JPH11211758A - 負荷電流検出装置及びトランス - Google Patents

負荷電流検出装置及びトランス

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JPH11211758A
JPH11211758A JP10015335A JP1533598A JPH11211758A JP H11211758 A JPH11211758 A JP H11211758A JP 10015335 A JP10015335 A JP 10015335A JP 1533598 A JP1533598 A JP 1533598A JP H11211758 A JPH11211758 A JP H11211758A
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Shoji Haneda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別途に特別な部品を追加することなく、簡単
な構成で、容易に、しかも正確で且つ高感度に負荷電流
を検出する。 【解決手段】 トランスTは、1次巻線Taに電源入力
が供給され、2次巻線Tbからの出力を負荷に供給す
る。1次巻線Taの近傍に2次巻線Tbと所定の巻数比
を有する検出用巻線Tcが巻装される。負荷の電力消費
により、負荷用の2次巻線Tbに負荷電流が流れると、
2次巻線Tbの内部抵抗及びトランスTの磁気抵抗によ
り、2次巻線Tbの端子間に電圧降下が発生する。検出
用巻線Tcには負荷電流は流れないから、電圧検出部V
Dの端子間には、2次巻線Tbと検出用巻線Tcとの端
子電圧の電圧差に相当する電圧があらわれる。この電圧
は、負荷電流の大きさに対応しており、電圧検出部VD
による検出電圧に基づいて負荷電流を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電源における負
荷電流を検出するための負荷電流検出装置及び該負荷電
流検出装置に好適なトランス(Transformer:変圧器)
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電源の制御等を目的として電源
の負荷電流を検出することがしばしば行われる。このよ
うな電源の負荷電流を検出する方法としては、電源から
負荷への電力供給路に電流トランス(CT:Current Tr
ansformer)を設ける方法及び該電力供給路に低抵抗を
挿入する方法等が一般的である。
【0003】前者、すなわち電流トランスを用いる方法
では、電力供給路自体を電流トランスの1次側とする
か、電力供給路に電流トランスの1次側を挿入して該電
流トランスの2次側から負荷電流を取り出す。後者、す
なわち低抵抗を用いる方法では、電力供給路に直列に低
抵抗を挿入し、該低抵抗の負荷電流に比例する端子電圧
を計測することによって負荷電流を検出する。
【0004】これらいずれの方法においても、負荷電流
の検出系自体が電源の負荷となって負荷電流を変化させ
てしまうことを避けるため、電流トランスの電力消費が
極力小さくなるようにしたり、なるべく抵抗値が小さな
低抵抗を用いるようにしたりする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、負荷
電流の検出には電流トランスや抵抗を用いるのが一般的
である。しかしながら、電流トランスを電力供給路に設
ける場合には、特殊な電流トランス等の部品が必要とな
る。この電流トランスの変換比を適宜設定すれば、負荷
電流の検出出力を増大させ検出感度を高めることができ
るが、電流トランス自体による電力消費も増大する。ま
た、負荷への電力供給路に抵抗を挿入する場合には、そ
れ自体による電圧損失が避けられない。この場合、抵抗
値を増大すれば、検出電圧が高くなり、負荷電流の検出
感度を高めることができるが、抵抗による電圧損失も増
大する。
【0006】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、簡単な構成で、容易に、しかも正確で且つ高
感度に負荷電流を検出することを可能とする負荷電流検
出装置及びトランスを提供することを目的とする。ま
た、この発明は、別途に特別な部品を追加することな
く、正確で且つ高感度に負荷電流を検出することを可能
とする負荷電流検出装置及びトランスを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点による負荷電流検出装置は、
電源入力が与えられる1次巻線、前記1次巻線に誘導結
合され、負荷に供給する出力を取り出す2次巻線、及び
前記1次巻線に誘導結合され、前記2次巻線の出力に対
応する出力を呈する検出用巻線を有するトランスと、前
記2次巻線の出力電圧と前記検出用巻線の出力電圧との
比較により、前記2次巻線に接続された負荷の負荷電流
を検出する検出手段と、を具備する。
【0008】この発明の第2の観点による負荷電流検出
装置は、電源入力が与えられる1次巻線、前記1次巻線
に誘導結合され、負荷に供給する出力を取り出す2次巻
線、及び前記1次巻線に誘導結合され、前記2次巻線の
出力に対応する出力を呈する検出用巻線を有するトラン
スと、前記トランスの前記2次巻線の出力と前記検出用
巻線との巻数比を補償する分圧手段と、前記分圧手段を
介して前記2次巻線の出力電圧と前記検出用巻線の出力
電圧とを比較することにより、前記2次巻線に接続され
た負荷の負荷電流を検出する検出手段と、を具備する。
【0009】前記トランスは、前記1次巻線と前記2次
巻線及び前記検出用巻線とを誘導結合するための鉄芯を
さらに含んでいてもよい。
【0010】前記トランスは、前記検出用巻線が、前記
2次巻線よりも前記1次巻線の近傍に巻装されていても
よい。
【0011】この発明の第3の観点による負荷電流検出
装置は、電源入力が与えられる1次巻線、及び前記1次
巻線に誘導結合され負荷に供給する出力を取り出す2次
巻線を有する第1のトランスと、前記第1のトランスと
並列に且つ前記第1のトランスとは絶縁されて設けら
れ、電源入力が与えられる1次巻線と、前記1次巻線に
誘導結合され前記第1のトランスの2次巻線の出力に対
応する出力を呈する検出用の1次巻線とを有する第2の
トランスと、前記第1のトランスの前記2次巻線の出力
電圧と前記第2のトランスの前記2次巻線の出力電圧と
の比較により、前記第1のトランスの前記2次巻線に接
続された負荷の負荷電流を検出する検出手段と、を具備
する。
【0012】この発明の第4の観点による負荷電流検出
装置は、電源入力が与えられる1次巻線と、前記1次巻
線に誘導結合され、負荷に供給する出力を取り出す2次
巻線と、前記1次巻線に誘導結合され、前記2次巻線の
出力に対応する出力を呈し、前記2次巻線の出力との比
較により、前記2次巻線に接続された負荷の負荷電流を
検出するための検出用巻線と、を具備する。
【0013】前記1次巻線と前記2次巻線及び前記検出
用巻線とを誘導結合するための鉄芯をさらに含んでいて
もよい。
【0014】前記検出用巻線は、前記2次巻線よりも前
記1次巻線の近傍に巻装されていてもよい。
【0015】この発明に係る負荷電流検出装置及びトラ
ンスは、電源入力が与えられる1次巻線、前記1次巻線
に誘導結合され、負荷に供給する出力を取り出す2次巻
線、及び前記1次巻線又はそれと同等の巻線に誘導結合
され、前記2次巻線の出力に対応する出力を呈する検出
用巻線を備え、前記2次巻線の出力電圧と前記検出用巻
線の出力電圧との比較により、前記2次巻線に接続され
た負荷の負荷電流を検出する。従って、構成が容易であ
る。また、負荷側に電力の損失となる部材を接続する必
要もなく、電力の損失を抑えることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1及び図2を参照して、この
発明の第1の実施の形態に係る負荷電流検出装置を説明
する。
【0017】図1は、この発明の第1の実施の形態に係
る負荷電流検出装置の構成を模式的に示しており、図2
は図1の負荷電流検出装置に用いることのできるトラン
スの構成を模式的に示している。
【0018】図1に示す負荷電流検出装置は、トランス
T、抵抗R1及びR2を具備する。トランスTは、電源
トランスであり、1次巻線Ta、2次巻線Tb及び検出
用巻線Tcを備えている。すなわち、トランスTは、図
2に示すように、1次巻線Ta、2次巻線Tb、検出用
巻線Tc及び鉄芯Tdを有する。例えば、矩形の鉄芯T
dの対向する一対の脚部のうちの一方の脚部に1次巻線
Taが巻装され、他方の脚部に2次巻線Tbが巻装され
ている。検出用巻線Tcは、1次巻線Taが巻装された
脚部と同一の脚部に巻装されている。1次巻線Ta及び
検出用巻線Tcの巻装の形態は、種々の形態をとること
ができる。
【0019】例えば、脚部を軸方向に区分して第1の領
域に1次巻線Taを巻装し、該1次巻線Taに隣接して
第2の領域に検出用巻線Tcを巻装してもよい。あるい
は、検出用巻線Tcを、1次巻線Taの内周又は外周に
積層して巻回してもよい。さらに、1次巻線Taと検出
用巻線Tcとをいわゆるバイファイラにより一緒に巻回
するようにしてもよい。
【0020】図1に示すように、1次巻線Taの両端に
は、例えば商用交流電源等の電源が接続され、1次巻線
Taに電源入力が供給される。2次巻線Tbの一端、例
えば始端(巻始め)とアースとの間に負荷が接続され
る。2次巻線Tbの他端、例えば終端(巻終わり)と、
検出用巻線Tcの一端、例えば始端とが接続される。こ
の接続点は、一連の巻線のセンタタップとして構成され
る。このセンタタップは負荷のアースと共通のアース電
位に接続され、接地される。
【0021】2次巻線Tbの始端と検出用巻線Tcの他
端、すなわち終端との間に、第1の抵抗R1と第2の抵
抗R2が順次直列に接続される。第1の抵抗R1と第2
の抵抗R2の接続点と、上述したセンタタップ等のよう
な負荷のアース電位と共通のアース電位との間の電位差
が電圧検出部VD等により検出される。この電圧検出部
VDで検出される電圧に基づいて負荷電流が検出され
る。
【0022】検出用巻線Tcの巻数は、2次巻線Tbと
同一又は2次巻線Tbの巻数と単純な比例関係にある巻
数とすることが望ましい。第1の抵抗R1及び第2の抵
抗R2の抵抗値は、2次巻線Tbと検出用巻線Tcの巻
数比に対応させる。すなわち、2次巻線Tbと検出用巻
線Tcの巻数比が1:1である場合には、第1の抵抗R
1と第2の抵抗R2を同一の抵抗値に設定する。また、
2次巻線Tbと検出用巻線Tcの巻数比がNb:Ncで
ある場合には、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2の抵抗
比がNb:Ncとなるように抵抗R1及びR2を選択す
る。
【0023】次に、上述のように構成された負荷電流検
出装置の作用について説明する。トランスTは、電源ト
ランスとして用いられ、1次巻線Taに電源入力が供給
され、2次巻線Tbからの出力を負荷に供給する。
【0024】負荷の電力消費により、負荷用の2次巻線
Tbに負荷電流が流れると、2次巻線Tbの内部抵抗及
びトランスTの磁気抵抗により、2次巻線Tbの端子間
に電圧降下が発生する。検出用巻線Tcには負荷電流は
流れないから、電圧検出部VDの端子間には、2次巻線
Tbと検出用巻線Tcとの端子電圧の電圧差に相当する
電圧があらわれる。この電圧は、負荷電流の大きさに対
応しており、電圧検出部VDの端子間電圧に、例えば、
所定係数を乗算することにより、或いは、非線形関数に
測定値を代入することにより負荷電流を検知することが
できる。
【0025】このように、電源トランスTに検出用巻線
Tcを追加するのみで、それ以外には電流検出用の部品
等が不要であり、しかも該検出用巻線Tcにより、負荷
に対する供給電圧の電圧損失を生ずることはない。ま
た、検出用巻線Tcの巻数及び抵抗R1及びR2の抵抗
値を適宜設定することによって、容易に検出電圧を大き
な値に設定することができる。しかも、検出電圧を対ア
ース間のグラウンド電位として取り出すことができる。
このため、電圧検出部VD等の検出回路を簡単に構成す
ることができ、検出回路自体の電圧検出精度に依存する
ことなく、高精度に負荷電流を検出することができる。
例えば、電圧検出部VDの電圧検出精度が低い場合に
は、電圧検出部VDの検出電圧において、負荷電流の変
動が比較的大きな電圧振幅であらわれるように設定すれ
ばよい。
【0026】なお、上述した第1の実施の形態では、ト
ランスの2次側でセンタタップをとり、抵抗分圧によ
り、検出電圧を得るセンタタップ方式の構成としたが、
2次巻線と検出用巻線の端子電圧を相殺させて差電圧を
取り出す電圧相殺型の構成とすることもできる。このよ
うな構成の第2の実施の形態を以下に説明する。
【0027】図3は、この発明の第2の実施の形態に係
る負荷電流検出装置の構成を模式的に示している。
【0028】図3に示す負荷電流検出装置は、トランス
T1の1次巻線Taの両端に例えば商用交流電源等の電
源が接続され、1次巻線Taに電源入力が供給される。
トランスT1は、図2に示したトランスTと同様の構成
を有しており、2次巻線Tbの端子間、すなわち始端と
終端との間に負荷が接続される。2次巻線Tbの一端、
この場合始端には、検出用巻線Tcの一端、この場合始
端が接続される。検出用巻線Tcの他端、すなわち終端
と、2次巻線Tbの他端、すなわち終端との間の電位差
が、電圧検出部VD等により検出される。この場合、検
出用巻線Tcの巻数は、2次巻線Tbと同一とする。こ
の電圧検出部VDで検出される電圧に基づいて負荷電流
を求めることができる。
【0029】次に、上述のように構成された負荷電流検
出装置の作用について説明する。トランスT1は、電源
トランスとして用いられ、1次巻線Taに電源入力が供
給され、2次巻線Tbからの出力を負荷に供給する。負
荷の電力消費により、負荷用の2次巻線Tbに負荷電流
が流れると、2次巻線Tbの内部抵抗及びトランスTの
磁気抵抗により、2次巻線Tbの端子間に電圧降下が発
生する。電圧検出部VDが充分に高い入力インピーダン
スを有していれば、検出用巻線Tcには負荷電流は流れ
ないから、電圧検出部VDの端子間には、2次巻線Tb
と検出用巻線Tcとの端子電圧の電圧差に相当する電圧
があらわれる。この電圧は、負荷電流の大きさに対応し
ており、電圧検出部VDの検出電圧に基づいて(係数を
乗算することにより、或いは、関数に値を代入すること
により)負荷電流を検知することができる。
【0030】図4は、この発明の第3の実施の形態に係
るスイッチング電源の構成を模式的に示している。
【0031】図4に示すスイッチング電源は、図1に示
したものとほぼ同様の負荷電流検出装置を組み込んだス
イッチング電源として構成されている。すなわち図4に
示すスイッチング電源は、トランスT、抵抗R1、R
2、R3、R4、R5、トランジスタTr1、Tr2、
Tr3、ダイオードD及び電界効果型トランジスタ(F
ET:Field Effect Transistor)Fを具備する。トラ
ンスTは、電源トランスであり、1次巻線Ta、2次巻
線Tb及び検出用巻線Tcを備えている。
【0032】トランジスタTr1は、そのコレクタが1
次巻線Taの一端に接続され、1次巻線Taに供給する
電力を制御する。2次巻線Tbの始端と検出用巻線Tc
の終端との間に、抵抗R1とR2が順次直列に接続され
ている。2次巻線Tbの終端と、検出用巻線Tcの始端
との接続点は、アースに接続されている。2次巻線Tb
の始端は電界効果型トランジスタFのドレインに接続さ
れている。
【0033】電界効果型トランジスタFのソースとアー
ス電位との間に負荷が接続される。抵抗R1と抵抗R2
の接続点がトランジスタTr2のベースに接続される。
トランジスタTr2のコレクタは電界効果型トランジス
タFのソースに接続され、トランジスタTr2のエミッ
タは抵抗R3及びダイオードDを順次直列に介して検出
用巻線Tcの終端に接続されている。
【0034】電界効果型トランジスタFのゲートは、ト
ランジスタTr3のコレクタに接続されている。電界効
果型トランジスタFのゲート−ドレイン間に抵抗R4が
接続されている。トランジスタTr3のエミッタはトラ
ンジスタTr2のエミッタと共通に抵抗R3に接続さ
れ、トランジスタTr3のベースは抵抗R5を介してア
ース電位に接続されている。
【0035】検出用巻線Tcの巻数は、2次巻線Tbと
同一又は2次巻線Tbの巻数と単純な比例関係にある巻
数である。抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値は、2次巻線
Tbと検出用巻線Tcの巻数比に対応する。
【0036】次に、上述のように構成されたスイッチン
グ電源の動作について説明する。トランスT1は、電源
トランスとして用いられ、1次巻線Taにトランジスタ
Tr1で制御された電源入力が供給され、2次巻線Tb
からの出力を電界効果型トランジスタFを介して負荷に
供給する。
【0037】負荷の電力消費により、負荷用の2次巻線
Tbに負荷電流が流れると、2次巻線Tbの内部抵抗及
びトランスTの磁気抵抗により、2次巻線Tbの端子間
に電圧降下が発生する。
【0038】検出用巻線Tcに負荷電流は流れないた
め、トランジスタTr2、Tr3、抵抗R3、R4、R
5及びダイオードDで構成される回路は、抵抗R1と抵
抗R2の接続点とアース電位との間の電位関係に応じ
て、電界効果型トランジスタFをスイッチングする。こ
のスイッチング制御は、負荷電流が流れて2次巻線Tb
の電圧降下が表れたときに、電界効果型トランジスタF
のゲート電圧を高くして、電界効果型トランジスタFを
オンし、逆に、負荷電流が流れなくなったとき、若しく
は逆方向に流れようとしたときには、電界効果型トラン
ジスタFのゲート電圧を”0”にして、電界効果型トラ
ンジスタFをオフさせる。
【0039】図5は、この発明の第4の実施の形態に係
る負荷電流検出装置の構成を模式的に示している。
【0040】図5に示す負荷電流検出装置は、電源トラ
ンスT21と並列的に電流検出用の絶縁トランスT22
が設けられている。電源トランスT21の1次巻線T2
1aの両端及び絶縁トランスT22の1次巻線T22a
の両端に例えば商用交流電源等の電源が接続され、1次
巻線T21a及びT22aに電源が供給される。
【0041】電源トランスT21の2次巻線T21bの
端子間、即ち、始端と終端との間に負荷が接続されてい
る。電源トランスT21の2次巻線T21bの始端に絶
縁トランスT22の2次巻線T22bの始端が接続され
ている。電源トランスT21の2次巻線T21bの終端
と、絶縁トランスT22の2次巻線T22bの終端との
間に電圧検出部VDが接続される。この電圧検出部VD
で検出される電圧に基づいて負荷電流を求めることがで
きる。
【0042】次に、上述のように構成された負荷電流検
出装置の作用について説明する。電源トランスT21及
び絶縁トランスT22の1次巻線T21a及びT22a
に電源入力が供給され、電源トランスT21の2次巻線
T21bの出力が負荷に供給される。負荷の電力消費に
より、2次巻線T21bに負荷電流が流れると、2次巻
線T21bの内部抵抗及び電源トランスT21の磁気抵
抗により、2次巻線T21bの端子間に電圧降下が発生
する。電圧検出部VDが充分に高い入力インピーダンス
を有していれば、検出用の絶縁トランスT22の2次巻
線T22bには負荷電流は流れない。従って、電圧検出
部VDの端子間には、電源トランスT21の2次巻線T
21bと絶縁トランスT22の2次巻線T22bの終端
間の電位差、すなわち両者の端子電圧の電圧差に相当す
る電圧があらわれる。この電圧から負荷電流を判別する
ことができる。
【0043】なお、この発明は上記実施の形態に限定さ
れず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、トラ
ンスの鉄芯の形状、材質などは任意である。また、巻線
の位置等も適宜変更可能である。さらに、図4に示した
スイッチング回路も一例であり、他の構成を採用するこ
とができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この負荷電流検出
装置及びトランスでは、簡単な構成であるにもかかわら
ず、容易に負荷電流を検出することができる。また、こ
の負荷電流検出装置及びトランスでは、正確で且つ高感
度に負荷電流を検出することが可能となる。
【0045】すなわち、この発明では、別途に特別な部
品を追加することなく、簡単な構成で、容易に、しかも
正確で且つ高感度に負荷電流を検出することを可能とす
る負荷電流検出装置及びトランスを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る負荷電流検
出装置の要部の構成を模式的に示す回路構成図である。
【図2】図1の負荷電流検出装置に用いられるトランス
の一例の構造を模式的に示す図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態に係る負荷電流検
出装置の要部の構成を模式的に示す回路構成図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態に係るスイッチン
グ電源の要部の構成を模式的に示す回路構成図である。
【図5】この発明の第4の実施の形態に係る負荷電流検
出装置の要部の構成を模式的に示す回路構成図である。
【符号の説明】
T、T1、T21、T22 トランス Ta、T21a、T22a 1次巻線 Tb、T21b、T22b 2次巻線 Tc 検出用巻線 VD 電圧検出部 R1〜R5 抵抗 Tr1〜Tr3 トランジスタ F 電界効果型トランジスタ
(FET) D ダイオード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源入力が与えられる1次巻線、前記1次
    巻線に誘導結合され、負荷に供給する出力を取り出す2
    次巻線、及び前記1次巻線に誘導結合され、前記2次巻
    線の出力に対応する出力を呈する検出用巻線を有するト
    ランスと、 前記2次巻線の出力電圧と前記検出用巻線の出力電圧と
    の比較により、前記2次巻線に接続された負荷の負荷電
    流を検出する検出手段と、を具備することを特徴とする
    負荷電流検出装置。
  2. 【請求項2】電源入力が与えられる1次巻線、前記1次
    巻線に誘導結合され、負荷に供給する出力を取り出す2
    次巻線、及び前記1次巻線に誘導結合され、前記2次巻
    線の出力に対応する出力を呈する検出用巻線を有するト
    ランスと、 前記トランスの前記2次巻線の出力と前記検出用巻線と
    の巻数比を補償する分圧手段と、 前記分圧手段を介して前記2次巻線の出力電圧と前記検
    出用巻線の出力電圧とを比較することにより、前記2次
    巻線に接続された負荷の負荷電流を検出する検出手段
    と、を具備することを特徴とする負荷電流検出装置。
  3. 【請求項3】前記トランスは、前記1次巻線と前記2次
    巻線及び前記検出用巻線とを誘導結合するための鉄芯を
    さらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の負
    荷電流検出装置。
  4. 【請求項4】前記トランスは、前記検出用巻線が、前記
    2次巻線よりも前記1次巻線の近傍に巻装されたことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の負荷
    電流検出装置。
  5. 【請求項5】電源入力が与えられる1次巻線、及び前記
    1次巻線に誘導結合され負荷に供給する出力を取り出す
    2次巻線を有する第1のトランスと、 前記第1のトランスと並列に且つ前記第1のトランスと
    は絶縁されて設けられ、電源入力が与えられる1次巻線
    と、前記1次巻線に誘導結合され前記第1のトランスの
    2次巻線の出力に対応する出力を呈する検出用の1次巻
    線とを有する第2のトランスと、 前記第1のトランスの前記2次巻線の出力電圧と前記第
    2のトランスの前記2次巻線の出力電圧との比較によ
    り、前記第1のトランスの前記2次巻線に接続された負
    荷の負荷電流を検出する検出手段と、を具備することを
    特徴とする負荷電流検出装置。
  6. 【請求項6】電源入力が与えられる1次巻線と、 前記1次巻線に誘導結合され、負荷に供給する出力を取
    り出す2次巻線と、 前記1次巻線に誘導結合され、前記2次巻線の出力に対
    応する出力を呈し、前記2次巻線の出力との比較によ
    り、前記2次巻線に接続された負荷の負荷電流を検出す
    るための検出用巻線と、を具備することを特徴とするト
    ランス。
  7. 【請求項7】前記1次巻線と前記2次巻線及び前記検出
    用巻線とを誘導結合するための鉄芯をさらに含むことを
    特徴とする請求項6に記載のトランス。
  8. 【請求項8】前記検出用巻線は、前記2次巻線よりも前
    記1次巻線の近傍に巻装されたことを特徴とする請求項
    6又は7に記載のトランス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005059573A1 (ja) * 2003-12-17 2005-06-30 Ntt Data Ex Techno Corporation 電流測定装置および電流測定手段を有する電源装置
CN110308391A (zh) * 2019-06-07 2019-10-08 横店集团英洛华电气有限公司 一种低成本电机电流采集电路及其采集方法
KR102036027B1 (ko) * 2018-09-21 2019-10-24 한국생산기술연구원 고전압 레벨 변환기

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