JPH11211384A - 熱搬送装置 - Google Patents

熱搬送装置

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JPH11211384A
JPH11211384A JP1020098A JP1020098A JPH11211384A JP H11211384 A JPH11211384 A JP H11211384A JP 1020098 A JP1020098 A JP 1020098A JP 1020098 A JP1020098 A JP 1020098A JP H11211384 A JPH11211384 A JP H11211384A
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JP
Japan
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tube
heat
heat transfer
laminate sheet
aluminum laminate
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Withdrawn
Application number
JP1020098A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uno
浩 宇野
Yutaka Takahashi
豊 高橋
Shinichi Nakajima
信市 中島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は可搬性に富み、採暖機能を有する熱
搬送装置に関し、熱搬送チューブから熱媒蒸気が外部へ
透過減少することを解決する。 【解決手段】 アルミラミネートシート12でチューブ
8の外周を気密に覆って熱搬送チューブ13を構成して
あり、アルミラミネートシート12が覆っているため、
熱媒蒸気の外部への透過を防止でき、チューブ8はゴム
または樹脂系材料の使用を可能にして可とう性を満足
し、アルミ箔が均熱にして快適感が向上するという有利
な効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屈曲自在で熱媒の蒸
発漏れがない熱搬送チューブを配設した放熱手段を持
ち、可搬性に富み、採暖・保温機能を有する熱搬送装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に熱搬送装置としては種々のものが
見られるが、本発明者は図12に示すようなものを考え
た。これは熱源ユニット1にガス燃焼装置のような発熱
手段2と、この発熱手段2の熱を受熱し、その熱を熱媒
と熱交換する熱交換手段3と、熱媒を熱交換手段3へ搬
送する熱媒強制循環手段4と、この熱媒強制循環手段4
を駆動させる乾電池等の熱媒強制循環手段エネルギー源
5と、発熱手段2のエネルギー源としてガスを供給する
ガスボンベ6と、装置の運転操作を行う操作部7とが収
納されている。さらに、チューブ8を配設し、熱交換手
段3で熱交換した熱媒をチューブ8に循環させて放熱さ
せる放熱手段9と、熱源ユニット1と放熱手段9とをあ
る距離だけ分離させ、放熱手段9からチューブ8を延長
してその一端と熱媒強制循環手段4を接続し、他端を熱
交換手段3に接続して成る接続チューブ部10とから構
成されていた。
【0003】この構成における動作,作用について説明
する。操作部7で運転操作を行うとガスボンベ6から発
熱手段2にガスが供給されると同時に点火が行われ、発
熱手段2が燃焼をする。さらに熱媒強制循環手段エネル
ギー源5から熱媒強制循環手段4に電力が供給され、熱
媒が搬送される。そこで、発熱手段2の燃焼熱を熱交換
手段3が受熱し、熱媒強制循環手段4で搬送されてきた
熱媒と熱交換し、温度が上昇した熱媒は接続チューブ部
10を通過して放熱手段9のチューブ8を循環して放熱
し、再び接続チューブ部10を通過して熱媒強制循環手
段4に戻る。このようにして熱搬送が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の装置では、放熱手段9の使用形態は通常、暖
房衣服,マットなどとして人体に装着使用するため、放
熱手段9は可撓性を必要とし、また、天地無用で使用す
るため、温水暖房装置で用いられる外気開放のエア抜き
兼熱媒補充タンクは用いることができず、密閉回路にす
ることが要求される。そこで、チューブ8は可撓性を満
たするためにゴムまたは樹脂系材料を用いるが、この場
合熱媒の温度上昇により発生する蒸気が外部へ透過して
減少する。そして熱媒強制循環手段4がエアかみ現象を
起こし、熱媒が搬送できないため、熱搬送装置として作
動しないという課題を有していた。熱媒の補充をするに
は密閉回路にしているため、専用の治具を用いてするし
か方法がなく、容易でないため、通常、熱媒の補充はで
きなかった。また、熱媒温度の上昇による蒸気が外部へ
透過して熱媒が減少することを防止するためにチューブ
8に金属系材料を用いると、熱媒が減少することを防止
する効果はあるが可撓性を満たすことができないため、
暖房衣服,マットなどとして人体に装着使用すると使い
勝手が悪いという課題を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、熱源ユニットと、前記熱源ユニットからの
熱媒を循環させて放熱させる熱搬送チューブを有する放
熱手段とを備え、前記熱搬送チューブは可とう性を有す
るチューブをアルミラミネートシートで気密に覆って構
成してある。
【0006】上記発明によれば、熱媒温度の上昇により
外部へ透過しようとする蒸気はチューブを覆っているア
ルミラミネートシートで外部への透過を防止され、熱媒
の減少を防止することが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の熱搬送装
置は、熱源ユニットと、前記熱源ユニットからの熱媒を
循環させて放熱させる熱搬送チューブを有する放熱手段
とを備え、前記熱搬送チューブは可とう性を有するチュ
ーブをアルミラミネートシートで気密に覆って構成して
あり、熱媒温度の上昇により外部へ透過しようとする蒸
気はチューブを覆っているアルミラミネートシートで外
部への透過を防止され、熱媒の減少を防止することが出
来る。そして熱媒が減少しないため、熱媒強制循環手段
がエアかみ現象が起こらなくなり、熱媒が安定して搬送
できる。また、チューブは屈曲に支障がない可とう性の
材料で形成しているので、暖房衣服やマットなどとして
人体に装着使用しても自在に屈曲して可とう性を満足で
きる。さらにアルミラミネートシートのアルミ箔の作用
により放熱促進と均熱効果が図られるため、放熱手段を
暖房衣服やマットなどとして人体に装着使用すると快適
感が向上する。
【0008】また、請求項2の熱搬送装置は、アルミ箔
の両面を樹脂系材料でラミネートした多層シート構成の
アルミラミネートを用いたものであり、アルミラミネー
トシートの両端接合をラミネート樹脂を利用して効率的
に行うことが出来る。
【0009】また請求項3の熱搬送装置は、チューブの
軸線方向と平行となるようにアルミラミネートシートを
巻装してその両端部を接合してあり、請求項4の熱搬送
装置はアルミラミネートシートをチューブに螺旋状に巻
装してチューブに装着してあり、いずれもアルミラミネ
ートシートの装着が容易で可とう性を損なうこともな
い。
【0010】また請求項5の熱搬送装置は、チューブの
軸線方向断面を凹凸に成形して可とう性を持たせてあ
り、硬目の材料でも可とう性を持たせることが出来る。
【0011】また請求項6の熱搬送装置は、熱搬送チュ
ーブを内側チューブと外側チューブとの2重構成にし、
内側チューブ内と内外チューブ間を通路として熱媒が往
復流動する構成とするとともに、外側チューブの内外周
いずれか一方をアルミラミネートシートで気密に覆った
構成としてあり、熱源ユニットと放熱手段との接続は見
かけ上、単管になり、2本のチューブよりも取り扱いが
容易になる。しかもアルミラミネートシートの被覆面積
は少なくなり熱媒の漏れ防止性能が向上する。さらに内
側チューブの熱媒が外側チューブに透過しても外側チュ
ーブはアルミラミネートシートで被覆されて外部に透過
しない。
【0012】また請求項7の熱搬送装置は、アルミラミ
ネートシートの外周にさらに別の保護チューブ層を設け
た熱搬送チューブを用いたものであり、保護チューブ層
も熱媒の外部への透過の阻止に役立ち、漏出防止性能が
より向上する。さらに保護チューブ層により、アルミラ
ミネートシートが保護され、損傷による漏出防止も図ら
れる。
【0013】また請求項8の熱搬送装置は、熱搬送チュ
ーブのアルミラミネートシートと保護チューブ層との間
に電線を配設した構成としてあり、例えば温度調節のた
めの温度検出センサを配置してこれから電気信号を送る
電線を熱源ユニットまで配設するような場合の取り扱い
が容易になり、電線の切断などに対して信頼性が向上す
る。
【0014】また請求項9の熱搬送装置は、熱搬送チュ
ーブのチューブ外周とアルミラミネートシートとの間に
通路空間を構成し、その通路空間に熱媒を存在させた構
成としてあり、熱媒温度の上昇により外部へ透過しよう
とする蒸気はこの通路空間の熱媒によっても外部への透
過を防止できる。
【0015】また請求項10の熱搬送装置は、上記チュ
ーブの外周とアルミラミネートシートとの間の通路空間
に存在する熱媒を、チューブ内を流れる熱媒とは別種類
で分子量が大きい種類のものとしたものであり、通路空
間に密封された別種類の熱媒が伝熱材としてアルミラミ
ネートシートに伝熱するため、チューブとアルミラミネ
ートシートの間に隙間が出来る場合の伝熱よりも伝熱促
進が格段に図られる。
【0016】また請求項11の熱搬送装置は、熱搬送チ
ューブのチューブ内周をアルミラミネートシートで覆っ
て構成してあり、熱媒の外部への透過を防止できるとと
もに、アルミラミネートシートがチューブで保護される
ことになるので、損傷による熱媒の漏出防止も図られ
る。
【0017】また請求項12の熱搬送装置は、熱源ユニ
ットと、前記熱源ユニットからの熱媒を循環させて放熱
させる熱搬送チューブを有する放熱手段とを備え、前記
熱搬送チューブはアルミラミネートシートのみで構成し
たものであり、チューブがないため、可とう性が格段に
向上し、暖房衣服,マットなどとして人体に装着使用す
ると着心地の使用感が向上するとともに、アルミラミネ
ートシートのみで伝熱するため、チューブからの放熱に
比べ、放熱効果を格段に発揮できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0019】(実施例1)図1は本発明の実施例1の熱
搬送装置の断面図、図2は熱搬送チューブの要部拡大図
である。
【0020】図1および図2において、1は熱源ユニッ
トで、ガス燃焼装置等からなる発熱手段2と、この発熱
手段2で発生した熱を熱媒と熱交換する熱交換手段3
と、熱媒を熱交換手段3へ搬送する熱媒強制循環手段4
と、この熱媒強制循環手段4を駆動させる熱媒強制循環
手段エネルギー源になる熱電気変換手段11と、発熱手
段2のエネルギー源としてガスを供給するガスボンベ6
と、装置の運転操作を行う操作部7とが収納されてい
る。8はチューブで、可とう性を有し搬送されてきた熱
媒を流す。9は前記チューブ8を組込んだ放熱手段であ
る。12はアルミ箔の両面を樹脂系材料でラミネートし
た多層構造で可とう性を有するアルミラミネートシート
である。
【0021】13は熱搬送チューブで、前記アルミラミ
ネートシート12でチューブ8の外周を気密に覆い、ア
ルミラミネートシート12の一端と他端とでできる重な
りしろ14の相対向する面の樹脂系材料のラミネート層
を互いに融着してチューブ8に装着してある。上記アル
ミラミネートシートにはその重なりしろ14の長手方向
Aをチューブ8の軸方向Bと平行になるようにしてチュ
ーブ8に巻装してあり、表面から熱媒が透過するのを防
止している。10は接続チューブ部であり、熱源ユニッ
ト1と放熱手段9とをある距離だけ分離させ、そのある
距離を熱媒を搬送をするために、放熱手段9から熱搬送
チューブ13を延長してその一端と熱媒強制循環手段4
を接続し、他端を熱交換手段3に接続している。15は
配設形状保持材で、熱搬送チューブ13を放熱手段9に
ある形状で配設させている。
【0022】この構成における動作,作用について説明
する。操作部7で運転操作を行うとガスボンベ6から発
熱手段2にガスが供給されると同時に点火が行われ、発
熱手段2が燃焼をして熱が発生し、温度が上昇する。熱
媒強制循環手段エネルギー源となる熱電気変換手段11
は発熱手段2で加熱され、熱交換手段3に熱を伝えると
ともに温度差が生じるため、電力を発電する。熱媒強制
循環手段4はこの発電電力が供給されて駆動し、熱媒を
搬送する。そこで、発熱手段2の熱を熱交換手段3が熱
媒と熱交換し、温度が上昇した熱媒は熱源ユニット1か
ら接続チューブ部10を経由して放熱手段9の熱搬送チ
ューブ13を循環して放熱し、再び接続チューブ部10
を経由して熱源ユニット1の熱媒強制循環手段4に戻
る。このようにして熱搬送が行われる。
【0023】ここで上記熱搬送チューブ13を形成して
いるチューブ8は可とう性を満たするためにゴムまたは
樹脂系材料を用いているので、熱媒温度の上昇により蒸
気が発生し外部へ透過しようとするが、チューブ8を覆
っているアルミラミネートシート12のアルミ箔が金属
であるため、外部への透過を防止する。したがって熱媒
が減少しないため、熱媒強制循環手段4がエアかみ現象
を起こさなくなり、熱媒が安定して搬送できる。
【0024】また、チューブ8はゴムまたは樹脂系材料
を用いることができ、アルミラミネートシート12も重
なりしろ14の長手方向Aがチューブ8の軸方向Bと平
行になるようにして形成して屈曲に支障がないようにし
ているため、これらから成る熱搬送チューブ13は暖房
衣服,マットなどとして人体に装着使用しても自在に屈
曲して可とう性を満足できる。そこで可とう性を満たす
ことができない金属系材料を用いる必要もない。さらに
アルミラミネートシート12のアルミ箔の作用により放
熱促進と均熱効果が図られるため、放熱手段9を暖房衣
服,マットなどとして人体に装着使用すると快適感が向
上する。
【0025】(実施例2)図3は本発明の実施例2の熱
搬送チューブの要部拡大図である。
【0026】実施例1と異なる点は、チューブ8の外周
をアルミラミネートシート12で螺旋状に巻きながら気
密に覆い、螺旋状に巻くためにできる重なりしろ14部
分のラミネート樹脂層を互いに融着してチューブ8表面
をアルミラミネートシートで覆ったところであり、この
実施例のものも実施例1と同様の効果を有する。
【0027】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。 (実施例3)図4は本発明の実施例3の熱搬送チューブ
の要部拡大図である。
【0028】実施例1と異なる点は、アルミラミネート
シート12で覆ったチューブ8の軸線方向断面は凹凸1
6に成形して更に可とう性を持たせ、熱媒の透湿を防止
して成る熱搬送チューブ13としたところである。
【0029】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。この実施例3も実施例1と同
様の効果を有するうえに更にチューブの可撓性を向上さ
せることができ、よって比較的硬い材料のチューブを用
いることができる。
【0030】(実施例4)図5は本発明の実施例4の熱
搬送チューブの要部拡大図である。
【0031】実施例1と異なる点は、熱搬送チューブを
可とう性を有する内側チューブ17と外側チューブ18
との2重構成とし、外側チューブ18の外周をアルミラ
ミネートシート12で覆い、アルミラミネートシート1
2の一端と他端とでできる重なりしろ14を互いに融着
して外側チューブ18表面から熱媒が透過するのを防止
するとともに、内側チューブ17と外側チューブ18と
の間を通路として熱媒の行きと戻りを使い分けるように
してなる熱搬送チューブ13としたところである。
【0032】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に動作,作用について説明
する。運転操作を行うと発熱手段2により熱が発生し、
さらに熱媒強制循環手段4により熱媒が搬送される。そ
こで、発熱手段2の熱を熱交換手段3が熱媒と熱交換
し、温度が上昇した熱媒は内側チューブ17内と外側チ
ューブ18外のいずれかを往き方向に選び、熱搬送チュ
ーブ13を循環し、この熱搬送チューブ13を配設した
放熱手段9で放熱する。そして熱媒は熱搬送チューブ1
3の先端部19で内側チューブ17と外側チューブ18
のいずれかの戻り方向に選んだチューブに往き方向から
戻り方向に移動し、再び熱媒強制循環手段4に戻る。
【0033】この実施例4も実施例1と同様の効果が得
られるうえに更に次のような効果が得られる。すなわち
これを暖房衣服,マットなどとして人体に装着使用する
と、同心状の2重構成であるため、熱源ユニット1と放
熱手段9との接続は見かけ上、単管になり、2本のチュ
ーブよりも取り扱いが容易になる。しかもアルミラミネ
ートシート12の被覆面積は少なくなり熱媒の漏れ防止
性能が向上する。さらに内側チューブ17の熱媒が外側
チューブ18に透過しても外側チューブ18はアルミラ
ミネートシート12で被覆されて外部に透過しない。
【0034】(実施例5)図6は本発明の実施例5の熱
搬送チューブの要部拡大図である。
【0035】実施例1と異なる点は、チューブ8の外周
を覆うアルミラミネートシート12の一端と他端を周方
向に重ならせてこの重なりしろ14を接合して形成した
熱搬送チューブ13としたところである。
【0036】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。この実施例5も実施例1と同
様の効果を有するうえに、更にアルミラミネートシート
12の重なりしろ14が突出せず、見かけ上、円筒にな
るため、装着しやすくなる。
【0037】(実施例6)図7は本発明の実施例6の熱
搬送チューブの要部拡大図である。
【0038】実施例1と異なる点は、チューブ8外周に
装着したアルミラミネートシート12の外周にさらに別
の保護チューブ層20を設けた熱搬送チューブ13とし
たところである。
【0039】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。この実施例は実施例1の効果
に加え保護チューブ層20も熱媒の外部への透過の阻止
に役立ち、漏出防止性能がより向上するとともに、保護
チューブ層20により、アルミラミネートシート12が
保護され、損傷による漏出防止も図られる。
【0040】(実施例7)図8は本発明の実施例7の熱
搬送チューブの要部拡大図である。
【0041】実施例1と異なる点は、アルミラミネート
シート12と保護チューブ層20との間に電線21を配
設した熱搬送チューブ13としたところである。
【0042】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に動作,作用について説明
する。放熱手段9を暖房衣服,マットなどとして人体に
装着使用すると、温度調節のための温度検出センサを配
設する場合もあるが、その電気信号を送る電線21は熱
源ユニット1まで配設されるため、単独では取り扱いが
障害になり、外力で切断されることもあったが、電線2
1は熱搬送チューブ13に配設されるため、取り扱いが
容易になり、切断などに対して信頼性が向上する。
【0043】(実施例8)図9は本発明の実施例8の熱
搬送チューブの要部拡大図である。
【0044】実施例1と異なる点は、チューブ8の外周
とアルミラミネートシート12との間に通路空間22を
構成し、その通路空間22にも熱媒が存在する熱搬送チ
ューブ13としたところである。
【0045】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。この実施例8では熱媒温度の
上昇により蒸気が発生し外部へ透過しようとしたとき、
チューブ8の外周の通路空間22に熱媒が密封されてい
るため、外部への透過は格段に防止でき、熱媒強制循環
手段4のエアかみ現象をより確実に防止でき、熱媒が安
定して搬送できる。さらにチューブ8から外周の通路空
間22に密封された別種類の熱媒が伝熱材としてアルミ
ラミネートシート12に伝熱するため、チューブ8とア
ルミラミネートシート12の間に隙間が出来る場合の伝
熱よりも伝熱促進が格段に図られる。
【0046】また、上記チューブ8外周の通路空間22
に存在する熱媒を、チューブ8を流れる熱媒とは別種類
で分子量が大きい種類のものとすると次のような効果も
得られる。
【0047】すなわち一般的に熱媒は分子量が大きいほ
どチューブ8を透過しにくい特性を有している。そのた
め、チューブ8の外周の通路空間22に別種類で分子量
が大きい種類の熱媒を密封していると外部への透過は格
段に防止できる。
【0048】(実施例9)図10は本発明の実施例9の
要部拡大図である。
【0049】実施例1と異なる点は、チューブ8を用い
ずアルミラミネートシート12のみで熱搬送チューブ1
3を構成した点である。
【0050】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に動作,作用について説明
する。チューブ8がないため、可とう性が格段に向上
し、暖房衣服,マットなどとして人体に装着使用すると
着心地の使用感が向上する。またアルミラミネートシー
ト12を用いているため、熱媒の外部への透過は防止で
きる。さらにアルミラミネートシート12のみで伝熱す
るため、チューブ8からの放熱に比べ、放熱効果を格段
に発揮できる。
【0051】(実施例10)図11は本発明の実施例1
0の熱搬送装置の要部拡大図である。
【0052】実施例1と異なる点は、チューブ8の内周
をアルミラミネートシート12で覆って構成した熱搬送
チューブ13としたところである。
【0053】なお実施例1と同一符号のものは同一構造
を有し、説明は省略する。次に動作,作用について説明
する。チューブ8の内周をアルミラミネートシート12
で覆っているためアルミラミネートシート12により熱
媒の外部への透過は防止できる。さらにアルミラミネー
トシート12はチューブ8で保護され、損傷による熱媒
の漏出防止も図られる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次のような
効果を有する。
【0055】請求項1記載の熱搬送装置は、熱媒温度の
上昇により外部へ透過しようとする蒸気をアルミラミネ
ートシートで透過防止することができ、熱媒の減少を防
止することが出来る。そして熱媒が減少しないため、熱
媒強制循環手段がエアかみ現象が起こらなくなり、熱媒
が安定して搬送できる。また、チューブは屈曲に支障が
ない可とう性の材料で形成しているので、暖房衣服やマ
ットなどとして人体に装着使用しても自在に屈曲して可
とう性を満足できる。さらにアルミラミネートシートの
アルミ箔の作用により放熱促進と均熱効果が図られるた
め、放熱手段を暖房衣服やマットなどとして人体に装着
使用すると快適感が向上する。
【0056】また、請求項2の熱搬送装置は、アルミ箔
の両面を樹脂系材料でラミネートした多層シート構成の
アルミラミネートを用いているので、アルミラミネート
シートの両端接合をラミネート樹脂を利用して効率的に
行うことが出来る。
【0057】また請求項3の熱搬送装置は、チューブの
軸線方向と平行となるようにアルミラミネートシートを
巻装してその両端部を接合し、また請求項4の熱搬送装
置はアルミラミネートシートをチューブに螺旋状に巻装
してチューブに装着してあり、いずれもアルミラミネー
トシートの装着が容易で可とう性を損なうこともない利
点がある。
【0058】また請求項5の熱搬送装置は、チューブの
軸線方向断面を凹凸に成形しているので、硬目の材料で
も可とう性を持たせることができるとともにより一段と
柔軟性を持たせることができる。
【0059】また請求項6の熱搬送装置は、熱搬送チュ
ーブを内側チューブと外側チューブとの2重構成にし、
内側チューブ内と内外チューブ間を通路として熱媒が往
復流動する構成とするとともに、外側チューブの内外周
いずれか一方をアルミラミネートシートで気密に覆った
構成としてあるので、熱源ユニットと放熱手段との接続
は見かけ上、単管になり、2本のチューブよりも取り扱
いが容易になる。しかもアルミラミネートシートの被覆
面積は少なくなり熱媒の漏れ防止性能が向上する。さら
に内側チューブの熱媒が外側チューブに透過しても外側
チューブはアルミラミネートシートで被覆されて外部に
透過しない。
【0060】また請求項7の熱搬送装置は、アルミラミ
ネートシートの外周にさらに別の保護チューブ層を設け
た熱搬送チューブを用いているので、保護チューブ層も
熱媒の外部への透過の阻止に役立ち、漏出防止性能がよ
り向上する。さらに保護チューブ層により、アルミラミ
ネートシートが保護され、損傷による漏出防止も図られ
る。
【0061】また請求項8の熱搬送装置は、熱搬送チュ
ーブのアルミラミネートシートと保護チューブ層との間
に電線を配設した構成としてあるので、例えば温度調節
のための温度検出センサを配置してこれから電気信号を
送る電線を熱源ユニットまで配設するような場合の取り
扱いが容易になり、電線の切断などに対して信頼性が向
上する。
【0062】また請求項9の熱搬送装置は、熱搬送チュ
ーブのチューブ外周とアルミラミネートシートとの間に
通路空間を構成し、その通路空間に熱媒を存在させた構
成としてあるので、熱媒温度の上昇により外部へ透過し
ようとする蒸気はこの通路空間の熱媒によっても外部へ
の透過を防止できる。
【0063】また請求項10の熱搬送装置は、上記チュ
ーブの外周とアルミラミネートシートとの間の通路空間
に存在する熱媒を、チューブ内を流れる熱媒とは別種類
で分子量が大きい種類のものとしているので、通路空間
に密封された別種類の熱媒が伝熱材としてアルミラミネ
ートシートに伝熱するため、チューブとアルミラミネー
トシートの間に隙間が出来る場合の伝熱よりも伝熱促進
が格段に図られる。
【0064】また請求項11の熱搬送装置は、熱搬送チ
ューブのチューブ内周をアルミラミネートシートで覆っ
て構成しているので、熱媒の外部への透過を防止できる
とともに、アルミラミネートシートがチューブで保護さ
れることになるので、損傷による熱媒の漏出防止も図ら
れる。
【0065】また請求項12の熱搬送装置は、熱搬送チ
ューブをアルミラミネートシートのみで構成しているの
で、チューブがないことにより可とう性が格段に向上
し、暖房衣服,マットなどとして人体に装着使用すると
着心地の使用感が向上するとともに、アルミラミネート
シートのみで伝熱するため、チューブからの放熱に比
べ、放熱効果を格段に発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の熱搬送装置の断面図
【図2】同熱搬送チューブの要部拡大図
【図3】本発明の実施例2の熱搬送装置の熱搬送チュー
ブの要部拡大図
【図4】本発明の実施例3の熱搬送装置の熱搬送チュー
ブの要部拡大図
【図5】本発明の実施例4の熱搬送装置の熱搬送チュー
ブの要部拡大図
【図6】本発明の実施例5の熱搬送装置の熱搬送チュー
ブの要部拡大図
【図7】本発明の実施例6の熱搬送装置の熱搬送チュー
ブの要部拡大図
【図8】本発明の実施例7の熱搬送装置の熱搬送チュー
ブの要部拡大図
【図9】本発明の実施例8の熱搬送チューブの要部拡大
【図10】本発明の実施例9の熱搬送装置の熱搬送チュ
ーブの要部拡大図
【図11】本発明の実施例10の搬送装置の熱搬送チュ
ーブの要部拡大図
【図12】従来の熱搬送装置の断面図
【符号の説明】
1 熱源ユニット 2 発熱手段 3 熱交換手段 4 熱媒強制循環手段 5 熱媒強制循環手段エネルギー源 6 ガスボンベ 7 操作部 8,13 熱搬送チューブ 9 放熱手段 10 接続チューブ部 11 熱電気変換手段 12 アルミラミネートシート 14 重なりしろ 15 配設形状保持部材 16 凹凸 17 内側チューブ 18 外側チューブ 19 先端部 20 保護チューブ層 21 電線 22 通路空間

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源ユニットと、前記熱源ユニットからの
    熱媒を循環させて放熱させる熱搬送チューブを有する放
    熱手段とを備え、前記熱搬送チューブは可とう性を有す
    るチューブをアルミラミネートシートで気密に覆って構
    成した熱搬送装置。
  2. 【請求項2】アルミラミネートシートは、アルミ箔の両
    面を樹脂系材料でラミネートした多層シート構成とした
    請求項1記載の熱搬送装置。
  3. 【請求項3】アルミラミネートシートはチューブの軸線
    方向と平行となるように巻装しその両端部を接合してチ
    ューブに装着した請求項1または2記載の熱搬送装置。
  4. 【請求項4】アルミラミネートシートはチューブに螺旋
    状に巻装してチューブに装着した請求項1または2記載
    の熱搬送装置。
  5. 【請求項5】チューブは軸方向断面を凹凸に成形して可
    とう性を持たせた請求項1ないし4のいずれか1項記載
    の熱搬送装置。
  6. 【請求項6】熱搬送チューブは内側チューブと外側チュ
    ーブとの2重構成にし、内側チューブ内と内外チューブ
    間を通路として熱媒が往復流動する構成とするととも
    に、外側チューブの内外周いずれか一方をアルミラミネ
    ートシートで気密に覆って構成した請求項1ないし5の
    いずれか1項記載の熱搬送装置。
  7. 【請求項7】熱搬送チューブはアルミラミネートシート
    の外周にさらに別の保護チューブ層を設けた請求項1な
    いし6のいずれか1項記載の熱搬送装置。
  8. 【請求項8】熱搬送チューブはアルミラミネートシート
    と保護チューブ層との間に電線を配設した請求項1ない
    し7のいずれか1項記載の熱搬送装置。
  9. 【請求項9】熱搬送チューブはチューブの外周とアルミ
    ラミネートシートとの間に通路空間を構成し、その通路
    空間に熱媒を存在させた請求項1ないし8のいずれか1
    項記載の熱搬送装置。
  10. 【請求項10】チューブの外周とアルミラミネートシー
    トとの間の通路空間に存在する熱媒は、チューブ内を流
    れる熱媒とは別種類で分子量が大きい種類のものとした
    請求項9項記載の熱搬送装置。
  11. 【請求項11】熱搬送チューブはチューブの内周をアル
    ミラミネートシートで覆って構成した請求項1ないし5
    のいずれか1項記載の熱搬送装置。
  12. 【請求項12】熱源ユニットと、前記熱源ユニットから
    の熱媒を循環させて放熱させる熱搬送チューブを有する
    放熱手段とを備え、前記熱搬送チューブはアルミラミネ
    ートシートのみで構成した熱搬送装置。
JP1020098A 1998-01-22 1998-01-22 熱搬送装置 Withdrawn JPH11211384A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003027596A1 (en) * 2001-09-27 2003-04-03 E.I. Du Pont De Nemours And Company Heat exchanger barrier ribbon with polymeric tubes

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WO2003027596A1 (en) * 2001-09-27 2003-04-03 E.I. Du Pont De Nemours And Company Heat exchanger barrier ribbon with polymeric tubes

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