JPH11267232A - ヘリコプタパイロット用防護マスク - Google Patents
ヘリコプタパイロット用防護マスクInfo
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- JPH11267232A JPH11267232A JP10074279A JP7427998A JPH11267232A JP H11267232 A JPH11267232 A JP H11267232A JP 10074279 A JP10074279 A JP 10074279A JP 7427998 A JP7427998 A JP 7427998A JP H11267232 A JPH11267232 A JP H11267232A
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Landscapes
- Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘリコプタのパイロット用の防護マスクで、
飛行中の通信機能、広視野の確保、ミサイルあるいは機
関砲の照準を阻害することなく且つ、パイロットの地上
活動にも支障を来さない防護マスクの提供。 【解決手段】 防護フード1、半面マスク2、フィルタ
ホルダー4、浄化セット6、連結管3,5からなり、半
面マスク2は無線通信用マイクロフォンを具え防護フー
ド1と嵌合部で結合、分離が可能な構造とし、パイロッ
ト用ヘルメットに固定する構成となっている。
飛行中の通信機能、広視野の確保、ミサイルあるいは機
関砲の照準を阻害することなく且つ、パイロットの地上
活動にも支障を来さない防護マスクの提供。 【解決手段】 防護フード1、半面マスク2、フィルタ
ホルダー4、浄化セット6、連結管3,5からなり、半
面マスク2は無線通信用マイクロフォンを具え防護フー
ド1と嵌合部で結合、分離が可能な構造とし、パイロッ
ト用ヘルメットに固定する構成となっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼吸用保護具のう
ち、ヘリコプタのパイロットが使用するヘリコプタパイ
ロット用防護マスクに関する。
ち、ヘリコプタのパイロットが使用するヘリコプタパイ
ロット用防護マスクに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタが有毒ガス環境の中に入り込
む状況は、農薬散布以外考えられていなかった。しかし
時代とともに産業構造の多様化に伴う化学災害の発生、
国際情勢の変化による有毒化学剤にかかわる機会が身近
なものとなり、且つ、テロ行為まがいのサリン事件等に
よる有毒ガスの使用が現実の事件となった今日、災害防
止、人命救助、犯罪捜査、事後処理の目的で有毒ガス環
境中に入る必要性が出てきた。
む状況は、農薬散布以外考えられていなかった。しかし
時代とともに産業構造の多様化に伴う化学災害の発生、
国際情勢の変化による有毒化学剤にかかわる機会が身近
なものとなり、且つ、テロ行為まがいのサリン事件等に
よる有毒ガスの使用が現実の事件となった今日、災害防
止、人命救助、犯罪捜査、事後処理の目的で有毒ガス環
境中に入る必要性が出てきた。
【0003】有毒ガス環境中に入るに当たっては、呼吸
用保護具即ち防毒マスクが用いられ各種の状況に応じた
ものが提供されている。ヘリコプタのパイロットは操縦
に当たっては無線交信が必要であり、マイクロフォン、
イヤホンが一体に組み込まれた操縦手用ヘルメットを着
用するのが通常である。
用保護具即ち防毒マスクが用いられ各種の状況に応じた
ものが提供されている。ヘリコプタのパイロットは操縦
に当たっては無線交信が必要であり、マイクロフォン、
イヤホンが一体に組み込まれた操縦手用ヘルメットを着
用するのが通常である。
【0004】一般用の防毒マスクをパイロットが使用し
ようとして、防毒マスクを装着してヘルメットを被ろう
と思ってもアイピース、防毒マスクの締具が邪魔になっ
てヘルメットが装着できなく、更に一般用防毒マスクに
はマイクロフォンがないので飛行のための無線交信が不
能である。
ようとして、防毒マスクを装着してヘルメットを被ろう
と思ってもアイピース、防毒マスクの締具が邪魔になっ
てヘルメットが装着できなく、更に一般用防毒マスクに
はマイクロフォンがないので飛行のための無線交信が不
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ヘリコプタで有毒ガス
の環境の中に入り込む場合、有毒ガス環境からパイロッ
トを防護し、且つ、ヘリコプタの操縦を妨げないで無線
交信を可能とした機能を持った防護マスクが必要であ
る。有毒ガスの環境と云っても、有毒化学剤が状況によ
っては気体状あるいは煙霧状を呈する場合があり、煙霧
状では皮膚に触れると皮膚浸透して障害を発生するもの
もあるので、顔面、頭部を被覆する機能も必要となる。
また、有毒ガス環境の中に入るので、ヘリコプタがその
環境の中で着陸し、パイロット自身地上で何等かの行動
をする場合が考えられるので、その場合の呼吸保護機能
が必要である。
の環境の中に入り込む場合、有毒ガス環境からパイロッ
トを防護し、且つ、ヘリコプタの操縦を妨げないで無線
交信を可能とした機能を持った防護マスクが必要であ
る。有毒ガスの環境と云っても、有毒化学剤が状況によ
っては気体状あるいは煙霧状を呈する場合があり、煙霧
状では皮膚に触れると皮膚浸透して障害を発生するもの
もあるので、顔面、頭部を被覆する機能も必要となる。
また、有毒ガス環境の中に入るので、ヘリコプタがその
環境の中で着陸し、パイロット自身地上で何等かの行動
をする場合が考えられるので、その場合の呼吸保護機能
が必要である。
【0006】
【課題を解決するための手段】主要構成は半面マスク、
防護フード及び空気浄化部とする。ヘリコプタパイロッ
ト用ヘルメットは頭とヘルメット内部との間隙が殆どな
くピタリとフィットさせたものになっているので、その
状態の下で防護マスクを装着するには半面マスクとしヘ
ルメットにゴム紐で固定する。
防護フード及び空気浄化部とする。ヘリコプタパイロッ
ト用ヘルメットは頭とヘルメット内部との間隙が殆どな
くピタリとフィットさせたものになっているので、その
状態の下で防護マスクを装着するには半面マスクとしヘ
ルメットにゴム紐で固定する。
【0007】頭部及び顔面を有毒ガスから防護するため
に防護フードを利用する。防護フードは上記半面マスク
を内蔵する如く容易に結合し、あるいは分離できるよう
にし、その結合部分は気密にする。なお、防護フードを
被った状態でパイロット用ヘルメットをかぶることが出
来るよう防護フードの生地は頭部を薄手の耐浸透性のゴ
ム布で、顔面は視界を得るために透明のポリカーボネー
ト樹脂で肩・胸部は通気性のある活性炭素繊維布で夫々
接着あるいは縫合わせで防護フードを構成する。
に防護フードを利用する。防護フードは上記半面マスク
を内蔵する如く容易に結合し、あるいは分離できるよう
にし、その結合部分は気密にする。なお、防護フードを
被った状態でパイロット用ヘルメットをかぶることが出
来るよう防護フードの生地は頭部を薄手の耐浸透性のゴ
ム布で、顔面は視界を得るために透明のポリカーボネー
ト樹脂で肩・胸部は通気性のある活性炭素繊維布で夫々
接着あるいは縫合わせで防護フードを構成する。
【0008】空気浄化部は煙霧等微粒子ろ過のためのフ
ィルタ及び気体ろ過のための活性炭層をコンビネーショ
ンした吸収体とブロワーからなる。
ィルタ及び気体ろ過のための活性炭層をコンビネーショ
ンした吸収体とブロワーからなる。
【0009】次に、防護マスクを装着しても無線交信が
可能とするため、半面マスクにマイクロフォンを具え
る。
可能とするため、半面マスクにマイクロフォンを具え
る。
【0010】ヘリコプタが有毒ガス環境の中に着陸し、
パイロットがヘリコプタから離れて行動する場合の呼吸
保護機能として、重量のあるブロワー付の空気浄化部を
持ち歩きも困難と思われるので一般に使用されている防
護マスクの吸収缶を利用することにする。そのために、
半面マスクと空気浄化部の間に切替弁付きの吸収缶を備
え、パイロットの腰に固定する。従って結合順序として
は、半面マスク〜連結管〜切替弁付き吸収缶〜連結管〜
空気浄化部となる。
パイロットがヘリコプタから離れて行動する場合の呼吸
保護機能として、重量のあるブロワー付の空気浄化部を
持ち歩きも困難と思われるので一般に使用されている防
護マスクの吸収缶を利用することにする。そのために、
半面マスクと空気浄化部の間に切替弁付きの吸収缶を備
え、パイロットの腰に固定する。従って結合順序として
は、半面マスク〜連結管〜切替弁付き吸収缶〜連結管〜
空気浄化部となる。
【0011】マスクの固定はヘルメットにゴム紐で行わ
れるが、此の場合防護フードを被るためヘルメットは頭
にしっかりと固定されるので、半面マスクは押さえバネ
の助けを借りて顔面に固定できる。
れるが、此の場合防護フードを被るためヘルメットは頭
にしっかりと固定されるので、半面マスクは押さえバネ
の助けを借りて顔面に固定できる。
【0012】空気浄化部の吸収体を煙霧・微粒子フィル
タとガス用の活性炭層のコンビネーションにすることに
より清浄化された空気が半面マスクを通して供給される
ことになる。空気浄化部のブロワーにより多量の空気を
送風でき防護フード内の換気が計られ高温環境下での使
用に当たって熱ストレスの緩和に役立つ。
タとガス用の活性炭層のコンビネーションにすることに
より清浄化された空気が半面マスクを通して供給される
ことになる。空気浄化部のブロワーにより多量の空気を
送風でき防護フード内の換気が計られ高温環境下での使
用に当たって熱ストレスの緩和に役立つ。
【0013】
【第1実施の形態】第1実施の形態として、その主要構
成を図1に示す。防護フード1、半面マスク2、連結管
3、フィルタホルダー4、連結管5、浄化セット6から
構成されている。
成を図1に示す。防護フード1、半面マスク2、連結管
3、フィルタホルダー4、連結管5、浄化セット6から
構成されている。
【0014】図2(a),(b)で防護フード1を説明
する。防護フード1は頭部11と肩〜胸部12から成
り、頭部11は薄手のブチルゴム引布製で前面にアイピ
ース16を具え顔面に合わせた状態でアイピース16と
ブチルゴム引布を接着し、気密をとっている。アイピー
ス16は透明なポリカーボネートでヘリコプタ操縦に必
要な十分な視界を得るようにしてあり、アイピース16
の下方にはマスクとの嵌合部17を具えている。また、
肩〜胸部12は特製の活性炭素繊維布製で、合わせ部1
3はファスナー14及びマジックテープ15が取付けて
あり、防護フード1の装脱着を容易にし且つ装着時の気
密を保つ。そして、頭部11と肩〜胸部12は縫合わせ
で結合し目留めをして気密、耐浸透性を付与している。
頭部のブチルゴム引布は通気性は無いが有毒化学物質の
耐浸透に優れており、また、活性炭素繊維布は通気性が
あり、且つ液滴又は微粒子状の有毒化学物質の吸着に優
れているので、併せて、防護フード1としての機能を発
揮する。
する。防護フード1は頭部11と肩〜胸部12から成
り、頭部11は薄手のブチルゴム引布製で前面にアイピ
ース16を具え顔面に合わせた状態でアイピース16と
ブチルゴム引布を接着し、気密をとっている。アイピー
ス16は透明なポリカーボネートでヘリコプタ操縦に必
要な十分な視界を得るようにしてあり、アイピース16
の下方にはマスクとの嵌合部17を具えている。また、
肩〜胸部12は特製の活性炭素繊維布製で、合わせ部1
3はファスナー14及びマジックテープ15が取付けて
あり、防護フード1の装脱着を容易にし且つ装着時の気
密を保つ。そして、頭部11と肩〜胸部12は縫合わせ
で結合し目留めをして気密、耐浸透性を付与している。
頭部のブチルゴム引布は通気性は無いが有毒化学物質の
耐浸透に優れており、また、活性炭素繊維布は通気性が
あり、且つ液滴又は微粒子状の有毒化学物質の吸着に優
れているので、併せて、防護フード1としての機能を発
揮する。
【0015】図3には半面マスク2を示している。面体
21はエラストマーで天然ゴムあるいはシリコンゴム製
で肌ざわりの良いものが選ばれる。半面マスク2の内側
にはヘリコプタパイロット用防護マスクに不可欠な通信
機能付与のために、マイクロフォン25を挿入するよう
面体成形を施し、リード線をブッシュ27(右)を通し
てコネクタ26に繋らならせ、一方高温乾燥環境下での
生存のために水筒からの水を飲むための水飲み具24の
チューブをブッシュ27(左)を通して面体内の水飲み
ノズルに連結させてある。そしてアイピース16の下方
に設けたマスクとの嵌合部17の嵌め合い及び気密の確
保のために次の様に工夫してある。図4により説明する
と、面体21内側のあごに相当する部分に押さえ板A3
1を、面体21外側に押さえ板B32を、面体21を中
間に挟んでブッシュ27と止めリング34で押さえ固定
する。締付リング37を連結管接続部のねじ部分にはめ
た後連結管3を連結管接続部36に金具で固定する。な
お、マイクロフォン25のリード線を通したブッシュ2
7の隙間は充填剤で塞ぎ気密を保ち、また、押さえ板B
32の周囲にOリング33がはめ込んであり、アイピー
ス16のマスク嵌合部17で防護フード1との気密をと
るようになっている。防護フード1とマスクの固定は、
図5に示すマスク支持板28を押さえ板B32と締付け
リング37の間に挿し込んで締付けリング37を締付け
ることにより固定できる。
21はエラストマーで天然ゴムあるいはシリコンゴム製
で肌ざわりの良いものが選ばれる。半面マスク2の内側
にはヘリコプタパイロット用防護マスクに不可欠な通信
機能付与のために、マイクロフォン25を挿入するよう
面体成形を施し、リード線をブッシュ27(右)を通し
てコネクタ26に繋らならせ、一方高温乾燥環境下での
生存のために水筒からの水を飲むための水飲み具24の
チューブをブッシュ27(左)を通して面体内の水飲み
ノズルに連結させてある。そしてアイピース16の下方
に設けたマスクとの嵌合部17の嵌め合い及び気密の確
保のために次の様に工夫してある。図4により説明する
と、面体21内側のあごに相当する部分に押さえ板A3
1を、面体21外側に押さえ板B32を、面体21を中
間に挟んでブッシュ27と止めリング34で押さえ固定
する。締付リング37を連結管接続部のねじ部分にはめ
た後連結管3を連結管接続部36に金具で固定する。な
お、マイクロフォン25のリード線を通したブッシュ2
7の隙間は充填剤で塞ぎ気密を保ち、また、押さえ板B
32の周囲にOリング33がはめ込んであり、アイピー
ス16のマスク嵌合部17で防護フード1との気密をと
るようになっている。防護フード1とマスクの固定は、
図5に示すマスク支持板28を押さえ板B32と締付け
リング37の間に挿し込んで締付けリング37を締付け
ることにより固定できる。
【0016】また、防護フード1及び半面マスク2をパ
イロット用ヘルメットに固定するには、図6に示す如く
先ず防護フード1及び半面マスク2を装着し頭部の布の
しわを延ばしパイロット用ヘルメットを被る。次いで締
めゴム23を引張ってヘルメットの両側にとり付けたマ
スク固定具41に連結し固定する。その際締めゴム23
を引きながら装着の力を適切に選ぶことになる。その締
める力に応じてマスク支持板28に取り付けた押さえバ
ネ29が面体21の鼻先を押さえ、半面マスク2の顔面
への密着を確実なものにしている。
イロット用ヘルメットに固定するには、図6に示す如く
先ず防護フード1及び半面マスク2を装着し頭部の布の
しわを延ばしパイロット用ヘルメットを被る。次いで締
めゴム23を引張ってヘルメットの両側にとり付けたマ
スク固定具41に連結し固定する。その際締めゴム23
を引きながら装着の力を適切に選ぶことになる。その締
める力に応じてマスク支持板28に取り付けた押さえバ
ネ29が面体21の鼻先を押さえ、半面マスク2の顔面
への密着を確実なものにしている。
【0017】空気浄化部は図7、8に示すフィルタホル
ダー4及び浄化セット6からなる。フィルタホルダー4
は切替弁部51の機能を持ち、一般用防護マスクの吸収
缶52を内蔵している。パイロットはベルトでフィルタ
ホルダー4を腰に固定する。また浄化セット6はブロワ
ー53、吸収体54、制御回路及び電池55からなって
おり、ヘリコプタの機体の床に置いて使用する。吸収缶
52及び吸収体54は煙霧状あるいは微粒子状の有毒物
質をろ過するための高性能のメカニカルフィルタ及び気
体状の有毒物質を吸着するための活性炭層の組み合わせ
から成っている。制御回路及び電池55において、電池
はブロワーの電源であり、制御回路は所用の一定風量を
得て電池の使用時間の延長を計るものであり、もしこの
回路がなければ初期風量は過大となり、終末風量は過小
となり且つ使用時間も短縮する。
ダー4及び浄化セット6からなる。フィルタホルダー4
は切替弁部51の機能を持ち、一般用防護マスクの吸収
缶52を内蔵している。パイロットはベルトでフィルタ
ホルダー4を腰に固定する。また浄化セット6はブロワ
ー53、吸収体54、制御回路及び電池55からなって
おり、ヘリコプタの機体の床に置いて使用する。吸収缶
52及び吸収体54は煙霧状あるいは微粒子状の有毒物
質をろ過するための高性能のメカニカルフィルタ及び気
体状の有毒物質を吸着するための活性炭層の組み合わせ
から成っている。制御回路及び電池55において、電池
はブロワーの電源であり、制御回路は所用の一定風量を
得て電池の使用時間の延長を計るものであり、もしこの
回路がなければ初期風量は過大となり、終末風量は過小
となり且つ使用時間も短縮する。
【0018】以上各構成部を説明したが、各構成部を連
結して、ヘリコプタパイロット用防護マスクとしての機
能を発揮できる。その際の空気の流れは浄化セット6〜
(切替弁部51)〜半面マスク2〜防護フード1とな
る。この場合の標準的性能は、DC6Vリチウムマンガ
ン単一乾電池2本を使用し連続5時間、送風量95L/
minとなる。この送風量は通常の呼吸に必要な量の3
倍に当たるため防護フード1内は常に流れが生ずるた
め、フードによる熱蓄積を緩和できる。また、パイロッ
トが有毒環境中でヘリコプタを離れる場合はフィルタホ
ルダー4から連結管5を分離して機外に出る。この場合
はフィルタホルダー4内の吸収缶52を通して半面マス
ク2〜防護フード1へと空気は流れる。この呼吸はパイ
ロット自身の肺力で行うことになり約1日間の空気浄化
が可能である。なお、ヘリコプタパイロット用防護マス
クを着用してパイロットが操縦に当たって面体内部にマ
ウクロフォンを内蔵させたため無線通信に全く支障な
く、アイピースの広い視界と共にパイロットは任務を達
成した。
結して、ヘリコプタパイロット用防護マスクとしての機
能を発揮できる。その際の空気の流れは浄化セット6〜
(切替弁部51)〜半面マスク2〜防護フード1とな
る。この場合の標準的性能は、DC6Vリチウムマンガ
ン単一乾電池2本を使用し連続5時間、送風量95L/
minとなる。この送風量は通常の呼吸に必要な量の3
倍に当たるため防護フード1内は常に流れが生ずるた
め、フードによる熱蓄積を緩和できる。また、パイロッ
トが有毒環境中でヘリコプタを離れる場合はフィルタホ
ルダー4から連結管5を分離して機外に出る。この場合
はフィルタホルダー4内の吸収缶52を通して半面マス
ク2〜防護フード1へと空気は流れる。この呼吸はパイ
ロット自身の肺力で行うことになり約1日間の空気浄化
が可能である。なお、ヘリコプタパイロット用防護マス
クを着用してパイロットが操縦に当たって面体内部にマ
ウクロフォンを内蔵させたため無線通信に全く支障な
く、アイピースの広い視界と共にパイロットは任務を達
成した。
【0019】
【第2実施の形態】第1実施の形態の構成において、防
護フード1を除いた構成となる。即ち半面マスク2、連
結管3、フィルタホルダー4、連結管5、浄化セット6
から構成させる。有毒環境が気体状のみの場合に考えら
れる組み合わせである。此の場合、防護フード1の装着
が無いので、パイロットは熱ストレスの配慮は必要なく
楽である。性能は第1実施の形態と同じである。
護フード1を除いた構成となる。即ち半面マスク2、連
結管3、フィルタホルダー4、連結管5、浄化セット6
から構成させる。有毒環境が気体状のみの場合に考えら
れる組み合わせである。此の場合、防護フード1の装着
が無いので、パイロットは熱ストレスの配慮は必要なく
楽である。性能は第1実施の形態と同じである。
【0020】
【発明の効果】ヘリコプタが有毒ガス環境の中に入らな
ければならない場合、パイロットはあらかじめ本発明に
なる防護マスクを着用して操縦することになるが、パイ
ロットは操縦に必要な無線手段及び視界を確保できると
共に、操縦動作の妨げになることは無かった。またヘリ
コプタが有毒ガス環境中に着陸してパイロットが地上に
降り立ち、諸行動するに当たり、フィルタホルダーの切
替弁により浄化セットを切り離し、身軽になって行動で
きる。なお、有毒ガス環境が気体状のみのときは、防護
フードは着用しないで、半面マスクを装着した状態で対
処できる。以上のように各種状況に対応可能なヘリコプ
タパイロット用防護マスクの提供が可能となった。
ければならない場合、パイロットはあらかじめ本発明に
なる防護マスクを着用して操縦することになるが、パイ
ロットは操縦に必要な無線手段及び視界を確保できると
共に、操縦動作の妨げになることは無かった。またヘリ
コプタが有毒ガス環境中に着陸してパイロットが地上に
降り立ち、諸行動するに当たり、フィルタホルダーの切
替弁により浄化セットを切り離し、身軽になって行動で
きる。なお、有毒ガス環境が気体状のみのときは、防護
フードは着用しないで、半面マスクを装着した状態で対
処できる。以上のように各種状況に対応可能なヘリコプ
タパイロット用防護マスクの提供が可能となった。
【図1】本発明の主要構成部を示す正面図。
【図2】(a),(b) 防護フードの構造を示す正面
図及び側面図。
図及び側面図。
【図3】半面マスク及び連結管の構造を示す正面図。
【図4】半面マスクの気密を確保する方法を説明した斜
視図。
視図。
【図5】防護フードと半面マスクの固定具を説明した正
面図。
面図。
【図6】パイロットが実際に装着した状態を示す側面
部。
部。
【図7】フィルタホルダーの構造を示す正面図及び側面
図。
図。
【図8】浄化セットの構造を示す3面図
1…防護フード、2…半面マスク、3…連結管、4…フ
ィルタホルダー、5…連結管、6…浄化セット、11…
頭部、16…アイピース、17…マスクとの嵌合部、2
1…面体、23…締めゴム、24…水飲み具、25…マ
イクロフォン、27…ブッシュ、28…マスク支持板、
29…押さえバネ、31…押さえ板A、32…押さえ板
B、33…Oリング、36…連結管接続部、37…締付
リング、51…切替弁部、53…ブロワー、54…吸収
体、55…制御回路及び電池。
ィルタホルダー、5…連結管、6…浄化セット、11…
頭部、16…アイピース、17…マスクとの嵌合部、2
1…面体、23…締めゴム、24…水飲み具、25…マ
イクロフォン、27…ブッシュ、28…マスク支持板、
29…押さえバネ、31…押さえ板A、32…押さえ板
B、33…Oリング、36…連結管接続部、37…締付
リング、51…切替弁部、53…ブロワー、54…吸収
体、55…制御回路及び電池。
Claims (4)
- 【請求項1】 防護フード、半面マスク、フィルタホル
ダー、浄化セット、連結管からなり、前記防護フード内
部に前記半面マスクを内蔵し、前記防護フードと前記半
面マスクは嵌合部にて結合、分離を可能とし、前記半面
マスクには無線通信用のマイクロフォンを挿入したこと
を特徴とするヘリコプタパイロット用防護マスク。 - 【請求項2】 パイロット用ヘルメットの両側に半面マ
スク固定具を設け、締めゴムをその固定具に繋留し、前
記締めゴムの力に応じた押さえバネの力を利用してマス
クを固定することを特徴とする請求項1記載のヘリコプ
タパイロット用防護マスク。 - 【請求項3】 半面マスクの内側に無線通信用マイクロ
フォンを挿入するに当たりブッシュを通してリード線を
配し、気密を保つようにしたことを特徴とする請求項1
記載のヘリコプタパイロット用防護マスク。 - 【請求項4】 フィルタホルダーに切替弁を付したこと
を特徴とする請求項1記載のヘリコプタパイロット用防
護マスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10074279A JPH11267232A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | ヘリコプタパイロット用防護マスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10074279A JPH11267232A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | ヘリコプタパイロット用防護マスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11267232A true JPH11267232A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13542524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10074279A Pending JPH11267232A (ja) | 1998-03-23 | 1998-03-23 | ヘリコプタパイロット用防護マスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11267232A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015030204A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 株式会社カワハラ技研 | 防護服 |
JP2015100464A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-06-04 | 株式会社重松製作所 | 航空機搭乗員用マスク |
-
1998
- 1998-03-23 JP JP10074279A patent/JPH11267232A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015030204A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 株式会社カワハラ技研 | 防護服 |
JP2015063785A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-04-09 | 株式会社カワハラ技研 | 防護服 |
JP2015100464A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-06-04 | 株式会社重松製作所 | 航空機搭乗員用マスク |
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