JPH11220751A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH11220751A
JPH11220751A JP10021198A JP2119898A JPH11220751A JP H11220751 A JPH11220751 A JP H11220751A JP 10021198 A JP10021198 A JP 10021198A JP 2119898 A JP2119898 A JP 2119898A JP H11220751 A JPH11220751 A JP H11220751A
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JP
Japan
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signal
color
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pixel
color signal
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JP10021198A
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English (en)
Inventor
Masako Asamura
まさ子 浅村
Yoshiko Hatano
喜子 幡野
Hiroaki Sugiura
博明 杉浦
Tetsuya Kuno
徹也 久野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 JPEG画像圧縮の圧縮率のモードに応じた
画像を得ることができる撮像装置を得る。 【解決手段】 JPEG画像圧縮の圧縮率調整のための
モード信号が示す圧縮率に応じて、低い圧縮率であるモ
ード信号の場合は高画質な色復元画像を出力する色復元
手段からの信号を選択し、高い圧縮率であるモード信号
の場合は標準的な補間処理による色復元手段からの信号
を選択して、所定の圧縮率でJPEG圧縮を行い、圧縮
率を低くした場合は圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪
郭が軽減された高画質な画像を得て、圧縮率を高くした
場合はより削減された圧縮データを得て、処理速度も早
くでき、画像圧縮の圧縮率のモードに応じた画像を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子スチルカメ
ラのような撮像装置における高画質化、小型化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子スチルカメラのような撮像装
置においては、小型化のために1枚の撮像素子(以下、
単板撮像素子と呼ぶ)を用いている。図13は従来にお
ける撮像素子の代表的な色フィルタ配列の一例を示す図
である。図において、RはRの光を通過させる分光特性
を持った色フィルタを有した撮像素子であり、同様に
B、Gについてもそれぞれの色フィルタを有した撮像素
子である。図13に示されるように、nラインにはG、
Rが2画素毎に配列され、n+1ラインではB、Gが2
画素毎に配列されている。したがって、R、B信号は上
下4画素毎(図中の斜線部)に、G信号は2画素毎に得
られることとなり、撮像素子の画素数の各信号を得るに
は、得られている画素信号より補間等の演算処理を行い
撮像素子数のR、G、B信号を生成することとなる。
【0003】図14は上記図13に示された原色の色フ
ィルタを用いた単板撮像素子において、撮像素子からの
信号よりR、G、B信号を生成し、画像を記憶するため
の従来の撮像装置の構成の一例を示すブロック図であ
る。図14において、101は撮像素子、102はA/
Dコンバータ、103はフレームメモリ、104はフレ
ームメモリ103における信号をR、G、Bそれぞれの
信号に分離して、各信号の補間生成を行い撮像素子の画
素数の信号を復元する色復元手段、105はR、G、B
信号からY、Cb、Cr信号へ変換するYCbCr変換
手段、106はJPEG(Joint Photographic Expert
Group)方式により入力された画像( Y、Cb、Cr信
号)を圧縮するJPEG圧縮手段、107は上記JPE
G圧縮手段106において圧縮率を調整するために所望
の圧縮率を示すモード信号を発生し出力する圧縮率調整
モード信号発生手段、108は出力端子であり、上記撮
像素子101は、図13に示すような、画素R、G、B
の色フィルタから構成される。
【0004】次に、動作を説明する。撮像素子101か
ら各画素信号R、G、Bを読み出し、その出力はA/D
コンバータ102によりA/D変換され、フレームメモ
リ103に各画素信号を取り込む。色復元手段104
は、前記フレームメモリ103に取り込まれた信号か
ら、各信号を分離し、各R、G、B信号において得られ
ていない画素の信号を隣接画素の信号より補間生成し、
撮像素子すべての画素数のRGB信号を算出し出力す
る。
【0005】ここで、図15は上記色復元手段104の
構成の一例を示したブロック図であり、その動作を説明
する。図15において、111はフレームメモリ103
における信号よりR、G、B信号をそれぞれ分離する分
離手段、112は分離された各信号における得られてい
ない画素信号を隣接画素の信号より補間生成し、撮像素
子すべての画素数のRGB信号を算出し出力する補間手
段である。フレームメモリ103における信号は分離手
段111において各R、G、B信号に分離され、それぞ
れを補間手段112へと出力する。分離手段111によ
り分離されたG、R、B信号は図16(a)(b)
(c)に示されるようになり、図中G、R、Bで示され
た画素が撮像素子101より得られた各信号であり、一
方、空白の画素が得られていない画素である。
【0006】補間手段112においての補間方法は、G
信号(図16(a))については、垂直nライン、水平
m番目の画素位置の信号g(以下、画素位置(n,m)
と記す。)を補間するために、上下方向の隣接画素の差
分(|G(n−1,m)−G(n+1,m)|)と左右
方向の隣接画素の差分(|G(n,m−1)−G(n,
m+1)|)を求め、この差分が少ない方向の画素信号
により補間する。例えば、左右方向の隣接画素の差分が
少ない場合は、g(n,m)=(G(n,m−1)+G
(n,m+1))/2として算出し、上下方向の隣接画
素の差分が少ない場合は、g(n,m)=(G(n−
1,m)+G(n+1,m))/2として算出する。
【0007】RおよびB信号(図16(b)および
(c))については、まず水平方向の画素の補間を行
い、次に垂直方向で補間を行う。例えば図16(b)の
Rについては、垂直n−1ライン、n+1ラインでの補
間を行い、画素位置(n−1,m)(n+1,m)の信
号を、 r(n−1,m)=(R(n−1,m−1)+R(n−
1,m+1))/2 r(n+1,m)=(R(n+1,m−1)+R(n+
1,m+1))/2 のように算出し、つぎにnラインの画素を上下(n−1
およびn+1ライン)の画素の補間により各水平画素位
置m−1、m、m+1の信号を求める。Bについても同
様な方法で得られる。
【0008】以上の補間方法により、補間手段112の
出力において、撮像素子すべての画素数のR、G、B信
号を算出することができる。
【0009】次に、上記補間手段112からの出力であ
るR、G、B信号はYCbCr変換手段105へと入力
される。YCbCr変換手段105では、入力された
R、G、B信号をY、Cb、Cr信号へ演算により変換
し、変換されたY、Cb、Cr信号をJPEG圧縮手段
106へと出力する。JPEG圧縮手段106において
は入力されたY、Cb、Cr信号による画像をJPEG
方式により圧縮するのであるが、このJPEG圧縮手段
106には圧縮率調整モード発生手段107から所望の
圧縮率を示すモード信号が送られており、このモード信
号に応じた圧縮率となるように入力画像を圧縮する。上
記圧縮率調整モード発生手段107では、記録メディア
の容量、圧縮データ転送等の用途に応じてJPEG圧縮
手段106での圧縮率を調整できるように、所望の圧縮
率を示すモード信号を発生し出力する。例えば、圧縮に
よる劣化が少ない画像を得られるような低い圧縮率を示
す第1のモード(高画質モード)と、圧縮により画像デ
ータをより削減できるような高い圧縮率を示す第2のモ
ード(標準モード)とを設け、このモードを示す信号を
JPEG圧縮手段106へと送り、JPEG圧縮手段1
06において、第1のモードでは例えば1/10の圧縮
率で入力画像を圧縮し、第2のモードでは例えば1/2
0の圧縮率で画像を圧縮する。
【0010】そして、上記JPEG圧縮手段106にお
いて圧縮された画像圧縮データは出力端子108へと出
力され、記憶メディアに記憶される、またはデータ転送
されるなどする。
【0011】また、図17は特開平6−178307号
公報に示された上下2画素を混合して読み出す画素混合
方式の単板撮像素子による従来の撮像装置における色復
元手段104の構成の一例を示しており、上記の従来例
と同様、撮像素子からの信号を水平走査3ラインから補
間生成するよう構成する場合のブロック図を示したもの
である。同図において、113は撮像素子、114はフ
レームメモリ、115は信号選択回路、116は色補間
回路、117はRGBマトリクスであり、信号選択回路
115からRGBマトリクス117により色復元手段を
構成することとなる。撮像素子113は、図17に示す
ように、4つの画素A,B,C,D(以下、各画素信号
に付けられた番号は画素位置を示す)から構成され、画
素混合読み出しにより色信号が生成できるようにA、B
の画素が1ライン毎に交互に配列される。
【0012】次に、図17における動作を説明する。撮
像素子113から画素混合読み出しせずそのまま各画素
信号を読み出しA/D変換した後(図示せず)、フレー
ムメモリ114に各画素信号を取り込む。前記フレーム
メモリ114に取り込まれた信号から、信号選択回路1
15により隣接した垂直3ラインの信号を選択し、色補
間回路116へと送る。色補間回路116では、上記垂
直3ラインの信号から各色信号A、B、C、Dを補間生
成した後、RGBマトリクス回路117によりRGB信
号として出力される。
【0013】ここで、上記色補間回路116では各色信
号を補間生成するのであるが、この補間方法について説
明する。例えば、n2ラインの色信号補間生成では、信
号選択回路115により垂直3ラインn1,n2,n3
の信号が選択されて色補間回路117へと送られてお
り、n2ラインにおいて得られている色信号はC、D画
素であり、A,Bの画素はない。したがって、A,Bの
画素については垂直方向でのn1、n3ラインの信号よ
り補間するのであるが、n1、n3ラインではA,Bの
画素位置が異なるので、水平方向の補間係数を変えるこ
ととなる。いま、補間後の色信号のn2ラインの3番目
の画素(n2,3)に対し、補間前の水平5画素より各
色信号A′、B′、C′、D′を補間生成するとする
と、例えば、C′、D′については、水平方向のみ中心
に重みをつけて補間生成し、 C23′=(C21/2+ C23+ C25/2)/2 D23′=(D22+ D24)/2 とする。一方、 A′、B′に対しては、 A23′=(A11/4+A13/2+A15/4)/2+(A
31/4+A33/2+A35/4)/2 B23′=(B12/2+ B14/2)/2+(B32/2+
34/2)/2 なる式から水平画素に重みをつけ補間することができ
る。
【0014】次に、n3ラインの色信号の補間生成で
は、A、Bの画素はn3ラインから補間生成し、C、D
画素についてはn2、n4ラインから補間生成する。つ
まり、画素位置(3、3)において、例えば、 A33′=(A32+A34)/2 B33′=(B31/2+B33+B35/2)/2 C33′=(C21/4+C23/2+C25/4)/2+(C
41/4+ C43/2+C4 5/4)/2 D33′=(D22/2+D24/2)/2+(D42/2+D
44/2)/2 となる。
【0015】以下、A,Bの画素配置がライン毎で入れ
替わることを考慮し、n4ラインでは、画素位置(4、
3)に対し、 A43′=(A31/4+A33/2+A35/4)/2+(A
51/4+A53/2+A55/4)/2 B43′=(B32/2+B34/2)/2+(B52/2+B
54/2)/2 C43′=(C41/2+C43+C45/2)/2 D43′=(D42+D44)/2 n5ラインでは、画素位置(5、3)に対し、 A53′=(A52+A54)/2 B53′=(B52+B54)/2 C53′=(C41/4+C43/2+C45/4)/2+(C
61/4+C63/2+C65/4)/2 D53′=(D42/2+D44/2)/2+(D62/2+D
64/2)/2 となる。以後、上記n2、n3,n4、n5ラインでの
補間方法を順次繰り返すことにより、色信号A′、
B′、C′、D′を生成することとなる。
【0016】そして、上記補間生成されたA、B、C、
D信号はRGBマトリクス回路117によりRGB信号
として出力され、上記図14のYCbCr変換手段10
5に送られてY、Cb、Cr信号による画像へと変換さ
れ、JPEG圧縮手段106において画像圧縮されるこ
ととなる。なお、上記では、4つの色信号をA,B,
C,Dとして説明しているが、これは、例えば、Mg
(マゼンダ)、G(グリーン)、Cy(シアン)、Ye
(イエロー)の4色が考えられ、また、色補間回路11
7での補間係数については色信号を補間生成できる係数
であればよい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の撮像装置は、色
復元手段において水平方向の隣接画素と上下のラインに
おける画素信号による補間によって色信号を生成し、こ
の信号からの画像をJPEG方式により圧縮するよう構
成されており、色復元手段において得られる画像の圧縮
率による影響を考慮していないため、圧縮率を示すモー
ド信号が圧縮による劣化が少ない画像を得られるような
低い圧縮率を示す高画質モードの場合、圧縮データを伸
張した画像は、偽色、偽輪郭が生じることとなり高画質
な画像を得られず、画像圧縮の圧縮率のモードに応じた
画像を得ることができないという問題点があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、複数の色信号に対する分光感度
特性を持つ色フィルタが配列された撮像素子を備えた撮
像装置において、撮像素子により読み出された各色信号
に対して撮像素子の画素数分の解像度の色信号を復元生
成する第1の色復元手段および第2の色信号復元手段
と、画像圧縮を行う際の画像圧縮率を示すモード信号を
発生し出力するモード信号発生手段とを備えるととも
に、前記モード信号発生手段から出力であるモード信号
に応じて、上記第1の色信号復元手段からの信号または
第2の色信号復元手段からの信号を切り換えて選択し出
力する切り換え手段とを備え、前記切り換え手段からの
出力による画像を上記モード信号発生手段からのモード
信号が示す圧縮率となるよう画像信号の圧縮を行い、圧
縮率を低くした場合は圧縮による劣化がなく、偽色、偽
輪郭が軽減された高画質な画像を得て、圧縮率を高くし
た場合はより削減された圧縮データを得て、処理速度も
早くでき、画像圧縮の圧縮率のモードに応じた画像が得
られる撮像装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る撮像装置
は、複数の色信号に対する分光感度特性を持つ色フィル
タが配列された撮像素子を備えた撮像装置において、撮
像素子により読み出された各色信号に対して撮像素子の
画素数分の解像度の色信号を復元生成する第1の色復元
手段及び第2の色信号復元手段と、画像圧縮を行う際の
画像圧縮率を示すモード信号を発生し出力するモード信
号発生手段とを備えるとともに、前記モード信号発生手
段から出力であるモード信号に応じて、上記第1の色信
号復元手段からの信号または第2の色信号復元手段から
の信号を切り換えて選択し出力する切り換え手段とを備
え、前記切り換え手段からの出力による画像を上記モー
ド信号発生手段からのモード信号が示す圧縮率となるよ
う画像信号の圧縮を行うものである。
【0020】また、この発明に係る撮像装置は、上記切
り換え手段において、モード信号発生手段から出力され
るモード信号により示された圧縮率が1/n以下の低い
圧縮率を示す場合は上記第1の色復元手段による色信号
を選択し、前記モード信号が1/nの圧縮率よりも高い
圧縮率を示す場合は上記第2の色信号復元手段による色
信号を選択するものである。
【0021】また、この発明に係る撮像装置は、上記撮
像素子が、垂直2行水平2列の上下4画素において、第
1の色信号に対する分光感度特性を持つ第1の色フィル
タと第2の色信号に対する分光感度特性を持つ第2の色
フィルタとが垂直1行目に配列され、垂直2行目には上
記垂直1行目の第1の色フィルタが配列された画素位置
と同一の列に第3の色信号に対する分光感度特性を持つ
第3の色フィルタが配列され、第2の色フィルタと同一
の列に第1の色信号に対する分光感度特性を持つ第1の
色フィルタが配列されており、上記上下4画素の色フィ
ルタが順次垂直および水平方向に繰り返し配列された撮
像素子であり、上記第1の色復元手段が、上記第1の色
フィルタによる第1の色信号の所定画素位置での周辺画
素信号に基づき、所定画素位置におけるエッジ成分を判
定するエッジ判定手段と、前記エッジ判定手段の出力に
基づき、上記第1、第2、第3の色フィルタにより読み
出された第1、第2および第3の色信号により第1の色
信号における上記所定位置での信号を算出する第1の算
出手段と、上記エッジ判定手段の出力に基づき、上記第
1の算出手段の出力と色フィルタからの第2および第3
の色信号により第2および第3の色信号を算出する第2
の算出手段とを備え、上記撮像素子における画素数の第
1、第2、第3の色信号を得るとともに、上記第2の色
復元手段が、第1、第2、第3の色信号それぞれにおい
て、処理画素位置の上下または左右方向の画素からの補
間により信号を算出する手段を備えるものである。
【0022】また、この発明に係る撮像装置は、上記第
1の色復元手段におけるエッジ判定手段が、第1の色信
号の所定画素位置における左右の隣接画素の差の絶対値
を算出して水平方向のエッジ成分を検出する水平方向エ
ッジ検出手段と、第1の色信号の所定画素位置における
上下の画素の差の絶対値を算出して垂直方向のエッジ成
分を検出する垂直方向エッジ検出手段と、前記水平方向
エッジ検出手段と垂直方向エッジ検出手段からの出力に
基づき、前記所定画素における水平または垂直方向のエ
ッジ成分を判定する判定手段を備えるとともに、前記判
定手段が、上記水平方向エッジ検出手段からの出力また
は上記垂直方向エッジ検出手段からの出力が予め定めた
値より大きい場合は、上記所定画素の周辺画素にエッジ
成分を検出したとし、さらに、水平方向エッジ検出手段
からの出力が上記垂直方向エッジ検出手段の出力より大
きい場合は垂直方向により相関があり、水平方向エッジ
検出手段からの出力が上記垂直方向エッジ検出手段の出
力より小さい場合は水平方向により相関があると判定す
るとともに、上記水平方向エッジ検出手段および垂直方
向エッジ検出手段からの出力がともに予め定めた値より
小さい場合にはエッジ成分を検出しないと判定するもの
である。
【0023】また、この発明に係る撮像装置は、上記第
1の色復元手段における第1の色信号での所定位置に対
する信号を算出する第1の算出手段が、第2の色信号B
のある所定画素l行m列B(l、m)の位置において、
第1の色信号A、第2の色信号Bのそれぞれに対し水平
方向のローパスフィルタを介した値Ahlpf(l、
m)、Bhlpf(l、m)を算出し、前記水平方向ロ
ーパスフィルタからの出力信号であるAhlpf(l、
m)とBhlpf(l、m)との比と上記画素位置の画
素値B(l、m)により、l行m列の第1の色信号Aに
おける画素値A(l、m)を、A(l、m)=B(l、
m)×{Ahlpf(l、m)/Bhlpf(l、
m)}により算出し、第3の色信号Cのある他の画素位
置においても同様に第1の色信号Aにおける画素値を算
出する水平方向信号算出手段と、上記所定画素l行m列
B(l、m)の位置において、第1の色信号A、第2の
色信号Bのそれぞれに対し垂直方向のローパスフィルタ
を介した値Avlpf(l、m)、Bvlpf(l、
m)を算出し、前記垂直方向ローパスフィルタからの出
力信号であるAvlpf(l、m)とBvlpf(l、
m)との比と上記画素位置の画素値B(l、m)によ
り、l行m列の第1の色信号Aにおける画素値A(l、
m)を、A(l、m)=B(l、m)×{Avlpf
(l、m)/Bvlpf(l、m)}により算出し、第
3の色信号Cのある他の画素位置においても同様に第1
の色信号Aにおける画素値を算出する垂直方向信号算出
手段と、第1の色信号Aにおける上記所定画素l行m列
の位置での上下左右の隣接画素の平均値よりl行m列の
第1の色信号Aにおける画素値A(l、m)を算出する
平均値算出手段とを備え、上記エッジ判定手段の出力に
基づき、上記水平方向信号算出手段の出力または垂直方
向信号算出手段出力、または、平均値算出手段からの出
力より選択し、上記所定画素l行m列における第1の色
信号Aの画素値A(l、m)を得て、撮像素子における
画素数の第1の色信号を得るものである。
【0024】また、この発明に係る撮像装置は、前記第
1の色復元手段における第1の算出手段が、上記エッジ
判定手段の出力が所定画素l行m列の位置においてエッ
ジ成分を検出しないと判定した場合は上記平均値算出手
段の出力を選択し、垂直方向に相関があると判定した場
合は上記垂直方向信号算出手段の出力を選択し、水平方
向に相関があると判定した場合は上記水平方向信号算出
手段の出力を選択し、撮像素子における画素数の第1の
色信号を得るものである。
【0025】また、この発明に係る撮像装置は、上記第
1の色復元手段における第2の算出手段が、所定画素l
行m列の位置において、上記第1の算出手段からの出力
Aに対し水平方向のローパスフィルタを介した値A1h
lpf(l、m)と垂直方向ローパスフィルタを介した
値A1vlpf(l、m)を算出し、第2の色信号Bに
対し水平方向のローパスフィルタを介した値B1hlp
f(l、m)と第3の色信号Cに対し垂直方向のローパ
スフィルタを介した値C1vlpf(l、m)(また
は、第2の色信号Bに対し垂直方向のローパスフィルタ
を介した値B1vlpf(l、m)と第3の色信号Cに
対し水平方向のローパスフィルタを介した値C1hlp
f(l、m))とを算出し、A1hlpf(l、m)と
B1hlpf(l、m)との比(またはC1hlpf
(l、m)との比)と、A1vlpf(l、m)とC1
vlpf(l、m)との比(または、B1vlpf
(l、m)との比)と、上記第1の算出手段からの出力
Aにおける所定画素l行m列での画素値A(l、m)か
ら、l行m列の第2の色信号Bと第3の色信号Cにおけ
る画素値B(l、m)とC(l、m)を、B(l、m)
=A(l、m)×{B1hlpf(l、m)/A1hl
pf(l、m)}、C(l、m)=A(l、m)×{C
1vlpf(l、m)/A1vlpf(l、m)}(ま
たは、B(l、m)=A(l、m)×{B1vlpf
(l、m)/A1vlpf(l、m)}、C(l、m)
=A(l、m)×{C1hlpf(l、m)/A1hl
pf(l、m)})により算出する信号算出手段を備え
るとともに、上記l行m列の位置とは異なる所定画素x
行y列の位置において、上記第1の算出手段からの出力
Aに対し水平方向のローパスフィルタを介した値A2h
lpf(x、y)、前記信号算出手段からの出力での第
2の色信号Bに対し水平方向のローパスフィルタを介し
た値B2hlpf(x、y)を算出し、A2hlpf
(x、y)とB2hlpf(x、y)の比と上記第1の
算出手段からの出力Aでの画素x行y列での画素値A
(x、y)により、x行y列の位置における第2の色信
号B(x、y)を、B(x、y)=A(x、y)×{B
2hlpf(x、y)/A2hlpf(x、y)}によ
り算出し、第3の色信号Cにおいても同様にC信号を算
出する水平方向信号算出手段と、上記第1の算出手段か
らの出力Aに対し垂直方向のローパスフィルタを介した
値A2vlpf(x、y)、前記信号算出手段からの出
力での第2の色信号Bに対し垂直方向のローパスフィル
タを介した値B2vlpf(x、y)を算出し、A2v
lpf(x、y)とB2vlpf(x、y)の比と上記
第1の算出手段からの出力Aでの画素x行y列での画素
値A(x、y)により、x行y列の位置における第2の
色信号B(x、y)を、B(x、y)=A(x、y)×
{B2vlpf(x、y)/A2vlpf(x、y)}
により算出し、第3の色信号Cにおいても同様にC信号
を算出する垂直方向信号算出手段と、上記信号算出手段
からの出力における第2、第3の色信号での所定画素x
行y列の位置において、斜めに隣接する画素の平均値を
算出する平均値算出手段とを備え、上記エッジ判定手段
の出力に基づき、前記水平方向信号算出手段、垂直方向
信号算出手段、平均値算出手段からのそれぞれの出力か
ら選択して、上記所定画素x行y列での第2、第3の色
信号を得て、撮像素子における画素数の第2、第3の色
信号を得るものである。
【0026】また、この発明に係る撮像装置は、前記第
1の色復元手段における第2の算出手段が、上記エッジ
判定手段の出力が所定画素x行y列の位置においてエッ
ジ成分を検出しないと判定した場合は上記平均値算出手
段の出力を選択し、垂直方向に相関があると判定した場
合は上記垂直方向信号算出手段の出力を選択し、水平方
向に相関があると判定した場合は上記水平方向信号算出
手段の出力を選択し、撮像素子における画素数の第2、
第3の色信号を得るものである。
【0027】さらに、この発明に係る撮像装置は、上記
モード信号発生手段が、圧縮率1/10を示す第1のモ
ード信号と、圧縮率1/20を示す第2のモード信号を
出力するとともに、上記切り換え手段において第1のモ
ード信号が入力された場合は上記第1の色復元手段によ
る色信号を選択し、第2のモード信号が入力された場合
は上記第2の色信号復元手段による色信号を選択するも
のである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による撮
像装置の構成の一例を示すブロック図である。図におい
て、1は撮像素子、2はA/Dコンバータ、3はフレー
ムメモリ、4は高画質な画像となる撮像素子の総画素数
のR、G、B信号を得るよう色信号の復元を行う高画質
色復元手段、5は補間処理により標準的な画像となる撮
像素子の総画素数のR、G、B信号を得るよう色信号の
復元を行う標準色復元手段、6は上記高画質色復元手段
4からの出力と上記標準色復元手段5からの出力を切り
換える切り換え手段、7は圧縮率調整モード発生手段、
8はR、G、B信号をY、Cb、Cr信号による画像へ
変換するYCbCr変換手段、9は入力画像をJPEG
方式により圧縮するJPEG圧縮手段、10は出力端子
である。
【0029】図2はこの発明の実施の形態1による撮像
装置における撮像素子1の色フィルタ配列の一例を示す
図であり、原色の色フィルタを用い、各光電変換素子を
独立に呼び出す方式の撮像素子を示している。図におい
て、Gは垂直方向2i(i=0、1、2、…)、水平方
向2j(j=0、1、2、…)の画素位置(以下、画素
位置(2i,2j)のように記す。)と、画素位置(2
i+1、2j+1)にあり、G信号を通過させる分光特
性を持った第1の色フィルタ、Rは画素位置(2i、2
j+1)にあり、R信号を通過させる分光特性を持った
第2の色フィルタ、Bは画素位置(2i+1、2j)に
あり、B信号を通過させる分光特性を持った第3の色フ
ィルタである。図2に示されるように、R、B信号は上
下4画素毎(図中の斜線部)に、G信号は2画素毎に得
られることとなり、この上下4画素が垂直水平方向に繰
り返し配列されている。
【0030】次に動作について説明する。撮像素子1に
おいて、図2のように配列された色フィルタより各画素
信号R、G、Bを読み出し、その出力はそれぞれA/D
コンバータ2によりA/D変換され、フレームメモリ3
に入力される。高画質色復元手段4では、フレームメモ
リ3からの信号より各R、G、B信号を分離して、得ら
れていない画素信号を高画質な信号を復元する処理によ
り復元し、撮像素子の画素数の各R、G、B信号を出力
する。標準色復元手段5では、フレームメモリ3の信号
から各R、G、B信号を分離して得られていない画素信
号を補間処理により復元し、撮像素子の画素数の各R、
G、B信号を出力する。
【0031】ここで、上記高画質色復元手段4の動作を
図3により詳しく説明する。図3は上記高画質色復元手
段4の構成の一例を示すブロック図であり、図におい
て、20はフレームメモリ3における信号をR、G、B
信号に分離する分離手段、21はG信号での所定画素位
置でのエッジ成分を判定する第1のエッジ判定手段、2
2は分離手段20からの各R、G、B信号と上記第1の
エッジ判定手段21からの出力に基づきG信号の復元を
行うG成分復元手段、23はR、B信号の復元を行う第
1のRB成分復元手段、24は前記G成分復元手段22
からのG信号での所定画素位置でのエッジ成分を判定す
る第2のエッジ判定手段、25は第2のエッジ判定手段
24の出力に応じてRおよびB信号の復元を行う第2の
RB成分復元手段である。
【0032】フレームメモリ3における図2に示された
配列の撮像素子による信号は、分離手段20においてそ
れぞれR、G、B信号に分離され、G信号は第1のエッ
ジ判定手段21とG成分復元手段22へと送られ、R、
B信号はG成分復元手段22および第1のRB復元手段
23へと送られる。第1のエッジ判定手段21ではG信
号における所定画素位置でのエッジ成分を判定して判定
結果をG成分復元手段22へと送り、G成分復元手段2
2では上記第1のエッジ判定手段21からの判定結果の
基づき、撮像素子での総画素数のG信号を得るようG成
分の画素信号の復元を行う。図4は前記第1のエッジ判
定手段21とG成分復元手段22における動作を示すフ
ローチャートであり、第1のエッジ判定手段21とG成
分復元手段22での処理動作を図4に従って説明する。
【0033】いま、撮像素子1におけるG信号は図2に
示すように画素位置(2i、2j)と(2i+1、2j
+1)で得られており、撮像素子の画素数のG信号を得
るために、画素位置(2i、2j+1)と(2i+1、
2j)の画素での信号を求めることとなる。よって、図
4より、G成分復元手段22において画素位置(2i、
2j)と(2i+1、2j+1)での画素はG信号をそ
のまま出力し、画素位置(2i、2j+1)と(2i+
1、2j)では、まず第1のエッジ判定手段21におい
て、左右および上下の画素の差分つまりエッジ成分を検
出する。つまり、上記画素位置での左右の画素の差の絶
対値ΔH、上下の画素の差の絶対値ΔV算出する。例え
ば、画素位置(2i、2j+1)においては、水平方向
差分ΔHは、 ΔH=|G(2i、2j)−G(2i、2j+2)| (1) 垂直方向差分ΔVは、 ΔV=|G(2i−1、2j+1)−G(2i+1、2j+1)| (2) となる。以下、この画素の差の絶対値をエッジ成分と呼
ぶ。
【0034】そして、上記水平方向でのエッジ成分ΔH
および垂直方向エッジ成分ΔVにより、水平垂直方向で
の周辺画素での信号レベルの変化を判定し、その判定結
果を示す信号ed1を第1のエッジ判定手段21より出
力する。第1のエッジ判定手段21での判定は、ΔHと
ΔVの両方が予め定めた値th以下の場合は、周辺画素
での信号レベルの変化がないと判定し、G成分復元手段
22において、周波数の変化を考慮する必要がなく、上
下左右の4画素の平均値を算出しG信号とする。例え
ば、この場合での画素位置(2i、2j+1)において
のG信号は、 g(2i、2j+1)={ G(2i−1、2j+1)
+ G(2i+1、2j+1)+ G(2i、2j)+
G(2i、2j+2)}/4 となる。
【0035】一方、ΔHまたはΔVが予め定めた値th
より大きい場合は、その画素においてエッジ成分がある
と判定し、さらに、ΔH>ΔVの場合は垂直方向に相関
が高いと判定し、ΔH≦ΔVで垂直方向に相関が高いと
判定される場合は水平方向に相関が高いと判定する。そ
して、ΔH>ΔVで垂直方向に相関が高いと判定される
場合は、G成分復元手段22において、R、G、B信号
での垂直方向の画素信号より演算し、垂直方向に相関を
持つG信号を出力する。つまり、R信号が得られている
画素である処理画素位置 (2i、2j+1)において
は、G信号の垂直方向のローパスフィルタを介した値G
vlpf、R信号の垂直方向のローパスフィルタを介し
た値Rvlpfを例えば、 Gvlpf={G(2i−3、2j+1)+ G(2i−1、2j+1) + G(2i+1、2j+1)+ G(2i+3、2j+1)}/4 (3) Rvlpf={R(2i−4、2j+1)+2×R(2i−2、2j+1) + 2×R(2i、2j+1)+ 2×R(2i+2、2j+1) +R(2i+4、2j+1)}/8 (4) として算出し、このGvlpfとRvlpfの比と画素
位置(2i、2j+1)でのR信号より、垂直方向に相
関をもつG信号g(2i、2j+1)を次式 g(2i、2j+1)=R(2i、2j+1)×(Gvlpf/Rvlpf) (5) により算出する。
【0036】また、B信号が得られる画素位置である処
理画素位置(2i+1、2j)でも同様に、G信号の垂
直方向のローパスフィルタを介した値Gvlpf、B信
号の垂直方向のローパスフィルタを介した値Bvlpf
を例えば、 Gvlpf={G(2i−2、2j)+ G(2i、2j) + G(2i+2、2j)+ G(2i+4、2j)}/4 (6) Bvlpf={B(2i−3、2j)+ 2×B(2i−1、2j) + 2×B(2i+1、2j)+ 2×B(2i+3、2j) +R(2i+5、2j)}/8 (7) として算出し、このGvlpfとBvlpfの比と画素
位置(2i+1、2j)でのB信号より、垂直方向に相
関をもつG信号g(2i+1、2j)を次式 g(2i+1、2j)=B(2i+1、2j)×(Gvlpf/Bvlpf) (8) により算出する。
【0037】また、H≦ΔVで水平方向に相関が高いと
判定される場合には、G成分復元手段22において、水
平方向の画素信号より演算し、水平方向に相関を持つG
信号を出力する。処理画素位置(2i、2j+1)にお
いては、G信号の水平方向のローパスフィルタを介した
値Ghlpf、R信号の水平方向のローパスフィルタを
介した値Rhlpfを例えば、 Ghlpf={G(2i、2j)+ G(2i、2j−2) + G(2i、2j+2)+ G(2i、2j+4)}/4 (9) Rhlpf={R(2i、2j−3)+ 2×R(2i、2j−1) + 2×R(2i、2j+1)+ 2×R(2i、2j+3) +R(2i、2j+5)}/8 (10) として算出し、このGhlpfとRhlpfの比と画素
位置(2i、2j+1)でのR信号より、垂直方向に相
関をもつG信号g(2i、2j+1)を次式 g(2i、2j+1)=R(2i、2j+1)×(Ghlpf/Rhlpf) (11) により算出する。
【0038】また、B信号が得られる画素位置である処
理画素位置(2i+1、2j)でも同様に、処理画素位
置(2i+1、2j)でのG信号の水平方向のローパス
フィルタを介した値Ghlpf、B信号の水平方向のロ
ーパスフィルタを介した値Bhlpfを例えば、 Ghlpf={G(2i+1、2j−1)+ G(2i、2j−3) + G(2i、2j+1)+ G(2i、2j+3)}/4 (12) Bhlpf={B(2i+1、2j−4)+ 2×B(2i+1、2j−2) + 2×B(2i+1、2j)+ 2×B(2i+1、2j+2) +B(2i+1、2j+4)}/8 (13) として算出し、このGhlpfとBhlpfの比と画素
位置(2i+1、2j)でのB信号より、垂直方向に相
関をもつG信号g(2i+1、2j)を次式 g(2i+1、2j)=B(2i+1、2j)×(Ghlpf/Bhlpf) (14) により算出する。
【0039】なお、上記式(5)、(8)、(11)、
(14)による算出方式は、局所的領域での色の変化が
少ないことを前提としており、つまり、局所的な領域で
の各色信号の比はほぼ等しいことにより、水平方向また
は垂直方向における局所的な領域での各色信号の比は
R、G、Bの水平方向または垂直方向のローパスフィル
タを介した値の比で与えられる。また、上記式(5)〜
(14)は各水平方向ローパスフィルタおよび垂直方向
ローパスフィルタ出力の算出例であり、フィルタのタッ
プ数および係数は上記に限るものではなく、他のタップ
数および係数でもよい。
【0040】したがって、G成分復元手段22からは画
素位置(2i、2j)、(2i、2j+1)、(2i+
1、2j)、(2i+1、2j+1)それぞれの画素で
のG信号が出力され、つまり、撮像素子の画素数分の解
像度のG信号を得られる。このG成分復元手段22から
の出力は次に、第1のRB成分復元手段23と第2のエ
ッジ判定手段24へと送られる。
【0041】次に、第1のRB成分復元手段23では
R、B信号の画素位置(2i、2j)、(2i+1、2
j+1)でのR、B信号の生成を行い、その出力を第2
のRB復元手段25へと送り、第2のエッジ判定手段2
4においては、G信号により画素位置(2i、2j+
1)および(2i+1、2j)の画素での左右および上
下の画素の差分つまりエッジ成分を検出する。第2のR
B成分復元手段25では、第2のエッジ判定手段24の
出力に基づき、R信号での画素位置(2i+1、2
j)、B信号での画素位置(2i、2j+1)でのそれ
ぞれの画素を復元生成する。図5は前記第1のRB成分
復元手段23、第2のエッジ判定手段24および第2の
RB成分復元手段25における動作を示すフローチャー
トであり、第1および第2のRB成分復元手段23、2
5と第2のエッジ判定手段26での処理動作を図5に従
って説明する。
【0042】いま、図2に示すように、撮像素子におけ
るR信号は画素位置(2i、2j+1)で得られ、B信
号は(2i+1、2j)で得られており、撮像素子の画
素数のR、B信号を得るために、Rについては画素位置
(2i、2j)、(2i+l、2j)と(2i+1、2
j+1)の画素での信号を求めることとなり、Bについ
ては画素位置(2i、2j)、(2i、2j+1)と
(2i+1、2j+1)の画素での信号を求めることと
なる。図6(a)、(b)はR、B信号の算出を説明す
るための各画素のR、Bを示す図であり、図中Rおよび
Bが撮像素子により得られている画素信号を示してい
る。図5により、第1および第2のRB成分復元手段2
3、25においては、R信号での画素位置(2i、2j
+1)、B信号での画素信号(2i+1、2j)におけ
る画素はそのままの信号を出力する。そして、画素位置
(2i、2j)と(2i+1、2j+1)の場合、R、
B信号ともに左右または上下のどちらかの方向の画素が
得られており、また、G信号はG成分復元手段22によ
り全画素復元されている。よって、第1のRB成分復元
手段23には分離手段20からのR、B信号とG成分復
元手段22からの全画素の信号が復元されたG信号が入
力され、上下または左右の方向の画素より演算して上記
画素(2i、2j)と(2i+1、2j+1)のR、B
信号を得る。つまり、図6でのr1およびb1(画素位
置(2i、2j))、r2およびb2(画素位置(2i
+1、2j+1))での画素を、G、RおよびB信号に
おける処理画素の上下または左右方向の画素により算出
する。
【0043】R信号でのr1で示す画素位置(2i、2
j)の場合は、画素位置(2i、2j)においてG、R
信号に対して水平方向のローパスフィルタを介した値G
1hlpf、R1hlpfを例えば、 G1hlpf=(g(2i、2j−1)+g(2i、2j+1))/2 (15) R1hlpf=(R(2i、2j−1)+R(2i、2j+1))/2 (16) により算出し、このG1hlpfとR1hlpfの比と
画素G(2i、2j)により、画素位置(2i、2j)
でのR信号r(2i、2j)を次式により算出する。 r(2i、2j)= G(2i、2j)×(R1hlpf/G1hlpf) =G(2i、2j)×(R(2i、2j−1)+R(2i、2j+1)) /(g(2i、2j−1)+g(2i、2j+1)) (17)
【0044】同様に、B信号におけるb1の位置につい
ては、画素位置(2i、2j)において、G、B信号に
対して垂直方向のローパスフィルタを介した値G1vl
pf、B1vlpfを例えば、 G1vlpf=(g(2i−1、2j)+g(2i+1、2j))/2 (18) B1vlpf=(B(2i−1、2j)+B(2i+1、2j))/2 (19) により算出し、このG1vlpfとB1vlpfの比と
画素G(2i、2j)により、画素位置(2i、2j)
でのB信号b(2i、2j)を次式により算出する。 b(2i、2j)= G(2i、2j)×(B1vlpf/G1vlpf) =G(2i、2j)×(B(2i−1、2j)+B(2i+1、2j)) /(g(2i−1、2j)+g(2i+1、2j)) (20)
【0045】また、r2で示す画素位置(2i+1、2
j+1)の場合についても同様に、画素位置(2i+
1、2j+1)において、G、R信号に対して垂直方向
のローパスフィルタを介した値G1vlpf、R1vl
pfを例えば、 G1vlpf=(g(2i、2j+1)+g(2i+2、2j+1))/2 (21) R1vlpf=(R(2i、2j+1)+R(2i+2、2j+1))/2 (22) により算出し、このG1vlpfとR1vlpfの比と
画素G(2i+1、2j+1)により、画素位置(2i
+1、2j+1)でのR信号r(2i+1、2j+1)
を次式により算出する。 r(2i+1、2j+1)=G(2i+1、2j+1)×(R1vlpf/G1 vlpf) =G(2i+1、2j+1)×(R(2i、2j+1)+R(2i+2、 2j+1)) /(g(2i、2j+1)+g(2i+2、2j+1)) (23)
【0046】同様に、B信号でのb2で示す画素位置
(2i+1、2j+1)において、G、B信号に対して
水平方向のローパスフィルタを介した値G1hlpf、
B1hlpfを例えば、 G1hlpf=(g(2i+1、2j)+g(2i+1、2j+2))/2 (24) B1hlpf=(B(2i+1、2j)+B(2i+1、2j+2))/2 (25) により算出し、このG1hlpfとB1hlpfの比と
画素G(2i+1、2j+1)により、画素位置(2i
+1、2j+1)でのB信号b(2i+1、2j+1)
を次式により算出する。 b(2i+1、2j+1)=G(2i+1、2j+1)×(B1hlpf/G1 hlpf) =G(2i+1、2j+1)×(B(2i+1、2j)+B(2i+1、 2j+2)) /(g(2i+1、2j)+g(2i+1、2j+2)) (26)
【0047】なお、上記式(17)、(20)、(2
3)、(26)は上記Gでの復元方法と同様局所的領域
での色信号の変化が少ないことを前提としており、つま
り、各信号の比は局所的な領域ではほぼ等しいというこ
とによる。また、式(15)〜(26)におけるG1h
lpf、G1vlpf、R1hlpf、R1vlpf、
B1hlpf、B1vlpfの算出式は、水平および垂
直方向のローパスフィルタ出力の算出例であり、フィル
タのタップ数および係数は上記に限るものではなく、他
のタップ数および係数であってもよい。
【0048】次に、残りのR信号における画素位置(2
i+1、2j)とBにおける画素位置(2i、2j+
1)での信号(図6でのr3およびb3)については、
まず、第2のエッジ判定手段24において、G信号にお
ける前記画素での左右および上下の画素の差分つまりエ
ッジ成分を検出する。つまり、G成分復元手段22から
のG信号に対し、上記画素位置での左右の画素の差の絶
対値ΔH、上下の画素の差の絶対値ΔVを算出する。例
えば、画素位置(2i+1、2j)においては、水平方
向差分ΔHは、 ΔH=|G(2i+1、2j−1)−G(2i+1、2
j+1)| 垂直方向差分ΔVは、 ΔV=| G(2i、2j)−G(2i+2、2j)| となる。
【0049】そして、上記水平方向でのエッジ成分ΔH
および垂直方向エッジ成分ΔVにより、水平垂直方向で
の周辺画素での信号レベルの変化を判定し、その判定結
果を示す信号を第2のRB成分復元手段25へと出力す
るのであるが、ここで、R信号における画素位置(2i
+1、2j)に対しては画素位置(2i+1、2j)で
のエッジ成分を判定した結果edrを送り、B信号にお
ける画素位置(2i、2j+1)に対しては画素位置
(2i、2j+1)でのエッジ成分を判定した結果ed
bを送ることになる。判定結果edrおよびedbにお
いて、ΔHとΔVの両方が予め定めた値th以下の場合
は周辺画素での信号レベルの変化がないと判定し、第2
のRB成分復元手段25において、周波数の変化を考慮
する必要がなく、斜め方向に隣接する4画素の平均値を
算出しRまたはB信号とする。つまり、R信号での画素
位置(2i+1、2j)(図6(a)でのr3)につい
ては r(2i+1、2j)={ R(2i、2j−1)+R
(2i、2j+1)+R(2i+2、2j−1)+R
(2i+2、2j+1)}/4 B信号での画素位置(2i、2j+1)(図6(b)で
のb3)については、 b(2i、2j+1)={B(2i−1、2j)+B
(2i−1、2j+2)+B(2i+1、2j)+B
(2i+1、2j+2)}/4 として算出する。
【0050】一方、ΔHまたはΔVが予め定めた値th
より大きい場合は、その画素においてエッジ成分がある
として、さらに、ΔH>ΔVの場合は垂直方向に相関が
高いと判定し、ΔH≦ΔVの場合は水平方向に相関が高
いと判定する。そして、ΔH>ΔVで垂直方向に相関が
高いと判定される場合は、第2のRB成分復元手段25
において、R、G、B信号での上下方向の画素より演算
し、垂直方向に相関を持つ信号を出力する。R信号での
r3で示す画素位置(2i+1,2j)においては、垂
直方向のローパスフィルタを介した値R2vlpf、G
2vlpfを例えば、 R2vlpf=(r(2i、2j)+r(2i+2、2j))/2 (27) G2vlpf=(G(2i、2j)+G(2i+2、2j))/2 (28) により算出し、このR2vlpfとG2vlpfの比と
画素g(2i+1、2j)により、次式の演算で垂直方
向に相関を持つRの画素値r(2i+1,2j)を算出
する。 r(2i+1、2j)=g(2i+1、2j)×(R2vlpf/G2vlpf ) =g(2i+1、2j)×(r(2i、2j)+r(2i+2、2j)) /(G(2i、2j)+G(2i+2、2j)) (29)
【0051】また、B信号でのb3で示す画素位置にお
いても同様に、画素位置(2i,2j+1)において、
垂直方向のローパスフィルタを介した値B2vlpf、
G3vlpfを例えば、 B2vlpf=(b(2i−1、2j+1)+b(2i+1、2j+1))/2 (30) G3vlpf=(G(2i−1、2j+1)+G(2i+1、2j+1))/2 (31) により算出し、このB2vlpfとG3vlpfの比と
画素g(2i、2j+1)により、次式の演算で垂直方
向に相関を持つ画素値b(2i,2j+1)を算出す
る。 b(2i、2j+1)=g(2i、2j+1)×(B2vlpf/G3vlpf ) =g(2i、2j+1) ×(b(2i−1、2j+1)+b(2i+1、2j+1)) /(G(2i−1、2j+1)+G(2i+1、2j+1))(32)
【0052】次に、H≦ΔVで水平方向に相関が高いと
判定される場合には、第2のRB成分復元手段25にお
いて、R、G、B信号での左右の画素信号より演算し、
水平方向に相関を持つ信号を出力する。R信号でのr3
で示す画素位置(2i+1,2j)においては、水平方
向のローパスフィルタを介した値R2hlpf、G2h
lpfを例えば、 R2hlpf=(r(2i+1、2j−1)+r(2i+1、2j+1))/2 (33) G2hlpf=(G(2i+1、2j−1)+G(2i+1、2j+1))/2 (34) により算出し、このR2hlpfとG2hlpfの比と
画素g(2i+1、2j)により、次式の演算で水平方
向に相関を持つRの画素値r(2i+1,2j)を算出
する。 r(2i+1、2j)=g(2i+1、2j)×(R2hlpf/G2hlpf ) =g(2i+1、2j) ×( r(2i+1、2j−1)+r(2i+1、2j+1)) /(G(2i+1、2j−1)+G(2i+1、2j+1))(35)
【0053】B信号でのb3で示す画素位置においても
同様に、画素位置(2i,2j+1)において、水平方
向のローパスフィルタを介した値B2hlpf、G3h
lpfを例えば、 B2hlpf=(b(2i、2j)+b(2i、2j+2))/2 (36) G3hlpf=(G(2i、2j)+G(2i、2j+2))/2 (37) により算出し、このB2hlpfとG3hlpfの比と
画素g(2i、2j+1)により、次式の演算で水平方
向に相関を持つ画素値b(2i,2j+1)を算出す
る。 b(2i、2j+1)=g(2i、2j+1)×(B2hlpf/G3hlpf ) =g(2i、2j+1) ×( b(2i、2j)+b(2i、2j+2)) /(G(2i、2j)+G(2i、2j+2)) (38)
【0054】なお、上記式(29)、(32)、(3
5)、(38)は上記Gでの復元方法と同様局所的領域
での色信号の変化が少ないことを前提としており、つま
り、各信号の比は局所的な領域ではほぼ等しいというこ
とによる。また、式(27)〜(38)におけるG2h
lpf、G2vlpf、G3hlpf、G3vlpf、
R2hlpf、R2vlpf、B2hlpf、B2vl
pfの算出式は、水平および垂直方向のローパスフィル
タ出力の算出例であり、フィルタのタップ数および係数
は上記に限るものではなく、他のタップ数および係数で
あってもよい。
【0055】以上より、第2のRB成分復元手段25か
らは画素位置(2i、2j)、(2i、2j+1)、
(2i+1、2j)、(2i+1、2j+1)それぞれ
の画素でのRおよびB信号が出力され、つまり、撮像素
子の画素数分の解像度のR、B信号を得られるととな
る。G信号は、上記G成分復元手段22において、すで
に撮像素子の画素数分の解像度の信号を得ており、した
がって、G成分を用い水平垂直方向のエッジ成分を判定
して局所的な領域での空間周波数の変化を判定し、その
判定結果に基づき各色信号の生成を切り換えるともに、
エッジ成分が所定値を越える場合の信号の算出におい
て、局所的な領域での色信号の比により算出を行い、エ
ッジ成分が所定値以下では周辺画素の平均値で求めるこ
とで、高画質色復元手段4の出力において、偽色、偽輪
郭が軽減された高画質な画像となる撮像素子の画数分の
解像度のR、G、B信号が得られる。
【0056】次に、標準色復元手段5の動作を図7によ
り説明する。図7は標準復元手段5の一構成例を示すブ
ロック図であり、図において、30はフレームメモリ3
における信号よりR、G、B信号をそれぞれ分離する分
離手段、31は分離された各信号における得られていな
い画素信号を隣接画素の信号より補間生成し、撮像素子
すべての画素数のRGB信号を算出し出力する補間手段
である。フレームメモリ3における信号は分離手段30
において各R、G、B信号に分離され、それぞれを補間
手段31へと出力する。
【0057】補間手段31においての補間方法は、G信
号については、処理画素位置における上下方向の隣接画
素の差の絶対値(エッジ成分)と左右方向の隣接画素の
差の絶対値を求め、このエッジ成分が少ない方向の画素
信号により補間する。例えば、処理画素位置が(2i、
2j+1)において、左右方向の隣接画素のエッジ成分
が少ない場合は、 g(2i、2j+1)=( G(2i、2j)+G(2
i、2j+2))/2 として算出し、上下方向の隣接画素のエッジ成分が少な
い場合は、 g(2i、2j+1)=(G(2i−1、2j)+G
(2i+1、2j))/2 として算出する。
【0058】RおよびB信号については、まず水平方向
の画素の補間を行い、次に垂直方向で補間を行う。例え
ば、R信号については、垂直2iラインでの補間を水平
方向で行い、画素位置(2i、2j)の信号を、 r(2i、2j)=(R(2i、2j−1)+ R(2
i、2j+1))/2 のように算出し、つぎに上下の画素の補間により画素位
置(2i+1、2j)、(2i+1、2j+1)の信号
を、 r(2i+1、2j)=(r(2i、2j)+ r(2
i+2、2j))/2 r(2i+1、2j+1)=(R(2i、2j+1)+
R(2i+2、2j+1))/2 のように算出する。Bについても同様な方法で得られ
る。
【0059】以上の補間方法により、補間手段31の出
力において、撮像素子すべての画素数のR、G、B信号
を算出するされ、この処理は上記高画質色復元方法4で
の処理に比べ画質は劣るが、補間による演算のみの処理
であるので処理速度は早くなる。
【0060】上述の方法により高画質色復元手段4にお
いて復元された撮像素子の画素数分の信号R、G、Bは
切り換え手段6へと送られ、標準色復元手段5において
復元された撮像素子の画素数分の信号R、G、Bも切り
換え手段6へと送られる。切り換え手段6においては、
高画質色復元手段4からの信号と標準色復元手段5から
の信号を圧縮率調整モード発生手段7からのモード信号
に応じて切り換え、切り換えにより選択されたR、G、
B信号がYCbCr変換手段8へと送られる。YCbC
r変換手段8において、入力されたR、G、B信号を演
算によりY、Cb、Cr信号に変換した後、JPEG圧
縮手段9へと送る。そして、JPEG圧縮手段9におい
ては、上記圧縮率調整モード発生手段からのモード信号
に応じた圧縮率となるように入力画像をJPEG方式に
より圧縮し、圧縮されたデータを出力端子10へと出力
する。
【0061】ここで、上記圧縮率調整モード発生手段7
では、記録メディアの容量、圧縮データ転送等の用途に
応じてJPEG圧縮手段9での圧縮率を調整できるよう
に、所望の圧縮率を示すモード信号を発生し出力してお
り、このモード信号は上記切り換え手段6へも送られ
て、後段のJPEG圧縮手段9での画像圧縮における圧
縮率を考慮した画像を選択するように切り換え手段6で
の切り換えを行っている。圧縮率調整モード発生手段7
において、例えば、圧縮による劣化が少ない画像を得ら
れるような低い圧縮率を示す第1のモード(高画質モー
ド)と、圧縮により画像データをより削減できるような
高い圧縮率を示す第2のモード(標準モード)とを設
け、このモードを示す信号を出力するとする。JPEG
圧縮手段9での画像圧縮においては、圧縮率が低い場合
は圧縮による劣化が少なく、圧縮データを伸張して得ら
れる画像において劣化を識別することはできないが、圧
縮率が高い場合は圧縮されたデータ量は削減できるが、
圧縮伸張した画像においてブロック歪み等の画質劣化が
表れる。つまり、圧縮率調整モード発生手段7での出力
が高画質モードである第1のモードの場合、低い圧縮率
を示すため圧縮による画質劣化がなく、よって圧縮を行
う画像が高画質な画像であれば、圧縮伸張した画像も高
画質な画像を得られる。一方、圧縮率調整モード発生手
段7での出力が標準モードである第2のモードの場合
は、高い圧縮率を示すため圧縮による劣化があり、圧縮
を行う画像が通常の補間による画像でも高画質な画像で
あっても圧縮による劣化の影響を受けることとなる。
【0062】したがって、上記切り換え手段6におい
て、JPEG圧縮手段7からの出力であるモード信号が
第1のモードである場合は、高画質色復元手段4からの
出力である高画質な画像となるR、G、B信号を選択し
て、YCbCr変換手段8でY、Cb、Cr信号へ変換
後、JPEG圧縮手段9において第1のモードを示すモ
ード信号に応じた低い圧縮率により画像圧縮を行う。そ
して、JPEG圧縮手段7からの出力であるモード信号
が第2のモードである場合は、標準色復元手段5からの
出力である標準的な補間処理による画像となるR、G、
B信号を選択して、YCbCr変換手段8でY、Cb、
Cr信号へ変換後、JPEG圧縮手段9において第2の
モードを示すモード信号に応じた高い圧縮率により画像
圧縮を行い、圧縮データがより削減されたデータを得る
のであるが、また、標準色復元手段5での処理速度は上
記高画質色復元手段4の処理より早くなるので、圧縮デ
ータを得るまでの処理時間を早くできる。
【0063】なお、本発明者等のシミュレーションによ
る検証によれば、JPEG圧縮手段9において、第1の
モードでは例えば1/10の圧縮率で入力画像を圧縮
し、第2のモードでは例えば1/20の圧縮率で画像を
圧縮するとした場合、1/10圧縮では、高画質色復元
手段4の出力による色復元画像を圧縮伸張した画像は、
標準色復元手段5の出力による色復元画像を圧縮伸張し
た画像と比較して、偽色、偽輪郭が軽減された高画質な
画像となっている。一方、1/20圧縮では、高画質色
復元手段4、標準色復元手段5の出力によるどちらの色
復元画像に対しても、圧縮伸張した画像は圧縮による劣
化であるブロック歪みが目立ち、画質の差が少なくなっ
ている。図8、9は画像シミュレーションにおいて、ゾ
ーンプレートを上記高画質色復元手段4により処理した
色復元画像をJPEG方式で圧縮伸張した場合の垂直方
向および水平方向における輝度信号のレベル(縦軸)と
解像度 (横軸)との関係を示す図であり、図8は垂直
方向での関係、図9は水平方向での関係を示す。各図に
おいて、圧縮なし(圧縮前)の画像、圧縮率1/10で
の圧縮伸張画像、圧縮率1/20での圧縮伸張画像につ
いて示している。図8、9より、垂直および水平方向と
もに、圧縮率1/10の場合は圧縮なしの場合と比較し
て解像度の劣化はほとんどないが、1/20の圧縮率で
は解像度の劣化が見られる。
【0064】したがって、1/10の圧縮率を示す第1
のモードでは、切り換え手段6で高画質色復元手段4の
出力を選択するように切り換え、1/20の圧縮率を示
す第2のモードでは、標準色復元手段5の出力を選択す
るよう切り換えれば、JPEG圧縮手段9からの出力に
おいて、圧縮率を考慮した画像となる圧縮データを得る
こととなる。つまり、圧縮率1/10の場合は、図8、
9からも分かるように、高画質色復元手段4からの信号
を選択してJPEG圧縮手段9で圧縮することで、圧縮
データを伸張した画像は圧縮による劣化がなく、偽色、
偽輪郭が軽減された高画質な画像が得られる。また、圧
縮率1/20の場合は、標準色復元手段5からの信号を
選択してJPEG圧縮手段9で圧縮することで、より削
減された圧縮データを得て、さらに、圧縮データを得る
までの処理時間を早くできる。そして、上記の各モード
における画像圧縮データは出力端子10へと出力され、
記憶メディアに記憶される、またはデータ転送されるな
どする。
【0065】以上より、圧縮率調整モード発生手段7の
出力であるモード信号が示す圧縮率に応じて、低い圧縮
率であるモード信号の場合は高画質色復元手段4からの
信号を選択し、高い圧縮率であるモード信号の場合は標
準色復元手段5からの信号を選択して、所定の圧縮率で
JPEG圧縮を行うので、圧縮率を低くした場合は圧縮
による劣化がなく、偽色、偽輪郭が軽減された高画質な
画像を得られ、圧縮率を高くした場合はより削減された
圧縮データを得て、処理速度も早くでき、画像圧縮の圧
縮率のモードに応じた画像を得ることができる。
【0066】なお、上記実施の形態1では、撮像素子1
の色フィルタの配列を図2に示す原色の色フィルタであ
り、各光電変換素子を独立に呼び出す方式の撮像素子と
し、画素位置(2i,2j)と画素位置(2i+1、2
j+1)(i=0、1、2、…、j=0、1、2、…)
にG信号を通過させる分光特性を持った第1の色フィル
タを、画素位置(2i、2j+1)にR信号を通過させ
る分光特性を持った第2の色フィルタを、画素位置(2
i+1、2j)にB信号を通過させる分光特性を持った
第3の色フィルタを配列した場合として説明したが、撮
像素子は画素混合方式の撮像素子であってもよく、第
1、第2および第3の色フィルタの分光特性はR、G、
Bに限るものではなく、図10に示すように、画素位置
(2i,2j)と画素位置(2i+1、2j+1)(i
=0、1、2、…、j=0、1、2、…)に第1の色信
号Aを通過させる分光特性を持った第1の色フィルタ
を、画素位置(2i、2j+1)に第2の色信号Bを通
過させる分光特性を持った第2の色フィルタを、画素位
置(2i+1、2j)に第3の色信号Cを通過させる分
光特性を持った第3の色フィルタを配列し、上記高画質
色復元手段4により撮像素子の画素数分の各A、B、C
の信号を復元した後RGBの色信号を再生できればよ
く、上記と同様の効果を奏する。
【0067】また、上記実施の形態1では、図2および
図10の撮像素子の色フィルタの配列を画素位置(2
i,2j)と画素位置(2i+1、2j+1)(i=
0、1、2、…、j=0、1、2、…)に第1の色フィ
ルタを、画素位置(2i、2j+1)に第2の色フィル
タを、画素位置(2i+1、2j)に第3の色フィルタ
を配列した場合(図2、10中の斜線部分)として説明
したが、図11に示されるように、画素位置(2i,2
j+1)と画素位置(2i+1、2j)(i=0、1、
2、…、j=0、1、2、…)に第1の色フィルタを、
画素位置(2i、2j)に第2の色フィルタを、画素位
置(2i+1、2j+1)に第3の色フィルタを配列し
た場合(図11中の斜線部分)でも同様の効果を奏し、
上下4画素毎にnラインには第1の色フィルタ、第2の
色フィルタが配列され、n+1ラインでは第3の色フィ
ルタと第1の色フィルタが配列されて、上下のラインで
第1のフィルタが斜め方向の画素に配列されていればよ
い。
【0068】また、上記実施の形態1において、高画質
色復元手段4の構成を図3に示す構成とし、標準色復元
手段5の構成を図7に示す構成の場合について説明した
が、高画質色復元手段4の構成は他の方法の構成であっ
ても標準色復元手段5より高画質な画像を生成できれば
よく、また、その際の色フィルタの配列も他の配列であ
ってもよく、標準色復元手段5の構成も他の周辺画素か
らの補間による復元方法であってもよく、圧縮率調整モ
ード発生手段7により圧縮率に応じて色復元手段を切り
換えれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0069】また、上記実施の形態1において、圧縮率
調整モード発生手段7での出力を圧縮による低い圧縮率
を示す第1のモードと高い圧縮率を示す第2のモードの
2つのモードである場合について説明しているが、それ
以上の圧縮率を示すモード信号を発生し出力してもよ
く、圧縮率に応じて、高画質色復元手段4または標準色
復元手段5の出力を選択するのであれば、上記実施の形
態1と同様の効果を奏する。
【0070】なお、上記実施の形態1では、ハードウェ
アにより図1、図3、図7の構成の処理を行う場合につ
いて説明しているが、撮像装置におけるソフトウェアに
より同様の処理を行うことができることは言うまでもな
く、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0071】実施の形態2.実施の形態1の図3におけ
る高画質色復元手段4において、第1のエッジ判定手段
21においてG信号における画素位置(2i、2j+
1)および(2i+1、2j)での上下左右でのエッジ
成分を判定し、第2のエッジ判定手段24においては、
R信号の復元に対してG信号における画素位置(2i+
1、2j)でのエッジ成分を、B信号の復元に対してG
信号における画素位置(2i、2j+1)でのエッジ成
分を判定するよう構成したが、どちらも画素位置(2
i、2j+1)、(2i+1、2j)での左右および上
下の画素のエッジ成分を検出しており、これらの画素位
置での上下左右の画素信号は撮像素子より得られた信号
であるため、同一のエッジ成分を求めることとなる。よ
って、図12に示すように、高画質色復元手段4の構成
を、1つのG成分エッジ判定手段によりG信号における
画素位置(2i、2j+1)および(2i+1、2j)
でのエッジ成分を判定するような構成とすることもでき
る。
【0072】図12において、20、22〜23および
25は上記実施の形態1での撮像装置における高画質色
復元手段4におけるものと同一のものであり、41はG
成分エッジ判定手段である。
【0073】次に動作を説明する。フレームメモリ3か
らの信号を分離手段20により各R、G、B信号に分離
し、G成分復元手段22、第1のRB復元手段23およ
び第2のRB復元手段25で撮像素子の画素数の各信号
を生成し復元する動作は上記実施の形態1と同一である
ので、その詳細な説明は省略する。
【0074】G成分エッジ判定手段41には分離手段2
0におけるG信号が入力され、画素位置(2i、2j+
1)、(2i+1、2j)(図2中のRおよびBで示す
画素位置)での左右および上下の画素の差分つまりエッ
ジ成分を検出する。つまり、上記画素位置での左右の画
素の差の絶対値ΔHg、上下の画素の差の絶対値ΔVg
を算出する。例えば、画素位置(2i、2j+1)にお
いては、 ΔHg=|G(2i、2j)−G(2i、2j+2)| ΔVg=| G(2i−1、2j+1)−G(2i+
1、2j+1)| として算出する。
【0075】そして、上記水平方向でのエッジ成分ΔH
gおよび垂直方向エッジ成分ΔVgにより、水平垂直方
向での周辺画素での信号レベルの変化を判定し、入力さ
れるG信号の各画素位置に応じて、その判定結果を示す
信号ed1をG成分復元手段22へ、edr、edbを
第2のRB成分復元手段25へと出力する。各判定信号
は、ΔHgとΔVgの両方が予め定めた値以下の場合
は、周辺画素での信号レベルの変化がないと判定する。
一方、ΔHgまたはΔVgが予め定めた値より大きい場
合は、その画素においてエッジ成分があると判定し、さ
らに、ΔHg>ΔVgの場合は垂直方向に相関が高いと
判定し、ΔHg≦ΔVgの場合は水平方向に相関が高い
と判定する。ここで、G成分復元手段22においては、
画素位置(2i、2j+1)と(2i+1、2j)での
画素を復元するため、両画素位置において上記エッジ判
定結果ed1を出力することになる。
【0076】一方、第2のRB成分復元手段25におい
ては、R信号の画素位置(2i+1,2j)の復元を行
い、B信号の画素位置(2i、2j+1)の復元を行
う。よって、画素位置(2i+1、2j)において上記
エッジ成分を判定した結果をedrとして、第2のRB
成分復元手段25におけるR信号での処理画素位置にタ
イミングを合わせて出力する。また、画素位置(2i、
2j+1)において上記エッジ成分を判定した結果をe
dbとして、第2のRB成分復元手段25におけるB信
号での処理画素位置にタイミングを合わせて出力する。
【0077】よって、G成分エッジ判定手段41におい
て、上記G成分復元手段22および第2のRB成分復元
手段25におけるG、R、B信号を復元する画素位置に
対応するG信号でのエッジ成分の判定結果を出力される
こととなる。
【0078】なお、上記実施の形態2では、画素位置
(2i、2j)、(2i+1、2j+1)にG信号が、
画素位置(2i、2j+1)にR信号が、画素位置(2
i+1、2j+1)にB信号が撮像素子より得られる場
合について説明したが、上記実施の形態1同様、画素位
置(2i、2j+1)、(2i+1、2j)にG信号
が、画素位置(2i、2j)にR信号が、画素位置(2
i+1、2j+1)にB信号が配列されていてもよく、
また、色信号はRGBに限ることはない。
【0079】また、上記実施の形態1と同様、実施の形
態2においても、図12の構成の処理を撮像装置におけ
るソフトウェアにより同様の処理を行うことができるこ
とは言うまでもなく、上記実施の形態2と同様の効果を
奏する。
【0080】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0081】この発明に係る撮像装置よれば、撮像素子
により読み出された各色信号において撮像素子の画素数
分の解像度の色信号を復元生成する第1の色信号復元手
段および第2の色信号復元手段と、画像圧縮を行う際の
画像圧縮率を示すモード信号を発生し出力するモード信
号発生手段とを備えるとともに、前記モード信号発生手
段から出力であるモード信号に応じて、上記第1の色信
号復元手段からの信号または第2の色信号復元手段から
の信号を切り換えて選択し出力する切り換え手段とを備
え、前記切り換え手段からの出力による画像を上記モー
ド信号発生手段からのモード信号が示す圧縮率となるよ
う画像信号の圧縮を行うことにより、圧縮率を低くした
場合は圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪郭が軽減され
た高画質な画像を得て、圧縮率を高くした場合はより削
減された圧縮データを得て、処理速度も早くでき、画像
圧縮の圧縮率のモードに応じた画像が得られる。
【0082】また、この発明に係る撮像装置よれば、上
記切り換え手段において、モード信号発生手段から出力
されるモード信号により示された圧縮率が1/n以下の
低い圧縮率を示す場合は上記第1の色復元手段による色
信号を選択し、前記モード信号が1/nの圧縮率よりも
高い圧縮率を示す場合は上記第2の色信号復元手段によ
る色信号を選択することにより、圧縮率を低くした場合
は圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪郭が軽減された高
画質な画像を得て、圧縮率を高くした場合はより削減さ
れた圧縮データを得て、処理速度も早くでき、画像圧縮
の圧縮率のモードに応じた画像が得られる。
【0083】また、この発明に係る撮像装置によれば、
上記撮像素子が、画素位置(2i、2j)(i=0、
1、2、…およびj=0、1、2、…)と(2i+1、
2j+1)に第1の色信号を通過させる分光特性を持っ
た第1の色フィルタを、画素位置(2i、2j+1)に
第2の色信号を通過させる分光特性を持った第2の色フ
ィルタ、画素位置(2i+1、2j)に第3の色信号を
通過させる分光特性を持った第3の色フィルタを配列し
た上下4画素が垂直水平方向に繰り返し配列された撮像
素子であり、上記第1の色復元手段が、上記第1の色フ
ィルタによる第1の色信号の所定画素位置での周辺画素
信号に基づき、所定画素位置におけるエッジ成分を判定
するエッジ判定手段と、前記エッジ判定手段の出力に基
づき、上記第1、第2、第3の色フィルタにより読み出
された第1、第2および第3の色信号により第1の色信
号における上記所定位置での信号を算出する第1の算出
手段と、上記エッジ判定手段の出力に基づき、上記第1
の算出手段の出力と色フィルタからの第2および第3の
色信号により第2および第3の色信号を算出する第2の
算出手段とを備え、上記撮像素子における画素数の第
1、第2、第3の色信号を得るとともに、上記第2の色
復元手段が、第1、第2、第3の色信号それぞれにおい
て、処理画素位置の上下または左右方向の画素からの補
間により信号を算出する手段を備えることにより、圧縮
率を低くした場合は圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪
郭が軽減された高画質な画像を得て、圧縮率を高くした
場合はより削減された圧縮データを得て、処理速度も早
くでき、画像圧縮の圧縮率のモードに応じた画像が得ら
れる。
【0084】また、この発明に係る撮像装置によれば、
上記第1の色復元手段におけるエッジ判定手段が、第1
の色信号の所定画素位置における左右の隣接画素の差の
絶対値を算出して水平方向のエッジ成分を検出する水平
方向エッジ検出手段と、第1の色信号の所定画素位置に
おける上下の画素の差の絶対値を算出して垂直方向のエ
ッジ成分を検出する垂直方向エッジ検出手段と、前記水
平方向エッジ検出手段と垂直方向エッジ検出手段からの
出力に基づき、前記所定画素における水平または垂直方
向のエッジ成分を判定する判定手段を備えるとともに、
前記判定手段が、上記水平方向エッジ検出手段からの出
力または上記垂直方向エッジ検出手段からの出力が予め
定めた値より大きい場合は、上記所定画素の周辺画素に
エッジ成分を検出したとし、さらに、水平方向エッジ検
出手段からの出力が上記垂直方向エッジ検出手段の出力
より大きい場合は垂直方向により相関があり、水平方向
エッジ検出手段からの出力が上記垂直方向エッジ手段の
出力より小さい場合は水平方向に相関があると判定する
とともに、上記水平方向エッジ検出手段および垂直方向
エッジ検出手段からの出力がともに予め定めた値より小
さい場合にはエッジ成分を検出しないと判定することに
より、圧縮率を低くした場合は圧縮による劣化がなく、
偽色、偽輪郭が軽減された高画質な画像を経て画像圧縮
モードに応じた画像が得られる。
【0085】また、この発明に係る撮像装置によれば、
上記第1の色復元手段における第1の色信号での所定位
置に対する信号を算出する第1の算出手段が、第2の色
信号Bのある所定画素l行m列B(l、m)の位置にお
いて、第1の色信号A、第2の色信号Bのそれぞれに対
し水平方向のローパスフィルタを介した値Ahlpf
(l、m)、Bhlpf(l、m)を算出し、前記水平
方向ローパスフィルタからの出力信号であるAhlpf
(l、m)とBhlpf(l、m)との比と上記画素位
置の画素値B(l、m)により、l行m列の第1の色信
号Aにおける画素値A(l、m)を、A(l、m)=B
(l、m)×{Ahlpf(l、m)/Bhlpf
(l、m)}により算出し、第3の色信号Cのある他の
画素位置においても同様に第1の色信号Aにおける画素
値を算出する水平方向信号算出手段と、上記所定画素l
行m列B(l、m)の位置において、第1の色信号A、
第2の色信号Bのそれぞれに対して垂直方向のローパス
フィルタを介した値Avlpf(l、m)、Bvlpf
(l、m)を算出し、前記垂直方向ローパスフィルタか
らの出力信号であるAvlpf(l、m)とBvlpf
(l、m)との比と上記画素位置の画素値B(l、m)
により、l行m列の第1の色信号Aにおける画素値A
(l、m)を、A(l、m)=B(l、m)×{Avl
pf(l、m)/Bvlpf(l、m)}により算出
し、第3の色信号Cのある他の画素位置においても同様
に第1の色信号Aにおける画素値を算出する垂直方向信
号算出手段と、第1の色信号Aにおける上記所定画素l
行m列の位置での上下左右の隣接画素の平均値よりl行
m列の第1の色信号Aにおける画素値A(l、m)を算
出する平均値算出手段とを備え、上記エッジ判定手段の
出力に基づき、上記水平方向信号算出手段の出力または
垂直方向信号算出手段出力、または、平均値算出手段か
らの出力より選択し、上記所定画素l行m列における第
1の色信号Aの画素値A(l、m)を得て、撮像素子に
おける画素数の第1の色信号を得ることにより、圧縮率
を低くした場合は圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪郭
が軽減された高画質な画像を得て、画像圧縮の圧縮率の
モードに応じた画像が得られる。
【0086】また、この発明に係る撮像装置によれば、
前記第1の色復元手段における第1の算出手段が、上記
エッジ判定手段の出力が所定画素l行m列の位置におい
てエッジ成分を検出しないと判定した場合は上記平均値
算出手段の出力を選択し、垂直方向に相関があると判定
した場合は上記垂直方向信号算出手段の出力を選択し、
水平方向に相関があると判定した場合は上記水平方向信
号算出手段の出力を選択し、撮像素子における画素数の
第1の色信号を得ることにより、圧縮率を低くした場合
は圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪郭が軽減された高
画質な画像を得て、画像圧縮の圧縮率のモードに応じた
画像が得られる。
【0087】また、この発明に係る撮像装置よれば、上
記第1の色復元手段における第2の算出手段が、所定画
素l行m列の位置において、上記第1の算出手段からの
出力Aに対し水平方向のローパスフィルタを介した値A
1hlpf(l、m)と垂直方向ローパスフィルタを介
した値A1vlpf(l、m)を算出し、第2の色信号
Bに対し水平方向のローパスフィルタを介した値B1h
lpf(l、m)と第3の色信号Cに対し垂直方向のロ
ーパスフィルタを介した値C1vlpf(l、m)(ま
たは、第2の色信号Bに対し垂直方向のローパスフィル
タを介した値B1vlpf(l、m)と第3の色信号C
に対して水平方向のローパスフィルタを介した値C1h
lpf(l、m))とを算出し、A1hlpf(l、
m)とB1hlpf(l、m)との比(またはC1hl
pf(l、m)との比)と、A1vlpf(l、m)と
C1vlpf(l、m)との比(または、B1vlpf
(l、m)との比)と、上記第1の算出手段の出力Aに
おける所定画素l行m列での画素値A(l、m)から、
l行m列の第2の色信号Bと第3の色信号Cにおける画
素値B(l、m)とC(l、m)を、B(l、m)=A
(l、m)×{B1hlpf(l、m)/A1hlpf
(l、m)}、C(l、m)=A(l、m)×{C1v
lpf(l、m)/A1vlpf(l、m)}(また
は、B(l、m)=A(l、m)×{B1vlpf
(l、m)/A1vlpf(l、m)}、C(l、m)
=A(l、m)×{C1hlpf(l、m)/A1hl
pf(l、m)})により算出する信号算出手段を備え
るとともに、上記l行m列の位置とは異なる所定画素x
行y列の位置において、上記第1の算出手段からの出力
Aに対し水平方向のローパスフィルタを介した値A2h
lpf(x、y)、前記信号算出手段からの出力での第
2の色信号Bに対し水平方向のローパスフィルタを介し
た値B2hlpf(x、y)を算出し、A2hlpf
(x、y)とB2hlpf(x、y)の比と上記第1の
算出手段からの出力Aでの画素x行y列での画素値A
(x、y)により、x行y列の位置における第2の色信
号B(x、y)を、B(x、y)=A(x、y)×{B
2hlpf(x、y)/A2hlpf(x、y)}によ
り算出し、第3の色信号Cにおいても同様にC信号を算
出する水平方向信号算出手段と、上記第1の算出手段か
らの出力Aに対し垂直方向のローパスフィルタを介した
値A2vlpf(x、y)、前記信号算出手段からの出
力での第2の色信号Bに対し垂直方向のローパスフィル
タを介した値B2vlpf(x、y)を算出し、A2v
lpf(x、y)とB2vlpf(x、y)の比と上記
第1の算出手段からの出力Aでの画素x行y列での画素
値A(x、y)により、x行y列の位置における第2の
色信号B(x、y)を、B(x、y)=A(x、y)×
{B2vlpf(x、y)/A2vlpf(x、
y)}により算出し、第3の色信号Cにおいても同様に
C信号を算出する垂直方向信号算出手段と、上記信号算
出手段からの出力における第2、第3の色信号での所定
画素x行y列の位置において、斜めに隣接する画素の平
均値を算出する平均値算出手段とを備え、上記エッジ判
定手段の出力に基づき、前記水平方向信号算出手段、垂
直方向信号算出手段、平均値算出手段からのそれぞれの
出力から選択して、上記所定画素x行y列での第2、第
3の色信号を得て、撮像素子における画素数の第2、第
3の色信号を得ることにより、圧縮率を低くした場合は
圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪郭が軽減された高画
質な画像を得て、画像圧縮の圧縮率のモードに応じた画
像が得られる。
【0088】また、この発明による撮像装置は、前記第
1の色復元手段における第2の算出手段が、上記エッジ
判定手段の出力が所定画素x行y列の位置においてエッ
ジ成分を検出しないと判定した場合は上記平均値算出手
段の出力を選択し、垂直方向に相関があると判定した場
合は上記垂直方向信号算出手段の出力を選択し、水平方
向に相関があると判定した場合は上記水平方向信号算出
手段の出力を選択し、撮像素子における画素数の第2、
第3の色信号を得ることにより、圧縮率を低くした場合
は圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪郭が軽減された高
画質な画像を得て、画像圧縮の圧縮率のモードに応じた
画像が得られる。
【0089】さらに、この発明による撮像装置は、上記
モード信号発生手段が、圧縮率1/10を示す第1のモ
ード信号と、圧縮率1/20を示す第2のモード信号を
出力するとともに、上記切り換え手段において第1のモ
ード信号が入力された場合は上記第1の色復元手段によ
る色信号を選択し、第2のモード信号が入力された場合
は上記第2の色信号復元手段による色信号を選択するこ
とにより、圧縮率を低くした場合は圧縮による劣化がな
く、偽色、偽輪郭が軽減された高画質な画像を得て、圧
縮率を高くした場合はより削減された圧縮データを得
て、処理速度も早くでき、画像圧縮の圧縮率のモードに
応じた画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による撮像装置の構
成の一例を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による撮像素子の色
フィルタの配列の一例を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による撮像装置にお
ける高画質色復元手段4の構成の一例を示すブロック図
である。
【図4】 この発明の実施の形態1による撮像装置にお
ける高画質色復元手段4におけるG成分復元の動作を説
明するためのフローチャートを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による撮像装置にお
ける高画質色復元手段4におけるR、B成分復元の動作
を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による撮像装置にお
けるR、B信号の復元の動作を説明するためのR信号お
よびB信号の画素を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による撮像装置にお
ける標準色復元手段5の構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態1による撮像装置にお
ける高画質色復元手段4により処理した画像をJPEG
方式の圧縮伸張したシミュレーション画像において、垂
直方向の解像度と輝度信号レベルの関係を示す図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態1による撮像装置にお
ける高画質色復元手段4により処理した画像をJPEG
方式の圧縮伸張したシミュレーション画像において、水
平方向の解像度と輝度信号レベルの関係を示す図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態1による撮像素子の
他の色フィルタ配列の例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態1による撮像素子の
他の色フィルタ配列の例を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態2による撮像装置に
おける高画質色復元手段の構成の一例を示すブロック図
である。
【図13】 従来の撮像装置における撮像素子の色フィ
ルタ配列の一例を示す図である。
【図14】 従来の撮像装置の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図15】 従来の撮像装置における色復元手段の構成
の一例を示すブロック図である。
【図16】 従来の撮像装置の補間手段の動作を説明す
るための各信号の画素を示す図である。
【図17】 従来の撮像装置における色復元手段の他の
構成の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 撮像素子、2 A/Dコンバータ、3 フレームメ
モリ、4 高画質色復元手段、5 標準色復元手段、6
切り換え手段、7 圧縮率調整モード発生手段、8
YCbCr変換手段、9 JPEG圧縮手段、10 出
力端子、20分離手段、21 第1のエッジ判定手段、
22 G成分復元手段、23 第1のRB成分復元手
段、24 第2のエッジ判定手段、25 第2のRB成
分復元手段、30 分離手段、31 補間手段、41
G成分エッジ判定手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、複数の色信号に対する分光感度
特性を持つ色フィルタが配列された撮像素子を備えた撮
像装置において、撮像素子により読み出された各色信号
に対して撮像素子の画素数分の解像度の色信号を復元生
成する第1の色復元手段および第2の色信号復元手段
と、画像圧縮を行う際の画像圧縮率を示すモード信号を
発生し出力するモード信号発生手段とを備えるととも
に、前記モード信号発生手段から出力であるモード信
号に応じて、上記第1の色信号復元手段からの信号また
は第2の色信号復元手段からの信号を切り換えて選択し
出力する切り換え手段とを備え、前記切り換え手段から
の出力による画像を上記モード信号発生手段からのモー
ド信号が示す圧縮率となるよう画像信号の圧縮を行い、
圧縮率を低くした場合は圧縮による劣化がなく、偽色、
偽輪郭が軽減された高画質な画像を得て、圧縮率を高く
した場合はより削減された圧縮データを得て、処理速度
も早くでき、画像圧縮の圧縮率のモードに応じた画像が
得られる撮像装置を得ることを目的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る撮像装置
は、複数の色信号に対する分光感度特性を持つ色フィル
タが配列された撮像素子を備えた撮像装置において、撮
像素子により読み出された各色信号に対して撮像素子の
画素数分の解像度の色信号を復元生成する第1の色復元
手段及び第2の色信号復元手段と、画像圧縮を行う際の
画像圧縮率を示すモード信号を発生し出力するモード信
号発生手段とを備えるとともに、前記モード信号発生手
段から出力であるモード信号に応じて、上記第1の色
信号復元手段からの信号または第2の色信号復元手段か
らの信号を切り換えて選択し出力する切り換え手段とを
備え、前記切り換え手段からの出力による画像を上記モ
ード信号発生手段からのモード信号が示す圧縮率となる
よう画像信号の圧縮を行うものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】一方、ΔHまたはΔVが予め定めた値th
より大きい場合は、その画素においてエッジ成分がある
と判定し、さらに、ΔH>ΔVの場合は垂直方向に相関
が高いと判定し、ΔH≦ΔVの場合は水平方向に相関が
高いと判定する。そして、ΔH>ΔVの場合は、G成分
復元手段22において、R、G、B信号での垂直方向の
画素信号より演算し、垂直方向に相関を持つG信号を出
力する。つまり、R信号が得られている画素である処理
画素位置 (2i、2j+1)においては、G信号の垂
直方向のローパスフィルタを介した値Gvlpf、R信
号の垂直方向のローパスフィルタを介した値Rvlpf
を例えば、 Gvlpf={G(2i−3、2j+1)+ G(2i−1、2j+1) + G(2i+1、2j+1)+ G(2i+3、2j+1)}/4 (3) Rvlpf={R(2i−4、2j+1)+2×R(2i−2、2j+1) + 2×R(2i、2j+1)+ 2×R(2i+2、2j+1) +R(2i+4、2j+1)}/8 (4) として算出し、このGvlpfとRvlpfの比と画素
位置(2i、2j+1)でのR信号より、垂直方向に相
関をもつG信号g(2i、2j+1)を次式 g(2i、2j+1)=R(2i、2j+1)×(Gvlpf/Rvlpf) (5) により算出する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、ΔH≦ΔVで水平方向に相関が高い
と判定される場合には、G成分復元手段22において、
水平方向の画素信号より演算し、水平方向に相関を持つ
G信号を出力する。処理画素位置(2i、2j+1)に
おいては、G信号の水平方向のローパスフィルタを介し
た値Ghlpf、R信号の水平方向のローパスフィルタ
を介した値Rhlpfを例えば、 Ghlpf={G(2i、2j)+ G(2i、2j−2) + G(2i、2j+2)+ G(2i、2j+4)}/4 (9) Rhlpf={R(2i、2j−3)+ 2×R(2i、2j−1) + 2×R(2i、2j+1)+ 2×R(2i、2j+3) +R(2i、2j+5)}/8 (10) として算出し、このGhlpfとRhlpfの比と画素
位置(2i、2j+1)でのR信号より、垂直方向に相
関をもつG信号g(2i、2j+1)を次式 g(2i、2j+1)=R(2i、2j+1)×(Ghlpf/Rhlpf) (11) により算出する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】次に、第1のRB成分復元手段23では
R、B信号の画素位置(2i、2j)、(2i+1、2
j+1)でのR、B信号の生成を行い、その出力を第2
のRB復元手段25へと送り、第2のエッジ判定手段2
4においては、G信号により画素位置(2i、2j+
1)および(2i+1、2j)の画素での左右および上
下の画素の差分つまりエッジ成分を検出する。第2のR
B成分復元手段25では、第2のエッジ判定手段24の
出力に基づき、R信号での画素位置(2i+1、2
j)、B信号での画素位置(2i、2j+1)でのそれ
ぞれの画素を復元生成する。図5は前記第1のRB成分
復元手段23、第2のエッジ判定手段24および第2の
RB成分復元手段25における動作を示すフローチャー
トであり、第1および第2のRB成分復元手段23、2
5と第2のエッジ判定手段24での処理動作を図5に従
って説明する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】次に、ΔH≦ΔVで水平方向に相関が高い
と判定される場合には、第2のRB成分復元手段25に
おいて、R、G、B信号での左右の画素信号より演算
し、水平方向に相関を持つ信号を出力する。R信号での
r3で示す画素位置(2i+1,2j)においては、水
平方向のローパスフィルタを介した値R2hlpf、G
2hlpfを例えば、 R2hlpf=(r(2i+1、2j−1)+r(2i+1、2j+1))/2 (33) G2hlpf=(G(2i+1、2j−1)+G(2i+1、2j+1))/2 (34) により算出し、このR2hlpfとG2hlpfの比と
画素g(2i+1、2j)により、次式の演算で水平方
向に相関を持つRの画素値r(2i+1,2j)を算出
する。 r(2i+1、2j)=g(2i+1、2j)×(R2hlpf/G2hlpf ) =g(2i+1、2j) ×( r(2i+1、2j−1)+r(2i+1、2j+1)) /(G(2i+1、2j−1)+G(2i+1、2j+1))(35)
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】この発明に係る撮像装置よれば、撮像素子
により読み出された各色信号において撮像素子の画素数
分の解像度の色信号を復元生成する第1の色信号復元手
段および第2の色信号復元手段と、画像圧縮を行う際の
画像圧縮率を示すモード信号を発生し出力するモード信
号発生手段とを備えるとともに、前記モード信号発生手
段から出力であるモード信号に応じて、上記第1の色
信号復元手段からの信号または第2の色信号復元手段か
らの信号を切り換えて選択し出力する切り換え手段とを
備え、前記切り換え手段からの出力による画像を上記モ
ード信号発生手段からのモード信号が示す圧縮率となる
よう画像信号の圧縮を行うことにより、圧縮率を低くし
た場合は圧縮による劣化がなく、偽色、偽輪郭が軽減さ
れた高画質な画像を得て、圧縮率を高くした場合はより
削減された圧縮データを得て、処理速度も早くでき、画
像圧縮の圧縮率のモードに応じた画像が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 久野 徹也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色信号に対する分光感度特性を持
    つ色フィルタが配列された撮像素子を備えた撮像装置に
    おいて、撮像素子より読み出された各色信号に対し撮像
    素子の画素数分の解像度の色信号を復元生成する第1の
    色復元手段および第2の色信号復元手段と、画像圧縮を
    行う際の画像圧縮率を示すモード信号を発生し出力する
    モード信号発生手段とを備えるとともに、前記モード信
    号発生手段から出力であるモード信号に応じて、上記第
    1の色信号復元手段からの信号または第2の色信号復元
    手段からの信号を切り換えて選択し出力する切り換え手
    段とを備え、前記切り換え手段からの出力による画像を
    上記モード信号発生手段からのモード信号が示す圧縮率
    となるよう画像信号の圧縮を行うことを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 前記切り換え手段において、モード信号
    発生手段から出力されるモード信号により示された圧縮
    率が1/n以下の低い圧縮率を示す場合は上記第1の色
    復元手段による色信号を選択し、前記モード信号が1/
    nの圧縮率よりも高い圧縮率を示す場合は上記第2の色
    信号復元手段による色信号を選択することを特徴とする
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記撮像素子が、垂直2行水平2列の上
    下4画素において、第1の色信号に対する分光感度特性
    を持つ第1の色フィルタと第2の色信号に対する分光感
    度特性を持つ第2の色フィルタとが垂直1行目に配列さ
    れ、垂直2行目には上記垂直1行目の第1の色フィルタ
    が配列された画素位置と同一の列に第3の色信号に対す
    る分光感度特性を持つ第3の色フィルタが配列され、第
    2の色フィルタと同一の列に第1の色信号に対する分光
    感度特性を持つ第1の色フィルタが配列されており、上
    記上下4画素の色フィルタが順次垂直および水平方向に
    繰り返し配列された撮像素子であり、上記第1の色復元
    手段が、上記第1の色フィルタによる第1の色信号の所
    定画素位置での周辺画素信号に基づき、所定画素位置に
    おけるエッジ成分を判定するエッジ判定手段と、前記エ
    ッジ判定手段の出力に基づき、上記第1、第2、第3の
    色フィルタにより読み出された第1、第2および第3の
    色信号により第1の色信号における上記所定位置での信
    号を算出する第1の算出手段と、上記エッジ判定手段の
    出力に基づき、上記第1の算出手段の出力と色フィルタ
    からの第2および第3の色信号により第2および第3の
    色信号を算出する第2の算出手段とを備え、上記撮像素
    子における画素数の第1、第2、第3の色信号を得ると
    ともに、上記第2の色復元手段が、第1、第2、第3の
    色信号それぞれにおいて、処理画素位置の上下または左
    右方向の画素からの補間により信号を算出する手段を備
    えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の色復元手段におけるエッジ判
    定手段が、第1の色信号の所定画素位置における左右の
    隣接画素の差の絶対値を算出して水平方向のエッジ成分
    を検出する水平方向エッジ検出手段と、第1の色信号の
    所定画素位置における上下の画素の差の絶対値を算出し
    て垂直方向のエッジ成分を検出する垂直方向エッジ検出
    手段と、前記水平方向エッジ検出手段と垂直方向エッジ
    検出手段からの出力に基づき、前記所定画素における水
    平または垂直方向のエッジ成分を判定する判定手段を備
    えるとともに、前記判定手段が、上記水平方向エッジ検
    出手段からの出力または上記垂直方向エッジ検出手段か
    らの出力が予め定めた値より大きい場合は、上記所定画
    素の周辺画素にエッジ成分を検出したとし、さらに、水
    平方向エッジ検出手段からの出力が上記垂直方向エッジ
    検出手段の出力より大きい場合は垂直方向により相関が
    あり、水平方向エッジ検出手段からの出力が上記垂直方
    向エッジ検出手段の出力より小さい場合は水平方向によ
    り相関があると判定するとともに、上記水平方向エッジ
    検出手段および垂直方向エッジ検出手段からの出力がと
    もに予め定めた値より小さい場合にはエッジ成分を検出
    しないと判定することを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の色復元手段における第1の色
    信号での所定位置に対する信号を算出する第1の算出手
    段が、第2の色信号Bのある所定画素l行m列B(l、
    m)の位置において、第1の色信号A、第2の色信号B
    のそれぞれに対し水平方向のローパスフィルタを介した
    値Ahlpf(l、m)、Bhlpf(l、m)を算出
    し、前記水平方向ローパスフィルタからの出力信号であ
    るAhlpf(l、m)とBhlpf(l、m)との比
    と上記画素位置の画素値B(l、m)により、l行m列
    の第1の色信号Aにおける画素値A(l、m)を、A
    (l、m)=B(l、m)×{Ahlpf(l、m)/
    Bhlpf(l、m)}により算出し、第3の色信号C
    のある他の画素位置においても同様に第1の色信号Aに
    おける画素値を算出する水平方向信号算出手段と、上記
    所定画素l行m列B(l、m)の位置において、第1の
    色信号A、第2の色信号Bのそれぞれに対し垂直方向の
    ローパスフィルタを介した値Avlpf(l、m)、B
    vlpf(l、m)を算出し、前記垂直方向ローパスフ
    ィルタからの出力信号であるAvlpf(l、m)とB
    vlpf(l、m)との比と上記画素位置の画素値B
    (l、m)により、l行m列の第1の色信号Aにおける
    画素値A(l、m)を、A(l、m)=B(l、m)×
    {Avlpf(l、m)/Bvlpf(l、m)}によ
    り算出し、第3の色信号Cのある他の画素位置において
    も同様に第1の色信号Aにおける画素値を算出する垂直
    方向信号算出手段と、第1の色信号Aにおける上記所定
    画素l行m列の位置での上下左右の隣接画素の平均値よ
    りl行m列の第1の色信号Aにおける画素値A(l、
    m)を算出する平均値算出手段とを備え、上記エッジ判
    定手段の出力に基づき、上記水平方向信号算出手段の出
    力または垂直方向信号算出手段出力、または、平均値算
    出手段からの出力より選択し、上記所定画素l行m列に
    おける第1の色信号Aの画素値A(l、m)を得て、撮
    像素子における画素数の第1の色信号を得ることを特徴
    とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の色復元手段における第1の算
    出手段が、上記エッジ判定手段の出力が所定画素l行m
    列の位置においてエッジ成分を検出しないと判定した場
    合は上記平均値算出手段の出力を選択し、垂直方向に相
    関があると判定した場合は上記垂直方向信号算出手段の
    出力を選択し、水平方向に相関があると判定した場合は
    上記水平方向信号算出手段の出力を選択し、撮像素子に
    おける画素数の第1の色信号を得ることを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の色復元手段における第2の算
    出手段が、所定画素l行m列の位置において、上記第1
    の算出手段からの出力Aに対し水平方向のローパスフィ
    ルタを介した値A1hlpf(l、m)と垂直方向ロー
    パスフィルタを介した値A1vlpf(l、m)を算出
    し、第2の色信号Bに対し水平方向のローパスフィルタ
    を介した値B1hlpf(l、m)と第3の色信号Cに
    対し垂直方向のローパスフィルタを介した値C1vlp
    f(l、m)(または、第2の色信号Bに対し垂直方向
    のローパスフィルタを介した値B1vlpf(l、m)
    と第3の色信号Cに対し水平方向のローパスフィルタを
    介した値C1hlpf(l、m))とを算出し、A1h
    lpf(l、m)とB1hlpf(l、m)との比(ま
    たはC1hlpf(l、m)との比)と、A1vlpf
    (l、m)とC1vlpf(l、m)との比(または、
    B1vlpf(l、m)との比)と、上記第1の算出手
    段の出力Aにおける所定画素l行m列での画素値A
    (l、m)から、l行m列の第2の色信号Bと第3の色
    信号Cにおける画素値B(l、m)とC(l、m)を、
    B(l、m)=A(l、m)×{B1hlpf(l、
    m)/A1hlpf(l、m)}、C(l、m)=A
    (l、m)×{C1vlpf(l、m)/A1vlpf
    (l、m)}(または、B(l、m)=A(l、m)×
    {B1vlpf(l、m)/A1vlpf(l、、
    m)}、C(l、m)=A(l、m)×{C1hlpf
    (l、m)/A1hlpf(l、m)})により算出す
    る信号算出手段を備えるとともに、上記l行m列の位置
    とは異なる所定画素x行y列の位置において、上記第1
    の算出手段からの出力Aに対し水平方向のローパスフィ
    ルタを介した値A2hlpf(x、y)、前記信号算出
    手段からの出力での第2の色信号Bに対し水平方向のロ
    ーパスフィルタを介した値B2hlpf(x、y)を算
    出し、A2hlpf(x、y)とB2hlpf(x、
    y)の比と上記第1の算出手段からの出力Aでの画素x
    行y列での画素値A(x、y)により、x行y列の位置
    における第2の色信号B(x、y)を、B(x、y)=
    A(x、y)×{B2hlpf(x、y)/A2hlp
    f(x、y)}により算出し、第3の色信号Cにおいて
    も同様にC信号を算出する水平方向信号算出手段と、上
    記第1の算出手段からの出力Aに対し垂直方向のローパ
    スフィルタを介した値A2vlpf(x、y)、前記信
    号算出手段からの出力での第2の色信号Bに対し垂直方
    向のローパスフィルタを介した値B2vlpf(x、
    y)を算出し、A2vlpf(x、y)とB2vlpf
    (x、y)の比と上記第1の算出手段からの出力画素値
    Aでの画素x行y列での画素値A(x、y)により、x
    行y列の位置における第2の色信号B(x、y)を、B
    (x、y)=A(x、y)×{B2vlpf(x、y)
    /A2vlpf(x、y)}により算出し、第3の色信
    号Cにおいても同様にC信号を算出する垂直方向信号算
    出手段と、上記信号算出手段からの出力における第2、
    第3の色信号での所定画素x行y列の位置において、斜
    めに隣接する画素の平均値を算出する平均値算出手段と
    を備え、上記エッジ判定手段の出力に基づき、前記水平
    方向信号算出手段、垂直方向信号算出手段、平均値算出
    手段からのそれぞれの出力から選択して、上記所定画素
    x行y列での第2、第3の色信号を得て、撮像素子にお
    ける画素数の第2、第3の色信号を得ることを特徴とす
    る請求項1〜請求項6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の色復元手段における第2の算
    出手段が、上記エッジ判定手段の出力が所定画素x行y
    列の位置においてエッジ成分を検出しないと判定した場
    合は上記平均値算出手段の出力を選択し、垂直方向に相
    関があると判定した場合は上記垂直方向信号算出手段の
    出力を選択し、水平方向に相関があると判定した場合は
    上記水平方向信号算出手段の出力を選択し、撮像素子に
    おける画素数の第2、第3の色信号を得ることを特徴と
    する請求項1〜請求項7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記モード信号発生手段が、圧縮率1/
    10を示す第1のモード信号と、圧縮率1/20を示す
    第2のモード信号を出力するとともに、上記切り換え手
    段において第1のモード信号が入力された場合は上記第
    1の色復元手段による色信号を選択し、第2のモード信
    号が入力された場合は上記第2の色信号復元手段による
    色信号を選択することを特徴とする請求項1〜請求項8
    のいずれかに記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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