JPH11181132A - 合成樹脂製多泡発泡体及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製多泡発泡体及びその製造方法

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JPH11181132A
JPH11181132A JP35067097A JP35067097A JPH11181132A JP H11181132 A JPH11181132 A JP H11181132A JP 35067097 A JP35067097 A JP 35067097A JP 35067097 A JP35067097 A JP 35067097A JP H11181132 A JPH11181132 A JP H11181132A
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JP
Japan
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helium gas
foam
synthetic resin
container
resin material
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Withdrawn
Application number
JP35067097A
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English (en)
Inventor
Masato Hino
正人 日野
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PIPIPI DESIGN KK
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PIPIPI DESIGN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて質量の小さな合成樹脂性多泡発泡体と
する。 【解決手段】 多数の独立気泡を有する発泡体であっ
て、各独立気泡の内部にヘリウムガスを充填した合成樹
脂製多泡発泡体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製の多泡
発泡体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、ポリオレフィン系の合成樹脂を用
い、軽量化のために多数の微小気泡を有する多泡発泡体
とした合成樹脂製のブロックや板状体が種々の用途に使
用されている。この合成樹脂製の発泡体には、連続気泡
構造とするものと、独立気泡構造とするものがあり、緩
衝材としては発泡スチロールなどと呼ばれる独立気泡構
造の多泡発泡体が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に発泡スチロール
と呼ばれる合成樹脂製多泡発泡体は、極めて軽量である
も、より軽量な発泡体とすることが望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、独立気泡を有
する合成樹脂製の多泡発泡体であって、独立気泡の内部
には、ヘリウムガスを充満させた多泡発泡体とするもの
である。このように、合成樹脂の多泡発泡体とすること
により、樹脂重量を少なくし、独立気泡の内部に空気よ
りも軽いヘリウムガスを充満させているため、多泡発泡
体の占める容積に対して質量が小さく、又、空気中では
大気の浮力により極めて軽い発泡体とすることができ
る。
【0005】そして、本発明は、合成樹脂製の多泡発泡
体を平板形状とする場合、その表裏面にガスバリヤー性
の高い樹脂被膜を設けることがあり、ブロック形状とす
る場合は、その全表面にガスバリヤー性の樹脂被膜を設
けることがある。このように、合成樹脂製の多泡発泡体
の表面にガスバリヤー性の高い樹脂被膜を設ければ、独
立気泡の内部に閉じ込めているヘリウムガスが漏れるこ
とを一層確実に防止し、多泡発泡体の軽い状態を長時間
維持することができる。
【0006】又、この多泡発泡体の製造方法は、合成樹
脂材料を密閉容器内で溶融状態とし、ヘリウムガスを容
器内に充満させた後、溶融状態の樹脂材料を攪拌して泡
立て、ヘリウガスの気泡を樹脂材料中に存在させた状態
で樹脂材料を硬化させて多数の独立気泡を有する合成樹
脂製多泡発泡体とするものである。このように、ヘリウ
ムガス雰囲気中で攪拌して泡立てることにより、合成樹
脂中にヘリウムガスを充填した独立気泡を容易に形成す
ることができる。
【0007】更に、この多泡発泡体の製造に際し、ヘリ
ウムガスを容器内に充満させた後、容器上部のヘリウム
ガスを抜き出し、このヘリウムガスを容器底部から容器
内に戻すようにヘリウムガスを循環させつつ溶融状態の
樹脂材料を攪拌することがある。このように、密閉容器
内の上部空間のヘリウムガスを容器底部から容器内に戻
すように循環させることにより、溶融状態の樹脂材料中
に気体であるヘリウムガスを混入することが容易にでき
ることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、図1に示すように、多
数の独立気泡により形成される合成樹脂材であり、図2
のAに示すように、シート状とするものや、図2のBに
示すように、適宜のブロックとするものである。更に、
この合成樹脂製多泡発泡体の独立気泡の内部には、ヘリ
ウムガスを充満させるものである。
【0009】この多泡発泡体の製造は、密閉可能な容器
内にレジンやペレット状態とされている熱可塑性樹脂材
料を注入し、熱可塑性樹脂材料を加熱して溶融状態とし
た後、ヘリウムガスを容器内に注入してヘリウムガスを
充満させ、ヘリウムガス雰囲気中で溶融状態の樹脂材料
を攪拌するものである。尚、攪拌に際して、ヘリウムガ
スを密閉容器の底部に設けた小穴から注入し、余分なヘ
リウムガスは容器の上部から排出しつつヘリウムガスを
循環させることもある。
【0010】このように、ヘリウムガス雰囲気中で溶融
状態の樹脂材料を攪拌し、溶融状態の樹脂材料を泡立て
ることにより、溶融状態の樹脂材料中にヘリウムガスの
気泡を多数含ませるものである。そして、この発泡状態
となった溶融状態の樹脂材料を冷却固化させることによ
り、図2に示したシート状やブロック形状の合成樹脂製
多泡発泡体とするものである。
【0011】尚、ブロック形状としては、図2のBに示
したような方形の立方体に限るものでなく、球形や楕円
体形状とすることもある。又、溶融状態の樹脂材料をヘ
リウムガス雰囲気中で攪拌するに際し、ヘリウムガスを
加圧状態として攪拌し、溶融状態の樹脂材料が泡立った
後、容器上部のヘリウムガスを抜いて加圧状態を減じ、
僅かに余圧を残して溶融状態の樹脂材料中に混入された
ヘリウムガスの気泡を拡大させた後、溶融状態の樹脂材
料を冷却固化させることもある。
【0012】このように、加圧状態で溶融状態の樹脂材
料中にヘリウムガスの気泡を混入させ、溶融状態の樹脂
材料を泡立てた後に圧力を開放すれば、ヘリウムガスの
気泡が拡大し、このヘリウムガスバルーンを形成する樹
脂膜を薄くすることができる。従って、多泡発泡体の気
泡率を大きく、即ち容積に対する見かけ比重を容易に小
さくすることができる。
【0013】又、溶融状態の樹脂材料を冷却固化させる
際、僅かに余圧を残しているため、固化に際して温度が
低下し、溶融状態の樹脂材料中に形成されているヘリウ
ムガスバルーンの圧力が低下しても、ヘリウムガスバル
ーンが減圧状態となり、気泡が潰れることを防止でき
る。更に、多泡体とする合成樹脂は、熱可塑性合成樹脂
に限るものでなく、熱硬化性合成樹脂を用いることや、
硬化剤などの添加又は異種液の混合反応などの反応硬化
を生じさせる反応硬化型の合成樹脂を用いることもあ
る。
【0014】そして、平板形状などのシート状とする多
泡発泡体ではその表裏面に、又、ブロック形状とする多
泡発泡体ではその全表面に、ガスバリヤー性の高いEV
ALやEVOH又はPVOHなどの樹脂を用いて被膜を
形成することもある。このように、多泡発泡体の外表面
にガスバリヤー性の高い樹脂被膜を形成すれば、ヘリウ
ムガスバルーンを形成する合成樹脂膜が薄く、高いガス
気密性の維持が困難な場合であっても、多泡発泡体から
ヘリウムガスが抜けることを防止することができる。
【0015】従って、気泡率が高く、見かけ比重を低く
した多泡発泡体からヘリウムガスが漏れることを防止
し、多泡発泡体を軽い状態に維持することが容易にでき
ることになる。即ち、空気に体する比重が約0.14で
あり、その重さが約0.18g/l(0℃)と極めて質
量の小さなヘリウムガスを気泡状態で含む合成樹脂製多
泡体は、その容積に比較して極めて小さな質量とするこ
とができる。
【0016】そして、気泡率を大きくし、見かけ比重を
極めて小さくすれば、僅かな気流で空気中に浮上する合
成樹脂材料とすることもできるものである。特に、1g
程度又はそれ以下の合成樹脂材料により、10cm立方
以上の容積を占める多泡発泡体とすれば、この多泡発泡
体を空気よりも軽くすることができる。
【0017】尚、この多泡発泡体は、平板形状の合成樹
脂製多泡発泡体やブロック形状の合成樹脂製多泡発泡体
を適宜に組み合わせて使用する場合の他、平板形状の合
成樹脂製多泡発泡体やブロック形状の合成樹脂製多泡発
泡体を適宜切断して組み合わせて使用する場合、更に、
動物や乗り物などをアレンジした形状として予め発泡形
成することもある。
【0018】このように、平板形状の合成樹脂製多泡発
泡体やブロック形状の合成樹脂製多泡発泡体を組み合わ
せて適宜の形状とすることにより、軽量の部材として種
々の用途に使用する他、動物や乗り物などの形に近い形
状とすることにより、簡単な玩具としても利用できるも
のである。
【0019】
【発明の効果】本発明は、ヘリウムガスの気泡を内部に
有する合成樹脂製の多泡発泡体であるから、容積に体し
て極めて小さな質量とし、見かけ比重の極めて小さな合
成樹脂製の資材とすることができる。そして、表裏面や
外表面全体にガスバリヤー性の高い樹脂被膜を形成すれ
ば、気泡内のヘリウムガスを長く保持することができ、
発泡多泡体の軽い状態を長期間維持することができる。
【0020】又、本発明は、溶融状態の樹脂材料を密閉
容器を用いてヘリウムガス雰囲気中で攪拌して泡立てる
方法であるから、ヘリウムガスを密閉充填する独立気泡
を有する合成樹脂を容易に製造することができる。そし
て、密閉容器内のヘリウムガスを循環させて容器底部か
ら容器内に注することにより、ヘリウムガスを無駄な
く、且つ、容易に溶融状態の樹脂材料中に混入すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多泡体の構造を示す模式図。
【図2】本発明に係る多泡体の外観の一例を示す図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の独立気泡を有する合成樹脂製発泡
    体であって、各独立気泡の内部にヘリウムガスを充填し
    ていることを特徴とする合成樹脂製多泡発泡体。
  2. 【請求項2】 平板形状の合成樹脂製多泡発泡体の表裏
    面をガスバリヤー性の高い樹脂被膜で覆っていることを
    特徴とする請求項1に記載した合成樹脂製多泡発泡体。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製多泡発泡体の全表面をガスバ
    リヤー性の高い樹脂被膜で覆っていることを特徴とする
    請求項1に記載した合成樹脂製多泡発泡体。
  4. 【請求項4】 合成樹脂材料を密閉容器内で溶融状態と
    し、ヘリウムガスを容器内に充満させた後、溶融状態の
    樹脂材料を攪拌して泡立て、ヘリウガスの気泡を樹脂材
    料中に存在させた状態で樹脂材料を硬化させて多数の独
    立気泡を有する合成樹脂製多泡発泡体とすることを特徴
    とする合成樹脂製多泡発泡体の製造方法。
  5. 【請求項5】 ヘリウムガスを容器内に充満させた後、
    容器上部のヘリウムガスを抜き出し、このヘリウムガス
    を容器底部から容器内に戻すようにヘリウムガスを循環
    させつつ溶融状態の樹脂材料を攪拌することを特徴とす
    る請求項4に記載した合成樹脂製多泡発泡体の製造方
    法。
JP35067097A 1997-12-19 1997-12-19 合成樹脂製多泡発泡体及びその製造方法 Withdrawn JPH11181132A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9526046B2 (en) 2012-08-28 2016-12-20 Denso Corporation Communication control system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9526046B2 (en) 2012-08-28 2016-12-20 Denso Corporation Communication control system

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