JPH11190190A - 非開削による配管の敷設工法 - Google Patents
非開削による配管の敷設工法Info
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- JPH11190190A JPH11190190A JP9360953A JP36095397A JPH11190190A JP H11190190 A JPH11190190 A JP H11190190A JP 9360953 A JP9360953 A JP 9360953A JP 36095397 A JP36095397 A JP 36095397A JP H11190190 A JPH11190190 A JP H11190190A
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- rod
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 大出力の推進機を準備しなくても非開削の状
態で大口径の配管を敷設することができる工法を提供す
る。 【解決手段】 配管の敷設経路に発進立坑、到達立坑を
設け、地上設置型の推進機から繰出される回転ロッドを
用いてボーリング孔を掘進し、掘進後、回転ロッドを発
進立抗に向け引き戻して配管をボーリング孔内に引き込
むように施工する非開削配管敷設工法において、回転ロ
ッドの先端にドリルヘッドを取付けた状態で地中に回転
推進させてボーリング孔を掘進させる第1工程、到達立
坑側でドリルヘッドを取外し、ロッドの先端に大口径用
拡孔リーマを取り付け、推進機による引き込み力により
ロッドを引き戻してボーリング孔に引き込む第2工程、
到達立抗側でロッドの先端に配管口径に見合う拡孔リー
マと配管とを直列に連結した状態でロッドを引き戻して
配管をボーリング孔に引き込む第3工程とを有する。
態で大口径の配管を敷設することができる工法を提供す
る。 【解決手段】 配管の敷設経路に発進立坑、到達立坑を
設け、地上設置型の推進機から繰出される回転ロッドを
用いてボーリング孔を掘進し、掘進後、回転ロッドを発
進立抗に向け引き戻して配管をボーリング孔内に引き込
むように施工する非開削配管敷設工法において、回転ロ
ッドの先端にドリルヘッドを取付けた状態で地中に回転
推進させてボーリング孔を掘進させる第1工程、到達立
坑側でドリルヘッドを取外し、ロッドの先端に大口径用
拡孔リーマを取り付け、推進機による引き込み力により
ロッドを引き戻してボーリング孔に引き込む第2工程、
到達立抗側でロッドの先端に配管口径に見合う拡孔リー
マと配管とを直列に連結した状態でロッドを引き戻して
配管をボーリング孔に引き込む第3工程とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス等の流通管路とな
る配管を非開削により地中に敷設するための配管敷設工
法に関し、さらに詳しくは、路上設置型の推進機から繰
出される回転ロッドを、推進機の押込み力により地中に
押込んでボーリング孔を掘進し、その後に推進機の引込
み力によりロッドに接続した配管をボーリング孔に引込
む方式の配管敷設工法に関する。
る配管を非開削により地中に敷設するための配管敷設工
法に関し、さらに詳しくは、路上設置型の推進機から繰
出される回転ロッドを、推進機の押込み力により地中に
押込んでボーリング孔を掘進し、その後に推進機の引込
み力によりロッドに接続した配管をボーリング孔に引込
む方式の配管敷設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】非開削による配管の地中敷設工法とし
て、上述のような路上設置型の推進機を使用し、この推
進機から繰出される回転ロッドを、推進機の押込み力に
より発進立坑から到達立坑に至る経路に押し込んでボー
リング孔を掘進し、その後に、推進機の引込み力により
ロッドに接続された引込み対象の配管を到達立坑の側か
ら発進立坑に至る経路のボーリング孔に引込む工法が提
唱されている。
て、上述のような路上設置型の推進機を使用し、この推
進機から繰出される回転ロッドを、推進機の押込み力に
より発進立坑から到達立坑に至る経路に押し込んでボー
リング孔を掘進し、その後に、推進機の引込み力により
ロッドに接続された引込み対象の配管を到達立坑の側か
ら発進立坑に至る経路のボーリング孔に引込む工法が提
唱されている。
【0003】上記の配管敷設工法を、図5乃至図9にお
いて説明すると次の通りである。図5において、管の敷
設経路には発進立坑1と、到達立坑2とが設けられ、発
進立坑1側の地上に路上設置型の推進機3が配置され
る。この推進機3には、回転するロッド4を所要の押込
み力で繰出し、また所要の引込み力で引き戻すように作
用するガイドドリルユニット3aが備えられている。
いて説明すると次の通りである。図5において、管の敷
設経路には発進立坑1と、到達立坑2とが設けられ、発
進立坑1側の地上に路上設置型の推進機3が配置され
る。この推進機3には、回転するロッド4を所要の押込
み力で繰出し、また所要の引込み力で引き戻すように作
用するガイドドリルユニット3aが備えられている。
【0004】図5に示す第1工程では、推進機3から繰
り出されるロッド4の先端にドリルヘッド5を取付けた
状態で、このロッド4の先端を、地上に設けた貫入孔6
より地中に進入させ、推進機3による押込み力により発
進立坑1を横断して到達立坑2に至る目標ラインの地中
にロッド4を回転推進させることで、地中に配管引込み
用のボーリング孔(パイロット孔)を掘進させる。この
際に、ドリルヘッド5の先端からベントナイト泥水をジ
ェット噴射し、その水流により土壌を切り崩しながら掘
進させるようにしている。
り出されるロッド4の先端にドリルヘッド5を取付けた
状態で、このロッド4の先端を、地上に設けた貫入孔6
より地中に進入させ、推進機3による押込み力により発
進立坑1を横断して到達立坑2に至る目標ラインの地中
にロッド4を回転推進させることで、地中に配管引込み
用のボーリング孔(パイロット孔)を掘進させる。この
際に、ドリルヘッド5の先端からベントナイト泥水をジ
ェット噴射し、その水流により土壌を切り崩しながら掘
進させるようにしている。
【0005】上記第1工程でのロッド推進時には、ドリ
ルヘッド5に組み込んだ発信器(図示せず)からの信号
7を、地上の検知器8で検知してボーリングの先端位置
を把握し、地上からの遠隔操作によってロッド4の先端
が、他の埋設物等の障害を避けるように逐次方向修正さ
れている。
ルヘッド5に組み込んだ発信器(図示せず)からの信号
7を、地上の検知器8で検知してボーリングの先端位置
を把握し、地上からの遠隔操作によってロッド4の先端
が、他の埋設物等の障害を避けるように逐次方向修正さ
れている。
【0006】次いで図6に示す第2工程では、到達立坑
2の側で上記ドリルヘッド5を取外し、これに代えてロ
ッド4の先端に、埋設管径よりも小さい外径を有する拡
径リーマ9を取り付け、この拡径リーマ9を推進機3に
よる引き込み力で引き戻して引き込み対象の配管を引き
込むためのボーリング孔を形成する。このようなボーリ
ング孔の形成は、土中を進行する拡径リーマ9に作用す
る土圧を考慮して複数回に分けられて実行され、順次拡
径リーマの外径を大きくして最終的に所定内径を有する
ボーリング孔を形成するようになっている。
2の側で上記ドリルヘッド5を取外し、これに代えてロ
ッド4の先端に、埋設管径よりも小さい外径を有する拡
径リーマ9を取り付け、この拡径リーマ9を推進機3に
よる引き込み力で引き戻して引き込み対象の配管を引き
込むためのボーリング孔を形成する。このようなボーリ
ング孔の形成は、土中を進行する拡径リーマ9に作用す
る土圧を考慮して複数回に分けられて実行され、順次拡
径リーマの外径を大きくして最終的に所定内径を有する
ボーリング孔を形成するようになっている。
【0007】ボーリング孔の形成が終了すると、図7に
示す第3工程が実施される。第3工程では、引き込み対
象となる配管10を内部に挿通するための鞘管11の引
き込みが行われる。鞘管11の引き込みに際して発進立
坑1から到達立坑2に向けてロッド4を挿通し、その先
端に到達立抗2に準備された鞘管11を連結する。推進
機3による引き込み力によりロッド4を引き戻すことで
鞘管11をパイロット孔内に挿通して引き込む。鞘管1
1は、所定長さを一群として引き込まれ、その一群の長
さのものが順次到達立抗2から引き込まれて発進立坑1
までのボーリング孔の全長を埋め尽くすようになってい
る。
示す第3工程が実施される。第3工程では、引き込み対
象となる配管10を内部に挿通するための鞘管11の引
き込みが行われる。鞘管11の引き込みに際して発進立
坑1から到達立坑2に向けてロッド4を挿通し、その先
端に到達立抗2に準備された鞘管11を連結する。推進
機3による引き込み力によりロッド4を引き戻すことで
鞘管11をパイロット孔内に挿通して引き込む。鞘管1
1は、所定長さを一群として引き込まれ、その一群の長
さのものが順次到達立抗2から引き込まれて発進立坑1
までのボーリング孔の全長を埋め尽くすようになってい
る。
【0008】鞘管11が到達立抗2から発進立抗1に至
るボーリング孔の全長に引き込まれると、次いで、図8
に示すように引き込み対象となる配管10を鞘管11内
に引き込むための準備を行う第4工程が実施される。つ
まり、この工程では、発進立坑1側から到達立抗2に向
けて鞘管11内にロッド4が挿通され、その先端が到達
立抗2側で配管10に連結される。
るボーリング孔の全長に引き込まれると、次いで、図8
に示すように引き込み対象となる配管10を鞘管11内
に引き込むための準備を行う第4工程が実施される。つ
まり、この工程では、発進立坑1側から到達立抗2に向
けて鞘管11内にロッド4が挿通され、その先端が到達
立抗2側で配管10に連結される。
【0009】ロッド4が配管10に連結されると、図9
に示すように、推進機3の引き込み力によってロッド4
が発進立抗1に向けて引き戻され、配管10が鞘管11
内に引き込まれる第5工程が実施される。配管10は、
所定長さを一群として順次引き込まれていく一群の末端
に対し、到達立坑2内に吊り下ろされる新たな一群の配
管10が溶接されて鞘管11内に引き込まれる。
に示すように、推進機3の引き込み力によってロッド4
が発進立抗1に向けて引き戻され、配管10が鞘管11
内に引き込まれる第5工程が実施される。配管10は、
所定長さを一群として順次引き込まれていく一群の末端
に対し、到達立坑2内に吊り下ろされる新たな一群の配
管10が溶接されて鞘管11内に引き込まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような路上設
置型の推進機を使用した従来の配管地中敷設工法では、
比較的小口径の配管を引き込み対象とした場合は推進機
の出力を大出力としなくても良好に行われる反面、大口
径の配管を引き込む場合には推進機の出力が不足しがち
となる。従って、大口径の配管を引き込む場合には、大
出力の推進機を用意する必要があるので、設備が大がか
りとなる。そこで、従来では、大口径の配管を敷設する
際には、推進機によってではなく、開削して埋設する作
業が行われている。このため、開削作業に係る時間や設
備が甚大なものとなり、作業コストの上昇は否めない。
敢えて、開削しないで大出力の推進機を準備し、上述し
た手順を用いて配管を敷設した場合には、拡孔リーマに
よる拡孔時に生じる排土の処理が問題となる。つまり、
ボーリング孔の内径よりも相当に大きい内径まで拡大す
ると、排土の量も多大であり、このような量の排土が地
中に残っていると地面が隆起してしまうことがあり、こ
れを防止するためには隆起した地面の地均しなどの作業
が必要となり、これによっても敷設作業が煩雑となる虞
がある。
置型の推進機を使用した従来の配管地中敷設工法では、
比較的小口径の配管を引き込み対象とした場合は推進機
の出力を大出力としなくても良好に行われる反面、大口
径の配管を引き込む場合には推進機の出力が不足しがち
となる。従って、大口径の配管を引き込む場合には、大
出力の推進機を用意する必要があるので、設備が大がか
りとなる。そこで、従来では、大口径の配管を敷設する
際には、推進機によってではなく、開削して埋設する作
業が行われている。このため、開削作業に係る時間や設
備が甚大なものとなり、作業コストの上昇は否めない。
敢えて、開削しないで大出力の推進機を準備し、上述し
た手順を用いて配管を敷設した場合には、拡孔リーマに
よる拡孔時に生じる排土の処理が問題となる。つまり、
ボーリング孔の内径よりも相当に大きい内径まで拡大す
ると、排土の量も多大であり、このような量の排土が地
中に残っていると地面が隆起してしまうことがあり、こ
れを防止するためには隆起した地面の地均しなどの作業
が必要となり、これによっても敷設作業が煩雑となる虞
がある。
【0011】本発明の目的は、上記従来の配管の敷設工
法における問題、特に大口径の配管を敷設する場合の問
題に鑑み、大出力の推進機を準備しなくてもその能力に
よって非開削の状態で大口径の配管を敷設することがで
きる工法を提供することにある。
法における問題、特に大口径の配管を敷設する場合の問
題に鑑み、大出力の推進機を準備しなくてもその能力に
よって非開削の状態で大口径の配管を敷設することがで
きる工法を提供することにある。
【0012】この目的を達成するため、請求項1記載の
発明は、配管の敷設経路に発進立坑、到達立坑を設け、
地上設置型の推進機から繰出される回転ロッドを用いて
ボーリング孔を掘進し、ボーリング孔掘進後、上記回転
ロッドを上記到達立抗から発進立抗に向け引き戻すこと
で引き込み対象の配管を上記ボーリング孔内に引き込む
ように施工する非開削による配管の敷設工法において、
上記回転ロッドの先端にドリルヘッドを取付けた状態で
発進立坑より到達立坑に至る経路の地中に回転推進させ
てボーリング孔を掘進させる第1工程と、到達立坑側で
上記ドリルヘッドを取外し、これに代えてロッドの先端
に大口径用拡孔リーマを取り付け、推進機による引き込
み力によりロッドを引き戻して上記ボーリング孔に引き
込む第2工程と、到達立抗側でロッドの先端に上記配管
口径に見合う拡孔リーマと引き込み対象の配管とを直列
に連結した状態で推進機による引き込み力によりロッド
を引き戻して配管をボーリング孔に引き込む第3工程と
を有していることを特徴としている。
発明は、配管の敷設経路に発進立坑、到達立坑を設け、
地上設置型の推進機から繰出される回転ロッドを用いて
ボーリング孔を掘進し、ボーリング孔掘進後、上記回転
ロッドを上記到達立抗から発進立抗に向け引き戻すこと
で引き込み対象の配管を上記ボーリング孔内に引き込む
ように施工する非開削による配管の敷設工法において、
上記回転ロッドの先端にドリルヘッドを取付けた状態で
発進立坑より到達立坑に至る経路の地中に回転推進させ
てボーリング孔を掘進させる第1工程と、到達立坑側で
上記ドリルヘッドを取外し、これに代えてロッドの先端
に大口径用拡孔リーマを取り付け、推進機による引き込
み力によりロッドを引き戻して上記ボーリング孔に引き
込む第2工程と、到達立抗側でロッドの先端に上記配管
口径に見合う拡孔リーマと引き込み対象の配管とを直列
に連結した状態で推進機による引き込み力によりロッド
を引き戻して配管をボーリング孔に引き込む第3工程と
を有していることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の非
開削による配管の敷設工法において、上記第3の工程で
は、上記拡孔リーマの掘進により上記引き込み対象の配
管の移動方向前方に発生する排土が上記到達立抗側に向
け吸引排出されることを特徴としている。
開削による配管の敷設工法において、上記第3の工程で
は、上記拡孔リーマの掘進により上記引き込み対象の配
管の移動方向前方に発生する排土が上記到達立抗側に向
け吸引排出されることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1記載の非
開削による配管の敷設工法において、上記第2工程で
は、拡孔リーマの移動方向前方の土砂に対してベントナ
イト泥水をジェット噴射することを特徴としている。
開削による配管の敷設工法において、上記第2工程で
は、拡孔リーマの移動方向前方の土砂に対してベントナ
イト泥水をジェット噴射することを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、第2工程において大
口径用拡孔リーマを用いてボーリング孔を拡孔し、さら
に第3工程において引き込み対象となる配管の口径に見
合う拡孔リーマと引き込み対象となる配管とを直列にし
た状態でロッドの引き戻しによりボーリング孔内に引き
込むので、地面の開削を行うことなく大口径の配管を敷
設することができる。
口径用拡孔リーマを用いてボーリング孔を拡孔し、さら
に第3工程において引き込み対象となる配管の口径に見
合う拡孔リーマと引き込み対象となる配管とを直列にし
た状態でロッドの引き戻しによりボーリング孔内に引き
込むので、地面の開削を行うことなく大口径の配管を敷
設することができる。
【0016】請求項2記載の発明では、第3の工程を実
施する際に発生する排土がボーリング孔周辺に残るので
なく、到達立抗側に吸引排出されるので、地面の隆起を
防止することができる。
施する際に発生する排土がボーリング孔周辺に残るので
なく、到達立抗側に吸引排出されるので、地面の隆起を
防止することができる。
【0017】請求項3記載の発明では、第2工程におい
て拡孔リーマの移動方向前方にベントナイト泥水をジェ
ット噴射するので、掘進する拡孔リーマおよび配管の引
き込み抵抗を軽減することができる。
て拡孔リーマの移動方向前方にベントナイト泥水をジェ
ット噴射するので、掘進する拡孔リーマおよび配管の引
き込み抵抗を軽減することができる。
【0018】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。なお本発明の工法は、図1乃至図4において、図
5乃至図9に示したものと同じ構成部材に関しては同符
号により示してある。
する。なお本発明の工法は、図1乃至図4において、図
5乃至図9に示したものと同じ構成部材に関しては同符
号により示してある。
【0019】図1は、本発明の実施例による配管敷設工
法の第1工程を説明している。図1において、地中配管
の敷設経路には第1発進立坑1と、到達立坑2とが設け
られ、第1発進立坑1側の地上に路上設置型の推進機3
が配置される。この推進機3には、従来と同じように、
回転推進ロッド4を所要の押込み力で繰出し、また所要
の引込み力で引き戻すように作用するガイドドリルユニ
ット3aを備えている。また、ガイドドリルユニット3
aの近傍には、動力源となるパワーユニットトラック3
bが配置されている。
法の第1工程を説明している。図1において、地中配管
の敷設経路には第1発進立坑1と、到達立坑2とが設け
られ、第1発進立坑1側の地上に路上設置型の推進機3
が配置される。この推進機3には、従来と同じように、
回転推進ロッド4を所要の押込み力で繰出し、また所要
の引込み力で引き戻すように作用するガイドドリルユニ
ット3aを備えている。また、ガイドドリルユニット3
aの近傍には、動力源となるパワーユニットトラック3
bが配置されている。
【0020】図1に示す第1工程では、まず推進機3か
ら繰り出されるロッド4の先端にドリルヘッド5を取付
ける。そして、推進機3を稼働することで、ドリルヘッ
ド5を取り付けたロッド4の先端を、地上に設けた貫入
孔6より地中に進入させる。次に、引き続き推進機3を
稼働することで、ロッド4が推進機3の押込み力により
第1発進立坑1を横断して到達立抗2に至る目標ライン
の地中に回転推進される。このように、配管引込み用の
ボーリング孔(長さ:100m)が形成される。なお、
この際に、ドリルヘッド5の先端からベントナイト泥水
がジェット噴射されて、その水流により土壌を切り崩し
ながら掘進させるようにすることも可能である。
ら繰り出されるロッド4の先端にドリルヘッド5を取付
ける。そして、推進機3を稼働することで、ドリルヘッ
ド5を取り付けたロッド4の先端を、地上に設けた貫入
孔6より地中に進入させる。次に、引き続き推進機3を
稼働することで、ロッド4が推進機3の押込み力により
第1発進立坑1を横断して到達立抗2に至る目標ライン
の地中に回転推進される。このように、配管引込み用の
ボーリング孔(長さ:100m)が形成される。なお、
この際に、ドリルヘッド5の先端からベントナイト泥水
がジェット噴射されて、その水流により土壌を切り崩し
ながら掘進させるようにすることも可能である。
【0021】上記ロッド4の推進時には、図7に示した
従来の場合と同様に、ドリルヘッド5に組み込んだ発信
器(図示せず)からの信号7を、地上の検知器8で検知
してボーリング孔の先端位置を把握しているので、地上
からの遠隔操作によってロッド4の先端が、他の埋設物
等の障害を避けるように逐次方向修正されている。
従来の場合と同様に、ドリルヘッド5に組み込んだ発信
器(図示せず)からの信号7を、地上の検知器8で検知
してボーリング孔の先端位置を把握しているので、地上
からの遠隔操作によってロッド4の先端が、他の埋設物
等の障害を避けるように逐次方向修正されている。
【0022】次いで図2に示す第2工程では、到達立坑
2の側で上記ドリルヘッド5を取外し、これに代えてロ
ッド4の先端に、埋設管径に近似させた大口径用拡孔リ
ーマ9’を取り付け、推進機3による引き込み力でロッ
ド4を引き戻し、ボーリング孔を拡大させる。この工程
では、図示しない供給部材を介して大口径用拡孔リーマ
9’の先端からベントナイト泥水がジェット噴射され、
この水流により土壌を切り崩すと共に軟化させるように
なっている。
2の側で上記ドリルヘッド5を取外し、これに代えてロ
ッド4の先端に、埋設管径に近似させた大口径用拡孔リ
ーマ9’を取り付け、推進機3による引き込み力でロッ
ド4を引き戻し、ボーリング孔を拡大させる。この工程
では、図示しない供給部材を介して大口径用拡孔リーマ
9’の先端からベントナイト泥水がジェット噴射され、
この水流により土壌を切り崩すと共に軟化させるように
なっている。
【0023】第2工程終了後、推進機3によってロッド
4を繰り出し、到達立抗2に到達させ、図3に示す第3
工程が実施される。第3工程では、引き込み対象となる
配管10の口径と略同等な拡孔リーマ9aがロッド4の
先端に取り付けられるとともに、この拡孔リーマ9aと
直列させて配管10以外の管材をなす排土回収用の回収
パイプ12および配管10が連結される。拡孔リーマ9
a、回収パイプ12および配管10がそれぞれ連結され
たロッド4は、推進機3による引き込み力で発進立坑1
側に向け引き戻され、ボーリング孔内に引き込まれる。
拡孔リーマ9aがボーリング孔内に引き込まれて進行す
ると、拡孔リーマ9aの外径寸法がボーリング孔の内径
よりも大きく配管10の口径と殆ど同じ状態となるの
で、拡孔リーマ9aは、ボーリング孔を掘進しながら進
行することになる。このため、拡孔リーマ9aの引き込
み方向後方には排土が出るが、その排土は、拡孔リーマ
9aの後方に位置する回収パイプ12内に導入される。
4を繰り出し、到達立抗2に到達させ、図3に示す第3
工程が実施される。第3工程では、引き込み対象となる
配管10の口径と略同等な拡孔リーマ9aがロッド4の
先端に取り付けられるとともに、この拡孔リーマ9aと
直列させて配管10以外の管材をなす排土回収用の回収
パイプ12および配管10が連結される。拡孔リーマ9
a、回収パイプ12および配管10がそれぞれ連結され
たロッド4は、推進機3による引き込み力で発進立坑1
側に向け引き戻され、ボーリング孔内に引き込まれる。
拡孔リーマ9aがボーリング孔内に引き込まれて進行す
ると、拡孔リーマ9aの外径寸法がボーリング孔の内径
よりも大きく配管10の口径と殆ど同じ状態となるの
で、拡孔リーマ9aは、ボーリング孔を掘進しながら進
行することになる。このため、拡孔リーマ9aの引き込
み方向後方には排土が出るが、その排土は、拡孔リーマ
9aの後方に位置する回収パイプ12内に導入される。
【0024】回収パイプ12内には、図4に示すよう
に、到達立抗2近傍の地上に位置するトラック13aに
搭載された吸引装置13に接続されている吸引パイプ1
4の端部が配置されており、吸引装置13の吸引動作に
よって回収パイプ12内に導入された排土(図4中、符
号Dで示す)が吸引排出される。このため、拡孔リーマ
9aによって内径を拡大されたボーリング孔は、配管1
0の口径に見合った内径とされているので、回収パイプ
12の後方で連続して引き込まれる配管10をボーリン
グ孔内に対して容易に挿通することができる。
に、到達立抗2近傍の地上に位置するトラック13aに
搭載された吸引装置13に接続されている吸引パイプ1
4の端部が配置されており、吸引装置13の吸引動作に
よって回収パイプ12内に導入された排土(図4中、符
号Dで示す)が吸引排出される。このため、拡孔リーマ
9aによって内径を拡大されたボーリング孔は、配管1
0の口径に見合った内径とされているので、回収パイプ
12の後方で連続して引き込まれる配管10をボーリン
グ孔内に対して容易に挿通することができる。
【0025】以上のような実施例によれば、従来の工法
のように鞘管などを敷設しなくても配管10を引き込む
際の土中からの引き込み抵抗を軽減して容易に引き込み
を行うことができる。つまり、第2工程において拡孔リ
ーマ9’を引き込む際には、ベントナイト泥水のジェッ
ト噴射によってボーリング孔周辺の土が軟化されるの
で、第3工程において拡孔リーマ9aを引き込む際には
ボーリング孔の周辺の土は容易に崩されることになると
ともに、崩された土が拡孔リーマ9aの進行方向前方に
堆積することなく回収パイプ12内に導入されるので、
配管10の口径に見合う大きな外径を有する拡孔リーマ
9aを引き戻した場合でも、拡孔リーマ9aの進行方向
前方での土中の抵抗となる要素が少なくなることによ
り、拡径リーマ9aの進行が阻まれることがない。
のように鞘管などを敷設しなくても配管10を引き込む
際の土中からの引き込み抵抗を軽減して容易に引き込み
を行うことができる。つまり、第2工程において拡孔リ
ーマ9’を引き込む際には、ベントナイト泥水のジェッ
ト噴射によってボーリング孔周辺の土が軟化されるの
で、第3工程において拡孔リーマ9aを引き込む際には
ボーリング孔の周辺の土は容易に崩されることになると
ともに、崩された土が拡孔リーマ9aの進行方向前方に
堆積することなく回収パイプ12内に導入されるので、
配管10の口径に見合う大きな外径を有する拡孔リーマ
9aを引き戻した場合でも、拡孔リーマ9aの進行方向
前方での土中の抵抗となる要素が少なくなることによ
り、拡径リーマ9aの進行が阻まれることがない。
【0026】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、請
求項1記載の発明では、第2工程において大口径用拡孔
リーマを用いてボーリング孔を拡孔し、さらに第3工程
において引き込み対象となる配管の口径に見合う拡孔リ
ーマと引き込み対象となる配管とを直列にした状態でロ
ッドの引き戻しによりボーリング孔内に引き込むので、
地面の開削を行うことなく大口径の配管を敷設すること
ができる。これにより、開削によって配管を敷設する場
合のように作業設備や作業工数の甚大化を防止でき、し
かも、大口径の配管を大出力の推進機を用いなくても配
管の敷設が可能になる。
求項1記載の発明では、第2工程において大口径用拡孔
リーマを用いてボーリング孔を拡孔し、さらに第3工程
において引き込み対象となる配管の口径に見合う拡孔リ
ーマと引き込み対象となる配管とを直列にした状態でロ
ッドの引き戻しによりボーリング孔内に引き込むので、
地面の開削を行うことなく大口径の配管を敷設すること
ができる。これにより、開削によって配管を敷設する場
合のように作業設備や作業工数の甚大化を防止でき、し
かも、大口径の配管を大出力の推進機を用いなくても配
管の敷設が可能になる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、第3の工程
を実施する際に発生する排土がボーリング孔周辺に残る
のでなく、到達立抗側に吸引排出されるので、地面の隆
起を防止することができる。これにより、非開削により
大口径配管を敷設した場合でも地均しなどの作業を不要
にして敷設に係る作業性を向上させることが可能にな
る。
を実施する際に発生する排土がボーリング孔周辺に残る
のでなく、到達立抗側に吸引排出されるので、地面の隆
起を防止することができる。これにより、非開削により
大口径配管を敷設した場合でも地均しなどの作業を不要
にして敷設に係る作業性を向上させることが可能にな
る。
【0028】請求項3記載の発明によれば、第2工程に
おいて拡孔リーマの移動方向前方にベントナイト泥水を
ジェット噴射するので、掘進する拡孔リーマおよび配管
の引き込み抵抗を軽減することができる。これにより、
大口径配管の引き込みに要する時間を短縮して作業性を
向上させることが可能になる。
おいて拡孔リーマの移動方向前方にベントナイト泥水を
ジェット噴射するので、掘進する拡孔リーマおよび配管
の引き込み抵抗を軽減することができる。これにより、
大口径配管の引き込みに要する時間を短縮して作業性を
向上させることが可能になる。
【図1】本発明の実施例による配管敷設工法の第1工程
を説明するための模式図である。
を説明するための模式図である。
【図2】本発明の実施例による配管敷設工法の第2工程
を説明するための模式図である。
を説明するための模式図である。
【図3】本発明の実施例による配管敷設工法の第3工程
を説明するための模式図である。
を説明するための模式図である。
【図4】図3に示した第3工程における特徴を説明する
ための拡大模式図である。
ための拡大模式図である。
【図5】従来の配管敷設工法の第1工程を説明するため
の模式図である。
の模式図である。
【図6】従来の配管敷設工法の第2工程を説明するため
の模式図である。
の模式図である。
【図7】従来の配管敷設工法の第3工程を説明するため
の模式図である。
の模式図である。
【図8】従来の配管敷設工法の第4工程を説明するため
の模式図である。
の模式図である。
【図9】従来の配管敷設工法の第5工程を説明するため
の模式図である。
の模式図である。
1 第1発進立坑 2 到達立坑 3 推進機 3a ガイドドリルユニット 4 前半経路の推進ロッド 5 ドリルヘッド 6 貫入孔 7 信号 8 検知器 9’、9a 拡孔リーマ 10 配管 12 回収パイプ 13 吸引装置 13a トラック 14 吸引パイプ
フロントページの続き (72)発明者 萬來 雄一 神奈川県横浜市磯子区汐見台3−3−2− 3306−646 (72)発明者 福島 祐治 東京都稲城市押立1188−302 (72)発明者 榎本 守和 東京都日野市多摩平6−10−1 日野アパ ート126号 (72)発明者 勝田 力 神奈川県平塚市松風町27−22 ライオンズ ヴィアーレ湘南松風208 (72)発明者 大森 祥二郎 神奈川県藤沢市西俣野139 六会マンショ ン402 (72)発明者 三和 信二 東京都大田区千鳥3−6−9 株式会社関 配太田寮207
Claims (3)
- 【請求項1】 配管の敷設経路に発進立坑、到達立坑を
設け、地上設置型の推進機から繰出される回転ロッドを
用いてボーリング孔を掘進し、ボーリング孔掘進後、上
記回転ロッドを上記到達立抗から発進立抗に向け引き戻
すことで引き込み対象の配管を上記ボーリング孔内に引
き込むように施工する非開削による配管の敷設工法にお
いて、 上記回転ロッドの先端にドリルヘッドを取付けた状態で
発進立坑より到達立坑に至る経路の地中に回転推進させ
てボーリング孔を掘進させる第1工程と、 到達立坑側で上記ドリルヘッドを取外し、これに代えて
ロッドの先端に大口径用拡孔リーマを取り付け、推進機
による引き込み力によりロッドを引き戻して上記ボーリ
ング孔に引き込む第2工程と、 到達立抗側でロッドの先端に上記配管口径に見合う拡孔
リーマと引き込み対象の配管とを直列に連結した状態で
推進機による引き込み力によりロッドを引き戻して配管
をボーリング孔に引き込む第3工程とを有していること
を特徴とする非開削による配管の敷設工法。 - 【請求項2】 請求項1記載の非開削による配管の敷設
工法において、 上記第3の工程では、上記拡孔リーマの掘進により上記
引き込み対象の配管の移動方向前方に発生する排土が上
記到達立抗側に向け吸引排出されることを特徴とする非
開削による配管の敷設工法。 - 【請求項3】 請求項1記載の非開削による配管の敷設
工法において、 上記第2工程では、拡孔リーマの移動方向前方の土砂に
対してベントナイト泥水をジェット噴射することを特徴
とする非開削による配管の敷設工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9360953A JPH11190190A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 非開削による配管の敷設工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9360953A JPH11190190A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 非開削による配管の敷設工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11190190A true JPH11190190A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18471599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9360953A Pending JPH11190190A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 非開削による配管の敷設工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11190190A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275891A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-25 | Chem Grouting Co Ltd | タイロッドアンカーの施工方法 |
CN104373132A (zh) * | 2014-10-31 | 2015-02-25 | 徐工集团凯宫重工南京有限公司 | 一种带铰刀式盾构螺旋输送机 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP9360953A patent/JPH11190190A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275891A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-25 | Chem Grouting Co Ltd | タイロッドアンカーの施工方法 |
CN104373132A (zh) * | 2014-10-31 | 2015-02-25 | 徐工集团凯宫重工南京有限公司 | 一种带铰刀式盾构螺旋输送机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061013 |