JPH11248843A - 2次元アレイ型放射線検出器 - Google Patents

2次元アレイ型放射線検出器

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JPH11248843A
JPH11248843A JP10060356A JP6035698A JPH11248843A JP H11248843 A JPH11248843 A JP H11248843A JP 10060356 A JP10060356 A JP 10060356A JP 6035698 A JP6035698 A JP 6035698A JP H11248843 A JPH11248843 A JP H11248843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scintillator
radiation detector
dimensional array
light
detector
Prior art date
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Pending
Application number
JP10060356A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Miura
一朗 三浦
Yasushi Miyazaki
宮崎  靖
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンネル間の出力均一性を維持しながら、
容易に製造可能な放射線検出器を提供することを目的と
する。 【解決手段】 本発明の2次元アレイ型放射線検出器で
は、放射線を検知して光を生ずるシンチレータ(22)
と,シンチレータ(22)から光を受光して電気信号を
発生する光検出器(23)とから成る複数の検出器素子
(21)が直交して縦,横方向に配列されている。シン
チレータ(22)相互間は、横方向(チャンネル方向)
については、光反射層を持つ仕切板(24)にて分離さ
れ、縦方向(スライス方向)については空気層(25)
にて分離されている。仕切板(24)が一方向にのみ配
列されているので、構造が簡単になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線コンピュータ
トモグラフィ装置(以下、X線CT装置という)などに
用いられる2次元アレイ型放射線検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、X線CT装置などに用いられる放
射線検出器として、検出精度の向上を図るために、従来
のキセノンガスを用いた電離箱方式の検出器に代って、
固体シンチレータを用いた固体検出器が広く使用されて
いる。
【0003】このX線CT装置用固体検出器は、入射放
射線を光に変換する固体シンチレータと、この固体シン
チレータで変換された光を検出し電気信号として出力す
るシリコンフォトダイオードなどの光検出器とから成る
放射線検出素子を、放射線源を中心として円弧状に多数
個配列して構成されている。
【0004】X線CT装置では、装置のスループットを
向上するため、1スキャンあたりに要する時間の短縮化
が望まれている。このスキャン時間の短縮化の方法とし
て、次の2つの方法があげられる。 (1)1回転当りに要する時間の短縮化。 (2)1回転当りに撮影できる断層像の増加。
【0005】上記の2つの方法のうち、(1)に関して
は、X線発生装置であるX線管の軽量化等により、X線
CT装置のスキャナの回転速度の短縮により達成され
る。他方、(2)に関しては、これまで放射線検出素子
を1次元的に1列に配列されていた放射線検出器を、ス
ライス方向に2列,もしくはそれ以上の多数列に配列す
ることにより達成される。1次元に放射線検出素子を配
列する場合、隣接するチャンネルからの信号(シンチレ
ータの発光)の漏れ込みを遮蔽するために、隣接するチ
ャンネルのシンチレータ間に光反射板を挿入する構造が
採用されている。これに対し、2列もしくはそれ以上の
多数列に配列する場合には、隣接するチャンネル間のみ
ならず、スライス方向のシンチレータ間にも光反射板を
挿入する必要がある。特開平7−148148号公報に
は、X線及び光を透過しない仕切板で直交2方向に所定
のピッチで2次元状に仕切られた複数の格子の中にX線
検出素子(シンチレータと光検出器との組合せ)が挿入
された構成の放射線検出器が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような放射線検出器では、格子状の仕切板すなわち光反
射板をどのように製作するかが課題となる。格子状の光
反射板の製作法としては、以下の2つの方法が考えられ
る。1つは一体成形法であり、他の1つは仕切板を井桁
状に組み合わせる方法である。どちらの方法の場合も、
仕切板がシンチレータと接する部分の面精度と,仕切板
の格子が交差する部分の寸法精度を良好に確保する必要
がある。これらの部分の精度が良好に確保できない場
合、その部分における光の反射率の均一性がそこなわ
れ、チャンネル間の出力の均一性が保てなくなる。これ
らの部分の精度を良好に確保するには、製作コストが大
きくなる。
【0007】このため、本発明では、チャンネル間の出
力の均一性を良好に維持しながら、容易に製作できる2
次元アレイ型放射線検出器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の2次元アレイ型放射線検出器は、入射する
放射線を検知することにより発光する複数個のシンチレ
ータと,シンチレータの発光を受光することによりシン
チレータが検知した放射線の線量に対応する出力信号を
発生する複数個の光検出器とを有し、シンチレータと光
検出器とが直交2方向(以下、2方向を縦方向,横方向
という)に配列されている2次元アレイ型放射線検出器
において、各々のシンチレータが横方向については光反
射層を持つ仕切板によって分離され、縦方向については
空気層によって分離されている(請求項1)。
【0009】この構成では、2次元直交方向に配列され
たシンチレータが、横方向のみ仕切板で分離され、縦方
向は空気層で分離されているため、仕切板の加工,シン
チレータ間への挿入が容易になり、また仕切板が交差す
ることがないため、仕切板の交差点での光の反射率が不
均一になることもなくなり、チャンネル間の出力の均一
性を良好に維持しながら、容易に製作できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照しながら説明する。図2は、本発明に係る2次元
アレイ型放射線検出器を搭載したX線CT装置の構成を
示す斜視図である。図2において、X線CT装置10
は、ガントリー11と,被検体テーブル13と,制御装
置(図示せず)などから構成される。ガントリー11に
は、開口部16を有し回転するスキャナ12が組み込ま
れている。スキャナ12の開口部16の一方の側にはX
線源14が、もう一方の側には1個以上の放射線検出器
15が取り付けられている。スキャナ12の開口部16
には被検体テーブル13に寝載された被検体17が挿入
される。被検体テーブル13は、被検体17を開口部1
6内の異なる位置に位置決めするためにモータ駆動方式
で構成されている。X線源14及び放射線検出器15
は、スキャナ12の回転に伴い、開口部16に挿入され
た被検体17の周りを回転し、被検体17を透過したX
線量の分布(被検体17により減衰されたもの)を複数
の異なる角度で収集する。収集された減衰測定値に基づ
いて被検体17の断面の再構成画像が作成され、この画
像が画像表示装置(図示せず)上に表示される。
【0011】図1に本発明の2次元アレイ型放射線検出
器の一実施例の斜視図を示す。図1は、2次元アレイ型
放射線検出器の一部を示したもので、完成品では検出器
素子21が直交2方向,すなわち縦及び横方向に多数個
配列されている。この検出器素子21は、入射する放射
線を検知することにより光を生ずるシンチレータ22
と、シンチレータ22の発光を受光することによりシン
チレータ22が検知した放射線の線量に対応する出力電
気信号を発生する光検出器23と,シンチレータ22か
ら横方向(チャンネル方向)に漏れた光をシンチレータ
22内に戻すように反射させる光反射層を持つ仕切板2
4と,放射線が入射してくる上面方向に漏れた光を反射
する上面反射層(図示せず)と,シンチレータ22を縦
方向(スライス方向)に分離するためのスライス方向分
離部25とから成る。本実施例の2次元アレイ型放射線
検出器15は上記のX線CT装置に使用されるものであ
るので、シンチレータ22は通常横方向では幅が狭く、
縦方向では幅が広くなり、かつ横方向がチャンネル方向
に、縦方向がスライス方向に対応している。シンチレー
タ22が検知した放射線の線量に対応する出力電気信号
は、信号線26を通じて放射線検出器15の外部に取り
出される。
【0012】上記構成の2次元アレイ型放射線検出器1
5において、シンチレータ22は、例えばGd22S:
Pr粉末を焼結したものなどから成り、光検出器23
は、例えばシリコンフォトダイオードなどから成る。シ
ンチレータ22と光検出器23とは光学的結合層(図示
せず),例えばエポキシ樹脂系接着剤などを数10μm
程度に薄く延ばしたものを介して接続されている。チャ
ンネル方向を分離する仕切板24は、隣接するチャンネ
ルへの放射線の漏洩を防止するために、例えばモリブデ
ンなどの重金属を用い、表面には、例えばアルミニウム
などの光の反射率の高い物質を成膜する。また、上面反
射層には、X線透過性が高く、光の反射率の高いもの、
例えばアルミニウムの薄膜やポリエステルフィルムに酸
化チタンを塗布したものなどが用いられる。
【0013】シンチレータ22の寸法例としては、チャ
ンネル方向の幅が0.5mm〜1.5mm程度,スライ
ス方向の長さが5mm〜30mm程度,高さが1mm〜
3mm程度である。チャンネル間には0.1mm程度の
厚さの仕切板24が挿入されるため、隣接するシンチレ
ータ22のチャンネル間の隙間は0.12mm程度以上
に設定されている。シンチレータ22のスライス方向に
設けられたスライス方向分離部25は空気層から成り、
その隙間はチャンネル間の隙間と同等に設定されてい
る。また、2次元アレイ型放射線検出器15での検出器
素子21の配列数は、チャンネル方向で約1,000個
程度、スライス方向で2列〜10列程度である。
【0014】上記で説明した構造の2次元アレイ型放射
線検出器であれば、チャンネル方向を分離する仕切板2
4は板材であるため、表面の寸法精度,光の反射率の確
保も容易となり、また仕切板24が交差することもない
ため、仕切板の交差点での光の反射率が不均一になるこ
ともなくなる。
【0015】次に、本発明の2次元アレイ型放射線検出
器の製作方法の一例を述べる。 (1)チャンネル方向及びスライス方向にあらかじめ分
離されて配置された光検出器23の配列板に、チャンネ
ル方向及びスライス方向とも分離されていないシンチレ
ータ22の板材を透明のエポキシ樹脂接着剤で接着す
る。 (2)光検出器23の配列板に接着されたシンチレータ
22の板材を、光検出器23の分離パターンに合わせ
て、ダイサーなどを用いて、チャンネル方向及びスライ
ス方向に、所定の寸法(例えば0.13mm)にて、溝
切り加工する。 (3)溝切り加工を施したシンチレータ22の溝のう
ち、チャンネル方向の溝に、光反射層をつけた仕切板2
4を挿入する。 (4)仕切板24の端部をエポキシ樹脂接着剤などで接
着し固定する。
【0016】以上述べた製作方法により、寸法精度が確
保された、検出器素子間で感度ばらつきの小さい2次元
アレイ型放射線検出器をより容易に作ることができる。
【0017】本発明の2次元アレイ型放射線検出器で
は、スライス方向についてはシンチレータ22を空気層
のみで分離しているので、隣接チャンネルへの信号の漏
れ込みについて評価した。図3に、空気層のみで分離し
たシンチレータにおける隣接チャンネルへの信号の漏れ
込み分布を示す。測定は、幅1mm,長さ12mmのシ
ンチレータを0.13mmの空気層で分離して配列した
2個の検出器素子を用いて行った。横軸は出力信号の測
定ポイントで、縦軸はX線感度の相対値である。測定ポ
イントの1ポイントの間隔は1mmで、6ポイントと7
ポイントの間に空気層(破線で示す)が存在するが、空
気層の隙間は省略してある。測定は両方のシンチレータ
について6mm(6ポイント)ずつの範囲について行っ
ている。X線の入射を7〜12ポイントに行い、1〜6
ポイントにはX線遮蔽マスクを施しX線を遮蔽してあ
る。X線感度の相対値は12ポイントの値を基準に規格
化してある。
【0018】図3から隣接チャンネルへの信号の漏れ込
み量とX線照射チャンネルの出力との比,すなわち1〜
6ポイントの出力の積分値と7〜12ポイントの出力の
積分値との比をとると7%以下となることがわかる。ス
ライス方向の漏れ信号がこの程度であれば、再構成画像
に与える影響は小さく、実用上問題とならない。これ
は、検出器素子の放射線入射面の大きさが、チャンネル
方向に対し、スライス方向が充分に長いこと由来する。
チャンネル方向の分離ピッチは非常に小さいため、金属
材質の仕切板等の挿入が必要となる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、放
射線検出器の構造を簡略化でき、容易に製造可能で、チ
ャンネル間の出力均一性を維持することができる2次元
アレイ型放射線検出器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2次元アレイ型放射線検出器の一実施
例の斜視図。
【図2】本発明に係る2次元アレイ型放射線検出器を搭
載したX線CT装置の構成を示す斜視図。
【図3】空気層のみで分離したシンチレータにおける隣
接チャンネルへの信号の漏れ込み分布。
【符号の説明】
10 X線CT装置 11 ガントリー 12 スキャナ 13 被検体テーブル 14 X線源 15 放射線検出器(2次元アレイ型放射線検出器) 16 開口部 17 被検体 21 検出器素子 22 シンチレータ 23 光検出器 24 仕切板 25 スライス方向分離部 26 信号線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する放射線を検知することにより発
    光する複数個のシンチレータと,シンチレータの発光を
    受光することによりシンチレータが検知した放射線の線
    量に対応する出力信号を発生する複数個の光検出器とを
    有し、シンチレータと光検出器とが直交2方向(以下、
    2方向を縦方向,横方向という)に配列されている2次
    元アレイ型放射線検出器において、各々のシンチレータ
    が横方向については光反射層を持つ仕切板によって分離
    され、縦方向については空気層によって分離されている
    ことを特徴とする2次元アレイ型放射線検出器。
JP10060356A 1998-02-26 1998-02-26 2次元アレイ型放射線検出器 Pending JPH11248843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060356A JPH11248843A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 2次元アレイ型放射線検出器

Applications Claiming Priority (1)

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JP10060356A JPH11248843A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 2次元アレイ型放射線検出器

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JPH11248843A true JPH11248843A (ja) 1999-09-17

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ID=13139804

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JP10060356A Pending JPH11248843A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 2次元アレイ型放射線検出器

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JP (1) JPH11248843A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175570A (ja) * 2010-05-17 2010-08-12 Japan Atomic Energy Agency 2次元放射線および中性子イメージ検出器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175570A (ja) * 2010-05-17 2010-08-12 Japan Atomic Energy Agency 2次元放射線および中性子イメージ検出器

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