JPH11239374A - 通信切り換え制御方法及びセルラー無線通信システム - Google Patents

通信切り換え制御方法及びセルラー無線通信システム

Info

Publication number
JPH11239374A
JPH11239374A JP10040372A JP4037298A JPH11239374A JP H11239374 A JPH11239374 A JP H11239374A JP 10040372 A JP10040372 A JP 10040372A JP 4037298 A JP4037298 A JP 4037298A JP H11239374 A JPH11239374 A JP H11239374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
communication
switching
station
mobile station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10040372A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Suzuki
三博 鈴木
Chihiro Fujita
千裕 藤田
Kazuyuki Sakota
和之 迫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10040372A priority Critical patent/JPH11239374A/ja
Publication of JPH11239374A publication Critical patent/JPH11239374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、セル間を移動する移動局と基地局と
の通信を安定した状態で速やかに切り換え得られるよう
にする。 【解決手段】本発明は、通信エリアを所定の大きさに分
割した複数のセル内にそれぞれ設置された基地局のうち
の第1の基地局と無線通信する移動局が複数のセル間を
移動する際に移動先のセルにおける第2の基地局の通信
チヤネルに切り換える場合、第1の基地局と通信中の移
動局から第2の基地局に送信されてくる信号の受信レベ
ルを当該第2の基地局によつて検出し、当該受信レベル
が第1の閾レベルを越えた場合に第2の基地局の通信チ
ヤネルに切り換えるための準備を実行し、受信レベルが
第2の閾レベルを越えた場合に第2の基地局の通信チヤ
ネルに切り換えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図6及び図7) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図5) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は通信切り換え制御方
法及びセルラー無線通信システムに関し、例えば携帯電
話システムのようなセルラー無線通信システムに適用し
て好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、この種のセルラー無線通信システ
ムにおいては、通信サービスを提供するエリアを所望の
大きさのセルに分割して当該セル内にそれぞれ固定無線
局としての基地局を設置し、移動無線局としての携帯電
話機は自分が存在するセル内の基地局と無線通信するよ
うになされている。
【0005】この場合図6に示すように、セルラー無線
通信システム1では移動無線局(以下、これを単に移動
局と呼ぶ)2がセル3からセル4へ移動するときに、現
在通信中の基地局(BS)Aから移動先のセル4内に設
置されている基地局Bに通信先を切り換える(以下、こ
れをハンドオーバと呼ぶ)ことにより、移動中において
も呼を瞬断させることなく通信し得るようになされてい
る。
【0006】実際上図7に示すように、セルラー無線通
信システム1では時点0〜t1までの区間L1において
移動局(MS)2がセル3のエリア内に存在していると
きには、移動局2と基地局Aとが最強の受信電界強度R
SSI(Received Signal Strength Indicator)−Aで通
信中であり、このとき当該受信電界強度RSSI−Aは
セル4内の基地局Bと移動局2との受信電界強度RSS
I−Bよりも当然強い状態である。
【0007】そしてセルラー無線通信システム1では、
時点t1〜t2までの区間L2において移動局2がセル
3の基地局Aから離れるに連れて当該基地局Aとの受信
電界強度RSSI−Aが序々に弱まると共に、セル4の
基地局Bに近づくに連れて当該基地局Bとの受信電界強
度RSSI−Bが序々に強まつていく。
【0008】続いてセルラー無線通信システム1では、
時点t2〜t3までの区間L3において移動局2がセル
4のエリア内に入ることにより、受信電界強度RSSI
−Aよりも受信電界強度RSSI−Bの方が強くなる。
このときセルラー無線通信システム1では、受信電界強
度RSSI−B及び受信電界強度RSSI−Aの電界強
度差Dを所定の閾レベルThHOと比較し、次式
【0009】
【数1】
【0010】の関係を満たす場合に、移動局2の通信先
を基地局Aから基地局Bにハンドオーバするための準備
を開始する。
【0011】そしてセルラー無線通信システム1では、
時点t3〜t4までの区間L4において新たな接続先で
ある基地局Bとの新たな通信チヤネルを割り当てたり、
通信先を切り換えるための制御データ等の各種情報を移
動局2に対して通知することによりハンドオーバを行う
ための準備を行つて完了すると、所定時間経過後の時点
t4のタイミングで新たな通信チヤネルを移動局2に割
り当てることによりハンドオーバを行つて通信先を基地
局Aから基地局Bに切り換えるようになされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
セルラー無線通信システム1においては、時点t3タイ
ミングで(1)式の関係を満たした場合にハンドオーバ
を行うための準備を開始する。そして所定時間経過後の
時点t4のタイミングで実際にハンドオーバを実行する
までに、当該ハンドオーバに必要な制御データの交換は
移動局2と基地局A及び基地局B間で行われているが、
この間に音声データ等の通信データの交換は行われてお
らず、このため通話中に音声が途切れるという問題があ
つた。
【0013】またセルラー無線通信システム1では、ハ
ンドオーバの準備を行つている間は、受信電界強度RS
SI−Aの弱まつた状態の基地局Aとの通信が続くこと
になり、この間においては通信を保持するために受信電
界強度RSSI−Aの弱まつた分だけ送信電力を増加さ
せなければならないという問題があつた。
【0014】さらにセルラー無線通信システム1では、
ハンドオーバの準備を行つている間は、受信電界強度R
SSI−Aの弱まつた状態の基地局Aとの通信が続くこ
とになり、このときの移動局2及び基地局A間の信号が
基地局Bにとつて干渉成分(同一チヤネル干渉)になる
ことにより、通信状態を悪化させるという問題があつ
た。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、セル間を移動する移動局と基地局との通信を安定し
た状態で速やかに切り換え得る通信切り換え制御方法及
びセルラー無線通信システムを提案しようとするもので
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、通信エリアを所定の大きさに分割
した複数のセル内にそれぞれ設置された基地局のうちの
第1の基地局と無線通信する移動局が複数のセル間を移
動する際に移動先のセルにおける第2の基地局の通信チ
ヤネルに切り換える場合、第1の基地局と通信中の移動
局から第2の基地局に送信されてくる信号の受信レベル
を当該第2の基地局によつて検出し、当該受信レベルが
第1の閾レベルを越えた場合に第2の基地局の通信チヤ
ネルに切り換えるための準備を実行し、受信レベルが第
2の閾レベルを越えた場合に第2の基地局の通信チヤネ
ルに切り換えるようにする。
【0017】受信レベルが第1の閾レベルを越えた場合
に予め通信先を切り換える準備を開始し、当該準備が完
了した状態において受信レベルが第2の閾レベルを越え
た場合に速やかに通信切り換え処理を実行することがで
きる分、通信切り換えの決定から実行までの処理時間を
短縮することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0019】図6との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、10は全体として本発明のセルラー無線
通信システムを示し、移動局2がセル3からセル4へ向
かつて移動する場合、基地局Aは移動局2から送信され
てくる信号の受信電界強度RSSI−Aを検出して切換
制御局11に供給すると共に、基地局Bは移動局2から
送信されてくる信号の受信電界強度RSSI−Bを検出
して切換制御局11に供給する。
【0020】切換制御局11は、複数の基地局A〜C間
におけるハンドオーバの制御を行うと共に交換機の機能
を併せ持つており、2つの受信電界強度RSSI−A及
びRSSI−Bを比較し、当該受信電界強度RSSI−
Bが受信電界強度RSSI−Aよりも所定レベル以上強
くなつたことを検出したときに、移動局2の通信先を基
地局Aから基地局Bに切り換えることによりハンドオー
バを実行するようになされている。
【0021】続いて、このセルラー無線通信システム1
0の切換制御局11が行う実際の通信切り換え制御方法
を図2の状態遷移図及び図3のグラフを用いて説明す
る。ST1の非測定状態NS(図2)において切換制御
局11は、時点0〜t1までの区間T1(図3)では基
地局Aにおける受信電界強度RSSI−Aが十分強いた
め、基地局Bにおける受信電界強度RSSI−Bを検出
する必要のない状態であり、次のST2の測定開始状態
SCに移る。
【0022】ST2の測定開始状態SC(図2)におい
て、時点t1〜t2までの区間T2(図3)では、移動
局2が周囲セルの基地局から送信されてくる信号の送信
電力を常時監視しており、基地局Bからの送信電力が強
くなつたことを検出すると、当該検出結果を基地局Aを
介して切換制御局11に報告する。切換制御局11は、
移動局2からの報告に基づいて基地局Bにおける受信電
界強度RSSI−Bを当該基地局Bによつて検出し、次
のST3のハンドオーバ準備開始状態RIに移る。
【0023】ST3のハンドオーバ準備開始状態RI
(図2)において切換制御局11は、時点t2〜t3ま
での区間T3(図3)では基地局Bの受信電界強度RS
SI−Bと基地局Aの受信電界強度RSSI−Aとを比
較し、その電界強度差Dを次式、
【0024】
【数2】
【0025】によつて算出する。
【0026】そして切換制御局11は、電界強度差Dを
所定の閾レベルThFd(例えば−3dB)と比較し、
次式、
【0027】
【数3】
【0028】の関係を満たす場合に、受信電界強度RS
SI−Aと受信電界強度RSSI−Bの値が近づいてそ
の差が殆ど無くなつた状態であり、移動局2をセル4の
基地局Bにハンドオーバさせる可能性があると判断す
る。
【0029】これにより切換制御局11は、ハンドオー
バを行うための準備を開始し、所定時間(TRI)経過
後(例えば200[ms] )にハンドオーバを行うための準備
が完了すると、次のST4のハンドオーバ準備完了状態
RDに移る。
【0030】ここでハンドオーバを行うための準備と
は、基地局Aから基地局Bへ移動局2の接続を切り換え
るための回線切り換えや、切り換えられた基地局Bと移
動局2とを接続する通信チヤネルの割り当て(アサイ
ン)、通信チヤネルのアサインが終了したことを基地局
Aに通知すること、及び基地局Bと移動局2との通信を
行う通信チヤネルの周波数帯域情報を移動局2に通知す
ること等である。
【0031】ST4のハンドオーバ準備完了状態RD
(図2)において切換制御局11は、時点t3〜t4ま
での区間T4(図3)ではハンドオーバを行うための準
備が完了しているので、与えられる指示に基づいて速や
かにハンドオーバを実行し得るように基地局A及びBを
当該指示の待ち受け状態に保持して、次のST5の通知
状態RHに移る。
【0032】ST5の通知状態RH(図2)において切
換制御局11は、時点t6〜t7までの区間T7では電
界強度差Dを所定の閾レベルThHo(例えば+3d
B)と比較し、次式、
【0033】
【数4】
【0034】の関係を満たす場合に、受信電界強度RS
SI−Aよりも受信電界強度RSSI−Bの方が+3d
B以上強くなつたので、基地局Bと通信を行つた方が通
信状態が良好になると判断し、このとき実際にハンドオ
ーバを行う指示を基地局A及び基地局Bの双方に与え
て、次のST6のハンドオーバ完了状態CTに移る。
【0035】ST6のハンドオーバ完了状態CT(図
2)において切換制御局11は、時点t6〜t7までの
区間T7(図3)では移動局2と基地局A及び基地局B
間のハンドオーバを開始し、所定時間(TRH)経過後
(例えば100[ms] )に当該ハンドオーバを終了する。こ
れにより、セルラー無線通信システム10では移動局2
の通信先を基地局Aから基地局Bに切り換えることによ
り、受信電界強度RSSI−Bの強い良好な状態で基地
局Bと移動局2とを通信させるようになされている。
【0036】ところでST4ハンドオーバ準備完了状態
RDにおいて、切換制御局11は時点t4〜t5までの
区間T4(図3)では電界強度差Dが(4)式を満たす
ことのない状態で、電界強度差Dを所定の閾レベルTh
Nf(例えば−6dB)と比較したとき、次式、
【0037】
【数5】
【0038】の関係を満たす場合には、受信電界強度R
SSI−Aと受信電界強度RSSI−Bとの差が逆に拡
がつて接続中の基地局Aの受信電界強度RSSI−Aの
方が基地局Bの受信電界強度RSSI−Bよりも再度強
くなつた状態であり、このときハンドオフ(通信中チヤ
ネルの切り換え)を行う可能性が低くなつたと判断し、
ST7に移る。
【0039】ST7の待機状態RRにおいて切換制御局
11は、時点t4〜t5までの区間T5ではハンドオフ
の可能性が低くなつたとは言え、移動局2がいつセル4
に移動して当該セル4の基地局Bにハンドオーバさせる
可能性が生じるかも分からないので準備完了状態を保持
したまま待機しておき、電界強度差Dが(3)式の関係
を再度満たすようになつた場合に、再びST4の準備完
了状態RDに移る。
【0040】従つて切換制御局11は、ST4の準備完
了状態RDにおいて電界強度差Dが再度(4)式の関係
を満たした場合には、ST5及びST6に移つて上述の
ハンドオーバ制御を行う。このようにセルラー無線通信
システム10では、ハンドオーバを行う可能性が生じた
にも係わらず、その可能性が弱くなり、再度ハンドオー
バを行う可能性が強くなつたときにも速やかにハンドオ
ーバ制御を実行し得るようになされている。
【0041】これに対してST7の待機状態RRにおい
て切換制御局11は、電界強度差Dが(3)式の関係を
満たすことなく待機状態RRのまま所定時間TRR(例
えば1秒)が経過してしまつた場合には、これはハンド
オーバの可能性が十分低くなつたと判断し、このとき準
備完了状態RDにおいて保持していたハンドオーバのた
めの準備データを全てリセツトし、ST2の測定開始状
態SCに戻つて最初から処理をやり直す。
【0042】このようにセルラー無線通信システム10
では、ハンドオーバを行う可能性が生じたにも係わら
ず、その可能性が弱くなり、そのままの状態で所定時間
TRRが経過した場合、移動局2がセル3からセル4へ
移動しなくなつたと判断し、この場合には準備完了状態
RDにおいて保持していたハンドオーバのための準備デ
ータを全てリセツトして最初からハンドオーバ制御をや
り直すようになされている。
【0043】なお切換制御局11は、ST6のハンドオ
ーバ完了状態CTにおいて移動局2の通信先が基地局B
に切り換えられた場合、この移動局2は再度基地局Aに
接続される可能性が高いと考えてST4の準備完了状態
に移行し、これまで接続していた通信チヤネルや同期情
報等を保持しておくことにより、移動局2が再度基地局
Aにハンドオーバする必要が生じたときに、新たにハン
ドオーバを行うための制御データの交換を行うことなく
速やかに通信先を基地局Aに切り換え得るようになされ
ている。
【0044】以上の構成において、セルラー無線通信シ
ステム10は切換制御局11によつて2つの受信電界強
度RSSI−B及びRSSI−Aの電界強度差Dを算出
し、当該電界強度差Dが所定の閾レベルThFdよりも
大きくなると、受信電界強度RSSI−Aに受信電界強
度RSSI−Bが近づいたのでハンドオーバする可能性
が高いと判断し、このときからハンドオーバを行うため
の準備を開始して準備完了状態を保持する。
【0045】そして切換制御局11は、次に電界強度差
Dが所定の閾レベルThHoよりも大きくなると、受信
電界強度RSSI−Bが受信電界強度RSSI−Aを所
定レベル以上越えたので基地局Bとの通信状態の方が良
好であると判断し、実際にハンドオーバする指示を基地
局A及びBに与えることにより準備完了状態から速やか
にハンドオーバを実行することができる。
【0046】このようにセルラー無線通信システム10
は、基地局Aと通信中の移動局2から基地局Bに送信さ
れてくる電波の受信電界強度RSSI−Bを当該基地局
Bによつて検出し、当該受信電界強度RSSI−Bが時
点t2における第1の閾レベルE1を越えた場合に基地
局Bの通信チヤネルに切り換えるための準備を実行して
この状態を保持したまま、受信電界強度RSSI−Bが
時点t6における第2の閾レベルE2を越えた場合に基
地局Bの通信チヤネルに切り換えるようにしたことによ
り、準備完了状態からハンドオーバするまでの処理時間
を短縮化することができる。
【0047】またセルラー無線通信システム10では、
ハンドオーバを行う指示を与えてから実際にハンドオー
バが完了するまでの時間が短縮されたことにより、基地
局Aから基地局Bに切り換わるまでに受信電界強度RS
SI−Aの弱まつた状態の基地局Aと通信する時間が短
縮される。これによりセルラー無線通信システム10で
は、通信状態を良好に保持するために受信電界強度RS
SI−Aの弱まつた分だけ送信電力を増加させる比率を
減少させることができる。
【0048】またセルラー無線通信システム10では、
ハンドオーバを行う指示を与えてから実際にハンドオー
バが完了するまでの時間が短縮されたことにより、基地
局Aから基地局Bに切り換わるまでに受信電界強度RS
SI−Aの弱まつた状態の基地局Aと通信する時間が短
縮され、これにより移動局2及び基地局A間の信号が基
地局Bにとつて干渉成分となる干渉量を減少させること
ができ、かくして通信状態の悪化を最小限に抑えること
ができる。
【0049】さらにセルラー無線通信システム10で
は、ハンドオーバ完了後においてもこれまで接続してい
た通信チヤネルや同期情報等を保持しておくことによ
り、移動局2の通信先を基地局Aから基地局Bに切り換
えた後に、この移動局2を再度基地局Aにハンドオーバ
する必要が生じたときには新たにハンドオーバを行うた
めの制御データの交換を行うことなく速やかに通信先を
基地局Aに戻すことができ、再接続を容易かつ速やかに
実行できる。
【0050】以上の構成によれば、セルラー無線通信シ
ステム10は受信電界強度RSSI−Bが第1の閾レベ
ルE1を越えた場合にハンドオーバを実行するための準
備を開始し、この状態を保持したまま受信電界強度RS
SI−Bが第2の閾レベルE2を越えた場合に実際にハ
ンドオーバするようにしたことにより、ハンドオーバの
指示を与えてから実際にハンドオーバするまでの処理時
間を短縮化することができ、かくしてハンドオーバする
際に安定した状態で通信することができる。
【0051】なお上述の実施の形態においては、2つの
基地局A及びBからそれぞれ供給される信号レベルとし
ての受信電界強度RSSI−Aと受信電界強度RSSI
−Bとを切換制御局11によつて比較し、その結果得ら
れる電界強度差Dに基づいてハンドオーバを行うように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1
つの基地局A(又はB)から供給される2種類の受信電
界強度に基づいて算出した電界強度差Dを基にハンドオ
ーバを行うようにしても良い。
【0052】この場合、図4に示すように例えばパワー
コントロールされているセルラー無線通信システム20
においては、移動局21と基地局Aとの通信は所定品質
を満たす最低限の送信パワーによつて制御されていると
共に、移動局22と基地局Bとの通信も所定品質を満た
す最低限の送信パワーによつて制御されていることによ
り、両者の送信パワーはほぼ等価である。
【0053】従つて受信電界強度RSSI−AXと受信
電界強度RSSI−BYは等価であることにより、切換
制御局11は上述の実施の形態のように受信電界強度R
SSI−AXと受信電界強度RSSI−BXとを用いて
電界強度差Dを算出しなくても、基地局Bだけから供給
される2つの受信電界強度RSSI−BXと受信電界強
度RSSI−BYとを用いて算出した電界強度差Dに基
づいてハンドオーバを行うようにしても良い。この場合
にも、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0054】また図4のセルラー無線通信システム20
においては、基地局Bとの通信を行うために必要なS/
N比が例えば10[dB]だとすると、ノイズ成分はシステ
ムごとに決まつた一定値であるので、S/N比にノイズ
成分を加算した値が通信を行うために必要な信号レベル
となる。従つて、図5(A)に示すように基地局Bから
供給される2つの受信電界強度RSSI−BXと受信電
界強度RSSI−BYとを用いて電界強度差Dを算出す
るのではなく、図5(B)に示すように、必要なS/N
比とノイズ成分を加算した電界強度RSSI−Reと、
ハンドオーバする移動局21の受信電界強度RSSI−
BXとを用いて電界強度差Dを算出し、当該電界強度差
Dに基づいてハンドオーバを行うようにしても良い。
【0055】さらに上述の実施の形態においては、基地
局A及びBによつて移動局2から送信されてくる信号の
受信電界強度RSSI−A及びRSSI−Bを検出して
切換制御局11に供給するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、移動局2が自分の受信電
界強度RSSI−A及びRSSI−Bを検出し、これを
基地局A及びBを介してそれぞれ切換制御局11に供給
するようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、受信レベ
ルが第1の閾レベルを越えた場合に予め通信先を切り換
える準備を開始し、当該準備が完了した状態において受
信レベルが第2の閾レベルを越えた場合に速やかに通信
切り換え処理を実行することができる分、通信切り換え
の決定から実行までの処理時間を短縮することができ、
かくして安定した状態で速やかに通信先を切り換えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるセルラー無線通
信システムの構成を示すブロツク図である。
【図2】本発明の一実施の形態における通信切り換え制
御の状態遷移を示す略線図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるハンドオーバの
タイミングを示すグラフである。
【図4】他の実施の形態におけるセルラー無線通信シス
テムの構成を示すブロツク図である。
【図5】他の実施の形態における通信切換え制御方法の
説明に供する略線図である。
【図6】従来のセルラー無線通信システムの構成を示す
ブロツク図である。
【図7】従来のハンドオーバのタイミングを示すグラフ
である。
【符号の説明】
1、10、20……セルラー無線通信システム、2、2
1、22……移動局、A、B……基地局、11……切換
制御局。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信エリアを所定の大きさに分割した複数
    のセル内にそれぞれ設置された基地局のうちの第1の基
    地局と無線通信する移動局が上記複数のセル間を移動す
    る際、移動先のセルにおける第2の基地局の通信チヤネ
    ルに切り換える通信切り換え制御方法において、 上記第1の基地局と通信中の上記移動局から上記第2の
    基地局に送信されてくる信号の受信レベルを当該第2の
    基地局によつて検出する検出ステツプと、 上記受信レベルが第1の閾レベルを越えた場合に上記第
    2の基地局の通信チヤネルに切り換えるための準備を実
    行する準備ステツプと、 上記受信レベルが第2の閾レベルを越えた場合に上記第
    2の基地局の通信チヤネルに切り換える切換え制御ステ
    ツプとを具えることを特徴とする通信切り換え制御方
    法。
  2. 【請求項2】上記準備ステツプは、上記準備の完了状態
    において上記受信レベルが第3の閾レベルよりも下回る
    場合に待機状態に移行することを特徴とする請求項1に
    記載の通信切り換え制御方法。
  3. 【請求項3】上記準備ステツプは、上記準備の完了状態
    において上記受信レベルが第3の閾レベルよりも下回
    り、かつ所定時間経過した場合には上記完了状態を解除
    することを特徴とする請求項1に記載の通信切り換え制
    御方法。
  4. 【請求項4】通信エリアを所定の大きさに分割した複数
    のセル内にそれぞれ設置された基地局のうちの第1の基
    地局と無線通信する移動局が上記複数のセル間を移動す
    る際、移動先のセルにおける第2の基地局の通信チヤネ
    ルに切り換えるセルラー無線通信システムにおいて、 上記第1の基地局と通信中の上記移動局から上記第2の
    基地局に送信されてくる信号の受信レベルを当該第2の
    基地局によつて検出し、当該受信レベルが第1の閾レベ
    ルを越えた場合に上記第2の基地局の通信チヤネルに切
    り換えるための準備を実行し、上記受信レベルが第2の
    閾レベルを越えた場合に上記第2の基地局の通信チヤネ
    ルに切り換える切換制御手段を具えることを特徴とする
    セルラー無線通信システム。
  5. 【請求項5】上記切換制御手段は、上記準備の完了状態
    において上記受信レベルが第3の閾レベルよりも下回る
    場合に待機状態に移行することを特徴とする請求項4に
    記載のセルラー無線通信システム。
  6. 【請求項6】上記切換制御手段は、上記準備の完了状態
    において上記受信レベルが第3の閾レベルよりも下回
    り、かつ所定時間経過した場合には上記完了状態を解除
    することを特徴とする請求項4に記載のセルラー無線通
    信システム。
JP10040372A 1998-02-23 1998-02-23 通信切り換え制御方法及びセルラー無線通信システム Pending JPH11239374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10040372A JPH11239374A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 通信切り換え制御方法及びセルラー無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10040372A JPH11239374A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 通信切り換え制御方法及びセルラー無線通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11239374A true JPH11239374A (ja) 1999-08-31

Family

ID=12578828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10040372A Pending JPH11239374A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 通信切り換え制御方法及びセルラー無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11239374A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008048073A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Sanyo Electric Co Ltd チャネル割当方法およびそれを利用した基地局装置
JP2009516983A (ja) * 2005-11-23 2009-04-23 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 非在圏基地局における予測に基づく処理資源割当てのための方法、コンピュータプログラムおよび基地局
JP2016502808A (ja) * 2012-11-27 2016-01-28 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 管理されないアクセスポイント間のハンドオフのための高速関連付けおよびアドレス連続性

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009516983A (ja) * 2005-11-23 2009-04-23 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 非在圏基地局における予測に基づく処理資源割当てのための方法、コンピュータプログラムおよび基地局
JP4856189B2 (ja) * 2005-11-23 2012-01-18 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 非在圏基地局における予測に基づく処理資源割当てのための方法、コンピュータプログラムおよび基地局
JP2008048073A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Sanyo Electric Co Ltd チャネル割当方法およびそれを利用した基地局装置
JP2016502808A (ja) * 2012-11-27 2016-01-28 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated 管理されないアクセスポイント間のハンドオフのための高速関連付けおよびアドレス連続性
US10051521B2 (en) 2012-11-27 2018-08-14 Qualcomm Incorporated Fast association and address continuity for handoff between unmanaged access points

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1071305B1 (en) Method and apparatus for base station controlled handoff
JP4180603B2 (ja) 高速環境における無線通信のための方法および装置
EP0882380B1 (en) Method and system for measuring signals in a telecommunications system having maho
US6690936B1 (en) Air-interface efficiency in wireless communication systems
AU2008242854B2 (en) Fast HSDPA serving cell change
US7120437B2 (en) Method and apparatus for selecting carriers
EP1411740B1 (en) A method and apparatus for handing over a subscriber unit between cellular communication systems
KR101531187B1 (ko) 핸드오버들 동안 업링크 전력 제어 파라미터들의 전달
JP4933099B2 (ja) セルラーネットワークのターミナルにおいて信号電力レベルの測定を開始する方法及びターミナル
KR20060118642A (ko) 이중 전송 모드에 적용되는 핸드오버 수행 방법
JP2008511200A (ja) 移動通信環境におけるマルチターゲットセルを用いたマルチモード−マルチバンド端末機のハンドオーバ方法及びシステム
JP4255357B2 (ja) ハンドオフ制御方法およびそれを利用した無線装置
JP2004529513A5 (ja)
US8547939B1 (en) Base station frequency band prioritization
JPH11239374A (ja) 通信切り換え制御方法及びセルラー無線通信システム
US11802950B2 (en) Time-of-arrival-based method for range-based filtering
US20080207205A1 (en) Method of Hand-Over In the Mixed Network of Asynchronous Communication Network and Synchronous Communication Network
KR100317259B1 (ko) 이동 통신 시스템에서 고속 데이터 호에 대한 핸드 오프 제어 방법
KR100377795B1 (ko) 시디엠에이 이동통신 시스템에서 데이터 서비스시핸드오프 방법
CN101778437A (zh) 跨位置区进行语音优先的方法和装置