JPH11248949A - 光波長合分波器 - Google Patents

光波長合分波器

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JPH11248949A
JPH11248949A JP4836398A JP4836398A JPH11248949A JP H11248949 A JPH11248949 A JP H11248949A JP 4836398 A JP4836398 A JP 4836398A JP 4836398 A JP4836398 A JP 4836398A JP H11248949 A JPH11248949 A JP H11248949A
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JP
Japan
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waveguide
curvature
demultiplexer
optical wavelength
channel
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Application number
JP4836398A
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English (en)
Inventor
Koichi Maru
浩一 丸
Naoto Uetsuka
尚登 上塚
Masahiro Okawa
正浩 大川
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレイ導波路を伝搬する光の位相の制御が容
易で、クロストークが小さい光波長合分波器を提供す
る。 【解決手段】 アレイ導波路60をマルチモード導波路
とすることにより、アレイ導波路60のコア側壁におけ
る光の電力が小さくなる。また、アレイ導波路60の一
部にシングルモード導波路を挿入することにより、高次
モードの伝搬を抑えることができ、アレイ導波路60を
伝搬する光の位相の制御が容易となる。さらに、アレイ
導波路60の曲線導波路14と直線導波路15との間
を、曲率半径が連続的に変化する曲率曲線導波路16で
接続することにより、曲線導波路14と直線導波路15
との接続部での高次モードの発生が抑えられ、クロスト
ークが小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波長合分波器に
関する。
【0002】
【従来の技術】光通信の分野においては、複数の信号を
別々の波長の光にのせ、1本の光ファイバで伝送し、情
報容量を拡大する方法(波長分割多重方式)が検討され
ている。この方法においては、異なる波長の光を合波或
いは分波する合分波器が重要な役割を果たしている。中
でもアレイ導波路回折格子を用いた光波長合分波器は狭
い波長間隔の合分波を行うことが可能であり、通信容量
の多重数を大きくする上で有望視されている。
【0003】図8はアレイ導波路回折格子を用いた従来
の光波長合分波器の概略図である。
【0004】この光波長合分波器は、基板7上に、入力
用チャネル導波路1、入力側スラブ導波路2、複数のチ
ャネル導波路6からなるアレイ導波路回折格子3、出力
側スラブ導波路4及び出力用チャネル導波路5が形成さ
れたものである。
【0005】この光波長合分波器には、アレイ導波路回
折格子3のチャネル導波路(以下「アレイ導波路」とい
う)6として、一つの導波モードのみが伝搬可能である
シングルモード導波路が用いられていた。これは、高次
モードが発生せず、アレイ導波路6を伝搬する光の位相
を制御しやすいという利点があるためである。高次モー
ドが発生すると、その光の伝搬定数が基本モードと異な
るため、出力側スラブ導波路4の出力側において、基本
モードが集光する位置以外にも光が分布してしまい、ク
ロストークが大きくなる。このためアレイ導波路6とし
てシングルモード導波路を用いることは、高次モードを
発生しない点で有利であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光波
長合分波器は、コア幅が小さいため、アレイ導波路6の
コアの側壁における光の電力が比較的大きい。そのた
め、コアの側壁の荒れによる伝搬定数の変動が大きくな
り、各アレイ導波路6を伝搬する光の位相が設計値から
ずれてしまい、その結果、クロストークが大きくなって
しまう。
【0007】コアの側壁が荒れて、屈折率分布に摂動が
生じている場合の伝搬方向の位置における伝搬定数βは
数1式で表される。
【0008】
【数1】
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、アレイ導波路を伝搬する光の位相の制御が容易で、
クロストークが小さい光波長合分波器を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基板上に設けられ複数のチャネル導波路か
らなるアレイ導波路回折格子と、アレイ導波路回折格子
の入力側に設けられた入力用チャネル導波路と、入力用
チャネル導波路とアレイ導波路回折格子との間に設けら
れた入力側スラブ導波路と、アレイ導波路回折格子の出
力側に設けられた出力用チャネル導波路と、出力用チャ
ネル導波路とアレイ導波路回折格子との間に設けられた
出力側スラブ導波路とを備えた光波長合分波器におい
て、アレイ導波路回折格子の一部または全てのチャネル
導波路がマルチモード導波路であるものである。
【0011】上記構成に加え本発明の光波長合分波器の
アレイ導波路回折格子の全てのチャネル導波路の一部が
シングルモード導波路であってもよい。
【0012】上記構成に加え本発明の光波長合分波器の
アレイ導波路回折格子のチャネル導波路のマルチモード
導波路は、各チャネル導波路ごとに一定曲率半径の曲線
導波路及び直線導波路を有し、曲線導波路と直線導波路
との間に、曲線導波路から直線導波路にわたって曲率半
径が連続的に変化する曲率分布を有する曲率曲線導波路
が滑らかに接続されているのが好ましい。
【0013】上記構成に加え本発明の光波長合分波器の
アレイ導波路回折格子の全てのチャネル導波路のシング
ルモード導波路は、各チャネル導波路ごとに一定曲率半
径の曲線導波路及び直線導波路を有し、曲線導波路と直
線導波路との間に、曲線導波路と直線導波路との曲率半
径が連続的に変化する曲率分布を有する曲率曲線導波路
が滑らかに接続されているのが好ましい。
【0014】上記構成に加え本発明の光波長合分波器の
アレイ導波路回折格子の全てのチャネル導波路は、マル
チモード導波路及びシングルモード導波路を有し、マル
チモード導波路とシングルモード導波路との間にテーパ
型導波路を有していてもよい。
【0015】上記構成に加え本発明の光波長合分波器の
光波長合分波器は石英系材料で構成されており、アレイ
導波路回折格子のチャネル導波路のマルチモード導波路
のコア幅が6μm〜15μmであり、アレイ導波路回折
格子のチャネル導波路のシングルモード導波路のコア幅
が6μm以下であるのが好ましい。
【0016】ここで、表1は、シングルモード導波路及
びマルチモード導波路のコア断面における横方向の光の
電力分布を、それぞれ直線導波路の場合と曲率半径の等
しい曲線導波路の場合とにおいて模式的に示したもので
ある。
【0017】
【表1】
【0018】表1において8a〜8dはコア中央を横切
る線上の横方向の電力分布を示し、9a〜9dはコア断
面を示している。コア及びクラッドの屈折率、コア高さ
を等しいとした場合、表1に示すようにマルチモード導
波路における基本モードは、シングルモード導波路にお
ける導波モードに比べてコア内への電力の閉じ込めが大
きくなり、コア側壁での電力が小さくなるのが分かる。
【0019】図2はコア幅とコア側壁における光の規格
化電力との関係を説明する図であり、横軸がコア幅軸、
縦軸が規格化電力軸である。
【0020】同図に示す特性曲線は、波長1.55μ
m、比屈折率差Δ=0.8%、コア高さ6μmにおけ
る、コア幅を変えたときのコア側壁における光の電力の
計算値を示すものである。光の電力は、各コア幅におけ
る電力分布のピーク値で規格化されている。実線は直線
導波路の一端における光の電力を示し、破線及び一点鎖
線はそれぞれ曲率半径が5mmである曲線導波路の内側
のコア側壁及び外側のコア側壁における光の電力を示し
ている。
【0021】ここで、コア幅が6μm以下のときがシン
グルモード導波路であり、コア幅が6μmより大きいと
きがマルチモード導波路である。図2より曲線導波路或
いは直線導波路のいずれの場合にも、コア幅が大きくな
ると、コア側壁における光の電力が小さくなることが分
かる。
【0022】従って、コア幅の大きいマルチモード導波
路では、コア幅の小さいシングルモード導波路に比べ
て、コア側壁の荒れの影響を受けにくいので、アレイ導
波路を伝搬する光の位相を設計値により近付けることが
できる。
【0023】しかしながら、アレイ導波路全体がマルチ
モード導波路の場合には高次モードの光が伝搬してしま
う。
【0024】そこで、アレイ導波路の一部分に高次モー
ドカットフィルタを挿入することにより高次モードの伝
搬を抑えることができる。高次モードカットフィルタの
一例として、曲線部を有するシングルモード導波路が挙
げられる。このシングルモード導波路に入射した導波モ
ード以外の光は放射モードの光と結合するため、曲線部
において急速に減衰する。従って導波モードの光のみを
取り出すことができる。
【0025】ところで、一つのアレイ導波路は一般に曲
率半径の等しい曲線部及び直線部からなっている。従来
のアレイ導波路回折格子型波長合分波器では、この接続
部に図9に示すようなオフセットを形成するのが一般的
であった。
【0026】図9(a)、(b)は直線導波路と曲線導
波路との接続部の従来例を示す図である。
【0027】図9(a)に示すように、曲線導波路の電
力分布と直線導波路の電力分布とが略同じ形状であれ
ば、この方法によっても電力分布のミスマッチが小さく
てすむため、高次モードの光の発生をある程度抑えるこ
とができる。
【0028】しかし、図9(b)に示すようにコア幅を
大きくし、曲線導波路及び直線導波路の電力分布を大き
く異なる形状とした場合には、ミスマッチは無視できな
くなる。特に、マルチモード導波路の場合には、このミ
スマッチ分のうちのある割合の電力が高次モードに結合
してしまう。
【0029】そこで、図3に示すように直線導波路と曲
線導波路との間に、直線導波路から曲線導波路にわたっ
て曲率半径が連続して変化するような曲線導波路(曲率
曲線導波路)を滑らかに接続することが考えられる。
【0030】図3は本発明の光波長合分波器に用いられ
る直線導波路と曲線導波路との接続部を示す図である。
【0031】曲線導波路14と直線導波路15とは、曲
線導波路14から直線導波路15にわたって曲率半径が
連続的に変化する曲率分布を有する曲率曲線導波路16
で接続されている。すなわち、曲率曲線導波路16と直
線導波路15との接続部における曲率半径は無限大であ
り、曲線導波路14と曲率曲線導波路16の接続部にお
ける曲率半径は曲線導波路14の曲率半径R0 に等し
い。
【0032】このため、図3に示すように直線導波路1
5に入射した基本モードの光の電力分布は17a〜17
eのように滑らかに移行する。従って入射光はほとんど
損失無く伝搬し、マルチモード導波路での曲線導波路1
4と直線導波路15との接続部における高次モードの発
生を抑えることができる。
【0033】図4は本発明の光波長合分波器に用いられ
るマルチモード導波路とシングルモード導波路との接続
部を示す図である。
【0034】同図に示すように高次モードカットフィル
タとなるシングルモード導波路19と、マルチモード導
波路18との間に、テーパ型導波路20を接続すること
により、シングルモード導波路19での導波モードとマ
ルチモード導波路18での基本モードをほとんど損失無
く結合させ、マルチモード導波路18の高次モードの発
生を抑えることができる。
【0035】すなわち、本発明によれば、アレイ導波路
をマルチモード導波路とすることにより、アレイ導波路
のコア側壁における光の電力が小さくなる。また、アレ
イ導波路の一部にシングルモード導波路を挿入すること
により、高次モードの伝搬を抑えることができる。さら
に、アレイ導波路の曲線導波路と直線導波路との間を、
曲率半径が連続的に変化する曲率曲線導波路で接続する
ことにより、曲線導波路と直線導波路との接続部での高
次モードの発生が抑えられクロストークが小さくなる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0037】図1は本発明の光波長合分波器の一実施の
形態を示す概略図である。なお、図8に示した従来例と
同様の部材には共通の符号を用いた。
【0038】この光波長合分波器は、基板7上に設けら
れ複数のチャネル導波路(アレイ導波路)60からなる
アレイ導波路回折格子61と、アレイ導波路回折格子6
1の入力側に設けられた入力用チャネル導波路1と、入
力用チャネル導波路1とアレイ導波路回折格子61との
間に設けられた入力側スラブ導波路2と、アレイ導波路
回折格子61の出力側に設けられた出力用チャネル導波
路5と、出力用チャネル導波路5とアレイ導波路回折格
子61との間に設けられた出力側スラブ導波路4とを備
え、アレイ導波路回折格子61の一部または全てのアレ
イ導波路60をマルチモード導波路としたものである。
【0039】光波長合分波器の構成材料としては石英系
の材料(他の材料を用いてもよい)が用いられており、
屈折率が一様なクラッド層にクラッド層より屈折率が一
様に高いコアが埋め込まれた構造を有している。光波長
合分波器の比屈折率差Δは0.8%としている。コアの
高さは約6μmで一定とし、入力用及び出力用チャネル
導波路1、5の幅は約6μmとしている。入出力側スラ
ブ導波路2、4の焦点距離は約16.4mm、スラブ導
波路2、4とアレイ導波路回折格子61との接続部にお
いて隣接するアレイ導波路60の間隔は約21.7μm
としている。アレイ導波路60の本数は200本として
いる。
【0040】図6(a)は図1に示した光波長合分波器
の平面図であり、図6(b)は図6(a)のアレイ導波
路の一本分の構造を示す拡大図である。
【0041】図6(a)に示す光波長合分波器におい
て、出力側アレイ導波路22は入力側アレイ導波路21
と破線62に対して線対称となっており、入力側アレイ
導波路21と出力側アレイ導波路22とは滑らかに接続
されている。
【0042】図6(b)において、23はスラブ導波路
2に接続されるテーパ型導波路であり、導波路24との
接続部のコア幅は6μmである。24〜26はシングル
モード導波路であり、コア幅は6μmである。25は一
様な曲率半径R=5mmを有する曲線導波路、24、2
6は直線導波路から曲線導波路にわたって曲率半径が連
続的に変化する曲率分布を有するシングルモードの曲率
曲線導波路である。曲線導波路25の導波路長は約20
0μmである。曲率曲線導波路24及び曲率曲線導波路
26の曲率半径Rは数2式で表される。
【0043】
【数2】R=2R0 /{1+cos(πz/L)} ここで、zは曲線導波路25との接続部をz=0とした
ときの曲率曲線導波路24、26上の位置である。Lは
曲率曲線導波路24、26の長さであり、いずれもL=
750μmとしている。曲率半径R0 は5mmである。
テーパ型導波路27はシングルモードの曲率曲線導波路
26と直線導波路28とをほとんど損失無く接続する導
波路である。28〜32はマルチモード導波路であり、
コア幅は11μmである。28、32はマルチモードの
直線導波路、30は一様な曲率半径R=5mmを有する
曲線導波路である。29、31は直線導波路から曲線導
波路にわたって曲率半径が連続的に変化する曲率分布を
有するマルチモードの曲率曲線導波路である。これら曲
率曲線導波路29、31の曲率半径Rも数式2によって
表され、zは曲線導波路30との接続部をz=0とした
ときの曲率曲線導波路29、31上の位置である。曲率
曲線導波路29、31のいずれもL=1000μm、R
0 =5mmとしている。また、23〜32の導波路は全
て滑らかに接続されている。
【0044】ここで、i番目のアレイ導波路60の全体
を伝搬することによって与えられる光の位相をφi とす
ると、隣接するi番目のアレイ導波路60と(i+1)
番目のアレイ導波路60との位相差Δφ=φi+1 −φi
が277radとなるように、アレイ導波路60の各導
波路23〜32の導波路長を設計した。
【0045】図7は図1に示した光波長合分波器に白色
光を入力し、一番端の出力用チャネル導波路5から出力
された光の波長損失特性を示したものである。同図にお
いて横軸が波長を示し、縦軸が挿入損失を示している。
また、実線40は本発明の光波長合分波器の特性曲線で
あり、破線41は従来の光波長合分波器の特性曲線であ
る。
【0046】同図に示すように所望の通過波長帯である
1550nm付近の光は低損失で出力され、それ以外の
波長の光は従来のものに比べて高損失、すなわち従来の
ものより低クロストークな特性が得られた。なお、クロ
ストークは最悪でも−36dBであり、従来品の−28
dBに比べて8dB低く抑えられている。
【0047】ここで最適条件の根拠について述べる。
【0048】図2に示したように曲線導波路及び直線導
波路のいずれの場合にも、コア幅が大きくなると、コア
側壁における光の電力が小さくなる。従って、コア側壁
の荒れの影響を少なくするためには、コア幅は大きい方
が望ましい。
【0049】しかしながら、コア幅が大きすぎると、直
線導波路と曲線導波路との電界分布のミスマッチが非常
に大きくなり、直線導波路と曲線導波路との間に挿入さ
れる、曲率半径が位置によって異なる曲率曲線導波路2
9、31(図6(b))の導波路長を長くする必要が生
じるので好ましくない。また、図2より、コア幅が15
μm以上となると、コア幅をさらに大きくしてもコア側
壁における光の電力はあまり変わらなくなる。従って、
比屈折率差Δ=0.8%の場合のマルチモード導波路の
コア幅は、マルチモード条件となる6μm以上、かつ、
15μm以下の値が最適値である。
【0050】図5(a)、(b)は本発明の光波長合分
波器に用いられる直線導波路と曲線導波路との接続部の
変形例の説明図である。
【0051】図5(a)は、直線導波路34のコア幅を
曲線導波路33のコア幅よりも小さくし、コア幅が位置
によって異なるテーパ型の曲線導波路35を介して接続
したものである。
【0052】なお、曲線導波路の基本モードの電力分布
が、直線導波路の基本モードの電力分布に比べてあまり
大きく変化しない場合は、図5(b)に示すように、直
線導波路38のコア幅を、曲線導波路37との電力分布
のミスマッチが最小になるように設定し、オフセット4
2a、42bを与えて直接接続するようにしてもよい。
【0053】ここで、上述した光波長合分波器は光波長
多重通信システムにおいて、光波長合分波器、M×N
(M、Nは整数)周波数ルーティング装置、Add/D
ropフィルタ等に用いることができる。
【0054】以上において、本発明によれば、アレイ導
波路を伝搬する高次モードを抑えることができるためア
レイ導波路を伝搬する光の位相制御が容易となり、アレ
イ導波路のコア側壁における光の電力が小さくなり、ク
ロストークが小さな光波長合分波器の提供を実現するこ
とができる。
【0055】また、付随的な効果として、アレイ導波路
をマルチモード導波路とすることにより、偏光依存性が
小さくなる。石英系の材料を用いた場合の波長偏光依存
性は、従来のアレイ導波路回折格子型波長合分波器では
0.04〜0.05nmであるのに比べ、本発明による
アレイ導波路回折格子型波長合分波器では0.01〜
0.02nmと小さくすることができた。これは、アレ
イ導波路を伝搬する光が、複屈折の影響を受けにくくな
っていることを意味する。従って、アレイ導波路の曲線
部分を伝搬する光の電力の集中する部分が従来のものに
比べてコアの中心付近からコア端の方に移動することが
応力によって生じる複屈折の影響を小さくすることと関
連しているのではないかと推測される。
【0056】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0057】アレイ導波路を伝搬する光の位相の制御が
容易で、クロストークが小さい光波長合分波器の提供を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光波長合分波器の一実施の形態を示す
概略図である。
【図2】コア幅とコア側壁における光の規格化電力との
関係を説明する図である。
【図3】本発明の光波長合分波器に用いられる直線導波
路と曲線導波路との接続部を示す図である。
【図4】本発明の光波長合分波器に用いられるマルチモ
ード導波路とシングルモード導波路との接続部を示す図
である。
【図5】(a)、(b)は本発明の光波長合分波器に用
いられる直線導波路と曲線導波路との接続部の変形例の
説明図である。
【図6】(a)は図1に示した光波長合分波器の平面図
であり、(b)は(a)のアレイ導波路の一本分の構造
を示す拡大図である。
【図7】図1に示した光波長合分波器に白色光を入力
し、一番端の出力用チャネル導波路5から出力された光
の波長損失特性を示したものである。
【図8】アレイ導波路回折格子を用いた従来の光波長合
分波器の概略図である。
【図9】(a)、(b)は直線導波路と曲線導波路との
接続部の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 入力用チャネル導波路 4 出力側スラブ導波路 5 出力用チャネル導波路 7 基板 14 曲線導波路 15 直線導波路 16 曲率曲線導波路 60 チャネル導波路(アレイ導波路) 61 アレイ導波路回折格子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられ複数のチャネル導波路
    からなるアレイ導波路回折格子と、該アレイ導波路回折
    格子の入力側に設けられた入力用チャネル導波路と、該
    入力用チャネル導波路と上記アレイ導波路回折格子との
    間に設けられた入力側スラブ導波路と、上記アレイ導波
    路回折格子の出力側に設けられた出力用チャネル導波路
    と、該出力用チャネル導波路と上記アレイ導波路回折格
    子との間に設けられた出力側スラブ導波路とを備えた光
    波長合分波器において、上記アレイ導波路回折格子の一
    部または全てのチャネル導波路がマルチモード導波路で
    あることを特徴とする光波長合分波器。
  2. 【請求項2】 上記アレイ導波路回折格子の全てのチャ
    ネル導波路の一部がシングルモード導波路である請求項
    1に記載の光波長合分波器。
  3. 【請求項3】 上記アレイ導波路回折格子のチャネル導
    波路のマルチモード導波路は、各チャネル導波路ごとに
    一定曲率半径の曲線導波路及び直線導波路を有し、上記
    曲線導波路と上記直線導波路との間に、上記曲線導波路
    から上記直線導波路にわたって曲率半径が連続的に変化
    する曲率分布を有する曲率曲線導波路が滑らかに接続さ
    れた請求項1又は2に記載の光波長合分波器。
  4. 【請求項4】 上記アレイ導波路回折格子の全てのチャ
    ネル導波路のシングルモード導波路は、各チャネル導波
    路ごとに一定曲率半径の曲線導波路及び直線導波路を有
    し、上記曲線導波路と上記直線導波路との間に、上記曲
    線導波路と上記直線導波路との曲率半径が連続的に変化
    する曲率分布を有する曲率曲線導波路が滑らかに接続さ
    れた請求項2又は3に記載の光波長合分波器。
  5. 【請求項5】 上記アレイ導波路回折格子の全てのチャ
    ネル導波路は、上記マルチモード導波路及び上記シング
    ルモード導波路を有し、上記マルチモード導波路と上記
    シングルモード導波路との間にテーパ型導波路を有する
    請求項2から4のいずれかに記載の光波長合分波器。
  6. 【請求項6】 上記光波長合分波器は石英系材料で構成
    されており、上記アレイ導波路回折格子の上記チャネル
    導波路の上記マルチモード導波路のコア幅が6μm〜1
    5μmであり、上記アレイ導波路回折格子の上記チャネ
    ル導波路の上記シングルモード導波路のコア幅が6μm
    以下である請求項2〜5のいずれかに記載の光波長合分
    波器。
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