JPH11252628A - 移動基地局の移動速度検出方法及び移動体通信方法 - Google Patents

移動基地局の移動速度検出方法及び移動体通信方法

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JPH11252628A
JPH11252628A JP10053342A JP5334298A JPH11252628A JP H11252628 A JPH11252628 A JP H11252628A JP 10053342 A JP10053342 A JP 10053342A JP 5334298 A JP5334298 A JP 5334298A JP H11252628 A JPH11252628 A JP H11252628A
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mobile
mobile base
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JP10053342A
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Inventor
Akiyoshi Kawahashi
明世志 川橋
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TSUSHIN HOSO KIKO
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
TSUSHIN HOSO KIKO
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体通信システムにおいて、移動基地局の
平均移動速度の検出を簡単かつ確実に行う。 【解決手段】 移動基地局2は、固定基地局1A,1B
の放射する送信信号を受信し、信号強度測定部11でそ
の送信信号の強度を測定し、データサンプル部12によ
ってその信号強度を時系列毎に集計する。移動基地局2
の位置推定部13では、前記信号強度から該移動基地局
2の位置を推定し、移動速度検出部14により、移動距
離に対する所要時間より該移動基地局2の平均移動速度
を求め、該移動基地局2が高速移動かあるいは低速移動
かの検出を簡単に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車電話、携帯
電話等の移動体通信システムにおいて、自動車電話、携
帯電話等の移動基地局の移動状態を検出し、この検出結
果を用いて周波数帯域を有効利用する移動基地局の移動
速度検出方法と、これを用いた移動体通信方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献:桑原守二監修「自動車電話」(昭60−2−2)
電子情報通信学会、P.23−25 何時でも、何処でも、誰とでも通信することを可能とす
る移動体通信システムは、通信の究極的な形態の1つで
あり、近年の自動車電話や携帯電話等に代表されるよう
に、急速に普及しつつある。ところが、普及の増加に伴
い、その周波数帯域の不足が懸念されている。自動車電
話や携帯電話等では、自動車電話や携帯電話等の各端末
(即ち、移動基地局)をマクロセル単位で収容するマク
ロセルラー方式が採用されている。マクロセルラー方式
では、移動基地局に通信サービスを提供する1つの固定
基地局のサービスエリアが数キロメートルと広いため、
移動する移動基地局に対するセルの切替えが十分に可能
である。一方、簡易型携帯電話(PHS)等に代表され
るマイクロセルを用いたマイクロセルラー方式では、1
つの固定基地局のサービスエリアが数百メートルと狭
い。このため、周波数の有効利用は可能になるが、移動
する移動基地局に対するセルの切替え成功率が、マクロ
セルラー方式に比べて劣る。従って、周波数有効利用と
セルの切替え成功率の両方を確保するためには、マクロ
セルとマイクロセルを重畳した階層型セルの構成が必要
になると共に、移動基地局の移動状態により、マクロセ
ルとマイクロセルを適宜切替える必要がある。
【0003】前記文献には、回線設計上の基本であるサ
ービスエリア周辺における受信レベルや同一チャネル干
渉妨害波の受信レベル等を計算するためには伝搬距離特
性を把握することが必要不可欠であると記載されてい
る。この文献によれば、伝搬距離特性として、電界強度
と、移動基地局(端末)・固定基地局間の距離との関係
は、距離が20Kmまでは電界強度が距離のログ(Log
)スケールに比例し、距離が20Km以上では距離の
リニア(Linear)スケールに比例することが記載されて
いる。よって、移動基地局の移動を判別する手段とし
て、ある時刻tにおける電界強度と、ある時刻t+Tに
おける電界強度とから、時刻tとt+Tにおける移動基
地局・固定基地局間の距離d1とd2をそれぞれ割出す
ことが可能である。このため、移動基地局の速度Vが次
式(1)で求めれることから、移動基地局の移動検出を
することが出来る。 V=abs(d1−d2)/T ・・・(1) 但し、absは絶対値演算
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移動体通信システムにおける移動基地局の移動速度検出
方法と、これを用いた移動体通信方法では、次のような
課題があった。前記文献の方法において、移動基地局が
固定基地局を中心として、円の円周方向に移動したとき
等では、該移動基地局が移動しているにも関わらず、電
界強度が時間Tの間であまり変化しない。さらに、移動
基地局と固定基地局の距離が遠い場合、電界強度が時間
Tの間であまり変化しない。このように電界強度が時間
Tの間であまり変化しないと、移動基地局の平均移動速
度の検出が困難になるという問題が生じる。本発明は、
前記従来技術が持っていた課題を解決し、簡単に平均移
動速度の検出が行える移動基地局の移動速度検出方法
と、これを用いた移動体通信方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの請求項1に係る発明では、送受信機
能を有する複数の固定基地局と、送受信機能を有する移
動可能な移動基地局との間で、通信を行う移動体通信シ
ステムにおいて、前記移動基地局又は前記固定基地局
で、次のような処理を行うようにしている。即ち、前記
移動基地局又は前記固定基地局では、前記複数の固定基
地局又は前記移動基地局から放射される送信信号を受信
し、該受信した送信信号の強度を測定して信号強度測定
データを求める信号強度測定処理と、前記信号強度測定
データを時系列毎に集計してサンプルデータを求めるデ
ータサンプル処理と、前記サンプルデータを用い、前記
移動基地局又は固定基地局における電界強度から該移動
基地局の位置を推定して位置推定データを求める位置推
定処理と、移動速度検出処理とを行う。前記移動速度検
出処理では、前記位置推定データを用い、前記移動基地
局の移動距離に対する所要時間より該移動基地局の平均
移動速度Vを求め、該平均移動速度Vと閾値Vthとを比
較してV≧Vthならば該移動基地局が高速移動状態、V
<Vthならば該移動基地局が低速移動状態であると検出
し、この検出結果の移動速度検出データを求める処理を
行う。
【0006】請求項2に係る発明では、請求項1の移動
基地局の移動速度検出方法において、前記移動基地局
は、前記複数の固定基地局から放射される送信信号を受
信して前記信号強度測定処理及び前記データサンプル処
理を行った後、該移動基地局における電界強度から前記
位置推定処理及び前記移動速度検出処理を行うようにし
ている。このような構成の請求項1及び2に係る発明で
は、例えば、次のような作用が行われる。陸上移動通信
等の移動体通信システムにおいて、移動基地局と固定基
地局との距離に対する電波の伝搬特性は、例えば前記文
献に記載されている。この文献によれば、2局間の距離
に対する電波の伝搬特性は、瞬時値・短区間中央値共
に、場所により異なる。又、長区間中央値も測定する地
形・地物等の条件により異なり、前記文献によれば、移
動基地局と固定基地局との距離が同一付近であっても、
電界強度は20dB程の幅を持った値が得られる。
【0007】そこで、請求項1及び2に係る発明では、
予め移動基地局において、複数の固定基地局(例えば、
マイクロセル及びマクロセル固定基地局等)からの位置
情報に対応する電界情報を取得しておき、このデータを
基に速度検出を行う移動基地局の電界情報と比較し、適
合する場所を推定する。この推定結果から、ある移動距
離に対する所要時間から平均移動速度を検出することに
より、移動基地局が高速移動であるかあるいは低速移動
であるかを、この値を閾値にして区別している。このよ
うに、請求項1及び2に係る発明では、複数の固定基地
局からの送信信号の強度が移動基地局にて測定され、該
移動基地局において、各固定基地局からの受信電界強度
より該移動基地局の位置が推定される。このとき、位置
の移動遷移に対する所要時間より移動基地局の平均移動
速度の状態が検出されるので、該移動基地局と複数の固
定基地局との間の距離が同一で電界強度がほとんど変化
しないときでも、簡単に平均移動速度が検出される。
【0008】請求項3に係る発明では、請求項1の移動
基地局の移動速度検出方法において、前記移動基地局
は、前記複数の固定基地局から放射される送信信号を受
信して前記信号強度測定処理及び前記データサンプル処
理を行い、該データサンプル処理で求めた前記サンプル
データを前記固定基地局へ転送し、前記固定基地局は、
該固定基地局における電界強度から前記位置推定処理及
び前記移動速度検出処理を行うようにしている。このよ
うな構成を採用したことにより、移動基地局において信
号強度測定処理及びデータサンプル処理が行われ、固定
基地局において位置推定処理及び移動速度検出処理が行
われる。これにより、移動基地局の処理の負担が軽減さ
れる。
【0009】請求項4に係る発明では、請求項1の移動
基地局の移動速度検出方法において、前記複数の固定基
地局は、前記移動基地局から放射される送信信号を受信
し、前記信号強度測定処理を行って前記信号強度測定デ
ータをそれぞれ求め、該複数の信号強度測定データを該
複数の固定基地局のうちの1つの固定基地局にまとめ、
前記1つの固定基地局は、前記データサンプル処理を行
った後、該固定基地局における電界強度から前記位置推
定処理及び前記移動速度検出処理を行うようにしてい
る。このような構成を採用したことにより、移動基地局
の送信信号の強度が複数の固定基地局にて測定され、こ
れらの各固定基地局において、移動基地局からの受信電
界強度より該移動基地局の位置が推定される。このと
き、請求項1に係る発明と同様に、位置の移動遷移に対
する所要時間より移動基地局の平均移動速度の状態が検
出されるので、該移動基地局と複数の固定基地局との間
の距離が同一で電界強度がほとんど変化しないときで
も、簡単に平均移動速度が検出される。このように、請
求項4に係る発明では、移動基地局からの電波を複数の
固定基地局にて同時に測定することが可能となるので、
測定データ量が請求項1の方法に比べて同一時間に多く
取得でき、平均移動速度の検出精度が向上する。
【0010】請求項5に係る発明では、送受信機能を有
する移動可能な移動基地局と、送受信機能を有し、第1
のサービスエリア内の前記移動基地局に対して通信サー
ビスを提供する第1の固定基地局と、送受信機能を有
し、前記第1のサービスエリアよりも狭い第2のサービ
スエリア内の前記移動基地局に対して通信サービスを提
供する第2の固定基地局と、送受信機能を有し、移動速
度検出データに基づいて前記第1又は第2の固定基地局
を選択し、該選択した第1又は第2の固定基地局を用い
て前記移動基地局に対する通信サービスの提供を実行さ
せる固定基地局制御手段とを、備えた移動体通信システ
ムにおいて、前記移動基地局、前記固定基地局又は前記
固定基地局制御手段で、次のような処理を行うようにし
ている。即ち、前記移動基地局、前記固定基地局又は前
記固定基地局制御手段では、前記第1及び第2の固定基
地局又は前記移動基地局から放射される送信信号を受信
し、該受信した送信信号の強度を測定して信号強度測定
データを求める信号強度測定処理と、前記信号強度測定
データを時系列毎に集計してサンプルデータを求めるデ
ータサンプル処理と、前記サンプルデータを用い、前記
移動基地局、前記固定基地局又は前記固定基地局制御手
段における電界強度から該移動基地局の位置を推定して
位置推定データを求める位置推定処理と、移動速度検出
処理とを行う。前記移動速度検出処理では、前記位置推
定データを用い、前記移動基地局の移動距離に対する所
要時間より該移動基地局の平均移動速度Vを求め、該平
均移動速度Vと閾値Vthとを比較してV≧Vthならば該
移動基地局が高速移動状態、V<Vthならば該移動基地
局が低速移動状態であると検出し、前記固定基地局制御
手段に与える前記移動速度検出データを求める処理を行
う。
【0011】請求項6に係る発明では、請求項5の移動
体通信方法において、前記移動基地局は、前記第1及び
第2の固定基地局から放射される送信信号を受信して前
記信号強度測定処理及び前記データサンプル処理を行っ
た後、該移動基地局における電界強度から前記位置推定
処理及び前記移動速度検出処理を行うようにしている。
このような構成の請求項5及び6に係る発明では、請求
項1に係る発明と同様に、位置推定処理によって移動基
地局の場所の推定が行われ、移動速度検出処理により、
移動距離とこの所要時間から該移動基地局が高速移動状
態かあるいは低速移動状態かが検出される。この検出結
果に基づき、第1又は第2の固定基地局のいずれか一方
が選択され、移動基地局との間で通信が行われる。請求
項7に係る発明では、請求項5の移動体通信方法におい
て、前記移動基地局は、前記第1及び第2の固定基地局
から放射される送信信号を受信して前記信号強度測定処
理及び前記データサンプル処理を行い、該データサンプ
ル処理で求めた前記サンプルデータを前記固定基地局へ
転送し、前記固定基地局は、該固定基地局における電界
強度から前記位置推定処理及び前記移動速度検出処理を
行うようにしている。これにより、移動基地局の処理の
負担が軽減される。
【0012】請求項8に係る発明では、請求項5の移動
体通信方法において、前記第1及び第2の固定基地局
は、前記移動基地局から放射される送信信号を受信し、
前記信号強度測定処理を行って前記信号強度測定データ
をそれぞれ求め、該2つの信号強度測定データを該第1
又は第2の固定基地局のうちの1つの固定基地局にまと
め、前記1つの固定基地局は、前記データサンプル処理
を行った後、該固定基地局における電界強度から前記位
置推定処理及び前記移動速度検出処理を行うようにして
いる。このような構成を採用したことにより、移動基地
局からの電波が第1及び第2の固定基地局にて同時に測
定される。これにより、測定データ量が請求項5及び6
の方法に比べて同一時間に多く取得でき、平均移動速度
の検出精度が向上する。請求項9に係る発明では、請求
項5の移動体通信方法において、前記第1及び第2の固
定基地局は、前記移動基地局から放射される送信信号を
受信して前記信号強度測定処理を行い、前記信号強度測
定データをそれぞれ求めて前記固定基地局制御手段へ転
送し、前記固定基地局制御手段は、前記転送されてきた
2つの信号強度測定データから前記データサンプル処理
を行った後、該固定基地局制御手段における電界強度か
ら前記位置推定処理及び前記移動速度検出処理を行うよ
うにしている。これにより、処理行程の集中制御が行え
る。
【0013】請求項10に係る発明では、請求項5の移
動体通信方法において、前記移動基地局は、前記第1及
び第2の固定基地局から放射される送信信号を受信して
前記信号強度測定処理及び前記データサンプル処理を行
い、該データサンプル処理で求めた前記サンプルデータ
を該固定基地局を経由して、前記固定基地局制御手段へ
転送し、前記固定基地局制御手段は、前記移動基地局よ
り転送されてきた電界強度から前記位置推定処理及び前
記移動速度検出処理を行うようにしている。請求項11
に係る発明では、請求項5の移動体通信方法において、
前記第1及び第2の固定基地局は、前記移動基地局から
放射される送信信号を受信して前記信号強度測定処理及
び前記データサンプル処理をそれぞれ行い、該データサ
ンプル処理で求めた前記サンプルデータをそれぞれ求め
て前記固定基地局制御手段へ転送し、前記固定基地局制
御手段は、前記固定基地局より転送されてきた電界強度
から前記位置推定処理及び前記移動速度検出処理を行う
ようにしている。このような構成の請求項10及び11
に係る発明では、固定基地局の負荷が軽くなった形で、
処理行程の集中制御が行える。
【0014】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1(a),(b)は本発明の第1の実施形態を示す自
動車電話、携帯電話等の移動体通信システムの概略の構
成図であり、同図(a)は固定基地局及び移動基地局の
構成図、及び同図(b)は移動速度検出装置の構成図で
ある。この図1の移動体通信システムでは、例えば、固
定基地局の数が2局、及び移動基地局の数が1局につい
ての構成が示されている。図1(a)に示すように、本
実施形態の移動体通信システムでは、送信信号を放射す
る2つの固定基地局1A,1Bからの電波を移動基地局
2で受信し、これらの固定基地局1A又は1Bと移動基
地局2との間で自動車電話、携帯電話等の無線通信を行
うようになっている。図1(b)に示すように、移動基
地局2内にはアンテナ3が設けられ、このアンテナ3に
移動速度検出装置10が接続されている。移動速度検出
装置10は、移動基地局2の平均移動速度Vを求め、こ
の速度Vが高速移動であるかあるいは低速移動であるか
を検出し、この検出結果を移動速度検出データD14と
して出力する装置であり、個別回路あるいはプログラム
制御されるプロセッサ等で構成されている。
【0015】移動速度検出装置10は、アンテナ3に接
続された信号強度測定部11を有している。信号強度測
定部11は、アンテナ3で受信された固定基地局1Aと
1Bからの送信信号の強度を測定して信号強度測定デー
タD11を求める信号強度測定処理を行う機能を有し、
この出力側にデータサンプル部12が接続されている。
データサンプル部12は、信号強度測定データD11を
時系列毎に集計してサンプルデータD12を求めるデー
タサンプル処理を行う機能を有し、この出力側に位置推
定部13が接続されている。位置推定部13は、位置情
報計算部13−1及び位置移動比較部13−2で構成さ
れ、入力されたサンプルデータD12より、移動基地局
2における電界強度から該移動基地局2の位置を推定し
て位置推定データD13を求める位置推定処理を行う機
能を有し、この出力側に移動速度検出部14が接続され
ている。移動速度検出部14は、移動速度計算部14−
1及び移動速度比較部14−2で構成され、位置推定デ
ータD13を入力し、推定された移動基地局2の位置か
ら移動距離に対する所要時間より該移動基地局2の平均
移動速度Vを求め、この平均移動速度Vを閾値Vthと比
較して該移動基地局2が高速移動かあるいは低速移動か
を検出し、この検出結果を移動速度検出データD14と
して出力する移動速度検出処理を行う機能を有してい
る。
【0016】図2は、図1(b)の移動速度検出装置1
0を用いた本発明の第1の実施形態を示す移動体通信シ
ステムにおける移動基地局の移動速度検出方法を示すフ
ローチャートである。以下、この図2のフローチャート
を参照しつつ、図1の移動基地局2における移動速度の
検出手順を説明する。まず、2つの固定基地局1Aと1
Bが送信信号を放射すると、この送信信号が移動基地局
2へ伝送され、該移動基地局2のアンテナ3で受信さ
れ、移動速度検出装置10内の信号強度測定部11に与
えられる。図2のステップS1の信号強度測定処理にお
いて、信号強度測定部11は、送信信号における搬送波
信号を受信して検波し、この検波した信号の強度を測定
する。この信号強度の瞬時値は、例えば、一定時間T1
[s]毎に平均化され、信号強度測定データD11とし
てデータサンプル部12へ出力される。この信号強度測
定部11の信号強度測定処理では、各固定基地局1A,
1Bの受信データに対して処理が行われ、ステップS2
へ進む。
【0017】ステップS2のデータサンプル処理におい
て、データサンプル部12は、各固定基地局1A,1B
毎の信号強度測定部11で時間T1[s]毎に測定され
た信号強度信号R(T)の信号強度測定データD11に
対して、m個のデータより中央値を取る(時間T2
[s]=T1×m[s])。そして、各固定基地局1
A,1Bの信号強度測定データD11を時系列毎に集計
を行ったサンプルデータD12は、位置推定部13へ出
力され、ステップS3へ進む。ステップS3の位置推定
処理において、位置推定部13は、各固定基地局1A,
1B毎に処理された信号強度測定部11で時間T1
[s]毎に測定し、データサンプル部12で時間T2
[s]毎に中央値を取り、各固定基地局1A,1Bの時
系列毎に集計を行ったサンプルデータD12に対して、
以下のような位置情報計算部13−1でのステップS3
−1の位置情報計算処理と、位置移動比較部13−2で
のステップS3−2の位置移動比較処理とを行う。ステ
ップS3−1の位置情報計算処理において、位置情報計
算部13−1は、時系列毎に集計を行ったサンプルデー
タD12に対して、予め各固定基地局1A,1B毎に各
々の位置で電界強度を測定し、この測定データをある場
所毎に平均した値との差を取り、閾値Ethを満たす場所
を計算する。さらに、閾値Ethを満たす場所に対して、
各固定基地局1A,1B毎の測定データをある場所毎に
平均した値との差の合計を取り、次のように一番小さい
値となる場所を計算する。
【0018】例えば、次式(2)のような処理を行って
位置を計算する。 Errj(i)=abs(eBSj(k)−EBSj(i))<Eth PS(k)=min(Σ Errj(i)) ・・・(2) 但し、abs;絶対値演算 Σ;j=1〜Jまでの加算演算(Jは電界強度の測定に
用いた固定基地局の総数) 式(2)において、iはある決められた位置、jは固定
基地局1A,1Bの番号、kはある時点における移動基
地局2の測定地点、EBSj(i)はある決められた位
置における電界強度の平均値、eBSj(k)はある時
点における移動基地局2の測定地点における電界強度、
Errj(i)はある時点における移動基地局2の測定
地点において、ある決められた位置における各固定基地
局1A,1Bの電界強度の誤差、Ethはある決められた
位置における各固定基地局1A,1Bの電界強度の許容
誤差、PS(k)はErrj(i)の和が最小となるある
決められた位置である。
【0019】位置情報となるPS(k)は、位置移動比較
部13−2へ出力され、ステップS3−2へ進む。ステ
ップS3−2の位置移動比較処理において、位置移動比
較部13−2は、過去の時間T3[s]において、閾値
th%以上、位置PS(k)が同じ地点を推定した所を起
点とする。そして、時間と共に移動する移動基地局2
を、式(2)を満たす隣接した位置PS(k)の遷移を追
跡することにより求める。この遷移情報の位置推定デー
タD13は、移動速度検出部14へ出力され、ステップ
S4へ進む。ステップ4の移動速度検出処理において、
移動速度検出部14は、位置推定部13より得られた式
(2)を満たす隣接した位置PS(k)の位置推定データ
D13に対して、以下のような移動速度計算部14−1
でのステップS4−1の移動速度計算処理と、移動速度
比較部14−2でのステップS4−2の移動速度比較処
理とを行う。
【0020】ステップS4−1の移動速度計算処理にお
いて、移動速度計算部14−1は、移動基地局2の位置
PS(k)の遷移に要する時間を測定し、遷移した位置P
S(k)の遷移による移動距離dと遷移に要する時間t
から、平均移動速度V=d/tを計算し、ステップS4
−2へ進む。ステップS4−2の移動速度比較処理にお
いて、移動速度比較部14−2は、移動基地局2の平均
移動速度Vに対して、ステップS4−2a〜S4−2c
で閾値制御を行う。即ち、平均移動速度V≧閾値Vth
らば、移動基地局2が高速移動と判定し、平均移動速度
V<閾値Vthならば、該移動基地局2が低速移動と判定
する。この判定結果である移動速度検出データD14
は、例えば、ハンドオーバのトリガ信号として使用す
る。以上のように、この第1の実施形態の移動速度検出
方法では、移動基地局2にて固定基地局1A,1Bの送
信信号の強度を測定し、この信号強度より該移動基地局
2の位置を推定し、移動距離に対する所要時間より平均
移動速度Vを求め、該移動基地局2の速度が低速かある
いは高速かを判定するので、固定基地局1A又は1Bと
移動基地局2との間の距離が同一で電界強度があまり変
化しないときでも、簡単に平均移動速度Vの検出を行う
ことが可能である。
【0021】第2の実施形態 図3は、本発明の第2の実施形態を示す自動車電話、携
帯電話等の移動体通信システムの概略の構成図である。
この移動体通信システムは、サービスエリア(第1のサ
ービスエリア)の広いマクロセルM1と、サービスエリ
ア(第2のサービスエリア)の狭いマイクロセルM2と
を重畳した階層型セル構成を用い、自動車電話機、携帯
電話機等の移動可能な移動基地局2−1に対して通信サ
ービスを提供し、通信路を設定するシステムである。マ
クロセルM1には、マクロセル用の第1の固定基地局1
−1が配備され、さらに、マイクロセルM2には、マイ
クロセル用の第2の固定基地局1−2が配備され、これ
らのマクロセルM1がマイクロセルM2のサービスエリ
アをカバーするようになっている。この移動体通信シス
テムには、さらに、外部との交換機能を有すると共に、
固定基地局1−1又は1−2のいずれか一方を選択して
移動基地局2−1に対する通信サービスを提供させる機
能を有する固定基地局制御手段(例えば、固定基地局制
御部)4が設けられている。ここでは、移動基地局2−
1に、図1(b)のアンテナ3と移動速度検出装置10
が設けられている。
【0022】次に、図3の移動体通信システムにおける
この第2の実施形態の移動体通信方法について説明す
る。まず、マクロセル用固定基地局1−1とマイクロセ
ル用固定基地局1−2とから送信信号が放射されると、
この送信信号が移動基地局2−1のアンテナ3で受信さ
れ、この受信信号が該移動基地局2−1内の移動速度検
出装置10へ送られる。移動基地局2−1内の移動速度
検出装置10では、第1の実施形態と同様に、図2のス
テップS1,S2,S3の各処理を行い、ステップS3
の位置推定処理の処理結果である位置推定データD13
より、移動速度計算部14−1においてステップS4−
1の移動速度計算処理によって移動基地局2−1の平均
移動速度Vを測定し、ステップS4−2の移動速度比較
処理へ進む。ステップS4−2の移動速度比較処理にお
いて、移動速度比較部14−2では、平均移動速度Vが
閾値Vthより大きいと判定したならば、該移動基地局2
−1が高速移動であると判定し、該平均移動速度Vが閾
値Vthより小さいと判定したならば、該移動基地局2−
1が低速移動であると判定し、これらの判定結果を移動
速度検出データD14として出力する。この移動速度検
出データD14は、移動基地局2−1から無線回線にて
固定基地局1−1又は1−2へ伝送され、該固定基地局
1−1又は1−2から固定基地局制御部4へ報告され
る。
【0023】このとき、移動基地局2−1がマイクロセ
ル用固定基地局1−2と通信していた場合、図2のステ
ップS4において低速移動と判定したときに、そのまま
ステップS1からの処理を継続する。これに対し、高速
移動と判定した場合、固定基地局制御部4は、移動基地
局2−1との通信をマイクロセル用固定基地局1−2か
らマクロセル用固定基地局1−1へ移す。この際、固定
基地局制御部4は、移動速度比較部14−2から出力さ
れた移動速度検出データD14に基づき、移動基地局2
−1との通信をマイクロセル用固定基地局1−2からマ
クロセル用固定基地局1−1へ移すトリガ信号を出力す
る。これと同時に、セルの切替え精度を上げるために、
固定基地局制御部4では、電界強度の変化(例えば、電
界強度・距離特性又はレベル交差回数、フェードデュレ
ーション等)、電力スペクトルの広り幅、送信タイミン
グのずれ、伝送遅延の差等の移動速度を割出せるもの
で、移動基地局2−1の移動状態を確認した上で、通信
をマイクロセル用固定基地局1−2からマクロセル用固
定基地局1−1へ移しても良い。
【0024】一方、移動基地局2−1がマクロセル用固
定基地局1−1と通信していた場合、移動速度比較部1
4−2が、図2のステップS4において高速移動と判定
したときには、そのままステップS1からの処理を継続
する。低速移動と判定した場合、固定基地局制御部4で
は、移動基地局2−1の通信をマクロセル用固定基地局
1−1からマイクロセル用固定基地局1−2へ移す。こ
の際、固定基地局制御部4では、移動速度比較部14−
2から出力された移動速度検出データD14に基づき、
移動基地局2−1との通信をマクロセル用固定基地局1
−1からマイクロセル用固定基地局1−2へ移すトリガ
信号を出力する。これと同時に、セルの切替え精度を上
げるために、固定基地局制御部4では、電界強度の変化
(例えば、電界強度・距離特性又はレベル交差回数、フ
ェードデュレーション等)、電力スペクトルの広り幅、
通信タイミングのずれ、伝送遅延の差等の移動速度を割
出せるもので、移動基地局2−1の移動状態を確認した
上で、通信をマクロセル用固定基地局1−1からマイク
ロセル用固定基地局1−2へ移しても良い。
【0025】以上のように、この第2の実施形態の移動
体通信方法では、次の(a),(b)のような利点があ
る。 (a) 移動基地局2−1内に設けられた移動速度検出
装置10では、第1の実施形態と同様に、固定基地局1
−1,1−2の送信信号の強度を測定し、該固定基地局
1−1,1−2からの電界強度データをサンプリングし
て位置を推定し、平均移動速度Vを求めて移動基地局2
−1の移動速度の状態を判定している。このため、移動
基地局2−1と固定基地局1−1又は1−2との間の距
離の変化が同一で、電界強度が時間Tの間であまり変化
しないときでも、移動基地局2−1の移動速度を簡単か
つ正確に検出することが出来る。 (b) 固定基地局制御部4では、移動基地局2−1の
移動状態の移動速度検出データD14に基づき、固定基
地局1−1,1−2へトリガ信号を与えて選択し、該移
動基地局2−1が高速移動と判定したときには、マクロ
セル用固定基地局1−1で通信させ、低速移動と判定し
たときは、マイクロセル用固定基地局1−2へ通信を移
すので、マクロセルM1とマイクロセルM2の有効利用
を図ることが可能である。
【0026】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、他の種々の実施形態が考えられる。他の実施形態と
しては、例えば、次の(i)〜(x)のようなものがあ
る。 (i) 図1において、移動基地局2に設けられた移動
速度検出装置10内の位置推定部13及び移動速度検出
部14を除去し、この除去した位置推定部13及び移動
速度検出部14を固定基地局1A又は1Bに設け、移動
基地局2に設けられた信号強度測定部11から出力され
る信号強度測定データD11を、該移動基地局2に設け
られたデータサンプル部12によって時系列毎に集計
し、該移動基地局2から固定基地局1A又は1Bへ転送
するようにしても良い。これにより、固定基地局1A又
は1Bにおいて、位置推定部13による位置推定処理
と、移動速度検出部14による移動速度検出処理とが行
われるので、移動基地局2の処理の負荷を軽減すること
が可能になる。 (ii) 図1において、移動基地局2に設けられた移動
速度検出装置10を除去し、この除去した移動速度検出
装置10を各固定基地局1A,1Bにそれぞれ設けても
良い。このような構成にすると、固定基地局1Aと1B
は移動基地局2からの送信信号を受信し、これらの送信
信号の強度を測定して信号強度測定データD11を求
め、該移動基地局2からの電波をこれらの2つの固定基
地局1A,1Bにて同時に測定することが可能になる。
これにより、前記(i)の方法に比べて、測定データ量
が同一時間に多く取得でき、平均移動速度Vの検出精度
を高めることが出来る。
【0027】(iii) 図3において、移動基地局2−1
に設けられた位置測定部13及び移動速度検出部14を
除去し、この除去した位置推定部13及び移動速度検出
部14を固定基地局1−1又は1−2に設け、移動基地
局2−1に設けられた信号強度測定部11から出力され
る信号強度測定データD11を、該移動基地局2−1に
設けられたデータサンプル部12によって時系列毎に集
計し、該移動基地局2−1から固定基地局1−1又は1
−2へ転送するようにしても良い。これにより、固定基
地局1−1又は1−2において、位置推定部13による
位置推定処理と、移動速度検出部14における移動速度
検出処理とが行われるので、移動基地局2−1の処理の
負荷を軽減することが可能になる。 (iv) 図3において、移動基地局2−1に設けられた
移動速度検出装置10を除去し、この除去した移動速度
検出装置10を各固定基地局1−1,1−2に設けても
良い。このような構成にすれば、固定基地局1−1と1
−2は移動基地局2−1からの送信信号を受信し、これ
らの送信信号の強度を測定して信号強度測定データD1
1を求めて、該移動基地局2−1からの電波をこれら2
つの固定基地局1−1,1−2にて同時に測定すること
が可能になる。このため、前記(iii)の方法に比べて、
測定データ量が同一時間に多く取得でき、平均移動速度
Vの検出精度を高めることが出来る。
【0028】(v) 図3において、移動基地局2−1
に設けられた移動速度検出装置10を除去し、この除去
した移動速度検出装置10のうちの信号強度測定部11
を各固定基地局1−1,1−2に設けると共に、データ
サンプル部12、位置推定部13及び移動速度検出部1
4を固定基地局制御部4に設けても良い。これにより、
固定基地局制御部4において、データサンプル処理、位
置推定処理、及び移動速度検出処理が行われるので、こ
れらの処理行程を固定基地局制御部4にて集中制御する
ことが可能になる。 (vi) 図3において、移動基地局2−1に設けられた
位置推定部13及び移動速度検出部14を除去し、この
除去した位置推定部13及び移動速度検出部14を固定
基地局制御部4に設けても良い。これにより、前記(ii
i)に比べて、固定基地局1−1,1−2の負荷を軽くし
た形で、これらの処理行程を固定基地局制御部4にて集
中制御することが可能になる。 (vii) 図3において、移動基地局2−1に設けられた
移動速度検出装置10を除去し、この除去した移動速度
検出装置10のうちの信号強度測定部11及びデータサ
ンプル部12を各固定基地局1−1,1−2に設けると
共に、位置推定部13及び移動速度検出部14を固定基
地局制御部4に設けても良い。これにより、前記(v)
に比べて、固定基地局1−1,1−2の負荷を軽くした
形で、これらの処理行程を固定基地局制御部4にて集中
制御することが可能となる。
【0029】(viii) 図1及び図3では、2つの固定基
地局1A,1B,1−1,1−2を配備しているが、こ
れらを3つ以上設けても、上記実施形態と同様の作用及
び効果が得られる。 (ix) 図3では、マクロセルM1とマイクロセルM2
の組合わせで説明したが、本発明は例えば、ピコセルと
マクロセルM1、ピコセルとマイクロセルM2等、サー
ビスエリアの大きいものと小さいものが組合わされたセ
ル構成の場合にも、上記実施形態と同様の作用及び効果
が得られる。 (x) 図3では、移動基地局2−1に対して通話路を
設定するサービスを想定して説明しているが、他のサー
ビスを行う場合も、上記実施形態と同様の処理を行うこ
とにより、周波数帯域を有効に利用出来る。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のう
ちの請求項1〜3に係る発明によれば、複数の固定基地
局の送信信号の強度を移動基地局にて測定し、各固定基
地局の受信電界強度より移動基地局の位置を推定し、こ
の推定した位置の移動遷移に対する所要時間より移動基
地局の平均移動速度Vを検出するようにしている。これ
により、移動基地局と複数の固定基地局との間の距離が
同一で、電界強度がほとんど変化しないときでも、簡単
に平均移動速度を検出することが出来る。請求項4に係
る発明によれば、移動基地局の送信信号の強度を複数の
固定基地局にて測定し、これらの各固定基地局における
受信電界強度より移動基地局の位置を推定し、この推定
した位置の移動遷移に対する所要時間より移動基地局の
平均移動速度Vを検出するようにしている。これによ
り、請求項1〜3に係る発明と同様に、移動基地局と複
数の固定基地局との間の距離が同一で、電界強度がほと
んど変化しないときでも、簡単に平均移動速度を検出す
ることが出来る。請求項5〜7及び請求項10に係る発
明によれば、第1及び第2の固定基地局(例えば、マイ
クロセル固定基地局及びマクロセル固定基地局等)の送
信信号の強度を移動基地局にて測定し、各固定基地局の
受信電界強度より移動基地局の位置を推定し、この推定
した位置の移動遷移に対する所要時間より移動基地局の
平均移動速度Vを検出し、この移動基地局の移動速度検
出データを基に、第1又は第2の固定基地局を選択して
通信サービスを提供しているので、周波数帯域を有効利
用出来る。
【0031】請求項8に係る発明によれば、移動基地局
の送信信号の強度を第1及び第2の固定基地局にて測定
し、これらの各固定基地局における受信電界強度より移
動基地局の位置を推定し、この推定した位置の移動遷移
に対する所要時間より該移動基地局の平均移動速度Vを
検出し、この移動基地局の移動速度検出データを基に、
第1又は第2の固定基地局を選択して通信サービスを提
供しているので、請求項5に係る発明と同様に、周波数
帯域を有効利用出来る。請求項9及び請求項11に係る
発明によれば、移動基地局の送信信号の強度を各固定基
地局にて測定し、固定基地局制御手段により、各固定基
地局における受信電界強度より移動基地局の位置を推定
し、この推定した位置の移動遷移に対する所要時間より
該移動基地局の平均移動速度Vを求め、この移動速度検
出データを基に、第1又は第2の固定基地局を選択して
通信サービスを提供しているので、請求項5に係る発明
と同様に、周波数帯域を有効利用出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す移動体通信シス
テムの概略の構成図である。
【図2】図1の移動速度検出方法を示すフローチャート
である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す移動体通信シス
テムの概略の構成図である。
【符号の説明】
1A,1B,1−1,1−2 固定基地局 2,2−1 移動基地局 3 アンテナ 4 固定基地局制御部 10 移動速度検出装置 11 信号強度測定部 12 データサンプル部 13 位置推定部 14 移動速度検出部 S1 信号強度測定処理 S2 データサンプル処理 S3 位置推定処理 S4 移動速度検出処理

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信機能を有する複数の固定基地局
    と、送受信機能を有する移動可能な移動基地局との間
    で、通信を行う移動体通信システムにおいて、 前記複数の固定基地局又は前記移動基地局から放射され
    る送信信号を受信し、該受信した送信信号の強度を測定
    して信号強度測定データを求める信号強度測定処理と、 前記信号強度測定データを時系列毎に集計してサンプル
    データを求めるデータサンプル処理と、 前記サンプルデータを用い、前記移動基地局又は固定基
    地局における電界強度から該移動基地局の位置を推定し
    て位置推定データを求める位置推定処理と、 前記位置推定データを用い、前記移動基地局の移動距離
    に対する所要時間より該移動基地局の平均移動速度Vを
    求め、該平均移動速度Vと閾値Vthとを比較してV≧V
    thならば該移動基地局が高速移動状態、V<Vthならば
    該移動基地局が低速移動状態であると検出し、この検出
    結果の移動速度検出データを求める移動速度検出処理と
    を、行うことを特徴とする移動基地局の移動速度検出方
    法。
  2. 【請求項2】 前記移動基地局では、前記複数の固定基
    地局から放射される送信信号を受信して前記信号強度測
    定処理及び前記データサンプル処理を行った後、該移動
    基地局における電界強度から前記位置推定処理及び前記
    移動速度検出処理を行うことを特徴とする請求項1記載
    の移動基地局の移動速度検出方法。
  3. 【請求項3】 前記移動基地局では、前記複数の固定基
    地局から放射される送信信号を受信して前記信号強度測
    定処理及び前記データサンプル処理を行い、該データサ
    ンプル処理で求めた前記サンプルデータを前記固定基地
    局へ転送し、 前記固定基地局では、該固定基地局における電界強度か
    ら前記位置推定処理及び前記移動速度検出処理を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動基地局の移動速度検
    出方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の固定基地局では、前記移動基
    地局から放射される送信信号を受信し、前記信号強度測
    定処理を行って前記信号強度測定データをそれぞれ求
    め、該複数の信号強度測定データを該複数の固定基地局
    のうちの1つの固定基地局にまとめ、 前記1つの固定基地局では、前記データサンプル処理を
    行った後、該固定基地局における電界強度から前記位置
    推定処理及び前記移動速度検出処理を行うことを特徴と
    する請求項1記載の移動基地局の移動速度検出方法。
  5. 【請求項5】 送受信機能を有する移動可能な移動基地
    局と、 送受信機能を有し、第1のサービスエリア内の前記移動
    基地局に対して通信サービスを提供する第1の固定基地
    局と、 送受信機能を有し、前記第1のサービスエリアよりも狭
    い第2のサービスエリア内の前記移動基地局に対して通
    信サービスを提供する第2の固定基地局と、 送受信機能を有し、移動速度検出データに基づいて前記
    第1又は第2の固定基地局を選択し、該選択した第1又
    は第2の固定基地局を用いて前記移動基地局に対する通
    信サービスの提供を実行させる固定基地局制御手段と
    を、備えた移動体通信システムにおいて、 前記第1及び第2の固定基地局又は前記移動基地局から
    放射される送信信号を受信し、該受信した送信信号の強
    度を測定して信号強度測定データを求める信号強度測定
    処理と、 前記信号強度測定データを時系列毎に集計してサンプル
    データを求めるデータサンプル処理と、 前記サンプルデータを用い、前記移動基地局、前記固定
    基地局又は前記固定基地局制御手段における電界強度か
    ら該移動基地局の位置を推定して位置推定データを求め
    る位置推定処理と、 前記位置推定データを用い、前記移動基地局の移動距離
    に対する所要時間より該移動基地局の平均移動速度Vを
    求め、該平均移動速度Vと閾値Vthとを比較してV≧V
    thならば該移動基地局が高速移動状態、V<Vthならば
    該移動基地局が低速移動状態であると検出し、前記固定
    基地局制御手段に与える前記移動速度検出データを求め
    る移動速度検出処理とを、行うことを特徴とする移動体
    通信方法。
  6. 【請求項6】 前記移動基地局では、前記第1及び第2
    の固定基地局から放射される送信信号を受信して前記信
    号強度測定処理及び前記データサンプル処理を行った
    後、該移動基地局における電界強度から前記位置推定処
    理及び前記移動速度検出処理を行うことを特徴とする請
    求項5記載の移動体通信方法。
  7. 【請求項7】 前記移動基地局では、前記第1及び第2
    の固定基地局から放射される送信信号を受信して前記信
    号強度測定処理及び前記データサンプル処理を行い、該
    データサンプル処理で求めた前記サンプルデータを前記
    固定基地局へ転送し、 前記固定基地局では、該固定基地局における電界強度か
    ら前記位置推定処理及び前記移動速度検出処理を行うこ
    とを特徴とする請求項5記載の移動体通信方法。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の固定基地局では、前
    記移動基地局から放射される送信信号を受信し、前記信
    号強度測定処理を行って前記信号強度測定データをそれ
    ぞれ求め、該2つの信号強度測定データを該第1又は第
    2の固定基地局のうちの1つの固定基地局にまとめ、 前記1つの固定基地局では、前記データサンプル処理を
    行った後、該固定基地局における電界強度から前記位置
    推定処理及び前記移動速度検出処理を行うことを特徴と
    する請求項5記載の移動体通信方法。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2の固定基地局では、前
    記移動基地局から放射される送信信号を受信して前記信
    号強度測定処理を行い、前記信号強度測定データをそれ
    ぞれ求めて前記固定基地局制御手段へ転送し、 前記固定基地局制御手段では、前記転送されてきた2つ
    の信号強度測定データから前記データサンプル処理を行
    った後、該固定基地局制御手段における電界強度から前
    記位置推定処理及び前記移動速度検出処理を行うことを
    特徴とする請求項5記載の移動体通信方法。
  10. 【請求項10】 前記移動基地局では、前記第1及び第
    2の固定基地局から放射される送信信号を受信して前記
    信号強度測定処理及び前記データサンプル処理を行い、
    該データサンプル処理で求めた前記サンプルデータを該
    固定基地局を経由して、前記固定基地局制御手段へ転送
    し、 前記固定基地局制御手段では、前記移動基地局より転送
    されてきた電界強度から前記位置推定処理及び前記移動
    速度検出処理を行うことを特徴とする請求項5記載の移
    動体通信方法。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の固定基地局では、
    前記移動基地局から放射される送信信号を受信して前記
    信号強度測定処理及び前記データサンプル処理をそれぞ
    れ行い、該データサンプル処理で求めた前記サンプルデ
    ータをそれぞれ求めて前記固定基地局制御手段へ転送
    し、 前記固定基地局制御手段では、前記固定基地局より転送
    されてきた電界強度から前記位置推定処理及び前記移動
    速度検出処理を行うことを特徴とする請求項5記載の移
    動体通信方法。
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