JPH11272295A - 音声処理方法及び装置 - Google Patents

音声処理方法及び装置

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JPH11272295A
JPH11272295A JP10095407A JP9540798A JPH11272295A JP H11272295 A JPH11272295 A JP H11272295A JP 10095407 A JP10095407 A JP 10095407A JP 9540798 A JP9540798 A JP 9540798A JP H11272295 A JPH11272295 A JP H11272295A
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誠司 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声符号化処理を行うために音声バッファか
ら出力される音声サンプル数を、再生音声の品質を劣下
させることなく所定数に調整して、音声符号化処理を正
常に行わせる。 【解決手段】 音声符号化装置は、入力された音声サン
プルa2を蓄える音声バッファ1と、音声サンプルを符
号化処理する音声符号化器2と、を備え、ビットクロッ
クd2に同期して、音声符号化器2からフレーム毎の音
声符号化情報ビット列e2を出力する。そして、1フレ
ーム分の音声符号化情報ビットe2が出力される間に音
声バッファ1に蓄えられる音声サンプル数を音声サンプ
ルカウンタ3でカウントし、カウント値が1フレーム分
の音声符号化情報ビットが音声符号化器から出力される
間に音声バッファに蓄えられるべき1フレーム分の所定
の音声サンプル数と異なる場合に、音声サンプル数変換
器4が音声バッファ1に蓄えられる音声サンプル数をオ
ーバーサンプリング及び補間により調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号を符号化
・復号化する音声処理技術に関し、特に、音声符号化器
から出力される音声符号化情報ビット列の出力レート
と、音声バッファへ入力される音声サンプルの蓄積レー
トとの不整合を調整し、又は、音声復号器へ入力される
音声符号化情報ビット列の入力レートと、音声バッファ
から出力される再生音声サンプルの出力レートとの不整
合を調整する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音声通信装置では、音声信号
の通信データ量を低減するために、送信側装置では音声
信号を符号化して無線或いは有線の伝送路を介して送信
し、受信側装置では当該符号化音声信号を受信して復号
化することが行われている。図15(a)には従来の音
声符号化装置の構成一例を示し、同図(b)には従来の
音声復号装置の構成の一例を示してある。
【0003】この音声符号化装置では、例えば8kHz
でサンプリングされ、16ビットで量子化された音声サ
ンプルa1をサンプリングクロックk1に同期して入力
音声バッファ11に入力して一時的に蓄積し、入力音声
バッファ11に蓄積された音声サンプルを1フレーム
(例えば、20msとする)毎に例えば160サンプル
づつb1として音声符号化器12に入力する。そして、
音声符号化器12が例えば2400bpsで入力音声サ
ンプルb1を符号化処理し、外部装置から入力されるフ
レーム同期信号(1フレーム区間の開始を示す信号)c
1及びビットクロックd1に同期して、音声符号化情報
ビット列e1を48ビット/フレームで出力する。な
お、フレーム同期信号c1とビットクロックd1は同期
している。
【0004】また、音声復号装置では、外部装置から入
力されるフレーム同期信号(1フレーム区間の開始を示
す信号)f1及びビットクロック(例えば、2400b
ps)g1に同期して、音声符号化情報ビット列h1
(48ビット/フレーム)を音声復号器14に入力し
て、音声復号器14が2400bpsで入力された音声
符号化情報ビット列h1を復号処理し、再生音声サンプ
ル列i1(例えば、160サンプル/フレーム)を出力
する。なお、フレーム同期信号f1とビットクロックg
1は同期している。そして、再生音声サンプル列i1は
出力音声バッファ13に入力され、出力音声バッファ1
3に蓄積された再生音声サンプルは、サンプリングクロ
ック(例えば、8kHz)l1に同期してj1として出
力される。
【0005】図16には音声符号化装置及び音声復号装
置の入出力タイミングチャートを示してある。同図
(a)はフレーム同期信号(c1或いはf1)であり、
同期タイミングを示す信号レベル”L”の間隔が本例で
は20msである。同図(b)はビットクロック(d1
或いはg1)であり、本例ではフレーム同期信号に同期
した2400bpsである。同図(c)は音声符号化情
報ビット列(e1或いはh1)であり、音声符号化情報
ビット列はフレーム同期信号及びビットクロックに同期
して、本例では1フレーム(20ms)当たり48ビッ
トの速度で入出力される。同図(d)はサンプリングク
ロック(k1或いはl1)であり、本例では8kHzで
ある。同図(e)はサンプリングクロックに同期して入
力される入力音声サンプル或いは出力される再生音声サ
ンプル(a1或いはj1)であり、本例では1フレーム
(20ms)当たり160ビットの速度で入出力され
る。
【0006】ここで、同図(a)のフレーム同期信号と
同図(b)のビットクロックは同期しており、ビットク
ロック48周期毎に1回フレーム同期信号が有効(”
L”)になる。なお、同図(e)サンプリングクロック
は音声符号化装置または音声復号装置で発生しているた
め、外部装置から入力されるフレーム同期信号やビット
クロックとは同期していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した音声符号化器
や音声復号器において、外部装置から入力されるビット
クロックの周波数に誤差が無く常に2400bpsであ
れば、音声サンプル数(160サンプル/フレーム)と
音声符号化情報ビット数(48ビット/フレーム)とを
常に設計通りに整合した状態に保つことができ、正常に
音声符号化処理や音声復号処理することができる。しか
しながら、外部装置から入力されるビットクロックの周
波数精度を高くするためにはかなりコストが増大し、ま
た、一般にビットクロックの周波数精度には所定量の誤
差(例えば±2.5%)が許容されていることから、ビ
ットクロックの周波数変動によって、正常に音声符号化
処理や音声復号再生処理をすることができなくなる場合
が生じていた。
【0008】例えば、ビットクロックの周波数が±2.
5%変動すると、音声符号化情報ビット数(48ビット
/フレーム)を基準にすると、フレーム当たり入出力さ
れる音声サンプル数は160±4サンプルの範囲で変動
する。このため、音声サンプル数(160サンプル/フ
レーム)と音声符号化情報ビット数(48ビット/フレ
ーム)を常に設計値に保つことができなくなり、音声符
号化処理においては正常な入力音声サンプル数(160
サンプル/フレーム)に対し、入力音声バッファ11に
蓄えられる1フレームの入力音声サンプル数が160±
4サンプルの範囲で変動するため、音声復号化器12で
正常に音声符号化処理することができなくなり、また、
音声復号処理においても音声復号器14から出力されて
出力音声バッファ13に蓄えられる再生音声サンプル数
は160サンプル/フレームであるべきなのに対して、
出力音声バッファ13へ出力される再生音声サンプル数
は160±4サンプル/フレームの範囲で変動するた
め、再生音声サンプルに基づいた正常な音声再生ができ
なくなっていた。
【0009】このような不具合に対して、入力バッファ
11や出力バッファ13に蓄えられる音声サンプル数を
間引いたり或いは重複して繰り返させたりして、所定の
サンプル数に調整することが考えられるが、単純な音声
サンプルの間引きや重複繰り返しにより所定の160サ
ンプルに調整しても、音声サンプル間の連続性が悪くな
り、この結果として再生音声の品質が劣下してしまうと
いう問題がある。なお、上記のような問題はビットクロ
ックを外部装置から与える代わりに、本装置内において
サンプリングクロックとは別の発振源を用いてビットク
ロックを発生させる場合にも、同様に起こり得ることで
ある。
【0010】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、音声符号化処理を行うために音声バッファから出
力される音声サンプル数を、再生音声の品質を劣下させ
ることなく所定数に調整して、音声符号化処理を正常に
実現することができる音声処理方法及び装置を提供する
ことを目的とする。また、本発明は、音声再生を行うた
めに音声バッファから出力される再生音声サンプル数
を、再生音声の品質を劣下させることなく所定数に調整
して、音声復号再生処理を正常に実現することができる
音声処理方法及び装置を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、上記の方法を実施する音声通信装置並び
に音声通信システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音声処理方
法では、サンプリングクロックに同期して音声サンプル
を所定のフレーム毎に音声バッファに蓄積し、当該蓄積
された音声サンプルをフレーム毎に音声符号化器に入力
して、ビットクロックに同期してフレーム毎の音声符号
化情報ビット列として出力する音声符号化処理におい
て、次のようにして、音声符号化処理を行うために音声
バッファから出力される音声サンプル数を所定数に調整
する。
【0012】すなわち、音声バッファに蓄積されるフレ
ーム毎の音声サンプルをオーバーサンプリングして、サ
ンプリングクロックに対してビットクロックが相対的に
減少変動した場合(サンプリングクロックとビットクロ
ックとのいずれか一方及び両者が変動した場合を含む)
には、サンプル点の間隔を長くして当該新たなサンプル
点の音声サンプルを元の音声サンプルから補間すること
により、音声符号化器に入力するフレーム毎の音声サン
プルを当該ビットクロックに適合する音声サンプル数に
変換する。また、サンプリングクロックに対してビット
クロックが相対的に増加変動した場合(同上)には、サ
ンプル点の間隔を短くして当該新たなサンプル点の音声
サンプルを元の音声サンプルから補間することにより、
音声符号化器に入力するフレーム毎の音声サンプルを当
該ビットクロックに適合する音声サンプル数に変換す
る。
【0013】また、本発明に係る音声処理方法は、入力
された音声サンプルをフレーム毎(P個/フレーム)に
音声バッファに蓄えて、当該音声バッファに蓄えられた
音声サンプルを音声符号化器で音声符号化処理して、外
部装置から入力される或いは内部で発振されるビットク
ロックに同期して、音声符号化情報ビット列(Qビット
/フレーム)を出力する音声処理において、次のように
して、音声符号化処理を行うために音声バッファから出
力される音声サンプル数を所定数に調整する。なお、本
明細書に記すP、Q、M、N、Lは正の整数である。
【0014】すなわち、音声符号化情報ビットがQビッ
ト出力される間に音声バッファに蓄えられる音声サンプ
ル数をカウントして、当該カウント値が(P+(M*
N))個である場合には、音声バッファに蓄えられた音
声サンプルをL倍にオーバーサンプリングして(P+
(M*N))*L個の細分化したサンプル点とした後、
細分化サンプル点(L+M)個毎に(L*N)回隣接す
る元の音声サンプルから新たな音声サンプルを補間して
音声符号化器へ出力するとともに、細分化サンプル点L
個毎に(P−(L*N))回音声サンプルを音声符号化
器へ出力することにより、合計P個の音声サンプルを音
声符号化器へ出力して当該音声符号化器からの出力レー
トに適合させる。また、当該カウント値が(P−(M*
N))個である場合には、音声バッファに蓄えられた音
声サンプルをL倍にオーバーサンプリングして(P−
(M*N))*L個の細分化したサンプル点とした後、
細分化サンプル点(L−M)個毎に(L*N)回隣接す
る元の音声サンプルから新たな音声サンプルを補間して
音声符号化器へ出力するとともに、細分化サンプル点L
個毎に(P−(L*M))回音声サンプルを音声符号化
器へ出力することにより、合計P個の音声サンプルを音
声符号化器へ出力して当該音声符号化器からの出力レー
トに適合させる。
【0015】上記のような音声符号化処理により、例え
ばビットクロックが変動して、音声符号化器から出力さ
れる符号化情報ビット列のレートに対して、音声バッフ
ァに蓄えられる音声サンプルの蓄積レートが小さ過ぎる
或いは大き過ぎてしまった場合には、1フレーム中で偏
ることなく分散されて音声サンプルが部分的に重複或い
は削除されて、音声バッファから出力される音声サンプ
ル数が音声符号化器から出力される符号化情報ビット列
のレートに適合したものに変換される。したがって、正
常な音声符号化処理が実施されるとともに、音声サンプ
ル中での調整による影響が細かく分散されたものとなる
ため、音声サンプル間の連続性を維持して聴感上の劣化
が少ない高品質な音声を再生することができる。
【0016】また、本発明に係る音声処理方法は、ビッ
トクロックに同期して音声復号器でフレーム毎の音声符
号化情報ビット列を入力して、復号された再生音声サン
プルを出力し、当該フレーム毎の再生音声サンプルを音
声バッファに蓄積して、サンプリングクロックに同期し
て再生音声サンプルを所定のフレーム毎に出力する音声
復号再生処理において、次のようにして、音声復号処理
されて音声を再生するために音声バッファから出力され
る再生音声サンプル数を所定数に調整する。
【0017】すなわち、音声バッファに蓄積されるフレ
ーム毎の再生音声サンプルをオーバーサンプリングし
て、サンプリングクロックに対してビットクロックが相
対的に減少変動した場合(同上)には、サンプル点の間
隔を短くして当該新たなサンプル点の音声サンプルを元
の音声サンプルから補間することにより、音声バッファ
から出力するフレーム毎の再生音声サンプルを当該サン
プリングクロックに適合する音声サンプル数に変換す
る。また、サンプリングクロックに対してビットクロッ
クが相対的に増加変動した場合(同上)には、サンプル
点の間隔を長くして当該新たなサンプル点の音声サンプ
ルを元の音声サンプルから補間することにより、音声バ
ッファから出力するフレーム毎の再生音声サンプルを当
該サンプリングクロックに適合する音声サンプル数に変
換する。
【0018】また、本発明に係る音声処理方法は、ビッ
トクロックに同期して、フレーム毎に音声符号化情報ビ
ット列(Qビット/フレーム)を音声復号器に入力し、
フレーム毎に音声復号処理して再生音声信号サンプル
(P個/フレーム)を音声バッファに蓄えた後、当該再
生音声サンプルをフレーム毎に出力する音声処理におい
て、次のようにして、音声復号されて音声バッファから
出力される再生音声サンプル数を所定数に調整する。
【0019】すなわち、音声符号化情報ビットがQビッ
ト入力する間に音声バッファから出力される再生音声サ
ンプル数をカウントして、当該カウント値が(P+(M
*N))個である場合は、音声復号器から出力されて音
声バッファに蓄えられたP個の再生音声サンプルをL倍
にオーバーサンプリングして(P*L)個の細分化サン
プル点とした後、細分化サンプル点(L−M)個毎に
(L*N)回隣接する元の音声サンプルから新たな音声
サンプルを補間して音声バッファから出力させるととも
に、細分化サンプル点L個毎に(P+(M*N)−(L
*N))回音声サンプルを音声バッファから出力させる
ことにより、合計(P+(M*N))個の再生音声サン
プルを出力して音声復号器からの出力レートの変動を吸
収する。また、当該カウント値が(P−(M*N))個
である場合は、音声復号器から出力されて音声バッファ
に蓄えられたP個の再生音声サンプルをL倍にオーバー
サンプリングして(P*L)個の細分化サンプル点とし
た後、細分化サンプル点(L+M)個毎に(L*N)回
隣接する元の音声サンプルから新たな音声サンプルを補
間して音声バッファから出力させるとともに、細分化サ
ンプル点L個毎に(P−(M*N)−(L*N))回音
声サンプルを音声バッファから出力させることにより、
合計(P−(M*N))個の再生音声サンプルを出力し
て音声復号器からの出力レートの変動を吸収する。
【0020】上記のような音声復号再生処理により、例
えばビットクロックが変動して、音声復号器へ入力され
る符号化情報ビット列のレートが変動し、音声バッファ
に蓄えられる再生音声サンプルの蓄積レートが小さ過ぎ
る或いは大き過ぎてしまった場合には、1フレーム中で
偏ることなく分散されて音声サンプルが部分的に重複或
いは削除されて、音声バッファから出力される再生音声
サンプルが所定数に変換される。したがって、正常な音
声復号再生処理が実施されるとともに、再生音声サンプ
ル中での調整による影響が細かく分散されたものとなる
ため、再生音声サンプル間の連続性を維持して聴感上の
劣化が少ない高品質な音声を再生することができる。
【0021】また、本発明に係る音声処理装置は、入力
された音声サンプルを蓄える音声バッファと、音声バッ
ファに蓄えられた音声サンプルを符号化処理する音声符
号化器と、を備え、ビットクロックに同期して、音声符
号化器からフレーム毎の音声符号化情報ビット列を出力
する音声処理装置において、1フレーム分の音声符号化
情報ビットが音声符号化器から出力される間に音声バッ
ファに蓄えられる音声サンプル数をカウントする音声サ
ンプルカウンタと、当該音声サンプルカウンタによるカ
ウント値が、1フレーム分の音声符号化情報ビットが音
声符号化器から出力される間に音声バッファに蓄えられ
るべき1フレーム分の所定の音声サンプル数と異なる場
合に当該音声バッファに蓄えられる音声サンプル数を変
換する音声サンプル数変換器と、を備えている。
【0022】そして、音声サンプル数変換器は、音声バ
ッファに蓄えられるフレーム毎の音声サンプルをオーバ
ーサンプリングして、カウント値が前記所定のサンプル
数より多い場合にはサンプル点の間隔を長くして当該新
たなサンプル点の音声サンプルを元の音声サンプルから
補間することにより、音声符号化器に入力するフレーム
毎の音声サンプルを前記所定のサンプル数に変換し、カ
ウント値が前記所定のサンプル数より少ない場合にはサ
ンプル点の間隔を短くして当該新たなサンプル点の音声
サンプルを元の音声サンプルから補間することにより、
音声符号化器に入力するフレーム毎の音声サンプルを前
記所定の音声サンプル数に変換する。これにより、上記
した音声符号化の方法が実施され、1フレーム中で偏る
ことなく分散されて音声サンプルが部分的に重複或いは
削除され、音声バッファから出力される音声サンプル数
が音声符号化器から出力される音声符号化情報ビット列
のレートに適合したものに変換されて、正常な音声符号
化処理が実施されるとともに、音声サンプル中での調整
による影響が細かく分散されたものとなるため、音声サ
ンプル間の連続性を維持して高品質な音声を再生するこ
とができる。
【0023】また、本発明に係る音声処理装置は、フレ
ーム毎の音声符号化情報ビット列を音声復号処理する音
声復号器と、音声復号処理された再生音声信号サンプル
をフレーム毎に蓄えて出力する音声バッファと、を備
え、ビットクロックに同期して音声復号器へ音声符号化
情報ビット列を入力する音声処理装置において、1フレ
ーム分の音声符号化情報ビットが音声復号器へ入力され
る間に音声バッファから出力される再生音声サンプル数
をカウントする音声サンプルカウンタと、当該音声サン
プルカウンタによるカウント値が、1フレーム分の音声
符号化情報ビットが音声復号化器に入力される間に音声
バッファに蓄えられるべき1フレーム分の所定の再生音
声サンプル数と異なる場合に当該音声バッファに蓄えら
れる音声サンプル数を変換する音声サンプル数変換器
と、を備えている。
【0024】そして、音声サンプル数変換器は、音声バ
ッファに蓄えられるフレーム毎の再生音声サンプルをオ
ーバーサンプリングして、カウント値が前記所定のサン
プル数より多い場合にはサンプル点の間隔を長くして当
該新たなサンプル点の音声サンプルを元の音声サンプル
から補間することにより、音声バッファから出力するフ
レーム毎の再生音声サンプルを前記所定のサンプル数に
変換し、カウント値が前記所定のサンプル数より少ない
場合にはサンプル点の間隔を短くして当該新たなサンプ
ル点の音声サンプルを元の音声サンプルから補間するこ
とにより、音声バッファから出力するフレーム毎の再生
音声サンプルを前記所定の音声サンプル数に変換する。
これにより、上記した音声復号再生の方法が実施され、
1フレーム中で偏ることなく分散されて音声サンプルが
部分的に重複或いは削除されて、音声バッファから出力
される再生音声サンプルが所定数に変換されて、正常な
音声復号再生処理が実施されるとともに、再生音声サン
プル中での調整による影響が細かく分散されたものとな
るため、再生音声サンプル間の連続性を維持して高品質
な音声を再生することができる。
【0025】また、本発明に係る音声通信装置は、音声
信号を符号化して送信し、受信した符号化音声信号を復
号化する音声通信装置において、音声符号化を行う上記
した音声処理装置を音声信号の符号化処理部に備え、音
声復号再生を行う上記した音声処理装置を音声信号の復
号化処理部に備えて、高品質な音声通信を実現する。ま
た、本発明に係る音声通信システムは、送信側装置では
音声信号を符号化して送信し、受信側装置では受信した
符号化音声信号を復号化する音声通信システムにおい
て、音声符号化を行う上記した音声処理装置を送信側装
置の音声信号符号化処理部に備え、音声復号再生を行う
上記した音声処理装置を受信側装置の音声信号復号化処
理部に備えて、高品質な音声通信を実現する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明を実施例に基づいて具体的
に説明する。図1には本発明の一実施例に係る音声符号
化装置の構成を示し、図2には本発明の一実施例に係る
音声符号化装置の構成を示してある。なお、音声信号を
符号化して送信し、受信した符号化音声信号を復号化す
る無線通信端末装置等の音声通信装置において、本実施
例の音声符号化装置は音声信号の符号化処理部に適用さ
れ、また、本実施例の音声復号装置は音声信号の復号化
処理部に適用される。また、この音声通信装置は、送信
側の音声通信装置では音声信号を符号化して送信し、受
信側の音声通信装置では受信した符号化音声信号を復号
化する音声通信システムを構成している。
【0027】まず、図1に示す音声符号化装置では、例
えば8kHzでサンプリングされ、16ビットで量子化
された入力音声サンプルa2をサンプリングクロックk
2に同期して入力音声バッファ1に入力して一時的に蓄
積し、入力音声バッファ1に蓄積された音声サンプルを
1フレーム(例えば、20msとする)毎に例えば16
0サンプルづつb2として音声符号化器2に入力する。
そして、音声符号化器2は例えば2400bpsで入力
音声サンプルb2を符号化処理し、外部装置から入力さ
れるフレーム同期信号c2及びビットクロックd2に同
期して、音声符号化情報ビット列e2を例えば48ビッ
ト/フレーム出力する。なお、図16に示したと同様
に、フレーム同期信号c2とビットクロックd2は同期
しており、サンプリングクロックk2は音声符号化装置
で発生しているため、外部装置から入力されるフレーム
同期信号c2やビットクロックd2とは同期していな
い。
【0028】そして、この音声符号化装置では、音声サ
ンプルカウンタ3がフレーム同期信号c2の1周期に入
力される音声サンプルa2の数をサンプリングクロック
k2をカウントすることにより求め、1フレーム当たり
の音声サンプル数m2を音声サンプル変換器4へ出力す
る。この音声サンプル数変換器4は、音声サンプル数m
2を所定の音声サンプル数(この例では160サンプ
ル)に変換する。すなわち、音声サンプル数変換器4は
入力音声バッファ1に蓄えられた音声サンプル列n2を
一旦読み出して、所定の音声サンプル数に変換した後
に、変換した音声サンプル列o2を入力音声バッファ1
に上書きして再入力し、この所定数に変換された音声サ
ンプル列を音声符号化器2へ出力させる。
【0029】また、図2に示す音声復号装置では、外部
装置から入力されるフレーム同期信号f2及びビットク
ロック(例えば、2400bps)g2に同期して、音
声符号化情報ビット列h2(例えば、48ビット/フレ
ーム)を音声復号器6に入力し、音声復号器6が例えば
2400bpsで入力された音声符号化情報ビット列h
2を復号処理して、再生音声サンプル列i2(例えば、
160サンプル/フレーム)を出力音声バッファ5へ出
力する。そして、この再生音声サンプル列i2を出力音
声バッファ5に一時的に蓄積し、蓄積された再生音声サ
ンプルをサンプリングクロック(例えば、8kHz)l
2に同期してj2として図外の音声再生装置へ出力す
る。なお、図16に示したと同様に、フレーム同期信号
f2とビットクロックg2は同期しており、サンプリン
グクロックl2は音声復号装置で発生しているため、外
部装置から入力されるフレーム同期信号f2やビットク
ロックg2とは同期していない。また、本例では、ビッ
トクロックd2、g2は外部装置から入力されるが、ビ
ットクロックが本装置内のサンプリングクロックk2、
l2とは別な発振源から与えられる場合にあっても、本
発明は同様な作用効果を得ることができる。
【0030】そして、この音声復号装置では、音声サン
プルカウンタ7がフレーム同期信号f2の1周期に出力
音声バッファ5から出力される再生音声サンプルの数を
サンプリングクロックl2をカウントすることにより求
め、1フレーム当たりに出力される再生音声サンプルの
数p2を音声サンプル数変換器8へ出力する。この音声
サンプル数変換器8は、出力音声バッファ5に蓄えられ
た再生音声サンプル数p2を所定の再生音声サンプル数
に変換する。すなわち、音声サンプル数変換器8は出力
音声バッファ5に蓄えられた再生音声サンプル列q2を
一旦読み出して、所定の再生音声サンプル数に変換した
後に、変換した再生音声サンプル列r2を出力音声バッ
ファ5に上書きして再入力し、この所定数に変換された
再生音声サンプル列を図外の音声再生装置へ出力させ
る。
【0031】次に、上記の音声符号化装置による処理を
図3〜図10を参照して説明する。この音声符号化装置
では、図3に示す処理手順で音声符号化器2から音声符
号化情報ビットe2を出力させるとともに入力音声バッ
ファ1に蓄えられた音声サンプル数を変換するデジタル
データ出力割り込み処理が行われ、また、図4に示す処
理手順で入力音声バッファ1へ音声サンプルa2を入力
させる音声サンプル入力割り込み処理が行われる。
【0032】まず、図3に示すデジタルデータ出力割り
込み処理は、ビットクロックd2の立ち下がり毎に発生
し、デジタルデータ(音声符号化情報ビットe2)を音
声符号化器2から1ビット出力させる(ステップS
1)。そして、フレーム同期信号c2のレベルを確認し
て(ステップS2)、レベルが”L”でない場合には復
帰(割り込みルーチンを終了)する一方、レベルが”
L”であればフレーム処理の区切りであるので、入力音
声バッファ1から出力させる音声サンプル数を必要に応
じて調整するために以下の処理を続行する。
【0033】すなわち、音声サンプルカウンタ3のカウ
ント値を確認して(ステップS3)、カウント値が音声
符号化器2からの出力レートに整合する所定値P(この
例では160サンプル)である場合には、音声サンプル
数の調整は必要ないので音声サンプルカウンタ3のカウ
ント値をクリアして(ステップS7)、復帰する。一
方、カウント値が所定値Pでない場合には、ビットクロ
ックd2の変動により現時点での音声符号化器2からの
出力レートに整合していないため、入力音声バッファ1
から出力する音声サンプル数を調整するためにカウント
値が所定値Pより大きいか否かを判定する(ステップS
4)。
【0034】この結果、カウント値が所定値Pより小さ
い(本例では、P−M*N個)場合には、後述する音声
サンプル数増加処理を行い(ステップS5)、また、カ
ウント値が所定値Pより大きい(本例では、P+M*N
個)場合には、後述する音声サンプル数削減処理を行っ
て(ステップS6)、入力音声バッファ1に蓄積される
1フレームの音声サンプルの個数を所定の個数Pに調整
し、このP個の音声サンプル列b2を入力音声バッファ
1から音声符号化器2へ出力する。そして、次のフレー
ム処理のために音声サンプルカウンタ3のカウント値を
クリアにして(ステップS7)、復帰する。
【0035】図4に示す音声サンプル入力割り込み処理
は、サンプリングクロックk2の立ち下がり毎に発生
し、入力音声サンプルa2を1つ入力音声バッファ1へ
入力して蓄積し(ステップS11)、音声サンプルカウ
ンタ3のカウント値を1つ増加させて(ステップS1
2)、復帰する。すなわち、入力音声サンプルa2はサ
ンプリングクロックk2に同期して、1つづつ入力音声
バッファ1へ入力されて蓄積され、その蓄積個数がサン
プリングクロックk2をカウントする音声サンプルカウ
ンタ3によってカウントされる。
【0036】上記した音声サンプル数増加処理(ステッ
プS5)は、音声サンプル数変換器4によって図5に示
すような手順のサブルーチンとして実行される。この増
加処理では、まず、所定の個数Pより少なくなってしま
っているP−(M*N)個の音声サンプルを入力音声バ
ッファ1から取り出して、L倍オーバーサンプリングし
(ステップS21)、(P−(M*N))*L個の細分
化されたサンプル点に分割する。そして、この細分化さ
れたサンプル点(L−M)個毎に、L*N回隣接する元
の音声サンプルから新たな音声サンプルを補間して入力
音声バッファ1に出力して上書き格納し(ステップS2
2)、更に、細分化サンプル点L個毎に、音声サンプル
をP−(L*N)回入力音声バッファ1に出力して上書
き格納する(ステップS23)。すなわち、(P−M*
N)個の音声サンプル列から、上記のオーバーサンプリ
ング及び補間によって音声サンプル数を増加させて、合
計(L*N)+(P−(L*N))=P個の音声サンプ
ルを入力音声バッファ1に再格納する。
【0037】ここで、この音声サンプル数を増加させる
処理を更に詳しく説明すると、図6に示すようである。
図6には音声サンプル列の一部を示してあるが、図中の
A0〜A6がオーバーサンプリング前の8kHzでの音
声サンプルであり、×印の点がL倍(本例では、16
倍)オーバーサンプリングされた細分化サンプル点であ
る。また、図中のB0〜B6は、細分化サンプル点(L
−M)個毎の位置であり、これらの位置の新たな音声サ
ンプルを隣接する元の音声サンプル(例えば、B1点に
ついてはA0とA1)から補間して求め、これら新たな
音声サンプルをL*N回入力音声バッファ1に出力し、
更にそれに続いて、同図には示していないが、後続する
音声サンプルを細分化サンプル点L個毎に、P−(L*
N)回入力音声バッファ1に出力して、合計P個の音声
サンプルを入力音声バッファ1に再格納する。
【0038】なお、この例ではL=16であるが、更
に、P=160、M=1、N=4とすると、変換前では
156個であった音声サンプルが、上記のように(L−
M=15)個毎に(L*N=16*4=64)回入力音
声バッファ1に出力し、(L=16)個毎に(P−L*
N=160−16*4=96)回入力音声バッファ1に
出力することにより、最終的に64+96=160個の
音声サンプル(8kHzサンプリング)が入力音声バッ
ファ1に再格納されて音声符号化器2へ出力される。す
なわち、音声サンプル列から補間により得た音声サンプ
ルを細分化サンプル点15個毎に64回出力することに
より、この区間では、細分化サンプル点15個置きに分
散させて64個の音声サンプルを出力し、4個の音声サ
ンプルを増加させている。
【0039】ここで、新たなサンプル点の音声サンプル
を元の音声サンプルから補間して得る処理は、本例では
直線補間により行っている。例えば、新たなサンプル点
B2の音声サンプルは、(A1の音声サンプル*2/1
6)+(A2の音声サンプル*14/16)により求め
ている。なお、本発明では勿論他の補間方法を用いるこ
とができる。簡単な補間方法としては、直線補間を用い
ることが考えられるが、音声の連続性をよりよく維持し
ようとする場合には、サンプリング関数による補間を用
いることが望ましい。また、本例では、図7(a)に示
すように、16倍オーバーサンプリングされた音声サン
プル列の先頭位置から、細分化サンプル点15個毎に音
声サンプルを64回入力音声バッファ1に出力した後
に、細分化サンプル点16個毎に音声サンプルを96回
入力音声バッファ1に出力しているが、本発明では、例
えば、同図(b)に示すように15個毎の出力と16個
毎の出力との順番を入れ換えたり、或いは、同図(c)
に示すように15個毎の出力や16個毎の出力を分割し
て分散させるようにしてもよい。なお、図7(c)に示
す方法では、16個毎に出力する区間でも新たなサンプ
ル点の音声サンプルを補間して求めることとなるが、図
7(a)や(b)に示す方法では、16個毎に出力する
区間ではオーバーサンプリング前の元のサンプル点と一
致することとなるため、補間処理を行わずとも元の音声
サンプルを出力すればよいので好ましい。
【0040】また、上記した音声サンプル数削減処理
(ステップS6)は、音声サンプル数変換器4によって
図8に示すような手順のサブルーチンとして実行され
る。この削減処理では、まず、所定の個数Pより多いP
+(M*N)個の音声サンプルを入力音声バッファ1か
ら取り出して、L倍オーバーサンプリングし(ステップ
S31)、(P+(M*N))*L個の細分化されたサ
ンプル点に分割する。そして、この細分化されたサンプ
ル点(L+M)個毎に、L*N回隣接する元の音声サン
プルから新たな音声サンプルを補間して入力音声バッフ
ァ1に出力して上書き格納し(ステップS32)、更
に、細分化サンプル点L個毎に、P−(L*N)回音声
サンプルを入力音声バッファ1に出力して上書き格納す
る(ステップS33)。すなわち、(P+M*N)個の
音声サンプル列から、上記のオーバーサンプリング及び
補間処理によって音声サンプルを削減し、合計(L*
N)+(P−(L*N))=P個の音声サンプルを入力
音声バッファ1に再格納する。
【0041】ここで、この音声サンプル数を削減させる
処理を更に詳しく説明すると、図9に示すようである。
図9には音声サンプル列の一部を示してあるが、図中の
A0〜A6がオーバーサンプリング前の8kHzでの音
声サンプルであり、×印の点がL倍(本例では、16
倍)オーバーサンプリングされた細分化音声サンプル点
である。また、図中のB0〜B6は、細分化サンプル点
(L+M)個毎の位置であり、これらの位置の新たな音
声サンプルを隣接する元の音声サンプルから補間して求
め、これら新たな音声サンプルをL*N回入力音声バッ
ファ1に出力し、更にそれに続いて、同図には示してい
ないが、後続する音声サンプルを細分化サンプル点L個
毎に、P−(L*N)回入力音声バッファ1に出力し
て、合計P個の音声サンプルを入力音声バッファ1に再
格納する。
【0042】なお、この例ではL=16であるが、更
に、P=160、M=1、N=4とすると、変換前では
164個であった音声サンプルが、上記のように(L+
M=17)個毎に(L*N=16*4=64)回入力音
声バッファ1に出力し、(L=16)個毎に(P−L*
N=160−16*4=96)回入力音声バッファ1に
出力することにより、最終的に64+96=160個の
音声サンプル(8kHzサンプリング)が入力音声バッ
ファ1に再格納されて音声符号化器2へ出力される。す
なわち、音声サンプル列から補間により得た音声サンプ
ルを細分化サンプル点17個毎に64回出力することに
より、この区間では、細分化サンプル点17個置きに分
散させて64個の音声サンプルを出力し、4個の音声サ
ンプルを削減させている。
【0043】ここで、上記の補間処理は、上述した増加
処理の場合と同様である。また、本例では、図10に示
すように、16倍オーバーサンプリングされた音声サン
プル列の先頭位置から、細分化サンプル点17個毎に音
声サンプルを64回入力音声バッファ1に出力した後
に、細分化サンプル点16個毎に音声サンプルを96回
入力音声バッファ1に出力しているが、本発明では、例
えば図7(b)(c)に示したように、種々な態様によ
り削減処理を行うことができる。
【0044】上記のように、音声サンプル数の増加処理
や削減処理は、音声サンプルカウンタ3が、音符号化器
2から1フレーム分の音声符号化情報ビットe2が出力
される間に入力音声バッファ1に入力される音声サンプ
ル数をカウントし、ビットクロックd2の変動によっ
て、入力音声バッファ1に入力される音声サンプル数
(すなわち、音声符号化器2へ出力される音声サンプル
数)が適正値からずれてしまったときに行われる。した
がって、ビットクロックd2が変動してしまったときで
も、音声符号化器2へその出力レートに適合した適正な
数の音声サンプルを供給することができ、また、上記の
増加処理や削減処理は分散して行われることから音声サ
ンプル列の連続性を保つことができる。
【0045】次に、上記の音声復号装置による処理を図
11〜図14を参照して説明する。この音声復号装置で
は、図11に示す処理手順で音声復号器6へ音声符号化
情報ビットh2を入力させるとともに出力音声バッファ
5に蓄えられた再生音声サンプル数を変換するデジタル
データ入力割り込み処理が行われ、また、図12に示す
処理手順で出力音声バッファ5から音声サンプルj2を
出力させる音声サンプル出力割り込み処理が行われる。
【0046】まず、図11に示すデジタルデータ入力割
り込み処理は、ビットクロックg2の立ち下がり毎に発
生し、デジタルデータ(音声符号化情報ビットh2)を
音声復号器6に1ビット入力する(ステップS41)。
そして、フレーム同期信号f2のレベルを確認して(ス
テップS42)、レベルが”L”でない場合には復帰
(割り込みルーチンを終了)する一方、レベルが”L”
であればフレーム処理の区切りであるので、出力音声バ
ッファ5から出力させる再生音声サンプル数を必要に応
じて調整するために以下の処理を続行する。
【0047】すなわち、音声サンプルカウンタ7のカウ
ント値を確認して(ステップS43)、カウント値が音
声復号器6への入力レートに整合する所定値P(この例
では160サンプル)である場合には、再生音声サンプ
ル数の調整は必要ないので音声サンプルカウンタ7のカ
ウント値をクリアして(ステップS47)、復帰する。
一方、カウント値が所定値Pでない場合には、ビットク
ロックg2の変動により現時点での音声復号器6への入
力レートに整合していないため、出力音声バッファ5か
ら出力する再生音声サンプル数を調整するために、変換
器8がカウント値が所定値Pより大きいか否かを判定す
る(ステップS44)。
【0048】この結果、カウント値が所定値Pより大き
い(本例では、P+(M*N個))場合には、後述する
音声サンプル数増加処理を行って音声再生のために不足
する再生音声サンプルを補い(ステップS45)、ま
た、カウント値が所定値Pより小さい(本例では、P−
(M*N個))場合には、後述する音声サンプル数削減
処理を行って音声再生のために余ってしまう再生音声サ
ンプルを削減して(ステップS46)、出力音声バッフ
ァ5に蓄積される1フレームの再生音声サンプルの個数
を音声再生に適合する所定個数Pに調整し、このP個の
音声サンプル列j2を出力音声バッファ5から図外の音
声再生器へ出力する。そして、次のフレーム処理のため
に音声サンプルカウンタ7のカウント値をクリアにして
(ステップS47)、復帰する。
【0049】図12に示す音声サンプル出力割り込み処
理は、サンプリングクロックl2の立ち下がり毎に発生
し、再生音声サンプルj2を1つ出力音声バッファ5か
ら出力し(ステップS51)、音声サンプルカウンタ7
のカウント値を1つ増加させて(ステップS52)、復
帰する。すなわち、再生音声サンプルj2はサンプリン
グクロックl2に同期して、1つづつ出力音声バッファ
5から出力され、その出力個数がサンプリングクロック
l2をカウントする音声サンプルカウンタ7によってカ
ウントされる。
【0050】上記した音声サンプル数増加処理(ステッ
プS45)は、音声サンプル数変換器8によって図13
に示すような手順のサブルーチンとして実行される。こ
の増加処理では、まず、音声復号器6から出力されて出
力音声バッファ5に蓄積されたカウント値(P+(M*
N))より少ないP個の再生音声サンプルを出力音声バ
ッファ5から取り出して、L倍オーバーサンプリングし
(ステップS61)、P*L個の細分化されたサンプル
点に分割する。そして、この細分化されたサンプル点
(L−M)個毎に、L*N回隣接する元の音声サンプル
から新たな音声サンプルを補間して出力音声バッファ5
に出力して上書き格納し(ステップS62)、更に、細
分化サンプル点L個毎に、音声サンプルをP+(M*
N)−(L*N)回出力音声バッファ5に出力して上書
き格納する(ステップS63)。
【0051】すなわち、図6や図7に示したと同様にし
て、P個の再生音声サンプル列から、上記のオーバーサ
ンプリング及び補間により再生音性サンプルを増加させ
て、合計(L*N)+(P+(M*N)−(L*N))
=P+(M*N)個の再生音声サンプルを出力音声バッ
ファ5に再格納する。この結果、音声再生処理に適合し
た個数の再生音声サンプルを出力音声バッファ5から出
力させている。なお、再生音声サンプルを増加させる態
様は、上記の符号化の場合と同様である。
【0052】また、上記した音声サンプル数削減処理
(ステップS46)は、音声サンプル数変換器8によっ
て図14に示すような手順のサブルーチンとして実行さ
れる。この削減処理では、まず、音声復号器6から出力
されて出力音声バッファ5に蓄積されたカウント値(P
−(M*N))より多いP個の再生音声サンプルを出力
音声バッファ5から取り出して、L倍オーバーサンプリ
ングし(ステップS71)、P*L個の細分化されたサ
ンプル点に分割する。そして、この細分化されたサンプ
ル点(L+M)個毎に、L*N回隣接する元の音声サン
プルから新たな音声サンプルを補間して出力音声バッフ
ァ5に出力して上書き格納し(ステップS72)、更
に、細分化サンプル点L個毎に、音声サンプルをP−
(M*N)−(L*N)回出力音声バッファ5に出力し
て上書き格納する(ステップS73)。
【0053】すなわち、図9や図10に示したと同様に
して、P個の再生音声サンプル列から、上記のオーバー
サンプリング及び補間により再生音性サンプルを削減さ
せて合計(L*N)+(P−(M*N)−(L*N))
=P−(M*N)個の再生音声サンプルを出力音声バッ
ファ5に再格納する。この結果、音声再生処理に適合し
た個数の再生音声サンプルを出力音声バッファ5から出
力させている。なお、再生音声サンプルを削減する態様
は、上記の符号化の場合と同様である。
【0054】上記のように、音声サンプル数の増加処理
や削減処理は、音声サンプルカウンタ7が、音符復号器
6に1フレーム分の音声符号化情報ビットh2が入力さ
れる間に出力音声バッファ5から出力される再生音声サ
ンプル数をカウントし、ビットクロックg2の変動によ
って、出力音声バッファ5に入力される再生音声サンプ
ル数(すなわち、音声再生器へ出力される再生音声サン
プル数)が適正値からずれてしまったときに行われる。
したがって、ビットクロックg2が変動してしまったと
きでも、音声再生器へその再生処理に適合した適正な数
の再生音声サンプルを供給することができ、また、上記
の増加処理や削減処理は分散して行われることから再生
音声サンプル列の連続性を保って高品質な音声を再生す
ることができる。
【0055】なお、上記した実施例では、音声サンプル
数の増加及び削減処理を音声バッファから読み出して再
度上書き書込することにより行ったが、本発明では、例
えば、音声バッファの入力用領域に蓄積した音声サンプ
ルを読み出して変換した後に、音声バッファの出力用領
域に書き込んで出力させる、或いは、音声バッファへの
格納の際や音声バッファからの出力の際に、変換器でそ
のサンプル個数を変換するようにしてもよく、特にその
態様に限定はない。また、本発明では、音声サンプル数
の増加及び削減処理における重複や間引きの態様に特に
限定はなく、要は、オーバーサンプリングされたサンプ
ル列中から偏ることなく分散させて重複や間引きを行え
ばよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
音声バッファから音声符号化器へ供給される音声サンプ
ル数や、音声バッファから出力される再生音声サンプル
数を、フレーム中で偏ることなく分散させて調整するよ
うにしたため、例えば、外部装置から入力されるビット
クロックの周波数誤差が存在する場合にあっても、音声
サンプル数を適正な数に変換して符号化や復号再生の処
理を行うことができるとともに、その音声サンプル間の
連続性を維持して高品質な音声を再生させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る音声符号化装置の構
成図である。
【図2】 本発明の一実施例に係る音声復号装置の構成
図である。
【図3】 音声符号化におけるデジタルデータ出力割り
込み処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】 音声符号化における音声サンプル入力割り込
み処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】 音声符号化における音声サンプル数増加処理
の手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】 音声サンプル数増加処理を説明する概念図で
ある。
【図7】 音声サンプル数増加処理における分散態様を
説明する概念図である。
【図8】 音声符号化における音声サンプル数削減処理
の手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】 音声サンプル数削減処理を説明する概念図で
ある。
【図10】 音声サンプル数削減処理における分散態様
を説明する概念図である。
【図11】 音声復号再生におけるデジタルデータ入力
割り込み処理の手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図12】 音声復号再生における音声サンプル出力割
り込み処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】 音声復号再生における音声サンプル数増加
処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】 音声復号再生における音声サンプル数削減
処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】 従来の音声符号化装置及び音声復号装置の
構成図である。
【図16】 音声符号化及び音声復号化における入出力
タイミングの一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1・・・入力音声バッファ、 2・・・音声符号化器、
3・・・音声サンプルカウンタ、 4・・・音声サンプ
ル数変換器、5・・・出力音声バッファ、 6・・・音
声復号器、7・・・音声サンプルカウンタ、 8・・・
音声サンプル数変換器、a2、b2・・・音声サンプ
ル、 k2、l2・・・サンプリングクロック、c2、
f2・・・フレーム同期信号、 d2、g2・・・ビッ
トクロック、e2、h2・・・音声符号化情報ビット、
i2、j2・・・再生音声サンプル、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリングクロックに同期して音声サ
    ンプルを所定のフレーム毎に音声バッファに蓄積し、当
    該蓄積された音声サンプルをフレーム毎に音声符号化器
    に入力して、音声符号化器の出力である音声符号化情報
    ビット列をビットクロックに同期してフレーム毎に出力
    する音声処理方法において、 音声バッファに蓄積されるフレーム毎の音声サンプルを
    オーバーサンプリングして、 サンプリングクロックに対してビットクロックが相対的
    に減少変動した場合には、サンプル点の間隔を長くして
    当該新たなサンプル点の音声サンプルを元の音声サンプ
    ルから補間することにより、音声符号化器に入力するフ
    レーム毎の音声サンプル数を当該ビットクロックに適合
    する音声サンプル数に変換し、 サンプリングクロックに対してビットクロックが相対的
    に増加変動した場合には、サンプル点の間隔を短くして
    当該新たなサンプル点の音声サンプルを元の音声サンプ
    ルから補間することにより、音声符号化器に入力するフ
    レーム毎の音声サンプル数を当該ビットクロックに適合
    する音声サンプル数に変換することを特徴とする音声処
    理方法。
  2. 【請求項2】 入力された音声サンプルをフレーム毎
    (P個/フレーム)に音声バッファに蓄えて、当該音声
    バッファに蓄えられた音声サンプルを音声符号化器で音
    声符号化処理して、ビットクロックに同期して、音声符
    号化情報ビット列(Qビット/フレーム)を出力する音
    声処理において、 音声符号化情報ビットがQビット出力される間に音声バ
    ッファに蓄えられる音声サンプル数をカウントして、 当該カウント値が(P+(M*N))個である場合に
    は、音声バッファに蓄えられた音声サンプルをL倍にオ
    ーバーサンプリングして(P+(M*N))*L個の細
    分化したサンプル点とした後、細分化サンプル点(L+
    M)個毎に(L*N)回隣接する元の音声サンプルから
    新たな音声サンプルを補間して音声符号化器へ出力する
    とともに、細分化サンプル点L個毎に(P−(L*
    N))回音声サンプルを音声符号化器へ出力することに
    より、合計P個の音声サンプルを音声符号化器へ出力
    し、 当該カウント値が(P−(M*N))個である場合に
    は、音声バッファに蓄えられた音声サンプルをL倍にオ
    ーバーサンプリングして(P−(M*N))*L個の細
    分化したサンプル点とした後、細分化サンプル点(L−
    M)個毎に(L*N)回隣接する元の音声サンプルから
    新たな音声サンプルを補間して音声符号化器へ出力する
    とともに、細分化サンプル点L個毎に(P−(L*
    N))回音声サンプルを音声符号化器へ出力することに
    より、合計P個の音声サンプルを音声符号化器へ出力す
    ることを特徴とする音声処理方法。
  3. 【請求項3】 ビットクロックに同期してフレーム毎の
    音声符号化情報ビット列を音声復号器へ入力し、復号さ
    れた再生音声サンプルを出力し、当該フレーム毎の再生
    音声サンプルを音声バッファに蓄積して、サンプリング
    クロックに同期して再生音声サンプルを所定のフレーム
    毎に出力する音声処理方法において、 音声バッファに蓄積されるフレーム毎の再生音声サンプ
    ルをオーバーサンプリングして、 サンプリングクロックに対してビットクロックが相対的
    に減少変動した場合には、サンプリング点の間隔を短く
    して当該新たなサンプル点の音声サンプルを元の音声サ
    ンプルから補間することにより、音声バッファから出力
    するフレーム毎の再生音声サンプル数を当該サンプリン
    グクロックに適合する音声サンプル数に変換し、 サンプリングクロックに対してビットクロックが相対的
    に増加変動した場合には、サンプリング点の間隔を長く
    して当該新たなサンプル点の音声サンプルを元の音声サ
    ンプルから補間することにより、音声バッファから出力
    するフレーム毎の再生音声サンプル数を当該サンプリン
    グクロックに適合する音声サンプル数に変換することを
    特徴とする音声処理方法。
  4. 【請求項4】 ビットクロックに同期して、フレーム毎
    に音声符号化情報ビット列(Qビット/フレーム)を音
    声復号器に入力し、フレーム毎に音声復号処理して再生
    音声信号サンプル(P個/フレーム)を音声バッファに
    蓄えた後、当該再生音声サンプルをフレーム毎に出力す
    る音声処理において、 音声符号化情報ビットがQビット入力する間に音声バッ
    ファから出力される再生音声サンプル数をカウントし
    て、 当該カウント値が(P+(M*N))個である場合は、
    音声復号器から出力されて音声バッファに蓄えられたP
    個の再生音声サンプルをL倍にオーバーサンプリングし
    て(P*L)個の細分化したサンプル点とした後、細分
    化サンプル点(L−M)個毎に(L*N)回隣接する元
    の音声サンプルから新たな音声サンプルを補間して音声
    バッファから出力させるとともに、細分化サンプル点L
    個毎に(P+(M*N)−(L*N))回音声サンプル
    を音声バッファから出力させることにより、合計(P+
    (M*N))個の再生音声サンプルを出力し、 当該カウント値が(P−(M*N))個である場合は、
    音声復号器から出力されて音声バッファに蓄えられたP
    個の再生音声サンプルをL倍にオーバーサンプリングし
    て(P*L)個の細分化したサンプル点とした後、細分
    化サンプル点(L+M)個毎に(L*N)回隣接する元
    の音声サンプルから新たな音声サンプルを補間して音声
    バッファから出力させるとともに、細分化サンプル点L
    個毎に(P−(M*N)−(L*N))回音声サンプル
    を音声バッファから出力させることにより、合計(P−
    (M*N))個の再生音声サンプルを出力することを特
    徴とする音声処理方法。
  5. 【請求項5】 入力された音声サンプルを蓄える音声バ
    ッファと、音声バッファに蓄えられた音声サンプルを符
    号化処理する音声符号化器と、を備え、ビットクロック
    に同期して、音声符号化器からフレーム毎の音声符号化
    情報ビット列を出力する音声処理装置において、 1フレーム分の音声符号化情報ビットが音声符号化器か
    ら出力される間に音声バッファに蓄えられる音声サンプ
    ル数をカウントする音声サンプルカウンタと、当該音声
    サンプルカウンタによるカウント値が、1フレーム分の
    音声符号化情報ビットが音声符号化器から出力される間
    に音声バッファに蓄えられるべき1フレーム分の所定の
    音声サンプル数と異なる場合に当該音声バッファに蓄え
    られる音声サンプル数を変換する音声サンプル数変換器
    と、を備え、 当該音声サンプル数変換器は、音声バッファに蓄えられ
    るフレーム毎の音声サンプルをオーバーサンプリングし
    て、前記カウント値が前記所定のサンプル数より多い場
    合にはサンプリング点の間隔を長くして当該新たなサン
    プル点の音声サンプルを元の音声サンプルから補間する
    ことにより、音声符号化器に入力するフレーム毎の音声
    サンプルを前記所定のサンプル数に変換し、前記カウン
    ト値が前記所定のサンプル数より少ない場合にはサンプ
    リング点の間隔を短くして当該新たなサンプル点の音声
    サンプルを元の音声サンプルから補間することにより、
    音声符号化器に入力するフレーム毎の音声サンプルを前
    記所定の音声サンプル数に変換することを特徴とする音
    声処理装置。
  6. 【請求項6】 フレーム毎の音声符号化情報ビット列を
    音声復号処理する音声復号器と、音声復号処理された再
    生音声信号サンプルをフレーム毎に蓄えて出力する音声
    バッファと、を備え、ビットクロックに同期して音声復
    号器へ音声符号化情報ビット列を入力する音声処理装置
    において、 1フレーム分の音声符号化情報ビットが音声復号器へ入
    力される間に音声バッファから出力される再生音声サン
    プル数をカウントする音声サンプルカウンタと、 当該音声サンプルカウンタによるカウント値が、1フレ
    ーム分の音声符号化情報ビットが音声復号化器に入力さ
    れる間に音声バッファに蓄えられるべき1フレーム分の
    所定の再生音声サンプル数と異なる場合に当該音声バッ
    ファに蓄えられる音声サンプル数を変換する音声サンプ
    ル数変換器と、を備え、 当該音声サンプル数変換器は、音声バッファに蓄えられ
    るフレーム毎の再生音声サンプルをオーバーサンプリン
    グして、前記カウント値が前記所定のサンプル数より多
    い場合にはサンプリング点の間隔を長くして当該新たな
    サンプル点の音声サンプルを元の音声サンプルから補間
    することにより、音声バッファから出力するフレーム毎
    の再生音声サンプル数を前記所定のサンプル数に変換
    し、前記カウント値が前記所定のサンプル数より少ない
    場合にはサンプリング点の間隔を短くして当該新たなサ
    ンプル点の音声サンプルを元の音声サンプルから補間す
    ることにより、音声バッファから出力するフレーム毎の
    再生音声サンプル数を前記所定の音声サンプル数に変換
    することを特徴とする音声処理装置。
  7. 【請求項7】 音声信号を符号化して送信し、受信した
    符号化音声信号を復号化する音声通信装置において、 請求項5に記載の音声処理装置を音声信号の符号化処理
    部に備え、請求項6に記載の音声処理装置を音声信号の
    復号化処理部に備えたことを特徴とする音声通信装置。
  8. 【請求項8】 送信側装置では音声信号を符号化して送
    信し、受信側装置では受信した符号化音声信号を復号化
    する音声通信システムにおいて、 請求項5に記載の音声処理装置を送信側装置の音声信号
    符号化処理部に備え、請求項6に記載の音声処理装置を
    受信側装置の音声信号復号化処理部に備えたことを特徴
    とする音声通信システム。
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