JPH11192316A - 制動装置 - Google Patents

制動装置

Info

Publication number
JPH11192316A
JPH11192316A JP36805397A JP36805397A JPH11192316A JP H11192316 A JPH11192316 A JP H11192316A JP 36805397 A JP36805397 A JP 36805397A JP 36805397 A JP36805397 A JP 36805397A JP H11192316 A JPH11192316 A JP H11192316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving body
bar
hollow
magnetic conductor
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36805397A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahito Ota
敬人 太田
Tatsumichi Hanada
達道 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOHKEN OHTEX KK
Original Assignee
SOHKEN OHTEX KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SOHKEN OHTEX KK filed Critical SOHKEN OHTEX KK
Priority to JP36805397A priority Critical patent/JPH11192316A/ja
Publication of JPH11192316A publication Critical patent/JPH11192316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Lowering Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の緊急脱出手段としての、高所から低所
への滑り棒は、滑り過速度の危険性、また非常階段は所
要時間のかかり過ぎ、さらに動輪の制動手段はその摩耗
による障碍などの隘路があり、これらを払拭する。 【解決手段】 導電性材料から成る棒状のバー4と、こ
のバー4と僅かの空隙を保持して設けた中空筒状磁性導
体の動体2と、その中空筒状磁性導体の動体2の内周面
に埋設した永久磁石1とを備え、バー4の両端を高所か
ら低所へ連絡させてそれぞれを固定する手段と、中空筒
状磁性導体の動体2は、その外周部に人が把持する取っ
手7と、高所13aから低所13bへ移動後再び高所1
3aへ戻る巻上装置11とを具え、また通常は高所13
aに待機する中空筒状磁性導体の動体2とバー4との間
にストッパー9と、中空筒状磁性導体の動体2の下部内
周面にガイド10と、中空筒状磁性導体の動体2の外周
面に人体をを支えるカバー5とを設けて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の運動を磁
気誘導によりその運動速度を制動させる制動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来例として例えば消防署にある緊急用
の滑り棒は、図6(a) に側断面図で示す形状の構成であ
る。建物外部の側壁面に滑り棒61が高所13aから低
所13bへ連絡するように、支持部材18に支持されて
設置される。緊急時には署員が滑り棒61を伝わって滑
り降りる。また、図6(b) は非常用の階段を表す斜視図
である。建物の高所13aから低所13bへ緊急時の脱
出等に供される。さらにまた、図6(c) は動輪を制動す
る摩擦ブレーキの一部を示す側面図である。回転軸26
で自在に回転支持され駆動されている動輪25が、動輪
25の外周面に制動用シリンダ23の摺動によって、摩
擦ブレーキパッド63の外周面で押圧されて、その時の
摩擦力で動輪23に制動をかけるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
の手段では、適切に対処することが困難であった。つま
り、図6(a) の滑り棒装置では、万一滑り過ぎた場合は
高所13aから低所13bへ転落したときと同じように
怪我をする。従って長い滑り距離は安全上使用できな
い。また、図6(b) の非常用階段は所要時間がかかり過
ぎ、火災箇所ではその非常用階段を瞬時に通過すること
は不可能という不具合がある。さらにまた、図6(c) の
動輪を押圧する摩擦ブレーキは、摺動押圧面の摩耗や発
熱による材質の劣化から、性能が低下する問題点があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、導電性材料から成る棒
状のバーと、このバーに接触するかまたは僅かの空隙を
保持して設けた中空筒状磁性導体の動体と、その中空筒
状磁性導体の動体の内周面に埋設した永久磁石とを備
え、前記バーの両端を高所から低所へ連絡させてそれぞ
れを固定する手段と、前記中空筒状磁性導体の動体は、
その外周部に人が把持する取っ手と、前記高所から低所
へ移動後再び高所へ戻る巻上装置とを具えることを特徴
とする制動装置であり、これによって軌道である導電性
材料のバーに対してほぼ非接触に中空筒状磁性導体の動
体を相対向させ、動体のバーとの相対面に永久磁石を設
置し、動体の移動でバーとの間に生じる電磁誘導作用に
より、動体を制動できるという特段の効果を奏する。
【0005】請求項2の発明は、通常は前記高所に待機
する前記中空筒状磁性導体の動体と前記バーとの間にス
トッパーと、前記中空筒状磁性導体の動体の下部内周面
にガイドと、前記中空筒状磁性導体の動体の外周面に人
体をを支えるカバーとをそれぞれ設けたことを特徴とす
る請求項1記載の制動装置であり、それによってストッ
パーを解錠により使用でき、さらに移動時の人体をを支
えるカバーと相俟って、緊急時の保安上に顕著な効果を
もたらす。
【0006】請求項3の発明は、前記中空筒状磁性導体
の動体の長さ方向の一部を切り欠き前記バーの中間部に
設置して前記バーを支持する支持部材を通過可能にした
ことを特徴とする請求項1記載の制動装置であり、これ
によりバーの設置の制約が無くなり、比較的長い距離の
バーにも本発明が適用可能のなる。
【0007】請求項4の発明は、前記バーと僅かの空隙
を介して保持される前記中空筒状磁性導体の動体の内周
面に、埋設した前記永久磁石の磁気誘導作用を阻害しな
い厚みの固体摺動部材を備えことを特徴とする請求項1
記載の制動装置であり、それにより滑り速度の最適値の
調整が容易になる。
【0008】請求項5の発明は、導電性材料から成る動
輪の外周部に磁性体で近接した円弧状のブレーキシュー
を設け、そのブレーキシューの前記動輪に対向する面に
前記永久磁石を埋設し、必要に応じ前記ブレーキシュー
を前記動輪に近づけあるいは遠ざけて、前記動輪の回転
力を制動することを特徴とする制動装置であって、非接
触に制動するため、摩擦現象で生じる問題点を解消でき
る。
【0009】請求項6の発明は、導電性材料から成る軌
条の上面部に磁性体で近接した平板状のブレーキシュー
を設け、そのブレーキシューの前記軌条に対向する面に
前記永久磁石を埋設し、必要に応じ前記ブレーキシュー
を前記軌条に近づけあるいは遠ざけて、前記動輪の回転
力を制動することを特徴とする制動装置であり、これも
非接触に制動であるから動輪とブレーキシュー双方に摩
耗が起こらず、長い寿命が得られる。
【0010】請求項7の発明は、架設されたロープの全
長又は随所にそのロープの外周面を被覆する導電性スリ
ーブを添付固着する手段と、それらロープ及び導電性ス
リーブを中空内周面に挿通させ運搬物体を懸架して移動
するリフターとから成るリフター装置において、前記リ
フターの中空内周面に永久磁石を埋設し、前記リフター
の移動速度が前記導電性スリーブを通過する際に抑制さ
れるように構成したことを特徴とする制動装置であり、
例えば高所から低所への山間部での木材・鉱物等の運搬
設備におけるリフターの暴走抑止手段として適当であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の具体的例を図面に基
づいて説明する。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1を示
し、図1(a) は側断面図、図1(b) は図1(a) における
S−S’の矢印の方向に見た切断面図、図1(c) は中空
動体とバーの関連を表す斜視図、図1(d) は図1(c) の
側断面図である。
【0012】図1において、導電性材料から成る棒状の
バー4は高所13aから低所13bへ人が緊急脱出する
ときの軌道を固定して構成する。このバー4と僅かの空
隙を保持した筒状磁性導体の中空動体2を、バー4の内
周部に挿入する。中空動体2外周部には取っ手7が人手
で把持し易いような楕円形状に取り付けられており、さ
らにバー4の外周部には中空動体2の移動動作に直接人
体が触れないように、カバー5が支柱8の頂部から底部
まで中空動体2の移動範囲を囲繞し、このカバー5の側
面は中空動体2の動静と保守点検のために窓6が開設さ
れている。
【0013】そして、中空動体2の内周面には永久磁石
[以下、単に『磁石』と称呼する]1が適当個数埋設さ
れている。また、中空動体2の下部側には、通常は高所
13aに待機する中空動体2とバー4との間にストッパ
ー9を備え、緊急時にその鎖錠を解いて中空動体2の落
下を許すことにしている。さらにまた、中空動体2の下
部に中空動体2のバー4の外周面の滑りを円滑にするた
め、ガイド10を具備している。高所13aから低所1
3bへ中空動体2が移動後再び高所13aへ戻る搬送手
段として落下後の巻き上げ装置11を具え、人体が中空
動体2と共に低所13bへ搬送された際に急激なショッ
クを抑制するクッション15を低所13bの表面に敷設
し、また中空動体2の緩衝用にダンパー14を設ける。
【0014】このような構成において、人体を伴った中
空動体2がバー4の外周面を滑り落ちると、磁石1から
発生している強力な磁界からの第1次的磁束が導電性バ
ー4と鎖交し、導電性バー4に渦電流を誘導発生させ、
それによる第2次的磁束と先の第1次的磁束との相互作
用に基づいて、中空動体2の落下速度は軽減される。こ
の電磁誘導作用は速度に依存するため、速度が大きいほ
ど制動力がより大きく発生する。仮に、例えば制動力が
中空動体2の重量に等しくなれば、速度は零で中空動体
2は停止するとみなせるが、実際は速度が低下すると制
動力も低下するため、中空動体2の運動エネルギーと電
磁誘導作用で発生する制動エネルギーがバランスする一
定速度で、中空動体2は移動落下する。
【0015】かくして、中空動体2の落下速度を一定に
保ち、落下物体の安全性を保つことができる。すなわ
ち、軌道である導電性材料のバー4に対して接触するか
または僅かな空隙を保持して、筒状磁性導体の中空動体
2を相対向させ、動体のバーとの相対面に永久磁石1を
設置し、動体2の移動でバー4との間に生じる電磁誘導
作用により、動体2を制動できるという特段の効果を奏
するのである。さらに、中空動体2の回りにカバー5を
設置し、人が取っ手7に掴まって降下するときに、滑り
易くし人の体勢を安定させ、ストッパー9を解錠により
使用させ、着地時に脚を挟まないメリットがあり、しか
も移動時の人体をを支えるカバー5と相俟って、緊急時
の保安上の顕著な効果をもたらしている。
【0016】導電性材料としては、アルミニュームが適
当であり、他に鉄等も適宜使用可能であり、例えば導電
性バー4を鉄材で形成し、その表面をアルミニューム膜
で被覆することは、強度と磁性と渦電流損失[電気抵
抗]を考えるとき最適な構成と言える。そして近年にお
ける強磁性体への磁化技術の急速な発展は、永久磁石の
磁束密度の著しい向上と、その寿命の持続性の長期化を
招来していること等は、本発明の実現の一要因である。
例えば、本発明の各実施の形態において適用した永久磁
石は、ネオマックス[商品名、住友特殊金属株式会社製
造、大気中での磁束密度は約3000〜15000ガウ
ス]であって、従来からのフェライト磁石に対して、同
じ大きさで約100倍の磁気エネルギーを保有するに至
っている。
【0017】[実施の形態2]図2は、本発明の実施の
形態2を示し、図2(a) は比較的高層なビルディングに
おける設置箇所全体の斜視図、図2(b) は図1(a) で図
示した中空動体の拡大斜視図、図2(c) はバーと中空動
体一つの形状を示す断面図、図2(d) はバーと中空動体
の他の形状を示す断面図である。この実施の形態は、中
空動体2には人が載るための踏台17を設置し、立った
まま乗れるように取っ手7を中空動体2の上部に取付
け、ダンパー14に中空動体2が当接したときの衝撃防
止のために、バー4の終端にダンパー14を設け、かつ
中空動体2の底部には緩衝部材16を備える。
【0018】そして、筒状磁性導体の中空動体2の長さ
方向の一部を切り欠きバー4の中間部に設置してバー4
を支持する支持部材18を通過可能にしている。これに
よりバー4の設置の制約が無くなり、比較的長い距離の
バー4にも本発明が適用可能になる。また、バー4と中
空動体2の断面形状は特定するものでは無く、必要に応
じて図2(c) のように、壁20から支持体17で支持固
定されたバー4と中空動体2の一つの断面形状が長方形
であることを示し、または図2(d) のようにバー4と中
空動体2の他の断面形状が三角形を示すように構成して
もよい。
【0019】それから、中空動体2の内周面に埋設する
磁石1の形態も種々変形され得ると共に、磁石1の貼付
されない内周面に固体摺動部材(例えばカーボン系プラ
スチック等)21を敷設して、制動と滑りの適当な平衡
を取るようにしてもよい。つまり、バー4と僅かの空隙
を介して保持される筒状磁性導体の中空動体2の内周面
に、埋設した磁石1の磁気誘導作用を阻害しないように
した厚みの固体摺動部材21を備え、それにより中空動
体2の滑り速度の最適地の調整が容易になる。
【0020】[実施の形態3]図3は、本発明の実施の
形態3を示し、図3(a) は磁石内蔵物体(ブレーキシュ
ー)を導電性の動輪に近づけてその動輪を制動させる手
段を示す図、図3(b)は磁石内蔵物体のブレーキシュー
を導電性の軌道に近づけてキャリアを制動する手段を示
す図である。図3(a) において、回転軸26を中心にし
て回転する動輪25を、ベース24に具える制動用シリ
ンダ23が伸長したり短縮したりして、磁石内蔵物体
(ブレーキシュー)22の磁石1からの電磁誘導作用に
基づいて、動輪25の制動を行うようにしている。図3
(b) は、キャリア27の動輪が軌道28上を走行すると
きに、磁石内蔵物体(ブレーキシュー)22を軌道28
に近づけて、キャリア27を制動させる手段である。本
発明は、エレベータ等の昇降措置の非常用としても応用
可能である。
【0021】このように、導電性材料から成る動輪25
の外周部に磁性体で近接した円弧状のブレーキシュー2
2を設け、そのブレーキシュー22の動輪25に対向す
る面に磁石1を埋設し、必要に応じブレーキシュー22
を動輪25に近づけあるいは遠ざけて、動輪25の回転
力を制動する制動装置を構成している。これから、非接
触に制動するため、摩擦現象で生じる問題点を解消でき
る。
【0022】さらに、導電性材料から成る軌条28の上
面部に磁性体で近接した平板状のブレーキシュー22を
設け、そのブレーキシュー22の軌条28に対向する面
に磁石1を埋設し、必要に応じブレーキシュー22を軌
条28に近づけあるいは遠ざけて、動輪25の回転力を
制動する制動装置を形成している。これから非接触の制
動であるから動輪25とブレーキシュー22双方に摩耗
が起こらず、長い寿命が得られる。
【0023】[実施の形態4]図4は、本発明の実施の
形態3としての暴走抑止リフターの構成を示す斜視図で
ある。運搬物体31が吊り具30を介しリフター35に
よって右側から左側へ、ロープ33に沿って搬送される
ときに、ロープ33の途中に設けられた導電性スリーブ
32に差し架かると、リフター35が具える磁石内蔵中
空動体2と導電性スリーブ32との電磁誘導作用によっ
て、支持固定軸34に支承された滑車29の回転を抑止
することになる。
【0024】このようにして、非金属製ロープ33の所
々に導電性スリーブ32を設置し、リフター35の下降
速度を導電性スリーブ32の通過時に軽減する手段であ
る。つまり、架設されたロープ33の随所にそのロープ
33の外周面を被覆する導電性スリーブ32を添付固着
すると共に、それらロープ33及び導電性スリーブ32
を中空内周面に挿通させ、運搬物体を懸架して移動する
リフター35とから成るリフター装置において、リフタ
ー35の中空内周面に磁石1を埋設しておき、リフター
35の移動速度が導電性スリーブ32を通過する際に、
抑制されるように構成された制動装置であって、例えば
山間部での高所から低所への急斜面での木材・鉱物等の
運搬設備におけるリフターの暴走抑止手段として適当で
ある。
【0025】[実施の形態5]図5は本発明の実施の形
態5を示し、図5(a) は制動を加えながら搬送物体を降
下移動させる装置の側面図、図5(b) は搬送物体の正断
面図である。先ず、長さS=2mのアルミニューム板5
2を支柱55a,55bで支えて傾斜角度約60°に設
置する。そして、下部表面のアルミニューム板52との
接触面をテフロンシート56で被覆し、このテフロンシ
ート56に接して磁石1を長方形木材51に埋設して搬
送動体57を形成する。
【0026】このような状況において、搬送動体57が
その上部始点53から下部終点54へ向かって落下する
ときの、搬送動体57へ及ぶ電磁誘導作用に基づく制動
力の実際的数値を説明する。 本発明を使用しない通常の物体を上部始点53から
下部終点54へ向かって落下する場合は、 落下速度V=G・sin θ・t ………………………………………(1式) 距離 S=0.5・G・sin θ・t2 ………………………………(2式) ∴V=G・sin θ{(2S/G・sin θ)}1/2 ……………(3式) ここで、傾斜角度θは60°、tは時間(sec) であり、 重力の加速度Gは9.8m/s 距離Sは2mとしているので、 (3式)から、 ∴V=5.8m/sとなる。 ところで、本発明になる搬送動体57を同じ条件で
落下させた場合は、V=0.1m/s(実測値)の一定
速度で降下した。このときの搬送動体57の全重量は2
5g、磁力7.5Kg force、摺動面に張り付けたテフ
ロンシートにおける摩擦は微小であるから便宜上これを
無視した。なお、磁力について細かく説明すれば、直径
13mm厚さ5mmのネオマックスの磁石で引っついた鉄か
ら磁石を引き離す力を、引っ張り秤で実測した。さら
に、このとき鉄と磁石の間に0.5mm の厚さの紙を挟んで
計った結果は、平均2.5Kg forceであった。そして
実験から、この磁石の隙間Hと磁力Fの関係[実測値]
は F=−0.5・H+磁力(最大引力) Kg force……………(4式) となり、磁石は必要に応じて、各種サイズのもの磁力の
ものを選定可能である。かくして、本発明における導電
性の軌道と磁石を具えた搬送物体の走行時に発生する相
互の電磁誘導作用が、如何に産業上有用であるか実証さ
れた。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、軌
道である導電性材料のバーに対してほぼ非接触に動体を
相対させ、動体のバーとの相対面に磁石を設置し、動体
の移動でバーとの間に生じる電磁誘導作用により、動体
を制動するという特段の効果を奏することができる。こ
の電磁誘導作用は速度に依存するため、速度が大きいほ
ど制動力が大きく発生する。仮に例えば制動力が動体系
の重量に等しくなければ速度は停止するとみなせるが、
実際は速度が低下すると制動力も低下するため、動体の
運動エネルギーと電磁誘導作用で発生する制動エネルギ
ーがバランスする一定速度で動体は移動することにな
り、従って落下途中における速度を一定に保持して、落
下物体の安全性を確保できる顕著な効果が認められる。
さらには、非接触での制動が可能であるから、摩擦現象
で生じる摩耗等の問題点を完全に払拭できる著しい副次
的効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示し、(a) は側断面
図、(b) は図1(a) におけるS−S’の矢印の方向に見
た切断面図、(c) は中空動体とバーの関連を表す斜視
図、(d) は図1(c) の側断面図
【図2】本発明の実施の形態2を示し、(a) は比較的高
層なビルディングにおける設置箇所全体の斜視図、(b)
は図1(a) で図示した中空動体の拡大斜視図、(c) はバ
ーと中空動体一つの形状を示す断面図、(d) はバーと中
空動体の他の形状を示す断面図
【図3】本発明の実施の形態3を示し、(a) は磁石内蔵
物体(ブレーキシュー)を導電性の動輪に近づけてその
動輪を制動させる手段を示す図、(b) は磁石内蔵物体の
ブレーキシューを導電性の軌道に近づけてキャリアを制
動する手段を示す図
【図4】本発明の実施の形態3としての暴走抑止リフタ
ーを示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態5を示し、(a) は制動を加
えながら搬送物体を降下移動させる装置の側面図、(b)
は搬送物体の正断面図
【図6】従来例の説明図を示し、(a) は例えば消防署に
ある緊急用の滑り棒の形状とその構成を表す側断面図、
(b) は非常用の階段を表す斜視図、(c) は動輪を制動す
る摩擦ブレーキの一部を示す側面図
【符号の説明】
1 永久磁石[単に、『磁石』として称呼している] 2 中空動体 3 空隙 4 バー[導電性部材たとえばアルミニューム等] 5 カバー 6 窓 7 取っ手 8 支柱 9 ストッパー 10 ガイド 11 巻上装置 12 ビルディング 13a 高所 13b 低所 14 ダンパー 15 クッション 16 緩衝部材 17 踏台 18 支持部材 19 屋上 20 壁 21 固体摺動部材[カーボン系プラスティク等] 22 磁石内蔵動体[ブレーキシュー] 23 制御用シリンダ 24 ベース 25 動輪 26 回転軸 27 キャリアー 28 軌道 29 滑車 30 吊り具 31 運搬物体 32 導電性スリーブ 33 ロープ 34 滑車支持軸 35 リフター 51 木材 52 アルミニューム板 53 始点 54 終点 55a,55b 支柱 56 テフロンシート 57 搬送動体 61 滑り棒 62 非常用階段 63 摩擦ブレーキパッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料から成る棒状のバーと、この
    バーに接触するかまたは僅かの空隙を保持して設けた中
    空筒状磁性導体の動体と、その中空筒状磁性導体の動体
    の内周面に埋設した永久磁石とを備え、 前記バーの両端を高所から低所へ連絡させてそれぞれを
    固定する手段と、 前記中空筒状磁性導体の動体は、その外周部に人が把持
    する取っ手と、前記高所から低所へ移動後再び高所へ戻
    る巻上装置とを具えることを特徴とする制動装置。
  2. 【請求項2】 通常は前記高所に待機する前記中空筒状
    磁性導体の動体と前記バーとの間にストッパーと、前記
    中空筒状磁性導体の動体の下部内周面にガイドと、前記
    中空筒状磁性導体の動体の外周面に人体をを支えるカバ
    ーとをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の
    制動装置。
  3. 【請求項3】 前記中空筒状磁性導体の動体の長さ方向
    の一部を切り欠き前記バーの中間部に設置して前記バー
    を支持する支持部材を通過可能にしたことを特徴とする
    請求項1記載の制動装置。
  4. 【請求項4】 前記バーと僅かの空隙を介して保持され
    る前記中空筒状磁性導体の動体の内周面に、埋設した前
    記永久磁石の磁気誘導作用を阻害しない厚みの固体摺動
    部材を備えことを特徴とする請求項1記載の制動装置。
  5. 【請求項5】 導電性材料から成る動輪の外周部に磁性
    体で近接した円弧状のブレーキシューを設け、そのブレ
    ーキシューの前記動輪に対向する面に前記永久磁石を埋
    設し、必要に応じ前記ブレーキシューを前記動輪に近づ
    けあるいは遠ざけて、前記動輪の回転力を制動すること
    を特徴とする制動装置。
  6. 【請求項6】 導電性材料から成る軌条の上面部に磁性
    体で近接した平板状のブレーキシューを設け、そのブレ
    ーキシューの前記軌条に対向する面に前記永久磁石を埋
    設し、必要に応じ前記ブレーキシューを前記軌条に近づ
    けあるいは遠ざけて、前記動輪の回転力を制動すること
    を特徴とする制動装置。
  7. 【請求項7】架設されたロープの全長又は随所にそのロ
    ープの外周面を被覆する導電性スリーブを添付固着する
    手段と、それらロープ及び導電性スリーブを中空内周面
    に挿通させ運搬物体を懸架して移動するリフターとから
    成るリフター装置において、 前記リフターの中空内周面に永久磁石を埋設し、前記リ
    フターの移動速度が前記導電性スリーブを通過する際に
    抑制されるように構成したことを特徴とする制動装置。
JP36805397A 1997-12-26 1997-12-26 制動装置 Pending JPH11192316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36805397A JPH11192316A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 制動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36805397A JPH11192316A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 制動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11192316A true JPH11192316A (ja) 1999-07-21

Family

ID=18490864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36805397A Pending JPH11192316A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 制動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11192316A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101869743A (zh) * 2010-07-15 2010-10-27 南京工业职业技术学院 多功能逃生缓降器
JP2013515574A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 ディー ビー インダストリーズ,リミテッド ライアビリティー カンパニー 制動機構を備えた落下防止安全デバイス
CN104288919A (zh) * 2014-10-19 2015-01-21 王秋华 高楼逃生磁力缓降器
CN106310547A (zh) * 2016-08-31 2017-01-11 中建三局集团有限公司 高层建筑逃生器及逃生方法
CN106621088A (zh) * 2017-01-03 2017-05-10 武刚 高楼逃生设备
CN107913478A (zh) * 2017-10-18 2018-04-17 新疆金风科技股份有限公司 逃生保护装置、系统、方法及风力发电机组
CN108478950A (zh) * 2018-03-05 2018-09-04 泉州齐美电子科技有限公司 一种避开式的逃生滑杆
CN110101979A (zh) * 2019-05-27 2019-08-09 詹栋文 一种磁力缓降逃生装置
CN110314295A (zh) * 2019-07-16 2019-10-11 常州信息职业技术学院 一种建筑物逃生通道
CN112843510A (zh) * 2021-01-15 2021-05-28 史记 一种基于电磁原理的长途客车用破窗器
CN114344748A (zh) * 2021-12-27 2022-04-15 广东泛珠勘察设计有限公司 基于机场航站楼的可扩展式应急通道及其方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013515574A (ja) * 2009-12-23 2013-05-09 ディー ビー インダストリーズ,リミテッド ライアビリティー カンパニー 制動機構を備えた落下防止安全デバイス
JP2014111188A (ja) * 2009-12-23 2014-06-19 Db Industries Llc 制動機構を備えた落下防止安全デバイス
CN101869743A (zh) * 2010-07-15 2010-10-27 南京工业职业技术学院 多功能逃生缓降器
CN104288919A (zh) * 2014-10-19 2015-01-21 王秋华 高楼逃生磁力缓降器
CN106310547A (zh) * 2016-08-31 2017-01-11 中建三局集团有限公司 高层建筑逃生器及逃生方法
CN106621088A (zh) * 2017-01-03 2017-05-10 武刚 高楼逃生设备
CN107913478A (zh) * 2017-10-18 2018-04-17 新疆金风科技股份有限公司 逃生保护装置、系统、方法及风力发电机组
CN108478950A (zh) * 2018-03-05 2018-09-04 泉州齐美电子科技有限公司 一种避开式的逃生滑杆
CN108478950B (zh) * 2018-03-05 2020-06-02 温州陆华科技有限公司 一种避开式的逃生滑杆
CN110101979A (zh) * 2019-05-27 2019-08-09 詹栋文 一种磁力缓降逃生装置
CN110314295A (zh) * 2019-07-16 2019-10-11 常州信息职业技术学院 一种建筑物逃生通道
CN112843510A (zh) * 2021-01-15 2021-05-28 史记 一种基于电磁原理的长途客车用破窗器
CN114344748A (zh) * 2021-12-27 2022-04-15 广东泛珠勘察设计有限公司 基于机场航站楼的可扩展式应急通道及其方法
CN114344748B (zh) * 2021-12-27 2022-10-25 广东泛珠勘察设计有限公司 基于机场航站楼的可扩展式应急通道及其方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11192316A (ja) 制動装置
TWI236437B (en) Apparatus, systems and methods for levitating and moving objects
US8708109B2 (en) Continuous assist zipline braking and control system
CA2646073C (en) Descent control device
US5240218A (en) Retractable support assembly
US9242659B2 (en) High-speed magnetic trolley
TWI339185B (en) Elevator (2)
US20070039788A1 (en) Magnetic braking system for a cable supported vehicle
TR200200217A2 (tr) Kişilerin dağ istasyonundan vadi istasyonuna taşınması için tesis
KR102075864B1 (ko) 영구자석을 이용한 와전류 브레이크가 설치된 짚라인 트롤리
GB1351987A (en) Device for roping down persons and/or other loads or for balancing forces
US5685227A (en) Brake assembly for overhead trolley
KR102434518B1 (ko) 차량용 자기 서스펜션
US6830126B2 (en) Rapid escape system for buildings
JP2003512275A (ja) 回転作動過速安全装置
US6817443B1 (en) High rise emergency escape apparatus
KR102303218B1 (ko) 공중활강 체험자 구조장치
CN110407056A (zh) 电梯安全钳致动装置
JP2005194009A (ja) 懸垂型搬送台車
US3874632A (en) Emergency fire escape
GB2241488A (en) Lift brake with safety release
KR102022235B1 (ko) 엘리베이터 제동 장치
JPH0395021A (ja) ブレーキ機構を備えたリニア搬送装置
US20170268588A1 (en) Zip Line Brake
JPH03216477A (ja) リニアモータ式エレベータの制御装置