JPH11218573A - 方位角および仰角またはそのいずれかの決定方法および装置 - Google Patents
方位角および仰角またはそのいずれかの決定方法および装置Info
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- JPH11218573A JPH11218573A JP10312041A JP31204198A JPH11218573A JP H11218573 A JPH11218573 A JP H11218573A JP 10312041 A JP10312041 A JP 10312041A JP 31204198 A JP31204198 A JP 31204198A JP H11218573 A JPH11218573 A JP H11218573A
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Abstract
決定の不正確さ(0点が発生する角度位置における角度
決定の不正確さ)を解消する改善された角度評価を有す
る方法およびこの方法に基づくレーダ装置を提供する。 【解決手段】 マルチビームレーダ装置に基づき、各レ
ーダ目標物のエコー信号が少なくとも2つのビームを介
して(22)受信される方位角および/または仰角を決
定する。それぞれの受信ビーム内で受信されたエコー信
号の振幅が正規化される(23)。レーダ目標物の角度
を決定するために、個々の受信ビームに対して、正規化
振幅がこのビームに対する記憶正規化アンテナ線図の線
図値(21)と比較される(24)。少なくとも2つの
受信ビームからの比較結果が相互に関連付けられて角度
の関数である評価量が形成され(27)、レーダ目標物
の角度として角度の関数であるその評価量が最小基準ま
たは最大基準を満たした(28)ときの角度が決定され
る。角度の関数である評価量に少なくとも2つの受信エ
コー信号の位相位置が含められる(25−27)。これ
が複素正規化により行われてもよい。
Description
たは仰角の決定方法に関するものである。本発明はさら
に、この方法を実施するための装置、したがって方位角
および/または仰角を決定するための本発明による方法
が実施されるマルチビーム・レーダ装置に関するもので
ある。
定は、従来から多くのレーダ装置の本来の課題に属する
ものである。それに応じて、このような角度決定を行う
多数の方法が既知である。この場合、本質的に2つの異
なる手法が存在する。第1の手法は、レーダ装置の送受
信アンテナのアンテナローブを、求める角度を含む平面
内で機械的または電子的に掃引させることである。この
場合、エコー信号が受信された時点のアンテナローブの
位置から、検出されたレーダ目標物の位置または高さ位
置を推定することができる。第2の手法は、マルチビー
ム・レーダ装置の複数のアンテナローブを介して検出さ
れたレーダ目標物のエコー信号を受信し、かつそれぞれ
のアンテナローブからのエコー信号の信号評価によりレ
ーダ目標物の角度位置を決定することである。この第2
の手法に対する既知の例が、いわゆるモノパルス方式で
ある。この場合、2つのアンテナローブを介してエコー
信号が同時に受信され、かつこのレーダ目標物の角度
が、別々のアンテナローブを介して受信されたエコー信
号の振幅差および/または位相差により決定される。こ
のような角度評価を有するレーダ装置は、たとえば欧州
特許公開第0766100号に記載されている。米国特
許第4320400号からもまた受信レーダ信号の到来
角の決定装置が既知であり、この場合もまた、到来角
は、複数のアンテナを介して受信されたレーダ信号の振
幅比較および位相比較により決定される。
手法に属する他の方法が国際特許出願第97/2022
9号に記載されている。これによると、とくに自動車に
使用されるレーダ装置において、レーダ目標物のエコー
信号が少なくとも2つの受信チャネルを介して受信さ
れ、エコー信号の振幅が正規化されかつレーダ装置の2
チャネル・アンテナ線図の記憶され、正規化された値と
比較されることにより、検出レーダ目標物が存在する角
度が決定される。従来の方法に対するこの方法の本質的
な利点は、ここでは受信信号が相互に比較されるのでは
なく、受信エコー信号が記憶基準値と比較されるので、
できるだけ正確に対称的なアンテナローブを使用する必
要がないことにある。これは費用を軽減し、したがって
このようなレーダ装置の製作コストをも低減することは
当然である。しかしながら、この場合、受信素子のアン
テナ線図内に0点が発生する角度位置において、角度決
定の不明確さを回避するために追加費用を必要とするこ
とがわかっている。この追加費用は、アンテナ線図の
「変形」により0点の出現を低下させることにある。し
かしながら、これは必ずアンテナゲインを全体的に低下
させることにもなる。
生する角度位置における角度決定の不明確さ)を解消す
る改善された角度評価を有する方法およびこの方法に基
づくレーダ装置を提供することが本発明の課題である。
を介して各レーダ目標物のエコー信号が受信されるとき
に、マルチビーム・レーダ装置に基づいてレーダ目標物
が基準系に対し相対的に存在する方位角および/または
仰角の決定方法であって、各受信ビーム内の受信エコー
信号の振幅が正規化され、各受信ビームに対して、正規
化された振幅が受信ビームのアンテナ線図の記憶され、
正規化された線図値と比較され、少なくとも2つの受信
ビームからの比較結果が角度の関数である1つの評価量
に関連付けられ、レーダ目標物の角度として、角度の関
数である評価量が最小基準または最大基準を満たすよう
な角度が決定される。かかる方法において、角度の関数
である評価量に、更に少なくとも2つの受信エコー信号
の位相状態が含められる。
3、4、5は、3つのいわゆるデュアルラットレースリ
ング7、8、9に結合されている。デュアルラットレー
スリング7、8、9は、受信ミクサの機能を送信/受信
切換スイッチないしサーキュレータの機能と統合し、そ
の機能およびその構造は、たとえばイギリス特許出願第
2290000号に詳細に記載されている。さらに、デ
ュアルラットレースリング7、8、9の各々は電圧制御
発振器(VCO)6の出力信号を受け取る。3つのデュ
アルラットレースリング7、8、9の各々の出力信号
は、増幅器10、11、12およびフィルタ13、1
4、15を介して、それぞれA−D(アナログ−ディジ
タル)変換器(A/D)16、17、18に供給され
る。A−D変換器16、17、18は、その出力側が評
価コンピュータ(μP)19に結合されている。検出さ
れるレーダ目標物1からレーダ装置の光軸2に対し角度
αをなして波面が送信/受信素子3、4、5に反射され
る。
この流れ図は、国際特許出願第97/20229号に基
づき、これに他の説明が付け加えられている。ステップ
21により、評価コンピュータ19の記憶領域内に、レ
ーダ装置のk個の受信ビームのアンテナ線図の正規化線
図値nDk(a)が角度指数aの関数として記憶されて
いる。図1に示すレーダ装置に対しては、kはたとえば
3に等しい。しかしながら、本発明は、2つの受信ビー
ムまたは3つより多い受信ビームを有するレーダ装置に
おいても使用可能である。ステップ22により、検出レ
ーダ目標物1から反射されたエコー信号Ekが合計k個
の受信ビームを介して受信される。ステップ23におい
て、受信エコー信号Ekの振幅がステップ21に示す記
憶正規化線図値nDk(a)と同様に正規化される。こ
れは、各受信ビームkに対して正規化振幅値nEkを与
える。ここで正規化は、国際特許出願第97/2022
9号に記載されているような和の正規化基準値を用いて
行われることが好ましい。ステップ24により、受信エ
コー信号Ekの正規化振幅nEkが記憶正規化線図値nD
k(a)と比較される。これは、各受信ビームkに対し
この受信ビームからのエコー信号の正規化振幅nEkと
受信ビームのアンテナ線図の記憶正規化線図値nE
k(a)との間の第1の差関数Bk(a)が形成されるこ
とにより行われることが好ましい。ステップ25におい
て、本発明によりさらに、少なくとも2つの受信ビーム
kおよびlからの受信エコー信号Ekの間の位相差ψkl
もまた決定される。これと同様に、たとえば第1および
第2の受信ビーム間、第2および第3の受信ビーム間、
および第1および第3の受信ビーム間の複数の位相差ψ
klを形成してもよい。
に、位相差値Фkl(a)が、角度指数aの関数として評
価コンピュータ19の他の記憶領域内に基準値または比
較値として記憶されている。ステップ26において、位
相差ψklが記憶位相差Фkl(a)と比較される。これ
は、第2の差関数P(a)が形成され、しかも少なくと
も2つの受信ビームkおよびlからのエコー信号間の決
定位相差ψklと記憶位相差値Фkl(a)とから形成され
ることにより行われることが好ましい。さらに、この更
なる差関数P(a)が振幅係数Aで重み付けされる。こ
の場合、振幅係数Aとして、それらの間で位相差ψklが
形成される受信ビームkおよびlの正規化振幅nEkお
よびnElからの和が選択されることが好ましい。たと
えば本発明の第1の実施態様におけるような位相差ψkl
が第1および第3の受信ビーム間で形成された場合、振
幅係数Aとして和(nE1+nE3)が設定されることが
有利である。この重み付けにより、位相比較に基づく第
2の差関数P(a)が振幅比較に基づく第1の差関数と
比較可能な量に変形される。
4による少なくとも2つの受信ビームからの振幅比較の
比較結果、ならびにステップ26による比較結果が、相
互に関連付けられる。これは、角度の関数である評価量
S(a)が少なくとも2つの第1ならびに第2の差関数
から加算により形成されることにより行われることが好
ましい。しかしながら、角度の関数である評価量S
(a)は、ステップ24によるk個のすべての受信ビー
ムのすべての差関数、ならびにステップ26による第2
の差関数を介して形成されることが有利である。ステッ
プ28において、レーダ目標物の角度αとして、角度の
関数であるその評価量S(a)が最小基準または最大基
準を満たす角度ないしその角度指数aが決定される。レ
ーダ目標物の推定角度として、ステップ27により形成
された評価量S(a)が最小値をとる角度が採用され
る。
実施態様を示す。この場合、第1の実施態様とは異な
り、受信エコー信号の位相状態が本発明による新たな正
規化により考慮され、したがって評価される。この実施
態様は、位相差値Фkl(a)の追加記憶を必要としない
という他の利点を有している。本発明による新たな正規
化は和の正規化基準値を用いて行われるが、この場合、
振幅のみでなく位相をも含む複素信号値が用いられるこ
とは好ましい。3ビーム・レーダ装置に対する可能なか
つとくに適切な正規化値はたとえば次のとおりである。
化線図値、l は左側受信ビームからの複素信号値
または複素線図値、m は中央受信ビームからの複
素信号値または複素線図値、r は右側受信ビーム
からの複素信号値または複素線図値、および│.│
は複素信号値または複素線図値の値の形成。
ビームからの複素信号値または複素線図値の結合によ
り、正規化値N1、N2、N3において、個々の受信ビー
ムへの値の直接割付は必要ではない。しかしながら、こ
の場合に情報は失われることがないので、これは欠点と
なることはない。しかしながら、同様に可能な次の正規
化においては一義的な割付が再び与えられる。
している。ここに示した2つの正規化の利点は、複素信
号値を使用しているのにもかかわらず、これらが実正規
化値を形成していることである。しかしながら、正規化
値が複素数である正規化もまた可能であることは明らか
である。
は、とくにここに示した正規化の第1の正規化を使用し
ている。この複素正規化を用いて正規化されたk個の受
信ビームのアンテナ線図の線図値は、ここではknDk
(a)で示され、ステップ30により評価コンピュータ
19の記憶領域内に記憶されている。ステップ31にお
いて、k個の受信ビームの各々内のエコー信号が受信さ
れる。これらの受信エコー信号の各々は、ステップ32
により振幅および位相を有する複素エコー信号として記
憶線図値knDk(a)と同じ正規化を受ける。したが
って、ステップ32において、各受信ビームkに対し複
素正規化エコー信号信号knEkが受け取られる。ここ
でステップ33において、図2のステップ24と同様
に、正規化エコー信号と、角度の関数である記憶線図値
との比較が行われる。この比較は、差関数Bk(a)が
形成されることにより行われることは好ましい。しかし
ながら、この場合、図2の実施態様とは異なり、差関数
Bk(a)は、使用される複素正規化により、受信エコ
ー信号の位相情報もまた含んでいる。ステップ34によ
り同様に角度の関数である評価量S(a)が形成され、
少なくとも2つの、好ましくはk個の受信ビームからの
比較結果がこの評価量S(a)に関連付けられる。次に
ステップ35により、ステップ28と同様に、検出レー
ダ目標物の推定角度の決定が行われる。
載の方法に比べて、本発明の利点は、検出レーダ目標物
の角度位置決定の精度が明らかに改善されることであ
る。アンテナ線図の0点付近の不明確さを回避するため
に、アンテナ線図を変形させる必要はない。同時に、記
憶場所および計算費用に対する追加要求がきわめて小さ
いので、本発明による方法はそれを実行するためにきわ
めて簡単でありかつとくにコストの面できわめて有利で
ある。
パルス方式に比較して原則として任意の多数の受信ビー
ムを使用することができるので、既知のモノパルス方式
に比較して本発明は、モノパルス方式に基づくレーダ装
置が同じ角度解像度においてより大きい観測範囲をカバ
ーできるという利点を有している。それにもかかわら
ず、本発明は、すべての受信ビームのほぼ同時の評価を
可能にする。これは、同時に、電子的に掃引されかつ個
々に相前後して投入される受信ビームを有する同様に既
知のレーダ装置と比較して、位相情報の評価においてコ
ヒーレント問題が実質的に少ないという利点を提供す
る。
3ビーム・レーダ装置のブロック回路図である。
ある。
ある。
換器(A/D) 19 評価コンピュータ A 振幅係数 a 角度指数 Bk(a) 第1の差関数 Ek エコー信号(振幅値) k、l 受信ビーム番号 knDk(a) アンテナ線図の記憶複素正規化線図値 knEk 複素正規化エコー信号(複素正規化振幅値) nDk(a) アンテナ線図の記憶正規化線図値 nEk 正規化エコー信号(正規化振幅値) P(a) 第2の差関数 S(a) 評価量 α 角度(方位角および/または仰角) Фkl(a) 記憶位相差値 ψk、ψl 位相 ψkl 位相差
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも2つのビームを介して各レー
ダ目標物のエコー信号が受信される(22)ときに、マ
ルチビーム・レーダ装置に基づいてレーダ目標物が基準
系に対し相対的に存在する方位角および仰角(α)また
はそのいずれかの決定方法であって、 各受信ビーム内の受信エコー信号の振幅が正規化され
(23、32)、 各受信ビームに対して、正規化された振幅(nEk、k
nEk)が前記受信ビームのアンテナ線図の記憶され、
正規化された線図値(nDk(a)、knDk(a))と
比較され(24、33)、 少なくとも2つの受信ビームからの比較結果が角度の関
数である1つの評価量(S(a))に関連付けられ(2
7、34)、および前記レーダ目標物の角度として、前
記角度の関数である評価量(S(a))が最小基準また
は最大基準を満たすような角度が決定される(28、3
5)、 前記方位角および仰角(α)またはそのいずれかの決定
方法において、 前記角度の関数である評価量(S(a))に、更に少な
くとも2つの受信エコー信号の位相状態が含められる
(25−27、32−34)ことを特徴とする方位角お
よび仰角またはそのいずれかの決定方法。 - 【請求項2】 受信ビームのエコー信号の正規化された
振幅(nEk、knEk)を、前記受信ビームの前記アン
テナ線図の記憶され、正規化された線図値(nD
k(a)、knDk(a))と比較するために、第1の差
関数(Bk(a))が形成される(24、33)こと、 前記角度の関数である評価量(S(a))を形成するた
めに、少なくとも2つの受信ビームの第1の差関数(B
k(a))が加算される(27、34)こと、を特徴と
する請求項1の方法。 - 【請求項3】 少なくとも2つの受信ビームからの前記
エコー信号の間で位相差(ψkl)が決定される(25)
こと、 決定された位相差(ψkl)が、前記少なくとも2つの受
信ビームの、角度の関数である記憶された位相差値(Ф
kl(a))と比較される(26)こと、およびこの更な
る比較結果が、前記角度の関数である評価量(S
(a))に含められる(27)こと、を特徴とする請求
項1または2の方法。 - 【請求項4】 決定された位相差(ψkl)を記憶された
位相差値(Фkl(a))と比較するために第2の差関数
(P(a))が形成されること、 第2の差関数(P(a))が振幅係数(A)で重み付け
されること、および重み付けされた第2の差関数(P
(a))が少なくとも2つの受信ビームの前記第1の差
関数の和に加算される(27)こと、を特徴とする請求
項2または3の方法。 - 【請求項5】 前記受信エコー信号および前記アンテナ
線図の前記記憶された線図値の正規化のとき(21、2
2)に、複素信号値が使用され、この複素信号値は、前
記振幅に加えて、前記受信エコー信号または前記記憶さ
れた線図値の位相状態もまた含むことを特徴とする請求
項1または2の方法。 - 【請求項6】 少なくとも2つの受信ビームを介してエ
コー信号を受信するためのエコー信号受信手段と、 受信されたエコー信号を正規化するための正規化手段
と、 前記少なくとも2つの受信ビームのアンテナ線図の正規
化された線図値を記憶するための第1の記憶手段と、 前記正規化された受信エコー信号と少なくとも2つの受
信ビームの記憶され、正規化された線図値との間の差関
数を形成するための第1の差関数形成手段と、 少なくとも2つの差関数により評価量を形成するための
評価量形成手段と、 前記評価量の最小値を決定するための最小値決定手段
と、を備えた請求項1に記載の方法を実施するための装
置において、 評価量形成手段に、前記受信されたエコー信号の位相状
態を示す量が供給可能であることを特徴とする請求項1
に記載の方法を実施するための装置。
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