JPH11189143A - 2系統ブレーキ装置用油圧制御弁 - Google Patents

2系統ブレーキ装置用油圧制御弁

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JPH11189143A
JPH11189143A JP35929897A JP35929897A JPH11189143A JP H11189143 A JPH11189143 A JP H11189143A JP 35929897 A JP35929897 A JP 35929897A JP 35929897 A JP35929897 A JP 35929897A JP H11189143 A JPH11189143 A JP H11189143A
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Makoto Horiuchi
誠 堀内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の2系統ブレーキ装置用油圧制御弁に
おいて、一対のバルブピストンの軸間距離の短縮を図り
つゝ、これらを押圧すべく調圧ばねにより付勢される押
圧板の移動を的確に案内できるようにする。 【解決手段】 ケーシング3に、並列する一対のバルブ
ピストン15と、それらの減圧作用開始点を決定すべく
それらを共通の押圧板20を介して一定方向へ付勢する
共通の調圧ばね21とを収容し、その調圧ばね21の固
定端を支承するキャップ22をケーシング3に固定した
ものにおいて、バルブピストン15の開閉方向に沿う押
圧板20の摺動を案内する案内軸22aを合成樹脂製の
キャップ22に一体成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車に
用いられる2系統ブレーキ装置用油圧制御弁に関し、特
に、ケーシングに、マスタシリンダの第1及び第2出力
ポートにそれぞれ連通する一対の入力室と、異なる車輪
ブレーキにそれぞれ連通する一対の出力室とを形成する
と共に、各入力室の油圧を比例的に減圧して対応する出
力室ヘ伝達するように両室間を開閉制御する一対のバル
ブピストンと、両バルブピストンの減圧作用開始点を決
定すべくこれらを共通の押圧板を介して一定方向へ付勢
する共通の調圧ばねとを収容し、その調圧ばねの固定端
を支承するキャップをケーシングに固定したものゝ改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のかゝる2系統ブレーキ装置用油圧
制御弁では、例えば実公昭59−9382号公報に開示
されているように、バルブピストンの開閉方向に沿う押
圧板の移動を案内するために、押圧板を摺動自在に貫
通、支承する案内ボルトを、一対のバルブピストン間に
介入するようにしてケーシングに螺着している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような2系統ブ
レーキ装置用油圧制御弁の構造では、一対のバルブピス
トンの間に案内ボルトが配置されることから、その案内
ボルトが妨げとなって、両バルブピストンの軸間距離を
狭めることができず、したがって、この油圧制御弁のコ
ンパクト化が困難である。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、一対のバルブピストンの軸間距離の短縮を図りつ
ゝ、押圧板の移動の案内を的確に行うことができる、前
記2系統ブレーキ装置用油圧制御弁を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ケーシングに、マスタシリンダの第1及
び第2出力ポートにそれぞれ連通する一対の入力室と、
異なる車輪ブレーキにそれぞれ連通する一対の出力室と
を形成すると共に、各入力室の油圧を比例的に減圧して
対応する出力室ヘ伝達するように両室間を開閉制御する
一対のバルブピストンと、両バルブピストンの減圧作用
開始点を決定すべくこれらを共通の押圧板を介して一定
方向へ付勢する共通の調圧ばねとを収容し、その調圧ば
ねの固定端を支承するキャップをケーシングに固定し
た、2系統ブレーキ装置用油圧制御弁において、バルブ
ピストンの開閉方向に沿う押圧板の摺動を案内する摺動
案内部をキャップに設けたことを第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば、摺動案内部に干
渉されることなく、一対のバルブピストンの軸間距離を
短縮することができる。
【0007】また本発明は、上記特徴に加えて、キャッ
プに調圧ばね及び押圧板を収容し、キャップのケーシン
グへの取付け前では、押圧板のキャップからの離脱を阻
止し、取付け後では、押圧板のバルブピストンへの押圧
を許容する抜け止め部材をキャップに設けたことを第2
の特徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば、キャップ、調圧
ばね及び押圧板から小組立体が構成され、これにより油
圧制御弁の組立性が良好となる。
【0009】さらに本発明は、上記第1又は第2の特徴
に加えて、バルブピストンの入力室側への後退限を規定
するストッパ手段を、ケーシングに固定されてバルブピ
ストンを摺動自在に支承するガイド部材に設ける一方、
キャップを合成樹脂製としたことを第3の特徴とする。
【0010】この第3の特徴によれば、バルブピストン
の後退限までの移動時、その荷重がキャップに直接的に
作用することを回避することができ、したがって合成樹
脂製キャップの耐久性を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0012】図1ないし図3は本発明の第1実施例を示
すもので、図1は自動車の2系統ブレーキ装置用油圧制
御弁の縦断面図、図2は図1の第1減圧弁周りの拡大
図、図3は図1に対応した作用説明図である。
【0013】先ず、図1及び図2において、Mはブレー
キペダル1により作動されるタンデム型マスタシリンダ
で、その第1出力ポートP1 に第1油路L1 を介して左
前輪ブレーキBflのホイールシリンダが、またその第
2出力ポートP2 に第2油路L2 を介して右前輪ブレー
キBfrのホイールシリンダがそれぞれ接続される。第
1油路L1 及び第2油路L2 からそれぞれ分岐する第3
油路L3 及び第4油路L4 は互いに左右に交差して配管
され、その第3油路L3 に右後輪ブレーキBrrのホイ
ールシリンダが、また第4油路L4 に左後輪ブレーキB
rlのホイールシリンダがそれぞれ接続される。そして
第3油路L3 及び第4油路L4 の途中に介入するよう
に、本発明の2系統ブレーキ装置用油圧制御弁Vが設け
られる。
【0014】この油圧制御弁Vのケーシング3には、そ
の一端に開口する有底のキャップ取付け孔31 と、この
キャップ取付け孔31 の底面からケーシング3の他端に
向かって平行して延びる一対の段付きシリンダ孔32
2 と、ケーシング3の側面から各段付きシリンダ孔3
2 ,32 の大径部に達する一対の入口ポート4,4と、
ケーシング3の他端から各段付きシリンダ孔32 ,32
の小径部に達する一対の出口ポート5,5とが設けられ
る。段付きシリンダ孔32 ,32 の大径部には、キャッ
プ取付け孔31 側の開放端部にOリング8,8を介して
ガイド部材9,9が嵌装されると共に係止環19,19
により係止され、また段付きシリンダ孔32 ,32 の環
状段部33 ,33 に当接するゴム製のバルブシート部材
11,11がそれらの大径部に嵌装される。各バルブシ
ート部材11により対応する段付きシリンダ孔32
は、大径部側の入力室6と小径部側の出力室7とに区画
される。各バルブシート部材11は、その中心部に入、
出力室6,7間を連通する、出力室7よりも小径の弁孔
12が設けられ、また入力室6に臨む端面には、環状配
列の複数の凸部13が形成される。さらに各バルブシー
ト部材11の外周には、入力室6側に突出して段付きシ
リンダ孔32 の大径部に摺動可能に密接するシールリッ
プ14を備える。
【0015】また段付きシリンダ孔32 ,32 には、バ
ルブシート部材11,11と協働して各入、出力室6,
8間を連通、遮断するバルブピストン15,15が配設
される。各バルブピストン15は、弁杆16と、その一
端に小径の頸部17を介して一体に連設されるピストン
状の弁部18とからなっており、弁杆16には、バルブ
シート部材11の複数の凸部13に対向する鍔部16a
が形成される。このバルブピストン15は、頸部17を
前記バルブシート部材11の弁孔12に緩く貫通させ
て、弁杆16が入力室6に配設されると共に、ガイド部
材9にシール部材10を介して摺動可能に支承され、ま
た弁部18が出力室7に配設される。この弁部18がバ
ルブシート部材11に離・着座することにより弁孔12
を開・閉することができる。
【0016】而して、一方の入力室6、出力室7、バル
ブピストン15及びバルブシート部材11により第1減
圧弁21 が構成され、他方の入力室6、出力室7、バル
ブピストン15及びバルブシート部材11により、第1
減圧弁21 と同一構造の第2減圧弁22 が構成される。
こうして両減圧弁21 ,22 は、ケーシング3に並列し
て設けられる。
【0017】第1減圧弁21 の入口ポート4には第3油
路L3 の上流側が、またその出口ポート5には第3油路
3 の下流側がそれぞれ接続される。第2減圧弁22
入口ポート4には第4油路L4 の上流側が、またその出
口ポート5には第4油路L4の下流側がそれぞれ接続さ
れる。
【0018】第1及び第2減圧弁21 ,22 の各弁杆1
6は、ガイド部材9を貫通して前記キャップ取付け孔3
1 にまで端部を延ばしており、両弁杆16,16の端部
に当接する共通の押圧板20と、この押圧板20を両弁
杆16,16に向かって押圧する共通の調圧ばね21と
を収容する有底円筒状のキャップ22が前記キャップ取
付け孔31 にOリング23を介して嵌装されると共に、
係止環24により係止される。キャップ22は合成樹脂
製である。
【0019】押圧板20の中心部にはボス20aが形成
され、このボス20aに摺動自在に貫通する案内軸22
a(摺動案内部)がキャップ22の端壁に一体成形され
る。そして調圧ばね21は、上記ボス20aを囲繞して
押圧板20とキャップ22の端壁との間に縮設される。
即ち、調圧ばね21の固定端はキャップ22により支承
される。
【0020】上記案内軸22aには、該軸22aからの
押圧板20の離脱を阻止する抜け止め環25(抜け止め
部材)が係止される。これにより、キャップ22、調圧
ばね21及び押圧板20は、一個の小組立体を構成す
る。
【0021】キャップ22のキャップ取付け孔31 への
取付け状態では、調圧ばね21は、押圧板20を介して
両バルブピストン15,15を開弁方向に押圧すべく圧
縮されて一定のセット荷重が付与され、したがって抜け
止め環25からは引き離されている。
【0022】第1及び第2減圧弁21 ,22 の各入力室
6には、各バルブピストン15の鍔部16aを受け止め
てその入力室6側後退限を規定するストッパスリーブ2
6(ストッパ手段)が配設される。このストッパスリー
ブ26は、各ガイド部材9に、シール部材10の端面を
覆うように嵌着される。
【0023】一方、キャップ22の端壁と押圧板20と
の間には、各バルブピストン15の入力室側後退限まで
の動きを許容するに足る距離が設定される。
【0024】次に、この実施例の作用について説明す
る。ブレーキペダル1を踏込んでマスタシリンダMを作
動すれば、その第1出力ポートP1 からの出力油圧は第
1油路L1 を経て左前輪ブレーキBflに直接供給され
ると共に、第3油路L3 を経て、即ち第1減圧弁21
介して右後輪ブレーキBrrに供給される。また第2出
力ポートP2 からの出力油圧は第2油路L2 を経て右前
輪ブレーキBfrに直接供給されると共に、第4油路L
4 を経て、即ち第2減圧弁22 を介して左後輪ブレーキ
Brlに供給される。
【0025】而して、マスタシリンダMの作動当初、第
1及び第2減圧弁21 ,22 は開弁状態にあるので、第
1及び第2出力ポートP1 ,P2 から第1及び第2減圧
弁2 1 ,22 の各入力室6に供給された油圧は、各弁孔
12を経て各出力室7へ直接伝達される。そして入力室
6の油圧が所定値まで増大すると、バルブピストン15
に作用する油圧による図3で下向きの閉弁力(弁杆16
の、ガイド部材9に支承される直径D1 の部分の断面積
に入、出力室6,7の油圧を乗じたもの)が調圧ばね2
1のセット荷重に打勝ってバルブピストン15を閉弁方
向へ動かし、弁部18をバルブシート部材11に着座さ
れて弁孔12を閉じ、これにより入、出力室6,7間を
遮断する。
【0026】こゝで、弁部18バルブシート部材11に
対する有効シール径をD2 とすると(但し、D2
1 )、今度はその有効シール径D2 を直径とする円の
面積に出力室7の油圧を乗じた押圧力がバルブピストン
15の閉弁力となり、また直径D 1 とD2 の円の面積差
に入力室6の油圧を乗じた押圧力がバルブピストン15
の開弁力となる。したがって、その後、入力室6の油圧
が更に増大すると、入力室6の油圧による開弁力が出力
室7の油圧による閉弁力に打勝ってバルブピストン15
を開弁方向へ押し返し、弁部18をバルブシート部材1
1から離座させ、両室6,7間を再び導通させる。その
結果、入力室6の増大した油圧が出力室7に供給され、
それに伴い閉弁力が開弁力を上回ると、バルブピストン
15は再び閉弁し、両室6,7間を遮断する。以後、同
様の作動が高速で繰返されることにより第1及び第2減
圧弁21 ,22 は、マスタシリンダMの第1及び第2ポ
ートP 1 ,P2 の出力油圧を比例的に減圧して左右の後
輪ブレーキBrr,Brlに供給することができる。
【0027】次に、ブレーキペダル1に対する踏力を解
放してマスタシリンダMを不作動状態に戻すと、左右の
前輪ブレーキBfl,Bfrは直ちに制動油圧から解放
される。一方、各減圧弁21 ,22 では、入力室6の油
圧低下に伴い生じる入、出力室6,7間の圧力差によ
り、バルブシート部材11の一方向シールリップ14が
半径方向内方へ撓んで入力室6内周面との間に隙間をつ
くるので、その隙間を通して出力室7側から入力室6へ
油圧が移っていく。
【0028】その際、図3に示すように、出力室7及び
入力室6間に圧力差によりバルブピストン15がバルブ
シート部材11を伴って入力室6側へ大きく後退するこ
とがあるが、そのような後退は、バルブピストン15の
鍔部16aがストッパスリーブ26に当接することによ
り停止される。そしてバルブピストン15からストッパ
スリーブ26に加わる荷重は、ガイド部材9及び係止環
19を介してケーシング3に伝達し、支承されるから、
その荷重のキャップ22への直接的作用を回避すること
ができる。したがって、この合成樹脂性のキャップ22
の耐久性を確保することができる。
【0029】出力室7の圧力が入力室6の圧力に近づく
と、バルブピストン15は調圧ばね21の弾発力をもっ
て原位置に押し戻され、開弁する。こうして左右の後輪
ブレーキBrl,Brrは制動油圧から解放される。
【0030】マスタシリンダMの第1出力ポートP1
は第2出力ポートP2 の一方の系統の油路、例えば第4
油路L4 に失陥が生じた場合を想定すると、この場合の
制動時には、第1及び第3油路L1 ,L3 にのみ油圧が
発生し、第1減圧弁21 のみが作動することになるか
ら、複数(図示例では2個)の調圧ばね21のセット荷
重が全て第1減圧弁21 の1本のバルブピストン15に
加わり、第1減圧弁21の減圧作用開始点が正常時より
大幅に遅れるようになる。したがって、正常に作動する
右後輪ブレーキBrrの油圧の減圧を極力抑えて、上記
失陥に伴う制動力不足を補うことができる。
【0031】上記作用中、押圧板20は、両バルブピス
トン15,15及び調圧ばね21の動きに追従するよう
に案内軸22a上を摺動して、調圧ばね21の荷重を両
バルブピストン15,15に的確に伝達する。ところ
で、案内軸22aは、調圧ばね21及び押圧板20を収
容してケーシング3に取付けられるキャップ22に一体
成形されるので、この案内軸22aに干渉されることな
く、並列する両バルブピストン15,15の軸間距離を
短縮して油圧制御弁Vのコンパクト化を図ることができ
る。
【0032】また、上記案内軸22aには、該軸22a
からの押圧板20の離脱を阻止する抜け止め環25が係
止され、これによりキャップ22、調圧ばね21及び押
圧板20からなる一個の小組立体が構成されるので、こ
の小組立体をケーシング3に取付けることにより、油圧
制御弁Vを容易、迅速に組立てることができる。
【0033】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
押圧板20の外周に形成された円筒部20bを摺動自在
に嵌合する円筒状案内面22b(摺動案内部)をキャッ
プ22の周壁に形成し、この案内面22bに、押圧板2
0の離脱を阻止する抜け止め環25を係止した点を除け
ば、前実施例と同様の構成であり、図中、前実施例との
対応部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略
する。
【0034】この実施例においても、押圧板20は、両
バルブピストン15,15及び調圧ばね21の動きに追
従するように案内面22b上を摺動して、調圧ばね21
の荷重を両バルブピストン15,15に的確に伝達する
ことができ、また案内面22b、即ち押圧板20の摺動
案内部に干渉されることなく、並列する両バルブピスト
ン15,15の軸間距離を短縮して油圧制御弁Vのコン
パクト化を図ることができる。
【0035】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨の範囲を逸脱することなく、種々の設
計変更が可能である。例えば、ストッパスリーブ26は
ガイド部材9に一体に形成することもできる。また第1
実施例の抜け止め環25に代えて、案内軸22aを横方
向に貫通して固着される抜け止めピンを用いることもで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、ケーシングに、マスタシリンダの第1及び第2出力
ポートにそれぞれ連通する一対の入力室と、異なる車輪
ブレーキにそれぞれ連通する一対の出力室とを形成する
と共に、各入力室の油圧を比例的に減圧して対応する出
力室ヘ伝達するように両室間を開閉制御する一対のバル
ブピストンと、両バルブピストンの減圧作用開始点を決
定すべくこれらを共通の押圧板を介して一定方向へ付勢
する共通の調圧ばねとを収容し、その調圧ばねの固定端
を支承するキャップをケーシングに固定した、2系統ブ
レーキ装置用油圧制御弁において、バルブピストンの開
閉方向に沿う押圧板の摺動を案内する摺動案内部をキャ
ップに設けたので、摺動案内部に干渉されることなく、
一対のバルブピストンの軸間距離を短縮して、油圧制御
弁のコンパクト化を図ることができる。
【0037】また本発明の第2の特徴によれば、キャッ
プに調圧ばね及び押圧板を収容し、キャップのケーシン
グへの取付け前では、押圧板のキャップからの離脱を阻
止し、取付け後では、押圧板のバルブピストンへの押圧
を許容する抜け止め部材をキャップに設けたので、キャ
ップ、調圧ばね及び押圧板から小組立体が構成され、こ
れにより油圧制御弁の組立性を良好にすることができ
る。
【0038】さらに本発明の第3の特徴によれば、バル
ブピストンの入力室側への後退限を規定するストッパ手
段を、ケーシングに固定されてバルブピストンを摺動自
在に支承するガイド部材に設ける一方、キャップを合成
樹脂製としたので、バルブピストンの後退限までの移動
時、その荷重がキャップに直接的に作用することを回避
することができ、これにより合成樹脂製キャップの耐久
性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る2系統ブレーキ装置
用油圧制御弁の縦断面図。
【図2】図1の第1減圧弁周りの拡大図。
【図3】図1に対応した作用説明図。
【図4】本発明の第2実施例に係る2系統ブレーキ装置
用油圧制御弁の縦断面図。
【符号の説明】
Brl・・・車輪ブレーキとしての左後輪ブレーキ Brr・・・他の車輪ブレーキとしての右後輪ブレーキ M・・・・・マスタシリンダ P1 ・・・・出力ポート(第1出力ポート) P2 ・・・・出力ポート(第2出力ポート) V・・・・・油圧制御弁 21 ・・・・第1減圧弁 22 ・・・・第2減圧弁 3・・・・・ケーシング 6・・・・・入力室 7・・・・・出力室 11・・・・バルブシート部材 15・・・・バルブピストン 20・・・・押圧板 21・・・・調圧ばね 22・・・・キャップ 22a・・・摺動案内部(案内軸) 22b・・・摺動案内部(案内面) 25・・・・抜け止め部材(抜け止め環) 26・・・・ストッパ手段(ストッパスリーブ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(3)に、マスタシリンダ
    (M)の第1及び第2出力ポート(P1 ,P2 )にそれ
    ぞれ連通する一対の入力室(6)と、異なる車輪ブレー
    キ(Brl,Brr)にそれぞれ連通する一対の出力室
    (7)とを形成すると共に、各入力室(6)の油圧を比
    例的に減圧して対応する出力室(7)ヘ伝達するように
    両室(6,7)間を開閉制御すべく並列する一対のバル
    ブピストン(15)と、両バルブピストン(15)の減
    圧作用開始点を決定すべくこれらを共通の押圧板(2
    0)を介して一定方向へ付勢する共通の調圧ばね(2
    1)とを収容し、その調圧ばね(21)の固定端を支承
    するキャップ(22)をケーシング(3)に固定した、
    2系統ブレーキ装置用油圧制御弁において、 バルブピストン(15)の開閉方向に沿う押圧板(2
    0)の摺動を案内する摺動案内部(22a,22b)を
    キャップ(22)に設けたことを特徴とする、2系統ブ
    レーキ装置用油圧制御弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 キャップ(22)に調圧ばね(21)及び押圧板(2
    0)を収容し、キャップ(22)のケーシング(3)へ
    の取付け前では、押圧板(20)のキャップ(22)か
    らの離脱を阻止し、取付け後では、押圧板(20)のバ
    ルブピストン(15)への押圧を許容する抜け止め部材
    (25)をキャップ(22)に設けたことを特徴とす
    る、2系統ブレーキ装置用油圧制御弁。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のものにおいて、 バルブピストン(15)の入力室(6)側への後退限を
    規定するストッパ手段(26)を、ケーシング(3)に
    固定されてバルブピストン(15)を摺動自在に支承す
    るガイド部材(9)に設ける一方、キャップ(22)を
    合成樹脂製としたことを特徴とする、2系統ブレーキ装
    置用油圧制御弁。
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