JPH11181291A - 防水工事用ブローンアスファルト及びその発煙成分の定量方法 - Google Patents
防水工事用ブローンアスファルト及びその発煙成分の定量方法Info
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- JPH11181291A JPH11181291A JP36559297A JP36559297A JPH11181291A JP H11181291 A JPH11181291 A JP H11181291A JP 36559297 A JP36559297 A JP 36559297A JP 36559297 A JP36559297 A JP 36559297A JP H11181291 A JPH11181291 A JP H11181291A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 軟化点が60〜130℃、針入度が0〜
50の性状を有し、220℃の温度下、容積4.5Lの
略密閉容器中の2kgの発煙成分量が、500mg/m3 以
下である防水工事用ブローンアスファルト、及び所定量
のアスファルトを略密閉容器に充填し、当該充填された
アスファルトを200〜300℃の温度範囲に加熱する
ことにより発生する発煙成分量を、前記略密閉容器の上
方部に装着されたテフロンバインダーガラス繊維フィル
ターに吸着させることにより求めるアスファルト発煙成
分の定量方法。 【効果】 実際の施工時の240℃以上の温度下におい
ても、優れた低煙性を示す。また、当該定量方法は、短
時間、省スペースで行え、且つ簡易な操作である。
50の性状を有し、220℃の温度下、容積4.5Lの
略密閉容器中の2kgの発煙成分量が、500mg/m3 以
下である防水工事用ブローンアスファルト、及び所定量
のアスファルトを略密閉容器に充填し、当該充填された
アスファルトを200〜300℃の温度範囲に加熱する
ことにより発生する発煙成分量を、前記略密閉容器の上
方部に装着されたテフロンバインダーガラス繊維フィル
ターに吸着させることにより求めるアスファルト発煙成
分の定量方法。 【効果】 実際の施工時の240℃以上の温度下におい
ても、優れた低煙性を示す。また、当該定量方法は、短
時間、省スペースで行え、且つ簡易な操作である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱溶解して行う
施工時に発生する煙の少ない防水工事用ブローンアスフ
ァルト及びその発煙成分の定量方法に関するものであ
る。
施工時に発生する煙の少ない防水工事用ブローンアスフ
ァルト及びその発煙成分の定量方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】防水工事用アスファルトは、JIS K 2207
に規定される石油アスファルトの一種であり、その用途
により1種〜4種に分類されている。1種は工期中及び
その後にわたって適度な温度条件における室内及び地下
構造部分に用いるもので、感温性は普通で比較的軟質の
もの、と規定されている。2種は一般地域の緩い勾配の
歩行用屋根に用いるもので、感温性が比較的小さいも
の、と規定されている。3種は一般地域の露出屋根又は
気温の比較的高い地域の屋根に用いるもので、感温性が
小さいもの、と規定されている。4種は一般地域のほ
か、寒冷地域における屋根その他の部分に用いるもの
で、感温性が特に小さく、比較的軟質のもの、と規定さ
れている。この中で、一般地域での鉄筋コンクリート構
造物、鉄筋構造物、これらに準ずる構造物の屋根の防水
工事用として、軟化点が高く、感温性が小さい(針入度
が大きい)3種が多く用いられている。
に規定される石油アスファルトの一種であり、その用途
により1種〜4種に分類されている。1種は工期中及び
その後にわたって適度な温度条件における室内及び地下
構造部分に用いるもので、感温性は普通で比較的軟質の
もの、と規定されている。2種は一般地域の緩い勾配の
歩行用屋根に用いるもので、感温性が比較的小さいも
の、と規定されている。3種は一般地域の露出屋根又は
気温の比較的高い地域の屋根に用いるもので、感温性が
小さいもの、と規定されている。4種は一般地域のほ
か、寒冷地域における屋根その他の部分に用いるもの
で、感温性が特に小さく、比較的軟質のもの、と規定さ
れている。この中で、一般地域での鉄筋コンクリート構
造物、鉄筋構造物、これらに準ずる構造物の屋根の防水
工事用として、軟化点が高く、感温性が小さい(針入度
が大きい)3種が多く用いられている。
【0003】通常、防水工事用アスファルトは、約26
0℃で加熱溶融し、約240〜250℃で施工するた
め、通常、煙や臭気が発生する。そして、これらを解決
するため種々の低煙性防水工事用アスファルトが提案さ
れている(特開平6-009878号公報、特開平7-196922号公
報) 。しかしながら、これらの防水工事用アスファルト
は、低煙性及び低臭性において、一応の成果を挙げては
いるものの、近年の環境問題の観点から、更なる低煙性
防水工事用アスファルトの開発が望まれている。
0℃で加熱溶融し、約240〜250℃で施工するた
め、通常、煙や臭気が発生する。そして、これらを解決
するため種々の低煙性防水工事用アスファルトが提案さ
れている(特開平6-009878号公報、特開平7-196922号公
報) 。しかしながら、これらの防水工事用アスファルト
は、低煙性及び低臭性において、一応の成果を挙げては
いるものの、近年の環境問題の観点から、更なる低煙性
防水工事用アスファルトの開発が望まれている。
【0004】一方、防水工事用アスファルトの加熱溶融
時又は施工時に発生する発煙成分の測定方法としては、
JIS A 1321に記載された表面試験に準拠して、集煙箱及
び光量測定装置を用いて発煙係数を求める方法、JIS K
2207に規定する加熱安定性試験を行う際、複数の試料を
目視にて比較する方法、高温加熱により発生する煙中の
二酸化炭素、炭化水素及びメルカプタン分を定量する方
法などが挙げられる。
時又は施工時に発生する発煙成分の測定方法としては、
JIS A 1321に記載された表面試験に準拠して、集煙箱及
び光量測定装置を用いて発煙係数を求める方法、JIS K
2207に規定する加熱安定性試験を行う際、複数の試料を
目視にて比較する方法、高温加熱により発生する煙中の
二酸化炭素、炭化水素及びメルカプタン分を定量する方
法などが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、集煙箱
及び光量測定装置を用いて発煙係数を求める方法は、ブ
ローンアスファルトを加熱溶解した試料を大きな容器か
ら2リットルが計れる容器に移し替える操作が必要であ
る。且つ、集煙箱の内面の大きさは、高さ1m×巾1.
41m×奥行1.41mとかなりの場所を必要とし、2
0分間安定後に測定しなければならない。また、加熱安
定性試験を行う際、目視にて比較する方法は、測定者の
視覚に依存するため個人差が出る。更に、測定時の気温
や湿度等の条件を一定に保つことが難しい。また、高温
加熱により発生する発煙成分を定量する方法は、高価な
分析機器を必要とし、且つ測定精度が悪いという問題が
ある。従って、従来の評価方法で開発された低煙性の防
水工事用アスファルトは、現実には必ずしも低煙性を示
すものばかりではなく、ばらつきが多いものであった。
及び光量測定装置を用いて発煙係数を求める方法は、ブ
ローンアスファルトを加熱溶解した試料を大きな容器か
ら2リットルが計れる容器に移し替える操作が必要であ
る。且つ、集煙箱の内面の大きさは、高さ1m×巾1.
41m×奥行1.41mとかなりの場所を必要とし、2
0分間安定後に測定しなければならない。また、加熱安
定性試験を行う際、目視にて比較する方法は、測定者の
視覚に依存するため個人差が出る。更に、測定時の気温
や湿度等の条件を一定に保つことが難しい。また、高温
加熱により発生する発煙成分を定量する方法は、高価な
分析機器を必要とし、且つ測定精度が悪いという問題が
ある。従って、従来の評価方法で開発された低煙性の防
水工事用アスファルトは、現実には必ずしも低煙性を示
すものばかりではなく、ばらつきが多いものであった。
【0006】従って、本発明の目的は、アスファルト
類、特に、防水工事用ブローンアスファルトの加熱溶解
時又は施工時に発生する発煙成分量を、短時間で、省ス
ペースで行え、且つ簡易な操作に加えて、正確に予測す
ることができる定量方法を開発し、且つ、これを利用し
た低煙性の防水工事用アスファルトを提供することであ
る。
類、特に、防水工事用ブローンアスファルトの加熱溶解
時又は施工時に発生する発煙成分量を、短時間で、省ス
ペースで行え、且つ簡易な操作に加えて、正確に予測す
ることができる定量方法を開発し、且つ、これを利用し
た低煙性の防水工事用アスファルトを提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は鋭意検討を行った結果、上方部に特定のフィル
ターを装着した略密閉容器を用いた吸引吸着方法によれ
ば、アスファルトの加熱溶解時に発生する発煙成分を、
短時間で、省スペースで行え、且つ簡易な操作に加え
て、正確に定量できることを見出すと共に、防水工事用
ブローンアスファルトの加熱溶解時又は施工時の温度2
40〜250℃で発生する発煙量と、その温度よりも低
温で発生する発煙成分量が相関関係にあること、これら
を利用して定めた220℃下の発煙成分量が特定範囲に
あるものが、実際の施工時に優れた低煙性を示すこと等
を見出し、本発明を完成するに至った。
発明者は鋭意検討を行った結果、上方部に特定のフィル
ターを装着した略密閉容器を用いた吸引吸着方法によれ
ば、アスファルトの加熱溶解時に発生する発煙成分を、
短時間で、省スペースで行え、且つ簡易な操作に加え
て、正確に定量できることを見出すと共に、防水工事用
ブローンアスファルトの加熱溶解時又は施工時の温度2
40〜250℃で発生する発煙量と、その温度よりも低
温で発生する発煙成分量が相関関係にあること、これら
を利用して定めた220℃下の発煙成分量が特定範囲に
あるものが、実際の施工時に優れた低煙性を示すこと等
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、軟化点が60〜13
0℃、針入度が0〜50の性状を有し、220℃の温度
下、容積4.5Lの略密閉容器中の2kgの発煙成分量
が、500mg/m3 以下であることを特徴とする防水工事
用ブローンアスファルトを提供するものである。
0℃、針入度が0〜50の性状を有し、220℃の温度
下、容積4.5Lの略密閉容器中の2kgの発煙成分量
が、500mg/m3 以下であることを特徴とする防水工事
用ブローンアスファルトを提供するものである。
【0009】また、本発明は、所定量のアスファルトを
略密閉容器に充填し、当該充填されたアスファルトを2
00〜300℃の温度範囲に加熱することにより発生す
る発煙成分量を、前記略密閉容器の上方部に装着された
テフロンバインダーガラス繊維フィルターに吸着させる
ことにより求めるアスファルト発煙成分の定量方法を提
供するものである。
略密閉容器に充填し、当該充填されたアスファルトを2
00〜300℃の温度範囲に加熱することにより発生す
る発煙成分量を、前記略密閉容器の上方部に装着された
テフロンバインダーガラス繊維フィルターに吸着させる
ことにより求めるアスファルト発煙成分の定量方法を提
供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の防水工事用ブローンアス
ファルトの軟化点は60〜130℃の範囲であり、好ま
しくは80〜120℃の範囲である。軟化点が低すぎる
と、だれ長さが大きくなり、取扱性や作業性が低下す
る。また、軟化点が高すぎると、溶融温度が高くなっ
て、施工時における熱コストの上昇、取扱や作業上の困
難性、煙や臭気の発生などが生じ易くなる。
ファルトの軟化点は60〜130℃の範囲であり、好ま
しくは80〜120℃の範囲である。軟化点が低すぎる
と、だれ長さが大きくなり、取扱性や作業性が低下す
る。また、軟化点が高すぎると、溶融温度が高くなっ
て、施工時における熱コストの上昇、取扱や作業上の困
難性、煙や臭気の発生などが生じ易くなる。
【0011】また、本発明の防水工事用ブローンアスフ
ァルトの針入度は0〜50の範囲であり、好ましくは1
0〜50の範囲である。針入度が高すぎると、柔らかす
ぎて、だれ長さが大きくなり、取扱性や作業性が低下す
る。
ァルトの針入度は0〜50の範囲であり、好ましくは1
0〜50の範囲である。針入度が高すぎると、柔らかす
ぎて、だれ長さが大きくなり、取扱性や作業性が低下す
る。
【0012】また、本発明の防水工事用ブローンアスフ
ァルトは、220℃の温度下、容積4.5リットル(以
下、「L」と略す)の略密閉容器中の2kgの発煙成分
量が、500mg/m3 以下であり、好ましくは200mg/m
3 以下である。また、上記の要件に加えて、更に240
℃の温度下、容積4.5Lの略密閉容器中の2kgの発
煙成分量が、1200mg/m3 以下、好ましくは600mg
/m3 以下である。この発煙成分量が多すぎると、施工時
の加熱溶融する温度での発煙量が多くなる。
ァルトは、220℃の温度下、容積4.5リットル(以
下、「L」と略す)の略密閉容器中の2kgの発煙成分
量が、500mg/m3 以下であり、好ましくは200mg/m
3 以下である。また、上記の要件に加えて、更に240
℃の温度下、容積4.5Lの略密閉容器中の2kgの発
煙成分量が、1200mg/m3 以下、好ましくは600mg
/m3 以下である。この発煙成分量が多すぎると、施工時
の加熱溶融する温度での発煙量が多くなる。
【0013】本発明の防水工事用ブローンアスファルト
において、発煙成分量は、容積4.5Lの略密閉容器に
張り込まれた防水工事用ブローンアスファルトの2kgに
ついて規定するが、容積2Lに張り込まれたアスファル
トの1kgについても規定することができる。この場合、
発煙成分量は、220℃の温度で325mg/m3 以下であ
り、240℃の温度で780mg/m3 以下である。
において、発煙成分量は、容積4.5Lの略密閉容器に
張り込まれた防水工事用ブローンアスファルトの2kgに
ついて規定するが、容積2Lに張り込まれたアスファル
トの1kgについても規定することができる。この場合、
発煙成分量は、220℃の温度で325mg/m3 以下であ
り、240℃の温度で780mg/m3 以下である。
【0014】本発明のアスファルト発煙成分の定量方法
は、所定量のアスファルト、特に、防水工事用ブローン
アスファルトを略密閉容器に充填し、当該充填された防
水工事用ブローンアスファルトを200〜300℃の温
度範囲に加熱することにより発生する発煙成分量を、前
記略密閉容器の上方部に装着されたテフロンバインダー
ガラス繊維フィルターに吸着させることにより求められ
る。すなわち、該発煙成分量は図1に示す発煙成分測定
試験装置を用いて求められる。図1中、該装置10は、
試料の温度を一定に保持できる略密閉容器1、捕集用フ
ィルターをセットしたフィルター保持部2、保護フィル
ター部3、試料から発生する発煙成分及びガス分を吸引
する吸引系統部4から構成される。また、吸引系統部4
は吸引ポンプ5、流量計6、積算流量計7から構成され
る。
は、所定量のアスファルト、特に、防水工事用ブローン
アスファルトを略密閉容器に充填し、当該充填された防
水工事用ブローンアスファルトを200〜300℃の温
度範囲に加熱することにより発生する発煙成分量を、前
記略密閉容器の上方部に装着されたテフロンバインダー
ガラス繊維フィルターに吸着させることにより求められ
る。すなわち、該発煙成分量は図1に示す発煙成分測定
試験装置を用いて求められる。図1中、該装置10は、
試料の温度を一定に保持できる略密閉容器1、捕集用フ
ィルターをセットしたフィルター保持部2、保護フィル
ター部3、試料から発生する発煙成分及びガス分を吸引
する吸引系統部4から構成される。また、吸引系統部4
は吸引ポンプ5、流量計6、積算流量計7から構成され
る。
【0015】まず、試料の防水工事用ブローンアスファ
ルトは、例えば、ホーロー引き製の容器1内に張り込み
秤量される。この容器に充填されるアスファルトの所定
量としては、当該略密閉容器の容積の1/5〜1/1.
3部容積、特に、1/3〜1/1.5部容積が好まし
い。容器1は温度調節計付マントルヒーター内にセット
され、試料はJIS K 2207に規定する加熱安定性試験に準
拠した方法にて200〜300℃の温度範囲における特
定温度、例えば、220℃又は240℃の温度に加熱さ
れ、保持される。その後、フィルター保持部2の外径と
同等の大きさの穴を中央部に有する蓋8を容器1上に乗
せて容器1との間に実質的に隙間を開けない状態にす
る。次に、該中央部の穴に捕集用フィルターをセットし
たフィルター保持部2を嵌める。吸引ポンプ5を作動さ
せ、試料より発生する発煙成分の所定量を吸引し、吸引
前後の捕集用フィルターの質量差を求める。そして、吸
引量1m3当たりのmg量に換算した値を試料より発生する
発煙成分量と規定する。また、測定結果は、その信頼性
の点から、再度新しい捕集用フィルターに交換して上記
操作を都合3回繰り返し、その結果の平均値を求めるこ
とが好ましい。
ルトは、例えば、ホーロー引き製の容器1内に張り込み
秤量される。この容器に充填されるアスファルトの所定
量としては、当該略密閉容器の容積の1/5〜1/1.
3部容積、特に、1/3〜1/1.5部容積が好まし
い。容器1は温度調節計付マントルヒーター内にセット
され、試料はJIS K 2207に規定する加熱安定性試験に準
拠した方法にて200〜300℃の温度範囲における特
定温度、例えば、220℃又は240℃の温度に加熱さ
れ、保持される。その後、フィルター保持部2の外径と
同等の大きさの穴を中央部に有する蓋8を容器1上に乗
せて容器1との間に実質的に隙間を開けない状態にす
る。次に、該中央部の穴に捕集用フィルターをセットし
たフィルター保持部2を嵌める。吸引ポンプ5を作動さ
せ、試料より発生する発煙成分の所定量を吸引し、吸引
前後の捕集用フィルターの質量差を求める。そして、吸
引量1m3当たりのmg量に換算した値を試料より発生する
発煙成分量と規定する。また、測定結果は、その信頼性
の点から、再度新しい捕集用フィルターに交換して上記
操作を都合3回繰り返し、その結果の平均値を求めるこ
とが好ましい。
【0016】発煙成分としては、通常、約180℃の温
度で発生するガス中に浮遊する微細な固体微粒子、アス
ファルトの熱分解によって生じる揮発性物質や水蒸気な
どが凝縮した液体の粒などをいい、その具体的成分とし
ては、必ずしも明確ではないが、例えば、二酸化炭素、
炭化水素蒸気、メルカプタン分などである。
度で発生するガス中に浮遊する微細な固体微粒子、アス
ファルトの熱分解によって生じる揮発性物質や水蒸気な
どが凝縮した液体の粒などをいい、その具体的成分とし
ては、必ずしも明確ではないが、例えば、二酸化炭素、
炭化水素蒸気、メルカプタン分などである。
【0017】本発明のアスファルト発煙成分の定量方法
で用いる捕集用フィルターとしては、発煙成分を精度よ
く捕集できるものであればよく、例えば、テフロンバイ
ンダーガラス繊維フィルターが挙げられる。このテフロ
ンバインダーガラス繊維フィルターは、ガラス繊維フィ
ルターの裏面にテフロンフィルターを貼り合わせた複合
フィルタであり、吸湿量0.04mg以下(47φmm、RH90% 中
に24時間放置の場合)、捕集率98%(0.3 μm ステアリン
酸粒子) 、圧力損失100mmH2O( 有効捕集径35φmm、吸引
量20L/分の場合) の特性を有する。また、吸引ポンプに
よる吸引量は50L、吸引速度は18L/分、測定時間は
1〜15分間とするのがよい。
で用いる捕集用フィルターとしては、発煙成分を精度よ
く捕集できるものであればよく、例えば、テフロンバイ
ンダーガラス繊維フィルターが挙げられる。このテフロ
ンバインダーガラス繊維フィルターは、ガラス繊維フィ
ルターの裏面にテフロンフィルターを貼り合わせた複合
フィルタであり、吸湿量0.04mg以下(47φmm、RH90% 中
に24時間放置の場合)、捕集率98%(0.3 μm ステアリン
酸粒子) 、圧力損失100mmH2O( 有効捕集径35φmm、吸引
量20L/分の場合) の特性を有する。また、吸引ポンプに
よる吸引量は50L、吸引速度は18L/分、測定時間は
1〜15分間とするのがよい。
【0018】また、本発明のアスファルト発煙成分の定
量方法で用いる容器の密閉構造としては、発煙成分が、
捕集フィルターに実質的に全て捕集される構造であれば
よく、発煙成分が漏れない程度の少しの隙間を有しても
良い。隙間は大きすぎると、例え上方部より吸引する構
造を採ったとしても、外部に漏れることによる測定誤差
を生じる。具体的には、容器に蓋を被せる程度の略密閉
構造でよい。
量方法で用いる容器の密閉構造としては、発煙成分が、
捕集フィルターに実質的に全て捕集される構造であれば
よく、発煙成分が漏れない程度の少しの隙間を有しても
良い。隙間は大きすぎると、例え上方部より吸引する構
造を採ったとしても、外部に漏れることによる測定誤差
を生じる。具体的には、容器に蓋を被せる程度の略密閉
構造でよい。
【0019】上記発煙成分測定方法によれば、実験装置
は間口180cm ×奥行75cm×高さ90cmのドラフトチャンバ
ー内に温度調節計付マントルヒーターを3台同時に設置
できる。また、フィルター保持部から保護フィルター、
流量計、積算流量計及び吸引ポンプをタイゴン製真空チ
ューブにて接続することにより、限られた空間で多くの
試料の測定が可能となる。また、極めて短時間に結果を
得ることができると共に、測定者が変わっても測定結果
は変動することがない。また、該測定方法の対象物とし
ては、前記防水工事用ブローンアスファルトに限定され
ず、ストレートアスファルト、工業用アスファルト及び
減圧蒸留装置のボトム油などのアスファルト類にも適用
できる。
は間口180cm ×奥行75cm×高さ90cmのドラフトチャンバ
ー内に温度調節計付マントルヒーターを3台同時に設置
できる。また、フィルター保持部から保護フィルター、
流量計、積算流量計及び吸引ポンプをタイゴン製真空チ
ューブにて接続することにより、限られた空間で多くの
試料の測定が可能となる。また、極めて短時間に結果を
得ることができると共に、測定者が変わっても測定結果
は変動することがない。また、該測定方法の対象物とし
ては、前記防水工事用ブローンアスファルトに限定され
ず、ストレートアスファルト、工業用アスファルト及び
減圧蒸留装置のボトム油などのアスファルト類にも適用
できる。
【0020】本発明の防水工事用ブローンアスファルト
は、上記必須の構成要件の他、次の特性を有するものが
好ましい。すなわち、引火点は280℃以上、好ましく
は285℃以上である。引火点が低すぎると、引火性が
高まり、取扱い性で難点を有する。また、200℃にお
ける粘度は80〜250cp、好ましくは100〜200
cpである。粘度が高すぎると施工時の温度が高温とな
り、煙や臭いが多くなる。また、粘度が低すぎると、耐
油滲み出し性や耐候性が劣る傾向となる。
は、上記必須の構成要件の他、次の特性を有するものが
好ましい。すなわち、引火点は280℃以上、好ましく
は285℃以上である。引火点が低すぎると、引火性が
高まり、取扱い性で難点を有する。また、200℃にお
ける粘度は80〜250cp、好ましくは100〜200
cpである。粘度が高すぎると施工時の温度が高温とな
り、煙や臭いが多くなる。また、粘度が低すぎると、耐
油滲み出し性や耐候性が劣る傾向となる。
【0021】本発明の防水工事用ブローンアスファルト
を製造する方法としては、公知の方法に従えばよく、特
に制限されないが、例えば、原料として、100℃の粘
度が100〜700cSt 、好ましくは200〜600cS
t で、アスファルテン量が1〜12重量%の性状を有す
る減圧蒸留残渣油をブローイングすることにより得るこ
とができる。
を製造する方法としては、公知の方法に従えばよく、特
に制限されないが、例えば、原料として、100℃の粘
度が100〜700cSt 、好ましくは200〜600cS
t で、アスファルテン量が1〜12重量%の性状を有す
る減圧蒸留残渣油をブローイングすることにより得るこ
とができる。
【0022】この減圧蒸留残渣油は、例えば、ザクム原
油、ムバラス原油、マーバン原油、オーマン原油、ウム
シャイム原油、バラス原油などの減圧蒸留の残渣分であ
り、軽質、重質又はこれらを混合した中質のいずれであ
ってもよいが、特に、軽質のものが好ましい。
油、ムバラス原油、マーバン原油、オーマン原油、ウム
シャイム原油、バラス原油などの減圧蒸留の残渣分であ
り、軽質、重質又はこれらを混合した中質のいずれであ
ってもよいが、特に、軽質のものが好ましい。
【0023】ブローイング方法としては、特に制限され
ず、公知の方法を使用することができる。ブローイング
に使用する反応槽としては、下部に空気の吹き込み孔を
有する縦型反応槽が好ましい。ブローイング温度として
は、180〜300℃の範囲が好ましく、空気の吹き込
み量は10〜60l/h/kg、好ましくは20〜30l/h/kg
である。ブローイング時間は10〜14時間の範囲とす
るのがよい。また、ブローイングはバッチ式でも、連続
式でも行うことができる。
ず、公知の方法を使用することができる。ブローイング
に使用する反応槽としては、下部に空気の吹き込み孔を
有する縦型反応槽が好ましい。ブローイング温度として
は、180〜300℃の範囲が好ましく、空気の吹き込
み量は10〜60l/h/kg、好ましくは20〜30l/h/kg
である。ブローイング時間は10〜14時間の範囲とす
るのがよい。また、ブローイングはバッチ式でも、連続
式でも行うことができる。
【0024】本発明において、上記の特定の性状を有す
る防水工事用ブローンアスファルトを得るには、上記に
示す範囲において、原料油である減圧蒸留残渣油の性
状、ブローイング温度、空気吹き込み量、ブローイング
時間などを適宜組合せ、当該要件を満たす基材及び条件
を設定すればよい。
る防水工事用ブローンアスファルトを得るには、上記に
示す範囲において、原料油である減圧蒸留残渣油の性
状、ブローイング温度、空気吹き込み量、ブローイング
時間などを適宜組合せ、当該要件を満たす基材及び条件
を設定すればよい。
【0025】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限
するものではない。 実施例1〜21、比較例1〜4 25種類の防水工事用ブローンアスファルト(JISの
3種に相当)について、下記発煙成分量測定試験を用い
て発煙成分量を求めると共に、実際の施工温度の240
〜250℃における発煙量の目視観察による評価結果と
の相関を調べた。なお、これらの防水工事用ブローンア
スファルトは、原料として、ザクム原油、ムバラス原
油、マーバン原油、オーマン原油、ウムシャイム原油、
バラス原油などの減圧蒸留の残渣分及び減圧留出油など
の潤滑油留分を適宜混合して用い、また、ブローイング
温度は、180〜300℃の範囲、空気の吹き込み量は
20〜30l/h/kg、ブローイング時間は10〜14時間
を適宜組み合わせて製造されたものである。また、これ
らの軟化点は95〜100℃の範囲、針入度(1/10mm)
は25〜30の範囲のものである。結果は、220℃に
おける発煙成分量が、20〜325mg/m3 (実施例1〜
9)、325を越え500mg/m3 以下(実施例10〜2
1)及び520〜800mg/m3 (比較例1〜4)は、実
際の施工温度における目視観察による発煙程度が、それ
ぞれ、「少ないと感じる」、「普通又はやや少ないと感
じる」及び「多いと感じる」であった。
に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限
するものではない。 実施例1〜21、比較例1〜4 25種類の防水工事用ブローンアスファルト(JISの
3種に相当)について、下記発煙成分量測定試験を用い
て発煙成分量を求めると共に、実際の施工温度の240
〜250℃における発煙量の目視観察による評価結果と
の相関を調べた。なお、これらの防水工事用ブローンア
スファルトは、原料として、ザクム原油、ムバラス原
油、マーバン原油、オーマン原油、ウムシャイム原油、
バラス原油などの減圧蒸留の残渣分及び減圧留出油など
の潤滑油留分を適宜混合して用い、また、ブローイング
温度は、180〜300℃の範囲、空気の吹き込み量は
20〜30l/h/kg、ブローイング時間は10〜14時間
を適宜組み合わせて製造されたものである。また、これ
らの軟化点は95〜100℃の範囲、針入度(1/10mm)
は25〜30の範囲のものである。結果は、220℃に
おける発煙成分量が、20〜325mg/m3 (実施例1〜
9)、325を越え500mg/m3 以下(実施例10〜2
1)及び520〜800mg/m3 (比較例1〜4)は、実
際の施工温度における目視観察による発煙程度が、それ
ぞれ、「少ないと感じる」、「普通又はやや少ないと感
じる」及び「多いと感じる」であった。
【0026】(発煙成分量測定試験) ・装置:図1に示す装置を用い、測定手順は前記の方法
による。 ・容器の容量:4.5L ・試料量:2kg ・捕集用フィルター:テフロンバインダーフィルター
(SIBATA TF フィルターT60A20(8013-60255) ・吸引速度:18L/分 ・吸引量:50L
による。 ・容器の容量:4.5L ・試料量:2kg ・捕集用フィルター:テフロンバインダーフィルター
(SIBATA TF フィルターT60A20(8013-60255) ・吸引速度:18L/分 ・吸引量:50L
【0027】このように、本発明の特定の試験方法によ
り得られた発煙成分量は、実際の施工温度における発煙
状態と極めて良い相関関係にある。このため、施工時の
発煙性の良否を、施工時の温度より低い温度で簡易に精
度良く定めることができる。また、220℃の発煙成分
量が500mg/m3 以下の防水工事用アスファルトは、実
際の施工時において、優れた低煙性を示す。
り得られた発煙成分量は、実際の施工温度における発煙
状態と極めて良い相関関係にある。このため、施工時の
発煙性の良否を、施工時の温度より低い温度で簡易に精
度良く定めることができる。また、220℃の発煙成分
量が500mg/m3 以下の防水工事用アスファルトは、実
際の施工時において、優れた低煙性を示す。
【0028】実施例22 発煙成分量測定試験における測定精度を確認するため、
針入度34、軟化点118℃の防水工事用アスファルト
を用いて、2回の繰り返し測定を行った。また、発煙成
分量の経時変化も調べた。試料の測定温度は240℃、
測定は1時間毎に行い7時間まで行った。結果を図2に
示す。
針入度34、軟化点118℃の防水工事用アスファルト
を用いて、2回の繰り返し測定を行った。また、発煙成
分量の経時変化も調べた。試料の測定温度は240℃、
測定は1時間毎に行い7時間まで行った。結果を図2に
示す。
【0029】実施例23 発煙成分量測定試験における測定結果の再現性を確認す
るため、針入度24、軟化点95.5℃の防水工事用ア
スファルトを用いて測定した。試料の測定温度は220
℃及び240℃、測定回数は各々3回とした。結果を表
1に示す。
るため、針入度24、軟化点95.5℃の防水工事用ア
スファルトを用いて測定した。試料の測定温度は220
℃及び240℃、測定回数は各々3回とした。結果を表
1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】図2より、本発明の発煙成分量測定試験に
おける発煙成分量の経時変化の測定結果から、1〜7時
間目の発煙成分量の変化は±0.1以内である。更に、
表1より、再現性試験においては、1〜3回目の発煙量
の変化は±0.05以内であり、当該試験方法の測定精
度は極めて高いことが判る。
おける発煙成分量の経時変化の測定結果から、1〜7時
間目の発煙成分量の変化は±0.1以内である。更に、
表1より、再現性試験においては、1〜3回目の発煙量
の変化は±0.05以内であり、当該試験方法の測定精
度は極めて高いことが判る。
【0032】実施例24 表2に示す防水工事用ブローンアスファルトを用いて、
本発明の発煙成分量測定試験で測定した場合(表中、
「略密閉」という)と、容器の蓋を嵌めずに捕集用フィ
ルターを加熱溶解した試料上に宙吊りにした状態で測定
した場合(表中、「宙吊り」という)との発煙成分量の
測定結果の違いを調べた。結果を表2に示す。
本発明の発煙成分量測定試験で測定した場合(表中、
「略密閉」という)と、容器の蓋を嵌めずに捕集用フィ
ルターを加熱溶解した試料上に宙吊りにした状態で測定
した場合(表中、「宙吊り」という)との発煙成分量の
測定結果の違いを調べた。結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】表2より、容器の試料上で宙吊り状態にし
た捕集用フィルターを用いた場合、その発煙量は、実施
例における略密閉容器を用いた場合の1/2〜1/4程
度しか定量できていない。
た捕集用フィルターを用いた場合、その発煙量は、実施
例における略密閉容器を用いた場合の1/2〜1/4程
度しか定量できていない。
【0035】
【発明の効果】本発明のアスファルト発煙量の定量方法
によれば、短時間で、省スペースで行え、且つ簡易な操
作に加えて、正確に測定できる。また、当該定量方法を
利用すれば、防水工事用ブローンアスファルトの加熱溶
融時又は施工時の温度で発生する発煙量を、その温度よ
り低温で求められる発煙成分量で簡易に精度良く定める
ことができる。従って、本発明の防水工事用ブローンア
スファルトを用いれば、実際の施工時において、優れた
低煙性を示す。
によれば、短時間で、省スペースで行え、且つ簡易な操
作に加えて、正確に測定できる。また、当該定量方法を
利用すれば、防水工事用ブローンアスファルトの加熱溶
融時又は施工時の温度で発生する発煙量を、その温度よ
り低温で求められる発煙成分量で簡易に精度良く定める
ことができる。従って、本発明の防水工事用ブローンア
スファルトを用いれば、実際の施工時において、優れた
低煙性を示す。
【図1】発煙成分量測定試験装置の概略図を示したもの
である。
である。
【図2】発煙成分量測定試験における発煙成分量の経時
変化を示す図である。
変化を示す図である。
1 略密閉容器 2 フィルター保持部 3 保護フィルター部 4 吸引系統部 5 吸引ポンプ 6 流量計 7 積算流量計 10 発煙成分量測定試験装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川付 正明 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 高木 清美 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内
Claims (4)
- 【請求項1】 軟化点が60〜130℃、針入度が0〜
50の性状を有し、220℃の温度下、容積4.5Lの
略密閉容器中の2kgの発煙成分量が、500mg/m3 以
下であることを特徴とする防水工事用ブローンアスファ
ルト。 - 【請求項2】 更に、240℃の温度下、容積4.5L
の略密閉容器中の2kgの発煙成分量が、1200mg/m
3 以下であることを特徴とする請求項1記載の防水工事
用ブローンアスファルト。 - 【請求項3】 所定量のアスファルトを略密閉容器に充
填し、当該充填されたアスファルトを200〜300℃
の温度範囲に加熱することにより発生する発煙成分量
を、前記略密閉容器の上方部に装着されたテフロンバイ
ンダーガラス繊維フィルターに吸着させることにより求
めるアスファルト発煙成分の定量方法。 - 【請求項4】 前記アスファルトが、防水工事用ブロー
ンアスファルトである請求項3記載のアスファルト発煙
成分の定量方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36559297A JPH11181291A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 防水工事用ブローンアスファルト及びその発煙成分の定量方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36559297A JPH11181291A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 防水工事用ブローンアスファルト及びその発煙成分の定量方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11181291A true JPH11181291A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18484651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36559297A Pending JPH11181291A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 防水工事用ブローンアスファルト及びその発煙成分の定量方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11181291A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003858A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Idemitsu Kosan Co Ltd | アスファルト |
CN108426816A (zh) * | 2018-04-23 | 2018-08-21 | 成都瑞欣沥青科技有限公司 | 一种测量沥青烟雾浓度的系统 |
CN113341117A (zh) * | 2021-07-02 | 2021-09-03 | 兰州理工大学 | 一种沥青烟生成-富集装置及安装使用方法 |
CN114669168A (zh) * | 2022-04-02 | 2022-06-28 | 洛阳市公路事业发展中心 | 一种沥青烟气有机与无机成分分离收集装置及其方法 |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP36559297A patent/JPH11181291A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003858A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Idemitsu Kosan Co Ltd | アスファルト |
CN108426816A (zh) * | 2018-04-23 | 2018-08-21 | 成都瑞欣沥青科技有限公司 | 一种测量沥青烟雾浓度的系统 |
CN113341117A (zh) * | 2021-07-02 | 2021-09-03 | 兰州理工大学 | 一种沥青烟生成-富集装置及安装使用方法 |
CN114669168A (zh) * | 2022-04-02 | 2022-06-28 | 洛阳市公路事业发展中心 | 一种沥青烟气有机与无机成分分离收集装置及其方法 |
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