JPH11260807A - プラズマ処理終点検出方法及びその装置又は異常放電検出方法及びその装置並びに半導体製造方法 - Google Patents

プラズマ処理終点検出方法及びその装置又は異常放電検出方法及びその装置並びに半導体製造方法

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JPH11260807A
JPH11260807A JP10359094A JP35909498A JPH11260807A JP H11260807 A JPH11260807 A JP H11260807A JP 10359094 A JP10359094 A JP 10359094A JP 35909498 A JP35909498 A JP 35909498A JP H11260807 A JPH11260807 A JP H11260807A
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vacuum chamber
detecting
magnetron
end point
plasma
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JP10359094A
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Takemoto Yamauchi
健資 山内
Hiroyuki Takada
弘之 高田
Masashi Sanga
雅司 山華
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、マグネトロンの回転の影響を受けず
にエッチング終点を検出する。 【解決手段】真空チャンバ1に供給する高周波電力の電
圧又は電流のいずれか一方又は両方をプローブ12によ
りモニタし、これらのモニタ信号からコンピュータ14
のフィルタ処理手段15によりマグネトロン7の回転周
波数よりも低い周波数成分を通過させるフィルタ処理を
行い、このフィルタ処理後の信号変化に基づいて半導体
ウエハ3に対するエッチングの終点を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造
のエッチング処理などのプラズマ処理工程に用いられる
プラズマ処理終点検出方法及びその装置又はプラズマ処
理での異常放電検出方法及びその装置並びにプラズマ処
理を用いての半導体製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、エッチング装置としては、例え
ばマグネトロンを用いたマグネトロンリアクティブオン
エッチング(RIE)装置がある。このマグネトロンR
IE装置は、真空チャンバの近傍でマグネトロンを回転
させると共に真空チャンバ内に高周波電力を供給し、真
空チャンバ内にプラズマを発生させて被処理体に対する
エッチングを行うものとなっている。
【0003】このエッチング装置でのエッチング終点検
出方法は、光を検出するための透過窓、一般的には石英
ガラスにより形成される透過窓を通してチャンバ内のプ
ラズマの発光強度をモニタし、このプラズマ発光強度の
変化点をエッチング終点として検出している。
【0004】しかしながら、プラズマの発光強度をモニ
タするための透過窓の汚れ、マグネトロンの回転による
プラズマの揺れ等からエッチングする面積が小さい場
合、例えば8インチの半導体ウエハの面積当たり10%
以下、開口率10%以下では、プラズマ発光強度の変化
点を検出できなくなる。
【0005】このような問題を解決するためにエッチン
グ終点検出方法としては、近年、プラズマの状態を高周
波回路(RF回路)の一部と見なしてそのインピーダン
スを検出し、このインピーダンスが変化する点を終点と
して検出する方法が用いられている。
【0006】しかしながら、この方法でも、マグネトロ
ンの回転によるプラズマの揺らぎからインピーダンスが
マグネトロンの回転周期で変化し、上記のようにエッチ
ング面積が10%以下のエッチング面積が小さい場合、
エッチング終点の変化が微妙なためにエッチングの終点
を検出することが困難となっている。
【0007】例えば、図10は高周波回路から検出した
高周波電圧波形を示す。この高周波電圧波形は、マグネ
トロンの回転周期に対応して高周波で変化してしまい、
エッチング終点でのインピーダンスの微妙な変化がマグ
ネトロンの回転周期のノイズにより分からなくなり、エ
ッチング終点が検出不可能となっている。
【0008】一方、マグネトロンRIE装置では、特に
金属系膜をエッチングする際、そのRF電圧及び自己バ
イアス電圧によりプラズマ中と半導体ウエハ等の被処理
体との間にアーク放電等の異常放電が発生し、半導体ウ
エハ上に形成されたアルミニウム等の導電性の配線が使
えなくなってしまう。このようなアーク放電の発生は、
エッチング終了後に半導体ウエハ上でのアーク痕により
発見できる程度である。
【0009】このような問題を解決するために近年で
は、プラズマの状態を周波数(RF)回路の一部と見做
してその電圧、電流を検出し、これら電圧及び電流のパ
ルス状変化を異常電圧として検出する方法が用いられて
いる。
【0010】しかしながら、この方法でもマグネトロン
の回転によりプラズマに揺らぎが生じることから、この
プラズマの揺らぎから電圧、電流がマグネトロンの回転
周期で高周波的に変化し、このために異常放電が微小な
場合にはそれを検出することが困難となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにマグネト
ロンの回転によるプラズマの揺らぎからインピーダンス
がマグネトロンの回転周期で変化し、処理面積の小さい
場合では、エッチング処理などのプラズマ処理の終点の
変化が微妙なために処理終点が検出できない。
【0012】又、プラズマの揺らぎから電圧、電流がマ
グネトロンの回転周期で高周波的に変化し、このために
異常放電が微小な場合にはそれを検出することが困難と
なっている。
【0013】そこで本発明は、マグネトロンの回転によ
るノイズの影響を受けずに処理終点が検出できるプラズ
マ処理終点検出方法及びその装置を提供することを目的
とする。
【0014】又、本発明は、マグネトロンの回転に影響
されずに異常放電を検出できる異常放電検出方法及びそ
の装置を提供することを目的とする。
【0015】又、本発明は、マグネトロンの回転による
ノイズの影響を受けずにエッチング処理の終点を検出し
て半導体を製造できる半導体製造方法を提供することを
目的とする。
【0016】又、本発明は、マグネトロンの回転に影響
されずに異常放電を検出して半導体を製造できる半導体
製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、真空
チャンバの近傍でマグネトロンを回転させると共に真空
チャンバ内に高周波電力を供給し、真空チャンバ内にプ
ラズマを発生させて被処理体に対するプラズマ処理を行
うプラズマ処理終点検出方法において、真空チャンバに
供給する高周波電力の電圧又は電流のいずれか一方又は
両方を検出し、これらの検出信号からマグネトロンの回
転周波数よりも低い周波数成分を通過させるフィルタ処
理を行い、このフィルタ処理後の信号変化に基づいて被
処理体に対するプラズマ処理の終点を検出するプラズマ
処理終点検出方法である。
【0018】請求項2によれば、請求項1記載のプラズ
マ処理終点検出方法において、フィルタ処理後の出力信
号のうちフィルタの立ち上がりの所定区間の出力信号
を、高周波電力の電圧又は電流の平均値を用いる。
【0019】請求項3によれば、フィルタ処理後の出力
信号をガウス分布による加重移動平均し、この値の1次
微分値又は2次微分値を求めて予め設定された閾値と比
較することによりプラズマ処理の終点を検出するプラズ
マ処理終点検出方法である。。
【0020】請求項4によれば、フィルタ処理後の出力
信号から自己相関係数を逐次求め、これら自己相関係数
と予め設定された閾値と比較することによりプラズマ処
理の終点を検出するプラズマ処理終点検出方法である。
【0021】請求項5によれば、真空チャンバの近傍で
マグネトロンを回転させると共に真空チャンバ内に高周
波電力を供給し、真空チャンバ内にプラズマを発生させ
て被処理体に対するプラズマ処理を行うプラズマ処理終
点検出装置において、真空チャンバに供給する高周波電
力の電圧又は電流のいずれか一方又は両方を検出する検
出手段と、この検出手段から出力される検出信号に対し
てフィルタ処理を行い、マグネトロンの回転周波数より
も低い周波数成分を通過させるフィルタ処理手段と、こ
のフィルタ処理手段によるフィルタ処理後の信号変化に
基づいて被処理体に対するプラズマ処理の終点を検出す
るプラズマ処理終点検出手段と、を備えたプラズマ処理
終点検出装置である。
【0022】請求項6によれば、請求項5記載のプラズ
マ処理終点検出装置において、フィルタ処理手段は、立
ち上がりの所定区間のフィルタ出力信号を、高周波電力
の電圧又は電流の平均値を用いる機能を有する。
【0023】請求項7によれば、請求項5記載のプラズ
マ処理終点検出装置において、フィルタ処理手段は、ロ
ーパスフィルタである。
【0024】請求項8によれば、請求項5記載のプラズ
マ処理終点検出装置において、プラズマ終点検出手段
は、フィルタ処理後の出力信号からガウス分布による加
重移動平均を求める加重移動平均部と、この加重移動平
均部により求められた値の1次微分値又は2次微分値を
求めて予め設定された閾値と比較することによりプラズ
マ処理の終点を検出する検出部と、を有する。
【0025】請求項9によれば、請求項5記載のプラズ
マ処理終点検出装置において、プラズマ終点検出手段
は、フィルタ処理後の出力信号から自己相関係数を逐次
求める自己相関係数部と、この自己相関係数部により求
められた各自己相関係数と予め設定された閾値と比較す
ることによりプラズマ処理の終点を検出する検出部と、
を有する。
【0026】請求項10によれば、真空チャンバの近傍
でマグネトロンを回転させると共に真空チャンバ内に高
周波電力を供給し、真空チャンバ内にプラズマを発生さ
せて被処理体に対するプラズマ処理を行うときの異常放
電検出方法において、真空チャンバに供給する高周波電
力の電圧又は電流のいずれか一方又は両方を検出し、こ
れらの検出信号においてマグネトロンの回転周期内の最
大値と最小値との差に基づいてプラズマ内での異常放電
を検出する異常放電検出方法である。
【0027】請求項11によれば、請求項10記載の異
常放電検出方法において、マグネトロンの回転周期内の
最大値と最小値との差が予め設定されたスレッシュ値を
超えた場合に異常放電として検出する。
【0028】請求項12によれば、真空チャンバの近傍
でマグネトロンを回転させると共に真空チャンバ内に高
周波電力を供給し、真空チャンバ内にプラズマを発生さ
せて被処理体に対するプラズマ処理を行うときの異常放
電検出装置において、真空チャンバに供給する高周波電
力の電圧又は電流のいずれか一方又は両方を検出する検
出手段と、この検出手段から出力される検出信号におい
てマグネトロンの回転周期内の最大値と最小値との差に
基づいてプラズマ内での異常放電を検出する異常放電判
定手段と、を備えた異常放電検出装置である。
【0029】請求項13によれば、請求項12記載の異
常放電検出装置において、異常放電判定手段は、マグネ
トロンの回転周期内の最大値と最小値との差が予め設定
されたスレッシュ値を超えた場合に異常放電として検出
する機能を有する。
【0030】請求項14によれば、基板に対して成膜を
行う工程と、この成膜により形成された膜上にレジスト
を塗布し、このレジストに対して露光、現像を行う工程
と、膜の形成された基板を真空チャンバ内に配置し、こ
の真空チャンバの近傍でマグネトロンを回転させると共
に真空チャンバ内に高周波電力を供給し、真空チャンバ
内にプラズマを発生させて膜をエッチングするもので、
真空チャンバに供給する高周波電力の電圧又は電流のい
ずれか一方又は両方を検出し、これらの検出信号からマ
グネトロンの回転周波数よりも低い周波数成分を通過さ
せるフィルタ処理を行い、このフィルタ処理後の信号変
化に基づいて膜に対するエッチングの終点を検出する工
程と、このエツチングの後に、レジストをアッシングに
より除去する工程と、を有する半導体製造方法である。
【0031】請求項15によれば、基板に対して成膜を
行う工程と、この成膜により形成された膜上にレジスト
を塗布し、このレジストに対して露光、現像を行う工程
と、膜の形成された基板を真空チャンバ内に配置し、こ
の真空チャンバの近傍でマグネトロンを回転させると共
に真空チャンバ内に高周波電力を供給し、真空チャンバ
内にプラズマを発生させて膜をエッチングするもので、
真空チャンバに供給する高周波電力の電圧又は電流のい
ずれか一方又は両方を検出し、これらの検出信号におい
てマグネトロンの回転周期内の最大値と最小値との差に
基づいてプラズマ内での異常放電を検出する工程と、エ
ツチングの後に、レジストをアッシングにより除去する
工程と、を有する半導体製造方法である。
【0032】請求項16によれば、請求項14記載の半
導体製造方法において、真空チャンバに供給する高周波
電力の電圧又は電流のいずれか一方又は両方を検出し、
これらの検出信号においてマグネトロンの回転周期内の
最大値と最小値との差に基づいてプラズマ内での異常放
電を検出する工程を有する。
【0033】
【発明の実施の形態】(1)以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0034】図1はマグネトロンRIE装置に適用した
エッチング終点検出装置(プラズマ処理終点検出装置)
の構成図である。
【0035】真空チャンバ1は、円筒状に形成され、そ
の下方には下部電極2が配置されている。この下部電極
2上には、被処理体としての半導体ウエハ3が載置され
ている。
【0036】又、真空チャンバ1の上部には、凸状の対
向電極4が形成され、その内部に反応ガスが供給される
ガス溜り5が形成されている。この対向電極4には、複
数のガス噴出孔6が形成され、これらガス噴出孔6から
反応ガスが真空チャンバ1内に供給されるものとなって
いる。
【0037】真空チャンバ1の外周側には、リング状の
マグネトロン7が例えば真空チャンバ1の外周方向の矢
印(イ)方向に回転自在に配置されている。このマグネ
トロン7は、真空チャンバ1内でプラズマ8を低圧力で
発生させるためのもので、回転機構9の駆動により所定
の回転周波数で回転するものとなっている。
【0038】この真空チャンバ1内の下部電極2には、
マッチングボックス10を介して高周波電源11が接続
されている。このマッチングボックス10は、高周波電
源11側と真空チャンバ1側とのインピーダンスを整合
させる機能を有している。
【0039】このマッチングボックス10には、プロー
ブ12及び整合回路(MC)13が備えられている。こ
のうちプローブ12は、真空チャンバ1に供給する高周
波電力の電圧、電流をモニタし、そのモニタ信号(検出
信号)を出力する検出手段としての機能を有している。
【0040】コンピュータ14は、プローブ12のモニ
タ出力をディジタル化して取り込み、このモニタ出力に
基づいて真空チャンバ1内の半導体ウエハ3に対するエ
ッチング終点を検出する機能を有するもので、フィルタ
処理手段15及びエッチング終点検出手段16の各機能
を有している。
【0041】フィルタ処理手段15は、プローブ12か
ら出力されるモニタ信号に対してフィルタ処理を行い、
マグネトロン7の回転周波数よりも低い周波数成分を通
過させるローパルフィルタとしての機能を有している。
【0042】このフィルタ処理手段15のローパスフィ
ルタは、次式により表される。
【0043】 X(n)=b1*Y(n)+b2*Y(n-1)+b3*Y(n-2)−a3*X(n-2)−a2*X(n-1) …(1) ここで、Y(n)は高周波電圧データ、X(n)はフィルタ後の
データ、a2,a3,b1,b2,b3は定数、nはデータ
数である。
【0044】なお、このローパスフィルタ(以下、第1
のフィルタと称する)は、立ち上がりがその特性により
図2に示すように一度オーバシュートしてから安定する
ので、エッチング時間が短い場合、エッチング終点が検
出が不可能となるので、フィルタ処理手段15は、次の
ような第2のフィルタ処理機能を有している。
【0045】この第2のフィルタ処理機能は、フィルタ
出力信号の立ち上がりの所定区間においてプローブ12
により検出された高周波電力の電圧又は電流の平均値を
用いる機能を有している。
【0046】すなわち、この第2のフィルタ処理機能
は、基本的に上記式(1)を用い、この式(1)中の出力X(n)
の第1番目X(1)と第2番目X(2)とのフィルタ後の出力値
を次式(2)に示すようにある区間の平均値とすることで
フィルタ後の安定時間を短くする機能を有している。
【0047】 X(m)=b1*Y(m)+b2*Y(m-1)+b3*Y(m-2) −a3*ΣY(m-2)/(m-2)−a2*ΣY(m-1)/(m-1) …(2) ここで、mはデータ数であり、Y(m-1)/(m-1)は、m-1デ
ータの平均値である。
【0048】例えば、データ数1,2,3,…,nに対
応する例えば高周波電圧データをV1,V2,V3,…,
nとすれば、第1及び第2のフィルタの各出力は、次
の数式により表される。すなわち、データ数1で電圧デ
ータV1のとき、第1のフィルタ出力X(1)は、 X(1)=b1*V(1)+b2*(0)+b3*(0)−a3*(0)−a2*(0) …(3) データ数2で電圧データV2のとき、第1のフィルタ出
力X(2)は、 X(2)=b1*V(2)+b2*V(1)+b3*(0)−a3*(0)−a2*V(1) …(4) となり、以下同様に X(3), X(4),…,X(n)が表され
る。
【0049】これに対して第2のフィルタの出力は、上
記の如く第1番目X(1)と第2番目X( 2)とのフィルタ後の
出力値を次式(2)に示すようにある区間の平均値を取る
ため、データ数1、2ではフィルタ出力が現れず、次の
データ数3で電圧データV3のとき、第3のフィルタ出
力X(3)´は、 X(3)´=ave(V1,V2,V3) ave(平均値) …(5) となり、データ数4で電圧データV4のとき、第2のフ
ィルタ出力X(4)´は、 X(4)´=ave(V2,V3,V4) …(6) により表される。
【0050】そして、データ数5の電圧データV5のと
き、第2のフィルタ出力X(5)´は、 X(5)´=b1*V5+b2*V4+b3*V3−X(4)´*a3−X(3)´*a2 …(7) により表され、以下同様に X(6)´, X(7)´,…,X(n)
´が表される。
【0051】次にエッチング終点検出手段16は、フィ
ルタ処理手段15によるフィルタ処理後の信号変化に基
づいて半導体ウエハ3に対するエッチングの終点を検出
する加重移動平均部と検出部(図示しない)を有するも
のである。
【0052】次に上記の如く構成された装置を用いての
半導体ウエハの製造方法について図3に示す半導体製造
工程に従って説明する。
【0053】先ず、工程1において、半導体ウエハ3に
対して成膜が行われる。
【0054】次に、工程2に移って、成膜の行われた半
導体ウエハ3に対し、その膜にレジストが塗布される。
【0055】次に、工程3から工程4において、半導体
ウエハ3に塗布されたレジストに対して露光、現像を行
って、レジストの塗布されていない部分のみを除去す
る。
【0056】次に、工程4に移って、半導体ウエハ3上
の膜をエッチングする。
【0057】すなわち、図1に示すように真空チャンバ
1内の下部電極2上に半導体ウエハ3が載置される。
【0058】この真空チャンバ1内には、反応ガスが供
給され、これと共に下部電極2には高周波電源11から
高周波電力が供給される。
【0059】さらにマグネトロン7は、回転機構9の駆
動により真空チャンバ1の外周側を所定の回転周波数で
回転する。
【0060】これにより、真空チャンバ1内には、低圧
力でプラズマ8が発生する。そして、真空チャンバ1内
の下部電極2上に載置された半導体ウエハ3は、プラズ
マ8中のイオン及びラジカルにより化学反応し、エッチ
ングされる。
【0061】このようにエッチング処理が行われ、プラ
ズマ8中へエッチング時に発生した反応生成物、若しく
は反応に要するイオンやラジカル等の量がエッチング中
とエッチング終了後で変化し、プラズマ8のインピーダ
ンスが変化する。
【0062】プローブ12は、真空チャンバ1に供給す
る高周波電力の電圧、電流をモニタし、そのモニタ信号
を出力する。このモニタ信号は、コンピュータ14に送
られる。
【0063】このコンピュータ14は、プローブ12の
モニタ出力をディジタル化して取り込み、そのローパス
フィルタのフィルタ処理手段15は、モニタ信号に対し
て上記式(1)に従って第1のフィルタ処理を行い、マグ
ネトロン7の回転周波数よりも低い周波数成分を通過さ
せる。
【0064】図2はマグネトロン7の回転周波数よりも
低い周波数成分のローパスフィルタを通過させたエッチ
ング時間に対する高周波電圧波形を示している。
【0065】このように高周波電圧波形は、図10に示
す高周波電圧波形と比較してマグネトロン7の回転によ
る電圧変動が少なく、エッチング終点付近での微小な電
圧変化が検出可能になる。
【0066】従って、エッチング終点検出手段16は、
フィルタ処理手段15によるフィルタ処理後の信号変化
を検出し、例えば図2拡大部分に示すような高周波電圧
の変化を検出し、加重移動平均部において出力信号のデ
ータX(m)に対してガウス分布による加重移動平均を行
なう。そして、加重移動平均去れたデータは、検出部に
おいて予め設定去れた閾値(増加方向への変化に対する
閾値と、減少方向への変化に対する閾値の2種類の閾
値)と比較され、閾値を超えた時点を半導体ウエハ3に
対するエッチングの終点として検出する。
【0067】一方、上記第1のフィルタでは、図2に示
すように立ち上がりがその特性により一度オーバシュー
トしてから安定するので、エッチング時間が短い場合、
エッチング終点が検出が不可能となることがある。
【0068】このような場合、フィルタ処理手段15の
第2のフィルタ処理は、上記式(2)に示すようにフィル
タ出力信号の立ち上がりの所定区間においてプローブ1
2により検出された高周波電力の電圧又は電流の平均値
を用いる。
【0069】図4は第2のフィルタ処理後のエッチング
時間に対する高周波電圧波形を示している。このように
立ち上がりの所定区間において高周波電圧の平均値を取
ることで、フィルタ出力後の安定時間が短くなる。
【0070】従って、エッチング終点検出手段16は、
エッチング時間が短い場合でも、フィルタ処理手段15
による第2のフィルタ処理後の信号変化を検出し、例え
ば図4拡大部分に示すような高周波電圧の変化を検出
し、加重移動平均部において出力信号のデータX(m)に
対してガウス分布による加重移動平均を行なう。そし
て、加重移動平均去れたデータは、検出部において予め
設定去れた閾値(増加方向への変化に対する閾値と、減
少方向への変化に対する閾値の2種類の閾値)と比較さ
れ、閾値を超えた時点を半導体ウエハ3に対するエッチ
ングの終点として検出する。
【0071】上記実施の形態では、フィルタ処理手段1
5からの出力信号を加重移動平均し、予め設定した閾値
と比較してエッチング終点を検出しているが、加重移動
平均部の代わりに自己相関係数部を用い、フィルタ処理
手段15からの出力信号から自己相関係数を逐次求めこ
れら自己相関係数と予め設定した閾値とを比較してエッ
チングの終点を検出することも可能である。
【0072】以上のようにエツチングが終了すると、次
の工程6に移って半導体ウエハ3上のレジストに対して
アッシングが行われ、このレジストが除去される。
【0073】このように上記第1の実施の形態において
は、真空チャンバ1に供給する高周波電力の電圧又は電
流のいずれか一方又は両方をプローブ12によりモニタ
し、これらのモニタ信号からコンピュータ14のフィル
タ処理手段15によりマグネトロン7の回転周波数より
も低い周波数成分を通過させるフィルタ処理を行い、こ
のフィルタ処理後の信号変化に基づいて半導体ウエハ3
に対するエッチングの終点を検出するようにしたので、
マグネトロン7の回転によるプラズマ8の揺らぎからプ
ラズマ8のインピーダンスがマグネトロン7の回転周期
によるノイズにより隠れてしまい、なおかつエッチング
面積が10%以下のエッチング面積が小さい場合でエッ
チング終点の電圧変化が微妙であつても、確実にエッチ
ングの終点を検出できる。
【0074】又、第2のフィルタ処理機能によりフィル
タ出力信号の立ち上がりの所定区間においてプローブ1
2により検出された高周波電力の電圧又は電流の平均値
を用いるので、第1のフィルタの出力が立ち上がり時に
オーバシュートしてから安定する場合でも、エッチング
時間が短い場合でのエッチング終点が確実に検出でき
る。
【0075】従って、マグネトロン7の回転によるノイ
ズの影響を受けずにエッチング処理の終点を検出して半
導体ウエハ3の製造ができる。(2)次に本発明の第2の
実施の形態について説明する。なお、上記図1と同一部
分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0076】図5はマグネトロンRIE装置に適用した
エッチング終点検出装置の構成図である。
【0077】このマグネトロンRIE装置は、真空チャ
ンバ1の外周側に配置したマグネトロン7に代わり、真
空チャンバ1の上部にマグネトロン20を回転自在に配
置したものである。
【0078】このマグネトロン20は、その中心の回転
軸21を中心として回転機構22の駆動により矢印
(ロ)方向に所定の回転周波数で回転するものとなって
いる。
【0079】次に上記の如く構成された装置を用いての
半導体ウエハの製造方法について図3に示す半導体製造
工程に従って説明する。
【0080】先ず、工程1において半導体ウエハ3に対
して成膜が行われ、次の工程2において成膜の行われた
半導体ウエハ3に対し、その膜にレジストが塗布され
る。次に工程3から工程4において半導体ウエハ3に塗
布されたレジストに対して露光、現像を行って、レジス
トの塗布されていない部分のみが除去される。
【0081】次に、工程4に移って半導体ウエハ3上の
膜がエッチングされる。すなわち、上記図5に示すよう
に真空チャンバ1内の下部電極2上に半導体ウエハ3が
載置される。この真空チャンバ1内に反応ガスが供給さ
れると共に下部電極2に高周波電力が供給され、さらに
マグネトロン20は、真空チャンバ1の上方で所定の回
転周波数で回転する。これにより、真空チャンバ1内に
は、低圧力でプラズマ8が発生し、半導体ウエハ3は、
プラズマ8中のイオン及びラジカルにより化学反応し、
エッチングされる。
【0082】プローブ12は、真空チャンバ1に供給す
る高周波電力の電圧、電流をモニタし、そのモニタ信号
を出力する。
【0083】このコンピュータ14は、上記同様に、プ
ローブ12のモニタ出力をディジタル化して取り込み、
そのフィルタ処理手段15は、モニタ信号に対して上記
式(1)に従って第1のフィルタ処理を行い、マグネトロ
ン7の回転周波数よりも低 い周波数成分を通過させ
る。
【0084】エッチング終点検出手段16は、フィルタ
処理後の信号変化を検出し、例えば上記図2拡大部分に
示すような高周波電圧の変化を検出すると、このときに
半導体ウエハ3に対するエッチングの終点を検出する。
【0085】一方、エッチング時間が短い場合、フィル
タ処理手段15の第2のフィルタ処理は、上記式(2)に
示すようにフィルタ出力信号の立ち上がりの所定区間に
おいてプローブ12により検出された高周波電力の電圧
又は電流の平均値を用いてフィルタ出力を得る。
【0086】エッチング終点検出手段16は、エッチン
グ時間が短い場合でも、フィルタ処理手段15による第
2のフィルタ処理後の信号変化を検出し、例えば上記図
4拡大部分に示すような高周波電圧の変化を検出する
と、このときに半導体ウエハ3に対するエッチングの終
点を検出する。
【0087】そして、エツチングが終了すると、次の工
程6に移って半導体ウエハ3上のレジストに対してアッ
シングが行われ、このレジストが除去される。
【0088】このように上記第2の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態と同様に、マグネトロン7の
回転によるプラズマ8の揺らぎからプラズマ8のインピ
ーダンスがマグネトロン7の回転周期によるノイズによ
り隠れてしまい、なおかつエッチング面積が10%以下
のエッチング面積が小さい場合でエッチング終点の電圧
変化が微妙であつても、確実にエッチングの終点を検出
できる。
【0089】又、第1のフィルタの出力が立ち上がり時
にオーバシュートしてから安定する場合でもエッチング
時間が短い場合でのエッチング終点が確実に検出でき
る。
【0090】従って、マグネトロン7の回転によるノイ
ズの影響を受けずにエッチング処理の終点を検出して半
導体ウエハ7の製造ができる。(3)次に本発明の第3の
実施の形態について説明する。なお、上記図1と同一部
分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0091】図6はマグネトロンRIE装置に適用した
異常放電検出装置の構成図である。
【0092】プローブ12は、上記同様に真空チャンバ
1に供給する高周波電力の電圧、電流をモニタし、その
モニタ信号を出力する。このモニタ信号は、コンピュー
タ30に送られるようになっている。
【0093】このコンピュータ30は、プローブ12の
モニタ出力をディジタル化して取り込み、このモニタ出
力においてマグネトロン7の回転周期内の最大値と最小
値との差に基づいてプラズマ8内での異常放電すなわち
アーク放電を検出する異常放電判定手段31としての機
能を有している。
【0094】具体的に異常放電判定手段31は、マグネ
トロン7の回転周期内の1周期中の電圧又は電流のいず
れか一方又は両方の最大値と最小値との差(ピーク電
圧、ピーク電流)を検出し、この差が予め設定されたス
レッシュ値を超えた場合に異常放電として検出する機能
を有している。
【0095】今回用いた異常検出方法は次式で表され
る。
【0096】 X={a×[max(n)−min(n)]} …(8) ここで、Xは検出するデータであり、max(n)はマグネト
ロン周期の1周期中の最大値、min(n)はマグネトロン周
期の1周期中の最小値、a,bは定数、nはマグネトロ
ン周期の1周期中のデータ数である。
【0097】この式(8)のデータXからスレッシュ値を
設け、このスレッシュ値を超えた場合に異常放電として
検出するものとなっている。
【0098】なお、コンピュータ30は、プローブ12
のモニタ出力をディジタル化して取り込み、このモニタ
出力に基づいて真空チャンバ1内の半導体ウエハ3に対
するエッチング終点を検出するためにフィルタ処理手段
15及びエッチング終点検出手段16の各機能を有して
いる。
【0099】次に上記の如く構成された装置を用いての
半導体ウエハの製造方法について図3に示す半導体製造
工程に従って説明する。
【0100】先ず、工程1において半導体ウエハ3に対
して成膜が行われ、次の工程2において成膜の行われた
半導体ウエハ3に対し、その膜上にレジストが塗布され
る。次に工程3から工程4において半導体ウエハ3に塗
布されたレジストに対して露光、現像を行って、レジス
トの塗布されていない部分のみが除去される。
【0101】次に、工程4に移って半導体ウエハ3上の
膜がエッチングされる。すなわち、上記図5に示すよう
に真空チャンバ1内の下部電極2上に半導体ウエハ3が
載置される。この真空チャンバ1内に反応ガスが供給さ
れると共に下部電極2に高周波電力が供給され、さらに
マグネトロン20は、真空チャンバ1の上方で所定の回
転周波数で回転する。これにより、真空チャンバ1内に
は、低圧力でプラズマ8が発生し、半導体ウエハ3は、
プラズマ8中のイオン及びラジカルにより化学反応し、
エッチングされる。
【0102】このとき、プラズマ8内でアーク放電が発
生するとこのプラズマ8内に電流が流れて電圧が一旦低
下し、アーク放電が無くなるとその電圧は元に戻るとい
ったパルス状の電流、電圧の変化が発生する。
【0103】しかるに、プローブ12は、真空チャンバ
1に供給する高周波電力の電圧、電流をモニタし、その
モニタ信号を出力する。
【0104】コンピュータ30の異常放電判定手段31
は、プローブ12のモニタ出力をディジタル化して取り
込み、上記式(8)に従ってモニタ出力においてマグネト
ロン7の回転周期内の1周期中の電圧又は電流のいずれ
か一方又は両方の最大値と最小値との差を検出し、この
差が予め設定されたスレッシュ値を超えた場合に異常放
電として検出する。
【0105】例えば、図7は半導体ウエハ3上にアーク
痕が発生したときのモニタ電圧波形を示している。この
モニタ電圧波形をマグネトロン7の回転周期内の1周期
中の最大値と最小値との差を検出すると、図8に示すよ
うにアーク放電の発生を示す波形が得られる。このとき
アーク放電の検出は、例えば図9のモニタ電圧波形の拡
大図に示すようにマグネトロン7の回転周期による揺ら
ぎに乗っているアーク放電の波形を検出する。
【0106】しかるに、コンピュータ30の異常放電判
定手段31は、このモニタ電圧波形の最大値と最小値と
の差が予め設定されたスレッシュ値を超えた場合に異常
放電として検出する。
【0107】又、コンピュータ30は、上記同様に、プ
ローブ12のモニタ出力をディジタル化して取り込み、
そのフィルタ処理手段15は、モニタ信号に対して上記
式(1)に従って第1のフィルタ処理を行い、マグネトロ
ン7の回転周波数よりも低 い周波数成分を通過させ
る。
【0108】エッチング終点検出手段16は、フィルタ
処理後の信号変化を検出し、例えば上記図2拡大部分に
示すような高周波電圧の変化を検出すると、このときに
半導体ウエハ3に対するエッチングの終点を検出する。
【0109】一方、エッチング時間が短い場合、フィル
タ処理手段15の第2のフィルタ処理は、上記式(2)に
示すようにフィルタ出力信号の立ち上がりの所定区間に
おいてプローブ12により検出された高周波電力の電圧
又は電流の平均値を用いてフィルタ出力を得る。
【0110】エッチング終点検出手段16は、エッチン
グ時間が短い場合でも、フィルタ処理手段15による第
2のフィルタ処理後の信号変化を検出し、例えば上記図
4拡大部分に示すような高周波電圧の変化を検出する
と、このときに半導体ウエハ3に対するエッチングの終
点を検出する。
【0111】そして、エツチングが終了すると、次の工
程6に移って半導体ウエハ3上のレジストに対してアッ
シングが行われ、このレジストが除去される。
【0112】このように上記第3の実施の形態によれ
ば、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することは
言うまでもなく、プローブ12のモニタ出力をディジタ
ル化して取り込み、このモニタ出力においてマグネトロ
ン7の回転周期内の最大値と最小値との差に基づいてプ
ラズマ8内でのアーク放電を検出するようにしたので、
異常放電の検出感度を向上させて、プラズマ8の揺らぎ
から電圧、電流がマグネトロン7の回転周期で高周波的
に変化しても、異常放電により長時間例えば数秒間パル
ス状の変化があった場合やそのパルス状変化が微小な場
合でもマグネトロン7による変化と区別して微小なアー
ク放電を検出することができる。
【0113】なお、本発明は、上記第1乃至第3の実施
の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよ
い。
【0114】例えば、上記第1及び第2の実施の形態で
は、第2のフィルタにおいて、第1番目X(1)と第2番目
X(2)とのフィルタ後の出力値を上記式(2)に示すように
ある区間の平均値を取っているが、これを第1番目X(1)
からの任意の番目kまでのX(k)を取るようにしてもよ
い。
【0115】又、フィルタ処理手段15は、コンピュー
タ14によるソフトウエア上の処理に限らず、コイルや
抵抗などから構成したローパスフィルタ回路をプローブ
12とコンピュータ14との間に接続してもよい。
【0116】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、マ
グネトロンの回転によるノイズの影響を受けずに処理終
点が検出できるプラズマ処理終点検出方法及びその装置
を提供できる。
【0117】又、本発明は、マグネトロンの回転に影響
されずに異常放電を検出できる異常放電検出方法及びそ
の装置を提供できる。
【0118】又、本発明は、マグネトロンの回転による
ノイズの影響を受けずにエッチング処理の終点を検出し
て半導体を製造できる半導体製造方法を提供できる。
【0119】又、本発明は、マグネトロンの回転に影響
されずに異常放電を検出して半導体を製造できる半導体
製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるエッチング終
点検出装置を示す構成図。
【図2】プローブにより検出された高周波電圧波形を示
す図。
【図3】半導体製造工程を示す図。
【図4】第2のフィルタ処理後の高周波電圧波形を示す
図。
【図5】本発明の第2の実施の形態であるエッチング終
点検出装置を示す構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態である異常放電検出
装置を示す構成図。
【図7】半導体ウエハ上にアーク痕が発生したときの電
圧波形を示す図。
【図8】モニタ電圧波形をマグネトロンの回転周期内の
1周期中の最大値と最小値との差を検出したときのアー
ク放電の波形を示す図。
【図9】マグネトロンの回転周期による揺らぎに乗って
いるアーク放電の波形図。
【図10】プローブによりRF回路から検出した高周波
電圧波形を示す図。
【符号の説明】
1…真空チャンバ、 2…下部電極、 3…半導体ウエハ、 7…マグネトロン、 10…マッチングボックス、 11…高周波電源、 12…プローブ、 14,30…コンピュータ、 15…フィルタ処理手段、 16…エッチング終点検出手段、 31:異常放電判定手段。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバの近傍でマグネトロンを回
    転させると共に前記真空チャンバ内に高周波電力を供給
    し、前記真空チャンバ内にプラズマを発生させて被処理
    体に対するプラズマ処理を行うプラズマ処理終点検出方
    法において、 前記真空チャンバに供給する高周波電力の電圧又は電流
    のいずれか一方又は両方を検出し、これらの検出信号か
    ら前記マグネトロンの回転周波数よりも低い周波数成分
    を通過させるフィルタ処理を行い、このフィルタ処理後
    の信号変化に基づいて前記被処理体に対するプラズマ処
    理の終点を検出することを特徴とするプラズマ処理終点
    検出方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ処理後の出力信号のうち前
    記フィルタの立ち上がりの所定区間の出力信号を、前記
    高周波電力の電圧又は電流の平均値を用いることを特徴
    とする請求項1記載のプラズマ処理終点検出方法。
  3. 【請求項3】 フィルタ処理後の出力信号をガウス分布
    による加重移動平均し、この値の1次微分値又は2次微
    分値を求めて予め設定された閾値と比較することにより
    プラズマ処理の終点を検出することを特徴とする請求項
    1記載のプラズマ処理終点検出方法。
  4. 【請求項4】 フィルタ処理後の出力信号から自己相関
    係数を逐次求め、これら自己相関係数と予め設定された
    閾値と比較することによりプラズマ処理の終点を検出す
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理終点検
    出方法。
  5. 【請求項5】 真空チャンバの近傍でマグネトロンを回
    転させると共に前記真空チャンバ内に高周波電力を供給
    し、前記真空チャンバ内にプラズマを発生させて被処理
    体に対するプラズマ処理を行うプラズマ処理終点検出装
    置において、 前記真空チャンバに供給する高周波電力の電圧又は電流
    のいずれか一方又は両方を検出する検出手段と、 この検出手段から出力される検出信号に対してフィルタ
    処理を行い、前記マグネトロンの回転周波数よりも低い
    周波数成分を通過させるフィルタ処理手段と、 このフィルタ処理手段によるフィルタ処理後の信号変化
    に基づいて前記被処理体に対するプラズマ処理の終点を
    検出するプラズマ終点検出手段と、を具備したことを特
    徴とするプラズマ処理終点検出装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ手段は、立ち上がりの所定
    区間のフィルタ出力信号を、前記高周波電力の電圧又は
    電流の平均値を用いる機能を有することを特徴とする請
    求項5記載のプラズマ処理終点検出装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ処理手段は、ローパスフィ
    ルタであることを特徴とする請求項5記載のプラズマ処
    理終点検出装置。
  8. 【請求項8】 前記プラズマ終点検出手段は、前記フィ
    ルタ処理後の出力信号からガウス分布による加重移動平
    均を求める加重移動平均部と、 この加重移動平均部により求められた値の1次微分値又
    は2次微分値を求めて予め設定された閾値と比較するこ
    とによりプラズマ処理の終点を検出する検出部と、 を有することを特徴とする請求項5記載のプラズマ処理
    終点検出装置。
  9. 【請求項9】 前記プラズマ終点検出手段は、前記フィ
    ルタ処理後の出力信号から自己相関係数を逐次求める自
    己相関係数部と、 この自己相関係数部により求められた各自己相関係数と
    予め設定された閾値と比較することによりプラズマ処理
    の終点を検出する検出部と、を有することを特徴とする
    請求項5記載のプラズマ処理終点検出装置。
  10. 【請求項10】 真空チャンバの近傍でマグネトロンを
    回転させると共に前記真空チャンバ内に高周波電力を供
    給し、前記真空チャンバ内にプラズマを発生させて被処
    理体に対するプラズマ処理を行うときの異常放電検出方
    法において、 前記真空チャンバに供給する高周波電力の電圧又は電流
    のいずれか一方又は両方を検出し、これらの検出信号に
    おいて前記マグネトロンの回転周期内の最大値と最小値
    との差に基づいて前記プラズマ内での異常放電を検出す
    ることを特徴とする異常放電検出方法。
  11. 【請求項11】 前記マグネトロンの回転周期内の最大
    値と最小値との差が予め設定されたスレッシュ値を超え
    た場合に異常放電として検出することを特徴とする請求
    項10記載の異常放電検出方法。
  12. 【請求項12】 真空チャンバの近傍でマグネトロンを
    回転させると共に前記真空チャンバ内に高周波電力を供
    給し、前記真空チャンバ内にプラズマを発生させて被処
    理体に対するプラズマ処理を行うときの異常放電検出装
    置において、 前記真空チャンバに供給する高周波電力の電圧又は電流
    のいずれか一方又は両方を検出する検出手段と、 この検出手段から出力される検出信号において前記マグ
    ネトロンの回転周期内の最大値と最小値との差に基づい
    て前記プラズマ内での異常放電を検出する異常放電判定
    手段と、 を具備したことを特徴とする異常放電検出装置。
  13. 【請求項13】 前記異常放電判定手段は、前記マグネ
    トロンの回転周期内の最大値と最小値との差が予め設定
    されたスレッシュ値を超えた場合に異常放電として検出
    する機能を有することを特徴とする請求項12記載の異
    常放電検出装置。
  14. 【請求項14】 基板に対して成膜を行う工程と、 この成膜により形成された膜上にレジストを塗布し、こ
    のレジストに対して露光、現像を行う工程と、 前記膜の形成された前記基板を真空チャンバ内に配置
    し、この真空チャンバの近傍でマグネトロンを回転させ
    ると共に前記真空チャンバ内に高周波電力を供給し、前
    記真空チャンバ内にプラズマを発生させて前記膜をエッ
    チングするもので、前記真空チャンバに供給する高周波
    電力の電圧又は電流のいずれか一方又は両方を検出し、
    これらの検出信号から前記マグネトロンの回転周波数よ
    りも低い周波数成分を通過させるフィルタ処理を行い、
    このフィルタ処理後の信号変化に基づいて前記膜に対す
    るエッチングの終点を検出する工程と、 このエツチングの後に、前記レジストをアッシングによ
    り除去する工程と、を有することを特徴とする半導体製
    造方法。
  15. 【請求項15】 基板に対して成膜を行う工程と、 この成膜により形成された膜上にレジスト塗布を塗布
    し、このレジストに対して露光、現像を行う工程と、 前記膜の形成された前記基板を真空チャンバ内に配置
    し、この真空チャンバの近傍でマグネトロンを回転させ
    ると共に前記真空チャンバ内に高周波電力を供給し、前
    記真空チャンバ内にプラズマを発生させて前記膜をエッ
    チングするもので、前記真空チャンバに供給する高周波
    電力の電圧又は電流のいずれか一方又は両方を検出し、
    これらの検出信号において前記マグネトロンの回転周期
    内の最大値と最小値との差に基づいて前記プラズマ内で
    の異常放電を検出する工程と、前記エツチングの後に、
    前記レジストをアッシングにより除去する工程と、を有
    することを特徴とする半導体製造方法。
  16. 【請求項16】 前記真空チャンバに供給する高周波電
    力の電圧又は電流のいずれか一方又は両方を検出し、こ
    れらの検出信号において前記マグネトロンの回転周期内
    の最大値と最小値との差に基づいて前記プラズマ内での
    異常放電を検出する工程を有することを特徴とする請求
    項14記載の半導体製造方法。
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