JPH11173957A - 切換えバルブ自動原点検出装置 - Google Patents

切換えバルブ自動原点検出装置

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JPH11173957A
JPH11173957A JP34142697A JP34142697A JPH11173957A JP H11173957 A JPH11173957 A JP H11173957A JP 34142697 A JP34142697 A JP 34142697A JP 34142697 A JP34142697 A JP 34142697A JP H11173957 A JPH11173957 A JP H11173957A
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rotor
pressure
port
rotation angle
origin
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Kazuo Nakamura
一夫 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切換えバルブにおいて、正確な原点位置の検
出を自動で行う。 【解決手段】 複数のポート1a,1bとロータ2によ
って流路の切換えを行う切換バルブ1と、回転角度の制
御が可能なロータ回転駆動手段3と、回転角度の初期位
置を検出する位置検出手段4と、少なくとも切換えバル
ブ1を含む流路内の圧力を検出する圧力検出手段7を備
えた構成とし、ロータ回転駆動手段3の回転量に基づい
て、位置検出器4が検出する初期位置の回転角度と、圧
力検出手段7の圧力変化によって検出するポート位置の
回転角度とを求め、両回転角度の差を初期位置とポート
位置との間のオフセット値とし、初期位置の回転角度を
オフセット値で補正して原点位置を検出する。これによ
って、切換えバルブと接続する流路内の圧力をモニター
しながらロータを回転させることによって、ロータとポ
ートとの初期の位置ずれ量を求め、この位置ずれ量に基
づいて位置検出器の位置出力を補正して正確な原点位置
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体試料を分析す
る分析装置において、複数の試料を切り換えて分析装置
へ導入する切換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】分析装置に対して複数の試料を切り換え
て導入する場合、試料と分析装置との間に複数のポート
を備えた切換えバルブを設け、この切換えバルブのロー
タを回転させることによって、試料側の複数のポートと
分析装置側とを選択的に接続することが行われている。
この複数のポートの接続を自動で行うために、従来、ロ
ータをパルスモータ等のロータ回転駆動装置で回転さ
せ、各ポート位置で停止させることが行われている。
【0003】このような切換えバルブを用いた試料導入
では、切換えバルブが備える複数のポートとロータとの
位置合わせを行う必要がある。ロータはポートに対して
回転する構成であり、導入試料をポート側からロータ側
に円滑に送るためには、両者の位置が正確に合う必要が
ある。この位置合わせが不正確な場合には、試料の導入
量が減少したり、分析装置に試料が送られないという支
障も生じかねない。このロータとポート位置との位置合
わせを自動で行うために、ロータに位置検出手段を設
け、この位置検出器から得られる位置信号に基づいてロ
ータの回転角度を制御している。
【0004】このような位置検出器を用いてロータの回
転角度の制御を行うには、切換えバルブの装着時等にお
いて位置検出器の原点位置の調整が必要であり、この調
整が不十分な場合には、前記したような試料の導入不良
という問題が起きることになる。
【0005】位置検出器の原点位置の検出及び調整は、
従来人手によって行われている。たとえば、ロータ側の
導通口とポート位置とを目視によって確認し、このとき
の位置検出器の出力を初期位置とすることによって、原
点位置の検出を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記にように、位置検
出器の原点位置の調整を人手によって行う場合には、調
整に手間がかかるという問題があり、又、正確な検出が
困難であるという問題もある。
【0007】そこで、本発明は前記した従来の切換えバ
ルブの原点位置の検出における問題点を解決し、正確な
原点位置の検出を自動で行うことができる切換えバルブ
自動原点検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の切換えバルブ自
動原点検出装置は、切換えバルブと接続する流路内の圧
力をモニターしながらロータを回転させることによっ
て、ロータとポートとの初期の位置ずれ量を求め、この
位置ずれ量によって回転角度を補正して、正確な原点位
置を検出するものである。
【0009】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置
は、複数のポートとロータによって流路の切換えを行う
切換バルブと、回転角度の制御が可能なロータ回転駆動
手段と、回転角度の初期位置を検出する位置検出手段
と、少なくとも切換えバルブを含む流路内の圧力を検出
する圧力検出手段を備えた構成とし、ロータ回転駆動手
段の回転量に基づいて、位置検出器が検出する初期位置
の回転角度と、前記圧力検出手段の圧力変化によって検
出するポート位置の回転角度とを求め、両回転角度の差
を初期位置とポート位置との間のオフセット値とし、初
期位置の回転角度をオフセット値で補正して原点位置を
検出するものである。
【0010】切換えバルブは、複数のポートに対してロ
ータを回転可能とし、このロータを回転させ、その導通
口を複数のポートのいずれか一つのポートに位置合わせ
することによって、流路の切換えを行うものである。
【0011】ロータ回転駆動手段は、ロータをその回転
角度を制御して回転駆動するものであって、原点位置を
定めることによって、この原点位置から所定の回転位置
へ制御する。
【0012】位置検出手段は、ロータの回転角度の初期
位置を検出するものであり、たとえば、ロータに設けた
基準位置を検出することによって行うことができる。こ
の位置検出手段がロータの基準位置を検出したとき、ロ
ータ回転駆動手段から得られるロータ位置を求めること
によって、ロータの初期位置を知ることができる。この
位置検出手段として光学的検出手段を用いることがで
き、ロータと共に回転すうる回転板にスリットを設けて
基準位置とし、光学的検出器により検出することができ
る。なお、位置検出手段は、光学的検出手段に限らず、
電磁気的検出手段や機械的検出手段を用いることもでき
る。
【0013】圧力検出手段は、切換えバルブを含む流路
内の圧力を検出するものであり、ロータとポートとの位
置関係によって変化する圧力を検出することによって、
ロータとポートとの位置の一致,不一致を検出する。こ
のロータの導入口とポートとの導通口の位置が一致して
いるとき、ロータ回転駆動手段から得られるロータ位置
を求めることによって、ロータの初期位置との位置ずれ
量であるオフセット値を知ることができる。
【0014】流路内の圧力は、加圧あるいは減圧とする
ことができ、加圧手段としてガス供給源を流路に接続し
たり、あるいは減圧手段として吸引ポンプを流路に接続
することによって、圧力調整することができる。
【0015】又、上記ロータの初期位置をオフセット値
で補正することによって、原点位置を知ることができ、
正確なポート位置を知ることができる。このポート位置
を用いてロータ回転駆動手段を制御することによって、
ロータとポートとの正確な位置合わせを行うことができ
る。
【0016】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置に
よれば、はじめに、ロータの導通口とポートとが一致し
ない状態において、位置検出手段によって回転角度の初
期位置を検出すると共に、切換えバルブを含む流路内の
所定圧力とする。この後、圧力検出手段で流路内の圧力
をモニタしながらロータを回転させ、圧力変化を検出す
る。位置検出手段によって、圧力変化が生じるロータ位
置を検出し、この位置からロータの位置ずれ量であるオ
フセット値を求める。
【0017】位置検出手段から得られるロータ位置をオ
フセット値で補正することによって、正確な原点位置を
求めることができる。この後、求めた原点位置を用いる
ことによって、ロータの正確な位置合わせを行うことが
できる。
【0018】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置で
は、ロータの初期位置は位置検出手段で行うため、位置
検出手段の位置調整や、最初に行うロータとポートとの
正確な位置調整を不要とすることができる。
【0019】又、切換えバルブの設置時等において、い
ったん原点位置を検出しておけば、以降のロータの位置
決めは、この原点位置を用いて自動で行うことができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図1,2は本発明の切換
えバルブ自動原点検出装置の概略を説明するためのブロ
ック図、及び斜視図である。なお、図1は本発明の切換
えバルブ自動原点検出装置をサンプルバルブ10及び試
料トラップ12を用いた分析機構に適用した構成例を示
している。
【0021】サンプルバルブ10及び試料トラップ12
には、切換えバルブ1を介して複数の試料13a,13
b,・・・が導入される。切換えバルブ1は、複数の試
料13a,13b,・・・を導入するための複数のポー
ト1a,1b,・・・と、このポートに対して回転して
切換え接続を行うロータ2を備え、ロータ2の導通口
(図示しない)はサンプルバルブ10側に接続されてい
る。ロータ2にはロータの位置を検出するための位置検
出手段4が設けられる。この位置検出手段4は、ロータ
2と同期して回転する回転板を備え、該回転板には位置
検出用のスリット4aが設けられる。このスリット4a
は、光学的検出器4bによって検出され、ロータ2の初
期位置を検出することができる。なお、図示する位置検
出手段4は光学的検出手段の例を示しているが、磁気検
出手段、電界検出手段、リミットスイッチ等の機械的駆
動部分を備えた検出手段を用いることもできる。
【0022】ロータ回転駆動手段3は、ロータ2及び位
置検出手段4の回転板を回転駆動するものであり、パル
スモータ等を用いることによって、回転位置の制御を行
うことができる。パルスモータを用いる場合には、パル
ス数と回転角度との間に比例関係があり、所定のパルス
数を印加することによってそのパルス数に対応する角度
だけ回転させることができる。又、パルス数から回転角
度を求めることもできる。
【0023】サンプルバルブ10の他方には、加圧手段
5、減圧手段6、及び圧力検出手段7が電磁弁11a,
11bを介して接続される。加圧手段5は、加圧された
ガス源5aと二つの調圧器5b,5cとを備え、電磁弁
11aを介してサンプルバルブ10に接続される。な
お、電磁弁11aにおいて、調圧器5c側は常開ポート
であり、サンプルバルブ10側は共通ポートとしてい
る。減圧手段6は吸引ポンプを用いることができ、電磁
弁11bの常開ポート側に接続される。又、圧力検出手
段7は電磁弁11bの常閉ポート側に接続され、接続さ
れる流路内の圧力検出を行う。
【0024】圧力検出手段7は、ロータ2からサンプル
バルブ10,電磁弁11a,11bを通る流路内の圧力
を検出し、この圧力変化時におけるロータ2の位置をロ
ータ回転駆動手段3で求め、位置検出手段4で求めた初
期位置とからロータの位置ずれを表すオフセット値を求
める。
【0025】なお、加圧手段5、減圧手段6、及び圧力
検出手段7は、サンプルバルブ10及び試料トラップ1
2を用いた分析機構を構成する際に通常使用される構成
部分であり、本発明の切換えバルブ自動原点検出装置
は、これらの既存の構成部分を兼用して構成することが
できる。又、サンプルバルブ10に分析装置(図示しな
い)を接続し、試料トラップ12でトラップした試料中
の分析成分を送って分析を行うことができる。
【0026】次に、本発明の切換えバルブ自動原点検出
装置による原点位置検出動作について図3のフローチャ
ート、図4の動作図、及び図5のオフセット値を説明す
るための図を用いて説明する。なお、以下では、ロータ
の第1ポートを原点位置とする場合について説明する。
又、図4の動作図において、一点鎖線は流路を示してい
る。
【0027】ロータとスリットは同期して回転する構造
であり、第1ポート1aに対してロータ2の回転方向の
手前であって、第1ポート1aまでの間に他のポートが
ない位置に、ロータ2の導通口があるとき、スリット4
aが光学的検出器4bで検出されるように構成されてい
る。この構成において、パルスモータを回転させ、スリ
ット4aが検出されたところでパルスモータを停止させ
る。このときの位置をセンサの原点とする(ステップS
1)。
【0028】電磁弁11aを開くと共に、電磁弁11b
の圧力検出器7側を開いて、図4中の一点鎖線で示す流
路を形成し、ガス源5aからキャリアガス等のガスを導
入し流路内を加圧する。なお、このとき、サンプルバル
ブ10は図4中の実線位置となるように設定しておく。
この流路内の加圧によって、図5に示す圧力は上昇する
(ステップS2)。
【0029】流路内を加圧した状態で、ロータ2を回転
させ(ステップS3)、圧力検出手段7で流路内の圧力
変化を検出する。ロータ2の回転に伴って、ロータ2の
導通口と第1ポート1aの位置ずれは小さくなり、開口
部分の一部が重なり始める。図5中の(b)に示す位置
は、ロータ2と第1ポート1aの各開口部が一部で重な
る状態を示している。この回転位置において、流路内の
ガスの一部はロータ2の導通口及び第1ポート1aの重
なり部分を通って外部に放出され始める。流路内の加圧
ガスの放出に伴って、流路内の圧力は低下していく(図
5中の(b)の位置の圧力変化)。この圧力変化の検出
は、検出した圧力値や圧力変化の幅をあらかじめ定めた
しきい値と比較することによって行うことができる(ス
テップS4)。
【0030】この圧力変化時のロータ2の回転角度を、
ロータ回転駆動手段3のモータパルス数から求め記憶す
る。このモータパルス数は、前記初期位置を検出したと
きから圧力変化時までのモータパルス数の積算値で求め
ることができる(ステップS5)。
【0031】ロータ2の回転を続けると、ロータ2の回
転に伴ってロータ2の導通口と第1ポート1aの位置ず
れはさらに小さくなり、各開口部は重なる。図5中の
(c)に示す位置は、ロータ2の導通口と第1ポート1
aが重なった状態を示している。この回転位置におい
て、流路内のガスは最も放出し易い状態となり、流路内
の圧力は最も低くなる(図5中の(c)の位置の圧力変
化)。
【0032】さらに、ロータ2を回転させると、ロータ
2の回転に伴ってロータ2の導通口と第1ポート1aの
位置ずれは大きくなり、各開口部分の重なりの程度は減
少していく。図5中の(d)に示す位置は、ロータ2の
導通口と第1ポート1aの重なり状態の減少を示してい
る(ステップS6)。この回転位置によって、流路内の
ガスの放出の程度は減少し、流路内の圧力は次第に上昇
していく。この圧力変化の検出は、前記と同様に、検出
した圧力値や圧力変化の幅をあらかじめ定めたしきい値
と比較することによって行うことができる(図5中の
(d)の位置の圧力変化)(ステップS7)。
【0033】この圧力変化時のロータ2の回転角度を、
前記と同様にして、初期位置を検出したときから圧力変
化時までのモータパルス数の積算値によって求め記憶す
る(ステップS8)。
【0034】ロータ2の回転によって、ロータ2の導通
口と第1ポート1aの重なり部分が無くなると(図5中
の(e)に示す位置)、この重なり部分を通して放出さ
れていた流路内のガスの漏れは止まり、これに伴って流
路内の圧力はガス源5aで与えられる圧力となる(図5
中の(e)の位置の圧力変化)。
【0035】前記ステップS5,8で記憶したロータ2
の回転角度から、ロータ2と第1ポート1aとの位置ず
れであるオフセット値を求める。このオフセット値は図
5中の(c)の位置に対応するものである。このオフセ
ット値を求める演算は、前記圧力変化がロータ2の回転
位置に対して対称となる場合には、ロータ2についての
2つの回転角度を平均することにより求めることができ
る。圧力変化がロータ2の回転位置に対して非対称とな
る場合には、圧力変化の特性をあらかじめ求めておき、
この特性に応じた演算により求める。
【0036】又、前記ステップS4,7の圧力変化の検
出において、図5中の(c)の位置の圧力変化を識別し
て検出可能な場合には、このときのロータ2の回転角度
を用いてオフセット値を求めることができる(ステップ
S9)。
【0037】回転角度の補正は、初期位置とオフセット
値から求めることができ、センサで停止した位置を原点
として、制御部のカウンタを0にセットし、こからのオ
フセットをオフセット値を用いて定める。
【0038】図6は回転角度の補正を説明するための概
略図である。図6に示す横軸はロータ回転駆動手段3の
パルスモータのパルス数であり、0で示す位置は前記ス
テップS3で求めた初期位置を表している。ロータ2の
原点位置は、初期位置(0で示す位置)にオフセット値
を加えることによって求めることができ、第1ポート1
aの位置とすることができる。ここでオフセット値をP
0とすると、第1ポート1aはパルス数P0で表され
る。次の第2ポート1bの位置は、このパルス数0にポ
ート間の距離に対応するパルス数を加えることによって
求めることができる。各ポート間が等間隔で配置され、
この距離がパルス数Pに対応する場合には、第2ポート
1bの位置はP0+Pで表すことができ、第3ポート1
cの位置はP0+2Pで表すことができ、以下同様にパ
ルス数Pを加算したパルス数で表すことができる。
【0039】上記説明では、流路内を加圧した状態でロ
ータを一方向に回転させ、流路内の圧力変化を検出する
ことによって、ロータと切換えバルブの第1ポートとの
オフセット値を求めているが、第1ポートに対して両方
向にロータを回転させ、このときの二つの圧力減少から
オフセット値を求めることもできる。これによれば、流
路内の圧力の低下と上昇の特性が異なる場合でも、圧力
の低下のみを観察することによって、対照な圧力変化を
用いてオフセット値を求めることができる。
【0040】又、流路内を減圧しておき、ロータの導通
口とポートの一致による圧力上昇を用いてオフセット値
を求める構成とすることができる。図7は本発明の切換
えバルブ自動原点検出装置による原点位置検出動作の他
の例を説明するための概略図である。
【0041】図7において、電磁弁11aのポートを閉
じると共に、電磁弁11bの圧力検出器7側と吸引ポン
プ6側を開いて、図7中の二点鎖線で示す流路を形成す
る。吸引ポンプ6によって流路内を吸引して減圧を行
う。この構成において、ロータの導通口とポートが一致
すると、流路内の圧力は大気圧に向かって上昇する。し
たがって、この後、前記ステップS6〜ステップS13
と同様の動作によってオフセット値を求めることができ
る。
【0042】なお、上記構成において、サンプルバルブ
10及び試料トラップ12による試料の分析は、試料ト
ラップ12への試料の導入動作と、試料トラップ12か
ら試料を分析装置側に取り出す導出動作とによって行
う。
【0043】試料の導入動作は、ロータ回転駆動手段3
によってロータ2を回転させて、目的とする試料13に
対応するポートに位置合わせを行う。この位置合わせに
おいて、本発明の切換えバルブ自動原点検出装置で求め
た原点位置を基準とすることによって、自動で行うこと
ができる。サンプルバルブ10は図1中の破線の流路を
構成する位置に設定すると、ロータ2から導かれた試料
は、図1中の試料トラップ12の左方から右方に向かっ
て導入され、充填剤等にトラップされる。試料中のトラ
ップされない成分は、電磁弁11a,11bを通して吸
引ポンプ6に吸引される。これによって、試料トラップ
12内への試料のトラップを行うことができる。
【0044】次に、試料の導出動作は、サンプルバルブ
10の流路を図1中の実線の流路を構成する位置に設定
し、電磁弁11aを閉じた状態でガス源5aからキャリ
アガスをサンプルバルブ10に導く。サンプルバルブ1
0に導かれたキャリアガスは、図1中の試料トラップ1
2の右方から左方に向かって導入され、トラップされて
いる試料の成分を抽出し、分析装置(図示しない)側に
送り出す。
【0045】本発明の実施の形態によれば、ロータの初
期位置は位置検出手段で行うため、位置検出手段の位置
調整や、最初に行うロータとポートとの正確な位置調整
を不要とすることができる。又、切換えバルブの設置時
等において、いったん原点位置を検出することにより、
以降のロータの位置決めは、この原点位置を用いて自動
で行うことができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の切換えバ
ルブ自動原点検出装置によれば、正確な原点位置の検出
を自動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置の概略
を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置の概略
を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置による
原点位置検出動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置による
原点位置検出動作を説明するための動作図である。
【図5】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置による
オフセット値を説明するための概略図である。
【図6】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置による
回転角度の補正を説明するための概略図である。
【図7】本発明の切換えバルブ自動原点検出装置による
原点位置検出動作の他の例を説明するための概略図であ
る。
【符号の説明】
1…切換えバルブ、1a,1b…ポート、2…ロータ、
3…ロータ回転駆動手段、4…位置検出手段、4a…ス
リット、4b…光学的検出器、5…加圧手段、5a…ガ
ス源、5b,5c…調圧器、6…減圧手段(吸引ポン
プ)、7…圧力検出手段、10…サンプルバルブ、11
a,11b…電磁弁、12…試料トラップ、13a,1
3b…試料。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のポートとロータによって流路の切
    換えを行う切換バルブと、回転角度の制御が可能なロー
    タ回転駆動手段と、前記回転角度の初期位置を検出する
    位置検出手段と、少なくとも前記切換えバルブを含む流
    路内の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記ロータ
    回転駆動手段の回転量に基づいて、位置検出器が検出す
    る初期位置の回転角度と、前記圧力検出手段の圧力変化
    によって検出するポート位置の回転角度とを求め、両回
    転角度の差を初期位置とポート位置との間のオフセット
    値とし、前記初期位置の回転角度をオフセット値で補正
    して原点位置を検出する切換えバルブ自動原点検出装
    置。
JP34142697A 1997-12-11 1997-12-11 切換えバルブ自動原点検出装置 Withdrawn JPH11173957A (ja)

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