JPH11163937A - コンピュータとコンピュータネットワーク及びコンピュータネットワークにおける情報の伝送方法並びに情報伝送に係わるプログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

コンピュータとコンピュータネットワーク及びコンピュータネットワークにおける情報の伝送方法並びに情報伝送に係わるプログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体

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JPH11163937A
JPH11163937A JP32924097A JP32924097A JPH11163937A JP H11163937 A JPH11163937 A JP H11163937A JP 32924097 A JP32924097 A JP 32924097A JP 32924097 A JP32924097 A JP 32924097A JP H11163937 A JPH11163937 A JP H11163937A
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transmission
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Withdrawn
Application number
JP32924097A
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English (en)
Inventor
Tatsuma Ookubo
達真 大久保
Kosaku Shibata
耕作 柴田
Kazunari Nakane
一成 中根
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送情報の秘密漏洩を防止する。 【解決手段】 伝送しようとする伝送情報を複数に細分
化する工程と、該細分化によって得られた細分化情報に
同一グループであることを示す識別情報とその順番を示
す順番情報とからなるヘッダ情報をそれぞれ付加する工
程と、ヘッダ情報が付加された各細分化情報を異なる伝
送線路にそれぞれ送り出す工程と、各伝送線路から受信
された細分化情報をヘッダ情報に基づいて伝送情報に復
元する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータとコ
ンピュータネットワーク及びコンピュータネットワーク
における情報の伝送方法並びに情報伝送に係わるプログ
ラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒
体に係わり、特に伝送情報の漏洩防止に係わる技術に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】古くか
ら伝送線路を伝送される情報の秘密漏洩の防止に係わる
技術が開発され実用化されている。例えば、このような
伝送情報の秘密漏洩防止技術の1つとして、時系列的な
一連の伝送情報を細分化し、これを特定のアルゴリズム
に基づいて伝送順序を設定して伝送線路に送り出し、受
信側では上記アルゴリズムの逆アルゴリズムを用いて細
分化された伝送情報の順番を元の状態に復元し、送信側
が本来伝送しようとした情報を取得する技術が知られて
いる。
【0003】ところで、上述したような従来の秘密漏洩
の防止技術では、細分化された伝送情報の順番を特定の
アルゴリズムを用いて入れ替えることによって秘密漏洩
を防ぐようにしているが、伝送情報を盗もうとしている
側では、上記アルゴリズムを特定することができれば、
該アルゴリズムは固定されているので、容易に伝送情報
を盗むことができる。
【0004】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、以下の点を目的としている。 秘密漏洩をより防止する。 空間的かつ時間的に異なる伝送路を用いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、情報の伝送方法に係わる第1の手段と
して、伝送しようとする伝送情報を複数に細分化する工
程と、該細分化によって得られた細分化情報に同一グル
ープであることを示す識別情報とその順番を示す順番情
報とからなるヘッダ情報をそれぞれ付加する工程と、前
記ヘッダ情報が付加された各細分化情報を異なる伝送線
路にそれぞれ送り出す工程と、前記各伝送線路から受信
された細分化情報を前記ヘッダ情報に基づいて前記伝送
情報に復元する工程とを有する手段を採用する。また、
情報の伝送方法に係わる第2の手段として、上記第1の
手段において、前記ヘッダ情報にルーティング方法を指
示するルーティング情報を付加し、該ルーティング情報
に基づいて作動するルータを用いて細分化情報を異なる
伝送線路に送り出すという手段を採用する。情報の伝送
方法に係わる第3の手段として、伝送しようとする伝送
情報を複数に細分化する工程と、該細分化によって得ら
れた細分化情報に同一グループであることを示す識別情
報とその順番を示す順番情報からなる再生用データをそ
れぞれ付加する工程と、前記再生用データが付加された
各々の細分化情報を異なる通信プロトコルを用いて伝送
線路に送り出す工程と、受信された細分化情報を再生用
データを用いて前記伝送情報に復元する工程とを有する
手段を採用する。
【0006】一方、本発明では、コンピュータネットワ
ークに係わる第1の手段として、伝送しようとする伝送
情報を複数に細分化して得られた細分化情報に同一グル
ープであることを示す識別情報とその順番を示す順番情
報とからなるヘッダ情報をそれぞれ付加して送信信号と
して異なる伝送線路にそれぞれ送り出すと共に、このよ
うな送信信号が伝送線路から受信されると、前記ヘッダ
情報に基づいて前記伝送情報に復元する複数のコンピュ
ータからなるという手段を採用する。コンピュータネッ
トワークに係わる第2の手段として、上記第1の手段に
おいて、前記コンピュータはヘッダ情報にルーティング
方法を指示するルーティング情報を付加し、該ルーティ
ング情報に基づいて作動するルータによって送信信号を
異なる伝送線路に送り出させるという手段を採用する。
コンピュータネットワークに係わる第3の手段として、
伝送しようとする伝送情報を複数に細分化して得られた
細分化情報に同一グループであることを示す識別情報と
その順番を示す順番情報からなる再生用データをそれぞ
れ付加し、前記再生用データが付加された各々の細分化
情報を異なる通信プロトコルを用いて伝送線路に送り出
すと共に、受信された細分化情報を再生用データを用い
て前記伝送情報に復元する複数のコンピュータとからな
るという手段を採用する。
【0007】さらに、本発明では、情報伝送に係わるプ
ログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記
録媒体に係わる第1の手段として、コンピュータに実行
させる情報伝送に係わるプログラムが記録された記録媒
体において、a.入力部から入力されて記憶部に記憶さ
れた伝送情報を複数に細分化する処理と、b.該細分化
によって得られた各細分化情報に、同一グループである
ことを示す識別情報とその順番を示す順番情報とからな
るヘッダ情報を付加する処理と、c.前記ヘッダ情報が
付加された各細分化情報を通信ポートから異なる伝送線
路に送り出す処理と、d.前記各伝送線路から通信ポー
トを介して受信された細分化情報を記憶部に記憶し、前
記ヘッダ情報に基づいて前記伝送情報に復元する処理と
を有する手段を採用する。情報伝送に係わるプログラム
が記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体に
係わる第2の手段としては、上記第1の手段において、
前記処理cは、ヘッダ情報にルーティング方法を指示す
るルーティング情報を付加する処理と、該ルーティング
情報に基づいて通信ポートに接続されたルータを作動さ
せて送信信号を異なる伝送線路に送り出す処理とからな
るという手段を採用する。情報伝送に係わるプログラム
が記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体に
係わる第3の手段としては、コンピュータによって実行
される情報伝送に係わるプログラムが記録された記録媒
体において、a.入力部から入力されて記憶部に記憶さ
れた伝送情報を複数に細分化する処理と、b.該細分化
によって得られた細分化情報に同一グループであること
を示す識別情報とその順番を示す順番情報からなる再生
用データをそれぞれ付加する処理と、c.前記再生用デ
ータが付加された各々の細分化情報を異なる通信プロト
コルを用いて通信ポートから伝送線路に送り出す処理
と、d.通信ポートを介して伝送線路から受信された細
分化情報を記憶部に記憶し、再生用データを用いて前記
伝送情報に復元する処理とを有する手段を採用する。
【0008】
【作用】コンピュータネットワークの情報伝送方式には
パケット通信が用いられており、伝送情報はパケット交
換機によって複数のパケットに細分化されてパケット単
位で伝送線路上を伝送される。この場合、同一伝送情報
に係わる複数のパケットは、必ずしも同一の伝送線路を
経由して目的地に伝送されるのではなく、途中の伝送線
路の使用状況等に応じて異なった伝送線路を経由して伝
送される。しかし、上記パケット通信において同一伝送
情報に係わる各パケットが異なる伝送線路を経由するの
は伝送線路の都合によるものであり、意図的なものでは
ない。ましてや伝送情報の秘密漏洩の防止を意図したも
のではない。これに対して、上記手段を採用する本発明
は、細分化情報を意図的に異なる経路を通過するように
経路の一部あるいは全体を固定するものであり、これに
よって各細分化情報の伝送線路への送出が意図的に異な
る伝送線路に固定されるので、これら細分化情報の集合
体として構成される伝送情報は、空間的かつ時間的に異
なる経路を経由して伝送される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるコンピュー
タとコンピュータネットワーク及びコンピュータネット
ワークにおける情報の伝送方法並びに情報伝送に係わる
プログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な
記録媒体の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、コンピュータネット
ワークの1つであるインターネットに関するものである
が、本発明はこれに限定されるものではなく、LANや
イントラネット等、種々のコンピュータネットワークに
適用されるものである。
【0010】〔第1実施形態〕まず、図1を参照して、
本発明の第1実施形態について説明する。図1(a)
は、本実施形態が適用されるコンピュータネットワーク
のシステム構成図であり、符号1,2はコンピュータ、
3,4はルータ、T1〜Tnは通信線路である。コンピュ
ータ1はルータ3を介して通信線路T1〜Tnに接続さ
れ、コンピュータ2はルータ4を介して通信線路T1〜
Tnに接続されている。このようなコンピュータネット
ワークは、例えばインターネットである。
【0011】上記各コンピュータ1は、図1(b)に示
すような機能構成を備えたものである。すなわち、コン
ピュータ1は、入力部1aと演算処理部1bと記憶部1
cと表示部1dと通信部1eと通信ポート1f等から構
成されるものである。入力部1aは、キーボードやマウ
ス等からなり、演算処理部1bに操作情報を入力するた
めのものである。演算処理部1bは、CPU(中央演算
装置)等からなり、記憶部1cに記憶されたプログラム
に基づいて各種演算処理を行い、その結果を記憶部1c
や表示部1d、あるいは通信部1eに出力するものであ
る。記憶部1cは、ROM(読出専用メモリ)やRAM
(読出/書込メモリ)等からなり、以下に説明する通信
プログラム等が記憶されるものである。
【0012】表示部1dは、CRTや液晶表示器等から
なり、演算処理部1bの制御の下に各種情報を表示する
ものである。通信部1eは、モデムあるいはISDN用
のターミナルアダプタ等からなるものであり、演算処理
部1bから入力された送信情報を通信用信号に変換して
通信ポート1fに出力すると共に、通信ポート1fから
入力された通信用信号を受信情報に変換して演算処理部
1bに出力するものである。また、通信ポート1fは、
当該コンピュータ1と外部との通信用信号の授受を行う
ためのものである。なお、コンピュータ2も、このよう
なコンピュータ1と同様の機能構成を備えたものであ
る。
【0013】このように構成されたコンピュータ1,2
は、上記通信プログラムに従った処理を実行することに
よって通信線路T1〜Tnやルータ3,4を介して相互に
情報の送受信を行うものである。コンピュータ1は、こ
の通信プログラムに基づく処理によってルータ3を制御
し、コンピュータ2に伝送しようとする情報を複数の通
信線路T1〜Tnを介してコンピュータ2に伝送する。コ
ンピュータ2も、同様に上記通信プログラムに基づいて
ルータ4を制御することにより、コンピュータ1に伝送
しようとする情報を複数の通信線路T1〜Tnを介してコ
ンピュータ1に伝送する。
【0014】例えば、ルータ3は、コンピュータ1から
入力された情報をn本の通信線路T1〜Tnの何れかに出
力すると共に、該通信線路T1〜Tnから入力された情報
をコンピュータ1に出力するものである。また、ルータ
4は、コンピュータ2から入力された情報を上記n本の
通信線路T1〜Tnの何れかに出力すると共に、該通信線
路T1〜Tnから入力された情報をコンピュータ2に出力
するものである。
【0015】次に、図2に示す処理工程図を参照して、
上記コンピュータネットワークを用いた情報の伝送方法
について説明する。まず、コンピュータ1からコンピュ
ータ2に情報を伝送しようとした場合、コンピュータ1
の演算処理部1bは、入力部1aから入力されて記憶部
1cに一旦記憶された伝送情報A(コンピュータ2に伝
送しようとする情報)を、上記通信プログラムに基づい
て上記ルータ3に接続されている通信線路T1〜Tnの本
数に合わせてn分割する。
【0016】そして、演算処理部1bは、このn分割に
よって得られた細分化情報A1〜Anにヘッダ情報b1〜
bnをそれぞれ付加して通信部1eに順次出力する。通
信部1eは、これらヘッダ情報b1〜bn付の細分化情報
A1〜Anを通信用信号に変換して通信ポート1fに出力
する。この結果、通信ポート1fからは、通信用信号に
変換されたヘッダ情報b1〜bn付の細分化情報A1〜An
がルータ3に順次出力される。
【0017】ここで、上記ヘッダ情報b1〜bnは、細分
化情報A1〜Anの伝送先であるコンピュータ2のネット
ワーク上でのアドレス、細分化情報A1〜Anの順番やそ
の総数及び同一グループを示す識別情報からなる再生用
データ、及びルータ3に対してルーティング方法を指示
するルーティング情報すなわちどの通信線路T1〜Tnに
自らが付加された細分化情報を出力するかをルータ3に
対して指示する情報等から構成される。
【0018】例えば、ルータ3は、ヘッダ情報b1が付
加された細分化情報A1がコンピュータ1から入力され
ると、ヘッダ情報b1に示された上記ルーティング情報
に基づいて当該細分化情報A1を通信線路T1に出力す
る。そして、続いて細分化情報A2がコンピュータ1か
ら入力されると、ヘッダ情報b2に示された上記ルーテ
ィング情報に基づいて当該細分化情報A2を通信線路T2
に出力する。以後同様にして、ルータ3は、コンピュー
タ1から順次入力される細分化情報A3〜Anについて
も、各々に付与されたヘッダ情報b3〜bnに基づいて異
なる通信線路T3〜Tnにそれぞれ出力する。
【0019】このように各細分化情報A1〜Anは、各々
異なる通信線路T1〜Tnに順次出力される。これによっ
て、各細分化情報A1〜Anは、時間的にも空間的にも異
なる経路を経由してルータ4まで伝送されることにな
る。そして、ルータ4は、通信線路T1〜Tnから細分化
情報A1〜Anが順次入力されると、該細分化情報A1〜
Anをこれに付随する各ヘッダ情報b1〜bnに基づいて
コンピュータ2に出力する。
【0020】コンピュータ2は、このようにルータ4か
ら細分化情報A1〜An(通信用信号)が自らの通信ポー
トに受信されると、該通信用信号は通信部においてヘッ
ダ情報b1〜bn付の細分化情報A1〜Anに変換され、記
憶部に一旦記憶される。コンピュータ2の演算処理部
は、このように記憶部に記憶されたヘッダ情報b1〜bn
付の細分化情報A1〜Anに対して、自らの通信プログラ
ムに基づいて処理を行う。すなわち、そのヘッダ情報b
1〜bnに含まれる上記再生用データに基づいて同一グル
ープであることを識別すると共に、その総数と順番を判
断して伝送情報Aを再生する。
【0021】一方、コンピュータ2からコンピュータ1
に伝送情報Bを伝送しようとする場合にも、上述したと
同様の処理によって伝送情報Bはコンピュータ1に伝送
されて再生される。なお、上記実施形態では、ルータ
3,4に接続されている通信線路T1〜Tnの本数に合わ
せて伝送情報A,Bをn分割するように構成したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、予め決められた
数k(k≦n)に伝送情報A,Bを分割し、n本の通信
線路T1〜Tnのうちk本のみを用いるようにしても良
い。
【0022】〔第2実施形態〕続いて、本発明の第2実
施形態について説明する。上記第1実施形態は、各細分
化情報A1〜Anを異なる通信線路T1〜Tnに出力するこ
とによって、時間的にも空間的にも異なる経路を経由し
て伝送させるものであるが、本実施形態は細分化情報A
1〜Anを異なる通信形態を用いて伝送させるものであ
る。
【0023】これに対して、本実施形態が適用されるコ
ンピュータネットワークは、上述したルータ3,4のよ
うに特別なハードウエア的資源を必要とせず、図3に示
すようにコンピュータ5,6とこれらを相互に接続する
通信線路Tとから構成される一般的なコンピュータネッ
トワークに適用されるものである。すなわち、本実施形
態は、コンピュータに搭載される通信プログラムのみに
よって実現されるものである。なお、本実施形態におけ
るコンピュータ5,6の機能構成は、上記図1(b)に
示した構成と同一であるので、その説明は省略する。
【0024】インターネットにおける情報伝送は、様々
な上位通信プロトコルに準拠した形態で行われ、この上
位通信プロトコルに対してTCP/IP(Transmission
Control Protocol/Internet Protocol)が下位通信プ
ロトコルが用いられている。この上位通信プロトコル
は、インターネットにおける様々な情報サービスに対応
して種々のものが割り当てられており、例えば、近年発
展が著しい WWWサービスではHTTP(Hiper Text
Transfer Protocol)が用いられ、電子メールサービス
ではSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)が用
いられ、ニュースサービスではNNTP(Network News
Transfer Protocol)が、またプログラムの配信等に利
用されるファイルサービスではFTP(File Transfer
Protocol)が用いられている。
【0025】上記各コンピュータ5,6は、入力部から
入力されて記憶部に一旦記憶された伝送情報Cを、通信
プログラムに基づいて上記下位の通信プロトコルP1〜
Pmの数mに相当する細分化情報C1〜Cmに分割し、こ
れら細分化情報C1〜Cmに細分化情報A1〜Anの順番や
その総数及び同一グループであることを示す識別情報か
らなる再生用データd1〜dmをそれぞれ付加し、互いに
異なる通信プロトコルP1〜Pmに従った形態に整えて通
信線路Tに順次送り出す。通信部に出力する。コンピュ
ータ5の通信部は、これら再生用データd1〜dm付の細
分化情報C1〜Cmを通信用信号に変換して通信ポートに
出力する。この結果、該通信用信号は、コンピュータ5
の通信ポートを介して通信線路Tに順次送り出される。
【0026】例えば、図4の処理工程図に示すように、
コンピュータ5の演算処理部は、コンピュータ6に伝送
情報Cを送る場合に、入力部から入力されて記憶部に一
旦記憶された伝送情報Cを自らに搭載された通信プロト
コルP1〜Pmの数mの細分化情報C1〜Cmに分割する。
演算処理部は、このうち細分化情報C1については、第
1番目の細分化情報C1であることを示す再生用データ
d1を付加した後に通信プロトコルP1(例えばFTP)
に準拠した形態に変換して通信部に出力する。この通信
プロトコルP1の信号は、通信部において通信用信号に
変換されて通信ポートを介して通信線路Tに送り出され
る。
【0027】そして、細分化情報C2については、第2
番目の細分化情報C2であることを示す再生用データd2
を付加した後に、通信プロトコルP2(例えばHTT
P)に準拠した形態で通信ポートから通信線路Tに送り
出される。以下、残りの細分化情報C3〜Cmについて
も、それぞれ異なった通信プロトコルP3〜Pmに準拠し
た形態に整えられてコンピュータ6に向けて送出され
る。
【0028】一方、コンピュータ6では、上記各通信プ
ロトコルP1〜Pmに基づいた形態で伝送されてきた細分
化情報C1〜Cm(通信用信号)が通信ポートに入力され
ると、該通信用信号は通信部で受信されて記憶部に一旦
記憶される。そして、コンピュータ6の演算処理部は、
各細分化情報C1〜Cmに付随する再生用データd1〜dm
に基づいて同一グループであるか否かを判断し、さらに
その順番に基づいて伝送情報Cを再生する。なお、コン
ピュータ6からコンピュータ5に伝送情報Dを伝送しよ
うとする場合にも、伝送情報Dは、上述したと同様の処
理に基づいてコンピュータ5に伝送されて再生される。
【0029】このように本実施形態では、伝送情報Cの
細分化情報C1〜Cmが異なる通信形態(つまり通信プロ
トコルP1〜Pm)で通信線路T上を伝送される。すなわ
ち、伝送情報Cを盗もうとする者にとって、この異なる
複数の通信形態で伝送線路T上を伝送される細分化情報
C1〜Cmに基づいて元の伝送情報Cを再生することは極
めて困難となる。
【0030】なお、上記各実施形態において、通信プロ
グラムの記録媒体としては、以下のものが考えられる。
例えばフロッピーディスクやハードディスク等の磁気記
録原理を用いる磁気記録媒体,MO(Magneto-Optical
disk)やCD−ROM等の磁気光学的な原理に基づく磁
気光学記録媒体、電気的にデータを記憶するICカード
や半導体ROM、インターネット等のコンピュータネッ
トワークにおいてパスワード管理プログラムが一時的に
記憶されるサーバーコンピュータやクライアントコンピ
ュータの主記憶メモリ、さらにはインターネットの専用
線や電話回線等の通信線路のように上記通信プログラム
を伝送する際に該通信プログラムを動的に一定時間保持
するデータ伝送路等である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下のような効果を奏する。 (1)伝送しようとする伝送情報を複数に細分化する工
程と、該細分化によって得られた細分化情報に同一グル
ープであることを示す識別情報とその順番を示す順番情
報とからなるヘッダ情報をそれぞれ付加する工程と、ヘ
ッダ情報が付加された各細分化情報を異なる伝送線路に
それぞれ送り出す工程と、各伝送線路から受信された細
分化情報をヘッダ情報に基づいて伝送情報に復元する工
程とを有するので、伝送情報は空間的かつ時間的に異な
る経路を経由して伝送される。すなわち、本発明は、細
分化情報を意図的に異なる経路を通過するように経路の
一部あるいは全体を固定する点を趣旨とするものであ
り、このように各細分化情報の伝送線路への送出が意図
的に異なる伝送線路に固定されることにより、これら細
分化情報の集合体として構成される伝送情報は、空間的
かつ時間的に異なる経路を経由して伝送されるので、従
来と比較して秘密漏洩をより防止することができる。例
えば、一部の細分化情報が第3者に取得されるようなこ
とがあっても、各細分化情報は空間的かつ時間的に異な
る経路を経由して伝送されるので、全ての細分化情報が
取得することは極めて困難であり、よって伝送情報の秘
密漏洩を防止することができる。 (2)また、各々の細分化情報を異なる通信プロトコル
を用いて伝送線路に送り出す手段を採用した場合にも、
同一伝送情報に関わる細分化情報について全ての通信プ
ロトコルを特定して伝送情報を解読することは極めて困
難である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態が適用されるコンピュ
ータネットワークの構成図である。
【図2】 本発明の第1実施形態において、コンピュー
タにおける伝送情報の処理工程を示す処理工程図であ
る。
【図3】 本発明の第2実施形態が適用されるコンピュ
ータネットワークの構成図である。
【図4】 本発明の第2実施形態において、コンピュー
タにおける伝送情報の処理工程を示す処理工程図であ
る。
【符号の説明】
1,2,5,6……コンピュータ 1a……入力部 1b……演算処理部 1c……記憶部 1d……表示部 1e……通信部 1f……通信ポート 3,4……ルータ T,T1〜Tn……通信線路 A,C……伝送情報 A1〜An,C1〜Cm……細分化情報 b1〜bn……ヘッダ情報 d1〜dm……再生用データ P1〜Pm……通信プロトコル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.伝送しようとする伝送情報を複数に
    細分化する工程と、 b.該細分化によって得られた細分化情報に同一グルー
    プであることを示す識別情報とその順番を示す順番情報
    とからなるヘッダ情報をそれぞれ付加する工程と、 c.前記ヘッダ情報が付加された各細分化情報を異なる
    伝送線路にそれぞれ送り出す工程と、 d.前記各伝送線路から受信された細分化情報を前記ヘ
    ッダ情報に基づいて前記伝送情報に復元する工程と、 を有することを特徴とするコンピュータネットワークに
    おける情報の伝送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンピュータネットワー
    クにおける情報の伝送方法において、前記ヘッダ情報に
    ルーティング方法を指示するルーティング情報を付加
    し、該ルーティング情報に基づいて作動するルータを用
    いて細分化情報を異なる伝送線路に送り出すことを特徴
    とするコンピュータネットワークにおける情報の伝送方
    法。
  3. 【請求項3】 a.伝送しようとする伝送情報を複数に
    細分化する工程と、 b.該細分化によって得られた細分化情報に同一グルー
    プであることを示す識別情報とその順番を示す順番情報
    からなる再生用データをそれぞれ付加する工程と、 c.前記再生用データが付加された各々の細分化情報を
    異なる通信プロトコルを用いて伝送線路に送り出す工程
    と、 d.受信された細分化情報を再生用データを用いて前記
    伝送情報に復元する工程と、 を有することを特徴とするコンピュータネットワークに
    おける情報の伝送方法。
  4. 【請求項4】 伝送しようとする伝送情報を複数に細分
    化して得られた細分化情報に同一グループであることを
    示す識別情報とその順番を示す順番情報とからなるヘッ
    ダ情報をそれぞれ付加して送信信号として異なる伝送線
    路にそれぞれ送り出すと共に、このような送信信号が伝
    送線路から受信されると、前記ヘッダ情報に基づいて前
    記伝送情報に復元する複数のコンピュータからなること
    を特徴とするコンピュータネットワーク。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のコンピュータネットワー
    クにおいて、前記コンピュータはヘッダ情報にルーティ
    ング方法を指示するルーティング情報を付加し、該ルー
    ティング情報に基づいて作動するルータによって送信信
    号を異なる伝送線路に送り出させることを特徴とするコ
    ンピュータネットワーク。
  6. 【請求項6】 伝送しようとする伝送情報を複数に細分
    化して得られた細分化情報に同一グループであることを
    示す識別情報とその順番を示す順番情報からなる再生用
    データをそれぞれ付加し、前記再生用データが付加され
    た各々の細分化情報を異なる通信プロトコルを用いて伝
    送線路に送り出すと共に、受信された細分化情報を再生
    用データを用いて前記伝送情報に復元する複数のコンピ
    ュータとからなることを特徴とするコンピュータネット
    ワーク。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6いずれかに記載のコンピュ
    ータ。
  8. 【請求項8】 コンピュータに実行させる情報伝送に係
    わるプログラムが記録された記録媒体であって、 a.入力部から入力されて記憶部に記憶された伝送情報
    を複数に細分化する処理と、 b.該細分化によって得られた各細分化情報に、同一グ
    ループであることを示す識別情報とその順番を示す順番
    情報とからなるヘッダ情報を付加する処理と、 c.前記ヘッダ情報が付加された各細分化情報を通信ポ
    ートから異なる伝送線路に送り出す処理と、 d.前記各伝送線路から通信ポートを介して受信された
    細分化情報を記憶部に記憶し、前記ヘッダ情報に基づい
    て前記伝送情報に復元する処理と、 を有することを特徴とする情報伝送に係わるプログラム
    が記録されたコンピュータに読取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のプログラムが記録された
    記録媒体であって、前記処理cは、ヘッダ情報にルーテ
    ィング方法を指示するルーティング情報を付加する処理
    と、該ルーティング情報に基づいて通信ポートに接続さ
    れたルータを作動させて送信信号を異なる伝送線路に送
    り出す処理とからなることを特徴とする情報伝送に係わ
    るプログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能
    な記録媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータによって実行される情報
    伝送に係わるプログラムが記録された記録媒体であっ
    て、 a.入力部から入力されて記憶部に記憶された伝送情報
    を複数に細分化する処理と、 b.該細分化によって得られた細分化情報に同一グルー
    プであることを示す識別情報とその順番を示す順番情報
    からなる再生用データをそれぞれ付加する処理と、 c.前記再生用データが付加された各々の細分化情報を
    異なる通信プロトコルを用いて通信ポートから伝送線路
    に送り出す処理と、 d.通信ポートを介して伝送線路から受信された細分化
    情報を記憶部に記憶し、再生用データを用いて前記伝送
    情報に復元する処理とを有することを特徴とする情報伝
    送に係わるプログラムが記録されたコンピュータに読み
    取り可能な記録媒体。
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