102dをそなえて構成され、制御信号生成部
110からのAPC制御信号とデータ受信部101から
のデータ(正転データ,反転データ)とに基づいて、駆
動電流信号を発光素子103に供給するようになってい
る。
【0015】以下、上述の発光素子制御装置100の動
作について図34を用いて説明する。まず、図34
(a)に示すように、1バースト目のデータが入力され
ると、図34(c)に示すように、APC回路100B
では、基準電圧生成部105において基準信号(A参
照)を生成し、基準電圧ピーク検出部107において基
準信号のピーク値(B参照)を検出する。
【0016】すると、モニタ側においても同様に、図3
4(c)に示すように、モニタ電圧生成部106におい
てモニタ電圧信号(C参照)を生成し、モニタ電圧ピー
ク検出部108においてモニタ電圧信号のピーク値(D
参照)を検出する。但し、APCの初期立ち上げ時に
は、発光素子103は発光していないため、図34
(c)に示すように、モニタ側と基準側とでは、その電
圧信号に差が生じる。
【0017】つまり、この差に対応する信号が差電圧生
成部109において生成される。例えば、図34(d)
に示すように、差電圧生成部109では、データが入力
された直後の差電圧は大きく、発光素子103が発光す
るに伴って、差電圧はしだいに小さくなる。なお、この
とき、0連検出部111では、図34(e)に示すよう
に、入力データに伴って、“1”または“0”を検出し
ているため、これにより、制御信号生成部110の電界
効果トランジスタ110aのON/OFFを切り換え
て、電界効果トランジスタ110bから流れる電流の出
力を制御している。
【0018】つまり、電界効果トランジスタ110b
は、例えば、図34(f)に示すように、0連検出部1
11からのタイミング(データが“1”であるとき)に
基づいて、差電圧生成部109からの出力をT1電流と
してコンデンサ110cへ流して充電する。そして、こ
のコンデンサ110cの充電に伴なって、光出力制御信
号を上昇させ〔図34(g)参照〕、さらには、発光素
子103からの光出力を上昇させる〔図34(h)参
照〕。
【0019】このように、上述の発光素子制御装置10
0では、0連検出部111によって入力データが“0”
のときには、電界効果トランジスタ110bをOFFさ
せることで、データが“0”の間に光出力制御信号が上
昇しないように防いでいる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
発光素子制御装置100では、以下に示すような課題が
ある。まず、制御信号生成部110のコンデンサ110
cは、長いバースト保持用に大きな容量を設けてあるた
め、上述のT1電流の充電時間を要することになり〔式
(1)参照〕、制御信号生成部110によるデータ信号
の1バースト目先頭の初期立ち上げ時間が遅くなるとい
う課題がある。
【0021】そのため、初期立ち上げ時間を早くするた
めに、T1電流を大きくすることが考えられるが、この
場合、電界効果トランジスタ110bのトランジスタサ
イズ自体を大きくしなければならないため、その結果、
バースト非送信期間における電界効果トランジスタ11
0bのリーク電流も大きくなってしまうのである。例え
ば、図34(e)に示すように、0連検出部111では
“0”が連続して検出されるまでにある時間(E参照)
を要するため、これに伴い、電界効果トランジスタ11
0bからは、この間に電荷が流れコンデンサ110cに
充電されることになる。
【0022】即ち、図34(g)に示すように、0連検
出部111において“0”が連続して検出されるまでの
間、光出力制御信号が設定パワー(F参照)よりも少し
オーバーすることになり(G参照)、次のバースト送信
信号において、過剰発光〔図34(h)のH参照〕など
の光のパワー変動を引き起こすことになるのである。ま
た、上述の過剰発光を防止するために、0連検出部11
1においてデータが“0”の間の充電を停止することも
考えられるが、この場合、初期立ち上げ時間が遅くなっ
てしまうのである。そこで、初期立ち上げ時間を速くす
るために、0連検出部111の応答(“0”が連続して
検出されるまでの間)を遅くすると、位相条件によって
は、上述と同様に、初期立ち上げ時における過剰発光を
引き起こす原因となってしまう。
【0023】このように、1バースト目先頭の初期立ち
上げ時間と発光素子103からの過剰発光や初期立ち上
げ時間とバースト保持時間とが、それぞれ、トレード・
オフの関係にあるため、既存技術では、立ち上げ時間
2.8μsec以内、過剰発光0.8dB以下、バース
ト保持時間1msecが限界であり、近年のシステムに
おいて要求されるバースト保持時間100msec以上
というような規格に対しては、既存の回路での実現は不
可能である。
【0024】本発明は、このような二律背反する課題に
鑑み創案されたもので、データ信号のバースト送信時に
おいて、発光素子のパワー制御を施すための発光素子駆
動制御信号を上記パワー制御時に保持することにより、
第1バースト目の先頭部分における光出力の高速立ち上
げを可能にすると同時に、第2バースト目以降の光出力
を保持時間に関わらず安定に供給することができるよう
にした、発光素子制御装置を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の発光素子制御装置は、光信号を発する発光素
子を入力されてくるデータ信号に応じて駆動する発光素
子駆動部を有する発光素子制御装置において、バースト
送信期間中の所定時間のデータ信号を検出するデータ検
出部と、基準信号を生成する基準信号生成部と、上記発
光素子からの光出力から検出されるモニタ信号と上記基
準信号生成部で生成された基準信号とを比較し、この比
較結果と上記データ検出部からの出力とに基づいて発光
素子駆動部を制御するための発光素子駆動制御信号を出
力する光パワー制御部と、この光パワー制御部からの出
力を保持する保持部と、データ信号に基づいて切り換わ
ることにより、光パワー制御部からの出力及び保持部か
らの出力のいずれか一方を上記発光素子駆動部へ供給す
る切り換え部とをそなえて構成されたことを特徴として
いる。
【0026】また、請求項2記載の本発明の発光素子制
御装置は、請求項1記載の制御装置おいて、上記基準信
号生成部が、基準信号として基準電流信号を生成するよ
うに構成されるとともに、上記光パワー制御部が、モニ
タ信号を増幅するモニタ増幅部と、基準信号生成部から
の基準電流信号とモニタ増幅部からの出力とを比較する
電流比較部と、この電流比較部からの出力を受け、デー
タ検出部からの出力に基づいて発光素子駆動制御信号を
生成する発光素子駆動制御信号生成部とをそなえて構成
されていることを特徴としている。
【0027】さらに、請求項3記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項1記載の制御装置において、上記基
準信号生成部が、基準信号として基準電流信号を生成す
るように構成されるとともに、上記光パワー制御部が、
基準信号生成部からの基準電流信号と発光素子からの光
出力から検出されるモニタ信号とを比較する電流比較部
と、この電流比較部からの出力を受け、データ検出部か
らの出力に基づいて発光素子駆動制御信号を生成する発
光素子駆動制御信号生成部とをそなえて構成されている
ことを特徴としている。
【0028】また、請求項4記載の本発明の発光素子制
御装置は、請求項2又は請求項3に記載の制御装置にお
いて、上記光パワー制御部が、バースト非送信時に、基
準信号生成部からの基準電流信号を停止するスイッチ部
をそなえて構成されていることを特徴としている。さら
に、請求項5記載の本発明の発光素子制御装置は、請求
項2又は請求項3に記載の制御装置において、上記発光
素子駆動制御信号生成部が、バースト非送信時に、電流
比較部からの出力を停止する第1スイッチ部と、この第
1スイッチ部を介して得られる電流比較部からの出力を
保持する充電用コンデンサと、電流比較部からの出力に
対し、充電用コンデンサに並行に接続された放電用抵抗
とをそなえて構成されていることを特徴としている。
【0029】また、請求項6記載の本発明の発光素子制
御装置は、請求項2又は請求項3に記載の制御装置にお
いて、上記光パワー制御部に、基準電流信号に供給する
ためのオフセット電流を生成するオフセット電流発生部
が付設され、上記発光素子駆動制御信号生成部が、電流
比較部からの出力のピーク値を検出するピーク検出部と
して構成されていることを特徴としている。
【0030】さらに、請求項7記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項1記載の制御装置において、上記デ
ータ検出部が、入力されてくるデータ信号を遅延させる
遅延部と、データ信号とこのデータ信号を上記遅延部で
遅延させた遅延出力との間で論理演算処理を施す論路回
路とをそなえて構成されていることを特徴としている。
【0031】また、請求項8記載の本発明の発光素子制
御装置は、請求項1記載の制御装置において、保持部
が、光パワー制御部からの発光素子駆動制御信号のため
の入力バッファと、バースト非送信時に、入力バッファ
からの出力を停止する第2スイッチ部と、発光素子駆動
制御信号の供給線に接続され、発光素子駆動制御信号を
保持する充電用コンデンサとにより構成されていること
を特徴としている。
【0032】さらに、請求項9記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項1記載の制御装置において、バース
ト送信時には、切り換え部を光パワー制御部からの出力
に切り換える一方、バースト非送信時には、切り換え部
を保持部からの出力に切り換えるように制御する切り換
え制御部をそなえて構成されていることを特徴としてい
る。
【0033】また、請求項10記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項1記載の制御装置において、光パワ
ー制御部から出力される発光素子駆動制御信号に初期値
を付加する初期値発生部をそなえて構成されていること
を特徴としている。さらに、請求項11記載の本発明の
発光素子制御装置は、請求項10記載の制御装置におい
て、初期値発生部からの初期値を、保持部の出力側に供
給するように構成されていることを特徴としている。
【0034】また、請求項12記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項10記載の制御装置において、初期
値発生部からの初期値を、保持部の入力側および出力側
にそれぞれ供給するように構成されていることを特徴と
している。さらに、請求項13記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項1記載の制御装置において、基準信
号生成部が、基準信号として基準電圧信号を生成するよ
うに構成されるとともに、光パワー制御部が、発光素子
からの光出力から検出されるモニタ信号を電圧に変換す
る電流/電圧変換部と、この電流/電圧変換部からの出
力と基準信号生成部で生成された基準電圧信号とを比較
する電圧比較部と、この電圧比較部からの出力を受け、
データ検出部からの出力に基づいて発光素子駆動部を制
御するための発光素子駆動制御信号を生成する発光素子
駆動制御信号生成部とをそなえて構成されていることを
特徴としている。
【0035】また、請求項14記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項1記載の制御装置において、上記基
準信号生成部が、基準信号として基準電圧信号を生成す
るように構成されるとともに、光パワー制御部が、発光
素子からの光出力から検出されるモニタ信号を電圧に変
換する電流/電圧変換部と、この電流/電圧変換部から
出力される電圧信号のピーク値を検出するピーク検出部
と、このピーク検出部からの出力と基準信号生成部で生
成された基準電圧信号とを比較する電圧比較部と、この
電圧比較部からの出力を受け、データ検出部からの出力
に基づいて発光素子駆動部を制御するための発光素子駆
動制御信号を生成する発光素子駆動制御信号生成部とを
そなえて構成されていることを特徴としている。
【0036】さらに、請求項15記載の本発明の発光素
子制御装置は、請求項13又は請求項14に記載の制御
装置において、上記光パワー制御部が、バースト非送信
時に、基準信号生成部からの基準電圧信号を停止するス
イッチ部をそなえて構成されていることを特徴としてい
る。また、請求項16記載の本発明の発光素子制御装置
は、請求項13又は請求項14に記載の制御装置におい
て、上記光パワー制御部に、基準電圧信号に供給するた
めのオフセット電圧を生成するオフセット電圧発生部が
付設され、発光素子駆動制御信号生成部が、電圧比較部
からの出力のピーク値を検出するピーク検出部として構
成されていることを特徴としている。
【0037】さらに、請求項17記載の本発明の発光素
子制御装置は、請求項1記載の制御装置において、上記
基準信号生成部が、基準信号として基準電流信号を生成
するように構成されるとともに、基準電流信号に供給す
るためのオフセット電流を生成するオフセット電流発生
部が設けられ、光パワー制御部が、モニタ信号を増幅す
るモニタ増幅部と、バースト非送信時に、基準信号生成
部からの基準電流信号を停止するスイッチ部と、基準信
号生成部からの基準電流信号とモニタ増幅部からの出力
とを比較する電流比較部と、この電流比較部からの出力
のピーク値を検出し、このピーク値を発光素子駆動部を
制御するための発光素子駆動制御信号として出力する発
光素子駆動制御信号生成部とをそなえて構成されている
ことを特徴としている。
【0038】また、請求項18記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項1記載の制御装置において、上記基
準信号生成部が、基準信号として基準電流信号を生成す
るように構成されるとともに、基準電流信号に供給する
ためのオフセット電流を生成するオフセット電流発生部
が設けられ、光パワー制御部が、バースト非送信時に、
基準信号生成部からの基準電流信号を停止するスイッチ
部と、基準信号生成部からの基準電流信号と発光素子か
らの光出力から検出されるモニタ信号とを比較する電流
比較部と、この電流比較部からの出力のピーク値を検出
し、このピーク値を発光素子駆動部を制御するための発
光素子駆動制御信号として出力する発光素子駆動制御信
号生成部とをそなえて構成されていることを特徴として
いる。
【0039】さらに、請求項19記載の本発明の発光素
子制御装置は、請求項1記載の制御装置において、上記
基準信号生成部が、基準信号として基準電圧信号を生成
するように構成されるとともに、基準電圧信号に供給す
るためのオフセット電圧を生成するオフセット電圧発生
部が設けられ、光パワー制御部が、発光素子からの光出
力から検出されるモニタ信号を電圧に変換する電流/電
圧変換部と、バースト非送信時に、電圧比較部に入力さ
れる基準信号生成部からの基準電圧信号を停止するスイ
ッチ部と、電流/電圧変換部からの出力と基準電圧信号
とを比較する電圧比較部と、この電圧比較部からの出力
のピーク値を検出し、このピーク値を発光素子駆動部を
制御するための発光素子駆動制御信号として出力する発
光素子駆動制御信号生成部とをそなえて構成されている
ことを特徴としている。
【0040】また、請求項20記載の本発明の発光素子
制御装置は、請求項1記載の制御装置において、上記基
準信号生成部が、基準信号として基準電圧信号を生成す
るように構成されるとともに、基準電圧信号に供給する
ためのオフセット電圧を生成するオフセット電圧発生部
が設けられ、光パワー制御部が、発光素子からの光出力
から検出されるモニタ信号を電圧に変換する電流/電圧
変換部と、この電流/電圧変換部から出力される電圧信
号のピーク値を検出するピーク検出部と、バースト非送
信時に、電圧比較部に入力される基準信号生成部からの
基準電圧信号を停止するスイッチ部と、電流/電圧変換
部からの出力と基準電圧信号とを比較する電圧比較部
と、この電圧比較部からの出力のピーク値を検出し、ピ
ーク値を発光素子駆動部を制御するための発光素子駆動
制御信号として出力する発光素子駆動制御信号生成部と
をそなえて構成されていることを特徴としている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (a)第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装置
の構成を示すブロック図で、この図1に示すように、発
光素子制御装置20は、データ受信部1,LD駆動部
2,発光素子3,受光素子4,データ検出部5,基準信
号生成部6,光パワー制御部7,バースト保持部8,送
/受切り換え部9,送/受切り換え信号生成部10をそ
なえて構成されている。
【0042】ここで、発光素子3は、電気信号を光信号
に変換して出力信号を光伝送路(図示略)に供給する
(光信号を発する)とともにモニタ光(モニタ信号)を
出力するもので、例えば、レーザダイオード(LD)に
より構成されている。受光素子4は、発光素子3から出
力されるモニタ光を再び電気信号に変換するもので、例
えば、フォトダイオード(PD)により構成されてい
る。
【0043】データ受信部1は、入力されてくるデータ
信号及びクロック信号を受信するものであり、LD駆動
部(発光素子駆動部)2は、データ受信部1からの出力
を受け、入力されてくるデータ信号に応じて発光素子3
を駆動するものである。また、データ検出部5は、バー
スト送信期間中の所定時間のデータ信号を検出するもの
で、データ受信部1にて受信したデータから光パワー制
御部7においてサンプリングを行なうためのサンプリン
グ信号を生成するようになっており、例えば、図3に示
すように、インバータ50−1〜50−n,AND回路
51をそなえて構成されている。
【0044】ここで、インバータ(遅延部)50−1〜
50−n(nは2以上の偶数)は、入力されてくるデー
タ信号を遅延させるものであり、AND回路(論理回
路)51はデータ信号とデータ信号をインバータ50−
1〜50−nで遅延させた遅延出力との間で論理演算処
理を施すものである。具体的には、例えば、図4に示す
ように、データ検出部5は、入力されてくるデータ〔主
データ;図4(a)参照〕とインバータ50−1〜50
−nにより遅延させたデータ〔データ1;図4(b)参
照〕とから、サンプリング信号(SH)を抽出し〔図4
(c)参照〕、この抽出された信号を出力するようにな
っている。
【0045】即ち、入力されてくるデータ信号が“1”
のとき(バースト送信期間中)のある一定時間のみ
“1”となるような信号を、サンプリング信号として出
力することにより、後述するように、光パワー制御部7
では、このサンプリング信号を用いて最適な光出力制御
信号を出力することができるのである。また、上述の図
1に示す基準信号生成部6は基準電流信号(直流定電
流)を生成するものである。
【0046】さらに、光パワー制御部7は、発光素子3
からの光出力から検出されるモニタ信号と基準信号生成
部6で生成された基準電流信号とを比較し、この比較結
果とデータ検出部5からの出力とに基づいてLD駆動部
2を制御するための光出力制御信号(発光素子駆動制御
信号)を出力するもので、例えば、図2に示すように、
AMP70,高速電流比較部71,制御信号生成部72
をそなえて構成されている。
【0047】ここで、AMP(モニタ増幅部)70は受
光素子4により電気信号に変換されたモニタ電流(モニ
タ信号)を増幅するもので、このAMP70によって、
モニタ電流の帯域を確保するようになっている。また、
高速電流比較部(電流比較部)71は基準信号生成部6
からの基準電流信号(Iref )とモニタ増幅部70から
の出力(Imon )とを比較して比較結果(ampo)を
後段の制御信号生成部72に出力するものである。
【0048】図5は上述の高速電流比較部71近辺の回
路構成を示す図で、この図5において、受光素子4は、
カソードが電源に接続され、アノードがNチャネルMO
SFET(T1)70aのドレインに接続されている。
また、上記NチャネルMOSトランジスタ(Nチャネル
MOSEFT;T1)70aはドレインとゲートが短絡
のダイオード接続であり、NチャネルMOSトランジス
タ(T1)70aとNチャネルMOSトランジスタ(T
2)70bとは、ゲートが共通であるカレントミラー接
続となっており、さらに、これらのソースは共にグラン
ドに接続されている。この2つのトランジスタ70a,
70bによりAMP70を構成している。
【0049】また、グランドとPチャネルMOSトラン
ジスタ(PチャネルMOSFET;T3)6aのドレイ
ンとの間に基準定電流源6bが接続され、PチャネルM
OSトランジスタ(T3)6aは、ドレインとゲートが
短絡のダイオード接続である。なお、このPチャネルM
OSトランジスタ(T3)6aと基準定電流源6bとで
基準信号生成部6を構成している。
【0050】さらに、PチャネルMOSトランジスタ
(T3)6aとPチャネルMOSトランジスタ(T4)
71aとは、ゲートが共通であるカレントミラー接続と
なっており、これらのソースはともに電源に接続されて
いる。また、上述のNチャネルMOSトランジスタ(T
2)70bとPチャネルMOSトランジスタ(T4)7
1aとは、ドレインが共通であり、この2つのトランジ
スタ70b,71aにより高速電流比較部71が構成さ
れている。なお、これらのトランジスタ70b,71a
の間から制御信号生成部72への出力(ampo)を取
り出している。
【0051】即ち、上述の図5に示す回路構成により、
AMP70では、受光素子4からの電流が基準電流より
も小さいときには、制御信号生成部72への出力を上昇
させ、受光素子4の電流が基準電流よりも大きいときに
は、制御信号生成部72への出力を下降させることがで
きる。なお、上述の各トランジスタとしては、CMOS
型のものを用いて回路を構成することにより、回路全体
の低コスト化及び低消費電力化等を図ることができる。
【0052】また、制御信号生成部(発光素子駆動制御
信号生成部)72は、高速電流比較部71からの出力
(ampo)を受け、データ検出部5からの出力に基づ
いて光出力制御信号(発光素子駆動制御信号)を生成す
るもので、例えば、図6に示すように、スイッチ72
a,インバータ72b,コンデンサ72c,抵抗72d
をそなえて構成されている。
【0053】ここで、スイッチ(第1スイッチ部)72
aは、データ検出部5からの出力に基づいて、データ信
号が“0”の時(即ち、データ検出部5において生成さ
れるサンプリング時間以外のとき;バースト非送信時)
に高速電流比較部71からの出力を停止するもので、P
チャネルMOSトランジスタ(T1),NチャネルMO
Sトランジスタ(T2)を有している。
【0054】具体的に、スイッチ72aは、上記のPチ
ャネルMOSトランジスタ(T1),NチャネルMOS
トランジスタ(T2)によりアナログスイッチとして構
成されるもので、上記2つのトランジスタT1,T2
は、それぞれ、ドレインが高速電流比較部7の出力(a
mpo)に接続され、ソースが光出力制御端子(PCN
T1)に接続されている。
【0055】また、NチャネルMOSトランジスタ(T
2)のゲートには、上記のデータ検出部5において生成
されたサンプリング信号(SH;データが“1”の間の
ある一定時間のみ“1”となるような信号)が入力され
る一方、PチャネルMOSトランジスタ(T1)のゲー
トには、上記サンプリング信号と同じ信号をインバータ
72bにおいて反転した信号が入力されるようになって
いる。
【0056】即ち、スイッチ72aは、データ検出部5
からのサンプリング信号が入力されるとON制御され、
高速電流比較部71からの出力(ampo)を光出力制
御信号(PCNT1)として出力することができるよう
になっている。なお、サンプリング信号の極性が逆の場
合は、アナログスイッチを構成する各トランジスタの極
性を逆にすることで対応することができる。
【0057】また、コンデンサ(充電用コンデンサ;C
1)72cは、スイッチ72aを介して得られる高速電
流比較部71からの出力を保持するもので、光出力制御
端子(PCNT1)とグランドとの間に接続されるホー
ルド用の容量である。なお、このコンデンサ72cには
小さい時定数が設定されている。さらに、抵抗(放電用
抵抗;R1)72dは、光出力制御端子から出力される
光出力制御信号(PCNT1)の出力量を調整するもの
で、高速電流比較部71からの出力に対し、コンデンサ
72cに並行に接続されて構成されている。換言する
と、光出力制御端子とグランドとの間に接続されてお
り、光出力制御端子から光出力制御信号が出力されすぎ
た場合に、その過剰な荷電を放電するようになってい
る。
【0058】このように、光パワー制御部7では、モニ
タ信号及び基準信号生成部6からの基準信号を高速電流
比較部71において比較し、且つ、制御信号生成部72
に設定する時定数を小さくしていることから、光出力制
御信号(PCNT1)の立ち上がりの高速化を実現する
ことができる。さらに、上述の光パワー制御部7は、デ
ータ検出部5からのサンプリング信号において、データ
が“1”の間のある一定時間のみサンプリングし、それ
以外の時間はホールドしているので、データ信号が
“0”の間に光パワー制御部7からの出力(PCNT
1)を上昇させることなく、その結果、モニタ信号と基
準信号との位相差による過剰発光を無くすことができ
る。従って、LD駆動部2へ最適な光出力制御信号を供
給することができるのである。
【0059】また、図1に示すバースト保持部(保持
部)8は、光パワー制御部7からの出力を保持するもの
で、例えば、図2に示すように、バッファ80,スイッ
チ81,コンデンサ82をそなえて構成されている。こ
こで、バッファ(入力バッファ)80は、光パワー制御
部7からの光出力制御信号を後述するコンデンサ82に
伝搬する(受け渡す)ためのもので、電流の流れを防ぐ
ようになっている。具体的には、図7に示すように、バ
ッファ80はオペアンプの正転入力に制御信号生成部7
2からの光出力制御信号(PCNT1)が入力され、反
転入力と出力は短絡されたボルテージ・フォロア接続さ
れて構成されている。
【0060】また、スイッチ(第2スイッチ部)81
は、バースト非送信時に、バッファ80からの出力を停
止するもので、バッファ80とコンデンサ82との間に
介装されており、後述する送/受切り換え信号生成部1
0からの信号に基づいて、データ信号のバースト送信時
にはON制御され、バースト非送信時にはOFF制御さ
れるようになっている。
【0061】具体的に、このスイッチ81は、Pチャネ
ルMOSトランジスタ(T1),NチャネルMOSトラ
ンジスタ(T2)により構成されるアナログスイッチ
で、それぞれ、ドレインがバッファ80の出力に接続さ
れ、ソースが光出力制御端子(PCNT2)に接続され
て構成されている。また、NチャネルMOSトランジス
タ(T2)のゲートには、後述する送/受切り換え信号
生成部10により生成された切り換え信号(バースト送
信時に“1”となる信号)が入力される一方、Pチャネ
ルMOSトランジスタ(T1)のゲートには、Nチャネ
ルMOSトランジスタ(T2)のゲートに入力される信
号と同じ信号をインバータ83において反転した信号が
入力されるようになっている。なお、上記の送/受切り
換え信号の極性が逆の場合は、上記アナログスイッチを
構成する各トランジスタ(T1,T2)の極性を逆にす
ることで対応できる。
【0062】さらに、コンデンサ(充電用コンデンサ;
C1)82は、光出力制御信号(PCNT2)の供給線
(光出力制御端子)とグランドの間に接続され、光出力
制御信号を保持するもので、制御信号生成部72からの
光出力制御信号相当の信号をチャージするようになって
いる。なお、このコンデンサ82には、大きな時定数が
設定され、さらに、上記のチャージした電圧をバースト
間保持できる容量値をもっている。
【0063】具体的に、上述のバースト保持部8は、充
電時には、図8(a)に示すように、スイッチ81がO
N制御により抵抗として機能するようになっている。こ
れにより、コンデンサ82は、バッファ80から受け渡
される光出力制御信号(PCNT1)を保持用の光出力
制御信号(PCNT2)として充電するようになってい
る。以下、式(3)に充電時間の関係式を示す。
【0064】 ここで、 t(充);充電に要する時間 R ;スイッチ81のON制御による抵抗値 ΔV PCNT2;端子PCNT2の電圧変化量 とすると、 ΔVPCNT2 =Vdd×〔1−exp(−t(充)/(R
×C1)〕 であることから、 t(充)=−R×C1×In〔(Vdd−ΔVPCNT2 )/Vdd〕 ...(3) が得られる。
【0065】また、上述のバースト保持部8は、ホール
ド時には、図8(b)に示すように、スイッチ81がO
FF制御により電源として機能するようになり、リーク
電流がコンデンサ82に流れるようになっている。以
下、式(4)にホールド時間の関係式を示す。 ここで、 t(ホールド);ホールドに要する時間 I(リーク);スイッチ81のリーク電流 ΔVPCNT2 ;端子PCNT2の電圧変化量 とすると、 t(ホールド)=(C1×ΔVPCNT)/I(リーク) ...(4) が得られる。
【0066】つまり、上述のホールド時間は、図32に
て上述した既存の回路(制御信号生成部110)のホー
ルド時間〔式(2)参照〕と同様のものであることか
ら、容量値,電圧変化量,リーク電流が同じ場合には、
本回路(制御信号生成部72)も既存の回路もホールド
時間が同じになる。そこで、例えば、上述の本回路の充
電時間と図32にて上述した既存の回路の充電時間〔式
(1)参照〕とで考えると、それぞれ、スイッチ81
(図8参照),110b(図32参照)のトランジスタ
サイズが同じである場合、 Vdd=3.3V,I(充)=30mA,R=3Ω,C
1=39000pF VPCNT=ΔVPCNT2 =1.5V とすると、上述の式(1)から算出される充電時間は、 t(充)=(C1×ΔVPCNT)/I(充) =(39000pF×1.5V)/30mA =1.95μsec となる。
【0067】一方、式(3)から算出される充電時間
は、 t(充)=−R×C1×In〔(Vdd−ΔVPCNT2 )/Vdd〕 =−3×39000pF×In〔(3.3−1.5)/3.3V〕 =0.071μsec となる。 つまり、本回路と既存の回路とでは、充電時間に約2桁
程度の差が生じることがわかる。即ち、本回路は既存の
回路に比べて高速に充電することができるのである。換
言すると、充電時間を同じにした場合には、本回路は既
存の回路に比べホールド時間を約2桁程度長くすること
ができることを意味している。
【0068】このように、バースト保持部8では、コン
デンサ82の時定数を大きくすることにより、バースト
送信期間に送信される光パワー制御部7からの出力を光
出力制御信号(PCNT2)として充分保持することが
できるようになっている。即ち、このバースト保持部8
は、光パワー制御部7からの出力を大きな時定数により
ゆっくりと上昇させることができるので、光パワー制御
部7から出力される信号のパワー変動に影響されること
なく、確実に光出力制御信号(PCNT2)を保持する
ことができるのである。
【0069】また、図1に示す送/受切り換え部(切り
換え部)9は、後述する送/受切り換え信号生成部10
からの出力(データ信号)に基づいて切り換わることに
より、光パワー制御部7からの出力(PCNT1)及び
バースト保持部8からの出力(PCNT2)のいずれか
一方を光出力制御信号(PCNT)として上記LD駆動
部2へ供給するもので、バースト送信時には光パワー制
御部7からの出力を光出力制御信号として出力する一
方、バースト非送信時(受信時)にはバースト保持部8
からの出力(コンデンサ82にチャージされた電圧信
号)を光出力制御信号として出力するようになってい
る。
【0070】具体的に、この送/受切り換え部9は、例
えば、図9に示すように、インバータ90,スイッチ9
1,92をそなえて構成されている。ここで、スイッチ
91は、PチャネルMOSトランジスタ(T1),Nチ
ャネルMOSトランジスタ(T2)から構成されるアナ
ログスイッチで、バースト送信時にON制御されること
により、光パワー制御部7からの出力(PCNT1)を
光出力制御信号として出力するようになっている。
【0071】また、スイッチ92は、PチャネルMOS
トランジスタ(T3),NチャネルMOSトランジスタ
(T4)から構成されるアナログスイッチで、バースト
非送信時にON制御されることにより、バースト保持部
8からの出力(PCNT2)を光出力制御信号として出
力するようになっている。さらに、インバータ90は、
送/受切り換え信号生成部10からの出力を反転させる
もので、その反転された出力は、スイッチ91のPチャ
ネルMOSトランジスタ(T1)のゲートとスイッチ9
2のNチャネルMOSトランジスタ(T4)のゲートと
に入力されるようになっている。
【0072】このように、送/受切り換え部9では、送
/受切り換え信号生成部10からの切り換え制御信号
(タイミング信号)により、スイッチ91がON(OF
F)のときには、スイッチ92がOFF(ON)となる
ようにして、2つの端子(PCNT1,PCNT2)を
短絡させることで、スイッチ91,92の導通状態が相
互に反転した状態で切り換わるようになっている。
【0073】また、図1に示す送/受切り換え信号生成
部(切り換え制御部)10は、バースト送信時には、送
/受切り換え部9を光パワー制御部7からの出力に切り
換える一方、バースト非送信時には、送/受切り換え部
9をバースト保持部8からの出力に切り換えるように制
御するもので、送/受切り換え部9において送信/受信
を切り換えるためのタイミング信号を生成するようにな
っている。
【0074】具体的に、上記の送/受切り換え信号生成
部10は、データの“0連続”を検出する回路で、例え
ば、図10(a)に示すように、PチャネルMOSトラ
ンジスタ(T1)11,抵抗12,NチャネルMOSト
ランジスタ(T2)13,コンデンサ14,インバータ
15により構成されている。ここで、PチャネルMOS
トランジスタ(T1)11は、ソースが電源に接続さ
れ、ゲートがデータ入力端子に接続されるもので、Nチ
ャネルMOSトランジスタ(T2)13は、ソースがグ
ランドに接続され、ゲートがデータ入力端子に接続され
るもので、これらの各MOSトランジスタ11,13の
ドレイン間には、抵抗(R1)12が接続されている。
【0075】また、コンデンサ(C1)14は、Nチャ
ネルMOSトランジスタ(T2)13のドレインとグラ
ンド間に接続されるものであり、インバータ15はNチ
ャネルMOSトランジスタ(T2)13のドレインと出
力端子(SW端子)との間に接続されるものである。こ
のように、上述の図10(a)に示す送/受切り換え信
号生成部10は、データ入力端子が“1”である場合に
は、PチャネルMOSトランジスタ(T1)11がOF
Fとなり、NチャネルMOSトランジスタ(T2)13
がONとなることから、反転データ端子は“0”とな
る。これにより、この反転データ“0”は、さらにイン
バータ15により反転されてSW端子は“1”となるの
である。なお、上述のデータ入力からSW信号出力まで
の一連の動作は、NチャネルMOSトランジスタ(T
2)13のサイズを大きくすることにより瞬時に行なう
ことができる。
【0076】一方、送/受切り換え信号生成部10は、
データ入力端子が“0”である場合には、NチャネルM
OSトランジスタ(T2)13がOFFとなり、Pチャ
ネルMOSトランジスタ(T1)11がONとなる。従
って、PチャネルMOSトランジスタ(T1)11から
の信号は、抵抗12を介してコンデンサ14へチャージ
され、反転データ端子が上昇するようになっている。
【0077】ところが、上記のコンデンサ14へのチャ
ージは、コンデンサ14の容量値(C1)と抵抗12の
抵抗値(R1)とから設定された時定数により、上記の
反転データの上昇率を調整することができる。即ち、例
えば、図11(a)に示すように、データ“0”の入力
(0連続の検出)が一定時間続いた場合(A参照)にお
いても、図11(b)に示すように、反転データ端子を
瞬時に“1”にしないように動作させることができるの
である(B参照)。
【0078】従って、データが“0”になってから反転
データ端子が“1”になるまでの時間を同符号が連続し
て入力される時間の最大時間よりも長く設定しておくこ
とにより、送/受切り換え信号生成部10は、SW信号
として送信時(“1”のとき)は常に“1”を出力し、
受信時(“0”のとき)にはある一定時間を経過した後
“0”を出力することができるようになっている〔図1
1(c)参照〕。
【0079】このように、送/受切り換え信号生成部1
0は、データ信号のバースト送信時とバースト非送信時
とでLD駆動部2へ送信する光出力制御信号(PCN
T)を切り換えることができるので、LD駆動部2へは
常に一定量の光出力制御信号を供給することができ、第
2バースト目以降の光出力においてもパワー変動のない
安定で、且つ、正確な光出力を得ることができる。
【0080】また、上述の送/受切り換え信号生成部1
0は、例えば、図10(b)に示す送/受切り換え信号
生成部10Aのように構成することもできる。即ち、こ
の送/受切り換え信号生成部10Aは、上述の図10
(a)に示す送/受切り換え信号生成部10の抵抗12
をPチャネルMOSトランジスタ(T3)16に代えて
構成した回路であり、この場合も上述と同様の動作を行
なうことができる。
【0081】さらに、上述の送/受切り換え信号生成部
10を、例えば、図10(c)に示す送/受切り換え信
号生成部10Bのように構成することもできる。具体的
に、この送/受切り換え信号生成部10Bは、複数のレ
ジスタ17a,17b,17cとNOR回路18とから
なるシフトレジスタ型の回路で、この場合も“0”が一
定時間続くと“1”に切り換えるようになっている。
【0082】上述のごとく構成された本発明の第1実施
形態の発光素子制御装置20では、図12(a)に示す
ように、まず、1バースト目のデータ信号が入力される
と、はじめのうちは、基準信号生成部6からの基準信号
Iref と受光素子4からのモニタ信号Imon との間に差
があるため〔Iref >Imon ;図12(g)のA参
照〕、この差に基づいて、図12(c)に示すように、
高速電流比較部71における比較結果(ampo)を出
力する。
【0083】その後、この比較結果を受けた制御信号生
成部72は、データ検出部5からのサンプリング時間
〔SH;図12(b)参照〕に基づいて、図12(d)
に示すように、光出力制御信号PCNT1を出力する。
このとき、制御信号生成部72からは、同時に、上記の
光出力制御信号(PCNT1)がバースト保持部8へも
送信され、この光出力制御信号を受信したバースト保持
部8では、予め設定された大きな時定数に基づいて、バ
ースト間保持用の光出力制御信号(PCNT2)を保持
する。即ち、バースト保持部8では、図12(d)に示
すように、光出力制御信号(PCNT2)をゆっくりと
制御信号生成部72からの出力(PCNT1)に一致す
るように上昇させる。
【0084】つまり、本装置20は、第1バースト目の
データ信号から時定数の異なる2つの光出力制御信号を
立ち上げている。なお、この状態はバースト送信期間で
あるため、送/受切り換え信号生成部10では、図12
(f)に示すように、送/受切り換え信号(SW)とし
て“1”を出力し、その信号を送/受切り換え部9へ送
信する。すると、このSW信号を受信した送/受切り換
え部9では、図9にて上述したように、スイッチ91が
ON制御され、制御信号生成部72からの出力(PCN
T1)を光出力制御信号(PCNT)としてLD駆動部
2に出力する〔図12(e)参照〕。
【0085】そして、上述の光出力制御信号に伴い、発
光素子3からは、図12(h)に示すように、光信号が
出力される。一方、データ信号が入力されない場合、即
ち、バースト非送信期間には、モニタ信号が検出され
ず、且つ、データ検出部5においてもサンプリング時間
を検出しないため〔図12(b)のB参照〕、制御信号
生成部72からは光出力制御信号(PCNT1)が出力
されない〔図12(d)のC参照〕。
【0086】さらに、このとき、送/受切り換え信号生
成部10では、0連続の検出が一定時間続くと、SW信
号として“0”を出力し〔図12(f)のD参照〕、そ
の信号を送/受切り換え部9へ送信する。その後、送/
受切り換え部9では、スイッチ92(図9参照)がON
制御され、バースト保持部8に保持されている信号〔P
CNT2;図12(d)のE参照〕を光出力制御信号
(PCNT)としてLD駆動部2に出力する。
【0087】即ち、バースト非送信期間においても、制
御信号生成部72からの出力(PCNT1)の状態が上
述のバースト保持部8によって一定に維持されているた
め、LD駆動部2へは、常に一定量の光出力制御信号
(PCNT)が供給されるのである〔図12(e)のF
参照〕。そして、データ信号が再び入力されたとき(次
のバースト送信期間)には、1つ前のバースト送信期間
と同レベルの光出力制御信号がLD駆動部2へ供給され
ていることから、発光素子3からは瞬時に安定な光信号
が出力される〔図12(h)のG参照〕。
【0088】このように、本発明の第1実施形態にかか
る発光素子制御装置20によれば、光パワー制御部7に
おいて生成された光出力制御信号をバースト保持部8に
て保持し、データ信号の送信/受信の切り換わりに応じ
て、光パワー制御部7からの光出力制御信号とバースト
保持部8にて保持された信号とを切り換えているので、
発光素子3において光出力を過剰発光させることなく瞬
時に立ち上げることができるとともに、バースト間の長
さに関わらず、光出力制御信号を保持することができる
ので、次のバースト送信時においてもパワー変動のない
安定で、且つ、正確な光出力を得ることができ、本装置
の性能向上に寄与しうる。
【0089】(b)第1実施形態の変形例の説明 ところで、上述した発光素子制御装置20は、以下に示
すように、複数変形して構成することができる(第1変
形例〜第8変形例)。なお、以下の変形例を示す図にお
いて、既述の符号と同一の符号は同様あるいはほぼ同様
に機能するものであるため、説明は省略する。
【0090】(b−1)第1変形例 図13は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の第1変形例(発光素子制御装置20A)を示すブロ
ック図で、この図13に示すように、光パワー制御部7
Aは、発光素子3から検出されるモニタ信号と基準信号
生成部6で生成された基準信号とを比較し、この比較結
果とデータ検出部5からの出力とに基づいてLD駆動部
2を制御するための光出力制御信号を出力するもので、
高速電流比較部71,制御信号生成部72をそなえて構
成されている。
【0091】つまり、上述の図2に示した第1実施形態
における光パワー制御部7では、モニタ信号を増幅する
AMP70を高速電流比較部71の前段に設けた構成と
なっているが、この第1変形例における光パワー制御部
7Aには、上述の光パワー制御部7のように、AMP7
0を設けていない点が異なっている。即ち、データ信号
のビットレートが遅い場合などには、モニタ信号を増幅
することがないため、AMP70を設けず、高速電流比
較部71においてモニタ信号と基準電流信号とを比較す
ることができるようになっているのである。
【0092】このような構成により、本発明の第1実施
形態の第1変形例にかかる発光素子制御装置20Aで
は、1バースト目のデータ信号が入力されると、高速電
流比較部71において、基準信号生成部6からの基準信
号と受光素子4からのモニタ信号の差を比較したのち、
制御信号生成部72では、上記の比較結果を受け、デー
タ検出部5からの出力に基づいて、光出力制御信号(P
CNT1)を送/受切り換え部9及びバースト保持部8
へ送信する。
【0093】この状態、即ち、データ信号のバースト送
信期間である場合には、送/受切り換え信号生成部10
からの切り換え制御信号に基づき、制御信号生成部72
からの出力(PCNT1)が光出力制御信号(PCN
T)としてLD駆動部2へ供給される。一方、データ信
号のバースト非送信期間になると、再び、送/受切り換
え信号生成部10からの切り換え制御信号に基づき、バ
ースト保持部8にて保持された信号(PCNT2)が光
出力制御信号(PCNT)としてLD駆動部2へ供給さ
れる。
【0094】これにより、データ信号が再び入力された
ときには、1つ前のバースト送信期間と同レベルの光出
力制御信号がLD駆動部2へ供給されていることから、
発光素子3からは瞬時に安定な光信号が出力されるので
ある。このように、上述の発光素子制御装置20Aによ
れば、第1実施形態と同様の効果が得られるほか、光パ
ワー制御部7Aにおいて、モニタ信号を増幅せずに基準
電流信号と直接比較できるので、回路構成を簡素化する
ことができる。
【0095】(b−2)第2変形例 図14は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の第2変形例(発光素子制御装置20B)を示すブロ
ック図で、この図14に示すように、光パワー制御部7
Bは、上述の図2に示すパワー制御部7(第1実施形
態)とほぼ同様に機能するもので、AMP70,高速電
流比較部71,制御信号生成部72,スイッチ73をそ
なえて構成されている。即ち、上述の光パワー制御部7
とは、スイッチ73を設けている点が異なる。
【0096】ここで、スイッチ(スイッチ部)73は、
データ信号が“0”の時(バースト非送信時)に、基準
信号生成部6からの基準電流信号を停止するもので、基
準信号生成部6と高速電流比較部71との間に接続され
て設けられている。そして、データ検出部5からの出力
(SH;サンプリング信号)に基づいてON/OFF制
御されるようになっている。
【0097】つまり、この第2変形例における光パワー
制御部7Bでは、基準信号生成部6の出力側にスイッチ
73を設けることにより、データ信号が“1”のときの
ある一定時間のみ基準信号生成部6から基準電流信号を
出力するので、光パワー制御部7Bの消費電力を削減す
ることができるのである。以下、本発明の第1実施形態
の第2変形例にかかる発光素子制御装置20Bの動作に
ついて説明する。まず、1バースト目のデータ信号が入
力されると、データ検出部5では、このデータ信号から
サンプリング信号を生成し、この信号を受けたスイッチ
73はON制御され、基準信号生成部6からの基準電流
信号を高速電流比較部71へ出力する。
【0098】その後、高速電流比較部71では、上記の
基準電流信号とAMP70によって増幅された受光素子
4からのモニタ信号との差を比較し、制御信号生成部7
2において、上記の比較結果を受け、上述のデータ検出
部5からのサンプリング信号に基づいて、光出力制御信
号(PCNT1)を送/受切り換え部9及びバースト保
持部8へ送信する。
【0099】その後、上述の第1実施形態とほぼ同様に
動作する。即ち、データ信号のバースト送信期間には、
制御信号生成部72からの出力(PCNT1)を光出力
制御信号(PCNT)としてLD駆動部2へ供給し、バ
ースト非送信期間には、スイッチ73をOFF制御し、
バースト保持部8にて保持された信号(PCNT2)を
光出力制御信号(PCNT)としてLD駆動部2へ供給
する。
【0100】このように、上述の発光素子制御装置20
Bによれば、第1実施形態と同様の効果が得られるほ
か、光パワー制御部7Bが、データ信号が“0”のとき
(バースト非送信時)に、基準信号生成部6からの基準
信号を停止するスイッチ73をそなえているので、デー
タ信号が“1”のときのある一定時間のみ基準電流信号
を出力することができ、光パワー制御部7Bの消費電力
を削減することができる。従って、装置全体の消費電力
を削減できる利点がある。
【0101】(b−3)第3変形例 図15は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の第3変形例(発光素子制御装置20C)を示すブロ
ック図で、この図15に示すように、光パワー制御部7
Cは、上述の図13に示す光パワー制御部7A(第1変
形例)とほぼ同様に機能するもので、高速電流比較部7
1,制御信号生成部72,スイッチ73をそなえて構成
されている。即ち、上述の光パワー制御部7Aとは、ス
イッチ73を設けている点が異なる。
【0102】つまり、この第3変形例における光パワー
制御部7Cの場合も、基準信号生成部6の出力側にスイ
ッチ73を設けているので、光パワー制御部7Cの消費
電力を削減することができるほか、データ信号のビット
レートが遅い場合などに適用できる。以下、本発明の第
1実施形態の第3変形例にかかる発光素子制御装置20
Cの動作について説明する。まず、1バースト目のデー
タ信号が入力されると、データ検出部5では、このデー
タ信号からサンプリング信号を生成し、この信号を受け
たスイッチ73はON制御され、基準信号生成部6から
の基準電流信号を高速電流比較部71へ出力する。
【0103】その後、高速電流比較部71では、上記の
基準電流信号と受光素子4からのモニタ信号との差を比
較したのち、制御信号生成部72において、上記の比較
結果を受け、上述のデータ検出部5からのサンプリング
信号に基づいて、光出力制御信号PCNT1を送/受切
り換え部9及びバースト保持部8へ送信する。その後、
上述の第1実施形態と同様に動作する。即ち、データ信
号のバースト送信期間には、制御信号生成部72からの
出力(PCNT1)を光出力制御信号(PCNT)とし
てLD駆動部2へ供給し、バースト非送信期間には、バ
ースト保持部8にて保持された信号(PCNT2)を光
出力制御信号(PCNT)としてLD駆動部2へ供給す
る。
【0104】このように、上述の発光素子制御装置20
Cによれば、第1実施形態と同様の効果が得られるほ
か、光パワー制御部7Cにおいて、モニタ信号を増幅せ
ずに基準電流信号と直接比較できるので、回路構成を簡
素化することができるほか、データ信号が“1”のとき
のある一定時間のみ基準電流信号を出力するので、光パ
ワー制御部7Cの消費電力を削減することができる。
【0105】(b−4)第4変形例 図16は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の第4変形例(発光素子制御装置20D)を示すブロ
ック図で、この図16に示すように、発光素子制御装置
20Dは、光パワー制御部7DをAMP70,高速電流
比較部71,スイッチ73,ピーク検出部74により構
成し、さらに、この光パワー制御部7Dには、基準信号
生成部6からの基準電流信号に供給するためのオフセッ
ト電流を生成するオフセット電流発生部75が付設され
て構成されている。
【0106】具体的に、上記のオフセット電流発生部7
5は、データ信号が“0”の期間(バースト非送信期
間)において、基準電流信号にオフセット電流を供給す
るものである。つまり、データ信号が入力されないとき
には、発光素子3からの光出力も停止させるため、LD
駆動部2を制御するための光出力制御信号の出力を停止
しなければならない。ところが、このとき、高速電流比
較部71では、モニタ信号(“0”;発光素子3からの
光出力がないため)と基準信号(“0”;スイッチ73
により停止)との間においてわずかな差が生じていた場
合に、それを比較し、この比較結果をピーク検出部74
へ出力してしまうことになる。即ち、ピーク検出部74
では、誤って光出力制御信号を出力してしまうのであ
る。
【0107】そのため、光パワー制御部7Dでは、オフ
セット電流発生部75からオフセット電流を供給するよ
うにして、モニタ信号と基準信号との間に、比較の対象
とならないような大きな差を生じさせて、誤って光出力
制御信号が生成されるのを防ぐようになっているのであ
る。これにより、本装置20Dによる光出力制御の誤動
作を防ぐことができる。
【0108】また、ピーク検出部74は、高速電流比較
部71からの出力のピーク値を検出するもので、発光素
子駆動制御信号生成部として機能するようになってい
る。即ち、このピーク検出部74は、上記の検出された
ピーク値をLD駆動部2を制御するための光出力制御信
号として出力している。例えば、図17に示すように、
増幅器74a,PチャネルMOSトランジスタ74b,
コンデンサ74c,抵抗74dをそなえて構成されてい
る。
【0109】そして、増幅器74aは、高速電流比較部
71からの出力を増幅するもので、反転入力に高速電流
比較部71からの出力が入力され、正転入力にピーク検
出出力が接続され、増幅器74aの出力にはPチャネル
MOSトランジスタ(T1)74bのゲートに接続され
ている。また、PチャネルMOSトランジスタ(T1)
74bは、ソースが電源に接続され、ゲートが上述した
ように増幅器74aの出力に接続され、ドレインがピー
ク検出出力に接続されている。さらに、コンデンサ(C
1)74cは、ピーク検出出力とグランド間に接続され
た容量であり、抵抗(R1)74dは、ピーク検出出力
とグランド間に接続されるものである。
【0110】さらに、このピーク検出部74は、バース
ト送信期間中において高速電流比較部71からの出力を
保持しておくため、時定数を長く設定するようになって
いる。以下、本発明の第1実施形態の第4変形例にかか
る発光素子制御装置20Dの動作について説明する。ま
ず、1バースト目のデータ信号が入力されると、データ
検出部5では、このデータ信号からサンプリング信号を
生成し、この信号を受けたスイッチ73はON制御さ
れ、基準信号生成部6からの基準電流信号を高速電流比
較部71へ出力する。
【0111】その後、高速電流比較部71では、上記の
基準電流信号とAMP70によって増幅された受光素子
4からのモニタ信号との差を比較したのち、ピーク検出
部74において、上記の比較結果にピーク値を検出し、
そのピーク値を光出力制御信号(PCNT1)として送
/受切り換え部9及びバースト保持部8へ送信する。こ
の状態、即ち、データ信号のバースト送信期間である場
合、送/受切り換え信号生成部10からの切り換え制御
信号に基づき、ピーク検出部74からの出力(PCNT
1)が光出力制御信号(PCNT)としてLD駆動部2
へ供給される。
【0112】一方、データ信号のバースト非送信期間に
なると、再び、送/受切り換え信号生成部10からの切
り換え制御信号に基づき、バースト保持部8にて保持さ
れた信号(PCNT2)が光出力制御信号(PCNT)
としてLD駆動部2へ供給される。また、このとき、デ
ータ検出部5からはサンプリング信号が出力されないた
め、スイッチ73はOFF制御され、基準信号生成部6
からの基準電流信号は高速電流比較部71に供給されな
い。そして、高速電流比較部71にオフセット電流発生
部75からのオフセット電流が供給されるため、高速電
流比較部71において、モニタ信号と基準電流信号とに
よる差電流が出力されず、その結果、ピーク検出部74
から光出力制御信号(PCNT1)は出力されない。
【0113】従って、この場合もデータ信号が再び入力
されたときには、1つ前のバースト送信期間と同レベル
の光出力制御信号がLD駆動部2へ供給されていること
から、発光素子3からは瞬時に安定な光信号が出力され
るのである。このように、上述の発光素子制御装置20
Dによれば、第1実施形態と同様の効果が得られるほ
か、光パワー制御部7Dにおいて、データ信号が入力さ
れない場合には、オフセット電流発生部75からオフセ
ット電流が基準電流信号に供給されるので、高速電流比
較部71において、モニタ信号と基準電流信号との間に
大きな差を生じさせて光出力制御信号の出力を停止する
ことができる。従って、バースト非送信時における光出
力制御の誤動作を防ぐことができ、本装置20Dの性能
向上に寄与しうる。
【0114】なお、上述のオフセット電流発生部75
は、高速電流比較部71の前段に設けられているが、後
段に設けるようにしてもよく、この場合も同様の効果が
得られる。 (d−5)第5変形例 図18は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の第5変形例(発光素子制御装置20E)を示すブロ
ック図で、この図18に示すように、発光素子制御装置
20Eは、光パワー制御部7Eを高速電流比較部71,
スイッチ73,ピーク検出部74により構成し、さら
に、この光パワー制御部7Eには、オフセット電流発生
部75が付設されて構成されている。
【0115】即ち、この第5変形例における光パワー制
御部7Eは、上述の光パワー制御部7D(第4変形例)
とはAMP70を設けていない点が異なる。そのため、
この発光素子制御装置20Eは、データ信号のビットレ
ートが遅い場合などに適用でき、他の動作については上
述の発光素子制御装置20Dと同様である。従って、上
述の発光素子制御装置20Eによれば、第1実施形態と
同様の効果が得られるほか、光パワー制御部7Eにおい
て、データ信号が入力されない場合には、オフセット電
流発生部75からオフセット電流が基準電流信号に供給
されるので、モニタ信号と基準電流信号との間に大きな
差を生じさせて光出力制御信号の出力を停止することが
できる。従って、本装置20Eによる光出力制御の誤動
作を防ぐことができ、同様に、本装置20Eの性能向上
に寄与しうる。
【0116】(b−6)第6変形例 図19は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の第6変形例(発光素子制御装置20F)を示すブロ
ック図で、この図19に示すように、発光素子制御装置
20Fは、光パワー制御部7Aの出力側に初期値電圧発
生部(初期値発生部)76をそなえて構成されている。
即ち、この発光素子制御装置20Fは、上述の発光素子
制御装置20A〔第1変形例;図13参照〕に初期値電
圧発生部76を設けたものである。
【0117】ここで、初期値電圧発生部76は、光パワ
ー制御部7Aから出力される光出力制御信号(PCNT
1)に初期値電圧を供給(付加)するもので、例えば、
図20に示すように、定電流源76a,NチャネルMO
Sトランジスタ76bをそなえて構成されている。具体
的に、定電流源(I1)76aは、電源76cと初期値
電圧発生部76への出力との間に接続されるものであ
り、NチャネルMOSトランジスタ(T1)76bは、
ドレインとゲートがそれぞれ初期値電圧発生部76の出
力に接続され、ソースがグランドに接続されるもので、
これにより、光パワー制御部7Aからの出力にVTH電
圧(初期値電圧)を供給することができるようになって
いる。
【0118】つまり、上述の初期値電圧発生部76によ
って、光パワー制御部7Aからの出力(PCNT1)に
初期値(グランドからの高い電圧値)を与えておくこと
により、LD駆動部2への光出力制御信号の初期立ち上
げをさらに高速に行なうことができるのである。従っ
て、上述の発光素子制御装置20Fによれば、第1実施
形態と同様の効果が得られるほか、光出力制御信号に初
期値を供給しているので、光出力制御信号の初期立ち上
げの高速化を図ることができ、本装置20Fの処理速度
を向上させることができる。
【0119】なお、上述の初期値電圧発生部76は、光
パワー制御部7Aの制御信号生成部72の後段に設けて
あるが、制御信号生成部72の前段に設けるようにして
もよく、この場合も同様の効果が得られる。 (b−7)第7変形例 図21は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の第7変形例(発光素子制御装置20G)を示すブロ
ック図で、この図21に示すように、発光素子制御装置
20Gは、バースト保持部8の出力側に初期値電圧を供
給する初期値電圧発生部76Aをそなえて構成されるも
のである。
【0120】つまり、この初期値電圧発生部76Aは、
バースト保持部8にて保持されていた光出力制御信号
(PCNT2)に初期値電圧を供給するもので、このよ
うに、バースト保持部8からの出力に初期値(グランド
からの高い電圧値)を与えておくことにより、バースト
保持部8からLD駆動部2への光出力制御信号の初期立
ち上げを高速に行なうことができる。
【0121】従って、上述の発光素子制御装置20Gに
よれば、第1実施形態と同様の効果が得られるほか、バ
ースト保持部8に保持されている光出力制御信号(PC
NT2)に初期値を供給しているので、バースト保持部
8からLD駆動部2への光出力制御信号の初期立ち上げ
の高速化を図ることができ、この場合も本装置20Gの
処理速度を向上させることができる。
【0122】(d−8)第8変形例 図22は本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の第8変形例(発光素子制御装置20H)を示すブロ
ック図で、この図22に示すように、発光素子制御装置
20Hは、バースト保持部8の入力側および出力側に初
期値電圧を供給する初期値電圧発生部76Bをそなえて
構成されるものである。
【0123】つまり、この初期値電圧発生部76Bは、
光パワー制御部7からの出力(PCNT1)とバースト
保持部8にて保持されていた出力(PCNT2)との両
方に初期値電圧を供給するもので、このように、両方の
出力に初期値(グランドからの高い電圧値)を与えてお
くことにより、バースト送信時,非送信時に関わらず、
光出力制御信号の初期立ち上げの高速化を図ることがで
き、この場合も本装置20Hの処理速度を向上させるこ
とができる。
【0124】なお、上述の初期値電圧発生部76Bは、
光パワー制御部7の制御信号生成部72からの出力とバ
ースト保持部8からの出力との両方に初期値電圧を供給
しているが、制御信号生成部72の前段の高速電流比較
部71からの出力とバースト保持部8からの出力との両
方に供給するようにしてもよく、この場合も同様の効果
が得られる。
【0125】(c)第2実施形態の説明 図23は本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御装
置の構成を示すブロック図で、この図23に示すよう
に、発光素子制御装置21は、データ受信部1,LD駆
動部2,発光素子3,受光素子4,データ検出部5,基
準信号生成部6A,光パワー制御部7I,バースト保持
部8,送/受切り換え部9,送/受切り換え信号生成部
10をそなえて構成されている。なお、図23におい
て、既述の符号と同一の符号はほぼ同様あるいは同様の
ものであるため、説明は省略する。
【0126】ここで、基準信号生成部6Aは、基準電圧
信号を生成するものである。また、光パワー制御部7I
は、発光素子3からの光出力から検出されるモニタ信号
と基準信号生成部6で生成された基準電圧信号とを比較
し、この比較結果とデータ検出部5からの出力とに基づ
いてLD駆動部2を制御するための光出力制御信号(発
光素子駆動制御信号)を出力するもので、例えば、電流
/電圧変換部77,高速電圧比較部71A,制御信号生
成部72Aをそなえて構成されている。
【0127】ここで、電流/電圧変換部77は、発光素
子3からの光出力から検出されるモニタ信号を電圧に変
換するもので、受光素子4により光信号から電流信号に
変換されたモニタ信号を電圧信号に変換するようになっ
ている。例えば、図24に示すように、電流/電圧変換
部77は、受光素子4のアノードとグランド間に抵抗
(R)77aを接続して構成されている。
【0128】つまり、この電流/電圧変換部77は、抵
抗77aによって受光素子4で受光された光出力相当の
電流信号を電圧信号に変換することができるようになっ
ているのである。また、高速電圧比較部(電圧比較部)
71Aは、電流/電圧変換部77からの出力(Vmon )
と基準信号生成部6で生成された基準電圧信号(Vref
)とを比較するものである。
【0129】さらに、制御信号生成部(発光素子駆動制
御信号生成部)72Aは、高速電圧比較部71Aからの
出力を受け、データ検出部5からの出力に基づいてLD
駆動部2を制御するための光出力制御信号を生成するも
ので、上述の第1実施形態の制御信号生成部72(図6
参照)と同様に機能するようになっている。但し、制御
信号生成部72Aにおいては、電流ではなく電圧を用い
て光出力制御信号を生成している。
【0130】つまり、上述の第1実施形態では、基準信
号とモニタ信号とを電流信号にて比較して光出力制御信
号を生成していたのに対し、この第2実施形態にかかる
発光素子制御装置21では、基準信号とモニタ信号とを
電圧信号にて比較して光出力制御信号を生成するように
なっている。即ち、電圧信号を用いた場合においても電
流信号を用いた場合と同様に機能することができるよう
になっている。
【0131】このように、上述のごとく構成された本発
明の第2実施形態にかかる発光素子制御装置21では、
図23に示すように、1バースト目のデータ信号が入力
されると、電流/電圧変換部77にて受光素子4からの
モニタ信号を電圧信号に変換したのち、高速電圧比較部
71Aにおいて、モニタ電圧信号と基準信号生成部6A
からの基準電圧信号との差を比較する。
【0132】その後、制御信号生成部72Aにおいて、
上記の比較結果を受け、データ検出部5からの出力に基
づいて、光出力制御信号(PCNT1)を送/受切り換
え部9及びバースト保持部8へ送信する。この状態、即
ち、データ信号のバースト送信期間である場合には、送
/受切り換え信号生成部10からの切り換え制御信号に
基づき、制御信号生成部72Aからの出力(PCNT
1)が光出力制御信号(PCNT)としてLD駆動部2
へ供給される。
【0133】一方、データ信号のバースト非送信期間に
なると、再び、送/受切り換え信号生成部10からの切
り換え制御信号に基づき、バースト保持部8にて保持さ
れた信号(PCNT2)が光出力制御信号(PCNT)
としてLD駆動部2へ供給される。これにより、データ
信号が再び入力されたときには、1つ前のバースト送信
期間と同レベルの光出力制御信号がLD駆動部2へ供給
されていることから、発光素子3からは瞬時に安定な光
信号が出力されるのである。
【0134】このように、本発明の第2実施形態にかか
る発光素子制御装置21によれば、電圧信号を用いた場
合においても、上述の第1実施形態と同様に、光パワー
制御部7Iにおいて生成された光出力制御信号をバース
ト保持部8にて保持し、データ信号の送信/受信の切り
換わりに応じて、光パワー制御部7Iからの光出力制御
信号とバースト保持部8にて保持された信号とを切り換
えているので、発光素子3からの光出力を過剰発光させ
ることなく瞬時に立ち上げることができるほか、バース
ト間の長さに関わらず、光出力制御信号を保持すること
ができるので、次のバースト送信時においても、パワー
変動のない安定で、且つ、正確な光出力を得ることがで
き、本装置の性能向上に寄与しうる。
【0135】(d)第2実施形態の変形例の説明 ところで、上述した発光素子制御装置21では、以下に
示すように、複数変形して構成することができる(第1
変形例〜第5変形例)。なお、以下の変形例を示す図に
おいて、既述の符号と同一の符号は同様あるいはほぼ同
様に機能するものであるため、説明は省略する。
【0136】(d−1)第1変形例 図25は本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御装
置の第1変形例(発光素子制御装置21A)の構成を示
すブロック図で、この図25に示す光パワー制御部7J
は、上述の図23に示すパワー制御部7I(第2実施形
態)とほぼ同様に機能するもので、電流/電圧変換部7
7,ピーク検出部78,高速電圧比較部71A,制御信
号生成部72Aをそなえて構成されている。即ち、上述
の光パワー制御部7Iとは、ピーク検出部78を設けて
いる点が異なる。
【0137】ここで、ピーク検出部78は、電流/電圧
変換部77から出力される電圧信号のピーク値を検出す
るもので、このピーク値を検出することにより、電流/
電圧変換部77で変換されたモニタ電圧信号のレベルを
一定にすることができる。即ち、高速電圧比較部71A
において、レベルの一定な基準電圧信号と上記のレベル
を一定にしたモニタ電圧信号とを比較することができる
ので、高速電圧比較部71Aでは、安定した比較結果を
出力することができるのである。
【0138】また、このピーク検出部78を設けること
により、受光素子4からのモニタ信号と基準信号生成部
6Aからの基準電圧信号との位相状態を合わせることも
できるようになっている。これにより、データ信号がな
い場合において本装置21Aにおける光出力制御の誤動
作を防ぐことができるようになっている。なお、このピ
ーク検出部78は、図17にて上述したピーク検出部7
4とほぼ同様に構成されるもので、ここでは、回路に設
けられたコンデンサ(図17では、コンデンサ74c)
の時定数を小さく設定し、高速電圧比較部71Aへ瞬時
にピーク値を出力することができるようになっている。
【0139】このような構成により、本発明の第2実施
形態の第1変形例にかかる発光素子制御装置21Aで
は、1バースト目のデータ信号が入力されると、受光素
子4からのモニタ信号を電流/電圧変換部77において
電圧信号に変換したのち、この電圧信号のピーク値を検
出し、高速電圧比較部71Aにおいて、基準信号生成部
6Aからの基準電圧信号と上記のピーク値との差を比較
する。
【0140】その後、制御信号生成部72Aでは、上記
の比較結果を受け、データ検出部5からの出力に基づい
て、光出力制御信号(PCNT1)を送/受切り換え部
9及びバースト保持部8へ送信する。その後、上述の第
2実施形態と同様に動作する。即ち、データ信号のバー
スト送信期間には、制御信号生成部72Aからの出力
(PCNT1)を光出力制御信号(PCNT)としてL
D駆動部2へ供給し、バースト非送信期間には、バース
ト保持部8にて保持された信号(PCNT2)を光出力
制御信号(PCNT)としてLD駆動部2へ供給する。
【0141】このように、上述の発光素子制御装置21
Aによれば、光パワー制御部7Jにおいて、高速電圧比
較部71Aにて比較する前に、モニタ信号を電圧信号に
変換した信号のピーク値を検出しているので、高速電圧
比較部71Aにおいて、安定した比較結果を出力するこ
とができ、これに伴いLD駆動部2へは安定した光出力
制御信号を供給することができる。
【0142】また、受光素子4からのモニタ信号と基準
信号生成部6Aからの基準電圧信号との位相状態を合わ
せることができるので、データ信号がない場合におい
て、本装置21Aの光出力制御の誤動作を防ぐことがで
きる。 (d−2)第2変形例 図26は本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御装
置の第2変形例(発光素子制御装置21B)の構成を示
すブロック図で、この図26に示す光パワー制御部7K
は、上述の図23に示すパワー制御部7I(第2実施形
態)とほぼ同様に機能するもので、電流/電圧変換部7
7,高速電圧比較部71A,制御信号生成部72A,ス
イッチ73をそなえて構成されている。即ち、上述の光
パワー制御部7Iとは、スイッチ73を設けている点が
異なる。
【0143】つまり、このスイッチ73は、データ信号
が“0”の時(バースト非送信時)に、基準信号生成部
6Aからの基準電圧信号を停止するもので、上述の光パ
ワー制御部7Kでは、基準信号生成部6Aの出力側にス
イッチ73を設けることにより、データ検出部5からの
出力(SH;サンプリング信号)に基づいて、データ信
号が“1”のときのある一定時間のみ基準信号生成部6
Aから基準電圧信号を出力することができる。従って、
光パワー制御部7Kの消費電力を削減することができる
のである。
【0144】このような構成により、本発明の第2実施
形態の第2変形例にかかる発光素子制御装置21Bで
は、1バースト目のデータ信号が入力されると、データ
検出部5では、このデータ信号からサンプリング信号を
生成し、この信号を受けたスイッチ73はON制御さ
れ、基準信号生成部6Aからの基準電圧信号を高速電圧
比較部71Aへ出力する。
【0145】その後、高速電圧比較部71Aでは、上記
の基準電圧信号と電流/電圧変換部77によって電圧信
号に変換された受光素子4からのモニタ信号との差を比
較し、制御信号生成部72Aにおいて、上記の比較結果
を受け、上述のデータ検出部5からのサンプリング信号
に基づいて、光出力制御信号(PCNT1)を送/受切
り換え部9及びバースト保持部8へ送信する。
【0146】この状態、即ち、データ信号のバースト送
信期間である場合、送/受切り換え信号生成部10から
の切り換え制御信号に基づき、制御信号生成部72Aか
らの出力(PCNT1)が光出力制御信号(PCNT)
としてLD駆動部2へ供給される。一方、データ信号の
バースト非送信期間になると、再び、送/受切り換え信
号生成部10からの切り換え制御信号に基づき、バース
ト保持部8にて保持された信号(PCNT2)が光出力
制御信号(PCNT)としてLD駆動部2へ供給され
る。なお、このとき、データ検出部5からはサンプリン
グ信号が出力されないため、スイッチ73はOFF制御
され、基準信号生成部6Aからの基準電圧信号は出力さ
れない。
【0147】従って、この場合もデータ信号が再び入力
されたときには、1つ前のバースト送信期間と同レベル
の光出力制御信号がLD駆動部2へ供給されていること
から、発光素子3からは瞬時に安定な光信号が出力され
るのである。このように、上述の発光素子制御装置21
Bによれば、光パワー制御部7Kにおいて、データ信号
が“1”のときのある一定時間のみ基準電圧信号を出力
するので、光パワー制御部7Kの消費電力を削減するこ
とができ、ひいては装置全体の消費電力を削減できる利
点がある。
【0148】(d−3)第3変形例 図27は本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御装
置の第3変形例(発光素子制御装置21C)の構成を示
すブロック図で、この図27に示す光パワー制御部7L
は、上述の図25に示すパワー制御部7J(第1変形
例)とほぼ同様に機能するもので、電流/電圧変換部7
7,ピーク検出部78,高速電圧比較部71A,制御信
号生成部72A,スイッチ73をそなえて構成されてい
る。即ち、上述の光パワー制御部7Jとは、スイッチ7
3を設けている点が異なる。
【0149】つまり、この第3変形例における光パワー
制御部7Lの場合も、基準信号生成部6Aの出力側にス
イッチ73を設けているので、光パワー制御部7Lの消
費電力を削減することができるのである。以下、本発明
の第2実施形態の第3変形例にかかる発光素子制御装置
21Cの動作について説明する。まず、1バースト目の
データ信号が入力されると、データ検出部5では、この
データ信号からサンプリング信号を生成し、この信号を
受けたスイッチ73はON制御され、基準信号生成部6
Aからの基準電圧信号を高速電圧比較部71Aへ出力す
る。
【0150】このとき、受光素子4からのモニタ信号を
電流/電圧変換部77において電圧信号に変換したの
ち、この電圧信号のピーク値を検出し、高速電圧比較部
71Aにおいて、上記の基準電圧信号とこのピーク値と
の差を比較する。そして、制御信号生成部72Aでは、
上記の比較結果を受け、上述のデータ検出部5からのサ
ンプリング信号に基づいて、光出力制御信号PCNT1
を送/受切り換え部9及びバースト保持部8へ送信す
る。
【0151】その後、上述の第2実施形態と同様に動作
する。即ち、データ信号のバースト送信期間には、制御
信号生成部72Aからの出力(PCNT1)を光出力制
御信号(PCNT)としてLD駆動部2へ供給し、バー
スト非送信期間には、バースト保持部8にて保持された
信号(PCNT2)を光出力制御信号(PCNT)とし
てLD駆動部2へ供給する。
【0152】このように、上述の発光素子制御装置21
Cによれば、光パワー制御部7Lにおいて、データ信号
が“1”のときのある一定時間のみ基準電圧信号を出力
するので、光パワー制御部7Lの消費電力を削減するこ
とができるほか、高速電圧比較部71Aにて比較する前
に、モニタ信号を電圧信号に変換した信号のピーク値を
検出しているので、高速電圧比較部71Aからは安定し
た比較結果を出力でき、LD駆動部2へ安定した光出力
制御信号を供給することができる。
【0153】(d−4)第4変形例 図28は本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御装
置の第4変形例(発光素子制御装置21D)を示すブロ
ック図で、この図28に示すように、発光素子制御装置
21Dは、光パワー制御部7Mを電流/電圧変換部7
7,高速電圧比較部71A,スイッチ73,ピーク検出
部74Aにより構成し、さらに、この光パワー制御部7
Mには、基準信号生成部6Aからの基準電圧信号に供給
するためのオフセット電圧を生成するオフセット電圧発
生部75Aが付設されて構成されている。
【0154】具体的に、上記のオフセット電圧発生部7
5Aは、データ信号が“0”の期間(バースト非送信期
間)において、基準電圧信号にオフセット電圧を供給す
るものである。つまり、データ信号が入力されないとき
には、基準電圧信号にオフセット電圧が供給されるた
め、高速電圧比較部71Aにおいて、モニタ電圧信号と
基準電圧信号との間に大きな差を生じさせることができ
るのである。これにより、ピーク検出部74Aでは、誤
って光出力制御信号を出力することがないため、本装置
21Dによる光出力制御の誤動作を防ぐことができるよ
うになっている。
【0155】また、ピーク検出部74Aは、高速電圧比
較部71Aからの出力のピーク値を検出するもので、発
光素子駆動制御信号生成部として機能するようになって
いる。即ち、このピーク検出部74Aは、上記の検出さ
れたピーク値をLD駆動部2を制御するための光出力制
御信号として出力している。このような構成により、本
発明の第2実施形態の第4変形例にかかる発光素子制御
装置21Dでは、1バースト目のデータ信号が入力され
ると、データ検出部5では、このデータ信号からサンプ
リング信号を生成し、この信号を受けたスイッチ73は
ON制御され、基準信号生成部6Aからの基準電圧信号
を高速電圧比較部71Aへ出力する。
【0156】その後、高速電圧比較部71Aでは、上記
の基準電圧信号と電流/電圧変換部77によって電圧信
号に変換された受光素子4からのモニタ信号の差を比較
したのち、ピーク検出部74Aにおいて、上記の比較結
果のピーク値を検出し、そのピーク値を光出力制御信号
(PCNT1)として送/受切り換え部9及びバースト
保持部8へ送信する。
【0157】この状態、即ち、データ信号のバースト送
信期間である場合、送/受切り換え信号生成部10から
の切り換え制御信号に基づき、ピーク検出部74Aから
の出力(PCNT1)が光出力制御信号(PCNT)と
してLD駆動部2へ供給される。一方、データ信号のバ
ースト非送信期間になると、再び、送/受切り換え信号
生成部10からの切り換え制御信号に基づき、バースト
保持部8にて保持された信号(PCNT2)が光出力制
御信号(PCNT)としてLD駆動部2へ供給される。
【0158】また、このとき、データ検出部5からはサ
ンプリング信号が出力されないため、スイッチ73はO
FF制御され、基準信号生成部6Aからの基準電圧信号
は高速電圧比較部71Aに供給されない。そして、さら
には、高速電圧比較部71Aにオフセット電圧発生部7
5Aからのオフセット電圧が供給されるため、高速電圧
比較部71Aにおいて、モニタ電圧信号と基準電圧信号
とによる差電圧が出力されず、その結果、ピーク検出部
74Aから光出力制御信号(PCNT1)は出力されな
い。
【0159】従って、この場合もデータ信号が再び入力
されたときには、1つ前のバースト送信期間と同レベル
の光出力制御信号がLD駆動部2へ供給されていること
から、発光素子3からは瞬時に安定な光信号が出力され
るのである。このように、上述の発光素子制御装置21
Dによれば、光パワー制御部7Mにおいて、データ信号
が入力されない場合、オフセット電圧発生部75Aから
オフセット電圧が基準電圧信号に供給されるので、高速
電圧比較部71Aにおいて、モニタ電圧信号と基準電圧
信号との間に大きな差を生じさせて光出力制御信号の出
力を停止することができる。従って、バースト非送信時
における本装置21Dによる光出力制御の誤動作を防ぐ
ことができ、この場合も本装置21Dの性能向上に寄与
しうる。
【0160】(d−5)第5変形例 図29は本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御装
置の第5変形例(発光素子制御装置21E)を示すブロ
ック図で、この図29に示すように、発光素子制御装置
21Eは、光パワー制御部7Nを電流/電圧変換部7
7,ピーク検出部78,高速電圧比較部71A,スイッ
チ73,ピーク検出部74Aにより構成し、さらに、こ
の光パワー制御部7Nには、オフセット電圧発生部75
Aが付設されて構成されている。
【0161】即ち、この第5変形例における光パワー制
御部7Nは、上述の光パワー制御部7M(第4変形例;
図28参照)にピーク検出部78を付加したものであ
る。そのため、この発光素子制御装置21Eは、モニタ
電圧信号のピーク値を検出してから高速電圧比較部71
Aにおいて基準電圧信号と比較しているため、高速電圧
比較部71Aからは安定した比較結果を出力することが
できる。
【0162】従って、上述の発光素子制御装置21Eに
よれば、光パワー制御部7Nにおいて、データ信号が入
力されない場合、モニタ電圧信号と基準電圧信号との間
に大きな差を生じさせて光出力制御信号を停止させるこ
とができるので、バースト非送信時における光出力制御
の誤動作を防ぐことができるとともに、高速電圧比較部
71Aにて比較する前に、モニタ信号を電圧信号に変換
した信号のピーク値を検出しているので、高速電圧比較
部71Aにおいて、安定した比較結果を出力することが
でき、これに伴いLD駆動部2へは安定した光出力制御
信号を供給することができる。
【0163】なお、上述のオフセット電圧発生部75A
は、高速電圧比較部71Aの前段に設けられているが、
後段に設けるようにしてもよく、この場合の同様の効果
が得られる。 (e)その他 なお、本実施形態において、光パワー制御部にそなえら
れた各部は、それぞれ、使用目的に応じて自由に組み合
わせることができ、システム構築の際の柔軟性に大いに
寄与しうる。さらに、各部の特性による相乗効果で、本
装置の性能を大幅に向上させることもできる。
【0164】さらに、上述の実施形態における基準信号
(基準電流信号,基準電圧信号)の停止は、バースト非
送信時に限らずデータが”0”の時に行われる。また、
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施する
ことができる。
【0165】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
光パワー制御部において生成された発光素子駆動制御信
号を保持部にて保持し、データ信号の送信/受信の切り
換わりに応じて、光パワー制御部からの発光素子駆動制
御信号と保持部にて保持された信号とを切り換えている
ので、発光素子からの光出力を過剰発光させることなく
瞬時に立ち上げることができるとともに、バースト間の
長さに関わらず、発光素子駆動制御信号を保持すること
ができるので、次のバースト送信時においてもパワー変
動のない安定で、且つ、正確な光出力を得ることがで
き、本装置の性能向上に寄与しうる(請求項1,2)。
【0166】また、本発明によれば、光パワー制御部に
おいて、モニタ信号を増幅せずに基準電流信号と直接比
較できるので、回路構成を簡素化することができる(請
求項3)。さらに、本発明によれば、光パワー制御部
が、バースト非送信時に、基準信号生成部からの基準信
号を停止するスイッチ部をそなえているので、データ信
号が“1”のときのある一定時間のみ基準信号を出力す
ることができ、光パワー制御部の消費電力を削減するこ
とができる。従って、装置全体の消費電力を削減できる
利点がある(請求項4,15)。
【0167】また、本発明によれば、発光素子駆動制御
信号生成部が、時定数をできるだけ小さくするように設
定しているので、発光素子駆動制御信号の立ち上がりの
高速化を図ることができる(請求項5)。さらに、本発
明によれば、光パワー制御部が、バースト非送信時に基
準電流信号に供給するためのオフセット電流を生成する
オフセット電流発生部を付設して構成されているので、
電流比較部において、モニタ信号と基準電流信号との間
に大きな差を生じさせて発光素子駆動制御信号の出力を
停止することができる。従って、バースト非送信時にお
ける光出力制御の誤動作を防ぐことができ、本装置の性
能向上に寄与しうる(請求項6,17,18)。
【0168】また、本発明によれば、データ検出部にお
いて、入力されてくるデータ信号のうち一定時間をサン
プリングして出力しているので、光パワー制御部からは
最適な発光素子駆動制御信号を出力することができる
(請求項7)。さらに、本発明によれば、保持部が、光
パワー制御部からの出力を大きな時定数によりゆっくり
と上昇させることができるので、光パワー制御部から出
力される信号のパワー変動に影響されることなく、確実
に発光素子駆動制御信号を保持することができる(請求
項8)。
【0169】また、本発明によれば、切り換え制御部
が、データ信号のバースト送信時とバースト非送信時と
で発光素子駆動部へ送信する発光素子駆動制御信号を切
り換えることができるので、発光素子駆動部へは常に一
定量の発光素子駆動制御信号を供給することができ、第
2バースト目以降の光出力においてもパワー変動のない
安定で、且つ、正確な光出力を得ることができる(請求
項9)。
【0170】さらに、本発明によれば、初期値発生部
が、光パワー制御部から出力される発光素子駆動制御信
号に初期値を付加しているので、発光素子駆動制御信号
の初期立ち上げの高速化を図ることができ、本装置の処
理速度を向上させることができる(請求項10)。ま
た、本発明によれば、初期値発生部が、保持部に保持さ
れている発光素子駆動制御信号に初期値を付加している
ので、保持部から発光素子駆動部への発光素子駆動制御
信号の初期立ち上げの高速化を図ることができ、この場
合も本装置の処理速度を向上させることができる(請求
項11)。
【0171】さらに、本発明によれば、初期値発生部
が、光パワー制御部からの出力と保持部にて保持されて
いた出力との両方に初期値を付加しているので、発光素
子駆動制御信号の初期立ち上げの高速化を図ることがで
きるとともに、保持部から発光素子駆動部への発光素子
駆動制御信号の初期立ち上げを高速に行なうこともで
き、この場合も本装置の処理速度を向上させることがで
きる(請求項12)。
【0172】また、本発明によれば、電圧信号を用いた
場合においても、同様に、光パワー制御部において生成
された発光素子駆動制御信号を保持部にて保持し、デー
タ信号の送信/受信の切り換わりに応じて、光パワー制
御部からの発光素子駆動制御信号と保持部にて保持され
た信号とを切り換えているので、発光素子からの光出力
を過剰発光させることなく瞬時に立ち上げることができ
るほか、バースト間の長さに関わらず、発光素子駆動制
御信号を保持することができるので、次のバースト送信
時においても、パワー変動のない安定で、且つ、正確な
光出力を得ることができ、本装置の性能向上に寄与しう
る(請求項13)。。
【0173】さらに、本発明によれば、光パワー制御部
が、電圧比較部にて比較する前に、モニタ信号を電圧信
号に変換した信号のピーク値を検出しているので、電圧
比較部において、安定した比較結果を出力することがで
き、これに伴い発光素子駆動部へは安定した発光素子駆
動制御信号を供給することができるか、モニタ信号と基
準信号生成部からの基準電圧信号との位相状態を合わせ
ることができるので、データ信号がない場合における発
光素子の過剰発光を防ぐことができる(請求項14)。
【0174】また、本発明によれば、光パワー制御部
が、バースト非送信時に基準電圧信号に供給するための
オフセット電圧を生成するオフセット電圧発生部を付設
して構成されているので、電圧比較部において、モニタ
電圧信号と基準電圧信号との間に大きな差を生じさせて
発光素子駆動制御信号の出力を停止することができる。
従って、バースト非送信時における本装置による光出力
制御の誤動作を防ぐことができ、この場合も本装置の性
能向上に寄与しうる(請求項16,19,20)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御装
置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるデータ検出部の
構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるデータ検出部の
動作を説明するためのタイムチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる電流比較部近辺
の回路構成を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる発光素子駆動制
御信号生成部の回路構成を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態にかかる保持部の回路構
成を示す図である。
【図8】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形
態にかかる保持部の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態にかかる切り換え部の回
路構成を示す図である。
【図10】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の第1実施
形態にかかる切り換え制御部の回路構成を示す図であ
る。
【図11】本発明の第1実施形態にかかる切り換え制御
部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図12】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図13】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の第1変形例を示すブロック図である。
【図14】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の第2変形例を示すブロック図である。
【図15】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の第3変形例を示すブロック図である。
【図16】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の第4変形例を示すブロック図である。
【図17】図16に示す発光素子制御装置におけるピー
ク検出部の回路構成を示す図である。
【図18】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の第5変形例を示すブロック図である。
【図19】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の第6変形例を示すブロック図である。
【図20】図19に示す発光素子制御装置における初期
電圧発生部の回路構成を示す図である。
【図21】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の第7変形例を示すブロック図である。
【図22】本発明の第1実施形態にかかる発光素子制御
装置の第8変形例を示すブロック図である。
【図23】本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御
装置の電流/電圧変換部の回路構成を示す図である。
【図25】本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御
装置の第1変形例を示すブロック図である。
【図26】本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御
装置の第2変形例を示すブロック図である。
【図27】本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御
装置の第3変形例を示すブロック図である。
【図28】本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御
装置の第4変形例を示すブロック図である。
【図29】本発明の第2実施形態にかかる発光素子制御
装置の第5変形例を示すブロック図である。
【図30】発光素子制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図31】発光素子制御装置の要部構成を示すブロック
図である。
【図32】APC回路の要部における回路構成を示す図
である。
【図33】(a),(b)はいずれも図32に示す制御
信号生成部の動作を説明するための回路である。
【図34】図31に示す発光素子制御装置の動作を説明
するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 データ受信部 2 LD駆動部(発光素子駆動部) 3 発光素子(LD) 4 受光素子(PD) 5 データ検出部 6,6A 基準信号生成部 6a PチャネルMOSトランジスタ(T3) 6b 基準定電流源 7,7A〜7N 光パワー制御部 8 バースト保持部(保持部) 9 送/受切り換え部(切り換え部) 10,10A,10B 送/受切り換え信号生成部(切
り換え制御部) 11 PチャネルMOSトランジスタ(T1) 12 抵抗 13 NチャネルMOSトランジスタ(T2) 14 コンデンサ 15 インバータ 16 PチャネルMOSトランジスタ(T3) 17a,17b,17c レジスタ 18 NOR回路 20,20A〜20H,21A〜21E,100 発光
素子制御装置 50−1〜50−n インバータ(遅延部) 51 AND(論理回路) 70 AMP(モニタ増幅部) 70a NチャネルMOSトランジスタ(T1) 70b NチャネルMOSトランジスタ(T2) 71 高速電流比較部(電流比較部) 71A 高速電圧比較部(電圧比較部) 72,72A 制御信号生成部(発光素子駆動制御信号
生成部) 72a スイッチ(第1スイッチ部) 72b インバータ 72c コンデンサ 72d 抵抗 73 スイッチ(スイッチ部) 74 ピーク検出部(発光素子駆動制御信号生成部) 74a 増幅器 74b PチャネルMOSトランジスタ 74c コンデンサ 74d 抵抗 75 オフセット電流発生部 75A オフセット電圧発生部 76,76A,76B 初期電圧発生部(初期値発生
部) 76a 定電流源 76b NチャネルMOSトランジスタ 76c 電源 77 電流/電圧変換部 77a 抵抗 80 バッファ(入力バッファ) 81,91,92 スイッチ 82 コンデンサ 83,90 インバータ 100A 発光素子駆動回路 100B APC回路(Auto Power Contorol ;自動光
出力制御回路) 100C 発光部 100D 主信号部 101 データ受信部 102a 抵抗 102b,102c,102d 電界効果トランジスタ 103 発光素子 104 受光素子 105 基準電圧生成部 106 モニタ電圧生成部 107 基準電圧ピーク検出部 108 モニタ電圧ピーク検出部 109 差電圧生成部 110 制御信号生成部 110a,110b,110d 電界効果トランジスタ 110c コンデンサ 110e 抵抗 111 0連検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/06 (72)発明者 千葉 孝也 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 松山 哲 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号を発する発光素子を入力されてく
    るデータ信号に応じて駆動する発光素子駆動部を有する
    発光素子制御装置において、 バースト送信期間中の所定時間のデータ信号を検出する
    データ検出部と、 基準信号を生成する基準信号生成部と、 該発光素子からの光出力から検出されるモニタ信号と該
    基準信号生成部で生成された該基準信号とを比較し、こ
    の比較結果と該データ検出部からの出力とに基づいて該
    発光素子駆動部を制御するための発光素子駆動制御信号
    を出力する光パワー制御部と、 該光パワー制御部からの出力を保持する保持部と、 該データ信号に基づいて切り換わることにより、該光パ
    ワー制御部からの出力及び該保持部からの出力のいずれ
    か一方を上記発光素子駆動部へ供給する切り換え部とを
    そなえて構成されたことを特徴とする、発光素子制御装
    置。
  2. 【請求項2】 該基準信号生成部が、該基準信号として
    基準電流信号を生成するように構成されるとともに、 該光パワー制御部が、 該モニタ信号を増幅するモニタ増幅部と、 該基準信号生成部からの該基準電流信号と該モニタ増幅
    部からの出力とを比較する電流比較部と、 該電流比較部からの出力を受け、該データ検出部からの
    出力に基づいて該発光素子駆動制御信号を生成する発光
    素子駆動制御信号生成部とをそなえて構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の発光素子制御装置。
  3. 【請求項3】 該基準信号生成部が、該基準信号として
    基準電流信号を生成するように構成されるとともに、 該光パワー制御部が、 該基準信号生成部からの該基準電流信号と該発光素子か
    らの光出力から検出されるモニタ信号とを比較する電流
    比較部と、 該電流比較部からの出力を受け、該データ検出部からの
    出力に基づいて該発光素子駆動制御信号を生成する発光
    素子駆動制御信号生成部とをそなえて構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の発光素子制御装置。
  4. 【請求項4】 該光パワー制御部が、バースト非送信時
    に、該基準信号生成部からの該基準電流信号を停止する
    スイッチ部をそなえて構成されていることを特徴とす
    る、請求項2又は請求項3に記載の発光素子制御装置。
  5. 【請求項5】 該発光素子駆動制御信号生成部が、 バースト非送信時に、該電流比較部からの出力を停止す
    る第1スイッチ部と、 該第1スイッチ部を介して得られる該電流比較部からの
    出力を保持する充電用コンデンサと、 該電流比較部からの出力に対し、該充電用コンデンサに
    並行に接続された放電用抵抗とをそなえて構成されてい
    ることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の発
    光素子制御装置。
  6. 【請求項6】 該光パワー制御部に、該基準電流信号に
    供給するためのオフセット電流を生成するオフセット電
    流発生部が付設され、 該発光素子駆動制御信号生成部が、該電流比較部からの
    出力のピーク値を検出するピーク検出部として構成され
    ていることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載
    の発光素子制御装置。
  7. 【請求項7】 該データ検出部が、 該入力されてくるデータ信号を遅延させる遅延部と、 該データ信号と該データ信号を該遅延部で遅延させた遅
    延出力との間で論理演算処理を施す論路回路とをそなえ
    て構成されていることを特徴とする、請求項1記載の発
    光素子制御装置。
  8. 【請求項8】 該保持部が、 該光パワー制御部からの発光素子駆動制御信号のための
    入力バッファと、 バースト非送信時に、該入力バッファからの出力を停止
    する第2スイッチ部と、 該発光素子駆動制御信号の供給線に接続され、該発光素
    子駆動制御信号を保持する充電用コンデンサとにより構
    成されていることを特徴とする、請求項1記載の発光素
    子制御装置。
  9. 【請求項9】 バースト送信時には、該切り換え部を該
    光パワー制御部からの出力に切り換える一方、バースト
    非送信時には、該切り換え部を該保持部からの出力に切
    り換えるように制御する切り換え制御部をそなえて構成
    されていることを特徴とする、請求項1記載の発光素子
    制御装置。
  10. 【請求項10】 該光パワー制御部から出力される発光
    素子駆動制御信号に初期値を付加する初期値発生部をそ
    なえて構成されていることを特徴とする、請求項1記載
    の発光素子制御装置。
  11. 【請求項11】 該初期値発生部からの初期値を、該保
    持部の出力側に供給するように構成されていることを特
    徴とする、請求項10記載の発光素子制御装置。
  12. 【請求項12】 該初期値発生部からの初期値を、該保
    持部の入力側および出力側にそれぞれ供給するように構
    成されていることを特徴とする、請求項10記載の発光
    素子制御装置。
  13. 【請求項13】 該基準信号生成部が、該基準信号とし
    て該基準電圧信号を生成するように構成されるととも
    に、 該光パワー制御部が、 該発光素子からの光出力から検出されるモニタ信号を電
    圧に変換する電流/電圧変換部と、 該電流/電圧変換部からの出力と該基準信号生成部で生
    成された該基準電圧信号とを比較する電圧比較部と、 該電圧比較部からの出力を受け、該データ検出部からの
    出力に基づいて該発光素子駆動部を制御するための発光
    素子駆動制御信号を生成する発光素子駆動制御信号生成
    部とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求
    項1記載の発光素子制御装置。
  14. 【請求項14】 該基準信号生成部が、該基準信号とし
    て該基準電圧信号を生成するように構成されるととも
    に、 該光パワー制御部が、 該発光素子からの光出力から検出されるモニタ信号を電
    圧に変換する電流/電圧変換部と、 該電流/電圧変換部から出力される電圧信号のピーク値
    を検出するピーク検出部と、 該ピーク検出部からの出力と該基準信号生成部で生成さ
    れた該基準電圧信号とを比較する電圧比較部と、 該電圧比較部からの出力を受け、該データ検出部からの
    出力に基づいて該発光素子駆動部を制御するための発光
    素子駆動制御信号を生成する発光素子駆動制御信号生成
    部とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求
    項1記載の発光素子制御装置。
  15. 【請求項15】 該光パワー制御部が、バースト非送信
    時に、該基準信号生成部からの該基準電圧信号を停止す
    るスイッチ部をそなえて構成されていることを特徴とす
    る、請求項13又は請求項14に記載の発光素子制御装
    置。
  16. 【請求項16】 該光パワー制御部に、該基準電圧信号
    に供給するためのオフセット電圧を生成するオフセット
    電圧発生部が付設され、 該発光素子駆動制御信号生成部が、該電圧比較部からの
    出力のピーク値を検出するピーク検出部として構成され
    ていることを特徴とする、請求項13又は請求項14に
    記載の発光素子制御装置。
  17. 【請求項17】 該基準信号生成部が、該基準信号とし
    て基準電流信号を生成するように構成されるとともに、 該基準電流信号に供給するためのオフセット電流を生成
    するオフセット電流発生部が設けられ、 該光パワー制御部が、 該モニタ信号を増幅するモニタ増幅部と、 バースト非送信時に、該基準信号生成部からの該基準電
    流信号を停止するスイッチ部と、 該基準信号生成部からの該基準電流信号と該モニタ増幅
    部からの出力とを比較する電流比較部と、 該電流比較部からの出力のピーク値を検出し、該ピーク
    値を該発光素子駆動部を制御するための発光素子駆動制
    御信号として出力する発光素子駆動制御信号生成部とを
    そなえて構成されていることを特徴とする、請求項1記
    載の発光素子制御装置。
  18. 【請求項18】 該基準信号生成部が、該基準信号とし
    て基準電流信号を生成するように構成されるとともに、 該基準電流信号に供給するためのオフセット電圧を生成
    するオフセット電流発生部が設けられ、 該光パワー制御部が、 バースト非送信時に、該基準信号生成部からの該基準電
    流信号を停止するスイッチ部と、 該基準信号生成部からの該基準電流信号と該発光素子か
    らの光出力から検出されるモニタ信号とを比較する電流
    比較部と、 該電流比較部からの出力のピーク値を検出し、該ピーク
    値を該発光素子駆動部を制御するための発光素子駆動制
    御信号として出力する発光素子駆動制御信号生成部とを
    そなえて構成されていることを特徴とする、請求項1記
    載の発光素子制御装置。
  19. 【請求項19】 該基準信号生成部が、該基準信号とし
    て基準電圧信号を生成するように構成されるとともに、 該基準電圧信号に供給するためのオフセット電圧を生成
    するオフセット電圧発生部が設けられ、 該光パワー制御部が、 該発光素子からの光出力から検出されるモニタ信号を電
    圧に変換する電流/電圧変換部と、 バースト非送信時に、該電圧比較部に入力される該基準
    信号生成部からの該基準電圧信号を停止するスイッチ部
    と、 該電流/電圧変換部からの出力と該基準電圧信号とを比
    較する電圧比較部と、 該電圧比較部からの出力のピーク値を検出し、該ピーク
    値を該発光素子駆動部を制御するための発光素子駆動制
    御信号として出力する発光素子駆動制御信号生成部とを
    そなえて構成されていることを特徴とする、請求項1記
    載の発光素子制御装置。
  20. 【請求項20】 該基準信号生成部が、該基準信号とし
    て基準電圧信号を生成するように構成されるとともに、 該基準電圧信号に供給するためのオフセット電圧を生成
    するオフセット電圧発生部が設けられ、 該光パワー制御部が、 該発光素子からの光出力から検出されるモニタ信号を電
    圧に変換する電流/電圧変換部と、 該電流/電圧変換部から出力される電圧信号のピーク値
    を検出するピーク検出部と、 バースト非送信時に、該電圧比較部に入力される該基準
    信号生成部からの該基準電圧信号を停止するスイッチ部
    と、 該電流/電圧変換部からの出力と該基準電圧信号とを比
    較する電圧比較部と、 該電圧比較部からの出力のピーク値を検出し、該ピーク
    値を該発光素子駆動部を制御するための発光素子駆動制
    御信号として出力する発光素子駆動制御信号生成部とを
    そなえて構成されていることを特徴とする、請求項1記
    載の発光素子制御装置。
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