JPH11212974A - 多言語翻訳辞書登録装置 - Google Patents

多言語翻訳辞書登録装置

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JPH11212974A
JPH11212974A JP10010361A JP1036198A JPH11212974A JP H11212974 A JPH11212974 A JP H11212974A JP 10010361 A JP10010361 A JP 10010361A JP 1036198 A JP1036198 A JP 1036198A JP H11212974 A JPH11212974 A JP H11212974A
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JP10010361A
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尚美 ▲たか▼尾
Naomi Takao
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多言語翻訳辞書にデータを追加登録する際
の、各言語のすべての情報を入力しなければならないと
いう煩わしさを解消し、登録作業を効率良く行えるよう
な多言語翻訳辞書登録装置を提供する。 【解決手段】 3ヶ国以上の自然言語の文字列201、
206及び208及び意味情報203、207及び20
9などが対応付けられて登録されている多言語翻訳辞書
110と、多言語翻訳辞書に登録するデータを登録者か
ら受け付ける入力部120と、入力されたデータをキー
ワードとして多言語翻訳辞書を検索する検索部160
と、入力されたデータ及び検索結果を登録者に表示する
表示部と、登録者が入力しなかったデータに検索したデ
ータの内容を補充する未入力データ補充部150と、補
充されたデータを多言語翻訳辞書に登録する登録制御部
140とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3言語以上の自然
言語を対象とする機械翻訳装置に用いられる多言語翻訳
辞書を編纂する多言語翻訳辞書登録装置及び多言語翻訳
辞書登録プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットプロトコルに準拠
した通信網の整備と、パソコンを始めとする情報機器の
普及とにより、国際化、情報化は急速に進展しつつあ
る。一般の家庭でさえ複数の外国語の文書の入手及び提
供ができる環境にあり、単に2言語間の翻訳のみなら
ず、1対多、多対1及び多対多に亘る多言語間の機械翻
訳装置に対する需要が増加している。
【0003】これら多言語間での翻訳を実現するため、
多言語対応の翻訳辞書が提案されている。ここで多言語
対応の翻訳辞書(多言語翻訳辞書)とは、複数言語に対
応する複数のフィールドを有する対訳レコードからな
り、フィールドのそれぞれに、文字列、文法属性、意味
属性などを言語毎に記入できる記入欄が設けられている
ものをいう。
【0004】日本語による文字列を原言語に対応するフ
ィールドに記入し、英語文字列、中国語文字列、ロシア
語文字列を目的言語に対応するフィールドに記入してお
けば、英語圏、中国語圏、ロシア語圏等、世界中のホー
ムページから取得した文書を一律に日本語に翻訳して閲
覧することができる。ここで翻訳すべき目的言語の文字
列と、原言語の文字列との対応関係が的確でない場合、
読者に違和感を与える翻訳文が生成されてしまう。より
自然な印象を与える翻訳文を生成するには、多言語翻訳
辞書登録装置を用いることにより、翻訳辞書により的確
な訳語を登録せねばならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
多言語翻訳辞書は、複数言語についての文字列、文法属
性、意味属性等を網羅することができるが、その反面、
登録者がキータイプにより入力すべき入力量が膨大とな
り、登録に多くの時間を要してしまう。また登録にあた
っては、単にキータイプを行えば済むのではなく、その
言語で記述された出版物や専門書等を参考にして的確な
訳語を調査しておく必要があるので、登録者に多大な煩
わしさを与えてしまう。
【0006】本発明は、多言語翻訳辞書に設けられてい
る複数言語についての記入欄に記入すべき訳語等を全て
調査して記入しなければならないという煩わしさを解消
し、登録作業を効率良く行える多言語翻訳辞書登録装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、m(m≧3)種の言語に対応するm個のフィール
ドを有する対訳レコードがn(n≧1)個登録されており、
各フィールドには少なくとも対訳文字列を格納する1つ
以上の欄からなる多言語翻訳辞書についての登録作業を
支援する多言語翻訳辞書登録装置であって、n+1個目の
対訳レコードの欄への入力を登録者から受け付ける第1
受付手段と、n+1個目の対訳レコードに未記入欄が存在
するか否かを判別する判別手段と、未記入欄が存在する
場合、前記n個の対訳レコードの中から特定した対訳レ
コードの格納内容を用いて、前記未記入欄を補充する補
充手段とを備えることを特徴とする。
【0008】これによって、3言語以上の自然言語を対
象とする多言語翻訳辞書に文字列等を追加登録する場合
に、本発明に係る多言語翻訳辞書登録装置は、登録者が
入力したデータをキーワードとして多言語翻訳辞書を検
索し、既に登録済みの文字列等の中から最も近似した文
字列等を特定することによって、登録者が入力できなか
った文字列等を補充するため、未記入の欄を有する状態
のまま多言語翻訳辞書に語句を登録する場合が回避さ
れ、上記目的が達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多言語翻訳辞
書登録装置の実施の形態について、図面を用いて詳細に
説明する。
【0010】(実施の形態1)図1は、実施形態1に係
る多言語翻訳辞書登録装置100の機能ブロック図であ
る。この実施形態1では、多言語翻訳辞書110に文字
列や品詞等の辞書データを登録する際に、登録者が入力
しなかった(又は入力できなかった)文字列等のデータ
がある場合に、登録者が入力した文字列等に基づいて多
言語翻訳辞書110を検索して最も類似している文字列
等を特定し、登録者が入力しなかった文字列等を補充す
ることが実現される。
【0011】本装置100は、多言語翻訳装置に用いら
れる辞書登録装置であって、多言語翻訳辞書110と、
入力部120と、入力データ記憶部130と、登録制御
部140と、未入力データ補充部150と、検索部16
0と、検索データ記憶部170と、表示部180より構
成されている。多言語翻訳辞書110は、例えばハード
ディスク等に格納され、多言語間の翻訳を行うために、
3言語以上の文字列や意味情報などの辞書データが対応
づけられて登録されている。
【0012】以下では、多言語翻訳辞書110の詳細に
ついて説明する。なお、以下の実施形態では、便宜上、
原言語として日本語、目的言語として英語及びドイツ語
を、多言語翻訳辞書110に登録される言語として用い
ることとする。図2(a)、(b)は、多言語翻訳辞書11
0のデータ構造の一例を示したものである。
【0013】図2(a)に例示されるように、多言語翻訳
辞書110は、原言語に係る辞書データ(201〜20
5)と、これに対応する2ヶ国語以上の目的言語(第1
目的言語〜第m目的言語)に係る辞書データ(206〜
209)から構成される対訳レコードの集まりである。
本図には、既にn個の対訳レコードが登録されている様
子が示されている。
【0014】原言語に係る辞書データとは、具体的には
文字列201、品詞202、意味情報203、第1属性
204、第2属性205であり、また、第1目的言語か
ら第m目的言語に係る辞書データとは、例えばそれぞれ
の文字列206、208及びそれぞれの意味情報20
7、209である。文字列201、206及び208
は、多言語翻訳辞書110における中心的な辞書データ
であり、各言語間で相互に対応する語句が登録される。
図2では、日本語の”学ぶ”、英語の”study”、
ドイツ語の”studieren”が登録されている例
が示されている。
【0015】図3(a)〜(d)は、多言語翻訳辞書110
に登録される品詞202、意味情報203、第1属性2
04及び第2属性205の内容の一例を示したものであ
る。図3(a)は、多言語翻訳辞書110に登録される品
詞202の例を示したものであり、文字列の品詞につい
て、それぞれ対応する記号が規定されている。図3(b)
は、多言語翻訳辞書110に登録される意味情報20
3、207及び209の例を示したものであり、文字列
の意味情報について、それぞれ対応する記号が規定され
ている。
【0016】図3(c)は、多言語翻訳辞書110に登録
される第1属性204の例を示したものであり、文字列
に係る第1属性について、それぞれ対応する記号が規定
されている。第1属性204とは、文字列201の意味
上での主体となり得るものを示す情報である。例え
ば、”注視する”という動詞の場合は、主体となり得る
のは”人(h)”と”動物(a)”が該当する。もし、
主体となり得るものがない場合は、”概念(i)”を用
いることとする。
【0017】図3(d)は、多言語翻訳辞書110に登録
される第2属性205の例を示したものであり、文字列
に係る第2属性について、それぞれ対応する記号が規定
されている。第2属性205とは、文字列201の意味
上の特質を示す情報である。例えば、”注視する”とい
う動詞の場合は、”動き(a)”が該当する。
【0018】なお、図2(a)は、実施形態1及び後述す
る実施形態2を実施する前の多言語翻訳辞書110の内
容の一例を示し(カラムC1及びカラムC2)、同図(b)
は、同実施後の当該辞書の内容の一例を示す(カラムC
1'及びカラムC2')。これら2つの図を比較すると、同
図(b)には、日本語の文字列”勉強する”を含む対訳レ
コード、及び日本語の文字列”発見する”を含む対訳レ
コードが追加されていることがわかる。
【0019】入力部120は、例えばキーボードやマウ
ス等で実現されるものであり、登録者が多言語翻訳辞書
110に文字列等の登録を行う際のデータや制御コマン
ドを入力するためのものである。ここで、制御コマンド
とは、登録者によって入力される”登録”や”検索”な
どの処理を行うためデータをいう。
【0020】入力データ記憶部130は、例えばRAM
などで構成され、登録者によって入力部120から入力
されたデータを記憶するためのものである。当該記憶部
には、1対訳レコード分のデータが格納される。また、
当該記憶部のデータは、未入力データ補充部150によ
って、検索データ記憶部170のデータが補充され得
る。最終的には、当該記憶部のデータが新規の対訳レコ
ードとして多言語翻訳辞書110に登録される。
【0021】登録制御部140は、多言語翻訳辞書11
0にデータを追加登録するため、多言語翻訳辞書登録装
置100の全体を制御する部分であり、主に以下の機能
を有している。
【0022】1.入力データ解読機能 本機能は、登録者が入力した制御コマンド及び入力デー
タ記憶部130の内容に基づいて、次に実行すべき処理
を決定する機能である。 2.検索部制御機能 本機能は、登録者が入力した”検索”要求に基づいて、
検索部160に対して検索に必要なデータを渡し、その
実行の指示を行う機能である。 3.未入力データ補充部制御機能 本機能は、登録者が入力した”検索データによる入力デ
ータの補充”要求に基づいて、未入力データ補充部15
0に対して、その実行の指示を行う機能である。 4.辞書データ登録機能 本機能は、登録者が入力した”登録”要求に基づいて、
入力データ記憶部130の辞書データを多言語翻訳辞書
110に登録する機能である。 5.表示部制御機能 本機能は、登録者が入力した入力データ記憶部130の
データ及び検索結果が格納されている検索データ記憶部
170のデータを表示させるために、表示部180に指
示を行う機能である。
【0023】未入力データ補充部150は、本発明の特
徴的な構成要素の一つであり、主に以下の機能を有す
る。 1.未入力データ検出機能 本機能は、入力データ記憶部130の内容を参照して、
新規に登録する対訳レコードとして必要なデータのう
ち、登録者が入力しなかったデータを検出する機能であ
る。 2.未入力データ補充機能 本機能は、登録者が入力した”補充”要求に基づいて、
検索データ記憶部170のデータを入力データ記憶部1
30の中の未入力データに補充する機能である。
【0024】検索部160は、登録制御部140の指示
によって、登録者が入力した文字列、品詞、意味情報及
び属性等の辞書データをキーワードとして、多言語翻訳
辞書110に対して上記キーワードを含む対訳レコード
の検索を行い、検索結果を検索データ記憶部170に格
納する機能である。この際、登録者が入力した文字列と
同一の文字列を一つでも有する対訳レコードは、必ず検
索結果としてカウントされる。
【0025】検索データ記憶部170は、例えばRAM
などで構成され、検索部160によって多言語翻訳辞書
110に対して実施した検索の結果のデータが、対訳レ
コード単位で記憶される。表示部180は、例えばCR
Tなどであり、登録者が入力部120より入力したデー
タの表示、及び検索データ記憶部170の内容を表示す
るためのものである。
【0026】次に、以上のように構成される実施形態1
に係る多言語翻訳辞書登録装置100の動作について、
図面を用いて説明する。図4は、実施形態1に係る多言
語翻訳辞書登録装置100内の処理を示すフローチャー
トである。図5は、実施形態1を実施した場合の表示部
180の表示例を示す。
【0027】図5(a)は、登録者が入力部120より入
力したデータの表示例である。図5(b)は、登録者が入
力したデータをキーワードとして、多言語翻訳辞書11
0を検索した検索結果の表示例である。図5(c)は、上
記入力データ記憶部130の内容が、検索データ記憶部
170の内容で補充された場合の表示例である。
【0028】最初に、登録者は、登録したい文字列等の
データ及び制御コマンド(以下、データ等という。)を
入力する(ステップS401)。データ等が入力される
と、登録制御部140は、入力されたデータを表示部1
80に表示し(ステップS402)、入力されたデータ
等が規約外のものであるか否かを判定し(ステップS4
03)、規約外のデータ等が入力された場合は、登録者
に再度データ等の入力を行わせる。入力されたデータ等
が正規の場合は、入力された文字列等のデータを入力デ
ータ記憶部130に記憶させる(ステップS404)。
【0029】次に、登録制御部140は、登録者より入
力された制御コマンドが”登録”か”補充”かを判断し
(ステップS405)、”登録”の場合、または”補
充”の場合であっても全ての項目欄について入力されて
いる場合は(ステップS406)、入力データ記憶部1
30のデータを多言語翻訳辞書110に登録すべく、デ
ータ等の入力を行う(ステップS416)。
【0030】一方、登録者より入力された制御コマンド
が”補充”の場合は(ステップ405)、登録制御部1
40は、未入力のデータを特定後(ステップS40
7)、検索部160に、入力データ記憶部130の文字
列等のデータをキーワードとして多言語翻訳辞書110
に対する検索を実施させる(ステップS408)。検索
の結果、該当する対訳レコードがある場合は(ステップ
S409)、検索結果を対訳レコード単位で検索データ
記憶部170に記憶させ(ステップS410)、その内
容を類似度順に表示部180に表示させる(ステップS
411)。ここで、類似度とは、入力データ記憶部13
0のデータと検索対象である多言語翻訳辞書110内の
対訳レコードのデータとの一致する度合をいう。
【0031】図6は、類似度を定量的に算出するため
に、上記の比較対象データの一致状況に重みづけを定義
した一例である。本実施形態に図6を適用して、図6
(a)の入力データと図2(a)の第1及び第2対訳レコー
ドのデータとの類似度を計算すると、日本語に”学ぶ”
を含む対訳レコードの類似度は6であり、日本語に”注
視する”を含む対訳レコードの類似度は4となる。な
お、図6において、意味情報が”一致するデータを含
む”とは、完全一致する場合を除き、記号の上位2桁以
上の内容が一致する場合をいう。
【0032】このため、表示部180には、図5(b)の
ように検索結果の上位に日本語の”学ぶ”を含む対訳レ
コードのデータが表示され、その下位に日本語の”注視
する”を含む対訳レコードのデータが表示される。さら
に、登録者は、入力データの内容及び検索結果に基づい
て、入力データに検索データを補充して登録するか否か
の指示を入力し(ステップS412)、補充して登録す
る場合は(ステップS413)、未入力データ補充部1
50が検索データ記憶部170のデータを入力データ記
憶部130のデータに補充し(ステップS414)、補
充後の入力データ記憶部130の内容を表示部180に
表示する(ステップS415)。
【0033】最後に、登録制御部140は、登録者によ
って”登録”の指示がされた場合(ステップS416、
ステップS417)、多言語翻訳辞書110に入力デー
タ記憶部130の内容を登録する(ステップS41
8)。なお、本登録作業を継続しない場合は(ステップ
S419)、本処理を終了する。以下では、上記図4の
フロ−チャ−トを踏まえ、図5に示す具体的な表示例、
即ち登録者からの入力例及び検索結果例を用いながら、
実施形態1の処理内容について、さらに詳細に説明す
る。
【0034】図5(a)は、登録者が新規に辞書データを
登録するために、入力部120より入力したデータの表
示例である(ステップS402)。本例では、原言語及
び第1目的言語の全ての項目欄のデータは入力されてい
るが、第2目的言語の文字列及び意味情報が未入力とな
っている。なお、本入力データは、登録制御部140に
よって入力データ記憶部130に記憶される(ステップ
S404)。
【0035】図5(b)は、登録者が入力したデータをキ
ーワードとして多言語翻訳辞書110を検索し(ステッ
プS408)、その検索結果を類似度順に表示させた例
である(ステップS411)。本例では、上記入力デー
タのうち原言語の品詞、意味情報、第1属性、第2属性
(501〜504)及び第1目的言語の文字列(50
5)をキーワードとして検索した結果、日本語の”学
ぶ”を含む対訳レコードが上位に、日本語の”注視す
る”を含む対訳レコードがその下位に表示されている。
この場合の検索では、原言語の品詞(501)及び第1
目的言語の文字列(505)については、完全一致をそ
の条件としている。なお、検索結果である上記2個の対
訳レコードの内容は、登録制御部140によって検索デ
ータ記憶部170に記憶される(ステップS410)。
【0036】図5(c)は、未入力データ補充部150に
よって、上記入力データ記憶部130の内容が検索デー
タ記憶部170の内容で補充された場合の表示例である
(ステップS414、ステップS415)。本例では、
上記入力データ記憶部130の第2目的言語の文字列
が、上記検索データ記憶部170の内容のうち、最上位
に示されている対訳レコードの第2目的言語の文字列”
studieren”で補充された様子を示している。
【0037】以上により、多言語翻訳辞書に3言語以上
の辞書データを追加登録する場合では、登録者は、全て
の項目についてデータを入力できない場合であっても、
既に登録されているデータの中から最も近似した流用可
能なデータを検索し補充することができるため、専門的
な知識をそれ程有していなくても容易に追加登録するこ
とが可能となり、また、登録に要する時間も短縮するこ
とができる。なお、本実施形態では、多言語翻訳辞書に
登録する情報を図2に示す項目(201〜209)とし
たが、各言語で同一の項目について登録するような構成
にしてもよいし、これら以外にコメントや備考欄のよう
な情報を登録してもよいし、以上の情報が登録されない
辞書構成としてもよい。
【0038】また、本実施形態では、入力データ記憶部
130のデータの補充を同一言語間の検索データ記憶部
170のデータで実施した例を示したが、例えば、一の
言語の品詞のデータを、他の言語の品詞のデータに流用
して補充してもよい。さらに、本実施形態では、類似度
を意味情報、第1属性及び第2属性により算出したが、
これ以外の情報によって算出してもよい。さらにまた、
本実施形態では、類似度に基づく検索結果の表示に係る
対訳レコード単位の並びかえを登録制御部で実施した
が、これを検索部または表示部で実施してもよい。
【0039】(実施の形態2)図7は、実施形態2に係
る多言語翻訳辞書登録装置700の機能ブロック図を示
す。この実施形態2では、登録者が、追加登録辞書71
0に文字列や品詞等の辞書データを登録する際に、未入
力のデータがある場合であって、かつ、登録者が入力し
たデータに基づいて多言語翻訳辞書110及び追加登録
辞書710を検索しても補充可能なデータが検索できな
かった場合に、当該入力データの文字列の品詞を品詞変
換して上記の2辞書を検索し、検索結果の中から未入力
となっていた文字列に対応する文字列の品詞を、再び元
の品詞に品詞変換して未入力データを補充することが実
現される。
【00040】多言語翻訳辞書登録装置700は、前記
多言語翻訳辞書登録装置100に比べ、追加登録辞書7
10、品詞変換部730及び品詞変換辞書740が追加
され、登録制御部720及び検索部750の機能が一部
異なっている。追加登録辞書710は、例えばハードデ
ィスク等に格納され、登録者が登録したい文字列等の辞
書データを記憶し、登録者のユーザ辞書として利用する
ものである。前記実施形態1では、辞書データの登録は
多言語翻訳辞書110に行ったのに対し、本実施形態で
は当該辞書に登録する。当該辞書のデータの形式および
項目は、前記実施形態1における多言語翻訳辞書110
と同一とする。
【0041】品詞変換部730は、特定された言語の文
字列の品詞を特定された変換形態で品詞変換させる機能
を有している。例えば、日本語の”発見する”という動
詞に対し”動詞→名詞変換”という変換形態が指定され
ると、”発見”という名詞に変換させるという機能であ
る。品詞変換辞書740は、例えばハードディスク等に
格納され、登録者によって入力された言語の文字列等を
特定された変換形態に基づいて、同一の言語で異なる品
詞の文字列等に変換させるため、品詞変換に係る規約情
報を記憶させた辞書である。
【0042】図8は、品詞変換辞書740の一例であ
り、品詞変換を行うための規約情報が登録されている。
本辞書の構成は、変換前文字列について言語名、品詞及
びその形式が定義され、かつ、この変換前文字列から変
換され得る品詞とその文字列の形態について、それぞれ
対応づけられて登録されている。この品詞変換辞書によ
って品詞変換を行う例を以下に示す。
【0043】例えば、第1変換レコードであれば、日本
語の動詞の”発見する”を、名詞の”発見”に品詞変換
する場合は、品詞変換辞書740の変換前文字列から品
詞が”動詞(v)”のものが検出され、文字列の形式
(この場合は”<%1>する”)に従って、文字列が”
発見”と”する”に分離され、名詞”発見”が得られ
る。以下、英語及びドイツ語についても同様に品詞変換
が可能となる。ここで、図8における”%n”(n:自
然数)は、品詞変換する際の変換前後の各文字列におい
て、共通する部分の文字列を表している。
【0044】検索部750は、前記実施形態1における
検索部160と基本的には同一の機能を有しているが、
多言語翻訳辞書110に加え、追加登録辞書710もそ
の検索対象としている。次に、以上のように構成される
実施形態2に係る多言語翻訳辞書登録装置700の動作
について、図面を用いて説明する。
【0045】図9は、実施形態2に係る多言語翻訳辞書
登録装置700内の処理を示すフローチャートである。
本フローチャートが、実施形態1に係る図4のフローチ
ャートと異なる点は、主に次の4点である。 (1)検索対象が、多言語翻訳辞書110のみではな
く、追加登録辞書710もその対象としていること(ス
テップS901)。 (2)検索結果がない場合は、品詞変換処理(ステップ
S902)を実施すること。 (3)検索結果が複数ある場合は、登録者が選択できる
ようにしたこと(ステップS905、ステップS90
6)。 (4)データを登録する辞書を追加登録辞書710にし
たこと(ステップS908)。
【0046】図11は、実施形態2を実施した場合の表
示部180の表示例を示す。図11(a)は、登録者によ
って入力されたデータの表示例であり、第2目的言語の
文字列及び意味情報のデータが未入力となっている。図
11(b)は、前記入力データをキーワードとして、多言
語翻訳辞書110及び追加登録辞書710に対して検索
を行った結果の表示例を示す。この場合、検索できた対
訳レコードがないことを示している。
【0047】図11(c)は、検索データ記憶部170の
データの一部が品詞変換されて表示された例を示す。本
図では、入力データ記憶部130のデータのうち、原言
語(日本語)の”発見する”を”動詞→名詞変換”し、
変換後の文字列”発見”をキーワードとして多言語翻訳
辞書110及び追加登録辞書710を検索した結果(図
2(a)において日本語の”発見”を含む対訳レコードの
内容)を、さらに”名詞→動詞変換”し表示された様子
を示す。この結果、原言語(日本語)の品詞及び文字
列、第1目的言語の文字列、第2目的言語の文字列が”
名詞→動詞変換”されていることがわかる。
【0048】図11(d)は、入力データ記憶部130の
データのうち、未入力となっていた第2目的言語(ドイ
ツ語)の文字列が補充された場合の表示例を示したもの
である。本図では、文字列”entdecken”が追
加されている様子が示されている。
【0049】最初に、登録者は、実施形態1と同様に登
録したい文字列や意味情報などのデータ等を入力する。
この場合、登録者が入力しなかったデータは未入力デー
タとして特定される(ステップS401〜ステップS4
07)。次に、登録制御部720は、検索部750に対
し、上記入力データをキーワードとして多言語翻訳辞書
110及び追加登録辞書710を検索するように指示を
出す(ステップS901)。
【0050】ところが、多言語翻訳辞書110及び追加
登録辞書710には、上記キーワードを含むデータが登
録されていない、即ち該当する対訳レコードが存在しな
いため、図11(b)に示されるように検索結果がない。
このため、登録制御部720は、品詞変換部730に対
し、登録者が入力した文字列を品詞変換処理によって希
望する文字列を獲得するように指示を出す(ステップS
902)。
【0051】そこで、品詞変換部730は、日本語の”
発見する(動詞)”を品詞変換辞書740を用いて、”
発見(名詞)”に品詞変換する。これにより、登録制御
部720は、検索部750に、再び多言語翻訳辞書11
0及び追加登録辞書710に対して”発見”をキーワー
ドとする検索をするよう指示を出す。検索により該当す
る対訳レコードが検出された場合、品詞変換部730
は、検出された対訳レコードのデータのうち、品詞及び
文字列に対して”名詞→動詞変換”を実施する。
【0052】その後、登録制御部720は、上記の品詞
及び文字列を”名詞→動詞変換”した対訳レコードのデ
ータを検索データ記憶部に格納し、その内容は表示部1
80に表示される(ステップS410、ステップS90
4)。もし、未入力の文字列を補充する検索結果が複数
ある場合は、登録者によって補充される文字列が選択さ
れる(ステップS905〜ステップS907)。最後
に、登録者によって補充後の入力データの表示内容が確
認された後、登録制御部720は、当該データを追加登
録辞書710に登録する(ステップS908)。
【0053】図10は、図9における品詞変換処理(ス
テップS902)の詳細フローチャートである。最初
に、登録者によって登録したいデータが入力されると、
登録制御部720は、登録者によって入力された文字列
の個数(i)が検出される(ステップS1001)。次
に、品詞変換部730は、登録者から入力された文字列
毎に、品詞変換辞書740を検索し、品詞変換の変換形
態の数(j)を検出する(ステップS1003)。例え
ば、入力された文字列の品詞が動詞ならば、”動詞→名
詞”、”動詞→形容詞”などの変換形態について定義さ
れている変換形式の全ての件数を検出する。
【0054】さらに、品詞変換部730は、個々の変換
形態に基づいて品詞変換を実施する(ステップ100
5)。これにより、登録制御部720は、変換された文
字列をキーワードとして多言語翻訳辞書110及び追加
登録辞書710を検索する(ステップS1006)。検
索された対訳レコードの中に、未入力文字列に対応する
文字列(例えばドイツ語の文字列)がある場合は、品詞
変換部730が、当該文字列に対して、元の品詞に戻す
べく品詞変換の変換形態(j)の逆の品詞変換を行う
(ステップS1008)。
【0055】最後に、登録制御部720は、品詞変換さ
れた文字列を含む対訳レコードを検索デ−タ記憶部17
0に記憶する(ステップS1009)。なお、図10に
示すように、登録者が入力した文字列全てに対してル−
プ1(ステップS1002、ステップS1011)を構
成し、登録者が入力した文字列個々の品詞変換形態全て
に対してル−プ2(ステップS1004、ステップS1
010)を構成するものとする。
【0056】以上により、多言語翻訳辞書に3ヶ国語以
上の辞書データを追加登録する場合では、登録者は、全
ての項目についてデータを入力できない場合であって、
かつ、既に登録されているデータの中で近似した流用可
能なデータが存在しなくても、品詞変換を行うことによ
り、品詞の異なるデータを検索し希望する品詞に再び変
換することによって、入力できなかったデータを補充す
ることができるため、専門的な知識をそれ程有していな
くても容易に登録することが可能となり、また、登録に
要する時間も短縮することができる。
【0057】なお、本実施形態では、品詞変換を名詞、
動詞及び形容詞間で実施する例を示したが、これら以外
の品詞間で品詞変換してもよい。また、本実施形態で
は、品詞変換の対象を主に文字列としたが、文字列以外
のデータに対して品詞変換してもよい。さらにまた、本
実施形態では、辞書データの登録先を追加登録辞書とし
たが、登録者の意志により、その登録先を多言語翻訳辞
書または追加登録辞書のいづれかに選択し登録すること
としてもよい。
【0058】最後に、本発明に係る多言語翻訳辞書登録
装置は、汎用のコンピュータシステム上で実行されるプ
ログラムとして実現できることは言うまでもない。従っ
て、本発明に係る多言語翻訳辞書登録プログラムをCD
−ROM等の記録媒体に格納し配布することは可能であ
る。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る多言語辞書登録装置は、m(m≧3)種の言語に対応
するm個のフィールドを有する対訳レコードがn(n≧1)個
登録されており、各フィールドには少なくとも対訳文字
列を格納する1つ以上の欄からなる多言語翻訳辞書につ
いての登録作業を支援する多言語翻訳辞書登録装置であ
って、n+1個目の対訳レコードの欄への入力を登録者か
ら受け付ける第1受付手段と、n+1個目の対訳レコード
に未記入欄が存在するか否かを判別する判別手段と、未
記入欄が存在する場合、 前記n個の対訳レコードの中か
ら特定した対訳レコードの格納内容を用いて、前記未記
入欄を補充する補充手段とを備える。
【0060】これにより、登録者は、未知の言語のため
記入、即ち入力できないデータがある場合であっても、
多言語翻訳辞書のデータを未入力のデータに補充するこ
とができるため、専門的な知識をそれ程有していなくて
もデータを容易に追加登録することが可能となり、ま
た、登録に要する時間も短縮することができる。
【0061】ここで、前記補充手段はさらに、n+1個目
の対訳レコードから対訳文字列を検出する検出手段と、
検出された対訳文字列と同一の対訳文字列が格納されて
いる登録済み対訳レコードを前記多言語翻訳辞書から探
索し、もし存在するならその同一対訳文字列が格納され
ている登録済み対訳レコードを読み出す探索手段と、探
索された登録済み対訳レコードに格納されている格納内
容を、n+1個目の対訳レコードの対応する未記入欄に書
き込む書込手段と、前記格納内容が書き込まれたn+1個
目の対訳レコードを、前記多言語翻訳辞書に追加する追
加手段とを備える。
【0062】これにより、多言語翻訳辞書に登録済みの
レコードのうち、登録者が新規に登録すべく入力した文
字列と同一の文字列を含む対訳レコードを特定し、特定
された対訳レコードのデータを未入力のデータに補充す
ることができるので、言語間で微妙にニュアンスの異な
る対訳文字列を登録する場合に、既存のデータを有効に
利用し追加登録することができる。
【0063】また、前記m個のフィールドの少なくとも
1つは、前記対訳文字列の品詞、意味及び属性の欄から
なり、前記探索手段は更に、n+1個目の対訳レコードに
記入された対訳文字列と同一の対訳文字列が格納された
登録済み対訳レコードが複数探索された場合、それらの
探索された対訳レコードの意味及び属性の欄に格納され
ている内容とn+1番目の対訳レコードの意味及び属性の
欄に格納されている内容とに基づく一致度を、探索され
たそれぞれの登録済み対訳レコードについて算出する一
致度算出部を備え、前記書込手段は、n個の対訳レコー
ドのうち、算出された一致度が最も高い対訳レコードか
ら格納されている内容を読み出して、n+1個目の対訳レ
コードの対応する未記入欄に書き込むこととすることが
できる。
【0064】これにより、新規に登録すべく入力した対
訳文字列と同一の対訳文字列を含む登録済みの対訳レコ
ードが複数探索された場合であっても、文字列以外の内
容に対して一致度が算出されるので、登録者は、最も一
致度の高いレコードのデータを未入力のデータに補充す
ることができる。
【0065】また、前記一致度算出部は、同一の対訳文
字列が格納されている登録済み対訳レコードが複数探索
された場合、意味及び属性の欄において、n+1個目の対
訳レコードへの記入内容と探索された登録済み対訳レコ
ードにおける格納内容とが完全一致する欄の個数及び完
全一致ではないが一致部を含む欄の個数の少なくとも1
つを計数する計数部を備え、計数された個数に基づい
て、探索されたそれぞれの登録済み対訳レコードについ
て一致度を算出することとすることができる。
【0066】これにより、入力したデータと既に登録さ
れているレコードのデータについて、一致するデータま
たは一致する部分を有するデータの個数が計数されるの
で、より確度の高い一致度を算出することができる。
【0067】さらに、前記計数部は、n+1個目の対訳レ
コードへの記入内容と探索された登録済み対訳レコード
における格納内容とが一致する欄及び一致部を含む欄の
それぞれに重み付けを行う重付部と、重み付けがなされ
た欄の個数をそれぞれの登録済み対訳レコードについて
集計する集計部を備え、前記一致度算出部は、集計され
た値に基づいて、探索されたそれぞれの登録済み対訳レ
コードについて一致度を算出することとすることができ
る。
【0068】これにより、入力したデータ及び既に登録
されているレコードのデータについて重み付けが付加さ
れるので、さらに木目の細かい一致度を算出することが
できる。
【0069】また、多言語翻訳辞書登録装置はさらに、
同一の対訳文字列が格納された登録済み対訳レコードが
読み出された場合、読み出された登録済み対訳レコード
を全て表示する表示手段と、表示された登録済み対訳レ
コードのうち、前記n+1番目の対訳レコードの対応する
未記入欄に書き込むべき格納内容を有する登録済み対訳
レコードについての選択を登録者から受け付ける第2受
付手段とを備え、前記書込手段は、選択された登録済み
対訳レコードから格納内容を取り出し、取り出した格納
内容を第1受付手段が入力を受け付けたn+1個目の対訳
レコードの対応する未記入欄に書き込むこととすること
ができる。
【0070】これにより、検索された対訳レコードの全
てが表示されるので、登録者はその結果を見ながら、自
らの知識経験を加味しつつ最も近似したレコードのデー
タを選択して未入力のデータに補充することができる。
【0071】また、前記表示手段はさらに、n+1個目の
対訳レコードに記入された対訳文字列と同一の対訳文字
列が格納されている登録済み対訳レコードが読み出され
た場合、前記一致度算出部により算出された一致度の高
低に応じた順序にて探索手段により読み出された登録済
み対訳レコ−ドを表示することとすることができる。
【0072】これにより、検索されたレコードのデータ
が、算出された一致度順に表示されるので、登録者はそ
の結果を見ながら補充可能なデータを比較しつつ、より
適切なデータを未入力のデータに補充することができ
る。
【0073】さらにまた、多言語翻訳辞書登録装置は、
第1受付手段が入力を受け付けたn+1個目の対訳レコー
ドに記入された対訳文字列と同一の対訳文字列が格納さ
れている登録済み対訳レコードが多言語翻訳辞書に存在
しない場合、当該対訳文字列について、その対訳文字列
の品詞に依存した部位を他の品詞に依存した部位に変換
する変換手段を備え、前記探索手段は更に、変換手段に
より対訳文字列の部位が変換された場合、変換後の対訳
文字列と同一の対訳文字列が格納されている登録済み対
訳レコードを前記多言語翻訳辞書から探索し、もし存在
するならその同一対訳文字列が格納されている登録済み
対訳レコードを読み出し、多言語翻訳辞書登録装置は更
に、前記探索された登録済み対訳レコードには格納され
ている対訳文字列であって、第1受付手段が入力を受け
付けたn+1個目の対訳レコードには未記入である対訳文
字列に対応する対訳文字列について、前記変換手段とは
逆に他の品詞に依存した部位から元の品詞に依存した部
位に変換する逆変換手段を備え、前記書込手段は、前記
逆変換手段により変換された文字列を、第1受付手段が
入力を受け付けたn+1個目の対訳レコードの対応する未
記入欄に書き込むこととすることができる。
【0074】これにより、登録者は、多言語翻訳辞書に
3言語以上の辞書データを追加登録する際に、全ての項
目についてデータを入力できない場合であって、かつ、
既に登録されているデータの中で近似した流用可能なデ
ータが存在しない場合であっても、入力したデータを品
詞変換して既に登録されているレコードを検索し、検索
されたデータを元の品詞に品詞変換することによって、
未入力のデータに補充することができるため、登録者
は、登録済みのデータをより効果的に利用して新規のデ
ータを追加登録することができる。
【0075】また、前記変換手段はさらに、複数の見出
し語と、それぞれの見出し語についての名詞表現の文字
列と、動詞表現の文字列と、形容詞表現の文字列とを対
応づけて記憶する辞書記憶部と、第1受付手段が入力を
受け付けたn+1個目の対訳レコードに記入された対訳文
字列と同一の対訳文字列が記入された登録済み対訳レコ
ードが多言語翻訳辞書に存在しない場合、前記辞書記憶
部の記憶内容を参照して、当該対訳文字列においてその
対訳文字列の品詞に依存した部位を除去して、当該対訳
文字列から品詞に依存しない非依存部位を抽出する抽出
部と、当該対訳文字列から抽出された非依存部位に、他
の品詞についての依存部位を付与する付与部とを備える
構成とすることができる。
【0076】これにより、入力したデータを名詞、動詞
及び形容詞間で品詞変換して既に登録されているレコー
ドを検索し、検索されたデータを元の品詞に品詞変換さ
れるため、登録者は、名詞、動詞及び形容詞間で変換さ
れた文字列を確認しながら、未入力のデータを補充する
ことができる。
【0077】さらに、前記多言語翻訳辞書は、登録制限
が課されたマスター辞書と当該制限が課されていないユ
ーザ辞書とを含み、前記多言語翻訳辞書登録装置は更
に、前記書込手段により登録済み対訳レコードに格納さ
れている格納内容が、n+1個目の対訳レコードの対応す
る未記入欄に書き込まれると、マスター辞書及びユーザ
辞書の何れに追加をするかの選択を登録者から受け付け
る第3受付手段を備え、前記追加手段は、前記書き込ま
れたn+1個目の対訳レコードを、前記第3受付手段によ
り選択された辞書に追加する構成とすることができる。
【0078】これにより、登録者は、自分の目的に応じ
て登録先の辞書を選択できるため、マスター辞書の破壊
やデータ誤消去を回避することができ、同時に、登録者
固有の使い易いユーザ辞書を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態1の多言語翻訳辞書登録
装置100の機能ブロック図である。
【図2】(a)は、実施形態1及び実施形態2の実施前に
係る多言語翻訳辞書110の内容の一例を示す図であ
る。(b)は、実施形態1及び実施形態2の実施後に係る
多言語翻訳辞書110の内容の一例を示す図である。
【図3】(a)は、多言語翻訳辞書110のうち、品詞2
01の内容の一例を示す図である。(b)は、多言語翻訳
辞書110のうち、意味情報202の内容の一例を示す
図である。(c)は、多言語翻訳辞書110のうち、第1
属性203の内容の一例を示す図である。(d)は、多言
語翻訳辞書110のうち、第2属性204の内容の一例
を示す図である。
【図4】実施形態1に係る多言語翻訳辞書登録装置10
0内の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】実施形態1に係る画面の表示例を示す図であ
る。
【図6】類似度を算出する際の規定の一例を示す図であ
る。
【図7】本発明に係る実施形態2の多言語翻訳辞書登録
装置700の機能ブロック図である。
【図8】実施形態2に係る品詞変換辞書710の内容の
一例を示す図である。
【図9】実施形態2に係る多言語翻訳辞書登録装置70
0内の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図9におけるステップS902の品詞変換処
理の詳細なフローチャートである。
【図11】実施形態2に係る画面の表示例を示す図であ
る。
【符号の説明】
100、700 多言語翻訳辞書登録装置 110 多言語翻訳辞書 120 入力部 130 入力データ記憶部 140、720 登録制御部 150 未入力データ補充部 160、750 検索部 170 検索データ記憶部 180 表示部 710 追加登録辞書 730 品詞変換部 740 品詞変換辞書

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 m(m≧3)種の言語に対応するm個のフィー
    ルドを有する対訳レコードがn(n≧1)個登録されてお
    り、各フィールドには少なくとも対訳文字列を格納する
    1つ以上の欄からなる多言語翻訳辞書についての登録作
    業を支援する多言語翻訳辞書登録装置であって、 n+1個目の対訳レコードの欄への入力を登録者から受け
    付ける第1受付手段と、 n+1個目の対訳レコードに未記入欄が存在するか否かを
    判別する判別手段と、 未記入欄が存在する場合、 前記n個の対訳レコードの中
    から特定した対訳レコードの格納内容を用いて、前記未
    記入欄を補充する補充手段とを備えることを特徴とする
    多言語翻訳辞書登録装置。
  2. 【請求項2】 前記補充手段は、 n+1個目の対訳レコードから対訳文字列を検出する検出
    手段と、 検出された対訳文字列と同一の対訳文字列が格納されて
    いる登録済み対訳レコードを前記多言語翻訳辞書から探
    索し、もし存在するならその同一対訳文字列が格納され
    ている登録済み対訳レコードを読み出す探索手段と、 探索された登録済み対訳レコードに格納されている格納
    内容を、n+1個目の対訳レコードの対応する未記入欄に
    書き込む書込手段と、 前記格納内容が書き込まれたn+1個目の対訳レコード
    を、前記多言語翻訳辞書に追加する追加手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の多言語翻訳辞書登録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記m個のフィールドの少なくとも1つ
    は、前記対訳文字列の品詞、意味及び属性の欄からな
    り、 前記探索手段は更に、n+1個目の対訳レコードに記入さ
    れた対訳文字列と同一の対訳文字列が格納された登録済
    み対訳レコードが複数探索された場合、それらの探索さ
    れた対訳レコードの意味及び属性の欄に格納されている
    内容とn+1番目の対訳レコードの意味及び属性の欄に記
    入されている内容とに基づく一致度を、探索されたそれ
    ぞれの登録済み対訳レコードについて算出する一致度算
    出部を備え、 前記書込手段は、n個の対訳レコードのうち、算出され
    た一致度が最も高い対訳レコードから格納されている内
    容を読み出して、n+1個目の対訳レコードの対応する未
    記入欄に書き込むことを特徴とする請求項2記載の多言
    語翻訳辞書登録装置。
  4. 【請求項4】 前記一致度算出部は、同一の対訳文字列
    が格納されている登録済み対訳レコードが複数探索され
    た場合、意味及び属性の欄において、n+1個目の対訳レ
    コードへの記入内容と探索された登録済み対訳レコード
    における格納内容とが完全一致する欄の個数及び完全一
    致ではないが一致部を含む欄の個数の少なくとも1つを
    計数する計数部を備え、 計数された個数に基づいて、探索されたそれぞれの登録
    済み対訳レコードについて一致度を算出することを特徴
    とする請求項3記載の多言語翻訳辞書登録装置。
  5. 【請求項5】 前記計数部は、 n+1個目の対訳レコードへの記入内容と探索された登録
    済み対訳レコードにおける格納内容とが一致する欄及び
    一致部を含む欄のそれぞれに重み付けを行う重付部と、 重み付けがなされた欄の個数をそれぞれの登録済み対訳
    レコードについて集計する集計部を備え、 前記一致度算出部は、集計された値に基づいて、探索さ
    れたそれぞれの登録済み対訳レコードについて一致度を
    算出することを特徴とする請求項4記載の多言語翻訳辞
    書登録装置。
  6. 【請求項6】 多言語翻訳辞書登録装置は更に、 同一の対訳文字列が格納された登録済み対訳レコードが
    読み出された場合、読み出された登録済み対訳レコード
    を全て表示する表示手段と、 表示された登録済み対訳レコードのうち、前記n+1番目
    の対訳レコードの対応する未記入欄に書き込むべき格納
    内容を有する登録済み対訳レコードについての選択を登
    録者から受け付ける第2受付手段とを備え、 前記書込手段は、選択された登録済み対訳レコードから
    格納内容を取り出し、取り出した格納内容を第1受付手
    段が入力を受け付けたn+1個目の対訳レコードの対応す
    る未記入欄に書き込むことを特徴とする請求項3〜5の
    何れか1項に記載の多言語翻訳辞書登録装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段は、 n+1個目の対訳レコードに記入された対訳文字列と同一
    の対訳文字列が格納されている登録済み対訳レコードが
    読み出された場合、前記一致度算出部により算出された
    一致度の高低に応じた順序にて探索手段により読み出さ
    れた登録済み対訳レコ−ドを表示することを特徴とする
    請求項6に記載の多言語翻訳辞書登録装置。
  8. 【請求項8】 多言語翻訳辞書登録装置は更に、 第1受付手段が入力を受け付けたn+1個目の対訳レコー
    ドに記入された対訳文字列と同一の対訳文字列が格納さ
    れている登録済み対訳レコードが多言語翻訳辞書に存在
    しない場合、当該対訳文字列について、その対訳文字列
    の品詞に依存した部位を他の品詞に依存した部位に変換
    する変換手段を備え、 前記探索手段は更に、前記変換手段により対訳文字列の
    部位が変換された場合、変換後の対訳文字列と同一の対
    訳文字列が格納されている登録済み対訳レコードを前記
    多言語翻訳辞書から探索し、もし存在するならその同一
    対訳文字列が格納されている登録済み対訳レコードを読
    み出し、 多言語翻訳辞書登録装置は更に、前記探索された登録済
    み対訳レコードには格納されている対訳文字列であっ
    て、第1受付手段が入力を受け付けたn+1個目の対訳レ
    コードには未記入である対訳文字列に対応する対訳文字
    列について、前記変換手段とは逆に他の品詞に依存した
    部位から元の品詞に依存した部位に変換する逆変換手段
    を備え、 前記書込手段は、前記逆変換手段により変換された文字
    列を、第1受付手段が入力を受け付けたn+1個目の対訳
    レコードの対応する未記入欄に書き込むことを特徴とす
    る請求項2〜7の何れか1項に記載の多言語翻訳辞書登
    録装置。
  9. 【請求項9】 前記変換手段は、 複数の見出し語と、それぞれの見出し語についての名詞
    表現の文字列と、動詞表現の文字列と、形容詞表現の文
    字列とを対応づけて記憶する辞書記憶部と、 第1受付手段が入力を受け付けたn+1個目の対訳レコー
    ドに記入された対訳文字列と同一の対訳文字列が記入さ
    れた登録済み対訳レコードが多言語翻訳辞書に存在しな
    い場合、前記辞書記憶部の記憶内容を参照して、当該対
    訳文字列においてその対訳文字列の品詞に依存した部位
    を除去して、当該対訳文字列から品詞に依存しない非依
    存部位を抽出する抽出部と、 当該対訳文字列から抽出された非依存部位に、他の品詞
    についての依存部位を付与する付与部とを備えることを
    特徴とする請求項8記載の多言語翻訳辞書登録装置。
  10. 【請求項10】 前記多言語翻訳辞書は、登録制限が課
    されたマスター辞書と当該制限が課されていないユーザ
    辞書とを含み、 前記多言語翻訳辞書登録装置は更に、前記書込手段によ
    り登録済み対訳レコードに格納されている格納内容が、
    n+1個目の対訳レコードの対応する未記入欄に書き込ま
    れると、マスター辞書及びユーザ辞書の何れに追加をす
    るかの選択を登録者から受け付ける第3受付手段を備
    え、 前記追加手段は、前記書き込まれたn+1個目の対訳レコ
    ードを、前記第3受付手段により選択された辞書に追加
    することを特徴とする請求項9記載の多言語翻訳辞書登
    録装置。
  11. 【請求項11】 m(m≧3)種の言語に対応するm個のフィ
    ールドを有する対訳レコードがn(n≧1)個登録されてお
    り、各フィールドには少なくとも対訳文字列を格納する
    1つ以上の欄からなる多言語翻訳辞書についての登録作
    業を支援する多言語翻訳辞書登録装置に用いられるプロ
    グラムを記録した記録媒体であって、 n+1個目の対訳レコードの欄への入力を登録者から受け
    付ける第1受付ステップと、 n+1個目の対訳レコードに未記入欄が存在するか否かを
    判別する判別ステップと、 未記入欄が存在する場合、前記n個の対訳レコードの中
    から特定した対訳レコードの格納内容を用いて、前記未
    記入欄を補充する補充ステップとをコンピュータに実行
    させることを特徴とする記録媒体。
JP10010361A 1998-01-22 1998-01-22 多言語翻訳辞書登録装置 Pending JPH11212974A (ja)

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JP10010361A Pending JPH11212974A (ja) 1998-01-22 1998-01-22 多言語翻訳辞書登録装置

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