JPH1118069A

JPH1118069A - 伝送システムのディジタルデコーダ

Info

Publication number: JPH1118069A
Application number: JP10150059A
Authority: JP
Inventors: Ulrich Barth; ウルリツヒ・バルト
Original assignee: Alcatel Alsthom Compagnie Generale dElectricite
Current assignee: Alcatel Lucent SAS
Priority date: 1997-05-31
Filing date: 1998-05-29
Publication date: 1999-01-22
Also published as: AU749018B2; US20030135864A1; DE19722915A1; AU6799498A; EP0886443A2

Abstract

(57)【要約】【課題】メニュー・コントロールを分析し最適化する
ための、サービス・オン・デマンドシステムにおいてユ
ーザの行動パターンを決定できるディジタルデコーダを
提供する。【解決手段】受け取られたタイミング信号によって制
御することのできる制御装置を有するディジタルデコー
ダが使用される。制御装置は、複数のコマンドを含むユ
ーザ入力シーケンスおよび個々のコマンドが入力された
ときの時間を捕捉し、その入力シーケンスを書き込み／
読み出しメモリへ記憶するように適合化される。他方、
タイミング信号は、個々のコマンドの間の時間間隔を決
定するために使用することができる。次に、これらの時
間間隔は、実際の入力時間の代わりに記憶される。記憶
されたパケットは、複数のディジタルデコーダからのパ
ケットと共に遠隔地のサーバへ送信され、そこで処理さ
れることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する課題】本発明は伝送システム（特にサー
ビス・オン・デマンド・システム）のディジタルデコー
ダに関する。セット・トップ・ボックスとも呼ばれるそ
のようなディジタルデコーダは、特に、制御装置（たと
えばプロセッサまたはマイクロプロセッサ）、および書
き込み／読み出しメモリ（たとえばＲＡＭ（ＲＡＭ＝ラ
ンダム・アクセス・メモリ）または不揮発性メモリ（た
とえばいわゆるフラッシュ・メモリ））を含む。

【０００２】

【従来の技術】セット・トップ・ボックスは、たとえば
１９９５年に出版された定期刊行物Ｆｕｎｋｓｃｈａｕ
１７の記事「ＳｔａｎｄａｒｄＦｏｒＳｅｔ−Ｔ
ｏｐＢｏｘｅｓ」（４２〜４４ページ）に説明されてい
る。セット・トップ・ボックスは端末（たとえばテレビ
受信機）とサーバ（たとえばビデオ・オン・デマンド・
サーバ）との間のインタフェースを形成する。ビデオ・
オン・デマンド・サーバはビデオ映画を提供し、ビデオ
映画は遠隔地からユーザによって選択され、伝送ネット
ワークを通して遠隔地のユーザへ伝送される。セット・
トップ・ボックスは、受信されたビデオ映画を復号する
と共に処理し（たとえばディジタル形式で受け取られた
ビデオ映画をアナログ形式へ変換し）、処理されたビデ
オ映画をテレビ受信機へ送るように適合化されている。
制御装置としてのセット・トップ・ボックスは、プロセ
ッサおよび中間メモリとして使用されるＲＡＭを含んで
いる。さらに、セット・トップ・ボックスは、たとえば
赤外線遠隔制御によってユーザからセット・トップ・ボ
ックスへ送られたコマンドを受け取り、それらのコマン
ドを処理し、それらをサーバへ送るように適合化されて
いる。コマンドはユーザ・リクエスト（たとえば、提供
されるビデオ映画の要約を見るためのメニュー選択、さ
らに、提供されるビデオ映画を詳細に調べたり、それを
選択したり、注文したりする他のメニュー選択）を含
む。

【０００３】そのようなサービス・オン・デマンド・シ
ステムでは、メニュー制御を分析し最適化するためにユ
ーザの習癖すなわち行動パターンを評価することが望ま
しい。それに関しては、たとえば１９９６年の定期刊行
物Ｆｅｒｎｓｅｈ−ｕｎｄＫｉｎｏ−Ｔｅｃｈｎｉｋ
Ｎｏ．３の記事「ＳｏｆｔｗａｒｅＡｒｃｈｉｔｅｃ
ｔｕｒｅｓＦｏｒＩｎｔｅｒａｃｔｉｖｅＤｉｇ
ｉｔａｌＤｅｃｏｄｅｒｓ」（９２〜１０２ページ）
で論じられている。次のような質問に回答を与える必要
がある。たとえば、ユーザは規定の仕事をどれくらい速
く完了するか？また、ユーザは平均的にどれくらいの
数の間違いを犯すか？また、システムが数日間使用さ
れなかった場合、何日経過してからユーザはシステムを
使用するか？通常、このような質問に対する回答はサ
ンプル母集団への質問によって得られるが、それには非
常に費用がかかり、回答も主観的になりやすい。

【０００４】ユーザによって選択されたビデオ映画をユ
ーザのセット・トップ・ボックス中に記憶し、都合の良
い時間にサーバからポーリング方式によってビデオ映画
を検索する方法は、国際出願ＷＯ９４／１４２８０か
ら知ることができる。しかし、この方法では、ユーザに
よって実際に選択され注文されたビデオ映画をモニタで
きるにすぎない。さらに、ユーザがどのようにしてその
ビデオ映画を選択するに至ったかを知ることはできな
い。したがって、ユーザ・インタフェースおよびメニュ
ー選択を分析することによって前記の質問に回答を与え
ることはできない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メニ
ュー選択および／またはユーザ・インタフェースを分析
し、さらには最適化するために、サービス・オン・デマ
ンド・システムのユーザの行動パターンを決定すること
である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明の
請求項１または２に記載されたディジタルデコーダによ
って解決される。ユーザからのすべてのコマンド、およ
び個々のコマンドの入力時間または個々のコマンド間の
時間間隔が決定され、ディジタルデコーダに記憶され
る。それによって、ユーザの行動パターンを詳細に時間
の関数として決定することが可能となる。質問される個
人の主観的回答は避けられ、その代わりに、現存するサ
ービス・オン・デマンド・システムの複数ユーザからの
入力シーケンスが実際の動作条件の下で評価され、客観
的で典型的な分析が可能となる。

【０００７】従属クレーム中には、好ましい実施形態が
記述されている。

【０００８】本発明の特定の好ましい実施形態は、記憶
された入力シーケンスをサーバへ送信することのできる
送信装置を含む。それによって、ユーザの行動パターン
を遠隔地で決定することができ、時間と費用が節減され
る。ユーザの行動パターンは統計目的のためにのみ分析
される。ユーザの匿名性を保証するために、それぞれの
ディジタルデコーダのアドレスは、入力シーケンスの送
信中に隠すことができる。他方、サーバは遠隔地からす
べてのサーバを連続的に読み出し、受信信号からアドレ
スを除去することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下で、実施形態と図面を参照し
ながら本発明を説明をする。図面は本発明のディジタル
デコーダを略図的に示す。

【００１０】セット・トップ・ボックスとも呼ばれるデ
ィジタルデコーダＳＴＢは、たとえば１９９５年に出版
された定期刊行物Ｆｕｎｋｓｃｈａｕ１７の記事「Ｓ
ｔａｎｄａｒｄＦｏｒＳｅｔ−ＴｏｐＢｏｘｅ
ｓ」（４２〜４４ページ）に説明されるような従来のデ
ィジタルデコーダに見られるすべての構成要素を含んで
いる。含まれる構成要素は、たとえば同調器、復調器、
デコーダ、制御装置を表すプロセッサＰ、および書き込
み／読み出しメモリＭＥＭＯを表すＲＡＭである。

【００１１】ディジタルデコーダはテレビ受信機とサー
バ、例えばビデオ・デマンド・サーバとの間のインタフ
ェースとして働く。サーバは、ビデオ映画を提供し、ビ
デオ映画は、テレビ受信機上で表示されたメニューに従
いユーザによって遠隔地から選択され、続いて伝送ネッ
トワークを通して遠隔地ユーザへ送信される。ユーザ
は、ディジタルデコーダＳＴＢへコマンドを送ることが
できる赤外線遠隔制御器ＩＲを用いて選択を行う。ユー
ザによって入力されるコマンドは入力シーケンスとして
考えることができ、それはディジタルデコーダＳＴＢを
オンに切り換えるコマンドからデコーダを再びオフに切
り換えるコマンドまでを含んでいる。これらのコマンド
によって、ユーザはビデオ映画を探索し、選択し、注文
し、見て、さらにあるいは前方送り／巻き戻しを行うこ
とができる。

【００１２】制御装置Ｐは、複数のコマンドを含む入力
シーケンスをユーザから得ることができるようにプログ
ラムされる。個々のコマンドは、制御装置Ｐの制御の下
で処理された後に（たとえば、エンコーダおよびプロト
コル・コンバータの中で）、サーバへ送られる。さら
に、すべてのコマンドは、これらのコマンドに関連した
時刻と共に、書き込み／読み出しメモリＭＥＭＯにアド
レス範囲の数アドレスからなるパケットの形式で記憶さ
れる。これらのコマンドは、それぞれの入力時間と共に
テーブルに類似している形式で記憶される。書き込み／
読み出しメモリＭＥＭＯは、各入力シーケンスについて
別々のアドレス範囲を使用する。たとえば、最初のコマ
ンド入力は時間１１：３０：００に入力される。したが
って、時間１１：３０：００およびそのコマンドのタイ
プ（たとえば０００００１）が、書き込み／読み出し
メモリＭＥＭＯのメモリ・アドレス０００１に記憶され
る。ここで、０００はメニュー・レベルを表し（すなわ
ち、８つのレベルの中の０番目のレベル）、００１はレ
ベル０の中の８つの可能な選択番号の中の選択番号１を
表す。二番目のコマンドは、たとえば時間１１：３１：
００に入力される。したがって、時間１１：３１：００
およびそのコマンドのタイプ（たとえば００１１００）
が、書き込み／読み出しメモリＭＥＭＯのメモリ・アド
レス００１０に記憶される。ここで、００１はメニュー
・レベルを表し（すなわち、８つのレベルの一番目のレ
ベル）、１００は一番目のレベルの８つの可能な選択番
号の中の選択番号４を表す。三番目のコマンド入力は、
たとえば時間１１：３２：１０に入力される。したがっ
て、時間１１：３２：１０およびそのコマンドのタイプ
（たとえば０１０１１１）が書き込み／読み出しメモ
リＭＥＭＯのメモリ・アドレス００１１に記憶される。
ここで、０１０はメニュー・レベルを表し（すなわち、
８つのレベルの中の二番目のレベル）、１１１は二番目
のレベルの８つの可能な選択番号の中の選択番号８を表
す。四番目のコマンドは、たとえば時間１１：３５：３
６に入力される。時間１１：３５：３６およびそのコマ
ンドのタイプ（たとえば０１１１０１）は、書き込み
／読み出しメモリＭＥＭＯのメモリ・アドレス０１００
に記憶される。ここで、０１１はメニュー・レベルを表
し（すなわち、三番目のレベル）、１０１は三番目のレ
ベルの８つの可能な選択番号の中の選択番号５を表す。

【００１３】それぞれ個々の入力シーケンスを記憶する
ために使用されるアドレス範囲は、制御装置Ｐによって
制御されるファイル・マネージャの中で管理され、任意
の時点で読み出すことができる。

【００１４】さらに、ディジタルデコーダは、書き込み
／読み出しメモリＭＥＭＯを遠隔地から読み出す要求を
含む信号を受け取る受信装置（図示されていない）と、
記憶されているパケットを送る送信装置（図示されてい
ない）とを含む。記憶された入力シーケンスは、たとえ
ば照会信号をディジタルデコーダＳＴＢのアドレスと共
に送るサーバによって、遠隔地から検索することができ
る。受信装置は、受け取られたアドレスをディジタルデ
コーダＳＴＢのアドレスと比較することによって、受け
取られた信号がそれぞれのディジタルデコーダに向けら
れたものであるかどうかをチェックする。それらのアド
レスが互いに一致すると、受信装置は照会信号を制御装
置Ｐへ送る。制御装置Ｐは、その照会がなされた時点ま
でに記憶された入力シーケンスをファィル・マネージャ
の中で探し、それらの入力シーケンスを送信装置へ送
る。次に、送信装置は入力シーケンスをディジタルデコ
ーダＳＴＢのアドレスと共にサーバへ送る。

【００１５】サーバに照会する代わりに、入力シーケン
スを含む記憶されたパケットを送信することができる送
信装置が提供される。その場合、送信装置は、パケット
の送信中にディジタルデコーダＳＴＢのアドレスを送信
しないように適合化される。その利点はサーバがすべて
のディジタルデコーダＳＴＢを照会する必要がなくなる
ことである。それは時間の節約となる。特に、ディジタ
ルデコーダＳＴＢが長時間のアイドル状態が続いている
とき、および、定期的に（たとえば一週間に一回）ディ
ジタルデコーダを照会することが無駄であるようなとき
（新たに記憶された入力シーケンスがないために、報告
すべきものがないとき）に時間の節約となる。そのよう
な場合、ディジタルデコーダＳＴＢは、もし新しいパケ
ットが存在するのであれば、所定期間後に（たとえば一
ヶ月に一回）、記憶されたパケットをサーバへ自動的に
送信する。新しいパケットが存在しないのであれば、何
も送信されない。このようにして、ユーザの匿名性は最
適に保護される。さらに、本発明は、たとえばビデオ・
テキスト（ＢＴＸ）のように、サーバへの逆方向チャネ
ルを有しない伝送システムと共に使用することができ
る。その場合、記憶された入力シーケンスは、たとえば
メールでサーバへ送られる。

【００１６】さらに、入力シーケンスは、実際の入力時
間ではなく個々のコマンドの間の時間間隔と共に記憶す
ることができる。これはメモリ空間を節約する。なぜな
ら、実際の時間の差だけを記憶すればよく、絶対時間の
値を記憶する必要はないからである。

【００１７】そのために、制御装置Ｐは、たとえばタイ
ミング信号の助けを借りて個々のコマンドの間の時間間
隔を決定するカウンタを有する。このカウンタは、タイ
ミング信号を受け取るカウンタ入力と、時間間隔を決定
するためにコマンドが受け取られる度に値が読み出され
る出力と、出力値が読み出された後でコマンドが受け取
られる度にカウンタをゼロへリセットするリセット入力
とを有する。

【００１８】次に、ユーザの入力シーケンスは、個々の
コマンドの間の時間間隔と共に、パケットの形式で記憶
される。パケットの形式は前述したテーブル様と同様な
記憶形式である。たとえば、前述した例では、時間００
０００００００がアドレス０００１に記憶される。こ
こで、０００は分数を表し、００００００は秒数を表
す。入力が受け取られた正確な時間を記録する必要があ
れば、そのアドレスに実際の時間１１：３０：００を記
憶することもできる。次に、コマンド１とコマンド２の
間の時間間隔がアドレス００１０に記憶される。その時
間間隔は１分であり、したがって時間００１００００
００が記憶される。続いて、コマンド２とコマンド３の
間の時間間隔がアドレス００１１に記憶される。その時
間間隔は１分１０秒であり、したがって時間００１０
０１０１０が記憶される。次に、コマンド３とコマンド
４の間の時間間隔がアドレス０１００に記憶される。そ
の時間間隔は３分２６秒であり、したがって時間０１０
０１１０１０が記憶される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディジタルデコーダを略図的に示す図
である。

【符号の説明】

Ｐ制御装置ＭＥＭＯ書き込み／読み出しメモリＳＴＢディジタルデコーダ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】制御装置（Ｐ）および書き込み／読み出
しメモリ（ＭＥＭＯ）を備えた伝送システム（特にサー
ビス・オン・デマンド・システム）のディジタルデコー
ダ（ＳＴＢ）であって、制御装置（Ｐ）は、受信されたタイミング信号によって
制御され、また、複数のコマンドを含むユーザ入力シー
ケンスを捕捉し、タイミング信号の助けによって個々の
コマンドのそれぞれの入力時間を決定し、ユーザ入力シ
ーケンスが個々のコマンドのそれぞれの入力時間と共に
パケットの形式で記憶されるよう書き込み／読み出しメ
モリ（ＭＥＭＯ）を制御するように適合化されているこ
とを特徴とする、ディジタルデコーダ。
【請求項２】タイミング信号が一日の中の実際の時間
を示し、また、前記制御装置（Ｐ）が比較器を有し、該
比較器は、コマンドが受け取られた時間と一日の中の実
際の時間とを比較し、そのようようにして決定された一
日の中の時間をそれぞれのコマンドへ割り当てることを
特徴とする、請求項１に記載のディジタルデコーダ（Ｓ
ＴＢ）。
【請求項３】制御装置（Ｐ）および書き込み／読み出
しメモリ（ＭＥＭＯ）を備えた伝送システム（特にサー
ビス・オン・デマンド・システム）のディジタルデコー
ダ（ＳＴＢ）であって、制御装置（Ｐ）は、受信されたタイミング信号によって
制御され、また、複数のコマンドを含むユーザ入力シー
ケンスを捕捉し、タイミング信号の助けによって個々の
コマンドの間の時間間隔を決定し、ユーザ入力シーケン
スが個々のコマンドの間のそれぞれの時間間隔と共にパ
ケットの形式で記憶されるよう書き込み／読み出しメモ
リ（ＭＥＭＯ）を制御するように適合化されていること
を特徴とする、ディジタルデコーダ。
【請求項４】制御装置（Ｐ）はカウンタを有し、該カ
ウンタはタイミング信号を受け取るカウンタ入力と、時
間間隔を決定するためコマンドが受け取られる度に出力
値が読み出される出力とを備え、更に該カウンタは、出
力値が読み出された後でコマンドが受け取られる度に該
カウンタをリセットするリセット入力を備えることを特
徴とする、請求項３に記載のディジタルデコーダ（ＳＴ
Ｂ）。
【請求項５】タイミング信号を発生し、タイミング信
号を制御装置（Ｐ）へ伝送するタイミング発生器を備え
ていることを特徴とする、請求項１から４までのいずれ
か一項に記載のディジタルデコーダ（ＳＴＢ）。
【請求項６】書き込み／読み出しメモリ（ＭＥＭＯ）
を遠隔地から読み出すための照会を含む信号を受け取る
受信装置と、記憶されたパケットを送信する送信装置と
を備えていることを特徴とする、請求項１から５までの
いずれか一項に記載のディジタルデコーダ（ＳＴＢ）。
【請求項７】記憶されたパケットを送信する送信装置
を備え、該送信装置はパケットの送信中にディジタルデ
コーダ（ＳＴＢ）のアドレスの伝送を抑止することがで
きることを特徴とする、請求項１から５までのいずれか
一項に記載のディジタルデコーダ（ＳＴＢ）。