JPH11174290A - 光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル

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JPH11174290A
JPH11174290A JP9340320A JP34032097A JPH11174290A JP H11174290 A JPH11174290 A JP H11174290A JP 9340320 A JP9340320 A JP 9340320A JP 34032097 A JP34032097 A JP 34032097A JP H11174290 A JPH11174290 A JP H11174290A
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JP
Japan
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grease
optical fiber
cable
oil
fiber cable
Prior art date
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Pending
Application number
JP9340320A
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English (en)
Inventor
Kumiyo Moriura
久実代 森浦
Koji Tsuji
貢司 辻
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11174290A publication Critical patent/JPH11174290A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直にあるいは傾斜して布設し布設後に繰り
返し屈曲を受けても、経時的な光伝送損失が少なくしか
もケーブル下端からの油漏れの問題もない光ファイバケ
ーブルを提供することを目的とする。 【解決手段】 防水コンパウンドとして−40℃におけ
る稠度が少なくとも200であり、且つ80℃における
離油度が3重量%以下であるウレアグリースなどのグリ
ースをケーブル内に充填してなる石英ガラス系の光ファ
イバケーブル。 【効果】 各種の移動体への配設に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケーブ
ルに関し、特にグリースを充填した防水形の光ファイバ
ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】石英ガラス系光ファイバは、吸湿や吸水
するとその優れた低伝送損失性が大きく低下する問題が
ある。このために現用の光ファイバケーブルでは、石英
ガラス系光ファイバを吸湿などから保護するために、ケ
ーブルに防水層を設けると共に防水層と複数本の石英ガ
ラス系光ファイバとの間の空間にジェリーやグリースな
どの疎水性コンパウンドを充填して、ケーブル内への湿
気や水分の侵入を防止するようにしている。なお、従来
使用の多くのジェリーは、一般的にその稠度の温度依存
性が大きくて、光ファイバケーブルの製造時には高温度
に一旦加熱して柔らかくしてからケーブル内に充填して
いる。しかし充填後に光ファイバケーブルが冷却した時
にはジェリーは体積収縮し且つ硬化するので、この体積
収縮と硬化に伴って石英ガラス系光ファイバにマイクロ
ベンドが生じる問題がある。このために斯界では、稠度
の温度依存性が一般的に小さいグリースが多用される傾
向にある。
【0003】従来、多くの光ファイバケーブルは一旦布
設されると、通常、その後は静止状態で稼働する。この
ために従来の光ファイバケーブルは、その製造時と布設
時に数回程度、屈曲されるのみであった。しかもそれら
の屈曲の折りには、光ファイバにマイクロベンドが生じ
ないように可及的に大きな曲率にて屈曲するように配慮
されてきた。
【0004】ところで光ファイバケーブルの普及が著し
い現今にあっては、光ファイバケーブルが布設後におい
ても連続的あるいは間欠的に屈伸するような状況で使用
されるケースが漸増している。しかもその多くが、常時
あるいは少なくとも上記の屈伸の過程で、地面に対して
垂直あるいは傾斜の状態にある。例えば、電波式天体望
遠鏡に配設された光ファイバケーブルについて見ると、
該ケーブルは望遠鏡のパラボラアンテナの集光点近傍と
天文台の建屋内のテレビカメラとの間を結ぶように布設
されており、該ケーブルは被観察体を絶えず自動追跡す
るパラボラアンテナの動きと共に移動し、この移動の間
に光ファイバケーブルの全長またはその一部が屈伸す
る。またパラボラアンテナの集光点近傍と地上との間の
ケーブル部分は、常に地面に対して垂直あるいは傾斜状
態に布設されている。
【0005】垂直または傾斜の布設状態のなかで屈伸運
動をする場合、光ファイバケーブルは種々の問題を惹起
する。例えばあるケーブルでは、ケーブルの運転中に経
時的に光伝送損失が顕著に低下する。他のケーブルで
は、ケーブル下端から油漏れが生じる。さらに場合によ
っては、ケーブルの下端のシースが破裂することすらあ
る。
【0006】従来の光ファイバケーブルについて生じる
上記した種々の問題に対して、本発明者らはその原因究
明を行ったところ、つぎのことが判明した。即ち、ケー
ブルの稼働中での経時的な光伝送損失の低下に関して
は、充填用の疎水性コンパウンドとして比較的稠度の小
さいグリース、換言すると比較的固いグリースが使用さ
れて、このためにケーブルの稼働中に繰り返される屈伸
により光ファイバにマイクロベンドが発生したことによ
る。ケーブル下端からの油漏れに関しては、グリースか
ら油分が分離して流下したことによる。またシースの破
裂に関しては、グリースから分離した油分の流下により
ケーブル下端にヘッド圧が生じたことによる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、垂直にある
いは傾斜して布設し布設後に繰り返し屈曲を受けても、
経時的な光伝送損失が少なく、しかもケーブル下端から
の油漏れの問題もない光ファイバケーブルを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、つぎの特徴を
有する。 (1) 防水層、防水層の内側に設置された複数本の石英ガ
ラス系光ファイバ、および防水層と複数本の石英ガラス
系光ファイバとの間の空間に充填されたグリースとから
なり、グリースは−40℃における稠度が少なくとも2
00であり、且つ80℃における離油度が3重量%以下
であることを特徴とする光ファイバケーブル。 (2) グリースが、有機質媒体と固体状増稠剤としての尿
素化合物とから得られるウレアグリースである上記(1)
記載の光ファイバケーブル。 (3) ウレアグリースが、ポリイソブチレン、ポリスチレ
ン、およびポリメタクリレートからなる群から選ばれた
少なくとも1種を有機質媒体100重量部あたり1〜1
0重量部含有するものである上記(2) 記載の光ファイバ
ケーブル。 (4) 石英ガラス系光ファイバが、スロットの表面に設け
られた条溝内に設置されてなる上記(1) 〜(3) のいずれ
かに記載の光ファイバケーブル。
【0009】
【作用】本発明においては、充填用の疎水性コンパウン
ドとして一般的に稠度の温度依存性が小さいことが知ら
れているグリースを用い、更に詳細には、−40℃にお
ける稠度が少なくとも200であり、且つ80℃におけ
る離油度が3重量%以下であるもの、換言すると、−4
0℃〜常温を含む広温度範囲で充分に柔らかくて、しか
も耐離油性のグリースを用いる。本発明で使用するグリ
ースが広温度範囲で充分に柔らかいために、ケーブル布
設後に繰り返し屈曲を受けても経時的な光伝送損失の低
下の問題を解決する。また該グリースが80℃における
離油度が3重量%以下の耐離油性を有するために、ケー
ブルが垂直にあるいは傾斜して布設されていても油漏れ
やシース破裂の問題も解決する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例の断面図
であり、図2は本発明の他の実施例の断面図である。
【0011】図1において、1は光ファイバユニット、
2はテンションメンバー、3は防水層、4は被覆層、5
はグリースである。光ファイバユニット1は、サブテン
ションメンバー11の周囲に複数本の光ファイバ12が
集合し、その外側にテープ巻き層13を施した構造を有
する。グリース5は、防水層3、テンションメンバー
2、およびテンションメンバー2の周囲に集合した光フ
ァイバユニット1の間に存在する空間に充填されてい
る。場合によっては、光ファイバユニット1内の微小空
間もグリース5にて充填されることもある。
【0012】図2において、1は光ファイバユニット、
2はテンションメンバー、3は防水層、4は被覆層、5
はグリース、6はホールディングテープ、7はスロッ
ト、21はスロット7の表面に設けられた条溝である。
光ファイバユニット1は、複数本の光ファイバが基体シ
ート(図示せず)上に互いに並行に貼設されて全体とし
てテープ状構造を有するものであって、各条溝21内に
はかかるテープ状構造の光ファイバユニット1が2ケづ
つ収納配設されており、条溝21内の残る空間にはグリ
ース5が充填されている。
【0013】グリースとは、グリース業界において周知
されているように、一般に天然または/および合成の有
機質媒体中に固体状増稠剤がコロイド状またはミセル状
で分散したものである。また本発明において、有機質媒
体および固体状増稠剤については、グリース業界並びに
光ファイバケーブルの防水技術分野において周知され、
あるいは実用されているものであってよい。以下にそれ
らのうちの代表例を示す。
【0014】有機質媒体としては、トランス油、機械
油、ケーブル用電気絶縁油などのパラフィン系、ナフテ
ン系、あるいは芳香族系の鉱油類、ロジン油、鯨油など
の動植物油類、セバシン酸ジオクチル油、アジピン酸ジ
オクチル油、ポリトリフルオロエチレン油、ポリエチレ
ングリコール油、ポリブテン油、塩化パラフィン油、ア
ルキルベンゼン油、ジ−2−エチルヘキシルフタレート
油、などの合成油類などが例示される。上記あるいは周
知の有機質媒体のうちでも、粘度の点からは40℃にお
ける動粘度が20〜1000センチストークス程度、特
に40〜500センチストークス程度であり、一方、化
学構造の点からはナフテン炭素や芳香族炭素、就中芳香
族炭素の含有量の多いものが好ましい。
【0015】固体状増稠剤としては、炭素数1〜36
の有機酸と周期律表(1991年)の1族、2族、13
族、14族などの金属元素との金属石鹸類、例えばリチ
ウム石鹸、カルシウム石鹸、アルミニウム石鹸、リチウ
ム・アルミニウム複合石鹸など、一般式、R1 −NH
−(CONH−R2 −NH)n −CONH−R3 (但
し、R1 、R2 およびR3 は炭化水素基を、n は1〜6
の整数を、それぞれ示す。)で示される尿素化合物類、
アミノ酸系オイゲノール化剤、セルロース系化合物、
金属酸化物ゲル、ベントナイトなどのその他の増稠剤、
などが例示される。就中、尿素化合物類が好ましい。上
記の一般式で示される尿素化合物類については、例えば
特公平7−119859号公報に示された各種の原材料
を使用し、且つそこに開示された製造方法により製造す
ることができる。なお、好ましい尿素化合物類として
は、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ト
リデシルアミン、ラウリルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ステアリルアミ
ン、キシリジン、フェニルプロピルアミン、フェニルブ
チルアミン、トルイジンなどのモノアミン類、ヘキサン
ジアミン、ジアミノシクロヘキサン、フェニレンジアミ
ン、ベンジジン、ジシクロヘキシルメタンジアミンなど
のジアミン類、ヘキシルイソシアネート、ヘキサデシル
イソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、フェ
ニルイソシアネート、トルイルイソシアネート、ヘキサ
ンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネートなどのイソシアネート
類などを原料として製造されるものを例示することがで
きる。
【0016】本発明で使用されるグリースは、各種の有
機質媒体と固体状増稠剤とから得られ、金属石鹸類を固
体状増稠剤とするリチウム石鹸グリース、カルシウム石
鹸グリース、アルミニウム石鹸グリース、リチウム・ア
ルミニウム複合石鹸グリースなど、尿素化合物を固体状
増稠剤とするウレアグリース、あるいはその他の種々の
グリースが例示されるが、就中ウレアグリースが好まし
い。
【0017】一方、グリースの種類を問わずその稠度が
過少であり且つ離油度が過大であると、本発明の前記し
た課題を達成することが困難となる。したがって、−4
0℃における稠度が少なくとも200、特に少なくとも
240、且つ80℃における離油度が3重量%以下、特
に2重量%以下であるものが使用される。なお上記のグ
リースのうちでも、20℃における稠度が500以下、
特に450以下であるものが好ましい。かかる特性を有
するグリースにおける有機質媒体と固体状増稠剤との配
合比率は、使用する有機質媒体の化学種や粘度、および
使用する固体状増稠剤の化学種などにより異なるが、一
般的には有機質媒体100重量部あたり固体状増稠剤は
2〜20重量部程度、特に5〜15重量部程度であり、
かかる配合比率の混合物を用いて通常のグリース調製法
を適用することにより製造することができる。
【0018】なお、グリースの稠度並びに離油度は、そ
れぞれつぎに示す方法により測定される。 稠度:−40℃の稠度は、JIS−K−2220(19
93)の5.3.4により不混和稠度を測定し、20℃
の稠度は、JIS−K−2220(1993)の5.
3.3により混和稠度を測定する。 離油度:JIS−K−2220(1993)の5.7に
より測定する。
【0019】本発明で使用されるグリースは、有機質媒
体と固体状増稠剤の他に、必要に応じて斯界で周知の増
粘剤、酸化防止剤、難燃剤などを配合することができ
る。なお各種の増粘剤のうちでも、ポリイソブチレン、
ポリスチレン、およびポリメタクリレートからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種は、グリース中の有機質媒体
を含んで膨潤し、グリースの離油性を改善する効果もあ
るので特に好ましく、かかる離油性を改善する増粘剤の
配合比率は、有機質媒体100重量部あたり1〜10重
量部程度である。
【0020】以下、実施例および比較例により本発明を
一層詳細に説明する。以下の実施例および比較例におい
て%とあるは、すべて重量%である。
【0021】実施例1 幅1.4mm、深さ2.7mmの矩形断面の条溝を6条
有する外径9mmのポリエチレンスロットの各条溝内
に、外径0.25mmの光ファイバ素線を4本並べて紫
外線硬化樹脂にて一括した幅1.1mm、厚さ幅0.4
mmのテープ状光ファイバユニットを各2ユニット配設
し、各条溝内の空間に後記のNo.1グリースを室温下
で実質的に隙間なく充填した。その後ポリエチレンスロ
ット上に、ポリエチレンテレフタレート製のホールディ
ングテープ、ウレアグリースからなる防水層、およびポ
リ塩化ビニル被覆層を順次被覆してポリ塩化ビニル被覆
層の外径が10mmで前記図2に示す構造の光ファイバ
ケーブルを製造した。No.1グリースは、40℃にお
ける動粘度が70センチストークスの鉱油87%、ステ
アリルアミンとジフェニルメタンジイソシアネートとか
ら得られるウレア6%、ポリスチレン5%、および酸化
防止剤としてのジフェニルアミン2%とからなり、−4
0℃における稠度は220、離油度は0.3%である。
【0022】実施例2 No.1グリースに代えて、後記のNo.2グリースを
使用した点のみ実施例1と異なる光ファイバケーブルを
製造した。No.2グリースは、40℃における動粘度
が70センチストークスの鉱油87%、ジシクロヘキシ
ルメタンジアミン、シクロヘキシルアミン、およびジフ
ェニルメタンジイソシアネートとから得られるウレア6
%、ポリスチレン5%、および酸化防止剤としてのジフ
ェニルアミン2%とからなり、−40℃における稠度は
240、離油度は1.1%である。
【0023】実施例3 No.1グリースに代えて、後記のNo.3グリースを
使用した点のみ実施例1と異なる光ファイバケーブルを
製造した。No.3グリースは、40℃における動粘度
が70センチストークスの鉱油83%、ステアリルアミ
ンとジフェニルメタンジイソシアネートとから得られる
ウレア10%、ポリイソブチレン5%、および酸化防止
剤としてのジフェニルアミン2%とからなり、−40℃
における稠度は205、離油度は2.5%である。
【0024】比較例1 No.1グリースに代えて、後記のNo.4グリースを
使用した点のみ実施例1と異なる光ファイバケーブルを
製造した。No.4グリースは、40℃における動粘度
が100センチストークスの鉱油94%、ステアリルア
ミンとジフェニルメタンジイソシアネートとから得られ
るウレア5%、および酸化防止剤としてのジフェニルア
ミン1%とからなり、−40℃における稠度は380、
離油度は6.6%である。
【0025】比較例2 No.1グリースに代えて、後記のジェリーを使用した
点のみ実施例1と異なる光ファイバケーブルを製造し
た。ジェリーは、100℃における動粘度が480セン
チストークスのポリブテン油94%、マイクロクリスタ
リンワックス5%、および酸化防止剤としてのジフェニ
ルアミン1%とからなり、−40℃における稠度は5
0、離油度は0.8%である。
【0026】実施例1〜3、および比較例1〜2から得
た各光ファイバケーブルについて、下記に示す方法にて
ケーブル屈曲性と油漏れ性とを試験した。 ケーブル屈曲性:長さ3mのケーブル試料について、そ
れを−30℃においてケーブル外径の100倍の曲げ径
にてU字状に1回曲げ、ついでもとの直線状に戻す。こ
の操作を3回繰り返し、この操作の前後における伝送損
失の増加量が0.1dB以下である場合を合格とし、
0.1dBを越える場合を不合格とする。 油漏れ性:長さ1mのケーブル試料について、その両端
を開放状態としたままで80℃の恒温槽中に垂直状態に
保持して4日間放置する。その間にケーブル下端からの
油の滴下が認められない場合を合格とし、滴下が認めら
れる場合を不合格とする。
【0027】以上の試験結果を表1に示す。同表より明
らかな通り、実施例1〜3から得た各光ファイバケーブ
ルは、ケーブル屈曲性並びに油漏れ性の両方に合格す
る。これに対して、離油度が過大なグリースを使用した
比較例1からのケーブルは油漏れ性において不合格であ
り、稠度が過少のジェリーを使用した比較例2からのケ
ーブルはケーブル屈曲性において不合格である。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明により得られる光ファイバケーブ
ルは、それを垂直にあるいは傾斜して布設し、しかも布
設後において繰り返し屈曲を受けても経時的な光伝送損
失が少なくしかもケーブル下端からの油漏れの問題もな
い。よって該光ファイバケーブルは、電波式天体望遠
鏡、エレベータ、産業ロボット、巨大な建築土木工事の
現場における移動式監視車などの移動体への配設に好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバユニット 2 テンションメンバー 3 防水層 4 被覆層 5 グリース 7 スロット 21 スロット表面に設けられた条溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水層、防水層の内側に設置された複数
    本の石英ガラス系光ファイバ、および防水層と複数本の
    石英ガラス系光ファイバとの間の空間に充填されたグリ
    ースとからなり、グリースは−40℃における稠度が少
    なくとも200であり、且つ80℃における離油度が3
    重量%以下であることを特徴とする光ファイバケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 グリースが、有機質媒体と固体状増稠剤
    としての尿素化合物とから得られるウレアグリースであ
    る請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 【請求項3】 ウレアグリースが、ポリイソブチレン、
    ポリスチレン、およびポリメタクリレートからなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種を有機質媒体100重量部あ
    たり1〜10重量部含有するものである請求項2記載の
    光ファイバケーブル。
  4. 【請求項4】 石英ガラス系光ファイバが、スロットの
    表面に設けられた条溝内に設置されてなる請求項1〜3
    のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
JP9340320A 1997-12-10 1997-12-10 光ファイバケーブル Pending JPH11174290A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010514143A (ja) * 2006-12-19 2010-04-30 ユニオン カーバイド ケミカルズ アンド プラスティックス テクノロジー エルエルシー ずり粘稠化組成物を含むケーブル
JP2020530911A (ja) * 2017-06-30 2020-10-29 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 光ファイバーケーブル用の充填組成物
JP2020530910A (ja) * 2017-06-30 2020-10-29 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 光ファイバーケーブル用の充填組成物

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