JPH112504A - 静電容量式センサの検出回路 - Google Patents
静電容量式センサの検出回路Info
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- JPH112504A JPH112504A JP15342797A JP15342797A JPH112504A JP H112504 A JPH112504 A JP H112504A JP 15342797 A JP15342797 A JP 15342797A JP 15342797 A JP15342797 A JP 15342797A JP H112504 A JPH112504 A JP H112504A
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- capacitance
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 広い入力周波数範囲で安定して出力を得る
ことができ、力や加速度に対して優れた検出能を発揮
する静電容量式センサの検出回路を提供すること。 【解決手段】 入力クロックCLI のL/Hにしたがっ
て、抵抗を通して各可変コンデンサC1,C2に電荷を蓄え
させる時間域と、可変コンデンサC1,C2に蓄えられた電
荷を急速放電する時間域とを交互に生じるように制御し
てあると共に、可変コンデンサC1,C2の前記抵抗側の電
位が排他的論理和素子U2A に入力されるようにしてあ
り、可変コンデンサC1の充電電圧が前記排他的論理和素
子U2A の固有スレッシホールド電圧よりも大きく且つ可
変コンデンサC2の充電電圧が前記固有スレッシホールド
電圧よりも小さいときにのみ排他的論理和素子U2A から
出力クロックCLO が発信されるようにしてある。
ことができ、力や加速度に対して優れた検出能を発揮
する静電容量式センサの検出回路を提供すること。 【解決手段】 入力クロックCLI のL/Hにしたがっ
て、抵抗を通して各可変コンデンサC1,C2に電荷を蓄え
させる時間域と、可変コンデンサC1,C2に蓄えられた電
荷を急速放電する時間域とを交互に生じるように制御し
てあると共に、可変コンデンサC1,C2の前記抵抗側の電
位が排他的論理和素子U2A に入力されるようにしてあ
り、可変コンデンサC1の充電電圧が前記排他的論理和素
子U2A の固有スレッシホールド電圧よりも大きく且つ可
変コンデンサC2の充電電圧が前記固有スレッシホールド
電圧よりも小さいときにのみ排他的論理和素子U2A から
出力クロックCLO が発信されるようにしてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、力(押力や張力
等の外力)又は加速によって生じる可変コンデンサの静
電容量の変化を出力クロックのデューティ(duty)変化に
変換する静電容量式センサの検出回路に関するものであ
る。
等の外力)又は加速によって生じる可変コンデンサの静
電容量の変化を出力クロックのデューティ(duty)変化に
変換する静電容量式センサの検出回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、力センサ及び加速度センサに関し
て、一対の電極により成る可変コンデンサを利用したも
のが市場に出回るようになってきている。
て、一対の電極により成る可変コンデンサを利用したも
のが市場に出回るようになってきている。
【0003】前記センサは、力や加速により電極相互が
部分的に接近又は離反せしめられるようにしてあり、前
記接近又は離反により生じる各部位の静電容量の変化を
図8に示すような検出回路により出力できるようにして
ある。また、前記検出回路は、図8に示すように可変コ
ンデンサC1,C2をそれぞれ固定抵抗R1,R2と組み合わせ
て時定数回路T1,T2を構成すると共に、これら時定数回
路T1,T2からの出力をEX−ORロジックICの入力部
に接続して構成してあり、デューティ50%の入力クロ
ックCL1 を前記時定数回路T1,T2に入力している。
部分的に接近又は離反せしめられるようにしてあり、前
記接近又は離反により生じる各部位の静電容量の変化を
図8に示すような検出回路により出力できるようにして
ある。また、前記検出回路は、図8に示すように可変コ
ンデンサC1,C2をそれぞれ固定抵抗R1,R2と組み合わせ
て時定数回路T1,T2を構成すると共に、これら時定数回
路T1,T2からの出力をEX−ORロジックICの入力部
に接続して構成してあり、デューティ50%の入力クロ
ックCL1 を前記時定数回路T1,T2に入力している。
【0004】したがって、可変コンデンサC1,C2の電極
相互間が接近・離反すべく力が加わると、図9の実線か
ら二点鎖線又は一点鎖線に示した如く時定数回路T1,T2
の時定数の変化に応じて、EX−ORロジックICの出
力クロックCLO のデューティdO %が変化し、これによ
り、力や加速度の外力によって生じる可変コンデンサ
C1,C2の静電容量の変化を検出できる。
相互間が接近・離反すべく力が加わると、図9の実線か
ら二点鎖線又は一点鎖線に示した如く時定数回路T1,T2
の時定数の変化に応じて、EX−ORロジックICの出
力クロックCLO のデューティdO %が変化し、これによ
り、力や加速度の外力によって生じる可変コンデンサ
C1,C2の静電容量の変化を検出できる。
【0005】しかしながら、上記検出回路では以下に示
すのような問題がある。 図9に示す如く可変コンデンサC1,C2の静電容量の
変化に対する出力クロックCLO のデューティ変化が小さ
く、その結果、力又は加速度に対する検出能があまり良
くないという問題がある。 また、入力クロックCLO の周波数が高くなる(1周
期の時間が短くなる)にしたがい可変コンデンサC1,C2
は十分に放電しないことになり、その結果、Ex−OR
ロジックICへの入力波形はスレッシホールド電圧Vth
を超えて変化することがなくなり、出力が得られないよ
うなことも起こる。つまり、この検出回路は、狭い入力
周波数範囲でなければ安定した出力を得ることができな
いという問題がある。
すのような問題がある。 図9に示す如く可変コンデンサC1,C2の静電容量の
変化に対する出力クロックCLO のデューティ変化が小さ
く、その結果、力又は加速度に対する検出能があまり良
くないという問題がある。 また、入力クロックCLO の周波数が高くなる(1周
期の時間が短くなる)にしたがい可変コンデンサC1,C2
は十分に放電しないことになり、その結果、Ex−OR
ロジックICへの入力波形はスレッシホールド電圧Vth
を超えて変化することがなくなり、出力が得られないよ
うなことも起こる。つまり、この検出回路は、狭い入力
周波数範囲でなければ安定した出力を得ることができな
いという問題がある。
【0006】したがって、近年ではこの種のセンサを使
用する業界では、広い入力周波数範囲で安定して出力
を得ることができ、力や加速に対して優れた検出能を
発揮する静電容量式センサの検出回路の開発が望まれて
いる。
用する業界では、広い入力周波数範囲で安定して出力
を得ることができ、力や加速に対して優れた検出能を
発揮する静電容量式センサの検出回路の開発が望まれて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、広い入力周波数範囲で安定して出力を得ることが
でき、力や加速度に対して優れた検出能を発揮する静
電容量式センサの検出回路を提供することを課題とす
る。
は、広い入力周波数範囲で安定して出力を得ることが
でき、力や加速度に対して優れた検出能を発揮する静
電容量式センサの検出回路を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の静電容量式セ
ンサの検出回路は、力、張力又は加速によって生じる可
変コンデンサC1,C2の静電容量の変化を出力クロックCL
O のデューティ変化に変換する静電容量式センサの検出
回路において、入力クロックCLI のL/Hにしたがっ
て、抵抗を通して各可変コンデンサC1,C2に電荷を蓄え
させる時間域と、可変コンデンサC1,C2に蓄えられた電
荷を急速放電する時間域とを交互に生じるように制御し
てあると共に、可変コンデンサC1,C2の前記抵抗側の電
位が排他的論理和素子U2A に入力されるようにしてあ
り、可変コンデンサC1の充電電圧が前記排他的論理和素
子U2A の固有スレッシホールド電圧よりも大きく且つ可
変コンデンサC2の充電電圧が前記固有スレッシホールド
電圧よりも小さいときにのみ排他的論理和素子U2A から
出力クロックCLO が発信されるようにしてある。
ンサの検出回路は、力、張力又は加速によって生じる可
変コンデンサC1,C2の静電容量の変化を出力クロックCL
O のデューティ変化に変換する静電容量式センサの検出
回路において、入力クロックCLI のL/Hにしたがっ
て、抵抗を通して各可変コンデンサC1,C2に電荷を蓄え
させる時間域と、可変コンデンサC1,C2に蓄えられた電
荷を急速放電する時間域とを交互に生じるように制御し
てあると共に、可変コンデンサC1,C2の前記抵抗側の電
位が排他的論理和素子U2A に入力されるようにしてあ
り、可変コンデンサC1の充電電圧が前記排他的論理和素
子U2A の固有スレッシホールド電圧よりも大きく且つ可
変コンデンサC2の充電電圧が前記固有スレッシホールド
電圧よりも小さいときにのみ排他的論理和素子U2A から
出力クロックCLO が発信されるようにしてある。
【0009】なお、この検出回路の機能については以下
の発明の実施の形態の欄で詳述する。
の発明の実施の形態の欄で詳述する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面に従って説明する。
図面に従って説明する。
【0011】図5は、図1に示した力覚センサSへの操
作力によって生じるX方向、Y方向、Z方向の静電容量
の変化をそれぞれの方向の出力クロックCLO のデューテ
ィ変化に変換する検出回路を示したものである。〔力覚センサSについて〕 力覚センサSは、図1に示す
ように、操作軸11を有した金属製のダイヤフラム1をプ
リント基板2にリベット止めして成るもので、前記プリ
ント基板2におけるダイヤフラム1の変形部10との対向
部には図2に示すような電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,
Dzを設けてある。
作力によって生じるX方向、Y方向、Z方向の静電容量
の変化をそれぞれの方向の出力クロックCLO のデューテ
ィ変化に変換する検出回路を示したものである。〔力覚センサSについて〕 力覚センサSは、図1に示す
ように、操作軸11を有した金属製のダイヤフラム1をプ
リント基板2にリベット止めして成るもので、前記プリ
ント基板2におけるダイヤフラム1の変形部10との対向
部には図2に示すような電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,
Dzを設けてある。
【0012】よって、前記ダイヤフラム1と電極Dx+,
Dx−,Dy+,Dy−,Dzとの間に電圧を加えると、電極D
として機能するダイヤフラム1と電極Dx+,Dx−,Dy
+,Dy−,Dzとにより可変コンデンサCx+,Cx−,Cy
+,Cy−,Cz(このCx+,Cx−又はCy+,Cy−は課題を
解決するための手段の欄に記載のC1,C2と対応する) が
構成され、操作軸11に加わる力により変形部10が変形し
て前記可変コンデンサCx+,Cx−,Cy+,Cy−,Czの静
電容量は各別に変化する。なお、操作軸11に対して図2
に示すX,Y方向に力を加えたときの可変コンデンサCx
+,Cx−,Cy+,Cy−における静電容量の変化は、Cx+
とCx−とは、Cy+とCy−とは、それぞれ逆に変化する。
Dx−,Dy+,Dy−,Dzとの間に電圧を加えると、電極D
として機能するダイヤフラム1と電極Dx+,Dx−,Dy
+,Dy−,Dzとにより可変コンデンサCx+,Cx−,Cy
+,Cy−,Cz(このCx+,Cx−又はCy+,Cy−は課題を
解決するための手段の欄に記載のC1,C2と対応する) が
構成され、操作軸11に加わる力により変形部10が変形し
て前記可変コンデンサCx+,Cx−,Cy+,Cy−,Czの静
電容量は各別に変化する。なお、操作軸11に対して図2
に示すX,Y方向に力を加えたときの可変コンデンサCx
+,Cx−,Cy+,Cy−における静電容量の変化は、Cx+
とCx−とは、Cy+とCy−とは、それぞれ逆に変化する。
【0013】ここで、仮に、操作軸11にX軸方向のプラ
ス側に向かって力が加わると、図3に示すようにダイヤ
フラム1が変形し、可変コンデンサCx+,Cx−の静電容
量が大きく変化する。すなわち、図3に示すように、電
極D,Dx+相互間距離は小さくなるので可変コンデンサ
Cx+の静電容量は大きくなり、電極D,Dx−相互間距離
は大きくなるので可変コンデンサCx−の静電容量は小さ
くなる。このような作用はY軸方向の可変コンデンサC
y,Cy−についても同様である。
ス側に向かって力が加わると、図3に示すようにダイヤ
フラム1が変形し、可変コンデンサCx+,Cx−の静電容
量が大きく変化する。すなわち、図3に示すように、電
極D,Dx+相互間距離は小さくなるので可変コンデンサ
Cx+の静電容量は大きくなり、電極D,Dx−相互間距離
は大きくなるので可変コンデンサCx−の静電容量は小さ
くなる。このような作用はY軸方向の可変コンデンサC
y,Cy−についても同様である。
【0014】また、操作軸11にZ軸方向の下向きの力が
加わると、図4に示すように電極D,Dz相互間距離が小
さくなって可変コンデンサCzの静電容量が大きくなり、
逆に、上向きの力が加わると電極D,Dz相互間距離が大
きくなって可変コンデンサCzの静電容量が小さくなる。
なお、この操作の際、ダイヤフラム1は電極Dx+,Dx−
相互、及び電極Dy+,Dy−相互がそれぞれ図4に示す如
く左右がほぼ対称的に変形するので、可変コンデンサCx
+,Cx−,Cy+,Cy−の静電容量の変化もほぼ等しい。〔検出回路Kについて〕 次に、上記した力覚センサS
は、図5に示すように、検出回路K中に組み込まれてい
る。(1) 前提条件 ここで、前記検出回路Kでは以下に示す〜の条件が
必要である。 図5中のUIA 〜UIF はオープンコレクター又はオー
プンドレインタイプのロジックICとする。 時定数 〔R1の抵抗値〕×〔Cx+の静電容量〕≠〔R2〕×〔Cx−
の静電容量〕 〔R3の抵抗値〕×〔Cy+の静電容量〕≠〔R4〕×〔Cy−
の静電容量〕 〔R5の抵抗値〕×〔Cz+の静電容量〕≠〔R6〕×〔Cz−
の静電容量〕 なお、R1〜R6は抵抗である。 Cは固定コンデンサである。なお、EX−ORロジ
ックIC[U2C] の入力側端子の入力容量で代用しても良
い。(2) 検出回路Kの機能等について 図5に示した検出回路Kにおいて、入力クロックCLI と
してデューティ10%のクロックを入力したときのA
点、B点、C点、D点の波形を図6に示す。なお、出力
Vx に関してだけ説明する。 入力クロックCLI が「L」の時はUIA 〜UIF の出力
は「H」となるので、各可変コンデンサCx+,Cx−には
抵抗R1,R2 を通して電流が流れ込み、B点、C点の電位
が時定数:〔R1の抵抗値〕×〔Cx+の静電容量〕、〔R2
の抵抗値〕×〔Cx−の静電容量〕に従って上昇する。 B点の電位がEX−ORロジックIC[U2A] でロジ
ック的に「H」、C点の電位がロジック的に「L」と判
定される区間だけEX−ORの論理に従い出力点である
D点に「H」のクロックが出力される。 操作軸11にX軸方向の力を加えると、図6の二点鎖
線に示す如く可変コンデンサCx+の静電容量が増加する
と共に可変コンデンサCx−の静電容量は減少するか、又
は図6の一点鎖線に示す如く可変コンデンサCx+の静電
容量が減少すると共に可変コンデンサCx−の静電容量は
増加し、同図に示すように、出力VX のクロックCLO の
デューティは減少又は増加する。ここで、この検出回路
Kにおける一周期に対するデューティ変化と、図8に示
した従来の検出回路におけるそれとを比較すると、この
実施形態の検出回路Kを使用した場合における出力クロ
ックCLO におけるデューティ変化がかなり大きいことが
判る。したがって、この検出回路Kを使用すると操作軸
11に作用する力の変化に対して優れた検出能を発揮する
ことが明らかである。 なお、出力VX の後にローパスフィルタを付加すれ
ば、出力VX のパルス波形が平滑され、アナログ電圧と
して出力することができる。 以上のことは出力Vy ,Vz についても同様であ
る。
加わると、図4に示すように電極D,Dz相互間距離が小
さくなって可変コンデンサCzの静電容量が大きくなり、
逆に、上向きの力が加わると電極D,Dz相互間距離が大
きくなって可変コンデンサCzの静電容量が小さくなる。
なお、この操作の際、ダイヤフラム1は電極Dx+,Dx−
相互、及び電極Dy+,Dy−相互がそれぞれ図4に示す如
く左右がほぼ対称的に変形するので、可変コンデンサCx
+,Cx−,Cy+,Cy−の静電容量の変化もほぼ等しい。〔検出回路Kについて〕 次に、上記した力覚センサS
は、図5に示すように、検出回路K中に組み込まれてい
る。(1) 前提条件 ここで、前記検出回路Kでは以下に示す〜の条件が
必要である。 図5中のUIA 〜UIF はオープンコレクター又はオー
プンドレインタイプのロジックICとする。 時定数 〔R1の抵抗値〕×〔Cx+の静電容量〕≠〔R2〕×〔Cx−
の静電容量〕 〔R3の抵抗値〕×〔Cy+の静電容量〕≠〔R4〕×〔Cy−
の静電容量〕 〔R5の抵抗値〕×〔Cz+の静電容量〕≠〔R6〕×〔Cz−
の静電容量〕 なお、R1〜R6は抵抗である。 Cは固定コンデンサである。なお、EX−ORロジ
ックIC[U2C] の入力側端子の入力容量で代用しても良
い。(2) 検出回路Kの機能等について 図5に示した検出回路Kにおいて、入力クロックCLI と
してデューティ10%のクロックを入力したときのA
点、B点、C点、D点の波形を図6に示す。なお、出力
Vx に関してだけ説明する。 入力クロックCLI が「L」の時はUIA 〜UIF の出力
は「H」となるので、各可変コンデンサCx+,Cx−には
抵抗R1,R2 を通して電流が流れ込み、B点、C点の電位
が時定数:〔R1の抵抗値〕×〔Cx+の静電容量〕、〔R2
の抵抗値〕×〔Cx−の静電容量〕に従って上昇する。 B点の電位がEX−ORロジックIC[U2A] でロジ
ック的に「H」、C点の電位がロジック的に「L」と判
定される区間だけEX−ORの論理に従い出力点である
D点に「H」のクロックが出力される。 操作軸11にX軸方向の力を加えると、図6の二点鎖
線に示す如く可変コンデンサCx+の静電容量が増加する
と共に可変コンデンサCx−の静電容量は減少するか、又
は図6の一点鎖線に示す如く可変コンデンサCx+の静電
容量が減少すると共に可変コンデンサCx−の静電容量は
増加し、同図に示すように、出力VX のクロックCLO の
デューティは減少又は増加する。ここで、この検出回路
Kにおける一周期に対するデューティ変化と、図8に示
した従来の検出回路におけるそれとを比較すると、この
実施形態の検出回路Kを使用した場合における出力クロ
ックCLO におけるデューティ変化がかなり大きいことが
判る。したがって、この検出回路Kを使用すると操作軸
11に作用する力の変化に対して優れた検出能を発揮する
ことが明らかである。 なお、出力VX の後にローパスフィルタを付加すれ
ば、出力VX のパルス波形が平滑され、アナログ電圧と
して出力することができる。 以上のことは出力Vy ,Vz についても同様であ
る。
【0015】よって、可変コンデンサCx+,Cx−,Cy
+,Cy−,Czの静電容量は操作軸11に加わる力の方向及
び大きさに応じて変化し、出力VX ,Vy ,Vz におけ
るクロックCLO のデューティ変化も前記方向及び大きさ
に応じて連続的な変化となる。 次に、入力クロックCLI が「H」の時はロジックI
C[UIA〜UIF]の出力は「L」となり、可変コンデンサCx
+,Cx−,Cy+,Cy−,Cz,Cの電荷は急速にロジック
IC [UIA 〜UIF]に吸い込まれる。すなわち、EX−O
RロジックIC [U2A 〜U2C]の入力は全てGND電位近
くに落ちる。したがって、次の入力クロックCLI が
「H」の区間では、B点、C点の波形は再びGND電位
付近から上昇することになり、EX−ORロジックIC
[UIA〜UIF]の入力端子にスレッシホールド電圧を超える
電圧が発生すれば出力VX ,Vy ,Vz としてクロック
CLO が発生することとなる。つまり、この実施形態の検
出回路Kを使用した場合、広い入力周波数で安定して出
力を得ることができることが明らかである。 上記実施形態では、入力クロックはデューティ=1
0%としたが、これ以外でもこの検出回路Kは動作可能
である。また、図5においてU1A 〜U1F で示したインバ
ータロジックICはFET又はトランジスタ素子に置き
替えてもよい。〔この発明の検出回路Kが適用される加速度センサ3等
について〕 この加速度センサ3は、図7に示すように、
電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,Dzが形成された起歪板30
と、電極Dが形成された基板31とを間隔を設けて平行配
置してなるもので、前記起歪板30に重り32を具備させて
ある。なお、前記電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,Dzと電
極Dとの間には電位差を設けてあり、これにより可変コ
ンデンサCx+,Cx−,Cy+,Cy−,Czを構成させてあ
る。
+,Cy−,Czの静電容量は操作軸11に加わる力の方向及
び大きさに応じて変化し、出力VX ,Vy ,Vz におけ
るクロックCLO のデューティ変化も前記方向及び大きさ
に応じて連続的な変化となる。 次に、入力クロックCLI が「H」の時はロジックI
C[UIA〜UIF]の出力は「L」となり、可変コンデンサCx
+,Cx−,Cy+,Cy−,Cz,Cの電荷は急速にロジック
IC [UIA 〜UIF]に吸い込まれる。すなわち、EX−O
RロジックIC [U2A 〜U2C]の入力は全てGND電位近
くに落ちる。したがって、次の入力クロックCLI が
「H」の区間では、B点、C点の波形は再びGND電位
付近から上昇することになり、EX−ORロジックIC
[UIA〜UIF]の入力端子にスレッシホールド電圧を超える
電圧が発生すれば出力VX ,Vy ,Vz としてクロック
CLO が発生することとなる。つまり、この実施形態の検
出回路Kを使用した場合、広い入力周波数で安定して出
力を得ることができることが明らかである。 上記実施形態では、入力クロックはデューティ=1
0%としたが、これ以外でもこの検出回路Kは動作可能
である。また、図5においてU1A 〜U1F で示したインバ
ータロジックICはFET又はトランジスタ素子に置き
替えてもよい。〔この発明の検出回路Kが適用される加速度センサ3等
について〕 この加速度センサ3は、図7に示すように、
電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,Dzが形成された起歪板30
と、電極Dが形成された基板31とを間隔を設けて平行配
置してなるもので、前記起歪板30に重り32を具備させて
ある。なお、前記電極Dx+,Dx−,Dy+,Dy−,Dzと電
極Dとの間には電位差を設けてあり、これにより可変コ
ンデンサCx+,Cx−,Cy+,Cy−,Czを構成させてあ
る。
【0016】この加速度センサ3では、加速度運動をさ
せると重り32が慣性の法則により元の位置に残ろうとし
て起歪板30が変形し、前記可変コンデンサCx+,Cx−,
Cy+,Cy−,Czの静電容量が変化する。
せると重り32が慣性の法則により元の位置に残ろうとし
て起歪板30が変形し、前記可変コンデンサCx+,Cx−,
Cy+,Cy−,Czの静電容量が変化する。
【0017】他方、図1に示す力覚センサの操作軸11に
引掛部を設け、この引掛部に線状体を取り付けて引っ張
ったときの前記線状体に作用する張力を測定することも
できる。つまり、検出回路Kの利用により優れた検出能
を有する張力測定装置を構成させることができる。
引掛部を設け、この引掛部に線状体を取り付けて引っ張
ったときの前記線状体に作用する張力を測定することも
できる。つまり、検出回路Kの利用により優れた検出能
を有する張力測定装置を構成させることができる。
【0018】
【発明の効果】この発明の構成は上記の通りであるから
以下の効果を奏する。
以下の効果を奏する。
【0019】課題を解決する手段の欄の内容から明らか
なように、広い入力周波数範囲で安定して出力を得る
ことができ、力や加速度に対して優れた検出能を発揮
する静電容量式センサの検出回路を提供提供できた。
なように、広い入力周波数範囲で安定して出力を得る
ことができ、力や加速度に対して優れた検出能を発揮
する静電容量式センサの検出回路を提供提供できた。
【図1】この発明の実施形態の静電容量式センサの検出
回路に組み込まれる力覚センサの断面図。
回路に組み込まれる力覚センサの断面図。
【図2】前記力覚センサを構成するプリント基板に設け
られた電極を示す平面図。
られた電極を示す平面図。
【図3】前記力覚センサの操作軸を傾倒させたときの、
ダイヤフラムの変形状態を示す断面図。
ダイヤフラムの変形状態を示す断面図。
【図4】前記力覚センサの操作軸を押し込んだときの、
ダイヤフラムの変形状態を示す断面図。
ダイヤフラムの変形状態を示す断面図。
【図5】前記静電容量式センサの検出回路の説明図。
【図6】前記検出回路を使用した場合の入力クロック、
出力クロック等の関係を示す説明図。
出力クロック等の関係を示す説明図。
【図7】前記検出回路を使用することができる一実施形
態の加速度センサの断面図。
態の加速度センサの断面図。
【図8】先行技術である静電容量式センサの検出回路の
説明図。
説明図。
【図9】先行技術である検出回路を使用した場合の入力
クロック、出力クロック等の関係を示す説明図。
クロック、出力クロック等の関係を示す説明図。
C1 可変コンデンサ C2 可変コンデンサ CLI 入力クロック CLO 出力クロック U2A 排他的論理和素子
Claims (1)
- 【請求項1】 力、張力又は加速によって生じる可変コ
ンデンサ(C1)(C2)の静電容量の変化を出力クロック
(CLO ) のデューティ変化に変換する静電容量式センサ
の検出回路において、入力クロック(CLI )のL/Hに
したがって、抵抗を通して各可変コンデンサ(C1)
(C2)に電荷を蓄えさせる時間域と、可変コンデンサ
(C1)(C2)に蓄えられた電荷を急速放電する時間域と
を交互に生じるように制御してあると共に、可変コンデ
ンサ(C1)(C2)の前記抵抗側の電位が排他的論理和素
子(U2A) に入力されるようにしてあり、可変コンデンサ
(C1)の充電電圧が前記排他的論理和素子(U2A) の固有
スレッシホールド電圧よりも大きく且つ可変コンデンサ
(C2)の充電電圧が前記固有スレッシホールド電圧より
も小さいときにのみ排他的論理和素子(U2A) から出力ク
ロック(CLO )が発信されるようにしてあることを特徴
とする静電容量式センサの検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15342797A JPH112504A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 静電容量式センサの検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15342797A JPH112504A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 静電容量式センサの検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112504A true JPH112504A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15562285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15342797A Pending JPH112504A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 静電容量式センサの検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH112504A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-06-11 JP JP15342797A patent/JPH112504A/ja active Pending
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