JPH11215672A - 多導体用スペーサ - Google Patents
多導体用スペーサInfo
- Publication number
- JPH11215672A JPH11215672A JP10015223A JP1522398A JPH11215672A JP H11215672 A JPH11215672 A JP H11215672A JP 10015223 A JP10015223 A JP 10015223A JP 1522398 A JP1522398 A JP 1522398A JP H11215672 A JPH11215672 A JP H11215672A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spacer
- conductor
- frame
- folded
- conductors
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】輸送時や宙乗器に積載するのにかさばらず、且
つ施工時に導体をクランプし易い、コンパクトで作業効
率の良い多導体用スペーサを提供すること。 【解決手段】多導体送電線路の夫々導体を把持する把持
部と各導体間のスペースを一定に保持するフレームとを
具備する多導体用スペーサにおいて、前記把持部には前
記各導体を包絡する円の内側から前記各導体を夫々把持
することができる電線把持部クランプと、前記フレーム
には折りたたむことを可能とするヒンジ部とを設けたこ
とにある。
つ施工時に導体をクランプし易い、コンパクトで作業効
率の良い多導体用スペーサを提供すること。 【解決手段】多導体送電線路の夫々導体を把持する把持
部と各導体間のスペースを一定に保持するフレームとを
具備する多導体用スペーサにおいて、前記把持部には前
記各導体を包絡する円の内側から前記各導体を夫々把持
することができる電線把持部クランプと、前記フレーム
には折りたたむことを可能とするヒンジ部とを設けたこ
とにある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多導体送電線路の
各導体間のスペースを一定に保持するための多導体用ス
ペーサに関するものである。
各導体間のスペースを一定に保持するための多導体用ス
ペーサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、送電線路の長距離・超高圧化が進
んでいる。これを実現するためには送電線路の多導体
化、束導体径の大型化が必須である。それに伴い、送電
線路に使用されるスペーサも大型化しなければならな
い。
んでいる。これを実現するためには送電線路の多導体
化、束導体径の大型化が必須である。それに伴い、送電
線路に使用されるスペーサも大型化しなければならな
い。
【0003】図4は、従来の多導体用スペーサの正面図
である。6導体用(6本の送電線用)について示す。多
導体用スペーサは、6個の電線把持部クランプ13と、
6個のI金具12と、6本のフレーム11とから構成さ
れている。各部品の配置は、6本の導体を包絡する円の
中心に対して、点対称に成るように配置されている。
である。6導体用(6本の送電線用)について示す。多
導体用スペーサは、6個の電線把持部クランプ13と、
6個のI金具12と、6本のフレーム11とから構成さ
れている。各部品の配置は、6本の導体を包絡する円の
中心に対して、点対称に成るように配置されている。
【0004】電線把持部クランプ13は夫々導体として
の電線を把持し、I金具12は電線把持部クランプ13
とフレーム11とを連結して、ある程度の自由度を持た
せた構造に成っている。I金具12の長さは全て同じで
ある。フレーム11は夫々電線の間隔を一定に保持する
上で生じる外力に耐え得る強度が必要であり、I金具1
2の両脇に位置するフレーム11はすべて溶接されて堅
固に一体化されている。
の電線を把持し、I金具12は電線把持部クランプ13
とフレーム11とを連結して、ある程度の自由度を持た
せた構造に成っている。I金具12の長さは全て同じで
ある。フレーム11は夫々電線の間隔を一定に保持する
上で生じる外力に耐え得る強度が必要であり、I金具1
2の両脇に位置するフレーム11はすべて溶接されて堅
固に一体化されている。
【0005】多導体用スペーサは必要な数だけ現地に輸
送され、現地で施工作業開始まで保管される。施工作業
時にはこの多導体用スペーサを宙乗器に積載し、鉄塔と
鉄塔の間に一定の間隔で1台1台取り付けて行く。
送され、現地で施工作業開始まで保管される。施工作業
時にはこの多導体用スペーサを宙乗器に積載し、鉄塔と
鉄塔の間に一定の間隔で1台1台取り付けて行く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の、多導体用スペ
ーサには以下の問題点があった。
ーサには以下の問題点があった。
【0007】スペーサの大型化に伴いスペーサ1台の重
量と容積が増加しているが、容積の増加率は重量の増加
率を上回り、輸送の際にまだ輸送手段の積載重量に余裕
があるものの、空間的にそれ以上載せることができず、
従って一回に輸送できる多導体用スペーサの数が少なく
輸送費が高くなっていた。
量と容積が増加しているが、容積の増加率は重量の増加
率を上回り、輸送の際にまだ輸送手段の積載重量に余裕
があるものの、空間的にそれ以上載せることができず、
従って一回に輸送できる多導体用スペーサの数が少なく
輸送費が高くなっていた。
【0008】また、スペーサの施工時には宙乗器を使用
するが、スペーサの容積が増加したため宙乗器へ積載で
きるスペーサの数が減り、鉄塔と鉄塔の間の1径間で必
要なスペーサの全てが積載できず、途中でスペーサの供
給が必要となり作業効率が悪いといった問題もあった。
するが、スペーサの容積が増加したため宙乗器へ積載で
きるスペーサの数が減り、鉄塔と鉄塔の間の1径間で必
要なスペーサの全てが積載できず、途中でスペーサの供
給が必要となり作業効率が悪いといった問題もあった。
【0009】その他、スペーサの保管場所も従来のスペ
ーサより広い場所を必要とし、また施工時、多導体用ス
ペーサを取り付ける際にスペーサが大型であるため取り
付け性が悪く、作業効率が良くないという問題もあっ
た。
ーサより広い場所を必要とし、また施工時、多導体用ス
ペーサを取り付ける際にスペーサが大型であるため取り
付け性が悪く、作業効率が良くないという問題もあっ
た。
【0010】従って本発明の目的は、前記した従来技術
の欠点を解消し、コンパクトで作業効率の良い多導体用
スペーサを提供することにある。
の欠点を解消し、コンパクトで作業効率の良い多導体用
スペーサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、多導体送電線路の夫々導体を把持する把持
部と各導体間のスペースを一定に保持するフレームとを
具備する多導体用スペーサにおいて、前記把持部には前
記各導体を包絡する円の内側から前記各導体を夫々把持
することができる電線把持部クランプと、前記フレーム
には折りたたむことを可能とするヒンジ部とを設けた。
現するため、多導体送電線路の夫々導体を把持する把持
部と各導体間のスペースを一定に保持するフレームとを
具備する多導体用スペーサにおいて、前記把持部には前
記各導体を包絡する円の内側から前記各導体を夫々把持
することができる電線把持部クランプと、前記フレーム
には折りたたむことを可能とするヒンジ部とを設けた。
【0012】前記ヒンジ部は、抜き差し可能なピンを有
し該ピンを抜いた時に前記フレームを折りたたむことが
不可となるように構成した。
し該ピンを抜いた時に前記フレームを折りたたむことが
不可となるように構成した。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の多導体用スペー
サの一実施例を示す正面図である。6導体用について示
している。多導体用スペーサは、6個の電線把持部クラ
ンプ3と、6個のI金具2と、6本のフレーム1と、2
つのヒンジ部4とから構成されている。フレーム1は、
6本のうち2本は他の4本より長さが長く成っている。
I金具2についても、6個のうち2個は他の4個より長
さが長く成っている。これは6個の電線把持部クランプ
3がちょうど6本の夫々導体である電線の位置に合わせ
るためである。
サの一実施例を示す正面図である。6導体用について示
している。多導体用スペーサは、6個の電線把持部クラ
ンプ3と、6個のI金具2と、6本のフレーム1と、2
つのヒンジ部4とから構成されている。フレーム1は、
6本のうち2本は他の4本より長さが長く成っている。
I金具2についても、6個のうち2個は他の4個より長
さが長く成っている。これは6個の電線把持部クランプ
3がちょうど6本の夫々導体である電線の位置に合わせ
るためである。
【0014】電線把持部クランプ3は夫々導体としての
電線を把持し、I金具2はクランプ3とフレーム1とを
連結してある程度の自由度を持たせた構造と成ってい
る。フレーム1は夫々電線の間隔を保持する上で生じる
外力に耐え得る強度が必要であり、I金具2とフレーム
1は溶接にて堅固に固定されている。
電線を把持し、I金具2はクランプ3とフレーム1とを
連結してある程度の自由度を持たせた構造と成ってい
る。フレーム1は夫々電線の間隔を保持する上で生じる
外力に耐え得る強度が必要であり、I金具2とフレーム
1は溶接にて堅固に固定されている。
【0015】図2は、図1のヒンジ部4の正面拡大図で
ある。図3は、図1のヒンジ部4の側面拡大図である。
この2つのヒンジ部4により、スペーサはこのヒンジ部
4の部分で半分に折りたためる構造に成っている。ヒン
ジ部4にはピン5が設けられており、ピン5が差し込ま
れている状態では、スペーサを自由に広げたり、折りた
たんだりすることができる。しかし、一旦ピン5を抜く
と、内蔵しているバネ6に抑えられていたストッパ7が
突き出して、フレームは折りたたむことができなく成る
構造に成っている。
ある。図3は、図1のヒンジ部4の側面拡大図である。
この2つのヒンジ部4により、スペーサはこのヒンジ部
4の部分で半分に折りたためる構造に成っている。ヒン
ジ部4にはピン5が設けられており、ピン5が差し込ま
れている状態では、スペーサを自由に広げたり、折りた
たんだりすることができる。しかし、一旦ピン5を抜く
と、内蔵しているバネ6に抑えられていたストッパ7が
突き出して、フレームは折りたたむことができなく成る
構造に成っている。
【0016】多導体用スペーサを現地に輸送する時や宙
乗器に積載する時には、スペーサを半分に折りたたんで
コンパクトな状態にしておくことができる。スペーサ施
工時には、6本の電線を包絡する円の内側でこのスペー
サを伸ばして広げる。電線把持部クランプ3は、この円
の内部で導体の内側から外側に向けて開けるような配置
と構造に成っているため、送電線のクランプが非常にし
易く成っている。送電線を把持した後にヒンジ部4に設
けられているピン5を抜くことでフレームは折りたため
なく成り、作業は完了する。
乗器に積載する時には、スペーサを半分に折りたたんで
コンパクトな状態にしておくことができる。スペーサ施
工時には、6本の電線を包絡する円の内側でこのスペー
サを伸ばして広げる。電線把持部クランプ3は、この円
の内部で導体の内側から外側に向けて開けるような配置
と構造に成っているため、送電線のクランプが非常にし
易く成っている。送電線を把持した後にヒンジ部4に設
けられているピン5を抜くことでフレームは折りたため
なく成り、作業は完了する。
【0017】以上のように、輸送時や宙乗器に積載する
時には多導体用スペーサを折りたたんでコンパクトにす
ることができるため、輸送費の削減を図ることができ
る。現地に輸送したスペーサの収納場所も従来の半分で
良い。そして、宙乗器に積載できるスペーサの数も従来
の2倍になり、必要なスペーサが宙乗器に積めないとい
った従来の問題を解消することができる。更に、施工時
にはスペーサは多導体送電線路の各導体を包絡する円の
内部で広げられ、この円の内側から導体(送電線)をク
ランプすることができるため作業効率が良い。
時には多導体用スペーサを折りたたんでコンパクトにす
ることができるため、輸送費の削減を図ることができ
る。現地に輸送したスペーサの収納場所も従来の半分で
良い。そして、宙乗器に積載できるスペーサの数も従来
の2倍になり、必要なスペーサが宙乗器に積めないとい
った従来の問題を解消することができる。更に、施工時
にはスペーサは多導体送電線路の各導体を包絡する円の
内部で広げられ、この円の内側から導体(送電線)をク
ランプすることができるため作業効率が良い。
【0018】なお、本実施例では6導体用について示し
たが、6という数字に本発明は限定されず、その他の場
合でも同様に適用可能である。
たが、6という数字に本発明は限定されず、その他の場
合でも同様に適用可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明の多導体用スペーサは、半部に折
りたたむことおよび多導体送電線路の各導体を包絡する
円の内側から夫々導体をクランプすることができるた
め、スペーサの輸送費を低減し、施工時の作業効率が良
いという優れた効果を発揮する。
りたたむことおよび多導体送電線路の各導体を包絡する
円の内側から夫々導体をクランプすることができるた
め、スペーサの輸送費を低減し、施工時の作業効率が良
いという優れた効果を発揮する。
【図1】本発明の多導体用スペーサの一実施例を示す正
面図である。
面図である。
【図2】図1のヒンジ部の部分拡大正面図である。
【図3】図1のヒンジ部の部分拡大側面図である。
【図4】従来の多導体用スペーサの正面図である。
1、11 フレーム 2、12 I金具 3、13 電線把持部クランプ 4 ヒンジ部 5 ピン 6 バネ 7 ストッパ
Claims (2)
- 【請求項1】多導体送電線路の夫々導体を把持する把持
部と各導体間スペースを一定に保持するフレームとを具
備する多導体用スペーサにおいて、前記把持部には前記
各導体を包絡する円の内側から前記各導体を夫々把持す
ることができる電線把持部クランプが設けられており、
前記フレームには折りたたむことができるヒンジ部が設
けられていることを特徴とする多導体用スペーサ。 - 【請求項2】ヒンジ部は、抜き差し可能なピンを有し且
つ該ピンを抜いた時に前記フレームを折りたたむことが
不可となるように構成して成ることを特徴とする請求項
1記載の多導体用スペーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10015223A JPH11215672A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 多導体用スペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10015223A JPH11215672A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 多導体用スペーサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11215672A true JPH11215672A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11882878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10015223A Pending JPH11215672A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 多導体用スペーサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11215672A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102983537A (zh) * | 2012-11-14 | 2013-03-20 | 四川省电力工业调整试验所 | 六分裂输电线智能除冰装置 |
CN105140867A (zh) * | 2015-09-08 | 2015-12-09 | 江东金具设备有限公司 | 一种铸造型抱箍式跳线间隔棒 |
CN108799630A (zh) * | 2018-07-27 | 2018-11-13 | 陈晓君 | 电缆支架 |
-
1998
- 1998-01-28 JP JP10015223A patent/JPH11215672A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102983537A (zh) * | 2012-11-14 | 2013-03-20 | 四川省电力工业调整试验所 | 六分裂输电线智能除冰装置 |
CN105140867A (zh) * | 2015-09-08 | 2015-12-09 | 江东金具设备有限公司 | 一种铸造型抱箍式跳线间隔棒 |
CN108799630A (zh) * | 2018-07-27 | 2018-11-13 | 陈晓君 | 电缆支架 |
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