JPH11232844A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH11232844A
JPH11232844A JP2986798A JP2986798A JPH11232844A JP H11232844 A JPH11232844 A JP H11232844A JP 2986798 A JP2986798 A JP 2986798A JP 2986798 A JP2986798 A JP 2986798A JP H11232844 A JPH11232844 A JP H11232844A
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recorded
optical
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JP2986798A
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Inventor
Shinji Yoda
信治 依田
Koji Maruyama
晃司 丸山
Hideo Ando
秀夫 安東
Tadashi Kojima
正 小島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication of JPH11232844A publication Critical patent/JPH11232844A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、途切れることなく供給される動
画等のデータを記録する際に、1つの光学ヘッドによ
り、記録途中で、その記録開始位置からの再生とその記
録途中以降の記録とを行うことができる。 【解決手段】 この発明は、データの記録途中で、記録
開始位置からの再生と、供給されるデータの継続記録と
が指示された際に、光学ヘッド12によるレーザ光の照
射位置を記録開始位置へ移動し、この移動後、少なくと
も1トラック単位で再生し、この再生したトラックに対
して記録を行い、再生と記録を交互に行うようにしたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクに対
してデータを記録したり、光ディスクに記録されている
データを再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学ヘッドに搭載された半導体レ
ーザ発振器から出力されるレーザ光により、記録トラッ
クを有する光ディスクにデータを記録したり、あるいは
光ディスクに記録されているデータを再生する光ディス
ク装置が実用化されている。
【0003】このような光ディスク装置では、テレビ放
送等の動画を記録する場合に、その記録途中で、記録の
開始位置からの再生を行うとともに、記録途中から以降
の記録とを行おうとした場合、2つの光学ヘッドにより
記録と再生を同時に行うようにしたり、あるいは記録開
始から現在までのデータを再生している時間分、テレビ
放送のデータを記憶しておくバッファが必要となったり
してしまう。
【0004】したがって、途切れることなく供給される
動画等のデータを記録する際に、1つの光学ヘッドによ
り、記録途中で、その記録開始位置からの再生とその記
録途中以降の記録とを行うことができるものが要望され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、途切れる
ことなく供給される動画等のデータを記録する際に、1
つの光学ヘッドにより、記録途中で、その記録開始位置
からの再生とその記録途中以降の記録とを行うことがで
きるものが要望されているもので、途切れることなく供
給される動画等のデータを記録する際に、1つの光学ヘ
ッドにより、記録途中で、その記録開始位置からの再生
とその記録途中以降の記録とを行うことができる光ディ
スク装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク装
置は、光ディスクの同心円状あるいはスパイラル状のト
ラックにデータを記録し、この光ディスクのトラックに
記録されているデータを再生するものにおいて、上記光
ディスクの内周側から外周側、あるいは外周側から内周
側の、少なくとも1トラックごとのトラックに順次供給
されるデータを記録する記録手段、および上記記録され
ているデータの再生と供給されるデータの継続記録が指
示された際に、上記光ディスクの内周側から外周側、あ
るいは外周側から内周側の、少なくとも1トラックごと
のトラックに記録されているデータを再生し、この再生
したトラックに対して記録を行う再生記録手段から構成
される。
【0007】この発明の光ディスク装置は、レーザ光が
照射される1つの光学ヘッドを用いて光ディスクの同心
円状あるいはスパイラル状のトラックにデータを記録
し、この光ディスクのトラックに記録されているデータ
を上記光学ヘッドを用いて再生するものにおいて、順次
連続して供給されるデータの上記光ディスク上の記録開
始位置を記憶する記憶手段、上記データの記録途中で、
上記記録開始位置からの再生と、供給されるデータの継
続記録とが指示された際に、上記光学ヘッドによるレー
ザ光の照射位置を上記記憶手段に記憶されている上記記
録開始位置へ移動する移動手段、およびこの移動手段に
より上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を記録開
始位置へ移動後、少なくとも1トラック単位で再生し、
この再生したトラックに対して記録を行う再生記録手段
から構成される。
【0008】この発明の光ディスク装置は、レーザ光が
照射される1つの光学ヘッドを用いて光ディスクの同心
円状あるいはスパイラル状のトラックにデータを記録
し、この光ディスクのトラックに記録されているデータ
を上記光学ヘッドを用いて再生するものにおいて、順次
連続して供給されるデータの上記光ディスク上の記録開
始位置を記憶する記憶手段、上記データの記録途中で、
上記記録開始位置からの再生と、供給されるデータの継
続記録とが指示された際に、上記光学ヘッドによるレー
ザ光の照射位置を上記記憶手段に記憶されている上記記
録開始位置へ移動する移動手段、およびこの移動手段に
より上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を記録開
始位置へ移動後、少なくとも1トラック単位で再生し、
この再生したトラックに対して記録を行い、再生と記録
を交互に行う再生記録手段から構成される。
【0009】この発明の光ディスク装置は、レーザ光が
照射される1つの光学ヘッドを用いて光ディスクの同心
円状あるいはスパイラル状のトラックにデータを記録
し、この光ディスクのトラックに記録されているデータ
を上記光学ヘッドを用いて再生するものにおいて、順次
連続して供給されるデータの上記光ディスク上の記録開
始位置を記憶する記憶手段、上記データの記録途中で、
上記記録開始位置からの再生と、供給されるデータの継
続記録とが指示された際に、上記光学ヘッドによるレー
ザ光の照射位置を上記記憶手段に記憶されている上記記
録開始位置へ移動する移動手段、およびこの移動手段に
より上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を記録開
始位置へ移動後、少なくとも1トラック単位で再生し、
その再生したトラック数分上記光学ヘッドによるレーザ
光の照射位置をトラックジャンプにより戻し、この再生
したトラックに対して記録を行う再生記録手段から構成
される。
【0010】この発明の光ディスク装置は、レーザ光が
照射される1つの光学ヘッドを用いて光ディスクの同心
円状あるいはスパイラル状のトラックにデータを記録
し、この光ディスクのトラックに記録されているデータ
を上記光学ヘッドを用いて再生するものにおいて、順次
連続して供給されるデータの上記光ディスク上の記録開
始位置を記憶する記憶手段、上記データの記録途中で、
上記記録開始位置からの再生と、供給されるデータの継
続記録とが指示された際に、上記光学ヘッドによるレー
ザ光の照射位置を上記記憶手段に記憶されている上記記
録開始位置へ移動する移動手段、およびこの移動手段に
より上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を記録開
始位置へ移動後、少なくとも1トラック単位で再生し、
その再生したトラック数分上記光学ヘッドによるレーザ
光の照射位置をトラックジャンプにより戻し、この再生
したトラックに対して記録を行い、再生と記録を交互に
行う再生記録手段から構成される。
【0011】この発明の光ディスク装置は、光ディスク
の同心円状あるいはスパイラル状のトラックにデータを
記録し、この光ディスクのトラックに記録されているデ
ータを再生するものにおいて、上記光ディスクの内周側
から外周側の、少なくとも1トラック置きのトラックに
順次供給されるデータを記録し、この記録後、外周側か
ら内周側の、上記内周側から外周側へのデータの記録時
に用いていない、少なくとも1トラック置きのトラック
に順次供給されるデータを記録する記録手段、および上
記記録されているデータの再生と供給されるデータの継
続記録が指示された際に、上記光ディスクの内周側から
外周側の、少なくとも1トラック置きのトラックに記録
されているデータを再生し、この再生したトラックに対
して記録を行い、この再生と記録が最外周のトラックま
で行われた際に、上記光ディスクの外周側から内周側
の、上記内周側から外周側へのデータの記録時に用いて
いない、少なくとも1トラック置きのトラックに記録さ
れているデータを再生し、この再生したトラックに対し
て記録を行う再生記録手段から構成される。
【0012】この発明の光ディスク装置は、レーザ光が
照射される1つの光学ヘッドを用いて光ディスクの同心
円状あるいはスパイラル状のトラックにデータを記録
し、この光ディスクのトラックに記録されているデータ
を上記光学ヘッドを用いて再生するものにおいて、上記
光ディスクの内周側から外周側の、少なくとも1トラッ
ク置きのトラックに順次供給されるデータを記録し、こ
の記録後、上記光ディスクの外周側から内周側の、上記
内周側から外周側へのデータの記録時に用いていない、
少なくとも1トラック置きのトラックに順次供給される
データを記録する記録手段、および上記記録されている
データの再生と供給されるデータの継続記録が指示され
た際に、上記光ディスクの内周側から外周側の、少なく
とも1トラック置きのトラックに記録されているデータ
を再生し、上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を
トラックジャンプにより戻し、この再生したトラックに
対して記録を行い、この再生と記録が最外周のトラック
まで行われた際に、上記光ディスクの外周側から内周側
の、上記内周側から外周側へのデータの記録時に用いて
いない、少なくとも1トラック置きのトラックに記録さ
れているデータを再生し、上記光学ヘッドによるレーザ
光の照射位置をトラックジャンプにより戻し、この再生
したトラックに対して記録を行う再生記録手段から構成
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
第1の実施形態を示す光ディスク装置を説明する。図1
は、光ディスク装置10を示すものである。この光ディ
スク装置10は記録媒体としての光ディスク(DVD−
RAM)1に対し集束光を用いてデータ(データ)の記
録、あるいは記録されているデータの再生を行うもので
ある。
【0014】上記光ディスク1は、例えばガラスあるい
はプラスチックス等で円形に形成された基板の表面に金
属被膜層がドーナツ型にコーティングされて構成され、
同心円状あるいはスパイラル状のグルーブおよびランド
の両方を用いてデータの記録あるいは記録されているデ
ータの再生が行われ、マスタリング工程で記録マークに
より所定間隔ごとにアドレスデータが記録されている相
変化形で書換え形のディスクである。
【0015】上記光ディスク1は、図2、図3に示すよ
うに、リードインエリア2、データエリア3、リードア
ウトエリア4が構成されている。リードインエリア2
は、複数のトラックからなるエンボスデータゾーン5と
複数のトラックからなる書換え可能なデータゾーン6と
からなる。エンボスデータゾーン5には、リファレンス
シグナルやコントロールデータが製造時に記録されてい
る。書換え可能なデータゾーン6は、ガードトラック用
のゾーン、ディスクテスト用のゾーン、ドライブテスト
用のゾーン、ディスク識別データ用のゾーン、および欠
陥管理エリアとしての欠陥管理ゾーン6aにより構成さ
れている。
【0016】データエリア3は、半径方向に複数のトラ
ックからなる複数たとえば24のゾーン3a、…3xに
より構成されている。リードアウトエリア4は、複数の
トラックからなり、上記書換え可能なデータゾーン6と
同様に、書換え可能なデータゾーンであり、データゾー
ン6の記録内容と同じものが記録できるようになってい
る。
【0017】上記光ディスク1は、図3に示すように、
内側から順に、リードインエリア2のエンボスデータゾ
ーン5と書換え可能なデータゾーン6、データエリア3
のゾーン3a、…3x、およびリードアウトエリア4の
データゾーンからなり、それぞれのゾーンに対するクロ
ック信号は同一であり、各ゾーンに対する光ディスク1
の回転数(速度)と1トラックずつのセクタ数とがそれ
ぞれ異なったものとなっている。
【0018】データエリア3のゾーン3a、…3xで
は、光ディスク1の内周側から外周側に向かうのにした
がって、回転数(速度)遅くなり、1トラックずつのセ
クタ数が増加するようになっている。
【0019】上記各ゾーン3a、…3x、4、5、6に
対する、回転数としての速度データと1トラックずつの
セクタ数との関係は、後述する半導体メモリ21の対応
テーブルに記録されている。
【0020】上記データエリア3のゾーン3a、…3x
のトラックには、図2、図3に示すように、データの記
録の単位としてのECC(error correction code )ブ
ロックデータ単位(たとえば38688バイト)ごと
に、あらかじめデータが記録されている。
【0021】各ゾーン3a、…3xは、それぞれユーザ
エリアと欠陥セクタに対する代替えセクタからなるスペ
アエリアとから構成されている。スペアエリアは対応す
るユーザエリアの外周側に設けられている。
【0022】ECCブロックは、2Kバイトのデータが
記録される16個のセクタからなり、図4に示すよう
に、各セクタごとにアドレスデータとしての4バイト
(32ビット)構成のセクタID(識別データ)1〜I
D16が2バイト構成のエラー検出コード(IED:I
Dエラーディテクションコード)とともにメインデータ
(セクタデータ)に付与され、ECCブロックに記録さ
れるデータを再生するためのエラー訂正コードとしての
横方向のECC(error correction code )1と縦方向
のECC2が記録されるようになっている。このECC
1、2は、光ディスク1の欠陥によりデータが再生でき
なくなることを防止するために冗長語としてデータに付
与されるエラー訂正コードである。
【0023】各セクタは、172バイトで12行のデー
タにより構成され、各行ごとに10バイト構成の横方向
のECC1が付与されているとともに、182バイト構
成の1行分の縦方向のECC2が付与されている。これ
により、後述するエラー訂正回路32は、横方向のEC
C1を用いて各ラインごとのエラー訂正処理を行うとと
もに、縦方向のECC2を用いて各列ごとのエラー訂正
処理を行うようになっている。
【0024】上記ECCブロックが光ディスク1に記録
される際には、図5に示すように、各セクタの所定のデ
ータ量ごと(所定データ長さ間隔ごとたとえば91バイ
ト:1456チャネルビットごと)にデータを再生する
際にバイト同期を取るための同期コード(2バイト:3
2チャネルビット)が付与されている。
【0025】各セクタは、図6に示すように、第0フレ
ームから第25フレームの26個のフレームから構成さ
れ、各フレームごとに付与されている同期コード(フレ
ーム同期信号)が、フレーム番号を特定するための特定
コード(1バイト:16チャネルビット)と、各フレー
ム共通の共通コード(1バイト:16チャネルビット)
とから構成されている。
【0026】すなわち、図6に示すように、第0フレー
ムはSY0、第2、第10、第18フレームはSY1、
第4、第12、第20フレームはSY2、第6、第1
4、第22フレームはSY3、第8、第16、第24フ
レームはSY4、第1、第3、第5、第7、第9フレー
ムはSY5、第11、第13、第15、第17フレーム
はSY6、第19、第21、第23、第25フレームは
SY7となっている。
【0027】上記データエリア3のゾーン3a、…3x
のトラックには、図2に示すように、各セクタごとに、
それぞれアドレス等が記録されているヘッダ部11、…
があらかじめプリフォーマッティングされている。
【0028】上記1セクタごとのフォーマットが、図7
に示されている。図7において、1セクタは、2697
バイト(bytes)で構成され、128バイトのヘッダ領域
(ヘッダ部11に対応)11、2バイトのミラー領域
7、2567バイトの記録領域8から構成されている。
【0029】上記セクタに記録されるチャネルビット
は、8ビットのデータを16ビットのチャネルビットに
8−16コード変調された形式になっている。ヘッダ領
域11は、光ディスク1を製造する際に所定のデータが
記録されているエリアである。このヘッダ領域11は、
4つのヘッダ1領域、ヘッダ2領域、ヘッダ3領域、ヘ
ッダ4領域により構成されている。
【0030】ヘッダ1領域〜ヘッダ4領域は、46バイ
トあるいは18バイトで構成され、36バイトあるいは
8バイトの同期コード部VFO(Variable Frequency O
scillator )、3バイトのアドレスマークAM(Addres
s Mark)、4バイトのアドレス部PID(Position Ide
ntifier )、2バイトの誤り検出コードIED(ID Err
or Detection Code)、1バイトのポストアンブルPA
(Postambles)により構成されている。
【0031】さらに、図1を用いて光ディスク装置10
について説明する。 光ディスク装置10の基本機能 光ディスク装置10では、光ディスク1上の所定位置に
集光スポットを用いて新規データの記録あるいは書き換
え(データの消去も含む)を行う。
【0032】さらに、光ディスク装置10では、光ディ
スク1上の所定位置から集光スポットを用いてすでに記
録されているデータの再生を行う。 光ディスク装置10の基本機能達成手段 上記の基本機能を達成する手段として光ディスク装置1
0では次の3点がある。
【0033】光ディスク1上のトラック(図示して無
い)に沿って集光スポットをトレース(追従)させる。
光ディスク1に照射する集光スポットの光量を変化させ
てデータの記録/再生/消去の切り替えを行う。
【0034】外部から与えられる記録信号dを高密度か
つ低エラー率で記録するために最適な信号に変換する。 光学ヘッド12による信号検出 光学ヘッド12は基本的には図示して無いが光源である
半導体レーザ素子と光検出器と対物レンズから構成され
ている。
【0035】半導体レーザ素子から発光されたレーザ光
は対物レンズにより光ディスク1上に集光される。光デ
ィスク1の光反射膜もしくは光反射性記録膜で反射され
たレーザ光は光検出器により光電変換される。
【0036】光検出器で得られた検出電流はアンプ13
により電流−電圧変換されて検出信号となる。この検出
信号はフォーカス・トラックエラー検出回路14あるい
は2値化回路15で処理される。一般的には光検出器は
複数の光検出領域に分割され、各光検出領域に照射され
る光量変化を個々に検出している。この個々の検出信号
に対してフォーカス・トラックエラー検出回路14で和
・差の演算を行いフォーカスずれとトラックずれの検出
を行う。光ディスク1の光反射膜もしくは光反射性記録
膜からの反射光量変化を検出して光ディスク1上の信号
を再生する。
【0037】フォーカスずれ検出方法 フォーカスずれ量を光学的に検出する方法としては、非
点収差法あるいはナイフエッジ法がある。
【0038】非点収差法は、光ディスク1の光反射膜も
しくは光反射性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路
に図示して無いが非点収差を発生させる光学素子を配置
し、光検出器上に照射されるレーザ光の形状変化を検出
する方法。光検出領域は対角線状に4分割されている。
各検出領域から得られる検出信号に対し、フォーカス・
トラックエラー検出回路14内で対角和間の差を取って
フォーカスエラー検出信号を得る。
【0039】ナイフエッジ法は、光ディスク1で反射さ
れたレーザ光に対して非対称に一部を遮光するナイフエ
ッジを配置する方法。光検出領域は2分割され、各検出
領域から得られる検出信号間の差を取ってフォーカスエ
ラー検出信号を得る。
【0040】トラックずれ検出方法 光ディスク1はスパイラル状または同心円状のトラック
を有し、トラック上にデータが記録される。このトラッ
クに沿って集光スポットをトレースさせてデータの再生
もしくは記録/消去を行う。安定して集光スポットをト
ラックに沿ってトレースさせるため、トラックと集光ス
ポットの相対的位置ずれを光学的に検出する必要があ
る。
【0041】トラックずれ検出方法としては一般に、D
PD( Differential Phase Detection )法、あるいはプ
ッシュ−プル法、あるいはツイン−スポット法がある。
DPD法は、光ディスク1の光反射膜もしくは光反射性
記録膜で反射されたレーザ光の光検出器上での強度分布
変化を検出する。光検出領域は対角線状に4分割されて
いる。各検出領域から得られる検出信号に対し、フォー
カス・トラックエラー検出回路14内で対角和間の差を
取ってトラックエラー検出信号を得る。
【0042】プッシュ−プル法は、光ディスク1で反射
されたレーザ光の光検出器上での強度分布変化を検出す
る。光検出領域は2分割され、各検出領域から得られる
検出信号間の差を取ってトラックエラー検出信号を得
る。
【0043】ツイン−スポット法は、半導体レーザ素子
と光ディスク1間の送光系に回折素子などを配置して光
を複数に波面分割し、光ディスク1上に照射する±1次
回折光の反射光量変化を検出する。再生信号検出用の光
検出領域とは別に+1次回折光の反射光量と−1次回折
光の反射光量を個々に検出する光検出領域を配置し、そ
れぞれの検出信号の差を取ってトラックエラー検出信号
を得る。
【0044】対物レンズアクチュエータ構造 半導体レーザ素子から発光されたレーザ光を光ディスク
1上に集光させる対物レンズ(図示されて無い)は対物
レンズアクチュエータ駆動回路16の出力電流に応じて
2軸方向に移動可能な構造になっている。この対物レン
ズの移動方向は、フォーカスずれ補正用に光ディスク1
に対する垂直方向に移動し、トラックずれ補正用に光デ
ィスク1の半径方向に移動する。図示して無いが対物レ
ンズの移動機構を対物レンズアクチュエータと呼ぶ。
【0045】対物レンズアクチュエータ構造としては、
軸摺動方式、あるいは4本ワイアー方式が多く使われて
いる。いずれの方式も永久磁石とコイルを持ち、ブレー
ドに連結したコイルに電流を流す事によりブレードを移
動させる構造になっている。
【0046】軸摺動方式は、中心軸(シャフト)に沿っ
て対物レンズと一体のブレードが移動する方式で、ブレ
ードが中心軸に沿った方向に移動してフォーカスずれ補
正を行い、中心軸を基準としたブレードの回転運動によ
りトラックずれ補正を行う方法である。
【0047】4本ワイアー方式は、対物レンズ一体のブ
レードが固定系に対し4本のワイヤで連結されており、
ワイアーの弾性変形を利用してブレードを2軸方向に移
動させる方法である。
【0048】光ディスク1の回転制御系 スピンドルモータ17の駆動力によって回転する回転テ
ーブル18上に光ディスク1を装着する。
【0049】光ディスク1の回転数は光ディスク1から
得られる再生信号によって検出する。すなわちアンプ1
3出力の検出信号(アナログ信号)は2値化回路15で
デジタル信号に変換され、この信号からPLL回路19
により一定周期信号(基準クロック信号)を発生させ
る。回転速度検出回路20ではこの信号を用いて光ディ
スク1の回転数を検出し、その値を出力する。
【0050】光ディスク1上で再生あるいは記録/消去
する半径位置に対応した回転数の対応テーブルは半導体
メモリ21にあらかじめ記録して有る。再生位置もしく
は記録/消去位置が決まると、制御部22は半導体メモ
リ21のデータを参照して光ディスク1の目標回転数を
設定し、その値をスピンドルモータ駆動回路23に通知
する。
【0051】スピンドルモータ駆動回路23では、この
目標回転数と回転速度検出回路20の出力信号(現状で
の回転数)との差を求め、その結果に応じた駆動電流を
スピンドルモータ17に与えてスピンドルモータ17の
回転数が一定になるように制御する。回転速度検出回路
20の出力信号は光ディスク1の回転数に対応した周波
数を有するパルス信号で、スピンドルモータ駆動回路2
3ではこの信号の周波数とパルス位相の両方に対して制
御する。
【0052】光学ヘッド移動機構 光ディスク1の半径方向に光学ヘッド12を移動させる
ため光学ヘッド移動機構(送りモータ)24を持ってい
る。
【0053】光学ヘッド12を移動させるガイド機構と
して棒状のガイドシャフトを利用する場合が多く、この
ガイドシャフトと光学ヘッド12の一部に取り付けられ
たブッシュ間の摩擦を利用して光学ヘッド12が移動す
る。それ以外に回転運動を使用して摩擦力を軽減させた
ベアリングを用いる方法も有る。
【0054】光学ヘッド12を移動させる駆動力伝達方
法は図示して無いが固定系にピニオン(回転ギヤ)の付
いた回転モータを配置し、ピニオンとかみ合う直線状の
ギヤであるラックを光学ヘッド12の側面に配置して回
転モータの回転運動を光学ヘッド12の直線運動に変換
している。それ以外の駆動力伝達方法としては固定系に
永久磁石を配置し、光学ヘッド12に配置したコイルに
電流を流して直線的方向に移動させるリニアモータ方式
を使う場合もある。
【0055】回転モータ、リニアモータいずれの方式で
も基本的には送りモータに電流を流して光学ヘッド12
移動用の駆動力を発生させている。この駆動用電流は送
りモータ駆動回路25から供給される。
【0056】集光スポットトレース制御 フォーカスずれ補正あるいはトラックずれ補正を行うた
め、フォーカス・トラックエラー検出回路14の出力信
号(検出信号)に応じて光学ヘッド12内の対物レンズ
アクチュエータ(図示して無い)に駆動電流を供給する
回路が対物レンズアクチュエータ駆動回路16である。
高い周波数領域まて対物レンズ移動を高速応答させるた
め、対物レンズアクチュエータの周波数特性に合わせた
特性改善用の位相補償回路を内部に有している。
【0057】対物レンズアクチュエータ駆動回路16で
は制御部22の命令に応じて、フォーカス/トラックず
れ補正動作(フォーカス/トラックループ)のオン/オ
フ処理、光ディスク1の垂直方向(フォーカス方向)へ
対物レンズを低速で移動させる処理(フォーカス/トラ
ックループオフ時に実行)、キックパルスを用いて光デ
ィスク1の半径方向(トラックを横切る方向)にわずか
に動かして、集光スポットを隣のトラックへ移動させる
処理を行う。この際、トラックの移動に伴いトラッキン
グ位置が、ランドからグルーブ、あるいはグルーブから
ランドにトラッキング位置が変更された際、トラッキン
グエラー検知信号の極性を反転するようになっている。
【0058】再生と記録/消去のレーザ光量切り替え処
理 再生と記録/消去の切り替えは光ディスク1上に照射す
る集光スポットの光量を変化させて行う。
【0059】相変化方式を用いた光ディスク1に対して
は一般的に [記録時の光量]>[消去時の光量]>[再生時の光
量] の関係が成り立ち、光磁気方式を用いた光ディスク1に
対しては一般的に [記録時の光量] [消去時の光量]>[再生時の光
量] の関係が有る。光磁気方式の場合には記録/消去時には
光ディスク1に加える外部磁場(図示して無い)の極性
を変えて記録と消去の処理を制御している。
【0060】データ再生時には光ディスク1上には一定
の光量を連続的に照射している。新たなデータを記録す
る場合には、この再生時の光量の上にパルス状の断続的
光量を上乗せする。半導体レーザ素子が大きな光量でパ
ルス発光した時に光ディスク1の光反射性記録膜が局所
的に光学的変化もしくは形状変化を起こし、記録マーク
が形成される。すでに記録されている領域の上に重ね書
きする場合も同様に半導体レーザ素子をパルス発光させ
る。
【0061】すでに記録されているデータを消去する場
合には、再生時よりも大きな一定光量を連続照射する。
連続的にデータを消去する場合にはセクター単位など特
定周期毎に照射光量を再生時に戻し、消去処理と平行し
て間欠的にデータ再生を行う。間欠的に消去するトラッ
クのトラック番号やアドレスを再生し、消去トラックの
誤りが無い事を確認しながら消去処理を行っている。
【0062】レーザ発光制御 図示して無いが光学ヘッド12内には半導体レーザ素子
の発光量を検出するための光検出器を内蔵している。半
導体レーザ駆動回路26ではその光検出器出力(半導体
レーザ素子発光量の検出信号)と記録/再生/消去制御
波形発生回路27から与えられる発光基準信号との差を
取り、その結果に基付き半導体レーザへの駆動電流をフ
ィードバックしている。
【0063】起動制御 光ディスク1を回転テーブル18上に装着し、起動制御
を開始すると、以下の手順に従って処理が行われる。 1)制御部22からスピンドルモータ駆動回路23に目
標回転数が伝えられ、スピンドルモータ駆動回路23か
らスピンドルモータ17に駆動電流が供給されてスピン
ドルモータ17の回転が開始する。 2)同時に制御部22から送りモータ駆動回路25に対
してコマンド(実行命令)が出され、送りモータ駆動回
路25から光学ヘッド駆動機構(送りモータ)24に駆
動電流が供給されて光学ヘッド12が光ディスク1の最
内周位置に移動する。光ディスク1のデータが記録され
ている領域を越えてさらに内周部に光学ヘッド12が来
ている事を確認する。 3)スピンドルモータ17が目標回転数に到達すると、
そのステータス(状況報告)が制御部22に出される。 4)制御部22から記録/再生/消去制御波形発生回路
27に送られた再生光量信号に合わせて半導体レーザ駆
動回路26から光学ヘッド12内の半導体レーザ素子に
電流が供給されてレーザ発光を開始する。
【0064】光ディスク1の種類によって再生時の最適
照射光量が異なる。起動時にはそのうちの最も照射光量
の低い値に設定する。 5)制御部22からのコマンドに従って光学ヘッド12
内の対物レンズ(図示して無い)を光ディスク1から最
も遠ざけた位置にずらし、ゆっくりと対物レンズを光デ
ィスク1に近付けるよう対物レンズアクチュエータ駆動
回路16が制御する。 6)同時にフォーカス・トラックエラー検出回路14で
フォーカスずれ量をモニターし、焦点が合った位置近傍
に対物レンズが来た時ステータスを出して制御部22に
通知する。 7)制御部22ではその通知をもらうと、対物レンズア
クチュエータ駆動回路16に対してフォーカスループを
オンにするようコマンドを出す。 8)制御部22はフォーカスループをオンにしたまま送
りモータ駆動回路25にコマンドを出して光学ヘッド1
2をゆっくり光ディスク1の外周部方向へ移動させる。 9)同時に光学ヘッド12からの再生信号をモニタし、
光学ヘッド12が光ディスク1上の記録領域に到達した
ら光学ヘッド12の移動を止め、対物レンズアクチュエ
ータ駆動回路16に対してトラックループをオンさせる
コマンドを出す。 10)光ディスク1の内周部に記録されている“再生時
の最適光量”と“記録/消去時の最適光量”を再生し、
そのデータが制御部22を経由して半導体メモリ21に
記録される。 11)さらに制御部22ではその“再生時の最適光量”
に合わせた信号を記録/再生/消去制御波形発生回路2
7に送り、再生時の半導体レーザ素子の発光量を再設定
する。 12)光ディスク1に記録されている“記録/消去時の
最適光量”に合わせて記録/消去時の半導体レーザ素子
の発光量が設定される。
【0065】光ディスク1上のアクセス先データの再生 光ディスク1上のどの場所にどのような内容のデータが
記録されているかに付いてのデータは光ディスク1の種
類により異なり、一般的には光ディスク1内のディレク
トリ管理領域かまたはナビゲーションパックなどに記録
して有る。
【0066】ディレクトリ管理領域は、光ディスク1の
内周領域もしくは外周領域にまとまって記録して有る。
ナビゲーションパックは、MPEG2のPS(プログラ
ム ストリーム)のデータ構造に準拠したVOBS( ビ
デオ オブジェクト セット) の中に含まれ、次の映像
がどこに記録して有るかのデータが記録されている。
【0067】特定のデータを再生あるいは記録/消去し
たい場合には、まず上記の領域内のデータを再生し、そ
こで得られたデータからアクセス先を決定する。 粗アクセス制御 制御部22ではアクセス先の半径位置を計算で求め、現
状の光学ヘッド12位置との間の距離を割り出す。
【0068】光学ヘッド12の移動距離に対して最も短
時間で到達出来る速度曲線データが事前に半導体メモリ
21内に記録されている。制御部22はそのデータを読
み取り、その速度曲線に従って以下の方法で光学ヘッド
12の移動制御を行う。
【0069】制御部22から対物レンズアクチュエータ
駆動回路16に対してコマンドを出してトラックループ
をオフした後、送りモータ駆動回路25を制御して光学
ヘッド12の移動を開始させる。
【0070】集光スポットが光ディスク1上のトラック
を横切ると、フォーカス・トラックエラー検出回路14
内でトラックエラー検出信号が発生する。このトラック
エラー検出信号を用いて光ディスク1に対する集光スポ
ットの相対速度が検出できる。
【0071】送りモータ駆動回路25では、このフォー
カス・トラックエラー検出回路14から得られる集光ス
ポットの相対速度と制御部22から逐一送られる目標速
度データとの差を演算し、その結果を光学ヘッド駆動機
構(送りモータ)24への駆動電流にフィードバックか
けながら光学ヘッド12を移動させる。
【0072】上記「光学ヘッド移動機構」に記述したよ
うにガイドシャフトとブッシュあるいはベアリング間に
は常に摩擦力が働いている。光学ヘッド12が高速に移
動している時は動摩擦が働くが、移動開始時と停止直前
には光学ヘッド12の移動速度が遅いため静止摩擦が働
く。この時には相対的摩擦力が増加しているので(特に
停止直前には)制御部22からのコマンドに応じて光学
ヘッド駆動機構(送りモータ)24に供給する電流の増
幅率(ゲイン)を増加させる。
【0073】密アクセス制御 光学ヘッド12が目標位置に到達すると制御部22から
対物レンズアクチュエータ駆動回路16にコマンドを出
してトラックループをオンさせる。
【0074】集光スポットは光ディスク1上のトラック
に沿ってトレースしながらその部分のアドレスもしくは
トラック番号を再生する。そこでのアドレスもしくはト
ラック番号から現在の集光スポット位置を割り出し、到
達目標位置からの誤差トラック数を制御部22内で計算
し、集光スポットの移動に必要なトラック数を対物レン
ズアクチュエータ駆動回路16に通知する。
【0075】対物レンズアクチュエータ駆動回路16内
で1組キックパルスを発生させると対物レンズは光ディ
スク1の半径方向にわずかに動いて、集光スポットが隣
のトラックへ移動する。
【0076】対物レンズアクチュエータ駆動回路16内
では一時的にトラックループをオフさせ、制御部22か
らのデータに合わせた回数のキックパルスを発生させた
後、再びトラックループをオンさせる。
【0077】密アクセス終了後、制御部22は集光スポ
ットがトレースしている位置のデータ(アドレスもしく
はトラック番号)を再生し、目標トラックにアクセスし
ている事を確認する。
【0078】連続記録/再生/消去制御 フォーカス・トラックエラー検出回路14から出力され
るトラックエラー検出信号は送りモータ駆動回路25に
入力されている。上述した“起動制御時”と“アクセス
制御時”には送りモータ駆動回路25内ではトラックエ
ラー検出信号を使用しないように制御部22により制御
されている。
【0079】アクセスにより集光スポットが目標トラッ
クに到達した事を確認した後、制御部22からのコマン
ドにより送りモータ駆動回路25を経由してトラックエ
ラー検出信号の一部が光学ヘッド駆動機構(送りモー
タ)24への駆動電流として供給される。連続に再生も
しくは記録/消去処理を行っている期間中、この制御は
継続される。
【0080】光ディスク1の中心位置は回転テーブル1
8の中心位置とわずかにずれた偏心を持って装着されて
いる。トラックエラー検出信号の一部を駆動電流として
供給すると、偏心に合わせて光学ヘッド12全体が微動
する。
【0081】また長時間連続して再生もしくは記録/消
去処理を行うと、集光スポット位置が徐々に外周方向も
しくは内周方向に移動する。トラックエラー検出信号の
一部を光学ヘッド移動機構(送りモータ)24への駆動
電流として供給した場合には、それに合わせて光学ヘッ
ド12が徐々に外周方向もしくは内周方向に移動する。
【0082】このようにして対物レンズアクチュエータ
のトラックずれ補正の負担を軽減し、トラックループを
安定化出来る。 終了制御 一連の処理が完了し、動作を終了させる場合には以下の
手順に従って処理が行われる。 1)制御部22から対物レンズアクチュエータ駆動回路
16に対してトラックループをオフさせるコマンドが出
される。 2)制御部22から対物レンズアクチュエータ駆動回路
16に対してフォーカスループをオフさせるコマンドが
出される。 3)制御部22から記録/再生/消去制御波形発生回路
27に対して半導体レーザ素子の発光を停止させるコマ
ンドが出される。 4)スピンドルモータ駆動回路23に対して基準回転数
として0を通知する。
【0083】光ディスク1に記録される信号形式光ディ
スク1上に記録する信号に対して、 (1) 光ディスク1上の欠陥に起因する記録データエラー
の訂正を可能とする (2) 再生信号の直流成分を0にして再生処理回路の簡素
化を図る (3) 光ディスク1に対して出来るだけ高密度にデータを
記録する との要求を満足するため光ディスク装置10では“エラ
ー訂正機能の付加”“記録データに対する信号変換(信
号の変復調)”を行っている。
【0084】ECC( Error Correction Code ) 付加処
理 光ディスク1に記録したいデータが生信号の形で記録信
号dとしてデータ入出力インターフェース部30に入力
される。この記録信号dはそのまま半導体メモリ21に
記録され、その後ECCエンコーディング回路29で以
下のようにECCの付加処理を実行する。
【0085】以下に積符号を用いたECC付加方法の実
施例について説明する。記録信号dは半導体メモリ21
内で172バイト毎に1行ずつ順次並べ、192行で1
組のECCブロックとする。この“行: 172×列: 1
92バイト”で構成される1組のECCブロック内の生
信号( 記録信号d) に対し、172バイトの1行毎に1
0バイトの内符号PIを計算して半導体メモリ21内に
追加記録する。さらにバイト単位の1列毎に16バイト
の外符号POを計算して半導体メモリ21内に追加記録
する。
【0086】光ディスク1に記録する実施例としては内
符号PIを含めた12行と外符号PO分1行の合計23
66バイト ( 2366=(12+1)×(172+10)) を単位として光ディスク1の1セクタ内に記録する。
【0087】ECCエンコーディング回路29では内符
号PIと外符号POの付加が完了すると、半導体メモリ
21から1セクタ分の2366はバイトずつの信号を読
み取り、変調回路28へ転送する。
【0088】信号変調 再生信号の直流成分(DSV:Disital Sum Value)を0
に近付け、光ディスク1に対して高密度にデータを記録
するため、信号形式の変換である信号変調を変調回路2
8内で行う。
【0089】元の信号と変調後の信号との間の関係を示
す変換テーブルを変調回路28と復調回路31内部で持
っている。ECCエンコーディング回路29から転送さ
れた信号を変調方式に従って複数ビット毎に区切り、変
換テーブルを参照しながら別の信号(コード)に変換す
る。
【0090】例えば変調方式として8/16変調(RL
L( 2, 10) コード)を用いた場合には、変換テーブ
ルが2種類存在し、変調後の直流成分(DSV:Disital
SumValue)が0に近付くように逐一参照用変換テーブ
ルを切り替えている。
【0091】記録波形発生 光ディスク1に記録マークを記録する場合、一般的には
記録方式として ○マーク長記録方式:記録マークの前端位置と後端末位
置に“1”が来る。と ○マーク間記録方式:記録マークの中心位置が“1”の
位置と一致する。 の2種類存在する。
【0092】またマーク長記録を行った場合、長い記録
マークを形成する必要が有る。この場合、一定期間記録
光量を照射し続けると光ディスク1の光反射性記録膜の
蓄熱効果により後部のみ幅が広い“雨だれ”形状の記録
マークが形成される。この弊害を除去するため、長さの
長い記録マークを形成する場合には複数の記録パルスに
分割したり、記録波形を階段状に変化させている。
【0093】記録/再生/消去制御波形発生回路27内
では変調回路28から送られて来た記録信号に応じて上
記のような記録波形を作成し、半導体レーザ駆動回路2
6に伝達している。
【0094】2値化・PLL回路 “光学ヘッドによる信号検出”で記述したように光ディ
スク1の光反射膜もしくは光反射性記録膜からの反射光
量変化を検出して光ディスク1上の信号を再生する。ア
ンプ13で得られた信号はアナログ波形をしている。2
値化回路15ではその信号をコンパレーターを用いて
“1”と“0”からなる2値のデジタル信号に変換す
る。
【0095】ここから得られた再生信号からPLL回路
19でデータ再生時の基準信号を取り出している。PL
L回路19は周波数可変の発振器を内蔵している。その
発振器から出力されるパルス信号(基準クロック)と2
値化回路15出力信号間の周波数と位相の比較を行い、
その結果を発振器出力にフィードバックしている。
【0096】信号の復調 変調された信号と復調後の信号との間の関係を示す変換
テーブルを復調回路31内部で持っている。PLL回路
19で得られた基準クロックに合わせて変換テーブルを
参照しながら信号を元の信号に戻す。戻した(復調し
た)信号は半導体メモリ21に記録される。
【0097】エラー訂正処理 半導体メモリ21に保存された信号に対し、内符号PI
と外符号POを用いてエラー訂正回路32ではエラー箇
所を検出し、エラー箇所のポインタフラグを立てる。
【0098】その後、半導体メモリ21から信号を読み
出しながらエラーポインタフラグに合わせて逐次エラー
箇所の信号を訂正し、内符号PIと外符号POをはずし
てデータ入出力インターフェース部30へ転送する。
【0099】ECCエンコーディング回路29から送ら
れて来た信号をデータ入出力インターフェース部30か
ら再生信号cとして出力する。上記半導体メモリ21に
は、外部装置から供給される記録信号を記憶する記録信
号バッファ部21aと、再生した再生信号を記憶する再
生信号バッファ部21bとを有している。この記録信号
バッファ部21aと再生信号バッファ部21bは、タイ
ムシフト処理を行うのに必要なデータ容量を有していれ
ば良いようになっている。
【0100】記録信号バッファ部21aと再生信号バッ
ファ部21bは、データ入出力インターフェース部30
に設けられるようにしても良い。aが設けられている。
【0101】次に、上記のような構成において、タイム
シフト動作を、図8に示すフローチャートを参照しつつ
説明する。まず、上記光ディスク1が1時間の動画を記
録できるものとし、外部装置としてのテレビシステム
に、上記光ディスク装置10が接続されている場合につ
いて説明する。
【0102】たとえば今、上記テレビシステムにおい
て、受信しているテレビジョン放送に対して、18時か
ら19時までの録画が設定され、上記テレビシステムか
らの受信信号としての記録信号が順次光ディスク装置1
0に供給される(ST1)。
【0103】これにより、制御部22は、光ディスク1
の記録開始トラックつまり第1のトラックを開始位置と
して内部メモリに記憶し(ST2)、第1のトラックか
ら順に記録が行われる(ST3)。
【0104】このような状態において、18時30分に
なった際に、上記録画しているテレビジョン放送を最初
から再生しながら、残り30分の録画についても同時に
行う、タイムシフト処理が上記テレビシステムにおいて
指示され、この指示が光ディスク装置10内の制御部2
2へ供給される(ST4)。
【0105】すると、制御部22は、現在の最終記録ト
ラック位置(nトラック)を内部メモリに記憶し(ST
5)、また送りモータ駆動回路25と対物レンズアクチ
ュエータ駆動回路16を制御し、光学ヘッド12による
レーザ光の照射位置を記録開始の第1のトラックに移動
させる(ST6)。この場合、記録信号バッファ部21
aは、この移動に伴う時間分の記録信号が記録できるも
のとなっている。
【0106】そして、上記光学ヘッド12によるレーザ
光の照射位置を記録開始の第1のトラックに移動した際
に、制御部22は第1のトラックに記録されている再生
信号の再生を行う(ST7)。この再生された1トラッ
ク分の再生信号は、再生信号バッファ部21bを介して
テレビシステムに出力される。この第1のトラックに対
する再生の終了時に、制御部22は1トラック分戻るト
ラックジャンプを行い(ST8)、テレビシステムから
記録信号バッファ部21aを介して供給される18時3
0分以降の記録信号を第1のトラックに記録する(ST
9)。
【0107】ついで、この第1のトラックに対する記録
の終了後、制御部22は続けて第2のトラックに記録さ
れている再生信号の再生を行う(ST7)。この再生さ
れた1トラック分の再生信号は、再生信号バッファ部2
1bを介してテレビシステムに出力される。この第2の
トラックに対する再生の終了時に、制御部22は1トラ
ック分戻るトラックジャンプを行い(ST8)、テレビ
システムから記録信号バッファ部21aを介して供給さ
れる18時30分以降の記録信号を第2のトラックに記
録する(ST9)。
【0108】これにより、テレビシステムでは、光ディ
スク装置10により光ディスクから再生される18時か
ら18時30分までの録画内容を見ることができる。こ
の際、同時に、18時30分から19時までのテレビジ
ョン放送が光ディスク1に記録される。
【0109】以後、上記の処理を順次1トラックずつ行
う。また、上記処理の途中で、テレビジョン放送の録画
が終了した場合、テレビシステムの指示に基づいて、制
御部22は終了トラック位置(mトラック)を内部メモ
リに記憶し、1トラックずつの再生を連続して行う。
【0110】上記の場合には、最終記録トラック位置と
終了トラック位置とが同一としている。そして、上記最
終記録トラック位置(nトラック)に対する再生、記録
を行った際に(ST10)、制御部22は再び、光学ヘ
ッド12によるレーザ光の照射位置を記録開始トラック
に移動させる(ST11)。
【0111】そして、上記光学ヘッド12によるレーザ
光の照射位置を記録開始の第1のトラックに移動した際
に、制御部22は第1のトラックに記録されている再生
信号から順に再生を行う(ST12)。この再生された
1トラック分ずつの再生信号は、再生信号バッファ部2
1bを介してテレビシステムに出力される。
【0112】これにより、18時から18時30分まで
の録画内容に続いて、光ディスク1から再生される18
時30分から19時までの録画内容を見ることができ
る。上記ステップ7から9の再生と記録を交互に行って
いる途中で、テレビジョン放送の録画が終了した場合、
制御部22は終了トラック位置(mトラック)を内部メ
モリに記憶し、記録動作を終了し、再生動作だけとな
る。すなわち、トラックジャンプによる1トラックずつ
の戻りをなくし、順次各トラックごとの再生をnトラッ
クまで行う。その後、第1のトラックから第mトラック
までの再生を行う。
【0113】また、上記再生と記録をnトラックまで交
互に行った後、第1のトラックに戻った際にも、さらに
テレビジョン放送の録画が続いている場合、上記同様
に、再生と記録を交互に行う。
【0114】上記の場合、再生と記録を1トラックずつ
交互に行う場合について説明したが、これに限らず、再
生と記録を2以上の複数トラックずつ交互に行うように
しても良い。
【0115】上記の場合、記録開始の位置が第1のトラ
ックであったが途中のトラックでも良い。上記例を、図
9に示す図を参照しつつ説明する。
【0116】たとえば、トラックAから順に記録を行
い、トラックJまで記録した際に、リード要求が来た際
に、レーザ光の照射位置をトラックAに移動し、トラッ
クAに対する再生を行い、その後トラックジャンプによ
り1トラック戻しトラックAに対する記録を行い、つい
で、トラックBに対する再生を行い、その後トラックジ
ャンプにより1トラック戻しトラックBに対する記録を
行う。
【0117】以後、1トラックの再生とトラックジャン
プと1トラックの記録を順次行う。これにより、再生と
記録が交互に行えるようになっている。また、あらかじ
め光ディスク1に記録されているデータを再生しながら
記録する場合も、上記同様に実施できる。
【0118】また、上記のようにして、データの記録を
行い、所定時間後に、再生を行いながら記録を行うこと
により、タイムシフト機能を実現できる。次に、第2の
実施形態は、タイムシフトモードで使用する際に、光学
ヘッドのレーザ光の照射位置を内周側から外周側に移動
し、少なくとも1トラックに対する再生と、記録を行っ
た後、少なくとも1トラック開けた後、再び1トラック
に対する再生と、記録を行い、以後も1トラックずつを
飛び飛びに用い、最外周となった際に、光学ヘッドのレ
ーザ光の照射位置を外周側から内周側に移動し、上記使
用していない飛び飛びの1トラックずつに対する再生
と、記録を行い、上記使用していない1トラックずつを
飛び飛びに用いる場合である。
【0119】これにより、内周側から最外周へ移動する
ことにより、記録を交互に行った後に、再び最内周に戻
ってから再生と記録を行うものに比べ、移動時間がかか
らないようになっている。このため、上記移動時間分の
バッファメモリを削減することができる。
【0120】たとえば、1トラックずつ飛び飛びに用い
て行うタイムシフト動作を、図10に示すフローチャー
トを参照しつつ説明する。まず、上記光ディスク1が1
時間の動画を記録できるものとし、外部装置としてのテ
レビシステムに、上記光ディスク装置10が接続されて
いる場合について説明する。
【0121】たとえば今、上記テレビシステムにおい
て、受信しているテレビジョン放送に対して、18時か
ら19時までの録画が設定され、上記テレビシステムか
らの受信信号としての記録信号が順次光ディスク装置1
0に供給される(ST21)。
【0122】これにより、制御部22は、光ディスク1
の記録開始トラックつまり第1のトラックを開始位置と
して内部メモリに記憶し(ST22)、第1のトラック
から順に、1トラックずつ1トラック開けて記録が行わ
れる(ST23)。
【0123】すなわち、第1のトラックに対して記録を
行った後、1トラック開けて、第3のトラックに記録を
行い、以後1トラックずつ開け、1トラックずつ記録を
行う。
【0124】そして、最外周のトラックに対する記録を
行った後、制御部22は2トラック分戻るトラックジャ
ンプを行い、1トラックに対して記録を行った後、3ト
ラック分戻るトラックジャンプを行い、1トラックに対
して記録を行い、再び3トラック分戻るトラックジャン
プを行い、1トラックに対して記録を行うことを繰り返
すことにより、最外周のトラックから1トラックずつ開
けて、1トラックずつの記録が行われる。
【0125】このような状態において、18時30分に
なった際に、上記録画しているテレビジョン放送を最初
から再生しながら、残り30分の録画についても同時に
行う、タイムシフト処理が上記テレビシステムにおいて
指示され、この指示が光ディスク装置10内の制御部2
2へ供給される(ST24)。
【0126】すると、制御部22は、現在の最終記録ト
ラック位置(nトラック)を内部メモリに記憶し(ST
25)、また送りモータ駆動回路25と対物レンズアク
チュエータ駆動回路16を制御し、光学ヘッド12によ
るレーザ光の照射位置を記録開始の第1のトラックに移
動させる(ST26)。この場合、記録信号バッファ部
21aは、この移動に伴う時間分の記録信号が記録でき
るものとなっている。
【0127】そして、上記光学ヘッド12によるレーザ
光の照射位置を記録開始の第1のトラックに移動した際
に、制御部22は第1のトラックに記録されている再生
信号の再生を行う(ST27)。この再生された1トラ
ック分の再生信号は、再生信号バッファ部21bを介し
てテレビシステムに出力される。この第1のトラックに
対する再生の終了時に、制御部22は1トラック分戻る
トラックジャンプを行い(ST28)、テレビシステム
から記録信号バッファ部21aを介して供給される18
時30分以降の記録信号を第1のトラックに記録する
(ST29)。
【0128】ついで、この第1のトラックに対する記録
の終了後、制御部22は1トラック分進むトラックジャ
ンプを行い(1回転待つようにしても良い)、第3のト
ラックに記録されている再生信号の再生を行う(ST2
7)。この再生された1トラック分の再生信号は、再生
信号バッファ部21bを介してテレビシステムに出力さ
れる。この第3のトラックに対する再生の終了時に、制
御部22は1トラック分戻るトラックジャンプを行い
(ST28)、テレビシステムから記録信号バッファ部
21aを介して供給される18時30分以降の記録信号
を第3のトラックに記録する(ST29)。
【0129】そして、最外周トラックに対する再生と、
記録を行った後、制御部22は2トラック分戻るトラッ
クジャンプを行い、1トラックに対して再生を行った
後、再び1トラック分戻るトラックジャンプを行い、1
トラックに対して記録を行い、この後、3トラック分戻
るトラックジャンプを行い、1トラックに対して再生を
行った後、再び3トラック分戻るトラックジャンプを行
い、1トラックに対して記録を行うことを繰り返すこと
により、最外周の1つ前のトラックから1トラックずつ
開けて、1トラックずつの再生と記録が行われる。
【0130】これにより、テレビシステムでは、光ディ
スク装置10により光ディスクから再生される18時か
ら18時30分までの録画内容を見ることができる。こ
の際、同時に、18時30分から19時までのテレビジ
ョン放送が光ディスク1に記録される。
【0131】また、上記処理の途中で、テレビジョン放
送の録画が終了した場合、テレビシステムの指示に基づ
いて、制御部22は終了トラック位置(mトラック)を
内部メモリに記憶し、1トラック飛び飛びの1トラック
ずつの再生を連続して行う。
【0132】上記の場合には、最終記録トラック位置と
終了トラック位置とが同一としている。そして、上記最
終記録トラック位置(nトラック)に対する再生、記録
を行った際に(ST30)、制御部22は再び、光学ヘ
ッド12によるレーザ光の照射位置を記録開始トラック
に移動させる(ST31)。
【0133】そして、上記光学ヘッド12によるレーザ
光の照射位置を記録開始の第1のトラックに移動した際
に、制御部22は第1のトラックに記録されている再生
信号から順に再生を行う(ST32)。この再生された
1トラック分ずつの再生信号は、再生信号バッファ部2
1bを介してテレビシステムに出力される。
【0134】これにより、18時から18時30分まで
の録画内容に続いて、光ディスク1から再生される18
時30分から19時までの録画内容を見ることができ
る。上記ステップ37から39の再生と記録を交互に行
っている途中で、テレビジョン放送の録画が終了した場
合、制御部22は終了トラック位置(mトラック)を内
部メモリに記憶し、記録動作を終了し、再生動作だけと
なる。すなわち、内周側から外周側への移動の際、トラ
ックジャンプによる2トラックずつの戻りをなくし、1
トラックごとの1トラックずつの再生をnトラックまで
行う。外周側から内周側への移動の際、記録を行うため
のトラックジャンプによる1トラックずつの戻りをなく
し、1トラックごとの1トラックずつの再生をnトラッ
クまで行う。
【0135】上記の場合、1トラック間隔を空けて1ト
ラックずつ用いる場合について説明したが、これに限ら
ず、2トラック以上の間隔を空け2トラックずつ用いる
ようにしても良い。
【0136】上記の場合、記録開始の位置が第1のトラ
ックであったが途中のトラックでも良い。上記例を、図
11に示す図を参照しつつ説明する。
【0137】すなわち、光ディスク1がトラックAから
Iにより構成されている場合について説明する。トラッ
クAが最内周トラックで、トラックIが最外周トラック
とする。
【0138】たとえば、トラックA、C、E、G、Iの
1トラックごとに記録を行い、その後、トラックH、
F、D、Bの1トラックごとに記録を行う。そして、リ
ード要求が来た際に、レーザ光の照射位置をトラックA
に移動し、トラックAに対する再生を行い、その後トラ
ックジャンプにより1トラック戻しトラックAに対する
記録を行い、ついで、トラックCに対する再生を行い、
その後トラックジャンプにより1トラック戻しトラック
Cに対する記録を行う。その後、トラックE、G、Iに
対する再生と記録とを上記同様に行う。
【0139】そして、トラックIに対する記録が終了し
た際に、レーザ光の照射位置をトラックジャンプにより
2トラック戻しトラックHに移動し、トラックHに対す
る再生を行い、その後トラックジャンプにより1トラッ
ク戻しトラックHに対する記録を行い、ついで、トラッ
クジャンプにより3トラック戻しトラックFに対する再
生を行い、その後トラックジャンプにより1トラック戻
しトラックFに対する記録を行う。その後、トラック
D、Bに対する再生と記録とを上記同様に行う。
【0140】また、上記のようにして、データの記録を
行い、所定時間後に、再生を行いながら記録を行うこと
により、タイムシフト機能を実現できる。次に、第3の
実施形態について説明する。この第3の実施形態は、図
1のPLL回路19のダイナミックレンジを広く取るこ
とにより、光学ヘッド12によるレーザ光と光ディスク
1との相対速度が変わり、データの転送速度が変化して
も安定した再生が行えるようになっている。
【0141】この状態において、外周から内周に光学ヘ
ッドのレーザ光が移動した際に、光ディスク1の回転数
が速くなるものにおいて、上記第2の実施形態と同様
に、複数トラックずつ外周側から順にデータの読出しと
書き込みを交互に行い、書き込み時の回転速度に合わせ
て読出しがなされ、しかも読出し位置が書き込み位置よ
りも外周位置になるため、書き込みよりも読出し時の転
送レートが速くなる。
【0142】スピンドルモータ17の回転数を常に書き
込み時の最適条件に設定し、また光ディスク1上の書き
込み時の記録密度(記録用の基準ピットピッチ)が光デ
ィスク1上で至る所一定の場合には、それよりも外周に
ある読み取り位置でのデーター転送レートは書き込み時
の転送レートよりも早くなる。
【0143】したがって、タイムシフタとして高速で再
生信号を出力することが可能となる。上記したように、
途切れることなく供給される動画等のデータを記録する
際に、1つの光学ヘッドにより、記録途中で、その記録
開始位置からの再生とその記録途中以降の記録とを行う
ことができる。
【0144】また、光ディスクの一方の端部(例えば最
外周)に行った所で、他方の端部(例えば最内周)にジ
ャンプする場合のデータとぎれに対応するためのバッフ
ァメモリの大幅な削減が実現できる。
【0145】また、光ディスクに対する収束光の移動速
度(線速)が常に書き込み時の最適速度になるように、
スピンドルモータの回転数が設定されるため、安定に書
き込み処理が行える。
【0146】また、光ディスク上の書き込み位置と読み
出し位置を近接させる、第1の実施形態に従えば、読み
出し時も最適値に近いスピンドルモータの回転数に設定
されているため、安定に読み出し処理が行える。
【0147】また、復調回路のダイナミックレンジを上
げて書き込み位置に対して離れた位置で読み出しを行
う、第2の実施形態に従えば、スピンドルモータの回転
数を書き込み時の設定条件から変える事無く、光ディス
ク上の任意の位置で読み出し処理をすることが出来る。
【0148】また、第3の実施の形態で、書き込み位置
を順次、光ディスク上の外周部から内周部へ向かって記
録させると、読み出し位置が書き込み位置よりも外周位
置になるため、書き込みよりも読み出し時のデータの転
送レートが早くなる。したがって高速で読み出しが出来
るタイムシフタを構成することが出来る。
【0149】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、途切れることなく供給される動画等のデータを記録
する際に、1つの光学ヘッドにより、記録途中で、その
記録開始位置からの再生とその記録途中以降の記録とを
行うことができる光ディスク装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例に係る光ディスク
装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図3】光ディスクの概略構成を示す図。
【図4】光ディスクのECCブロックの構成を説明する
ための図。
【図5】光ディスクのECCブロックの構成を説明する
ための図。
【図6】ECCブロックの各セクタの構成を説明するた
めの図。
【図7】ECCブロックのセクタフォーマットを示す
図。
【図8】タイムシフト動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図9】タイムシフト動作を説明するための図。
【図10】タイムシフト動作を説明するためのフローチ
ャート。
【図11】タイムシフト動作を説明するための図。
【符号の説明】
1…光ディスク 10…光ディスク装置 12…光学ヘッド 22…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 正 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの同心円状あるいはスパイラ
    ル状のトラックにデータを記録し、この光ディスクのト
    ラックに記録されているデータを再生する光ディスク装
    置において、 上記光ディスクの内周側から外周側、あるいは外周側か
    ら内周側の、少なくとも1トラックごとのトラックに順
    次供給されるデータを記録する記録手段と、 上記記録されているデータの再生と供給されるデータの
    継続記録が指示された際に、上記光ディスクの内周側か
    ら外周側、あるいは外周側から内周側の、少なくとも1
    トラックごとのトラックに記録されているデータを再生
    し、この再生したトラックに対して記録を行う再生記録
    手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 レーザ光が照射される1つの光学ヘッド
    を用いて光ディスクの同心円状あるいはスパイラル状の
    トラックにデータを記録し、この光ディスクのトラック
    に記録されているデータを上記光学ヘッドを用いて再生
    する光ディスク装置において、 順次連続して供給されるデータの上記光ディスク上の記
    録開始位置を記憶する記憶手段と、 上記データの記録途中で、上記記録開始位置からの再生
    と、供給されるデータの継続記録とが指示された際に、
    上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を上記記憶手
    段に記憶されている上記記録開始位置へ移動する移動手
    段と、 この移動手段により上記光学ヘッドによるレーザ光の照
    射位置を記録開始位置へ移動後、少なくとも1トラック
    単位で再生し、この再生したトラックに対して記録を行
    う再生記録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 レーザ光が照射される1つの光学ヘッド
    を用いて光ディスクの同心円状あるいはスパイラル状の
    トラックにデータを記録し、この光ディスクのトラック
    に記録されているデータを上記光学ヘッドを用いて再生
    する光ディスク装置において、 順次連続して供給されるデータの上記光ディスク上の記
    録開始位置を記憶する記憶手段と、 上記データの記録途中で、上記記録開始位置からの再生
    と、供給されるデータの継続記録とが指示された際に、
    上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を上記記憶手
    段に記憶されている上記記録開始位置へ移動する移動手
    段と、 この移動手段により上記光学ヘッドによるレーザ光の照
    射位置を記録開始位置へ移動後、少なくとも1トラック
    単位で再生し、この再生したトラックに対して記録を行
    い、再生と記録を交互に行う再生記録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光が照射される1つの光学ヘッド
    を用いて光ディスクの同心円状あるいはスパイラル状の
    トラックにデータを記録し、この光ディスクのトラック
    に記録されているデータを上記光学ヘッドを用いて再生
    する光ディスク装置において、 順次連続して供給されるデータの上記光ディスク上の記
    録開始位置を記憶する記憶手段と、 上記データの記録途中で、上記記録開始位置からの再生
    と、供給されるデータの継続記録とが指示された際に、
    上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を上記記憶手
    段に記憶されている上記記録開始位置へ移動する移動手
    段と、 この移動手段により上記光学ヘッドによるレーザ光の照
    射位置を記録開始位置へ移動後、少なくとも1トラック
    単位で再生し、その再生したトラック数分上記光学ヘッ
    ドによるレーザ光の照射位置をトラックジャンプにより
    戻し、この再生したトラックに対して記録を行う再生記
    録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 レーザ光が照射される1つの光学ヘッド
    を用いて光ディスクの同心円状あるいはスパイラル状の
    トラックにデータを記録し、この光ディスクのトラック
    に記録されているデータを上記光学ヘッドを用いて再生
    する光ディスク装置において、 順次連続して供給されるデータの上記光ディスク上の記
    録開始位置を記憶する記憶手段と、 上記データの記録途中で、上記記録開始位置からの再生
    と、供給されるデータの継続記録とが指示された際に、
    上記光学ヘッドによるレーザ光の照射位置を上記記憶手
    段に記憶されている上記記録開始位置へ移動する移動手
    段と、 この移動手段により上記光学ヘッドによるレーザ光の照
    射位置を記録開始位置へ移動後、少なくとも1トラック
    単位で再生し、その再生したトラック数分上記光学ヘッ
    ドによるレーザ光の照射位置をトラックジャンプにより
    戻し、この再生したトラックに対して記録を行い、再生
    と記録を交互に行う再生記録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクの同心円状あるいはスパイラ
    ル状のトラックにデータを記録し、この光ディスクのト
    ラックに記録されているデータを再生する光ディスク装
    置において、 上記光ディスクの内周側から外周側の、少なくとも1ト
    ラック置きのトラックに順次供給されるデータを記録
    し、この記録後、外周側から内周側の、上記内周側から
    外周側へのデータの記録時に用いていない、少なくとも
    1トラック置きのトラックに順次供給されるデータを記
    録する記録手段と、 上記記録されているデータの再生と供給されるデータの
    継続記録が指示された際に、上記光ディスクの内周側か
    ら外周側の、少なくとも1トラック置きのトラックに記
    録されているデータを再生し、この再生したトラックに
    対して記録を行い、この再生と記録が最外周のトラック
    まで行われた際に、上記光ディスクの外周側から内周側
    の、上記内周側から外周側へのデータの記録時に用いて
    いない、少なくとも1トラック置きのトラックに記録さ
    れているデータを再生し、この再生したトラックに対し
    て記録を行う再生記録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 レーザ光が照射される1つの光学ヘッド
    を用いて光ディスクの同心円状あるいはスパイラル状の
    トラックにデータを記録し、この光ディスクのトラック
    に記録されているデータを上記光学ヘッドを用いて再生
    する光ディスク装置において、 上記光ディスクの内周側から外周側の、少なくとも1ト
    ラック置きのトラックに順次供給されるデータを記録
    し、この記録後、上記光ディスクの外周側から内周側
    の、上記内周側から外周側へのデータの記録時に用いて
    いない、少なくとも1トラック置きのトラックに順次供
    給されるデータを記録する記録手段と、 上記記録されているデータの再生と供給されるデータの
    継続記録が指示された際に、上記光ディスクの内周側か
    ら外周側の、少なくとも1トラック置きのトラックに記
    録されているデータを再生し、上記光学ヘッドによるレ
    ーザ光の照射位置をトラックジャンプにより戻し、この
    再生したトラックに対して記録を行い、この再生と記録
    が最外周のトラックまで行われた際に、上記光ディスク
    の外周側から内周側の、上記内周側から外周側へのデー
    タの記録時に用いていない、少なくとも1トラック置き
    のトラックに記録されているデータを再生し、上記光学
    ヘッドによるレーザ光の照射位置をトラックジャンプに
    より戻し、この再生したトラックに対して記録を行う再
    生記録手段と、 を具備したことを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754442B1 (en) * 1999-10-01 2004-06-22 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for recording/reproducing digital video signal or audio signal, and optical disk apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754442B1 (en) * 1999-10-01 2004-06-22 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for recording/reproducing digital video signal or audio signal, and optical disk apparatus
US7174092B2 (en) 1999-10-01 2007-02-06 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for recording/reproducing digital video signal or audio signal, and optical disk apparatus
US8180197B2 (en) 1999-10-01 2012-05-15 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for recording/reproducing digital video signal or audio signal, and optical disk apparatus

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