JPH11165159A - 廃棄物処理支援システム - Google Patents

廃棄物処理支援システム

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JPH11165159A
JPH11165159A JP9335286A JP33528697A JPH11165159A JP H11165159 A JPH11165159 A JP H11165159A JP 9335286 A JP9335286 A JP 9335286A JP 33528697 A JP33528697 A JP 33528697A JP H11165159 A JPH11165159 A JP H11165159A
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JP
Japan
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waste
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JP9335286A
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English (en)
Inventor
Akira Yamada
章 山田
Norio Arashi
紀夫 嵐
Makoto Shimoda
下田  誠
Takashi Domoto
隆 堂本
Hiroshi Hanaoka
博史 花岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多様な廃棄物処理方法の中から、廃棄物の特性
に合致した処理設備を選定し、当該設備へ導入する廃棄
物の種類と量を最適化する廃棄物処理支援システムを提
供する。 【解決手段】廃棄物の種類と量のデータ,処理設備のデ
ータ,再生品のデータ並びに廃棄物及び再生品の輸送に
関するデータなどのデータベースを有し、当該データベ
ースを基に、廃棄物を処理する際の環境負荷および処理
経費を算出する演算手段及び当該演算結果を外部へ表示
するための出力手段を有する。 【効果】従来の焼却処理主体でなく、多様な処理方法を
選択でき、焼却に伴う排出物の削減,再生品の有効利用
が計られ、地球環境保全の効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物処理方法の最
適化を図り、処理に伴う環境への悪影響(以降、環境へ
の悪影響を環境負荷と記す)を極力抑えると共に、再利
用可能物を回収して再利用するシステムを構築するため
の廃棄物処理支援システムに係る。
【0002】特に、自治体などの限られた地域におい
て、各種の廃棄物処理施設の中から、経済的に有利な条
件となる処理設備を選定し、該処理設備における処理量
を最適化するシステムを構築すると共に、前記廃棄物の
分別収集方法策定を支援するシステムに関する。
【0003】
【従来の技術】衛生的且つ減容化率が優れていることか
ら、可燃性廃棄物処理の方法としては焼却処理が広く実
施されている。
【0004】しかし、焼却処理は、排ガス中に含まれる
ダイオキシンや埋立処分地の問題がある。
【0005】一方、最近では焼却処理以外に廃棄物の固
形化,ガス化,油化および堆肥化等の処理方法が実施さ
れるようになった。
【0006】我国においては、一般家庭から排出される
廃棄物(以降、一般廃棄物または一廃と記す)は各自治
体の責任において処理し、産業活動に伴って発生する廃
棄物等(以降、産業廃棄物または産廃と記す)は排出企
業自身の責任において処理することが法律で義務付けら
れている。
【0007】以上の状況から、自治体,企業体の双方に
おいて従来の焼却と埋立主体の処理から他の処理方法へ
の転換を検討する必要に迫られている。
【0008】この際に問題となるのが、これまでの様に
焼却や埋立のみの処理方法であれば特に問題は生じて来
なかったが、以上に述べた理由により、今後は自治体並
びに企業において、どの様な廃棄物の、どの程度の量
を、どの施設に、運搬し処理するかを選択することが重
要となってくる。
【0009】即ち、廃棄物の種類,量,処理施設などの
選定を最適化して、各種の処理施設を有効に稼働せしめ
ることにより、廃棄物処理に伴う環境負荷を極力低減
し、合わせて経済的に有利な処理条件を得ることであ
る。
【0010】さらに、現状では一廃と産廃は夫々独自の
設備で、別々に処理されているのが通例であるが、経済
性を追及すると、同一設備での処理も検討される段階に
ある。
【0011】特開平6−286807 号公報には、廃棄物処理
施設へ処理能力にあった量の廃棄物が搬入されるよう
に、さらに運搬車両の合理的な運用が図れる「要処理廃
棄物処理システム」が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
廃棄物処理に際して、経済性と環境負荷を低減するため
には、従来のように焼却及び埋立処理に限定することな
く、さらに一廃,産廃を夫々別個に処理する方法から、
今後は限られた地域の一廃と産廃(以降、一廃と産廃を
合わせて、全ての廃棄物と記す)を同時に多様な方法で
処理することが望まれる。
【0013】したがって、これからの廃棄物処理におい
て課題となるのが、当該地域が保有する多様な廃棄物処
理施設の中から、廃棄物の特性に合致した処理設備を選
定すること、並びに当該設備へ導入する廃棄物の種類と
量を最適化すること、さらには当該処理設備で前記廃棄
物から回収して得られる再生品の種類と量を把握するこ
と等がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した従来技術の課題
を解決するために、本発明は、廃棄物の種類と量のデー
タ,廃棄物処理設備のデータ,該設備で廃棄物から回収
される再利用可能物(以降、再生品と記す)のデータ並
びに廃棄物及び再生品の輸送に関するデータなどのデー
タベースを有しており、当該データベースを基に、廃棄
物を処理する際の環境負荷および処理経費を算出する演
算手段及び当該演算結果を外部へ表示するための出力手
段を有している。
【0015】具体的には、限られた地域内で発生する、
産業別生産量のデータから生産に伴う廃棄物、即ち、産
廃の種類と量を算出する第1の手段と、当該地域におけ
る商品販売量および当該地域に他地域から流入してくる
商品の量などのデータから、当該地域の消費に伴う廃棄
物、即ち一廃の種類と量を算出する第2の手段と、当該
地域が有している廃棄物処理施設に関する諸データか
ら、前記廃棄物を処理する際の経費と環境負荷を算出す
る第3の手段とを有し、さらに前記廃棄物を前記廃棄物
処理施設に運搬する際の経費と環境負荷を算出する第4
の手段と、前記廃棄物処理施設で回収された再生品を、
生産拠点および消費拠点に運搬する際の経費と環境負荷
を算出する第5の手段及びデータの入力、演算結果出力
のための第6の手段を有している。
【0016】すなわち、前記第1の手段と第2の手段と
から、当該地域の全ての廃棄物の種類と量を把握するこ
とが可能であり、換言すれば全ての廃棄物の種類毎に累
計できる。
【0017】したがって、前記第3の手段によって当該
廃棄物を種類毎に各種方式で処理した場合の経費と環境
負荷を算出することが可能であるから、当該種類毎の前
記した経費と環境負荷が処理量当たりで把握できる。さ
らに、前記第4の手段によって、前記種類毎の廃棄物を
輸送するための経費と環境負荷が、また、前記第5の手
段によって前記再生品を輸送するための経費と環境負荷
が、それぞれ処理量当たりで把握できる。
【0018】これらの演算値は前記第6の手段によって
出力されるため、結果として全ての廃棄物処理に係る処
理量当たりの経費と環境負荷を把握することができる手
段を有している。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明を詳述す
る。
【0020】図1は本発明の構成要素と実施手段の具体
的内容を示す図である。
【0021】本発明はデータベース10,演算部20及
びデータ入出力部30とから構成されている。
【0022】データベース10は、廃棄物データ11,
廃棄物処理設備データ12,再生品データ13,廃棄物
輸送データ14および再生品輸送データ15から構成さ
れている。
【0023】廃棄物データ11は、産廃と一廃の種類と
量を算出するためのデータであり、産廃情報11aと一
廃情報11bを有する。当該データに限定された地域の
情報を付加して、演算部20の産業廃棄物の種類と量の
算出手段21および一般廃棄物の種類と量の算出手段2
2において、該地域の産廃と一廃の種類と量を算出する
ものである。
【0024】廃棄物処理設備データ12及び再生品デー
タ13は処理に伴う諸経費並びに環境負荷を評価するた
めの諸数値たとえば二酸化炭素排出量を算出するための
データを格納している。これらのデータを使用して、演
算部の処理部の経費/環境影響度算出手段23におい
て、処理にかかる経費と環境影響度を算出する。
【0025】さらに、廃棄物輸送データ14および再生
品輸送データ15は廃棄物を輸送する際に発生する諸経
費並びに環境負荷を評価するための諸数値たとえば二酸
化炭素排出量を算出するためのデータと再生品を輸送す
る際に発生する諸経費並びに環境負荷を評価するための
諸数値を算出するためのデータとを格納している。廃棄
物輸送データを使用して、輸送時の経費/環境影響度算
出手段24において、輸送に伴う経費と環境影響度を算
出する。再生品輸送データを使用して、輸送時の経費/
環境影響度算出手段25において、再生品輸送に伴う経
費と環境影響度を算出する。
【0026】その他、データ入力部31と演算結果の出
力部32とからなる入出力部30とから構成されてい
る。
【0027】図2は本発明の具体的実施例を示す図であ
る。
【0028】産業別廃棄物情報100は図1の産廃情報
11aの1つで、産業廃棄物の種類と量を把握するため
の基礎データであり、鉱工業製品の製造や農水産物の飼
育,育成,収穫時など(以降、鉱工業製品製造と農水産
物の収穫等を総称して、製品製造と記す)に発生する廃
棄物に関する情報を格納している。
【0029】製品・商品別廃棄物情報110(以降、製
品・商品を略して、単に製品別廃棄物情報と記す)は図
1の一廃情報11bの1つであり、一般廃棄物の種類と
量を把握するための基礎データで、市場に流通している
製品や商品が流通される際および廃棄される際に発生す
る廃棄物の特性を把握する。
【0030】製品生産情報200は限られた地域におけ
る製品別の製造量に関するデータを収納している部分
で、データ入力部500から入力される当該地域におけ
る当該製品の製造量や他の指標、例えば当該製品の製造
に係る原材料取扱量やエネルギー消費量等の入力値から
算出して得られる情報および生産拠点に関する情報であ
る。
【0031】製品・商品販売情報210(以降、製品・
商品を略して、単に製品販売情報と記す)は限られた地
域における製品別の流通量を取り扱う部分で、データ入
力部500から入力される当該地域における当該製品の
販売量や他の指標、例えば当該地域の消費動向状況の調
査等から算出して得られる販売量,流通量および消費拠
点に関する情報である。
【0032】廃棄物輸送情報700は、全ての廃棄物を
当該地域内に設置されている各種の廃棄物処理施設まで
輸送する際の経費および環境負荷を算出するに必要な当
該間の距離などのデータを含んでいる。
【0033】さらに、再生品輸送情報800は、当該地
域内に設置されている各種の廃棄物処理施設で回収され
た再生品を産業活動拠点並びに消費活動拠点等まで輸送
する際の経費および環境負荷を算出するのに必要な当該
間の距離などのデータを含んでいる。
【0034】以上から、産業別廃棄物情報100に収録
されている廃棄物原単位と、限られた地域内における製
品生産情報200から得られる生産量等との積から、当
該地域の産廃の年間の排出量と種類を定量化することが
可能であり、製品別廃棄物情報110に収録されている
廃棄物原単位と、限られた地域内における製品販売情報
210から得られる消費量等との積とから、当該地域内
の一廃の年間の排出量と種類を定量的に把握することが
できる。
【0035】廃棄物処理施設情報300は、各種の廃棄
物処理に関する諸情報を集積しており、具体的には廃棄
物処理施設の新設・改設・増設等の設備経費と運転経費
等の経費に関するデータ、および当該設備を稼働する際
のエネルギーを始めとする各種用役の使用量、排出物の
種類と排出量等のデータ、さらに当該処理施設で回収さ
れる再生品に関する情報などから構成されている。
【0036】演算部400は前記した諸データを基に、
経済的且つ環境への悪影響を極力低下することが可能な
廃棄物の処理方法と処理量を算出する。また、データ出
力部600は当該算出結果を表示および記録する部分で
ある。
【0037】以上の構成における各要素の詳細を以下に
詳述する。
【0038】図3は産業別廃棄物情報100の詳細を示
す図である。産業別廃棄物情報100は図3に示すように
第一次産業100a,第二次産業100b,第三次産業
100cの各産業分野別に区分されており、第一次産業10
0aはさらに農業100a−1,漁業100a−2,林
業100a−3の如く大分類業種100a−※に分類さ
れている。同様に第二次産業100bについても100
b−※,第三次産業100cについても100c−※に
分類されている。
【0039】当該情報は生産量,生産額,取扱量、又は
取扱額(以降、これらを総称して生産量等と記す)当た
りの代表的な廃棄物量を金属類,非金属類,樹脂類等の
素材別に表示してある。
【0040】以下には、図3に示す各産業分野別の産業
別廃棄物情報100の第二次産業100bの分野に属し
ている製造業100b−3に関する情報内容の詳細を、
一例として説明する。
【0041】図4は図3の第二次産業100bにおける
製造業100b−3の詳細を示したもので、機械製造業
100b−3−1,自動車製造業100b−3−2,食
品製造業100b−3−3など、大分類業種100b−
※別の製造時に排出する廃棄物情報が格納されている。
【0042】また、図5は図4の製造業100b−3に
おける機械製造業100b−3−1の詳細を示したもの
で、産業機械製造業100b−3−1−1,電機機械製
造業100b−3−1−2など小分類業種100b−3
−※別の製造時に排出する廃棄物情報が格納されてい
る。
【0043】さらに、図6は図5の機械製造業100b
−3−1における電機機械製造業100b−3−1−2
の詳細を示したもので、発電機100b−3−1−2−
1,冷凍機100b−3−1−2−2など電機機械製品
の製造時に排出する廃棄物情報が格納されている。
【0044】以上に述べたように、図3,図4,図5お
よび図6の順に対象分野が狭くなっており、より具体的
になる。従って、当該地域における産廃の種類と量の算
出に際しては、当該地域の特性に応じて前記図3乃至図
6を適宜選定することにより簡便に結果が得られる特徴
を有している。
【0045】具体例としては、当該地域が製造業100
b−3が主体であれば、産業分野別データは、第一次産
業100aと第三次産業100cに関しては図3或いは
図4程度のデータを用い、製造業100b−3に関して
は図6までのデータを用いることにより、当該地域の特
性を反映しているために、簡便であるにも係わらず、高
精度の計算結果が得られることになる。
【0046】上述した、図3乃至図6は一例として第二
次産業100b/製造業100b−3/機械製造業10
0b−3−1/電機機械製造業100b−3−1−2/
発電機100b−3−1−2−1,冷凍機100b−3
−1−2−2を示しているが、他の産業分野についても
同様のデータを集積しておくことにより、極めて詳細に
当該地域の産廃の状況を把握することが可能となる。し
かしながら、当初から全ての製品について、図6に例示
した如きデータを集積しておくことは甚だ困難であるこ
とから、本発明では、適宜データを追加することを可能
としており、必要に応じて当該地域に関連するデータを
追加できることを特徴としている。
【0047】次に製品生産情報200の詳細を以下に示
す。図7は製品生産情報200に格納されているデータ
の一例を示すもので、当該地域の生産活動状況を生産量
等で示している。
【0048】当該図7も前記した図4,図5、および図
6と同様に詳細項目毎のデータを有している(図示省
略)。
【0049】以上に述べた産業別廃棄物情報100と製
品生産情報200とから当該地域における産廃の量と種
類を定量的に把握することが可能である。
【0050】以下に具体的な算出例を述べる。
【0051】当該地域の製造業に係る生産量等は図7に
示す製品生産情報200,第二次産業200−b、さら
に製造業200b−3欄に記載されている生産量等から
抽出される。
【0052】一方、製造時に発生する廃棄物に関して
は、図3に示した産業別廃棄物情報100,第二次産業
100b、さらに製造業100b−3欄に記載されてい
る廃棄物の種類と排出量原単位から抽出される。
【0053】したがって、当該地域における産廃の種類
と量は前記した生産額の抽出値と廃棄物量原単位の抽出
値との積で求められる。
【0054】該計算結果の一例を図8の出力部600の
出力表610によって示す。出力表610は各区域別毎
に各種の廃棄物量が表示されている。表示値が零であれ
ば当該区域において当該種類の廃棄物は排出されていな
いことを意味している。
【0055】前記したようにデータを追加する機能を有
する本システムの特徴は、以下に詳述する図3に示した
製品別廃棄物情報110および製品販売情報210にも
適用されるものである。
【0056】製品別廃棄物情報110の詳細な具体例を
図9および図10に示す。
【0057】図9は一般消費材について製品群別の製品
別廃棄物情報110の一例を示したもので、消耗品11
0a,半耐久品110bおよび耐久品110c等に分類
されており、さらに例として図示しているように食品1
10a−1,薬品110a−2および事務品110a−
3等の如く分けられている。
【0058】当該情報は消費量,消費額,取扱量又は取
扱額(以降、これらを総称して消費量等と記す)当たり
の廃棄物量が格納されている。
【0059】さらに図10には個々の製品別廃棄物情報
の一例を示す。食品別廃棄物情報110a−1は一例と
して穀類110a−1−1,魚貝肉類110a−1−
2,野菜類110a−1−3等に分類されており、夫々
消費量等当たりの廃棄物排出原単位が表示されている。
【0060】当該図10も前記した図5および図6と同
様に詳細項目毎のデータを有している(図示省略)。
【0061】次に製品販売情報210の具体例を図11
に示す。
【0062】図11は一般消費材について製品群別の製
品販売情報210の一例を示したもので、消耗品210
a,半耐久品210bおよび耐久品210cに分類され
ており、さらに例として図示しているように食品210
a−1,薬品210a−2および事務品210a−3等
の如く分けられ、当該地域における年間の消費量等が格
納されている。
【0063】当該図11も前記した図4,図5および図
6と同様に詳細項目毎のデータを有している(図示省
略)。
【0064】以上に述べた製品別廃棄物情報110と製
品販売情報210とから、前述した産廃の排出量と同様
の手法で当該地域における一廃の量と種類を定量的に把
握し、表示することが可能となっている。
【0065】尚、前述の図7に示した当該地域の製品生
産情報200には生産量等を、および図11に示した当
該地域の製品販売情報210は消費量等を当該表に直接
記入する方式であるが、本発明のシステムでは、図2に
示すようにデータ入力部500からの入力データによって
間接的に前記生産量等および消費量等を算出し、前記し
た各表に書き込むことが可能となっている。
【0066】具体的には、産業形態,原材料調達状況,
人口動態,消費動向,景気動向等(以降、これらを総称
して産業形態等と記す)と前記生産量等および消費量等
との関連を一般的な統計データから推算した相関式によ
り、入力データとして前記産業形態等のみを入力部50
0から入力することにより、図7に示した製品生産情報
200および図11に示した製品販売情報210の概算
値を作成することが可能となっている。
【0067】以上に述べた入力部500からの入力機能
を使うことにより、限定された地域における全ての廃棄
物の種類と排出量を簡便に把握することができる。
【0068】次に、図2に示した廃棄物処理施設情報3
00の詳細を以下に示す。
【0069】図12は廃棄物処理施設情報300の詳細
を示す図で、当該地域が所有し、稼働可能な各種の廃棄
物処理施設の設備名称,処理対象廃棄物名,処理容量等
の基本事項を始め、経費算出の基礎データ,環境影響度
算出に関する基礎データおよび当該設備で得られる再生
品に関する基礎データ等が格納されている。
【0070】当該データは全て廃棄物処理重量当たりの
原単位であるから、当該設備に導入される廃棄物量が決
定されれば、演算部400において、全ての項目につい
て定量化される。
【0071】図2に示した廃棄物輸送情報700は前記
産廃と一廃の性状を始め、前記した各廃棄物の発生箇所
と廃棄物処理施設との距離や輸送手段並びに輸送に伴う
各種の経費,ユーティリティー及び排出物の種類と量等
の各値を、当該輸送物量当たりの原単位で格納されてい
る。
【0072】したがって、前記廃棄物の種類と量並びに
前記処理設備が指定されれば、前記輸送情報を基に、演
算部400により輸送費用および環境影響状況が算出さ
れ、結果はデータ出力部600へ表示される。
【0073】また、図2に示した再生品輸送情報800
は前記廃棄物処理設備によって、搬入される各種廃棄物
からの再生品の性状を始め、前記した廃棄物処理施設と
各再生品の利用箇所との距離や輸送手段並びに輸送に伴
う各種の経費,ユーティリティー及び排出物の種類と量
等の各値を、当該輸送物量当たりの原単位で格納されて
いる。
【0074】したがって、前記再生品の種類と量並びに
前記再生品利用場所が指定されれば、前記輸送情報を基
に、演算部400により輸送費用および環境影響状況が
算出され、結果はデータ出力部600へ表示される。
【0075】本発明は以上に述べた基本構成と系統およ
び作用を有しており、下記の機能を付加できる。
【0076】前記した方法で得られる廃棄物の種類と量
の情報と廃棄物処理設備情報とから算出される各処理設
備における前記廃棄物処理に係る経費若しくは環境影響
度の一方が最低となるように前記各廃棄物処理設備へ導
入する前記廃棄物の種類と量を算出する機能を有してい
る。
【0077】したがって、本発明からなる廃棄物再資源
化循環システムを用いることにより、当該地域の廃棄物
処理に係る費用を最小に、若しくは環境への悪影響を最
小にする廃棄物処理策を策定できる。
【0078】
【発明の効果】廃棄物の処理方法は、従来の焼却と埋立
のみ方法から脱却しつつあり、今後は各種の廃棄物処理
方法が普及する方向にある。その場合、廃棄物の種類や
量によって、最適な処理方法を選択する必要が生じてく
る。
【0079】係る状況下にあって、本発明は、経済性を
損なうことなく、環境負荷を低減できる廃棄物処理策の
計画策定並びに既存設備の有効利用方策検討の支援ツー
ルとして有効であり、合わせて再生品の有効利用が図ら
れることから、地球環境保全の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成要素と実施手段の具体的内容を示
す図。
【図2】本発明の具体的実施例を示す図。
【図3】図2に示す産業廃棄物情報100の一例を示す
図。
【図4】図2に示す第二次産業100bの一例を示す
図。
【図5】図4に示す製造業100b−3の一例を示す
図。
【図6】図5に示す製造業100b−3−1の一例を示
す図。
【図7】図2に示す製品生産情報200の一例を示す
図。
【図8】図2に示す出力部600の一例を示す図。
【図9】図2に示す製品別廃棄物情報110の一例を示
す図。
【図10】図9に示す食品別廃棄物情報110a−1の
一例を示す図。
【図11】図4に示す製造業100b−3の一例を示す
図。
【図12】廃棄物処理施設情報300の一例を示す図。
【符号の説明】
10…データベース、20…演算部、30…データ入出
力部、100…産業別廃棄物情報、110…製品・商品
別廃棄物情報、200…製品生産情報、210…製品・
商品販売情報、300…廃棄物処理施設情報、400…
演算部、500…データ入力部、600…データ出力
部、700…廃棄物輸送情報。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堂本 隆 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 花岡 博史 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物処理を行う地域内にて排出された廃
    棄物の種類と量に関するデータと、該地域内に設置され
    ている複数の廃棄物処理設備で廃棄物を処理する際にか
    かる諸経費と廃棄物の処理に伴い発生する排出物の種類
    と量とを計算するための基礎データとを保存したデータ
    ベースと、該データベースに保存されたデータを用いて
    前記各廃棄物処理設備で前記地域内から排出された廃棄
    物を処理した際にかかる経費と処理に伴い発生する排出
    物の種類と量とを演算する演算部と、前記データベース
    に各種データを保存するためのデータ入力部と、前記演
    算部での演算結果を出力するための出力部とを有するこ
    とを特徴とする廃棄物処理支援システム。
  2. 【請求項2】廃棄物処理を行う地域内にて排出された廃
    棄物の種類と量に関するデータと、該地域内に設置され
    ている複数の廃棄物処理設備で廃棄物を処理する際にか
    かる諸経費と廃棄物の処理に伴い発生する排出物の種類
    と量とを計算するための基礎データと、前記地域内で排
    出された廃棄物を廃棄物処理設備が設置されている場所
    まで輸送するのにかかる経費と輸送に伴い発生する環境
    負荷とを計算するためのデータとを保存したデータベー
    スと、該データベースに保存されたデータを用いて前記
    地域内で排出された廃棄物を実際に処理した際にかかる
    経費と処理に伴って発生する環境負荷とを演算する演算
    部と、前記データベースに各種データを保存するための
    データ入力部と、前記演算部で演算された結果を出力す
    るための出力部とを有することを特徴とする廃棄物処理
    支援システム。
  3. 【請求項3】廃棄物処理を行う地域内にて排出された廃
    棄物の種類と量に関するデータと、該地域内に設置され
    ている複数の廃棄物処理設備で廃棄物を処理する際にか
    かる諸経費と廃棄物処理に伴い発生する排出物の種類と
    量とを計算するための基礎データと、前記地域内にて排
    出された廃棄物を廃棄物処理設備の設置場所まで輸送す
    るのにかかる経費と輸送に伴い発生する環境負荷とを計
    算するためのデータと、廃棄物処理によって再生された
    再生品を必要とする拠点まで輸送するのにかかる経費と
    輸送に伴って発生する環境負荷とを計算するためのデー
    タとを保存するデータベースと、該データベースに保存
    されたデータを用いて前記地域内で排出された廃棄物を
    処理した場合にかかる経費と再生品の輸送に伴ってかか
    る経費及び廃棄物の処理と再生品の輸送に伴って発生す
    る環境負荷とを演算する演算部と、前記データベースに
    各種データを保存するためのデータ入力部と、前記演算
    部で演算された結果を出力するための出力部とを有する
    ことを特徴とする廃棄物処理支援システム。
  4. 【請求項4】産業別廃棄物情報と、限定された地域にお
    ける製品生産情報とから生産活動に伴う廃棄物の種類と
    量を算出し、製品・商品別廃棄物情報と前記限定された
    地域における製品・商品販売情報とから消費に伴う廃棄
    物の種類と量を算出し、 前記限定された地域における、前記生産時の廃棄物と消
    費時の廃棄物の両方若しくは何れか一方の廃棄物の処理
    費用を最小にする処理方法並びに該設備を選定し、当該
    処理設備へ導入する廃棄物量を算出すると共に、該処理
    設備に導入するに最適な廃棄物の分別条件を呈示し、該
    分別条件を廃棄物収集時の分別収集方法策定の支援デー
    タとすることを特徴とする廃棄物処理支援システム。
JP9335286A 1997-12-05 1997-12-05 廃棄物処理支援システム Pending JPH11165159A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020001531A (ko) * 2000-06-21 2002-01-09 고사이 아끼오 농산물 생산 지원 시스템 및 그 방법
WO2002039338A1 (fr) * 2000-11-10 2002-05-16 Ebara Corporation Systeme de commande permettant de gerer completement plusieurs installations liees a l'environnement
JP2005118739A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Takuma Co Ltd 廃棄物処理評価システム

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WO2002039338A1 (fr) * 2000-11-10 2002-05-16 Ebara Corporation Systeme de commande permettant de gerer completement plusieurs installations liees a l'environnement
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