JPH11259460A - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JPH11259460A
JPH11259460A JP10058697A JP5869798A JPH11259460A JP H11259460 A JPH11259460 A JP H11259460A JP 10058697 A JP10058697 A JP 10058697A JP 5869798 A JP5869798 A JP 5869798A JP H11259460 A JPH11259460 A JP H11259460A
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JP10058697A
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English (en)
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Yasuko Saito
康子 齊藤
Kazuhiko Nishimura
一彦 西村
Yasuo Nagai
保夫 永井
Shigeru Yoshida
茂 吉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文書中の計算式を文書の移動と連動して自動
で移動させることができ、さらに文書中に挿入する計算
内容の登録や修正を容易で、文書中の計算式の計算を実
行するために必要な情報の再利用化に適した文書処理装
置を提供する。 【解決手段】 計算式および変数を含む文書中の本文4
と、構造化文書1中の任意の指定範囲を記憶するための
指定範囲管理領域2と、自動計算の実行に必要な情報を
記憶するための文書関連情報記憶領域3から構成される
構造化文書1と、構造化文書1内の指定範囲管理領域2
と文書関連情報記憶領域3から自動計算に必要な情報を
収集する計算式関連情報抽出装置7と、自動計算に必要
な計算式関連情報を構造化文書1内の指定範囲管理領域
2と文書関連情報記憶領域3に登録および修正する計算
式関連情報登録修正装置5と、構造化文書1に登録され
た計算式関連情報に基づいて自動計算を実行する計算装
置8とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機を用いて技
術文書等の文書の作成及び再利用を行う文書処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】文書中に数値や計算式を含むタイプの技
術文書等の文書の編集においては、文書編集と計算実行
を交えながら文書編集を進めて行くことになる。たとえ
ば、ユーザは計算実行のために文書編集作業を一旦中断
し、手計算、電卓、計算ソフト等により計算を実行し、
演算結果を文書中の目的位置に埋め込む、という一連の
作業を行う。このような異なる作業の混在は作業効率の
低下を招くことから、ユーザの手間を軽減するための様
々な支援方法が考えられてきた。
【0003】文書上に埋め込まれた演算の開始から終了
までの手順は以下の4つのフェーズに分解できる。
【0004】(1) 文書中から演算に必要な数値を取得す
るフェーズ (2) 演算の内容を決定するフェーズ (3) 演算を実行する、または他のツールと通信して演算
を実行させるフェーズ (4) 演算結果を文書中の目的の位置に出力するフェーズ ここで、文書中に埋め込まれた計算式の計算実行を支援
する従来の方式例を挙げてこれらを説明する。従来の方
式には以下のようなものがある。
【0005】たとえば、(3) のフェーズのみを支援する
方式として、ユーザにより文書中の数値が指定されたと
き、システムに用意された演算子一覧の中から該当する
演算子を選択し、この選択された演算子を用いて演算を
実行して演算結果を文書中に出力するというものがあ
る。
【0006】また、(3) (4) のフェーズを支援するタイ
プとして、上記の支援に加え、演算結果の文書上の出力
位置を推定し、その推定された位置に演算結果を出力す
る、というものがある。
【0007】さらに(2) (3) のフェーズを支援するタイ
プとして、ユーザに文書中の数式を指定させ、選択され
た範囲の文面の解析を行って演算内容を決定し、その演
算を実行するというものがある。
【0008】具体的には、特開平4−130571号公
報に開示された「数値演算方式」が(3) のフェーズを自
動化した公知例として挙げられる。本例は、文書上の値
と演算子がユーザにより選択されることで、その選択さ
れた値と演算子により演算を実行し、演算結果を文書中
の所定の位置に出力する機能を持つ。
【0009】また、特開平2−176858号公報に開
示された「数式入力編集方法及び装置」は(1) から(4)
の各フェーズを自動化したもので、文書上の文字コード
から数値を抽出して演算内容を決定し、これら数値と演
算内容から演算を実行して演算結果を出力する機能を有
する。
【0010】特開平2−59957号公報に開示された
「文書処理装置」も(1) から(4) の各フェーズを自動化
したもので、(1) (2) (4) の各フェーズを実行するため
に必要な各種のデータを文書とともに記憶し、記憶内容
を忠実に再現することで自動計算処理を実行するという
ものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−176858号公報に開示された「数式入力編集方
法及び装置」のような完全自動化方式の多くは、各フェ
ーズの精度に難があることされている。例えば、(3) の
演算実行フェーズは、既存の計算ツールの利用により高
精度が保証されるものの、(1) のフェーズでは数値の取
得の失敗、(2) のフェーズでは計算式の解析誤り、(4)
のフェーズでは演算結果の出力位置の誤りなどが発生し
やすく、このため信頼性の高い自動計算機能を実現する
ことは困難とされている。
【0012】また、特開平2−59957号公報に開示
された「文書処理装置」のように、自動計算に必要なデ
ータを文書に登録し記憶する方式では、データ登録の作
業が大変面倒であり、実用性に劣るという難点がある。
【0013】さらに、多くの手法は、文書中の限られた
範囲においてのみの自動計算をサポートしているにすぎ
ず、そのうえ、文書編集においては、一度設定した変数
や計算式の位置を文書の移動に伴って移動させることが
頻繁に発生するものの、そうした変数や計算式の位置の
移動はユーザの手作業によって行われることが普通であ
る。さらに、文書編集と自動計算の実行にはユーザによ
るモードの切り替えが必要である等の制限がある場合も
多い。これは、計算に必要な各種の情報のデータ構造や
記憶方法が原因であると考えられる。
【0014】本発明はこのような課題を解決するための
もので、その目的とするところは、文書中に存在する計
算式を文書の移動と連動して移動させることができ、文
書編集効率の改善化を図れる文書処理装置の提供を目的
とする。
【0015】また、本発明は、文書中に挿入する計算内
容の登録や修正が容易で、さらに文書中に挿入配置され
る計算式の計算を実行するために必要な情報の再利用化
に適した文書処理装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の文書作成装置は、請求項1に記載されるよ
うに、計算式および変数を含む文書中の本文と、前記文
書中の計算式の計算実行に必要な計算情報と、前記文書
中の計算式の位置に関する位置情報とを含む構造化文書
が格納された構造化文書記憶部と、前記構造化文書記憶
部内の前記構造化文書中の前記計算情報および前記位置
領域に情報に基づき、前記本文から計算式および変数を
抽出し、かつこれら計算式および変数により計算を実行
して計算結果を前記構造化文書に埋め込む計算手段とを
具備することを特徴とする。
【0017】また、本発明は、請求項2に記載されるよ
うに、請求項1記載の文書処理装置において、前記計算
式および変数を含む文書から、前記計算情報を抽出して
前記構造化文書記憶部に登録する計算情報抽出手段と、
前記計算式および変数を含む文書から、前記位置情報を
抽出して前記構造化文書記憶部に登録する位置情報抽出
手段とをさらに有することを特徴とする。
【0018】さらに、本発明は、請求項3に記載される
ように、請求項1記載の文書処理装置において、任意に
定義された計算情報を前記構造化文書記憶部に登録する
計算情報登録手段と、任意に定義された位置情報を前記
構造化文書記憶部に登録する位置情報登録手段とをさら
に有することを特徴とする。
【0019】さらに、本発明は、請求項4に記載される
ように、請求項1乃至3記載のいずれかの文書処理装置
において、前記構造化文書記憶部に記憶された前記計算
情報および位置情報を修正する修正手段をさらに有する
ことを特徴とする。
【0020】本発明によれば、構造化文書中の計算情報
および位置情報に基づき、本文から計算式および変数を
抽出し、かつこれら計算式および変数により計算を実行
して計算結果を構造化文書に埋め込む手段を設けたこと
によって、変数や計算式を文書中の任意の位置に配置で
き、自動計算に必要な情報を文書に登録した後であって
も変数や計算式を文書中の任意の場所に容易に移動でき
る。また、モード切り替えなどの一切の煩わしい作業が
不要になる、文書編集中での自動計算が可能になる、な
どの文書上での自動計算の制限がなくなり、操作性が大
幅に向上する。また、計算式および変数を含む文書から
計算情報を抽出して構造化文書記憶部に登録する計算情
報抽出手段と、計算式および変数を含む文書から位置情
報を抽出して構造化文書記憶部に登録する位置情報抽出
手段とを設けたことで、計算内容の登録が容易になり、
また解析結果の誤りを何度も修正する必要のない効率的
な自動計算が文書上で実行可能となる。
【0021】さらに、本発明によれば、構造化文書記憶
部に記憶された計算情報および位置情報を修正する修正
手段を設けたことによって、計算情報および位置情報の
修正が容易になり、類似文書の作成も大幅に効率化でき
るようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形
態について説明する。
【0023】図1は本発明の実施形態である文書編集支
援システムの全体構成を示す図である。同図において、
1は編集対象である構造化文書である。構造化文書1
は、実際に画面上に表示される本文4と、ユーザには直
接は見えない本文以外の情報の領域2, 3とに分けられ
る。領域2は構造化文書1中の任意の指定範囲を記憶す
るための指定範囲管理領域であり、領域3は自動計算の
実行に必要な情報を記憶するための文書関連情報記憶領
域である。
【0024】7は構造化文書1内の指定範囲管理領域2
と文書関連情報記憶領域3から自動計算に必要な情報を
収集するための計算式関連情報抽出装置7である。5は
計算式関連情報登録修正装置5であり、この計算式関連
情報登録修正装置5は自動計算に必要なデータ(以下
「計算式関連情報」と呼ぶ)を構造化文書1内の指定範
囲管理領域2と文書関連情報記憶領域3とに登録するた
めの、あるいは、以前登録した情報を修正するための装
置であり、以下の6つの装置に分かれる。
【0025】すなわち、計算式関連情報登録修正装置5
は、文書を解析し、文書中の変数に関する情報を自動抽
出するための変数情報自動抽出装置9と、文書を解析
し、文書中の計算式に関する情報を自動抽出するための
計算式情報自動抽出装置10と、文書本文4中の指定し
た範囲を変数として構造化文書1に登録するための変数
情報手動登録装置11と、文書本文4中の指定した範囲
を計算式として構造化文書1に登録するための計算式情
報手動登録装置12と、構造化文書1中に登録済みの計
算式関連情報を修正するための全登録情報修正装置13
と、ユーザが指定した変数や計算式の登録情報を修正す
る指定登録情報修正装置14とを備える。
【0026】上記のうち、登録情報修正装置13の詳細
な構成については図2で後述する。計算式関連情報記憶
装置6は、計算式関連情報登録修正装置5の登録情報を
記憶するデータベースやファイルなどの記憶媒体であ
り、構造化文書1への計算式関連情報の登録や修正の際
に過去の登録情報をユーザに提示するために使われる。
8は計算式関連情報登録修正装置5によって構造化文
書1に登録された計算式関連情報に基づいて自動計算を
実行する計算装置である。計算装置8では、変数値取得
装置16によって構造化文書1の本文4から取得された
各変数の現在値と、計算式関連情報抽出装置7によって
取得した文書の計算式に関する情報をもとに、演算実行
装置18によって演算が実行され、演算結果出力装置1
9によって、文書の本文4における各変数の値が書き変
えられる。
【0027】図2は図1のうちの登録情報修正装置13
の構成を示している。この登録情報修正装置13におい
ては、最初に、構造化文書1の現在の登録情報の取得と
修正用画面の表示が行われる。まず、図1の計算式関連
情報抽出装置7が構造化文書1上の各変数と計算式の登
録情報を収集する。次に、計算式配置装置1302が抽
出した各変数と計算式を表すアイコンを修正画面130
1上に配置し、計算式関係表示装置1303が変数と式
の参照関係を表すためのライン(リンク)を修正画面1
301上に配置する。その後、修正画面1303を起動
する。修正画面1301上では、現在の登録情報の確認
と修正を行うことができる。計算式修正装置1304
は、変数や計算式の登録内容を修正するための装置であ
り、計算式関係修正装置1305は、変数と計算式を結
ぶリンクを修正するための装置である。計算式及び関係
追加削除装置1306は変数や計算式やリンクを新たに
追加したり削除するための装置である。計算式範囲修正
装置1307は、文書の本文4での変数や計算式の出現
位置を修正するための装置である。
【0028】計算式修正装置1304、計算式関係修正
装置1305、計算式及び関係追加削除装置1306の
各装置は、ユーザが修正した内容に基づいて、メモリ上
の一時保存テーブルの内容を書き換える。計算式範囲修
正装置1307は、指定した変数または計算式の、構造
化文書1における指定範囲記憶エリア2の識別子と本文
範囲との対応を書き換える。
【0029】計算式修正装置1304と計算式及び関係
追加削除装置1306を用いて新規の変数や計算式の要
素を追加・修正する際には、計算式関連情報記憶装置6
から過去の計算式関連情報を引用し、選択肢として用い
ることができる。また、計算式修正装置1304と計算
式及び関係追加削除装置1306を通じて入力した内容
は、計算式関連情報記憶装置6上に存在しなければ、そ
ちら計算式関連情報記憶装置6にも追加登録される。
【0030】以上のようにして修正画面1301上で修
正内容を確定すると、修正内容登録装置1308は、一
時保存テーブル上の修正結果を構造化文書1内の指定範
囲管理領域2及び計算式及び文書関連情報記憶領域3へ
上書きする。
【0031】ここで、本実施形態のシステムが対象とす
る「計算」について図3と図4を用いて説明する。
【0032】図3は文章・数値・計算式を含む文書の一
部である。図3中には、Iac を求める式1813と、
変数KACの定義1814と、Iabmax を求める式18
15がある。Iac の計算によって求められた数値は
「2.5」(1817) であり、KACの値は「3.
0」(1818) である。さらに、IacとKACから算
出されたIabmax の演算結果は「7.5」(1820)
である。
【0033】以上を概念図で表したのが図4の1803
〜1807の部分である。1801や1802の各々の
長方形は特定の変数を表し、1803や1806の楕円
が計算式を表す。Iac 式(1803)は変数Ia (1
801)と変数b(1802)を参照しており、その計
算結果であるIac(1804)はIa などの通常の変数
と同様に他の式Iabmax の入力変数として扱われる。I
abmax 式(1806)は、先の計算結果Iac(180
4)ともう一つの変数KACから算出され、計算結果I
abmax も他の式(1810)の入力変数として使われ
る。
【0034】図3と図4のような文書上での計算式を扱
うには、以下の点を考慮に入れる必要がある。
【0035】・計算式(1816)と計算結果である数
値(1817)との間にはいろいろな文字列が挿入され
る可能性があるし、式と結果との場所が離れている可能
性も考えられる。
【0036】・式(1819)が参照する変数(181
8)は必ずしも式の直前に出現するとは限らない。
【0037】・ある式(1816)の計算結果(181
7)が、他の式(1819)の入力変数として使われる
可能性がある。
【0038】・これらの変数や計算式は、文書上でいっ
たん位置を確定した後も、後から任意の位置に移動され
る可能性がある。
【0039】このような計算を含む文書上で自動計算を
行うためには、 ・計算式と計算結果とは別の実体として扱い、それぞれ
関連を持たせつつ別の識別子を与えて管理する。
【0040】・計算結果は通常の変数と同一の構造で管
理する。
【0041】・文書上の計算式・計算結果・通常の変数
の出現位置を個々に全て記憶する。の要件が必要である
と考えられる。
【0042】本発明では、文書上に必要な情報を登録
し、登録情報を後から何度も利用することで、誤りのな
い正確な自動計算を実現することを目的とするものであ
り、さらに自動計算機能によって文書上での編集作業に
何ら制約を加えることなく、通常の文書と同等の自由な
文書編集を保証するものである。
【0043】実際に文書上に記憶する情報は、図5の表
で示すように ・各変数の変数名2601と、この変数の文書上での出
現範囲を特定するための識別子2602 ・各計算式の式名2603と、式の実際に解釈可能な形
式(解釈)2604と、参照する変数2605と、この
式の文書上での出現範囲を特定するための識別子260
6 ・各計算式の計算結果の名称2607と、この変数の文
書上での出現範囲を特定するための識別子2608であ
る。ここでは、変数の名前2601と計算結果の名前2
605を別々に管理し、文書中での範囲を特定するため
の識別子をそれぞれvar_(変数名)、ans_(計算結果
名)のように与えているが、この二つをまとめて管理
し、文書中の範囲を示す識別子を両方とも「var_(変数
名または計算結果名)」に統一してもよい。
【0044】以上より、本発明の編集対象を「構造化文
書」とする。構造化文書とは、上記の2601,260
3,2604,2605,2607のような情報を内部
に記憶する機構もしくは記憶領域を備え、さらに文書中
の任意の指定範囲を内部に記憶できるような機構もしく
は記憶領域を備えた文書である。SGML文書や、各種
ワードプロセッサの形式の文書がこの条件を満足する。
【0045】本発明の対象文書の一つであるSGML文
書について説明する。SGMLを用いることにより、
(1) 文書上の数式や変数を識別するためのタグをDTD
で定義することができ、(2) 文書中の変数や式に該当す
る範囲を開始タグと終了タグで囲むことによって全ての
変数や式の位置を記憶することができ、(3) 各タグに属
性を持たせて自動計算に必要な情報をタグの属性値とし
て格納することができる。図3と対応したSGMLの文
書例を図6に示す。この例ではname,vars,progなどの属
性を備えたexprタグや、var タグ、DTDが存在し、か
つ図6の文書がそのDTDに従うことを前提としてい
る。図3におけるIac式1813は図6中の下線250
1部分に相当する。
【0046】2501の各部分は ・<expr name="Iac",vars="Ia,b",prog="Ia*log(b)",no
tation="TeX"> が開始タグ、 ・I_a \times log(b) がタグに囲まれた本文の内容、 ・</expr> が終了タグ を表す。タグ名のexprタグが数式であることを示し、ex
prの属性であるname,vars,progがそれぞれ、式名、参照
変数、解釈を表す。したがってこの式の名前はIac 、
参照する変数はIa とbで、この式を数学的に解釈する
と「Ia*log(b) 」となることが分かる。(本発明とは直
接は関係ないが、開始タグ中の「notation="TeX"」は、
文書のビューアやエディタ上で数式を整形するための表
記としてTeXを用いるという宣言である。「I_a \tim
es log(b) 」をTeXで整形すると、「Ia ×log b 」
となる。数式を整形するための他の装置としては、他の
アプリケーションで整形した数式の実体参照や、ISO
TR9573−11の数式専用DTDを用いる等の方
法がある)。また、図6中の計算結果Iac を表す25
02では、タグ名のvar が変数であることを示し、name
が変数名を格納するための属性である。
【0047】次に、ワードプロセッサ形式の文書例を図
7に示す。この文書形式は、ユーザに見える文面(30
2)の他に、独自の情報を記憶できるエリア(303)
と、意の指定範囲を記憶し独自の識別名で管理するため
のエリア(303)を持つことを特徴としている。本発
明はこの二つのエリアを利用して自動計算の実行に不可
欠なデータを格納し、文書中の特定の範囲に自在にアク
セスして計算に必要な数値の取得と計算結果による数値
の更新を行うものである。これにより、自動計算におけ
る「データの取得」「演算内容の確定」「演算結果の出
力」のフェーズを自動化する。
【0048】図7では、301が編集中の文書ファイル
を表し、302が文面、303が計式関連情報を記憶す
るためのエリア、304が任意の指定範囲を記憶するた
めのエリアを表す。図5で表したデータ構造は303エ
リア内に格納し、var やexprなどの接頭子を付加するこ
とで式と変数を区別する。文面302におけるIac式3
05に関する記述は実線311で表され、計算式関連情
報エリア上では307、出現位置記憶エリア上では30
9で表される。307では、exprのキーワードによって
式として認識され、図6のSGML例同様name,vars,pr
ogで式の情報を表している。また、文面302におけ
る、Iac 式の演算結果Iac(306)に関する記述は
点線312で表され、計算式関連情報エリア上では30
8、出現位置記憶エリア上では310で表される。この
例では、計算結果と通常の変数はすべて接頭子をvar に
統一しているが、演算結果にはans などの別の接頭子を
与えてもよい。
【0049】次に、計算式関連情報記憶装置3の形式に
ついて説明する。計算式関連情報記憶装置3は、計算式
関連情報の登録の際に参考となる情報を格納しておくた
めの記憶媒体である。図8ではテキストファイル形式の
例を示すが、ファイルの代わりにDBを用いてもよい。
図8では、各変数に関する情報を2701の[vars]以下
で表し、式に関する情報を2702の[exprs] 以下で表
す。[vars]ではnameが変数の名称を表す。[exprs] で
は、それぞれの行におけるnameが計算式の名称を、vars
が参照変数を、progが式の解釈を表す。図3のIac 式
(1813)に相当する記述は[expr]以下の2703部
分であり、上述のSGML及びワードプロセッサの例同
様、式に関する情報がname,vars,progで表されている。
【0050】ここから、本発明の実装システム例の全体
構成を図9に示す。システムは、文書編集ツール201
への組込みプログラム(計算式関連情報登録修正部20
5及び計算式関連情報解釈部212) と、計算ツール2
02への組込みプログラム219の二つに分けられる。
【0051】計算式関連情報登録修正部205は、図1
の全体構成のうち、計算式関連情報登録修正装置5に相
当する。自動解析部207は、文書ファイル203か
ら、変数や式の関連情報(名称・参照変数・式の解釈と
文書中での出現位置)を抽出し、出現位置データ210
及び計算式関連情報211として文書ファイル203に
登録する。文書中の指定範囲を、手動登録部208を用
いて変数や計算式として登録することもできる。また、
修正部209により、構造化文書の登録情報を修正する
ことができる。自動解析部207、修正部209と手動
登録部208は、計算式関連情報DB206から過去の
登録情報を参照することができ、また、207−209
での入力内容は計算式関連情報DB206にも自動登録
される。
【0052】このようにして計算式関連情報を登録した
文書ファイル203上では、自動計算を何度でも実行で
きる。文書ファイル203から複製した文書上でも全く
同様に自動計算が実行でき、文書ファイルの複製と修正
を繰り返すことで、類似文書の作成も容易である。
【0053】自動計算の流れは大きく、(1) 文書中の数
値取得、 (2)演算内容を決定、 (3)演算実行、(4) 演算
結果の出力、の4つに分かれる。本発明では、文書ファ
イル203上に登録済みの計算式関連情報211に基づ
いて、データ解釈部212と計算ツール202内組み込
みプログラム219とが互いに通信を行い、演算を実行
する。以下、(1)〜(4)のフェーズの順に動作を説明す
る。
【0054】(1) 文書中の数値取得:関連情報取得部2
14は、文書ファイル203上の計算式関連情報211
の内容をすべて読み取る。次に、現在値取得部213
は、出現位置データ210をもとに文書ファイル203
の全ての変数の現在値を取得する。
【0055】(2) 演算内容を決定:同じく現在値取得部
213は、現在値取得部213で読み取った数値を、計
算式関連情報取得部214で読み取った各変数に代入
し、各変数と計算式に関するデータをすべて計算ツール
202上のデータ配置部216に渡す。
【0056】(3) 演算実行:データ配置部216は、受
け取った情報を計算ツールの形式に合わせて分解する
(ここでは、計算ツールのワークシート形式の各セルに
変数と計算式の名前や値を配置する)。その後、計算ツ
ールに演算開始を指示する。
【0057】(4) 演算結果の出力:ユーザは計算ツール
上で自由に数値を修正し、再計算を行わせることができ
る。ユーザが演算結果を確定すると、演算結果取得及び
通信実行部217は、全ての演算結果のデータを取得し
て文書編集ツールへ返す。文書編集ツール上の数値更新
部218は、受け取ったデータと出現位置データ210
とをもとに、文書上での検索と置換を行い、各変数の値
を最新のものに書きかえる。
【0058】以上で、自動計算のプロセスは終了する。
【0059】次に、画面イメージを用いて、本発明の関
連情報登録と自動計算実行のプロセスを説明する。以下
の実施形態では、詳細部分に関しては全てワードプロセ
ッサ文書の形式を例にとって説明するが、SGML文書
の形式でも同一の機能が実現できる。
【0060】まず、文書を自動計算の可能な形式にする
ため、必要な情報を自動または手動で文書ファイル20
3上に登録しなくてはならない。自動の場合、図9の自
動解析部207が変数の抽出を行う。自動解析部207
は文面を解析して本文中の変数と思われる候補を取得
し、変数名が得られればメモリ上の一時保存テーブルに
格納する。図10の例では、「KAC=3.0」(28
03)を変数の候補として抽出し、変数名をKACであ
ると推定して一時保存テーブル2806に格納する。K
ACの出現範囲を表すための識別子「var_KAC」を生
成し、文書中の「3.0」を「var_KAC」で指定範囲
記憶エリア2811上に仮登録する。以上の動作は、図
1の変数データ自動抽出装置10に相当する。
【0061】次に、変数同様に式の抽出を行う。文書中
の解析を行い、計算式及び計算結果に相当すると思われ
る候補を抽出する。整形された数式を文書中で表現する
方式としては、前述のTeX notation 手法や数式の図
の実体参照やオブジェクトの埋め込みなどが使われるの
で、文書の字面の解析だけではなくそれらの形式の調査
も行う。ここでは、図10の文面から「Iac=Ia ×lo
g b =2.5」2801を計算式の候補として抽出し
m」式名を「Iac」であると推定して一時保存テーブル
の「式の名前」欄2807に「Iac」を格納する。この
時点では「式の意味」2808と「参照変数」2809
はまだNULL値のままである。次に、計算式Iacの位
置2801を表すための識別子名「expr_ Iac」を生成
して出現範囲記憶エリア2811に仮登録する。最後
に、Iacの実際の計算結果である「7.5」(280
2)に「ans_Iac」という識別子名をつけ、出現範囲記
憶エリア2811に仮登録する。以上の動作は、図1の
式データ自動抽出装置11に相当する。
【0062】変数と式の抽出を終えると、各計算式の再
解析を行う。システムの動作を図12のフローチャート
で示す。まず、テーブルに格納した各々の式について、
構文解析可能な形式であれば解析を実行し(S20
3)、式の名前を再び抽出し、一時保存テーブルに28
07に格納した計算式名と違っていれば新しい名前で上
書きする(S2002)。次に、構文解析によって式の
解釈を抽出して「式の意味」欄2808に格納する(S
2003)。一例を挙げると、図10のIac 式280
1「Ia ×log b 」は「Ia*log(b)」と解析され、図1
1の2808欄に格納される。もしも解析に失敗した
ら、「式の意味」欄はNULL値のままである。解析を
終えたら、各々の式が参照する変数名の候補をすべて抽
出する(S2004)。Iac式の例では「Ia ,b 」が
参照変数として抽出され図11の2809欄に格納され
る。次に、抽出した各変数について(S2005〜S2
008)、一時保存テーブルの2806,2810欄に
格納された全変数と計算結果のリストを調べ、同一の変
数名が存在するかどうかを調べる(S2006)。もし
存在すれば式の「参照変数」欄(図11 2809)に
格納する(S2008)が、存在しなければ「参照変
数」欄2809には追加せず候補から削除する。以上の
動作は、図1の計算論理構築装置12に相当する。
【0063】以上で変数と式に関する情報の解析を終
え、解析内容は文書ファイル上の出現位置記憶エリアと
計算式関連情報記憶エリアに登録される。
【0064】次に、文書ファイルに登録された関連情報
を修正するための、登録情報修正装置13について説明
する。図2で修正登録装置の詳細な構成を示しており、
図9の実装システムでは修正部208に該当する。解析
修正装置の画面イメージを図13に、システムの動作を
表すフローチャートを図14から図17に示す。
【0065】計算式関連情報抽出手段7が抽出した文書
上の式関連情報(変数の名称と、計算式の名称・参照変
数・式の解釈)は、図11の形式でメモリ上の一時保存
テーブルに格納される。
【0066】はじめに、図13の修正登録画面1702
上に、各変数の名称と対応するアイコンとを配置する
(図14−S2102)。例えば、図11の変数KAC
2806は、図13の画面上では1714のように配置
される。次に、各式の名称と式の解釈と対応するアイコ
ンも配置する(S2102)。図11のテーブルのIac
の式名2807と解釈2808は、画面1702上に1
704の楕円の形で配置されている。次に、テーブル上
の各式の「参照変数」をもとに、式と参照する変数とを
結ぶリンクを用意して画面1702上に配置する(21
03)。例えば、図11の2809より、式Iacの参照
変数は「Ia 」と「b」であることが分かるので、Iac
とIa 、Iacとb を結ぶラインを修正登録画面1702
上に配置する。IacとIa を結ぶラインは画面1702
上の1705の直線である。
【0067】次に画面を見やすくするために各変数と式
とラインの画面上での座標を適当に移動し(210
4)、修正登録画面1702を表示する(S210
5)。 画面1702上ではユーザは以下の編集作業を
行うことができる。
【0068】(1) 画面上のあるアイコンを選択した場合 選択した変数または計算式のアイコンの色を変えたり太
字表示するなどして強調表示を行い(S2106)、元
の文書上の出現位置を選択した状態で表示する(S21
07)。例えば、図13の画面1702上で式1704
を選択すると、楕円1704は太線で強調表示され、元
の文書1701で式Iacに該当する部分が反転表示され
る。
【0069】そのままシステムはユーザの次の動作待ち
となる(S2108)。
【0070】(1-1) S2108の状態で、画面上で「内
容修正」を指定した場合 過去の変数や計算式に関する登録情報を計算式関連情報
ファイルから引用し(S2109)、新たに修正画面を
表示する(S2110)。ユーザはこの画面上で変数や
式の名前・式の意味適情報を修正することができる。修
正内容を確定すると、一時保存テーブル上の該当する情
報を修正し、修正画面を閉じる(S2111)。ユーザ
の修正内容が計算式関連情報ファイルに存在しなければ
自動で追加する(S2112)。例を挙げると、図13
のIac式1704を選択した状態で、「内容修正」ボタ
ン1706を押下すると計算式用の修正画面1710が
現れる。画面上の式名入力欄1711には式関連情報D
B206から取得した過去に登録済みの式名が一覧表示
され、式の解釈入力欄1712上には同じく式関連情報
DB206から取得した過去の式の解釈の一覧が選択肢
として現れる。ユーザはこの中から選択したり似た内容
の選択肢を手直しすることで修正を行う。OKボタンを
押して画面1710を閉じると、図11の一時保存テー
ブル上の該当する情報が修正される。
【0071】(1-2) 元の文書上の別の範囲を選択して
「範囲修正」を指定した場合 変数や式の文書上の指定範囲記憶エリア(図10 28
11) 上に仮登録された範囲を新たに登録し直す。一例
として、図13のIac式1704が選択された状態で、
元の文書1701上で別の範囲を選択して「範囲修正」
ボタン1707を押下すると、指定した範囲と、図10
の2811の出現範囲記憶エリアに登録された全ての識
別子の対応範囲とを照合することで他の変数や式の範囲
と重複していないかどうかを調べる(S2113)。重
複していなければ、指定範囲記憶エリア(図10−28
11) の該当する識別子「expr_Iac」の対応範囲を修正
する(S2114)。
【0072】(1-3) 「削除」を指定した場合 画面上の該当するアイコンとライン、一時保存テーブル
上の該当する内容、文書中の出現範囲を指定する識別子
を全て削除する(S2115)。一例として、図13上
のIac式1704が選択されている状態で「削除」ボタ
ン1708を押下すると、図11の一時保存テーブル上
に2807〜2809に格納されている式Iacの情報と
参照変数を示すライン(1705等)が削除され、28
10に格納された演算結果Iacの情報も削除され、図1
0文書中の2811上で出現範囲を示す識別子expr_Ia
c,ans_Iacが削除される。さらに、2809よりIabmax
がIacを参照変数としていることが分かったため、Ia
bmax とIacを結ぶラインも削除される。
【0073】(2) 動作待ちの状態S2107で画面上の
ライン(図13の1705など)を選択した場合 選択したラインの色を変えたり太字表示するなどして強
調表示を行い(S2116)、そのままユーザの次の動
作待ちとなる(S2117)。
【0074】(2-1) ユーザが「内容修正」を指定した場
合(図13の1706ボタンを押下) ラインの修正モ
ードに切り替え、ユーザの指示通りにラインを移動する
(S2118)。ただし、同一の参照関係を2 本以上の
ラインで表現できないなどの制限があるので、移動先は
制限されている。移動先が確定したら、座標をもとにし
てラインの入出力に相当する式と変数を割り出し、一時
保存テーブル上の該当する式の「参照変数」2809の
うち、該当する変数名を更新する(S2119)。 (2
-2) 「削除」を指定した場合(図13の1708ボタン
を押下) 一時保存テーブル上の該当する式の「参照変数」280
9のうち、該当する変数名を削除する(S2120)。
【0075】(3) 「新規追加」を選択した場合(図13
のボタン1709を押下) まず、追加するのが変数、式、ラインのいずれであるか
を選択させる(S2121)。
【0076】(3-1) ユーザが変数を選択した場合 図13の206の計算式関連情報ファイルから選択した
変数に関する過去の登録情報を取得し(S2122)、
新規入力画面を表示する(S2123)。ユーザは画面
上で変数名を入力するとともに、元の文書上の正しい範
囲を選択する。ユーザの入力内容が確定したら、まず選
択範囲が他の変数や式の指定範囲と重なった不当な範囲
でないかどうかを調べ(S2125)、問題がなければ
指定した範囲を文書中の指定範囲記憶エリア(図10−
2811)に格納し(S2128)、一時保存テーブル
上の2806に新たな領域を追加してユーザの入力内容
を全て格納する(S2127)。
【0077】さらにユーザの入力内容が計算式関連情報
ファイルに存在しなければ、ファイルに自動で追加する
(S2128)。
【0078】(3-2) ユーザが式を選択した場合 図13の206の計算式関連情報ファイルから選択した
は計算式に関する過去の登録情報を取得し(S212
2)、新規入力画面を表示する(S2123)。この画
面は図13の1710と同一の画面である。ユーザは画
面上で必要事項を入力するとともに、元の文書上の正し
い範囲を選択する。ユーザの入力内容が確定したら、ま
ず選択範囲が他の変数や式の指定範囲と重なった不当な
範囲でないかどうかを調べ(S2125)、問題がなけ
れば指定した範囲を文書中の指定範囲記憶エリア(図1
0−2811)に格納し(S2128)、一時保存テー
ブル上の2807〜2809に新たな領域を追加してユ
ーザの入力内容を全て格納する(S2127)。式につ
いては演算結果も追加する必要があるので、S2124
〜S2129の動作を演算結果についても同様に繰り返
す。さらにユーザの入力内容が計算式関連情報ファイル
に存在しなければ、ファイルに自動で追加する(S21
28)。
【0079】(3-3) ユーザがラインを選択した場合 図13の1702画面上の隅に新たなラインを出現させ
る。その後、ユーザはラインの修正作業を行うことでこ
のラインに関する情報を追加する。
【0080】(4) 画面上で入力内容を確定した場合 図13の画面1702で全ての修正作業を終えてOKボ
タンを押下すると、図11に示される一時保存テーブル
上の全ての情報が、図9の文書上に示す計算式関連情報
記憶エリア210上に正式に登録される(S213
1)。
【0081】以上、計算式関連情報の自動登録機能につ
いて説明した。ここからは手動登録の操作について説明
する。
【0082】手動登録作業では、変数の名前と出現位
置、計算式の名前と出現位置と解釈と参照変数をユーザ
が入力する。手動登録は、登録情報が少ない場合には確
実で便利な手段である。
【0083】図18で、文書203上の範囲1902を
「Is 」と言う名前で手動登録する例を示す。まず初め
に、文書上の範囲1902を選択した後、変数登録画面
1903を起動する。画面上の変数名入力欄1905に
は、式関連情報DB206から取得した過去に登録済み
の変数名の一覧が選択肢として現れる。選択肢に変数名
「Is 」があれば選択し、なければ新たに入力する。O
Kボタンを押すと、指定範囲1907は「var_Is」とい
う識別名で出現位置情報210に登録され、識別名が出
現位置情報210に登録され、変数名Is が計算式関連
情報211上に「var name="Is" 」と登録される。最後
に、式関連情報DB206に「var name="Is" 」が存在
しなければ、自動で追加する。
【0084】以上の登録作業を図19のフローチャート
で説明する。ユーザが変数の位置を選択するとまず選択
範囲を取得し(S0501)、別の変数・計算式・計算
結果の出現範囲と重ならないかどうかのチェックを行い
(S0502)、問題があれば動作を中断し、なければ
次へ進む。現在の文書に登録済みの変数名・計算結果名
をすべて取得する(S0503)。これは、一つの文書
への同一名の二重登録を避けるチェック作業を後に行う
ためである。次に、計算式関連情報ファイル上に登録さ
れた変数名・計算結果名を全てピックアップし(S05
04)、図10の1903で示すような変数登録用の画
面を表示する(S0505) 。画面上にはS0504で
取得した変数名・計算結果名を一覧表示する。ユーザが
希望の変数名を選択するか新規入力してOKボタンを押す
と、変数名を取得し(S0506)、S0503で取得
した文書内の変数名・計算結果名と照合し、過去に同じ
名前が登録されていないかどうかのチェックを行う(S
0507)。問題がなければ、登録画面を閉じ、現在選
択されている範囲を出現範囲記憶エリアに登録し(S0
508)、変数名も計算式関連情報記憶エリア上に登録
する(S0509)。次に、入力した変数名が計算式関
連情報ファイルに登録済みかどうかを調べ(S051
0)、登録されていなければ新規変数名として計算式関
連情報ファイルにも登録を行う(S0511)。
【0085】計算式の手動登録作業のイメージを図20
に示す。文書ファイル203上でIabmax 式の範囲20
05を選択し、計算式登録画面2008を起動する。画
面上の式名入力欄2009と式の解釈入力欄2012に
は、式関連情報DB206より過去に登録済みの計算式
名と式の解釈が取得され、選択肢として提示される。ま
た、元の文書203の計算式関連情報211から、現在
編集中の文書で登録済みの変数名と計算結果名を収集
し、画面上の参照変数選択欄2010欄上に一覧表示す
る。
【0086】ユーザは画面2008上で、計算式名及び
計算結果名となる「Iabmax 」を2009に入力する。
次に、2010の変数名一覧表示の中から、Iabmax が
参照する変数「Iac」「KAC」を選択して2011欄
に移動し、最後に式の解釈「Iac*KAC」を2012
に入力する。
【0087】ここでOKボタンを押すと、2009の
「Iabmax 」から、Iabmax 式の出現範囲を示す識別子
名「expr_Iabmax 」を生成し、文書203−2の出現位
置情報210に登録する。次に、文書上の計算式の次に
計算結果となる文字列「=0」(2013)を挿入し、
その範囲の識別子「ans_Iabmax」を出現位置情報210
に登録する。最後に、画面上で入力したIac式の式名と
参照変数と計算式の意味を、計算式関連情報211上に
「expr name="Iabmax", vars=Iac, KAC", prog="Iac*KA
C"」として登録する。
【0088】以上の動作を図21のフローチャートで説
明する。ユーザが計算式の位置を選択すると、まず選択
範囲を調べ(S0601)、別の変数または計算式の範
囲と重ならないかチェックを行い(S0602)、問題
なければ次に進む。現在の文書から登録済みの変数名と
計算式名をすべて取得する(S0603)。これは、参
照変数をリストアップするためと、同じ名前の二重登録
を避けるチェック作業に使うためである。次に、計算式
関連情報ファイル上に登録された過去の計算式に関する
情報を全て収集し(S0604)、変数登録画面を表示
する(S0605)。
【0089】ユーザが必要事項を画面に入力してOKボ
タンを押すと、まずユーザの入力した名称と参照変数一
覧と計算解釈を取得し(S0606)、S0603にお
いて取得した文書中の変数名及び式名の一覧と照合し、
同じ名前が既に登録されていないかどうかのチェックを
行う(S0607)。問題がなければ登録画面を閉じ、
登録を行う。まず、画面上で入力した名称「Iac」か
ら、計算式の範囲を指定する識別子名「expr_Iac」を生
成して出現範囲記憶エリアに識別子名を登録する(S0
608)。次に、計算結果に相当する文字列「=0」を
元の文書中に挿入して、その範囲を指定する識別子名
「ans_Iac 」も生成して出現範囲記憶エリアに登録する
(S6069)。次に、文書上の計算式関連情報211
にユーザの入力した式名、参照変数、式の解釈と計算結
果名とを登録する(S0610)。入力した名称が計算
式関連情報ファイルに登録済みかどうかを調べ(S06
11)、登録されていなければ自動で追加する(S06
12)。
【0090】以上の計算式関連情報の登録作業を終えた
文書は、本発明の計算装置8を何度でも実行することが
出来る。このような文書は後から登録情報を修正でき、
また複製した文書上でも同様に自動計算を実行できる。
【0091】自動計算機能の処理のイメージを図22及
び図23に示す。図の中で()内に示される名称と番号
は、それぞれの部分と図9のシステム構成との対応を示
している。例えば、図22中の2102「文書内の計算
式関連情報を取得」は、図9のシステム構成中の計算式
関連情報取得部214と対応する。文書ファイル210
1上で自動計算の実行を指定すると、以下が順に行われ
る。
【0092】・全ての変数と計算式をリストアップする
(2102)。
【0093】・各変数の文書中での現在値を取得する
(2103)。
【0094】・変数と計算式の参照関係を整理し、各変
数の現在値との対応づけを行い、計算機能を起動して必
要なデータを渡す(2104)。
【0095】・2104から受け取った通信メッセージ
をもとにデータを配置して自動計算を実行する。
【0096】本実施形態では計算ツールとして外部のツ
ールを用いており、計算終了時の処理を起動するための
ボタン(2106,2201)を計算ツール上に起動時
に配置する(2105)。ユーザは起動した計算ツール
上で、自由に数値の修正ができ、何度でも計算の再実行
が可能である。ツール上で一つの数値を修正すると、計
算ツールは各変数と計算式の参照関係を解釈し、関連す
る全ての数値を瞬時に再計算し、修正する。
【0097】次に、ユーザが演算結果を確定した後の支
援システムの動作イメージを図23に示す。ユーザが計
算結果を確定して実行の終了を指示(2201)する
と、以下の動作を行う。
【0098】・計算ツール上のデータを全て取得して通
信メッセージを作成する(2202)。
【0099】・計算ツールからのメッセージを解釈して
変数名と数値との対応関係を復元する(2203)。
【0100】・各変数の文書上の範囲を検索し、各数値
を更新し(2204)、計算ツールを閉じる。
【0101】以上図22、図23の動作を表すフローチ
ャートを図24に示す。ユーザが自動計算の実行を指示
すると、全ての変数と計算式をリストアップし、文書上
の出現範囲の識別子を復元する(S0701)。復元し
た識別子名を基に各変数の現在値を取得する(S070
2)。次に、変数と計算式の参照関係を整理し、各変数
と現在値との対応づけを行って通信メッセージを作成し
(S0703)、外部の計算ツールを起動してメッセー
ジを渡す(S0704)。
【0102】すると、計算ツールに組み込んだプログラ
ムが受け取ったメッセージを解釈してツール上へのデー
タの配置と計算式の埋め込みを行い、自動計算を実行さ
せる(S0705)。
【0103】ユーザから計算終了の指示を受けとると、
今度は計算ツール上で通信メッセージを作成して全デー
タを文書編集ツール側に戻す。文書編集ツール側では受
け取った通信メッセージを解釈して変数名と数値とを取
り出して対応づけ(S0708)、さらに文書上の各変
数の範囲を指定する識別子名を復元する(S070
9)。復元した識別子名をもとに文書上の各変数を検索
して更新し(S0710)、最後に計算ツールを閉じる
(S0711)。
【0104】以上で、自動計算機能の一連の動作は終了
する。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
構造化文書中の計算情報および位置情報に基づき、本文
から計算式および変数を抽出し、かつこれら計算式およ
び変数により計算を実行して計算結果を構造化文書に埋
め込む手段を設けたことによって、変数や計算式を文書
中の任意の位置に配置でき、自動計算に必要な情報を文
書に登録した後であっても変数や計算式を文書中の任意
の場所に容易に移動できる。また、モード切り替えなど
の一切の煩わしい作業が不要になる、文書編集中での自
動計算が可能になる、などの文書上での自動計算の制限
がなくなり、操作性が大幅に向上する。
【0106】また、計算式および変数を含む文書から計
算情報を抽出して構造化文書記憶部に登録する計算情報
抽出手段と、計算式および変数を含む文書から位置情報
を抽出して構造化文書記憶部に登録する位置情報抽出手
段とを設けたことで、計算内容の登録が容易になり、ま
た解析結果の誤りを何度も修正する必要のない効率的な
自動計算が文書上で実行可能となる。
【0107】さらに、本発明によれば、構造化文書記憶
部に記憶された計算情報および位置情報を修正する修正
手段を設けたことによって、計算情報および位置情報の
修正が容易になり、類似文書の作成も大幅に効率化でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書編集支援システムの全体構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の自動解析内容修正装置の詳細を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の文書編集支援システムの扱う計算のイ
メージを示す図である。
【図4】図3に示した文書上の計算の参照関係のイメー
ジ図である。
【図5】計算実行に必要な変数と式に関するデータの内
部構造を示す図である。
【図6】SGML文書内に格納した計算式関連情報のイ
メージ図である。
【図7】ワードプロセッサ形式の文書内に格納した計算
式関連情報のイメージ図である。
【図8】計算式関連情報記憶装置の一例である計算式関
連情報ファイルのイメージ図である。
【図9】本発明の文書編集支援システムの実施形態であ
るシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図10】自動解析部の前半の動作を表すイメージ図で
ある。
【図11】自動解析部の後半の動作を表すイメージ図で
ある。
【図12】計算論理構築装置の動作を表すフローチャー
トである。
【図13】自動解析内容修正登録画面のイメージ図であ
る。
【図14】自動解析内容修正登録装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図15】自動解析内容修正登録装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図16】自動解析内容修正登録装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図17】自動解析内容修正登録装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図18】変数の手動登録作業のイメージ図である。
【図19】変数の手動登録部の動作を示すフローチャー
トである。
【図20】計算式の手動登録作業のイメージ図である。
【図21】計算式の手動登録部の動作を表すフローチャ
ートである。
【図22】自動計算部の前半の動作を表すイメージ図で
ある。
【図23】自動計算部の後半の動作を表すイメージ図で
ある。
【図24】自動計算部の動作を表すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1……構造化文書 2……指定範囲管理領域 3……文書関連情報記憶領域 4……本文 5……計算式関連情報登録修正装置 6……計算式関連情報記憶装置 7……計算式関連情報抽出装置 8……計算装置 9……変数情報自動抽出装置 10……計算式情報自動抽出装置 11……変数情報手動登録装置 12……計算式情報手動登録装置 13……全登録情報修正装置 14……指定登録情報修正装置 16……変数値取得装置 18……演算実行装置 19……演算結果出力装置 1301……修正画面 1302……計算式配置装置 1303……計算式関係表示装置 1304……計算式修正装置 1305……計算式関係修正装置 1306……計算式及び関係追加削除装置 1307……計算式範囲修正装置 1308……修正内容登録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 茂 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算式および変数を含む文書中の本文
    と、前記文書中の計算式の計算実行に必要な計算情報
    と、前記文書中の計算式の位置に関する位置情報とを含
    む構造化文書が格納された構造化文書記憶部と、 前記構造化文書記憶部内の前記構造化文書中の前記計算
    情報および前記位置領域に情報に基づき、前記本文から
    計算式および変数を抽出し、かつこれら計算式および変
    数により計算を実行して計算結果を前記構造化文書に埋
    め込む計算手段とを具備することを特徴とする文書処理
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の文書処理装置において、 前記計算式および変数を含む文書から、前記計算情報を
    抽出して前記構造化文書記憶部に登録する計算情報抽出
    手段と、 前記計算式および変数を含む文書から、前記位置情報を
    抽出して前記構造化文書記憶部に登録する位置情報抽出
    手段とをさらに有することを特徴とする文書処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の文書処理装置において、 任意に定義された計算情報を前記構造化文書記憶部に登
    録する計算情報登録手段と、 任意に定義された位置情報を前記構造化文書記憶部に登
    録する位置情報登録手段とをさらに有することを特徴と
    する文書処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のいずれかの文書処
    理装置において、 前記構造化文書記憶部に記憶された前記計算情報および
    位置情報を修正する修正手段をさらに有することを特徴
    とする文書処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3記載のいずれかの文書処
    理装置において、 前記構造化文書中の前記位置情報が識別子により管理さ
    れていることを特徴とする文書処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3記載のいずれかの文書処
    理装置において、 前記構造化文書記憶部から前記計算情報および前記位置
    情報を抽出して再利用するために記録する手段を有する
    ことを特徴とする文書処理装置。
JP10058697A 1998-03-10 1998-03-10 文書処理装置 Withdrawn JPH11259460A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005098658A1 (ja) * 2004-04-08 2005-10-20 Justsystems Corporation 文書処理装置及び文書処理方法
WO2005098664A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-20 Justsystems Corporation Processing documents in multiple markup representations

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