JPH11223564A - 恒温槽 - Google Patents

恒温槽

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JPH11223564A
JPH11223564A JP10041213A JP4121398A JPH11223564A JP H11223564 A JPH11223564 A JP H11223564A JP 10041213 A JP10041213 A JP 10041213A JP 4121398 A JP4121398 A JP 4121398A JP H11223564 A JPH11223564 A JP H11223564A
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JP
Japan
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temperature
thermometer
container
heat
radiator
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Application number
JP10041213A
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English (en)
Inventor
Masayuki Fujisawa
政幸 藤沢
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Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/021Control thereof
    • F25B2321/0212Control thereof of electric power, current or voltage
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/025Removal of heat
    • F25B2321/0251Removal of heat by a gas

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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・軽量化および低価格化を図りつつ、簡
易かつ迅速に温度計を較正することが可能な恒温槽を提
供する。 【解決手段】 温度計41の測温部41bを挿入可能に
形成された熱伝導性の容器14と、容器14内の温度を
検出するための温度センサ17と、容器14に熱伝導可
能に連結された熱電冷却素子13と、熱電冷却素子13
に熱伝導可能に連結された吸放熱器11と、温度センサ
17のセンサ信号および設定された温度情報に従い熱電
冷却素子13に対して電流制御する制御手段4とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子体温計や水銀
封入型の体温計および温度計などを較正するのに適した
恒温槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、病院や家庭で多用されている電子
体温計は、水銀を使用していないため壊れても安全で、
かつ迅速に測定でき、しかも数字で温度が表示されるた
め検温表示を読み取り易いという利点がある。反面、長
期に亘って使用した場合、内部に用いられている電子部
品の経時変化に起因して測定精度が劣化することがあ
る。また、水銀封入型のガラス体温計や温度計は、製造
上のばらつきに起因して測定誤差が生じることがある。
この場合、電子体温計、ガラス体温計および温度計(以
下、総称して「温度計」ともいう)の購入時に較正した
り定期的に較正したりすれば、上記の不都合は解消する
ことができる。
【0003】このような温度計の較正には、図4に示す
ような恒温槽51が一般的に用いられている。恒温槽5
1は、恒温室52と、恒温室52内の空気を排気および
送気するための循環ポンプ53と、圧縮機を内蔵し排気
した空気を冷却するための冷却器54と、冷却器54か
ら送られてくる空気を加熱するための加熱器55と、冷
却器54内を通過する空気の湿度を検出するための湿度
センサ56と、加熱器55内を通過する空気の温度を検
出するための温度センサ57と、温度センサ57の検出
温度に基づいて冷却器54および加熱器55を制御する
制御部58と、恒温室52内の温度などを設定するため
の操作部59とを備えている。ここで、恒温室52は、
較正対象の温度計41を収納するに十分な大きさを有
し、内部を観察するための図外の透明扉を有している。
【0004】次に、恒温槽51の動作および温度計41
の較正方法について説明する。最初に、操作部59を操
作することにより恒温室52内の温度を設定する。次い
で、循環ポンプ53を起動させる。ここで、温度センサ
57の検出温度が設定温度よりも低い場合、制御部58
は、加熱器55を作動させることにより循環空気の温度
を上昇させる。逆に、温度センサ57の検出温度が設定
温度よりも高い場合には、制御部58は、加熱器55を
停止させると共に冷却器54を作動させることにより循
環空気を冷却させる。一方、制御部58は、湿度センサ
56の検出湿度が所定の湿度よりも高いときには、冷却
器54に除湿させる。このように、制御部58が、設定
温度、湿度センサ56の検出湿度、および温度センサ5
7の検出温度に基づいて、冷却器54および加熱器55
の起動・停止を繰り返すことにより、恒温室52内の温
度が設定温度に収斂する。次いで、恒温室52内の温度
が設定温度に維持されたときに、その温度と温度計41
の表示温度とを比較することにより、温度計41を較正
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の恒温
槽51には、以下の問題点がある。第1に、恒温槽51
は、恒温室52、循環ポンプ53、冷却器54および加
熱器55などの大型でかつ重い部品を用いるため、大型
で、かつ重いため運搬が困難であり、しかも、高価であ
るという問題点がある。このため、温度計の製造メーカ
が恒温槽51を用いて温度計41を較正することは可能
であるが、病院や薬局および家庭などが恒温槽51を設
置することは設置スペースや価格の面からしても困難で
ある。第2に、恒温室52や各種循環パイプ内に収まっ
ている空気の熱容量が大きくしかもその容積が大きいた
め、恒温室52の内部温度を設定温度に収斂させるまで
に長時間を必要とする。この結果、特に、複数の基準温
度で温度計を較正する場合には、較正終了までに長時間
を要してしまうという問題点がある。第3に、冷却器5
4から排出された水を取り除いたり、冷却器54内の冷
媒に漏れがないかを点検したりする必要があるため、保
守点検作業が煩雑であるという問題点がある。第4に、
恒温槽51は、可動機構を有する循環ポンプ53や冷却
器54が作動することにより、振動や騒音を発生すると
いう問題点がある。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、小型・軽量化および低価格化を図りつつ、
簡易かつ迅速に温度計を較正することが可能な恒温槽を
提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の恒温槽は、温度計の測温部を挿入可能に形
成された熱伝導性の容器と、容器内の温度を検出するた
めの温度センサと、容器に熱伝導可能に連結された熱電
冷却素子と、熱電冷却素子に熱伝導可能に連結された吸
放熱器と、温度センサのセンサ信号および設定された温
度情報に従い熱電冷却素子に対して電流制御する制御手
段とを備えていることを特徴とする。
【0008】この恒温槽では、容器内の温度が設定され
ると、制御手段が、温度センサのセンサ信号および設定
された温度情報に従って熱電冷却素子に対して電流制御
する。この場合、熱電冷却素子は、供給される電流の方
向に応じて容器を冷却または加熱する。つまり、電流が
一方の向きに流れるときには、吸放熱器を冷却し、この
際には、吸放熱器から容器に熱が移動させられることに
より、容器が加熱される。逆に、電流が他方の向きに流
れるときには、容器から吸放熱器に熱が移動させられる
ことにより、容器が冷却される。一方、吸放熱器は、周
辺空気によって冷却されたり、周辺空気から熱を奪った
りすることにより、周辺温度に近い温度になる。これら
の結果、容器は、熱電冷却素子によって設定温度まで加
熱または冷却されると共に、その設定温度を維持するよ
う制御される。
【0009】このように、この恒温槽では、熱電冷却素
子が容器と吸放熱器との間で熱を移動させることによ
り、容器を一定温度に制御する。このため、従来の恒温
槽とは異なり、加熱のための加熱器や冷却のための冷却
器を別個独立して設ける必要がない。また、加熱および
冷却のために空気や水および油などの熱媒体を用いてい
ないため、熱媒体を循環させるためのパイプやポンプな
どを不要にすることができる。このため、この恒温槽
は、従来の恒温槽に比べて、はるかに小型、軽量、かつ
安価に構成することが可能となる。さらに、容器自体を
加熱・冷却するため、熱時定数が大きい熱媒体を加熱・
冷却する場合と比較して、極めて短時間で容器を設定温
度まで加熱・冷却することができると共に、設定温度に
達した後には、容器温度のオーバーシュートを回避で
き、しかも、周囲温度の変化などの外乱に対して応答性
よく容器の温度を設定温度に維持することが可能とな
る。
【0010】請求項2記載の恒温槽は、請求項1記載の
恒温槽において、温度センサは、容器内に挿入された温
度計の測温部に近接または当接可能に設置されているこ
とを特徴とする。
【0011】容器内温度が均一に保たれていれば、いず
れの箇所に温度センサを設置してもよい。ところが、温
度計を抜き差しした際に容器内に外気が侵入することに
より、容器内で温度ムラが生じることがある。この場
合、温度計の測温部と温度センサとが離れていると、温
度計によって測定された温度と容器内の温度とが一致し
ないことに起因して、温度計を正確に較正できないこと
もある。この恒温槽では、容器内に挿入された温度計の
測温部と温度センサとが近接または当接するため、温度
センサは、温度計の表示に直接影響を与える測温部の温
度を直近で検出する。したがって、温度計によって測定
された温度と容器内の温度とが一致するため、容器内に
温度ムラが生じていたとしても、より正確に温度計を較
正することが可能となる。
【0012】請求項3記載の恒温槽は、請求項1または
2記載の恒温槽において、容器の内面には、挿入された
温度計の測温部に密着可能な熱伝導材が配設されている
ことを特徴とする。
【0013】この恒温槽では、容器内に温度計を挿入し
た際に、熱伝導材と温度計の測温部とが、低熱伝導性の
空気を介することなく互いに密着する。この場合、熱伝
導材は安定して設定温度に維持されているため、温度計
の測温部の温度を、素早く設定温度に到達させることが
可能となると共に、より安定に設定温度に維持すること
が可能となる。
【0014】請求項4記載の恒温槽は、請求項1から3
のいずれかに記載の恒温槽において、吸放熱器の周辺空
気を対流可能に吸放熱器を傾けて保持する保持器を備え
ていることを特徴とする。
【0015】この恒温槽では、保持器が吸放熱器を傾け
て保持する。このため、吸放熱器の放熱または吸熱によ
って加熱または冷却された吸放熱器の周辺空気は、吸放
熱器の近辺に留まることなく吸放熱器の上方または下方
の大気中に対流する。このため、吸放熱器と大気との間
での熱交換が効率よく行われる結果、吸放熱器の小型化
を図ることが可能となると共に、熱電冷却素子による消
費電力を低減させることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る恒温槽の好適な実施の形態について説明する。
【0017】図1,図2(a),(b)にそれぞれ示す
ように、恒温槽1は、恒温槽本体2と、図外のボルトに
よって恒温槽本体2に連結され恒温槽本体2を傾けて保
持する金属製の保持台3と、本発明における制御手段に
相当する制御器4とを備えている。この場合、恒温槽本
体2は、図1に示すように、本発明における吸放熱器に
相当する放熱器11と、本発明における熱電冷却素子に
相当しボルト12,12によって放熱器11に密着固着
されたペルチェ素子13と、本発明における容器に相当
し例えば接着剤によってペルチェ素子13に密着固着さ
れた円筒状の金属槽14と、例えば樹脂で形成されペル
チェ素子13および金属槽14を包み込むことにより、
これらと外気との間を断熱する断熱ケース15とを備え
ている。
【0018】金属槽14は、熱伝導性の良い銅などの金
属で形成されており、温度計41の先端部である狭窄部
41aを挿入可能な程度の内径に構成されている。ま
た、金属槽14の内壁には、熱伝導性の良いシリコンラ
バー16が貼り付けられ、金属槽14の底部よりもやや
上方には、例えば温度上昇に対して抵抗値が低下する負
の温度係数を有するNTC型のサーミスタなどで構成さ
れた温度センサ17が配設されている。このため、この
金属槽14では、温度計41が挿入された際には、温度
計41の先端の測温部41bと温度センサ17とが互い
に接触し合うことにより、両者の温度が等しくなる。ま
た、断熱ケース15の上方には、切り込みが形成された
ゴム蓋18が配設されている。このゴム蓋18は、温度
計41が金属槽14に挿入された際に、金属槽14内へ
の外気の侵入を防止することにより、金属槽14の保温
性を向上させる。
【0019】制御器4は、図3に示すように、直流定電
圧電源22、基準電圧源23、演算増幅器24、抵抗2
5〜28、CPU29、D/A変換器30、電流ドライ
バ31、コンデンサ32、A/D変換器33、検出温度
表示部34a、設定温度表示部34b、設定部35およ
び操作部36を備えている。なお、同図に示すペルチェ
素子13および温度センサ17は、実際には、恒温槽本
体2に配設され、ケーブル5を介して制御器4内の各部
に接続されている。この場合、直流定電圧電源22は、
商用電源が入力されると、±15ボルトの直流定電圧を
各部に供給する。また、基準電圧源23は、定電圧の基
準電圧VREF を演算増幅器24およびD/A変換器30
に出力する。演算増幅器24、抵抗25〜27および温
度センサ17は、全体としてブリッジ回路を構成し、温
度センサ17の検出温度を電圧信号VDET に変換する。
電流ドライバ31、抵抗28およびコンデンサ32は、
全体として誤差増幅回路を構成し、電圧信号VDET と後
述する電圧信号VSET との差電圧を増幅し、増幅した電
圧VP をペルチェ素子13に印加することにより、ペル
チェ素子13に電流IP を供給する。この場合、電圧V
P が正電圧のときには、電流ドライバ31からペルチェ
素子13を介してグランドに電流が流出することにより
放熱器11から金属槽14に熱が移動させられ、これに
より、金属槽14が加熱される。逆に、電圧VP が負電
圧のときには、グランドからペルチェ素子13を介して
電流ドライバ31に電流が流入することにより金属槽1
4から放熱器11に熱が移動させられ、これにより、金
属槽14が冷却される。設定部35は、温度を設定する
ための例えばダイヤルスイッチによって構成され、操作
部36は、制御器4を作動させるための起動スイッチ
や、制御器4の作動を停止させるための停止スイッチな
どから構成されている。
【0020】CPU29は、設定部35のダイヤルスイ
ッチによって設定された設定温度に基づいてパラレルデ
ータDP を生成してD/A変換器30に出力する。この
場合、パラレルデータDP の数値は、設定温度の上昇に
応じて上昇する。また、CPU29は、温度設定された
際に設定温度を設定温度表示部34bに表示させると共
に、起動中においては、A/D変換器33によって電圧
信号VDET からアナログ−ディジタル変換された温度デ
ータに基づいて金属槽14内の温度を表示部34aに表
示させる。D/A変換器30は、基準電圧VREF にパラ
レルデータDPで示される数値を乗算し、乗算結果であ
る電圧信号VSET を電流ドライバ31に出力する。
【0021】次に、制御器4の動作について説明する。
【0022】直流定電圧電源22に商用電源が供給さ
れ、起動スイッチが操作されると、制御器4が作動す
る。この場合、設定部35のダイヤルスイッチによっ
て、例えば、35.0゜Cに設定されると、CPU29
は、設定部35から設定温度データを入力し、設定温度
表示部34bに設定温度を表示させると共に、A/D変
換器33から出力される温度データに基づいて金属槽1
4内の検出温度を検出温度表示部34aに表示させる。
同時に、CPU29は、設定温度35.0゜Cに対応す
るパラレルデータDP35.0 をD/A変換器30に出力す
る。これにより、D/A変換器30は、基準電圧VREF
にパラレルデータDP35.0 の数値を乗算し、乗算結果の
電圧信号VSET である電圧V35.0を電流ドライバ31の
プラス入力部に出力する。この場合、金属槽14内の温
度が25.0゜Cであるとすれば、温度センサ17の抵
抗値は25゜Cに応じた抵抗値R25.0となる。このた
め、演算増幅器24は、温度センサ17の抵抗値R25.0
に対応する電圧V25.0を抵抗28を介して電流ドライバ
31のマイナス入力部に出力する。電流ドライバ31
は、電圧V35.0と電圧V25.0との差電圧を積分し、積分
電圧をペルチェ素子13に印加する。この場合、電圧信
号VSET の電圧V35.0の方が電圧信号VDET の電圧V2
5.0よりも高電圧のため、電流ドライバ31は、その出
力部からペルチェ素子13を介してグランドに流れる向
きの電流を供給する。
【0023】一方、ペルチェ素子13は、放熱器11か
ら熱を吸収し、吸収した熱を金属槽14に伝達する。こ
れにより、金属槽14が急速に加熱され、同時に、シリ
コンラバー16も加熱される。この際に、放熱器11か
ら吸熱されて冷却された周辺空気が放熱器11のフィン
に沿って下方に対流することにより、放熱器11は室温
に近い温度に維持される。次いで、金属槽14内の温度
が設定温度35.0゜Cに到達すると、温度センサ17
の抵抗値が35.0゜Cに対応する抵抗値R35.0にな
り、それに応じて、演算増幅器24は、温度35.0゜
Cに対応する電圧V35.0の電圧VDET を出力する。この
場合、電流ドライバ31は、電圧信号VSET の電圧値V
35.0と電圧信号VDET の電圧値V35.0とが一致するた
め、積分動作を停止する。この後、電流ドライバ31
は、電圧信号VSET の電圧値V35.0と電圧信号VDET の
電圧値とが一致するように、金属槽14内の温度を設定
温度35.0゜Cに維持させるために最低限必要とされ
る微少の電流IP をペルチェ素子13に対して供給し続
ける。
【0024】一方、例えば、周囲温度が上昇し、これに
伴ってペルチェ素子13を介して放熱器11から金属槽
14への熱の伝導量が大きくなった場合には、金属槽1
4の温度が上昇し始めることにより温度センサ17の抵
抗値も低下する。これにより、電圧信号VDET の電圧値
が電圧信号VSET の電圧V35.0よりも高電圧になる結
果、電流ドライバ31は、ペルチェ素子13を介してグ
ランドから電流ドライバ31の入力部に流れ込む向きで
電流IP を流入させる。この場合、ペルチェ素子13
は、金属槽14の熱を放熱器11に伝達する。このた
め、金属槽14が急速に冷却され、同時に、シリコンラ
バー16も冷却される。この際には、放熱器11によっ
て加熱された周辺空気は、放熱器11のフィンに沿って
上方に対流する。次いで、金属槽14内の温度が設定温
度35.0゜Cに復帰すると、温度センサ17の抵抗値
も35゜Cに対応するR35.0となる結果、電流ドライバ
31に対する電流の流入も停止される。この後、電流ド
ライバ31は、電圧信号VSET の電圧値V35.0と電圧信
号VDET の電圧値とが一致するように、金属槽14内の
温度を設定温度35.0゜Cに維持させるために最低限
必要とされる微少の電流IP をペルチェ素子13に対し
て供給し続ける。
【0025】このようにして、電流ドライバ31が電圧
信号VSET および電圧信号VDET に基づいてペルチェ素
子13に対する電流IP の電流値および向きを制御する
ことにより、ペルチェ素子13が金属槽14およびシリ
コンラバー16を加熱または冷却する結果、金属槽14
内の温度は設定温度に維持される。この場合、金属槽1
4内は、少なくとも、JIS T 1140に規定され
ている温度範囲(32゜C〜38゜C)において0.0
5゜C/min以下の安定度に保たれ、かつ0.02゜
C以内の温度分布に保たれる。
【0026】この状態に達すると、温度計41の較正を
行うことができる。具体的には、最初に、温度計41の
測温部41aが温度センサ17に接触するまで、ゴム蓋
18を通して金属槽14内に温度計41を挿入する。次
いで、温度計41の測定温度が一定値に安定したときに
較正する。この場合、例えば、温度計41の表示が3
5.1゜Cであったとすると、温度計41が実際の温度
よりも0.1゜C高く表示していることがわかる。した
がって、温度計41の使用時には、温度計41の表示温
度から0.1゜Cを減算することにより、真の温度を測
定することができる。
【0027】以上のように、この恒温槽1によれば、温
度センサ17によって検出された金属槽14内の温度に
対応する抵抗値に基づき、ペルチェ素子13によって金
属槽14が加熱または冷却されることにより、金属槽1
4内を一定温度に維持することができると共に、金属槽
14内に挿入された温度計41における測温部41aの
温度を設定温度に維持させることができる。このため、
容易に温度計41を較正することができる。また、放熱
器11が傾けられて保持台3に取り付けられているた
め、放熱器11の放熱または吸熱によって加熱または冷
却された放熱器11の周辺空気が対流することにより、
金属槽14と大気との間での熱交換が効率よく行われ
る。この結果、放熱器11を小型化することができると
共に、制御器4の低消費電力化を図ることができる。
【0028】なお、本発明は、上記した実施の形態に限
定されず、その構成を適宜変更することができる。例え
ば、本発明の実施形態では、金属槽14の内面にシリコ
ンラバー16を貼り付けているが、必ずしもシリコンラ
バー16を設けなくともよいし、金属槽14の内壁を黒
色塗装することもできる。また、本発明の実施形態で
は、温度センサとして負の温度係数の温度センサ17を
用いているが、正の温度係数のサーミスタや白金抵抗体
など各種の温度センサを用いることができるし、温度検
出用集積回路などを用いてもよい。
【0029】また、本発明の実施形態では、金属槽14
の底部にペルチェ素子13が設置されているが、その位
置は、限定されず、金属槽14の側面など適宜変更する
ことができる。
【0030】さらに、本発明の実施の形態では、設定温
度を室温よりも高い温度に設定する例について説明した
が、金属槽14内の温度を室温よりも低い温度に設定す
ることもできるのは勿論である。かかる場合にも、電流
ドライバ31が、電圧VSETと電圧VDET との差電圧に
基づいて電流IP の電流値および向きを制御することに
より、金属槽14から放熱器11に向けて熱が伝導し、
これにより、金属槽14が冷却される。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の恒温槽に
よれば、制御手段による熱電冷却素子に対する電流制御
に従って熱電冷却素子が容器と吸放熱器との間で熱を移
動させることにより、加熱器や冷却器を別個独立して設
ける必要がなくなると共に熱媒体を不要とすることがで
きる結果、従来の恒温槽51に比べて遙かに小型、軽
量、かつ安価に構成することができる。これにより、病
院、薬局および家庭などでの設置が容易となる。さら
に、容器自体を直接的に加熱・冷却するため、極めて短
時間で容器を設定温度まで加熱・冷却することができる
結果、温度計を迅速に較正することができる。また、こ
の恒温槽によれば、保守が不要で取り扱い易く、さら
に、無振動・無騒音化を図ることができる。
【0032】また、請求項2記載の恒温槽によれば、容
器内に挿入された温度計の測温部に近接または当接可能
に温度センサを設置したことにより、温度計によって測
定された温度と容器内の温度とを一致させることがで
き、これにより、より正確に温度計を較正することがで
きる。
【0033】さらに、請求項3記載の恒温槽によれば、
温度計の測温部に密着可能な熱伝導材を容器の内面に配
設したことにより、温度計の測温部の温度を素早く設定
温度に到達させ、かつ、より安定に設定温度に維持する
ことができる。
【0034】また、請求項4記載の恒温槽によれば、保
持器によって吸放熱器が傾けられて保持されることによ
り、吸放熱器と大気と間での熱交換が効率よく行われる
結果、吸放熱器の小型化を図ることができ、しかも、熱
電冷却素子による消費電力を大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る恒温槽における制御
器の斜視図および恒温槽本体の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る恒温槽の斜視図であ
って(a)は正面左側から見た斜視図、(b)背面右側
から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る恒温槽における制御
器の回路図である。
【図4】従来の恒温槽の概略構成図である。
【符号の説明】
1 恒温槽 2 恒温槽本体 3 保持台 4 制御器 11 放熱器 13 ペルチェ素子 14 金属槽 16 シリコンラバー 17 温度センサ 41 温度計 41b 測温部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度計の測温部を挿入可能に形成された
    熱伝導性の容器と、当該容器内の温度を検出するための
    温度センサと、前記容器に熱伝導可能に連結された熱電
    冷却素子と、当該熱電冷却素子に熱伝導可能に連結され
    た吸放熱器と、前記温度センサのセンサ信号および設定
    された温度情報に従い前記熱電冷却素子に対して電流制
    御する制御手段とを備えていることを特徴とする恒温
    槽。
  2. 【請求項2】 前記温度センサは、前記容器内に挿入さ
    れた前記温度計の測温部に近接または当接可能に設置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の恒温槽。
  3. 【請求項3】 前記容器の内面には、前記挿入された温
    度計の前記測温部に密着可能な熱伝導材が配設されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の恒温槽。
  4. 【請求項4】 前記吸放熱器の周辺空気を対流可能に当
    該吸放熱器を傾けて保持する保持器を備えていることを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の恒温槽。
JP10041213A 1998-02-05 1998-02-05 恒温槽 Pending JPH11223564A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108931143A (zh) * 2017-05-25 2018-12-04 上海锴衡仪器科技有限公司 干井炉的均温块的温度控制机构及其温度控制方法
CN108931143B (zh) * 2017-05-25 2020-03-13 上海锴衡仪器科技有限公司 干井炉的均温块的温度控制机构及其温度控制方法

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