JPH11240375A - 小型トラック荷台用カバーシート、およびそのシート張設用の骨格部材 - Google Patents

小型トラック荷台用カバーシート、およびそのシート張設用の骨格部材

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JPH11240375A
JPH11240375A JP22181297A JP22181297A JPH11240375A JP H11240375 A JPH11240375 A JP H11240375A JP 22181297 A JP22181297 A JP 22181297A JP 22181297 A JP22181297 A JP 22181297A JP H11240375 A JPH11240375 A JP H11240375A
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sheet
cover sheet
connection
eyelet
rod portion
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JP22181297A
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Hiroshi Ishida
洋 石田
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SANYO KK
Sanyo KK
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SANYO KK
Sanyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型トラック荷台に張設し、荷台内に雨雪の
降り積もるのを阻止すると共に、カバーシート上から雪
やゴミ、雨水等が速やかに排除されるようにした新規な
構造の小型トラック荷台用カバーシート、およびそのシ
ート張設用の骨格部材を提供する。 【解決手段】 小型トラックTの荷台T3前方を覆う前
端縁11を、後方を覆う後端縁12よりも長く形成し、
骨格部材本体2によって中央前方を高くし、後方を低く
する山型に支持しても支障を来さない平面台形状とさ
れ、左右両端縁要所要所に鳩目鋲を配置すると共に、左
右両端縁13,13の前端寄りに鳩目鋲群16を設け、
該鳩目鋲群16に沿う所定長さ範囲の左右各端縁13,
13には、補強細棒15を一体化した小型トラック荷台
用カバーシートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、軽トラックを含む小型トラ
ックの左右および後部を夫々アオリ板によって囲まれて
なる荷台に、同荷台平面よりも大きな耐水性シートから
なる荷台用カバーシート、およびそのシート張設用の骨
格部材に関し、特に空荷状態の荷台内に雪やゴミが溜ら
ないよう蓋をすると共に、それらが自動的に落下、排除
される新規な構造からなる小型トラック荷台用カバーシ
ート、およびそのシート張設用の骨格部材を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】農家における小型トラックの役割は、多
岐に渡る作業に巾広く利用可能なことから、極めて重要
な存在であって、どの農家にあっても最低1台の小型ト
ラックを所有している。しかし、稲の単作農家の多い東
北地方等降雪地帯では、農閑期となる冬季間に、本来の
小型トラックとして農作業に利用されることは殆どなく
なり、専ら日常生活のための乗用車的な役割を果たす乗
り物に移行してしまい、荷台は、いわば無用の長物に近
い状態となってしまう。
【0003】荷台が荷台として利用されないこと自体に
さしたる問題はないが、その荷台に雪が積もったままと
なったり、溜まったゴミに雨水や雪解け水が染み込んで
しまったりして、常に荷台を湿潤な状態に晒してしまう
と、塗膜の劣化や錆びの発生を促して荷台の傷みを早め
てしまうという厄介な問題を生じてしまう外、雪が荷台
に降り積もったままとなってしまえば、無用な重量物を
積載して走行する状態となり、わざわざ燃費効率を悪化
させながら走行することにも繋がって好ましい現象とい
う訳にはいかず、しかも、日常の買い物や小荷物の運搬
を必要とするとき等に、荷台上に積もった雪は当然邪魔
となり、その都度雪を除去しなければならない煩わしさ
を伴うこととなってしまい、それが急いでいるとき等に
は尚更煩わしく感じてしまうことから、降雪地帯で使用
される小型トラックの殆どが、冬季間だけその荷台に何
らかの覆いをして使用するものとなっている。
【0004】このような目的で通常に使用される覆い
は、トラック荷台平面よりも大きめに拵えた天幕状の矩
形耐水シートであって、アオリ板外側上部までを包み込
むようにして覆ってしまい、アオリ板外側に垂れ下がり
状となっている耐水シート端縁要所要所の鳩目金具にゴ
ムバンドを通して荷台フックに引っ掛け、緊張させてし
まう方法が、最も手っ取り早い方法として一般に広く採
用されているが、この方法では、荷台上に張られたシー
トが平面状となり、雨雪が降り積もると、荷台の中央辺
りがその重みによって撓わんで沈下状態となってしま
い、次第に多くの雨雪がたまって重量がかさんでいき、
そのままの状態を放置し続けるとシート自体の中央辺り
が伸びて変形してしまい、その結果、雨雪を除いて周辺
を引っ張り、全体を緊張させたとしても平坦面を形成し
なくなり、何時でも雪や雨水等が中央辺りに溜まりっ放
しとなって、それらを取り除く作業に多大の労苦を伴う
上、それが面倒でそのままにして発進、停止および右左
折等の走行をしてしまうと、シート上の水が溢れ出して
しまい、辺りにいる人に思わぬ迷惑を掛けてしまうとい
う弊害を生じる虞れもあり、また、こうして覆いの中央
部分に荷重を掛け続けていると、シート素材の劣化を早
め、シート寿命を著しく縮めてしまう要因にもなってく
る。
【0005】そのため、少し器用な人の場合には、この
覆いを三方のアオリ板上縁に水平に張るのではなく、小
型トラック荷台の、後部アオリ板上端中央から、運転席
背面外側に沿って各アオリ板よりも上方に枠組された補
強縦枠部の適宜横桟部中央にかけて、角材や鋼管等を斜
めの棟木のように掛け渡してその両端を適宜紐等でくく
り付けた上、それら角材や鋼管等の上から各アオリ板外
側に渡って市販のシートを掛けるようにし、中央部分が
下方に撓んでしまわないようにすると共に、降り積もる
雨雪が自然に中央から斜め後方に向けて流れ、各アオリ
板外側から落下してしまうよう工夫した、言わば「寄せ
屋根型」覆いとなるような張り方を実施している。
【0006】この「寄せ屋根型」覆いとする張り方によ
るものでは、確かに単に水平状に張り掛けたものに比較
し、雨雪によるシートの撓み、特に中央辺りの撓みが確
実に阻止でき、上記のような欠点を大幅に改善すること
となるが、先ずは角材や鋼管等を斜めの棟木のように掛
け渡し、固定するのにそれなりの知恵を必要とすること
と、市販のシートは、殆どのものが矩形平面形で水平に
張ることを前提にしているため、シート前端縁中央が各
アオリ板上端縁よりもかなり上に持ち上げられ、後部ア
オリ板上端縁中央に向けて傾斜する山なり形状に張り渡
されると、覆いの左右両端縁は、左右両アオリ板の外側
面に沿いながら、その前端側を斜め上方に傾斜していく
状態となって見た目が悪い上、シート前端両隅の鳩目金
具にゴムバンドを通して荷台フックに引っ掛けて緊張さ
せても、コーナー辺りのシートを真っ直ぐ下には緊張で
きず、やや後ろ側にズレがちとなって皺が寄り、左右ア
オリ板前端上で運転席後方外側との間に隙間を生じ、特
に走行中にはその部分が風で捲られ気味となって雨水や
雪を荷台内に簡単に吹き込ませてしまい、覆いの機能を
果たせなくするという問題があること、そして、後部ア
オリ板両側辺りの覆いは水平に近い状態に張られてしま
うため、やはりその部分が次第に撓み加減となって雨雪
を溜めがちになってしまうこと等といった課題を残すも
のでしかなかった。
【0007】そこで、本願発明者は、上記のように個々
人自らにおいて改良工夫して実施している「寄せ屋根
型」覆いに注目し、その利点を生かすと共に、欠点を解
消することが可能となる小型トラック荷台用カバーシー
トの開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と共に幾
多の実験を繰り返してきた結果、今回、遂に従前までの
欠点を解消することを可能とする新規な構造からなる小
型トラック荷台用カバーシート、およびそのシート張設
用の骨格部材を完成し、その実用化に成功したものであ
り、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と
共に、その構成を詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】図面に示すこの発明の代表的な実施例に
より明確に理解されるように、この発明に包含される小
型トラック荷台用カバーシートは、基本的に、左右およ
び後部のアオリ板によって夫々囲まれた小型トラックの
荷台平面よりも大きく形成され、荷台の前方側を覆う前
端辺を荷台の後方側を覆う後端辺に平行に形成すると共
に、前端辺を後端辺よりも長くなるように形成された台
形平面形状の耐水性シートからなるシート本体を備え、
同シート本体の後端辺両端から前端辺両端の間の要所要
所にはシート本体を小型トラックの荷台に張り締め、固
定するための鳩目鋲が配設され、該鳩目鋲の中の前端辺
寄りの鳩目鋲は、所定小間隔置きに複数連なる如く配置
され、鳩目鋲群を形成している上、同鳩目鋲群に沿う左
右側辺縁の前後所定長さ範囲に、補強細棒を適宜手段に
よって一体化してなるようにした構成をその要旨とする
ものである。
【0009】この発明の小型トラック荷台用カバーシー
トについて、さらに明確な理解が得られるよう、換言し
てその構成を示せば、以下のとおりとなる。即ち、小型
トラック荷台用カバーシートは、そのシート本体が、左
右および後部の夫々をアオリ板によって囲まれてなる小
型トラックの荷台平面よりも大きく形成され、荷台の前
方側を覆う前端辺を、同荷台の後方側を覆う後端辺に平
行に形成した上、該前端辺が後端辺よりも長くなる如く
台形平面状に形成され、左右対象に配置される左右各辺
は、後端辺に対する広がり角度を、前端辺中央を持ち上
げ支持して山型覆いとなるように荷台を覆い、左右のア
オリ板外側に添付状に張り付けたときに、左右側辺縁が
荷台床に略平行に配置される如く角度設定されてなる耐
水性シートによって形成され、左右の側辺の前端辺と後
端辺との間の要所要所の同辺縁よりも僅かに内側に、該
荷台にシートを張り締め、固定する鳩目鋲を配設し、そ
の中の前端辺寄りのシート本体左右辺縁は、所定小間隔
置に複数の鳩目鋲を配置させることによって鳩目鋲群に
形成し、同鳩目鋲群の左右各辺縁の所定長さ範囲に渡
り、補強棒を適宜手段により一体化したものである。
【0010】シート本体は、耐水性を備え、小型トラッ
クの三方のアオリ板外側から荷台上を覆い包んで荷台内
に雨雪やゴミ等が溜まらないようにする機能を果たすも
のであって、前端辺の左右巾寸法が後端辺の左右巾寸法
よりも大きく設定された台形平面形となるようにし、前
端辺の中央を雪やゴミの落下を促す如く上方に山型状に
持ち上げた支持構造としても、左右両端縁が荷台床に平
行に配置されて外観を損ねないように張り締め、固定可
能に形成されてなり、ビニールシートやテント用生地、
ゴム引き布等、耐水性あるシート素材をそのままか、4
周縁を折り返し、縫製あるいは接着等適宜縁かがり仕上
げをなしたものとして形成する。なお、このシート本体
の後端縁両端から前端縁両端に向けて伸びる左右両端縁
の傾斜角度αは、後述の骨格部材に被せて山型に張設し
たときに、左右各端縁が、荷台床に平行ないしは略平行
になるような最適な角度に形成されるようにすべきであ
る。
【0011】さらに、シート本体の前端辺中央のやや内
側に相当する部位には、係合孔もしくは下向き盲穴を予
め穿設したものとし、これら係合孔もしくは下向き盲穴
を、後述の骨格部材前端に突設した突起部に係合するこ
とにより、シート本体前端縁が後方にズレ動かぬように
固定し得るようにしたものとすることも可能であり、ま
た、クリップ状の連結金具を該係合孔に連結すると共
に、同連結金具を骨格部材の何れか適所に連結する如く
構成したものとすることもできる。
【0012】また、このシート本体は、後述する骨格部
材に当接する部位で、少なくとも骨格部材巾に相当する
所定巾の前後方向全長に渡る裏面に補強当布を添設、一
体化した構造からなるものとしたり、あるいは、同前後
方向に渡って、所定間隔毎に補強当布を点在する如く添
設、一体化する等して、骨格部材との接触によるシート
本体の磨耗、破損を防止し、できるだけ耐久性のあるも
のとなるようにすることができる。そして、同様の目的
で、後述の可橈性補助竿部に当接する部位にも補強当布
を添設、一体化するようにしたものとすることも勿論可
能であり、更には、該補強当布に併設して、可橈性補助
竿部の前側を挿通する複数の短尺な挿通筒部を、シート
本体裏面の対応する部分に点在する如く縫い付け、可橈
性補助竿部をこれに挿通することによって無用なズレ動
きを防止できるようにしたものとすることも可能であ
る。
【0013】鳩目鋲は、シート本体を荷台に張り締め、
固定するときに、シート本体の締め付け部を補強し、縛
り紐等を挿通して引っ張る際のシート本体の破損や変形
を阻止する機能を果たすものであり、後述の鳩目鋲群
が、シート本体左右両端縁の夫々の前端寄りに形成され
る外、それらを除く要所要所(荷台フックを考慮した箇
所)で、シート本体の張り締めに都合の良い箇所に適数
個配設され、それらは、極一般的な合成樹脂製あるいは
金属製のものとする外、シート本体に穿設された貫通孔
の全周にボタン孔の如く糸かがりを施し、孔の周縁を補
強してなるものとしたり、補強用当布や環状の合成樹脂
製補強用シート材を縫合あるいは接着して鳩目鋲に代替
することも可能であり、この鳩目鋲には、当然それら構
造からなるものも包含されている。
【0014】鳩目鋲群は、シート本体左右両端縁の夫々
の前端寄りの箇所に、夫々の端縁に沿わせ、所定の小間
隔を置いて配列される複数の鳩目鋲であって、後方に向
けて山型構造が傾斜した構造となって後方側にズレ加減
となるシート本体の左右両端縁各前端側を、適切な前方
斜め下方に緊張できるよう、それら複数の鳩目鋲の中か
ら何れか好適な位置の鳩目鋲を選択し得るよう機能する
ものであり、個々の鳩目鋲の構成は、基本的に前述の鳩
目鋲と同様にして形成される。
【0015】補強細棒は、シート本体の左右の各側端縁
前端側所定範囲を直線状に補強し、上記した鳩目鋲群の
中の何れの位置の鳩目鋲が選択されても、それよりも前
方のシート本体両端縁がルーズとなって、特に走行時に
風雨や雪がシート本体の内側に侵入したり、シート本体
のめくれやバタつきを生じさせないよう、シート本体の
前端辺左右両端縁近傍が荷台前方もしくは運転席後部側
壁に正しく添設状となるように機能するものであり、シ
ート本体左右各側端縁前端側に、糸によって縫い付けた
り、シート本体に袋状の挿入部を形成し、これに挿入す
るか、あるいは、熱熔着か接着材等によって固着してし
まう等、不用意にシート本体から脱落してしまうことの
ない適宜手段によって一体化される。
【0016】
【関連する発明】更に、この発明の骨幹を成す小型トラ
ック荷台用カバーシートに関連し、この発明には、該荷
台用カバーシートに併用される、以下のような構成から
なるシート張設用の骨格部材も含まれる。即ち、左右お
よび後部をアオリ板によって囲み構成された小型トラッ
クの荷台における後部アオリ板上端中央と、運転席背面
外側に位置される運転席外壁面に沿って左右および後部
のアオリ板よりも上方に配置枠組される補強縦枠部の横
桟部の略中央との間に掛け渡して設置された骨格部材で
あり、予め車種に応じた荷台の前後全長に相当する寸法
に設定形成されるか、もしくは、分解または折畳等を可
能に構成された骨格部材本体を備え、同骨格部材本体の
前後各端部には、ウエブ部を備えて下向きに取着された
所定巾のアングル材か、ウエブ部を備えて所定巾の下向
き溝形状をなす係合片を設け、該ウエブ部は骨格部材本
体の端部に対し熔着そのたの手段により一体化される
か、または、連結部を備えて着脱自在に一体化してなる
ものとされた上、前記骨格部材本体の前端近傍上方に突
起部を立設してなる小型トラック荷台用カバーシートを
荷台に張設するために使用するシート張設用の骨格部材
である。
【0017】骨格部材は、この発明の基本を成す荷台用
カバーシートの左右幅の略中央裏面に当接し、シート本
体の前方を高い山型に支持し、後方に向けて次第に低い
山型となっていって、最終的に後部アオリ板上端と同一
高さになる、言わば「寄せ棟型」形状の覆いとなる如く
下支えする機能を果たす部材であって、小型トラック荷
台の後部アオリ板上端中央から、運転席背面外側に沿っ
て各アオリ板よりも上方に枠組された補強縦枠部の適宜
横桟部中央にかけて掛け渡されるだけの長さと、その上
に被せられるシート本体の荷重と共に、その上に積もる
積雪荷重、更には走行時に受ける風圧等が合わせて加わ
っても変形することのない十分な強度とを有する鋼管、
プラスチック管、角材その他適宜素材から骨格部材本体
となし、その前端には、補強縦枠部横桟部中央への取着
部が、また後端には、後部アオリ板上端中央への取着部
が夫々形成された1本状のものとしてか、あるいは、前
竿部と後竿部とに分割、形成され、何れか一方が他方に
進退自在に嵌合または添設状となって伸縮自在となり、
該前竿部および後竿部双方の互いに重なり合う部位に固
定ネジが組み込まれていて、最適な長さ寸法に調節した
後、該固定ネジを螺合、締め付けて前竿部と後竿部との
進退を固定することにより、1本状のものとなるように
したものとすることもできる。
【0018】前竿部、後竿部に分割形成して1本化する
骨格部材本体はまた、互いに下向きに開口される樋状体
からなるものに形成され、何れか一方が他方の樋状溝に
沿って前後進退して、伸縮自在となるように構成した
り、何れか一方を筒状体に形成し、他方をこれに挿入可
能な棒状体とするか、もしくは、後述する実施例のよう
に双方とも筒状体となし、他方を一方の筒状体に挿入し
て伸縮自在となるようにすることも可能である。
【0019】一方、骨格部材本体には、必要に応じてそ
の左右に補助竿部が並設されてなるものとし、骨格部材
だけでは防止できない後部アオリ板両端前方辺りのカバ
ーシートの撓みに対応可能となるようにしたものとする
こともできる。該補助竿部は、骨格部材本体の前端寄り
適所から荷台の左右各後方に向けて延伸し、その先端
を、例えば、後述する実施例のように後部アオリ板と左
右各アオリ板とによって形成される隅角部に強制的に湾
曲させて止めるようにするか、適宜支持パイプを付設し
ておいて、それに差し込み支持させる等して配設し、全
長に渡って上方への弾発力が発生するような構造とすべ
きであり、例えばグラスファイバーや鋼棒等のような弾
性素材から可橈性補助枠部とするのが望ましい。
【0020】なお、補助枠部が可橈性補助枠部によって
形成される場合には、骨格部材への連結構造を工夫し、
その連結部分から骨格部材よりも上に湾曲状に突出して
カバーシートを持ち上げてしまわないよう、例えば、後
述する実施例のように、骨格部材本体の前端寄りの左右
両側壁面に複数穿設された連結孔群の何れか二つの連結
孔に補助枠部の連結端部と補助連結部とを嵌入、連結す
る構造としたり、別体のものとして用意した連結片を、
骨格部本体の前端寄り左右両側壁面の連結孔群の何れか
二つの連結孔に連結した上、該連結片で上方への反りを
規制した並設がなし得るようにする等の配慮をすべきで
あり、また、荷台の大きさが違っても対応できるよう、
例えば、水平方向に屈曲させた前端部を、骨格部材本体
の前端寄りの左右側壁に複数穿設された連結孔群の何れ
かを選択して嵌入、連結するようにした構成からなるも
のとすれば極めて好都合のものとすることができる。
【0021】なお、この補助竿部は、長手方向を複数本
に分割し、適宜接続、1本化可能な構造、例えば、グラ
スファイバー製の可橈性補助竿部分割体の夫々の接続部
の一方端に筒状の接続用金具を嵌着し、同接続用金具に
順次、他の可橈性補助竿部分割体の接続用金具の接続さ
れていない他方端を接続するようにしたものとすること
もできる。以下、この発明の小型トラック荷台用カバー
シート、およびそのシート張設用の骨格部材が、より明
確に理解されるように、添付図面と共に、代表的な構成
からなる幾つかの実施例を具体的に説明していくことと
する。
【0022】
【実施例1】図1の荷台用カバーシートの展開された状
態を示す平面図、図2の骨格部材およびカバーシートの
使用状態を示す小型トラックの斜視図、図3の骨格部材
およびカバーシートの使用状態を示す小型トラックの背
面図、図4の骨格部材の装着状態を示す小型トラックの
斜視図、および図5の骨格部材の分解斜視図に示される
事例は、この発明の最も基本的な構成を兼ね備えたもの
の代表的な一実施例である。
【0023】カバーシートは、我が国内に販売される軽
トラックTのアオリ板T2を含む荷台T3を包み込み可
能な寸法に設定された合成樹脂製の防水シートからなる
シート本体1を備え、該シート本体1は、荷台T3の前
側に相当する前端辺11と、荷台T3の後側に相当する
後端辺12とを平行に形成し、前端辺11は、後端辺1
2よりも長く寸法設定されてシート本体1全体が左右対
称の台形状平面を成す如く成形されている。したがっ
て、左右の各側辺13,13の後端辺12に対する各広
がり角α(アルファ)は、90°を越えるように設定さ
れ、シート本体1の前方中央が山型に持ち上げられた状
態に荷台T3に装着されたときに、左右側辺13,13
が左右のアオリ板T2,T2および荷台T3の床面に略
平行に装着可能となるように形成されている。
【0024】シート本体1は、左右各側辺13,13縁
部の所定複数箇所に鳩目鋲14,14,……が設けられ
ている外、後端辺12の左右角近傍にも同様の鳩目鋲1
4,14が夫々配置されていて、荷台T3にカバーシー
トを縛り付ける縛り紐またはゴムバンド等を挿通する貫
通孔の孔縁部を補強する機能を果たすものであり、シー
ト本体1に穿設された貫通孔に表裏で相対峙する一対の
金属環を接合一体化することによって構成されている。
【0025】また、シート本体1の前端辺11の左右に
相当する左右各側辺13,13の前側縁部には、夫々所
定長さに渡りグラスファイバー樹脂製の補強細棒15,
15が一体に設けられており、配設範囲に渡ってシート
本体1を直線状に形状維持するように構成されている。
該補強細棒15,15は、シート本体1の左右各側辺1
3,13前側の縁部に沿って当て布を縫い付けることに
よって袋状に形成された挿入部に挿入され、不用意に脱
落しないよう取着されており、さらに、補強細棒15,
15の夫々の中央側には、同補強細棒15,15に沿
い、所定小間隔を隔てて配置された複数個の鳩目鋲1
4,14,……によって形成された鳩目鋲群16が設け
られている。
【0026】シート本体1の前端辺11の中央には係合
孔17が穿設され、同係合孔17の開口縁には環状の補
強金具が取着され、後述する骨格部材の突起部25が係
合される如く構成されている。また、シート本体1の骨
格部材に相当する中央前後に渡る範囲には、骨格部材よ
りも僅かに大きな所定巾の補強当布18が縫合されてお
り、さらに、同シート本体1の全周縁にも鳩目鋲14の
外形寸法よりも僅かに大きな巾寸法の補強当布19が縫
合されている。
【0027】一方、骨格部材本体2は、長手方向断面の
四角い鋼管からなる前竿部21と、該前竿部21の開口
部よりも僅かに小さい四角な軸方向断面形状の鋼管製
で、前竿部21内に進退自在に挿入可能となる後竿部2
6とを備えており、同後竿部26の前端側下面にから一
つのネジ孔27が穿設され、前竿部21の後端側下壁面
のネジ孔27に相当する進退方向複数箇所の夫々にネジ
挿通孔22,22,……が穿設され、荷台T3に設置さ
れ適宜寸法に進退調節された前竿部21の何れかのネジ
挿通孔22に後竿部26のネジ孔27を対応し、固定ネ
ジ23を螺着することによって連結、固定される如く構
成されている。
【0028】固定ネジ23は、骨格部材の下壁面側より
螺着される構造を採用しているが、これは、骨格部材の
上側面によってカバーシートを支持する機能に障害を来
さないためにとった構造であり、したがって、固定ネジ
23を骨格部材の左右壁面側の何れか一方もしくは双方
より螺着する構造とすることも可能である。
【0029】前竿部21の前端には、溶接によって小巾
のアングル材が取着され、その先端に、左右振れ防止用
の左右に長い平板を取着して溝型状としてなる係合片2
4が固着され、同係合片24の上側壁面にはシート本体
1の係合孔17に係合されるよう、上端に係合用のボル
ト頭部状の球体もしくは短円柱からなる頭部を備えた突
起部25が立設されており、また、後竿部26の後端部
には左右の振れを防ぐように巾広に形成された下向きの
アングル材28の中央部が溶接によって熔着、一体化さ
れている。
【0030】
【実施例2】図6の骨格部材の分解斜視図に示される事
例は、可橈性補助竿部3,3を並設したものの代表的な
一例を示すものであり、その可橈性補助竿部3,3は、
前端を水平に屈曲し連結端部31を形成し、また、同連
結端部31から所定寸法離れた位置に同一方向に向けて
補助連結部32を突設すると共に、前竿部21の左右側
壁面には、前後方向に沿って連結端部31と補助連結部
32との間隔に等しい前記所定寸法間隔毎に連結孔33
を穿設し、連結孔群34を構成してなる。
【0031】さらに、前竿部21と係合片24とは別体
に形成され、前竿部21の係合片24には、前竿部21
の前端開口に挿脱自在に嵌着される四角柱状のウエブ部
29を一体に固着してなり、後竿部26およびアングル
材28もまた別体に形成され、後竿部26のアングル材
28には、後竿部26の後端開口に挿脱自在に嵌着され
る四角柱状のウエブ部29が一体に形成されている。
【0032】
【実施例3】図7の分解斜視図に示す骨格部材は、それ
に並設する可撓製補助竿部3が、所定長手寸法毎に分割
し、連結、分解可能に構成するようにしたものの代表的
な1実施例であり、また、1本化された可橈性補助竿部
3は、別体に用意した連結片4,4を介して骨格部材本
体に連結されるようにした事例でもある。可橈性補助竿
部3は、グラスファイバー製の前側補助竿部35の前端
が水平状に屈曲されて連結端部31に形成され、同後端
にはアルミニウム等の軽金属製の接続管36が嵌着さ
れ、この接続管36に中間補助竿部37の前端が嵌着接
続されて、さらに、中間補助竿部37の後端に設けられ
た接続管36に後側補助竿部38の前端が接続されるよ
うに構成されている。
【0033】連結片4は、図8の斜視図が示すとおり、
前竿部21の左右各側壁面に接合される接合壁面41を
備え、同接合壁面41より水平方向に突設され、前竿部
21の側壁面に穿設された連結孔群34の中の何れか二
つの隣接する連結孔33,33に嵌着される二本の平行
円柱状の連結突起部42,42を備えると共に、該連結
突起部42,42の間には、前側補助竿部35の前端が
嵌着される連結補助孔43が穿設された上、該接合壁面
41の上側にアングル材をなす如く三角形状のフランジ
部44が形成されており、その後側縁が下向きに折曲さ
れると共に、前側補助竿部35の上側周面に当接される
規制用係合溝45が凹欠形成されている。
【0034】なお、前竿部21に取着された下向き溝型
材からなる係合片24の溝巾を、取り付ける車種に応じ
て変更可能な、例えば万力の締め付け機構、または、万
能スパナーの移動顎機構のような溝巾調節構造を備える
ように構成し、小型トラック荷台T3の運転室背面側に
沿って設けられた補強縦枠部T4の適宜横桟部T5の直
径寸法に一致する如く調節して取着できるように構成す
ることも可能であり、また、同係合片24と前竿部21
とのなす角度を変更可能なヒンジ機構を用いて構成し、
横桟部T5が四角柱状の場合にも、前竿部21の取り付
け姿勢に拘らず、横桟部T5の前後壁面を確実に挟み込
むことの可能な姿勢に係合片24を角度調節できるよう
にすることも可能である。
【0035】上記同様に、後竿部26と、それに取着さ
れたアングル材28との間に、例えばヒンジ状の枢支構
造を設ける等して、互いの角度を変更自在に構成するこ
とにより、前記横桟部T5と後部アオリ板T2の上端と
の車種による高低差を許容できるように構成することも
可能である。
【0036】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明の小型ト
ラック荷台用カバーシート、およびそのシート張設用の
骨格部材は、軽トラックTの荷台T3に装着するにあた
り、先ず、骨格部材を小型トラックTの荷台T3中央に
前後に渡って設置し、次に、この骨格部材本体2の上方
より、前端片11を荷台T3の前方に配置させて左右対
象となる如くカバーシートを被せ、左右前後のカバーシ
ート縁部を紐等により荷台T3の周辺に設けられた荷掛
けフック等に縛り付け固定する。
【0037】骨格部材は、前竿部21の後端開口に後竿
部26の前端を挿入し、前竿部21の係合片24の下向
き溝を荷台T3の補強縦枠部T4に設けられたアオリ板
T2よりも高所にある横桟部T5の左右略中央に係着
し、さらに、後竿部26のアングル材28を後部アオリ
板T2の左右中央の上端に係合させる。続いて、後竿部
26のネジ孔27に一致される、前竿部21のネジ挿通
孔22,22,……の中の一つの挿通孔22に、固定ネ
ジ23を挿通し、ネジ孔27に螺合締め付けすることに
より、前竿部21と後竿部26との進退調節が完了さ
れ、前後が一本の骨格部材を形成するものとなる。
【0038】固定ネジ23は、骨格部材の下側から螺着
される構造となっているため、上側に突出せず、さら
に、蝶ネジを採用することにより、工具を使用しない手
作業により、螺合および螺解作業を行うことができる。
また、固定ネジ23を骨格部材の左右側壁面に螺着する
構造とすれば、カバーシートの支持に支障を与えずに、
設置作業者は、荷台T3の左右の何れか固定ネジ23の
配置された側方に立ったままの姿勢で無理なく容易に螺
合または螺解作業を行うことができる。
【0039】前竿部21の係合片24に溝巾の調節機能
を備えた場合には、横桟部T5の前後巾に合わせてそれ
を調節し、係合片24と前竿部21との角度調節機能も
有していれば、それらを最適の角度に調節する作業を行
い、さらに、後竿部26とアングル材28との間に双方
のなす角度の調節機構が設けられている場合にも、同様
にその角度調節を行うことにより、自動車メーカーやそ
の車種毎の各部寸法に応じた最適の設置状態を確保でき
る。
【0040】カバーシートの取着は、始めに前竿部21
の突起部25にシート本体1の前端辺11中央に設けら
れた係合孔17を挿通係着し、左右各側辺13,13に
点在される鳩目鋲14,14,……の適宜を選択して、
これらに縛り紐もしくはゴムバンドを挿通し、荷台T3
の下方またはアオリ板T2の外側面下方にある図示され
ない係合フックに縛り、カバーシートの中央部を弛みな
く張り付けると共に、骨格部材本体1上部に中央の補強
当布18を当接する如く位置調節する。
【0041】左右各側辺13,13夫々の前方に位置さ
れる鳩目鋲群16,16より、装着車種に適する位置の
一つの鳩目鋲14,14を夫々選択し、縛り紐またはゴ
ムバンドを挿通して、車室ドアの開閉や、燃料給油口の
リッド開閉等に支障を来さない程度に前下方に向けて引
き寄せ、シート面が弛まなように車体の荷付けフック、
足乗せステップ部、または他の補強枠等の何れかの部分
に縛り付け固定する。左右にある補強細棒15は、縛り
紐等によって前方に引き寄せられた鳩目鋲14よりも前
部に位置される前端辺11の左右端を前方に押し出すと
共に、車室左右外側壁面、もしくは左右アオリ板T2の
前部外側壁面に隙間なく押し付けた状態に固定される。
【0042】最後に、後端辺12を荷台T3の後方に引
き寄せ、後部アオリ板T2の外側壁面に沿って下方に垂
らし、左右側辺13の夫々の後端を垂らしたシート部に
折り重ねる状態に内側に畳み、同後端角部に設けられた
左右の鳩目鋲14,14の夫々に縛り紐またはゴムバン
ドを挿通して、カバーシート全体に弛みを生じないよう
に注意しながら、中央下側に向けて引き寄せ、後部アオ
リ板T2の外側壁面、もしくは荷台T3の下側の荷付け
フック等に縛り付け、固定する。
【0043】さらに、図6に示されるような一体型の可
橈性補助竿部3を設ける場合には、前竿部21の左右側
壁面夫々に穿設された連結孔群34,34の中から、最
適位置にある二つの連結孔33,33を夫々の側壁面毎
に選択し、これに可橈性補強竿部3,3の連結端部3
1,31および補助連結部32,32を嵌入し、可橈性
補助竿部3の前端部を前竿部21に略平行に固定する一
方、該可橈性補強竿部3,3の後側を上側に湾曲させ、
後端を荷台T3の左右の後端隅に係合する。このように
可橈性補強竿部3,3を設けることにより、図9に示さ
れる如く、荷台T3の左右後方の夫々に相当するカバー
シートを上方に隆起させ、カバーシートの積雪や雨水等
の溜まりの原因を確実に排除する。
【0044】また、連結片4を介して骨格部材に接続さ
れる図7に示される分割型の可橈性補助竿部3を取着す
る場合には、先ず、軽トラックTに設置された前竿部2
1の左右各側壁面連結孔群34,34の中の何れか二つ
を適宜選択し、これらに左右各連結片4,4の連結突起
部42,42,……を嵌入取着する一方、前側補助竿部
35,35、中間補助竿部37,37、および後側補助
竿部38,38を順次接続管36.36,……を介して
差し込み、左右一本ずつの可橈性補助竿部3.3をなす
如く接続した上、前側補助竿部35,35の夫々の先端
を連結片4,4下側に差し込み、同連結端部31を図8
に示される如く連結補助孔43に嵌着し、同中途部をフ
ランジ部44の規制用係合溝45に嵌合状に係合される
如く配置させ、後端を上側に強制的に湾曲させて荷台T
3の左右後隅側に係合状に突き立て、固定支持する。こ
のようにして組み立てられた可橈性補助竿部3は、前述
と同様、図9に示されるようにしてカバーシートの左右
後側の撓みが生じ難くなるように支持する。
【0045】
【効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の小型ト
ラック荷台用カバーシート、およびそのシート張設用の
骨格部材は、小型トラックの荷台を左右、および後部の
アオリ板上方を包み込む如く包囲し、雪やゴミ等の荷台
への侵入を防止すると共に、骨格部材によりカバーシー
トの中央前部を高く、左右側および後側を低く支持さ
れ、シートの上面に、降り積もる雪や、降り注ぐ雨、ゴ
ミ等を左右および後方に振り分ける如く排除し、速やか
に荷台上より除去する上、もし、積雪した場合にも、カ
バーシートに振動を加えたり、掻き落すことにより容易
に除雪されてしまうという極めて秀れた特徴を有してい
る。
【0046】一般に小型トラックの荷台に利用される長
方形状のカバーシートは、平面状をなして荷台を覆い、
積雪や降雨等による荷重を受けてアオリ板よりも下側に
撓み、雪や水およびゴミ等をカバーシート上から排除す
る作業は困難且つ煩わしいが、骨格部材を中心に左右お
よび後方に向けてカバーシートが傾斜される構造とした
ことにより、雪、水、ゴミ等が自重により自動的に滑り
落ち排除される外、カバーシートの撥水性も手伝って、
速やかに滑落送出されるので、カバーシート上に積雪や
雨水の溜まり等を生じることを防止し、雪やゴミが荷台
に侵入することを阻止できる。
【0047】特に、図1に示される実施例1のカバーシ
ートは、その前端辺11が後端辺12よりも長く形成さ
れ、後端辺12に対して左右各側辺13,13の広がり
角αをもって台形状に形成されていることから、中央の
前方ほど高くなる如く支持された場合であっても、左右
角側辺13,13が荷台T3の底部およびアオリ板T2
等に平行に張り付け固定できるという特徴を備えてい
る。また、補強細棒15,15を備えたことによって軽
トラック荷台T3の左右前部荷掛けフック等に縛り付け
る際に、前端辺11を前方に向けて引き付けた状態に隙
間なく張り付けることが可能となるので、従来構造では
その構造上実現困難であった走行風によるシートのバタ
ツキを容易且つ確実に防止できると共に、雪やゴミ等の
荷台内への巻き込みも阻止する上、鳩目鋲群16,16
を備えたことにより、複数車種の荷台寸法に対応可能で
ある。
【0048】さらに、前端辺11中央の係合孔17に骨
格部材の突起部25を係合する構造は、走行風を受けた
ときや、急を要する作業により慎重さを欠いて後端辺1
2を張り付け後方に引き付けるような場合にも、不用意
なカバーシートのズレ動きを阻止して、前端辺11と車
室後側外壁面との間に隙間を生じることを防止するの
で、効率的で正確な設置と、設置後の確実な固定を実現
できるという利点を備えたものとすることができる。
【0049】図5に示される骨格部材は、前竿部21と
後竿部26とを伸縮して長さ調節し複数車種の荷台寸法
に対応可能なことから、車種に応じた複数種類の骨格部
材を必要としないため、一つの製品設計で多数車種に適
合可能となり、在庫管理、製造から販売までの物流管理
等の一切を簡素化できる上、長尺な骨格部材を分割でき
るので、購入時の搬送や、使用しないときの保管にも有
利になるという特徴を有している。
【0050】また、図6の実施例2に示される可橈性補
助竿部3により、骨格部材本体の左右後方に位置される
カバーシートを上方山型に保持し、カバーシート上に雪
や雨水が溜まることを、より確実に防止できるものとな
る外、図7の実施例3に示される可橈性補助竿部3のよ
うに複数本に分割し、分解可能に接続できるよう構成す
ることによって、素材の短尺化を可能とし、その輸送費
用を含む経費を削減可能にしている。
【0051】叙上の如く、この発明の小型トラック荷台
用カバーシート、およびそのシート張設用の骨格部材
は、比較的簡便な構造で製造も容易であって安価に提供
することを可能にしており、しかも取扱い性、安全性に
も秀れ、小型トラック荷台への雨雪やゴミの侵入および
滞積を防止するという所期の目的を確実に達成すること
が可能となることから、特に冬季間におけるトラック荷
台の保護、管理が極めて容易になり、そのためのカバー
シートの設置や取り外しも一人で簡単に実施可能とする
上、分解された骨格部材や折り畳まれたカバーシート
は、何れも比較的軽量、小型化できて保管、搬送にも都
合が良く、したがって、高齢化の進む農家等にとって極
めて有用なものとなり、冬季間の積雪に苦しむ東北地方
の農家に広く普及し、その利便性に高い評価が得られる
ものと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の小型トラック荷台用カバーシート、
およびそのシート張設用の骨格部材を具現化した幾つか
の代表的な実施例を示すものである。
【図1】荷台用カバーシートの形状を示す平面図であ
る。
【図2】軽トラック荷台にカバーシートを張設した状態
を示す斜視図である。
【図3】図2の状態における軽トラックの背面図であ
る。
【図4】同上骨格部材の装着状態を示す軽トラックの斜
視図である。
【図5】同骨格部材の一部を省略して示す分解斜視図で
ある。
【図6】他の骨格部材を図5と同様にして示す分解斜視
図である。
【図7】さらに他の骨格部材を図5と同様にして示す分
解斜視図である。
【図8】図7中の連結片の形状を示す斜視図である。
【図9】図7の骨格部材を使ったカバーシートの張設状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シート本体 11 同 前端縁 12 同 後端縁 13 同 左右各端縁 14 同 鳩目鋲 15 同 補強細棒 16 同 鳩目鋲群 17 同 係合孔 18 同 補強当布 19 同 補強当布 2 骨格部材本体 21 同 前竿部 22 同 ネジ挿通孔 23 同 固定ネジ 24 同 係合片 25 同 突起部 26 同 後竿部 27 同 ネジ孔 28 同 アングル材 29 同 ウエブ部 3 可橈性補助竿部 31 同 連結端部 32 同 補助連結部 33 同 連結孔 34 同 連結孔群 35 同 前側補助竿部 36 同 接続管 37 同 中間補助竿部 38 同 後側補助竿部 4 連 結 片 41 同 接合壁面 42 同 連結突起部 43 同 連結補助孔 44 同 フランジ部 45 同 規制用係合溝 T 軽トラック T2 同 アオリ板 T3 同 荷台 T4 同 補強縦枠部 T5 同 適宜横桟部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右および後部を夫々アオリ板によって
    囲まれた小型トラックの荷台平面よりも大きく、荷台の
    前方側を覆う前端辺が、荷台の後方側を覆う後端辺に平
    行で長くなるように形成した台形平面の耐水性シートに
    よってシート本体となし、該シート本体の後端辺両端各
    端部から前端辺両端の対応する各端部に向けて延び、左
    右対象配置となる左右各側辺には、各辺縁よりもやや内
    側で夫々前端辺から後端辺の間の要所要所に、シート本
    体張り締め、固定用の鳩目鋲が配設されると共に、それ
    らの中の前端辺寄りの鳩目鋲だけは、所定小間隔置きの
    複数個の鳩目鋲からなる鳩目鋲群に形成されると共に、
    これら鳩目鋲群に沿う左右各側辺各辺縁所定長さ範囲に
    は、補強細棒が適宜手段で一体化されてなるものとした
    ことを特徴とする小型トラック荷台用カバーシート。
  2. 【請求項2】 左右および後部を夫々アオリ板によって
    囲まれた小型トラックの荷台平面よりも大きく、荷台の
    前方側を覆う前端辺が、荷台の後方側を覆う後端辺に平
    行で長くなるように形成した台形平面であって、後端辺
    両端各部から前端辺両端の対応する各端部に向けて延
    び、左右対象配置となる左右各辺の、後端辺に対する各
    広がり角度が、前端辺中央を持ち上げ支持した山型覆い
    となるようにして荷台を覆って左右各アオリ板外側に添
    付状としたときに、左右各側辺辺縁が荷台床に平行とな
    る角度に規制されて形成してなる耐水性シートによって
    シート本体となし、左右各側辺には、各辺縁よりもやや
    内側で夫々前端辺から後端辺の間の要所要所に、シート
    張り締め、固定用の鳩目鋲が配設されると共に、それら
    の中の前端辺寄りの鳩目鋲だけは、所定小間隔置きの複
    数個の鳩目鋲からなる鳩目鋲群に形成されると共に、こ
    れら鳩目鋲群に沿う左右各側辺各辺縁所定長さ範囲に
    は、補強細棒が適宜手段で一体化されてなるものとした
    ことを特徴とする小型トラック荷台用カバーシート。
  3. 【請求項3】 シート本体の前端辺中央やや内側に相当
    する部位に、係合孔もしくは下向き盲穴が穿設されてな
    るものとした、請求項1または2何れか記載の小型トラ
    ック荷台用カバーシート。
  4. 【請求項4】 シート本体左右両側辺間の中央に相当す
    る部位には、所定巾で上下方向全に渡る裏面全域に補強
    当布が添設、一体化されてなる、請求項1ないし3何れ
    か記載の小型トラック荷台用カバーシート。
  5. 【請求項5】 左右および後部を夫々アオリ板によって
    囲まれた小型トラック荷台の、後部アオリ板上端中央か
    ら、運転席背面外側に沿って各アオリ板よりも上方に枠
    組された補強縦枠部の適宜横桟部中央にかけて掛け渡さ
    れる骨格部材であって、その全長に相当する所定長さに
    形成されるか、適宜分割されて一体化されるようにした
    骨格部材本体の前後各端部には、ウエブ部を下向きとし
    た所定巾のアングル材か、所定巾の下向き溝形状からな
    る係合片が、そのウエブ部を熔着その他の手段で一体化
    するか、ウエブ部に突設した連結部によって着脱自在に
    一体化してなるものに形成されると共に、骨格部材本体
    の前端近傍上方には突起部を立設してなるものとした、
    請求項1ないし4何れか記載の小型トラック荷台用カバ
    ーシートを荷台に張設するために使用するシート張設用
    の骨格部材。
  6. 【請求項6】 骨格部材本体が、前竿部と後竿部とに分
    割形成され、何れか一方が他方に進退自在に嵌合または
    添設状となって伸縮自在に一体化される一方、双方の重
    なり部に固定ネジが組み込まれ、所定長さに調節、一体
    化した前竿部と後竿部との進退、伸縮が、該固定ネジの
    螺合、締め付けで阻止され、所定長さに調整、固定され
    るようにした、請求項5記載のシート張設用の骨格部
    材。
  7. 【請求項7】 骨格部材本体は、その前端寄り左右両側
    壁面から夫々荷台後部の対応するコーナーに向けて延伸
    し、その先端側を夫々のコーナー部に強制的に湾曲させ
    て支持し得るようにした一対の可橈性補助竿部が併設さ
    れてなるものとした、請求項5または6何れか記載のシ
    ート張設用の骨格部材。
  8. 【請求項8】 可橈性補助竿部は、その前端が水平に屈
    曲された連結端部に形成され、該連結端部を、骨格部材
    本体の前端寄り左右両側壁面に夫々複数個穿設した連結
    孔群の何れかの連結孔に嵌入、連結されて骨格部材本体
    に併設されてなるものとした、請求項7記載のシート張
    設用の骨格部材。
  9. 【請求項9】 可橈性補助竿部は、その前端が水平に屈
    曲された連結端部と、それから所定間隔を置いて同一方
    向に突設した補助連結部とからなるものに形成され、こ
    れら連結端部および補助連結部を、骨格部材本体の前端
    寄り左右両側壁面に夫々複数個穿設した連結孔群の何れ
    かの二つの連結孔に嵌入、連結することにより、可橈性
    補助竿部の前方側の湾曲変形を規制した接続構造で可橈
    性補助竿部が骨格部材本体に併設されてなるものとし
    た、請求項7記載のシート張設用の骨格部材。
  10. 【請求項10】 可橈性補助竿部は、その前端が水平に
    屈曲された連結端部に形成されると共に、骨格部本体
    は、その前端寄り左右両側壁面に夫々連結孔が複数個穿
    設された連結孔群を有するものとされる一方、それらと
    は別体で、下向きウエブ部には、その外側面に、前記骨
    格部材本体連結孔群の中の何れか二つの連結孔に嵌入可
    能な一対の連結突起部を突設し、且つ連結補助孔も穿設
    したものにすると共に、フランジ部を三角形または台形
    としたアングル材からなる連結片を用意し、該連結片の
    一対の連結突起部を前記骨格部材本体連結孔群の中の何
    れか二つの連結孔に嵌入、連結して双方を連結、一体化
    した上、連結片の連結補助孔に可橈性補助竿部の連結端
    部を嵌入、連結することにより、可橈性補助竿部の前方
    側を連結片フランジ部下面で規制した接続構造で、可橈
    性補助竿部が骨格部材本体に併設されてなるものとし
    た、請求項7記載のシート張設用の骨格部材。
  11. 【請求項11】 可橈性補助竿部が複数個に分割形成さ
    れると共に、適宜連結構造で一体化されるようにした、
    請求項7ないし10何れか記載のシート張設用の骨格部
    材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2812598A1 (fr) * 2000-08-04 2002-02-08 Isabelle Anne Marie Bellanger Filet ou bache de protection pour camion ou benne, et dispositif de bachage automatique

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2812598A1 (fr) * 2000-08-04 2002-02-08 Isabelle Anne Marie Bellanger Filet ou bache de protection pour camion ou benne, et dispositif de bachage automatique

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