JPH11197984A - 切削装置 - Google Patents

切削装置

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JPH11197984A
JPH11197984A JP226298A JP226298A JPH11197984A JP H11197984 A JPH11197984 A JP H11197984A JP 226298 A JP226298 A JP 226298A JP 226298 A JP226298 A JP 226298A JP H11197984 A JPH11197984 A JP H11197984A
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JP
Japan
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cutting
tap
cutting tool
pressure fluid
holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP226298A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawai
浩 川合
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上方に向けて切削工具を突出させたタップ装
置等の切削装置において、切削工具の駆動部の摺動部分
に切削屑が進入するのを防止し、また摺動部分に進入し
た切削屑を排除可能とする。 【解決手段】 切削装置は、切削工具48を摺動部50
を介してガイド手段75に昇降自在に支持し、ガイド手
段75の蓋体76に設けた孔78から切削工具48を上
方に突出させて蓋体76の上方に位置するワークWを切
削する。蓋体76の下方には、切削屑を受ける切削屑受
け空間77を設ける。蓋体76の孔78と切削工具48
との隙間から進入した切削屑は、切削屑案内手段79で
切削屑受け空間77の中央側へ案内する。また、摺動部
50には、圧力流体付与手段83で圧力流体を付与し、
摺動部50から流体逃がし経路84を経て圧力流体を外
部に逃がすことにより、摺動部50に進入した切削屑を
外部に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タップ機能付き
パンチプレス等の切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、パ
ンチプレスにおいて、パンチ加工した孔にねじ溝を形成
するタップ装置を設けたものがある。前記タップ装置
は、上タレット等を支持する上フレーム部に下向きに設
置し、板材の上面側から加工するものが一般的である。
【0003】しかし、このように上面側からタップ加工
を行うようにすると、バーリング部をパンチ加工した孔
にタップ溝を切る場合に、板材の表面側に微細なバリ等
が生じることがある。すなわち、パンチ加工において、
バーリング加工のような成形加工を行う場合は、成形に
よる突出部分が板材送りの障害にならないように、上面
側に突出するようにされる。一方、バーリング部は、加
工された板材を製品として使用するときは、目立たない
ように裏面側とされる。そのため、パンチ加工時に下面
となる面が板材製品の表面となり、前記のように上方か
らタップ加工を行うと、そのタップが突き抜ける製品表
面側にバリが発生し易い。
【0004】このため、下面側からタップ加工を行うこ
とが望ましいが、パンチプレスでは、テーブル等が障害
となるため、下面側からタップ加工を行えるようにタッ
プ装置を設けることが難しい。また、上フレーム部にタ
ップ装置を設けたものでは、タップ位置とパンチ加工位
置とが異なるため、タップ加工とパンチ加工とで板材送
りの指令値にオフセットを設けることが必要となり、加
工プログラムの作成に手間がかかる。
【0005】このような課題を解消するために、下タレ
ットの一部の工具位置に、回転伝達を受けてタップを上
向きに回転および昇降させるタップ保持具を配置したも
のを考えた。タップ保持具には、プレスフレームに設け
たタップ駆動装置から回転を与える。しかし、このよう
に上向きにタップを設けると、タップ駆動部の昇降する
摺動部分に切削屑が侵入してタップの駆動に支障を来す
おそれがある。このような問題は、パンチプレスに付属
したタップ装置に限らず、一般の切削装置、特に、タッ
プ装置、ドリル、ミリング装置等の軸状の回転工具を有
する切削工具に一般に生じる。
【0006】この発明は、このような課題を解消し、上
方に向けて突出させた切削工具の駆動部の摺動部分に切
削屑が侵入するのを防止できて、円滑な摺動が維持でき
る切削装置を提供することを目的とする。この発明の他
の目的は、摺動部分に切削屑が侵入してもその侵入した
切削屑を簡単に排除できる切削装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の切削装置は、ガイド手段に摺動部を介して昇降自在に
支持された切削工具を有し、蓋体に設けた孔から前記切
削工具が上方に突出して、蓋体の上方に位置するワーク
を切削するようにしたものであって、前記蓋体の下方に
切削屑を受ける切削屑受け空間を設け、前記孔と切削工
具との隙間から侵入した切削屑を前記切削屑受け空間に
案内する切削屑案内手段を設けたことを特徴とする。前
記切削工具は、例えば回転駆動されるものであって、そ
のチャックが前記ガイド手段に沿って昇降するものとす
る。この構成によると、切削加工により生じた切削屑
が、蓋体の切削工具が突出する孔から侵入しても、切削
屑案内手段によって切削屑受け空間に案内される。その
ため、切削屑が切削工具の摺動部まで侵入するのを防止
でき、切削工具の円滑な駆動を維持できる。
【0008】前記構成において、前記切削屑案内手段
は、前記切削屑受け空間の中央側へ切削屑を案内するも
のとしても良い。これにより、切削工具の摺動部への切
削屑の侵入をより確実に防止できる。
【0009】この発明の請求項3記載の切削装置は、ガ
イド手段に摺動部を介して昇降自在に支持された切削工
具を有し、蓋体に設けた孔から前記切削工具が上方に突
出して、蓋体の上方に位置するワークを切削するように
したものであって、前記摺動部に圧力流体を付与する圧
力流体付与手段と、前記摺動部から圧力流体を外部に逃
がす流体逃がし経路とを設けたことを特徴とする。この
構成によると、切削加工により生じた切削屑が、切削工
具の摺動部に侵入しても、圧力流体付与手段により摺動
部に供給された圧力流体と共に、摺動部の切削屑が流体
逃がし経路から外部に排除される。そのため、切削工具
の円滑な駆動を維持できる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図9と共に説明する。この実施形態は、タップ装置付
きのパンチプレスに適用した例である。図1に示すよう
に、側面形状がC字状のフレーム1の上下のフレーム部
1a,1b間に、工具支持体である上下のタレット2,
3が配置され、フレーム1の前方に、ワークである板材
Wを前後左右に送るテーブル装置4が設置されている。
テーブル装置4は、テーブル4aおよびその上の板材W
を把持するワークホルダ等を備える。図2に拡大して示
すように、フレーム1の上フレーム部1aには、ラム5
を昇降させるパンチ駆動機構6が設置され、このパンチ
駆動機構6は、減速機付きのサーボモータ7と、このサ
ーボモータ7の駆動をラム5の昇降に変換するクランク
機構8とで構成される。クランク機構8は、サーボモー
タ7のモータ軸に連結された偏心カム9と、この偏心カ
ム9の偏心軸部9aに上端の孔が軸受(図示せず)を介
して嵌合したクランクアーム10とからなる。ラム5
は、上フレーム部1aに設けられたラムガイド11に昇
降自在に支持され、上端がクランクアーム10の下端に
ピンで結合されている。
【0011】上下のタレット2,3は、各々円周上に並
ぶ各工具位置にパンチ金型12およびダイ金型13を設
置したものであり、互いに同心位置で各々上下のフレー
ム部1a,1bに水平回転自在に支持され、タレット回
転装置(図示せず)で割出回転させられる。これらパン
チ金型12およびダイ金型13のうち、一部のものはバ
ーリング部等の成形加工用のものとされる。各パンチ金
型12は、上端にT字状の頭部12aを有しており、こ
の頭部12aがリング状のガイド板(図示せず)で案内
されることにより、上タレット2から脱落しないように
支持される。ラム5の位置に来たパンチ金型12は、ラ
ム5の下端のT字状溝に頭部12aが噛み合ってラム5
に連結される。ラム5と対応して、パンチ反力を受ける
支持台17が下タレット3の下方で下フレーム部1b上
に設置されている。
【0012】上下のタレット2,3における一部の工具
位置には、パンチ金型12およびダイ金型13に代え
て、板材押え14および切削工具保持具であるタップ保
持具15が配置される。板材押え14は、後に説明する
ように切削油の供給機構を有するものである。タップ保
持具15は、切削工具であるタップ48を上向きに回転
および昇降させるものであり、下タレット3の回転に伴
ってラム5の直下に来たときに、下フレーム部1bに設
置されたタップ駆動装置16に連結されてこの装置16
から回転が与えられる。
【0013】図3に示すように、各ダイ金型13および
タップ保持具15は、各々ダイホルダ台18およびタッ
プ保持具台19を介して下タレット3上に設置され、こ
れらダイホルダ台18およびタップ保持具台19と一体
に下タレット3に対して着脱可能とされている。同図の
例では、下タレット3の各工具位置Sのうち、周方向4
箇所の工具位置Sにタップ保持具15が配置されてい
る。タップ保持具15は、図4に概略平面図で示すよう
に、タップ保持具台19に設けられた第1〜第3のギヤ
21〜23からなるギヤ列による伝達機構20を介して
タップ駆動装置16から回転伝達されるように構成され
る。
【0014】タップ駆動装置16は、タップ保持具15
がラム5(図2)の直下に位置する状態で第1のギヤ2
1に噛み合う駆動ギヤ24と、この駆動ギヤ24にタイ
ミングベルト等の巻掛伝達機構25を介して回転を与え
るタップ駆動モータ26と、ギヤ係脱機構52(図4)
とで構成される。タップ駆動モータ26は、下フレーム
部1bの側面に設置されている。駆動ギヤ24は、図2
のように縦方向の回転軸27の上端に設けられており、
回転軸27は下フレーム部1bに支持部材28で回転お
よび昇降自在に支持され、その下端のプーリから巻掛伝
達機構25より回転伝達される。ギヤ係脱機構52は、
駆動ギヤ24を昇降させて前記第1ギヤ21に対する噛
合およびその噛合解除を行わせるものであり、シリンダ
装置53およびその伸縮動作を駆動ギヤ24に伝える機
構(図示せず)で構成される。ギヤ係脱機構52によ
り、駆動ギヤ24は常時は第1ギヤ21から下方に外れ
た位置とされ、タップ駆動を行うときに、第1ギヤ21
に噛み合う位置に上昇させられる。
【0015】図5(A),(B)は、タップ保持具台1
9の平面図および破断側面図であり、図6はその正面図
である。図8はタップ保持具15の断面図を示す。図5
(B)に示すように、タップ保持具台19は、保持具本
体19Aに上下に貫通させた孔29内に、前記第3のギ
ヤ23が外周に設けられたギヤ付き筒30を軸受31に
より回転自在に支持し、かつ保持具本体19A上に、ワ
ーク支持用の局部テーブル32および保持具固定部材3
5を設けたものである。保持具本体19Aの下面には、
前記孔29の周縁に突条19Aaを設け、下タレット3
のダイ設置孔3aに嵌合させてある。局部テーブル32
には、切削工具の突出孔であるタップ突出孔34が形成
されている。第3のギヤ23に噛み合う第2のギヤ22
は、保持具本体19Aに支軸36および軸受37を介し
て回転自在に支持され、第1のギヤ21も第2のギヤ2
2と同様に保持具本体19Aに支持されている。
【0016】図5(A)および図6に示すように、タッ
プ保持具台19には、第1のギヤ21を所定回転位相で
回転止めする回転止機構54が設けてある。回転止機構
54は、第1のギヤ21の歯の間に係合する回転止めレ
バー55を支軸56回りに上下回動自在に設け、ばね部
材57で回転止めレバー55を係止方向に付勢したもの
である。回転止めレバー55に対して、回転止め解除手
段58が図4のようにフレーム1の下フレーム部1bに
設けられる。回転止め解除手段58は、昇降自在な解除
部材59で回転止めレバー55を係止解除方向に回動さ
せるものであり、解除部材59は、前記ギヤ係脱機構5
2(図4)のシリンダ装置53の駆動により、そのギヤ
噛合い動作と連動して動作させられる。
【0017】図8に示すように、タップ保持具15は、
外周の回転側保持具本体15Aと、その内部に収容され
て上方へ突出する固定側保持具本体15Bとを有する。
回転側保持具本体15Aは、スリーブ15Aaとその下
部を蓋した部材15Ab,15Acとでなり、タップ保
持具台19の第3ギヤ23が設けられたギヤ付き筒30
内に嵌合し、キー42で回転筒30と一体に回転可能と
されている。固定側保持具本体15Bは、回転側保持具
本体15A内に軸受43を介して相対的に回転自在に設
けられた円筒体75と、この円筒体75の上部を蓋する
蓋体76とでなる。円筒体75は、ピン44でタップ保
持具台19の保持具固定部材19に固定される。したが
って、固定側保持具本体15Bがタップ保持具台19に
固定され、その外周で回転側保持具本体15Aがギヤ付
き筒30と共に回転自在となっている。
【0018】回転側保持具本体15Aの内部中心には送
りねじ45が設けられ、送りねじ45は回転側保持具本
体15Aの底部となる部材15Abに上下動自在でかつ
キー46により回り止め状態に支持されている。送りね
じ45の上端には、チャック47が設けてあり、チャッ
ク47に上向きのタップ48の下端が着脱可能に取付け
られる。また、送りねじ45には、ナット49が螺合し
ており、ナット49は固定側保持具本体15Bの下端に
止めねじで回り止め状態に固定されている。
【0019】したがって、ギヤ付き筒30が回転する
と、回転側保持具本体15Aがこれと共に回転し、送り
ねじ45にその回転がキー46を介して伝えられる。送
りねじ45は、上下動自在であって固定側保持具本体1
5Bのナット49に螺合しているため、回転側保持具本
体15Aの回転に伴って上昇または下降することにな
る。すなわち螺進することになる。そのため、タップ4
8は、送りねじ45およびチャック47と一体に螺進
し、これにより板材Wに下側からタップ加工が行われ
る。
【0020】固定側保持具本体15Bの構成部品である
円筒体75はチャック47のガイド手段となっており、
その内径面にはチャック47を円滑に摺動させるカラー
50が設けられている。カラー50の内面が、チャック
47の摺動部50aとなる。チャック47の上部には、
外周壁47aで囲まれて上方に開放された切削屑受け空
間77が設けられている。固定側保持具本体15Bの他
の構成部品である蓋体76には、タップ48を上方に突
出させる工具突出孔であるタップ突出孔78が設けられ
ると共に、下面の上記タップ突出孔78と同心位置で、
かつ上記チャック47の外周壁47aよりも内径側の位
置に、タップ48を取り囲む円筒状の囲壁体からなる切
削屑案内手段79が突設されている。この切削屑案内手
段79は、タップ加工によって蓋体76のタップ突出孔
78とタップ48との隙間から固定側保持具本体15B
内に侵入して来る切削屑を、上記チャック47の上部の
切削屑受け空間77の中央側へ案内するものである。
【0021】回転側保持具本体15Aの底部となる部材
15Acには、下端開口が部材15Acの下面中央に開
口し、上端開口が部材15Acの上面と部材15Abの
下面との間の隙間G1に臨む流路80が貫通させてあ
り、この流路80の下端開口には、圧縮空気などの圧力
流体を供給する圧力流体供給装置81の供給配管81a
が、回転側保持具本体15Aの回転に支障を及ばさない
ように、回転配管継手(図示せず)等を介して着脱可能
に連結される。また、ナッ49には、下端開口がナット
49の下面と回転保持具本体の底部となる部材15Ab
の上面との間の隙間G2に臨み、上端開口がナット49
の上面とチャック47の下面との間の隙間G3に臨む流
路82が貫通させてある。上記圧力流体供給装置81や
流路80,82等によって、ナット49とチャック47
との間の隙間G3の周壁となるカラー50の下部内周面
に圧力流体を付与する圧力流体付与手段83が構成され
る。すなわち、圧力流体供給装置81の供給配管81a
から供給される圧力流体は、流路80、隙間G1、回転
側保持具本体15Aの底部の部材15Abに形成された
キー溝85、隙間G2、ナット49の流路82を経て隙
間G3に送られる。
【0022】上記隙間G3に付与された圧力流体は流体
逃がし経路84によって外部に逃がされる。この流体逃
がし経路84は、ナット49の上面に形成された溝状の
第1の流路84aと、固定側保持具本体15Bの構成部
品である円筒体75の外周に設けられ径方向に分岐する
分岐部分84b1 で上記流路84aと連通する第2の流
路84bと、回転側保持具本体15Aのスリーブ15A
aに形成され上記流路84bおよび外部に連通する第3
の流路84cとからなる。
【0023】上記構成の動作を説明する。テーブル装置
4上の板材Wに孔加工およびバーリング部a(図7
(A))等の成形加工が終わった後、タップ加工が行わ
れる。タップ加工に際しては、使用すべき径およびリー
ドのタップ48の取付けられたタップ保持具15がラム
5の位置に来るようにタレット2,3を割出回転させ、
この後、ギヤ係脱機構52のシリンダ装置53を作動さ
せて駆動ギヤ24を上昇させ、タップ保持具台19の第
1ギヤ21に噛み合わせる。この噛み合わせ動作に伴っ
て、第1ギヤ21の回転止めレバー55による回転止め
が解除される。この後、サーボモータ7によりラム5を
下降させ、板材押え14で板材Wを押える。このとき、
板材押え動作に伴って、板材押え14に設けられたノズ
ル(図示せず)から切削油がタップ48上に滴下され
る。
【0024】板材Wが押えられると、タップ駆動モータ
26を駆動し、その駆動ギヤ24からタップ保持具15
に回転を伝達して前記のようにタップ48を上昇させな
がら回転させ、板材Wにタップ加工を行う。このタップ
加工は、板材Wに下面側から行われるため、図7のよう
に上向きに成形加工されたバーリング部aにタップ加工
する場合に、板材製品の表面となる下面に、タップ加工
に伴うバリが形成されることが防止される。
【0025】タップ加工に伴い、固定側保持具本体15
Bの構成部品である蓋体76のタップ突出孔78とタッ
プ48との隙間から固定側保持具本体15B内に侵入す
る切削屑は、蓋体76の切削屑案内手段79によってチ
ャック47の上部の切削屑受け空間77の中央側に案内
される。そのため、チャック47の摺動部50aとなる
カラー50の内周面に切削屑が侵入するのを防止でき、
切削屑に起因してタップ48の螺進動作が阻害されるの
を回避できる。また、タップ加工において、タップ48
が突出した状態で、切削屑受け空間77を取り囲むチャ
ック47の上部の外周壁47aは、図8に鎖線で示すよ
うに、蓋体76の切削屑案内手段79を取り囲むことに
なるので、切削屑がカラー50の内周面に及ぶのをより
確実に防止できる。
【0026】また、チャック47とナット49との間の
隙間G3に切削屑が侵入することがあっても、圧力流体
付与手段83によって、この隙間G3に圧力流体を付与
することにより、切削屑を圧力流体と共に、流体逃がし
経路84から外部に排出できる。そのため、上記隙間G
3に切削屑が溜まってタップ48の螺進動作を阻害する
ことを防止できる。圧力流体付与手段83による圧力流
体の付与は、タップ加工が終了している間に行って良
い。その場合、圧力流体供給装置81の供給配管81a
と、回転側保持具本体15Aの底部の部材15Acに設
けられた流路80とを、回転側保持具本体15Aの回転
を阻害することなく容易に連結できる。
【0027】タップ加工が終了すると、タップ駆動モー
タ26を逆回転させてタップ48を板材Wから回転させ
ながら下方へ引き抜き、板材押え14を上昇復帰させ
る。タレット2,3を回転させるときは、ギヤ係脱機構
52で駆動ギヤ24を第1ギヤ21から下方へ外す。こ
のギヤ係脱機構52の噛み合い解除動作に伴い、回転止
め解除手段58による回転止めレバー55の保持が解除
され、回転止めレバー55がばね部材57の付勢で復帰
して第1ギヤ21の歯に係合する。このため、タップ保
持具15が非使用時に不測に回転することがなく、次に
駆動ギヤ24を噛み合わせるときに、噛み合いを円滑に
行うことができる。なお、タップ駆動モータ26は、タ
ップ加工の終了後にタップ48を下降位置に戻すとき
に、第1ギヤ21の歯の間が回転止めレバー55と対応
する所定の回転位相で停止させる。
【0028】
【発明の効果】この発明の切削装置は、ガイド手段に摺
動部を介して昇降自在に支持された切削工具を有し、蓋
体に設けた孔から前記切削工具が上方に突出して、蓋体
の上方に位置するワークを切削するようにしたものにお
いて、前記蓋体の下方に切削屑を受ける切削屑受け空間
を設け、前記孔と切削工具との隙間から侵入した切削屑
を前記切削屑受け空間に案内する切削屑案内手段を設け
たため、切削加工により生じた切削屑が、切削屑案内手
段によって切削屑受け空間に案内されることになり、切
削屑が切削工具の摺動部に侵入するのを防止でき、切削
工具の円滑な駆動を維持できる。請求項2の発明による
と、前記切削屑案内手段を、前記切削受け空間の中央側
へ切削屑を案内するものとしたため、切削工具の摺動部
への切削屑の侵入をより確実に防止できる。請求項3の
発明によると、前記摺動部に圧力流体を付与する圧力流
体付与手段と、前記摺動部から圧力流体を外部に逃がす
流体逃がし経路とを設けたため、切削加工により生じた
切削屑が、切削工具の摺動部に侵入しても、圧力流体付
与手段により摺動部に付与される圧力流体で、摺動部の
切削屑を流体逃がし経路から外部に排除でき、切削工具
の円滑な駆動を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる切削装置の側面
図である。
【図2】同切削装置の部分拡大破断側面図である。
【図3】下タレットの平面図である。
【図4】タップ保持具とタップ駆動装置との関係を示す
概略平面図である。
【図5】(A)はタップ保持具台の拡大破断平面図、
(B)は同拡大破断側面図である。
【図6】タップ保持具台の正面図である。
【図7】タップ加工例の説明図である。
【図8】タップ保持具の拡大断面図と、一部の部品を模
式的に示す図とを組み合わせた説明図である。
【符号の説明】
15…タップ保持具 77…切削屑受け空間 15A…回転側保持具本体 78…タップ突出孔 15B…固定側保持具本体 79…切削屑案内手
段 48…タップ(切削工具) 83…圧力流体付与手
段 75…円筒体(ガイド手段) 84…流体逃がし経路 76…蓋体 W…板材(ワーク)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド手段に摺動部を介して昇降自在に
    支持された切削工具を有し、蓋体に設けた孔から前記切
    削工具が上方に突出して、蓋体の上方に位置するワーク
    を切削する切削装置であって、前記蓋体の下方に切削屑
    を受ける切削屑受け空間を設け、前記孔と切削工具との
    隙間から侵入した切削屑を前記切削屑受け空間に案内す
    る切削屑案内手段を設けた切削装置。
  2. 【請求項2】 前記切削屑案内手段は、前記切削受け空
    間の中央側へ切削屑を案内するものとした請求項1記載
    の切削装置。
  3. 【請求項3】 ガイド手段に摺動部を介して昇降自在に
    支持された切削工具を有し、蓋体に設けた孔から前記切
    削工具が上方に突出して、蓋体の上方に位置するワーク
    を切削する切削装置であって、前記摺動部に圧力流体を
    付与する圧力流体付与手段と、前記摺動部から圧力流体
    を外部に逃がす流体逃がし経路とを設けた切削装置。
JP226298A 1998-01-08 1998-01-08 切削装置 Pending JPH11197984A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200069553A (ko) * 2018-12-07 2020-06-17 이종웅 접목용 접수밑단 절단장치

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KR20200069553A (ko) * 2018-12-07 2020-06-17 이종웅 접목용 접수밑단 절단장치

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