JPH11232180A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH11232180A
JPH11232180A JP10028819A JP2881998A JPH11232180A JP H11232180 A JPH11232180 A JP H11232180A JP 10028819 A JP10028819 A JP 10028819A JP 2881998 A JP2881998 A JP 2881998A JP H11232180 A JPH11232180 A JP H11232180A
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JP
Japan
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memory
write
signal
unit
circuit
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JP10028819A
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English (en)
Inventor
Hideki Murahashi
英樹 村橋
Toru Shonai
亨 庄内
Yukie Hashimoto
由希枝 橋本
Hiroshi Nishii
浩士 西井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二重化メモリ装置間で書込み信号を高速に転送
する。 【解決手段】アクト系システム1aの第一メモリ制御部
30aがメモリバス50aにメモリ装置5aにデータを
書込むためのメモリアクセス信号を供給したとき、メモ
リ装置5aを構成する二重化メモリ、例えば10aが、
切替え器700を介してこの信号をメモリ部800に供
給する。書込み検出回路150が、この信号から書込み
要求の発生を検出し、メモリ間通信部900がその要求
が指定するアドレスと書込みデータをそれぞれ含む二つ
のパケットを作成し、同軸ケーブル等の通信路950を
介してビットシリアルにスタンバイ系システム1b内の
対応する二重化メモリ10bに転送する。そこではメモ
リ制御信号生成回路450が、受信された二つのパケッ
トが指定する書込みを実行する。リフレッシュも同様に
リフレッシュ検出回路200と回路450により処理さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクト(運用)系
メモリ装置と、そのメモリ装置のコピーを保持するスタ
ンバイ(待機)系メモリ装置とを有するデータ処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、実時間型のデータ処理システム
では、処理の連続性や信頼性を確保するためにアクト系
システムとスタンバイ系システムという二重化システム
により構成され、アクト系システムに障害が発生する
と、スタンバイ系システムが処理を瞬時に引き継ぐよう
になっている。この場合、障害発生前の処理データをア
クト系システムのメモリ装置(以下、単にアクト系のメ
モリ装置と呼ぶことがある)からスタンバイ系システム
のメモリ装置(以下、単にスタンバイ系のメモリ装置と
呼ぶことがある)に瞬時に引き継がせる必要がある。
【0003】この処理データの引き継ぎ方法として一般
に知られている方法では、アクト系のプロセッサが、ア
クト系のメモリ装置にメモリ書込み要求をするたびに、
アクト系のメモリ装置がメモリ書込みを実行すると同時
に、メモリ装置間の適当なデータ転送手段によりスタン
バイ系メモリ装置へ書込みアドレスと書込みデータの情
報が転送される。スタンバイ系メモリ装置は、転送され
た書込みアドレスに転送されたデータを書込む。この結
果、両系のメモリ装置の内容の一致制御を実時間で行
う。
【0004】例えば、特開平3−148737号公報
(以下、第1の従来技術という)には、アクト系のメモ
リ装置とスタンバイ系のメモリ装置の間で書込み要求を
転送する手段として、アクト系とスタンバイ系の各々に
メモリ装置間通信回路が設けられ、これらの通信回路
が、メモリ装置間バスによりアクト系で発生したメモリ
書込み情報をスタンバイ系に送信している。各系では、
上記メモリ装置間通信回路は、プロセッサバスを介して
プロセッサに接続されたプロセッサバス制御回路と、ア
クト系のメモリに接続されたメモリ制御装置とを結ぶバ
スに接続して設けられている。さらに、アクト系のメモ
リ装置へのアクセスと並行してスタンバイ系への書込み
情報の転送を実行するために、メモリ装置間通信回路内
にFIFO形式で書込み情報を保持するバッファ回路を
設け、ここに複数の書込み情報を格納することも提案さ
れている。なお、使用されているメモリ装置に対してリ
フレッシュを行うか否かがDRAM(ダイナミック・ラ
ム)であるか否かは記載されていない。
【0005】特開平1−279345号公報(以下、第
2の従来技術という)には、アクト系のメモリ装置とス
タンバイ系のメモリ装置がDRAMで構成され、それら
のメモリ装置の間でのデータ転送手段としては、アドレ
ス線と制御線により構成される交差バスが使用され、こ
のアドレス線を介してアドレスと書込みデータが多重化
されて転送され、制御線を介して制御信号が転送される
ようになっている。両系のメモリ装置では、DRAM
(ダイナミック・ラム)が使用され、アクト系のメモリ
制御回路により発生されたリフレッシュ要求も上記交差
バスを介してスタンバイ系に転送され、スタンバイ系の
リフレッシュ動作がアクト系と同期して行われるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記第1,第2の従来
の技術に記載のような、両系のメモリ装置間をつなぐ交
差バスあるいはメモリ間バスを使用した場合には、これ
らのバスは、大量の信号線により構成されるため、各信
号線での信号の減衰あるいは信号線と基板の間の容量を
軽減することは難しく、転送速度自体は必ずしも高くは
ない。したがって、今後、プロセッサの処理能力が大き
くなった場合、プロセッサからメモリへの時間あたりの
書込み回数が増大するため、転送容量が不足するという
問題がある。たとえば100MB/secの転送速度を
実現することは難しい。
【0007】同じ理由により、アクト系とスタンバイ系
とを比較的長い距離だけ離れて配置することができなく
なる。たとえば、アクト系とスタンバイ系の距離を4−
5mとし、それらの間で100MB/secの転送速度
を実現したい場合、交差バスを使用するとこのような長
距離にこのような高速の転送速度でデータを転送するこ
とは難しい。
【0008】さらに、両系のメモリ装置間の転送速度が
十分に確保できないと、アクト系で発生した全てのメモ
リ書込み要求の一部をスタンバイ系に転送できなくな
り、スタンバイ系では書込み要求を取りこぼすことにな
る。このような書込み要求の取りこぼしを防止するに
は、メモリ書込み動作を一時的に停止することができる
ように、アクト系のメモリ制御回路を構成する必要があ
る。しかし、このようなメモリ制御回路は、複雑にな
り、高価になる。
【0009】ところで、プロセッサの周辺回路をいくつ
かの集積回路にまとめた、いわゆるチップ・セットによ
りデータ処理装置を構成することにより、複雑な周辺回
路の設計を簡素化し、装置全体のコストを低減すること
ができる。また、チップ・セットは、プロセッサ、メモ
リ、バスの間の制御を最適に行う設計がされており、高
性能な計算機システムを容易に構成することができる。
しかし、チップ・セットは、プロセッサに合わせて様々
な種類が存在するが、パーソナル・コンピュータやワー
クステーション等の汎用目的の計算機に組み込むことを
前提として設計されているため、チップ・セットに含ま
れるメモリ・コントローラは、メモリの書込みサイクル
をチップ・セット外部からの要求に応じて延長または停
止する制御機能を有していない。したがって、スタンバ
イ系でメモリ書込み要求の取りこぼしが発生するような
2重系システムでは、チップ・セットを使用することが
できない。言い換えると、このような2重系システムに
チップ・セットを使用するには、スタンバイ系において
メモリ書込み要求の取りこぼしが発生しないように、メ
モリ書込み要求を高速にアクト系からスタンバイ系に転
送する転送回路を使用することが望ましい。
【0010】本発明の目的は、スタンバイ系のメモリ装
置においてメモリ書込み要求を取りこぼしが生じないよ
うに、アクト系のメモリ装置からスタンバイ系のメモリ
装置に高速にメモリ書込み要求を転送できるデータ処理
装置を提供することである。
【0011】本発明のより具体的な目的は、アクト系の
メモリ装置からスタンバイ系のメモリ装置にメモリ書込
み要求を取りこぼしなく高速に転送でき、チップセット
に含まれたメモリ制御回路を使用できるデータ処理装置
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のデータ処理装置では、アクト系システムと
スタンバイ系システムにそれぞれ使用される第1,第2
のシステムは、通信路により相互に接続され、第1のシ
ステムは、そのシステム内のメモリ制御部から供給され
たメモリ書込みのためのメモリアクセス信号に応答し
て、そのメモリアクセス信号で実行しようとするメモリ
書込み動作を指定するデジタルなメモリ動作指定情報を
生成するためのメモリアクセス検出回路と、上記生成さ
れたメモリ動作指定情報を上記スタンバイ系システムに
所定の通信路を介してビットシリアルに送信するための
通信部とをさらに有する。
【0013】第2のシステムは、上記メモリ動作指定情
報を上記通信路を介して受信するための通信部と、受信
されたメモリ動作指定情報に応答して、その情報が指定
する書込み動作を第2のシステム内のメモリ部に対して
実行するためのメモリアクセス信号を生成し、そのシス
テム内の上記メモリ部に供給するためのメモリ制御信号
生成回路とをさらに有する。
【0014】上記通信路として、例えば同軸ケーブルあ
るいは光ファイバのように減衰が少なくノイズも少ない
線路を使用し、各システム内の上記通信部として高速に
動作する回路を使用することにより、上記メモリ動作指
定信号を二つのシステム間で高速に転送できる。
【0015】本発明による他のデータ処理装置では、第
1,第2のシステムは、所定の通信路により相互に接続
され、各システムは、そのシステム内のプロセッサに接
続されたプロセッサバスと、そのプロセッサバスとその
システム内のメモリ部とに接続されたチップセットとを
有し、そのシステム内のメモリ制御部は、上記チップセ
ットに含まれている。
【0016】第1のシステムは、そのシステム内の上記
メモリ制御部から供給されたメモリ書込みのためのメモ
リアクセス信号に応答して、そのメモリアクセス信号で
実行しようとするメモリ書込み動作を指定するメモリ動
作指定情報を生成するためのメモリアクセス検出回路
と、上記生成されたメモリ動作指定情報を第2のシステ
ムに上記所定の通信路を介して送信するための通信部と
をさらに有する。
【0017】第2のシステムは、上記メモリ動作指定情
報を上記通信路を介して受信するための通信部と、受信
されたメモリ動作指定情報に応答して、その情報が指定
する書込み動作を第2のシステム内の上記メモリ部に対
して実行するためのメモリアクセス信号を生成し、その
システム内の上記メモリ部に供給するためのメモリ制御
信号生成回路とをさらに有する。
【0018】第1のシステム内の上記通信部と、上記通
信路と、第2のシステム内の上記通信部は、第1のシス
テム内の上記メモリアクセス検出回路により複数のメモ
リアクセス動作に対して順次生成される複数のメモリ動
作指定情報を、第1のシステムから第2のシステムに転
送可能に構成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るデータ処理装
置を図面に示したの実施の形態を参照してさらに詳細に
説明する。なお、以下においては、同じ参照番号は同じ
ものもしくは類似のものを表すものとする。また、発明
の第2の実施の形態以降においては、発明の第1の実施
の形態との相違点を主に説明するに止める。
【0020】<発明の実施の形態1>図1は、実時間型
のデータ処理システムを示し、このシステムは、処理の
連続性と信頼性を確保するために、アクト系システム1
aとスタンバイ系システム1bにより二重化されてい
る。二つのシステムは同じ構造を有し、メモリ間通信路
1(950),メモリ間通信路2(952)、、、メモ
リ間通信路n(954)により相互に接続されている。
アクト系システム1aに障害が発生するとスタンバイ系
システム1bに処理が瞬時に引き継がれる。アクト系シ
ステム1aは、プロセッサ20aとチップ・セット25
aとメモリ装置5aにより構成される。メモリ装置5a
は、アクト系システムの主記憶として使用される。アク
ト系システム1aのみがアプリケーション・プログラム
を実行するとする。スタンバイ系システム1bのプロセ
ッサ20bは休止つまりHaltする。従って、プロセ
ッサ20bはメモリ装置5bに対し書込みや読み出しを
行わない。
【0021】アクト系システム1aのメモリ装置5a
は、スタンバイ系システム1bのメモリ装置5bとの間
で二重化動作を行う。本実施の形態で実行されるメモリ
二重化のための第1の動作は、アクト系システム1aの
プロセッサ20aがメモリ装置5aに書込みを要求した
時に実行される。すなわち、メモリ装置5aが、それに
含まれたメモリ素子に対して要求された書込みを行うの
と並行して、上記書込み動作を指定するディジタルなメ
モリ動作指定情報をアクト系システム1aのメモリ装置
5aがスタンバイ系システム1bのメモリ装置5bにビ
ットシリアルに転送する。より具体的には、上記メモリ
動作指定情報は書込みアドレスと書込みデータを含み、
メモリ装置5aがこの情報をパケットにより転送する。
すなわち、メモリ装置5aが書込みアドレスを含むパケ
ットと書込みデータを含むパケットを生成し、それぞれ
のパケットをスタンバイ系システム1bのメモリ装置5
bにメモリ間通信路950を用いてビットシリアルに転
送する。メモリ装置5bは、送信された書込みアドレス
と書込みデータを用いて書込みを実行する。
【0022】本実施の形態で実行されるメモリ二重化の
ための第2の動作は、アクト系システム1aの第1メモ
リ制御部50aがメモリ装置5aにリフレッシュを要求
した時に実行される。すなわち、メモリ装置5aが、こ
のリフレッシュ要求を含むメモリ動作指定情報として、
リフレッシュを要求する情報を含むパケットを生成し、
そのパケットをスタンバイ系システム1bのメモリ装置
5bにメモリ間通信路950を用いてビットシリアルに
転送する。
【0023】アクト系システム1aは、これらのパケッ
トを高速に転送するためにメモリ間通信部900を有す
る。スタンバイ系システム1bも同様にメモリ間通信部
900を有する。これらの回路は、メモリ書込み要求あ
るいはリフレッシュ要求がシステムで想定される最大の
発生頻度により発生したときでも、それらの要求を取り
こぼしなくアクト系システム1aからスタンバイ系シス
テム1bに転送できる高速な通信回路により構成され
る。このような高速な通信回路は高価であるので、一つ
のパケットをビットシリアルに転送する。すなわち、こ
れらの通信回路は、上記パケットをビットシリアルに転
送しても上記メモリ書込み要求あるいはリフレッシュ要
求を取りこぼしなく転送可能なように、十分高速に動作
するように構成される。また、メモリ間通信路950、
951、952は、アクト系システム1aとスタンバイ
系システム1bがかなりの距離だけ隔たっていてもそれ
らの間でパケットを高速に転送できるように、従来のバ
スに代えて同軸ケーブルあるいは信号の減衰およびノイ
ズが少ない他の線路により構成される。
【0024】以下説明のため、特に断わりなきときは、
添字aはアクト系システムに属する構成要素を表し、添
字bはスタンバイ系システムに属する構成要素を表すこ
とにする。
【0025】プロセッサ20aは、プロセッサバス40
aを介してチップ・セット25a内の第一メモリ制御部
30aにメモリ装置5aに対する読み出し要求および書
込み要求を出力する。第一メモリ制御部30aは、いわ
ゆるメモリ・コントローラを示し、プロセッサ20aか
らのメモリ・アクセス要求に応じて、メモリバス50a
上にアドレス信号、データ信号と制御信号とをメモリ装
置5aに含まれたメモリ素子により定められたタイミン
グで発生する。ここで、メモリ装置5に読み出しまたは
書込みを要求する装置がプロセッサ20a以外にも存在
する場合もある。例えばPCIバス・コントローラ33
aがその例であり、この装置は、チップセット25a内
で第一メモリ制御部30aに接続される。このPCIバ
ス・コントローラ33aは、プロセッサ20aの指示に
よりPCIバス34aに接続されたハード・ディスク
(図示せず)からデータを読み出し、第一メモリ制御部
30aを用いてメモリ装置5aにDMA転送する。ま
た、メモリ装置5aを構成するメモリ素子がDRAMの
ときには、第一メモリ制御部30aがリフレッシュ信号
を出力する。従って、メモリ装置5への読み出し、書込
み、リフレッシュはすべてメモリバス50a上の信号に
網羅される。このPCIバス・コントローラ33aに
は、プロセッサ20aに関する以下の説明がそのまま適
用できる。
【0026】メモリ装置5aは、n(nは1または複
数)個の二重化メモリ1(10a)、二重化メモリ2
(12a)、、、二重化メモリn(14a)によりイン
タリーブにて構成される。これらの2重化メモリは、二
重化メモリ10a、12a、14aは、互いに同じ構成
である。ここで、二重化メモリとは、メモリを二重化す
るための動作を実行可能なメモリ・モジュールの意味で
ある。各二重化メモリ10a、12aまたは14aは、
第二メモリ制御部500とメモリ間通信部900と切替
え回路700とメモリ部800から構成される。メモリ
部800は、複数のメモリ素子(メモリLSI)により
構成される。各二重化メモリ10a、12a、または1
4aは、メモリ部800が持つ信号線と同じ種類の信号
線を入出力インタフェースとして備え、この入出力イン
タフェースによりメモリバス50aに接続される。ま
た、各二重化メモリ10a、12aまたは14aは、第
一メモリ制御部30aにメモリバス50aを用いて接続
される。
【0027】図2を参照して、第一メモリ制御部30a
と二重化メモリ10a、12a、14aの接続を詳しく
説明する。各二重化メモリ10、12、14はそれぞれ
メモリバンク1(11a)、メモリバンク2(13a)
またはメモリバンクn(15a)を構成する。メモリバ
ンク1(11a)において、第一メモリ制御部30aと
二重化メモリ1(10a)は、アドレスバス51とデー
タ線1(52)と制御線1(53)とで接続される。メ
モリバンク2(13a)において、第一メモリ制御部3
0aと二重化メモリ2(12a)は、アドレスバス51
とデータ線2(54)と制御線2(55)で接続されて
いる。メモリバンクn(15a)において、第一メモリ
制御部30aと二重化メモリn(14a)は、アドレス
バス51とデータ線n(56)と制御線n(57)で接
続されている。
【0028】このように、主記憶をnバンクで構成する
場合、n個の二重化メモリを使用する。もちろん、n=
1の場合もある。このように異なるメモリバンクに属す
るメモリ素子には、異なるデータ線と異なる制御線を使
用する。プロセッサ20aがメモリ装置5aに対して読
み出しまたは書込みを要求した場合、第一メモリ制御部
30は、メモリ装置5aに書込みまたは読み出しを行う
ために、アドレス線51、いずれかのデータ線52、5
4または56、いずれかの制御線53、55または57
を用いてメモリ素子の規格に合った信号の入出力を行
う。この結果、異なるメモリバンクのメモリ素子は、各
々独立にアクセス動作が可能である。
【0029】第一メモリ制御部30は、異なるメモリバ
ンクのメモリが各々独立にアクセス動作が可能であるこ
とを利用して、あるメモリバンクに対して発行したアク
セスが完了しないうちに、アクセスを行っていない別の
メモリバンクに対してアクセス要求を次々と発行するこ
とができる。一般には、これらのメモリバンクには順次
異なるメモリアドレスが割り当てられ、いわゆるメモリ
アドレスのインタリーブが実現される。このとき、プロ
セッサ20aが連続する複数のメモリアドレスに対して
アクセス要求を連続して発行した場合、それらのアクセ
ス要求は順次異なるメモリバンクにより処理される。し
たがって、これらのメモリバンクのアクセスサイクルよ
り短いピッチでこれらアクセス要求が発行されても、こ
れらのアクセス要求が順次処理されることになる。この
結果、メモリ装置5aのアクセスサイクルを見かけ上短
くできる。
【0030】各二重化メモリ10a、12a、14a
は、各々独立した、メモリ間通信路950、952、9
54を備えている。プロセッサ20aが、主記憶への書
込み要求を次々と発行した場合、第一メモリ制御部30
aは、メモリバンク11a、12a、、15aに対して
次々と書込みを行う。従って、各バンクにある二重化メ
モリ10a、12a、14aは、各々独立した、メモリ
間通信路950、952、954を用いて書込みデータ
を転送するため、転送の負荷を複数のメモリ間通信路9
50、952、954を用いて、分散することができ
る。このため、メモリ装置5a全体として、書込みデー
タの転送容量を大きくすることができる。
【0031】アクト系システム1aの二重化メモリ10
aとスタンバイ系システム1bの二重化メモリ10b
は、二重化メモリ10a内のメモリ間通信部900と二
重化メモリ10b内のメモリ間通信部900とメモリ間
通信路1(950)とで接続され、相互に通信を行うこ
とができる。同じように二重化メモリ12aと二重化メ
モリ12bはメモリ間通信路2(952)を用いて接続
され、二重化メモリ14aと二重化メモリ14bはメモ
リ間通信路n(954)を用いて接続されている。
【0032】図1に戻り、メモリ部800を構成する一
つ又は複数のメモリ素子は、容量とコストの観点からは
DRAM(ダイナミック・ラム)であることが望まし
い。DRAMには、FPM DRAM(ファースト・ペ
ージモード・ダイナミック・ラム)、EDO DRAM
(エクステンディド・データ・アウトプット・ダイナミ
ック・ラム)、SDRAM(シンクロナス・ダイナミッ
ク・ラム)等様々な種類が存在するが、これらのいずれ
の種類のメモリ素子も使用可能である。以下では、メモ
リ装置5a、5bのメモリ部800を構成するメモリ素
子がFPM DRAMであるとし、第一メモリ制御部3
0a、30bは、DRAMを制御するDRAMコントロ
ーラであるとする。
【0033】なお、より高速のメモリ素子を使用したい
ときには、SRAM(スタティック・ラム)を使用する
こともできる。その場合の装置動作は、以下の説明にお
いてリフレッシュを行わない点、および列アドレスと行
アドレスは時分割多重せずにメモリ部800に入力され
る点で異なるのみである。
【0034】切り替え回路700は、メモリバス50a
により第一メモリ制御部30aに接続され、さらに線6
00により第二メモリ制御部500に接続されている。
切り替え回路700は、自系がアクト系システムの場
合、第一メモリ制御部30aをメモリ部800に接続
し、自系がスタンバイ系システムの場合、第二メモリ制
御部500をメモリ部800に接続する。すなわち、切
り替え回路700は、メモリ部800のメモリ素子のメ
モリ・コントローラを自系がアクト系かスタンバイ系か
に応じてそのメモリ部800に接続する回路を切り替え
る。
【0035】第二メモリ制御部500は、書込み検出回
路100と、リフレッシュ検出回路200と、制御レジ
スタアクセス検出回路300と、メモリ制御信号生成回
路450と、制御レジスタ400とにより構成され、こ
れらの回路は全てメモリバス50aに接続されている。
書込み検出回路100は、メモリバス50a上の信号を
監視し、メモリの書込み信号を検出する。リフレッシュ
検出回路200は、メモリバス50a上の信号を監視
し、メモリのリフレッシュ信号を検出する。制御レジス
タアクセス検出回路300は、メモリバス50a上の信
号を監視し、制御レジスタ400への書込み信号を検出
する。メモリ制御信号生成回路450は、2重化メモリ
10がスタンバイ系メモリとして使用されているときに
メモリ部800への書込みおよびリフレッシュを行うた
めの信号を生成する。制御レジスタ400は、自系がア
クト系かスタンバイ系かの情報を保持する。また、書込
み検出回路100はメモリ間通信部900に線150に
より接続されている。リフレッシュ検出回路200はメ
モリ間通信部900に線250により接続されている。
メモリ制御信号生成回路450はメモリ間通信部900
に線550により接続されている。また、制御レジスタ
400は、制御レジスタアクセス検出回路300に接続
されている。
【0036】図1を用い、第二メモリ制御部500の各
部の構成と機能を説明する。プロセッサ20aは、二重
化メモリ10aがアクト系の動作を行うのかスタンバイ
系の動作を行うのかを指定する情報を書込むときに、プ
ロセッサ20aは制御レジスタ400をアクセスするた
めの特定のメモリ・アドレスへの書込み要求を発行す
る。制御レジスタアクセス検出回路300は、その書込
み要求を検出し、その書込み要求で指定されたデータを
制御レジスタ400に書込む。切り替え回路700は、
制御レジスタ400内の情報が自系がアクト系システム
であることを示す場合、第一メモリ制御部30aをメモ
リ部800に接続し、その情報が自系がスタンバイ系シ
ステムであることを示す場合、第二メモリ制御部500
をメモリ部800に接続する。
【0037】書込み検出回路100は、メモリバス50
a上の信号を監視し、プロセッサ20aが発行したメモ
リへの書込み要求を検出する。すなわち、書込み検出回
路100は、プロセッサ20aが発行したメモリへの書
込み要求に応答して第一メモリ制御部30aがメモリバ
ス50aに出力した書込みを行うための信号を検出する
ことにより、その書込み要求を検出し、その書込み要求
が指定する書込み動作を指定するメモリ動作指定情報を
線150を用いてメモリ間通信部900に転送する。こ
の情報は、書込みアドレスと書込みデータを含む。メモ
リ間通信部900は、上記メモリ動作指定情報をメモリ
間通信路950を用いてビットシリアルにスタンバイ系
システム1bのメモリ間通信部900に転送する。具体
的には書込みアドレスと上記書込みデータをそれぞれ含
む二つのパケットを転送する。
【0038】アクト系システム1aのメモリ部800
は、切替え回路700によりメモリバス50aを介し
て、第一メモリ制御部30aに接続されているため、メ
モリバス50a上の書込み信号(書込みアドレスと書込
みデータとRAS、CAS、WEを含む)を用いてアク
ト系システムのメモリ部800にあるメモリ素子に対し
て書込みが行われる。従って、アクト系システム1aの
プロセッサ20aは、二重化メモリ10aに対して通常
の主記憶と同じように書込みをすることができる。
【0039】一方、スタンバイ系システム1bのメモリ
間通信部900は、上記メモリ間通信路950より上記
書込みアドレスと上記書込みデータをそれぞれ含む二つ
のパケットをビットシリアルに受け取り、線550を用
いて、上記書込みアドレスと上記書込みデータをメモリ
制御信号生成回路450に転送する。スタンバイ系シス
テム1bのメモリ制御信号生成回路450は、アクト系
システムのメモリ部800に対する書込み信号と同じ書
込み信号(書込みアドレスと書込みデータとRAS、C
AS、WEを含む)を生成する。切替え回路700はこ
の信号をメモリ部800に供給するので、このメモリ部
800のメモリ素子に上記書込みアドレスと上記書込み
データを用いた書込みが実行される。
【0040】以上より、アクト系システム1aのプロセ
ッサ20aが主記憶に対し書込み要求をした場合、アク
ト系システム1aのメモリ部800に書込みが行われる
のと同時に、スタンバイ系システム1bのメモリ部80
0のメモリ部800にも同じ書込みアドレスと同じ書込
みデータを用いて書込みが行われる。したがって、二重
化メモリ10aと二重化メモリ10bの間でメモリの二
重化動作が行われたことになる。アクト系システム1a
のメモリ間通信部900とスタンバイ系システム1bの
メモリ間通信部900は、プロセッサ20aにより発生
される書込み要求を取りこぼしなくパケットの形で転送
できるように十分高速な回路により構成される。
【0041】なお、アクト系システム1aのプロセッサ
20aが主記憶からの読み出しを要求したとき、第一メ
モリ制御部30aは、メモリバス50a上に読み出し要
求信号を出力する。ここで、アクト系システム1aのメ
モリ部800は、切替え回路700によりメモリバス5
0aを介して、第一メモリ制御部30aに接続されてい
るため、読み出し要求信号がそのままアクト系システム
のメモリ部800のメモリ素子に伝えられる。その結
果、アクト系システムのメモリ部800のメモリ素子か
らデータの読み出しが行われ、読み出されたデータが、
メモリバス50aを介して第一メモリ制御部30aに返
送される。従って、アクト系システム1aのプロセッサ
20aは、二重化メモリ10aに対して通常の主記憶と
同じように読み出しを実行することができる。
【0042】次に、両系のメモリ部800のリフレッシ
ュ動作について述べる。本実施の形態では、アクト系シ
ステム1aの第一メモリ制御部30aがメモリ部800
に対しリフレッシュを行った時、同時にスタンバイ系シ
ステム1bがメモリ部800にも同様にリフレッシュ動
作を行う。リフレッシュ検出回路200は、メモリバス
50a上の信号を監視し、第一メモリ制御部30aがリ
フレッシュを行うための信号をメモリバス50aに出力
した時、そのリフレッシュ信号を検出し、線250を用
いて、リフレッシュを行ったことをメモリ間通信部90
0に通知する。メモリ間通信部900は、リフレッシュ
を示すデジタルなメモリ動作指定情報をメモリ間通信路
950を用いてスタンバイ系システム1bのメモリ間通
信部900にビットシリアルに転送する。具体的にはリ
フレッシュを行った通知を含むパケットを転送する。
【0043】上記リフレッシュを行った通知を含むパケ
ットを受け取ったスタンバイ系システム1bのメモリ間
通信部900は、線550を用いて上記リフレッシュを
行った通知をメモリ制御信号生成回路450に転送す
る。スタンバイ系システム1bのメモリ制御信号生成回
路450は、切替え回路700によりメモリ部800に
接続されているため、メモリ制御信号生成回路450
は、第一メモリ制御部30aが生成したリフレッシュ信
号と同じリフレッシュ信号を生成することにより、メモ
リ部800のメモリ素子に対しリフレッシュを行う。
【0044】なお、アクト系システム1aのメモリ部8
00は切替え回路700によりメモリバス50aを介し
て第一メモリ制御部30aに接続されているため、メモ
リバス50a上のリフレッシュ信号を用いてアクト系シ
ステムのメモリ部800にあるメモリ素子に対してリフ
レッシュが行われる。
【0045】以上より、アクト系システム1aの第一メ
モリ制御部30aがメモリ装置5aに対しリフレッシュ
を要求した場合、アクト系システム1aのメモリ部80
0にあるメモリ素子に対してリフレッシュが行れると同
時に、スタンバイ系システム1bのメモリ部800にあ
るメモリ素子にも同様にリフレッシュが行われる。な
お、スタンバイ系システム1bの書込み検出回路100
とリフレッシュ検出回路200は利用されない。
【0046】このように、アクト系システム1aのメモ
リ装置5aとスタンバイ系システム1bのメモリ装置5
bのリフレッシュを同期して行うので、二重化動作のた
めスタンバイ系システム1bのメモリ部800に対し
て、書込み要求とリフレッシュ要求が同時に発生するこ
とがない。このため、書込み要求がリフレッシュ要求に
より待たされることがない。従って、スタンバイ系シス
テム1bのリフレッシュのためにアクト系システム1a
からスタンバイ系システム1bへ転送された書込み要求
が滞留することがない。さらに、すでに述べたように、
プロセッサ20aが次々と発生する書込み要求も取りこ
ぼしなくアクト系システム1aからスタンバイ系システ
ム1bへ転送されるため、書込み要求の溢れ制御のため
の特別な回路を第一メモリ制御部30aに設ける必要は
ない。従って、市場に広く普及している高性能なチップ
・セット25aに含まれた第一メモリ制御部30aを用
いても問題が生じない。
【0047】次に、二重化メモリ、たとえば10aの構
成と動作の詳しい説明を行う。図2に示したように、二
重化メモリ10aは、メモリバス50a内のデータ線5
1、アドレス線52、制御線53により第一メモリ制御
部30aに接続される。本実施の形態において、二重化
メモリ10aの入出力インタフェースを、メモリ部80
0内のメモリ素子が持つ信号線と同じ種類の信号線、つ
まりデータ線51、アドレス線52、制御線53とし
た。従って、市場に広く普及している高性能なチップ・
セットを用いることができるので、二重化機能をもつ計
算機システムを低価格でかつ容易に構成することができ
る。
【0048】図3に第二メモリ制御部500の詳細を示
す。データ線51、アドレス線52、制御線53は、書
込み検出回路100、リフレッシュ検出回路200、制
御レジスタアクセス検出回路300、メモリ制御信号生
成回路450および切替え回路700とに接続されてい
る。制御レジスタ400は、プロセッサ20aが制御レ
ジスタ400をアクセスするための特定のメモリ・アド
レスへ書込み要求を行った場合、第一メモリ制御部30
aが、書込み信号としてデータ線51、アドレス線5
2、制御線53上にそれぞれ書込みデータ、書込みアド
レス、制御信号(RAS、CAS、WE)を出力する。
このとき、制御レジスタアクセス検出回路300が、デ
ータ線51、アドレス線52、制御線53上の信号から
書込みを検出し、書込みデータを制御レジスタ400に
書込む。
【0049】書込み検出回路100、リフレッシュ検出
回路200、メモリ制御信号生成回路450、切替え回
路700およびメモリ間通信部900は、線410によ
り制御レジスタ400と接続されており、制御レジスタ
400の内容を読み出すことができる。制御レジスタ4
00が保持する情報をアクト・スタンバイビット(A
S)と呼ぶ。アクト・スタンバイビットが“1”のと
き、二重化メモリ10はアクト系の動作を行う。また、
アクト・スタンバイビットが“0”のとき、二重化メモ
リ10はスタンバイ系の動作を行う。すなわち、書込み
検出回路100、リフレッシュ検出回路200、メモリ
制御信号生成回路450およびメモリ間通信部900
が、各々線410を用いて制御レジスタ400の内容を
読み出した結果、アクト・スタンバイビット1020が
“1”である場合、これらの回路が、各々アクト系の動
作を行う。一方、アクト・スタンバイビット1020が
“0”である場合、書込み検出回路100とリフレッシ
ュ検出回路200は動作を停止し、メモリ制御信号生成
回路450とメモリ間通信部900が、各々スタンバイ
系の動作を行う。アクト系の動作とスタンバイ系の動作
については、順次詳しく説明する。
【0050】以下、アクト系システム10aのプロセッ
サ20aが主記憶に書込み要求を発行した時の書込み検
出回路100、メモリ間通信部900、メモリ制御信号
生成回路450および切替え回路700の動作を詳しく
説明する。
【0051】まず書込み検出回路100について説明す
る。図1において、アクト系システムのプロセッサ20
aが主記憶へ書込みを要求した時、第一メモリ制御部3
0aは、制御線51上に通常のDRAMのアクセスに使
用される信号、例えばRAS(ロウ・アドレス・ストロ
ーブ)信号、CAS(カラム・アドレス・ストローブ)
信号およびWE(ライト・イネーブル)信号を出力す
る。第一メモリ制御部30aがメモリに書込みを行うと
きの動作モードには、シングル・ライトとバースト・ラ
イトの2種類がある。シングル・ライトを行う場合、図
9(a)に示すように、第一メモリ制御部30aは、行
アドレスを送出した後にRASを立ち下げ、WEを立ち
下げる。さらに、列アドレスと書込みデータを送出した
後に、CASを立ち下げる。バースト・ライトの場合、
図9(b)に示すように、第一メモリ制御部30aは、
行アドレスに続いて、RASを立ち下げ、WEを立ち下
げる。さらに、列アドレスと書込みデータの供給とその
後にCASを立ち下げ、CASの再立ち上げという動作
を繰り返し、同じ行アドレスにおいて、複数の列アドレ
スを指定して書込み動作を連続して行う。この場合、列
アドレスは連続しているとする。通常連続して書込める
列アドレスの数は2または4である。バースト・ライト
の場合、RASが立ち下がっている状態でCASが立ち
上がり、立ち下がりを繰り返す点が、シングル・ライト
の場合と異なる。バースト・ライトの場合での最初の書
込み時の各信号は、シングル・ライトの場合と同じレベ
ルにあるので、この時点の信号のみではこれらの二つの
モードは区別ができない。
【0052】書込み検出回路100は、制御線53上の
信号RAS、CAS、WEとアドレス線52とデータ線
51上の信号を監視する。書込み検出回路100がシン
グル・ライトモードの書込みを検出した場合、書込み検
出回路100は、書込みアドレス(行アドレスと列アド
レス)と、書込みデータと、ライトモードの種類とを線
150を用いてメモリ間通信部900に転送する。書込
み検出回路100がバースト・ライトモードの書込みを
検出した場合、書込み検出回路100は、書込みアドレ
ス(行アドレスと最初の列アドレス)と、複数の書込み
データと、ライトモードの種類とを線150を用いてメ
モリ間通信部900に転送する。
【0053】図4を参照するに、書込み検出回路100
は、データ線51上の書込みデータを保持するためのデ
ータ・ラッチ(A)102と、アドレス線52上の行ア
ドレスと列アドレスをそれぞれ保持するための行アドレ
ス・ラッチ(A)104と列アドレス・ラッチ(A)1
06と、制御線53上のRAS、CAS、WE信号を監
視してシングル・ライトモードとバースト・ライトモー
ドを検出し、書込み検出回路100全体の動作を制御す
る書込み検出制御回路120を有する。さらに、書込み
検出回路100は、データ・ラッチ(A)102の出力
を保持するためのデータ・ラッチ(B)124と、行ア
ドレス・ラッチ(A)104の出力を保持するための行
アドレス・ラッチ(B)126と、列アドレス・ラッチ
(A)106の出力を保持するための列アドレス・ラッ
チ(B)128を有する。
【0054】データ・ラッチ(A)102は、データ線
51と接続され、さらに書込み検出制御回路120に線
114により接続され、書込み検出制御回路120が線
114にパルス信号を発生することにより、データ線5
1上の書込みデータを保持する。同様に、行アドレス・
ラッチ(A)104は、アドレス線52に接続され、さ
らに書込み検出制御回路120に線116により接続さ
れ、書込み検出制御回路120が線116にパルス信号
を発生することによりアドレス線52上の行アドレスを
保持する。同じく、列アドレス・ラッチ(A)106
は、アドレス線52に接続され、さらに書込み検出制御
回路120に線118により接続され、書込み検出制御
回路120が線118にパルス信号を発生することによ
りアドレス線52上の列アドレスを保持する。
【0055】データ・ラッチ(B)124と、行アドレ
ス・ラッチ(B)126と、列アドレス・ラッチ(B)
128は、すべて線122を用いて書込み検出制御回路
120に接続されている。書込み検出制御回路120が
線122上にパルス信号を送ることにより、データ・ラ
ッチ(A)102、行アドレス・ラッチ(A)104、
列アドレス・ラッチ(A)106の出力信号を、各々、
データ・ラッチ(B)124、行アドレス・ラッチ
(B)126、列アドレス・ラッチ(B)128に一斉
に保持し、線150を用いて、これらの保持された信号
を送信パケット生成回路910に伝達する。
【0056】書込み検出制御回路120は、制御線53
上のRAS、CAS、WE等の信号線に接続され、シン
グル・ライトを検出したことを示すシングル・ライト検
出信号108、バースト・ライトを検出したことを示す
バースト・ライト検出信号110、バースト・ライトが
終了したことを示すバースト・ライト終了信号112
を、各々送信パケット生成回路910に通信路150を
用いて伝達する。より具体的には、図9(a)と(b)
とから分かるように、シングル・ライト・モードとバー
スト・ライト・モードともRASの立ち下がりにより書
込みが開始される。従って、書込み検出制御回路120
は、RAS信号の立ち下がりを検出すると、線116に
パルス信号を発生し、行アドレス・ラッチ(A)104
に行アドレスを保持する。
【0057】書込み検出制御回路120は、この時点で
WEが立ち下がっていることを検出した場合、書込みで
あると判定して以下の処理を行い、WEが立ち下がって
いなかった場合は、読み出しやリフレッシュであると判
定して、以下の処理を行わない。続いて、CAS信号が
立ち下がるため、書込み検出制御回路120はCAS信
号の立ち下がりを検出すると、線118にパルス信号を
発生し、列アドレス・ラッチ(A)106に列アドレス
を保持し、さらに同時に線114にパルス信号を発生
し、データ・ラッチ(A)102に書込みデータを保持
する。これに続く、RAS信号の動作により、書込みが
シングル・ライトかバースト・ライトかを検出すること
ができる。
【0058】すなわち、書込み検出制御回路120は、
RAS信号の立ちあがりを検出すると、書込みがシング
ル・ライトであると識別する。この場合、書込み検出制
御回路120は、線122にパルス信号を発生すること
により、データ・ラッチ(A)102、行アドレス・ラ
ッチ(A)104、列アドレス・ラッチ(A)106に
保持した書込みデータと行アドレスと列アドレスとを、
各々データ・ラッチ(B)124、行アドレス・ラッチ
(B)126、列アドレス・ラッチ(B)128に一斉
に保持し、線150を用いて、送信パケット生成回路9
10に伝達し、その後シングル・ライト検出信号108
にパルスを発生し、行アドレス・ラッチ(B)126と
列アドレス・ラッチ(B)128に保持した行アドレス
と列アドレスと、データ・ラッチ(B)124に保持し
た書込みデータが有効であり、書込みモードがシングル
・ライトであることをこのパルスにより線150を用い
て送信パケット生成回路910に伝達する。
【0059】一方、図9(b)に示すように、RAS信
号がそのままで、CAS信号が一旦立ち上がり、さらに
CAS信号が立ち下がった時、書込み検出制御回路12
0は書込みがバースト・ライトであると識別する。この
時、書込み検出制御回路120は、線122にパルス信
号を発生することにより、データ・ラッチ(A)10
2、行アドレス・ラッチ(A)104、列アドレス・ラ
ッチ(A)106に保持した、書込みデータと行アドレ
スと列アドレスとを、各々データ・ラッチ(B)12
4、行アドレス・ラッチ(B)126、列アドレス・ラ
ッチ(B)128に一斉に保持し、線150を用いて、
送信パケット生成回路910に伝達する。
【0060】その後バースト・ライト検出信号110に
パルスを発生することにより、行アドレス・ラッチ
(B)126と列アドレス・ラッチ(B)128に保持
した行アドレスと列アドレスと、データ・ラッチ(B)
124に保持した書込みデータとが有効であり、書込み
方式がバースト・ライトモードであることを線150を
用いて、送信パケット生成回路910に伝達する。その
後、書込み検出制御回路120は、線118にパルス信
号を発生し、アドレス線52上の次の列アドレスを列ア
ドレス・ラッチ(A)106に保持し、さらに同時に線
114にパルス信号を発生し、データ・ラッチ(A)1
02に次の書込みデータを保持する。
【0061】その後、図9(b)に示すように、連続す
る書込みの度に繰り返し制御線53上のCAS信号が立
ち下がり、立ち上がるが、その立ち下がりの度に、書込
み検出制御回路120は線122にパルス信号を発生し
た後、線118と線114にパルス信号を発生し、上記
の動作を繰り返す。バースト・ライト・モードの終了
は、RAS信号が立ち上がることにより終了する。この
時、書込み検出制御回路120は、データ・ラッチ
(A)102、行アドレス・ラッチ(A)104、列ア
ドレス・ラッチ(A)106に保持した、最後の行アド
レスと列アドレスと、書込みデータとを各々データ・ラ
ッチ(B)124、行アドレス・ラッチ(B)126、
列アドレス・ラッチ(B)128に一斉に保持し、線1
50を用いて、送信パケット生成回路910に伝達す
る。
【0062】その後バースト・ライト終了信号112に
パルス信号を発生することにより、行アドレス・ラッチ
(B)126と列アドレス・ラッチ(B)128に保持
した書込みアドレス(行アドレスと列アドレス)と、デ
ータ・ラッチB124に保持した書込みデータが有効で
あり、バースト・ライトが終了したことを線150を用
いて、送信パケット生成回路910に伝達する。
【0063】図5を参照するに、リフレッシュ検出回路
200は、アドレス線52上のリフレッシュ・アドレス
を保持するためのリフレッシュ・アドレス・ラッチ20
2と、制御線53上のRAS、CAS、WE信号を監視
してリフレッシュを検出し、リフレッシュ検出回路20
0全体の動作を制御するリフレッシュ検出制御回路20
6とにより構成される。代表的なリフレッシュのモード
として、図9(c)と(d)にそれぞれ示すリフレッシ
ュ・モードAとリフレッシュ・モードBとがある。リフ
レッシュ・モードAは、リフレッシュすべき一群のメモ
リセルを指定するリフレッシュアドレスを生成する回路
がメモリ素子内にある場合に使用されるもので、メモリ
素子の外部からはリフレッシュ要求を供給すればよく、
リフレッシュアドレスを供給する必要はない。
【0064】リフレッシュは、通常のメモリ素子ではカ
ラム単位に実行される。したがって、上記リフレッシュ
アドレスを生成する回路がメモリ素子内に設けられてい
る場合、その回路はリフレッシュすべきカラムアドレス
を順次生成するカラムアドレスカウンタからなるのが普
通である。リフレッシュ・モードBは、カラムアドレス
カウンタがメモリ素子内に存在しない場合に使用される
もので、メモリ素子の外部からはリフレッシュ要求とと
もに、リフレッシュアドレス(通常はカラムアドレス)
を供給する必要がある。
【0065】リフレッシュ検出回路200は、第一メモ
リ制御部30aが利用するいずれか一方のモードのリフ
レッシュに対する要求を検出すればよい。しかし、本実
施の形態では、リフレッシュ検出回路200はいずれの
モードのリフレッシュ要求も検出できるように構成され
る。
【0066】すなわち、リフレッシュ・モードAのリフ
レッシュ要求を検出するときには、リフレッシュ・アド
レス・ラッチ202は利用されないで、リフレッシュ検
出制御回路206が、制御線53上のRAS信号とCA
S信号を監視し、RAS信号が立ち下がる前に、CAS
信号が立ち下がったことを検出することにより、リフレ
ッシュ・モードAであると識別する。この時、リフレッ
シュ検出制御回路206は、リフレッシュ検出信号20
8を発生することにより、リフレッシュを行ったことの
通知を送信パケット生成回路910に伝達する。
【0067】リフレッシュ・モードBのリフレッシュ要
求を検出する場合、リフレッシュ検出制御回路206
は、制御線53上のRAS信号とCAS信号を監視し、
RAS信号が立ち下がったとき、線204にパルス信号
を発生することにより、リフレッシュ・アドレス・ラッ
チ202にアドレス線52上のリフレッシュ・アドレス
を保持する。この後、CAS信号が変化しないまま、R
AS信号が立ち上がった時、リフレッシュ検出制御回路
206は、リフレッシュが行われたことを識別し、リフ
レッシュ検出信号208を発生することにより、リフレ
ッシュ・アドレス・ラッチ202上のリフレッシュ・ア
ドレスが有効であり、リフレッシュを行ったことの通知
を送信パケット生成回路910に伝達する。
【0068】図7に示すように、アクト系システム1a
内のメモリ間通信部900は、送信パケット生成回路9
10と、送受信バッファ920と、送受信回路930
と、受信パケット解析回路940とにより構成される。
送信パケット生成回路910は書込み検出回路100に
線150により接続されている。送信パケット生成回路
910はリフレッシュ検出回路200に線250を用い
て接続されている。送信パケット生成回路910は送受
信バッファ920に線915により接続されている。送
受信バッファ920は送受信回路930に接続されてい
る。送受信バッファ920と受信パケット解析回路94
0は線935により接続されている。さらに、送受信回
路930は、スタンバイ系システム1bのメモリ間通信
部900内にある送受信回路930にメモリ間通信路9
50により接続されている。
【0069】前述したように、プロセッサ20aがいず
れかの二重化メモリへ書込み要求を発行した時、その二
重化メモリ内の送信パケット生成回路910は、書込み
アドレス(列アドレスと行アドレス)と、書込みデータ
と、ライトモードの種類とを書込み検出回路100から
受け取る。このとき、送信パケット生成回路910は、
受け取った書込みアドレスと書込みデータとライトモー
ドの種類に応じて、図10に示す制御パケット1200
と図11に示すデータパケット1300をメモリ動作指
定情報として生成する。制御パケット1200は、ビッ
ト位置0と1からなるコマンド・フィールド1210
と、残りのm−2ビットに位置するアドレス・フィール
ド1230により構成され、合計でmビットからなる。
表1235に示されるように、コマンド・フィールド1
210は、その値が“00”の時はシングル・ライトを
示し、“01”の時はバースト・ライトを示し、“1
0”の時はリフレッシュを示す。一方、データパケット
1300は、ビット位置0のエンドフラグ1310と、
残りのk−1ビットに位置するデータ・フィールド13
20により構成され、合計kビットからなる。表132
5に示すように、エンドフラグ1310が“0”の時、
後続するデータパケットがまだあることを示し、エンド
フラグ1310が“1”の時1360、後続するデータ
パケットがないことを示す。
【0070】書込み検出回路100から受け取ったライ
トモードの種類がシングル・ライトの場合、送信パケッ
ト生成回路910は、一つの制御パケットと一つのデー
タパケットを生成する。この制御パケットのコマンド・
フィールド1210にはシングル・ライトを示す“0
0”が含まれ、アドレス・フィールド1230には書込
み検出回路100から受け取った書込みアドレス(すな
わち、列アドレスと行アドレス)が含まれる。生成され
るデータパケットのデータ・フィールド1320には書
込み検出回路100から受け取った書込みデータが含ま
れ、エンドフラグ1310には“1”(後続のデータパ
ケットがない)がセットされる。
【0071】また、書込み検出回路100から受け取っ
たライトモードの種類がバースト・ライトの場合、送信
パケット生成回路910は一つの制御パケットと複数の
書込みデータに対応した複数のデータパケットを生成す
る。この制御パケットのコマンド・フィールド1210
にはバースト・ライトを示す“01”が含まれ、アドレ
ス・フィールド1230には、書込み検出回路100か
ら受け取った書込みアドレスが含まれる。この場合、、
書込みアドレスは、図9(c)に示される行アドレスと
最初の列アドレスである。その後の列アドレスは連続で
あるため、スタンバイ系のシステムには転送しない。生
成される複数のデータパケットの各々のデータ・フィー
ルド1320は、書込み検出回路100から受け取った
複数の書込みデータの一つを含む。作成された複数のデ
ータパケットのうち、最後のデータパケットのエンドフ
ラグ1310を“1”にセットし、それ以外のデータパ
ケットのエンドフラグ1310を“0”にセットする。
つまり、スタンバイ系のシステム1bが複数のデータパ
ケットを順次受けとる場合、受け取ったデータパケット
のエンドフラグ1310の値により、そのデータパケッ
トが最後のデータパケットか否かを判別できるようにな
っている。送信パケット生成回路910は、生成した1
つの制御パケットと複数のデータパケットを順に線91
5を用いて、送受信バッファ920に転送する。送受信
バッファ920は、FIFO(ファースト・イン・ファ
ースト・アウト)方式で管理する送信バッファであり、
制御パケットと複数のデータパケットを順に格納し、格
納した順に送受信回路930に送り出す。
【0072】また、送信パケット生成回路910は、リ
フレッシュ検出回路200よりリフレッシュの検出信号
を受け取ったとき、送信パケット生成回路910は一つ
の制御パケットを生成する。この制御パケットのコマン
ド・フィールド1210にはリフレッシュを示す“1
0”が含まれ、アドレス・フィールド1230は、リフ
レッシュ・モードAが使用されている場合には使用され
ない。リフレッシュ・モードBが使用されている場合に
は、このアドレス・フィールド1230には、リフレッ
シュ検出回路より供給されるリフレッシュアドレスが含
まれる。
【0073】こうして、送受信バッファ920には、一
つの制御パケットのみまたはそれとともに一つまたは複
数のデータパケットが保持される。送受信回路930
は、送受信バッファ920内に保持されたパケットをメ
モリ間通信路950を介してスタンバイ系システム1b
内の、対応する二重化メモリ、例えば10b内の送受信
回路930に送信する。送受信バッファ920に複数の
パケットがあるときには、送受信回路930は、それら
を順次読み出し、各パケットを送信する。メモリ間通信
路950は、同軸ケーブルのように減衰が少なく、ノイ
ズも少ない線路により構成される。この同軸ケーブルに
代えて、多芯ケーブルもしくは光ケーブルでもよい。光
ケーブルは、高速にデータを転送するのに適している。
【0074】アクト系システム1aの送受信回路930
とスタンバイ系システム1bの送受信回路930は、こ
の通信路を介して各パケットを高速にビットシリアルに
転送する回路により構成される。このような高速の転送
に適した送受信回路は、すでに市販されているものが利
用可能である。例えば、米国モトローラ社が販売してい
る、AutoBahn SpanceiverというL
SIチップ(型名MC100SX1451F100)を
使用可能である。このチップは、100Mバイト/秒の
速度でデータをビットシリアルに送受信可能である。
【0075】本実施の形態では、同軸ケーブルのように
減衰が少なく、ノイズも少ない線路を使用し、かつ、高
速動作可能な送受信回路を使用する。すなわち、送信時
には線路を大きなパワーで駆動し、それでもって短時間
で送信すべき信号を立ち上げることができ、受信時には
小さなレベルの信号を誤りなく検出でき、それにより、
信号を早期に検出できる回路を使用する。この結果、書
込みアドレス、ライトモードおよび書込みデータという
スタンバイ系システムが必要なメモリ動作指定情報をビ
ットシリアル転送しても従来の交差バスを使用した場合
よりはるかに高速に転送できる。しかも、同軸ケーブル
のように減衰が少なく、ノイズも少ない線路を使用する
ので、スタンバイ系システム1bが遠くに離れている場
合にも同様に高速に書込み情報を転送できる。
【0076】このような高速の送受信回路は高いコスト
と大きなスペースを要するので、このような回路を多く
使用することは得策でない。しかし、本実施の形態で
は、一対のアクト系のメモリ装置とスタンバイ系のメモ
リ装置に対してこのような送受信回路を使用してそれら
の間でビットシリアルにパケットを転送しても十分に高
速にパケットを転送できることを見いだした結果実現さ
れた。送受信回路930としては、第一メモリ制御部3
0aが発行する書込み要求を取りこぼしなくスタンバイ
系システム1bに転送する能力が必要である。図9
(a)から(d)に示した種々の書込み動作では、図9
(b)に示すバースト・モードでのデータ書込みが最も
高い転送速度を要求する。したがって、送受信回路93
0は、このモードに対して送信パケット生成回路910
が生成する複数のパケットをこのモードでの動作時間と
同じかそれより短い時間内に転送する能力を有すること
が必要である。しかし、上記の市販のチップに示される
ように、このような高速にデータを転送する送受信回路
はすでに利用可能である。
【0077】従来の交差バスを使用した場合には、書込
みアドレスを構成する複数のビットあるいは書込みデー
タを構成する複数のビットおよび制御信号を多数の並列
の線路を使用してスタンバイ系システム1bに転送する
ので、書込み情報を一見高速に転送できるように見え
る。しかし、このような多数の並列の線路を使用する場
合には、それぞれの線路に対して上記高速の送受信回路
を使用することは非常にコストが高くなり、しかもスペ
ースも大きくなり現実的には、そのように多くの回路を
多数使用することは不可能に近い。このため、各線路に
対して転送速度がそれほど速くない回路を用いざるを得
ないのが実状である。この結果、交差バスを使用する場
合にはバスの転送速度はかなり低下する。さらに、交差
バスの場合、多数の並列の線路を使用する結果、各線路
の減衰とノイズを十分小さくすることができない。この
結果、交差バスの転送能力を高くすることが難しいかも
しくはコストの増大を引き起こす。
【0078】同じ理由により、交差バスを長くすること
は一般には難しく、そのため遠方に位置するスタンバイ
系システム1bにデータを転送することが難しくなるか
もしくは転送速度をさらに低下させなければならない。
【0079】さらに、交差バスを使用したデータ転送の
場合、バスを構成する複数の線路をいつも並列に使用し
ているわけではない。例えば図9(a)の場合、制御信
号RAS、CASを立ち上げたりあるいは立ち下げたり
する期間は、アドレスバスあるいはデータバスは必ずし
も同時には使用されない。したがって、交差バスを構成
する複数の線路の最大の転送能力を利用できない。この
ことが交差バスを用いたデータ転送の転送能力を低くす
る他の理由でもある。
【0080】なお、本実施の形態は、転送する情報をパ
ケットの形式にして転送するため、転送手段に依存しな
い。従って、メモリ間通信路950は、任意のビット幅
を持つ通信路を用いて構成することが可能である。例え
ば、メモリ間通信路を1ビット幅を持つ通信路を用いて
構成すれば、従来のようにアドレス線やデータ線や制御
線等により構成される複数のビット幅を持つメモリ間通
信路用いる場合と比較して、送受信回路930やメモリ
間通信路950のハードウェア量を大幅に削減すること
ができる。さらに、転送効率の良い転送手段を選択する
ことでメモリ間通信路950に十分な転送速度を得るこ
とが可能となる。例えば、メモリ間通信路950にて、
光伝送を行う通信路を用いれば、大量かつ高速に制御パ
ケット1200とデータパケット1300の転送を行う
ことができる。このようにして、メモリ間通信路950
に十分な転送速度を得ることが可能となるので、送受信
バッファ920が溢れることがなくなり、従って送受信
バッファ920の溢れ制御をする必要がなくなる。
【0081】図7を参照するに、スタンバイ系システム
1bにおいては、送受信回路930は、メモリ間通信路
950から受け取った信号を制御パケットまたはデータ
パケットへ変換し、送受信バッファ920に転送する。
送受信バッファ920は、アクト系システム1aの送受
信バッファ920と同じく、FIFO(ファースト・イ
ン・ファースト・アウト)方式で管理する受信バッファ
である。従って、制御パケットとデータパケットを順に
格納、保持し、格納した順に受信パケット解析回路94
0に送り出す。受信パケット解析回路940は、受け取
った制御パケットのコマンドフィールド1210を解析
し、ライトモードの種類を得る。また制御パケットのア
ドレス・フィールド1230から書込みアドレスを得
る。ライトモードの種類がシングル・ライトの場合、後
続する1つのデータパケットから、1つの書込みデータ
を得る。ライトモードの種類がバースト・ライトの場
合、後続する複数のデータパケットから複数の書込みデ
ータを得る。これらの書込みアドレスと、書込みデータ
と、ライトモードの種類を線520を用いて書込み制御
回路460に転送する。
【0082】ここで、送受信バッファ920の使われ方
と容量について説明する。上記にも述べたように、メモ
リ間通信路950には十分な転送能力があるため、あふ
れ制御を必要とするような大量の書込みデータを蓄積す
ることはなく、以下に述べるように、細かなタイミング
調整用に用いられる。アクト系システム1aにて、送受
信バッファ920を設ける第一の理由は、制御パケット
1200とデータパケット1300を組み立てるための
メモリとして利用するためである。また、第二の理由
は、送受信バッファ920に制御パケット1200ない
しデータパケット1300を格納してから、実際にメモ
リ間通信路950にビットシリアルにて送信し終わるま
での間、送受信回路930に順次格納したデータを供給
するためである。一方、スタンバイ系システム1bでも
同様に、メモリ間通信回路950にて受信したビットシ
リアルなデータを制御パケット1200とデータパケッ
ト1300として組み立てるためのメモリとして利用す
ることが第一の理由である。さらに、このパケットを、
メモリ部800に書込みないしリフレッシュが終わるま
で保持し、順次メモリ制御信号生成回路に供給すること
が第二の理由である。従って、必要な送受信バッファ9
20の容量は、バーストライトモード時に最も大きくな
るが、1回のバーストライトモード時に発生する全パケ
ットの容量の数倍、例えば数十バイトあれば十分であ
る。
【0083】受信パケット解析回路940は、受信した
制御パケットのコマンド・フィールド1210の値が
“10”のとき、リフレッシュ信号を線525を介して
リフレッシュ制御回路470に送る。その制御パケット
内にリフレッシュアドレスが含まれているときには、そ
のアドレスも送る。
【0084】アクト系システム1aおよびスタンバイ系
システム1bにおけるメモリ部800へのアクセスは以
下のようにして行われる。
【0085】図3を参照するに、これらの二つのシステ
ムのいずれにおいても、メモリ制御信号生成回路450
は、書込み制御回路460と、リフレッシュ制御回路4
70と、方向制御回路480とにより構成される。書込
み制御回路460は受信パケット解析回路940に線5
20により接続されている。リフレッシュ制御回路47
0は、受信パケット解析回路940に線525により接
続されている。方向制御回路480は、データ線51と
アドレス線52と制御線53により第一メモリ制御部3
0a(アクト系システム1aの場合)または30b(ス
タンバイ系システム1bの場合)に接続され、さらに、
線410を用いて制御レジスタ400に接続されてい
る。方向制御回路480は、方向線720を制御する。
この線は、切替え回路700と書込み制御回路460と
リフレッシュ制御回路470とに接続されている。
【0086】図6に示すように、方向制御回路480
は、リセット入力付きのD−typeフリップ・フロッ
プ486と、ANDゲート488と、ORゲート490
とにより構成する。D−typeフリップ・フロップ4
86は、リセット入力が“H”レベルの時、線482を
“L”レベルにし、その値を保持することができる。ア
クト系システム1aにある方向制御回路480は、制御
線53を監視し、第一メモリ制御部30aがメモリの読
み出し動作を行っている時のみ、方向線720を“H”
レベルにし、第一メモリ制御部30aが読み出しデータ
信号を受け取ることができるようにする。その他の場合
は、方向線720を“L”レベルにし、メモリ部800
が書込みデータ信号を受け取ることができるようにす
る。一方、スタンバイ系システム1bの方向制御回路4
80は常に方向線720を“L”レベルに保ち、メモリ
部800がアクト系システム1aから転送された書込み
データを受け取ることができるようにする。
【0087】まず、スタンバイ系システム1bでは、制
御レジスタ400内のアクト・スタンバイビットが
“0”であり、線410は“L”レベルになる。したが
って、スタンバイ系システム1bにある方向制御回路4
80のANDゲート488の出力(これは方向制御回路
480の出力に等しい)は、常に“L”レベルになる。
【0088】一方、アクト系システム1aでは、制御レ
ジスタ400内のアクト・スタンバイビットが“1”で
あり、線410は“H”レベルになる。第一メモリ制御
部30aが、メモリ部800に対して書込みを行ってい
る間、制御線53のWE信号線が“L”レベルになる。
このとき、このWE信号線に接続されているORゲート
490の出力484は“H”レベルになる。このため、
D−typeフリップ・フロップ486がリセットさ
れ、線482が“L”レベルになる。従って、第一メモ
リ制御部30aが、メモリ部800に対して書込みを行
っている間、方向線720を“L”レベルに保つことが
できる。
【0089】第一メモリ制御部30aが、メモリ部80
0に対しシングル・リードやバースト・リードを行って
いる時、それぞれ、図9(a)または(b)に示す順序
で、RAS信号とCAS信号を制御線53上に出力す
る。このとき、RAS信号が、D−typeフリップ・
フロップ486のデータ端子D入力となっており、CA
S信号がクロックCKに入力されているので、RAS信
号が“L”レベルの時、CAS信号が立ち下がると、R
AS信号がD−typeフリップ・フロップ486aに
サンプルされるため、線482が“H”レベルとなる。
従って、第一メモリ制御部30aが、メモリ部800か
らシングル・リードやバースト・リードを行っている
時、方向線720は“H”レベルとなる。また、第一メ
モリ制御部30aがシングル・リードやバースト・リー
ドを終えた時、RAS信号は“H”レベルとなるため、
RAS信号に接続されたORゲート484の出力484
は、“H”レベルになる。このため、D−typeフリ
ップ・フロップ486がリセットされ、線482を
“L”レベルにする。第一メモリ制御部30aが、シン
グル・リードやバースト・リードを終えた時、方向線7
20は“L”レベルとなる。
【0090】第一メモリ制御部30aが、メモリ部80
0に対しリフレッシュを行っている時は同様に方向線7
20は“L”レベルのままとなる。
【0091】図8に示すように、切替え回路700は、
複数のスリー・ステート・バッファ731から736
と、これらのバッファの制御入力に接続する複数の論理
ゲート741から743により構成される。切替え回路
700は、第一メモリ制御部30に信号束A(705)
を用いて接続される。切替え回路700は、メモリ制御
信号生成回路450内の書込み制御回路460とリフレ
ッシュ制御回路470に信号束B(600)を用いて接
続されている。切替え回路700は、メモリ部800に
信号束A(750)を用いて接続されている。線410
には制御レジスタ400内の情報(アクト・スタンバイ
・ビット)がそのまま供給される。信号束A(705)
と信号束B(600)と信号束Y(750)は、各々デ
ータ線、アドレス線、制御線により構成される。つま
り、信号束A(705)は、データ線51、アドレス線
52、制御線53により構成される。信号束B(60
0)は、データ線630、アドレス線610、制御線6
20により構成される。信号束Y(750)は、データ
線780、アドレス線760、制御線770により構成
される。
【0092】図12の動作表1100に示すように、切
替え回路700は、線410が“H”のとき、信号束A
(705)を選択し、信号束Y(750)に接続する。
線410が“L”のとき、信号束B(600)を選択
し、信号束Y(750)に接続する。詳しく説明する
と、切替え回路700は、選択された信号束A(70
5)または信号束B(600)のアドレス線上の信号と
制御線上の信号を信号束Y(750)のアドレス線76
0と制御線770とにそれぞれ出力する。さらに、方向
線720が“L”の場合、線410により選択された信
号束A(705)または信号束B(600)のデータ線
上の信号を信号束Y(750)のデータ線780に出力
し、方向線720が“H”の場合、信号束Y(750)
のデータ線780上の信号を、線410により選択し
た、信号束A(705)のデータ線51または信号束B
(600)のデータ線630に出力する。
【0093】アクト系システム1aでは、メモリ制御信
号生成回路450内の方向制御回路480は、メモリバ
ス50a上の制御線53を監視し、プロセッサ20aの
要求により、第一メモリ制御部30aが主記憶の読み出
し動作を行っている時には、方向線720を“L”に
し、書込みを行っている時には、方向線720を“H”
にする。なお、アクト系システム1aの書込み制御回路
460とリフレッシュ制御回路470は利用されない。
前述したように、自系がアクト系の場合、線410は
“H”である。従って、切替え回路700は信号束A
(705)を選択するため、メモリバス50aのアドレ
ス線52と制御線53上の信号と同じ信号が、各々信号
束Y(750)のアドレス線760と制御線770に出
力される。さらに、第一メモリ制御部30aが主記憶に
対し書込みの動作を行っている時には、メモリバス50
aのデータ線51上の信号と同じ信号が、信号束Y(7
50)のデータ線780に出力されるため、メモリ部8
00のメモリ素子に対し書込みが行われる。また、第一
メモリ制御部30aが主記憶に対し、読み出しの動作を
行っている時には、信号束Y(750)のデータ線78
0上の信号と同じ信号が、メモリバス50aのデータ線
に出力されるため、メモリ部800のメモリ素子から読
み出しが行われる。従って、アクト系システム1aのプ
ロセッサ20aは、二重化メモリ10に対し、通常の主
記憶と同じように読み出し、書込みをすることができ
る。
【0094】一方、スタンバイ系システム1bでは,す
でに述べたようにスタンバイ系では、線410は“L”
である。書込み制御回路460は、受信パケット解析回
路940から線520を用いて書込みアドレスと1つも
しくは複数の書込みデータとライトモードの種類を得
る。ライトモードが、シングル・ライトの場合、書込み
アドレスと一つの書込みデータを信号束B(600)の
アドレス線610と制御線620とデータ線630上に
出力する。これらの信号は図9(a)に示されるタイミ
ングで出力される。切替え回路700は、信号束B(6
00)を選択しているので、信号束Y(750)のアド
レス線760と制御線770とデータ線780に、信号
束B(600)と同じ信号が出力される。従って、メモ
リ部800のメモリ素子に対し、上記書込みアドレスと
上記書込みデータを用いてシングル・ライトが行われ
る。同様に、上記ライトモードが、バースト・ライトの
場合、書込み制御回路460は、書込みアドレスと複数
の書込みデータを信号束B(600)のアドレス線61
0と制御線620とデータ線630に順次出力する。こ
れらの信号は図9(b)に示されるタイミングで出力さ
れる。切替え回路700は、信号束B(600)を選択
しているので、信号束Y(750)のアドレス線760
と制御線770とデータ線780に信号束B(600)
と同じ信号が出力される。従って、上記書込みアドレス
と上記複数のデータを用いて、メモリ部800のメモリ
素子に対しバースト・ライトが行われる。
【0095】すでに述べたように、アクト系システム1
aがリフレッシュ・モードA(もしくはB)を実行した
とき、スタンバイ系システム1bのリフレッシュ制御回
路470は、受信パケット解析回路940から線525
を用いてリフレッシュ検出信号(もしくはその信号とリ
フレッシュアドレス)とを受信し、図9(c)または
(d)に示すタイミングで、制御線620に信号CAS
とRASを出力する。なお、リフレッシュ制御回路47
0が、受信パケット解析回路940からリフレッシュア
ドレスを受信したときには、リフレッシュアドレスを図
9(d)に示すタイミングで出力する。これらの信号は
切替え回路700を介してメモリ部800に転送され、
リフレッシュを起動する。
【0096】以上より、アクト系システム1aのプロセ
ッサ20aが主記憶に書込みもしくはリフレッシュを要
求した時、アクト系システム1aのメモリ部800に書
込みもしくはリフレッシュが行われ、それと同時にスタ
ンバイ系システム1bのメモリ部800のメモリ部80
0にも同じ書込みアドレスと同じ書込みデータを用いた
書込みもしくは同じアドレスへリフレッシュが行われ
る。したがって、二重化メモリ10aと二重化メモリ1
0b間でメモリの二重化動作が行われる。なお、アクト
系システム1aのプロセッサ20aが主記憶から読み出
しを行った時は、アクト系システムのメモリ部800か
ら読み出しが行われる。
【0097】しかも、アクト系で行われた書込みあるい
はリフレッシュを指定する書込み情報がパケットで高速
にスタンバイ系に転送されるので、この書込み情報が取
りこぼしなくスタンバイ系に転送される。したがって、
メモリのアクセスサイクルが大きい場合でもメモリ装置
の2重化を実現できる。この転送には、高速の送受信回
路と同軸ケーブルのように減衰あるいはノイズがすくな
いケーブルを使用するので、パケット内のデータをビッ
トシリアルに転送しても上記書込み情報の取りこぼしを
防ぐことが出来る。したがって、送受信回路は一対のみ
を使用すればよく、通信路も一つでよいので、コストア
ップを防ぐことが出来る。書込み情報をメモリバス50
a上で検出するため、書込み情報を取りこぼしなくスタ
ンバイ系に転送できるので、メモリ制御装置は、公知の
高性能のチップ・セット内のものを使用することが出来
る。その結果、高性能でかつ低価格なデータ処理システ
ムを容易に構成することができる。
【0098】<発明の実施の形態2>二重化メモリ10
は、メモリ素子が持つ信号線と同じ種類の信号線を入出
力インタフェースとして備えている。従って、二重化メ
モリ10をメモリ素子やメモリ・モジュールと同じ端子
形状と端子配列を持つ、1つの電気回路基板上に実装す
ることができる。以下、メモリ素子やメモリ・モジュー
ルと同じ端子形状と端子配列を持つ、1つの電気回路基
板上に、二重化メモリ10を実装することについて詳し
く述べる。
【0099】通常、プロセッサ・ボードの主記憶は、プ
ロセッサ・ボード上に設けられたメモリ・スロットやメ
モリ・ソケットにメモリ・モジュールを実装することが
多い。これは、主記憶の容量を段階的に増やすことを容
易に行うためである。例えば、メモリ・モジュールに
は、SIMM(シングル・インライン・メモリ・モジュ
ール)やDIMM(デュアル・インライン・メモリ・モ
ジュール)などがある。また、これらのメモリ・モジュ
ールを実装するために設けられたプロセッサ・ボード上
のスロットをそれぞれ、SIMMスロット、DIMMス
ロットと呼んでいる。
【0100】二重化を行わない通常のプロセッサ・ボー
ドは、図2の二重化メモリ10、12、14に相当する
場所に、各々メモリ・スロットを設け、このメモリ・ス
ロットに各々メモリ・モジュールを実装することにより
主記憶を構成する。実施の形態1より、二重化メモリ1
0は通常のメモリ素子やメモリ・モジュールと同じよう
に、読み出しや書込みが可能であるから、メモリ・モジ
ュールと同じ入出力端子形状と端子配列を持つ電気回路
基板上に二重化メモリ10を実装することが可能であ
る。
【0101】図13に、メモリ・モジュールと同じ入出
力端子形状と端子配列を持つ電気回路基板上に二重化メ
モリ10を実装した例を示す。電気回路基板2000
は、メモリ・モジュールと同じ入出力端子2100を備
えている。また、電気回路基板2000上に、メモリ部
800を構成するメモリ素子2050、2060、20
70、2080、2090と、LSI(2010)とL
SI(2020)を実装する。LSI(2010)は、
第二メモリ制御部500と切替え回路700を実装し、
LSI(2020)は、メモリ間通信部9000を実装
する。ケーブル2030は、同軸ケーブルや光ケーブ
ル、多芯ケーブル等を使用し、一端を電気回路基板20
00上のメモリ間通信部9000を実装するLSI(2
020)に接続し、他端2040を、他系の電気回路基
板2000に接続する。
【0102】図14に、上記二重化メモリ10を実装し
た電気回路基板2000をプロセッサ・ボードに実装し
た例を示す。プロセッサ・ボード3000は、複数のメ
モリスロット、3010、3020、3030、304
0により構成される。例として、メモリスロット1(3
010)とメモリスロット2(3020)に電気回路基
板2000を実装する。他系のプロセッサボードにも同
じように電気回路基板2000を実装し、ケーブル20
30を用いて接続する。
【0103】以上より、メモリ内容の二重化を行わない
通常のプロセッサ・ボードに手を加えることなく、メモ
リ内容の二重化を行う機能を容易に導入することができ
る。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、アクト系システムで実
行された書込み要求を取りこぼしなくスタンバイ系シス
テムでも実行できるデータ処理装置が得られる。書込み
要求以外にリフレッシュ要求も使用する場合でも、これ
らの要求の両方を取りこぼしなく処理できるデータ処理
装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によりデータ処理装置の全体構成を示す
図。
【図2】図1の装置に用いる第一メモリ制御部と複数の
二重化メモリとの接続を示す図。
【図3】図1の装置に用いる第二メモリ制御部の概略ブ
ロック図。
【図4】図1の装置に用いる書込み検出回路の概略ブロ
ック図。
【図5】図1の装置に用いるリフレッシュ検出回路の概
略ブロック図。
【図6】図1の装置に用いる方向制御回路の概略ブロッ
ク図。
【図7】図1の装置に用いるメモリ通信部の概略ブロッ
ク図。
【図8】図1の装置に用いる切替え回路の概略ブロック
図。
【図9】ダイナミック・ラムの種々のアクセス・モード
を示す図。
【図10】図1の装置に用いる制御パケットのフォーマ
ットを示す図。
【図11】図1の装置に用いるデータ・パケットのフォ
ーマットを示す図。
【図12】図8に示した切替え回路の切替え動作を示す
図。
【図13】図1の装置を実装するための電気回路基板を
示す図。
【図14】図13に示した電気回路基板を複数個実装す
るためのプロセッサ・ボードを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西井 浩士 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクト系システムおよびスタンバイ系シス
    テムにそれぞれ使用するための第1,第2のシステムを
    有し、 第1,第2のシステムは、所定の通信路により相互に接
    続され、 各システムは、 プロセッサと、 メモリ部と、 上記プロセッサから発行されるメモリアクセス要求に応
    答して、メモリアクセス信号を生成し、上記メモリ部に
    供給するためのメモリ制御部とを有し、 第1のシステムは、 そのシステム内の上記メモリ制御部から供給されたメモ
    リ書込みのためのメモリアクセス信号に応答して、その
    メモリアクセス信号で実行しようとするメモリ書込み動
    作を指定するデジタルなメモリ動作指定情報を生成する
    ためのメモリアクセス検出回路と、 上記生成されたメモリ動作指定情報を第2のシステムに
    上記所定の通信路を介してビットシリアルに送信するた
    めの通信部をさらに有し、 第2のシステムは、 上記メモリ動作指定情報を上記通信路を介して受信する
    ための通信部と、 受信されたメモリ動作指定情報に応答して、その情報が
    指定する書込み動作を第2のシステム内の上記メモリ部
    に対して実行するためのメモリアクセス信号を生成し、
    そのシステム内の上記メモリ部に供給するためのメモリ
    制御信号生成回路とをさらに有するデータ処理装置。
  2. 【請求項2】上記メモリ動作指定情報は書込みアドレス
    と書込みデータとを含む請求項1記載のデータ処理装
    置。
  3. 【請求項3】上記メモリアクセス検出回路は、上記メモ
    リアクセス信号が、メモリ書込みのためのものであると
    きに、上記メモリアクセス信号が指定するメモリ書込み
    モードが予め定められた複数のメモリ書込みモードのい
    ずれであるかを検出するための回路を有し、 上記メモリ動作指定情報は、検出された書込みモードを
    指定する情報をさらに含む請求項2記載のデータ処理装
    置。
  4. 【請求項4】上記予め定められた複数の書込みモード
    は、シングルライトとバーストライトを含み、 上記メモリアクセス検出回路により検出された書込みモ
    ードが、バーストライトであるとき、上記メモリ動作指
    定情報は、バーストライトに使用される一連の連続した
    書込みアドレスの内の先頭のアドレスおよび一連の書込
    みデータを含み、 第2のシステム内の上記メモリ制御信号生成回路は、そ
    のシステム内の上記通信部により受信された上記メモリ
    動作指定情報がバーストライトで書込まれる一連の連続
    した書込みアドレスの内の先頭のアドレスおよび一連の
    書込みデータを含むときに、そのメモリ動作指定情報に
    従って、バーストライトモードでの書込みを実行するた
    めのメモリアクセス信号を発生するための回路を有する
    請求項3記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】第1,第2のシステムの各々内の上記メモ
    リ部はダイナミックメモリであり、 第1のシステム内の上記メモリ制御部は、そのシステム
    内の上記メモリ部にリフレッシュを指示するメモリアク
    セス信号を供給するための回路を有し、 第1のシステム内の上記メモリアクセス検出回路は、そ
    のシステム内の上記メモリ制御部から供給された、リフ
    レッシュを指示するメモリアクセス信号に応答して、リ
    フレッシュを指定するデジタルなメモリ動作指定情報を
    生成し、そのシステム内の上記通信部に供給し、 第2のシステム内の上記メモリ制御信号生成回路は、そ
    のシステム内の上記通信部が受信したメモリ動作指定情
    報がリフレッシュを指定するとき、そのシステム内の上
    記メモリ部に対してリフレッシュを実行するためのメモ
    リアクセス信号をさらに生成する請求項1から4のいず
    れか一つに記載のデータ処理装置。
  6. 【請求項6】上記リフレッシュを指定するメモリ動作指
    定情報は、リフレッシュを実行すべきメモリセル群を指
    定するリフレッシュアドレスを含む請求項5記載のデー
    タ処理装置。
  7. 【請求項7】第1のシステム内の上記通信部は、そのシ
    ステム内の上記メモリアクセス検出回路により生成され
    た上記メモリ動作指定情報を含む、所定のフォーマット
    を有する少なくとも一つのパケットを生成し、そのパケ
    ットを上記通信路に送信するための回路を有する請求項
    1に記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】上記少なくとも一つのパケットは、書込み
    を指定するコードと上記書込みアドレスを有する第1の
    パケットと上記書込みアドレスを有する第2のパケット
    からなる請求項7記載のデータ処理装置。
  9. 【請求項9】第1,第2のシステムの各々は、 そのシステムに含まれた上記プロセッサに接続されたプ
    ロセッサバスと、 そのプロセッサバスとそのシステム内の上記メモリ部と
    に接続されたチップセットとをさらに有し、 そのシステム内の上記メモリ制御部は、そのチップセッ
    トに含まれている請求項1記載のデータ処理装置。
  10. 【請求項10】第1のシステムは、 異なるメモリアドレスを割り当てられた複数のメモリ部
    と、 そのシステム内の上記メモリ制御部と上記複数のメモリ
    部を並列に接続する複数のバスとを有し、 第2のシステムは、 上記複数のメモリ部に対応する複数のメモリ部と、 そのシステム内の上記プロセッサと上記複数のメモリ部
    を並列に接続する複数のバスとを有し、 第1のシステム内の上記メモリアクセス検出回路と上記
    通信部は、そのシステム内の各メモリ部に対応して設け
    られ、 第2のシステム内の上記通信部と上記メモリ制御信号生
    成回路とは、そのシステム内の上記複数のメモリ部の各
    々に対応して設けられ、 上記通信路は、第1のシステム内の上記複数のメモリ部
    の一つに対応して設けられた上記通信部と、その一つの
    メモリ部に対応する、第2のシステム内の上記複数のメ
    モリ部の内の一つに対応して設けられている請求項1記
    載のデータ処理装置。
  11. 【請求項11】各システムに含まれた、上記プロセッサ
    以外の複数の回路を、そのシステムの上記プロセッサを
    搭載するプロセッサ・ボード上に実装するかまたはその
    プロセッサ・ボードのメモリ・スロットに実装するメモ
    リ素子またはメモリ・モジュールと同じ端子形状と端子
    配列を持つ電気回路基板上に実装されている請求項1か
    ら10のいずれか一つに記載のデータ処理装置。
  12. 【請求項12】アクト系システムおよびスタンバイ系シ
    ステムとしてそれぞれ使用できる二つのシステムを有
    し、 上記二つのシステムは、通信路により相互に接続され、 各システムは、 プロセッサと、 メモリ部と、 そのシステムがアクト系システムとして動作するときに
    上記プロセッサから発行されるメモリアクセス要求に応
    答して、メモリアクセス信号を生成し、上記メモリ部に
    供給するためのメモリ制御部と、 そのシステムがアクト系システムとして動作するときに
    上記メモリ制御部から供給されたメモリ書込みのための
    メモリアクセス信号に応答して、そのメモリアクセス信
    号で実行しようとするメモリ書込み動作を指定するデジ
    タルなメモリ動作指定情報を生成するためのメモリアク
    セス検出回路と、 そのシステムがアクト系システムとして動作するときに
    上記メモリ動作指定情報を他のシステムに上記通信路を
    介してビットシリアルに送信し、そのシステムがスタン
    バイ系システムとして動作するときに上記他のシステム
    から送信されたメモリ動作指定情報を上記通信路を介し
    て受信するための通信部と、 そのシステムがスタンバイ系として動作するときに受信
    されたメモリ動作指定情報に応答して、その情報が指定
    する書込み動作を上記メモリ部に対して実行するための
    メモリアクセス信号を生成し、上記メモリ部に供給する
    ためのメモリ制御信号生成回路とを有するデータ処理装
    置。
  13. 【請求項13】アクト系システムおよびスタンバイ系シ
    ステムのいずれにも使用可能なデータ処理装置であっ
    て、 プロセッサと、 メモリ部と、 そのデータ処理装置がアクト系システムとして動作する
    ときに上記プロセッサから発行されるメモリアクセス要
    求に応答して、メモリアクセス信号を生成し、上記メモ
    リ部に供給するためのメモリ制御部と、 そのデータ処理装置がアクト系システムとして動作する
    ときに上記メモリ制御部から供給されたメモリ書込みの
    ためのメモリアクセス信号に応答して、そのメモリアク
    セス信号で実行しようとするメモリ書込み動作を指定す
    るデジタルなメモリ動作指定情報を生成するためのメモ
    リアクセス検出回路と、 そのデータ処理装置がアクト系システムとして動作する
    ときに、上記生成されたメモリ動作指定情報を他のシス
    テムに所定の通信路を介してビットシリアルに送信し、
    そのデータ処理装置がスタンバイ系システムとして動作
    するときに上記他のシステムから送信されたメモリ動作
    指定情報を上記通信路を介して受信するための通信部
    と、 そのデータ処理装置がスタンバイ系として動作するとき
    に受信されたメモリ動作指定情報に応答して、その情報
    が指定する書込み動作を上記メモリ部に対して実行する
    ためのメモリアクセス信号を生成し、上記メモリ部に供
    給するためのメモリ制御信号生成回路とを有するデータ
    処理装置。
  14. 【請求項14】アクト系システムおよびスタンバイ系シ
    ステムにそれぞれ使用するための第1,第2のシステム
    を有し、 第1,第2のシステムは、所定の通信路により相互に接
    続され、 各システムは、 プロセッサと、 メモリ部と、 上記プロセッサから発行されるメモリアクセス要求に応
    答して、メモリアクセス信号を生成し、上記メモリ部に
    供給するためのメモリ制御部と、 上記プロセッサに接続されたプロセッサバスと、 そのプロセッサバスと上記メモリ部とに接続されたチッ
    プセットとを有し、 上記メモリ制御部は、上記チップセットに含まれ、 第1のシステムは、 そのシステム内の上記メモリ制御部から供給されたメモ
    リ書込みのためのメモリアクセス信号に応答して、その
    メモリアクセス信号で実行しようとするメモリ書込み動
    作を指定するメモリ動作指定情報を生成するためのメモ
    リアクセス検出回路と、 上記生成されたメモリ動作指定情報を第2のシステムに
    上記所定の通信路を介して送信するための通信部とをさ
    らに有し、 第2のシステムは、 上記メモリ動作指定情報を上記通信路を介して受信する
    ための通信部と、 受信されたメモリ動作指定情報に応答して、その情報が
    指定する書込み動作を第2のシステム内の上記メモリ部
    に対して実行するためのメモリアクセス信号を生成し、
    そのシステム内の上記メモリ部に供給するためのメモリ
    制御信号生成回路とをさらに有し、 第1のシステム内の上記通信部と、上記通信路と、第2
    のシステム内の上記通信部は、第1のシステム内の上記
    メモリアクセス検出回路により複数のメモリアクセス動
    作に対して順次生成される複数のメモリ動作指定情報を
    第1のシステムから第2のシステムに取りこぼしなく転
    送可能に構成されているデータ処理装置。
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JP2011060278A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Sean Eilert 自律的サブシステムアーキテクチャー
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