JPH11173887A - 流速計測装置及び流量計測装置 - Google Patents
流速計測装置及び流量計測装置Info
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- JPH11173887A JPH11173887A JP9341340A JP34134097A JPH11173887A JP H11173887 A JPH11173887 A JP H11173887A JP 9341340 A JP9341340 A JP 9341340A JP 34134097 A JP34134097 A JP 34134097A JP H11173887 A JPH11173887 A JP H11173887A
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- fluid
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- measuring device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 流体表面の状態に拘わらず高い測定精度を維
持できる流量計測装置を得る。 【解決手段】 自由水面1aに水滴を滴下して、水面上
にパターンを形成させ、これをイメージセンサ4で撮像
し、パターン情報を第1メモリ8に取り込む。所定時間
ΔT経過後再び水面をイメージセンサ4で撮像し、パタ
ーン情報を第2メモリ9に取り込む。しかる後に第1メ
モリ8のパターン情報と第2メモリ9のパターン情報と
の相関からパターンの変位量を算出し、このパターンの
変位量から水面流速を算出し、この水面流速に基づいて
流量を算出する。
持できる流量計測装置を得る。 【解決手段】 自由水面1aに水滴を滴下して、水面上
にパターンを形成させ、これをイメージセンサ4で撮像
し、パターン情報を第1メモリ8に取り込む。所定時間
ΔT経過後再び水面をイメージセンサ4で撮像し、パタ
ーン情報を第2メモリ9に取り込む。しかる後に第1メ
モリ8のパターン情報と第2メモリ9のパターン情報と
の相関からパターンの変位量を算出し、このパターンの
変位量から水面流速を算出し、この水面流速に基づいて
流量を算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流路を流れる自
由液面を有する流体の流速及び流量を測定する装置に関
し、特に非接触で流体の流速及び流量を測定するように
した流速計測装置および流量計測装置に関するものであ
る。
由液面を有する流体の流速及び流量を測定する装置に関
し、特に非接触で流体の流速及び流量を測定するように
した流速計測装置および流量計測装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の流量計測装置として、特
開平4−138321号公報に開示された流量計測装置
を示すブロック図である。この流量計測装置は、水路1
の上部空間に設けられ、流体表面のパターンを撮像する
複数の素子が配列されたイメージセンサ22と、イメー
ジセンサ22の動作指令を行うタイミング回路21と、
タイミング回路21の動作指令に基づいてイメージセン
サ22を駆動する駆動回路23と、イメージセンサ22
からの信号をディジタル信号に変換するA/D変換器2
6と、A/D変換された第1パターン情報を切換器27
を介して格納する第1メモリ28と、所定時間遅延後の
イメージセンサからのA/D変換された第2パターン情
報を切換器27を介して格納する第2メモリ29とを備
える。
開平4−138321号公報に開示された流量計測装置
を示すブロック図である。この流量計測装置は、水路1
の上部空間に設けられ、流体表面のパターンを撮像する
複数の素子が配列されたイメージセンサ22と、イメー
ジセンサ22の動作指令を行うタイミング回路21と、
タイミング回路21の動作指令に基づいてイメージセン
サ22を駆動する駆動回路23と、イメージセンサ22
からの信号をディジタル信号に変換するA/D変換器2
6と、A/D変換された第1パターン情報を切換器27
を介して格納する第1メモリ28と、所定時間遅延後の
イメージセンサからのA/D変換された第2パターン情
報を切換器27を介して格納する第2メモリ29とを備
える。
【0003】また、この流量計測装置は、第1、第2メ
モリ28、29から読出される両パターン情報のアドレ
スを指定し、パターン情報相互間の位相を調節する読出
し制御回路30と、参照信号回路32の参照信号により
制御され、メモリ28、29から読出されたパターン情
報の相互演算を行う相関器31と、相関関数が所定値に
達したときのパターン移動量を検出する移動量検出器3
3と、パターン移動量と遅延時間よりパターン移動速度
を算出する移動速度演算器44と、パターン移動速度を
表面流速へ変換する信号変換器45とを備える。
モリ28、29から読出される両パターン情報のアドレ
スを指定し、パターン情報相互間の位相を調節する読出
し制御回路30と、参照信号回路32の参照信号により
制御され、メモリ28、29から読出されたパターン情
報の相互演算を行う相関器31と、相関関数が所定値に
達したときのパターン移動量を検出する移動量検出器3
3と、パターン移動量と遅延時間よりパターン移動速度
を算出する移動速度演算器44と、パターン移動速度を
表面流速へ変換する信号変換器45とを備える。
【0004】さらに、従来の流量計測装置は、イメージ
センサ22に近接して配設された水位センサ13と、水
位センサ13からの信号により水位を測定する水位計1
4と、水位信号から水位の関数である流水断面積と表面
流速から平均流速への変換係数の積を出力する関数発生
器42と、関数発生器出力と表面流速の積を出力し流量
信号を算出する流量演算器43とを備えてなる。
センサ22に近接して配設された水位センサ13と、水
位センサ13からの信号により水位を測定する水位計1
4と、水位信号から水位の関数である流水断面積と表面
流速から平均流速への変換係数の積を出力する関数発生
器42と、関数発生器出力と表面流速の積を出力し流量
信号を算出する流量演算器43とを備えてなる。
【0005】従来の流量計測装置は、以上のように構成
され、イメージセンサ22からの異なる時限における流
体表面のパターン情報をA/D変換して、メモリ28、
29に格納しておき、その後メモリ28、29から読出
された両者のパターン情報相互間の位相を調節してその
相関関数が極大になる時のパターン移動量を求め、これ
によって得られたパターン移動速度からランダム現象を
呈する水路内流体の表面流速を測定する。
され、イメージセンサ22からの異なる時限における流
体表面のパターン情報をA/D変換して、メモリ28、
29に格納しておき、その後メモリ28、29から読出
された両者のパターン情報相互間の位相を調節してその
相関関数が極大になる時のパターン移動量を求め、これ
によって得られたパターン移動速度からランダム現象を
呈する水路内流体の表面流速を測定する。
【0006】水路内流体の表面流速が測定されると、こ
の表面流速を、水位計14から得られた水路内流体水位
で決まる流水断面積Sと、表面流速から平均流速への変
換係数Kの積SKを出力する関数発生器42の出力に乗
じて流量Qを得ることができる。こうして、従来の流量
計測装置は、流体と非接触にてその流量を計測すること
ができる。
の表面流速を、水位計14から得られた水路内流体水位
で決まる流水断面積Sと、表面流速から平均流速への変
換係数Kの積SKを出力する関数発生器42の出力に乗
じて流量Qを得ることができる。こうして、従来の流量
計測装置は、流体と非接触にてその流量を計測すること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の流量計測装置は、自由液面のパターンを撮像し、
その移動量を相関関数を用いて検出し、その移動量に基
づいて表面流速を算出することで、流速、流量を算出す
るようにしているので、被撮像対象である水面状態が低
流速、つまり静水に近い状態では、移動量を検出するた
めの自由液面のパターンが得難く、測定精度が低下した
り、測定不能になるという問題点がある。
従来の流量計測装置は、自由液面のパターンを撮像し、
その移動量を相関関数を用いて検出し、その移動量に基
づいて表面流速を算出することで、流速、流量を算出す
るようにしているので、被撮像対象である水面状態が低
流速、つまり静水に近い状態では、移動量を検出するた
めの自由液面のパターンが得難く、測定精度が低下した
り、測定不能になるという問題点がある。
【0008】この発明は、かかる従来の問題点を解決す
るためになされたもので、流体表面にパターンを積極的
に形成することにより、流体表面の状態によらず測定精
度を維持できる流速計測装置及び流量計測装置を提供す
ることを目的とする。
るためになされたもので、流体表面にパターンを積極的
に形成することにより、流体表面の状態によらず測定精
度を維持できる流速計測装置及び流量計測装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明は、流路内を流れる自由液面を有する流
体の流速を計測する流速計測装置において、前記流体に
擾乱を発生させる擾乱手段と、前記擾乱手段による流体
の擾乱によって流体表面に生じるパターンを撮像するた
めの撮像手段と、前記撮像手段により、所定の時間間隔
だけ異なる時間タイミングで得られた2つのパターン情
報の相関演算(相関関数演算)を行う相関手段と、前記
相関手段により求められた相関関数より得られた前記パ
ターンの変位と前記所定の時間間隔とから前記流体表面
に生じたパターンの移動速度を算出する移動速度算出手
段と、前記移動速度算出手段によって求められたパター
ンの移動速度に基づいて前記流体の表面流速を算出する
流速算出手段とを備えたものである。
ため、この発明は、流路内を流れる自由液面を有する流
体の流速を計測する流速計測装置において、前記流体に
擾乱を発生させる擾乱手段と、前記擾乱手段による流体
の擾乱によって流体表面に生じるパターンを撮像するた
めの撮像手段と、前記撮像手段により、所定の時間間隔
だけ異なる時間タイミングで得られた2つのパターン情
報の相関演算(相関関数演算)を行う相関手段と、前記
相関手段により求められた相関関数より得られた前記パ
ターンの変位と前記所定の時間間隔とから前記流体表面
に生じたパターンの移動速度を算出する移動速度算出手
段と、前記移動速度算出手段によって求められたパター
ンの移動速度に基づいて前記流体の表面流速を算出する
流速算出手段とを備えたものである。
【0010】また、この発明において、前記相関手段
は、前記撮像手段により撮像されたパターン情報を所定
のタイミングで記憶するための第1の記憶手段と、前記
第1の記憶手段がパターン情報を記憶するタイミングと
所定の時間間隔だけ異なるタイミングで前記撮像手段に
より撮像されたパターン情報を記憶するための第2の記
憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されたパターン情
報のうちの所定部分と前記第2の記憶手段に記憶された
パターン情報のうちの前記所定部分と同じ大きさの各部
分との相関演算(相関関数演算)を行う相関演算部とを
備え、前記移動速度算出手段は、前記相関演算部によっ
て求められた相関度(相関関数)が最大となる場合にお
ける前記第1の記憶手段に記憶されたパターン情報のう
ちの所定部分と、前記第2の記憶手段に記憶されたパタ
ーン情報のうちの前記所定部分と同じ大きさの部分との
変位と前記所定の時間間隔とから前記流体表面に生じた
パターンの移動速度を算出するようにしたものである。
は、前記撮像手段により撮像されたパターン情報を所定
のタイミングで記憶するための第1の記憶手段と、前記
第1の記憶手段がパターン情報を記憶するタイミングと
所定の時間間隔だけ異なるタイミングで前記撮像手段に
より撮像されたパターン情報を記憶するための第2の記
憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されたパターン情
報のうちの所定部分と前記第2の記憶手段に記憶された
パターン情報のうちの前記所定部分と同じ大きさの各部
分との相関演算(相関関数演算)を行う相関演算部とを
備え、前記移動速度算出手段は、前記相関演算部によっ
て求められた相関度(相関関数)が最大となる場合にお
ける前記第1の記憶手段に記憶されたパターン情報のう
ちの所定部分と、前記第2の記憶手段に記憶されたパタ
ーン情報のうちの前記所定部分と同じ大きさの部分との
変位と前記所定の時間間隔とから前記流体表面に生じた
パターンの移動速度を算出するようにしたものである。
【0011】また、この発明において、前記擾乱手段
は、流体表面に水滴等の液滴を滴下する液滴滴下手段と
したものである。
は、流体表面に水滴等の液滴を滴下する液滴滴下手段と
したものである。
【0012】また、この発明において、前記擾乱手段
は、流体表面に空気を吹き付ける空気吹き付け手段とし
たものである。
は、流体表面に空気を吹き付ける空気吹き付け手段とし
たものである。
【0013】また、この発明において、前記撮像手段
は、光電変換素子が一次元に配列されたラインセンサカ
メラで構成するようにしたものである。
は、光電変換素子が一次元に配列されたラインセンサカ
メラで構成するようにしたものである。
【0014】また、この発明において、前記撮像手段
は、光電変換素子が二次元に配列されたエリアセンサカ
メラで構成するようにしたものである。
は、光電変換素子が二次元に配列されたエリアセンサカ
メラで構成するようにしたものである。
【0015】また、この発明において、前記相関手段
は、二つのパターン情報間における各情報データの差の
絶対値の総和を求める演算を行うものである。
は、二つのパターン情報間における各情報データの差の
絶対値の総和を求める演算を行うものである。
【0016】また、この発明において、前記相関手段
は、二つのパターン情報間で正規化相関演算を行うもの
である。
は、二つのパターン情報間で正規化相関演算を行うもの
である。
【0017】また、この発明において、前記相関手段
は、二つのパターン情報間で、各々のパターン情報にお
ける情報データの値からその平均値を引いたのち正規化
相関演算を行うものである。
は、二つのパターン情報間で、各々のパターン情報にお
ける情報データの値からその平均値を引いたのち正規化
相関演算を行うものである。
【0018】さらに、この発明に係る流量計測装置は、
前記流体の自由液面のレベルを測定するレベル計(例え
ば水位センサと水位計)と、前記流速算出手段で算出さ
れた流体の表面流速と前記レベル計で測定された自由液
面のレベルとに基づいて前記流体の流量を算出する流量
算出手段とを前記流速計測装置に備えたものである。
前記流体の自由液面のレベルを測定するレベル計(例え
ば水位センサと水位計)と、前記流速算出手段で算出さ
れた流体の表面流速と前記レベル計で測定された自由液
面のレベルとに基づいて前記流体の流量を算出する流量
算出手段とを前記流速計測装置に備えたものである。
【0019】以上のような構成により、この発明に係る
流速計測装置では、擾乱手段により流体に擾乱を発生さ
せ、それによって流体表面に生じるパターンを撮像手段
により撮像する。その撮像信号を例えばA/D変換し
て、異なるタイミングでのパターン情報をそれぞれ第1
及び第2の記憶手段に記憶する。そして、第1の記憶手
段に記憶されたパターン情報のうちの所定部分と、第2
の記憶手段に記憶されたパターン情報のうちの各部分と
の相関演算を行い、相関度が最大となる場合の変位と時
間間隔とからパターンの移動速度を算出し、さらに、パ
ターンの移動速度から流体の表面流速を求める。
流速計測装置では、擾乱手段により流体に擾乱を発生さ
せ、それによって流体表面に生じるパターンを撮像手段
により撮像する。その撮像信号を例えばA/D変換し
て、異なるタイミングでのパターン情報をそれぞれ第1
及び第2の記憶手段に記憶する。そして、第1の記憶手
段に記憶されたパターン情報のうちの所定部分と、第2
の記憶手段に記憶されたパターン情報のうちの各部分と
の相関演算を行い、相関度が最大となる場合の変位と時
間間隔とからパターンの移動速度を算出し、さらに、パ
ターンの移動速度から流体の表面流速を求める。
【0020】また、この発明に係る流量計測装置では、
さらにレベル計(水位センサと水位計)から得られた流
体水位から流水断面積を求め、これと流体の表面流速に
基づいて流体の流量を算出する。
さらにレベル計(水位センサと水位計)から得られた流
体水位から流水断面積を求め、これと流体の表面流速に
基づいて流体の流量を算出する。
【0021】そして、このような構成によれば、擾乱に
より液面に必ずランダムパターン(周期的でないパター
ン)が形成されるため、撮像された画像信号に対して相
関関数を利用することにより、静水状態等、流体表面の
状態によらずパターンの変位を精度良く測定することが
でき、従って、低流速でも精度を落とすことなく、非接
触にて流体の流速,流量を計測することができる。な
お、擾乱手段は、例えば、水滴を滴下することによっ
て、もしくは空気を吹き付けることによって流体を擾乱
するため、流体や水路に悪影響を与えることがなく、そ
の使用が制限されない。また、ラインセンサカメラを使
用した場合は、相関を用いたパターンの変位算出を簡単
な処理で行うことができる。なお、ラインセンサはその
受光素子の配列方向がパターンの変位方向と同じになる
ように設けられる。また、エリアセンサカメラを使用し
た場合は、相関データを十分増やすことができると共
に、パターンの変位方向と流体の流れ方向が必ずしも一
致しなくとも、相関データ数が減ることはなく、その変
位を高い精度を維持したまま測定することができる。従
って、またエリアセンサの場合はその取り付け方向等の
制約が緩和され、その取り付けが容易となる。
より液面に必ずランダムパターン(周期的でないパター
ン)が形成されるため、撮像された画像信号に対して相
関関数を利用することにより、静水状態等、流体表面の
状態によらずパターンの変位を精度良く測定することが
でき、従って、低流速でも精度を落とすことなく、非接
触にて流体の流速,流量を計測することができる。な
お、擾乱手段は、例えば、水滴を滴下することによっ
て、もしくは空気を吹き付けることによって流体を擾乱
するため、流体や水路に悪影響を与えることがなく、そ
の使用が制限されない。また、ラインセンサカメラを使
用した場合は、相関を用いたパターンの変位算出を簡単
な処理で行うことができる。なお、ラインセンサはその
受光素子の配列方向がパターンの変位方向と同じになる
ように設けられる。また、エリアセンサカメラを使用し
た場合は、相関データを十分増やすことができると共
に、パターンの変位方向と流体の流れ方向が必ずしも一
致しなくとも、相関データ数が減ることはなく、その変
位を高い精度を維持したまま測定することができる。従
って、またエリアセンサの場合はその取り付け方向等の
制約が緩和され、その取り付けが容易となる。
【0022】なお、この発明は流速や流量を非接触で計
測することができるため、保守点検が容易で、流体内の
異物や気泡の影響を受けることなく、流体や水路に悪影
響を与えずに、流体水位によらずにその流速及び流量を
計測できる。さらに、腐食性流体にも使用できる。
測することができるため、保守点検が容易で、流体内の
異物や気泡の影響を受けることなく、流体や水路に悪影
響を与えずに、流体水位によらずにその流速及び流量を
計測できる。さらに、腐食性流体にも使用できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
を用いて説明する。図1は、実施の形態による流量計測
装置を示すブロック図である。図1において、1は水
路、2は水タンク、3は水タンク2に接続されたディス
ペンサ、4は自由液面である自由水面1aの上方に設け
られ、水面を撮像するイメージセンサ、5はイメージセ
ンサ4の出力側に接続され、イメージセンサ4により撮
像された画像信号(パターン情報)をA/D変換するA
/D変換器、6はA/D変換器5の出力側に設けられ、
A/D変換されたパターン情報を後述する第1、第2メ
モリに切り替えて送るための切替器、7は切替器6に接
続され、切替器6を切り替えるためのタイミング回路で
ある。
を用いて説明する。図1は、実施の形態による流量計測
装置を示すブロック図である。図1において、1は水
路、2は水タンク、3は水タンク2に接続されたディス
ペンサ、4は自由液面である自由水面1aの上方に設け
られ、水面を撮像するイメージセンサ、5はイメージセ
ンサ4の出力側に接続され、イメージセンサ4により撮
像された画像信号(パターン情報)をA/D変換するA
/D変換器、6はA/D変換器5の出力側に設けられ、
A/D変換されたパターン情報を後述する第1、第2メ
モリに切り替えて送るための切替器、7は切替器6に接
続され、切替器6を切り替えるためのタイミング回路で
ある。
【0024】また、図1において、8、9はそれぞれ切
替器6の出力側に接続され、パターン情報を記憶するた
めの第1メモリ、第2メモリ、10は第1メモリ8、第
2メモリ9の出力側に接続され、これらメモリ8、9に
記憶されたパターン情報の相関関数を演算するための相
関演算部、11は相関演算部10の出力側に接続され、
相関演算部10により得られた相関関数からパターンの
変位と時間を得て、それらに基づいたパターンの移動速
度を算出する移動速度算出部、12は移動速度算出部1
1の出力側に接続され、パターンの移動速度に基づいて
水面の流速を算出する流速算出部である。以上の構成に
おいて、切替器6、タイミング回路7、第1メモリ8、
第2メモリ9、相関演算部10は、この発明の相関手段
20を構成している。
替器6の出力側に接続され、パターン情報を記憶するた
めの第1メモリ、第2メモリ、10は第1メモリ8、第
2メモリ9の出力側に接続され、これらメモリ8、9に
記憶されたパターン情報の相関関数を演算するための相
関演算部、11は相関演算部10の出力側に接続され、
相関演算部10により得られた相関関数からパターンの
変位と時間を得て、それらに基づいたパターンの移動速
度を算出する移動速度算出部、12は移動速度算出部1
1の出力側に接続され、パターンの移動速度に基づいて
水面の流速を算出する流速算出部である。以上の構成に
おいて、切替器6、タイミング回路7、第1メモリ8、
第2メモリ9、相関演算部10は、この発明の相関手段
20を構成している。
【0025】さらに、図1において、13は水面1aの
上方に設けられ、水面1aの水位を検出する水位セン
サ、14は水位センサ13の出力側に接続され、水位セ
ンサ13より得られた検出信号に基づいて水位を出力す
る水位計、15は水位計14と流速算出部12の出力側
に接続され、これらの出力値に基づいて水路1を流れる
水量を算出する流量算出部である。
上方に設けられ、水面1aの水位を検出する水位セン
サ、14は水位センサ13の出力側に接続され、水位セ
ンサ13より得られた検出信号に基づいて水位を出力す
る水位計、15は水位計14と流速算出部12の出力側
に接続され、これらの出力値に基づいて水路1を流れる
水量を算出する流量算出部である。
【0026】流量算出部15は、流速算出部12と水位
計14の出力側に接続され、自由水面1aの表面流速と
検出水位とに基づいて水路1を流れる水の平均流速を算
出する平均流速算出部151と、水位計14の出力側に
接続され、検出水位に基づいて流水断面積を算出する流
水断面積算出部152と、これら平均流速算出部151
と流水断面積算出部152の出力側に接続され、平均流
速と流水断面積を乗算して流量を算出する乗算部153
とを備えている。
計14の出力側に接続され、自由水面1aの表面流速と
検出水位とに基づいて水路1を流れる水の平均流速を算
出する平均流速算出部151と、水位計14の出力側に
接続され、検出水位に基づいて流水断面積を算出する流
水断面積算出部152と、これら平均流速算出部151
と流水断面積算出部152の出力側に接続され、平均流
速と流水断面積を乗算して流量を算出する乗算部153
とを備えている。
【0027】以下、実施の形態の動作について説明す
る。水路1には、自由水面を有する水が矢印Fの方向に
流れている。水タンク2はディスペンサ3へ供給する水
を蓄えておくためのものであり、ディスペンサ3は水タ
ンク2から供給される水を水路1を流れる流体に定期的
に滴下する。ディスペンサ3から滴下される水滴によっ
て水路1を流れる流体には、その水面1aに擾乱が発生
する。
る。水路1には、自由水面を有する水が矢印Fの方向に
流れている。水タンク2はディスペンサ3へ供給する水
を蓄えておくためのものであり、ディスペンサ3は水タ
ンク2から供給される水を水路1を流れる流体に定期的
に滴下する。ディスペンサ3から滴下される水滴によっ
て水路1を流れる流体には、その水面1aに擾乱が発生
する。
【0028】イメージセンサ4は、上述の擾乱によって
水面1aに生じるパターンを撮像する。このイメージセ
ンサ4には、例えば光電変換素子が一次元に配列された
ラインセンサカメラが用いられ、水面の流れ方向のパタ
ーンを撮像するように、光電変換素子の配列方向が流れ
方向となるように設置される。A/D変換器5は、イメ
ージセンサ4から出力される水面1aのパターンの映像
信号をA/D変換する。
水面1aに生じるパターンを撮像する。このイメージセ
ンサ4には、例えば光電変換素子が一次元に配列された
ラインセンサカメラが用いられ、水面の流れ方向のパタ
ーンを撮像するように、光電変換素子の配列方向が流れ
方向となるように設置される。A/D変換器5は、イメ
ージセンサ4から出力される水面1aのパターンの映像
信号をA/D変換する。
【0029】タイミング回路7は、A/D変換器5でデ
ィジタル信号に変換されたパターン情報を、第1メモリ
8及び第2メモリ9にそれぞれ所定のタイミングで格納
するように切替器6を切り替えるためのタイミング信号
を発生する。ここで、第1メモリ8と第2メモリ9と
で、パターン情報を格納するタイミングは所定の微小時
間間隔ΔTだけ異なる。相関演算部10は、第1メモリ
8に格納されたパターン情報のうちの所定部分と、それ
と同じ大きさの第2メモリ9に格納されたパターン情報
のうちの各部分との相関演算を行うものである。
ィジタル信号に変換されたパターン情報を、第1メモリ
8及び第2メモリ9にそれぞれ所定のタイミングで格納
するように切替器6を切り替えるためのタイミング信号
を発生する。ここで、第1メモリ8と第2メモリ9と
で、パターン情報を格納するタイミングは所定の微小時
間間隔ΔTだけ異なる。相関演算部10は、第1メモリ
8に格納されたパターン情報のうちの所定部分と、それ
と同じ大きさの第2メモリ9に格納されたパターン情報
のうちの各部分との相関演算を行うものである。
【0030】相関演算部10の動作を図2によって説明
する。図2において、(a)は第1メモリ8に格納され
たパターン情報、(b)は第2メモリ9に格納されたパ
ターン情報の一例を示すもので、x方向は流体の流れ方
向である。一般に、微小時間間隔ΔTだけ観測時刻が異
なる場合、パターンはほとんど変化せずに流れ方向(x
方向)に移動することになる。ここで、相関演算部10
は、(a)のうちの所定部分Aと、(b)のうちのAと
同じ大きさの各部分B1、B2、・・・との相関演算を行
う。相関度はパターンの類似度を表すものであるから、
Aに対して微小時間間隔ΔTにおけるパターンの変位量
だけ離れた位置に相当するBnにおいて相関度は最大と
なる。
する。図2において、(a)は第1メモリ8に格納され
たパターン情報、(b)は第2メモリ9に格納されたパ
ターン情報の一例を示すもので、x方向は流体の流れ方
向である。一般に、微小時間間隔ΔTだけ観測時刻が異
なる場合、パターンはほとんど変化せずに流れ方向(x
方向)に移動することになる。ここで、相関演算部10
は、(a)のうちの所定部分Aと、(b)のうちのAと
同じ大きさの各部分B1、B2、・・・との相関演算を行
う。相関度はパターンの類似度を表すものであるから、
Aに対して微小時間間隔ΔTにおけるパターンの変位量
だけ離れた位置に相当するBnにおいて相関度は最大と
なる。
【0031】具体的な相関演算としては、例えば、Aと
Bi(i=1,2,…)のパターン情報を構成する各デ
ータの差の絶対値の総和を次式において算出する。
Bi(i=1,2,…)のパターン情報を構成する各デ
ータの差の絶対値の総和を次式において算出する。
【0032】
【数1】Di =Σ|A(k)−Bi(k)|
【0033】ただし、A(k)、Bi(k)はそれぞれ
A、Biの各データ(点k)の値を表し、Σはすべての
kに対する演算結果の総和を表す。Diの値が小さいほ
ど相関度は大きいことになる。また、別の相関演算とし
て、例えば、AとBi(i=1,2,…)での正規化相
関演算を次式により行う。
A、Biの各データ(点k)の値を表し、Σはすべての
kに対する演算結果の総和を表す。Diの値が小さいほ
ど相関度は大きいことになる。また、別の相関演算とし
て、例えば、AとBi(i=1,2,…)での正規化相
関演算を次式により行う。
【0034】
【数2】Ri=Σ(A(k)Bi(k))/(Σ(A
(k))2Σ(Bi(k))2)1/2
(k))2Σ(Bi(k))2)1/2
【0035】ここでは、Riの値が大きいほど相関度は
大きいことになる。さらにまた、別の相関演算として、
例えば、A、Bi(i=1,2,…)において各点の値
からその平均値を引いたのち正規化相関演算を次式によ
り行う。
大きいことになる。さらにまた、別の相関演算として、
例えば、A、Bi(i=1,2,…)において各点の値
からその平均値を引いたのち正規化相関演算を次式によ
り行う。
【0036】
【数3】 Pi=Σ(A(k)−Aave)(Bi(k)−Bi-ave))
/(Σ(A(k)−Aave)2Σ(Bi(k)−Bi-ave)
2)1/2 Aave=ΣA(k)/Σ1 Bi-ave=ΣBi(k)/Σ1
/(Σ(A(k)−Aave)2Σ(Bi(k)−Bi-ave)
2)1/2 Aave=ΣA(k)/Σ1 Bi-ave=ΣBi(k)/Σ1
【0037】ここでは、Pi の値が大きいほど相関度は
大きいことになる。次に、移動速度算出部11は、相関
演算部10で算出されたAとBi(i=1,2,…)と
の相関演算結果に基づいて、相関度が最大となるBi、
すなわち、Aに対して微小時間間隔ΔTにおけるパター
ンの変位量だけ離れた位置に相当するBiであるBnを求
め、AとBnとの距離ΔXと、微小時間間隔ΔTとか
ら、パターンの移動速度を次式によって算出する。
大きいことになる。次に、移動速度算出部11は、相関
演算部10で算出されたAとBi(i=1,2,…)と
の相関演算結果に基づいて、相関度が最大となるBi、
すなわち、Aに対して微小時間間隔ΔTにおけるパター
ンの変位量だけ離れた位置に相当するBiであるBnを求
め、AとBnとの距離ΔXと、微小時間間隔ΔTとか
ら、パターンの移動速度を次式によって算出する。
【0038】
【数4】V0 =mΔX/ΔT
【0039】ただし、mはイメージセンサ4における光
学系(レンズ)の倍率である。流速算出部12は、移動
速度算出部11で求められたパターンの移動速度V0か
ら流体の表面流速を算出するものである。流体の表面流
速Vは一般にパターンの移動速度V0 について、
学系(レンズ)の倍率である。流速算出部12は、移動
速度算出部11で求められたパターンの移動速度V0か
ら流体の表面流速を算出するものである。流体の表面流
速Vは一般にパターンの移動速度V0 について、
【0040】
【数5】V=a・V0 +b
【0041】と示される。ただし、a、bは定数であ
る。水位センサ13は、例えば、超音波を放射して流体
表面での反射エコーを検出し、その超音波伝搬時間信号
を水位計14に送出する。水位計14では、その信号に
基づいて空間における超音波伝搬速度から流体表面まで
の距離、さらに水位を求める。
る。水位センサ13は、例えば、超音波を放射して流体
表面での反射エコーを検出し、その超音波伝搬時間信号
を水位計14に送出する。水位計14では、その信号に
基づいて空間における超音波伝搬速度から流体表面まで
の距離、さらに水位を求める。
【0042】流量算出部15は、流体の表面流速Vと流
体水位Hに基づいて、流体の流量を算出する。すなわ
ち、流体水位から流水断面積を求めると共に、表面流速
Vから平均流速を求め、それらの積として流量を算出す
る。ここで、流水断面積算出部152による流水断面積
の算出について、例えば、図3に示す、水路の断面形状
が台形である台形水路において説明すると、台形水路の
開口寸法をW1、底辺寸法をW0、水路の高さをL1、水
位センサ13の設定高さL0、水位センサ13から流体
表面までの高さをLとした場合に、流水断面積Sは次式
において得られる。
体水位Hに基づいて、流体の流量を算出する。すなわ
ち、流体水位から流水断面積を求めると共に、表面流速
Vから平均流速を求め、それらの積として流量を算出す
る。ここで、流水断面積算出部152による流水断面積
の算出について、例えば、図3に示す、水路の断面形状
が台形である台形水路において説明すると、台形水路の
開口寸法をW1、底辺寸法をW0、水路の高さをL1、水
位センサ13の設定高さL0、水位センサ13から流体
表面までの高さをLとした場合に、流水断面積Sは次式
において得られる。
【0043】
【数6】S=(L0−L){W0−(L0−L)(W1−W
0)/2L1}
0)/2L1}
【0044】次に、平均流速算出部151による、表面
流速Vからの平均流速の求め方について説明する。流路
壁面から距離yの点の流速v(y)は(1)式で与えら
れる。(1)式において、kは壁面の粗さを表す定数で
ある。また、Vfは摩擦速度であり、gを重力加速度、
Rを動水半径、iを水路勾配として(2)式で示され
る。(2)式において、動水半径Rは、流水断面積を潤
辺長で除した値であり、円管の場合(3)及び(4)式
によって与えられる。ただし、Dは管直径、hは水位で
ある。
流速Vからの平均流速の求め方について説明する。流路
壁面から距離yの点の流速v(y)は(1)式で与えら
れる。(1)式において、kは壁面の粗さを表す定数で
ある。また、Vfは摩擦速度であり、gを重力加速度、
Rを動水半径、iを水路勾配として(2)式で示され
る。(2)式において、動水半径Rは、流水断面積を潤
辺長で除した値であり、円管の場合(3)及び(4)式
によって与えられる。ただし、Dは管直径、hは水位で
ある。
【0045】
【数7】 v(y)=vf{(8.48+2.5×1n(y/k))} (1) Vf=(g×R×i)1/2 (2) R={1−(sinθ/θ)} (3) θ=2cos-1{1−2(h/D)} (4)
【0046】代表点を水路の中心を通る流水表面上に選
び、水路形状による影響を考慮した表面流速V(h)を
(5)式で表す。ここで、γは水路形状による補正係数
で、管渠の場合の一例を(6)式に示す。ここで、α、
βは測定により求める。また、Manningの平均流
速公式は(7)式である。ただし、nは水路に粗度係数
で、kとnの間には(8)式の関係がある(V.T.C
how ”Open−Channel Hydraul
ics”,McGRAWHILL,p.206)。
び、水路形状による影響を考慮した表面流速V(h)を
(5)式で表す。ここで、γは水路形状による補正係数
で、管渠の場合の一例を(6)式に示す。ここで、α、
βは測定により求める。また、Manningの平均流
速公式は(7)式である。ただし、nは水路に粗度係数
で、kとnの間には(8)式の関係がある(V.T.C
how ”Open−Channel Hydraul
ics”,McGRAWHILL,p.206)。
【0047】
【数8】 V(h)=Vf×γ×{8.48+2.5×ln(h/k)} (5) γ=α×(h/D)+β (6) Vm=R2/3×i1/2/n (7) K=12.2×R×exp(−0.128×R1/6/n) (8)
【0048】(5)、(7)、(8)式より表面流速V
(h)から平均流速Vm への変換係数Kは(9)式とな
る。ただし、Rn =R1/6/nである。従って、(9)
式で得られる変換係数Kを表面流速Vに乗ずることによ
って平均流速が求められ、平均流速算出部151はこの
乗算を行う。
(h)から平均流速Vm への変換係数Kは(9)式とな
る。ただし、Rn =R1/6/nである。従って、(9)
式で得られる変換係数Kを表面流速Vに乗ずることによ
って平均流速が求められ、平均流速算出部151はこの
乗算を行う。
【0049】
【数9】 K=Vm /V(h)=R1/6/[n×g1/2×{8.48+2.5×ln(h/ k)}×γ] =Rn/[g1/2×{2.23+2.5×ln(h/R)+0.32Rn}] ×1/{α×(h/D)+β} (9)
【0050】以上のようにして、平均流速Vm と流水断
面積Sが得られると、乗算部153はこれらの値を乗算
することによって流量を算出する。
面積Sが得られると、乗算部153はこれらの値を乗算
することによって流量を算出する。
【0051】なお、相関演算部10、移動速度算出部1
1、流速算出部12及び流量算出部15は、論理回路、
メモリ、CPU、DSP、専用演算LSI等を用いて実
現する。
1、流速算出部12及び流量算出部15は、論理回路、
メモリ、CPU、DSP、専用演算LSI等を用いて実
現する。
【0052】以上の説明において、相関手段20は第
1、第2のパターン情報を記憶する2つのメモリ8、9
を備えるようにしたが、第1のパターン情報のみを記憶
する第1メモリのみを備えるようにして、第2のパター
ン情報がイメージセンサカメラ4から撮像して送られる
ときにリアルタイムで相関関数演算を行うよう、複数の
カウンタとそれを切り替える切替器で構成するようにし
てもよい。このようにすれば相関関数演算がリアルタイ
ムで行え、したがって流量測定を略リアルタイムで行う
ことができる。
1、第2のパターン情報を記憶する2つのメモリ8、9
を備えるようにしたが、第1のパターン情報のみを記憶
する第1メモリのみを備えるようにして、第2のパター
ン情報がイメージセンサカメラ4から撮像して送られる
ときにリアルタイムで相関関数演算を行うよう、複数の
カウンタとそれを切り替える切替器で構成するようにし
てもよい。このようにすれば相関関数演算がリアルタイ
ムで行え、したがって流量測定を略リアルタイムで行う
ことができる。
【0053】また、イメージセンサ4は光電変換素子が
一次元に配列されたラインセンサカメラであったが、光
電変換素子が二次元に配列されたエリアセンサカメラを
用いることも可能である。さらに、水タンク2、ディス
ペンサ3を用いて水滴を滴下する代わりに、図4に示す
ようにコンプレッサ16、バルブ17、ノズル18及び
バルブ制御回路19によって構成される空気吹き付け装
置を用い、空気を吹き付けることによって流体に擾乱を
発生させてもよい。また、以上は流量計測装置について
説明したが、流体の表面流速を計測する流速計測装置に
おいては水位センサ13、水位計14及び流量算出部1
5は不要である。
一次元に配列されたラインセンサカメラであったが、光
電変換素子が二次元に配列されたエリアセンサカメラを
用いることも可能である。さらに、水タンク2、ディス
ペンサ3を用いて水滴を滴下する代わりに、図4に示す
ようにコンプレッサ16、バルブ17、ノズル18及び
バルブ制御回路19によって構成される空気吹き付け装
置を用い、空気を吹き付けることによって流体に擾乱を
発生させてもよい。また、以上は流量計測装置について
説明したが、流体の表面流速を計測する流速計測装置に
おいては水位センサ13、水位計14及び流量算出部1
5は不要である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明において
は流体表面に擾乱を発生させ、それによって流体表面に
生じるパターンを撮像して、非接触で流体の表面流速及
び流量を求めるようにしたので、静水状態等, 流体表面
の状態に拘わらず高い測定精度を維持できるという効果
を奏する。
は流体表面に擾乱を発生させ、それによって流体表面に
生じるパターンを撮像して、非接触で流体の表面流速及
び流量を求めるようにしたので、静水状態等, 流体表面
の状態に拘わらず高い測定精度を維持できるという効果
を奏する。
【図1】実施の形態を示すブロック図である。
【図2】相関演算部の動作を説明する図である。
【図3】流水断面積の一例を示す図である。
【図4】空気吹き付け装置を示すブロック図である。
【図5】従来の技術を示すブロック図である。
1 水路 2 水タンク 3 ディスペンサ 4 イメージセンサ 8 第1メモリ 9 第2メモリ 10 相関演算部 11 移動速度算出部 12 流速算出部 13 水位センサ 14 水位計 15 流量算出部 20 相関手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 良平 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内
Claims (10)
- 【請求項1】 流路内を流れる自由液面を有する流体の
流速を計測する流速計測装置において、 前記流体に擾乱を発生させる擾乱手段と、前記擾乱手段
による流体の擾乱によって流体表面に生じるパターンを
撮像するための撮像手段と、前記撮像手段により、所定
の時間間隔だけ異なる時間タイミングで得られた2つの
パターン情報の相関演算を行う相関手段と、前記相関手
段により求められた相関関数より得られる前記パターン
の変位と前記所定の時間間隔とから前記流体表面に生じ
たパターンの移動速度を算出する移動速度算出手段と、
前記移動速度算出手段によって求められたパターンの移
動速度に基づいて前記流体の表面流速を算出する流速算
出手段とを備えたことを特徴とする流速計測装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の流速計測装置におい
て、 前記相関手段は、前記撮像手段により撮像されたパター
ン情報を所定のタイミングで記憶するための第1の記憶
手段と、前記第1の記憶手段がパターン情報を記憶する
タイミングと所定の時間間隔だけ異なるタイミングで前
記撮像手段により撮像されたパターン情報を記憶するた
めの第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶され
たパターン情報のうちの所定部分と前記第2の記憶手段
に記憶されたパターン情報のうちの前記所定部分と同じ
大きさの各部分との相関演算を行う相関演算部とを備え
てなり、前記移動速度算出手段は、前記相関部によって
求められた相関関数が最大となる場合における前記第1
の記憶手段に記憶されたパターン情報のうちの所定部分
と、前記第2の記憶手段に記憶されたパターン情報のう
ちの前記所定部分と同じ大きさの部分との変位及び前記
所定の時間間隔とから前記流体表面に生じたパターンの
移動速度を算出することを特徴とする流速計測装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の流速計
測装置において、 前記擾乱手段は、流体表面に液滴を滴下する液滴滴下手
段であることを特徴とする流速計測装置。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の流速計
測装置において、 前記擾乱手段は、流体表面に空気を吹き付ける空気吹き
付け手段であることを特徴とする流速計測装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
の流速計測装置において、 前記撮像手段は、光電変換素子が一次元に配列されたラ
インセンサカメラであることを特徴とする流速計測装
置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
の流速計測装置において、 前記撮像手段は、光電変換素子が二次元に配列されたエ
リアセンサカメラであることを特徴とする流速計測装
置。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
の流速計測装置において、 前記相関手段は、二つのパターン情報間における各情報
データの差の絶対値の総和を求める演算を行うものであ
ることを特徴とする流速計測装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
の流速計測装置において、 前記相関手段は、二つのパターン情報間で正規化相関演
算を行うものであることを特徴とする流速計測装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
の流速計測装置において、 前記相関手段は、二つのパターン情報間で、各々のパタ
ーン情報における情報データの値からその平均値を引い
たのち正規化相関演算を行うものであることを特徴とす
る流速計測装置。 - 【請求項10】 前記流体の自由液面のレベルを測定す
るレベル計と、前記流速算出手段で算出された流体の表
面流速と前記レベル計で測定された自由液面のレベルと
に基づいて前記流体の流量を算出する流量算出手段と
を、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の流速計測
装置に備えたことを特徴とする流量計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9341340A JPH11173887A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 流速計測装置及び流量計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9341340A JPH11173887A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 流速計測装置及び流量計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11173887A true JPH11173887A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18345313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9341340A Withdrawn JPH11173887A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 流速計測装置及び流量計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11173887A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010261826A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 流量計測方法 |
JP2011521221A (ja) * | 2008-05-16 | 2011-07-21 | ロディア オペレーションズ | 流体の流量値を決定するための方法及び装置 |
KR102104639B1 (ko) * | 2019-03-12 | 2020-04-27 | 주식회사 영국전자 | 거리측정방법을 통한 유속 및 유량 측정시스템 |
-
1997
- 1997-12-11 JP JP9341340A patent/JPH11173887A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011521221A (ja) * | 2008-05-16 | 2011-07-21 | ロディア オペレーションズ | 流体の流量値を決定するための方法及び装置 |
JP2010261826A (ja) * | 2009-05-08 | 2010-11-18 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 流量計測方法 |
KR102104639B1 (ko) * | 2019-03-12 | 2020-04-27 | 주식회사 영국전자 | 거리측정방법을 통한 유속 및 유량 측정시스템 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |