JPH11160902A - フレキシブルな画像形成用ベルトの処理方法 - Google Patents

フレキシブルな画像形成用ベルトの処理方法

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JPH11160902A
JPH11160902A JP10268393A JP26839398A JPH11160902A JP H11160902 A JPH11160902 A JP H11160902A JP 10268393 A JP10268393 A JP 10268393A JP 26839398 A JP26839398 A JP 26839398A JP H11160902 A JPH11160902 A JP H11160902A
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imaging
circumference
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シー フォンホウン ドナルド
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エル ポスト リチャード
Satchidanand Mishra
ミシュラ サチダナンド
Edward F Grabowski
エフ グラボウスキィ エドワード
Bing R Hsieh
アール セイ ビング
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成用ベルトからリップルを除去する。 【解決手段】 画像形成用ベルト10を所定の外周をも
った円筒形状支持ドラム16に巻き付ける。その際、圧
力下で流動流体を利用して、ドラム16外周よりも約
0.1%大きい寸法まで、ベルト10を伸張し、それを
保持する。これにより物理的欠陥を除去し平滑にする。
次に、ベルト10を加熱した後、冷却する。ベルト10
をドラム16から取り外すと、ベルト10は、ドラム1
6の正確な所定の外周と事実上同じ新しい内周を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは、既に形成
されたフレキシブルな画像形成用ベルトからリップルを
実質的に除外するためのベルト処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】被覆フレキシブルベルトま
たはチューブは、種々の技術において広く使用される。
これらは、たとえば、静電複写画像形成用部材のような
多数の目的に一般に使用され、その静電複写画像形成用
部材には、電子写真画像形成用部材およびファクシミリ
電送装置の画像形成用部材が含まれる。
【0003】電子写真の用途においては、多くの場合、
画像形成用ベルトは、フレキシブル2軸延伸熱可塑性樹
脂支持基板を含み、この基板は少なくとも1つの光導電
性材料層を含む1つ以上の層によって被覆される。基板
は、電鋳ニッケルのような無機材料またはフィルム形成
ポリマーのような有機材料とすることができる。これら
のベルトに塗布される導電性コーティングは、セレンま
たはセレン合金のような無機材料あるいは有機材料とす
ることができる。有機光導電層は、たとえば、光導電性
粒子がフィルム形成バインダ中に分散される単一バイン
ダ層、または、たとえば、電荷生成層および電荷移送層
を含む多層を含むことがある。
【0004】ベルト構成を有する電子写真画像形成用部
材は、通常、少なくとも2つのローラの回りを同伴さ
れ、それらのローラによって支持される。一般に、ロー
ラの内の1つは、モータによって駆動され、電子写真画
像形成サイクルを通じてベルトをローラの回りで移送す
る。電子写真画像形成用ベルト、特に溶接継ぎ目ベルト
は、完全に円筒状ではなく、特に、僅かに円錐状形状を
示す傾向があるので、これらのフレキシブルベルトは、
支持ローラに沿って軸方向に「ずれる」傾向がある。ベ
ルトずれによって、ベルトの一端がローラの末端部に隣
接して配置される1つ以上の端部案内に当たり、軸方向
の移動が制約される。端部案内と電子写真画像形成用ベ
ルトの端部との間の摩擦によって、ベルト端部は、リッ
プ、バックルを摩耗させ、他の場合は、ベルトが損傷さ
れる。また、ベルト軌道保持の見地から他の重大な欠
陥、および良好な画像見当合わせ(registration)に関
する問題がある。溶接ベルトは、重複する端部をシーム
溶接の間中、完全に整合することは困難であるので、所
望したように同心ではない。
【0005】さらに、画像形成用ベルトは、画像部材シ
ートの対向する端部を重ね合わせ、重ね合わせた端部を
超音波溶接し溶接継ぎ目ベルトとして形成され、常に、
溶接継ぎ目の両側の近傍にリップル(波)形成を生じさ
せることが認められている。これらのリップルの断面は
正弦波パターンを示し、このパターンはベルトの全幅を
横断する。継ぎ目ベルトにおいて認められる通常のリッ
プルは、波高値が約400マイクロメートルから約50
0マイクロメートルの範囲であり、波長は約35マイク
ロメートルから約45マイクロメートルの範囲である。
これらのリップルは、肉眼によって明瞭に認められる。
リップルによって、ベルト画像形成面と、光学露光手
段、帯電コロントロン、現像剤塗布器、転写器などのよ
うな装置との間の重要な間隔が望ましくなく変更される
ことがよくあるので、リップルは、複写プリント品質に
悪影響を与え、プリンタ出力欠陥として明示される。
【0006】技術上公知である別の形式の電子写真画像
形成用部材は、ドラム形式感光体である。一部のドラム
形式感光体は、ひとつ以上のコーティングによって被覆
されている。コーティングは、浸せき被覆または噴霧被
覆のような公知の方法によって塗布される。ドラムの浸
せき被覆は、通常、円筒状ドラムを浸せきし、同時に、
ドラムの軸は、コーティングおよびその後の乾燥操作期
間中、垂直位置に保持されることを含む。ドラム感光体
は、対照物であるベルト感光体より寸法上非常に正確で
あるが、しかし、コーティング操作中のドラム軸の垂直
位置のために内在するコーティング層欠陥を有し、塗布
コーティングはコーティング材料の流れに関する重力の
影響のためにドラムの下端部においてはドラムの上端部
に比較して厚い傾向がある。噴霧被覆法によって塗布さ
れるドラムコーティングも不均一であり、たとえば、公
知のオレンジ肌効果(orange peel effect)を生じるこ
とがある。不均一な厚さを有するコーティングは、コー
ティングの位置が異なると、一様な電気特性を有しな
い。また、ドラムのコーティングは、バッチ操作であ
り、時間がかかり、費用がかかる。さらに、バッチドラ
ムコーティング処理は多数の処理ステップを必要とし、
ひとつ以上のコーティングが損傷または汚染される可能
性が増大する。ドラム感光体構成によって、ベルト感光
体に比較して優れて正確な寸法が生成されるが、浸せき
または噴霧被覆感光体ドラムは、フレキシブル電子写真
画像形成ベルトより優れた電子写真特性を示さない。そ
の上、コーテイングは、再生使用操作中に、基体である
ドラムを損傷することなく除去することが困難であるの
で、ドラムはリサイクルに対する適合性が小さくなる。
【0007】米国特許第5,021,109号には、多
層ベルトを調製する方法が開示されており、この方法
は、ポリマー材料より形成され所定の内周を有する基板
を、少なくともポリマー材料のガラス転移点まで加熱
し、次に、スリーブを円筒状心金にはめることを含む。
心金は、継ぎ目無しチューブの所定の内周より僅かに大
きい外周を有する。心金上の基板は、次に、被覆されて
多層複合ベルトが形成される。次に、複合ベルトは、少
なくともほぼ基板のガラス転移点まで加熱された後、複
合体構造は心金の一端から取り外される。複合体ベルト
の心金からの取り外しは、小型駆動エラストマーロー
ラ、真空カップ、真空の支援を伴う重力などのような適
切な手段によって促進することができる。冷却後、複合
体構造は所定の内周を有する。
【0008】このように、改良された画像形成用ベル
ト、特に、ドラム画像形成用部材の寸法正確度に等しい
優れた寸法正確度を有し、改良された静電複写画像形成
特性を示し、リップルのない静電複写画像形成用ベルト
が、絶えず必要とされている。
【0009】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の目
的は、改良された物理特性および寸法特性を有するフレ
キシブル画像形成用ベルトを製造、処理する方法を提供
し、前述した問題を解決することである。
【0010】前述した目的およびその他の目的は、フレ
キシブル画像形成ベルトを処理する、本発明による方法
を提供することにより達成され、本方法は、正確な所定
の外周、第1端部および第2端部を有する剛性支持ドラ
ムを用意するステップと、事前形成されたフレキシブル
な静電複写画像形成用ベルトを用意するステップであっ
て、前記ベルトが少なくとも2つの物理的に主要な熱可
塑性樹脂層を含み、1つの物理的に主要な樹脂層が基板
層を含み、他の物理的に主要な樹脂層が画像形成層を含
み、前記各物理的に主要な樹脂層が前記画像形成用ベル
トの他のいずれの層より少なくとも約10マイクロメー
トル厚い厚さを有し、前記画像形成用ベルトが前記ドラ
ムの外周より小さい周線を有する内側露光面を有し、前
記画像形成用ベルトが弾性限度および物理的欠陥を有す
るものであるステップと、加圧下の流動流体を使用し、
ドラムの第1端部に隣接するベルトの内側表面の周線が
前記ドラムの外周より少なくとも約0.1%大きい新寸
法まで、前記ベルトを周線方向に伸張させ、同時に、前
記ベルトをベルトの弾性限度未満に保持し、物理的欠陥
を除去し平滑にするステップと、前記ベルトを、前記ド
ラムの第1端部から第2端部の方向に事実上ベルトのす
べてがドラムの外周を取り巻くまで、ドラム上を滑動さ
せるステップと、流動流体の流れを終了させ、前記ベル
トを前記ドラムの外面上に収縮させるステップと、前記
ベルトを、基板または画像形成層のほぼガラス転位温度
とガラス転位温度より約10℃高い温度との間の処理温
度まで加熱し、処理温度はこれらの2つのガラス転位温
度の内の高い方であり、その結果、前記ベルトが前記ド
ラムの外周上に弛緩し、実質的に、ベルトが周線方向に
伸張される前の原始内部露光表面に収縮して戻る傾向が
ないようにするステップと、前記ベルトを室温まで冷却
するステップと、前記ベルトをドラムから取り外すステ
ップと、を含み、前記ベルトが実質的に前記ドラムの所
定の外周と正確に同一の新しい内周を有することを特徴
とする。
【0011】本発明による処理方法によって、しわ、ひ
だ、リップル、円錐性などのコーティング層寸法変動の
ような最初のベルトの物理的欠陥が除去される。したが
って、処理方法の終了時にベルトを剛性ドラムから取り
外すとき、フレキシブル画像形成用ベルトのすべての物
理的欠陥および望ましくない円錐性は除去され、結果と
して得られる処理済みの画像形成用ベルトは、完全な形
状の剛性支持ドラムの形状を正確に保持する。用語を簡
単にするために、本明細書においては、用語「物理的欠
陥」は、リップル、ひだ、しわ、波形などのような事前
形成フレキシブル画像形成用ベルトに認められる、また
は認められることがある一切の変形を含むものとする。
【0012】本明細書において使用される用語「事前形
成されたフレキシブル画像形成用ベルト」は、柔軟な継
ぎ目有りまたは継ぎ目無し静電複写画像形成用ベルトで
あり、フレキシブル基板支持体上にコーティングされる
少なくとも2つの物理的に主要な層を含むすべての必要
なコーティング層を含み、完全な画像形成部材を構成す
る静電複写画像形成用ベルトとして定義される。2つの
物理的に主要な層の内のひとつは基板層を含み、一方、
他の物理的に主要な層は画像形成層を含み、各物理的に
主要な層は画像形成ベルトの他のいかなる層より少なく
とも約10マイクロメートル厚い厚さを有する。本明細
書において使用される用語「物理的に主要な画像形成
層」は、単一層感光体の光導電層、多層感光体の電荷移
送層、または電子複写画像形成部材の誘電画像形成層の
いずれかとして定義される。「物理的に主要な画像形成
層」は、事前形成された画像形成用ベルトの他の物理的
に主要な層である基板以外のいずれの層より少なくとも
約10マイクロメートル厚い厚さを有することが望まし
い。「物理的に主要な画像形成層」の厚さは、「物理的
に主要な層」を静電複写画像形成部材の基板に担持され
る他のすべての層、たとえば、真空蒸着金属導電層、電
荷阻止層、接着層、電荷生成層、保護膜層、およびカー
ル防止裏塗り層を含む層より識別するひとつの特性であ
る。通常、電子複写画像形成部材における2つの物理的
に主要な層は、たとえば、電荷移送層およびフレキシブ
ル基板である。
【0013】事前形成された画像形成用ベルト構造の熱
処理は、2つの物理的に主要な層のほぼガラス転位温度
と2つの物理的に主要な層の内の高い方のガラス転位温
度より10℃高い温度との間の温度まで、ベルトを加熱
することを含む。
【0014】ベルトを周線方向に伸張させる流体は、ガ
スでも、液体でもよい。フレキシブルチューブまたはベ
ルトを剛性ドラム支持体に取り付ける方法は、米国特許
第5,518,854号に開示されている。
【0015】本発明による熱処理方法によって、原始ベ
ルトの物理的欠陥が除去される。フレキシブルベルトに
おいて頻繁に認められる物理的欠陥は、しわ、ひだ、リ
ップル、円錐性、およびコーティング層寸法のベルトか
らの変動を含む。処理後、ベルトは室温まで冷却され
る。冷却後、再度流体伸張によって剛性ドラムから取り
外されるとき、フレキシブルな画像形成用ベルトのすべ
ての物理的欠陥および円錐性は除去され、本発明による
方法によって処理された画像形成用ベルトは、剛性ドラ
ム支持体の正確な形状を保持し、ベルトの内周はドラム
の外周に実質的に等しい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明につき、画像形成用ベルト
を処理する方法であって、最小の円錐性を有しまた実質
的にリップル欠陥のない寸法上正確なフレキシブル静電
複写画像形成用ベルトの製造方法に関して述べる。
【0017】図1において、フレキシブルな静電複写画
像形成用ベルト10は、剛性支持ドラム16を取り巻
き、同軸に整合される。ベルト10は、開口34を経由
してベルト10の内側露光面とドラム16の最も外側の
面36との間に導入される空気のような加圧流体の薄膜
によって、ドラム16から分離される。流体は、矢印に
よって示されるように、ベルト10の各端部から排出さ
れる。
【0018】適切な薄いフレキシブルベルトを円筒状剛
性支持ドラムに取り付け処理することができる。ベルト
を取り付けるための剛性ドラム支持体の露光外面は、接
着材料を含むことが望ましく、この構成によれば、熱処
理過程終了後、剛性ドラムからベルトを取り外すことが
容易であり、またそれが促進される。通常、接着材料
は、たとえば、陽極酸化アルミニウム、金属ステアリン
酸塩、脂肪酸アミド、およびフルオロカーボンポリマ
ー、ポリシロキサン、蝋質ポリエチレン、蝋質ポリプロ
ピレン、ポリイミド、などのようなポリマーを含む。
【0019】薄い静電複写画像形成用ベルトのようなフ
レキシブルな画像形成用部材としてのベルトは、技術上
公知である。代表的な薄いフレキシブル電子写真画像形
成用ベルトは、たとえば、米国特許第4,265,99
0号、米国特許第4,747,992号、米国特許第
4,711,833号、および米国特許第3,713,
821号に開示されている。フレキシブルベルトは、溶
接継ぎ目を有してもよく、または継ぎ目無しでもよい。
ベルトは、フレキシブルであり、伸縮自在であることが
望ましい。本明細書において使用する用語「フレキシブ
ル」は、自動複写機、複製機またはプリンタにおける静
電複写画像形成処理中に、たとえば、種々のサイズの従
来の支持ローラの回りに循環されるとき、機械的欠陥を
示すこと無く曲げられることと定義される。本明細書に
おいて使用される用語「伸縮自在」は、負荷応力に応じ
て破壊することなく容易に伸び適度のひずみを示すこと
と定義される。好適には、ベルトは、弾性限度を超える
ことなく、少なくとも約0.1%を超えるまで伸び得る
ことが望ましい。本明細書において使用される用語「弾
性限界」は、負荷伸長力から解放されるとき材料が正確
に当初の寸法に収縮することができるように、材料が伸
長され得る最大伸びとして定義される。一般に、弾性限
度は、応力−ひずみ関係プロットの線形範囲から決定さ
れ、この範囲においては、ひずみは負荷応力に正比例す
る。この限度内においては、応力下にある材料は、応力
が除去されるとき、弾性収縮によって収縮しその原始寸
法を回復する。
【0020】本発明によるベルトは、フレキシブルで熱
可塑性の物理的に主要な画像形成層およびフレキシブル
で熱可塑性の物理的に主要な基板層を含むが、ベルト
は、フレキシブルであり伸縮自在である適切な無機材
料、有機材料、または無機および有機材料の組み合わせ
を含む他の層を包含することができる。ベルトの物理的
に主要な層、任意に他のいずれかの層は、フレキシブル
であり伸縮自在である適切な熱可塑性フィルム形成ポリ
マーを含む。代表的な熱可塑性フィルム形成ポリマー
は、ポリエチレン、テレフタル酸エステルポリマー、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリアクリレート、ポ
リアリレート、フッ化ポリビニリデン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレンなどを含む。好適には、フィルム形成
ポリマーは、約65℃から約220℃の範囲のガラス転
位温度を有する。
【0021】継ぎ目を有する静電複写画像形成用ベルト
の場合は、円筒状剛性ドラムに取り付け、ドラム上に収
縮後のベルトの外周は、画像形成用途の場合は、少なく
ともトナー画像が転写される受像部材の幅と同じ長さで
あり、受像部材表面全体が転写されるトナー材料によっ
て画像形成されることが好ましい。継ぎ目を有するベル
トは、通常、画像形成用ベルトの一端から他端にベルト
の軸に平行の方向に伸びる溶接継ぎ目によって、切断シ
ートの重複される端部を溶接することによって形成され
る。一般に、適切な表面積を提供し、従来のサイズのト
ナー画像受像部材の幅(すなわち、標準サイズ22cm
(8.5インチ)×29cm(11.5インチ)用紙)
に適応させるため、および剛性ドラム上にベルトを容易
に取り付けることを可能とするために、継ぎ目有りベル
トの外周は、好適には、少なくとも約22センチメート
ルである。封筒、名刺などに画像を生成するための専用
電子写真画像形成装置の場合は、継ぎ目有りベルトの外
周は、少なくとも、クリーニングブレード、荷電器、現
像器、消去ランプなどのベルト周辺組立部品のような従
来の処理装置を配置するために十分な表面積を有するこ
とができれば好ましい。
【0022】ベルトの内側面の周線に対する明らかな最
大限度は存在しない。しかし、比較的大きい周線の場合
は、周線方向に伸ばし取り付けるステップが一人の作業
者では幾分困難になることがある。普通は、選択される
ベルトの周線寸法に関しては相当な許容度が存在する。
通常、静電複写画像形成に用いる場合には、ベルトの周
線は、約22cm(8.5インチ)より僅かに大きく普
通の受像部材表面における画像形成に適応する。継ぎ目
有り静電画像形成用ベルトの場合の通常の周線は、約2
2cmから約130cmまでの範囲である。好適な範囲
は、約23cmから約110cmの範囲である。最適結
果は、約45cmから約90cmの範囲において達成さ
れる。ベルトが継ぎ目無しの場合は、静電複写画像形成
用ベルトの内周線は、便利よく小さくすることが可能で
あり、その理由は、画像が受像部材、たとえば、標準レ
ターサイズシートに転写されることを混乱させる継ぎ目
が存在しないためである。
【0023】任意の適切なベルト厚さを使用することが
できる。代表的なベルト厚さは、約25マイクロメート
ルから約250マイクロメートルまでの範囲である。好
適な厚さは、約50マイクロメートルから約200マイ
クロメートルまでの範囲である。最適ベルト厚さは、約
75マイクロメートルから約130マイクロメートルま
での範囲である。
【0024】電子写真画像形成用ベルトは、基板上に単
一画像形成層のみを含むことがある。一般に、このよう
な単独画像形成層は、熱可塑性フィルム形成ポリマー中
に分散される光導電性粒子を含む。比較的厚い電荷移送
層と組み合わされる薄膜電荷生成層のような単独画像形
成層または複数画像形成層を含む電子写真フレキシブル
ベルト画像形成部材は、技術上公知である。画像形成用
ベルトは、継ぎ目有りでもよく、継ぎ目無しでもよい。
通常、フレキシブル基板は電気伝導性表面を有するもの
とされる。代表的な電子写真画像形成用部材の場合は、
少なくともひとつの光導電層が、次に、電気伝導層に塗
布される。電荷阻止層が電気伝導層に塗布された後、光
導電層が塗布されることがある。所望により、接着層が
電荷阻止層と光伝導層との間において使用されることが
ある。多層感光体の場合、電荷生成バインダ層は、通
常、接着層が存在するときは接着層に塗布され、または
直接に阻止層に塗布され、次に、電荷移送層は電荷生成
層上に形成される。無機画像形成層の場合は、電気絶縁
誘電画像形成層は、電気伝導層表面に塗布される。基板
は、電荷移送層または誘電画像形成層を有する側の反対
側に任意のカール阻止裏面コーティングを含むことがあ
る。
【0025】フレキシブルベルト基板は、熱可塑性フィ
ルム形成材料を含み、不透明または事実上透明のことが
あり、また必要とされる機械特性を有する多数の適切な
材料を含むことがある。したがって、基板は、無機また
は有機成分のような電気非伝導性または伝導性材料を含
むことがある。電気非伝導性熱可塑性樹脂材料として、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウ
レタン、ポリスルホン、などを含むこの目的のために公
知である種々の樹脂が使用されることがあり、これらの
樹脂は任意の2軸延伸薄膜ウェブであってもよい。電気
絶縁または導電性基板は、フレキシブルであり、エンド
レスフレキシブルベルトの形式であることが望ましい。
【0026】基板層の厚さは、ビーム強さ、経済的考察
を含む多数の因子によって変わり、したがって、フレキ
シブルベルトの場合、最終静電複写画像形成部材に悪影
響がない場合は、基板層は、本質上の厚さ、たとえば、
約175マイクロメートルとされ、または50マイクロ
メートル未満の最小厚さとされる。フレキシブル電子写
真画像形成部材ベルトのひとつの実施形態においては、
基板層の厚さは、約65マイクロメートルから約150
マイクロメートルまでの範囲であり、好適には、小直径
ローラ、たとえば、19センチメートル直径ローラの回
りに循環されるとき、最適フレキシビリティおよび最小
伸長に対して、約75マイクロメートルから約100マ
イクロメートルまでの範囲である。
【0027】導電性層の厚さは、電子写真画像形成部材
に対する所望の光透過性およびフレキシビリティの程度
によって、本質上広範囲に変化する。したがって、フレ
キシブル感光性画像形成装置の場合、電動層の厚さは、
電気伝導性、フレキシビリティおよび光透過度の最適組
み合わせに対して、約20オングストローム単位から約
750オングストローム単位までの範囲であり、好適に
は、約100オングストローム単位から約200オング
ストローム単位の範囲である。フレキシブル導電層は、
たとえば、真空蒸着技術のような適切なコーティング技
術によって基板上に形成される電気伝導性金属層であっ
てよい。代表的な金属は、アルミニウム、ジルコニウ
ム、ニオブ、タンタル、バナジウムおよびハフニウム、
チタン、ニッケル、ステンレススチール、クロム、タン
グステン、モリブデン、などを含む。導電層は、金属に
限定される必要はない。導電層の他の例は、約4000
オングストロームから約7000オングストロームまで
の範囲の波長を有する光に対する透過層としての導電性
酸化インジウムスズ、または透明ヨウ化銅(CuI)、
または不透明導電層としてのプラスチックバインダ中に
分散される導電性カーボンブラックのような材料の組み
合わせであることがある。低速複写機の電子写真画像形
成部材に対する導電層の場合、代表的な電気伝導率は、
約102から103オーム/方形の範囲である。
【0028】電気伝導性表面の形成後、さらに電荷阻止
層を感光体に塗布することができる。一般に、正に帯電
した感光体に対する電子阻止層は、正孔を、感光体の画
像形成表面から導電層に移動させることができる。正孔
阻止層は、普通は、負に帯電した感光体の場合に使用さ
れる。隣接する光導電層とその下にある導電層との間
に、正孔に対する電子障壁を形成することができる適切
な阻止層を使用することができる。阻止層は、窒素含有
シロキサンまたは窒素含有チタン化合物とすることが可
能であり、これらの化合物は、たとえば、米国特許第
4,291,110号、米国特許第4,338,387
号、米国特許第4,286,033号、および米国特許
第4,291,110号に開示されている。好適な阻止
層は、加水分解されたシランと金属接地面層の酸化表面
との間の反応生成物を含む。阻止層は、連続であり、約
0.2マイクロメートル未満の厚さを有することが望ま
しく、その理由は、これ以上厚いと望ましくない高残留
電圧となるためである。
【0029】任意の接着層を、阻止層に塗布することが
できる。技術上公知である適切な接着層を使用すること
ができる。代表的な接着層材料は、たとえば、ポリエス
テル、Mor−Ester 49,000(Morton Int
ernational,Inc.から入手可能)、Vitel PE−
100(Goodyear Tire & Rubberから入手可能)、ポリ
ウレタン、などを含む。満足な結果は、約0.05マイ
クロメートルから約0.3マイクロメートルの範囲の接
着層厚さによって達成することができる。
【0030】適切な光生成層を、接着層または阻止層に
塗布し、次に、以下の述べるような連続正孔移送層によ
って接着層または阻止層を上塗りすることができる。代
表的な光生成層の例は、無定形セレン、三方晶系セレ
ン、およびセレン−テルル、セレン−テルル−ヒ素、セ
レン−ヒ素、およびこれらの混合物から選択されるセレ
ン合金のような無機光生成粒子、ならびにX形式の無金
属フタロシアニンのような種々のフタロシアニン顔料、
バナジルフタロシアニンおよび銅フタロシアニンのよう
な金属フタロシアニン、ジブロモアンタントロン、スク
アリリウム、キナクリドン、ジブロモアンタントロン顔
料、ベンツイミダゾールペリレン、置換2,4−ジアミ
ノ−トリアジン、多核芳香族キノン、などのような有機
光生成粒子を含み、これらの粒子はフィルム形成ポリマ
ーバインダ中に分散される。所望により、技術上公知の
他の適切な光生成材料を使用することもできる。
【0031】適切なポリマーフィルム形成バインダ材料
は、光生成バインダ層において、マトリックスとして使
用することができる。有機ポリマーフィルム形成バイン
ダは、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、
ポリウレタン、ポリスチレン、ポリアリルエ−テル、ポ
リアリルスルホン、ポリブタジエン、ポリスルホン、ポ
リエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリイミド、硫化物、ポリ酢酸ビニル、ポリシロキサ
ン、ポリアクリレート、ポリビニルアセタール、ポリア
ミドイミド、テレフタル酸樹脂、フェノキシ樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、などのような熱可塑性およ
び熱硬化性樹脂を含む。
【0032】光生成組成物または顔料は、樹脂状バイン
ダ組成物中に種々の量で存在するが、一般に、約5容量
%から約90容量%までの光生成顔料が、約10容量%
から約95容量%までの樹脂バインダ中に分散され、好
適には、約20容量%から約30容量5%までの光生成
顔料が、約70容量%から約80容量%までの樹脂状バ
インダ組成物中に分散される。
【0033】光生成層は、光導電性組成物および/また
は顔料ならびに樹脂状バインダ材料を含み、一般に、約
0.1マイクロメートルから約5.0マイクロメートル
の範囲の厚さであり、好適には、約0.3マイクロメー
トルから約3マイクロメートルまでの厚さを有する。光
生成層の厚さは、バインダ顔料と関係がある。バインダ
含量が高い組成物ほど、一般に、光生成のためにより厚
い層を必要とする。これらの範囲外の厚さを選択し、本
発明の目的を達成することはできる。被着コーティング
の乾燥は、オーブン乾燥、赤外線乾燥、空気乾燥などの
適切な従来の技術によって実行できる。
【0034】活性電荷移送層は、電気的に不活性のポリ
マー材料中に分散され、これらの材料を電気的に活性に
する添加剤のような活性化化合物を含む。これらの化合
物は、光生成材料からの光生成正孔の注入を支援するこ
とができず、またこれらの正孔を層内を通して移送する
ことができないポリマー材料に添加することができる。
この添加によって、電気的に不活性のポリマー材料が、
生成材料からの正孔の注入を支援することが可能であ
り、また活性層の表面電荷を放電させるためにこれらの
正孔を活性層を通して移送することができる材料に変換
される。特に好適な移送層は、本発明による多層感光体
内の二つの電気的に作用する層の内のひとつに使用さ
れ、約25重量%から約75重量%までの少なくともひ
とつの電荷移送芳香族アミン化合物および約75重量%
から約25重量%までのポリマーフィルム形成樹脂を含
み、芳香族アミンはこの樹脂に可溶性である。
【0035】混合物を形成する電荷移送層は、好適に
は、芳香族アミン化合物を含む。電荷移送芳香族アミン
の例は、電荷生成層の光生成正孔の注入を支援すること
および正孔を電荷移送層を通して移送することができる
電荷移送層に関して前述した構造式によって表され、ト
リフェニルメタン、ビス(4−ジエチルアミン−2−メ
チルフェニル)フェニルメタン、4′−4″−ビス(ジ
エチルアミノ)−2′,2″−ジメチルトリフェニルメ
タン、N,N′−ビス(アルキルフェニル)−[1,
1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン(アルキル
は、たとえば、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル
など)、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(クロ
ロフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−
ジアミン、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス
(3″−メチルフェニル)−(1,1′−ビフェニル)
−4,4′−ジアミンなどを含み、不活性樹脂バインダ
中に分散される。
【0036】塩化メチレンまたは他の適切な溶媒に可溶
性の適切な不活性熱可塑性樹脂バインダは、本発明によ
る処理に使用し、画像形成部材の熱可塑性ポリマーマト
リックスを形成することができる。塩化メチレンに可溶
性である代表的な不活性樹脂バインダは、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリエステル、ポ
リアリレート、ポリアクリレート、ポリエーテル、ポリ
スルホン、ポリスチレン、などを含む。分子量は、約2
0,000から約150,000まで変化することがで
きる。
【0037】一般に、電荷移送層の厚さは、約10から
約50マイクロメートルの範囲であるが、この範囲外の
厚さも使用することができる。正孔移送層は、適度に絶
縁体であることが望ましく、その程度は、正孔移送層に
配置される静電荷が、正孔移送層上の静電潜像の形成お
よび保持を阻止するために十分な割合の照明が存在しな
いときは伝導されない程度である。一般に、正孔移送層
の厚さ対電荷生成層の厚さの比は、好適には、ほぼ2:
1からほぼ200:1に保持されるが、ある場合には、
400:1のように大きいこともある。
【0038】好適な電気的に不活性な樹脂材料は、ポリ
カーボネート樹脂であり、約20,000から約15
0,000までの分子量、好適には、約50,000か
ら約120,000までの分子量を有する。電気不活性
樹脂材料として最も好適である材料は、約35,000
から約40,000までの分子量を有し、Lexan1
45としてGeneral Electric Companyから入手できるポ
リ(4,4′−ジプロピリデン−ジフェニレンカーボネ
ート);約40,000から約45,000までの分子
量を有し、Lexan 141としてGeneral Electric
Companyから入手できるポリ(4,4′−イソプロピリ
デン−ジフェニレンカーボネート);約50,000か
ら約120,000までの分子量を有し、Makrol
onとしてFarbenfabricken Bayer A.G.から入手できる
ポリカーボネート樹脂;および約20,000から約5
0,000までの分子量を有し、MerlonとしてMo
bay Chemical Companyから入手できるポリカーボネート
樹脂である。塩化メチレン溶媒は、電荷移送層コーティ
ング混合物の望ましい成分であり、それは、すべての成
分を適切に溶解し、低い沸点を有するためである。
【0039】感光体は、たとえば、前述したように導電
性表面と電荷移送層に挟まれる電荷生成層、または導電
性表面と電荷生成層に挟まれる電荷移送層を含むことが
できる。
【0040】所望により、電荷移送層は、電気的活性樹
脂材料を、不活性樹脂材料と活性化化合物との混合物の
代わりに含むことがある。電気的活性樹脂は、技術上公
知である。代表的な電気的活性樹脂材料は、たとえば、
米国特許第4,801,517号、米国特許第4,80
6,444号、米国特許第4,818,650号、米国
特許第4,806,443号、および米国特許第5,0
30,532号に開示されているアリルアミン化合物ポ
リマーおよび関連するポリマー、米国特許第4,30
2,521号に開示されているポリビニルカールバゾー
ルおよびルイス酸の誘導体ならびに米国特許第3,97
2,717号に開示されているポリシリレンを含む。他
のポリマー移送材料は、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ
−9−ビニルアントラセン、ポリ−9−(4−ペンテニ
ル)カルバゾール、ポリ−9−(5−ヘキシル)−カル
バゾール、ポリメチレンピレン、ポリ−1−(ピレニ
ル)−ブタジエン;ポリ−3−アミノカルバゾール、
1,3−ジブロモ−ポリ−N−ビニルカルバゾール、お
よび3,6−ジブロモ−ポリ−N−ビニルカルバゾール
のようなアルキル、ニトロ、アミノ、ハロゲンおよび水
酸基置換ポリマー;ならびに多数の他の透明有機ポリマ
ー移送材料を含む。熱可塑性ポリカーボネートバインダ
を含み、芳香族アミン小分子量電荷移送層分子が溶解ま
たは分子状に分散される電荷移送層の代表的なガラス転
位温度(Tg)は、約75℃から約100℃までの範囲
である。しかし、この範囲外のガラス転位温度温度が、
フィルム形成バインダと小分子電荷移送材料との別の組
み合わせにおいて使用されることがある。
【0041】従来の電気伝導性接地ストリップのような
他の層を、ベルトの一端に沿って使用することができ
る。接地ストリップは公知であり、通常、フィルム形成
バインダ中に分散される伝導性粒子を含む。
【0042】任意に、保護被覆層を使用して電荷移送層
を保護し、摩耗に対する抵抗性を改良することもでき
る。カール防止裏面コーティングを基板の背面に塗布
し、平坦性および/または摩耗抵抗を与える場合もあ
る。これらの保護被覆層およびカール防止裏面コーティ
ング層は、技術上公知である。
【0043】電子写真画像形成部材の場合は、導電層の
上に重なるフレキシブル誘電層によって、活性光導電層
を置換することができる。適切な従来のフレキシブル伸
縮自在電子絶縁熱可塑性誘電ポリマーマトリックス材料
は、電子写真画像形成部材の誘電層に使用することがで
きる。代表的な電子写真画像形成部材は、米国特許第
5,073,434号に開示されている。
【0044】適切な円筒状支持ドラムを使用することが
できる。好適には、ドラムは剛性である。ドラムは、適
切な無機材料、有機材料、または無機および有機材料の
組み合わせを含むことができる。代表的な無機ドラム
は、たとえば、アルミニウムのような金属を含む。代表
的な有機ドラムは、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を
含む。結果として得られる樹脂ドラムは、所望により、
ひとつ以上のフィラーを含むことができる。ベルトの下
にある円筒状剛性支持ドラムの外面の領域が、電子写真
画像形成用ベルトの画像形成面をゆがめ、画像形成面に
形成されるトナー画像の品質に悪影響を与える恐れのあ
る不整は事実上ないことが望ましい。したがって、たと
えば、樹脂ドラムに使用されるフィラーの粒子サイズ
は、フィラーが画像形成面に形成されるトナー画像の品
質に悪影響を与えるほどドラムの外側平均表面の遙か上
に突出しないように、十分に小さいことが望ましい。剛
性支持ドラムの構造強度は十分であり、ベルトをドラム
に取付中または取付後、および全熱処理過程を通じて、
ドラムが剛性を維持し変形に抵抗することができること
が望ましい。言い換えれば、剛性支持ドラムの構造強度
が十分であり、ベルト取付後ベルトによって作用される
圧縮圧力による薄い溶接支持ドラムのゆがみを防止する
ことが望ましい。
【0045】円筒状剛性支持ドラムに対して選択される
周線サイズは、ベルトの画像形成表面の弧(アーク)間
隔によって変わる。したがって、溶接ベルトが使用さ
れ、画像が生成されるべき受像部材の最小サイズが、2
1.6cm(8.5インチ)であるとき、円筒状剛性支
持部材の外周は、少なくとも約22cmであることが望
ましい。継ぎ目無しベルトの場合は、外周は少なくとも
約8cmであることが望ましい。円筒状剛性支持部材の
長さは、ベルトの幅と比較して僅かに小さい、同じ、ま
たは僅かに大きいことが可能である。しかし、ドラムの
表面は、少なくともベルトの画像形成領域の下にあるこ
とが好ましい。
【0046】円筒状剛性支持ドラムは、開口によってド
ラムの一端においてドラムの外側周縁部に固定され、流
路を開かれた加圧流体流をベルトと円筒状支持ドラムの
外面との間の領域に導入し、ドラム上にベルトを取付
中、ベルトの伸長を容易にすることができる。代替方法
としては、隣接する補助取付シリンダまたはリングを圧
縮流体の供給源として使用し、円筒状支持基板上にベル
トを取付中、ベルトを伸長させることができる。開口
は、円筒状剛性支持ドラム基板あるいは補助取付ドラム
またはリングのいずれかにおいて、ベルト取付処理中、
ベルトを伸長するために使用され、開口のサイズおよび
数は、平衡流体圧力およびドラムの外面とベルトの内面
との間の平衡を達成するために十分であることが望まし
い。流体の平衡圧力が約28.2g/cm2(0.4p
si)から約352g/cm2(5psi)までの範囲
であるとき、満足な結果を達成することができる。好適
には、平衡流体圧力は、約49.3g/cm2(0.7
psi)から約282g/cm2(4psi)までの範
囲である。最適の結果は、平衡圧力が約70.4g/c
2(1psi)から約246.3g/cm2(3.5p
si)までの範囲であるときに達成される。約120マ
イクロメートルの厚さおよび約3.52×107g/c
2(5.0×105psi)のヤング率を有する画像形
成用ベルトの場合、必要とされる平衡流体圧力は、ベル
トの外周寸法を伸長させ、伸びた外周寸法は少なくとも
円筒状剛性支持ドラムの外周より約0.1%大きいが、
ベルトの弾性限度未満であるために十分であることが望
ましい。所望の平衡流体圧力の大きさは、いかに容易に
ベルトが伸長するかによって変わり、次に、ベルトの厚
さおよびベルトのヤング率によって決定される。
【0047】一般に、円筒状剛性支持ドラムに対するベ
ルトの取付は、予め形成されたフレキシブルベルトのす
べての構成要素の材料永久変形温度より低い温度におい
て実行される。たとえば、取付は、事前形成ベルトのポ
リマー成分のガラス転位温度より低い温度において実行
されることが望ましいが、室温において取り付けること
が好適である。事前形成フレキシブルベルトが、伸長前
に、剛性ドラムの外周より約0.05%から約0.00
5%の範囲で小さい内周を有することを保証することが
決定的に重要である。このことは、ベルト伸長中にベル
トのすべての物理的欠陥および円錐性を適切に除去し、
ベルト取付中、支持ドラム全体を一周することを保証
し、同時に、ベルトの熱処理中および熱処理後は流体圧
力が放出されるために、決定的に重要である。本発明に
よる熱処理方法の実施形態は、後述する実施例2に示
す。
【0048】適切な開口形状を、ドラムに対して使用す
ることができる。代表的な開口形状は、円形、卵型、方
形、三角形、スロット状、菱形、長方形、不等辺四辺
形、など、およびそれらの組み合わせを含む。一般に、
開口は、円筒状剛性ドラムのベルト取付端に隣接して位
置する。したがって、開口は、円筒状剛性支持ドラム自
体、あるいは、補助取付シリンダまたは取付リングがベ
ルト移送のために使用されるときは、隣接補助取付シリ
ンダまたは取付リング(本質上、短い取付シリンダ)に
形成することができる。さらに、取付リングまたは取付
シリンダが使用される場合は、開口は、円筒状剛性支持
ドラムおよび取付リングまたはシリンダの両者に使用す
ることができる。その上、開口のひとつ以上の列を、剛
性支持ドラムおよび/あるいは取付リングまたは取付シ
リンダに使用することができる。適切な数の開口を、剛
性支持ドラム、取付リング、または取付シリンダの周縁
部の回りに使用することができる。一般に、十分な開口
を使用し、ベルトを伸長するために所望の平衡圧力を実
現することが望ましい。一般に、大口径開口は、比較的
望ましくなく、その理由は、流体圧力が除去され、ベル
トが剛性支持基板に向かって収縮された後、ベルトの外
面に大きなくぼみが形成されることがあるためである。
円筒状剛性支持ドラムの一端が周線に沿って配置される
複数の開口を含み、画像形成用ベルトの一端が開口に重
なるとき、開口は、好適には、ベルトの画像形成に使用
されることになる領域の下にないことが望ましく、その
理由は、画像形成領域の下にある開口はベルトの画像形
成表面のゆがみを引き起こすことがあるためである。
【0049】適切な流体を使用してベルトを伸長するこ
とができる。代表的な流体は、空気、窒素、二酸化炭
素、アルゴン、ヘリウム、フルオロカーボン、クロロフ
ルオロカーボン、水、アルコール、などを含む。空気が
好適であり、その理由は、空気は費用がかからず、無毒
であり、残留くずを残さないためである。流体は、圧縮
性でも、非圧縮性でもよい。一般に、流体は、マニホル
ドに供給され、そこから流体は開口に供給される。マニ
ホルドの内容積は小さく、必要とされる流体の容積を最
小とし、ベルト伸長速度の効果を最大とすることが好ま
しい。適切な制御手段を使用し、内部にあるマニホルド
に供給される圧力を制御することができる。代表的な制
御手段は、たとえば、従来の圧力調整器バルブなどであ
る。
【0050】流体は、貯蔵タンク、電動式または機械式
圧縮機、ターボ圧縮機、加圧シリンダ、などのような適
切な供給源から供給される。脈動流体を使用することは
できるが、従来の均一圧力下において流体を供給する供
給源が好ましい。種々の圧縮気体および液体を前述した
が、費用および取り扱いの容易性を考慮すると、空気お
よび窒素のような気体が、一般に好適な流体である。
【0051】所望により、円筒状剛性支持ドラムは、取
付端の反対側のドラム端部に、ベルトがドラム上を滑動
するときベルトを止めるための幾つかの装置を取り付け
ることができる。合い釘、テープ、隆起、ピンなどのよ
うな適切なベルト停止装置を使用することができる。
【0052】したがって、本発明による画像形成部材
は、一層正確な公差を実現し、容易にリサイクルするこ
とが可能であり、費用がかからず、ベルトなどの耐用期
間が延長される。
【0053】
【実施例】(実施例1)電子写真画像形成用ウェブを、
チタン被覆2軸延伸熱可塑性ポリエステル(Melinex、IC
I Americas Inc.から入手可能)よりなる76.2マイ
クロメートルの厚さを有する基板を準備し、グラビアア
プリケータを使用し、50重量部の3−アミノプロピル
トリエトキシシラン、50.2重量部の蒸留水、15重
量部の酢酸、684.8重量部の200プルーフ変性ア
ルコール、および200重量部のヘプタンを含む溶液を
基板に塗布して調製した。次に、この層を、強制通風オ
ーブンにおいて143℃の最高温度までで乾燥した。得
られた阻止層は、0.05マイクロメートルの乾燥状態
厚さを有した。
【0054】次に、阻止層に、溶液の全重量を基準とし
て、5重量%のポリエステル接着剤(Mor-Ester 49,00
0、Morton International,Inc.より入手可能)をテトラ
ヒドロフラン/シクロヘキサンの70:30容量比の混
合物中に含む湿式コーティング剤を阻止層に塗布し、接
着中間層を調製した。接着中間層を、強制通風オーブン
において135℃の最高温度までで乾燥した。得られた
接着中間層は、0.07マイクロメートルの乾燥状態厚
さを有した。
【0055】その後、接着中間層を、7.5容量%の三
方晶系セレン、25容量%のN,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−1,1′−ビ
フェニル−4,4′−ジアミン、および67.5容量%
のポリビニルカルバゾールを含む光生成層によってコー
ティングした。この光生成層は、160gのポリビニル
カルバゾールおよび2,800mlの1:1容量比のテ
トロヒドロフランとトルエンとの混合物を、400オン
ス褐色瓶に入れて調製した。この溶液に、160gの三
方晶系セレンおよび20,000gの直径3.2ミリメ
ートルのステンレススチールショットを添加した。次
に、この混合物を、ボールミルで72時間から96時間
処理した。その後、500gの得られたスラリーを、3
6gのポリビニルカルバゾールと20gのN,N′−ジ
フェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−
1,1′−ビフェニル−4,4′−ジアミンとをテトロ
ヒドロフラン/トルエンの1:1混合物750mlに溶
解した溶液に添加した。次に、このスラリーを、10分
間、振とう器にかけた。その後、得られたスラリーを、
押し出し被覆によって接着中間層に塗布し、12.7マ
イクロメートルの湿潤状態厚さを有する層を形成した。
しかし、被覆ウェブの一端に沿った、阻止層および接着
層を有する約3mm幅のストリップは、意図的に、いず
れの光生成層材料によってもコーティングせずに残し、
後で塗布される接地ストリップ層による適切な電気接触
を容易にした。この光生成層を、強制通風オーブンにお
いて最高温度138℃までの温度で乾燥し、乾燥状態厚
さ2.0マイクロメートルを有する光生成層を形成し
た。
【0056】このコーティングされた画像形成部材ウェ
ブを、コーティング材料について押し出し被覆法を使用
し、電荷移送層および接地ストリップ層によって同時に
上塗りした。電荷移送層は、褐色ガラス瓶に、1:1の
重量比のN,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−
メチルフェニル)−1,1′−ビフェニル−4,4′−
ジアミンとMakrolon 5705とを入れて調製
し、Makrolon5705は約120,000の分
子量を有するポリカーボネート樹脂であり、市場におい
て、Farbenfabricken Bayer A.G.より入手できる。得ら
れた混合物を、塩化メチレンに溶解して15重量%の固
形分を含む溶液を得た。この溶液を、押し出し被覆法に
よって光生成層に塗布し、乾燥後に、24マイクロメー
トルの厚さを有するコーティングを形成した。
【0057】光生成層によってコーティングされずに残
された約3mm幅のストリップを、同時押し出し法によ
って接地ストリップ層によってコーティングした。接地
ストリップ層コーテイング混合物は、23.81gのポ
リカーボネート樹脂(Makrolon 5705、全
固形分重量に対して7.87%、Bayer A.G.
より入手可能)と、332gの塩化メチレンとを、保護
付き大型ガラス瓶容器(carboy)に入れ、化合さ
せて調製した。容器はしっかりと覆い、24時間ロール
ミルにかけ、その結果、ポリカーボネートは塩化メチレ
ンに溶解された。得られた溶液と、約93.89gのグ
ラファイト分散液(12.3重量%固形分)とを、水冷
ジャケット付き容器中において、高剪断力ブレードを使
用して15〜30分間混合し分散させ、分散液の過熱お
よび溶媒損失を防止した。グラファイト分散液は、9.
41重量部のグラファイト、2.87重量部のエチルセ
ルロース、および87.7重量部の溶媒(Acheson Grap
hite dispersion RW22790、Acheson Colloids
Companyから入手可能)よりなる。次に、得られた分散
液を濾過し、塩化メチレンを使用して粘度を調整した。
次に、この接地ストリップ層被覆混合物を、電荷移送層
を使用する押し出し法によって、電子写真画像形成用ウ
ェブに塗布し、電気伝導性接地ストリップ層を形成し、
この層の乾燥状態厚さは約14マイクロメートルであっ
た。
【0058】得られた画像形成用ウェブは、前述したす
べての層を含み、次に、強制通風オーブン中において1
16℃の最高温度帯を通過させ、電荷移送層および接地
ストリップの両者を同時に乾燥した。
【0059】カール防止コーティングは、88.2gの
ポリカーボネート樹脂(Makrolon 5705、
Goodyear Tire and Rubber Companyより入手可能)と9
00.7gの塩化メチレンとを保護付き大型カラス瓶容
器中で化合させ、8.9%固形分を含むコーティング溶
液を形成して調製した。容器をしっかりと覆い、約24
時間、ロールミルにかけ、その結果、ポリカーボネート
およびポリエステルは塩化メチレンに溶解した。得られ
た溶液に、4.5gのシラン処理微晶質二酸化珪素を高
剪断力分散を使用して分散し、カール防止コーティング
溶液を形成した。次に、カール防止コーティング溶液
を、押し出し被覆法によって、電子写真画像形成部材ウ
ェブの背面(光生成層および電荷移送層の反対側)に塗
布し、強制通風オーブンにおいて、104℃の最高温度
までの温度で乾燥し、13.5マイクロメートルの厚さ
を有する乾燥コーテイング層を生成した。
【0060】(実施例2)414mmの幅を有する実施
例1の電子写真画像形成用ウェブを、正確に591mm
の長さに切断し、長方形シートを形成した。この画像形
成用シートの対向する端部を1mm重ね合わせ、40K
Hzホーンを使用する超音波エネルギー溶接によって継
ぎ合わせ、590mmの内周寸法を有するベルトを形成
した。この画像形成用ベルトは、正確に特定の寸法に合
わせて作られた剛性アルミニウム支持ドラムの外周より
約0.05%小さい寸法の内周を実現し、その結果、剛
性ドラムに取り付けられ、その回りを一周するとき、こ
のベルトはベルトの幅1cm当たり193.2g(1イ
ンチ当たり1.08ポンド)以下のベルト張力を生じる
ことになるように調製した。この継ぎ目を有する画像形
成用ベルトは、しわ、ひだ、および可視リップルのよう
な物理的欠陥を有することが認められ、これらの欠陥は
コーテイング層の欠陥によって引き起こされると判定さ
れた。さらに、ベルトは、許容ベルト内周仕様限度を超
える円錐性を有することも認められた。次に、ベルト
を、剛性ドラムに取り付け、図1に示す組立体と類似の
ベルト/ドラム組立体を形成した。ベルト取付は、空気
式取付技術を使用し、都合よく実行できた。すなわち、
圧縮空気供給源を使用し、281.2g/cm2(4.
0psi)の平衡空気圧力を供給し、ベルトを事実上伸
張させ、ベルトを取り付け可能とした。剛性アルミニウ
ム支持ドラムは、590.3mmの外周寸法および4
1.4cmの軸方向長さを有した。ベルトが滑動される
ドラムの端部は、周縁部に均一に配置される8個の円形
孔を担持し、孔の中心は、ベルトが滑動されるドラムの
端部から3mmにあった。各孔の直径は、2mmとし
た。ドラムの反対側は、カバーによって密封した。孔か
ら最も離れているカバーは、空気供給具を担持し、それ
に管が取り付けられた。圧縮空気は、空気供給源から管
を経由してドラムに供給され、空気供給源の空気圧力は
圧力調整器によって制御された。取り付けられたベルト
の端部がドラムの各端部と整合されたとき、圧縮空気の
供給は終了し、ベルトは即座に収縮しドラムを取り囲
み、ドラムに密着した。
【0061】0.05%の巻き付けひずみの条件におい
て、画像形成ベルトは軸方向ドラム長さ1cm当たり1
93.2g(1.08ポンド/インチ)のベルト張力を
生成し、ベルトを剛性支持ドラムに密着させた。アルミ
ニウム支持ドラムは72.43×107g/cm2(10
2×105ポンド/平方インチ)のヤング率を有し、これ
は3.446×107g/cm2(4.9×105ポンド
/平方インチ)の画像形成ベルトのヤング率の21倍の
大きさである。さらに、剛性支持ドラムは、画像形成ベ
ルトの厚さの少なくとも100倍の大きさの壁厚さを有
した。したがって、剛性アルミニウム支持ドラムは、ベ
ルトによって作用される圧力下においては、実質的には
圧縮されず、画像形成ベルト取付後に発生する半径方向
圧縮力の結果として寸法変化を示さない。
【0062】次に、ベルトに対して、空気循環式オーブ
ン中で、90℃において20分間、本発明による熱処理
を実行後、組立体を室温まで冷却した。熱処理温度90
℃は、電荷移送層のガラス転位温度より8℃高く、2軸
延伸ポリエステルのガラス転位温度より15℃高い温度
である。前述した空気式ベルト伸張法を使用して処理ベ
ルトをドラム支持体から取り外すと、ベルトのすべての
しわ、ひだ、リップル、および円錐性は除去されてい
た。驚くべきことに、ベルトは、剛性支持ドラムの正確
な形状を保持していることも認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 寸法上正確な円筒状剛性支持ドラム上に取り
付けられる本発明によるフレキシブル画像形成用ベルト
の一部を表す概略断面図である。
【符号の説明】
10 静電複写画像形成用ベルト、16 剛性支持ドラ
ム、34 開口、36ドラムの最も外側の面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンソニー エム ホーガン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ピッツ フォード ピン フック レーン 1 (72)発明者 リチャード エル ポスト アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ペンフ ィールド ゴルフストリーム ドライブ 29 (72)発明者 サチダナンド ミシュラ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェブ スター シャーボーン ロード 459 (72)発明者 エドワード エフ グラボウスキィ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェブ スター シャーボーン ロード 479 (72)発明者 ビング アール セイ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェブ スター フレゼント ビュー レーン 1092

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既に形成されたフレキシブルな画像形成
    用ベルトを処理する方法であって、 正確な所定の外周、第1端部および第2端部を有する円
    筒状支持ドラムを用意するステップと、 既に形成されたフレキシブルな画像形成用ベルトを用意
    するステップであって、前記ベルトが少なくとも2つの
    物理的に主要な層を含み、前記物理的に主要な層の1つ
    は基板層を含み、他の前記物理的に主要な層は画像形成
    層を含み、前記各物理的に主要な層が前記ベルトの他の
    いずれの層より少なくとも約10マイクロメートル厚い
    厚さを有し、前記ベルトが前記ドラムの外周より小さい
    周線を有する内側露光面を有し、前記ベルトが弾性限度
    および物理的欠陥を有するものであるステップと、 加圧下の流動流体を使用し、前記ドラムの前記第1端部
    に隣接する前記ベルトの内面の周線が前記ドラムの外周
    より少なくとも約0.1%大きい新寸法に達するまで、
    前記ベルトを伸張させ、同時に、前記ベルトの弾性限度
    未満に前記ベルトを保持し、これにより物理的欠陥を除
    去し平滑にするステップと、 前記ベルトが実質的にすべて前記ドラムの外面を一周す
    るまで、前記ベルトを前記第1端部から前記第2端部の
    方向に前記ドラム上を滑動させるステップと、 前記流動流体の流れを終了させ、前記ベルトを前記ドラ
    ムの外面上に収縮させるステップと、 前記ベルトを、前記基板または前記画像形成層のほぼガ
    ラス転位温度と前記ガラス転位温度より約10℃高い温
    度との間にある処理温度に加熱する工程であって、前記
    処理温度が前記2つのガラス転位温度の内の高い方であ
    り、前記ベルトを前記ドラムの外周上に弛緩させて、実
    質的に前記ベルトが前記ベルトを周線方向に伸張する前
    の内側露光面の原始周線に収縮して戻らないようにする
    ステップと、 前記ベルトを室温まで冷却するステップと、 前記ベルトを前記ドラムから取り外すステップと、 を含み、 前記ベルトが前記ドラムの正確な所定の外周と事実上同
    じ新しい内周を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、 前記ベルトの内側露光面は、前記ドラムの外周よりほぼ
    0.005%から0.05%の範囲だけ小さい周線を有
    することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、 加圧下の流層流体を使用し前記ベルトを周線方向に伸張
    させ、その結果、前記ドラムの前記第1端部に隣接する
    前記ベルトの内面の周線が伸ばされ新しい寸法となり、
    同時に、冷却後前記ベルトを前記ドラムから取り外す前
    に、前記ベルトを前記ベルトの弾性限度未満に保持する
    ステップを含むことを特徴とする方法。
JP10268393A 1997-10-01 1998-09-22 フレキシブルな画像形成用ベルトの処理方法 Withdrawn JPH11160902A (ja)

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