JPH11228475A - 有機廃棄物利用ジメチルエーテル製造装置 - Google Patents
有機廃棄物利用ジメチルエーテル製造装置Info
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- JPH11228475A JPH11228475A JP2708598A JP2708598A JPH11228475A JP H11228475 A JPH11228475 A JP H11228475A JP 2708598 A JP2708598 A JP 2708598A JP 2708598 A JP2708598 A JP 2708598A JP H11228475 A JPH11228475 A JP H11228475A
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- dimethyl ether
- organic waste
- catalyst
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/20—Waste processing or separation
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、CO2 を固定するために必要なH2
を安価に入手し、それを用いてCO2 をジメチルエーテ
ルに変換して固定することを目的とする。 【解決手段】有機廃棄物処理装置1で、有機廃棄物の嫌
気性発酵などによって、CH4 やCO2 を含む発生ガス
を生じさせ、その発生ガスをメタン分離・濃縮部2に送
る。メタン分離・濃縮部2を通すことによって、発生ガ
スからCH4 を精製し、そのCH4 をメタン分解部3
で、触媒存在下で炭素(C)とH2 に分解する。メタン
分解部3で発生したH2 をジメチルエーテル製造装置4
に送り、触媒存在下でCO2 とH2 を反応させてジメチ
ルエーテル(CH3 OCH3 )を合成する。凝縮器5を
通すことによって、得られた気体のジメチルエーテルを
凝縮させて、水蒸気(H2 O)から分離し、液体のジメ
チルエーテルを得る。
を安価に入手し、それを用いてCO2 をジメチルエーテ
ルに変換して固定することを目的とする。 【解決手段】有機廃棄物処理装置1で、有機廃棄物の嫌
気性発酵などによって、CH4 やCO2 を含む発生ガス
を生じさせ、その発生ガスをメタン分離・濃縮部2に送
る。メタン分離・濃縮部2を通すことによって、発生ガ
スからCH4 を精製し、そのCH4 をメタン分解部3
で、触媒存在下で炭素(C)とH2 に分解する。メタン
分解部3で発生したH2 をジメチルエーテル製造装置4
に送り、触媒存在下でCO2 とH2 を反応させてジメチ
ルエーテル(CH3 OCH3 )を合成する。凝縮器5を
通すことによって、得られた気体のジメチルエーテルを
凝縮させて、水蒸気(H2 O)から分離し、液体のジメ
チルエーテルを得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水道処理、排煙
対策、生ゴミ処理、家畜廃棄物などの環境制御分野一般
のほか、カーボンブラック製造分野、メタノール製造利
用分野、ガソリン製造利用分野などに関するものであ
る。
対策、生ゴミ処理、家畜廃棄物などの環境制御分野一般
のほか、カーボンブラック製造分野、メタノール製造利
用分野、ガソリン製造利用分野などに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】大気中の二酸化炭素(CO2 )や、発電
所、製鉄所、重化学工場などから大量に排出されるCO
2 を排出源で固定し、再資源化する方法の一つに、例え
ば水素(H2 )雰囲気下でCO2 を還元し、メタノー
ル、メタン、炭素などに変換する方法が考案されてい
る。その変換方式は、大気や排ガスからCO2 を分離す
るCO2 分離装置やその分離されたCO2 を濃縮するC
O2 濃縮装置、CO2 とH2を触媒存在下で反応させて
メタノール、メタン、炭素などを合成するCO2 /H2
反応装置などから構成されている。
所、製鉄所、重化学工場などから大量に排出されるCO
2 を排出源で固定し、再資源化する方法の一つに、例え
ば水素(H2 )雰囲気下でCO2 を還元し、メタノー
ル、メタン、炭素などに変換する方法が考案されてい
る。その変換方式は、大気や排ガスからCO2 を分離す
るCO2 分離装置やその分離されたCO2 を濃縮するC
O2 濃縮装置、CO2 とH2を触媒存在下で反応させて
メタノール、メタン、炭素などを合成するCO2 /H2
反応装置などから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CO2 をメタノール、
メタンなどに変換して固定するために必要なH2 の入手
の方法、例えば水の電気分解、太陽電池発電利用、メタ
ンの分解などにより、種々のCO2 固定方法が提案され
ているが、現状ではH2 は非常に高価なので装置化され
るには至っていない。
メタンなどに変換して固定するために必要なH2 の入手
の方法、例えば水の電気分解、太陽電池発電利用、メタ
ンの分解などにより、種々のCO2 固定方法が提案され
ているが、現状ではH2 は非常に高価なので装置化され
るには至っていない。
【0004】そこで、本発明は、CO2 を固定するため
に必要なH2 を安価に入手し、それを用いてCO2 をジ
メチルエーテルに変換して固定することを目的とするも
のである。
に必要なH2 を安価に入手し、それを用いてCO2 をジ
メチルエーテルに変換して固定することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による有機廃棄物
利用ジメチルエーテル製造装置は、有機廃棄物を嫌気性
発酵してメタンと二酸化炭素を発生するメタン発生部
と、前記メタン発生部で発生したメタンを触媒を用いて
炭素と水素に分解するメタン分解部と、二酸化炭素と前
記メタン分解部で生成した水素とを触媒を用いて反応さ
せてジメチルエーテルを合成するジメチルエーテル製造
部と、を備える。
利用ジメチルエーテル製造装置は、有機廃棄物を嫌気性
発酵してメタンと二酸化炭素を発生するメタン発生部
と、前記メタン発生部で発生したメタンを触媒を用いて
炭素と水素に分解するメタン分解部と、二酸化炭素と前
記メタン分解部で生成した水素とを触媒を用いて反応さ
せてジメチルエーテルを合成するジメチルエーテル製造
部と、を備える。
【0006】すなわち、本発明では、有機廃棄物を細菌
により嫌気性発酵して得られる発生ガスからCH4 を得
て、そのCH4 を触媒存在下で分解することにより、ジ
メチルエーテル製造に必要なH2 を得る。そのH2 をC
O2 と反応させてジメチルエーテルを得る。有機廃棄物
の嫌気性発酵によって得られるCH4 を触媒存在下で分
解してジメチルエーテル製造に必要なH2 を得るので、
H2 を安価に入手でき、かつ装置本体も安価に構成する
ことができる。
により嫌気性発酵して得られる発生ガスからCH4 を得
て、そのCH4 を触媒存在下で分解することにより、ジ
メチルエーテル製造に必要なH2 を得る。そのH2 をC
O2 と反応させてジメチルエーテルを得る。有機廃棄物
の嫌気性発酵によって得られるCH4 を触媒存在下で分
解してジメチルエーテル製造に必要なH2 を得るので、
H2 を安価に入手でき、かつ装置本体も安価に構成する
ことができる。
【0007】ここで、有機廃棄物には、下水の生汚泥、
活性汚泥処理の余剰汚泥、汲み取りし尿、畜産廃棄物、
パルプ工場廃水、各種食品工業(パン酵母製造、果実加
工、製糖、デンプン製造、ワイン、ビール等のアルコー
ル類製造等)の排水、発酵工業水など、あらゆるものが
含まれる。
活性汚泥処理の余剰汚泥、汲み取りし尿、畜産廃棄物、
パルプ工場廃水、各種食品工業(パン酵母製造、果実加
工、製糖、デンプン製造、ワイン、ビール等のアルコー
ル類製造等)の排水、発酵工業水など、あらゆるものが
含まれる。
【0008】嫌気性発酵は、嫌気性微生物の代謝活性を
利用して、有機廃棄物を処理する方法で、大別して3段
階からなり、その各々に異なった微生物群から成る。第
1段階ではタンパク質や多糖類などの高分子有機物が加
水分解を受けて、それぞれの構成単位にまで分割される
(可溶化過程)、第二段階では、生成したアミノ酸、単
糖類などの構成単位が代謝されてアルコール類、酢酸、
プロピオン酸、酪酸などの低級脂肪酸類、水素ガス、炭
酸ガスなどの中間生成物をつくる(酸生成過程)、続く
第三段階では低級脂肪酸の分解により、あるいは水素ガ
スによる炭酸ガスの還元により、メタンガスが生成され
る(生成過程)。
利用して、有機廃棄物を処理する方法で、大別して3段
階からなり、その各々に異なった微生物群から成る。第
1段階ではタンパク質や多糖類などの高分子有機物が加
水分解を受けて、それぞれの構成単位にまで分割される
(可溶化過程)、第二段階では、生成したアミノ酸、単
糖類などの構成単位が代謝されてアルコール類、酢酸、
プロピオン酸、酪酸などの低級脂肪酸類、水素ガス、炭
酸ガスなどの中間生成物をつくる(酸生成過程)、続く
第三段階では低級脂肪酸の分解により、あるいは水素ガ
スによる炭酸ガスの還元により、メタンガスが生成され
る(生成過程)。
【0009】第一、第二段階は、自然界における有機物
分解過程で広くみられる種々の通性嫌気性細菌および絶
対嫌気性細菌を利用することができ、第三段階は、メタ
ン菌と呼ばれる一群の特異な絶対嫌気性細菌を利用する
ことができる。これら菌の具体的なものとしては、例え
ばClostridium 属などの細菌、Methanococcus属などの細
菌を用いることができる。
分解過程で広くみられる種々の通性嫌気性細菌および絶
対嫌気性細菌を利用することができ、第三段階は、メタ
ン菌と呼ばれる一群の特異な絶対嫌気性細菌を利用する
ことができる。これら菌の具体的なものとしては、例え
ばClostridium 属などの細菌、Methanococcus属などの細
菌を用いることができる。
【0010】メタン発生部は、主にメタン発酵槽とメタ
ン分離・濃縮部からなり、メタン発酵槽は、例えば完全
混合型発酵槽、汚泥濃縮返送型発酵槽、ニ相法発酵槽、
上昇流嫌気性スラッジブランケット法発酵槽、固定層型
発酵槽、流動層または膨張層反応器などを用いることが
できるが、完全混合型発酵槽が好ましい。メタン分離・
濃縮部は、メタン発酵槽で発生したガスから脱硫塔やゼ
オライト触媒により硫黄成分などの不純物を除去した
後、モノエタノールアミン溶液などの溶液を通してCO
2 を除去し、CH4 を分離・濃縮する。
ン分離・濃縮部からなり、メタン発酵槽は、例えば完全
混合型発酵槽、汚泥濃縮返送型発酵槽、ニ相法発酵槽、
上昇流嫌気性スラッジブランケット法発酵槽、固定層型
発酵槽、流動層または膨張層反応器などを用いることが
できるが、完全混合型発酵槽が好ましい。メタン分離・
濃縮部は、メタン発酵槽で発生したガスから脱硫塔やゼ
オライト触媒により硫黄成分などの不純物を除去した
後、モノエタノールアミン溶液などの溶液を通してCO
2 を除去し、CH4 を分離・濃縮する。
【0011】メタン分解部は、例えばSiO2 やAl2
O3 を担体とするNi- Co触媒などを利用してメタン
を炭素と水素に分解するが、触媒の種類は特に限定され
ない。分解圧力は、常圧、温度は、500〜600℃が
好ましい。また、分解部は、中空大容量のタンクに前記
触媒を収容していれば、その構成は特に限定されない。
O3 を担体とするNi- Co触媒などを利用してメタン
を炭素と水素に分解するが、触媒の種類は特に限定され
ない。分解圧力は、常圧、温度は、500〜600℃が
好ましい。また、分解部は、中空大容量のタンクに前記
触媒を収容していれば、その構成は特に限定されない。
【0012】ジメチルエーテル製造部は、二酸化炭素と
水素を、触媒として、シリカアルミノフォスフェートな
どを用いて反応させて、ジメチルエーテルを製造するも
ので、触媒は特に限定されない。ジメチルエーテルの製
造は、圧力、25〜35torr、温度、200〜250℃
で行うのが好ましい。また、製造部は、中空大容量のタ
ンクに前記触媒を収容していれば、その構成は特に限定
されない。
水素を、触媒として、シリカアルミノフォスフェートな
どを用いて反応させて、ジメチルエーテルを製造するも
ので、触媒は特に限定されない。ジメチルエーテルの製
造は、圧力、25〜35torr、温度、200〜250℃
で行うのが好ましい。また、製造部は、中空大容量のタ
ンクに前記触媒を収容していれば、その構成は特に限定
されない。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の装置概略のブロ
ック図を表したものである。生ゴミなどの有機廃棄物を
嫌気性発酵槽で細菌によって分解し、CH4 とCO2を
得る有機廃棄物処理装置1が設けられている。有機廃棄
物処理装置1には、メタン分離・濃縮部2が接続されて
おり、メタン分離・濃縮部2は有機廃棄物処理装置1で
発生したガスから脱硫塔やゼオライト触媒により硫黄成
分などの不純物を除去した後、モノエタノールアミン溶
液を通してCO2 を除去し、CH4 を分離・濃縮する。
メタン分離・濃縮部2には、メタン分解部3が接続され
ており、メタン分解部3には例えばSiO2 やAl2 O
3 を担体とするNi- Co触媒などの触媒を備え、メタ
ン分離・濃縮部2からのCH4 を炭素とH2 に分解す
る。
ック図を表したものである。生ゴミなどの有機廃棄物を
嫌気性発酵槽で細菌によって分解し、CH4 とCO2を
得る有機廃棄物処理装置1が設けられている。有機廃棄
物処理装置1には、メタン分離・濃縮部2が接続されて
おり、メタン分離・濃縮部2は有機廃棄物処理装置1で
発生したガスから脱硫塔やゼオライト触媒により硫黄成
分などの不純物を除去した後、モノエタノールアミン溶
液を通してCO2 を除去し、CH4 を分離・濃縮する。
メタン分離・濃縮部2には、メタン分解部3が接続され
ており、メタン分解部3には例えばSiO2 やAl2 O
3 を担体とするNi- Co触媒などの触媒を備え、メタ
ン分離・濃縮部2からのCH4 を炭素とH2 に分解す
る。
【0014】メタン分解部3には、ジメチルエーテル製
造装置4が接続されており、ジメチルエーテル製造装置
4には、例えばSiO2 やAl2 O3 を担体とするNi
−Co触媒などの触媒を備え、メタン分解部3で発生し
たH2 をCO2 と皮応させてジメチルエーテルを合成す
る。ジメチルエーテル製造装置4で合成されたジメチル
エーテルを凝縮し、ジメチルエーテル合成時に同時に生
じる水蒸気(H2 O)を分離する凝縮器5が設けられて
いる。ここで、有機廃棄物処理装置1とメタン分離・濃
縮部2はメタン発生部を構成する。
造装置4が接続されており、ジメチルエーテル製造装置
4には、例えばSiO2 やAl2 O3 を担体とするNi
−Co触媒などの触媒を備え、メタン分解部3で発生し
たH2 をCO2 と皮応させてジメチルエーテルを合成す
る。ジメチルエーテル製造装置4で合成されたジメチル
エーテルを凝縮し、ジメチルエーテル合成時に同時に生
じる水蒸気(H2 O)を分離する凝縮器5が設けられて
いる。ここで、有機廃棄物処理装置1とメタン分離・濃
縮部2はメタン発生部を構成する。
【0015】次に、動作について説明する。有機廃棄物
をメタン細菌などの細菌とともに有機廃棄物処理装置1
の嫌気性発酵槽に投入する。有機廃棄物処理装置1で、
有機廃棄物の嫌気性発酵などによって、CH4 やCO2
を含む発生ガスを生じさせ、その発生ガスをメタン分離
・濃縮部2に送る。メタン分離・濃縮部2を通すことに
よって、発生ガスからCH4を精製し、そのCH4 をメ
タン分解部3で、触媒存在下で炭素(C)とH2 に分解
する。Cは固体のカーボンブラックとして析出する。 CH4 →C十2H2 十17.6Kcal /mol メタン分解部3で発生したH2 をジメチルエーテル製造
装置4に送り、触媒存在下でC2 とH2 を反応させてジ
メチルエーテル(CH3 OCH3 )を合成する。凝縮器
5を通すことによって、得られた気体のジメチルエーテ
ルを凝縮させて、水蒸気(H2 O)から分離し、液体の
ジメチルエーテルを得る。 2CO2 +6H2 →CH3 OCH3 +3H2 O+12
2.5Kcal/mol メタン分解部3で得られる炭素は、工業用カーボンブラ
ックとして使用することができるので、従来、化石燃料
を原料としていたものを廃棄物を原料とするものに変換
することができ、資源の節約に貫献することができる。
また、メタン分解部3で得られる炭素の一部には、付加
価値の高いフラーレンやカーボンナノチスーブが含まれ
ており、精製することにより副生成物として利用するこ
とができる。
をメタン細菌などの細菌とともに有機廃棄物処理装置1
の嫌気性発酵槽に投入する。有機廃棄物処理装置1で、
有機廃棄物の嫌気性発酵などによって、CH4 やCO2
を含む発生ガスを生じさせ、その発生ガスをメタン分離
・濃縮部2に送る。メタン分離・濃縮部2を通すことに
よって、発生ガスからCH4を精製し、そのCH4 をメ
タン分解部3で、触媒存在下で炭素(C)とH2 に分解
する。Cは固体のカーボンブラックとして析出する。 CH4 →C十2H2 十17.6Kcal /mol メタン分解部3で発生したH2 をジメチルエーテル製造
装置4に送り、触媒存在下でC2 とH2 を反応させてジ
メチルエーテル(CH3 OCH3 )を合成する。凝縮器
5を通すことによって、得られた気体のジメチルエーテ
ルを凝縮させて、水蒸気(H2 O)から分離し、液体の
ジメチルエーテルを得る。 2CO2 +6H2 →CH3 OCH3 +3H2 O+12
2.5Kcal/mol メタン分解部3で得られる炭素は、工業用カーボンブラ
ックとして使用することができるので、従来、化石燃料
を原料としていたものを廃棄物を原料とするものに変換
することができ、資源の節約に貫献することができる。
また、メタン分解部3で得られる炭素の一部には、付加
価値の高いフラーレンやカーボンナノチスーブが含まれ
ており、精製することにより副生成物として利用するこ
とができる。
【0016】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく特許請求の範
囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行
なうことができる。本発明の実施態様例を下記に例示す
る。
明は上記実施例に限定されるものではなく特許請求の範
囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行
なうことができる。本発明の実施態様例を下記に例示す
る。
【0017】(1)有機廃棄物を嫌気性発酵してメタン
と二酸化炭素を発生するメタン発生部と、上記メタン発
生部で発生したメタンを触媒を用いて炭素と水素に分解
するメタン分解部と、二酸化炭素と上記メタン分解部で
生成した水素とを触媒を用いて反応させてジメチルエー
テルを合成するジメチルエーテル製造部と、上記メタン
発生部で発生した二酸化炭素を上記ジメチルエーテル製
造部に導く系内部二酸化炭素供給部と、を備えたことを
特徴とする有機廃棄物利用ジメチルエーテル製造装置。
と二酸化炭素を発生するメタン発生部と、上記メタン発
生部で発生したメタンを触媒を用いて炭素と水素に分解
するメタン分解部と、二酸化炭素と上記メタン分解部で
生成した水素とを触媒を用いて反応させてジメチルエー
テルを合成するジメチルエーテル製造部と、上記メタン
発生部で発生した二酸化炭素を上記ジメチルエーテル製
造部に導く系内部二酸化炭素供給部と、を備えたことを
特徴とする有機廃棄物利用ジメチルエーテル製造装置。
【0018】(2)有機廃棄物を嫌気性発酵してメタン
と二酸化炭素を発生するメタン発生部と、上記メタン発
生部で発生したメタンを触媒を用いて炭素と水素に分解
するメタン分解部と、二酸化炭素と上記メタン分解部で
生成した水素とを触媒を用いて反応させてジメチルエー
テルを合成するジメチルエーテル製造部と、上記メタン
発生部での反応熱を上記メタン発生部に導く反応熱伝達
部と、を備えたことを特徴とする有機廃棄物利用ジメチ
ルエタノール製造装置。
と二酸化炭素を発生するメタン発生部と、上記メタン発
生部で発生したメタンを触媒を用いて炭素と水素に分解
するメタン分解部と、二酸化炭素と上記メタン分解部で
生成した水素とを触媒を用いて反応させてジメチルエー
テルを合成するジメチルエーテル製造部と、上記メタン
発生部での反応熱を上記メタン発生部に導く反応熱伝達
部と、を備えたことを特徴とする有機廃棄物利用ジメチ
ルエタノール製造装置。
【0019】(3)有機廃棄物を嫌気性発酵してメタン
と二酸化炭素を発生するメタン発生部と、上記メタン発
生部で発生したメタンを触媒を用いて炭素と水素に分解
するメタン分解部と、二酸化炭素と上記メタン分解部で
生成した水素とを触媒を用いて反応させてジメチルエタ
ノールを合成するジメチルエタノール製造部と、上記ジ
メチルエタノール発生部での反応熱を電力として回収す
る反応熱利用電力発生部を備えたことを特徴とする有機
廃棄物利用ジメチルエタノール製造装置。
と二酸化炭素を発生するメタン発生部と、上記メタン発
生部で発生したメタンを触媒を用いて炭素と水素に分解
するメタン分解部と、二酸化炭素と上記メタン分解部で
生成した水素とを触媒を用いて反応させてジメチルエタ
ノールを合成するジメチルエタノール製造部と、上記ジ
メチルエタノール発生部での反応熱を電力として回収す
る反応熱利用電力発生部を備えたことを特徴とする有機
廃棄物利用ジメチルエタノール製造装置。
【0020】
【発明の効果】本発明では、有機廃棄物を細菌により嫌
気性発酵して得られる発生ガスからCH4 を得て、その
CH4 を触媒存在下で分解することによりH2 を得るの
で、H2 を安価に入手でき、そのH2 をCO2 と反応さ
せてジメチルエーテルを合成してCO2 を固定すること
ができ、かつ装置本体も安価に構成することができる。
大量のCO2 固定化が可能であるので、地球温暖化の
一つである温室効果ガス・CO2 の抑制が低コストでで
き、地球環境に貢献できる。さらに、副生する大量の炭
素を工業用カーボンブラックとして使用可能であるの
で、従来化石燃料を原料としていたものを廃棄物に変換
することができる。
気性発酵して得られる発生ガスからCH4 を得て、その
CH4 を触媒存在下で分解することによりH2 を得るの
で、H2 を安価に入手でき、そのH2 をCO2 と反応さ
せてジメチルエーテルを合成してCO2 を固定すること
ができ、かつ装置本体も安価に構成することができる。
大量のCO2 固定化が可能であるので、地球温暖化の
一つである温室効果ガス・CO2 の抑制が低コストでで
き、地球環境に貢献できる。さらに、副生する大量の炭
素を工業用カーボンブラックとして使用可能であるの
で、従来化石燃料を原料としていたものを廃棄物に変換
することができる。
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
1:有機廃棄物処理装置 2:メタン分離・濃縮部 3:メタン分解部 4:ジメチルエーテル製造装置 5:凝縮器
Claims (1)
- 【請求項1】 有機廃棄物を嫌気性発酵してメタンと二
酸化炭素を発生するメタン発生部と、前記メタン発生部
で発生したメタンを触媒を用いて炭素と水素に分解する
メタン分解部と、二酸化炭素と前記メタン分解部で生成
した水素とを触媒を用いて反応させてジメチルエーテル
を合成するジメチルエーテル製造部と、を備えたことを
特徴とする有機廃棄物利用ジメチルエーテル製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2708598A JPH11228475A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 有機廃棄物利用ジメチルエーテル製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2708598A JPH11228475A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 有機廃棄物利用ジメチルエーテル製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11228475A true JPH11228475A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12211251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2708598A Withdrawn JPH11228475A (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | 有機廃棄物利用ジメチルエーテル製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11228475A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101885999A (zh) * | 2010-07-14 | 2010-11-17 | 河南煤业化工集团有限责任公司 | 清洁甲醇汽油及其制备方法 |
JP2012188360A (ja) * | 2011-03-09 | 2012-10-04 | Japan Steel Works Ltd:The | 排熱・再生可能エネルギ利用反応物製造方法および製造システム |
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JP2014024050A (ja) * | 2012-07-30 | 2014-02-06 | Saisei Kk | バイオマス処理システム |
CN105329834A (zh) * | 2015-11-20 | 2016-02-17 | 重庆恒宇华顿新能源开发有限公司 | 进行稳定升压和罐体控制的智能传感器 |
-
1998
- 1998-02-09 JP JP2708598A patent/JPH11228475A/ja not_active Withdrawn
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