JPH11169486A - ソフトボール及びその製造方法 - Google Patents

ソフトボール及びその製造方法

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JPH11169486A
JPH11169486A JP34338197A JP34338197A JPH11169486A JP H11169486 A JPH11169486 A JP H11169486A JP 34338197 A JP34338197 A JP 34338197A JP 34338197 A JP34338197 A JP 34338197A JP H11169486 A JPH11169486 A JP H11169486A
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JP
Japan
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ball
rubber
softball
pattern
color
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JP34338197A
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English (en)
Inventor
Masaaki Hamada
昌明 浜田
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NAIGAI RUBBER IND
Naigai Rubber Industry Co Ltd
Original Assignee
NAIGAI RUBBER IND
Naigai Rubber Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 模様付きソフトボールの生産性、回転方向識
別性を向上する。 【解決手段】 ゴムからなるボール表面1aに該ボール
の生地色とは異色の模様部2を設けたソフトボールであ
る。前記模様部2は、前記生地色をなす基体ゴム3の半
径方向外面に貼り付けられかつ加硫により前記基体ゴム
3と一体化した小厚さのゴムシート4からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボール表面に生地
色とは異色の模様部が形成されたソフトボール及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム製のソフトボールを用いた各種の球
技は、硬式野球などに比べると手軽で安全性が高く幅広
い年齢層に親しまれており、特に女子学生などでは本格
的な技術向上を目的とした取り組みがなされ、例えば投
手にあってはソフトボールに特定の回転を与えることに
よりカーブ、シュートなどの変化球を習熟するための投
球練習が行われる。
【0003】ところが、ソフトボールはゴムの生地色、
すなわち単一の白色をなすものが一般的であるため、ボ
ールの回転を投手、捕手、さらにはコーチなどが確認す
るのは容易ではない。そこで、ソフトボールの表面にボ
ールの生地色とは異なる異色の模様部を付し、この模様
部が回転によりちらつく作用などを利用してボールの回
転状況などを確認することが行われている。
【0004】ソフトボールへの模様部の付け方は、例え
ばマジックペンで描くもの、色付きのビニルテープを貼
り付けるもの、さらにはペンキ等により着色するものな
ど種々の方法が採用されている。これらの方法は、色や
模様の大きさを自分の好みに合わせて現場で容易に描け
うるものの、いずれも一時的なものであって、時間の経
過とともに模様部が薄れたり、或いはテープが剥がれた
りして満足のゆく練習には適さない。特に、ソフトボー
ルにビニルテープを貼り付けた場合では、ボールに対す
る接触感やボール重心位置が微妙に変化する他、テープ
剥がれ後の接着剤のべたつきがボールに残存するなどの
多くの問題を招く。
【0005】そこで、近年では、ソフトボールへの手の
感触、特にボールの滑りに対する感覚を重要視して、ソ
フトボールの生地材と同じ材質からなりかつ着色したゴ
ムにより模様部を形成したソフトボールが提案されてい
る。
【0006】図13には、従来提案されている模様部付
きのソフトボールaを例示し、図13(a)に示すもの
は、ソフトボールaの南半球部分が白色ゴムb、北半球
部分は例えば青色などに着色された着色ゴムcで形成さ
れている。
【0007】また図13(b)に示すものは、ソフトボ
ールaの縫い目n(縫い目とはいえ、実際には金型の加
硫により成形される縫い目状模様である)で区分される
2つの略ダンベル状の領域の一方を白色ゴムbで、他方
を着色ゴムcで形成したものである。
【0008】図13(a)に示したソフトボールaは、
例えば図12に示すように、未加硫の白色ゴムbと着色
ゴムcとを各々半球状の椀型に成形するとともに、この
椀型の各周縁部e、eをボール芯gを包んで接合するこ
とにより未加硫のソフトボール体jを形成し、これを加
硫金型で加硫することにより前記着色ゴムcが模様部を
なすソフトボールを製造しうる。
【0009】また図13(b)に示したものも、図示は
していないが白色、着色の各未加硫ゴムにて一対のダン
ベル状のゴムシートを型抜きするとともに、このゴムシ
ートの周縁部を互いに接合しつつボール芯を包んで球状
とすることにより未加硫のソフトボール体を形成し、こ
れを加硫金型で加硫することにより製造される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようなソフトボー
ルでは、次のような問題がある。第一に、従来のソフト
ボールでは、白色ゴムbと着色ゴムcの周縁部e、eを
図11(a)、(b)のように突き合わせ接合する必要
があるが、前記白色ゴムbと着色ゴムcとの色の境界を
美しくするためには、加硫する以前にこの接合部の外表
面である境界部iを波打つことなく周方向に真っ直ぐ連
続するよう慎重に作業を行わねばならず、多くの手間と
時間を要する。このような問題は、図13(b)に示し
たタイプのソフトボールにおいても、同様に生じる。な
お模様を有しない白色一色のソフトボールでは、通常、
半球状椀型の白色ゴム同士を接合して加硫するため、接
合部の境界が色彩の変化として外観には現れず、接合作
業は比較的ラフに行えるものである。
【0011】第二に、白色ゴムbと着色ゴムcとは、そ
れぞれボール芯gからボール表面までのソフトボールゴ
ム層の全厚さk(図11(a)に示す)で形成されて突
き合わせ接合されるため、それらの形状は、おのずと前
記図13(a)、(b)に示したような製造上都合の良
いものに限定されてしまい、複雑な形状の模様部を形成
するのが困難で、模様部を装飾意匠として考えた場合の
楽しさや美しさなどを表現できない。
【0012】第三に、着色ゴムcがボール表面のみなら
ず、ボール芯gまで存在しているため、本来目に触れな
いボール内部にまで白色ゴムに比して高価な着色ゴムc
を使用することとなるため、着色ゴムcの使用量が多く
かつコスト高となる。
【0013】第四に、従来のような模様部では、ボール
回転の識別性能が十分ではなく、特にダンベル模様では
ボールの回転方向によっては、ボールの回転速さが分か
りずらく、また半球部を着色したものではボールの回転
方向、回転速度のいずれも分かりにくいという問題があ
る。
【0014】第五に、ソフトボールの加硫金型は、一般
にソフトボールの赤道上に合わせ面を有して上下に分割
される割型が使用されるが、このような金型は加硫中、
前記合わせ面でゴム流れが大きいため、図13(a)に
示したものでは、前記白色ゴムb、着色ゴムcの周方向
に連続する境界線iを、同じく周方向に連続する合わせ
面と正確に一致させて金型内に投入しなければならず、
線と線の位置合わせとなりその位置合わせなどに多くの
手間を要する。図13(b)に示したものでも、ダンベ
ル状ゴムシートの境界部を金型の模様に一致させなけれ
ばならず、同様に位置決めに手間を要する。
【0015】本発明は、このような問題点に鑑み案出さ
れたもので、ソフトボールの模様部を、生地色をなす基
体ゴムの半径方向外面に貼り付けられかつ加硫により前
記基体ゴムと一体化した小厚さのゴムシートから形成す
ることを基本として前記問題点を解決しうるソフトボー
ル及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0016】とりわけ、請求項1記載の発明では、前記
第一ないし三の問題点を解決することを課題としてい
る。また、請求項2、4ないし7記載の発明は、前記第
四の問題点を解決することを課題としている。また、請
求項3記載の発明は、前記第五の問題点を解決すること
を課題としている。また請求項8記載の発明では、模様
部を有するソフトボールを低コストでしかも生産工程を
複雑化することなく製造しうることを課題としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、ゴムからなるボール表面に該ボールの生地
色とは異色の模様部を設けたソフトボールであって、前
記模様部は、前記生地色をなす基体ゴムの半径方向外面
に貼り付けられかつ加硫により前記基体ゴムと一体化し
た小厚さのゴムシートからなることを特徴としている。
【0018】また請求項2記載の発明は、前記模様部
は、この模様部の図心を中心としてボール表面に描かれ
る仮想円のうち、その円周の80%以上が前記模様部を
横切る最大仮想円、又は前記仮想円が模様部を横切りか
つこの仮想円で囲まれるボール表面積中に模様部を80
%以上含む最大仮想円のいずれかで囲まれる模様部の核
をなすコア部分を有し、かつ前記コア部分のボール表面
に沿って測定した最大直径Dが30〜90mmであること
を特徴とする請求項1記載のソフトボールである。
【0019】また請求項3記載の発明は、前記ゴムシー
トは、ソフトボールの周上の合わせ面で上下に分割され
る上型、下型からなる加硫金型を用いて加硫されるとと
もに、前記コア部分が、前記加硫金型の合わせ面がボー
ルに形成するばり線から隔てて設けられたことを特徴と
する請求項1又は2記載のソフトボールである。
【0020】また請求項4記載の発明は、前記模様部
は、ボール表面に1つ設けられたことを特徴とする請求
項1乃至3のいずれか1記載のソフトボールである。
【0021】また請求項5記載の発明は、前記模様部
は、ボール表面に異なる色で2つ設けられ、かつ前記コ
ア部分の前記最大直径Dが30〜70mmであることを特
徴とする請求項2乃至3のいずれか1記載のソフトボー
ルである。
【0022】また請求項6記載の発明は、前記模様部
は、円形状、多角形状、十字形状、スター形状又はリン
グ状等を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
か1に記載のソフトボールである。
【0023】また請求項7記載の発明は、前記模様部
は、前記コア部分からはみ出しかつ略放射状にのびる1
乃至4本の翼状装飾部分を有するとともに、前記翼状装
飾部分は、その放射方向と直交する最大幅が20〜40
mmであることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1
に記載のソフトボールである。
【0024】また請求項8記載の発明は、ボール芯の外
表面全域を単一のボール生地色を有する未加硫の基体ゴ
ムで覆うことにより単一色の未加硫ボール基体を形成す
る工程と、前記単一色の未加硫ボール基体の基体ゴムの
外面に前記生地色とは異色の未加硫の薄いゴムシートを
貼りつけすることにより非単一色の未加硫ボール基体を
形成する工程と、前記非単一色の未加硫ボール基体を、
ボール周上の合わせ面で上下に分割される上型、下型か
らなる加硫金型を用いて前記ゴムシートを基体ゴムに一
体化させてソフトボールを成形する加硫工程とを含むこ
とを特徴とするソフトボールの製造方法である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明のソフトボールの実施
の一形態を、その製造方法とともに図面に基づき説明す
る。本実施形態のソフトボール(以下、単に「ボール」
ということがある。)1は、図1、図2に示すように、
ゴムからなるボール表面1aに該ボールの生地色とは異
色の模様部2を設けて構成される。
【0026】前記ボールの生地色とは、ボール表面積の
中で最も多くを占める色であり、本実施形態では、ボー
ルの生地色は白色であり、模様部2は青色であるものを
示している。但し、必要に応じて生地色、模様部ともに
各種の色を採用できる。例えば生地色は、黄色、空色、
ベージュなど比較的薄明色とすることが好ましく、模部
は、紺、緑、赤、紫などが好ましい。
【0027】このような模様部2は、投球練習する際に
ボール1の回転方向、回転速さなどの視認性を高めるほ
か、ボール1の美観を高め、例えば個人の専用マスコッ
トボール的な価値をももたらすことが可能である。また
前記ボール表面1aには、本例では縫い目状凹凸10が
加硫により成形されているものを示す。
【0028】そして、本発明では、前記模様部2は、図
2のA−A部分断面を示す図3から明らかなように、前
記生地色をなす基体ゴム3の半径方向外面3aに貼り付
けられかつ加硫によりこの基体ゴム3と一体化した小厚
さのゴムシート4からなることを特徴としている。
【0029】このように、ボール表面1aの模様部2を
生地色をなす基体ゴム3の外面3aに貼り付けられかつ
加硫により前記基体ゴム3と一体化した小厚さのゴムシ
ート4から形成することにより、従来手間を要していた
白色ゴムと着色ゴムとの突き合わせ接合作業などが一切
不要となるため、ソフトボール製造に要する手間、作業
時間などを大幅に削減でき製造容易な模様部入りのソフ
トボール1を提供しうる。
【0030】また前記生地色とは異色のゴムシート4
は、基体ゴム3の外面3aに貼りつけされて加硫一体化
する小厚さのものであるため、ボール表面1aからボー
ル芯5までのゴム層の全厚さで形成されていた従来のソ
フトボールに比べてその使用量を大幅に削減でき、確実
に低コスト化を図りうる。
【0031】さらに、模様部2は、小厚さのゴムシート
4を基体ゴム3に張り合わせて加硫すれば良いため、複
雑な形状の模様であってもゴムシート4の形状を切り抜
きないし打ち抜き加工するのみであらゆる形状、色彩の
模様部2を表現でき、ソフトボール1に楽しさ、美し
さ、かわいらしさ、カラフルさなどを低コストで与える
ことができる。
【0032】このようなソフトボール1の製造方法につ
いて図4、図5に基づき説明する。先ず、球状のコルク
又は球状に圧縮成形したカポック綿からなる芯材に糸を
巻きつけてラテックス処理したボール芯5の外表面全域
を図4(a)に示すように、単一のボールの生地色を有
する未加硫の基体ゴム3で覆うことにより単一色の未加
硫ボール基体B1を形成する。このとき、加硫金型内で
ゴムの体積不足にならないよう、未加硫ボール基体B1
の外径は金型内径寸法よりも若干大きく成形するのが好
ましい。なお未加硫ボール基体B1は、半球状の椀型に
形成した基体ゴム3を用いて図12に示したような方法
にて形成しうるが、その周縁部の突き合わせ接合作業は
特段の注意力を必要とはしない。
【0033】また、これらのボール芯5の大きさ、形
状、硬さのばらつきや、基体ゴム3の厚hさのばらつき
をなくすように管理するのは通常のボールの製造の場合
と同じである。
【0034】また、ボール芯5の外表面全域を覆う未加
硫の基体ゴム3が、ボール芯5に十分密着していない
と、金型への投入や、金型での圧加中に、ゴムがより動
き易くなるため、該基体ゴム3とボール芯5との圧着処
理を行うことも有効である。この圧着処理としては、ボ
ール芯5を基体ゴム3で被覆する際に真空引きしたり、
また未加硫ボール基体B1を、椀状の型板間で押圧した
り、あるいは向き合う平板間で押圧しながら転がすな
ど、種々の方法を採用しうる。
【0035】次に、予め未加硫の薄いゴムシート材か
ら、所定の図形で型抜きされた小厚さのゴムシート4を
準備しておく。このゴムシート4は、前記生地色とは異
色のものであり、これは例えば前記基体ゴム3に顔料を
混ぜ合わせることにより容易に準備できる。
【0036】前記ゴムシート4の厚さは、必要に応じて
定めることができるが、薄すぎると成形や保管、未加硫
ボール基体B1への貼りつけが難しくなり、加硫時に模
様が破れて生地色が露出したり、摩耗による色落ちが生
じやすくなる傾向がある。逆に厚すぎるとゴムの移動が
大きくなり、ゆがみの原因となりやすい。かかる観点よ
り、前記ゴムシート4の厚さは加硫前寸法で、0.3〜
2.5mm、より好ましくは0.5〜1.5mm、さらに好
ましくは0.5〜1.0mmが好ましい。ただし、この
厚さに限定されない。
【0037】そして、このゴムシート4を、図4(b)
に示すように、前記単一色の未加硫ボール基体B1の基
体ゴム3の外面に貼りつけすることにより非単一色の未
加硫ボール基体B2を形成する。この作業は、例えば単
一色の未加硫ボール基体B1の表面に、ゴムシート4を
乗せて、軽く押さえるだけで足り、手間を殆ど要しな
い。なお、この工程には、ゴムシート4の形状によって
は、例えば先に加硫金型の成形面にゴムシート4を置
き、しかる後に単一色の未加硫ボール基体をB1装入す
ることにより、加硫金型内で非単一色の未加硫ボール基
体B2を形成する場合も含まれる。
【0038】したがって、本実施形態のソフトボール
は、通常の単一色のソフトボール製造工程の中で、十分
に製造処理することが可能であり、新たに専用の製造ラ
インなどを設ける必要はない。
【0039】次に、前記非単一色の未加硫ボール基体B
2を、加硫金型6により加圧加硫する。前記加硫金型6
は、図5に示すように本例ではボール周上、本例ではボ
ールの赤道位置の合わせ面7で上下に分割される上型6
A、下型6Bからなり、例えば成形面6aには、ボール
1に前記縫い目状凹凸10を成形する縫い目成形部など
が加工されている(図示省略)。そして、この加硫金型
6の上型6Aを下型6Bから離間させて、下型6Bの成
形面内に非単一色の未加硫ボール基体B2を投入して上
型6Aと下型6Bとを閉じ加圧、加硫することにより前
記ゴムシート4を基体ゴム3に一体化して模様部2を有
するソフトボール1を成形する加硫工程を行う。
【0040】なお加硫金型内では、ゴムの移動が起き
る。そのとき、余剰ゴムは、圧加時に前記加硫金型6の
合わせ面7の僅かな隙間から環状に形成されたゴム溜ま
り部8へと流出し、ボール表面でのフラッシュバックな
どが防止されるが、それゆえ、金型6の合わせ面7付近
は特にゴム移動量が多くなる。
【0041】このため、この合わせ面7が前記ゴムシー
ト4を横切ると、模様部2の境界などに大きなゆがみを
生じ、外観不良が生じる場合がある。したがって、ゴム
シート4をゴム流れ量が多くなる前記合わせ面7から位
置ずれさせて金型6内に投入するのが好ましい。なおこ
の作業は、従来の合わせ面に色ゴムの境界部を位置合わ
せしていた作業に比べるときわめて容易に行いうる。
【0042】そしてこの加硫により、前記ゴムシート4
は、基体ゴム3と一体となり、かつソフトボール1の球
表面1aにおいてゴムシート4は、境界で隣り合う基体
ゴム3と面一となり、金型成形面に沿って連続する滑ら
かな表面として形成された図1〜3に示すソフトボール
1を得る。なお前記ゴムシート4には、例えば基体ゴム
3に貼りつけされた後に該基体ゴム3との間の空気を排
気しうる小孔をゴムシート4の略中央位置に形成してお
くことも好ましく実施しうる。
【0043】図6には、模様部2の形状の一例を示し、
ゴムシート4を型抜きすることにより、図6(a)のよ
うなかえで葉状や、同(b)のイルカ、同(c)の花、
同(d)の蝶、同(e)の広葉状など、種々の形状のも
のを採用でき、これよってソフトボール1の模様部2の
意匠的価値を高め、マスコット用としての機能を高めう
る。なお、図6(c)の花模様の場合、花部分Aと、葉
部分Bとに色を違えた着色ゴムを用いても良い。
【0044】また図7には、ボール表面1aに沿って測
定した幅Wが10〜30mmで円周方向にのびる帯状をな
すとともに前記金型6の合わせ面7にて形成されるばり
線9の近傍で途切れる途切れ部11を有する模様部2を
例示している。
【0045】前記の模様部2は主として装飾的効果の高
いものであったが、この例のものは、ボール1の回転方
向の正確なコントロールの練習に好ましいものである。
前記模様部2の巾Wが10mm未満では、わずかな方向違
いで回転模様が見えなくなる傾向があり、逆に30mmを
超えると、逆に方向の違いが掴みづらくなる傾向があ
る。好ましくは前記巾Wは、20〜30mmとするのが望
ましい。
【0046】また本発明者らは、このような模様部2の
形状について、さらに投球練習の際のボールの回転の識
別性を高めるべく実験を行ったところ、特に模様部2の
大きさ、形状、色などにより、ボール回転方向、回転速
さの視認性を全く異にすることが判明したので、以下そ
の好適な代表例についてさらに詳述する。
【0047】先ず、ボールの回転の識別性能について
は、ボールの回転方向と回転速さという2つの面から評
価する必要がある。また投球練習に際して、実際にボー
ルの回転を評価する人は、捕手、投手自身さらにはコー
チなど、ボールを見る位置が様々であり、またボールの
回転方向自体が球種により異なるため、本説明ではボー
ルの回転を観察する位置にこだわらず、模様と回転方向
の関係からボールの回転識別性能を評価するものであ
る。
【0048】ボールの回転方向の識別性能は、回転中の
ボール表面1aに、模様部2が高速で繰り返し現れるこ
とにより見られる線状の残像が、どれだけ鮮明に見える
かということであり、またボールの回転速さの識別性能
は、回転時に模様部2が断続して見えるか、又は色が交
互にちらついて見える度合いで決定しうる。
【0049】ボールの回転が遅い時は、前記模様部2が
鮮やかな色であれば、直径20mm程度とすることによ
り、ボールの回転方向および速さとも、十分に識別可能
であることが確認できた。しかし実際にボールの回転の
識別性能が要求されるのは、回転の比較的速い女子高校
生レベルの場合である。そこで、実際に試投を繰り返し
て種々の実験を行った。
【0050】先ず模様部2の色について、ボールの回転
時に見られる色とその断続の識別傾向(回転速さの識別
性)について調査した。テストでは、ボール1の生地色
を白とし、模様部2の形状を円形かつボール表面1aに
沿って測定した直径はいずれも50mmに統一して、表1
に示すように色調のみを変えたソフトボール(周長約3
00mm)を試作して行った。なお試投は、ソフトボール
競技の経験者であり、スピードガンで約100Km/h前後
で投球してもらい、種々ボールの回転方向、回転速さに
ついて変化をつけながら行った。観察者は、捕手であ
る。テストの結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】テストの結果、模様部2の色調について
は、生地色を通常の白とした場合、濃い赤、青を主体に
して、濃い緑、橙色とすることがボールの回転速さの識
別性を高める点で好ましい。なお薄い色はやはり識別し
にくいことが判明した。
【0053】次に、模様部2の大きさにより、ボール回
転中にこの模様部2の残像が線状ないし断続的に現れう
るか否かについての識別性テストを行った。テストに
は、前記同様ソフトボール1の生地色を白とし、模様部
2を図7に示したような帯状とし、この帯状の長手方向
にボールが回転するように投球し、識別の度合いを見
た。なお模様部2の色は赤に統一した。テストの結果を
表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】テストの結果、模様部2のボール表面1a
に沿って測定した周方向長さは60mm以上を確保するの
が望ましいことが解る。しかし、逆に前記周方向長さが
130mmを超えると、残像が連続の線状模様として映り
回転方向は識別し易いが回転速さの識別性が低下傾向に
あることが解った。なお模様部2の巾Wを10mmとして
同様のテストを行ったところ、識別の度合は20mmの場
合とほぼ同じであったが、回転方向が模様部2の周方向
から少し傾いた場合には、薄い色模様としてしか見えず
線状として識別できない。また模様部の巾Wを40mmと
した場合には、かなり傾いても識別性が良かった。
【0056】これらのテスト結果に基づき、本発明者ら
は、模様部2について、その模様部2の核となるコア部
分Cなる概念を導入し、このコア部分Cのボール表面1
aに沿って測定した最大直径Dを30〜90mmに限定す
ることにより、ソフトボールの回転方向と回転速さとが
非常に明瞭に識別しうるとの知見を得たのである。
【0057】ここで、コア部分Cとは、模様部2におい
てその図形の形状により一義的に定まる図心Gを中心と
してボール表面1aに描かれる仮想円のうち、その円周
の80%以上が前記模様部2を横切る最大仮想円Vs、
又は前記仮想円で囲まれるボール表面積中に模様部2を
80%以上含む最大仮想円Vsのいずれかで囲まれる模
様部2の領域を指すものである。
【0058】本発明者らの実験によると、このコア部分
Cは、前記図心Gを中心に回転したとき、色が薄れるこ
となくほぼその色の原色を保つことができるものであ
り、またボールの回転方向が不定であるため、識別機能
上、異方性のない円形として定められるものである。
【0059】例えば図1に示した実施形態では、模様部
2は、ボール表面に1つ設けられた中実の円である。こ
のため図心は円の中心となる。また最大仮想円は模様部
2の周縁を通る円であり、したがってコア部分Cは模様
部2の全域となる。そして、このコア部分Cのボール表
面1aに沿って測定した最大直径Dを30〜90mmに限
定することが好ましいものである。
【0060】前記最大直径Dが、30mmを下回ると、ボ
ール1の回転方向ないし回転速さのいずれも識別性が低
下しがちとなり、逆に90mmを越えると、模様部2が線
状に連続して見え、回転速さが判別しにくくなる傾向が
ある。
【0061】なおこの例では、模様部2を最も単純な円
形状で示しているが、回転速さが遅く、球筋のばらつく
初心者、年少者にはボールの回転方向、回転速さの識別
性については十分な効果がある。
【0062】図8(a)には、他の実施形態が示されて
いる。本例では前記模様部2は、ボール表面1aに異な
る色で2つ設けられており、かつ前記各模様部2のコア
部分Cの前記最大直径Dが30〜70mmの範囲で定めら
れる。模様部2は、加硫金型6の合わせ面7が形成する
ばり線9で区分される北半球、南半球にボール中心で点
対称となる各位置にそれぞれ1個ずつ配されるものを示
す。
【0063】この例では、図1の実施形態に比べ、回転
中に模様部2が死角に入ってしまう事態を防止できる点
で好ましい。またボール1の回転により、模様部2、2
が左右に少しずれて交互に現れるとき、特に模様部2の
残像のちらつきが強く、とりわけボールの回転速さが識
別しやすい利点がある。また2個の模様部2、2は同色
でも良いが、互いに異なる色のとき、回転の向きがさら
にはっきりと判別でき、しかもちらつきが鮮明に見える
点で好ましい。
【0064】他方、特に2個の模様部2、2がボール1
の回転方向周線上に並んだときには連続模様に見えやす
くなるため、上述の如く点対称位置に配して模様部2、
2間の距離をできるだけ大とし、回転速さの識別性低下
を防止するのが望ましい。
【0065】さらに、ボール1の表面1aに前記模様部
2が複数個配される場合には、前記コア部分Cの前記最
大直径Dは模様部2が一つの場合よりも小とするのが好
ましく、30〜70mmの範囲に設定するのが良い。なお
2個の模様部2をボール1の中心で点対称位置に配した
場合には、模様部2、2を結ぶ軸上にボールが回転する
と模様部2が静止して見えることがある。そこで、模様
部2をボール1の中心で非点対称位置に配し、模様部2
が同時にボールの回転軸上にくることを防ぐのも良い。
【0066】また模様部2は3個以上設けることもで
き、図8(b)に示すように、4個設けるときには模様
部2は、正四面体の各面の中心に相当する位置に配する
のが好ましい。この場合には、ボール1の全回転方位に
おいて、模様部2の残像が同じパターンで現れやすくな
るため好ましい。なお模様部2の個数を増すと、この模
様部2が前記ばり線9に掛かりやすくなるが、この場合
には一つ一つの模様部2を小型化することにより対応し
うる。
【0067】図9には、さらに他の実施形態について、
模様部2のみを平面に近似的に展開して示している。前
記模様部2は、前記コア部分Cからはみ出しかつ等間隔
で略放射状にのびる1乃至4本の翼状装飾部分12を有
することができ、図9(a)は、2本、同(b)は3
本、同(c)は4本のものを示す。
【0068】この例では、特に模様部2の図心Gとボー
ル中心とを結ぶ軸回りに回転した場合でも、模様部2の
翼状装飾部分12の像のちらつきが良く、ボールの回転
速さをより識別しやすくなる利点がある点で好ましい。
ただし翼状装飾部分12の本数が多すぎると、回転が速
いときに連続模様として見えがちとなるため、最大で4
本、好ましくは2〜3本とするのが特に望ましい。
【0069】また前記翼状装飾部分12は、その放射方
向と直交する最大幅Sw(図9(a)に例示)をボール
表面に沿って測定した長さが20〜40mmとするのが望
ましい。前記最大幅Swが、20mm未満では識別性が劣
る傾向があり、逆に40mmを超えると連続模様化の傾向
が出るため好ましくない。
【0070】また、このような翼状装飾部分12を有す
る模様部2では、コア部分Cの前記最大直径を30〜5
0mm程度にさらに小径化し、かつ模様部2を前記ばり線
9から位置ずれさせるのが良い。なおこの位置ずれ量は
例えば、ばり線9から10mm程度が好ましい。
【0071】なお、このような翼状装飾部分12を持つ
模様部2を、複数個設けるときには、翼状装飾部分12
の放射方向が、同一周方向線上に乗らないように位置ず
れさせることにより、ボール回転中の連続模様化を避け
うる点で好ましく、例えば図9(b)の3本の翼状装飾
部分12を有する模様部2が好適である。なお翼状装飾
部分12は、これを形成するためのゴムシート4を図9
において一点鎖線で示すように、予め縁部を波打ち状に
加工しておくことにより、ソフトボール成形後の模様部
境界が滑らかとなり、見映えが向上する点で好ましい。
【0072】図10には、模様部2が非円形状の場合の
コア部分Cの考え方を説明している。模様部2は、図9
(c)のものを例示している。この場合、図心Gは、十
字状の図形の中央である。この図心Gを中心としてボー
ル表面1aに描かれる仮想円のうち、その円周の80%
以上が前記模様部2を横切る最大仮想円Vsで囲まれる
模様部2の領域であり、模様部2の他の領域が前記翼状
装飾部分12となる。
【0073】また、模様部2が周方に連続するリング状
の場合には、そのリングの中心が図心Gとなり、この図
心Gを中心としてボール表面1aに描かれる仮想円のう
ち、その円周の80%以上が前記模様部2を横切る最大
仮想円で囲まれる部分、つまり、リングの外側の周縁で
囲まれる模様部2(リングの中の生地色部分を含まな
い)が全てコア部分Cとして定めうるが、このときには
この最大仮想円Vsで囲まれるボール表面積中に模様部
2を50%以上含むよう、リングの巾寸法を定めること
が望ましい。またリングが途中で途切れる帯状の模様部
(例えば図7)については、その帯状の長さかつ巾の中
央が図心Gとなる。
【0074】このように、模様部2は、円形状(図
1)、多角形状(図7)、十字形状(図9(c))、ス
ター形状(図9(b))、また図示していないが周方向
に連続するリング状など図示以外の種々の形状を含む。
【0075】なお小さな図形あるいは細い線などボール
の回転の識別性に実質的に影響を与えないようなもの例
えば巾8mm未満の線状模様などは、非模様部として取り
扱うことができる。これらはいずれもボールの回転の識
別にはあまり有用ではなく、非回転中のボールの意匠を
高めうるために配されるのが通常だからである。
【0076】以上説明したように本発明によれば、模様
部2を有するソフトボールを安価に提供できる。また製
造方法が複雑となることがない。また模様部2は、様々
な形状のゴムシート4を用いうるため、カラフルなボー
ルを楽しみながら技術を磨くという、新しい練習スタイ
ルへの移行も期待でき、さらにソフトボール球技の普及
が促進される。
【0077】
【発明の効果】上述したように、請求項1記載の発明で
は、ボール表面の模様部を生地色をなす基体ゴムの半径
方向外面に貼り付けられかつ加硫により前記基体ゴムと
一体化した小厚さのゴムシートから形成したことによっ
て、従来手間を要していた色ゴム材と白色ゴムとの突き
合わせ接合作業が一切不要となるため、製造時の手間を
大幅に削減でき製造容易なソフトボールを提供しうる。
【0078】また異色のゴムシートは、基体ゴムの外面
に貼りつけされて加硫一体化する小厚さのものであるた
め、ボール表面からボール芯まで存在していた従来のも
のに比べて着色ゴムの使用量を大幅に削減でき、確実に
低コスト化しうる。さらに模様部は、小厚さのゴムシー
トを基体ゴムに張り合わせて加硫すれば良いため、複雑
な形状の模様であってもゴムシートの形状を加工するの
みであらゆる模様の形状、色彩を表現でき、ソフトボー
ルに楽しさや美しさかわいらしさ、カラフルさなどを低
コストで与えることができる。
【0079】また、請求項2、4ないし7記載の発明で
は、模様部に、ボールの回転により色が薄れることなく
ほぼ原色を保つことができるコア部分というを概念を導
入して、このコア部分のボール表面に沿って測定した最
大直径Dを30〜90mmの範囲に限定したことにより、
ボール回転の識別性能をさらに向上し、ボールの回転方
向、回転速度の視認性を高めうる。
【0080】また、請求項3記載の発明では、前記模様
部を形成するゴムシートは、ソフトボールの周上の合わ
せ面で上下に分割される上型、下型からなる加硫金型を
用いて加硫されるとともに、前記コア部分が、加硫金型
の合わせ面がボールに形成するばり線から隔てて設けら
れことにより、識別機能の高いコア部分に、金型の合わ
せ面でのゴム流れにより模様ずれが生じて識別性能を低
下させるのを効果的に防止できる。また、合わせ面から
コア部分を位置ずれさせるのは、位置合わせに比べて容
易であるため、作業性の低下をも防止できる。
【0081】また、請求項8記載の発明では、ボール芯
の外表面全域を単一のボール生地色を有する未加硫の基
体ゴムで覆われた単一色の未加硫ボール基体に生地色と
は異色の未加硫の薄いゴムシートを貼りつけして加硫す
るため、従来のような白色ゴムと異色ゴムとの突き合わ
せ作業が一切不要となり、生産性が格段に向上する。ま
た異色のゴムシートが薄いため、着色ゴムの使用量を減
じることができ、低コストのソフトボールを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のソフトボールの実施形態を示す斜視図
である。
【図2】その平面図である。
【図3】そのA−A断面図である。
【図4】(a)〜(c)は、ソフトボールの製造手順の
一例を示す断面図である。
【図5】加硫金型の断面図である。
【図6】(a)〜(e)は、模様部の一例を示す線図で
ある。
【図7】本発明のソフトボールの他の実施形態を示す斜
視図である。
【図8】(a)、(b)は、ソフトボールの他の実施形
態を示す側面図である。
【図9】(a)〜(c)は、模様部の一例を示す線図で
ある。
【図10】コア部分を説明する斜視図である。
【図11】(a)、(b)は、従来のソフトボールの突
き合わせ接合作業を説明する断面図である。
【図12】従来のソフトボールの製造方法を説明する斜
視図である。
【図13】(a)、(b)は、従来のソフトボールの平
面図である。
【符号の説明】
1 ソフトボール 2 模様部 3 基体ゴム 4 ゴムシート 5 ボール芯 6 加硫金型 7 合わせ面 9 ばり線 12 翼状装飾部分 C コア部分
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また請求項3記載の発明は、前記ゴムシー
トは、ソフトボールの周上の合わせ面で上下に分割され
る上型、下型からなる加硫金型を用いて加硫されるとと
もに、前記コア部分が、前記加硫金型の合わせ面がボー
ルに形成するばり線から隔てて設けられたことを特徴と
する請求項2記載のソフトボールである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】また請求項7記載の発明は、前記模様部
は、前記コア部分からはみ出しかつ略放射状にのびる1
乃至4本の翼状装飾部分を有するとともに、前記翼状装
飾部分は、その放射方向と直交する最大幅が20〜40
mmであることを特徴とする請求項2、3又は5のいずれ
か1に記載のソフトボールである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムからなるボール表面に該ボールの生地
    色とは異色の模様部を設けたソフトボールであって、 前記模様部は、前記生地色をなす基体ゴムの半径方向外
    面に貼り付けられかつ加硫により前記基体ゴムと一体化
    した小厚さのゴムシートからなることを特徴とするソフ
    トボール。
  2. 【請求項2】前記模様部は、この模様部の図心を中心と
    してボール表面に描かれる仮想円のうち、その円周の8
    0%以上が前記模様部を横切る最大仮想円、又は前記仮
    想円が模様部を横切りかつこの仮想円で囲まれるボール
    表面積中に模様部を80%以上含む最大仮想円のいずれ
    かで囲まれる模様部の核をなすコア部分を有し、 かつ前記コア部分のボール表面に沿って測定した最大直
    径Dが30〜90mmであることを特徴とする請求項1記
    載のソフトボール。
  3. 【請求項3】前記ゴムシートは、ソフトボールの周上の
    合わせ面で上下に分割される上型、下型からなる加硫金
    型を用いて加硫されるとともに、前記コア部分が、前記
    加硫金型の合わせ面がボールに形成するばり線から隔て
    て設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のソ
    フトボール。
  4. 【請求項4】前記模様部は、ボール表面に1つ設けられ
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1記載の
    ソフトボール。
  5. 【請求項5】前記模様部は、ボール表面に異なる色で2
    つ設けられ、かつ前記コア部分の前記最大直径Dが30
    〜70mmであることを特徴とする請求項2乃至3のいず
    れか1記載のソフトボール。
  6. 【請求項6】前記模様部は、円形状、多角形状、十字形
    状、スター形状又はリング状等を含むことを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1に記載のソフトボール。
  7. 【請求項7】前記模様部は、前記コア部分からはみ出し
    かつ略放射状にのびる1乃至4本の翼状装飾部分を有す
    るとともに、 前記翼状装飾部分は、その放射方向と直交する最大幅が
    20〜40mmであることを特徴とする請求項2乃至6の
    いずれか1に記載のソフトボール。
  8. 【請求項8】ボール芯の外表面全域を単一のボール生地
    色を有する未加硫の基体ゴムで覆うことにより単一色の
    未加硫ボール基体を形成する工程と、 前記単一色の未加硫ボール基体の基体ゴムの外面に前記
    生地色とは異色の未加硫の薄いゴムシートを貼りつけす
    ることにより非単一色の未加硫ボール基体を形成する工
    程と、 前記非単一色の未加硫ボール基体を、ボール周上の合わ
    せ面で上下に分割される上型、下型からなる加硫金型を
    用いて前記ゴムシートを基体ゴムに一体化させてソフト
    ボールを成形する加硫工程とを含むことを特徴とするソ
    フトボールの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008100028A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Takashi Onuki ソフトテニスボール及びその製法。
JP2010526601A (ja) * 2007-05-11 2010-08-05 ナイキ・インコーポレーテッド モーショングラフィック付きサッカーボール
US20120010025A1 (en) * 2010-07-07 2012-01-12 Nike, Inc. Golf Ball with Cover Having Zones of Hardness

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