JPH11205554A - ハンディスキャナ - Google Patents

ハンディスキャナ

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JPH11205554A
JPH11205554A JP10007553A JP755398A JPH11205554A JP H11205554 A JPH11205554 A JP H11205554A JP 10007553 A JP10007553 A JP 10007553A JP 755398 A JP755398 A JP 755398A JP H11205554 A JPH11205554 A JP H11205554A
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JP
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handy scanner
optical
optical slit
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JP10007553A
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English (en)
Inventor
Yuji Maruo
祐二 丸尾
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化、薄型化を可能にしたハンディスキャナ
を提供する。 【解決手段】 原稿面11に光源10を照射し、ライン
センサ13に原稿面11からの反射光を縮小して結像
し、本体ケース16に取り付けた回転ローラ15に同期
して光学的スリット17を回転させるようにし、光学的
スリット17を原稿面11からラインセンサ13への光
路近傍に設け、光学的スリット17からの反射光がレン
ズ12により結像する光電変換素子18をラインセンサ
13に隣接して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿面の情報を読
み取ることを目的とした、レンズ縮小光学系からなるハ
ンディスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】ハンディスキャナは、片手で保持して原
稿上を移動させ、手軽にイメージ情報を読み込むことが
できるため、ファクシミリ、あるいはワープロ、パソコ
ン等の周辺機器として広く用いられている。
【0003】従来のハンディスキャナについて、図面に
基づいて説明する。ここで、図10(a)は従来のハン
ディスキャナの構成を示す透視正面図であり、図10
(b)は同様の透視下面図である。ハンディスキャナの
主な動作は、一次元イメージセンサでラインイメージを
読み取る主走査と、イメージセンサと原稿を相対移動さ
せる副走査との組合せにより行うものである。
【0004】図10に示すハンディスキャナは、全体の
外部が中空剛体の本体ケース96で覆われており、本体
ケース96の下面部が下面視で主走査方向に長くかつ副
走査方向に短いほぼ矩形形状を呈ている。そして、本体
ケース96の下端部では、回転ローラ95が原稿面上に
転接可能に部分的に突出し、その回転ローラ95からや
や高い位置に、主走査方向に沿ってほぼ直線状の光源9
0が配設されている。なお、本体ケース96下面部に
は、これら回転ローラ95が突出する開口と、光源90
による原稿面91への照射光と反射光を通す図示しない
開口とが適宜形状に形成されている。また、本体ケース
96の反射光の光路RL先方には、集光レンズ92と集
光された反射光を受光する一次元イメージセンサである
ラインセンサ93が配設される。また、下面部には、回
転ローラの回転から副走査方向への移動量を検出するス
リット97とフォトセンサ99等が配設されている。
【0005】ハンディスキャナの主走査方向について
は、光源90により照射された原稿面91からの反射光
が、レンズ92によりラインセンサ93上に縮小され結
像する。ハンディスキャナの副走査方向の移動量を検出
して得られる読み取りタイミングに従い、ラインセンサ
93は順次、ラインイメージの読み取りを行う。
【0006】なお、このようにレンズを用いた縮小光学
型のハンディスキャナの場合、例えば、B4(JIS)
サイズの原稿に相当する原稿読み取り幅256mmを実
現するには、レンズを介した原稿面からラインセンサま
での光路長が約330mm必要となるため、図示しない
ミラー等を用いて、複数回、光路を折り返すことで、ハ
ンディスキャナ全体のサイズの小型化を図る等の方法が
採用されている。
【0007】次に副走査方向の移動量検出手段について
説明する。ハンディスキャナを移動させることで、本体
ケース96下面部に取り付けた回転ローラ95が回転
し、その回転はシャフト94、及び多段のギヤ98を介
してスリット97の回転へと伝達される。スリット97
は、発光ダイオードとフォト・トランジスタが対向した
構造であるフォトセンサ99の検出部分を遮る位置に配
置され、回転する。スリット97は光透過部と非透過部
とを交互にもつように構成された円板形状であるため、
フォトセンサ99は、スリット97の回転に同期した、
すなわち副走査方向の移動量に同期した信号を出力す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ハンディスキャナに用いられている副走査方向の移動量
検出手段は、発光ダイオードとフォト・トランジスタか
らなるフォトセンサと回転スリットとを組み合わせた構
造であり、機構的に薄型化、小型化することが難しく、
ハンディスキャナの薄型化、小型化を達成することが困
難であった。また、主走査方向の原稿読み取り用ライン
センサと副走査方向の移動量検出用のフォトセンサとを
各々、別々の位置に取り付ける必要があるため、電子部
品への電気配線等が複雑になり、また、大型の回転スリ
ットを原稿読み取り領域に干渉することなくハンディス
キャナ内に配置するために複数のギヤを組み合わせる
等、部品点数が多く、組立工程が複雑であるという問題
があった。
【0009】なお、ハンディスキャナのその他の従来技
術として、副走査方向への移動で回転する回転体表面に
一定のパラメータを記憶層として設けてこのパラメータ
の読み出しにより移動量を検出するようにしたハンディ
スキャナ(実開平6−66164号参照)がある。しか
しながら、この技術は、前記フォトセンサに代えて回転
体と読み出し手段を設けたものに過ぎず、機構的に小型
化薄型化しにくい。また、回転体表面の縞状のパターン
を画像情報として読み出すもの(特開平5−20722
7号)がある。しかしながら、この技術では、縞錠のパ
ターンを画像情報として読み出すため、画像処理回路を
必要とし、構成が複雑化しやすい問題点が生じる。
【0010】本発明の目的は、上述の課題を解決するも
のであり、小型化、薄型化を可能にしたハンディスキャ
ナを提供することである。また、副走査方向の移動量検
出手段の機構が簡単であるため、部品点数を削減でき、
組立が容易でコストダウンを可能としたハンディスキャ
ナを提供することである。さらに、原稿上でハンディス
キャナを曲線状に移動させる読み取り動作や、読み取り
のためのハンディスキャナの移動方向を一方向に限定し
ない双方向の読み取りを可能にする等のハンディスキャ
ナの高機能化にも対応でき得るハンディスキャナを提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、ハンディスキャナの光学系を
覆う本体ケースと、原稿面を照射する光源と、原稿面の
ラインイメージを読み取るためのラインセンサに原稿面
からの反射光を縮小し結像させるレンズと、本体ケース
に取付けた回転ローラと、前記回転ローラと同期して回
転する光学的スリットと、副走査方向移動量を検出する
ための光電変換素子とを有してなるハンディスキャナで
あって、前記光学的スリットが前記原稿面から前記ライ
ンセンサへの光路近傍に設けられており、前記光学的ス
リットからの反射光が前記レンズにより結像する光電変
換素子が前記ラインセンサに隣接して設けてハンディス
キャナを構成している。請求項1の発明によれば、光学
的スリットからの反射光がレンズにより光電変換素子に
結像するため、回転ローラ近傍に光学的スリットを、ラ
インセンサ近傍に光電変換素子を、各々配置して、ハン
ディスキャナを薄型化することができる。さらに、請求
項2の発明では、上記のハンディスキャナにおいて、原
稿面主走査方向の延長線上両側に光学的スリットが形成
されており、回転ローラが光学的スリットの回転軸と同
軸上に形成されており、光学的スリットの外側に配置さ
れた各々の回転ローラは互いに独立して回転し得るよう
にハンディスキャナを構成している。請求項2の発明に
よれば、光学的スリットの回転軸と同軸上の回転ローラ
を光導波路アレイの原稿面主走査方向の延長線上両側に
配置するため、回転ローラの直径と同程度までハンディ
スキャナを薄型化することができる。
【0012】さらに、請求項3の発明では、上記のハン
ディスキャナにおいて、原稿面主走査方向の延長線上両
側に光学的スリットが形成されており、複数の回転ロー
ラが前記光学的スリットの回転軸に対しギヤを介してオ
フセットした回転軸上に形成されており、各々の回転ロ
ーラは互いに独立して回転し得るようにハンディスキャ
ナを構成している。請求項3の発明によれば、光学的ス
リットの回転軸に対してギヤを介してオフセットした回
転軸上に回転ローラを形成するため、ハンディスキャナ
幅に対して狭い間隔で複数の回転ローラを配置でき、ハ
ンディスキャナ幅より小さいサイズの原稿の読み取りを
容易とすることができる。
【0013】さらに、請求項4の発明では、上記のハン
ディスキャナにおいて、複数の回転ローラに同期して回
転する光学的スリットからの光がレンズにより結像する
各々の光電変換素子の信号から、ハンディスキャナの移
動軌跡を算出する演算回路をもつようにハンディスキャ
ナを構成している。請求項4の発明によれば、複数の回
転ローラに同期して回転する光学的スリットからの光が
レンズにより結像する各々の光電変換素子の信号から、
ハンディスキャナの移動軌跡を算出する演算回路をもつ
ため、ハンディスキャナを曲線状に移動させた読み取り
動作をすることができる。
【0014】さらに、請求項5の発明では、上記のハン
ディスキャナにおいて、原稿面主走査方向の延長線上の
少なくとも一方の側に光学的スリットが形成されてお
り、複数の回転ローラを光学的スリットの回転軸に対し
ギヤを介してオフセットした回転軸上でかつ同一の軸に
形成させてハンディスキャナを構成している。請求項5
の発明によれば、複数の回転ローラが同一の軸で回転す
る構造であるため、ハンディスキャナの移動を直線移動
にのみ固定することができ、従来のハンディスキャナの
ような直線移動読み取り専用のハンディスキャナを容易
に構成することができる。
【0015】さらに、請求項6の発明では、上記のハン
ディスキャナにおいて、回転ローラに同期して回転する
光学的スリットからの反射光が入射する複数の光電変換
素子をもち、光学的スリット回転時の反射光の強度変化
の位相が各々の光電変換素子で異なるように配置され、
各々の光電変換素子の信号からハンディスキャナの移動
方向を算出する演算回路をもつようにハンディスキャナ
を構成している。請求項6の発明によれば、各々の光電
変換素子の信号からハンディスキャナの移動方向を算出
する演算回路をもつため、読み取りのためのハンディス
キャナの移動方向を一方向に限定しない双方向の読み取
りを可能にする。
【0016】さらに、請求項7の発明では、上記のハン
ディスキャナにおいて、光学的スリットからの反射光が
レンズにより結像する光電変換素子と、原稿面からの反
射光がレンズにより結像するラインセンサとを、同一素
子基板上にモノリシックに形成させハンディスキャナを
構成している。請求項7の発明によれば、光電変換素子
とラインセンサとが同一素子基板上にモノリシックに形
成されているため、部品点数の削減、及び光検出系デバ
イスの取付、電気配線等の組立工程の簡略化を実現する
ことができる。
【0017】さらに、請求項8の発明では、上記のハン
ディスキャナにおいて、光電変換素子の表面、またはラ
インセンサの表面の少なくとも一方に透明部材が形成さ
れているか、あるいは光電変換素子の表面、及びライン
センサの表面の両方に形成された透明部材の厚さ、また
は屈折率の少なくとも一方が各々の表面で異なるように
ハンディスキャナを構成している。請求項8の発明によ
れば、光電変換素子の表面、またはラインセンサの表面
の少なくとも一方に透明部材が形成されているか、ある
いは光電変換素子の表面、及びラインセンサの表面の両
方に形成された透明部材の厚さ、または屈折率の少なく
とも一方が各々の表面で異なるように構成されているた
め、原稿面とレンズ間、及び光学的スリットとレンズ間
の光路長が各々異なる場合にも、1つのレンズにより、
同一素子基板上にモノリシックに形成されている光電変
換素子とラインセンサの両方に良好な像を結像すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して以下に説明する。図1〜図3は、本発明の
実施形態1にかかるハンディスキャナを示す構造図であ
り、各々、図1は透視正面図、図2は透視下面図、図3
は図1中のA部の詳細を表す斜視図である。また、図4
は、実施形態1にかかるハンディスキャナの光学的およ
び電気的な構成および動作の説明図、図5は、光学的ス
リットとレンズにより光電変換素子へ結像する領域の相
対位置と、データ処理演算回路で処理される回転情報の
関係を示す説明図、図6は、原稿面上でのハンディスキ
ャナの移動を表す概略平面図である。
【0019】図1および図2に示すように、ハンディス
キャナは、全体の外部が中空の本体ケース16で覆われ
ており、本体ケース16の下面部が下面視で主走査方向
に長くかつ副走査方向に短いほぼ矩形形状を呈してい
る。そして、本体ケース16の下端部では、走査方向両
端部にそれぞれ配設された回転ローラ15、15が原稿
面11上に転接可能に部分的に突出し、その回転ローラ
15、15からやや高い位置に、主走査方向に沿って直
線状の光源10が配設されている。なお、本体ケース1
6下面部には、これら回転ローラ15、15が突出する
開口と、光源10光による原稿面11への照射光と反射
光を通す図示しない開口とが適宜形状に形成されてい
る。また、本体ケース16の反射光の光路RL先方に
は、集光レンズ12と集光された反射光を受光する一次
元イメージセンサであるラインセンサ13が配設され
る。
【0020】前記ハンディスキャナにおいては、光源1
0により照射された原稿面11からの反射光は、レンズ
12によりラインセンサ13上に縮小され結像する。レ
ンズ12は、原稿読み取り側の例えば256mm幅から
ラインセンサ側の例えば28.7mm幅へ縮小するよう
に形成している。ラインセンサ13は、例えば、主走査
方向解像度で200dpi相当の読み取りに対応するた
め、14μmの画素ピッチをもつCCD(電荷結合素
子)を用いることができる。
【0021】また、前記回転ローラ15は、本体ケース
16の原稿面11に近接させる下端部に取り付けられ
る。そして、この回転ローラ15と同軸で回転する光学
的スリット17は、原稿面11からラインセンサ13へ
の反射光光路RLに隣接して(近傍に)設けられてい
る。さらに、光学的スリット17は、原稿面11から光
電変換素子18への反射光光路RL’を透過部と非透過
部で透過・遮蔽するものであり、ラインセンサ13に隣
接した位置で、光学的スリット17からの反射光がレン
ズ12により結像する位置に光電変換素子18が配置さ
れている。
【0022】ここで、ラインセンサ13、及び光電変換
素子18は、同一素子基板上にモノリシックに形成され
ていてもよい。それにより、ハンディスキャナで用いら
れる光検出系のデバイスを1部品にまとめることがで
き、部品点数の削減、及び電気的配線、光学的位置合せ
等の組立工程の簡略化が可能となる。さらに、光電変換
素子18の表面、またはラインセンサ13の表面の少な
くとも一方に透明部材を形成するか、あるいは光電変換
素子18の表面、及びラインセンサ13の表面の両方に
形成した透明部材の厚さ、または屈折率の少なくとも一
方が各々の表面で異なるように構成してもよい。それに
より、原稿面11とレンズ12間、及び光学的スリット
17とレンズ12間の光路長が各々異なる場合にも、1
つのレンズ12により、同一素子基板上にモノリシック
に形成させた光電変換素子とラインセンサの両方に良好
な像を結像することができる。
【0023】前記光学的スリット17は、具体的な一例
を示すと、図3に示すように、円筒部に100μm幅の
光透過部17on、及び光非透過部17offを交互に設
け、50周期/回転となるように構成した約3.2mm
径の円筒形状とし、回転ローラ15には、約4mm径の
円筒形状ゴムローラを用いた。ハンディスキャナを移動
させることで回転ローラ15が回転し、回転ローラ15
と同軸で回転する光学的スリット17により原稿面11
からの反射光は透過・非透過してレンズ12により結像
して光電変換素子18に受光される。そのとき光電変換
素子18において、その透過・非透過された受光反射光
の強弱によりハンディスキャナの移動量として検出され
る。
【0024】ここで、回転ローラ15の回転量とハンデ
ィスキャナの移動量の関係は、例えば約12.5mm/
回転であり、光学的スリットは50周期/回転の信号と
なることから、ハンディスキャナの125μm毎の移動
量の検出が可能で、副走査方向解像度で200dpi相
当の読み取りに対応する。また、左右に設けられた回転
ローラ15、15は、左右別々に回転し、左右別々に移
動量を検出することができるため、原稿上のハンディス
キャナの移動軌跡が検出され得る。
【0025】図4により、実施形態にかかるハンディス
キャナの光学的および電気的な構成と動作を説明する。
ハンディスキャナは、原稿面11の光学情報をラインセ
ンサ13により読み取るためにデータ処理演算回路23
を有している。すなわち、前述の如く、主走査方向の読
取りは、光源により照射された原稿面11上の原稿読取
り領域21からの反射光がレンズ12によりラインセン
サ13へ結像する。データ処理演算回路23は読取りタ
イミング信号24をラインセンサ13に出力して、その
タイミング信号24により、ラインセンサ13は順次、
ラインイメージの読取りを行うとともにその読取りデー
タ25はデータ処理演算回路23へと送られる。ここ
で、読取りタイミング信号24は、後述する副走査方向
の移動量検出機構により検出される。
【0026】次に、副走査方向の移動量検出機構につい
て図4に基づき説明する。図4に示すように、左側の回
転ローラ15(図示省略)と同軸で回転する左側の光学
的スリット17は、相互にスリットをおよそ1/4ピッ
チ分程度ずらした二つの光学的スリット17(L1)、
及び光学的スリット17(L2)から形成されており、
それぞれの反射光がレンズ12により前記スリット17
に対応する光電変換素子18(L1)、及び光電変換素
子18(L2)へと結像する。光電変換素子18(L
1)、及び光電変換素子18(L2)の出力は、データ
処理演算回路23へと送られ、光学的スリット17(L
1)、及び光学的スリット17(L2)からの信号とし
て、すなわち、左側回転ローラ15の回転情報として認
識、処理される。
【0027】同様に、図4に示すように、右側の回転ロ
ーラ15(図示省略)と同軸で回転する右側の光学的ス
リット17は、光学的スリット17(R1)、及び光学
的スリット17(R2)から形成されており、それぞれ
の反射光がレンズ12により光電変換素子18(R
1)、及び光電変換素子18(R2)へと結像し、それ
ぞれの出力がデータ処理演算回路23へと送られ、右側
回転ローラ15の回転情報として認識、処理される。
【0028】図5により、光学的スリット17とレンズ
12により光電変換素子18へ結像する領域の相対位置
と、データ処理演算回路で処理される回転情報の関係を
説明する。この図5では、光学的スリット17上であっ
てその反射光がレンズ12により光電変換素子18へ結
像する領域を、読取りスポットとして示している。
【0029】図示しない回転ローラと同軸で回転する光
学的スリット17の回転により、光学的スリット17と
読取りスポットの相対移動が図5の(a)の図中矢印
(スポット移動方向)の方向に移動すると、読取りスポ
ット1、及び読取りスポット2による反射光の強度変化
は、図5の(b)に示す如く、光強度1、及び光強度2
のように連続的に変化し、それぞれの光情報は、レンズ
12により光電変換素子18へ結像する。光電変換素子
18からの出力信号は、それぞれ、データ処理演算回路
23へと伝えられ、該データ処理演算回路23では、図
5の(c)に示す如く、信号波形1、及び信号波形2と
して処理することにより、信号波形1及び信号波形2を
回転情報としての周期、位相差から回転ローラの回転
量、回転方向を認識、処理する。なお、図中では、読取
りスポット1、及び読取りスポット2を隣接させている
が、回転ローラ15、光学的スリット17、光電変換素
子18等の組付け精度にあわせて間隔を設けてもよい。
【0030】図6により、原稿面11上でのハンディス
キャナの移動を説明する。図示する如く、原稿面11上
でハンディスキャナ26を曲線的に移動させた場合に
も、図示しない左右の回転ローラ15の回転量、及び回
転方向の情報から、データ処理演算回路23において、
ハンディスキャナ26の移動量、及び移動軌跡が算出、
認識され得るため、原稿面11上での正確な読取りライ
ン27の位置、及び読取り軌跡28が特定でき、正確な
原稿の読取りが可能となる。
【0031】また、回転ローラ15の回転方向が検出さ
れるため、ハンディスキャナ26の移動方向を認識する
ことができ、移動方向が逆で読取った像が反転するとい
う不具合の発生がない。すなわち、ハンディスキャナ2
6の読取り移動方向を一方向に限定しない双方向の読取
りが可能となる。
【0032】上述のように、実施形態1のハンディスキ
ャナによれば、回転ローラ15近傍に小型の光学的スリ
ット17を、ラインセンサ13近傍に光電変換素子18
を、各々配置し、その間の光情報をレンズ12により結
像させる構成とすることで、副走査方向の移動量検出機
構が小型化、簡略化され、ハンディスキャナの薄型化、
小型化が可能となる。また、原稿面11主走査方向の延
長線上両側に回転ローラ15と同期して回転する光学的
スリット17を設け、左右の回転ローラ15の回転量、
及び回転方向を検出することで、原稿面11上でハンデ
ィスキャナを曲線的に移動させる読み取り動作が可能と
なる。さらに、光学的スリット17からの位相をずらし
た光情報を検出し回転ローラ15の回転方向を特定する
ことで、読み取りのためのハンディスキャナの移動方向
を一方向に限定しない双方向の読み取り動作が可能とな
る。
【0033】図7は、本発明の実施形態2にかかるハン
ディスキャナの説明図である。図7においては、実施形
態2のハンディスキャナの光学的スリットとレンズによ
り光電変換素子へ結像する領域の相対位置と、データ処
理演算回路23で処理される回転情報の関係を示してお
り、先述の実施形態1とは光学的スリットの形状が異な
る。その他は実施形態1と同様であるので図示および説
明を省略する。
【0034】図7は、先述の実施形態1と同様に、光学
的スリット上であってその反射光がレンズにより光電変
換素子へ結像する領域を、読取りスポットとして示して
いる。図示しない回転ローラと同軸で回転する光学的ス
リットの回転により、光学的スリットと読取りスポット
の相対移動が図7の(a)の図中矢印(スポット移動方
向)の方向に移動すると、読取りスポット1、及び読取
りスポット2による反射光の強度変化(図7の(b))
は、レンズにより光電変換素子へ結像し、先述の実施形
態1と同様に、回転情報としてデータ処理演算回路へと
伝えられ処理される(図7の(c))。
【0035】本実施形態2の光学的スリットは、読取り
スポット列方向、すなわち主走査方向に対して斜めにス
リットが形成されている。そのため、読取りスポット
1、及び読取りスポット2を隣接して配置することがで
き、ハンディスキャナ組立て時等に、光学的スリットの
組付け位置精度を必要としない。
【0036】一方、実施形態2の変形例として、光学的
スリットは主走査方向に対して平行にスリットパターン
を形成し、光電変換素子は主走査方向、すなわちライン
センサの読取り列方向に対して受光部が斜めに並ぶよう
に配置してもよい。この場合も、図7に示した実施形態
と同様に読取りスポット列と光学的スリットパターン方
向の相対位置が斜めとなり、位相をずらした光情報の検
出が可能となる。
【0037】図8は、本発明の実施形態3を示す図であ
り、ハンディスキャナの透視下面図である。原稿面を照
射する光源10、原稿面11からの反射光をラインセン
サ13へ結像させるレンズ等の主走査方向読み取り機構
は図1や図2に示した前述の実施形態1と同様であり説
明を省略する。
【0038】光学的スリット37、37は本体ケース3
1下端部の主走査方向に沿う両端部に対で設けている
が、実施形態1と異なる点は、回転ローラ35、35を
ハンディスキャナにおける本体ケース31下端部の主走
査方向に沿う中央部両側に対で設け、その回転ローラ3
5、35から外側に向けてシャフト36を延ばしてギヤ
38、38を介して前記光学的スリット37、37へと
その回転ローラ35、35の回転が伝達されるように構
成されているものである。このシャフト36の長さ、及
びシャフト上36の回転ローラ35の固定位置により、
左右に配置した回転ローラ35の間隔が任意に設定され
得る。そのため、ハンディスキャナの最大原稿読み取り
幅に対して原稿幅が小さい場合にも、つねに原稿面上を
回転ローラ35が回転するような回転ローラ35配置と
することができ、回転ローラの空転等による副走査方向
の読み取りミスの少ない良好な読み取りが可能となる。
【0039】図9は、本発明の実施形態4を示す図であ
り、ハンディスキャナの透視下面図である。原稿面を照
射する光源10、原稿面11からの反射光をラインセン
サ13へ結像させるレンズ等の主走査方向読み取り機構
は図1や図2に示した前述の実施形態1と同様であり説
明を省略する。
【0040】光学的スリット47は本体ケース41下端
部の主走査方向に沿う片端部に設けているが、実施形態
1と異なる点は、回転ローラ35、35をハンディスキ
ャナにおける本体ケース31下端部の主走査方向に沿う
中央部両側に対で設け、その回転ローラ45、45から
一方端部に向けて同一のシャフト46を延ばしてギヤ4
8を介して前記光学的スリット47へとその回転ローラ
45、45の回転が伝達されるように構成されているも
のである。回転ローラ45は、シャフト46、及びギヤ
48を介して光学的スリット47へとその回転が伝達さ
れるように構成されており、また、左右の回転ローラ4
5は同一のシャフト46上に形成されている。
【0041】そのため、ハンディスキャナの移動方向が
簡易的に一方向に限定される。この場合は、光学的スリ
ット47、及び光電変換素子48は、それぞれ左側、あ
るいは右側に一組のみ設けられ、図示しないデータ処理
演算回路のハンディスキャナ移動軌跡算出機能は省略さ
れる。このように、直線移動読取り専用のハンディスキ
ャナにおいて、本発明の副走査方向移動量検出機構を用
いることにより、小型化、薄型化することができる。
【0042】さらに、シャフト46上の回転ローラ4
5、45の固定位置により、左右に配置した回転ローラ
45、45の間隔が設定され得る。そのため、ハンディ
スキャナの最大原稿読み取り幅に対して原稿幅が小さい
場合にも、原稿面上を回転ローラが回転するような回転
ローラ配置とすることができ、回転ローラの空転等によ
る副走査方向の読み取りミスの少ない良好な読み取りが
可能となる。
【0043】なお、上述の実施形態1〜4においては、
光学的スリットは光透過部、及び光非透過部により構成
しているが、光源からの光が光学的スリットを透過して
効率的に光電変換素子に結像するように、光学的スリッ
ト近傍の原稿面側に反射板を設けて、光源の光が反射板
に反射した後、光学的スリットを透過し、レンズにより
光電変換素子に結像するような構造としてもよい。一
方、光学的スリットは実施形態のような透過型に限るも
のではなく、反射率の異なる表面を交互に設けた反射型
としてもよい。
【0044】また、上述の実施形態において、光学的ス
リットは円筒形状としているが、それに限るものではな
く、円錐台形状、あるいは円板形状等のスリット形状で
構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
回転ローラ近傍に光学的スリットを設け、ラインセンサ
近傍に光電変換素子を、各々配置して、その間の光情報
をレンズにより結像させる構成とすることで、副走査方
向の移動量検出機構を小型化、簡略化することができ、
ハンディスキャナの薄型化、小型化が可能になる。さら
に、ラインセンサと光電変換素子を同一素子基板上にモ
ノリシックに形成することにより、部品点数の削減、お
よび電気的配線、光学的位置合わせ等の組み立て工程の
簡略化が可能となる。さらに、原稿面主走査方向の延長
線両側に回転ローラと同期して回転する光学的スリット
を設け、左右の回転ローラの回転量、および回転方向を
検出することで、原稿上でハンディスキャナを曲線的に
移動させる読み取りが可能である。また、光学的スリッ
トからの位相をずらした光情報を検出し、回転ローラの
回転方向を特定することで、読み取りのためのハンディ
スキャナの移動方向を一方向に限定しない双方向の読み
取り動作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかるハンディスキャナ
の構造を説明する透視正面図である。
【図2】実施形態1のハンディスキャナの透視下面図で
ある。
【図3】図1中のA部の詳細斜視図である。
【図4】実施形態1にかかるハンディスキャナの光学的
および電気的な構成および動作の説明図である。
【図5】実施形態1にかかるハンディスキャナの説明図
であり、(a)と(b)と(c)はそれぞれ光学的スリ
ットとレンズにより光電変換素子へ結像する領域の相対
位置と、データ処理演算回路で処理される回転情報の関
係と、信号波形とを示す説明図である。
【図6】原稿面上でのハンディスキャナの移動を表す概
略平面図である。
【図7】実施形態2に係るハンディスキャナの説明図で
あり、(a)と(b)と(c)は光学的スリットとレン
ズにより光電変換素子へ結像する領域の相対位置と、デ
ータ処理演算回路で処理される回転情報の関係と、信号
波形とを示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態3にかかるハンディスキャナ
を示す図であり、ハンディスキャナの透視下面図であ
る。
【図9】本発明の実施形態4にかかるハンディスキャナ
を示す図であり、ハンディスキャナの透視下面図であ
る。
【図10】(a)、(b)は従来のハンディスキャナの
構成を示す透視正面図、透視下面図である。
【符号の説明】
10 光源 11 原稿面 12 レンズ 13 ラインセンサ 15、35、45 回転ローラ 16 本体ケース 17、37、47 光学的スリット 18 光電変換素子 21 原稿読み取り領域 23 データ処理演算回路 26 ハンディスキャナ 27 読み取りライン 28 読み取り軌跡

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンディスキャナの光学系を覆う本体ケ
    ースと、原稿面を照射する光源と、原稿面のラインイメ
    ージを読み取るためのラインセンサに原稿面からの反射
    光を縮小し結像させるレンズと、本体ケースに取付けた
    回転ローラと、前記回転ローラと同期して回転する光学
    的スリットと、副走査方向移動量を検出するための光電
    変換素子とを有してなるハンディスキャナであって、 前記光学的スリットが前記原稿面から前記ラインセンサ
    への光路近傍に設けられており、前記光学的スリットか
    らの反射光が前記レンズにより結像する光電変換素子が
    前記ラインセンサに隣接して設けられていることを特徴
    とするハンディスキャナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハンディスキャナであ
    って、 原稿面主走査方向の延長線上両側に光学的スリットが形
    成されており、回転ローラが前記光学的スリットの回転
    軸と同軸上に形成されており、前記光学的スリットの外
    側に配置された各々の回転ローラは互いに独立して回転
    し得ることを特徴とするハンディスキャナ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のハンディスキャナであ
    って、 原稿面主走査方向の延長線上両側に光学的スリットが形
    成されており、複数の回転ローラが前記光学的スリット
    の回転軸に対しギヤを介してオフセットした回転軸上に
    形成されており、各々の回転ローラは互いに独立して回
    転し得ることを特徴とするハンディスキャナ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のハンディスキ
    ャナであって、 複数の回転ローラに同期して回転する光学的スリットか
    らの光がレンズにより結像する各々の光電変換素子の信
    号から、ハンディスキャナの移動軌跡を算出する演算回
    路をもつことを特徴とするハンディスキャナ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のハンディスキャナであ
    って、 原稿面主走査方向の延長線上の少なくとも一方の側に光
    学的スリットが形成されており、複数の回転ローラが前
    記光学的スリットの回転軸に対しギヤを介してオフセッ
    トした回転軸上でかつ同一の軸に形成されていることを
    特徴とするハンディスキャナ。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5のうちの
    1項に記載のハンディスキャナであって、 回転ローラに同期して回転する光学的スリットからの反
    射光が入射する複数の光電変換素子をもち、光学的スリ
    ット回転時の反射光の強度変化の位相が各々の光電変換
    素子で異なるように配置され、各々の光電変換素子の信
    号からハンディスキャナの移動方向を算出する演算回路
    をもつことを特徴とするハンディスキャナ。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6のう
    ちの1項に記載のハンディスキャナであって、 光学的スリットからの反射光がレンズにより結像する光
    電変換素子と、原稿面からの反射光がレンズにより結像
    するラインセンサとが、同一素子基板上にモノリシック
    に形成されていることを特徴とするハンディスキャナ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のハンディスキャナであ
    って、 光電変換素子の表面、または前記ラインセンサの表面の
    少なくとも一方に透明部材が形成されているか、あるい
    は前記光電変換素子の表面、及び前記ラインセンサの表
    面の両方に形成された透明部材の厚さ、または屈折率の
    少なくとも一方が各々の表面で異なることを特徴とする
    ハンディスキャナ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7480397B2 (en) 2003-04-18 2009-01-20 Casio Computer Co., Ltd. Fingerprint image reading apparatus

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