JPH11231810A - 交通、情報、広告標識等の光透過性情報担持媒体を照明する光ファイバー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 交通標識、情報標識又は広告標識等を標識
を、製造が廉価で、照明特性が改善され、照明が良くな
い条件下でも充分見えるようにした光ファイバー装置を
備える自己照射システムを提供する。 【構成】 一つ又は互いに整列する複数の、望ましくは
プラスチック製のパネルを照明される標識又は掲示板に
具備せしめ、光ファイバー装置の表示デバイスとして機
能せしめる。光は、光ファイバー装置から表示面に平行
に伝搬する。透明な情報又は信号発生実体をパネルに設
ける。光ファイバー装置は、表示システム要求に従う標
準的光ファイバーシステム用、複数の標準化部品からモ
ジュール様式で組み立てられる。光ファイバー装置に
は、多数アーム光ガイドと、該多数アーム光ガイドに対
応して、光の伝搬角度調整用光学的アタッチメントとし
て動作する光アウトレット体が設けられ、光強度が全角
度範囲に亘って均一になるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、交通、情報又は広告標
識等の光透過性情報担持媒体を照明する光ファイバー装
置であって、ディスプレー（表示）デバイスとして動作
する、一つ又は互いに整列する複数のパネル、好ましく
はプラスチック製のパネルを備え、光ファイバー装置か
ら出た光がその表示面に平行に伝搬するように構成さ
れ、二次元又は平面配光（光分布）手段を有し、前部又
は上部に透明な情報本体が配置される光ファイバー装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】照明の良くない条件下（夜間、トンネル
内等）でも充分見えるように交通、情報又は広告標識を
設計するため、外側からヘッドライトで照らされる標識
や掲示板に加えて、自照式システムが益々用いられるよ
うになっている。技術水準としては、表板（パネル）が
透明で、内部が好ましくは蛍光灯で照明される閉方式が
従来、一般である。

【０００３】この種の従来の装置には本質的欠点があ
る。水密性に問題があること、破壊され易いこと、維持
費の問題、照明標識の光学的様相が不均一であること等
である。

【０００４】一方、光ファイバーで照明される情報担持
媒体は、上記の物理的特性に関して弱点が無く、見かけ
も優れていることが知られている。

【０００５】独国特許文献ＤＥ２９５０８５９６Ｕ１に
記載された、光ファイバーで照明される情報担持媒体で
は、照明される情報担持媒体が一つ又はそれ以上の整列
された複数のプラスチックパネルから成り、このパネル
が表示面に平行に光ファイバーで照明される普通アクリ
ルガラスで作られる。これ等多数パネルシステムで互い
に整列されるパネルは内部に微細構造又は機械的改変が
形成され、これにより全パネル面に亘って均一な光分布
が得られる。微細構造化パネルでは、パネルの外側に接
着された特殊フォイル又はシート（例えば３Ｍの”Ｄｉ
ａｍｏｎｄ Ｇｒａｄｅ”）の上または中に照明される
情報本体が配置され、所望の情報本体を照明する。

【０００６】用いられる光ファイバー部は、照明される
表示部の寸法を特に考慮して設計される。光源には通
常、放電灯が用いられる。

【０００７】公知の装置では、光ガイド束の光出力端を
プラスチック製パネルに直接連結する。そのため、光フ
ァイバー装置を離れて、照射される対象内に拡散する光
の貫入深さに制限がある。また、光ファイバー部を照ら
す灯（あかり）の光量を増大すると、対象内の光密度勾
配が大きくなる。更にそのため、光ファイバー装置の個
々のアームの長さが制限され、アクセスが比較的困難な
箇所（例えば道路上の）で行わなければならない標識の
メンテナンスがより困難になる。

【０００８】また、個々のディスプレー用に独自の照明
装置が設計され、組み立てられている現状では、かかる
光ファイバー装置は極めて高価であり、高い製造費がか
かる。

【０００９】

【発明により解決されるべき課題】本発明の目的は、前
述のような情報担持媒体を照らす光ファイバー装置であ
って、比較的少ない灯（あかり）光量でも光密度勾配が
明瞭に減少され、アクセスが困難な箇所での表示のメン
テナンスが容易になり、光ファイバー装置の製造費が安
くなる光ファイバー装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決する手段、その作用・効果】本発明による
光ファイバーは、種々のディスプレー（表示）装置の種
々の表示要求条件に適し、種々の標準化多数アーム光ガ
イドを備えた標準化光ファイバーシステムの標準化部品
からモジュール様式で組み立てられ、発する光のビーム
または伝搬角度を調整し、全角度範囲に亘って一様な光
の強度を提供する光学的アッチメントとして作用する光
アウトレット体が、光ファイバーシステムの個々のアー
ム内または上に配置される。

【００１１】光ガイド束の個々のアームの前面に光学的
アタッチメントを配するので、光ファイバー装置を出
て、照射される対象に貫入する光の貫入深さが増大す
る。そのため、光源の光量を都合よく減少でき、対象内
の光密度勾配を明白に少なくすることができる。

【００１２】光学的アタッチメントは好ましくは、ジャ
ケット及び／又は端面が光アウトレット面を形成するテ
ーパー状延長部を光アウトレット端面に接続するように
した独国特許文献ＤＥ４２２５３２３Ｃ１に記載の光フ
ァイバー光ガイド用光アウトレット体で構成する。

【００１３】この光アウトレット体が切頭の円錐台の中
央部を有し、それを円錐状のテーパーをなす延長部に接
続するようにすると、最良の照明特性が得られる。延長
部はまた、ピラミッド、円錐又は同様の形状の切頭ピラ
ミッド形状でよい。

【００１４】前部に立設する装置を備えた光学的アタッ
チメントを設けることにより、光伝搬角度の調整がで
き、光強度が全角度範囲に亘ってより均一になり、ここ
に記載する利点がそれにより得られる。更に、その引用
により、上記独国特許文献が記載する情報が本発明の開
示を拡大するものとする。

【００１５】改良された光学的特性により、光ファイバ
ー部に、より長い個々のアームを用いることができ、ア
クセスが困難な箇所に設けられる照明装置や標識のメン
テナンスが簡単になる。

【００１６】光学的アタッチメントにより光量も、標識
や掲示板を出力が最大で５０ワットに過ぎないハロゲン
反射電球でも動作し得る程度にまで、増大できる。本発
明の光ファイバー装置を大量生産するのに、標準的シス
テムを用いて経済的生産（一個当たりの価格が比較し得
る従来のものより３０％低い）が可能となる。特定の表
示仕様に調整するには、用いられる標準部品の数、アー
ムの数および光学素子の特性を変更する。表示面積が１
ｍ^２の照明をするため、個々のアームは約１２０もあれ
ば、一般に充分である。

【００１７】特定の照明装置を標準的部品から標準的光
ファイバーシステムと同様にモジュール様式で組み立て
ると、１９９６年３月発行の”Ｖａｒｉａｂｌｅ ｓｉ
ｇｎｓ ａｃｃｏｒｄｉｎｇ ｔｏ ｔｈｅ Ｓｃｈｏ
ｔｔ Ｓｙｓｔｅｍ”（「ショット・システムによる可
変標識」）と題するＳｃｈｏｔｔ ｈａｎｄｂｏｏｋ
（ショット手引き書）に記載されているようなファイバ
ーオプティックス可変信号標識に用いることができる。

【００１８】この標準システムは、光源又は照明素子と
フィルターと光学的アタッチメントを有する光ガイドと
を具備する。

【００１９】光源は、システムの中心部品である。シス
テムのただ一つの消耗部品である反射電球、光ガイド
と、要すれば、着色フィルターが、システム内にコンパ
クトに組み立てられる。これ等は、光ガイドの端部の均
一な照明が保証されるように構成される。光源が照明素
子を含む場合、予備の灯を含む安全回路を備える簡単な
装置を設け、主灯の故障中にシステムが変わらない光工
学特性で動作し得るようにする。

【００２０】これ等の光源を配光器で動作させ、光を二
つの光ガイドに同時に供給することができる。それによ
って、反射電球の必要数と必要な電気装置を少なくでき
る。

【００２１】光学的アタッチメントを含む光ガイドに関
しては、標準システムは個々のアームの数、光ガイドの
長さ及び光学的アタッチメントの伝搬特性／伝搬角度を
異にする多数の光ガイドを含む。即ち、システムは標準
部品として、標準長さが異なり２０，４０，６０，８
０，１００，１０５及び１２０の異なった長さで、就
中、個々の作動アーム径が１．０〜１．５ｍｍの光ガイ
ドアームを有する。

【００２２】

【実施態様】本発明の目的、特徴および利点は単一の図
面を参照してなされる好ましい実施態様についての詳細
な説明から明らかとなろう。図において、情報担持媒体
が表示されるべき情報本体として文字Ａ、Ｂ、Ｃ、…と
数字０，１，２，３，…を持つ本発明による光透過性情
報担持媒体を照明する光ファイバー装置１を模式的に示
している。

【００２３】図示の実施例において、光ファイバー装置
１は標準的光ファイバーシステムからなる二つの標準化
モジュール３及び４からモジュール様式で組み立てられ
る。モジュール数は、表示システムの要求条件に従って
選ばれる。モジュール３及び４はそれぞれ照明灯５及び
６を有し、各モジュール３、４には、複数の多数アーム
光ガイドと、光の伝搬角度調整用光学的アタッチメント
として動作する、上記多数アーム光ガイド用の光アウト
レット体７が設けられ、光強度が全角度範囲に亘って均
一になるようにする。

【００２４】上記光アウトレット体７は、前記独国特許
文献ＤＥ４２２５３２３Ｃ１の開示に従って構成される
ことができる。

【００２５】光アウトレット体７は表示デバイス２に、
その表示面に平行に光が伝搬するように連結される。表
示デバイスは周知のように、表示面内に光を配光する手
段を備え、表示領域が均一に照らされるようにする。

【００２６】光ファイバーデバイスは、ガラス繊維又は
プラスチック材料から成る繊維からなる。

【００２７】１９９７年１１月２６日付け独国特許出願
１９７５２３９２．７を引用して、その開示内容を本明
細書に挿入する。この独国特許出願は上記発明の詳細な
説明と請求の範囲に記載された発明を記載し、本発明の
優先権主張の基礎を提供する。以上、交通、情報又は広
告標識等の光透過性情報担持媒体を照明する光ファイバ
ー装置に具現された本発明を例示、記載したが、本発明
の精神を逸脱せずに種々の修正及び変更をなし得るの
で、示された詳細は発明をそれに限定しようと意図する
ものではない。要するに、以上の記載は本発明の要旨
を、当業者が従来技術の見地から本発明の一般的な又は
特定の諸相の本質的特性を相当に構成する特徴を省くこ
となく、現在の知識を適用して種々の応用にそれを容易
に適応し得る程度まで、完全に明示する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による光ファイバー装置の一実施例を示
す。

【符号の説明】

１…光ファイバー装置、２…光透過性表示デバイス、
３，４…モジュール、５，６…照明灯、７…光アウトレ
ット体。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示デバイスとして動作する少なくとも
   一つのパネルを備えた、光透過性情報担持媒体を照射す
   る光ファイバー装置であって、該光ファイバー装置から
   光が表示面に平行に伝搬するように構成され、上記光フ
   ァイバー装置は、該表示面に光を配光する手段を有し、
   且つ透明な情報本体が取り付けられ、 上記光ファイバー装置は、表示システム要求条件に従
   う、標準的光ファイバーシステム用の複数の標準化単位
   からモジュラー様式で組み立てられ、 上記光ファイバー装置には、複数の多数アーム光ガイド
   と、光の伝搬角度調整用光学的アタッチメントとして動
   作する、上記多数アーム光ガイドの光アウトレット体が
   設けられ、光強度が全角度範囲に亘って均一になるよう
   にすることを特徴とする装置。
2. 【請求項２】 前記表示デバイスは交通、情報又は広告
   標識であり、整列された平らなプラスチック部材から前
   記少なくとも一つのパネルが構成されることを特徴とす
   る、請求項１に記載の光ファイバー装置。