JPH11178913A - 生体補綴部材 - Google Patents
生体補綴部材Info
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- JPH11178913A JPH11178913A JP9352951A JP35295197A JPH11178913A JP H11178913 A JPH11178913 A JP H11178913A JP 9352951 A JP9352951 A JP 9352951A JP 35295197 A JP35295197 A JP 35295197A JP H11178913 A JPH11178913 A JP H11178913A
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- Japan
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- diameter
- porous body
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
- A61F2/30—Joints
- A61F2/30767—Special external or bone-contacting surface, e.g. coating for improving bone ingrowth
- A61F2/30907—Nets or sleeves applied to surface of prostheses or in cement
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
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- A61F2002/30001—Additional features of subject-matter classified in A61F2/28, A61F2/30 and subgroups thereof
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- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】セラミック製の生体補綴部材において、製品ご
とに孔形状を正確にコントロールでき、骨が増生進入し
てくのを最適に誘導できるような表面構造を具備するよ
うにする。 【解決手段】開孔表面を平面視した場合における見かけ
の孔径が150〜500μmの小径孔と500μm〜
1.5mmの大径孔を互いに連通するように規則的に配
する。
とに孔形状を正確にコントロールでき、骨が増生進入し
てくのを最適に誘導できるような表面構造を具備するよ
うにする。 【解決手段】開孔表面を平面視した場合における見かけ
の孔径が150〜500μmの小径孔と500μm〜
1.5mmの大径孔を互いに連通するように規則的に配
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疾病、災害などに
より骨機能や手足の関節、あるいは老齢、疾病などによ
って失われた歯牙を再建するために用いられる人工歯根
等を構成する生体補綴部材に関するものである。
より骨機能や手足の関節、あるいは老齢、疾病などによ
って失われた歯牙を再建するために用いられる人工歯根
等を構成する生体補綴部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、多孔質体を具備した上記生体
補綴部材として、金属製のもの或いはセラミック製のも
のが提案されている。
補綴部材として、金属製のもの或いはセラミック製のも
のが提案されている。
【0003】金属製のものとしては、例えば、金属製ビ
ーズを表面に焼結固着させた金属製生体補綴部材、鋳造
により表面に多孔質体を形成せしめたもの、あるいはメ
ッシュ状のシートを多数積層したものなどがあった。
ーズを表面に焼結固着させた金属製生体補綴部材、鋳造
により表面に多孔質体を形成せしめたもの、あるいはメ
ッシュ状のシートを多数積層したものなどがあった。
【0004】これに対してセラミック製のものとして
は、有機樹脂粉末や有機樹脂繊維などの有機材料を原料
調整時にセラミック原料に分散させ、焼成により鋳型内
部に3次元網目状有機質材料を配合し、成型後、乾燥焼
成により有機質部分を酸化消滅させ多孔体を得る方法な
どが提案されている。
は、有機樹脂粉末や有機樹脂繊維などの有機材料を原料
調整時にセラミック原料に分散させ、焼成により鋳型内
部に3次元網目状有機質材料を配合し、成型後、乾燥焼
成により有機質部分を酸化消滅させ多孔体を得る方法な
どが提案されている。
【0005】
【従来技術の課題】しかしながら、上記従来技術には以
下のような課題があった。すなわち、メッシュ状のシー
トを多数積層したもの以外、上記の従来技術はいずれも
孔形状を正確にコントロールできるものでなく、製品ご
とに孔形状を正確にコントロールできるものでなく、製
品ごとに孔形状が違ってしまったり、或いは骨が増生進
入してくのを最適に誘導できるものではなかった。
下のような課題があった。すなわち、メッシュ状のシー
トを多数積層したもの以外、上記の従来技術はいずれも
孔形状を正確にコントロールできるものでなく、製品ご
とに孔形状を正確にコントロールできるものでなく、製
品ごとに孔形状が違ってしまったり、或いは骨が増生進
入してくのを最適に誘導できるものではなかった。
【0006】これに対して上記メッシュシート多層体の
ものは孔形状のコントロールがある程度可能であった
が、金属より構成されるため、セラミック材との一体化
に難があり、それによりセラミックの基体との間の緩み
によるマイクロムーブメントが生体に悪影響を与えた
り、或いは摺動面の摩耗特性に影響を与える恐れがある
などの課題があった。
ものは孔形状のコントロールがある程度可能であった
が、金属より構成されるため、セラミック材との一体化
に難があり、それによりセラミックの基体との間の緩み
によるマイクロムーブメントが生体に悪影響を与えた
り、或いは摺動面の摩耗特性に影響を与える恐れがある
などの課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、生体為害性のないセラミックよりなり、所望
箇所に規則性もって多数の孔を形成した生体補綴部材と
する。
本発明は、生体為害性のないセラミックよりなり、所望
箇所に規則性もって多数の孔を形成した生体補綴部材と
する。
【0008】また、開孔表面を平面視した場合における
見かけの孔径が150〜500μmの小径孔と500μ
m〜1.5mmの大径孔を互いに連通するように規則的
に配することにより、最適な骨誘導能を得ることができ
る。
見かけの孔径が150〜500μmの小径孔と500μ
m〜1.5mmの大径孔を互いに連通するように規則的
に配することにより、最適な骨誘導能を得ることができ
る。
【0009】なお、このような生体補綴部材は、セラミ
ックパッケージの積層技術を応用することにより得るこ
とができる。すなわち、アルミナなどの生体為害性のな
いセラミックよりなる厚さが100〜1000μmのグ
リーンシートに規則的に配列した多数孔を穿設し、該グ
リーンシートを孔が上下方向に位置ずれした状態に複数
枚積層した後、焼成するという工程により上記生体補綴
部材を得ることができる。
ックパッケージの積層技術を応用することにより得るこ
とができる。すなわち、アルミナなどの生体為害性のな
いセラミックよりなる厚さが100〜1000μmのグ
リーンシートに規則的に配列した多数孔を穿設し、該グ
リーンシートを孔が上下方向に位置ずれした状態に複数
枚積層した後、焼成するという工程により上記生体補綴
部材を得ることができる。
【0010】
【作用】多数の孔またはスリットが穿設されている未焼
成のセラミック製薄板を、薄板に穿設した孔の位置を略
一定の深さごとに変位させながら積層し、一体焼結する
ことにより、孔が三次元的に連通した多孔質体が得られ
る。
成のセラミック製薄板を、薄板に穿設した孔の位置を略
一定の深さごとに変位させながら積層し、一体焼結する
ことにより、孔が三次元的に連通した多孔質体が得られ
る。
【0011】この多孔質体はそのまま生体補綴部材たり
得るとともに、生体補綴部材をなす基体の表面に一体焼
結もしくは接着により接合し、生体補綴部材の表面構造
とすることができる。
得るとともに、生体補綴部材をなす基体の表面に一体焼
結もしくは接着により接合し、生体補綴部材の表面構造
とすることができる。
【0012】そして、この生体補綴部材を骨内に埋入す
ることで三次元的構造をなす多孔内に新生骨が増生進入
し、骨組織はその立体構造により生体内の生体補綴部材
を強固に保持することが可能となる。
ることで三次元的構造をなす多孔内に新生骨が増生進入
し、骨組織はその立体構造により生体内の生体補綴部材
を強固に保持することが可能となる。
【0013】また、本発明は上記多孔質体において、開
孔表面を平面視した場合における見かけの孔径が150
μm〜500μmの小径孔と500〜1.5mmの大径
孔を互いに連通するように規則的に配することにより、
最適な骨誘導能を得ることができる。
孔表面を平面視した場合における見かけの孔径が150
μm〜500μmの小径孔と500〜1.5mmの大径
孔を互いに連通するように規則的に配することにより、
最適な骨誘導能を得ることができる。
【0014】このうち大径孔は、多孔質体内部へ増生進
入した骨に栄養補給を行う作用を有する。したがって、
骨が孔壁に引っ掛かる程度の増生で、過密な骨の増生が
起こらないように大きめの見かけ孔径が必要でる。この
見かけ孔径が500μm未満の場合は、栄養補給不十分
となる恐れがある。
入した骨に栄養補給を行う作用を有する。したがって、
骨が孔壁に引っ掛かる程度の増生で、過密な骨の増生が
起こらないように大きめの見かけ孔径が必要でる。この
見かけ孔径が500μm未満の場合は、栄養補給不十分
となる恐れがある。
【0015】他方、上記見かけ孔径が1.5mmを越え
ると骨の増生が疎となり、骨との結合力不足、骨との剪
断強度不足が生じる恐れがある。
ると骨の増生が疎となり、骨との結合力不足、骨との剪
断強度不足が生じる恐れがある。
【0016】次に、前記小径孔としては、150μm〜
500μmの孔径のものが好ましいが、この小径孔は骨
が密に増殖し、なるべく底の方まで到達していく作用が
ある。なお、この孔径が150μm未満、骨が侵入しに
くくなり、他方、500μm越えると骨が密にできなく
なり、骨との結合力不足、骨との剪断強度不足が生じる
恐れがある。
500μmの孔径のものが好ましいが、この小径孔は骨
が密に増殖し、なるべく底の方まで到達していく作用が
ある。なお、この孔径が150μm未満、骨が侵入しに
くくなり、他方、500μm越えると骨が密にできなく
なり、骨との結合力不足、骨との剪断強度不足が生じる
恐れがある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を用
いて説明する。
いて説明する。
【0018】図1は板状をなす本実施形態の生体補綴部
材をなす多孔質体1の正面図を示し、この多孔質体1は
アルミナやジルコニアなどの生体為害性のないセラミッ
クよりなり、図2に示す如く多数の孔を設けた薄板2、
3を積層固着したものである。
材をなす多孔質体1の正面図を示し、この多孔質体1は
アルミナやジルコニアなどの生体為害性のないセラミッ
クよりなり、図2に示す如く多数の孔を設けた薄板2、
3を積層固着したものである。
【0019】図3は、上記多孔質体1を構成する2種類
の薄板2、3を示し、(a)の薄板2を上から1、2、
4、6番目の層として、(b)の薄板3を上から3番
目、5番面の層として積層したものが上記多孔質体1を
なす。
の薄板2、3を示し、(a)の薄板2を上から1、2、
4、6番目の層として、(b)の薄板3を上から3番
目、5番面の層として積層したものが上記多孔質体1を
なす。
【0020】図1に示すように、これらの薄板2、3を
積層した状態の多孔質体1は正面の開孔表面から見た場
合に、見かけの孔径R=500μm〜1.5mmを有す
る大径孔4と見かける孔径r=150〜500μmの小
径孔5を規則的に配している。なお、図1において正六
角形の太線は開孔表面における孔形状を示し、他方、細
線は下層において上記太線と重ならない孔の辺縁を示し
ている。
積層した状態の多孔質体1は正面の開孔表面から見た場
合に、見かけの孔径R=500μm〜1.5mmを有す
る大径孔4と見かける孔径r=150〜500μmの小
径孔5を規則的に配している。なお、図1において正六
角形の太線は開孔表面における孔形状を示し、他方、細
線は下層において上記太線と重ならない孔の辺縁を示し
ている。
【0021】また、図2の断面図に示すように、多孔質
体1の大径孔4は厚み方向に同一形状を維持しており、
他方、小径孔5は内部で孔径が小さくなるところがあ
る。この違いにより、前記見かけの孔径Rとrの違い、
すなわち、大径孔4と小径孔5が生じている。加えて、
図2に示す如く、大径孔4と小径孔5は互いに連通する
ようになっている。
体1の大径孔4は厚み方向に同一形状を維持しており、
他方、小径孔5は内部で孔径が小さくなるところがあ
る。この違いにより、前記見かけの孔径Rとrの違い、
すなわち、大径孔4と小径孔5が生じている。加えて、
図2に示す如く、大径孔4と小径孔5は互いに連通する
ようになっている。
【0022】このうち大径孔4は、多孔質体1の内部へ
増生進入した骨に栄養補給を行う作用を有する。したが
って、骨が孔壁に引っ掛かる程度の増生で、過密な骨の
増生が起こらないように大きめの見かけ孔径が必要で
る。この見かけ孔径が500μm未満の場合は、栄養補
給不十分となる恐れがある。
増生進入した骨に栄養補給を行う作用を有する。したが
って、骨が孔壁に引っ掛かる程度の増生で、過密な骨の
増生が起こらないように大きめの見かけ孔径が必要で
る。この見かけ孔径が500μm未満の場合は、栄養補
給不十分となる恐れがある。
【0023】他方、上記見かけ孔径が1.5mmを越え
ると骨の増生が疎となり、骨との結合力不足、骨との剪
断強度不足が生じる恐れがある。
ると骨の増生が疎となり、骨との結合力不足、骨との剪
断強度不足が生じる恐れがある。
【0024】次に、前記小径孔5としては、150μm
〜500μmの孔径のものが好ましいが、この小径孔5
は骨が密に増殖し、なるべく底の方まで到達していく作
用がある。なお、この孔径が150μm未満、骨が侵入
しにくくなり、他方、500μm越えると骨が密にでき
なくなり、骨との結合力不足、骨との剪断強度不足が生
じる恐れがある。
〜500μmの孔径のものが好ましいが、この小径孔5
は骨が密に増殖し、なるべく底の方まで到達していく作
用がある。なお、この孔径が150μm未満、骨が侵入
しにくくなり、他方、500μm越えると骨が密にでき
なくなり、骨との結合力不足、骨との剪断強度不足が生
じる恐れがある。
【0025】ところで、このような多孔質体1の作製方
法としては、前記アルミナやジルコニアなどの生体為害
性のないセラミック材料よりなる厚さ100〜1000
μm程度のグリーンシートにパンチング等の手段で規則
的に多数個の孔を穿設して有孔薄板とし、これを図2の
薄板2、薄板3ような孔形状や配置の異なる複数種類を
用意し、孔が上下方向に位置ずれした状態で図4に示す
ように積層する。そして、この積層状態の下、一体焼成
することにより、上記多孔質体1を得ることができる。
したがって、焼成した多孔質体1の断面は実際には、図
2に示すように界面が明瞭に現れるわけではなく、焼結
一体化のため不明瞭となる。
法としては、前記アルミナやジルコニアなどの生体為害
性のないセラミック材料よりなる厚さ100〜1000
μm程度のグリーンシートにパンチング等の手段で規則
的に多数個の孔を穿設して有孔薄板とし、これを図2の
薄板2、薄板3ような孔形状や配置の異なる複数種類を
用意し、孔が上下方向に位置ずれした状態で図4に示す
ように積層する。そして、この積層状態の下、一体焼成
することにより、上記多孔質体1を得ることができる。
したがって、焼成した多孔質体1の断面は実際には、図
2に示すように界面が明瞭に現れるわけではなく、焼結
一体化のため不明瞭となる。
【0026】また、この多孔質体1はそのまま生体補綴
部材たり得るとともに、生体補綴部材をなす基体の表面
に一体焼結もしくは接着により接合し、生体補綴部材の
表面構造とすることができる。図5は、上記方法にて作
製した多孔質体Nを表面構造とした備えた人工膝関節大
腿骨側コンポーネントFを示す。また、図6は、骨埋入
部分に上記方法にて作製した多孔質体Nを接合した歯科
用セラミックインプラントDを示す。
部材たり得るとともに、生体補綴部材をなす基体の表面
に一体焼結もしくは接着により接合し、生体補綴部材の
表面構造とすることができる。図5は、上記方法にて作
製した多孔質体Nを表面構造とした備えた人工膝関節大
腿骨側コンポーネントFを示す。また、図6は、骨埋入
部分に上記方法にて作製した多孔質体Nを接合した歯科
用セラミックインプラントDを示す。
【0027】そして、この生体補綴部材を骨内に埋入す
ることで三次元的構造をなす多孔内に新生骨が増生進入
し、骨組織はその立体構造により生体内の生体補綴部材
を強固に保持することが可能となる。
ることで三次元的構造をなす多孔内に新生骨が増生進入
し、骨組織はその立体構造により生体内の生体補綴部材
を強固に保持することが可能となる。
【0028】なお、本発明はこれら実施形態に限定され
るものではなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形
態とすることができることは言うまでもない。
るものではなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形
態とすることができることは言うまでもない。
【0029】実施例 以下、本発明の実施例を説明する。
【0030】(実施例1)平均粒径0.4μmのアルミ
ナ粉末100重量%に対して分散剤0.7重量%、有機
バインダー10重量%、消泡剤0.2重量%を添加し、
水16%を加えてスリップの調整を行い、このスリップ
を用いてドクターブレード法により厚さ0.3mmのテ
ープを作製した。このテープを所望の大きさにカット
し、パンチングによりテープに穿孔を行った。
ナ粉末100重量%に対して分散剤0.7重量%、有機
バインダー10重量%、消泡剤0.2重量%を添加し、
水16%を加えてスリップの調整を行い、このスリップ
を用いてドクターブレード法により厚さ0.3mmのテ
ープを作製した。このテープを所望の大きさにカット
し、パンチングによりテープに穿孔を行った。
【0031】この2種のテープを6層まで積層し、図1
乃至図2に示すように多孔質体1とした。次に、この多
孔質体1をテープと同材質のラバープレス成形体により
切り出した板材に接着し、乾燥の後、酸化雰囲気中で1
550℃焼成を行い。表面構造が多孔質体1で母材が緻
密質部からなる2層構造体である本発明の生体補綴部材
を得た。
乃至図2に示すように多孔質体1とした。次に、この多
孔質体1をテープと同材質のラバープレス成形体により
切り出した板材に接着し、乾燥の後、酸化雰囲気中で1
550℃焼成を行い。表面構造が多孔質体1で母材が緻
密質部からなる2層構造体である本発明の生体補綴部材
を得た。
【0032】(実施例2)平均粒径0.6μmのジルコ
ニア粉末100重量%に対して分散剤2.0重量%、有
機バインダー10重量%、消泡剤0.2重量%を添加
し、水20%を加えてスリップの調整を行い、このスリ
ップを用いてドクターブレード法により厚さ150μm
のテープを作製した。このテープを所望の大きさにカッ
トし、パンチングによりテープに穿孔を行った。
ニア粉末100重量%に対して分散剤2.0重量%、有
機バインダー10重量%、消泡剤0.2重量%を添加
し、水20%を加えてスリップの調整を行い、このスリ
ップを用いてドクターブレード法により厚さ150μm
のテープを作製した。このテープを所望の大きさにカッ
トし、パンチングによりテープに穿孔を行った。
【0033】2種のテープを6層まで積層し、図1乃至
図2に示すように多孔質体1とした。次に、この多孔質
体1をテープと同材質のラバープレス成形体により切り
出した板材に接着し、乾燥の後、酸化雰囲気中で145
0℃焼成を行い。表面構造が多孔質部1で母材が緻密質
部からなる2層構造体である本発明の生体補綴部材を得
た。
図2に示すように多孔質体1とした。次に、この多孔質
体1をテープと同材質のラバープレス成形体により切り
出した板材に接着し、乾燥の後、酸化雰囲気中で145
0℃焼成を行い。表面構造が多孔質部1で母材が緻密質
部からなる2層構造体である本発明の生体補綴部材を得
た。
【0034】(実施例3)平均粒径1μmのアパタイト
粉末100重量%に対して分散剤3.0重量%、有機バ
インダー12重量%、消泡剤0.5重量%を添加し、水
20%を加えてスリップの調整を行い、このスリップを
用いてドクターブレード法により厚さ200μmのテー
プを作製した。このテープを所望の大きさにカットし、
パンチングによりテープに穿孔を行った。
粉末100重量%に対して分散剤3.0重量%、有機バ
インダー12重量%、消泡剤0.5重量%を添加し、水
20%を加えてスリップの調整を行い、このスリップを
用いてドクターブレード法により厚さ200μmのテー
プを作製した。このテープを所望の大きさにカットし、
パンチングによりテープに穿孔を行った。
【0035】この2種のテープを6層まで積層し、図1
乃至図2に示すように多孔質体1とした。次に、この多
孔質体をテープと同材質のラバープレス成形体により切
り出した板材に接着し、乾燥の後、酸化雰囲気中で13
00℃焼成を行い。表面構造が多孔質部1で母材が緻密
質部からなる2層構造体である本発明の生体補綴部材を
得た。
乃至図2に示すように多孔質体1とした。次に、この多
孔質体をテープと同材質のラバープレス成形体により切
り出した板材に接着し、乾燥の後、酸化雰囲気中で13
00℃焼成を行い。表面構造が多孔質部1で母材が緻密
質部からなる2層構造体である本発明の生体補綴部材を
得た。
【0036】(実施例4)一次粒子径0.1μm、平均
粒子径0.3μmの超微粒アルミナ原料を用いて鋳込み
成形法により板材を作製した。このアルミナ成形体に実
施例3のアパタイト多孔質体1を接着し、乾燥の後、酸
化雰囲気中で1300℃焼成を行い、表面構造がアパタ
イト多孔質部1で母材がアルミナ成形緻密質部として一
体焼結した2層構造体の生体補綴部材を得た。
粒子径0.3μmの超微粒アルミナ原料を用いて鋳込み
成形法により板材を作製した。このアルミナ成形体に実
施例3のアパタイト多孔質体1を接着し、乾燥の後、酸
化雰囲気中で1300℃焼成を行い、表面構造がアパタ
イト多孔質部1で母材がアルミナ成形緻密質部として一
体焼結した2層構造体の生体補綴部材を得た。
【0037】
【発明の効果】叙上のように本発明によれば、生体為害
性のないセラミックよりなり、所望箇所に規則性もって
多数の孔を形成したことにより、骨内に埋入、固定され
る際に三次元的構造をなす多孔内に新生骨が増生進入
し、骨組織はその立体構造により生体内の生体補綴部材
を強固に保持することが可能となる。
性のないセラミックよりなり、所望箇所に規則性もって
多数の孔を形成したことにより、骨内に埋入、固定され
る際に三次元的構造をなす多孔内に新生骨が増生進入
し、骨組織はその立体構造により生体内の生体補綴部材
を強固に保持することが可能となる。
【0038】しかも、開孔表面を平面視した場合におけ
る見かけの孔径が150〜500μmの小径孔と500
μm〜1.5mmの大径孔を規則的に配する構成とした
ことにより、大径孔により栄養補給が行われることに支
援されて小径孔に骨が密に奥の方まで充満する。この結
果、骨との結合力が飛躍的に高まり、骨との剪断強度も
大きくなる。
る見かけの孔径が150〜500μmの小径孔と500
μm〜1.5mmの大径孔を規則的に配する構成とした
ことにより、大径孔により栄養補給が行われることに支
援されて小径孔に骨が密に奥の方まで充満する。この結
果、骨との結合力が飛躍的に高まり、骨との剪断強度も
大きくなる。
【0039】以上のように本発明によればセラミックを
用いた生体補綴部材において最適な表面構造を提供する
ものである。
用いた生体補綴部材において最適な表面構造を提供する
ものである。
【図1】本発明の生体補綴部材をなす多孔質体の正面図
である。
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】(a)、(b)は図1の多孔質体を構成する薄
板の平面図である。
板の平面図である。
【図4】図1の多孔質体の製造方法の説明図である。
【図5】他実施形態による生体補綴部材の斜視図であ
る。
る。
【図6】他実施形態による生体補綴部材の斜視図であ
る。
る。
1、N 多孔質体 2、3 薄板 4 大径孔 5 小径孔 F 人工膝関節大腿骨側コンポーネント D 歯科用セラミックインプラント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61F 2/30 A61F 2/30
Claims (1)
- 【請求項1】人工骨、人工関節、人工歯根等を構成する
生体為害性のないセラミックよりなり、所望箇所に多数
の孔を形成してなる生体補綴部材であって、開孔表面を
平面視した場合における見かけの孔径が150〜500
μmの小径孔と500μm〜1.5mmの大径孔を互い
に連通するように規則的に配してなる生体補綴部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9352951A JPH11178913A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 生体補綴部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9352951A JPH11178913A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 生体補綴部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11178913A true JPH11178913A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18427578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9352951A Pending JPH11178913A (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | 生体補綴部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11178913A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528515A (ja) * | 2003-07-24 | 2006-12-21 | テコメット・インコーポレーテッド | 海綿状の構造体 |
WO2008041563A1 (fr) * | 2006-09-26 | 2008-04-10 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Biomatériau, procédé de construction de celui-ci et son utilisation |
JP2012500058A (ja) * | 2008-08-13 | 2012-01-05 | スメド−ティーエイ/ティーディー・エルエルシー | 多孔質構造部材を備えた整形外科用移植片 |
JP2015526170A (ja) * | 2012-07-30 | 2015-09-10 | セラムテック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングCeramTec GmbH | 機能表面を有する医療製品を製造するための可塑性調剤の多成分接合系 |
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-
1997
- 1997-12-22 JP JP9352951A patent/JPH11178913A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040127 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040329 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040706 |