JPH11196417A - 画像符号化装置及び画像処理システム - Google Patents

画像符号化装置及び画像処理システム

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Publication number
JPH11196417A
JPH11196417A JP35888797A JP35888797A JPH11196417A JP H11196417 A JPH11196417 A JP H11196417A JP 35888797 A JP35888797 A JP 35888797A JP 35888797 A JP35888797 A JP 35888797A JP H11196417 A JPH11196417 A JP H11196417A
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JP
Japan
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image
ratio
quantization scale
quantization
adaptive quantization
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Withdrawn
Application number
JP35888797A
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English (en)
Inventor
Koji Yamada
幸二 山田
Kiyoshi Sakai
潔 酒井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質劣化の抑制を図った画像符号化装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 画像複雑度検出手段11は、1フレーム
画像の画像複雑度を検出する。量子化スケール算出手段
12は、1フレーム画像の情報量から量子化スケールQ
を算出する。割合算出手段13は、画像複雑度から算出
した正規化アクティビティN act、または正規化ア
クティビティN actと動きベクトルVとを用いて、
1フレーム内での量子化スケールが大きくなるブロック
の割合Raを算出する。適応量子化実行判断手段14
は、しきい値R1と、割合Raと、を比較して、割合R
aがしきい値R1よりも大きい場合は適応量子化を行
い、割合Raがしきい値R1よりも小さい場合は適応量
子化を行わないと判断する。適応量子化スケール算出手
段15は、適応量子化時、正規化アクティビティN
ct及び割合Raにもとづいて、量子化スケールQから
適応量子化スケールQaを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像符号化装置及び
画像処理システムに関し、特に、画質劣化の抑制を図っ
た画像符号化装置及び画質劣化の抑制を図った画像処理
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル技術の進歩により画像
をディジタルで扱うことが可能になり、ディジタル動画
像の高画質化が望まれている。このため、高画質化のア
ルゴリズムを用いた画像符号化装置が必要とされてい
る。
【0003】従来のDCT等の変換符号化を用いた動画
像符号化装置では、適応量子化が行われている。適応量
子化アルゴリズムは、1フレーム画像内で画像の複雑度
が大きいブロックに対しては量子化スケールを大きく
し、画像複雑度が小さいブロックに対しては量子化スケ
ールを小さくして量子化を行うものである。
【0004】従来の適応量子化アルゴリズムでは、量子
化スケールが大きくなるブロックと量子化スケールが小
さくなるブロックとの割合に拘らず適応量子化を行って
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の適応量子化アルゴリズムでは、画像複雑度が大き
く適応量子化によって量子化スケールが大きくなるブロ
ックの数が少なく、かつ画像複雑度が小さく適応量子化
によって量子化スケールが小さくなるブロックの数が多
い場合、画像複雑度の大きいブロックは視覚的に目立ち
やすいため、適応量子化による画質の劣化が目立ちやす
いといった問題があった。
【0006】また、量子化スケールが大きくなるブロッ
クの数が少なく、量子化スケールが小さくなるブロック
の数が多いため、1フレームの画像の符号量が増大して
しまう。この場合、1フレーム画像の情報量が増大する
にも拘らず、画質が劣化するといった問題があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、適応量子化アルゴリズムを制御して、画質劣
化を抑制した画像符号化装置を提供することを目的とす
る。また、本発明の他の目的は、適応量子化アルゴリズ
ムを制御して、画質劣化を抑制した画像処理システムを
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような画質劣化の抑制を図っ
た画像符号化装置10において、1フレーム画像の画像
複雑度を検出する画像複雑度検出手段11と、1フレー
ム画像の情報量から量子化スケールQを算出する量子化
スケール算出手段12と、画像複雑度から算出した正規
化アクティビティN act、または正規化アクティビ
ティN actと動き補償で求めた動きベクトルVとを
用いて、1フレーム内での量子化スケールが大きくなる
ブロックの割合Raを算出する割合算出手段13と、あ
らかじめ設定したしきい値R1と、割合Raと、を比較
して、割合Raがしきい値R1よりも大きい場合は適応
量子化を行い、割合Raがしきい値R1よりも小さい場
合は適応量子化を行わないと判断する適応量子化実行判
断手段14と、適応量子化を行う場合、正規化アクティ
ビティN act及び割合Raにもとづいて、量子化ス
ケールQから適応量子化スケールQaを算出する適応量
子化スケール算出手段15と、を有することを特徴とす
る画像符号化装置が提供される。
【0009】ここで、画像複雑度検出手段11は、1フ
レーム画像の画像複雑度を検出する。量子化スケール算
出手段12は、1フレーム画像の情報量から量子化スケ
ールQを算出する。割合算出手段13は、画像複雑度か
ら算出した正規化アクティビティN act、または正
規化アクティビティN actと動き補償で求めた動き
ベクトルVとを用いて、1フレーム内での量子化スケー
ルが大きくなるブロックの割合Raを算出する。適応量
子化実行判断手段14は、あらかじめ設定したしきい値
R1と、割合Raと、を比較して、割合Raがしきい値
R1よりも大きい場合は適応量子化を行い、割合Raが
しきい値R1よりも小さい場合は適応量子化を行わない
と判断する。適応量子化スケール算出手段15は、適応
量子化を行う場合、正規化アクティビティN act及
び割合Raにもとづいて、量子化スケールQから適応量
子化スケールQaを算出する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の画像符号化装置の
原理図である。
【0011】画像複雑度検出手段11は、1フレーム画
像の全ブロックの画像複雑度を検出する。画像複雑度と
しては、例えばブロック内の画素の分散を使用する。ま
た、前フレームまたは符号化対象フレームの画像複雑度
を検出する。なお、以降の説明でブロックとは、マクロ
ブロックを指すものとする。
【0012】量子化スケール算出手段12は、1フレー
ム画像の情報量から量子化スケールQを算出する。ここ
での情報量とは、符号化により発生する発生符号量及び
出力画像データを蓄えるバッファメモリ内のバッファ残
量を指す。
【0013】割合算出手段13は、画像複雑度から正規
化アクティビティN actを算出する。そして、正規
化アクティビティN act、または正規化アクティビ
ティN actと動き補償で求めた動きベクトルVとを
用いて、1フレーム内での量子化スケールが大きくなる
ブロックの割合Raを算出する。
【0014】図では、量子化スケールが大きくなる(N
act>1)ブロックAの割合RaはA/(A+B)
である。なお、A+Bは1フレーム画像の全体ブロック
数である。
【0015】適応量子化実行判断手段14は、あらかじ
め設定したしきい値R1と、割合Raと、を比較して、
割合Raがしきい値R1よりも大きい場合は適応量子化
を行い、割合Raがしきい値R1よりも小さい場合は適
応量子化を行わないと判断する。
【0016】すなわち、画像複雑度が大きく量子化スケ
ールが大きくなるブロックの割合が少ないフレーム画像
に対しては適応量子化を行わない。適応量子化スケール
算出手段15は、適応量子化を行う場合には、正規化ア
クティビティN act及び割合Raにもとづいて、量
子化スケールQから適応量子化スケールQaを算出す
る。
【0017】次に本発明の画像符号化装置10をMPE
G画像符号化装置に適用した場合について説明する。図
2はMPEG画像符号化装置の構成図である。MPEG
画像符号化装置10aは、直交変換と、動き補償フレー
ム間予測と、を組み合わせたハイブリッド方式を用いて
いる。これは動き補償フレーム間予測によって得られる
予測誤差をDCTのような直交変換を用いて符号化する
方式である。なお、図1で説明した構成手段の説明は省
略する。
【0018】直交変換手段23aは、ブロック化された
画像信号または減算器22で計算された予測誤差D0を
ブロック単位に直交変換し、変換係数を求める。適応量
子化手段24aは、適応量子化スケール算出手段15に
よって決定された適応量子化スケールを用いて変換係数
を量子化し、符号化データD1を生成する。可変長符号
化手段27−1は量子化データD1を可変長符号化1、
符号化データD1aを生成する。発生符号量検出手段2
7は可変長符号化により発生した発生符号量を検出す
る。バッファメモリ29は、符号化画像データを蓄え、
出力する。
【0019】また、バッファ残量検出手段28は、符号
化画像データのバッファメモリ29に対するバッファ残
量を検出する。発生符号量とバッファ残量は、量子化ス
ケール算出手段12にフィードバックされて、次のブロ
ックのための量子化スケールQが計算される。
【0020】逆量子化手段24bは、適応量子化手段2
4aから出力された量子化データD1を量子化値に戻
す。逆直交変換手段23bは、この量子化値を逆直交変
換し、逆変換係数を求めて量子化差分データD2を再生
する。
【0021】この量子化差分データD2は、前のフレー
ムの予測誤差D3に加算器25で加算され、局部復号画
像F1としてフレームメモリ21bに蓄えられる。動き
補償予測手段26は、フレームメモリ21bに蓄えられ
た局部復号画像F1を使って、次のフレームを予測する
ための動きベクトルの推定と動き補償とを行う。また、
動きベクトルは割合算出手段13に送られる。
【0022】なお、本発明の画像符号化装置10を適用
するのは符号化側のみであり、復号化側の画像復号化装
置は従来の装置のままでよい。このため、符号化及び復
号化を有する画像処理システムに本発明の画像符号化装
置10を適用できる。
【0023】次に正規化アクティビティN actの算
出について説明する。まず、画像複雑度検出手段11
で、1フレーム画像の全ブロックの画像複雑度を検出す
る。この画像複雑度は割合算出手段13内に格納され
る。さらに動き補償予測手段26で求めた動きベクトル
Vも格納される。
【0024】そして、割合算出手段13で正規化アクテ
ィビティN actを計算する。例えば、1フレーム画
像を4つのブロックに分け、各ブロックの画素の輝度値
の分散をVar とすれば、アクティビティact及び
正規化アクティビティN actは、次式で求められ
る。なお、式中のavg actは前フレームのact
の平均値である。
【0025】
【数1】 act=1+min(Var 0,Var 1,Var 2,Var 3,) …(1a) N act=(2×act+avg act)/(act+2×avg ac t) …(1b) 次に割合Rの算出、適応量子化実行判断及び適応量子化
スケールQaの算出について詳しく説明する。図3〜図
5は割合R及びしきい値R1との関係を示す図である。
【0026】割合算出手段13は正規化アクティビティ
actを求めた後、さらに1フレーム内での量子化
スケールが大きくなるブロックの割合Rを算出する。図
3は動きベクトルVを考慮せずに割合Rを算出する場合
である。量子化スケールが大きくなる(N act>
1)ブロックAの割合RaはA/(A+B)である。な
お、A+Bは1フレーム画像の全体ブロック数である。
図中のTは、適応量子化制御係数であり後述する。
【0027】また、適応量子化実行判断手段14はあら
かじめ設定したしきい値R1と、割合Raと、を比較し
て、割合Raがしきい値R1よりも大きい場合は適応量
子化を行い、割合Raがしきい値R1よりも小さい場合
は適応量子化を行わないと判断する。
【0028】その後、適応量子化スケール算出手段15
は、適応量子化を行う場合には、正規化アクティビティ
act及び割合Raにもとづいて、量子化スケール
Qから適応量子化スケールQaを算出する。
【0029】すなわち、1フレーム画像内で画像複雑度
の大きいブロックの量子化スケールを量子化スケール算
出手段12で計算された量子化スケールQより大きくす
る。また、1フレーム画像内で画像複雑度の小さいブロ
ックの量子化スケールを量子化スケール算出手段12で
計算された量子化スケールQより小さくする。
【0030】このようにして量子化スケールQから量子
化スケールQaへの変換を行った後、量子化スケールQ
aを適応量子化手段24aへ送信する。図4は動きベク
トルVを考慮して割合Rを算出する場合である。量子化
スケールが大きくなる(N act>1)ブロックAの
割合RbはA/(A+B+C)である。なお、A+B+
Cは1フレーム画像の全体ブロック数である。また、動
きベクトルV1を境にBのブロックよりもCのブロック
の方が動きが大きい。すなわち、動きベクトルを考慮し
た場合、適応量子化を行う領域に量子化スケールが小さ
くなり、かつ動きベクトルがしきい値以上の領域は含ま
ない。
【0031】適応量子化実行判断手段14はあらかじめ
設定したしきい値R1と、割合Rb、を比較して、割合
Rbがしきい値R1よりも大きい場合は適応量子化を行
い、割合Rbがしきい値R1よりも小さい場合は適応量
子化を行わないと判断する。
【0032】その後、適応量子化スケール算出手段15
は、適応量子化を行う場合には、正規化アクティビティ
act、及び割合Rbにもとづいて、量子化スケー
ルQから適応量子化スケールQaを算出する。
【0033】すなわち、1フレーム画像内で画像複雑度
の大きいブロックの量子化スケールを量子化スケール算
出手段12で計算された量子化スケールQより大きくす
る。また、1フレーム画像内で画像複雑度が小さく、動
きベクトルV1以下のブロックの量子化スケールを量子
化スケール算出手段12で計算された量子化スケールQ
より小さくする。
【0034】このようにして量子化スケールQから量子
化スケールQaへの変換を行った後、量子化スケールQ
aを適応量子化手段24aへ送信する。図5は動きベク
トルVを考慮して割合Rを算出する場合でさらに、量子
化スケールが大きくなるブロックAと、1フレーム画像
の全ブロック数A+B+Cから量子化スケールが小さく
かつ動きベクトルVが一定のしきい値V1以上のブロッ
クCを減算したブロック数と、の割合を算出する。
【0035】すなわち、この場合の量子化スケールが大
きくなる(N act>1)ブロックAの割合RcはA
/(A+B+C)−Cである。適応量子化実行判断手段
14はあらかじめ設定したしきい値R1と、割合Rc
と、を比較して、割合Rcがしきい値R1よりも大きい
場合は適応量子化を行い、割合Rcがしきい値R1より
も小さい場合は適応量子化を行わないと判断する。
【0036】その後、適応量子化スケール算出手段15
は、適応量子化を行う場合には、正規化アクティビティ
act、及び割合Rcにもとづいて、量子化スケー
ルQから適応量子化スケールQaを算出する。
【0037】すなわち、1フレーム画像内で画像複雑度
の大きいブロックの量子化スケールを量子化スケール算
出手段12で計算された量子化スケールQより大きくす
る。また、1フレーム画像内で画像複雑度が小さく、動
きベクトルV1以下のブロックの量子化スケールを量子
化スケール算出手段12で計算された量子化スケールQ
より小さくする。
【0038】このようにして量子化スケールQから量子
化スケールQaへの変換を行った後、量子化スケールQ
aを適応量子化手段24aへ送信する。次に2つのしき
い値を設定して、適応量子化アルゴリズムの制御を行う
場合について説明する。適応量子化実行判断手段14
は、第1のしきい値R1と、第1のしきい値R1よりも
大きい第2のしきい値R2と、を有する。
【0039】そして、割合Rが第2のしきい値R2より
も大きい場合は適応量子化を行い、割合Rが第1のしき
い値R1よりも小さい場合は適応量子化を行わない。ま
た、適応量子化スケール算出手段15は、適応量子化実
行判断手段14で割合Rが第1のしきい値R1と、第2
のしきい値R2との間にあると判断された場合には、量
子化スケールQの変化量を段階的に小さく設定し、これ
を適応量子化手段24aへ送信する。
【0040】図6〜図8は割合R及び2つのしきい値R
1、R2との関係を示す図である。図6は動きベクトル
Vを考慮せずに割合Rを算出する場合である。量子化ス
ケールが大きくなる(N act>1)ブロックAの割
合RdはA/(A+B)である。なお、A+Bは1フレ
ーム画像の全体ブロック数である。
【0041】また、適応量子化実行判断手段14はあら
かじめ設定したしきい値R1、R2と、割合Rdと、を
比較して、割合Rdがしきい値R2よりも大きい場合は
適応量子化を行い、割合Rdがしきい値R1よりも小さ
い場合は適応量子化を行わないと判断する。
【0042】その後、適応量子化スケール算出手段15
は、適応量子化を行う場合には、正規化アクティビティ
act及び割合Rdにもとづいて、量子化スケール
Qから適応量子化スケールQaを算出する。
【0043】すなわち、1フレーム画像内で画像複雑度
の大きいブロックの量子化スケールを量子化スケール算
出手段12で計算された量子化スケールQより大きくす
る。また、1フレーム画像内で画像複雑度の小さいブロ
ックの量子化スケールを量子化スケール算出手段12で
計算された量子化スケールQより小さくする。
【0044】このようにして量子化スケールQから量子
化スケールQaへの変換を行った後、量子化スケールQ
aを適応量子化手段24aへ送信する。一方、しきい値
R1とR2の間に割合Reがある場合は、適応量子化ス
ケール算出手段15は、量子化スケールQの変化量を段
階的に設定する。
【0045】図7は動きベクトルVを考慮して割合Rを
算出する場合である。量子化スケールが大きくなる(N
act>1)ブロックAの割合ReはA/(A+B+
C)である。なお、A+B+Cは1フレーム画像の全体
ブロック数である。また、動きベクトルV1を境にBの
ブロックよりもCのブロックの方が動きが大きい。
【0046】適応量子化実行判断手段14はあらかじめ
設定したしきい値R1、R2と、割合Reと、を比較し
て、割合Reがしきい値R2よりも大きい場合は適応量
子化を行い、割合Reがしきい値R1よりも小さい場合
は適応量子化を行わないと判断する。
【0047】その後、適応量子化スケール算出手段15
は、適応量子化を行う場合には、正規化アクティビティ
act、及び割合Reにもとづいて、量子化スケー
ルQから適応量子化スケールQaを算出する。
【0048】すなわち、1フレーム画像内で画像複雑度
の大きいブロックの量子化スケールを量子化スケール算
出手段12で計算された量子化スケールQより大きくす
る。また、1フレーム画像内で画像複雑度が小さく、動
きベクトルV1以下のブロックの量子化スケールを量子
化スケール算出手段12で計算された量子化スケールQ
より小さくする。
【0049】このようにして量子化スケールQから量子
化スケールQaへの変換を行った後、量子化スケールQ
aを適応量子化手段24aへ送信する。一方、しきい値
R1とR2の間に割合Reがある場合は、適応量子化ス
ケール算出手段15は、量子化スケールQの変化量を段
階的に設定する。
【0050】図8は動きベクトルVを考慮して割合Rを
算出する場合でさらに、量子化スケールが大きくなるブ
ロックAと、1フレーム画像の全ブロック数A+B+C
から量子化スケールが小さくかつ動きベクトルVが一定
のしきい値V1以上のブロックCを減算したブロック数
と、の割合を算出する。
【0051】すなわち、この場合の量子化スケールが大
きくなる(N act>1)ブロックAの割合RfはA
/(A+B+C)−Cである。適応量子化実行判断手段
14はあらかじめ設定したしきい値R1、R2と、割合
Rfと、を比較して、割合Rfがしきい値R2よりも大
きい場合は適応量子化を行い、割合Rfがしきい値R1
よりも小さい場合は適応量子化を行わないと判断する。
【0052】その後、適応量子化スケール算出手段15
は、適応量子化を行う場合には、正規化アクティビティ
act、及び割合Rfにもとづいて、量子化スケー
ルQから適応量子化スケールQaを算出する。
【0053】すなわち、1フレーム画像内で画像複雑度
の大きいブロックの量子化スケールを量子化スケール算
出手段12で計算された量子化スケールQより大きくす
る。また、1フレーム画像内で画像複雑度が小さく、動
きベクトルV1以下のブロックの量子化スケールを量子
化スケール算出手段12で計算された量子化スケールQ
より小さくする。
【0054】このようにして量子化スケールQから量子
化スケールQaへの変換を行った後、量子化スケールQ
aを適応量子化手段24aへ送信する。一方、しきい値
R1とR2の間に割合Rfがある場合は、適応量子化ス
ケール算出手段15は、量子化スケールQの変化量を段
階的に設定する。
【0055】次に本発明の適応量子化制御の流れについ
てフローチャートを用いて説明する。図9は本発明の適
応量子化制御の流れを示すフローチャートである。画像
複雑度の基準として、符号化対象フレームの複雑度を用
いた場合である。 〔S1〕1フレーム画像の情報量を算出する。例えば、
MPEG画像符号化装置10aでは、発生符号量検出手
段27が発生符号量、バッファ残量検出手段28がバッ
ファメモリ29内のバッファ残量、といった情報量を算
出する。 〔S2〕量子化スケール算出手段12は、発生符号量や
バッファ残量などの情報量から量子化スケールQを算出
する。 〔S3〕割合算出手段13は、1フレーム画像の全ブロ
ックのアクティビティactjを算出する。 〔S4〕割合算出手段13は、1フレーム画像の全ブロ
ックのアクティビティactjから正規化アクティビテ
ィN actjを算出する。 〔S5〕割合算出手段13は、1フレーム内での量子化
スケールが大きくなるブロックの割合Rを算出する。こ
こで割合Rの算出式は次式となる。
【0056】
【数2】 R=Num/NumAll …(2) ここで、Numは1フレーム内で量子化スケールが大き
くなる、すなわちN act>1となるブロック数であ
る。
【0057】NumAllは、1フレームの全ブロック
数、または1フレームの全ブロック数から量子化スケー
ルが小さくて、動きベクトルがしきい値とした動きベク
トルV以上のブロック数である。 〔S6〕適応量子化実行判断手段14は、しきい値と割
合Rとを比較して適応量子化を実行するか否かを判断す
る。実行する場合はステップS7へ、実行しない場合は
ステップS8へ行く。 〔S7〕適応量子化スケール算出手段15は、量子化ス
ケール算出手段12で求めた量子化スケールQを次式に
より適応量子化スケールQajに変換する。式中のTは
適応量子化制御係数であり、NumとNumAllから
算出したパラメータである。なお、量子化スケールが小
さくて、動きベクトルがしきい値以下の領域には適応量
子化を行わない場合もある。
【0058】
【数3】 Qaj=T×N actj×Q …(3) 〔S8〕量子化スケール算出手段12で求めた量子化ス
ケールQにもとづいて、フレーム毎の固定量子化を行
う。 〔S9〕適応量子化スケールQajにもとづいて適応量
子化を行う。
【0059】次に本発明の適応量子化制御の流れに対
し、画像複雑度の基準として、前フレームの画像複雑度
を用いた場合についてフローチャートを用いて説明す
る。図10は前フレームの画像複雑度を用いて行った適
応量子化制御の流れを示すフローチャートである。ただ
し、適応量子化を実行するものとして説明する。 〔S10〕1フレーム画像の情報量を算出する。例え
ば、MPEG画像符号化装置10aでは、発生符号量検
出手段27が発生符号量、バッファ残量検出手段28が
バッファメモリ29内のバッファ残量、といった情報量
を算出する。 〔S11〕量子化スケール算出手段12は、発生符号量
やバッファ残量などの情報量から量子化スケールQjを
算出する。 〔S12〕割合算出手段13は、符号化対象の全ブロッ
クのアクティビティactjを算出する。 〔S13〕割合算出手段13は、符号化対象の全ブロッ
クのアクティビティactjと前フレームのアクティビ
ティの平均値から正規化アクティビティN actjを
算出する。 〔S14〕割合算出手段13は、N actjからNu
mとNumAllをカウントする。 〔S15〕適応量子化スケール算出手段15は、前フレ
ームの割合であるNum/NumAllからTを算出
し、適応量子化スケールQajを算出する。
【0060】
【数4】 Qaj=T×N act×Qj …(4) 〔S16〕適応量子化スケールQajにもとづいて適応
量子化を行う。 〔S17〕1フレームの残りの情報量から次のブロック
の量子化スケールQjを算出する。 〔S18〕1フレーム終了の場合はステップS19へ、
そうでなければステップS12へ戻る。 〔S19〕割合RであるNum/NumAllを求め
る。これが次回のフレームに対しての量子化スケール変
換に用いられる。
【0061】以上説明したように、本発明の画像符号化
装置10では、1フレーム内での量子化スケールが大き
くなるブロック数の割合がしきい値以下の場合には、適
応量子化を実行しない構成とした。これにより、画質劣
化を抑制でき、高画質化に寄与することが可能になる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像符号
化装置は、1フレーム内での量子化スケールが大きくな
るブロックの割合を算出し、この割合としきい値とを比
較して適応量子化を実行すべきかどうかの判断を行う構
成とした。これにより、1フレーム画像内で画像複雑度
が大きく量子化スケールが大きくなるブロックの割合が
少ない場合は適応量子化を行わないと判断するため、1
フレーム画像の情報量が増大し、かつ画像複雑度の大き
い部分に対して、画質劣化を抑制することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像符号化装置の原理図である。
【図2】MPEG画像符号化装置の構成図である。
【図3】割合及びしきい値との関係を示す図である。
【図4】割合及びしきい値との関係を示す図である。
【図5】割合及びしきい値との関係を示す図である。
【図6】割合及び2つのしきい値との関係を示す図であ
る。
【図7】割合及び2つのしきい値との関係を示す図であ
る。
【図8】割合及び2つのしきい値との関係を示す図であ
る。
【図9】本発明の適応量子化制御の流れを示すフローチ
ャートである。
【図10】前フレームの画像複雑度を用いて行った適応
量子化制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像符号化装置 11 画像複雑度検出手段 12 量子化スケール算出手段 13 割合算出手段 14 適応量子化実行判断手段 15 適応量子化スケール算出手段 V 動きベクトル Q 量子化スケール Qa 適応量子化スケール N act 正規化アクティビティ A、B ブロック数 Ra 割合 R1 しきい値

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画質劣化の抑制を図った画像符号化装置
    において、 1フレーム画像の画像複雑度を検出する画像複雑度検出
    手段と、 前記1フレーム画像の情報量から量子化スケールを算出
    する量子化スケール算出手段と、 前記画像複雑度から算出した正規化アクティビティ、ま
    たは前記正規化アクティビティと動き補償で求めた動き
    ベクトルとを用いて、1フレーム内での量子化スケール
    が大きくなるブロックの割合を算出する割合算出手段
    と、 あらかじめ設定したしきい値と、前記割合と、を比較し
    て、前記割合が前記しきい値よりも大きい場合は適応量
    子化を行い、前記割合が前記しきい値よりも小さい場合
    は前記適応量子化を行わないと判断する適応量子化実行
    判断手段と、 前記適応量子化を行う場合、前記正規化アクティビティ
    及び前記割合にもとづいて、前記量子化スケールから適
    応量子化スケールを算出する適応量子化スケール算出手
    段と、 を有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記画像複雑度検出手段は、符号化対象
    フレームの前記画像複雑度を検出することを特徴とする
    請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記画像複雑度検出手段は、前フレーム
    の前記画像複雑度を検出することを特徴とする請求項1
    記載の画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記割合算出手段は、量子化スケールが
    大きくなるブロックと、前記1フレーム画像の全ブロッ
    ク数から量子化スケールが小さくなりかつ前記動きベク
    トルが一定のしきい値以上のブロックを減算したブロッ
    ク数と、の前記割合を算出することを特徴とする請求項
    1記載の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記適応量子化実行判断手段は、第1の
    しきい値と、前記第1のしきい値よりも大きい第2のし
    きい値と、を有し、前記割合が前記第2のしきい値より
    も大きい場合は前記適応量子化を行い、前記割合が前記
    第1のしきい値よりも小さい場合は前記適応量子化を行
    わないことを特徴とする請求項1記載の画像符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 前記適応量子化スケール算出手段は、前
    記適応量子化実行判断手段で前記割合が前記第1のしき
    い値と、前記第2のしきい値との間にあると判断された
    場合には、前記量子化スケールの変化量を段階的に小さ
    く設定することを特徴とする請求項5記載の画像符号化
    装置。
  7. 【請求項7】 画質劣化の抑制を図った画像処理システ
    ムにおいて、 1フレーム画像の画像複雑度を検出する画像複雑度検出
    手段と、前記1フレーム画像の情報量から量子化スケー
    ルを算出する量子化スケール算出手段と、前記画像複雑
    度から算出した正規化アクティビティ、または前記正規
    化アクティビティと動き補償で求めた動きベクトルとを
    用いて、1フレーム内での量子化スケールが大きくなる
    ブロックの割合を算出する割合算出手段と、あらかじめ
    設定したしきい値と、前記割合と、を比較して、前記割
    合が前記しきい値よりも大きい場合は適応量子化を行
    い、前記割合が前記しきい値よりも小さい場合は前記適
    応量子化を行わないと判断する適応量子化実行判断手段
    と、前記適応量子化を行う場合、前記正規化アクティビ
    ティ及び前記割合にもとづいて、前記量子化スケールか
    ら適応量子化スケールを算出する適応量子化スケール算
    出手段と、から構成され、画像の符号化を行う画像符号
    化装置と、 符号化された前記画像の復号化を行う画像復号化装置
    と、 を有することを特徴とする画像処理システム。
JP35888797A 1997-12-26 1997-12-26 画像符号化装置及び画像処理システム Withdrawn JPH11196417A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100774455B1 (ko) * 2001-06-15 2007-11-08 엘지전자 주식회사 실시간 비디오 전송 응용을 위한 비트율 조절장치
US8363719B2 (en) 2007-10-29 2013-01-29 Canon Kabushiki Kaisha Encoding apparatus, method of controlling thereof, and computer program

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