JPH11197389A - 洗濯機のクラッチ装置 - Google Patents

洗濯機のクラッチ装置

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JPH11197389A
JPH11197389A JP10020349A JP2034998A JPH11197389A JP H11197389 A JPH11197389 A JP H11197389A JP 10020349 A JP10020349 A JP 10020349A JP 2034998 A JP2034998 A JP 2034998A JP H11197389 A JPH11197389 A JP H11197389A
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clutch
slider
spring
shaft
drive shaft
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JP10020349A
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Hajime Tawara
肇 田原
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PLUS ENGINEERING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を少なくかつその運動を単純にして
生産性及び耐久性の高い洗濯機のクラッチ装置を得る。 【解決手段】 脱水受け槽(23)内に回転自在に収容
した脱水タンク(25)の回転軸(26)に駆動軸(3
2)を回転自在に挿通するとともに、該駆動軸(32)
の一端部を前記脱水タンク(25)内に露出させて該一
端部にパルセーター(33)を取付け、駆動軸(32)
の他端部をモーター(35)に連結し、前記回転軸(2
6)にスライダー(37)を相対回転不能にかつ軸方向
移動可能に設け、該スライダー(37)の軸方向一端部
に前記駆動軸(32)と係合する第1クラッチ(38)
を設け、該スライダー(37)の軸方向他端部にフレー
ム(22)側と係合する第2クラッチ(39)を設け、
前記スライダー(37)を軸方向に移動させる移動装置
(45)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱水受け槽内に脱
水タンク及びパルセーターを有する洗濯機に関し、特に
パルセーターを駆動するモーターの動力を脱水タンクに
伝達、遮断する洗濯機のクラッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、図13に示すものが
あった。図13において、1は外ケースを補強する底部
側のフレームであり、このフレーム1に上面が開口した
有底円筒状の脱水受け槽2を固定し、該脱水受け槽2内
に上面が開口しかつ外周壁に多数の脱水孔が明けられた
コップ状の脱水タンク3を収容する。この脱水タンク3
の底壁中心部には、筒状の回転軸4が下方に向けて突出
固定され、この回転軸4を上記脱水受け槽2の底壁中心
部に貫通させ、ベアリング6を介して上記フレーム1に
回転自在に支持する。この回転軸4の下部に変速機ケー
ス5を一体的に連結する。
【0003】上記回転軸4の軸心部に駆動軸7を回転自
在に挿通するとともに、該駆動軸7の上端部を上記脱水
タンク3内の底部に露出させ、この上端部にパルセータ
ー(攪拌羽根)8を取付ける。また、駆動軸7の下端部
を上記変速機ケース5内に収容した変速装置の減速軸
(図示省略)に連結する。変速装置の入力軸9は変速機
ケース5のボス部5aから下方に突出させ、該下端部に
プーリー10を取付ける。このプーリー10はベルトを
介してモーター(図示省略)に連結する。
【0004】上記変速機ケース5のボス部5aと変速装
置の入力軸9とをつる巻きばねクラッチ装置11により
断続可能に接続する。即ち、上記ボス部5aの外周にコ
イルばね12を懸回係止し、該コイルばね12の下部を
入力軸9の外周に遊嵌させ、コイルばね12の外周にク
ラッチリング13を嵌合させるとともに、該クラッチリ
ング13をコイルばね12の下端部にその締付け方向に
のみ係合可能に連結し、クラッチレバー14により上記
クラッチリング13を介して上記コイルばね12の下部
を締付け方向に回転させて入力軸9に係合させる。
【0005】また、上記変速機ケース5部に脱水タンク
3の回転を制動する制動装置を設ける。即ち、一端がフ
レーム1に係止されたブレーキバンド16を変速機ケー
ス5の外周に懸回し、このブレーキバンド16をブレー
キレバー17により締め付け方向、又は解除方向に作動
させて上記脱水タンク3の回転を停止又は解除する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、つ
る巻きばねクラッチ装置11によって、入力軸9の動力
を脱水タンクに伝達、遮断するようにしていたので、ク
ラッチリング13、該クラッチリング13をコイルばね
12の下端部にその締付け方向にのみ係合させるための
一方向クラッチ、上記クラッチリング13をコイルばね
12の締付け方向に回転させるクラッチレバー14等、
複雑な運動をする多数の小物部品を要し、生産性が低下
するとともに、故障し易くなる欠点があった。本発明は
部品点数を少なくするとともに、その運動を単純にする
ことにより、上記欠点を解消した洗濯機のクラッチ装置
を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
消するために以下の如く構成したものである。即ち、請
求項1に記載の発明は、脱水受け槽内に回転自在に収容
した脱水タンクの回転軸に駆動軸を回転自在に挿通する
とともに、該駆動軸の一端部を前記脱水タンク内に露出
させて該一端部にパルセーターを取付け、該駆動軸の他
端部にモーターを連結し、前記回転軸にスライダーを相
対回転不能にかつ軸方向移動可能に設け、該スライダー
の軸方向一端部に前記駆動軸と係合する第1クラッチを
設け、該スライダーの軸方向他端部にフレーム側と係合
する第2クラッチを設け、前記スライダーを軸方向に移
動させる移動装置を設ける構成にしたものである。ま
た、請求項2記載の発明は、前記移動装置として、軸方
向に伸縮可能な形状記憶合金製のばね体を設け、該ばね
体を前記スライダーとフレームの軸支部との軸方向端部
間に介装し、該ばね体を形状記憶した温度まで加熱する
発熱体を設ける構成にしたものである。また、請求項3
記載の発明は、前記第2クラッチを摩擦クラッチとし、
また請求項4記載の発明は、前記モーターを、通電が遮
断された際に該モーターの出力軸を制動する制動装置付
きモーターとしたものである。また請求項5記載の発明
は、脱水受け槽内に回転自在に収容した脱水タンクの回
転軸に駆動軸を回転自在に挿通するとともに、該駆動軸
の一端部を前記脱水タンク内に露出させて該一端部にパ
ルセーターを取付け、該駆動軸の他端部にモーターを連
結し、前記駆動軸に第1スライダーを、前記フレームの
軸支部に第2スライダーをそれぞれ相対回転不能にかつ
軸方向移動可能に設け、前記第1スライダーの軸端部に
前記回転軸と係合する第1クラッチを設け、前記第2ス
ライダーの軸端部に前記回転軸と係合する第2クラッチ
を設け、前記第1、第2スライダーをそれぞれ軸方向に
移動させる第1、第2移動装置を設ける構成にしたもの
である。また、請求項6記載の発明は、前記第1、第2
移動装置として、軸方向に伸縮可能な形状記憶合金製の
第1ばね体及び第2第1ばね体を設け、第1ばね体を前
記第1スライダーとフレームの軸支部との軸方向端部間
に介装し、第2ばね体を前記第2スライダーとフレーム
の軸支部との軸方向端部間に介装し、該第1、第2ばね
体をそれぞれ形状記憶した温度まで加熱する発熱体を設
ける構成にしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基い
て説明する。図1は本発明による洗濯機の断面図、図2
は本発明の第1実施例によるクラッチ装置の脱水タンク
停止作動状態を示す要部断面図、図3は本発明の第1実
施例によるクラッチ装置の脱水タンク駆動作動状態を示
す要部断面図である。
【0009】図1〜図3において、20は洗濯機、21
はその外ケースであり、この外ケース21内に上面が開
口した有底円筒状の脱水受け槽23を収容し、外ケース
21を補強する底部側のフレーム22に固定する。この
脱水受け槽23内に上面が開口しかつ外周壁に多数の脱
水孔25aが明けられたコップ状の脱水タンク25を収
容する。この脱水タンク25の底壁中心部には、筒状の
回転軸26が下方に向けて突出固定され、この回転軸2
6を上記脱水受け槽23の底壁中心部に貫通させ、ベア
リング27を介して脱水受け槽23の底壁に回転自在に
取付ける。また、上記回転軸26の下部に変速機ケース
28を一体的に連結し、該変速機ケース28から下方に
突出する小径かつ筒状のボス部28aをベアリング29
を介して上記脱水受け槽23の下部に固定した保持ケー
ス24に回転自在に支持する。
【0010】上記回転軸26の軸心部に駆動軸32を回
転自在に挿通するとともに、該駆動軸32の上端部を上
記脱水タンク25内の底部に露出させ、この上端部にパ
ルセーター(攪拌羽根)33を取付ける。また、駆動軸
32の下端部を上記変速機ケーす28内に収容した変速
装置34の減速軸(出力軸)34aに連結する。また変
速装置34の入力軸34bは変速機ケース28のボス部
28aから下方に突出させ、該下端部にインバーター式
のモーター35を取付ける。このモーター35は、発電
制動、あるいは逆相制動の回路を有する制動装置付きと
し、通電が遮断された際に該モーター35の出力軸を強
制的に制動するようになっている。なお、上記変速装置
34を省略して駆動軸32を上記モーター35に直結す
るようにしてもよい。
【0011】上記変速機ケース28のボス部28aの外
周にスプライン歯を形成し、該スプライン歯に筒状のス
ライダー37を上下摺動可能にスプライン係合させる。
このスライダー37の下端部に上記入力軸34b(駆動
軸32側)と係合する第1クラッチ38を、上端部に保
持ケース24(フレーム側)と係合する第2クラッチ3
9を設ける。これら第1クラッチ38及び第2クラッチ
39は円周方向に所定ピッチで軸方向に突出する多数の
係合歯(ドッグ歯)からなる。
【0012】上記スライダー37の下方に位置する部位
の入力軸34bに第1係合リング40を嵌合固定し、該
第1係合リング40の上端部に上記第1クラッチ38が
係脱可能の係合歯(ドッグ歯)40aを形成する。ま
た、上記スライダー37の上方に位置する部位の保持ケ
ース24に第2係合リング41を嵌合固定し、該第2係
合リング41の下端部に上記第2クラッチ39が係脱可
能の係合歯(ドッグ歯)41aを形成する。
【0013】これにより上記スライダー37を下方に移
動させると、下部側の第1クラッチ38が第1係合リン
グ40の係合歯40aに係合し、ボス部28a従って脱
水タンク25が入力軸34bに連結され、該脱水タンク
25がモーター35によって回転される。また、上記ス
ライダー37を上方に移動させると、上記第1クラッチ
38が第1係合リング40の係合歯40aから離脱する
とともに、上部側の第2クラッチ39が第2係合リング
41の係合歯41aに係合し、ボス部28a従って脱水
タンク25が保持ケース24(フレーム側)に連結さ
れ、該脱水タンク25の不用意な回転を阻止する。
【0014】上記スライダー37の外周にベアリング4
3を介してばね受け44を取付け、このばね受け44を
介してスライダー37を上下方向に移動させる移動装置
45を設ける。この移動装置45は、ばね受け44の上
部側に形状記憶合金材により形成されたコイル形の作動
ばね46を、ばね受け44の下部側にコイル形のリター
ンばね47をそれぞれ直列状に配置し、作動ばね46の
上端を保持ケース24のフランジ部24aに係止し、リ
ターンばね47の下端をモーター35のケース上面に係
止する。また、上記作動ばね46の内周に電熱式の発熱
体(加熱装置)48を嵌合させる。
【0015】上記作動ばね46、リターンばね47及び
発熱体48は、次の如く設定されている。即ち、洗濯時
においては、発熱体48への通電が遮断され、作動ばね
46が外気温状態になると、図2に示すように、作動ば
ね46がリターンばね47の反力によって短縮され、上
記スライダー37が上方に移動されて第2クラッチ39
が第2係合リング41の係合歯41aに係合する。これ
により、ボス部28a従って脱水タンク25が保持ケー
ス24(フレーム側)に連結され、該脱水タンク25は
不用意な回転が阻止され、駆動軸32を介してパルセー
ター33のみが回転される。
【0016】また、脱水時においては、発熱体48に通
電され、作動ばね46が発熱体48によって形状記憶し
た温度まで加熱されて形状回復し、図3に示すように、
作動ばね46がリターンばね47の反力に抗して伸長作
動し、上記スライダー37を下方に移動させて第1クラ
ッチ38を第1係合リング40の係合歯40aに係合さ
せる。これにより、ボス部28a従って脱水タンク25
が入力軸34b(駆動軸32)に連結され、該脱水タン
ク25がモーター35によって回転され、脱水タンク2
5内の洗濯物が脱水される。図2及び図3において、4
9はセンサーであり、ばね受け44がこのセンサー49
に接近すると、モーター35の回転を低速にして第1ク
ラッチ38が第1係合リング40の係合歯40aに係合
し易くなるようにする。
【0017】なお、前述したスライダー37を上下方向
に移動させる移動装置45としては、作動ばね46を通
常のばね材により形成し、代わりにリターンばね47を
形状記憶合金材により形成し、これを洗濯時に通電加熱
して伸長作動させることにより、スライダー37を上方
に移動させてその第2クラッチ39を第2係合リング4
1の係合歯41aに係合(脱水タンク25の回転を阻
止)させ、脱水時に上記通電を遮断してリターンばね4
7を短縮させることにより、スライダー37を下方に移
動させてその第1クラッチ38を第1係合リング40の
係合歯40aに係合(脱水タンク25を駆動軸32に連
結)させるようにしてもよく。あるいは上記作動ばね4
6及びリターンばね47の双方を形状記憶合金材により
形成し、洗濯時にはリターンばね47のみを通電加熱し
て伸長作動させることにより、脱水タンク25の回転を
阻止し、脱水時には作動ばね46のみを通電加熱して伸
長作動させることにより、脱水タンク25を駆動軸32
に連結するようにしてもよい。
【0018】図4は本発明の第2実施例を示す。このも
のは、入力軸34bの下端部にプーリー50を取付け、
このプーリー50にベルトを介して制動の機能を有する
モーター(図示省略)に接続したものである。その他は
前述した第1実施例のものと略同構造となっており、該
当部分に第1実施例(図2、図3)と同符号を附してそ
の説明を省略する。
【0019】図5は本発明の第3実施例を示す。このも
のは、発熱体48を作動ばね46の外周(第1実施例は
内周)に嵌合させ、脱水時にこの発熱体48に通電して
作動ばね46を加熱することにより、該作動ばね46を
伸長作動させ、スライダー37を下方に移動させてその
第1クラッチ38を第1係合リング40の係合歯40a
に係合(脱水タンク25を駆動軸32に連結)させるよ
うにしたものでる。その他は前述した第1実施例のもの
と略同構造となっており、該当部分に第1実施例(図
2、図3)と同符号を附してその説明を省略する。
【0020】図6は本発明の第4実施例を示す。このも
のは、前述した発熱体48を省略し、代わりに作動ばね
46を電気抵抗体とし、これにリード線(加熱装置)5
1を接続する。そして、脱水時に上記リード線51を介
して作動ばね46に直接通電し、該作動ばね46を加熱
して伸長作動させることにより、スライダー37を下方
に移動させて脱水タンク25を駆動軸32に連結するよ
うにしたものでる。その他は前述した第1実施例(図
2、図3)のものと略同構造となっており、該当部分に
第1実施例と同符号を附してその説明を省略する。
【0021】図7は本発明の第5実施例を示す。このも
のは、スライダー37の下端部と上端部とに外歯ギヤ形
の第1クラッチ38aと第2クラッチ39aとを形成
し、また第1クラッチ38が係脱する入力軸34b側の
第1係合リング40の係合歯、及び第2クラッチ39が
係脱する保持ケース24(フレーム)側の第2係合リン
グ41の係合歯を内歯ギヤ形の係合歯40b、41bと
したものである。この場合、上記第1クラッチ38aと
第1係合リング40の係合歯40bとの係合始端部の歯
厚、及び第2クラッチ39aと第2係合リング41の係
合歯41bとの係合始端部の歯厚は、軸端方向に向かっ
て次第に薄くなる断面楔形にし、軸方向からの係合(噛
合)を容易にしておく。その他は前述した第1実施例
(図2、図3)のものと略同構造となっており、該当部
分に第1実施例と同符号を附してその説明を省略する。
【0022】図8、図9は本発明の第6実施例を示す。
このものは、図7に示す発熱体48を省略し、代わりに
作動ばね46を電気抵抗体とし、これにリード線51を
接続する。そして、脱水時に上記リード線51を介して
作動ばね46に直接通電し、該作動ばね46を加熱して
伸長作動させることにより、図9に示すように、スライ
ダー37を下方に移動させて脱水タンク25を駆動軸3
2に連結するようにしたものでる。その他は前述した第
5実施例(図7)のものと略同構造となっており、該当
部分に第5実施例と同符号を附してその説明を省略す
る。
【0023】図10は本発明の第7実施例を示す。この
ものは、スライダー37の上端部に上開きコーン形の第
2クラッチ39bを形成するとともに、該第2クラッチ
39bのコーン面に摩擦板39cを固着する。一方、保
持ケース24側の第2係合リング41に上記第2クラッ
チ39bが摩擦係合する上開きコーン形の係合面41c
を形成する。また、ばね受け44の下部外周に形状記憶
合金材により形成された複数のコイル形の作動ばね46
aをリターンばね47と並列に配置し、該作動ばね46
の上端を上記ばね受け44に、その下端をモーター35
のケース上面に係止し、作動ばね46aの上下端に通電
用のリード線51を接続する。なお、上記作動ばね46
aは引張ばねとする。
【0024】そして、脱水時においては、リード線51
を介して作動ばね46aに通電し、これを短縮作動(形
状回復)させ、リターンばね47の反力に抗して上記ス
ライダー37を下方に移動させ、図10に示すように、
第1クラッチ38aを第1係合リング40の係合歯40
bに係合させ、脱水タンク25をモーター35によって
回転させる。また、洗濯時においては、上記作動ばね4
6aへの通電を遮断して該作動ばね46を伸長作動さ
せ、リターンばね47の反力によって上記スライダー3
7を上方に移動させ、第2クラッチ39bを第2係合リ
ング41の係合面41cに係合させて脱水タンク25を
保持ケース24(フレーム側)に固定する。その他は前
述した第5実施例(図7)のものと略同構造となってお
り、該当部分に第5実施例と同符号を附してその説明を
省略する。
【0025】図11は本発明の第8実施例を示す。この
ものは、スライダー37の上端部に平板形の第2クラッ
チ39dを形成するとともに、該第2クラッチ39bの
上面に摩擦板39eを固着する。一方、保持ケース24
側の第2係合リング41に上記第2クラッチ39dが摩
擦係合する平板形の係合面41dを形成する。その他は
前述した第7実施例(図10)のものと略同構造となっ
ており、該当部分に第7実施例と同符号を附してその説
明を省略する。
【0026】図12は本発明の第9実施例を示す。この
ものは、入力軸34b(駆動軸32)の下部に第1スラ
イダー55を上下摺動可能にスプライン嵌合させ、該第
1スライダー55の上端部に外歯形の第1クラッチ55
a形成し、変速機ケース28のボス部28a(回転軸3
2側)に上記第1スライダー55の上方で対面するフラ
ンジ付きの係合筒56を嵌合固定し、該係合筒56の下
端内周部に上記第1クラッチ55aが噛合する内歯形の
係合歯56aを形成する。
【0027】上記第1スライダー55は第1移動装置
(59,60)によって上下動される。即ち、上記第1
スライダー55の外周にベアリング57を介してばね受
け58を取付け、このばね受け58とモーター35のケ
ース上面との間に形状記憶合金材によりコイル形に形成
された第1作動ばね59、及びコイル形の第1リターン
ばね60を並列に設け、上記第1作動ばね59の内周に
電熱式の発熱体61を嵌合させる。上記第1作動ばね5
9は圧縮ばねとし、発熱体61によって加熱されて形状
回復した際には、リターンばね60の反力に抗して伸長
作動し、ばね受け58、従って第1スライダー55を上
方に移動させ、第1クラッチ55aを係合歯56aに噛
合させてモーター35の動力を脱水タンク25に伝達す
る。また、上記第1リターンばね60は引張ばねとし、
第1作動ばね59の常温時(形状回復していない時)に
は、ばね受け58、従って第1スライダー55を下方に
移動させ、第1クラッチ55aを係合歯56aから離脱
させてモーター35の動力が脱水タンク25に伝達され
るのを遮断する。
【0028】また、保持ケース(フレーム側)24のフ
ランジ部24aの下面に固定筒63を垂下固定し、この
固定筒63に第2スライダー64を上下摺動可能にスプ
ライン嵌合させ、該第2スライダー64の下面に係止筒
56のフランジ部56bと摩擦係合するフランジ形の第
2クラッチ64aを設け、この第2スライダー64を第
2移動装置(65,66)によって上下動させる。即
ち、上記第2スライダー64の外周に形状記憶合金材に
よりコイル形に形成された第2作動ばね65、及びコイ
ル形の第2リターンばね66を並列に設け、上記第2作
動ばね65の上下端部に通電用のリード線67を接続す
る。
【0029】上記第2作動ばね65は引張りばねとし、
また第2リターンばね66は圧縮ばねとする。上記第2
作動ばね65は、通電加熱されて形状回復した際に、第
2リターンばね66の反力に抗して短縮作動して第2ス
ライダー64を上方に移動させ、その第2クラッチ64
aを係止筒56から離脱させて脱水タンク25の固定を
解除する。また、第2作動ばね65の通電が遮断されて
これが常温時になった際には、該第2作動ばね65が伸
長作動し、第2リターンばね66による第2スライダー
64の下方移動を許容し、該第2スライダー64の第2
クラッチ64aを係止筒56のフランジ部56bに摩擦
係合させて脱水タンク25の回転を阻止する。
【0030】ここで、脱水時においては、上記第2作動
ばね65を通電加熱して形状回復させ、これを第2リタ
ーンばね66の反力に抗して短縮作動させ、第2スライ
ダー64を上方に移動させ、その第2クラッチ64aを
係止筒56から離脱させて脱水タンク25の固定を解除
するとともに、上記発熱体61に通電して第1作動ばね
59を加熱し、該第1作動ばね59を形状回復させて第
1クラッチ55aを係合歯56aに噛合させてモーター
35の動力を脱水タンク25に伝達する。また、洗濯時
においては、上記第2作動ばね65の通電及び上記発熱
体61への通電を解除し、第2作動ばね65を伸長作動
させて第2リターンばね66による第2スライダー64
の下方移動を許容して該第2スライダー64の第2クラ
ッチ64aを係止筒56のフランジ部56bに摩擦係合
させて脱水タンク25の回転を阻止するとともに、第1
作動ばね59を短縮作動させてリターンばね60による
第1スライダー55の下方への移動を許容し、第1クラ
ッチ55aを係合歯56aから離脱させ、モーター35
の動力が脱水タンク25に伝達されるのを遮断する。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
は、脱水タンクの回転軸にスライダーを相対回転不能に
かつ軸方向移動可能に設け、該スライダーを軸方向の一
方に移動させてその一端部に設けた第1クラッチをモー
ター側の駆動軸に係合させ、該スライダーを軸方向の他
方に移動させてその他端部に設けた第2クラッチをフレ
ームに係合させるようにしたので、部品点数が少なくか
つその運動が単純となり、生産性及び耐久性が高くな
る。また、上記スライダーを形状記憶合金製のばね体に
よって軸方向に移動させるようにしたので、スライダー
の移動装置が簡素になる。さらに、モーターを、通電が
遮断された際に該モーターの出力軸を制動する制動装置
付きモーターとしたので、制動装置が簡素になる。等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗濯機の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるクラッチ装置の脱水
タンク停止作動状態を示す要部断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるクラッチ装置の脱水
タンク駆動作動状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第2実施例によるクラッチ装置の脱水
タンク停止作動状態を示す要部断面図である。
【図5】本発明の第3実施例によるクラッチ装置の脱水
タンク停止作動状態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第4実施例によるクラッチ装置の脱水
タンク駆動作動状態を示す要部断面図である。
【図7】本発明の第5実施例によるクラッチ装置の脱水
タンク停止作動状態を示す要部断面図である。
【図8】本発明の第6実施例によるクラッチ装置の脱水
タンク停止作動状態を示す要部断面図である。
【図9】本発明の第6実施例によるクラッチ装置の脱水
タンク駆動作動状態を示す要部断面図である。
【図10】本発明の第7実施例によるクラッチ装置の脱
水タンク駆動作動状態を示す要部断面図である。
【図11】本発明の第8実施例によるクラッチ装置の脱
水タンク駆動作動状態を示す要部断面図である。
【図12】本発明の第9実施例によるクラッチ装置の脱
水タンク停止作動状態を示す要部断面図である。
【図13】従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
20 洗濯機 21 外ケース 22 フレーム 23 脱水受け槽 24 保持ケース 25 脱水タンク 26 回転軸 27 ベアリング 28 変速機ケース 28a ボス部 29 ベアリング 32 駆動軸 33 パルセーター 34 変速装置 34a 減速軸 34b 入力軸 35 モーター 37 スライダー 38(38a) 第1クラッチ 39(39a,39b,39d) 第2クラッチ 40 第1係合リング 40a 係合歯 41c,41d 係合面 43 ベアリング 44 ばね受け 45 移動装置 46(46a) 作動ばね 47 リターンばね 48 発熱体(加熱装置) 49 センサー 50 プーリー 51 リード線(加熱装置) 55 第1スライダー 55a 第1クラッチ 56 係合筒 56a 係合歯 56b フランジ部 57 ベアリング 58 ばね受け 59 第1作動ばね(第1移動装置) 60 第1リターンばね(第1移動装置) 61 発熱体 63 固定筒 64 第2スライダー 64a 第2クラッチ 65 第2作動ばね(第2移動装置) 66 第2リターンばね(第2移動装置) 67 リード線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱水受け槽(23)内に回転自在に収容し
    た脱水タンク(25)の回転軸(26)に駆動軸(3
    2)を回転自在に挿通するとともに、該駆動軸(32)
    の一端部を前記脱水タンク(25)内に露出させて該一
    端部にパルセーター(33)を取付け、該駆動軸(3
    2)の他端部にモーター(35)を連結し、前記回転軸
    (26)にスライダー(37)を相対回転不能にかつ軸
    方向移動可能に設け、該スライダー(37)の軸方向一
    端部に前記駆動軸(32)と係合する第1クラッチ(3
    8)を設け、該スライダー(37)の軸方向他端部にフ
    レーム(22)側と係合する第2クラッチ(39)を設
    け、前記スライダー(37)を軸方向に移動させる移動
    装置(45)を設けたことを特徴とする洗濯機のクラッ
    チ装置。
  2. 【請求項2】前記移動装置(45)は、軸方向に伸縮可
    能な形状記憶合金製のばね体(46)を設け、該ばね体
    (46)を前記スライダー(37)とフレーム(22)
    の軸支部との軸方向端部間に介装し、該ばね体(46)
    を形状記憶した温度まで加熱する加熱装置(48,5
    1)を設けてなることを特徴とする請求項1記載の洗濯
    機のクラッチ装置。
  3. 【請求項3】前記第2クラッチ(39)は、摩擦クラッ
    チとしたことを特徴とする請求項1又は2記載の洗濯機
    のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】前記モーター(35)は、通電が遮断され
    た際に該モーター(35)の出力軸を制動する制動装置
    付きモーターとしたことを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の洗濯機のクラッチ装置。
  5. 【請求項5】脱水受け槽(23)内に回転自在に収容し
    た脱水タンク(25)の回転軸(26)に駆動軸(3
    2)を回転自在に挿通するとともに、該駆動軸(32)
    の一端部を前記脱水タンク(25)内に露出させて該一
    端部にパルセーター(33)を取付け、該駆動軸(3
    2)の他端部にモーター(35)を連結し、前記駆動軸
    (32)に第1スライダー(55)を、前記フレーム
    (22)の軸支部に第2スライダー(64)をそれぞれ
    相対回転不能にかつ軸方向移動可能に設け、前記第1ス
    ライダー(55)の軸端部に前記回転軸(26)と係合
    する第1クラッチ(55a)を設け、前記第2スライダ
    ー(64)の軸端部に前記回転軸(26)と係合する第
    2クラッチ(64a)を設け、前記第1、第2スライダ
    ー(55,64)をそれぞれ軸方向に移動させる第1、
    第2移動装置(59,60、65,66)を設けたこと
    を特徴とする洗濯機のクラッチ装置。
  6. 【請求項6】前記第1、第2移動装置(59,60、6
    5,66)は、軸方向に伸縮可能な形状記憶合金製の第
    1ばね体(59)及び第2ばね体(65)を設け、第1
    ばね体(59)を前記第1スライダー(55)とフレー
    ム(22)の軸支部との軸方向端部間に介装し、第2ば
    ね体(65)を前記第2スライダー(64)とフレーム
    (22)の軸支部との軸方向端部間に介装し、該第1、
    第2ばね体(59,65)をそれぞれ形状記憶した温度
    まで加熱する加熱装置を設けてなることを特徴とする請
    求項5記載の洗濯機のクラッチ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100651970B1 (ko) * 2000-11-30 2006-11-30 엘지전자 주식회사 전자동 세탁기의 클러치
CN110117889A (zh) * 2019-04-24 2019-08-13 卧龙电气驱动集团股份有限公司 一种电磁离合一体式电机

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CN110117889B (zh) * 2019-04-24 2023-11-21 卧龙电气驱动集团股份有限公司 一种电磁离合一体式电机

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