JPH11240619A - 無端チェーン型コンベアの運搬セクションから出る際に物品を受け入れるためのプレート用モジュラー型構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、従来技術によるこの種の構
造体の欠点を解消するような構造上及び機能上の徴を備
えた受け入れプレート用の構造体を案出することにあ
る。 【解決手段】 無端チェーン型コンベア（３）の運搬セ
クション（２）から出る際に物品を受け入れるためのプ
レート用構造体（１）は、前記運搬セクション（２）に
対し同平面にて実質的にその延長部に位置せしめること
ができ、この構造体は異常に簡単な構造であって、前記
運搬セクションに対し横方向に位置する少なくとも各側
部に互いに並列配置されたタイル（１１）を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無端チェーン型コ
ンベアの運搬セクションから出る物品を受け入れるため
の、前記運搬セクションに実質的に連続した状態で同一
平面上に配置されることができるプレート構造体に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】公知のように、無端チェーン型コンベア
により搬送される物品は、そのコンベアがベルト、スラ
ット、チェーンリンクその他のいずれからなるものであ
っても、コンベアの下流にある物品処理ステーション又
は先のコンベアと実質的に一直線上にある他のコンベア
へ誘導するプレートに受け取る必要がある。後者の場合
には、この受け入れプレートは、一方の端部を他方の端
部のところに配置した２つの無端チェーン型コンベアの
間にある接続プレートとして働くことが明らかであろ
う。

【０００３】現在知られている受け入れプレートは、そ
れがカバーしなければならない距離に適するよう特注せ
ねばならない。また、受け入れプレートは、物品が１つ
のコンベアから次のコンベアまで受け入れられ或いは移
送されることを担保すべく、無端チェーンコンベアのフ
レームに固定される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】公知のプレートは一般
に上記要件を満たすが、意図する特定のアプリケーショ
ンに合わせて特注しなければならないので、その製造に
おいて多くの問題を残している。

【０００５】本発明が解決しようとする課題は、上記欠
点を解消するような構造上及び機能上の特徴を有する受
け入れプレート用の構造体を案出することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この課題は、前記運搬セ
クションに対し横方向に位置する少なくとも各側部に互
いに並列配置されたタイルを備えるという事実を特徴と
する特定種類の受け入れプレートにより解決される。

【０００７】本発明による受け入れプレート構造体の他
の特徴及び利点は、以下の好適実施例の説明から明らか
となるであろう。限定はしないが実施例により添付図面
を参照して本発明を説明する。

【０００８】

【発明の実施の形態】添付図面を参照して、符号１は本
発明による受け入れプレートを一般的に示す。

【０００９】受け入れプレート１は、無端チェーン型コ
ンベア３の運搬セクション２と実質的に連続するように
位置している。無端チェーン型コンベア３は、無端チェ
ーン４を備えている。無端チェーン４は、この特定の場
合には、一方の端部にて、フレーム６に装着されたホイ
ール５の周りを通過するリンクからなる無端チェーンで
ある。

【００１０】図示した例では、受け入れプレート１は、
第２無端チェーンコンベア８の運搬セクション７まで延
びている。第２無端チェーンコンベア８は、一方の端部
にて、フレーム６に装着されたホイール１０の周りを通
過する閉鎖チェーン９を備える。Ｘ−Ｘ線は、長手方向
の軸であり、この軸に沿ってコンベア３と８及びプレー
ト１が延びている。

【００１１】プレート１は、２個の無端チェーン４及び
９の運搬セクション２及び７と同一平面上にある。

【００１２】本発明による受け入れプレート１は、複数
のタイル１１を備える。これらタイルは、運搬セクショ
ン２及び７の長手方向Ｘ−Ｘに対し横方向にある各側部
１１ａ及び１１ｂに互いに並列配置されている。

【００１３】受け入れプレート１は、並列配置された前
記タイル１１で全体が構成された構造を有することが観
察されよう。換言すれば、前記並列タイル１１は、合体
させると受け入れプレートの構造全体を構成する。

【００１４】より詳細には、複数のタイル１１のうち２
つは端部タイルである。正確に言えば、１つは第１端部
タイル１２であり、第１端部タイル１２は、ホイール５
の周囲を通過し始めたときの無端チェーン４の曲率にあ
ったリップ１３を備えている。もう１つは、第２端部タ
イル１４であり、第２端部タイル１４は、ホイール１０
の周囲を通過する際の無端チェーン９の曲率に適合する
リップ１５を備えている。最後に、複数の延長タイル
（全て符号１６が付されている）が存在する。

【００１５】図面に示した特定の例においては、延長タ
イルは１個のみ示されている。しかしながら、延長タイ
ルの個数は、もちろん、コンベアの運搬セクション間で
覆うべき距離に適合するよう選択される。

【００１６】タイル１１とそれに隣接するタイル１１と
の各々の間には、好ましくは、連結手段及び相補的連結
手段１７及び１８がそれぞれ存在する。これらは、隣接
するタイルが連結するように互いに嵌合する。

【００１７】この目的のために、各延長タイル１６は、
その対向する横方向側部１１ａ及び１１ｂに連結手段１
７と相補的連結手段１８とを備える。これら手段は、互
いに嵌合する。

【００１８】特に、連結手段１７は、あり継輪郭を持っ
たほぞ１９とほぞ穴２０とを備える。

【００１９】ほぞ１９とほぞ穴２０とは、受け入れプレ
ートの長手方向軸Ｘ−Ｘに対し対称に配置されているこ
とが観察されよう。

【００２０】タイル１１に関し、延長タイル１６は、複
数であっても全て互いに同一であることが容易に判るで
あろう。端部タイル１２及び端部タイル１４に関し、こ
れらも互いに同一であって互いに上下配置される。

【００２１】各タイル１１は、好ましくは、その上表面
にそれぞれローラセット２１を備える。特に各端部タイ
ル１２及び１４は、タイルに形成された座部２２ｃに装
着された各スピンドル２２ｂにて空転する３列のローラ
２２ｄで構成されたローラセット２２を備える。

【００２２】次いで延長タイル１６につき説明すれば、
これらはそれぞれタイルに形成された座部２３ｃに装着
された各スピンドル２３ｂに２列の空転するローラ２３
ａで構成されたローラセット２３を備える。

【００２３】ローラセット２２及び２３のローラ２２ａ
及び２３ａは、それぞれスピンドル２２ｂ及び２３ｂに
装着され、軸方向に移動自在であり、本明細書にて後述
する理由から特定量の軸方向遊びを有する。

【００２４】各タイル１１には、有利にこれをフレーム
６に固定するための固定手段２４が設けられている。こ
のようにして、各タイル１１はフレーム６に個々に固定
することが可能となっている。

【００２５】各フレームの固定手段２４は、各タイルの
長手方向に対向する側部１１ｃ及び１１ｄに位置する２
個の六角形ソケットヘットネジ２５を備える。これらの
ネジ２５は、前記の長手方向の側部に形成され、前記の
側部の方へ開口している座部２６に収容されている。し
たがって、ネジ２５は、その軸方向でなく軸に対し横方
向に座部２６中へ挿入することができる。

【００２６】各座部２６は、ネジのへッドにレンチを到
達させることができるように、開口部２７を介し上方向
に開口していることが観察されよう。開口部２７は、ロ
ーラセットの下に位置し、かつ、開口部２７を介しレン
チがネジ２５のへッドに到達できるように、ローラセッ
ト２２又は２３のローラ２２ａ又は２３ａはこれらを装
着した上記軸方向遊びを吸収するよう最初に一方のネジ
方向に、次いで他方のネジ方向に交互に各平面２２ｂ又
は２３ｂに沿って移動することが観察されよう。

【００２７】もちろん、プレートの幅は、コンベアの運
搬セクションの幅と同一にされる。プレートのこの所望
の幅は、必要に応じその長手方向の側部を含め、互いに
並列に同一タイルを配置することにより形成される。

【００２８】作動中、コンベア３により搬送された物品
は、受け入れプレート１に達し、一部は背後の物品によ
り押圧されることにより、一部はこれらが運搬セクショ
ンにて獲得した慣性により、受け入れプレート上へ移動
し、そしてその搬送を受け継ぐコンベア８の運搬セクシ
ョンに到達する。

【００２９】それぞれの個々のタイルにローラセットが
存在するため、移送プレート上における物品の移動は、
限られた摩擦、特に摺動摩擦でなく転動摩擦、にて生ず
る。

【００３０】本発明による移送プレートの主たる利点
は、構造が単純であることにある。何故ならば、これは
カバーすべき長さに応じて任意の個数で並列配置される
基本的にモジュラー型の部品で組み立てうるからであ
る。さらに本発明による移送プレートは、個々のタイル
が個々にフレームに固定されると共に各タイルが連結手
段により隣接タイルに連結されるので、大きい強度を有
する。

【００３１】さらに本発明による受け入れプレートは、
極めて空間効率がよいことも判明した。実用上完全に物
品を搬送する目的で用いられるので、平面図におけるそ
の寸法は、固定手段が受け入れプレートの有用領域内に
内蔵されると言う事実により極めて制限される。本発明
は、垂直方向にも極めて制限された空間しか必要としな
い。何故ならば、プレートの各タイルの厚さはそれぞれ
がそれ自身のローラセットを収容するのに足りるよう、
極めて小さくしうるからである。

【００３２】以上、本発明を詳細に説明したが、本発明
の範囲内において個々の特定要件を満たす目的で上記受
け入れプレートにつき多くの改変をなしうることが当業
者には了解されよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による受け入れプレートの正面図であ
る。

【図２】図１の受け入れプレートから外された部品の部
分断面正面図である。

【図３】図１の受け入れプレートから外した部材の平面
図。

【符号の説明】

１ 受け入れプレート ２ 運搬セクション ３ 無端チェーン型コンベア ４ 無端チェーン ５ ホイール５ ６ フレーム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロレンツォ ピノッティ イタリア国 レッジョ エミリア 42015 コッレッジョ ヴィア レオナルド ダ ヴィンチ 43

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無端チェーン型（４）コンベア（３）の
   運搬セクション（２）に対し実質的に連続するように同
   一平面上に配置可能であり、前記運搬セクション（２）
   から出る物品を受け入れるためのプレート構造体（１）
   であって、 少なくとも、前記運搬セクションに対し横向きの側部
   （１１ａ、１１ｂ）において互いに並列配置されたタイ
   ル（１１、１２、１４、１６）を備えることを特徴とす
   るプレート構造体。
2. 【請求項２】 前記タイル（１１、１２、１４、１６）
   は、前記横向きの側部（１１ａ、１１ｂ）に沿って連結
   することにより一体に配置されていることを特徴とする
   請求項１に記載のプレート構造体。
3. 【請求項３】 一方の前記横向き側部に突出した縁（１
   ３）を有し、他方の前記横向き側部に連結手段（１７）
   を有する端部タイル（１２）と、 前記端部タイル（１２）の連結手段（１７）に嵌合する
   相補的連結手段（１８）を一方の横向き側部に有し、前
   記端部タイルの連結手段（１７）と同一の連結手段（１
   ７）を反対側の横向き側部に有する少なくとも１つの延
   長タイル（１６）とを備えることを特徴とする請求項２
   に記載のプレート構造体。
4. 【請求項４】 連結手段（１７）のそれぞれは、ほぞ
   （１９）とほぞ穴（２０）とを備え、 ほぞとほぞ穴は、受け入れプレートの長手方向軸（Ｘ−
   Ｘ）に対し非対称的に配置されていることを特徴とする
   請求項３に記載のプレート構造体。
5. 【請求項５】 前記端部タイル（１２）と同一であり、
   前記端部タイル（１２）とは反対側のプレート端部に反
   対向きに配置された第２端部タイル（１４）を備えるこ
   とを特徴とする請求項４に記載のプレート構造体。
6. 【請求項６】 前記タイル（１１、１２、１４、１６）
   の各々は、各スピンドル（２２ｂ、２３ｂ）上に空転す
   るよう装着された少なくとも１列のローラ（２２ａ、２
   ３ａ）を有するローラセット（２１、２２、２３）をそ
   れぞれ備えることを特徴とする請求項１に記載のプレー
   ト構造体。
7. 【請求項７】 前記タイルの各々は、各長手方向側部
   （１１ｃ、１１ｄ）において、プレートをフレームに固
   定するためのネジ（２５）用の横方向開口座部（２６）
   を備えることを特徴とする請求項１に記載のプレート構
   造体。
8. 【請求項８】 前記座部（２６）は、ネジ（２５）にレ
   ンチが到達できるように設計された開口部（２７）によ
   って頂部で開口していることを特徴とする請求項７に記
   載のプレート構造体。
9. 【請求項９】 前記開口部（２７）は、六角形ソケット
   ヘッドネジ（２５）にレンチが到達できるように設計さ
   れていることを特徴とする請求項８に記載のプレート構
   造体。
10. 【請求項１０】 前記開口部（２７）は、ローラセット
    （２１）の下側に位置し、少なくとも１列のローラの各
    ローラがスピンドルに沿ってレンチの横寸法以上の遊び
    を持って軸方向移動自在であることを特徴とする請求項
    ９に記載のプレート構造体。