JPH11205331A - ネットワークの制御装置 - Google Patents

ネットワークの制御装置

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JPH11205331A
JPH11205331A JP614598A JP614598A JPH11205331A JP H11205331 A JPH11205331 A JP H11205331A JP 614598 A JP614598 A JP 614598A JP 614598 A JP614598 A JP 614598A JP H11205331 A JPH11205331 A JP H11205331A
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JP
Japan
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node
peer group
route
logical
optimum route
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JP614598A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Nakamura
光宏 中村
Masakazu Sato
正和 佐藤
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Fujitsu Ltd
JustSystems Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
JustSystems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ルーティング処理の負担軽減を図りルーティン
グをより早く行うことができるネットワークの制御装置
を提供すること。 【解決手段】制御装置は、起点ノードが属するピアグル
ープと当該ピアグループの上位に該当するピアグループ
とのトポロジー情報を保有し、トポロジー情報に基づい
て、起点ノードから下位ボーダーノードまでのメトリッ
クが最小となる最適ルートをショーテストパスファース
ト処理によって求め、最適ルートのデータとこの最適ル
ートに係るメトリックに前記アップリンクのメトリック
を加算し、起点ノードから当該下位ボーダーノードとア
ップリンクを介して接続された上位ボーダーノードまで
のルートを加算結果を有するリンクと仮定して前記ショ
ーテストパスファースト処理を実行することによって、
この上位ボーダーノードが属するピアグループにおける
前記目的地ノードへ向かう最適ルートを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(Asynchron
ous Transfer Mode:非同期転送モード)フォーラムにて
規定されているPNNI(Private Network Network Int
erface specification)をベースとした階層型のネット
ワークにおいて、データ伝送経路の起点ノードから目的
地ノードまでの最適ルートを決定する制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、公衆網では、データの伝送経路の
選択処理(ルーティング処理)について、スタティックル
ーティングと呼ばれるルーティング方式が採用されてい
る。スタティックルーティングは、例えば公衆網の管理
者(電話会社等)が公衆網のネットワーク構成とそのトラ
フィック予測とに基づいてルーティングデータを作成
し、公衆網を構成する各スイッチ(ノード)に設定し、各
スイッチがこのルーティングデータを用いてルーティン
グ処理を実行するルーティング方式である。
【0003】従って、スタティックルーティングを採用
した場合には、公衆網の管理者は、公衆網のネットワー
ク構成の変更に伴って、ルーティング計算とデータ設定
とを再度行う,即ちルーティングデータを再度作成する
必要があった。
【0004】一方、分散型のネットワーク(例えば、イ
ンターネット等)では、ネットワークの全体を管理する
主体が存在しない。このため、上記したスタティックル
ーティングは適用できない。従って、ネットワークを構
成する各ノードが、隣接ノード間でトポロジー情報を周
期的に交換し、このトポロジー情報に基づいてルーティ
ング計算を行うルーティング方式が採用されている。こ
のルーティング方式は、ダイナミックルーティングと呼
ばれている。ダイナミックルーティングには、コネクシ
ョンの要求時に逐一ルーティング計算が行われるオンデ
マンドカリキュレーション(on-demand calculation)
と、予め全てのノードに対するルーティング計算が行わ
れ、所定時間はそのルーティング計算の結果が使用され
るプレカリキュレーション(pre calculation)とがあ
る。
【0005】ダイナミックルーティングを採用した場合
には、上記したオンデマンドカリキュレーションとプレ
カリキュレーションとの何れの方式であっても、ネット
ワークの規模の拡大(ルーティングの対象となるノード
数の増加)に伴って計算量が増加し、ルーティング計算
に要する負荷が増大する。このことは、ダイナミックル
ーティングを採用したネットワークのスケーラビリティ
を抑制する要因の一つとなっていた。
【0006】この問題に対する有効な方法として、ネッ
トワークのトポロジーに階層化の概念を導入し、複数の
ノードやリンクを一つに集約することでルーティングに
要する計算量を削減する試みが提案されている。ここ
に、プライベートATMネットワークのための仕様とし
てATMフォーラムで規定されているPNNI(Private
Network Network Interface specification)も階層化の
概念を導入しており、現時点にて大規模なネットワーク
に最も適したルーティング仕様と評価されている。
【0007】ところで、ネットワークをグラフとみな
し、グラフ上のメトリック(コスト)を最小にするような
ルートを選択するアルゴリズムとして、ダイクストラに
よって紹介されたショーテストパスファーストアルゴリ
ズム(Shortest Path First Algorithm:以下、「SP
F」という)が知られている。SPFは、PNNIに適
用可能であり、PNNIの仕様書では、付録(appendix)
としてSPFを用いたPNNIルーティングアルゴリズ
ムが紹介されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PNN
Iの階層ネットワークについて、その仕様書に紹介され
ているSPFを用いたPNNIルーティングアルゴリズ
ムをそのまま用いてデータ伝送経路の出発点から到着点
までのルーティング計算を行うと、計算量が多大となっ
てルーティング計算を実行する装置に過度の負荷がかか
る。このため、ルーティング処理が遅延し、これによっ
てデータ伝送の遅延等の障害が発生する可能性があっ
た。
【0009】ここで、PNNIの階層ネットワークトポ
ロジーをグラフ論的に考察すると、以下の点で一般のグ
ラフと異なっている。即ち、(1)グラフは複数のノード
(交換点)をグループ化したピアグループによって構成さ
れ、ピアグループ内グラフとピアグループ間グラフの二
重構造を持つ。(2)グループ化の主旨から、ピアグルー
プ内とピアグループ間の密度(ノードとリンクとの比率)
に差があると予想される。(3)ルート選択の出発点(起
点)であるソースノード(source node)と到着点(目的地)
であるデスティネーションノード(destination node)が
どのピアグループに属しているか既知である。
【0010】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、PNNIをベースとしたネットワークにおい
て、一般のグラフとの相違点を考慮したデータ伝送経路
のルーティング処理を実行することによって、従来と比
べてルーティング計算の負荷を軽減し高速なルーティン
グ処理を実現するネットワークの制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するため、以下の構成を採用する。すなわち、請
求項1の発明は、複数個の論理ノードで夫々構成される
複数個のピアグループが階層的に配置され各ピアグルー
プにおける何れかの論理ノードが下位ボーダーノードと
して当該ピアグループの上位に該当するピアグループに
属する何れかの論理ノードである上位ボーダーノードと
アップリンクを介して接続されたプライベートネットワ
ークネットワークインターフェイスをベースとしたネッ
トワークにおいて、最下層に存する何れかのピアグルー
プに属しデータ伝送経路の起点をなす論理ノードたる起
点ノードからデータ伝送経路の終点をなす論理ノードた
る目的地ノードまでの最適ルートの決定処理を実行する
制御装置である。この制御装置は、前記起点ノードが属
するピアグループと当該ピアグループの上位に該当する
ピアグループとのトポロジー情報が格納された記憶装置
を有し、前記記憶装置に格納されたトポロジー情報に基
づいて、前記起点ノードからこの起点ノードと同一のピ
アグループに属する下位ボーダーノードまでのメトリッ
クが最小となる最適ルートをショーテストパスファース
ト処理を実行することによって求め、前記最適ルートの
データとこの最適ルートに係るメトリックに前記アップ
リンクのメトリックを加算し、前記起点ノードから当該
下位ボーダーノードとアップリンクを介して接続された
上位ボーダーノードまでのルートを前記加算結果を有す
るリンクと仮定して前記ショーテストパスファースト処
理を実行することによって、この上位ボーダーノードが
属するピアグループにおける前記目的地ノードへ向かう
最適ルートを求めることを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、ネットワークの
制御装置が起点ノードからその起点ノードが属するピア
グループの上位に該当するピアグループの上位ボーダー
ノードまでの最適ルートをリンクと仮定するので、下位
のピアグループと上位のピアグループとを一つのピアグ
ループとしてグラフに表すことが可能である。そして、
この一つと考えられるピアグループについてショーテス
トパスファースト処理を実行するので、二つのピアグル
ープについてショーテストパスファースト処理を実行す
る場合に比べて処理負担の軽減を図ることができる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の制御装
置が、前記目的地ノードと同一のピアグループに属し前
記起点ノードと前記目的地ノードとの最適ルートを構成
する上位ボーダーノードから前記目的地ノードまでのメ
トリックが最小となる最適ルートを、前記目的地ノード
を起点として前記ショーテストパスファースト処理を実
行することによって求めることで特定したものである。
【0014】請求項3の発明は、複数個の論理ノードで
夫々構成される複数個のピアグループが2階層に配置さ
れ下位の各ピアグループにおける何れかの論理ノードが
下位ボーダーノードとして当該ピアグループの上位に該
当するピアグループに属する何れかの論理ノードである
上位ボーダーノードとアップリンクを介して接続された
プライベートネットワークネットワークインターフェイ
スをベースとしたネットワークにおいて、下位に存する
何れかのピアグループに属しデータ伝送経路の起点をな
す論理ノードたる起点ノードからその上位に存するピア
グループに属しデータ伝送経路の終点をなす論理ノード
たる目的地ノードまでの最適ルート決定処理を実行する
制御装置である。この制御装置は、前記起点ノードが属
するピアグループと当該ピアグループの上位に存するピ
アグループとのトポロジー情報が格納された記憶装置を
有し、前記記憶装置に格納されたトポロジー情報に基づ
いて、前記起点ノードからこの起点ノードと同一のピア
グループに属する下位ボーダーノードまでの最適ルート
をショーテストパスファースト処理を実行することによ
って求め、前記目的地ノードと同一のピアグループに属
し前記起点ノードと前記目的地ノードとの最適ルートを
構成する上位ボーダーノードから前記目的地ノードまで
の最適ルートを前記ショーテストパスファースト処理を
実行することによって求め、決定した下位のピアグルー
プにおける最適ルートと上位のピアグループにおける最
適ルートに前記下位ボーダーノードと前記上位ボーダー
ノードとを結ぶアップリンクを加えることによって、前
記起点ノードから前記目的地ノードまでの最適ルートを
決定することを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1又は3記載の
制御装置が、前記起点ノードがデータ伝送用のコネクシ
ョンの設定要求を受信した場合に、前記起点ノードから
目的地ノードまでの最適ルートの決定処理を実行するこ
とで特定したものである。
【0016】請求項5の発明は、請求項1記載の制御装
置が、前記起点ノードから目的地ノードまでの最適ルー
トの決定処理によって得られた最適ルートデータを予め
保有し、前記起点ノードがデータ伝送用のコネクション
の設定要求を受信した場合に、前記制御装置に保有され
た最適ルートデータに従ってコネクションが設定される
ことで特定したものである。
【0017】請求項6の発明は、請求項5記載の制御装
置が、前記起点ノードから前記トポロジー情報を受け取
るようになっており、このトポロジー情報を受け取った
場合に前記起点ノードから目的地ノードまでの最適ルー
トの決定処理を実行し、この決定処理の結果をもって前
記最適ルートデータを更新することで特定したものであ
る。
【0018】請求項7の発明は、請求項5記載の制御装
置が、所定の周期で前記起点ノードから目的地ノードま
での最適ルートの決定処理を実行し、この決定処理の結
果をもって前記最適ルートデータを更新することで特定
したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。 〔PNNI階層ネットワークの構成〕実施形態の説明に
あたり、前提としてPNNI階層ネットワーク構成の概
要を説明する。このネットワーク構造は、「The ATM Te
cchnical Committee "Private Network-Network Specif
ication Interface v1.0" March 1996」に詳細に記載さ
れている。 〈ロジカルノード(logical node),ピアグループ(peer
group)〉図1は、本実施形態によるネットワークシステ
ムの構成図である。図1には、ネットワークシステムの
例として、PNNIベースの階層的なトポロジー(網構
成)を有するATMネットワークが示されている。この
ATMネットワークは、11個のATMスイッチ(以
下、「スイッチ」という)A11〜A15,A21〜A2
4,B1,B2と、3階層且つ5個のピアグループPG
(A1),PG(A2),PG(B),PG(A),PG(AB)とか
らなる。
【0020】PNNIでは、ATMネットワークを構成
する複数のスイッチがピアグループと呼ばれる単位で階
層的にグルーピングされる。各ピアグループは、そのレ
ベル(階層)対応のロジカルノード(論理ノード)の集合で
あり、再起的な階層構造によってPNNIのルーティン
グヒエラルキーを形成する。
【0021】ロジカルノードは、PNNIにおけるルー
ティングの基本単位(スイッチングポイント)であり、ス
イッチの抽象表現であるローエストレベルノード(lowes
t level node)と、下位に存するピアグループの抽象表
現であるロジカルグループノード(logical group node)
とからなる。
【0022】図1に示す例では、スイッチA11〜A1
5,A21〜A24,B1,B2が、上記したローエスト
レベルノードに相当し、最下層(第3層)のピアグループ
PG(A1),PG(A2),PG(B)としてグルーピングさ
れている。即ち、スイッチA11〜A15によってピア
グループPG(A1)が形成され、スイッチA21〜A2
4によってピアグループPG(A2)が形成され、スイッ
チB1,B2によってピアグループPG(B)が形成され
ている。
【0023】下層に存する各ピアグループは、その上位
に存する任意の階層のピアグループに含まれるロジカル
グループノードを構成する。即ち、図1に示す例では、
第3層に存するピアグループPG(A1)が、第2層に存
するピアグループPG(A)に含まれるロジカルグループ
ノードA1を構成し、ピアグループPG(A2)が、ピア
グループPG(A)に含まれるロジカルグループノードA
2を構成する。また、第2層に存するピアグループPG
(A)が、第1層に存するピアグループPG(AB)のロジ
カルグループノードを構成する。そして、第3層に存す
るビアグループPG(B)が、最上層(第1層)に存するピ
アグループPG(AB)のロジカルグループノードを構成
する。
【0024】一つのピアグループを形成する各ロジカル
ノード(ローエストレベルノード及びロジカルグループ
ノード)は、後述するフラッディング(flooding)によっ
て、当該ピアグループのトポロジーに関して同じビュー
を持つ。各ロジカルノードはロジカルリンク(logical l
ink)で接続される。各ロジカルリンクは、そのリンクを
使用する際に必要となるメトリック(コスト)を有する。
メトリックには、例えば、必要帯域等のサービス品質(Q
uarity of Service)や、ネットワークの運用上における
制約等が含まれる。
【0025】各ピアグループを形成する複数のロジカル
ノードのうち、他のピアグループに属するロジカルノー
ドと接続されるロジカルリンクを有するロジカルノード
は、ボーダーノード(border node)と呼ばれる。図1に
示す例では、例えば、最下層におけるスイッチ(ローエ
ストレベルノード)A14,A15,A21,A22,B1
が、ボーダーノードを構成する。
【0026】また、二つのピアグループに跨るロジカル
リンクは、下位のピアグループから上位のピアグループ
へ向かって見た場合には、下位から上位へのアップリン
ク(uplink)を構成する。図1に示す例では、例えば、ス
イッチA14とスイッチA22とを接続するロジカルリ
ンクは、ローエストレベルノードA14(下位ボーダー
ノードに相当)とロジカルグループノードA2(上位ボー
ダーノードに相当)とを接続するアップリンクを構成す
る。
【0027】また、各ピアグループを構成するロジカル
ノードのうち、何れか1つのロジカルノードは、ピアグ
ループリーダ(peer group leader)として選択される。
図1に示す例では、例えば、ピアグループPG(A1)の
スイッチA13,ピアグループPG(A2)のスイッチA
23,ピアグループPG(B)のスイッチB2等が、ピア
グループリーダとして選択されている。
【0028】各ピアグループリーダは、当該ピアグルー
プにおけるロジカルノードとして機能するとともに、そ
の上位に存するピアグループのロジカルノードとしても
機能する。即ち、例えば、ピアグループPG(A1)のス
イッチA13は、ピアグループPG(A)のロジカルグル
ープノードA1として機能し、ピアグループPG(A)の
ロジカルグループノードA2(スイッチA23)は、ピア
グループPG(AB)のロジカルグループノードAとして
機能する。 〈トポロジーアグリゲーション(topology aggregatio
n)〉PNNIでは、ネットワークの複雑性を軽減するこ
とによって、ネットワーク規模の拡大に伴うルーティン
グ処理の負荷上昇を抑止すべく、トポロジーアグリゲー
ションと呼ばれる処理が規定されている。トポロジーア
グリゲーションとは、上位のピアグループにてその下位
のピアグループを抽象化する処理,及び各ピアグループ
内のトポロジーを外部(他のピアグループ)に対して隠蔽
する処理である。トポロジーアグリゲーションには、リ
ンクアグリゲーション(link aggregation)と、ノードア
グリゲーション(node aggregation)とがある。
【0029】リンクアグリゲーションは、下位に存する
ピアグループのロジカルノードとその上位に存するピア
グループ内における同一のロジカルノードとを接続する
アップリンクを1つのロジカルリンクに集約する。例え
ば、図1において、ピアグループPG(A1)とピアグル
ープPG(A2)とを結ぶ二つのロジカルリンク(スイッ
チA14とスイッチA21とを結ぶロジカルリンク,及
びスイッチA15とスイッチA21とを結ぶロジカルリ
ンク)は、ピアグループPG(A)において、ロジカルグ
ループノードA1とロジカルグループノードA2とを結
ぶ1つのロジカルリンクに集約される。
【0030】一方、ノードアグリゲーションは、下位の
ピアグループの構成を集約することによって簡略化す
る。ノードアグリゲーションには、ピアグループを1つ
のロジカルノードに集約するシンプルノードリプレゼン
テーション(simple node representation)と、コンプレ
ックスノードリプレゼンテーション(complex node repr
esentation)とがある。コンプレックスノードリプレゼ
ンテーションは、ピアグループの内部を論理的に示すニ
ュークリアス(nucleus),ニュークリアスと外部への出
入口であるポート(port)との間の論理的なコネクティビ
ティ(connectivity)を示すスポーク(spork),及びポー
ト間を直接結ぶバイパス(bypass)を用いてピアグループ
を表現することによって、ピアグループの構成を簡略化
する。
【0031】図2は、図1に示したピアグループPG
(A1)を、コンプレックスノードリプレゼンテーション
によって簡略化した例を示す図である。図2に示すよう
に、スイッチA11〜A15がニュークリアスとして表
現され、外部と接続されたロジカルリンクを有するスイ
ッチA14,A15がポートとして表現される。そし
て、各ポートとニュークリアスとの間がスポークで夫々
接続され、ポート間がバイパスで接続される。また、コ
ンプレックスノードリプレゼンテーションでは、スポー
クやバイパスが有するメトリックス(コスト)の集約も行
われる。
【0032】ノードアグリゲーションの方式は、各ピア
グループ毎に任意に選択されるが、シンプルノードリプ
レゼンテーションを採用した場合には、当該ピアグルー
プの内部が他のピアグループから認識できない状態とな
る。このため、当該ピアグループ内での最適ルートが選
択されなかったり、ブロックが発生したりする可能性が
増える。 〈フラッディング〉フラッディングは、ピアグループ内
のトポロジー情報の伝搬メカニズム(機能)である。フラ
ッディングは、以下の処理によって実現される。最初
に、ピアグループを構成する各ロジカルノードは、自身
と隣接するロジカルノード(隣接ノード)との間でロジカ
ルリンク情報(リンク情報:リンク上のメトリックを含
む)を交換する。これは、各ロジカルノードがその隣接
ノードとの間で“HELLO”パケットを交換すること
によって行われる。これによって、各ロジカルノード
は、自身と隣接ノードとがどのロジカルリンクによって
接続されているかを知ることができる。
【0033】次に、各ロジカルノードは、自身と隣接ノ
ードとを接続するリンク情報の全てを含むメッセージ
“PTSE(PNNI Topology State Element)”を、自身
と接続された全ての隣接ノードに対して送出する。各ロ
ジカルノードは、他のロジカルノードから“PTSE”
を受信した場合には、その“PTSE”を送出したロジ
カルノード以外の隣接ノードに対し、その“PTSE”
を送出する。このとき、各ロジカルノードは、同一のロ
ジカルノードに係る“PTSE”を2以上受け取った場
合には、後から受信した“PTSE”を廃棄する。この
処理が繰り返し行われることによって、最終的には、ピ
アグループ内の全てのロジカルノードが、当該ピアグル
ープに属する全てのロジカルノードについてのリンク情
報を取得する。これによって、ピアグループ内の全ての
ロジカルノードが、当該ピアグループのトポロジー(各
ロジカルノードの隣接情報)を把握可能となる。
【0034】次に、各ピアグループにおけるピアグルー
プリーダは、上述したトポロジーアグリゲーション(そ
の方式を問わない)を実行する。これによって、ピアグ
ループリーダは、自身が統括する下位ピアグループのノ
ードリプレゼンテーションを含む上位ピアグループとし
ての“PTSE”を作成する。そして、ピアグループリ
ーダは、作成した“PTSE”を上位のピアグループを
構成する他のロジカルノードに送出する。この上位のピ
アグループにおける他のロジカルノードは、上位ピアグ
ループにおける“PTSE”を受信した場合には、下位
のピアグループにおけるピアグループリーダとして、自
身が統括する下位のピアグループにおける他のロジカル
ノードに当該“PTSE”を与える。
【0035】上述したトポロジーアグリゲーションやフ
ラッディングの結果、最下層に存する各ピアグループの
ロジカルノードは、自身が属するピアグループの詳細な
トポロジー,自身が属するピアグループを含む上位のピ
アグループのリンクアグリケイトされたトポロジー,上
位のピアグループに含まれるロジカルノードのノードア
グリゲイトされたトポロジー,及び階層間のアップリン
クについての各データを保有することが可能となる。 〈パスセレクション(path selection)〉データ伝送経路
のルーティング手法には、大きく分類してホップバイホ
ップルーティング(hop by hop routing)と、ソースルー
ティング(source routing)とがある。ホップバイホップ
ルーティングは、ルーティング経路に存する各ノードに
おいて独立してルート選択処理を実行する手法である。
公衆網は、ループの発生を避けるルーティングデータを
作成することが容易である。このため、公衆網には、ホ
ップバイホップルーティングが一般的に用いられる。
【0036】一方、ソースルーティングは、データの出
発点となる発側のノード(ソースノード:起点ノード)で
エンド(データの着側(送信先)のノード:デスティネー
ションノード:目的地ノード)までのルートを決定する
手法である。PNNIは、ソースルーティングを採用し
ている。但し、PNNIによるネットワークのトポロジ
ーが上述した階層構造を有するため、PNNIでは、ネ
ットワークにおける全ての経路をソースノードが決定す
る単純なソースルーティングは行わない。
【0037】即ち、ソースノードは、自身が保有するト
ポロジー情報(上述したフラッディングによって得られ
たトポロジー情報)に基づき、自ピアグループ内のルー
トについては詳細に、自身が属する上位のピアグループ
内のルートはアグリゲイトされたトポロジー情報の範囲
で決定する。そして、他ピアグループにおける詳細なル
ートは、該当する他ピアグループの入口に存するロジカ
ルノード(ボーダーノード)において決定される。
【0038】PNNIでは、具体的なルートの決定方法
は規定しておらず、インプリメントを行う側に委ねる姿
勢を採っている。但し、PNNIの仕様書の付録には、
自ピアグループ内のロジカルノードと上位のピアグルー
プ内でアグリゲイトされたロジカルノードを対象とし、
SPFを実行することによってルートを決定する手法が
示されている。 〈SPF(Shortest Pass First algorithm)〉上述した
ように、ソースルーティングが採用される場合には、ソ
ースノードからデスティネーションノードまでの最適な
ルートを決定する処理が行われる。この処理において、
ルート決定アルゴリズムが実行される。
【0039】ソースルーティングを実行する各ロジカル
ノード(ソースノード)は、上述したフラッディングによ
って、自身が属するピアグループ及び上位ピアグループ
内のロジカルノードの情報と、各ロジカルリンク及びそ
のロジカルリンクに関するメトリックの情報とを保有す
る。さらに、上位ピアグループ内のロジカルグループノ
ードがコンプレックスノードリプレゼンテーションを採
用している場合には、そのトポロジー情報とメトリック
の情報とを保有する。これらの情報は、各ロジカルノー
ドから定期的に上述したメッセージ“PTSE”が送出
されることによって更新される。これらの情報に基づい
て、最適なルートが決定される。
【0040】ここに、代表的なルート選択アルゴリズム
として、ダイクストラ(Dijkstra)によって紹介されたS
PFがある。このSPFは、以下に説明する手順によっ
て実現される。
【0041】複数のノードのうち、最適ルート(最短ル
ート)が決定されていないノードの集合が“U”と設定
され、既に最適ルートが決定されているノードの集合が
“V”と設定される。初期状態では、“V”にはソース
ノードのみが含まれており、“U”には、その他の全て
のノードが含まれる。各ノードは、上述したフラッディ
ングによって、隣接ノードの番号,隣接ノードとの間の
メトリックを保有する。また、各ノードは、ソースノー
ドと自身との間のルートとそのディスタンス(当該ルー
トを選択した場合に要するメトリックの値)とが設定さ
れた際には、ソースノード側へ向かって当該ルートを辿
った場合における隣接ノードの番号(リバースパス)を保
有する。
【0042】次に、“V”に属する各ノードについて、
“U”に属する隣接ノードとの間におけるディスタンス
が算出される。ここで求められるディスタンスは、
“V”に属するノードが保有するディスタンス(この
“V”に属するノードとソースノードとの間におけるデ
ィスタンス)に、この“V”に属するノードと“U”に
属する隣接ノードとを結ぶリンク上のメトリックを加え
た値である。この値が“U”に属する隣接ノードのディ
スタンスとして設定される。
【0043】但し、“U”に属する隣接ノードについて
既にディスタンスが設定されている場合には、算出され
たディスタンスが既設定のディスタンスよりも小さいと
きにのみ、その“U”に属する隣接ノードのディスタン
スが再設定され、リバースパスが変更される。このよう
な処理が“V”に属する全てのノードについて実行され
る。
【0044】次に、“U”に属するノードのうち、ディ
スタンスが設定されたものの中からディスタンスが最も
小さいノードが選択され、このノードの所属が“V”に
変更される。その後、全てのノードの所属が“V”に変
更されるまで、上述した処理が繰り返し行われる。
【0045】図3は、上述したSPFによるルート選択
処理の例を示す説明図である。図3(a)には、6つのノ
ードn1〜n6が示され、ノードn1がソースノードと
され、各ノードn4〜n6が夫々デスティネーションノ
ードとされた場合における最適ルートの決定処理が示さ
れている。
【0046】処理がスタートすると、最初に、“V”に
属するノードn1と“U”に属する隣接ノードの関係を
有するノードn2及びノードn3について、ディスタン
スが夫々算出される。このとき、ノードn1のディスタ
ンスは“0”であるため、ノードn2には、ノードn1
のディスタンス“0”にノードn1−ノードn2間のメ
トリック“3”を加えた“3”がディスタンスとして設
定される。同様に、ノードn3には、ディスタンスとし
て“4”が設定される(図3(b)参照)。
【0047】そして、ノードn1のノード番号がノード
n2のリバースパスとして設定される。その後、“U”
に属するノードのうち、設定されたディスタンス値が最
も小さいノードとしてノードn2が選択され、その所属
が“V”に変更される。これによって、ソースノードか
らノードn2までの最適ルートが“ノードn1→ノード
n2”と決定される(図3(c)参照)。
【0048】続いて、“U”に属するノードのうち、
“V”に属するノードn1,n2の隣接ノードに該当す
るノードn3〜n5について、ディスタンスが夫々設定
される。即ち、ノードn3には、ノードn1のディスタ
ンス“0”にノードn1−ノードn3間のメトリック
“4”を加えた“4”がディスタンスとして設定され
る。また、ノードn4には、ノードn3のディスタンス
“3”にノードn3−ノードn4間のメトリック“6”
を加えた“9”がディスタンスとして設定される。ま
た、ノードn5には、ノードn3のディスタンス“3”
にノードn3−ノードn5間のメトリック“7”を加え
た“10”がディスタンスとして設定される(図3(c)
参照)。
【0049】そして、ノードn1のノード番号が、ノー
ドn3のリバースパスとして設定される。その後、ノー
ドn3〜n4のうち、ディスタンスが最も小さいノード
n3の所属が“V”に変更される。これによって、ソー
スノードからノードn3までの最適ルートが“ノードn
1→ノードn3”と決定される(図3(d)参照)。
【0050】続いて、“U”に属するノードのうち、
“V”に属するノードn1〜n3の隣接ノードに該当す
るノードn4〜n6について、ディスタンスが夫々設定
される。即ち、ノードn3の隣接ノードのディスタンス
として、ノードn4に“9”が設定され、ノードn5に
“10”が設定される。次に、ノードn4の隣接ノード
のディスタンスとして、ノードn5について“9”が算
出され、ノードn6について“6”が算出される。この
とき、ノードn5について算出されたディスタンス
“9”は、既にノードn5に設定されている“10”よ
り小さいので、ノードn5のディスタンスが“9”に再
設定される。そして、ノードn6には、そのまま“6”
がディスタンスとして設定される。
【0051】上述したディスタンスの設定に従って、ノ
ードn3のノード番号がノードn4のリバースパスとし
て設定され、ノードn4のノード番号がノードn5のリ
バースパスとして再設定され、ノードn4のノード番号
がノードn6のリバースパスとして設定される。そし
て、ノードn4〜n6のうち、ディスタンスが最も小さ
いノードn6の所属が“V”に変更され、ソースノード
からデスティネーションノードたるノードn6までの最
適ルートが“ノードn1→ノードn4→ノードn6”と
して決定される(図3(e)参照)。
【0052】その後、同様の処理がノードn5,n6に
対して行われ(図3(e)(f)参照)、最終的には、ノード
n1〜n6の全ての所属が“V”に変更される(図3
(g)参照)。これによって、ノードn5のディスタンス
が“8”に設定され、ノードn6のノード番号がノード
n5のリバーパスとして設定され、ソースノードからデ
スティネーションノードたるノードn5までの最適ルー
トが“ノードn1→ノードn3→ノードn6→ノードn
5”として決定される。また、ノードn4のディスタン
スが“9”に設定され、ノードn2のノード番号がノー
ドn4のリバースパスとして設定され、ソースノードか
らデスティネーションノードたるノードn4までの最適
ルートが“ノードn1→ノードn2→ノードn4”とし
て決定される。
【0053】上述したSPFでは、“U”に属する隣接
ノードのディスタンスを算出する処理,及びディスタン
スの最も小さい隣接ノードを選択する処理によって、デ
ィスタンスが小さいノードの順で最適ルートとディスタ
ンスとが決定される。このSPFを上述したプレカリキ
ュレーションに用いる場合には、ピアグループに属する
全てのノードについてルーティング計算(最適ルートの
決定)が行われる。
【0054】一方、SPFを上述したオンデマンドカリ
キュレーションに用いる場合には、デスティネーション
ノードとなるノードへの最適ルートが決定すれば、ルー
ティング計算を終了する。例えば、図3に示す例におい
て、デスティネーションノードがノードn6である場合
には、ノードn6の所属が“V”に変更され、ノードn
1からノードn6までの最適ルートが決定された時点
で、SPFによる処理が終了する。
【0055】以上の説明が、ATMフォーラムにて規定
されたPNNIのネットワーク構造であり、従来技術で
ある。 〔ネットワークの制御装置〕次に、上述したATMネッ
トワークにおける制御装置を説明する。図1に示したA
TMネットワークにおいて、各スイッチA11〜A1
5,A21〜A24,B1,B2には、ATMネットワー
クのユーザによって使用される端末装置(例えば、パー
ソナルコンピュータ,ワークステーション,サーバ装置
等),或いは端末装置が集合してなるLAN(Local Area
Network)等が接続されている(但し、図1には、スイッ
チA11に接続された端末装置T1,T2と、スイッチ
B2に接続された端末装置T3を図示)。そして、端末
装置同士の間におけるデータ伝送がATMネットワーク
を経由して行われる。
【0056】そして、このデータ伝送が円滑に行われる
ようにすべく、各スイッチA11〜A15,A21〜A
24,B1,B2には、自身に対応するスイッチがソース
ノードとなった際における最適ルートを決定するワーク
ステーション(コンピュータ:ネットワークの制御装置
に相当)が、例えば光ケーブルを介して1:1の関係で
接続されている(但し、図1には、スイッチA11に接
続されたワークステーションWS1のみを図示)。各ワ
ークステーションは、同じ構成を有しているので、例と
して、ワークステーションWS1について説明する。
【0057】図4は、図1に示したワークステーション
WS1の説明図である。ワークステーションWS1は、
図示はしないが、各種の制御プログラム(ソフトウェア)
が格納されたROM(Read Only Memory),ROMに格納
された各制御プログラムを実行するCPU,CPUの作
業領域をなすRAM(Rundom Access Memory),スイッチ
との間の通信処理を司る通信インターフェイス,ATM
ネットワークのトポロジー情報を格納する記憶装置(例
えば、RAM,ハードディスク,フロッピーディスク,光
磁気ディスク,光ディスク,磁気テープ等)等からなる。
【0058】そして、図示せぬCPUが図示せぬROM
に記録された制御プログラムを実行することによって、
図4に示すように、記憶装置11,リソース管理部1
2,プロトコル制御部13,及びルーティング制御部1
4を備えた装置として機能する。
【0059】ここに、リソース管理部12は、スイッチ
A11の空きリソース(回線,スイッチのメモリ容量,
帯域等)を管理しており、ルーティング制御部14から
のリソース確保要求に対し、当該リソースが確保できる
か否かを判定する処理等を行う。プロトコル制御部13
は、通信プロトコルを管理しており、スイッチA11か
ら受信したメッセージの解析処理や、そのメッセージに
対する応答メッセージの編集処理等を行う。ルーティン
グ制御部14は、プロトコル制御部13に管理されてい
るプロトコルに従って、ATMネットワークのトポロジ
ー情報を記憶装置10に格納する処理,記憶装置10に
格納されたトポロジー情報に基づいて最適ルートを決定
する処理,及びコネクションの設定要求に係る処理等を
行う。
【0060】また、ワークステーションWS1は、管理
者による設定に応じて上述したオンデマンドカリキュレ
ーションとプレカリキュレーションを選択して実行可能
となっている。さらに、プレカリキュレーションとし
て、(1)上述したメッセージ“PTSE”を受信した場
合に最適ルート決定処理を行う即時型、(2)所定時間が
経過する毎に(周期的に)最適ルート決定処理を行う周期
型、(3)周期的に最適ルート決定処理を行い、且つ“P
TSE”を受信した場合にその“PTSE”に含まれた
トポロジー情報(ネットワーク構成等の固定的な情報)を
解析し、その内容に変更があるときには直ちに最適ルー
ト決定処理を行い、“PTSE”に含まれた動的な情報
(例えば、空き容量等)のみに変更があるときには最適ル
ート決定処理を行わない折衷型、の何れかのモードを選
択可能となっている。
【0061】ワークステーションWS1は、上述した4
つのモードのフラグの何れが“ON”となっているかを
判定し、“ON”となっているモードに従って最適ルー
ト決定処理を実行する。
【0062】ワークステーションWS1によるコネクシ
ョン設定処理の概要は、以下の通りである。即ち、例え
ば端末装置T1から送出されたコネクション設定要求
(発アドレス,着アドレス,QOS(サービス品質)を含
む)がスイッチA11に受信されたとする。このコネク
ション設定要求はワークステーションWS1に与えられ
る。すると、ワークステーションWS1のプロトコル制
御部13が、スイッチA11から受信したコネクション
設定要求を分析し、発アドレス,着アドレス,及びQO
Sをルーティング制御部14に与える。
【0063】すると、ルーティング制御部14は、ソー
スノード(スイッチA11)からデスティネーションノー
ド(着アドレスに対応する端末装置を収容したスイッチ)
までの最適ルートを決定する。このとき、モードがオン
デマンドカリキュレーションである場合には、ルーティ
ング制御部14は、記憶装置10のPTSE登録テーブ
ル11aに格納されたトポロジー情報に基づいて、実際
にソースノードからデスティネーションノードまでの最
適ルートを選択・決定する。
【0064】これに対し、モードがプレカリキュレーシ
ョンである場合には、記憶装置10のルーティングテー
ブル11bに格納された複数の最適ルートのデータのう
ち着アドレスと対応するデスティネーションノードにつ
いての最適ルートのデータを検出し、このデータに係る
最適ルートを選択・決定する。
【0065】続いて、ルーティング制御部14は、決定
された最適ルートに従ってコネクションを設定するに必
要なリソースの使用要求をリソース管理部12に与え
る。すると、リソース管理部12は、使用要求に応じた
リソースが確保できるか否かを判定し、確保できる場合
には、その旨(“OK”)をルーティング制御部14に返
し、そうでない場合には、コネクション設定処理を終了
させる。
【0066】続いて、リソース管理部12は、スイッチ
A11に対し、端末装置T1とスイッチA11との間の
回線の接続命令(入回線番号,出回線番号を含む)を送出
する。これによって、端末装置T1とスイッチA11と
のコネクションが設定される。一方、ルーティング制御
部14は、リソース管理部12から“OK”を受け取っ
た場合には、プロトコル制御部14に対し、自身が選択
した最適ルートのデータを与える。
【0067】すると、プロトコル制御部14は、自身が
管理するプロトコルに従って、コネクション設定要求の
メッセージ(最適ルートデータ(A13,A15・・),着
アドレス,QOSを含む)を編集し、スイッチA11へ
向けて送出する。このメッセージは、最適ルートデータ
に従って、次のスイッチ(ノード:ここでは、スイッチ
A13)に接続されたワークステーションWS2に与え
られる。
【0068】ワークステーションW2では、最適ルート
の決定処理は行われず、メッセージに含まれた最適ルー
トデータに従って、スイッチA11とスイッチA13と
の間のコネクションが設定されるとともに、次のスイッ
チ(ここでは、スイッチA15)に対してコネクション設
定要求メッセージが転送される。
【0069】このような動作(処理)がデスティネーショ
ンノードに該当するスイッチに至るまで行われ、最終的
には、ソースノードからデスティネーションノードまで
の間及びデスティネーションノードと着アドレスに対応
する端末装置との間のコネクションが設定される。従っ
て、発側の端末装置と着側の端末装置との間で最適ルー
トを経たコネクション(呼)が確立する。その後、両端末
装置間でデータ通信が行われる。 〈トポロジー情報作成処理〉ここで、ワークステーショ
ンWS1が最適ルート決定処理を行うための前提とし
て、ワークステーションWS1によるATMネットワー
クのトポロジー情報作成処理について説明する。但し、
説明のため、ATMネットワークが、図5に示すよう
に、下位のピアグループPG(X,Y)と上位のピアグル
ープPG(X)を3つのアップリンク(D−H,E−I,
F−G)で結んだトポロジーを有しており、図5に示す
ロジカルノードAが図1に示したスイッチA11に相当
するものとする。
【0070】ワークステーションWS1は、上述したフ
ラッディングによって、他のスイッチから送信された
“PTSE”をスイッチAを介して受信する。この“P
TSE”が受信された場合には、ルーティング制御部1
4が、“PTSE”からトポロジー情報(“PTSE”
の送信ノード,ピアグループ内の隣接ノード,ピアグル
ープ外の隣接ノードの各データ)を抽出し、記憶装置1
0内に作成されたPTSE登録テーブル11aに格納す
る。
【0071】図6は、図5に示したワークステーション
WS1の記憶装置10に作成されたPTSE登録テーブ
ル11aを示す図である。図6に示すように、各送信ノ
ードに係るピアグループ内の隣接ノード又はピアグルー
プ外の隣接ノードのデータが、各送信ノードからのディ
スタンス(メトリック)とともに格納される。
【0072】なお、各送信ノードからの“PTSE”
は、ワークステーションWS1に非同期で受信される。
そして、ワークステーションWS1では、“PTSE”
が受信される毎に、PTSE登録テーブル11aの内容
が更新される。 〔最適ルート決定処理〕次に、ワークステーションWS
1による最適ルート決定処理を説明する。ワークステー
ションWS1のルーティング制御部14は、最適ルート
決定処理の際には、以下に説明する処理を実行する。 〈オンデマンドカリキュレーションの場合〉まず、オン
デマンドカリキュレーションにおける最適ルート決定処
理を説明する。但し、説明を簡単にするため、例とし
て、図5に示すネットワークについての最適ルート選択
処理について説明する。
【0073】図5に示すワークステーションWS1のル
ーティング制御部14(図4参照)は、例えばソースノー
ドをロジカルノード(以下、単に「ノード」という)Aと
し、デスティネーションノードをノードLとするコネク
ション設定要求を受け取る。
【0074】すると、ルーティング制御部14は、記憶
装置10のPTSE登録テーブル14に格納されたトポ
ロジー情報に基づいて、ノードAを起点ノード(ソース
ノード)とし、この起点ノードからピアグループPG
(X,Y)の各ボーダーノード(ノードD〜F)までの各最
適ルート及びそのディスタンス(コスト:メトリック)
を、上述したSPFを実行することによって求める。
【0075】続いて、ルーティング制御部14は、ノー
ドAから各ノードD〜Fの最適ルート及びそのディスタ
ンスに該当するアップリンクのメトリックを加える。こ
れによって、ノードAからノードGまで,ノードAから
ノードHまで,及びノードAからノードIまでの最適ル
ート及びそのディスタンスが求められる。ルーティング
制御部14は、求めた最適ルートの中から、最もディス
タンスの値が小さいものを選択する。図5に示す例で
は、ノードAからノードIまでの最適ルートが選択され
る。
【0076】続いて、ルーティング制御部14は、図7
に示すように、デスティネーションノードであるノード
Lを起点とし、この起点からピアグループPG(X)に属
するノードIまでの最適ルート及びそのディスタンスを
SPFを実行することによって求める。そして、ルーテ
ィング制御部14は、SPFの実行中にノードLからノ
ードIまでの最適ルートが決定された場合には、SPF
を終了する。
【0077】そして、ノードAからノードIまでの最適
ルートとノードIからノードLまでの最適ルートを結合
することによって、ノードAからノードLまでの最適ル
ートを決定する。図5に示す例では、図8に示すよう
に、“ノードA→ノードC→ノードF→ノードE→ノー
ドI→ノードK→ノードL”のルートが最適ルートとし
て決定される。以上の処理を、DRC(Dijkstra's algo
rithm and Reverse Concatenation)と称する。その後、
決定された最適ルートに従って、ノードAからノードL
までのコネクションが設定される。
【0078】このように、ルーティング制御部14は、
ソースノードから上位ピアグループPG(X)における上
位ボーダーノードまでの最適ルート(ノードA−ノード
I)を決定することによって、この最適ルートを構成す
る上位ボーダーノード(図5に示す例ではノードI)を決
定する。すると、ルーティング制御部14は、デスティ
ネーションノードたるノードLを起点とし、ノードLか
らノードIまで最適ルートをSPFを用いて求め、当該
最適ルートが決定した時点でSPFを終了する。
【0079】即ち、ルーティング制御部14は、上位ピ
アグループPG(X)では、ノードAからノードLまでの
最適ルートが求められれば、ノードLを起点とした他の
ノード(ノードG,H,J,K)についての各最適ルートを
求めない。従って、ノードAからノードLまでの最適ル
ートの計算量を減少することができ、高速にノードAか
らノードLまでの最適ルートを求めることができる。
【0080】また、ルーティング制御部14は、図5に
示したノードAからノードLの最適ルート決定に当た
り、設定に応じて以下の処理を行う。即ち、ルーティン
グ制御部14は、PTSE登録テーブル11aに格納さ
れたトポロジー情報に基づいて、ノードAを起点ノード
とし、この起点ノードからピアグループPG(X,Y)の
各ボーダーノード(ノードD〜F)までの各最適ルート及
びそのディスタンスを、上述したSPFを実行すること
によって求める。
【0081】次に、ルーティング制御部14は、PTS
E登録テーブル11aに格納されたトポロジー情報に基
づいて、決定した各最適ルートのディスタンスに該当す
るアップリンクのメトリックを加算した値を求める。即
ち、ルーティング制御部14は、ノードAからノードD
までの最適ルートのディスタンスにアップリンクD−H
のメトリックを加算した値を求め、ノードAからノード
Eまでの最適ルートのディスタンスにアップリンクE−
Iのメトリックを加算した値を求める。また、ルーティ
ング制御部14は、ノードAからノードF間での最適ル
ートのディスタンスにアップリンクF−Gのメトリック
を加算し、ノードAからノードF間での最適ルートのデ
ィスタンスにアップリンクF−Gのメトリックを加算し
た値を求める。
【0082】次に、ルーティング制御部14は、ノード
AからノードGまでの最適ルート,ノードAからノード
Hまでの最適ルート,ノードAからルートIまでの最適
ルートを、上記処理にて求めた値のメトリックを有する
リンクと夫々仮定する。これによって、図10に示すよ
うに、ピアグループPG(X,Y)とピアグループPG
(X)とを一つのピアグループと考えることができる。
【0083】従って、ルーティング制御部14は、図1
0に示すピアグループについて、ノードAをソースノー
ドとし、ノードLをデスティネーションノードとするS
PFを実行する。これによって、ノードAからノードL
まで最適ルート及びそのディスタンスが求められる。以
上の処理を、DOC(Dijkstra's algorithm and Overri
ding Concatenation)と称する。
【0084】このDOCによれば、上位ピアグループに
おけるルート選択を行う場合に、この上位ピアグループ
とその下位に存するピアグループとを、簡略化された一
つのピアグループと仮定して最適ルートの決定処理を行
うので、最適ルート決定に要する計算量を減少すること
ができ、高速にルーティング処理を行うことができる。
【0085】以上の説明は、ピアグループが2階層の場
合であるが、ピアグループが3階層以上である場合に
は、以下の処理が行われる。例えば、図11(a)に示す
ように、ATMネットワークがピアグループPG(X,
Y,X,W),PG(X,Y,Z),PG(X,Y),PG(X)か
らなる4階層構造を有するものとする。そして、最下層
のピアグループPG(X,Y,Z,W)に属するソースノー
ドから最上層のピアグループPG(X)に属するデスティ
ネーションノードまでの最適ルートを求めるものとす
る。
【0086】この場合には、ルーティング制御部14
は、最初に、上記と同様にDOCを実行する。これによ
って、ピアグループPG(X,Y,Z,W)に属するソース
ノードからピアグループPG(X,Y,Z)の各上位ボーダ
ーノード(下位に存するピアグループとアップリンクを
介して接続されたボーダーノード)までのリンクが仮定
され(図11(b)参照)、ピアグループPG(X,Y,Z,
W)とピアグループPG(X,Y,Z)とが一つのピアグル
ープと考えられる。
【0087】ルーティング制御部14は、この一つと考
えられるピアグループについてソースノードを起点とし
たSPFを実行する。これによって、ソースノードから
ピアグループPG(X,Y,Z)に属する各下位ボーダーノ
ード(上位ピアグループとアップリンクを介して接続さ
れたボーダーノード)までの最適ルート及びそのディス
タンスが求められる(図12(a)参照)。
【0088】上述した処理を図12(a)に示すピアグル
ープPG(X,Y)についても実行すると、図12(b)に
示すように、ピアグループPG(X,Y,Z,W),PG
(X,Y,Z),PG(X,Y)は、ピアグループPG(X,Y,
Z,W)に属するソースノードとピアグループPG(X,
Y)に属する二つの下位ボーダーノードからなり、且つ
各下位ボーダーノードとソースノードとがここまでの最
適ルートのディスタンスを有するリンクで夫々接続され
た一つのピアグループと考えることができる。即ち、図
11(a)に示したATMネットワークを二つのピアグル
ープからなるものと考えることができる。
【0089】そこで、ルーティング制御部14は、この
二つのピアグループについて、上述したDRCを実行す
る。これによって、ソースノードとピアグループPG
(X)に属するデスティネーションノードまでの最適ルー
トが求められる。このように、ピアグループが二つとな
るまでDOCを行い、ピアグループが二つとなった場合
にDRCを行う処理を“DOC+DRC”と表記する。
【0090】なお、図11(a)に示すピアグループが二
つと考えられるようになった場合において、ピアグルー
プPG(X)に対してDOCを実行することによって、ソ
ースノードからデスティネーションノードまでの最適ル
ートを求めるようになっていても良い。〈プレカリキュ
レーションの場合〉次に、プレカリキュレーションにお
ける最適ルート決定処理について説明する。ワークステ
ーションWS1のルーティング制御部14は、“PTS
E”を受信した場合(即時型,折衷型),或いは図示せぬ
タイマが所定時間を計時した場合(周期型,折衷型)に、
最適ルート決定処理を開始する。但し、“PTSE”を
受信することで決定処理を開始する場合には、“PTS
E”に含まれたトポロジー情報をもってPTSE登録テ
ーブル11aを更新した後に決定処理が開始される。
【0091】プレカリキュレーションの場合には、ルー
ティング制御部14は、ピアグループの階層数に拘わら
ず、DOCを用いて最適ルート決定処理を行う。例とし
て、図5に示したネットワークにおいて、ワークステー
ションWS1のルーティング制御部14がノードAをソ
ースノードとする最適ルート決定処理を行う場合につい
て説明する。
【0092】最初に、ルーティング制御部14は、ピア
グループPG(X,Y)についてノードAを起点とするS
PFを実行する。このSPFの実行によって、ノードA
から各ノードB〜Fまでの最適ルート及びそのディスタ
ンスが求められる。
【0093】次に、ルーティング制御部14は、SPF
の実行によって得られたノードAから各ノードB〜Fま
での各最適ルート及びディスタンスを、記憶装置10に
作成されたプレカリキュレーション用ルーティングテー
ブル(以下、「ルーティングテーブル」という)11bに
夫々格納する(図9参照)。
【0094】次に、ルーティング制御部14は、PTS
E登録テーブル11aに格納されたトポロジー情報に基
づいて、ノードA−ノードD間,ノードA−ノードE
間,及びノードA−ノードF間における各最適ルートの
ディスタンスに、該当するアップリンクのメトリックを
加算した値を求める。
【0095】即ち、ルーティング制御部14は、ノード
A−ノードD間における最適ルートのディスタンスにア
ップリンクD−Hのメトリックを加算した値を求め、ノ
ードA−ノードE間における最適ルートのディスタンス
にアップリンクE−Iのメトリックを加算した値を求
め、ノードA−ノードF間における最適ルートのディス
タンスにアップリンクF−Gのメトリックを加算した値
を求める。
【0096】次に、ルーティング制御部14は、ノード
AからノードGまでの最適ルート,ノードAからノード
Hまでの最適ルート,ノードAからルートIまでの最適
ルートを、上記処理にて求めた値のメトリックを有する
リンクと夫々仮定する。これによって、図10に示すよ
うに、ピアグループPG(X,Y)とピアグループPG
(X)とが、簡略化された一つのピアグループと擬制され
る。
【0097】従って、ルーティング制御部14は、図1
0に示すピアグループについて、ノードAを起点とした
SPFを実行する。これによって、ノードAからノード
G〜Lまで間における各最適ルート及びそのディスタン
スが求められる。
【0098】そして、ルーティング制御部14は、上記
処理によって求めた最適ルート及びそのディスタンスを
ルーティングテーブル11bに格納する(図9参照)。こ
れによって、ルーティングテーブル11bには、ノード
Aをソースノードとした場合における他の全てのノード
B〜Lへの最適ルートのデータが格納される。
【0099】その後、ワークステーションWS1がノー
ドAをソースノードとするコネクションの設定要求を受
け取った場合には、ルーティング制御部14が、その設
定要求に含まれた着アドレスに基づいてデスティネーシ
ョンノードを特定し、ルーティングテーブル11bから
デスティネーションノードに対応する最適ルートを読み
出す。そして、この最適ルートに従ってコネクションが
設定される。〔ATMネットワークにおける具体的処
理〕次に、図1に示したATMネットワークにおいて、
スイッチA11をソースノードとするコネクション設定
処理を説明する。但し、前提として、ワークステーショ
ンWS1の記憶装置10のPTSE登録テーブル11a
には、ピアグループPG(A1),PG(A),PG(AB)の
トポロジー情報が格納されており、これによって、ピア
グループPG(A1)の各スイッチ(ノード)A11〜A1
5は、夫々図13に示すビューを有している。
【0100】まず、モードがオンデマンドカリキュレー
ションである場合について説明する。例えば、端末装置
T1からスイッチA11に対して、データ伝送のための
コネクション設定要求が送出されたとする。このコネク
ション設定要求には、例えば、発アドレスである端末装
置T1のアドレス,着アドレスである端末装置T3のア
ドレス,及びQOSが含まれているものとする。
【0101】端末装置T1から送出されたコネクション
設定要求は、スイッチA11を介してワークステーショ
ンWS1に受信される。すると、ルーティング制御部1
4が、PTSE登録テーブル13に格納されたトポロジ
ー情報(ピアグループPG(A1),PG(A),PG(AB)
のトポロジー情報)に基づいて、最適ルート決定処理を
行う。 即ち、ルーティング制御部14は、着アドレス
に従って、デスティネーションノードをPG(AB)に属
するノードBと設定し、ソースノードたるスイッチA1
1からノードBまでの最適ルートを求める。
【0102】最初に、ルーティング制御部14は、ピア
グループPG(A1)について、スイッチA11をソース
ノードとしてSPFを実行することによって、スイッチ
A11から下位ボーダーノードであるスイッチA14,
A15までの各最適ルート及びそのディスタンスを求め
る。
【0103】続いて、ルーティング制御部14は、スイ
ッチA11からスイッチA14までの最適ルート及びそ
のディスタンスにスイッチA14とノードA2(スイッ
チA23)とを結ぶアップリンクのメトリックを加算す
ることによって、ソースノードたるスイッチA11から
ノードA2までの最適ルートを求める。
【0104】続いて、ルーティング制御部14は、スイ
ッチA11からスイッチA15までの最適ルート及びそ
のディスタンスにスイッチA15とノードA2とを結ぶ
アップリンクのメトリックを加算することによって、ソ
ースノードたるスイッチA11からノードA2までの最
適ルートを求める。
【0105】続いて、ルーティング制御部14は、ピア
グループPG(A)における最適ルートをPTSE登録テ
ーブル11aの格納内容(トポロジー情報)のみから特定
可能か否かを判定する。このとき、ルーティング制御部
14は、最適ルートを特定できない場合には、ピアグル
ープPG(A1)とピアグループPG(A)とをまとめたピ
アグループについてSPFを実行,即ちDOCを実行
し、そうでない場合にはDOCを実行しない。
【0106】ここで、図1に示すノードA2は、ピアグ
ループPG(A)にて最適ルートの起点となるノードであ
り且つ上位ボーダーノードである。この情報は、PTS
E登録テーブル11aの格納内容より特定可能である。
このため、ルーティング制御部14はDOCを実行しな
い。
【0107】続いて、ルーティング制御部14は、スイ
ッチA11からノードA2までの各最適ルート及びディ
スタンスにノードA2とノードBとを結ぶアップリンク
のメトリックを加算する。これによってスイッチA11
からノードBまでの最適ルートが決定される。
【0108】最上層(Top)のピアグループPG(AB)に
ついては、起点となるノードBがデスティネーションノ
ードであるので、トポロジー情報から最適ルートを特定
可能である。このため、ピアグループPG(AB)内にお
けるルーティング処理は行われない。但し、ピアグルー
プPG(AB)に多数のノードが属し複雑なトポロジーを
形成している場合には、ルーティング制御部14は、上
述したDOC又はDRCを実行することによって、ピア
グループPG(AB)内のルーティングを行う。
【0109】そして、ルーティング制御部14は、ここ
までの処理によって得られた二つの最適ルート(スイッ
チA14を経るルートとスイッチA15を経るルート)
のうち、ディスタンスが小さいものを最適ルートとして
選択する。これによって、例えば、“スイッチA11→
スイッチA13→スイッチA14→ノードA2→ノード
B”のルートが最適ルートとして決定される。
【0110】その後、ワークステーションWS1から
は、プロトコル制御部13によって、最適ルートのデー
タ,着アドレス,及びQOSを含むコネクション設定要
求がスイッチA11を経てスイッチA13へ送信され
る。
【0111】スイッチA13に割り当てられたワークス
テーションWS2(図4参照)は、最適ルートのデータに
従って、コネクション設定要求をスイッチA14に送信
する。スイッチA14に接続されたワークステーション
(図示せず)は、設定要求に含まれた最適ルートのデータ
に従って、コネクション設定要求をスイッチA22に送
信する。
【0112】スイッチA22に割り当てられたワークス
テーション(図示せず)は、コネクション設定要求を受け
取ると、スイッチA22をソースノードとし、ピアグル
ープPG(A2)のボーダーノードであるスイッチA23
をデスティネーションノードとしてSPFを実行する。
これによって、スイッチA22からスイッチA23への
最適ルート(例えば、“スイッチA22→スイッチA2
3”)が決定される。すると、当該ワークステーション
は、決定した最適ルートに従って、コネクション設定要
求を送信する。即ち、スイッチA23にコネクション設
定要求を送信する。
【0113】スイッチA23に割り当てられたワークス
テーション(図示せず)は、コネクション設定要求を受け
取ると、最適ルートデータに従って、コネクション設定
要求をスイッチB1に送信する。すると、スイッチB1
に割り当てられたワークステーション(図示せず)は、ピ
アグループPG(B)内にてSPFを実行する。これによ
って、最適ルートが“スイッチB1→スイッチB2”と
決定される。
【0114】その後、コネクション設定要求がスイッチ
B1からスイッチB2へ送信される。そして、スイッチ
B2に割り当てられたワークステーション(図示せず)
は、設定要求に含まれた着アドレスより、スイッチB2
が端末装置T3を収容していると認識し、これに従っ
て、コネクション設定要求を端末装置T3に与える。
【0115】このように、コネクション設定要求がスイ
ッチA11に割り当てられたワークステーションWS1
にて決定された最適ルートを経て各スイッチ間を転送さ
れる。そして、コネクション設定要求を送受信したスイ
ッチ間でコネクションの設定が行われ、最終的には、端
末装置T1と端末装置T3との間で最適ルートを経るコ
ネクションが設定される。
【0116】なお、プレカリキュレーション(即時型,
周期型,折衷型の別を問わない)の場合には、ワークス
テーションWS1がルーティングテーブル11bに格納
されたスイッチA11からノードBまでの最適ルートデ
ータを検出し、このデータによるルートを最適ルートと
して決定する点のみ異なり、その他の処理はオンデマン
ドカリキュレーションと同様である。このため、説明を
省略する。 〔PNNIのネットワーク階層構造のグラフ論的考察〕
ピアグループによって階層化されたネットワークは、ピ
アグループ内のネットワークは密に、ピアグループ間の
ネットワークは疎に構成するのが自然であると考えられ
る。そこで、以下の説明では、ピアグループ内のトポロ
ジーはメッシュ(mesh)、即ちリンク数m=O(n2)であ
り、ピアグループ間のリンク数はm=O(n)で構成され
ているものと仮定する。また、各階層のPG内のロジカ
ルノード数nが均等に分布していると仮定する。
【0117】以下、各ピアグループ内のロジカルノード
数をn,階層内のリンク数をm,階層間のアップリンク
数をmuで示す。ソースノードから見えるネットワーク
全体のトポロジーは、m=O(n2)の複雑さを持つ各階
層のネットワークが、隣接する階層のmu=O(n)本の
アップリンクで結ばれており、さらに少数の階層に跨る
アップリンクが存在する形態である。
【0118】上記したATMネットワークでは、各アッ
プリンクを下位のピアグループから上位のピアグループ
への一方向のリンクとして扱っている。これは、同一の
ピアグループ内における2点間のルートは、そのピアグ
ループ内で解決するという制約を設けるためになされた
ものである。なぜなら、ピアグループは、ノードの管理
単位に基づいているので、ピアグループ間を迂回するよ
うなトラフィックは最小となるように制御することが望
ましいからである。
【0119】以下、計算のオーダーでは捉えきれないア
ルゴリズムの計算量を評価するために絶対的な計算量を
τ(A,N,P)で表す。ここに、“A”はアルゴリズムの
種類、“N”は各階層におけるピアグループ内のノード
数、“P”はネットワークの階層数を示し、τ(A,N,
P)はアルゴリズムを用いてN個のノードのP階層のグ
ラフ(ネットワークトポロジーを平面に展開したもの)に
対してルート計算を行った場合の計算時間(最悪値)であ
る。
【0120】P階層のATMネットワーク(図1に示し
たATMネットワークと異なる)についてオンデマンド
カリキュレーションを用いた場合における計算時間(最
悪値)は、以下の通りである。
【0121】 τ(SPF,N,P) = ap2n2 τ(DOC+DRC,N,P)= an2+(p-2)cmu+a(p-2)(n+1)2+an2+bmu = apn2+(2ap-4a)n+pcmu-2cmu+ap-2a+bmu τ(DOC,N,P) = an2+(p-1)cmu+a(p-1)(n+1)2 = apn2+(2ap-2a)n+ap-a+pcmu-cmu 但し、上記式でのa,b,cは比例定数である。
【0122】ここで、例えば、mu=0.2n,b=4a,
c=4aと仮定すると、 τ(DOC+DRC,N,P)= apn2+(2.8ap-4.8a)n+ap-2a τ(DOC,N,P) = apn2+(2.8ap-2.8a)n+ap-a 従って、n=5,p=5のとき、 τ(SPF,N,P) = 625a τ(DOC+DRC,N,P)= 174a τ(DOC,N,P) = 185a となる。これより、DOC+DRCを用いた場合には、
その最悪値がSPFを用いて異なるピアグループに属す
るソースノードとデスティネーションノードとの最適ル
ートを求めた場合の27.8%となり、DOCを用いた
場合には、その最悪値がSPFを用いて異なるピアグル
ープに属するソースノードとデスティネーションノード
との最適ルートを求めた場合の29.6%となる。ま
た、n=10,p=10のとき、 τ(SPF,N,P) = 10000a τ(DOC+DRC,N,P)= 1240a τ(DOC,N,P) = 1261a となる。これより、DOC+DRCを用いた場合には、
その最悪値がSPFを用いて異なるピアグループに属す
るソースノードとデスティネーションノードとの最適ル
ートを求めた場合の最悪値の12.4%となり、DOC
を用いた場合には、その最悪値がSPFを用いて異なる
ピアグループに属するソースノードとデスティネーショ
ンノードとの最適ルートを求めた場合の最悪値の12.
6%となる。従って、ノード数n及び階層数pが多くな
ればなるほど、DOC+DRC又はDOCの計算効率が
高まる。
【0123】一方、プレカリキュレーションを用いた場
合であるが、この場合におけるτ(SPF,N,P),τ(DOC,N,
P)の各最悪値は、上記した値と同じである。従って、D
OCを用いれば、オンデマンドカリキュレーションとプ
レカリキュレーションの別を問わず、最適ルートの計算
時間を短縮できる。
【0124】なお、本発明は、本考察にて採用した二つ
の仮定を満たさないPNNIネットワークについて適用
可能であるが、ネットワークが二つの仮定を満たす場合
に望ましい計算効率が得られる。
【0125】以上説明したように、本実施形態における
ワークステーションWS1(図1,図4参照)は、ソース
ノードからデスティネーションノードまでの最適ルート
の決定処理(算出処理)にあたり、オンデマンドカリキュ
レーションの場合には、DRC,DOC,又はDOC+
DRCを用い、プレカリキュレーションの場合にはDO
Cを用いる。このため、最適ルートの決定処理に要する
計算量を減少し、その計算時間を短縮することができ
る。
【0126】これによって、ワークステーションWS1
のCPUに過度の負荷がかかるのを回避できるので、円
滑にATMネットワークにおけるルーティング処理を行
うことができる。従って、ワークステーションWS1に
おける処理遅延を原因とする障害(データの遅延等)を回
避することができ、ATMネットワークにおけるデータ
伝送を適正に行うことができる。
【0127】
【発明の効果】本発明によるネットワークの制御装置に
よれば、従来に比べてルーティング処理に要する時間を
短縮できるので、ルーティング処理をより早く行うこと
ができる。このため、ルーティング処理の遅延に基づく
障害を排除して、ネットワークにおけるデータ伝送を適
正に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PNNIによるATMネットワークの構成例を
示す図
【図2】トポロジーアグリゲーションの説明図
【図3】SPFの説明図
【図4】本実施形態によるネットワークの制御装置の構
成図
【図5】最適ルート決定処理の説明図
【図6】図4に示したPTSE登録テーブルの説明図
【図7】最適ルート決定処理の説明図
【図8】最適ルート決定処理の説明図
【図9】ルーティングテーブルの説明図
【図10】最適ルート決定処理の説明図
【図11】最適ルート決定処理の説明図
【図12】最適ルート決定処理の説明図
【図13】コネクション設定処理の説明図
【符号の説明】
A,A1,A2 ロジカルノード A11〜A15 ATMスイッチ(ロジカルノード) PG ピアグループ WS1 ワークステーション 10 記憶装置 11a PTSE登録テーブル 11b プレカリキュレーション用ルーティングテーブ
ル 14 ルーティング制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の論理ノードで夫々構成される複数
    個のピアグループが階層的に配置され各ピアグループに
    おける何れかの論理ノードが下位ボーダーノードとして
    当該ピアグループの上位に該当するピアグループに属す
    る何れかの論理ノードである上位ボーダーノードとアッ
    プリンクを介して接続されたプライベートネットワーク
    ネットワークインターフェイスをベースとしたネットワ
    ークにおいて、最下層に存する何れかのピアグループに
    属しデータ伝送経路の起点をなす論理ノードたる起点ノ
    ードからデータ伝送経路の終点をなす論理ノードたる目
    的地ノードまでの最適ルートの決定処理を実行する制御
    装置であって、 前記起点ノードが属するピアグループと当該ピアグルー
    プの上位に該当するピアグループとのトポロジー情報が
    格納された記憶装置を有し、 前記記憶装置に格納されたトポロジー情報に基づいて、
    前記起点ノードからこの起点ノードと同一のピアグルー
    プに属する下位ボーダーノードまでのメトリックが最小
    となる最適ルートをショーテストパスファースト処理を
    実行することによって求め、 前記最適ルートのデータとこの最適ルートに係るメトリ
    ックに前記アップリンクのメトリックを加算し、 前記起点ノードから当該下位ボーダーノードとアップリ
    ンクを介して接続された上位ボーダーノードまでのルー
    トを前記加算結果を有するリンクと仮定して前記ショー
    テストパスファースト処理を実行することによって、こ
    の上位ボーダーノードが属するピアグループにおける前
    記目的地ノードへ向かう最適ルートを求めることを特徴
    とするネットワークの制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御装置が、前記目的地ノードと同一
    のピアグループに属し前記起点ノードと前記目的地ノー
    ドとの最適ルートを構成する上位ボーダーノードから前
    記目的地ノードまでのメトリックが最小となる最適ルー
    トを、前記目的地ノードを起点として前記ショーテスト
    パスファースト処理を実行することによって求めること
    を特徴とする請求項1記載のネットワークの制御装置。
  3. 【請求項3】複数個の論理ノードで夫々構成される複数
    個のピアグループが2階層に配置され下位の各ピアグル
    ープにおける何れかの論理ノードが下位ボーダーノード
    として当該ピアグループの上位に該当するピアグループ
    に属する何れかの論理ノードである上位ボーダーノード
    とアップリンクを介して接続されたプライベートネット
    ワークネットワークインターフェイスをベースとしたネ
    ットワークにおいて、下位に存する何れかのピアグルー
    プに属しデータ伝送経路の起点をなす論理ノードたる起
    点ノードからその上位に存するピアグループに属しデー
    タ伝送経路の終点をなす論理ノードたる目的地ノードま
    での最適ルート決定処理を実行する制御装置であって、 前記起点ノードが属するピアグループと当該ピアグルー
    プの上位に存するピアグループとのトポロジー情報が格
    納された記憶装置を有し、 前記記憶装置に格納されたトポロジー情報に基づいて、
    前記起点ノードからこの起点ノードと同一のピアグルー
    プに属する下位ボーダーノードまでの最適ルートをショ
    ーテストパスファースト処理を実行することによって求
    め、 前記目的地ノードと同一のピアグループに属し前記起点
    ノードと前記目的地ノードとの最適ルートを構成する上
    位ボーダーノードから前記目的地ノードまでの最適ルー
    トを前記ショーテストパスファースト処理を実行するこ
    とによって求め、 決定した下位のピアグループにおける最適ルートと上位
    のピアグループにおける最適ルートに前記下位ボーダー
    ノードと前記上位ボーダーノードとを結ぶアップリンク
    を加えることによって、前記起点ノードから前記目的地
    ノードまでの最適ルートを決定することを特徴とするネ
    ットワークの制御装置。
  4. 【請求項4】前記制御装置は、前記起点ノードがデータ
    伝送用のコネクションの設定要求を受信した場合に、前
    記起点ノードから目的地ノードまでの最適ルートの決定
    処理を実行することを特徴とする請求項1又は3記載の
    ネットワークの制御装置。
  5. 【請求項5】前記制御装置が、前記起点ノードから目的
    地ノードまでの最適ルートの決定処理によって得られた
    最適ルートデータを予め保有し、 前記起点ノードがデータ伝送用のコネクションの設定要
    求を受信した場合に、前記制御装置に保有された最適ル
    ートデータに従ってコネクションが設定されることを特
    徴とする請求項1記載のネットワークの制御装置。
  6. 【請求項6】前記制御装置は、前記起点ノードから前記
    トポロジー情報を受け取るようになっており、このトポ
    ロジー情報を受け取った場合に前記起点ノードから目的
    地ノードまでの最適ルートの決定処理を実行し、この決
    定処理の結果をもって前記最適ルートデータを更新する
    ことを特徴とする請求項5記載のネットワークの制御装
    置。
  7. 【請求項7】前記制御装置は、所定の周期で前記起点ノ
    ードから目的地ノードまでの最適ルートの決定処理を実
    行し、この決定処理の結果をもって前記最適ルートデー
    タを更新することを特徴とする請求項5記載のネットワ
    ークの制御装置。
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