JPH11226836A - ノックアウト装置 - Google Patents

ノックアウト装置

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JPH11226836A
JPH11226836A JP3185498A JP3185498A JPH11226836A JP H11226836 A JPH11226836 A JP H11226836A JP 3185498 A JP3185498 A JP 3185498A JP 3185498 A JP3185498 A JP 3185498A JP H11226836 A JPH11226836 A JP H11226836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類のワークであっても、固定ロケート
方式により精度良く位置決めでき、しかもノックアウト
時にこじり等が生じることなく確実に搬出可能な、構成
的にも簡素な、生産性の高いノックアウト装置を提供す
る。 【解決手段】 ロケートピン13c,13dを位置固定
に設け、当該ロケートピン13c,13dにロケートさ
れたワークWに弾性的に複数のワーク支持台42を当接
し、この当接状態をロック手段46により維持したま
ま、当該ロック手段46及び各ワーク支持台42を前記
ワークWとともに移動手段40によりワークWの搬出位
置まで移動するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造成形品等(以
下、単にワークと称す)を加工した後に、ロケートピン
との間でこじりを生じることなく搬出することができる
ノックアウト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ノックアウト装置は、プレス加
工、鍛造加工あるいは機械加工等を行なった後のワーク
を加工位置から外部に取り出す場合に使用されている
が、このワーク搬出時に、ワークの位置決めに使用され
たロケートピンとワークとの間で、いわゆるこじりが生
じることが問題となっている。
【0003】例えば、自動車の操舵機構に使用されてい
るパワーステアリングのハウジングは、鋳造により成形
した後に、これを、前記ノックアウト装置を備えたタレ
ットマシン等に組み付け、ボーリング、タッピング、フ
ァインボーリング等の種々の機械加工を施し、この加工
したものを、加工位置からノックアウト装置により外部
に搬出している。
【0004】この場合、ワークの位置決めを確実に行な
うために、ロケートピンとワークとの間は密に嵌合した
状態となっているので、ワークを搬出する場合には、ワ
ークがロケートピンに対してこじりを起こすことがあ
り、問題となっている。
【0005】従来のノックアウト装置は、例えば、ワー
クに機械加工を施す位置にセットする場合には、まず、
搬入されたワークの穴部分に、昇降可能に設けられた複
数の可動ロケートピンを嵌合する一方、上方からクラン
パを下降してワークをクランプしている。
【0006】そして、所定の加工が完了すると、可動ロ
ケートピンが下降し、クランパによるクランプも解除し
た後に、ノックアウトピンが上昇し、ワークを搬出位置
まで移動した後に、ワークを外部に搬出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
可動ロケートピンは、位置固定状態に設けられた固定ロ
ケートピンに比べるとロケートの位置精度が低いので、
機械加工を施したときの加工精度が低下する虞れがあ
る。
【0008】また、例えば、2つのロケートピンがそれ
ぞれワークのロケート用孔部に嵌合されているとき、一
方のロケートピンとロケート用孔部との間に隙間があれ
ば、ワークをロケートピンからノックアウトするとき
に、この隙間がある一方のロケートピンが抜けやすく、
ワークは傾いた状態でノックアウトされることになり、
ワークのロケート用孔部がロケートピンによりこじら
れ、ワークを損傷する等の不具合がある。
【0009】さらに、作業者が手作業によりワークを搬
出する場合に、ワークを平行に垂直上方に移動するよう
に搬出すれば、比較的問題はないが、ワークを斜め方向
に搬出したりあるいは傾いだ状態で搬出すれば、ワーク
のロケート用孔部がロケートピンに片当たりし、いわゆ
るこじりが生じ、ワークが傷付く虞れがある。このため
に慎重にワークを取扱うと、生産性が低下する虞れもあ
る。
【0010】本発明は、上記した従来技術のもつ課題を
解決するためになされたものであり、複数種類のワーク
を、固定ロケート方式により精度良く位置決めでき、し
かもノックアウト時にこじり等が生じることなく確実に
搬出可能な、構成的にも簡素な、生産性の高いノックア
ウト装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0012】(1) 複数のロケートピンにより位置決
めされたワークをクランプ手段によりクランプし、所定
の加工を施した後に、移動手段によりワークの搬出位置
まで移動するようにしたノックアウト装置において、前
記ロケートピンを位置固定に設け、当該ロケートピンに
ロケートされたワークに弾性的に複数のワーク支持台を
当接し、この当接状態をロック手段により維持したま
ま、当該ロック手段及び各ワーク支持台を前記ワークと
ともに前記移動手段によりワークの搬出位置まで移動す
るようにしたことを特徴とするノックアウト装置。
【0013】(2) 前記移動手段は、前記各ワーク支
持台にそれぞれ連結された押棒と、当該押棒を介して前
記ワーク支持台を、前記クランプ手段によりクランプさ
れたクランプ位置から搬出位置まで移動する駆動機構
と、前記押棒を前記ワーク及びワーク支持台とともに移
動し得る弾撥力を有する弾撥手段と、前記押棒の移動を
ロックするロック手段とを有し、前記ワークを搬出する
とき、前記クランプ位置から搬出位置の間の中間位置
で、前記ロック手段による押棒のロックを解除し、前記
各ワーク支持台を前記弾撥手段の弾撥力により支持し、
当該中間位置から搬出位置までは、前記ロック手段によ
り全ての押棒を一括ロックした状態で全ての押棒を同時
に前記駆動機構により搬出位置まで移動するように制御
部で制御するようにしたことを特徴とするノックアウト
装置。
【0014】(3) 前記ワークは、少なくとも前記ロ
ケート用孔部の座面と、ワーク支持台上に載置される部
分とは機械加工が施されていることを特徴とするノック
アウト装置。
【0015】(4) 前記ロック手段は、前記押棒をガ
イドするガイド部材と、当該ガイド部材と押棒との間に
設けられた前記押棒を締付け固定する締付部材とを有
し、この締付部材を作動手段により前記押棒の半径方向
に進退させるようにしたことを特徴とするノックアウト
装置。
【0016】(5) 前記駆動機構は、1つの流体圧シ
リンダ装置を有し、当該流体圧シリンダ装置の直線運動
を主リンクを介して回転軸の回転動作に変換し、この回
転軸に設けられたスプライン部分に昇降リンクを噛合
し、当該昇降リンクの先端と押棒の下端とを連結するこ
とにより当該押棒を昇降させるようにしたことを特徴と
するノックアウト装置。
【0017】(6) 前記移動手段は、前記ワーク支持
台上に水平に支持されたワークを上下動する押棒により
移動するようにしたことを特徴とするノックアウト装
置。
【0018】(7) 前記弾撥手段は、前記押棒の下端
部に配置したことを特徴とするノックアウト装置。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、位置固定のロ
ケートピンとしたので、ワークの位置決め精度が向上
し、機械加工を施したときの加工精度も向上する。
【0020】また、ワーク搬出時に、ロケートされた状
態のワークにワーク支持台を弾性的に当接するので、ワ
ークが複数種類あっても、またどのような外形を有して
いようとも、ワークは、当初のロケート位置でワーク支
持台に保持され、この状態を維持したまま搬出すれば、
こじり等が生じることなく確実な搬出が可能となる。請
求項2に記載の発明は、移動手段がワークを搬出すると
き、中間位置で、ロック手段による押棒のロックを解除
し、各ワーク支持台を弾撥手段の弾撥力により支持する
ので、ワークはクランプ時の状態からいわば平行移動し
つつ、ロケートピンから外れ得る状態になる。
【0021】次に、この中間位置から搬出位置までは、
全ての押棒を一括ロックした状態でワークを移動するの
で、こじり等が生じることなく搬出できる。
【0022】したがって、ワーク搬出時の中間位置で、
ワークは一時的に弾性支持されることになるので、ワー
クが複数種類あっても、またどのような外形を有してい
ようとも、このような相違は吸収され、所定の位置、例
えば水平位置に保持された状態となり、この状態から搬
出すると、こじり等が生じることなく確実な搬出が可能
となる。
【0023】請求項3に記載の発明は、ワークの少なく
ともロケート用孔部の座面と、ワーク支持台上に載置さ
れる部分に機械加工を施すと、位置決めがより正確にな
り、また搬出時のこじり等がより確実に防止できる。
【0024】請求項4に記載の発明は、締付部材を作動
手段により押棒の半径方向に作動して押棒をロックする
ようにしたので、全体がコンパクトで、構成が簡素化さ
れたロック手段となる。
【0025】請求項5に記載の発明は、1つの流体圧シ
リンダ装置と、主リンク、回転軸及び昇降リンク等とか
ら構成された駆動機構であるので、簡単な構成で押棒を
昇降できる。
【0026】請求項6に記載の発明は、支持台上に水平
に支持されたワークを上下動する押棒により移動するよ
うにしたので、ワークは重力により水平に保持された状
態で昇降し、利便性の高い装置となる。
【0027】請求項7に記載の発明は、押棒の下端部に
弾撥手段が配置されているので、押棒は当該弾撥手段に
より軸線方向に作動して昇降することになり、ロックも
簡単に行なうことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
ノックアウト装置を示す概略正面図で、ワーク支持台3
2がワークWに当接した状態を示しており、図2は当該
ノックアウト装置により加工されるワークを示すもの
で、AはBのA−A線に沿う断面図、Bは正面図、Cは
底面図であり、図3は同図1の3−3線に沿う概略平面
図、図4は図1の概略側面図、図5は図4の5−5線に
沿う断面相当図、図6は図3の6−6線に沿う断面相当
図、図7は図6の7−7線に沿う断面相当図を示してい
る。
【0029】図1において、本実施の形態に係るノック
アウト装置10は、パワーステアリングのハウジングを
処理するものであり、概して、枠体11の下部に設けら
れた基台12上に、ワークWの位置を設定する位置決め
手段20と、機械加工を施すときワークWをクランプす
るクランプ手段30と、機械加工を施した後のワークW
をクランプ位置から搬出位置まで移動する移動手段40
とを有している。
【0030】まず、ワークWであるパワーステアリング
のハウジングについて説明する。このワークWは、鋳造
により成形されたものであるが、当該ワークWには、正
確な位置決めを行なうために、またクランプをより確実
に精度良く行なうために、ロケート用孔部13c,13
dの座部と両端部が、予め機械加工されている。
【0031】このワークWは、図2(A)に示すよう
に、ブーツ側(左端)の外径はD1 、シリンダ側(右
端)の外径はD2 となるように機械加工され、ステアリ
ングシャフトが連結される孔部13aや、内部にラック
が設けられる孔部13bの他に、図2(C)に示すよう
な、ロケート用孔部13c,13dも設けられている。
【0032】ここで取り扱うワークWは、前記外径D1
,D2 の寸法が種々異なっており、これら多種類のワ
ークWが1台のノックアウト装置10により処理され
る。
【0033】なお、図中の符号「14」は、加工のため
の基準証であり、この基準証14を基準としてクランプ
を行なったり、機械加工を施こす。
【0034】前記位置決め手段20は、図1,3に示す
ように、前記基台12上に位置固定的に取り付けられた
2本のロケートピン21を有している。これらロケート
ピン21は、基台12上に固着されたベース部材22の
頂部より突出するように設けられ、予めワークWに開設
されたロケート用孔部13c,13dに入り込み、当該
ワークWを位置決めする。
【0035】前記ロケートピン21は、位置固定である
ために、可動ロケートピンに比べ精度的に優れたもので
あるが、これらロケートピン21が嵌合されるロケート
用孔部13c,13dのピッチは、前記多種類のワーク
Wでも全て同一とする。
【0036】本実施の形態の2本のロケートピン21
は、一方がダイヤ式(非円柱状)、他方が円柱状式とし
かついずれも上端がテーパ状に削落され、より位置決め
精度が高まるようにされているが、本発明は、このよう
なロケートピンのみに限定されるものではなく、いずれ
もダイヤ式あるいは円柱状式等にしても良く、またその
形状の如何も問われるものでもない。
【0037】前記クランプ手段30は、図1に示すよう
に、前記位置決め手段20により位置決めされたワーク
Wに機械加工を施すためにクランプするもので、上方か
ら垂下され、ワークWの基準証等を加圧する押圧部材3
1と、この押圧部材31をワークWの上方で昇降させる
ために、枠体11の上部に取り付けられた第1シリンダ
装置32とから構成されている。
【0038】前記移動手段40は、位置決め手段20の
基台12上側部に設けられた受台41と、この受台41
に対して昇降可能に取り付けられ、ワークWの両端を支
持するように左右に設けられたワーク支持台42と、こ
れらワーク支持台42にそれぞれ連結された押棒43
と、これら各ワーク支持台42を押棒43を介してクラ
ンプ位置から搬出位置まで移動する駆動機構44と、前
記押棒43を前記ワークWを支持しているワーク支持台
42とともに移動し得る弾撥力を有する弾撥手段45
と、前記押棒43の移動をロックするロック手段46と
を有している。
【0039】前記ワーク支持台42は、ワークWの長さ
が異なるときに行なわれる段取り替えのときに、当該ワ
ークWの軸線方向(図中矢印方向)に進退するように構
成されている。
【0040】前記駆動機構44は、図4に示すように、
1つの第2シリンダ装置47を有し、この第2シリンダ
装置47によりロッド48を往復直線動し、この往復直
線動を、ロッド48の凹部48aに先端が嵌合された主
リンクL1 及びスプライン部分S1 を介して回転軸47
により回転運動に変換するようにしている。
【0041】特に、この第2シリンダ装置47は、ロッ
ド48の突出長さによるワーク支持台42の上下方向位
置を決定するために制御部Cにより制御される。
【0042】この制御部Cは、前記ロッド48の上方側
突出部分に設けられたドッグD1 ,D2 ,D3 (Dはこ
れらの総称)と、これらドッグDにより作動されるリミ
ットスイッチLS1 ,LS2 ,LS3 と、これらにより
制御される第2シリンダ装置47の油圧回路(図示せ
ず)とを有し、ワーク支持台42を下降限、中間位置、
上昇限に停止するように制御している。
【0043】また、この回転軸49には、図5に示すよ
うに、スプライン部分S2 及びS3を介して昇降リンク
L2 ,L3 が連結され、この昇降リンクL2 ,L3
が、図6に示す作動メンバーM2 ,M3 を介して押棒4
3をそれぞれ駆動するようになっている。これら各押棒
43は、前記昇降リンクL2 ,L3 及び作動メンバーM
2,M3 にそれぞれ対応して設けられ、前記各昇降リン
クL2 ,L3 及び作動メンバーM2 ,M3 を介して昇降
するようになっている。
【0044】各押棒43は、図6に示すように、基台1
2の通孔12a内に設けられた第1ガイド部材50と第
2ガイド部材51により摺動可能に保持され、上端には
前記ワーク支持台42が取り付けられ、下端には前記弾
撥手段45であるばね部材が同軸的に当接されている。
【0045】この弾撥手段45は、前記第2ガイド部材
51にボルトにより取り付けられた作動メンバーM2 ,
M3 と押棒43の下端部との間に配置されており、弾撥
力の強さは、前記ワーク支持台42上に載置されたワー
クWとともに押棒43を上昇し得る程度である。
【0046】なお、前記第1ガイド部材50は、前記基
台12に対して上下に摺動し得るようになっており、第
2ガイド部材51は、第1ガイド部材50内で上下に摺
動し得るようになっている。
【0047】また、押棒43は、第1ガイド部材50と
第2ガイド部材51にガイドされているが、第1ガイド
部材50と接触している部分には、上下方向所定長さの
溝部52が形成され、この溝部52にはボルト53の先
端部53aが嵌合され、押棒43の回り止めとされてい
る。
【0048】この押棒43の中間部分には、当該押棒4
3が上下動しないようにロックするロック手段46が設
けられている。このロック手段46は、図6,7に示す
ように、締付部材54と、当該締付部材54を作動する
作動手段55とから構成されているが、本実施の形態で
は、この作動手段55は、締付部材54の後端部に圧力
流体を導入する流体圧手段である。
【0049】なお、第2ガイド部材51の頂部には、押
棒43の段部に係合する係合プレート51aが設けられ
ている。これは、ロック手段46が押棒43をロックし
たとき、係合プレート51aが押棒43の段部に係合
し、押棒43がより確実にロックされるようにしてい
る。
【0050】前記締付部材54は、第2ガイド部材51
と押棒43との間に設けられた半径方向に伸縮し得るも
のであり、前記作動手段55からの圧力流体が当該締付
部材54に導入されると、半径方向内方に突出して押棒
43を締め付け、当該押棒43が上下動できないように
ロックするようになっている。
【0051】なお、作動手段55からの圧力流体は、基
台12に開設された通路T1 、第1ガイド部材50を貫
通するように開設された通路T2 、第2ガイド部材51
の外周面に上下方向所定長に伸延するように形成された
通路T3 、当該第2ガイド部材51を貫通するように開
設された通路T4 を通って締付部材54の後端部分に作
用するようになっている。
【0052】次に、前記実施の形態の作用を説明する。
まず、ワークWを本実施の形態に係るノックアウト装置
10に搬入する。この搬入は、ロボットあるいは他の装
置により自動的に行なってもよいが、本実施の形態では
手動により行なう。
【0053】搬入されたワークWは、ロケート用孔部1
3c,13dが基台12上の2本のロケートピン21に
嵌合され、支持される。
【0054】次に、クランプ手段30の第1シリンダ装
置32が駆動され、押圧部材31が下降し、ワークWの
基準証14等が押圧され、これによりワークWは、ロケ
ートピン21に位置決めされた位置にクランプされる。
なお、押圧部材31による押圧時に、ワークWの基準証
14が押圧部材31により確実に加圧されない場合に
は、押圧部材31をある程度回転させてもよい。
【0055】この時点では、ワーク支持台42は、ワー
クWとは干渉を起こさない下降限にある。つまり、ワー
ク支持台42を駆動する第2シリンダ装置47が、下降
限にあり、この位置は、下段のリミットスイッチLS1
により検知される。また、押棒43もロック手段46に
よりロックされていない状態である。
【0056】この状態で、当該ノックアウト装置10に
付随して設けられた、図外のタレットマシン等により、
当該ワークWにボーリング、タッピング、ファインボー
リング等の種々の機械加工が施され、所定の製品に仕上
げられる。
【0057】仕上げられたワークWは、搬出される。こ
の搬出は、まず、第1シリンダ装置32を後退させ、押
圧部材31によるクランプ状態を解除するとともに第2
シリンダ装置47を動作する。
【0058】この第2シリンダ装置47が上方に向かっ
て直線動すると、ロッド48、主リンクL1 及びスプラ
イン部分S1 を介して回転軸49が回動し、スプライン
部分S2 ,S3 及び昇降リンクL2 ,L3 を介して作動
メンバーM2 ,M3 が上昇する。
【0059】この上昇している時点では、押棒43は、
ロック手段46によりロックされていない状態であるた
め、ワーク支持台42は弾性支持状態にある。
【0060】したがって、ワーク支持台42が上昇し、
ワークWに当接した時点、つまり中間位置に到達した時
点で、中間のリミットスイッチLS2 がドッグD2 によ
りオンされると、押棒43は、ロック手段46によりロ
ックされるとともに第2シリンダ装置47の作動は一旦
停止する。
【0061】押棒43のロックは、この中間位置で、流
体圧手段55から圧力流体を締付部材54の後端に導入
することにより行なう。この圧力流体の導入により締付
部材54が前進し、押棒43は、自動車のディスクブレ
ーキのようにロックされ、位置固定状態となる。
【0062】なお、このロック手段46によるロック
は、全ての押棒43を同時に一括して行なう。これによ
り全ての押棒43は、弾性支持から固定支持となり、前
記ワークWも固定的にきちっと水平状態に支持される。
【0063】なお、この時点でも、まだワークWのロケ
ート孔部13c,13dは、ロケートピン21から抜け
出していない。
【0064】この中間位置においては、ワークWは、当
初取り付けられた状態のままであり、水平状態となって
いるので、ロック手段46が押棒43をロックすれば、
ワーク支持台42はワークWを水平状態のまま支持され
ることになる。
【0065】これは、ワークWの端部の外径が複数種類
あっても、またワークWの断面形状がどのようなもので
あっても、当該ワークWは水平状態のまま支持されるこ
とを意味する。
【0066】したがって、本実施の形態で取り扱われる
ワークWのように、両端部と前記ロケート用孔部13
c,13dの座部に機械加工が施された鋳造品で、この
両端部の外径D1 ,D2 が種々異なる寸法の複数種類の
ワークであっても、中間位置において水平支持されるの
で、この時点で、ワーク端部の外径の大小は、吸収さ
れ、一定の支持状態となる。
【0067】そして、このロック手段46によるロック
状態のまま、再度、第2シリンダ装置47の作動が開始
される。この第2シリンダ装置47の作動によりロッド
48が上昇する。このロッド48は、1本である。この
1本ロッド48には、主リンクL1 、スプライン部分S
1 及び回転軸49を介して、各ワーク支持台42を支持
している左右の押棒43が設けられているので、1本ロ
ッド48の上昇により、左右のワーク支持台42が同時
に上昇する。
【0068】この結果、ワークWは、水平状態のままロ
ケート孔部13c,13dがロケートピン21から抜け
出すことになる。つまり、水平状態のワークWを垂直に
持ち上げるので、理想的な状態でロケートピン21から
抜け出すことになり、ロケート孔部13c,13dの部
分がロケートピン21をこじることはない。
【0069】そして、上昇限である搬出位置に到達する
と、上段のリミットスイッチLS3がオンし、これによ
り第2シリンダ装置47は、作動を停止するが、この停
止した時点でも、ワークWは水平支持状態となっている
ので、ロボット等を使用して自動的に搬出する場合で
も、何等問題なく外部に取り出すことができる。
【0070】なお、当初セット処理されたワークより長
さが異なるワークを加工処理する場合には、段取り替え
が行なわれる。この段取り替えは、ワーク支持台42の
位置を図1の矢印方向にずらすことにより行なう。この
段取り替え後であっても、前述したものと同様の作用で
ワークWをこじることなくロケートピン21から抜け出
し、外部に搬出することができる。
【0071】このように本実施の形態では、ワークWを
クランプ位置から搬出位置まで移動させる場合、中間位
置において、ワークWが当初載置されている水平状態の
ままワーク支持台42で水平に支持するので、どのよう
なワークが複数種類あっても、一定の搬出位置で外部に
取り出すことができる。
【0072】また、1つの第2シリンダ装置47を用い
て複数の押棒41を作動しているので、装置の全体構成
も簡素化し、搬出時にワークを損傷することがなく、簡
単に取り出すことができるので、生産性も向上する。
【0073】しかも、固定ロケート方式により位置決め
できるので、位置決め精度は高く、これにより機械加工
の精度も低下することなく、所定の精度が維持できるこ
とになる。
【0074】本発明は、上述した実施の形態のみに限定
されるものではなく、特許請求の範囲内で、種々改変す
ることができる。例えば、前記実施の形態は、締付部材
54、押圧部材31及びロッド48を流体圧作動の作動
手段55等を使用しているが、本発明は、これのみに限
定されるものではなく、他の手段、例えばモータ等の電
気的駆動手段を使用することもできる。
【0075】また、前記実施の形態では、1つのワーク
のみを上下方向に搬送するものであるが、場合によって
は複数のものでも良く、複数同時に取り扱う場合には、
1つの駆動源である第2シリンダ装置47を用いてさら
に多数の押棒41を作動することになるので、一層装置
の構成が簡素化し、生産性も向上する。
【0076】さらに、ワークを上下方向のみでなく水平
方向あるいは斜め方向に搬送する場合にも適用すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す概略正面図であ
る。
【図2】 同実施の形態で使用されるワークを示すもの
で、AはBのA−A線に沿う断面図、Bは正面図、Cは
底面図である。
【図3】 図1の3−3線に沿う概略平面図である。
【図4】 図1の概略側面図である。
【図5】 図4の5−5線に沿う断面相当図である。
【図6】 図3の6−6線に沿う断面相当図である。
【図7】 図6の7−7線に沿う断面相当図である。
【符号の説明】
12…基台、 13c,13d…ロケート用孔部、 21…ロケートピン、 30…クランプ手段、 31…押圧部材、 40…移動手段、 42…ワーク支持台、 43…押棒、 44…駆動機構、 45…弾撥手段、 46…ロック手段、 47…第2シリンダ装置、 49…回転軸、 50,51…ガイド部材、 54…締付部材、 55…作動手段、 C…制御部、 L1 …主リンク、 L2 ,L3 …昇降リンク、 S1 ,S2 ,S3 …スプライン部分、 W…ワーク。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロケートピンにより位置決めされ
    たワークをクランプ手段によりクランプし、所定の加工
    を施した後に、移動手段によりワークの搬出位置まで移
    動するようにしたノックアウト装置において、 前記ロケートピンを位置固定に設け、当該ロケートピン
    にロケートされたワークに弾性的に複数のワーク支持台
    を当接し、この当接状態をロック手段により維持したま
    ま、当該ロック手段及び各ワーク支持台を前記ワークと
    ともに前記移動手段によりワークの搬出位置まで移動す
    るようにしたことを特徴とするノックアウト装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記各ワーク支持台に
    それぞれ連結された押棒と、当該押棒を介して前記ワー
    ク支持台を、前記クランプ手段によりクランプされたク
    ランプ位置から搬出位置まで移動する駆動機構と、前記
    押棒を前記ワーク及びワーク支持台とともに移動し得る
    弾撥力を有する弾撥手段と、前記押棒の移動をロックす
    るロック手段とを有し、 前記ワークを搬出するとき、前記クランプ位置から搬出
    位置の間の中間位置で、前記ロック手段による押棒のロ
    ックを解除し、前記各ワーク支持台を前記弾撥手段の弾
    撥力により支持し、当該中間位置から搬出位置までは、
    前記ロック手段により全ての押棒を一括ロックした状態
    で全ての押棒を同時に前記駆動機構により搬出位置まで
    移動するように制御部で制御するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載のノックアウト装置。
  3. 【請求項3】 前記ワークは、少なくとも前記ロケート
    用孔部の座面と、ワーク支持台上に載置される部分とは
    機械加工が施されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のノックアウト装置。
  4. 【請求項4】 前記ロック手段は、前記押棒をガイドす
    るガイド部材と、当該ガイド部材と押棒との間に設けら
    れた前記押棒を締付け固定する締付部材とを有し、この
    締付部材を作動手段により前記押棒の半径方向に進退さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のノックアウト装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動機構は、1つの流体圧シリンダ
    装置を有し、当該流体圧シリンダ装置の直線運動を主リ
    ンクを介して回転軸の回転動作に変換し、この回転軸に
    設けられたスプライン部分に昇降リンクを噛合し、当該
    昇降リンクの先端と押棒の下端とを連結することにより
    当該押棒を昇降させるようにしたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のノックアウト装置。
  6. 【請求項6】 前記移動手段は、前記ワーク支持台上に
    水平に支持されたワークを上下動する押棒により移動す
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載のノックアウト装置。
  7. 【請求項7】 前記弾撥手段は、前記押棒の下端部に配
    置したことを特徴とする請求項6に記載のノックアウト
    装置。
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