JPH1127326A - 階層lanスイッチネットワーク - Google Patents

階層lanスイッチネットワーク

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JPH1127326A
JPH1127326A JP9182191A JP18219197A JPH1127326A JP H1127326 A JPH1127326 A JP H1127326A JP 9182191 A JP9182191 A JP 9182191A JP 18219197 A JP18219197 A JP 18219197A JP H1127326 A JPH1127326 A JP H1127326A
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switch
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JP9182191A
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Yukio Shimamoto
幸夫 島本
Tatsuya Watanuki
達哉 綿貫
Takahisa Miyamoto
貴久 宮本
Sunao Sawada
素直 澤田
Kazuko Iwatsuki
和子 岩月
Ken Watabe
謙 渡部
Hiroshi Sakurai
洋 櫻井
Takanori Matsuzaki
高典 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、移動情報端末装置に対して、
多段のLANスイッチを経由しても方向を間違えること
なくデータフレームを流し続けることができる階層LA
Nスイッチネットワークを提供することにある。 【解決手段】情報端末装置310,320,330が接
続されるフロントエンドLANスイッチ200,220
の上段にバックボーンLANスイッチ100が階層的に
接続され、階層LANスイッチネットワークを構成して
いる。フロントエンドLANスイッチ200から情報端
末装置320が離脱すると、フロントエンドLANスイ
ッチ200及びバックボーンLANスイッチ100のア
ドレス管理テーブル202,110から離脱した情報端
末装置のアドレスBが削除される。フロントエンドLA
Nスイッチ220に情報端末装置320’が新たに加入
すると、フロントエンドLANスイッチ220及びバッ
クボーンLANスイッチ100のアドレス管理テーブル
222,130に加入した情報端末装置のアドレスB’
を更新登録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のLANスイ
ッチが階層的に接続されている階層LANスイッチネッ
トワークに係り、特に、最下層のフロントエンドLAN
スイッチにコネクションレス型の移動情報端末装置を接
続して使用するに好適な階層LANスイッチネットワー
クに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のLANスイッチを接続したLAN
スイッチネットワークにおいて、これらのLANスイッ
チを階層的に接続した階層LANスイッチネットワーク
が用いられている。最下層の複数のフロントエンドLA
Nスイッチは、その上層のバックボーンLANスイッチ
に接続されている。また、複数のバックボーンLANス
イッチは、さらに上層のバックボーンLANスイッチに
接続されている。パーソナルコンピュータ(PC)やワ
ークステーション等の情報端末装置は、フロントエンド
LANスイッチのポートに接続されている。
【0003】なお、以下の説明では、複数のLANスイ
ッチによるネットワークの構成形態について、次のよう
に想定する。情報端末装置と直接接続するLANスイッ
チを、「フロントエンドLANスイッチ」若しくは「下
段のLANスイッチ」と称する。このLANスイッチ
は、「アップリンク」とか「ビッグパイプ」と称される
インタフェースを有している。また、フロントエンドL
ANスイッチを複数台数束ねて、それぞれのフロントエ
ンドLANスイッチからのフレームを交換処理するLA
Nスイッチを、「バックボーンLANスイッチ」若しく
は「上段のLANスイッチ」と称する。この上段のLA
Nスイッチにも、「アップリンク」とか「ビッグパイ
プ」と称されるインタフェースが有っても良いものであ
る。また、このインタフェースが、この上段のバックボ
ーンLANスイッチにも存在し、更に、もっと上段にL
ANスイッチが接続されていても良いものである。この
ようなネットワークの形成形態を多段接続の階層LAN
スイッチネットワークと称する。
【0004】また、ネットワークノードを通して、PC
やワークステーション等のエンドシステム間に、「 呼
」等と呼ばれるデータフレームの流れる経路の決まっ
たデータ転送可能な特別な状態を保持する方式を、コネ
クションオリエンティッド型と称する。それに対して、
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Inter
net Protocol)プロトコル、特に、UDP/IP(User
Datagram Protocol/Internet Protocol)プロトコル
などのように経路が決まらず、フレームドリブンでデー
タフレームの流れる経路が決まり、その都度、データフ
レーム単位にその都度処理していく方式を、コネクショ
ンレス型と称する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の階層LANスイ
ッチネットワークにおいては、フロントエンドLANス
イッチに接続される情報端末装置においては、一般に、
情報端末装置のLAN接続コネクタを、フロントエンド
LANスイッチのポートに接続すると、その接続状態が
そのまま維持される固定型の情報端末装置が用いられて
いる。
【0006】それに対して、近年、ビジネスやキャンパ
ス等では、モバイル・コンピューティングと称して、移
動情報端末装置を携行して使用することが広く普及し始
めてきている。ここで、「モバイル」とは、ユーザが移
動情報端末装置を持ち歩いて使用し、ユーザの移動に伴
って、情報端末装置をあるネットワークから別のネット
ワークに接続代えして使用するものを指している。この
ような移動情報端末装置を使用する際には、LANに接
続する際に、経路決定装置のルータだけでなく、LAN
スイッチを併用することが行われる。つまり、LANス
イッチなどのネットワーク接続装置のポート間、LAN
スイッチ間を情報端末装置のLAN接続コネクタ等を差
替えて使用することがある。
【0007】コネクションレス型の階層LANスイッチ
ネットワークにおいては、LANスイッチは、予め、移
動情報端末装置の使用者が通信を開始して、LANスイ
ッチに移動情報端末装置の物理レベルのハードウェアの
アドレスを学習させるか、または、他の情報通信機器か
らの問い合わせに対し、移動情報端末装置が応答するこ
とによって、LANスイッチに移動情報端末装置の物理
レベルのハードウェアのアドレスを学習させることによ
って、始めて、移動情報端末装置の固有のアドレスを認
識することができる。
【0008】ユーザは、携行してきた移動情報端末装置
をLANスイッチに接続して、他の情報機器に対して通
信を開始する。LANスイッチは、この移動情報端末装
置からのデータフレームのヘッダに記載されているアド
レスを、通過途中に参照して学習する。学習した物理レ
ベルのハードウェアのアドレスは、LANスイッチのア
ドレス管理テーブルに記録する。以後、他の情報機器か
らこの移動情報端末装置宛のデータフレームがLANス
イッチに到着すると、LANスイッチは、その情報端末
装置宛か否かを検査する。そして該当するアドレスを学
習して一致するアドレスを管理しているポートにデータ
フレームを送出する。
【0009】アドレス学習型のLANスイッチは、ユー
ザがLANスイッチのポート単位にアドレスを設定する
手間が省け、携行型の移動情報端末装置を持ち込んでき
てLANスイッチのポートに移動情報端末装置のLAN
接続コネクタを挿した場合もこのユーザが通信を開始し
ようとすると即座に使用可能となるため、極めて有用で
ある。
【0010】しかし、携帯型の移動情報端末装置である
ため、一度、使用していたポートから同じLANスイッ
チの中の別のポートや、別のLANスイッチに差替えて
通信をする場合がある。
【0011】このようなコネクションレス型の階層LA
Nスイッチネットワークにおいてモーバイルコンピュー
ティングを行う場合において、移動情報端末装置を移動
して使用すると、移動情報端末装置に対して他の情報機
器からデータフレームを流すことができないという問題
があった。即ち、コネクションレス型のLANスイッチ
を多段に接続した時に、下段のLANスイッチ間を情報
端末装置を移動して差替えると、上段のLANスイッチ
は、情報端末装置を切り離して既に存在しない方の下段
のLANスイッチにデータフレームを流し続ける状態が
発生する。なぜならば、下段LANスイッチに接続して
いた情報端末装置は、上段のLANスイッチを意識せず
に移動し、上段のLANスイッチは、下段のLANスイ
ッチに接続されていた情報端末装置の移動先を気付かな
いからである。つまり、情報端末装置が移動した際、新
たな下段LANスイッチのポートと情報端末装置の接続
関係を上段のLANスイッチでは管理できていない。新
しい下段LANスイッチ管理下に入った移動情報端末装
置の新しいアドレス管理情報までも知らず、上段のLA
Nスイッチは、下段のLANスイッチに接続されている
情報端末装置が上段の上流に接続されている相手の情報
端末装置へ何らかのデータフレームを発して通信しない
限り相手の情報端末装置のアドレスを学習できないから
である。その結果、LANスイッチ間で情報端末装置を
移動すると、階層LANスイッチネットワークの構成の
場合は、上段のLANスイッチが正しい宛先の移動情報
端末装置にデータフレームを出せなくなることになる。
【0012】本発明の目的は、移動情報端末装置に対し
て、多段のLANスイッチを経由しても方向を間違える
ことなくデータフレームを流し続けることができる階層
LANスイッチネットワークを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、情報端末
装置が接続されるフロントエンドLANスイッチの上段
にバックボーンLANスイッチが階層的に接続される階
層LANスイッチネットワークにおいて、フロントエン
ドLANスイッチから情報端末装置が離脱すると、離脱
した情報端末装置に接続されていたフロントエンドLA
Nスイッチ及びその上段に接続されていたバックボーン
LANスイッチは、その内部のアドレス管理テーブルか
ら離脱した情報端末装置のアドレスを削除し、フロント
エンドLANスイッチに情報端末装置が新たに加入する
と、加入した情報端末装置に接続されたフロントエンド
LANスイッチ及びその上段に接続されたバックボーン
LANスイッチは、その内部のアドレス管理テーブルに
加入した情報端末装置のアドレスを更新登録するように
したものである。かかる構成により、情報端末装置が移
動しても、多段のLANスイッチを経由しても方向を間
違えることなくデータフレームを流し続け得るものとな
る。
【0014】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記フロントエンドLANスイッチは、情報端末装置の
離脱を検知すると、上記アドレス管理テーブルから離脱
した情報端末装置のアドレスを削除するとともに、離脱
した情報端末装置に関するアドレス更新情報を上段のバ
ックボーンLANスイッチに通知し、上記バックボーン
LANスイッチは、上記アドレス更新情報に基づいて、
アドレス管理テーブルから離脱した情報端末装置のアド
レスを削除するとともに、上記フロントエンドLANス
イッチは、情報端末装置の加入を検知すると、上記アド
レス管理テーブルに加入した情報端末装置のアドレスを
更新登録するとともに、加入した情報端末装置に関する
アドレス更新情報を上段のバックボーンLANスイッチ
に通知し、上記バックボーンLANスイッチは、上記ア
ドレス更新情報に基づいて、アドレス管理テーブルに加
入した情報端末装置のアドレスを更新登録するようにし
たものである。かかる構成により、下段側のLANスイ
ッチから上段側のLANスイッチに対して、更新情報を
通知するようにしているため、アップリング側の階層が
増えた場合にも、自在に対応することができるため、階
層設定の自由度が増加し得るものとなる。
【0015】(3)上記(2)において、好ましくは、
上記バックボーンLANスイッチは、さらに、その内部
のアドレス管理テーブルに削除・更新登録されるアドレ
スを比較するアドレス比較部を備え、このアドレス比較
部は、アドレス管理テーブルから削除されたアドレスと
更新登録されたアドレスを比較し、両者が一致するとき
は、さらに上段のバックボーンLANスイッチに対する
アドレス更新情報の通知を行わないようにしたものであ
る。かかる構成により、登録されたアドレスが、別のポ
ートのアドレス管理テーブル上で削除されたアドレスが
否かを比較して、必要最小限のバックボーンLANスイ
ッチに、移動情報端末装置のアドレス登録の更新が実現
でき、移動情報端末装置による更新情報を不用意にアッ
プリンク側に流すことも抑制でき、回線使用効率を向上
し得るものとなる。
【0016】(4)上記(2)において、好ましくは、
上記バックボーンLANスイッチは、定期的に、下段の
フロントエンドLANスイッチに対してアドレス更新状
況の報告を請求するアドレス確認請求のフレームを送る
ようにしたものである。かかる構成により、上段のLA
Nスイッチ側から下段のLANスイッチにアドレス確認
請求を行うことによって、確実に定期的に最上段のLA
Nスイッチに最新の更新情報が渡し得るものとなる。
【0017】(5)上記(1)において、好ましくは、
上記バックボーンLANスイッチは、情報端末装置のア
ドレスを請求するアドレス請求部を備え、このアドレス
請求部は、下段に接続される情報端末装置に対して、直
接、アドレス更新状況の報告を請求するアドレス請求の
フレームを送るとともに、応答のない情報端末装置のア
ドレスを上記アドレス管理テーブルから削除し、新たに
応答のあった情報端末装置のアドレスを上記アドレス管
理テーブルに更新登録するとともに、削除したアドレス
を有する情報端末装置が接続されていたフロントエンド
LANスイッチは、上記アドレス更新監視部からのアド
レス確認請求に応じて情報端末装置の離脱を確認した上
で、その内部のアドレス管理テーブルから離脱した情報
端末装置のアドレスを削除し、更新登録されたアドレス
を有する情報端末装置が接続されているフロントエンド
LANスイッチは、上記アドレス更新監視部からのアド
レス確認請求に応じて情報端末装置の加入を確認した上
で、その内部のアドレス管理テーブルに加入した情報端
末装置のアドレスを更新登録するようにしたものであ
る。かかる構成により、最上段のLANスイッチが、直
接、情報端末装置の状態の判定を行うため、その判定を
容易に行い得るものとなる。
【0018】(6)上記(1)において、好ましくは、
上記バックボーンLANスイッチは、下層のルーティン
グ機能を有するルータを備え、上記フロントエンドLA
Nスイッチに接続されたエージェントを備え、上記フロ
ントエンドLANスイッチは、情報端末装置の離脱を検
知すると、上記アドレス管理テーブルから離脱した情報
端末装置のアドレスを削除するとともに、離脱した情報
端末装置に関するアドレス更新情報を上段のバックボー
ンLANスイッチに通知し、上記バックボーンLANス
イッチは、上記アドレス更新情報に基づいて、アドレス
管理テーブルから離脱した情報端末装置のアドレスを削
除するとともに、上記フロントエンドLANスイッチに
加入した情報端末装置は、上記エージェントから送られ
てくるネットワーク・アドレスを通知するアドバタイズ
フレームに基づいて、自らのアドレスを認識し、自己ア
ドレス宣言フレームを上記エージェントに送り、上記フ
ロントエンドLANスイッチは、上記エージェントから
の情報により、上記アドレス管理テーブルに加入した情
報端末装置のアドレスを更新登録するとともに、加入し
た情報端末装置に関するアドレス更新情報を上段のバッ
クボーンLANスイッチに通知し、上記バックボーンL
ANスイッチは、上記アドレス更新情報に基づいて、ア
ドレス管理テーブルに加入した情報端末装置のアドレス
を更新登録するようにしたものである。
【0019】かかる構成により、Mobile−IP技
術を適用した場合においても、移動情報端末装置が、フ
ロントエンドLANスイッチ間を渡り歩いてもバックボ
ーンLANスイッチは、新しい管理下のLANスイッチ
の方向へデータフレームを流し続け得るものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1を用いて、本発明の一
実施形態による階層LANスイッチネットワークについ
て説明する。
【0021】上段のバックボーンLANスイッチ100
の下段には、複数のフロントエンドLANスイッチ20
0,220が接続されている。なお、図示の例では、説
明の都合上、2台のフロントエンドLANスイッチ20
0,220が接続されているが、この台数は、2台には
限らないものである。さらに、フロントエンドLANス
イッチ200には、情報端末装置310が接続され、フ
ロントエンドLANスイッチ220には、情報端末装置
320’,330が接続されている。なお、バックボー
ンLANスイッチ100は、更にアップリンクも備えて
いる。
【0022】ここで、情報端末装置320’は、移動情
報端末装置であり、破線で図示するように、最初は、フ
ロントエンドLANスイッチ200に情報端末装置32
0として接続されていたが、このフロントエンドLAN
スイッチ200から離脱した後、移動して、新たに、フ
ロントエンドLANスイッチ220に実線で示すように
接続され、加入したものとする。情報端末装置310,
330は、例えば、固定型の情報端末装置であるが、こ
れらも移動情報端末装置であってもよいものである。な
お、フロントエンドLANスイッチ200,220に接
続される情報端末装置は、2台に限らないものである。
【0023】最初に、情報端末装置320は、フロント
エンドLANスイッチ200に接続されているものとす
る。フロントエンドLANスイッチ200は、その内部
にアドレス管理テーブル202を備えている。アドレス
管理テーブル202には、情報端末装置310及び情報
端末装置320のアドレスA,Bが、ポート単位で管理
されている。
【0024】情報端末装置320が、バックボーンLA
Nスイッチ100を介して、例えば、データの流れDF
1,DF2,DF3の方向でデータ通信を行うと、バッ
クボーンLANスイッチ100のフロントエンドLAN
スイッチ200側のポートのアドレス管理テーブル11
0には、フロントエンドLANスイッチ200のアドレ
ス管理テーブル202と同様の情報端末装置のアドレス
が登録される。図示の例では、アドレス管理テーブル2
02には、情報端末装置310及び情報端末装置のアド
レスA,Bが管理されている。
【0025】ここで、情報端末装置320がフロントエ
ンドLANスイッチ200から離脱すると、フロントエ
ンドLANスイッチ200の接続監視部204は、情報
端末装置320の離脱を感知する。情報端末装置320
がフロントエンドLANスイッチ200に接続されてい
る状態では、接続監視部204は、情報端末装置320
から送られてくるハートビートを検出している。情報端
末装置320からのハートビートが途絶えると、フロン
トエンドLANスイッチ200の接続監視部204は、
APR(Address Request Protocol)の応答要求(Requ
est)を情報端末装置320に送る。それに対して、情
報端末装置320が接続されていれば、情報端末装置3
20からの応答(Reply)があるため、接続監視部20
4は、情報端末装置320が接続されていることを確認
できる。しかし、情報端末装置320がフロントエンド
LANスイッチ200から離脱している場合には、応答
(Reply)がないため、情報端末装置320の離脱を確
認できる。ハートビートを利用する方法は、物理レベル
インタフェースの電気信号を用いるものであるが、これ
以外の方法として、光信号で感知したり、機械的に離脱
を感知したり、無線信号で離脱を感知してもよいもので
ある。
【0026】接続監視部204が、情報端末装置320
の離脱を確認すると、フロントエンドLANスイッチ2
00のアドレス更新監視部206は、アドレス管理テー
ブル202から情報端末装置320のアドレスBを削除
する。その結果、アドレス管理テーブル202には、情
報端末装置310のアドレスAだけが残る。さらに、位
置情報通知機能部208は、情報端末装置320が離脱
した旨のアドレス更新情報(Address Renewal Informat
ion)ARI−1をバックボーンLANスイッチ100
に通知する。バックボーンLANスイッチ100のアド
レス更新監視部120は、フロントエンドLANスイッ
チ200からアドレス更新情報ARI−1を受け取る
と、フロントエンドLANスイッチ200が繋がってい
るポートのアドレス管理テーブル110から情報端末装
置320のアドレスBを削除する。
【0027】次に、情報端末装置320’がフロントエ
ンドLANスイッチ220に接続された場合の動作につ
いて説明する。情報端末装置320’がフロントエンド
LANスイッチ220に接続されると、情報端末装置3
20’は自らAPRの要求(request)をフロントエン
ドLANスイッチ220に通知する。フロントエンドL
ANスイッチ220の接続監視部224に対して、情報
端末装置320’からのAPRの要求(request)があ
ると、アドレス更新監視部226は、アドレス管理テー
ブル222に情報端末装置320’のアドレスB’を更
新登録する。また、位置情報通知機能部228は、情報
端末装置320’が加入した旨のアドレス更新情報AR
I−2をバックボーンLANスイッチ100に通知す
る。バックボーンLANスイッチ100のアドレス更新
監視部140は、フロントエンドLANスイッチ220
からアドレス更新情報ARI−2を受け取ると、フロン
トエンドLANスイッチ220が繋がっているポートの
アドレス管理テーブル130に情報端末装置320’の
アドレスBを更新登録する。この登録が完了することに
よって、フロントエンドLANスイッチ200の管理下
の移動情報端末装置320から、フロントエンドLAN
スイッチ220の管理下の移動情報端末装置320’
に、バックボーンLANスイッチ100の宛先が変更さ
れたことになる。
【0028】以上説明したように、例えば、移動情報端
末装置320が、フロントエンドLANスイッチを渡っ
て移動しても、それぞれのフロントエンドLANスイッ
チ200,220から更に上段のバックボーンLANス
イッチ100に更新情報が通知されるので、下段のフロ
ントエンドLANスイッチ200,220が管理する移
動情報端末装置の位置を反映したアドレス管理テーブル
110,130に更新することができる。
【0029】従って、バックボーンLANスイッチ10
0のアップリンクからデータの流れDF1の方向でデー
タが送られてくると、バックボーンLANスイッチ10
0は、アドレス管理テーブル110とアドレス管理テー
ブル130をチェックすることで、データの送信先の情
報端末装置320’が接続されているポートを識別する
ことができる。そのため、情報端末装置320がフロン
トエンドLANスイッチ200から離脱する前のデータ
の流れDF2から、新しいデータの流れDF4に切り替
えることができ、フロントエンドLANスイッチ220
にデータ送信を行うことができる。さらに、フロントエ
ンドLANスイッチ220のアドレス管理テーブル22
2には、情報端末装置320’のアドレスが登録されて
いるため、データの流れDF5に従って、データは情報
端末装置320’に送ることができる。
【0030】このように、移動情報端末装置が、フロン
トエンドLANスイッチ間を渡り歩いてもバックボーン
LANスイッチは、新しい管理下のLANスイッチの方
向へデータフレームを流し続けることができる。
【0031】また、アドレス更新監視部206は、アド
レスの削除をすると、直ちに、位置情報通知機能部20
8により上段のバックボーンLANスイッチに通知する
ようにしているので、誤った方向にデータフレームを流
してしまうことが減少できる。
【0032】さらに、バックボーンLANスイッチ10
0は、アドレス比較部150を備えている。アドレス比
較部150は、フロントエンドLANスイッチを切り替
えて登録してきた情報端末装置のアドレスがあると、抹
消したアドレスと比較する。例えば、アドレス更新監視
部120が、アドレス管理テーブル110の情報端末装
置320のアドレスBを削除した時点では、アドレスの
形跡は、一定時間,或は、記憶手段の容量の許す限り残
されている。なお、例えば、一定時間経過すると、アド
レスは無効となり、アドレスの形跡もなくなる。従っ
て、アドレス比較部150は、残されているアドレスB
と、情報端末装置320’がフロントエンドLANスイ
ッチ220に加入したことによって、フロントエンドL
ANスイッチ220からの通知によってアドレス管理テ
ーブル130に登録されたアドレスB’を比較すること
ができる。比較した結果が一致すると、それより上段の
バックボーンLANスイッチに対しては、新規アドレス
登録の更新情報を通知しない。一致するものがないとき
は、その登録による更新情報をアップリンクで繋がって
いる更に上段のLANスイッチに通知する。即ち、バッ
クボーンLANスイッチ100は、アドレス比較部15
0を用いて、アドレス登録の更新情報を流す分岐(ルー
ツ)が該当するかを判断し、ルーツである場合には、そ
れよりも上段のLANスイッチには更新情報を流すこと
なく、また、ルーツでない場合には、さらに、上段のL
ANスイッチに更新情報を流すようにしている。
【0033】従って、アドレス比較部150により登録
されたアドレスが、別のポートのアドレス管理テーブル
上で削除されたアドレスが否かを比較することにより、
必要最小限のバックボーンLANスイッチに、移動情報
端末装置のアドレス登録の更新が実現でき、移動情報端
末装置による更新情報を不用意にアップリンク側に流す
ことも抑制できる。従って、更新情報の通知する際の効
率がよいものである。
【0034】また、下段側のLANスイッチから上段側
のLANスイッチに対して、更新情報を通知するように
しているため、アップリング側の階層が増えた場合に
も、自在に対応することができるため、階層設定の自由
度が増加するものである。
【0035】なお、以上の説明では、フロントエンドL
ANスイッチ200,220側からバックボーンLAN
スイッチ100に対して、移動情報端末装置の削除や加
入があると、フロントエンドのLANスイッチのアドレ
ス管理テーブルを更新したことを契機にアップリンク接
続の上段のバックボーンLANスイッチに通知するよう
にしているが、バックボーンLANスイッチ100から
定期的にフロントエンドLANスイッチ200,220
に問い合わせをするようにしてもよいものである。即
ち、図1において、バックボーンLANスイッチ100
は、フロントエンドLANスイッチ200,220に対
して、定期的にアドレス更新状況報告請求のためのアド
レス確認請求(Address Confimation Request)のフレ
ームACR−1,ACR−2を発行する。フロントエン
ドLANスイッチ200は、アドレス確認請求フレーム
ACR−1に対し、アドレス管理テーブル202の更新
情報を、バックボーンLANスイッチ100に返答す
る。フロントエンドLANスイッチ200の下段にさら
にLANスイッチがリンクされている場合には、更に下
段のLANスイッチにアドレス確認請求フレームを送出
する。
【0036】以上のように、上段のLANスイッチ側か
ら下段のLANスイッチにアドレス確認請求を行うこと
によって、確実に定期的に最上段のLANスイッチに最
新の更新情報が渡すことができる。また、各LANスイ
ッチ自身のアドレス管理の処理に負荷がかかることを、
抑制できる。
【0037】なお、移動情報端末装置の離脱や加入を確
認するためのプロトコルとしては、ARPに限らず、I
CMP(Internet Control Message Protocol)等をも
用いることができる。
【0038】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、移動情報端末装置が、フロントエンドLANスイッ
チ間を渡り歩いてもバックボーンLANスイッチは、新
しい管理下のLANスイッチの方向へデータフレームを
流し続けることができる。従って、ネットワークを利用
するユーザがネットワークの物理的な位置にとらわれる
こと無く、移動しながら本来の通信の目的を継続できる
という自由度が高くなる。
【0039】また、アドレス管理テーブルのアドレスが
削除されると、フロントエンドLANスイッチは、直ち
に、上段のバックボーンLANスイッチに通知するよう
にしているので、誤った方向にデータフレームを流して
しまうことが減少できる。
【0040】さらに、登録されたアドレスが、別のポー
トのアドレス管理テーブル上で削除されたアドレスが否
かを比較することにより、必要最小限のバックボーンL
ANスイッチに、移動情報端末装置のアドレス登録の更
新が実現でき、移動情報端末装置による更新情報を不用
意にアップリンク側に流すことも抑制できる。従って、
回線使用効率を向上して、本来転送すべきデータフレー
ムを送ることができる。
【0041】また、上段のLANスイッチ側から下段の
LANスイッチにアドレス確認請求を行うことによっ
て、確実に定期的に最上段のLANスイッチに最新の更
新情報が渡すことができる。また、各LANスイッチ自
身のアドレス管理の処理に負荷がかかることを、抑制で
きる。
【0042】次に、図2を用いて、本発明の第2の実施
形態による階層LANスイッチネットワークについて説
明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0043】本実施形態においては、最上段のバックボ
ーンLANスイッチから最下段のフロントエンドLAN
スイッチに接続している各情報端末装置に、直接、アド
レス請求フレームを送るようにしている。
【0044】上段のバックボーンLANスイッチ100
Aの下段には、複数のフロントエンドLANスイッチ2
00,220が接続されている。さらに、フロントエン
ドLANスイッチ200には、情報端末装置310が接
続され、フロントエンドLANスイッチ220には、情
報端末装置320’,330が接続されている。なお、
バックボーンLANスイッチ100Aは、更にアップリ
ンクも備えている。
【0045】情報端末装置320’は、移動情報端末装
置であり、フロントエンドLANスイッチ200に情報
端末装置320として接続されていたものが、フロント
エンドLANスイッチ200から離脱した後、フロント
エンドLANスイッチ220に実線で示すように接続さ
れ、加入したものとする。
【0046】バックボーンLANスイッチ100Aは、
アドレス管理テーブル110,130と、アドレス更新
監視部120、アドレス更新監視部140と、アドレス
比較部150の他に、アドレス請求部160を備えてい
る。アドレス請求部160は、最下段のフロントエンド
LANスイッチ200,220に接続されている各情報
端末装置310,320,320’330に対して、直
接、アドレス請求(Address Requset)フレームAR−
1,AR−2,AR−3,AR−4を送る。それに対し
て、各フロントエンドLANスイッチ200,220に
対してその時点で接続されている情報端末装置310,
320’,330は、応答(Reply)RE−1,RE−
3,RE−4を返す。
【0047】ここで、情報端末装置320は、既に、フ
ロントエンドLANスイッチ200から離脱していると
すると、情報端末装置320から本来あるべき応答RE
−2はないため、バックボーンLANスイッチ100
は、情報端末装置320の離脱を認識する。そして、バ
ックボーンLANスイッチ100Aのアドレス更新監視
部120は、フロントエンドLANスイッチ200が繋
がっているポートのアドレス管理テーブル110から情
報端末装置320のアドレスBを削除する。また、情報
端末装置320’が新たに加入したものである場合に
は、バックボーンLANスイッチ100は、情報端末装
置320’の加入を認識する。そして、バックボーンL
ANスイッチ100Aのアドレス更新監視部140は、
フロントエンドLANスイッチ220が繋がっているポ
ートのアドレス管理テーブル130に情報端末装置32
0’のアドレスBを更新登録する。
【0048】なお、アドレスを削除するタイミングは、
アドレス有効期間としてのエージングタイマによって決
定する。また、最上段のLANスイッチの定義は、ネッ
トワーク管理者が決定する。
【0049】また、アドレス管理テーブルへの登録は、
新規加入のLANスイッチに対してだけ行ってもよく、
また、応答RE−1,RE−3,RE−4のあった全て
の情報端末装置320,320’,330の発信元アド
レスを検査して、ポート単位のアドレス管理テーブルに
登録するようにしてもよいものである。
【0050】また、バックボーンLANスイッチ100
からのアドレス請求フレームに対しては、モバイル専用
の移動情報端末装置320’だけが応えるようにしても
よいものである。
【0051】さらに、このままでは、フロントエンドL
ANスイッチ200のアドレス管理テーブル202及び
フロントエンドLANスイッチ220のアドレス管理テ
ーブル222のアドレスが書き換えられていないため、
バックボーンLANスイッチ100のアドレス請求部1
60は、情報端末装置320及び情報端末装置320’
が接続されているフロントエンドLANスイッチ200
及びフロントエンドLANスイッチ220に対して、情
報端末装置320及び情報端末装置320’のアドレス
確認請求(Address Confirmation Request)ACR−1
0,ACR−11を送る。
【0052】アドレス確認請求ACR−10を受信した
フロントエンドLANスイッチ200の接続監視部20
4は、APR(Address Request Protocol)の応答要求
(Request)を情報端末装置320に送る。情報端末装
置320は、既に、フロントエンドLANスイッチ20
0から離脱しているため、応答(Reply)がないので、
フロントエンドLANスイッチ200は、情報端末装置
320の離脱を確認できる。接続監視部204が、情報
端末装置320の離脱を確認すると、フロントエンドL
ANスイッチ200のアドレス更新監視部206は、ア
ドレス管理テーブル202から情報端末装置320のア
ドレスBを削除する。その結果、アドレス管理テーブル
202には、情報端末装置310のアドレスAだけが残
る。
【0053】また、アドレス確認請求ACR−11を受
信したフロントエンドLANスイッチ220の接続監視
部224は、APR(Address Request Protocol)の応
答要求(Request)を情報端末装置320’に送る。情
報端末装置320’からの応答により、フロントエンド
LANスイッチ220のアドレス更新監視部226は、
アドレス管理テーブル222に情報端末装置320’の
アドレスBを更新登録する。
【0054】この登録が完了することによって、フロン
トエンドLANスイッチ200の管理下の移動情報端末
装置320から、フロントエンドLANスイッチ220
の管理下の移動情報端末装置320’に、バックボーン
LANスイッチ100Aの宛先が変更されたことにな
る。
【0055】以上説明したように、例えば、移動情報端
末装置320が、フロントエンドLANスイッチを渡っ
て移動しても、最上段のバックボーンLANスイッチ1
00Aからのアドレス請求フレームを用いて、更新情報
を得られるので、下段のフロントエンドLANスイッチ
200,220が管理する移動情報端末装置の位置を反
映したアドレス管理テーブル110,130に更新する
ことができる。
【0056】従って、バックボーンLANスイッチ10
0Aのアップリンクからデータの流れDF1の方向でデ
ータが送られてくると、バックボーンLANスイッチ1
00Aは、アドレス管理テーブル110とアドレス管理
テーブル130をチェックすることで、データの送信先
の情報端末装置320’が接続されているポートを識別
することができる。そのため、情報端末装置320がフ
ロントエンドLANスイッチ200から離脱する前のデ
ータの流れから、新しいデータの流れに切り替えること
ができ、フロントエンドLANスイッチ220にデータ
送信を行うことができる。さらに、フロントエンドLA
Nスイッチ220のアドレス管理テーブル222には、
情報端末装置320’のアドレスが登録されているた
め、データは情報端末装置320’に送ることができ
る。
【0057】このように、移動情報端末装置が、フロン
トエンドLANスイッチ間を渡り歩いてもバックボーン
LANスイッチは、新しい管理下のLANスイッチの方
向へデータフレームを流し続けることができる。
【0058】さらに、アドレス比較部150は、最上段
のバックボーンLANスイッチと最下段のフロントエン
ドLANの間に、他のバックボーンLANスイッチが介
在している場合において、削除や更新登録されたアドレ
スを、中間階層のバックボーンLANスイッチに通知す
るかを判断するために用いられる。通知されたLANス
イッチの中のアドレス管理テーブルの中の該当するアド
レスは、削除若しくは登録される。上段へのLANスイ
ッチへのアドレス情報は、位置情報通知機能部208,
228によって行われる。中間のバックボーンLANス
イッチの複数のポートに対応するアドレス管理テーブル
に削除・登録されたアドレスがない場合には、位置情報
通知機能部208,228は、その削除・登録による更
新情報をアップリンクで繋がっている更に上段のバック
ボーンLANスイッチに通知する。
【0059】以上のように、最上段のLANスイッチか
ら情報端末装置に対して、直接、アドレス請求を行うこ
とによって、情報端末装置の状態の判定を容易に行うこ
とができる。また、各LANスイッチ自身のアドレス管
理の処理に負荷がかかることを、抑制できる。
【0060】なお、移動情報端末装置の離脱や加入を確
認するためのプロトコルとしては、ARPに限らず、I
CMP(Internet Control Message Protocol)等をも
用いることができる。
【0061】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、移動情報端末装置が、フロントエンドLANスイッ
チ間を渡り歩いてもバックボーンLANスイッチは、新
しい管理下のLANスイッチの方向へデータフレームを
流し続けることができる。また、最上段のLANスイッ
チが、直接、情報端末装置の状態の判定を行うため、そ
の判定を容易に行うことができる。また、中継のLAN
スイッチに制限は不要で、アップリンク機能の備えたも
のならばどのようなものでも使える。また、情報端末装
置も移動情報端末装置だけを対象とすることもでき、そ
の際には、更新情報のトラフィックを必要最小限に抑制
できる。
【0062】また、最上段のLANスイッチからのみ、
固有情報請求フレームであるアドレス請求フレームを出
し、更に、自らの移動を自覚した情報端末装置だけが、
応答するので、ネットワーク内の通信帯域を本来のユー
ザの為のデータフレームに対し、無駄に管理用のフレー
ムを流すことが少なくなる。従って、ネットワーク内で
の、データフレームの転送処理の性能が向上する。
【0063】次に、図3を用いて、本発明の第3の実施
形態による階層LANスイッチネットワークについて説
明する。なお、図1と同一符号は、同一部分を示してい
る。
【0064】本実施形態は、IETFにて標準化が進め
られているMobile−IP技術を適用したものであ
る。上段のバックボーンLANスイッチ100Bの下段
には、複数のフロントエンドLANスイッチ200,2
20が接続されている。さらに、フロントエンドLAN
スイッチ200には、情報端末装置310が接続され、
フロントエンドLANスイッチ220には、情報端末装
置320’,330が接続されている。なお、バックボ
ーンLANスイッチ100Bは、更にアップリンクも備
えている。
【0065】情報端末装置320’は、移動情報端末装
置であり、フロントエンドLANスイッチ200に情報
端末装置320として接続されていた状態から移動し
て、新たに、フロントエンドLANスイッチ220に接
続され、加入したものとする。情報端末装置310,3
30は、例えば、固定型の情報端末装置であるが、これ
らも移動情報端末装置であってもよいものである。
【0066】さらに、本実施形態は、例えば、TCP/
IPプロトコルを使用している場合であって、バックボ
ーンLANスイッチ100Bに、レイヤ3(IP層)の
ルーティング機能を有するルータ170を有している。
ルータ170を用いて、VLAN(バーチャルLAN)
400,420を構成している。即ち、VLAN400
は、フロントエンドLANスイッチ200と、フロント
エンドLANスイッチ200に接続された情報端末装置
310,情報端末装置320によって構成されている。
また、VLAN420は、フロントエンドLANスイッ
チ220と、フロントエンドLANスイッチ220に接
続された情報端末装置320’,330によって構成さ
れている。また、バックボーンLANスイッチ100B
は、VLAN400,420毎に、IPアドレス管理テ
ーブル110,130に有している。
【0067】さらに、フロントエンドLANスイッチ2
00には、ホームエージェント(HA)210が接続さ
れ、フロントエンドLANスイッチ220には、フォー
リーエージェント(FA)230が接続されている。な
お、ホームエージェント(HA)210及びフォーリー
エージェント(FA)230は、それぞれ、フロントエ
ンドLANスイッチ200,220に内蔵されているも
のでもよいものである。移動情報端末装置320,32
0’は、ホームエージェント(HA)210やフォーリ
ーエージェント(FA)230に対して、Mobile
−IPクライアントとして位置付けされている。ホーム
エージェント(HA)210やフォーリーエージェント
(FA)230は、レイヤ3(IP層)のネットワーク
・アドレスを通知するアドバタイズ・フレームADV−
1,ADV−2を定期的に発行する。フロントエンドL
ANスイッチ200に接続されているMobile−I
Pクライアントである情報端末装置320は、アドバタ
イズ・フレームADV−1を受け取ることによって、自
身の属しているネットワークを認識している。
【0068】ホームエージェント(HA)210の管理
下にあったMobile−IPクライアントである情報
端末装置320が、フロントエンドLANスイッチ20
0から離脱して、フォーリーエージェント(FA)23
0の管理下に、Mobile−IPクライアントである
情報端末装置320’として入ったものとする。
【0069】情報端末装置320がフロントエンドLA
Nスイッチ200から離脱すると、フロントエンドLA
Nスイッチ200の接続監視部204は、物理レベルイ
ンタフェースの電気信号等を用いて情報端末装置320
の離脱を感知し、APR(Address Request Protocol)
の応答要求(Request)を情報端末装置320に送る。
情報端末装置320がフロントエンドLANスイッチ2
00から離脱している場合には、応答(Reply)がない
ため、情報端末装置320の離脱を確認できる。
【0070】接続監視部204が、情報端末装置320
の離脱を確認すると、フロントエンドLANスイッチ2
00のアドレス更新監視部206は、アドレス管理テー
ブル202から情報端末装置320のアドレスBを削除
する。その結果、アドレス管理テーブル202には、情
報端末装置310のアドレスAだけが残る。さらに、位
置情報通知機能部208は、情報端末装置320が離脱
した旨のアドレス更新情報(Address Renewal Informat
ion)ARI−11をバックボーンLANスイッチ10
0Bに通知する。バックボーンLANスイッチ100B
のアドレス更新監視部120は、フロントエンドLAN
スイッチ200からアドレス更新情報ARI−1を受け
取ると、フロントエンドLANスイッチ200が繋がっ
ているポートのアドレス管理テーブル110から情報端
末装置320のアドレスBを削除する。
【0071】また、情報端末装置320’がフロントエ
ンドLANスイッチ220に接続されると、情報端末装
置320’は自らAPRの要求(request)をフロント
エンドLANスイッチ220に通知する。フロントエン
ドLANスイッチ220の接続監視部224に対して、
情報端末装置320’からのAPRの要求(request)
があると、アドレス更新監視部226は、アドレス管理
テーブル222に情報端末装置320’のアドレスB’
を更新登録する。また、位置情報通知機能部228は、
情報端末装置320’が加入した旨のアドレス更新情報
ARI−2をバックボーンLANスイッチ100Bに通
知する。バックボーンLANスイッチ100Bのアドレ
ス更新監視部140は、フロントエンドLANスイッチ
220からアドレス更新情報ARI−2を受け取ると、
フロントエンドLANスイッチ220が繋がっているポ
ートのアドレス管理テーブル130に情報端末装置32
0’のアドレスBを更新登録する。この登録が完了する
ことによって、フロントエンドLANスイッチ200の
管理下の移動情報端末装置320から、フロントエンド
LANスイッチ220の管理下の移動情報端末装置32
0’に、バックボーンLANスイッチ100Bの宛先が
変更されたことになる。
【0072】なお、情報端末装置320がVLAN40
0からVLAN420に接続替えされると、情報端末装
置320のVLAN400におけるIPアドレスと、情
報端末装置320’のVLAN420におけるIPアド
レスは異なってくる。従って、情報端末装置320’
は、新IPアドレスを、旧IPアドレスを管理している
ホームエージェント(HA)210に通知する必要があ
る。情報端末装置320’は、フロントエンドLANス
イッチ220に接続されると、フォーリーエージェント
(FA)230からアドバタイズ・フレームADV−2
を定期的に受けるため、Mobile−IPクライアン
トである情報端末装置320’は、再接続によって新た
に自身の属したネットワークを認識することができる。
【0073】情報端末装置320’が新しいネットワー
クに移動したことを認識した時、Mobile−IPク
ライアントである情報端末装置320’は、フォーリー
エージェント(FA)230に対して、自己の現在位置
を元居たネットワークのホームエージェント(HA)2
10に通知するように、位置登録要請(Position Regis
tration Request)のフレームPRR−1を発行する。
フォーリーエージェント(FA)230は、更に、バッ
クボーンLANスイッチ100Bに対して、通知フレー
ムNF−1を発行する。フォーリーエージェント(F
A)230は、バックボーンLANスイッチ100Bに
内蔵されているルータ170を越えて、通知フレームN
F−2により、ホームエージェント(HA)210にM
obile−IPクライアントである情報端末装置32
0B’の行先を通知する。
【0074】この時、バックボーンLANスイッチ10
0Bのポート単位のアドレス管理テーブル110,13
0は更新されている必要がある。なぜなら、情報端末装
置320がフロントエンドLANスイッチ200に接続
されていた当時のデータ通信は、フロントエンドLAN
スイッチ70を経由していたため、バックボーンLAN
スイッチ100Bのポート単位のアドレス管理テーブル
110には、フロントエンドLANスイッチ200が繋
がっているポートには、Mobile−IPクライアン
トである情報端末装置320のアドレス(MACアドレ
ス)が残存し、フロントエンドLANスイッチ220が
繋がっているポートには、Mobile−IPクライア
ントである情報端末装置320’のアドレス(MACア
ドレス)が登録されていないからである。また、ホーム
エージェント(HA)210やフォーリーエージェント
(FA)230を経由したフレームのMACアドレス
は、Mobile−IPクライアントである情報端末装
置320のアドレス(MACアドレス)にはならず、ホ
ームエージェント(HA)210やフォーリーエージェ
ント(FA)230のアドレス(MACアドレス)に変
わる。その結果、バックボーンLAMスイッチ100B
には、Mobile−IPクライアントである情報端末
装置320の移動前の状態のアドレス管理テーブル11
0が残ることになる。従って、データフレームをホーム
エージェント(HA)210が、フロントエンドLAN
スイッチ200のアップリンクに向かって転送しようと
しても、バックボーンLAMスイッチ100Bは、IP
層よりも下位レイヤのレイヤ2アドレス(MACアドレ
ス)で方向を判断しているので、両方のポートにMob
ile−IPクライアント320’のレイヤ2アドレス
(MACアドレス)が存在してしまい判断がつかず、L
ANスイッチ71が繋がっているポートには、送出する
ことができないことになる。
【0075】そこで、本実施形態では、バックボーンL
ANスイッチのアドレス管理テーブルには、唯一のアド
レスが存在するように、アドレス更新監視部120によ
って、旧アドレスを抹消するとともに、アドレス更新監
視部140によって新アドレスを登録するようにして、
アドレス抹消機能とアドレス登録機能を備えている。ま
た、アドレス比較部150Bは、アドレスが登録された
時間を比較することによって、最新に登録されたアドレ
スを残存させるようにしている。また、アドレス比較部
150Bは、各々のLANスイッチ200,220から
アドレス削除を要請するアドレス更新情報ARI−11
と、アドレス登録を要請するアドレス更新情報ARI−
12がきた際には、両者を受け付けて、ポート単位のア
ドレス管理テーブル110,130を更新する。
【0076】また、先にアドレス削除要請が来ている場
合や、アドレス削除要請なしにアドレス登録要請が来て
いるときは、即座にアップリンクの上段のLANスイッ
チに該要請を通知する。先にアドレス削除要請が来て、
アドレス登録要請が後から来たときは、アップリンクの
上段のLANスイッチには、アドレス登録要請を通知し
ない機能も備える。
【0077】以上のように動作することによって、バッ
クボーンLANスイッチ100Bのアドレス管理テーブ
ル110,130には、唯一のアドレスが存在すること
ができるので、常に、Mobile−IPクライアント
である情報端末装置320や情報端末装置320’が存
在するところへ、データフレームを送ることができる。
従って、ホームエージェント(HA)210は、Mob
ile−IPクライアントである情報端末装置320に
対して届いたデータフレームDF21を、フォーリーエ
ージェント(FA)230宛てに転送し、フォーリーエ
ージェント(FA)230は、Mobile−IPクラ
イアントである情報端末装置320’に廻送することが
できる。
【0078】以上説明したように、Mobile−IP
技術を適用した場合においても、本実施形態によれば、
移動情報端末装置が、フロントエンドLANスイッチ間
を渡り歩いてもバックボーンLANスイッチは、新しい
管理下のLANスイッチの方向へデータフレームを流し
続けることができる。
【0079】次に、図4及び図5を用いて、本発明の第
3の実施形態による階層LANスイッチネットワークを
実現するための情報端末装置側のインターフェースカー
ドやドライバの例について説明する。
【0080】図3に示した実施形態は、Mobile−
IP技術を適用したものであり、ホームエージェント
(HA)やフォーリーエージェント(FA)は、レイヤ
3(IP層)のネットワーク・アドレスを通知するアド
バタイズ・フレームADVを定期的に発行している。従
って、情報端末装置側のNIC(Network-Interface-Ca
rd)や通信制御ドライバは、アドバタイズ・フレームA
DVに対応できる必要がある。図4は、情報端末装置側
のNIC(Network-Interface-Card)や通信制御ドライ
バは、アドバタイズ・フレームADVに対応できる場合
のシステム構成を示している。また、図5は、情報端末
装置側のNIC(Network-Interface-Card)や通信制御
ドライバとしては、アドバタイズ・フレームADVに対
応できないものを用いた場合、アドバタイズ・フレーム
ADVに対応する機能を有するアドレスアタッチメント
BOXを用いる場合のシステム構成を示している。
【0081】図4は、フロントエンドLANスイッチ
と、移動情報端末装置側のNIC(Network-Interface-
Card)若しくは通信制御ドライバとの間でやり取りする
データフレームに含まれるヘッダー情報の中のアドレス
の状態を示している。
【0082】LANスイッチ220から移動情報端末装
置のNIC325に向けて、自己アドレス宣言フレーム
が発信される。自己アドレス宣言フレーム(Mobil
e−IPアドバタイズ)は、ヘッダー情報の中に、新I
Pアドレスと新MACアドレスが記載されている。自己
アドレス宣言フレームがNIC側に通知されると、以後
は、この新アドレスを持つ装置が情報端末装置を管理す
ることを告知する。また、このアドレス宛てにICMP
フレームを送出することで、LANスイッチに情報端末
装置のMACアドレスが登録されて、LANスイッチ間
の経路も確保できることを通知している。
【0083】一方、NIC325は、LANスイッチへ
向けて、アドレス宣言フレーム催促フレームを発信す
る。アドレス宣言フレーム催促フレームには、ヘッダー
情報の中に、NIC側情報端末装置がかつて存在してい
たネットワークの旧IPアドレスと旧MACアドレスを
記載されている。この旧IPアドレスと旧MACアドレ
スは、元の管理主であったLANスイッチに対して削除
の為の更新の契機となるフレームを送る。
【0084】また、図5は、フロントエンドLANスイ
ッチと、移動情報端末装置側のNIC若しくは通信制御
ドライバとの間に、アドレス代行取得のためのアドレス
アタッチメントBOXを備えた場合に、やり取りするデ
ータフレームに含まれるヘッダー情報の中のアドレスの
状態を示している。
【0085】図5において、移動情報端末装置若しくは
移動情報端末装置のNIC325Aは、図4に示したN
IC325とは異なり、物理接続時の同期信号でリンク
を感知して自己アドレス宣言フレームを催促することが
できないものである。そして、本実施形態において追加
されたアドレスアタッチメントBOX500は、NIC
325AとLANスイッチ220の間に接続され、NI
C325Aに代行して、アドレスを登録したり、催促し
たりできる機能を有している。アドレスアタッチメント
BOX500は、移動情報端末装置のNIC325Aに
繋いだまま移動される。
【0086】最初に、NIC325Aは、以前の移動情
報端末装置からの通常の通信のフレームで、NIC32
5のMACアドレスやIPアドレスを学習しておき、ア
ドレスアタッチメントBOX500内の記憶手段510
に学習して記憶する。
【0087】次に、移動情報端末装置のNIC325A
が、新たなLANスイッチ220に接続された場合、物
理同期リンク感知することにより、アドレスアタッチメ
ントBOX500は、アドレスアタッチメントBOX5
00内の記憶手段510から、代理のアドレス催促フレ
ームを発信する。
【0088】LANスイッチ220は、アドレスアタッ
チメントBOX500から発信されたアドレス催促フレ
ームを感知すると、自己アドレス宣言フレームを移動情
報端末装置側に向けて発信する。この時、アドレスアタ
ッチメントBOX500は、何も処理をせずに、移動情
報端末装置側にその自己アドレス宣言フレームを通過さ
せて送り込む。
【0089】この一連の動作によって、移動情報端末装
置内のアドレスキャッシュテーブルには、新しいLAN
スイッチのアドレスが更新登録・追加されることにな
る。
【0090】次に、図6及び図7を用いて、本発明の第
3の実施形態による階層LANスイッチネットワークに
おける移動情報端末装置の加入接続時における移動情報
端末装置の処理及びLANスイッチの処理について説明
する。
【0091】最初に、図6を用いて、移動情報端末装置
の処理について説明する。なお、図示する処理は、移動
情報端末装置320’に接続若しくは内蔵されたNIC
325,325Aやドライバが実行する。
【0092】ステップ1010において、最初に、物理
接続が実施される。これは、有線LANの場合は、移動
情報端末装置のケーブルをLANスイッチに接続し、電
流が流れる状態を意味する。無線LANの場合は、無線
感知領域に入ったことを意味する。ステップ1020に
おいて、物理接続が実施されて、物理同期が確認できる
と、リンク感知する。
【0093】リンクが感知されると、ステップ1030
において、図4における移動情報端末装置端末側のNI
C325、又は、図5におけるアドレスアタッチメント
BOX500が、自己アドレス宣言フレーム受信待ちに
設定される。ステップ1040において、NIC32
5、又は、アドレスアタッチメントBOX500は、何
らかのフレームが受信されると、そのフレームが自己ア
ドレス宣言フレームであるか否かの受信判定を行う。
【0094】受信したフレームが自己アドレス宣言フレ
ームであれば、ステップ1070において、NIC32
5、又は、アドレスアタッチメントBOX500は、自
己アドレス宣言フレームの応答としてのフレームか、I
CMPフレームを発信し、経路の途中のLANスイッチ
220にアドレステーブル更新の契機を与える。
【0095】また、受信判定の結果が、自己アドレス宣
言フレームと異なる場合は、ステップ1050におい
て、NIC325、又は、アドレスアタッチメントBO
X500は、自己アドレス宣言フレームのための受信監
視タイマーをセットし、さらに、ステップ1060にお
いて、自己アドレス宣言フレームの催促フレームを発信
する。発信後、ステップ1040において、再度、受信
判定を行う。
【0096】次に、図7を用いて、LANスイッチの処
理について説明する。ステップ2010において、最初
に、物理接続が実施される。これは、有線LANの場合
は、移動情報端末装置のケーブルをLANスイッチに接
続し、電流が流れる状態を意味する。無線LANの場合
は、無線感知領域に入ったことを意味する。ステップ2
020において、物理接続が実施されて、物理同期が確
認できると、LANスイッチ220は、リンク感知す
る。
【0097】リンクが感知されると、ステップ2030
において、LANスイッチ220は、自己アドレス宣言
フレームを、リンクを感知した移動情報端末装置に対し
て送信する。ステップ2040において、LANスイッ
チ220は、何らかのフレームが受信されると、そのフ
レームが自己アドレス宣言フレームの応答としてのフレ
ームか、ICMPフレームであるかを判定する。
【0098】自己アドレス宣言フレームの応答としての
フレームであると、ステップ2050において、LAN
スイッチ220は、移動情報端末装置からのフレームの
アドレスに応じた種別の処理を実行する。
【0099】ステップ2060において、LANスイッ
チ220は、移動情報端末装置からのフレームのアドレ
スが、そのLANスイッチ220のアドレステーブルに
ない新規のアドレスであるか否かを判定し、新規のアド
レスである場合は、ステップ2070において、LAN
スイッチ220は、登録という更新フレームを、上段の
LANスイッチに通知するフレームを発信する。また、
下段の端末やLANスイッチから登録更新されてきた通
知フレームのアドレスが、別の配下の下段のLANスイ
ッチにあったアドレスである場合は、上段のLANスイ
ッチへの通知は行わずに終了する。
【0100】ステップ2040における判定において、
自己アドレス宣言フレームの応答としてのフレームや、
ICMPフレームでない場合には、ステップ2080に
おいて、LANスイッチ220は、自己アドレス宣言フ
レーム催促フレームであるか否かを判定する。自己アド
レス宣言フレーム催促フレームである場合には、ステッ
プ2030に戻って、LANスイッチ220は、自己ア
ドレス宣言フレームを移動情報端末装置側に送信する。
自己アドレス宣言フレーム催促フレームでない場合に
は、ステップ2090において、LANスイッチ220
は、再試行回数に1を加算する。さらに、ステップ21
00において、LANスイッチ220は、再試行回数が
規定回数以下であるか否かを判定し、規定回数以下であ
れば、ステップ2030に戻って、LANスイッチ22
0は、再度、自己アドレス宣言フレームを移動情報端末
装置側に送信する。規定回数を超えていれば、終了す
る。
【0101】なお、ステップ2050における種別処理
において、LANスイッチから離脱することを示す更新
通知フレームである場合は、LANスイッチ220は、
アドレステーブルから削除することを要求する通知フレ
ームを発信する。この削除通知の際は、フラグによって
使用しないだけにして、新規登録の更新が行われるまで
任意の時間はアドレステーブルに保存する。この任意の
時間は、ユーザによって設定できるものである。
【0102】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、Mobile−IP技術を用いる階層LANスイッ
チネットワークにおいて、移動情報端末装置が、フロン
トエンドLANスイッチ間を渡り歩いてもバックボーン
LANスイッチは、新しい管理下のLANスイッチの方
向へデータフレームを流し続けることができる。また、
ネットワーク内のグループ毎に、移動情報端末装置への
固有情報請求である自己アドレス宣言フレームを送信が
できるので、無駄なデータフレームのトラフィックで通
信処理に支障を来すことが減少する。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、階層LANスイッチネ
ットワークに接続された移動情報端末装置が移動した際
にも、多段のLANスイッチを経由しても方向を間違え
ることなくデータフレームを流し続けることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による階層LANスイッチ
ネットワークのネットワーク構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による階層LANスイ
ッチネットワークのネットワーク構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による階層LANスイ
ッチネットワークのネットワーク構成図である。
【図4】本発明の第3の実施形態による階層LANスイ
ッチネットワークを実現するためのシステム構成ブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第3の実施形態による階層LANスイ
ッチネットワークを実現するためのシステム構成ブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による階層LANスイ
ッチネットワークにおける移動情報端末装置の加入接続
時における移動情報端末装置の処理を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明の第3の実施形態による階層LANスイ
ッチネットワークにおける移動情報端末装置の加入接続
時におけるLANスイッチの処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
100…バックボーンLANスイッチ 110,130,202,222…アドレス管理テーブ
ル 120,140,206,226…アドレス更新監視部 150…アドレス比較部 160…アドレス請求部 170…ルータ 200,220…フロントエンドLANスイッチ 204,224…接続監視部 208,228…位置情報通知機能部 310,320,330…情報端末装置 325…NIC 400,420…VLAN 500…アドレスアタッチメントBOX 510…記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 素直 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報・通信開発本部内 (72)発明者 岩月 和子 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報・通信開発本部内 (72)発明者 渡部 謙 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報・通信開発本部内 (72)発明者 櫻井 洋 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報システム事業部内 (72)発明者 松崎 高典 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所情報システム事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報端末装置が接続されるフロントエンド
    LANスイッチの上段にバックボーンLANスイッチが
    階層的に接続される階層LANスイッチネットワークに
    おいて、 フロントエンドLANスイッチから情報端末装置が離脱
    すると、離脱した情報端末装置に接続されていたフロン
    トエンドLANスイッチ及びその上段に接続されていた
    バックボーンLANスイッチは、その内部のアドレス管
    理テーブルから離脱した情報端末装置のアドレスを削除
    し、 フロントエンドLANスイッチに情報端末装置が新たに
    加入すると、加入した情報端末装置に接続されたフロン
    トエンドLANスイッチ及びその上段に接続されたバッ
    クボーンLANスイッチは、その内部のアドレス管理テ
    ーブルに加入した情報端末装置のアドレスを更新登録す
    ることを特徴とする階層LANスイッチネットワーク。
  2. 【請求項2】請求項1記載の階層LANスイッチネット
    ワークにおいて、 上記フロントエンドLANスイッチは、情報端末装置の
    離脱を検知すると、上記アドレス管理テーブルから離脱
    した情報端末装置のアドレスを削除するとともに、離脱
    した情報端末装置に関するアドレス更新情報を上段のバ
    ックボーンLANスイッチに通知し、 上記バックボーンLANスイッチは、上記アドレス更新
    情報に基づいて、アドレス管理テーブルから離脱した情
    報端末装置のアドレスを削除するとともに、 上記フロントエンドLANスイッチは、情報端末装置の
    加入を検知すると、上記アドレス管理テーブルに加入し
    た情報端末装置のアドレスを更新登録するとともに、加
    入した情報端末装置に関するアドレス更新情報を上段の
    バックボーンLANスイッチに通知し、 上記バックボーンLANスイッチは、上記アドレス更新
    情報に基づいて、アドレス管理テーブルに加入した情報
    端末装置のアドレスを更新登録することを特徴とする階
    層LANスイッチネットワーク。
  3. 【請求項3】請求項2記載の階層LANスイッチネット
    ワークにおいて、 上記バックボーンLANスイッチは、さらに、その内部
    のアドレス管理テーブルに削除・更新登録されるアドレ
    スを比較するアドレス比較部を備え、 このアドレス比較部は、アドレス管理テーブルから削除
    されたアドレスと更新登録されたアドレスを比較し、両
    者が一致するときは、さらに上段のバックボーンLAN
    スイッチに対するアドレス更新情報の通知を行わないこ
    とを特徴とする階層LANスイッチネットワーク。
  4. 【請求項4】請求項2記載の階層LANスイッチネット
    ワークにおいて、 上記バックボーンLANスイッチは、定期的に、下段の
    フロントエンドLANスイッチに対してアドレス更新状
    況の報告を請求するアドレス確認請求のフレームを送る
    ことを特徴とする階層LANスイッチネットワーク。
  5. 【請求項5】請求項1記載の階層LANスイッチネット
    ワークにおいて、 上記バックボーンLANスイッチは、情報端末装置のア
    ドレスを請求するアドレス請求部を備え、 このアドレス請求部は、下段に接続される情報端末装置
    に対して、直接、アドレス更新状況の報告を請求するア
    ドレス請求のフレームを送るとともに、応答のない情報
    端末装置のアドレスを上記アドレス管理テーブルから削
    除し、新たに応答のあった情報端末装置のアドレスを上
    記アドレス管理テーブルに更新登録するとともに、 削除したアドレスを有する情報端末装置が接続されてい
    たフロントエンドLANスイッチは、上記アドレス更新
    監視部からのアドレス確認請求に応じて情報端末装置の
    離脱を確認した上で、その内部のアドレス管理テーブル
    から離脱した情報端末装置のアドレスを削除し、 更新登録されたアドレスを有する情報端末装置が接続さ
    れているフロントエンドLANスイッチは、上記アドレ
    ス更新監視部からのアドレス確認請求に応じて情報端末
    装置の加入を確認した上で、その内部のアドレス管理テ
    ーブルに加入した情報端末装置のアドレスを更新登録す
    ることを特徴とする階層LANスイッチネットワーク。
  6. 【請求項6】請求項1記載の階層LANスイッチネット
    ワークにおいて、 上記バックボーンLANスイッチは、下層のルーティン
    グ機能を有するルータを備え、 上記フロントエンドLANスイッチに接続されたエージ
    ェントを備え、 上記フロントエンドLANスイッチは、情報端末装置の
    離脱を検知すると、上記アドレス管理テーブルから離脱
    した情報端末装置のアドレスを削除するとともに、離脱
    した情報端末装置に関するアドレス更新情報を上段のバ
    ックボーンLANスイッチに通知し、 上記バックボーンLANスイッチは、上記アドレス更新
    情報に基づいて、アドレス管理テーブルから離脱した情
    報端末装置のアドレスを削除するとともに、 上記フロントエンドLANスイッチに加入した情報端末
    装置は、上記エージェントから送られてくるネットワー
    ク・アドレスを通知するアドバタイズフレームに基づい
    て、自らのアドレスを認識し、自己アドレス宣言フレー
    ムを上記エージェントに送り、 上記フロントエンドLANスイッチは、上記エージェン
    トからの情報により、上記アドレス管理テーブルに加入
    した情報端末装置のアドレスを更新登録するとともに、
    加入した情報端末装置に関するアドレス更新情報を上段
    のバックボーンLANスイッチに通知し、 上記バックボーンLANスイッチは、上記アドレス更新
    情報に基づいて、アドレス管理テーブルに加入した情報
    端末装置のアドレスを更新登録することを特徴とする階
    層LANスイッチネットワーク。
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